JP2019015109A - 既設コンクリート部材の耐震補強構造 - Google Patents

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Keisuke Kawamura
圭亮 河村
竹文 新藤
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竹文 新藤
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Atsushi Sakamoto
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明仁 畑
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唯堅 趙
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Abstract

【課題】施工性に優れ、かつ、より確実な補強効果を期待することができ、なおかつ、騒音や振動等を最小限に抑えることが可能な既設コンクリート部材の耐震補強構造を提案する。【解決手段】既設鉄筋コンクリート部材2に形成された複数の補強部材挿入孔3と、補強部材挿入孔3内に配設されたせん断補強部材4と、せん断補強部材4と補強部材挿入孔3との隙間に充填された充填材5と、既設鉄筋コンクリート部材2の外面に周設された繊維シート6とを備える既設コンクリート部材の耐震補強構造1。【選択図】図1

Description

本発明は、既設コンクリート部材の耐震補強構造に関する。
1995年兵庫県南部地震以前に設計及び施工された鉄筋コンクリート構造物は、レベル2地震動に対する耐力が不足しているおそれがある。このような鉄筋コンクリート構造物に対しては、速やかに耐震補強を行う必要性があると指摘されている。
鉄筋コンクリート構造物の補強方法として、鉄筋コンクリート構造物の面に沿って主筋及び配力筋を配筋してコンクリートを打設する増厚工法や、鉄筋コンクリート構造物の周囲に鋼板を巻き立て、鉄筋コンクリート構造物と鋼板との隙間に充填材を充填する鋼板巻き立て工法等がある。
増厚工法は、主筋が増加することから、せん断耐力が向上する一方で曲げ耐力も増加するため、せん断先行破壊型を補強後に曲げ先行破壊型に移行させるという要請を実現するのが困難であった。また、鋼板巻き立て工法は、鋼板等の搬入や設置に大掛かりな揚重機械を必要とするため、作業スペースが限られた場所の補強工事では、施工が困難であった。
本出願人は、既設鉄筋コンクリート部材のせん断補強を目的として、線材(せん断補強鉄筋)と、この線材の端部に設けられた当該線材より断面形状が大きい定着部材とを備えたせん断補強部材を開発し、実用化に至っている(例えば、特許文献1参照)。このせん断補強部材は、既設鉄筋コンクリート部材に形成した補強部材挿入孔に充填材とともに挿入することで、鉄筋コンクリート部材のせん断耐力を向上させるものである。
特開2006−057290号公報
鉄筋コンクリート部材に補強部材挿入孔を形成する際には、既存の鉄筋を傷つけることがないように、当該鉄筋コンクリート部材の施工時の配筋図や非破壊試験の情報に基づいて主筋と配力筋とを避けた位置に形成する必要がある。そのため、多数のせん断補強部材を設置する必要がある場合には、配筋の確認作業と補強部材挿入孔の穿孔作業等に手間がかかる。
また、既設の鉄筋コンクリート部材の一面側と他面側では、必ずしも鉄筋の位置が一致しているとは限らない。そのため、補強部材挿入孔を穿孔する際には、他面側に配筋された鉄筋を傷つけることがないように、補強部材挿入孔の深さを他面側の鉄筋に到達する手前の位置で止めるのが一般的である。その結果、一面側(基端側)では既存の鉄筋と交差するようにせん断補強部材が配設されているのに対し、他面側(先端側)では既存の鉄筋のみが配設された状態となり、一面側に比べて他面側のせん断耐力が低くなるおそれがある。
さらに、供用中のコンクリート構造物に対して多数の補強部材挿入孔を穿孔すると、騒音や振動等によって、利用者等に影響がおよぶおそれがある。
このような観点から、本発明は、施工性に優れ、かつ、より確実な補強効果を期待することができ、なおかつ、騒音や振動等を最小限に抑えることが可能な既設コンクリート部材の耐震補強構造を提案することを課題とする。
