JP5757632B2 - 既設構造物の補強構造 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば既設の橋梁、橋梁または主桁、橋台あるいは建築構造物などの既設構造物にブラケットを取り付けて補強構造を構築する既設構造物の補強構造に関するものである。
従来、既設コンクリート構造物などの既設構造物に意図的に新規の荷重作用点を形成したい場合には、例えばその側面側に補強用のブラケットを取り付け、前記荷重を前記ブラケットから既設構造物に伝達する構造が一般的に採用されている。そして、この採用例としては、既設橋梁の外ケーブル補強工法や落橋防止装置設置工法あるいは縁端拡幅工法等に見受けられる。
ここで、外ケーブル補強工法につき説明すると、外ケーブル補強工法とは、既設コンクリート橋梁など既設コンクリート構造物の外側面に補強用のブラケットを取り付け固定して該ブラケットに緊張材を配置し、定着部及び偏向部を介してプレストレスを与えるものである。
すなわち、外ケーブル補強工法は、防錆処理を施したPC鋼材を直接コンクリート内部に配置しなくともよく、コンクリートの外側面など外部に配置し、定着部あるいは偏向部によりプレストレスを与える構造であり、その利点として、ウエブやスラブ内部にPC鋼材ダクトを設けないため部材厚を薄くでき、また自重を低減することができる。また、自重が低減できた分だけ、PC鋼材量を減らすことができる。
PC鋼材の取替えや再緊張、プレストレス導入による桁の補強およびキャンバー調整が比較的容易に行え、維持管理の面で有利である。
PC鋼材の摩擦によるプレストレスの損失は、ケーブル支持点の偏向部のみで生じる。そのためプレストレスを有効に導入することができる。また、グラウト施工の状況が確認できるため、信頼性が向上する。と多くの利点があると言われている。
ところで従来、既設コンクリート構造物における前記ブラケットと前記既設コンクリート構造物の力の伝達のための接続は、図5、図15、図16に図示するように、例えば既設コンクリート構造物の側面6などから、前記コンクリート構造物を貫通する貫通孔4を削孔し、その貫通孔4に鉄筋、鋼製アンカーボルトあるいはPC鋼棒3(プレストレス導入による摩擦接合を含む)を配筋して行っているのが現状である。
このように、例えば、既設コンクリート構造物へのブラケットの取り付けにあっては、何れの従来技術においても、既設コンクリート構造への削孔(貫通孔)が不可欠となっていた。
しかしながら、既設コンクリート構造物への削孔、特に貫通孔の削孔は、構造物への大きなダメージとなってしまい、また、既設コンクリート構造物の内部において、切断することができない既設鉄筋16や既設のPC鋼材20との干渉を考慮すると、前記の貫通孔4の削孔位置はきわめて制約が多く、ブラケットの設置位置はかなり限定されてしまうのが実情であった(図5参照)。すなわち、図5から理解されるように、あらかじめ設計上設定された貫通孔4の位置17では、切断することができない既設鉄筋16や既設のPC鋼材20と重なって干渉してしまい、これにより削孔することができないのである。
そのため、現場において修正を施し、埋設されている既設鉄筋16や既設のPC鋼材20の位置を一つ一つ確認し、その上で適切な削孔位置18へ変更しなければならなかったのである。すなわち、現場において既設構造物内部への非破壊検査(RCレーダ、X線などによる内部調査)及び微破壊検査(削孔などによる非破壊検査結果の検証)などを行わなければならなかったのである。
このように、既設コンクリート構造物への削孔の課題として、当該削孔により既設コンクリート構造物の耐力低下が大きく懸念され、また、この削孔による既設コンクリート構造物への影響および断面修復後の挙動が理論的に明らかにされていない。さらには、既設コンクリート桁など既設コンクリート構造物内部の既設PC鋼材20、既設鉄筋16と削孔位置が干渉することがあり、現実的には所定の位置に削孔できずに設計上問題となる場合が多い。などの課題が挙げられていたのである。
