JP2019014402A - ボーディングブリッジ - Google Patents

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Abstract

【課題】移動カバー部をキャノピー部と共に航空機側へ移動させて、キャノピー部の先端を航空機に接近させる際、航空機の屋根面に設けられた突起物との接触を確実に防止することが可能なボーディングブリッジを提供することを目的とする。【解決手段】ボーディングブリッジは、先端トンネルと、先端トンネルの長さ方向端部に設置され、床部12に固定された固定カバー部13と、先端が航空機50と接続されるキャノピー部15を有し、固定カバー部13の一端側において、固定カバー部13に対し前後方向に移動する移動カバー部14と、固定カバー部13に対して、移動カバー部14全体を前後方向に移動可能とし、移動カバー部14が先端側に位置するとき、移動カバー部14の先端側の上面が、固定カバー部13の上面の延長上よりも下方となるように移動カバー部14全体を移動させるスライドレール31及びスライドベアリング33とを備える。【選択図】図6

Description

本発明は、ボーディングブリッジに関するものである。
ボーディングブリッジ(PBB)は、搭乗橋とも呼ばれ、空港のターミナルビルと航空機との間を連絡するトンネル状の歩行通路であり、ターミナルビルと航空機を連結することにより、ターミナルビルと航空機との間で乗客が直接乗降できるようにしたものである。
ボーディングブリッジには、トンネル状の通路部の先端に航空機と接続されるヘッドが設けられる。ヘッドの先端は、開口部が形成されて乗客が出入する乗降口となっており、航空機と接続可能になっている。ヘッドの航空機側に位置する先端には、幌を有するキャノピー部が設けられる。幌は、ヘッドの壁と天井の延長上に蛇腹状に形成され、駆動装置によって、上部が前方、すなわち、航空機側に伸張可能である。これにより、キャノピー部の開口部が前方下向きに傾斜し、キャノピー部が航空機の外面と接触したとき、風雨の侵入を防止する。
下記の特許文献1では、上述したキャノピー部に相当するボーディングブリッジのクロージャに関する発明であって、機体に当接するクロージャの当接口部における技術が開示されている。
実開平3−28997号公報
従来、通路部の先端に設けられたヘッドは、内部に乗客が通行可能な空間を有し、壁及び天井が床に対して固定されている。また、ヘッドは、壁及び天井が床に対して固定されている固定カバー部のみを備える場合に限られず、移動カバー部を更に備えるものがある。移動カバー部は、固定カバー部の先端側に設けられ、固定カバー部に対し前方及び後方に移動可能である。この構成では、キャノピー部は、移動カバー部の先端に設けられており、移動カバー部と共に移動される。
ボーディングブリッジが小型又は中型の航空機に接続する場合、キャノピー部が移動カバー部によって移動しないヘッドでは、航空機にまでキャノピー部の先端が到達せず、隙間が空いてしまい、風雨の侵入を防止できないことがある。これに対し、移動カバー部がキャノピー部と共に航空機側へ移動することによって、キャノピー部の先端を航空機に更に接近させることができ、航空機との隙間を低減できるようになる。
一方、航空機の屋根面には、アンテナや衝突防止灯などの突起物が設置されている。そのため、移動カバー部をキャノピー部と共に航空機側へ移動させて、キャノピー部の先端を小型又は中型の航空機に接近させたとき、キャノピー部が突起物と接触するおそれがある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、移動カバー部をキャノピー部と共に航空機側へ移動させて、キャノピー部の先端を航空機に接近させる際、航空機の屋根面に設けられた突起物との接触を確実に防止することが可能なボーディングブリッジを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のボーディングブリッジは以下の手段を採用する。