前記課題を解決するために、本発明の既設コンクリート部材の耐震補強構造は、既設鉄筋コンクリート部材に形成された複数の補強部材挿入孔と、前記補強部材挿入孔内に配設されたせん断補強部材と、前記せん断補強部材と前記補強部材挿入孔との隙間に充填された充填材と、前記既設鉄筋コンクリート部材の外面に周設された繊維シートとを備えるものである。なお、前記せん断補強部材には、線材(例えば、異形鉄筋や鋼棒等)と、前記線材の端部に形成された当該線材の外形(断面)よりも大きな外形を有した定着部材とを有したものを使用する。また、繊維シートは、既設コンクリート部材の外面に直接巻き付けてもよいし、板面同士が対向する一対の板状部材の間に介設された状態で既設コンクリート部材の外面に巻き付けてもよい。
かかる既設コンクリート部材の耐震補強構造によれば、既設コンクリート部材の内部に配設されたせん断補強部材に加えて、既設コンクリート部材に周設された(巻き付けられた)繊維シートによって補強効果が向上する。すなわち、繊維シートを既設コンクリート部材に周設することでせん断耐力の増強を見込むことができる。そのため、せん断補強部材が配設されていない部分についても、繊維シートによって耐震性能(せん断耐力)が向上する。また、繊維シートの補強効果により、せん断補強部材のみを配設する場合に比べて、せん断補強部材の数量を減らすことができる。そのため、補強部材挿入孔を形成する際の手間を低減することができるとともに、補強部材挿入孔を形成する際の騒音や振動を低減することも可能となる。さらに、繊維シートで拘束することにより、既設コンクリート部材のじん性も向上する。
また、繊維シートが一対の板状部材の間に介設されており、前記補強部材挿入孔の基端部に拡径部が形成されている場合には、前記拡径部に充填された充填材と、前記既設鉄筋コンクリート部材の外面と前記既設鉄筋コンクリート部材側の前記板状部材との隙間に充填された充填材とを一体に充填するのが望ましい。
かかる既設コンクリート部材の耐震補強構造によれば、補強部材挿入孔の拡径部の充填材と、既設鉄筋コンクリート部材と板状部材との隙間の充填材とを個別に充填する場合に比べて施工性に優れている。
なお、前記複数の補強部材挿入孔には、前記既設鉄筋コンクリート部材の一面側から穿孔され、当該既設鉄筋コンクリート部材の他面側に配筋された鉄筋よりも一面側に底面が位置する第一挿入孔と、前記既設鉄筋コンクリート部材の他面側から穿孔され、当該既設鉄筋コンクリート部材の一面側に配筋された鉄筋よりも他面側に底面が位置する第二挿入孔とが含まれているのが望ましい。このとき、前記第一挿入孔内に配設されたせん断補強部材は、前記既設コンクリート部材の一面側に配筋された鉄筋と交差するように配設し、前記第二挿入孔内に配設されたせん断補強部材は、前記既設コンクリート部材の他面側に配筋された鉄筋と交差するように配設する。
かかる既設コンクリート部材の耐震補強構造によれば、既設鉄筋コンクリート部材の一面側と他面側において同等にせん断補強部材を配設することが可能となり、既設鉄筋コンクリート部材のせん断補強をバランスよく行うことができる。
なお、前記第一挿入孔と前記第二挿入孔は、前記既設鉄筋コンクリート部材の横方向に対して交互に並設されていてもよいし、前記既設鉄筋コンクリート部材の高さ方向に対して交互に並設されていてもよい。
また、前記複数の補強部材挿入孔は、正面視千鳥状に配設されていてもよい。
さらに、前記補強部材挿入孔は、直上または直下に形成された他の補強部材挿入孔と、平面視で交差していてもよい。
本発明の既設コンクリート部材の耐震補強構造によれば、従来の耐震補強構造に比べて施工時の手間を低減し、かつ、より確実な補強効果を期待することができ、なおかつ、騒音や振動等を最小限に抑えることが可能となる。
(a)は第一の実施形態に係る既設コンクリート部材の耐震補強構造を示す断面図、(b)は(a)のA−A断面図である。 (a)は本実施形態に係るせん断補強部材を示す斜視図、(b)〜(d)は同せん断補強部材の定着部材の他の形態を示す斜視図である。 (a)本実施形態の耐震補強効果の概念を示す骨格曲線、(b)は無補強の場合の骨格曲線、(c)はせん断補強部材のみで補強した場合の骨格曲線、(d)は繊維シートのみで補強した場合の骨格曲線である。 (a)は第二の実施形態に係る既設コンクリート部材の耐震補強構造を示す断面図、(b)は(a)のB−B断面図である。 (a)は第三の実施形態に係る既設コンクリート部材の耐震補強構造を示す断面図、(b)は(a)のC−C断面図である。 第三の実施形態に係るせん断補強部材を示す斜視図である。 補強パネルを示す斜視図である。