特開2002−212916号公報
かくして、本発明は前記従来からの課題に対処すべく創案されたものであり、本発明による既設構造物の補強構造は、削孔に基づく既設コンクリート構造物の耐力低下が大きく懸念されることがなく、また、既設コンクリート桁など既設コンクリート構造物内部のPC鋼材、鉄筋と削孔位置が干渉する恐れもなく、しかも、既設コンクリート構造物などの既設構造物に意図的に新規の荷重作用点を設けたい場合において、例えばその側面側に補強のためのブラケットを設ける場合、荷重をブラケットから既設構造物に伝達する構造を容易に採用でき、既設橋梁の外ケーブル補強工法や落橋防止装置設置工法あるいは縁端拡幅工法等に用いられて容易に既設構造物の補強構造がスムーズに採用できるなどの優れた既設構造物の補強構造を提供することを目的とするものである。
既設構造物取付面にブラケットを取り付けて前記既設構造物を補強する既設構造物補強構造であり、
前記ブラケットの取り付けは、前記既設構造物取付面と該取付面に接するブラケットの取付面との間に接着部材を介在させ、既設構造物とブラケットとを接着取り付けし、
前記既設構造物取付面と該取付面に接するブラケットの取付面との間にせん断キーを形成する、
ことを特徴とし、
または、
既設構造物取付面にブラケットを取り付けて既設構造物を補強する既設構造物補強構造であり、
前記ブラケットの取り付けは、該ブラケットを固定する固定材を用い、該固定材は、前記ブラケットを固定する固定部と固定した後の残余部分で構成される固定材の糊代部分とからなり、前記既設構造物取付面と該取付面に添接される前記固定材の糊代部分との間には接着部材を介在させ、既設構造物にブラケットを取り付け固定し、
前記固定材とブラケットとは接着剤で接着された、
ことを特徴とし、
または、
既設構造物取付面にブラケットを取り付けて既設構造物を補強する既設構造物補強構造であり、
前記ブラケットの取り付けは、該ブラケットを固定する固定材を用い、該固定材は、前記ブラケットを固定する固定部と固定した後の残余部分で構成される固定材の糊代部分とからなり、前記既設構造物の取付面と該取付面に接するブラケットの取付面及び前記既設構造物の取付面と該取付面に添接される前記固定材の糊代部分との間にはそれぞれ接着部材を介在させ、既設構造物にブラケットを取り付け固定し、
前記固定材とブラケットとは接着剤で接着された、
ことを特徴とし、
または、
既設構造物の複数取付面に各々ブラケットを取り付けて既設構造物を補強する既設構造物補強構造であり、
前記各々のブラケットの取り付けは、該ブラケットを固定する固定材を用い、該固定材は、前記ブラケットを固定する固定部を有し、
固定した後の両側の固定材同士を連結し、既設構造物の両側面に各々ブラケットを取り付け固定する、
ことを特徴とし、
または、
既設構造物の複数取付面に各々ブラケットを取り付けて既設構造物を補強する既設構造物補強構造であり、
前記各々のブラケットの取り付けは、該ブラケットを固定する固定材を用い、該固定材は、前記ブラケットを固定する固定部を有し、
前記既設構造物の複数取付面と該複数の取付面に接する各々のブラケットの取付面及び前記既設構造物の複数取付面と該複数の取付面に添接される前記両固定材との間にはそれぞれ接着部材を介在させると共に、前記両固定材同士を連結し、既設構造物の複数取付面に各々ブラケットを取り付け固定する、
ことを特徴とし、
または、
前記固定材の糊代部分が添設する既設構造物の取付面に前記接着部材が貯留する溝を複数形成した、
ことを特徴とし、
または、
既設構造物の取付面にブラケットを取り付けて既設構造物を補強する既設構造物の補強構造であり、
前記ブラケットの取り付けは、該ブラケットを固定する固定材を用い、該固定材は、前記ブラケットを固定する固定部と固定した後の残余部分で構成される固定材の糊代部分とからなり、
