JP2019015044A - 間仕切り及び室内システム - Google Patents
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Abstract
Description
特許文献1に記載の間仕切りは、前端を開口する戸袋を内部に形成する戸袋パネルと、戸袋パネルに出入自在に組み合わせる移動パネルとを備えている。戸袋パネルは、居室の壁面を利用して床面に立設し、移動パネルの戸尻側上部に連結するスライダ付きのスライドレールを上部に配置し、かつ移動パネルの戸尻側下部の戸車を前後にガイドするガイドレールを下部に配置している。また、移動パネルは、戸先側の側端面下部にストッパを付設している。
また、戸袋パネルの上端と移動パネルの上端との境に天井連結させて間仕切りを支持する連結ロッドが設けられている。
そこで本発明は、固定扉及びスライド扉の上方に固定手段を有しなくても室内に安定的に固定することができ、かつ、スライド扉を引き出した状態でもスライド扉を安定的に設置することができる間仕切りを提供する。
この構成によれば、少なくとも下部の戸先部の厚さが戸袋の幅寸法よりも大きいすなわちパネル部材の厚さよりも大きく形成されているため、パネル材を薄板状に形成してもスライド扉の安定性を高められる。
この構成によれば、戸車が戸先部の厚さ方向に複数設けられているため、スライド扉の安定性を更に高められる。
この構成によれば、スライド扉の安定性を一層高めることができる。
この構成によれば、スライド扉の縦方向の安定性が高められる。
この構成によれば、スライド扉の引き出し又は収納時における指掛けが形成されるため、別個に取っ手や指掛け部を形成することを回避することができる。
この構成によれば、透視及び採光を自在に調整することができる。
この構成によれば、スライド扉を安定的に引き出すことができる。
この構成によれば、間仕切りの揺れ等を防止して安定的に使用することができるとともに、間仕切りの上部に支持部材等を設置することを排除しているため、室内空間に煩雑さがなくなりまとまりができる、快適な空間を提供することができる。
この構成によれば、固定扉の安定性が非常に高まる。
以下、本発明の間仕切り1について詳細に説明する。
図3,図4に示すように、固定用パネル部材7の上端面部7a、下端面部7b、戸先側端面部7c及び戸尻側端面部7dには、長尺で、長手方向に視てU字状の補強連結材10が配されている。
このように構成された固定用パネル部材7は、所定の間隔を空けて、表面材P,P同士を互いに対向させて2つを一対として巾木ベース2上に設置されている。
内側板部29同士の間の寸法は、図3に示すスライド扉6を出し入れ可能な間隔すなわち戸袋4の幅方向の寸法と略同寸法に設定されている。
レール部材23は、スライド扉6の戸車Tをガイドする部材であり、枠38,38の間であって補強部材21の図5に示す底板部26及び水平板部30の上面に配されて固定されている。これによりレール部材23は、底板部26及び水平板部30の厚さ分上方に固定される。
基台部材20の上板部28の幅方向中央には、長手方向に間隔を空けて開口部が形成されており、この開口部に支持ピン25が挿入され且つ固定されている。
台座本体部32は、スチール等の剛性の高い長尺な部材を折り曲げて形成されており、上板部32a及び上板部32aの両端から垂下する側板部32bを有している。
以上の構成を有する巾木ベース2の台座部材24に、図3に示すように下端面部7bに固定された補強連結材10が連結されている。
揺れ防止ガイド部材35は、角柱材34Aの下面の幅方向中央に配される長尺な略板状の部材であり、角柱材34Aの下面に固定される取付板部35aと、取付板部35aの幅方向中央において一定の高さで突出し長手方向に延びて、スライド扉6に嵌合する突条部35bとを有している。
上枠側引き出し停止部材40は、短冊状の板部材の一端部を折り曲げてL字状に形成し、折り曲げた一端部側を被係止部40aとし、他端部側を角柱材34Aの下面への取付部40bとしている。取付部40bには、挿入孔が形成されている。上枠側引き出し停止部材40は、取付部40bを角柱材34Aの戸先側下面に配してビス等の固定手段にて固定できるようになっている。
角柱材34Bの扁平面の幅寸法は、図7に示す上枠部材8と略同等か、上枠部材8よりも僅かに大きく形成されている。角柱材34Bの厚さ寸法は、上枠部材8の角柱材34Aの厚さ寸法よりも小さく形成されている。