すなわち、本発明に係るボーディングブリッジは、通路部と、前記通路部の長さ方向端部に設置され、床部に固定された固定カバー部と、先端が航空機と接続されるキャノピー部を有し、前記固定カバー部の一端側において、前記固定カバー部に対し前後方向に移動する移動カバー部と、前記固定カバー部に対して、前記移動カバー部全体を前記前後方向に移動可能とし、前記移動カバー部が先端側に位置するとき、前記移動カバー部の先端側の上面が、前記固定カバー部の上面の延長上よりも下方となるように前記移動カバー部全体を移動させる移動機構とを備える。
この構成によれば、通路部の長さ方向端部に設置された固定カバー部が、床部に固定され、先端が航空機と接続されるキャノピー部を有する移動カバー部が、固定カバー部の一端側において、固定カバー部に対し前後方向に移動する。また、固定カバー部に固定された移動機構によって、移動カバー部全体が前後方向に移動可能とされ、移動カバー部が先端側へ移動されたとき、移動カバー部の先端側の上面が、固定カバー部の上面の面内方向の延長上よりも下方となるように移動カバー部全体が移動される。
上記発明において、前記移動カバー部が前記固定カバー部側に位置するとき、及び、前記移動カバー部が先端側へ移動されたときのいずれの場合においても、前記キャノピー部の上部を前後方向に移動可能とする駆動部を備えてもよい。
この構成によれば、移動カバー部が固定カバー部側に位置するときと、移動カバー部が先端側へ移動されたときの両方で、駆動部によって、キャノピー部の上部が前後方向に移動可能とされる。
本発明によれば、移動カバー部をキャノピー部と共に航空機側へ移動させて、キャノピー部の先端を航空機に接近させる際、航空機の屋根面に設けられた突起物との接触を確実に防止することができる。
本発明の一実施形態に係るボーディングブリッジを示す平面図(A)及び側面図(B)である。 本発明の一実施形態に係るボーディングブリッジのヘッドを示す側面図である。 本発明の一実施形態に係るボーディングブリッジのヘッドを示す断面図であり、図2のIII−III線の矢視図である。 本発明の一実施形態に係るボーディングブリッジのヘッドを示す部分拡大側面図である。 本発明の一実施形態に係るボーディングブリッジのヘッドを示す部分拡大断面図であり、図4のV−V線の矢視図である。 本発明の一実施形態に係るボーディングブリッジのヘッドを示す側面図であり、移動カバー部が先端側へ配置され、小型又は中型の航空機と接続された状態を示している。 本発明の一実施形態に係るボーディングブリッジのヘッドを示す側面図であり、移動カバー部が先端トンネル側へ配置され、大型の航空機と接続された状態を示している。 本発明の一実施形態に係るボーディングブリッジのヘッドの第1変形例を示す側面図である。 本発明の一実施形態に係るボーディングブリッジのヘッドの第1変形例を示す側面図であり、移動カバー部が先端側へ配置され、小型又は中型の航空機と接続された状態を示している。 本発明の一実施形態に係るボーディングブリッジのヘッドの第2変形例を示す側面図である。 本発明の一実施形態に係るボーディングブリッジのヘッドの第2変形例を示す側面図であり、移動カバー部が先端側へ配置され、小型又は中型の航空機と接続された状態を示している。
本発明の一実施形態に係るボーディングブリッジ1は、空港のターミナルビルと航空機との間に乗客の通行路を形成して、ターミナルビルと航空機とを連絡し、乗客の直接の乗り降りを可能にする。ボーディングブリッジ1は、例えば、航空機到着前の接続準備のための待機位置と、航空機と接続されるときの接続位置との間で移動する。