前記既設構造物の取付面側には、前記固定材の糊代部分表裏面部が収納される収納溝を設け、前記糊代部分表裏面部を前記収納溝に収納すると共に、該収納溝内に接着部材を充填し、既設構造物にブラケットを取り付け固定した、
ことを特徴とし、
または、
前記既設構造物の取付面は既設構造物の側面である、
ことを特徴とし、
または、
前記固定材は、前記ブラケットを被覆する被覆材である、
ことを特徴とし、
または、
前記ブラケットの取り付けに際しては、前記既設構造物取付面と該取付面に接するブラケットの取付面との間にせん断キーを形成する、
ことを特徴とし、
または、
前記固定材とブラケットとは接着剤で接着された、
ことを特徴とするものである。
本発明によれば、削孔に基づく既設コンクリート構造物の耐力低下が大きく懸念されることがなく、また、既設コンクリート桁など既設コンクリート構造物内部のPC鋼材、鉄筋と削孔位置が干渉する恐れもなく、しかも、既設コンクリート構造物などの既設構造物に意図的に新規の荷重作用点を設けたい場合において、例えばその側面側に補強のためのブラケットを設ける場合においても、荷重をブラケットから既設構造物に伝達する構造を容易に採用でき、既設橋梁の外ケーブル補強工法や落橋防止装置設置工法あるいは縁端拡幅工法等に用いられて容易に既設構造物の補強構造が提供できるなどの優れた効果を奏する。
本発明の第1実施例の構成を説明する説明図(1)である。 本発明の第1実施例の構成を説明する説明図(2)である。 本発明の第2実施例の構成を説明する説明図(1)である。 本発明の第2実施例の構成を説明する説明図(2)である。 従来の削孔状態を説明する説明図である。 本発明の第3実施例の構成を説明する説明図(1)である。 本発明の第3実施例の構成を説明する説明図(2)である。 本発明の第4実施例の構成を説明する説明図(1)である。 本発明の第4実施例の構成を説明する説明図(2)である。 本発明の第5実施例の構成を説明する説明図(1)である。 本発明の第5実施例の構成を説明する説明図(2)である。 本発明の第6実施例の構成を説明する説明図(1)である。 本発明の第6実施例の構成を説明する説明図(2)である。 本発明の第7実施例を説明する説明図である。 従来の構成を説明する説明図(1)である。 従来の構成を説明する説明図(2)である。 ブラケットの形状を説明する説明図である。
以下、本発明を図に示す実施例に基づいて説明する。
図1、図2に第1実施例を示す。
図1、図2において符号2は橋梁であり、その主桁を示す。図では、橋梁2の補強をはかるため外ケーブル補強工法が実施される例を示している。
ところで、前述したように従来では、例えば橋梁2の主桁に外ケーブル補強工法を適用するためには、図15、図16から理解されるように、橋梁2の側面6にPC鋼棒3が貫通する貫通孔4を削孔し、該貫通孔4にPC鋼棒3を貫通させ、前記橋梁2の両側面にブラケット8、8を取り付け固定し、かつこのブラケット8を介して外ケーブル5、5を設置していた。しかしながら、この従来からの工法には各種の課題があることすでに述べたとおりである。
そこで、本実施例では、橋梁2の側面6に接着剤7を貼着し、該接着剤7を介してブラケット8の取付面9を添設して橋梁2の側面6に前記ブラケット8を取り付け固定するものとした。
ここで、接着剤7にはエポキシ系あるいはアクリル系の接着剤7を用いるものとし、例えば、エポキシ樹脂モルタル、ポリマーセメントモルタルやセメントモルタルなどの使用が挙げられる。
なお、図示されてはいないが、この際接着強度をさらに向上させるため、橋梁2の側面6やブラケット8の取付面9をあらかじめ粗面として形成し、該粗面に接着剤7を塗布し、もって双方を接着することが好ましい。なお、ブラケット8を鋼製ブラケットで構成する場合には、橋梁2の側面6のみを粗面として形成することが考えられる。
このように、ブラケット8の材質については何ら限定されるものではないが、一般的にはコンクリートブラケットが使用される。しかし、鋼製ブラケットであってもかまわないことすでに述べた通りである。
