JP6325380B2 - コンクリート構造物の補強方法及び補強構造 - Google Patents
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Description
また、コンクリートの壁状又は版状の部材を補強するものとして特許文献2に記載されるものがある。この構造は、炭素繊維やアラミド繊維等の強化繊維を用いた補強シートを、補強しようとするコンクリート部材に貼り付けるものである。
図1は、本発明のコンクリート構造の補強方法及び補強構造を適用することができるコンクリート橋梁の断面図である。
この橋梁は、複数のコンクリートの桁1とコンクリートの床版2とを備えるものであり、コンクリートの床版2が両側部で張り出した先端に、この橋梁の軸線方向に沿って壁高欄3が設けられている。壁高欄3は鉄筋コンクリート構造となっており、床版2の先端部上に支持されるとともに、床版2から連続する鉄筋が配置され、下端部の曲げモーメントに抵抗するものとなっている。
このような壁高欄3に遮音壁等が取り付けられると、大きな風荷重等が作用する。また、橋梁上を走行する車両が衝突したときに、車両が橋梁から転落しないように防護する必要がある。以下に説明する本発明の実施の形態は、上記壁高欄3の内側及び側方へ張り出した床版2の上側に引張応力度が生じる曲げモーメントに対して補強を行うものである。
この補強構造は、壁高欄3の内側及びこの壁高欄3と連続する床版2の上側に、繊維を束ねて帯状とした一連の補強ベルト10を貼り付けて、壁高欄3の内側及び床版2の上側に生じる引張力を負荷させるものである。
なお、補強ベルト10は、上記アラミド繊維を用いるものの他、炭素繊維、ガラス繊維、その他の合成繊維等を用いるものでもよく、厚さ及び幅も補強対象の状況等に応じて適宜に設定することができる。
この図に示すように、上記のように配置された補強ベルト10は、第1の孔群11の一つの孔11(a)に複数枚を重ねて挿通され、床版2の下側で橋梁の軸線方向に2つに振り分けて床版2の先端の隅角部2bに巻き回される。そして、橋梁の軸線方向において、該補強ベルト10を挿通した一の孔11(a)の両側で隣接する第2の孔群12の二つの孔12(a),12(b)に挿通される。
なお、第1の孔群11及び第2の孔群12には、接着剤に代えてモルタル、樹脂モルタル等、他の充填可能な材料を充填することもできる。
壁高欄3及びコンクリートの床版2の張り出し部を補強する必要がある範囲について床版2上の舗装等を取り除き、床版2の表面を露出させる。そして、壁高欄3の内側の側面に沿った位置に床版2を上下に貫通する第1の孔群11を穿設する。これらの孔の形成は、床版2に形成されている鉄筋、PC鋼材を避けて、ドリルビットに打撃を与えることができるハンマードリル、円柱状の切削部材が回転するロータリホイール等を用いて行うことができる。
また、壁高欄3の下端部つまり床版2の上面と壁高欄3の下面とが接合さている位置には、床版2の上面に沿った方向に第2の孔群12を穿設する。それぞれの第2の孔12(a),12(b),12(c)・・・は、第1の孔群11のそれぞれ11(a),11(b),11(c)・・・が設けられた位置のほぼ中間位置に設けるものとし、これらの孔も第1の孔群11と同様に穿設することができる。
これらの孔は、補強ベルトが扁平な形状を維持したまま挿通することができる形状及び寸法とするのが望ましい。
なお、上記補強ベルトの配置は、第2の孔群12に複数の補強ベルト10を重ねて挿通し、床版2の先端面2aで橋梁の軸線方向に振り分けて床版2の下側に巻き回し、両側に隣接する第1の孔群11に挿通するものであってもよい。
上記補強ベルト10の貼着による補強が完了すると舗装等を復元し、橋梁を供用することができる。
10:補強ベルト, 11:第1の孔群, 12:第2の孔群, 13:補強シート,
22:床版, 23:壁高欄, 24:地覆,
31:第1の孔群, 32:第2の孔群
Claims (5)
- 壁状又は版状となったコンクリートの第1の構造部分と、壁状又は版状となったコンクリートの第2の構造部分とが、角度をもって連続する部分を補強するコンクリート構造物の補強方法であって、
180度より小さい角度で前記第1の構造部分の表面と前記第2の構造部分の表面とが隣接する内側表面の境界線に沿って所定間隔の複数の位置に、前記第1の構造部分の表面に連続して前記第2の構造部分を貫通する第1の孔群を形成する工程と、
前記第2の構造部分の表面に連続して前記第1の構造部分を貫通する第2の孔群を、前記境界線に沿って所定の間隔で複数の位置に形成する工程と、
連続する繊維を束ねて帯状とした補強ベルトを、前記第1の構造部分の内側の表面に沿って前記第1の孔群に含まれる孔に挿通し、前記第2の構造部分の外側から前記第1の構造部分の外側に向けての隅角部に巻き回し、前記第1の構造部分の外側から前記第2の孔群に含まれる孔に挿通する工程と、
前記補強ベルトの両端部を、前記第1の構造部分の内側の表面及び前記第2の構造部分の内側の表面に貼り付ける工程と、を含むことを特徴とするコンクリート構造物の補強方法。 - 前記補強ベルトを前記第1の孔群に含まれる一の孔に挿通するときに、複数枚の補強ベルトを重ねて挿通し、
該複数枚の補強ベルトは、該一の孔を貫通して第2の構造部分の外側の面で、前記境界線の方向に二つに振り分け、該一の孔の両側で隣接する第2の孔群に含まれる2つの孔にそれぞれ挿通することを特徴とする請求項1に記載のコンクリート構造物の補強方法。 - 前記補強ベルトを前記第1の構造部分の内側の表面及び第2の構造部分の内側の表面に貼り付けるときには、該補強ベルトに張力を導入した状態とすることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のコンクリート構造物の補強方法。
- 前記補強ベルトを前記第1の構造部分の内側の表面及び第2の構造部分の表面に貼り付けた後、少なくとも2方向の繊維が配列された補強シートを前記補強ベルトに重ね、該補強ベルトを貼り付けた位置の周辺部に及ぶように貼り付けることを特徴とする請求項1,請求項2又は請求項3に記載のコンクリート構造物の補強方法。
- 壁状又は版状となったコンクリートの第1の構造部分と壁状又は版状となったコンクリートの第2の構造部分とが角度をもって連続する部分を補強するコンクリート構造物の補強構造であって、
連続する繊維を束ねて帯状とした補強ベルトが、2つの構造部分の表面が180度より小さい角度で隣接する内側で前記第1の構造部分の表面に貼り付けられ、
該補強ベルトが前記第1の構造部分の内側の表面に沿った方向で前記第2の構造部分を貫通する第1の孔に挿通され、
該補強ベルトが第2の構造部分の外側から第1の構造部分の外側に向けて隅角部を越えて巻き回されており、
前記第2の構造部分の内側の表面に沿った方向に前記第1の構造部分を貫通する第2の孔に前記補強ベルトが挿通されて前記第2の構造部分の内側の表面に貼り付けられていることを特徴とするコンクリート構造物の補強構造。
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