ボーディングブリッジ1は、図1に示すように、ターミナルビル又はターミナルビルへ通じる固定橋付近に固定して設けられるロタンダ2と、ロタンダ2に対して水平方向及び垂直方向に回動可能に接続されている基端トンネル3aと、基端トンネル3aの先端側(航空機50側)で、入れ子式に基端トンネル3aの外側に嵌合され、移動可能な先端トンネル3bと、先端トンネル3bの先端部に固定されたヘッド4などを備える。
先端トンネル3bの長手方向先端側には、可動脚5が設けられる。可動脚5には、先端トンネル3bの両側面に取り付けられ、上下方向に延在する左右一対の支柱11が備えられている。ロタンダ2の下部には、固定脚6が地面に固定して設置される。ボーディングブリッジ1は、可動脚5と固定脚6とによって支持される。基端トンネル3a及び先端トンネル3bは、通路部3を構成し、通路部3とヘッド4は、可動脚5によって移動可能である。なお、ロタンダ2は、ターミナルビルによって支持されて、下部に固定脚6が設置されない場合もある。
先端トンネル3bの中空部の横断面積は、基端トンネル3aの横断面積よりも大きい。先端トンネル3bは、基端トンネル3aの外周面に沿って移動する。先端トンネル3bが航空機50の駐機側へ移動することで通路部3の全長が伸長し、先端トンネル3bがロタンダ2側へ移動することで通路部3の全長が収縮する。なお、本発明のトンネル部は、基端トンネル3aと先端トンネル3bの二つのトンネル部の組み合わせに限定されず、三つ以上のトンネル部が連結されて、2段以上の伸縮機構を有するものでもよい。
基端トンネル3aは、ロタンダ2に設けられた鉛直方向に平行な回動軸周りに回動可能である。したがって、基端トンネル3a,先端トンネル3b及びヘッド4は、回動軸を中心にして水平面内を例えば左右方向に回動可能である。
先端トンネル3bは、可動脚5に設けられた走行部7が駆動して可動脚5が移動することによって、基端トンネル3aや先端トンネル3bの長手方向や左右方向に移動する。
基端トンネル3aは、ロタンダ2に設けられた水平方向に平行な回動軸周りに回動可能である。可動脚5は、昇降装置10によって先端トンネル3bの高さ方向の調整が可能である。昇降装置10は、例えばモータとボールねじ機構を備える。したがって、可動脚5の高さが調整され、基端トンネル3a,先端トンネル3b及びヘッド4が、回動軸を中心にして上下方向に回動することによって、航空機50の高さに応じて傾斜される。
このようにボーディングブリッジ1が伸縮したり、ロタンダ2に設けられた回動軸を中心にして左右方向及び上下方向に回動したりするため、航空機50の駐機状態に応じて、ボーディングブリッジ1を航空機50に対して適切に接続することができる。
ヘッド4は、先端側に開口が形成され、先端側が航空機50の乗降口に接続される。ヘッド4の内部には、ボーディングブリッジ1の走行部7の駆動を開始させたり、走行部7の車輪9の走行方向(ステアリング角度)を操作したり、ヘッド4の方向を操作したりするための操作盤(図示せず。)が設けられている。
なお、ボーディングブリッジ1のロタンダ2、基端トンネル3a、先端トンネル3b及びヘッド4の内部には、乗客が通行する通路がロタンダ2からヘッド4に向けて設置される。
走行部7は、2本のゴム製の車輪9と、車輪9を回転駆動する駆動部(図示せず。)などを備える。2本の車輪9は、鉛直方向に平行な軸線周りに回転自在に支持されている車軸の両端部にそれぞれ固定して取り付けられている。駆動部は、例えば、減速機付の走行モータや伝達機構を有する。
なお、走行部7は、2本の車輪9が1組のみ設けられてもよいし、2本の車輪9が2組設けられてもよい。
走行部7の走行速度は、車輪9の回転速度を変更することによって調整可能である。走行部7における車輪9の先端トンネル3bの長さ方向に対する旋回角度(ステアリング角度)は、2本の車輪9のそれぞれの回転速度の差、及び、2本の車輪9のそれぞれの回転方向(正転又は逆転)を変更することによって調整可能である。
以下、図2〜図7を参照して、本実施形態に係るヘッド4について説明する。