なお、前記ブラケット8の形状についても何ら限定されない。よって、直方体状であっても正方体状であってもかまわないし、台形状や多角形状さらには三角形状のものでもかまわない(図17参照)。
なお、本実施例は、ブラケット8の取り付けに際し、橋梁2の側面6に適用した例として説明してあるが、本実施例は当該側面6の適用に限定されるものではなく、橋梁2のほかの面、例えば上面や下面などに適用することも考えられる。
図3、図4に第2実施例を示す。
第2実施例では、前記ブラケット8の取り付けにつき、該ブラケット8を被覆する被覆材10を用いたものである。
すなわち、被覆材10の被覆部により、前記橋梁2の側面6に添接して取り付けられるブラケット8を例えば接着して被覆し、かつこのブラケット8を覆った被覆材10の糊代部分11を橋梁2の側面6に接着して固定するのである。
すなわち、ブラケット8を覆った後の残余部分で構成される被覆材10の糊代部分11と橋梁2の側面6との間に接着剤21を介在させ、橋梁2の側面6にブラケット8を取り付け固定するものである。
ここで、被覆材10には、繊維補強シート、例えば炭素繊維、アラミド繊維など、繊維強化プラスティック(FRP)あるいは鋼板などが挙げられる。
また、繊維補強シートを使用する場合においては、ブラケット8を覆う被覆材10(繊維補強シート)の積層枚数に何ら制限はないが、通常は一層で構成され、場合によっては数枚の複数層とする場合がある。さらに、繊維の方向はその荷重方向または荷重方向に直角の方向あるいは積層枚数が複数枚のときは両方向となる。
ただし、2軸繊維補強シートを使用する場合にはこの限りではない。
また、本実施例で使用される接着剤21については、エポキシ系あるいはアクリル系のいわゆる含浸性を有する接着剤21が用いられる。炭素繊維シートなどの連続繊維補強シートを貼り付けるためには、一般的に含浸接着との手法がとられる。すなわち、繊維の隙間に接着剤21を含浸させた上、コンクリートに接着させるためである。
なお、本実施例についても、ブラケット8の取り付けに際し、橋梁2の側面6に適用した例として説明してあるが、本実施例は当該側面6の適用に限定されるものではなく、ほかの面、例えば上面や下面などに適用しても構わないものである。
また、本実施例では、被覆材10を用い、ブラケット8の上面をも覆ってブラケット8を例えば橋梁2の側面6に取り付け、固定するよう構成してあるが、この構成に限定されるものではなく、例えばブラケット8の上面は覆うことなく、ブラケット8の側面と橋梁2の側面6とを固定するタイプの固定材を使用しても構わないものである。この場合は、ブラケット8の側面と固定材との間も接着剤で固定する必要がある。
また、ブラケット8と被覆部材10との間については、両者の間を接着剤で接着する場合もあるし、接着剤で接着しない場合もある。
図6、図7に第3実施例を示す。
第3実施例では、ブラケット8の取り付けにつき、橋梁2の側面6と該側面6に接するブラケット8の取付面9との間、及び橋梁2の側面6と該側面6に添接される、ブラケット8を被覆した後の被覆材10の残余部分で構成された被覆材10の糊代部分11との間にそれぞれ接着剤7、接着剤21を介在させて接着し、橋梁2の側面6にブラケット8を取り付け固定したものである。このように双方で接着してあるため、強力な接着力が期待できる。
ここで、使用される被覆材10の種類、あるいは接着剤7、接着剤21の種類は実施例1、実施例2で説明したものとほぼ同様である。
なお、前記被覆材10を構成する繊維補強シートの材料の大部分は、前述したごとく一方向に繊維を引き揃えてシート状としたいわゆる1軸シートが考えられるが、繊維の方向を任意に設定して編成でき、さらには多軸繊維シートを使用してもかまわない。
なお、本実施例についても、ブラケット8の取り付けに際し、橋梁2の側面6に適用した例として説明してあるが、本実施例は当該側面6の適用に限定されるものではなく、例えば上面や下面などのいかなる面に適用しても構わないものである。