<第一の実施形態>
第一の実施形態では、図1(a)および(b)に示すように、既設鉄筋コンクリート部材2を補強する耐震補強構造(既設コンクリート部材の耐震補強構造)1について説明する。既設鉄筋コンクリート部材2は、道路高架橋の壁式橋脚であって、矩形断面で、内部に主筋21と配力筋22とが配筋されている。なお、主筋21及び配力筋22の鉄筋径や配筋ピッチ等は限定されるものではない。また、既設鉄筋コンクリート部材2の断面形状は矩形に限定されるものではない。また、既設鉄筋コンクリート部材2は橋脚に限定されるものではなく、例えば柱であってもよい。
本実施形態の耐震補強構造1は、補強部材挿入孔3と、せん断補強部材4と、充填材5と、繊維シート6とを備えている。
補強部材挿入孔3は、既設鉄筋コンクリート部材2の複数箇所に形成されている。
補強部材挿入孔3は、既設鉄筋コンクリート部材2の施工時の配筋図や非破壊試験の情報をもとに、穿孔時に主筋21及び配力筋22に損傷を与えることの無いように、左右の主筋21,21および上下の配力筋22,22の略中央に形成する。なお、補強部材挿入孔3は、必ずしも左右の主筋21,21および上下の配力筋22,22の略中央に形成する必要はない。補強部材挿入孔3の穿孔は、既設鉄筋コンクリート部材2の表面に略垂直な方向に、インパクト・ドリルやロータリーハンマ・ドリル、コア・ドリルなどの穿孔手段を用いて、反対側の主筋21の位置の手前の深さまで行なう。本実施形態の補強部材挿入孔3は、円筒状に形成されている。補強部材挿入孔3の孔径は、せん断補強部材4の定着部材42の外径(幅)に若干の余裕を見込んだ大きさとする。なお、補強部材挿入孔3の形状は限定されるものではなく、例えば、角筒状に形成されていてもよい。また、補強部材挿入孔3の端部に拡径部を形成してもよい。複数の補強部材挿入孔3は、第一挿入孔31と第二挿入孔32とから構成されている。
第一挿入孔31は、既設鉄筋コンクリート部材2の一面側(図1(a)において下側の面)から穿孔されている。第一挿入孔31の底面は、既設鉄筋コンクリート部材2の他面側(図1(a)において上側の面)に配筋された鉄筋よりも一面側に位置している。
第二挿入孔32は、既設鉄筋コンクリート部材2の他面側から穿孔されている。第二挿入孔32の底面は、既設鉄筋コンクリート部材2の一面側に配筋された鉄筋よりも他面側に位置している。
図1(b)に示すように、第一挿入孔31と第二挿入孔32は、既設鉄筋コンクリート部材2の横方向に対して交互に並設されているとともに、既設鉄筋コンクリート部材2の高さ方向に対して交互に並設されている。なお、第一挿入孔31と第二挿入孔32との配置は限定されるものではない。
せん断補強部材4は、補強部材挿入孔3内に配設されている。
せん断補強部材4は、図2に示すように、異形鉄筋からなる線材41と、線材41の両端部にそれぞれ形成された定着部材42,42とからなる。定着部材42は、線材41の外径よりも大きな外形を有している。本実施形態の定着部材42は、板材を線材41の先端に固定することにより形成されている。本実施形態のせん断補強部材4は、図1(a)に示すように、補強部材挿入孔3に挿入した際に、先端面が補強部材挿入孔3の底面に当接するとともに、基端部に所定(本実施形態では主筋21と同程度)の被りコンクリート厚さを確保できる長さを有している。
なお、線材41を構成する材料は異形鉄筋に限定されるものではなく、線状の補強材料としての機能を発揮するものであれば、例えばネジ鉄筋、鋼棒、PC鋼より線、炭素線材等を使用してもよい。
定着部材42は、図2(a)に示すように、円形の鋼板(板材)からなる。なお、定着部材42の構成は限定されるものではなく、例えば、図2(b)に示すように、矩形状の板材であってもよいし、楕円形やその他の多角形であってもよい。また、定着部材42は柱状部材であってもよい。また、定着部材42の固定方法は限定されるものではなく、例えば摩擦圧接や溶接により定着部材42を線材41に固定してもよい。また、ナットや板材に形成された雌ネジに線材41の先端を締結することにより定着部材42を線材41に固定してもよい。また、定着部材42は、線材41の端部に螺着されたナットであってもよいし(図2(c)参照)、線材41の端部の加熱・加圧することにより形成されたコブであってもよい(図2(d)参照)。また、本実施形態のせん断補強部材4は、両端に形成された定着部材42,42が同形状であるが、線材41の各端部に形成された定着部材42は、部材、形状等が異なっていてもよい。