ヘッド4は、内部に乗客が通行可能な空間を有し、一側が先端トンネル3bの先端部と接続される。ヘッド4の他側は、開口部が形成されて乗客が出入する乗降口となっており、航空機50と接続可能になっている。ヘッド4は、先端トンネル3bの床部12と航空機50の乗降口の床部52とを連続的に接続する。ヘッド4は、先端トンネル3bに対し旋回可能である。これにより、先端トンネル3bの延在方向に関わらず、ヘッド4の乗降口を航空機50側に向けることができる。
ヘッド4は、センサーや機械的機構を用いて、航空機50の上下動などに対応して、ヘッド4の床部12の高さや長さを自動的に調整できる機能を有してもよい。これにより、先端トンネル3bの床部と航空機50の乗降口の床部52との間に、高さの違いがあったり、隙間が空いている場合でも、ヘッド4によって高さの違いを補ったり、隙間を塞いだりすることができる。なお、上述したヘッド4の各種機能は、既存の技術を適用することができ、ここでは詳細な構成について説明を省略する。
また、ヘッド4の床部12には、図2、図6及び図7に示すように、床部12とは別に、旋回床16が設けられる。旋回床16は、ヘッド4の床部12の下部と接続部材17を介して取り付けられる。旋回床16は、図6に示すように、ボーディングブリッジ1が小型又は中型の航空機50に接続する際、例えばヘッド4の床部12の下側から外へ旋回しながら移動し、ヘッド4と航空機50の乗降口の間に設置される。一方、図7に示すように、ボーディングブリッジ1が大型の航空機50に接続する際は、床部12の下に収容されている。なお、小型又は中型の航空機50に接続する際に、ヘッド4と航空機50の乗降口の間に設置される床は、上述した旋回床16に限られない。例えば、床部12から長さ方向に平行に移動する伸縮床が設置されて、伸縮床によってヘッド4と航空機50の乗降口が接続されてもよい。
ボーディングブリッジ1が小型又は中型の航空機50に接続する場合、ヘッド4の幅が、航空機50に内蔵されている扉兼用階段(エアステア)及び階段手摺の幅よりも長いため、ヘッド4が、扉兼用階段や階段手摺に干渉してしまう。そのため、ヘッド4の床部12の先端部を航空機50に近接させることができない場合がある。その場合、上述した旋回床16又は伸縮床を用いて、ヘッド4の床部12と航空機50の乗降口の床部52とを接続する。これにより、ヘッド4が扉兼用階段及び階段手摺と干渉せずに、乗客が航空機50とヘッド4の間を乗降可能になる。
旋回床16又は伸縮床を設置するとき、ヘッド4の床部12と航空機50の乗降口の床部52との間が離隔されている。そのため、キャノピー部15がヘッド4の床部12に対して移動せず固定された構成を有する場合、駆動部19によってキャノピー部15の先端部を前方下向きに傾けさせても、小型又は中型の航空機50までキャノピー部15の先端が到達せず、隙間が空いてしまい、風雨の侵入を防止できない場合がある。
これに対し、ヘッド4の床部12と航空機50の乗降口の床部52との間に旋回床16又は伸縮床を設置する際、以下のとおり、移動カバー部14が航空機50に接近することで、キャノピー部15の先端部を小型又は中型の航空機50に適切に接触させることができ、風雨の侵入を確実に防止できる。
ヘッド4は、固定カバー部13と、キャノピー部15が設けられる移動カバー部14を更に備える。移動カバー部14は、床部12に固定されたヘッド4の固定カバー部13に対し、キャノピー部15と共に前方及び後方に移動可能である。
固定カバー部13は、内部に乗客が通行可能な空間を有し、一端側が先端トンネル3bの先端部と接続される。固定カバー部13は、例えば板状の壁部及び屋根部を備え、ヘッド4の床部12に固定されている。
移動カバー部14は、例えば板状の壁部及び屋根部を備え、内部に乗客が通行可能な空間を有する。移動カバー部14は、例えば、固定カバー部13の外側を覆うように移動可能な構成を有する。移動カバー部14の一端側には、固定カバー部13の他端側が内部に挿入される。移動カバー部14の他端側である、航空機50と接触する先端部側には、キャノピー部15が設けられる。移動カバー部14は、駆動部(図示せず。)を有し、空圧機構、油圧機構又は電動モータからなる駆動部によって移動可能とされている。