また、本実施例においても、被覆材10を用い、ブラケット8の上面をも覆ってブラケット8を例えば橋梁2の側面6に取り付け、固定するよう構成してあるが、この構成に限定されるものではなく、例えばブラケット8の側面と橋梁2の側面6とを固定するタイプの固定材を使用しても構わないものである。この場合、ブラケット8の側面と固定材との間も接着剤で固定する必要がある。
また、ブラケット8と被覆部材10との間については、両者の間を接着剤で接着する場合もあるし、接着剤で接着しない場合もある。
図8及び図9に第4実施例を示す。
この実施例では、橋梁2の両側面6、6に対する各々のブラケット8、8の取り付けにつき、各々のブラケット8、8を被覆する被覆材10を、ブラケット8を被覆する被覆部のみを有し、糊代部分11を有しないもので構成した。
そして、前記橋梁2の両側面6、6と該両側面6、6に接する各々のブラケット8、8の取付面9、9及び前記橋梁2の両側面6、6と該両側面6、6に添接される前記両被覆材10、10との間にはそれぞれにあるいはいずれかに接着剤7、接着剤21を介在させると共に、前記両被覆材10、10同士を連結すべく連結部材12を取り付け、橋梁2の両側面6、6に各々のブラケット8、8を取り付け固定したものである。
なお、本実施例についても、橋梁2の側面6に適用した例として説明してあるが、本実施例は当該側面6の適用に限定されるものではなく、例えば上面や下面などのいかなる面に適用しても構わないものである。
また、本実施例においても、被覆材10を用い、ブラケット8の上面をも覆ってブラケット8を例えば橋梁2の側面6に取り付け、固定するよう構成してあるが、この構成に限定されるものではなく、例えばブラケット8の側面と橋梁2の側面6とを固定するタイプの固定材を使用しても構わないものである。なお、この場合、ブラケット8の側面と固定材との間を接着剤で固定する必要がある。
また、ブラケット8と被覆部材10との間については、両者の間を接着剤で接着する場合もあるし、接着剤で接着しない場合もある。
図10、図11に第5実施例を示す。
この実施例では、被覆材10の糊代部分11が添設する橋梁2の側面6側に前記接着剤21が貯留する溝13・・・を複数形成しておき、該溝13・・・に接着剤7を貯留させて被覆材10と橋梁2の側面6との接着力向上を企図としたものである。
ここで、この実施例は第2実施例から第3実施例についても適用できる。すなわち、被覆材10の糊代部分11が橋梁2の側面6に添接させるタイプであれば、側面6側に複数の溝13・・・を設け、該溝13・・・内に接着剤21を貯留させておき、もって接着させればより一層の接着力の向上がはかれるものとなる。
なお、本実施例についても、ブラケット8の取り付けに際し、橋梁2の側面6に適用した例として説明してあるが、本実施例は当該側面6の適用に限定されるものではなく、例えば、上面や下面などのいかなる面に適用しても構わないものである。
また、本実施例においても、被覆材10を用い、ブラケット8の上面をも覆ってブラケット8を例えば橋梁2の側面6に取り付け、固定するよう構成してあるが、この構成に限定されるものではなく、例えばブラケット8の上面を覆うことなく、ブラケット8の側面と橋梁2の側面6とを固定するタイプの固定材を使用しても構わないものである。なお、この場合、ブラケット8の側面と固定材との間も接着剤で固定しておく。
また、ブラケット8と被覆部材10との間については、両者の間を接着剤で接着する場合もあるし、接着剤で接着しない場合もある。
図12、図13に第6実施例を示す。
本実施例では、ブラケット8の取り付けに際し、該ブラケット8を被覆する被覆材10を、被覆する被覆部と、橋梁2の側面6と該側面6に添接される前記ブラケット8を被覆した後の残余部分で構成される被覆材10の糊代部分11とにより構成し、前記橋梁2の側面6側には、前記被覆材10の糊代部分11の表裏面部14が収納される収納溝15を設け、前記糊代部分11の表裏面部14を前記収納溝15に収納すると共に、該収納溝15内部に接着剤21を充填して、橋梁2の側面6にブラケット8を取り付け固定したものである。