図1(a)に示すように、第一挿入孔31内に配設されたせん断補強部材4は、既設鉄筋コンクリート部材2の一面側に配筋された鉄筋(主筋21)と交差している。一方、第二挿入孔32内に配設されたせん断補強部材4は、既設鉄筋コンクリート部材2の他面側に配筋された鉄筋(主筋21)と交差している。
本実施形態では、せん断補強部材4の基端側(補強部材挿入孔3の孔口側)の定着部材42に対し、所定(本実施形態では主筋21と同程度)の被りコンクリート厚さを確保している。一方、せん断補強部材4の先端側(補強部材挿入孔3の底面側)の定着部材42に対して既設の鉄筋(主筋21および配力筋22)よりも大きな被りコンクリート厚さを確保している。
充填材5は、補強部材挿入孔3とせん断補強部材4との隙間に充填されている。本実施形態では、充填材5として、無収縮モルタルを使用する。なお、充填材5を構成する材料は限定されるものではなく、例えば、グラウト、コンクリート等であってもよい。
繊維シート6は、既設鉄筋コンクリート部材2の外面に周設されている。本実施形態の繊維シート6は、既設鉄筋コンクリート部材2の外面に巻き付けた状態で、接着剤7を介して貼着されている。なお、繊維シート6は、必要に応じて、既設鉄筋コンクリート部材2の外面に複数回巻き付けるものとする。また、繊維シート6は、複数枚のシート材を連続して既設鉄筋コンクリート部材2の外面に貼り付けることにより、既設鉄筋コンクリート部材2の外面を覆ってもよい。繊維シート6を構成する材料は限定されるものではなく、例えば、炭素繊維、アラミド繊維、ガラス繊維、PET繊維、ポリエチレンテレフタレート繊維、ビニロン繊維等からなる。図面では、模式的に接着剤7を層状に表示しているが、接着剤7は必ずしも層を形成する必要はない。
耐震補強構造1を施工する場合は、まず、既設鉄筋コンクリート部材2に補強部材挿入孔3を穿孔する。
次に、補強部材挿入孔3に充填材5を注入する。続いて、充填材5が注入された補強部材挿入孔3にせん断補強部材4を挿入する。このとき、せん断補強部材4の先端を補強部材挿入孔3の底面に当接させる。なお、充填材5は、せん断補強部材4を補強部材挿入孔3に挿入してから注入してもよい。また、一定量の充填材5が注入された補強部材挿入孔3にせん断補強部材4を挿入した後、さらに、充填材5を補充してもよい。また、せん断補強部材4は、必ずしも補強部材挿入孔3の底面に当接している必要はない。
補強部材挿入孔3がせん断補強部材4および充填材5により充填されたら、鏝等を利用して既設鉄筋コンクリート部材2の表面を平らに均す。
せん断補強部材4の設置が完了したら、繊維シート6を既設鉄筋コンクリート部材2の外周囲に固定する。なお、繊維シート6の施工は、全てのせん断補強部材4の施工が完了してから行ってもよいし、既設鉄筋コンクリート部材2を複数のスパンに区分して、各スパンに対応するせん断補強部材4の施工が完了するたびに行ってもよい。
以上、本実施形態の耐震補強構造1によれば、既設鉄筋コンクリート部材2の内部に配設されたせん断補強部材4に加えて、既設鉄筋コンクリート部材2の外面を覆う繊維シート6によって補強効果が向上する。無補強の場合はせん断破壊するコンクリート部材に対して(図3(b)参照)本実施形態の耐震補強構造1を採用すれば、せん断耐力が大幅に向上するとともにじん性も補強されるため、合理的な耐震補強が可能となる(図3(a)参照)。なお、当該コンクリート部材に対してせん断補強部材4のみで補強した場合は、図3(c)に示すように、せん断耐力が向上して、曲げ破壊型に移行するものの、じん性補強効果はほとんどなく、変形量増大に伴うせん断耐力の低下の程度が大きくなることが推察される。一方、繊維シート6のみで補強した場合は、図3(d)に示すように、じん性およびせん断耐力が向上するものの、せん断耐力不足が懸念される。
