JP2019014185A - 印刷装置および光検出部の移動機構 - Google Patents
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Abstract
【課題】インクジェット式の印刷装置において、インクが光検出部の受光部に付着することを低減する。
【解決手段】インクを吐出する印刷ヘッド42と、受光部80bを含み、印刷媒体11を検出する光検出部80と、印刷ヘッド42及び受光部80bを有し、印刷媒体11の搬送方向Aと交差する方向Dに走査するキャリッジ41と、を備え、受光部80bが、受光部80bがキャリッジ41から突出して印刷媒体11を検出する第1位置と、受光部80bの印刷媒体11側がキャリッジ41に覆われる第2位置とに移動する印刷装置。
【選択図】図3
【解決手段】インクを吐出する印刷ヘッド42と、受光部80bを含み、印刷媒体11を検出する光検出部80と、印刷ヘッド42及び受光部80bを有し、印刷媒体11の搬送方向Aと交差する方向Dに走査するキャリッジ41と、を備え、受光部80bが、受光部80bがキャリッジ41から突出して印刷媒体11を検出する第1位置と、受光部80bの印刷媒体11側がキャリッジ41に覆われる第2位置とに移動する印刷装置。
【選択図】図3
Description
本発明は、印刷装置および光検出部の移動機構に関する。
インクジェット式の印刷装置として、印字ヘッドを走査して印刷を行う構成が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1には、インクジェット式の印刷装置において、印刷媒体を検出する反射型の光センサーを、キャリッジに搭載させた構成が記載されている。特許文献1では、キャリッジを印刷媒体に沿って幅方向に移動させながら、光センサーにより印刷媒体の位置を検出している。
特許文献1に記載の構成では、印字ヘッドに固定された光センサーの受光部が印刷媒体側に露出しているため、インクが受光部に付着する可能性があった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、インクジェット式の印刷装置において、インクが光検出部の受光部に付着することを低減することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、インクを吐出する印刷ヘッドと、受光部を含み、印刷媒体を検出する光検出部と、前記印刷ヘッド及び前記受光部を有し、前記印刷媒体の搬送方向と交差する方向に走査するキャリッジと、を備え、前記受光部が、前記受光部が前記キャリッジから突出して前記印刷媒体を検出する第1位置と、前記受光部の前記印刷媒体側が前記キャリッジに覆われる第2位置とに移動する。
本発明によれば、受光部は第1位置と第2位置とを移動可能であり、第1位置に移動した場合には印刷媒体の検出が可能であると共に、第2位置に移動した場合には受光部がキャリッジに覆われる。このため、インクを吐出する印刷ヘッドを有するインクジェット式の印刷装置において、光検出部による印刷媒体の検出を可能とし、インクが受光部に付着することを低減できる。
本発明によれば、受光部は第1位置と第2位置とを移動可能であり、第1位置に移動した場合には印刷媒体の検出が可能であると共に、第2位置に移動した場合には受光部がキャリッジに覆われる。このため、インクを吐出する印刷ヘッドを有するインクジェット式の印刷装置において、光検出部による印刷媒体の検出を可能とし、インクが受光部に付着することを低減できる。
また、上記構成において、前記キャリッジは、前記印刷ヘッドが前記印刷媒体の搬送路の外に対向する非印刷位置に移動可能であり、前記キャリッジが前記非印刷位置にある状態で、前記受光部が前記印刷媒体の搬送路に対向する第3位置に移動される構成であってもよい。
この構成によれば、キャリッジを非印刷位置に移動させた状態で、光検出部によって検出できる。
この構成によれば、キャリッジを非印刷位置に移動させた状態で、光検出部によって検出できる。
また、上記構成において、前記キャリッジが前記非印刷位置にある場合の前記受光部の前記第1位置は、前記第3位置と重なる位置であってもよい。