なお、この実施例にあっても、橋梁2の側面6とブラケット8の取付面9との間に接着剤7を介在させてあってもなくてもかまわないものである。
なお、本実施例についても、橋梁2の側面6に適用した例として説明してあるが、本実施例は当該側面6の適用に限定されるものではなく、前記したように、上面や下面などのいかなる面に適用しても構わないものである。
また、本実施例においても、被覆材10を用い、ブラケット8の上面をも覆ってブラケット8を例えば橋梁2の側面6に取り付け、固定するよう構成してあるが、この構成に限定されるものではなく、例えばブラケット8の上面を覆うことなく、ブラケット8の側面と橋梁2の側面6とを固定するタイプの固定材を使用しても構わないものであり、この場合は、ブラケット8の側面と固定材との間も接着剤で固定しておくものとなる。
また、ブラケット8と被覆部材10との間については、両者の間を接着剤で接着する場合もあるし、接着剤で接着しない場合もある。
図14に第7実施例を示す。
本実施例では、既設構造物である橋梁2の側面6と該側面6に接するブラケット8の取付面9との間にせん断キー22を形成したものである。そして、該せん断キー22によりスムーズに既設構造物である橋梁2へ力の伝達が行える様企図されたものである。
せん断キー22は、例えば水平方向へのせん断力(界面のずれ)に抵抗する構造を指標するもので、一例として各々の取付面、例えば橋梁2の側面6と該側面6に接するブラケット8の取付面9とを例えば略のこぎり刃状に形成して、これらを噛み合う状態にした構成などが考えられる。
このようなせん断キー22を形成することにより、強固な力伝達が行え、もって強固なブラケット8と橋梁2の側面との固定が行えるものとなる。
なお、本実施例についても、橋梁2の側面6に適用した例として説明してあるが、本実施例は当該側面6の適用に限定されるものではなく、例えば上面や下面などのいかなる面に適用しても構わないものである。
また、本実施例においても、被覆材10を用い、ブラケット8の上面をも覆ってブラケット8を例えば橋梁2の側面6に取り付け、固定するよう構成してあるが、この構成に限定されるものではなく、例えばブラケット8の上面を覆うことなく、ブラケット8の側面と橋梁2の側面6とを固定するタイプの固定材を使用しても構わないものである。なお、この場合、ブラケット8の側面と固定材との間も接着剤で固定する必要があることは既に述べた。
また、ブラケット8と被覆部材10との間については、両者の間を接着剤で接着する場合もあるし、接着剤で接着しない場合もある。
2 橋梁
3 PC鋼棒
4 貫通孔
5 外ケーブル
6 橋梁または主桁の取付面
7 接着剤
8 ブラケット
9 ブラケットの取付面
10 被覆材
11 被覆材の糊代部分
12 連結部材
13 溝
14 糊代の表裏面全体部分
15 収納溝
16 既設鉄筋
17 設計上の削孔位置
18 現場での削孔位置
19 既設鉄筋
20 既設PC鋼材
21 接着剤
22 せん断キー

Claims (11)

  1. 既設構造物取付面にブラケットを取り付けて前記既設構造物を補強する既設構造物補強構造であり、
    前記ブラケットの取り付けは、前記既設構造物取付面と該取付面に接するブラケットの取付面との間に接着部材を介在させ、既設構造物とブラケットとを接着取り付けし、
    前記既設構造物取付面と該取付面に接するブラケットの取付面との間にせん断キーを形成する、
    ことを特徴とする既設構造物の補強構造。
  2. 既設構造物取付面にブラケットを取り付けて既設構造物を補強する既設構造物補強構造であり、
    前記ブラケットの取り付けは、該ブラケットを固定する固定材を用い、該固定材は、前記ブラケットを固定する固定部と固定した後の残余部分で構成される固定材の糊代部分とからなり、前記既設構造物取付面と該取付面に添接される前記固定材の糊代部分との間には接着部材を介在させ、既設構造物にブラケットを取り付け固定し、