本実施形態の耐震補強構造1によれば、繊維シート6によるせん断耐力の増強を見込むことができるため、せん断補強部材4のみを配設する場合に比べて、せん断補強部材4の数量(鋼材量)を減らすことができる。その結果、補強部材挿入孔3を形成する際の手間、並びに、せん断補強部材4の挿入および充填材5の注入の手間を低減することができ、さらには、材料費の低減化も可能となる。また、補強部材挿入孔3を形成する際の騒音や振動を低減することも可能となる。さらに、既設鉄筋コンクリート部材2を繊維シート6で拘束することにより、既設鉄筋コンクリート部材2のじん性も向上する。
また、耐震補強構造1では、第一挿入孔31と第二挿入孔32とが、既設鉄筋コンクリート部材2の横方向に対して交互に並設されているとともに、既設鉄筋コンクリート部材2の高さ方向に対して交互に並設されている。つまり、耐震補強構造1では、既設鉄筋コンクリート部材2の一方の面から施工したせん断補強部材4が配設されていない部分に対して、他方の面から施工したせん断補強部材4が配設されているため、既設鉄筋コンクリート部材2の両面に対してバランスよく補強することができる。
<第二の実施形態>
第二の実施形態では、第一の実施形態と同様に、既設鉄筋コンクリート部材2を補強する耐震補強構造(既設コンクリート部材の耐震補強構造)1について説明する。既設鉄筋コンクリート部材2の詳細は、第一の実施形態の既設鉄筋コンクリート部材2と同様なため、詳細な説明は省略する。
図4(a)および(b)に示すように、本実施形態の耐震補強構造1は、補強部材挿入孔3と、せん断補強部材4と、充填材5と、繊維シート6とを備えている。
補強部材挿入孔3は、既設鉄筋コンクリート部材2の複数箇所に形成されている。複数の補強部材挿入孔3は、第一挿入孔31と第二挿入孔32とから構成されている。本実施形態では、図4(b)に示すように、複数の補強部材挿入孔3,3,…が、正面視千鳥状に配設されている。
第一挿入孔31は、既設鉄筋コンクリート部材2の一面側(図4(a)において下側の面)から穿孔されている。第一挿入孔31の底面は、既設鉄筋コンクリート部材2の他面側(図4(a)において上側の面)に配筋された鉄筋よりも一面側に位置している。第一挿入孔31は、既設鉄筋コンクリート部材2の横方向に並設されている。本実施形態では、第一挿入孔31同士の配設ピッチが、主筋21の配筋ピッチの2倍となっている。なお、第一挿入孔31同士の配設ピッチは限定されるものではない。
第二挿入孔32は、既設鉄筋コンクリート部材2の他面側から穿孔されている。第二挿入孔32の底面は、既設鉄筋コンクリート部材2の一面側に配筋された鉄筋よりも他面側に位置している。第二挿入孔32は、既設鉄筋コンクリート部材2の横方向に並設されている。本実施形態では、第二挿入孔32同士の配設ピッチが、主筋21の配筋ピッチの2倍となっている。なお、第二挿入孔32同士の配設ピッチは限定されるものではない。また、第二挿入孔32は、第一挿入孔31と横方向にずれた位置に形成されている。
この他の補強部材挿入孔3の詳細は、第一の実施形態で示した内容と同様なため、詳細な説明は省略する。
補強部材挿入孔3の内部には、せん断補強部材4が挿入されているとともに、せん断補強部材4と補強部材挿入孔3との隙間に充填材5が充填されている。
なお、せん断補強部材4および充填材5の詳細は、第一の実施形態で示した内容と同様なため、詳細な説明は省略する。
繊維シート6は、既設鉄筋コンクリート部材2の外面に周設されている。なお、繊維シート6の詳細は、第一の実施形態の繊維シート6と同様なため、詳細な説明は省略する。
本実施形態の耐震補強構造1によれば、第一の実施形態の耐震補強構造1と同様の作用効果を得ることができる。
<第三の実施形態>
第三の実施形態では、図5(a)に示すように、正方形断面のコンクリート柱である既設鉄筋コンクリート部材2を補強する耐震補強構造(既設コンクリート部材の耐震補強構造)1について説明する。なお、既設鉄筋コンクリート部材2には、主筋21及び帯筋23が配筋されている。なお、既設鉄筋コンクリート部材2の構成は限定されるものではない。
本実施形態の耐震補強構造1は、補強部材挿入孔3と、せん断補強部材4と、充填材5と、補強パネル61とを備えている。
補強部材挿入孔3は、既設鉄筋コンクリート部材2の複数箇所に形成されている。