図10に示す縦枠部材9が備える連結部材36は、図7に示す上枠部材8の連結部材36と長手方向の寸法を除いて略同様に形成されている。
以上のようにして組み立てられた巾木ベース2、固定用パネル部材7,7、上枠部材8及び縦枠部材9に囲まれて戸袋4が形成されるとともに、固定扉5が完成する。
図4に示すように可動用パネル部材45の戸先側端部には、戸先部46が設けられている。
戸先部46の厚さ及び長手方向の寸法は、共に可動用パネル部材45の厚さ及び縦寸法よりも大きく形成されている。
戸先部46の戸車Tは、そのタイヤの厚さ方向の一部が可動用パネル部材45の両側面の外側に位置するように取り付けられている。本実施形態では、タイヤの厚さ方向の中央線L1が、可動用パネル部材45の板面の外側に位置するように取り付けられている。
この戸先部46の嵌合凹部46sに可動用パネル部材45の戸先側端部が挿入されて固定されている。
本実施形態においてロック部材50は、丸落とし、角落とし、フランス落とし等を好適に用いることができる。
そのために、本実施形態では、戸先部46の戸車T,Tは、可動用パネル部材45の戸尻側の戸車Tよりも底板部26及び水平板部30を合わせた厚さ分低い位置に固定されている。
なお、レール部材23とガイドレール3とは、設置及び製造の簡便性の観点から縁切りされており、それぞれ別個に設置できるようになっている。
揺れ止め溝部材47の溝幅は、図3及び図7に示す上枠部材8に設けられた揺れ防止ガイド部材35の突条部35bを僅かな遊びを残して略ちょうど嵌入させ、突条部35bを円滑に摺動させ得る寸法に設定されている。
図1及び図4に示すように、可動用パネル部材45の下端部の戸尻側には、戸車Tが一つ固定されている。
図4に示すように、可動用パネル部材45は、戸当たりゴム48が縦枠部材9に接触するまで戸袋4内に完全に収納した状態において、戸先側の部分が固定用パネル部材7の戸先側端面から一定寸法(L2寸法)突出する横寸法で形成されている。すなわち、図2に示すように固定扉5の戸先側端面と戸先部46の戸尻側端面との間に図4に示すL2寸法分の隙間が形成される構成となっている。
以上のようにして、スライド扉6が構成されている。
間仕切り1を設置するには、図1及び図2に示すように、室内を区画したい場所の壁面Wに、アンカー部材39等を用いて縦枠部材9を取り付け、床面Fには巾木ベース2を固定する。
そして、図5に示す水平板部30の上面に図3に示すレール部材23を固定する。支持ピン25は図5に示すように基台部材20の上板部28の不図示の挿通孔に合わせて予め固定しておいたナット25bに胴部25aを螺入して、所定の高さに設定する。その上で、台座部材24を支持ピン25の上方から嵌合させる。なお、台座部材24の高さ調整は、台座部材24の上板部32aに形成された孔を通して支持ピン25を操作することにより、台座部材24の支持ピン25への設置後にすることも可能である。以上により、巾木ベース2の設置が完了する。
これにより、固定用パネル部材7,7及び上枠部材8を巾木ベース2上及び縦枠部材9に確実に固定して固定扉5の設置が完了する。
これにより、スライド扉6は固定扉5の戸袋4内に収納され及び戸袋4から引き出すことができる状態になって、間仕切り1の設置が完了する。
更に、間仕切り1は、戸先部46の戸車Tが、その厚さ方向中央が可動用パネル部材45の板面の外側に来るように設置されているため、スライド扉6の大部分を占める可動用パネル部材45の厚さ方向のぶれをより確実に抑えることができるという効果を奏する。
また、スライド扉6は、角柱状の戸先部46により縦方向の剛性も非常に高まるという効果を奏する。
スライド扉6の変形例としては、図11及び図12に示すスチール等の鋼板により形成された可動用パネル部材45及び戸先部46が挙げられる。
この場合の戸先部46と可動用パネル部材45との取付構造は以下のとおりである。
嵌合凹部46sの戸尻側端面部46bには、長手方向すなわち上下方向に間隔を空けて被係止孔56が複数形成されている。
係止部材51は、可動用パネル部材45に固定される平坦な取付部52と、取付部52から下方又は上方に(本例では下方に)延びる先端爪部53とを有した板状の部材である。
可動用パネル部材45と戸先部46とは、図12に示すように、係止部材51の先端爪部53を嵌合凹部46sの被係止孔56に挿入して係止させることにより固定する。