    前記固定材とブラケットとは接着剤で接着された、
    ことを特徴とする既設構造物の補強構造。
  3. 既設構造物取付面にブラケットを取り付けて既設構造物を補強する既設構造物補強構造であり、
    前記ブラケットの取り付けは、該ブラケットを固定する固定材を用い、該固定材は、前記ブラケットを固定する固定部と固定した後の残余部分で構成される固定材の糊代部分とからなり、前記既設構造物の取付面と該取付面に接するブラケットの取付面及び前記既設構造物の取付面と該取付面に添接される前記固定材の糊代部分との間にはそれぞれ接着部材を介在させ、既設構造物にブラケットを取り付け固定し、
    前記固定材とブラケットとは接着剤で接着された、
    ことを特徴とする既設構造物の補強構造。
  4. 既設構造物の複数取付面に各々ブラケットを取り付けて既設構造物を補強する既設構造物補強構造であり、
    前記各々のブラケットの取り付けは、該ブラケットを固定する固定材を用い、該固定材は、前記ブラケットを固定する固定部を有し、
    固定した後の両側の固定材同士を連結し、既設構造物の両側面に各々ブラケットを取り付け固定する、
    ことを特徴とする既設構造物の補強構造。
  5. 既設構造物の複数取付面に各々ブラケットを取り付けて既設構造物を補強する既設構造物補強構造であり、
    前記各々のブラケットの取り付けは、該ブラケットを固定する固定材を用い、該固定材は、前記ブラケットを固定する固定部を有し、
    前記既設構造物の複数取付面と該複数の取付面に接する各々のブラケットの取付面及び前記既設構造物の複数取付面と該複数の取付面に添接される前記両固定材との間にはそれぞれ接着部材を介在させると共に、前記両固定材同士を連結し、既設構造物の複数取付面に各々ブラケットを取り付け固定する、
    ことを特徴とする既設構造物の補強構造。
  6. 前記固定材の糊代部分が添設する既設構造物の取付面に前記接着部材が貯留する溝を複数形成した、
    ことを特徴とする請求項2または請求項3記載の既設構造物の補強構造。
  7. 既設構造物の取付面にブラケットを取り付けて既設構造物を補強する既設構造物の補強構造であり、
    前記ブラケットの取り付けは、該ブラケットを固定する固定材を用い、該固定材は、前記ブラケットを固定する固定部と固定した後の残余部分で構成される固定材の糊代部分とからなり、
    前記既設構造物の取付面側には、前記固定材の糊代部分表裏面部が収納される収納溝を設け、前記糊代部分表裏面部を前記収納溝に収納すると共に、該収納溝内に接着部材を充填し、既設構造物にブラケットを取り付け固定した、
    ことを特徴とする既設構造物の補強構造。
  8. 前記既設構造物の取付面は既設構造物の側面である、
    ことを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6または請求項7記載の既設構造物の補強構造。
  9. 前記固定材は、前記ブラケットを被覆する被覆材である、
    ことを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6、請求項7または請求項8記載の既設構造物の補強構造。
  10. 前記ブラケットの取り付けに際しては、前記既設構造物取付面と該取付面に接するブラケットの取付面との間にせん断キーを形成する、
    ことを特徴とする請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6、請求項7、請求項8または請求項9記載の既設構造物の補強構造。
  11. 前記固定材とブラケットとは接着剤で接着された、
    ことを特徴とする請求項4、請求項5、請求項6、請求項7、請求項8、請求項9または請求項10記載の既設構造物の補強構造。
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