キャノピー部15は、門型形状を有し、航空機50の胴体の外面に接触可能である。キャノピー部15の開口部のサイズは、航空機50の乗降口よりも大きく、ヘッド4の床部12及びキャノピー部15の壁と天井は、航空機50の乗降口の四方を囲むことができる。
キャノピー部15は、幌部18と、駆動部19などを備える。
幌部18は、例えば布製であって、移動カバー部14の壁と天井の延長上に蛇腹状に形成される。幌部18は、蛇腹状に形成され、キャノピー部15の前後方向に伸縮可能である。
キャノピー部15の駆動部19は、キャノピー部15の先端側上部を前方に移動させて、キャノピー部15の先端部を前方下向きに傾斜させ、航空機50に接触させる。駆動部19は、キャノピー部15の先端側の上部と接続されており、空圧機構、油圧機構又は電動モータによって駆動する。駆動部19は、キャノピー部15の先端側の上部をキャノピー部15の前方又は後方に移動させる。キャノピー部15の先端側の上部が前方に移動することによって、幌部18が伸張し、キャノピー部15の先端側の上部が後方に移動することによって幌部18が収縮する。このとき、キャノピー部15の先端部と航空機50の間に隙間が形成されず、かつ、航空機50を変形させない適切な力で、駆動部19はキャノピー部15を駆動する。
駆動部19は、移動カバー部14が固定カバー部13側に位置するとき、及び、移動カバー部14が先端側へ移動されたときのいずれの場合においても、キャノピー部15の上部を前後方向に移動可能とする。これにより、図7に示すように、移動カバー部14が固定カバー部13側に位置するときと、図6に示すように、移動カバー部14が先端側へ移動されたときの両方で、駆動部19によって、キャノピー部15の上部が前後方向に移動可能とされる。
移動カバー部14は、ヘッド4の床部12の長さ方向に沿って平行に設置される長尺状の下部フレーム材22を有する。下部フレーム材22は、移動カバー部14における両側の壁部の下部に2本設置される。壁部及び屋根部は、下部フレーム材22によって支持される。また、下部フレーム材22は、移動カバー部14を支持すると共に、移動カバー部14の前方に設置されたキャノピー部15を支持する。図4及び図5に示すように、下部フレーム材22の下面には、下部フレーム材22の長手方向に沿ってスライドレール31が設けられる。
支持部32は、ヘッド4の床部12の両側に固定され、移動カバー部14は、支持部32に設置される。また、図4及び図5に示すように、支持部32には、スライドベアリング33が設けられ、スライドベアリング33は、移動カバー部14の下部フレーム材22の下面に設けられたスライドレール31と摺動可能に係合されている。これにより、スライドベアリング33とスライドレール31が互いにスライドすることによって、移動カバー部14が、支持部32、すなわち固定カバー部13に対して前後方向に移動する。なお、本実施形態では、スライドベアリング33とスライドレール31の組み合わせによって、本発明に係る移動機構が構成される。
本発明に係る移動機構は、上述した構成に限定されず、例えば、移動カバー部14又は固定カバー部13に設置されたローラーと、固定カバー部13又は移動カバー部14に設置されたローラーに接触するレールの組み合わせなど他の構成でもよい。
各支持部32は、先端側の支持部32の設置位置が先端トンネル3b側の支持部32の設置位置よりも下方に位置するように、ヘッド4の床部12に固定される。これにより、各支持部32に設けられた各スライドベアリング33も先端側が先端トンネル3b側よりも下方に位置する。その結果、移動カバー部14が先端側へ移動するとき、移動カバー部14は、前方下側の斜め方向へ移動する。反対に、移動カバー部14が先端側から先端トンネル3b側へ戻るとき、移動カバー部14は、後方上側の斜め方向へ移動する。