固定部63は、板状に形成されビス等の固定手段により巾木ベース2の水平板部30上に固定されている。軸部64は、軸線L2を鉛直方向に向けて固定部63上に設けられている。なお、固定部63は、直接床面Fに固定してもよい。
回転留め部65の材質としては、特に限定されないが、弾性を有する合成樹脂が好適に用いられる。
摺動部71は、本例では、可動用パネル部材45の下端部に設けられた不図示のU字状の補強部材により囲まれ、下方が開口した空洞部の構成を取っている。摺動部71は、可動用パネル部材45の戸先側先端から戸尻側後端部に設けられた係止側部材72までの領域に亘って形成されている。
第1固定部75は、可動用パネル部材45の下端部に設けられた不図示のU字状の補強部材の下面に配され、ビス等の固定手段により固定されている。
後面部76aは、可動用パネル部材45の戸尻側端面に沿って設けられている。
底面部76bは、戸車Tの一部を突出させる開口部が形成された板状部であり、可動用パネル部材45の下面を形成している。
第2固定部77は、可動用パネル部材45の下端部に設けられた不図示のU字状の補強部材の下面に配されて、ビス等の固定手段により固定されている。
したがって、スライド扉6を勢いよく引き出した結果、回転留め部65が係止面部73に勢いよく当たっても回転留め部65及び係止側部材72を構成する取付ボックスが74の双方がぐら付くことなくスライド扉6の摺動をしっかりと止めることができる。
一方、回転留め部65が係止面部73に当たった場合、回転留め部65と係止面部73との間に回転方向に垂直な方向には大きな摩擦が働く。したがって、回転留め部65は、スライド扉6の上方への跳ねなどを抑えることができ、スライド扉6の引き出し時における抜けをほぼ確実に防止することができる。
なお、前述した抜け止め構造60は、スライド扉6がスチール等の鋼材により形成されている場合に限らず、木製その他合成樹脂製である場合にも適用することができる。
また、間仕切り1のスライド扉6の抜け止めには、抜け止め構造60だけが設けられていてもよい。
また、戸先部46の戸車T,Tは、その厚さ方向の一部が戸袋4の外側に位置するように取り付けられていてもよい。戸車T,T間が大きいほどスライド扉6の安定性を増すことができる。
また、本発明の間仕切り1は、固定する側壁及び床があれば、屋内に限らず屋外で適用することもできる。
3 ガイドレール
4 戸袋
5 固定扉
6 スライド扉
7 固定用パネル部材(パネル部材)
45 可動用パネル部材(パネル部材)
46 戸先部
46c 戸先部の下面部
C 天井
T 戸車
X 室内システム
Claims (9)
- 戸袋が形成された固定扉と、前記戸袋からの引き出し及び前記戸袋への収納が可能なスライド扉とを備え、
前記スライド扉は、パネル部材と、少なくとも下部の厚さ寸法が前記戸袋の幅寸法よりも大きく形成された戸先部とを有している間仕切り。 - 前記戸先部の下面部にこの戸先部の厚さ方向に間隔を空けて戸車が複数設けられている請求項1に記載の間仕切り。
- 前記戸先部に設けられた戸車の幅方向の少なくとも一部が前記パネル部材の板面よりも外側に位置するように前記戸車が設けられている請求項1又は2に記載の間仕切り。
- 前記戸先部は、角柱を用いて形成されている請求項1から3のいずれか一項に記載の間仕切り。
- 前記スライド扉の前記戸袋への収納完了状態で、前記固定扉の戸先側端面と前記戸先部の戸尻側端面との間に隙間が形成されている請求項1から4のいずれか一項に記載の間仕切り。
- 前記固定扉及び前記スライド扉の少なくともいずれか一方に窓が設けられ、
前記窓の少なくともいずれか一方の面側に透視防止手段又は透光防止手段が設けられている請求項1から5のいずれか一項に記載の間仕切り。 - 前記スライド扉を案内するガイドレールが、床面上に前記スライド扉の引き出し方向に延在するよう設置されている請求項1から6のいずれか一項に記載の間仕切り。
- 請求項1から7のいずれか一項に記載の間仕切りが室内に設置され、
前記固定扉及び前記スライド扉が、これら固定扉及びスライド扉の上端と前記室内の天井との間に支持部材を介装させることなく、前記固定扉及び前記スライド扉と前記天井との間に間隔を空けて設置され、室内を部分的に区画可能な室内システム。 - 前記固定扉は、床面及び前記室内の壁面に固定されている請求項8に記載の室内システム。
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