本実施形態の補強部材挿入孔3は、円筒状に形成されている。なお、補強部材挿入孔3の形状は限定されるものではなく、例えば、角筒状に形成されていてもよい。補強部材挿入孔3は、一般部33と、一般部33の基端部に形成された拡径部34とを備えている。一般部33の孔径は、せん断補強部材4の先端側に形成された定着部材42(先端定着部材43)の外径(幅)に若干の余裕を見込んだ大きさとする。一方、拡径部34の形状は、せん断補強部材4の基端側に形成された定着部材42(基端定着部材44)の外形よりも大きな寸法とする。なお、拡径部34は、必要に応じて形成すればよい。また、拡径部34の形状は、基端定着部材44を挿入することが可能であれば、例えば円形や矩形であってもよく、限定されるものではない。
図5(a)および(b)に示すように、本実施形態では、横方向(水平方向)に並設された2つの補強部材挿入孔3が既設鉄筋コンクリート部材2の高さ方向に対して複数段形成されている。補強部材挿入孔3の上段(直上)または下段(直下)に形成された他の補強部材挿入孔3は、前者の補強部材挿入孔3に対して直交している。すなわち、上下に隣接する補強部材挿入孔3,3の一方の補強部材挿入孔3はコンクリート柱の一側面と平行に形成されており、他方の補強部材挿入孔3は一側面と交差する他の側面と平行に形成されている。なお、横方向に並設される補強部材挿入孔3の本数は限定されるものではない。また、高さ方向に配設される補強部材挿入孔3の段数も限定されるものではない。また、横方向(水平方向)に並設された2つの補強部材挿入孔3,3は、それぞれ対向する面から形成されていてもよいし、同様に、上下方向に平行に形成される補強部材挿入孔3,3は、交互に対向する面から形成されていてもよい。
せん断補強部材4は、補強部材挿入孔3内に配設されている。
せん断補強部材4は、図6に示すように、異形鉄筋からなる線材41と、線材41の両端部にそれぞれ形成された定着部材42,42(先端定着部材43および基端定着部材44)とからなる。定着部材42は、線材41の外径よりも大きな外形を有している。なお、線材41を構成する材料は異形鉄筋に限定されるものではなく、線状の補強材料としての機能を発揮するものであれば、例えばネジ鉄筋、鋼棒、PC鋼より線、炭素線材等を使用してもよい。せん断補強部材4は、図5(a)および(b)に示すように、補強部材挿入孔3に挿入した状態で、基端定着部材44の周縁部が拡径部34に掛止されるとともに、先端定着部材43の先端面が一般部33の底面に当接または近接する長さを有している。基端定着部材44は、主筋21と同等以上の被りコンクリート厚さを確保している。
本実施形態の先端定着部材43は、線材41の端部の加熱・加圧することにより拡径されたコブである。なお、先端定着部材43の構成は限定されるものではなく、例えば、線材41の先端に固定された板材や、ナット等であってもよい。
本実施形態の基端定着部材44は、線材41の基端部に固定された四角形状の鋼製プレートである。本実施形態の基端定着部材44は、長方形であるが、基端定着部材44の形状は限定されるものではなく、例えば、正方形、円形、楕円形、小判型等であってもよい。本実施形態では、線材41の基端が長方形状の基端定着部材44の中心から長手方向にずらした位置に固定されている。基端定着部材44の固定方法は限定されるものではなく、例えば、摩擦圧接や溶接すればよい。
充填材5は、補強部材挿入孔3とせん断補強部材4との隙間に充填されている。本実施形態では、充填材5として、無収縮モルタルを使用する。なお、充填材5を構成する材料は限定されるものではなく、例えば、グラウト、コンクリート等であってもよい。
本実施形態では、一般部33と拡径部34にそれぞれ充填材5,51を充填する。拡径部34に充填された充填材51は、既設鉄筋コンクリート部材2の外面と補強パネル61との隙間に充填された充填材51と同一の材料からなり、両充填材51,51は一体に充填されている。なお、一般部33と拡径部34に充填する充填材5,51は、同一の材料を使用してもよいし、それぞれ異なる材料を使用してもよい。
補強パネル61は、図7に示すように、板面同士が対向する一対の板状部材62,62と、一対の板状部材62,62の間に介設された繊維シート6により構成されている。本実施形態の板状部材62は、断面視コ字状を呈している。内側の板状部材62の両端部は、外側の板状部材62よりも突出している。また、繊維シート6は、内側の板状部材62と同じ面積を有していて、繊維シート6の両端部は、外側の板状部材62よりも突出している。なお、補強パネル61の形状は限定されるものではなく、例えば、平板状であってもよい。