移動カバー部14の移動時において、移動カバー部14自体の高さ、すなわち、下部フレーム材22から天井面までの高さが一定のまま、移動カバー部14全体が固定カバー部13に対して前後方向に移動される。
図2に示すように、移動カバー部14が先端トンネル3b側に位置するとき、移動カバー部14の先端側の上面は、固定カバー部13の上面の面内方向のほぼ延長上に位置する。図6に示すように、移動カバー部14が先端側へ移動されたとき、移動カバー部14の先端側の上面は、固定カバー部13の上面の面内方向の延長上よりも下方となるように移動カバー部14全体が移動される。
これにより、移動カバー部14が航空機50側へ移動したとき、ヘッド4の床部12の高さは一定のまま、移動カバー部14の先端側の上面が固定カバー部13の上面の延長上よりも下方となることから、キャノピー部15の先端を航空機50に接近させたとき、キャノピー部15の上部が航空機50の屋根面に設置された突起物51と接触しにくくなる。
従来、移動カバー部14がキャノピー部15と共に航空機50側へ移動した際、移動カバー部14の先端側の上面が固定カバー部13の上面の延長上に位置することから、ヘッド4の床部12からキャノピー部15の上部までの高さは、ヘッド4の床部12から固定カバー部13の高さとほぼ同じである。そのため、キャノピー部15の先端を航空機50に接近させたとき、キャノピー部15の上部が航空機50の屋根面に設置された突起物51と接触するおそれがあった。
これに対し、本実施形態によれば、移動カバー部14が先端側へ移動されたとき、移動カバー部14の先端側の上面が固定カバー部13の上面の延長上よりも下方となることから、ヘッド4の床部12からキャノピー部15の上部までの高さが従来例に比べて低くなる。そのため、移動カバー部14をキャノピー部15と共に航空機50側へ移動させて、キャノピー部15の先端を航空機50に接近させる際、キャノピー部15の上部と航空機50の屋根面に設けられた突起物51との接触を確実に防止することができる。
移動カバー部14をキャノピー部15と共に航空機50側へ移動させる動作は、特にボーディングブリッジ1が小型又は中型の航空機50に接続する場合に、ヘッド4が、航空機50に備えられている乗降口の扉兼用階段及び階段手摺に干渉するため、上述した旋回床16を用いて、ヘッド4の床部12と航空機50の乗降口の床部52とを接続するときに実施される。このとき、移動カバー部14が航空機50側へ移動されたとき、移動カバー部14の先端部の上面が固定カバー部13の上面の延長上よりも下方となることから、キャノピー部15の上部と小型又は中型の航空機50の屋根面に設けられた突起物51との接触を確実に防止することができる。
一方、図7に示すように、ボーディングブリッジ1が大型の航空機50に接続する際は、旋回床16は、床部12の下に収容されている。また、移動カバー部14が先端トンネル3b側に位置し、かつ、移動カバー部14の先端側の上面が、固定カバー部13の上面のほぼ延長上に位置した状態のまま、キャノピー部15の先端を航空機50に接近させる。大型の航空機50の場合、キャノピー部15の先端を航空機50に接近させたとき、キャノピー部15の上部が航空機50の屋根面に設けられた突起物51に到達しないことから、移動カバー部14が先端トンネル3b側に位置させたままでも航空機50の屋根面に設けられた突起物51との接触を防止できる。
なお、上述した実施形態では、移動カバー部14が板状の壁部及び屋根部からなる場合について説明したが、本発明はこの例に限定されない。
例えば、移動カバー部14は、図8及び図9に示すように、門型枠20と、幌21と、2本の下部フレーム材22などから構成されてもよい。門型枠20は、門型形状を有し、2本の下部フレーム材22に固定され、支持される。