板状部材62は、繊維強化セメント板(いわゆるフレキシブルボード)である。なお、板状部材62を構成する材料は、繊維強化セメント板に限定されるものではなく、例えば、鋼板でもよい。また、高強度の繊維強化セメント板(曲げ強度が約50N/mm)を使用しても差し支えない。また、既設鉄筋コンクリート部材2側の板状部材62に、枠状の板材を採用することで、繊維シート6を既設鉄筋コンクリート部材2に直接接着させてもよい。
繊維シート6は、例えば、炭素繊維、アラミド繊維、ガラス繊維、PET繊維、ポリエチレンテレフタレート繊維、ビニロン繊維等からなるシート材である。なお繊維シート6は、複数枚積層されていてもよい。
図5(a)に示すように、本実施形態では、一対の補強パネル61により既設鉄筋コンクリート部材2を覆っている。補強パネル61同士は、既設鉄筋コンクリート部材2の対向する面においてそれぞれ連結されている。補強パネル61同士の連結は、補強パネル61の端面同士を突き合わせた状態で、連結用の繊維シートを、各補強パネル61の繊維シート6に跨って配設することで繊維シート6同士を連結するとともに、その表面を接合部材63で覆うことにより行う。すなわち、既設鉄筋コンクリート部材2の外面には、連結された補強パネル61の繊維シート6が周設されている。なお、補強パネル61同士の接合方法は限定されるものではない。例えば、繊維シート6が補強パネル61から張り出す長さを有している場合には、互いの繊維シート6同士を重ね合せることで、繊維シート6同士を連結すればよい。また、補強パネル61同士の接合個所は、既設鉄筋コンクリート部材2の対向する一組の面に限定されるものではなく、L字状の補強パネル61同士を既設鉄筋コンクリート部材2の各面(四面)において接合してもよいし、平板状の補強パネル61同士を既設鉄筋コンクリート部材2の角部で接合してもよい。
本実施形態の補強パネル61は、図示しないアンカーを介して既設鉄筋コンクリート部材2に固定されている。補強パネル61と既設鉄筋コンクリート部材2との間には隙間が形成されていて、当該隙間には、充填材51が充填されている。
本実施形態の耐震補強構造1を施工する場合は、まず、既設鉄筋コンクリート部材2に補強部材挿入孔3を穿孔する。
次に、補強部材挿入孔3の一般部33に充填材5を注入する。続いて、充填材5が注入された補強部材挿入孔3にせん断補強部材4を挿入する。せん断補強部材4は、基端定着部材44の縁が拡径部34の底面に当接するまで押し込む。
既設鉄筋コンクリート部材2の1つの側面の所定の範囲(補強パネル61により覆われる範囲)に対して、せん断補強部材4を設置したら、アンカーを介して補強パネル61を固定する。補強パネル61を固定したら、既設鉄筋コンクリート部材2と補強パネル61との隙間および拡径部34に充填材51を充填する。また、既設鉄筋コンクリート部材2の隣り合う面に対して、補強パネル61,61を固定したら、当該補強パネル61同士を連結する。
前記作業を繰り返すことにより、既設鉄筋コンクリート部材2の外周囲を補強パネル61で覆う。
以上、本実施形態の耐震補強構造1によれば、既設鉄筋コンクリート部材2の内部に配設されたせん断補強部材4に加えて、補強パネル61によって補強効果が向上する。すなわち、補強パネル61(繊維シート6)を既設鉄筋コンクリート部材2に周設することでせん断耐力の増強を見込むことができる。そのため、せん断補強部材4が配設されていない部分についても、既設コンクリート部材に周設された補強パネル61によって耐震性能(せん断耐力)が向上する。また、補強パネル61の補強効果により、せん断補強部材4のみを配設する場合に比べて、せん断補強部材4の数量を減らすことができる。そのため、補強部材挿入孔3を形成する際の手間を低減することができるとともに、補強部材挿入孔3を形成する際の騒音や振動を低減することも可能となる。さらに、補強パネル61で既設鉄筋コンクリート部材2を拘束することにより、既設鉄筋コンクリート部材2のじん性も向上する。また、補強パネル61は、繊維シート6を既設鉄筋コンクリート部材2の外面に貼着する場合に比べて簡易に設置することができるため、工期短縮化が可能である。また、補強パネル61は、取り扱いやすく、重機などが使用できない狭隘な施工スペースしか確保できない場合であっても、採用することができる。
また、上下に隣り合うせん断補強部材4同士は、互いに直交しているため、補強可能な斜めひび割れの発生位置や方向等が限定されることがない。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、前述の実施形態に限られず、前記の各構成要素については本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。
例えば、前記各実施形態では、補強部材挿入孔3の穿孔を、先端側(他面側)の主筋21の位置の手前の深さまで行なうものとしたが、補強部材挿入孔3の深さはこれに限定されるものではない。すなわち、既設鉄筋コンクリート部材2の両面(一面側および他面側)において探査を行うことで既設の鉄筋の位置を明確に把握している場合には、補強部材挿入孔3を、先端側の主筋21と同等の被りコンクリート厚さを確保できる深さに形成してもよい。
また、前記実施形態では、線材41の両端の定着部材42が形成されている場合について説明したが、定着部材42は、線材41の少なくとも基端に形成されていればよい。
1 耐震補強構造
2 既設鉄筋コンクリート部材
3 補強部材挿入孔
31 第一挿入孔
32 第二挿入孔
4 せん断補強部材
41 線材
42 定着部材
43 先端定着部材
44 基端定着部材
5 充填材
6 繊維シート
61 補強パネル
62 板状部材

Claims (8)

  1. 既設鉄筋コンクリート部材に形成された複数の補強部材挿入孔と、
    前記補強部材挿入孔内に配設されたせん断補強部材と、
    前記せん断補強部材と前記補強部材挿入孔との隙間に充填された充填材と、
    前記既設鉄筋コンクリート部材の外面に周設された繊維シートと、
    を備える既設コンクリート部材の耐震補強構造であって、
    前記せん断補強部材は、線材と、前記線材の端部に形成された当該線材の外形よりも大きな外形を有した定着部材とを有していることを特徴とする、既設コンクリート部材の耐震補強構造。
  2. 前記繊維シートは、板面同士が対向する一対の板状部材の間に介設されていることを特徴とする、請求項1に記載の既設コンクリート部材の耐震補強構造。
  3. 前記補強部材挿入孔の基端部に拡径部が形成されており、
    前記拡径部に充填された充填材が、前記既設鉄筋コンクリート部材の外面と前記既設鉄筋コンクリート部材側の前記板状部材との隙間に充填された充填材と一体に充填されていることを特徴とする、請求項2に記載の既設コンクリート部材の耐震補強構造。
  4. 前記複数の補強部材挿入孔が、
    前記既設鉄筋コンクリート部材の一面側から穿孔されて当該既設鉄筋コンクリート部材の他面側に配筋された鉄筋よりも一面側に底面が位置する第一挿入孔と、
    前記既設鉄筋コンクリート部材の他面側から穿孔されて当該既設鉄筋コンクリート部材の一面側に配筋された鉄筋よりも他面側に底面が位置する第二挿入孔と、
    を備えており、
    前記第一挿入孔内に配設されたせん断補強部材は、前記既設コンクリート部材の一面側に配筋された鉄筋と交差しており、
    前記第二挿入孔内に配設されたせん断補強部材は、前記既設コンクリート部材の他面側に配筋された鉄筋と交差していることを特徴とする、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の既設コンクリート部材の耐震補強構造。
  5. 前記第一挿入孔と、前記第二挿入孔とが、前記既設鉄筋コンクリート部材の横方向に対して交互に並設されていることを特徴とする、請求項4に記載の既設コンクリート部材の耐震補強構造。
  6. 前記第一挿入孔と、前記第二挿入孔とが、前記既設鉄筋コンクリート部材の高さ方向に対して交互に並設されていることを特徴とする、請求項4または請求項5に記載の既設コンクリート部材の耐震補強構造。
  7. 前記複数の補強部材挿入孔が、正面視千鳥状に配設されていることを特徴とする、請求項4乃至請求項6のいずれか1項に記載の既設コンクリート部材の耐震補強構造。
  8. 前記補強部材挿入孔が、直上または直下に形成された他の補強部材挿入孔と、平面視で交差していることを特徴とする、請求項4に記載の既設コンクリート部材の耐震補強構造。
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