幌21は、蛇腹状の壁部及び屋根部を備え、内部に乗客が通行可能な空間を有する。幌21の一端側には、固定カバー部13の他端側が内部に挿入される。幌21の一端側は、固定カバー部13に固定された門型形状を有する固定枠24と接続され、幌21の他端側は、門型枠20と接続される。門型枠20の先端側には、キャノピー部15が設けられる。門型枠20と、幌21と、2本の下部フレーム材22などからなる移動カバー部14は、ヘッド4の床部12に固定された固定カバー部13に対し、前方及び後方に移動可能であり、例えば、固定カバー部13の外側を移動可能な構成を有する。
この場合も、図9に示すように、移動カバー部14が小型又は中型の航空機50に接近することで、キャノピー部15の先端部を航空機50に適切に接触させることができる。また、キャノピー部15の先端を航空機50に接近させたとき、移動カバー部14の先端側の上面が固定カバー部13の上面の延長上よりも下方となることから、キャノピー部15の上部が航空機50の屋根面に設置された突起物51と接触しにくくなる。
また、移動カバー部14は、図10及び図11に示すように、上述の門型枠20と、複数のカバー26から構成されてもよい。複数のカバー26は、内部に乗客が通行可能な空間を有する。それぞれのカバー26は、板状の壁部及び屋根部を有し、それぞれのカバー26の一端部は、隣りのカバー26の他端側が内部に挿入されるようにして、入れ子状に配置され、伸縮可能に構成されている。
移動カバー部14の一端側のカバー26には、固定カバー部13の他端側が内部に挿入される。移動カバー部14の一端側のカバー26は、固定カバー部13と接続され、移動カバー部14の他端側のカバー26は、門型枠20と接続される。門型枠20の先端側には、キャノピー部15が設けられる。
この場合も、図11に示すように、移動カバー部14が小型又は中型の航空機50に接近することで、キャノピー部15の先端部を航空機50に適切に接触させることができる。また、キャノピー部15の先端を航空機50に接近させたとき、移動カバー部14の先端側の上面が固定カバー部13の上面の延長上よりも下方となることから、キャノピー部15の上部が航空機50の屋根面に設置された突起物51と接触しにくくなる。
1 :ボーディングブリッジ
2 :ロタンダ
3 :通路部
3a :基端トンネル
3b :先端トンネル
4 :ヘッド
5 :可動脚
6 :固定脚
7 :走行部
9 :車輪
10 :昇降装置
11 :支柱
12 :床部
13 :固定カバー部
14 :移動カバー部
15 :キャノピー部
16 :旋回床
17 :接続部材
18 :幌部
19 :駆動部
20 :門型枠
21 :幌
22 :下部フレーム材
24 :固定枠
26 :カバー
31 :スライドレール
32 :支持部
33 :スライドベアリング
50 :航空機
51 :突起物
52 :床部

Claims (2)

  1. 通路部と、
    前記通路部の長さ方向端部に設置され、床部に固定された固定カバー部と、
    先端が航空機と接続されるキャノピー部を有し、前記固定カバー部の一端側において、前記固定カバー部に対し前後方向に移動する移動カバー部と、
    前記固定カバー部に固定され、前記移動カバー部全体を前記前後方向に移動可能とし、前記移動カバー部が先端側に位置するとき、前記移動カバー部の先端側の上面が、前記固定カバー部の上面の延長上よりも下方となるように前記移動カバー部全体を移動させる移動機構と、
    を備えるボーディングブリッジ。
  2. 前記移動カバー部が前記固定カバー部側に位置するとき、及び、前記移動カバー部が先端側へ移動されたときのいずれの場合においても、前記キャノピー部の上部を前後方向に移動可能とする駆動部を備える請求項1に記載のボーディングブリッジ。
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