この構成によれば、受光部を第1位置に位置させることで、キャリッジから受光部を突出させて印刷媒体を検出し、受光部を印刷媒体の搬送路に対向させることができる。これにより、キャリッジに対する受光部の位置を、第1位置と第2位置の少なくとも2つの位置に移動可能な構成によって、光検出部により印刷媒体を検出し、受光部へのインクの付着を低減できる構成を実現できる。
この構成によれば、受光部を第1位置に位置させることで、キャリッジから受光部を突出させて印刷媒体を検出し、受光部を印刷媒体の搬送路に対向させることができる。これにより、キャリッジに対する受光部の位置を、第1位置と第2位置の少なくとも2つの位置に移動可能な構成によって、光検出部により印刷媒体を検出し、受光部へのインクの付着を低減できる構成を実現できる。
また、上記構成において、前記受光部は、前記キャリッジの走査に連動して前記キャリッジに対して移動する構成であってもよい。
この構成によれば、キャリッジを走査させることにより、受光部を移動させることができる。
この構成によれば、キャリッジを走査させることにより、受光部を移動させることができる。
また、上記構成において、前記キャリッジの走査範囲の一端に配置される当接部材を備え、前記受光部を含む移動部材は、前記キャリッジから突出する突出部を有し、前記キャリッジの走査により前記突出部が前記当接部材に当接して前記移動部材が変位することにより、前記受光部が移動される構成であってもよい。
この構成によれば、キャリッジを走査させる動力を利用して、受光部を含む移動部材を移動させることができる。
この構成によれば、キャリッジを走査させる動力を利用して、受光部を含む移動部材を移動させることができる。
また、上記構成において、前記非印刷位置にある前記キャリッジに対して前記印刷媒体の搬送路の反対側に位置する当接部材としてのフレームを備え、前記受光部を含む移動部材は前記キャリッジから前記フレーム側に突出する突出部を有し、前記キャリッジが前記フレーム側に走査して前記突出部が前記フレームに接触したとき、前記受光部が前記第1位置から前記第2位置に移動する、或いは、前記第2位置から前記第1位置に移動する構成であってもよい。
この構成によれば、キャリッジをフレーム側に移動させることにより、受光部を含む移動部材を移動させることができる。
この構成によれば、キャリッジをフレーム側に移動させることにより、受光部を含む移動部材を移動させることができる。
また、上記構成において、前記受光部を前記第1位置及び前記第2位置との間で移動させる駆動部を備える構成であってもよい。
この構成によれば、キャリッジを走査する動力とは別の駆動部により、受光部を含む移動部材を移動させることができる。このため、キャリッジの移動に連動しないタイミングで受光部を移動させることができる。
この構成によれば、キャリッジを走査する動力とは別の駆動部により、受光部を含む移動部材を移動させることができる。このため、キャリッジの移動に連動しないタイミングで受光部を移動させることができる。
また、上記構成において、前記キャリッジ及び前記印刷ヘッドを制御して、前記印刷媒体への印刷を実行する制御部を備え、前記制御部は、前記受光部が前記第1位置に位置する状態で前記キャリッジを走査し、前記受光部が前記第2位置に位置する状態で前記キャリッジ及び前記印刷ヘッドを制御して、前記印刷媒体への印刷を実行する構成であってもよい。
この構成によれば、キャリッジを走査させて、キャリッジの走査方向における印刷媒体の位置を検出可能であり、印刷ヘッドからインクが吐出されるときに受光部が覆われるので、インクが受光部に付着することを低減できる。
この構成によれば、キャリッジを走査させて、キャリッジの走査方向における印刷媒体の位置を検出可能であり、印刷ヘッドからインクが吐出されるときに受光部が覆われるので、インクが受光部に付着することを低減できる。
また、上記課題を解決するため、本発明は、インクを吐出する印刷ヘッドと、受光部を含み、前記受光部により印刷媒体を検出する光検出部と、を搭載したキャリッジに設けられる機構であって、前記受光部を、前記受光部が前記キャリッジから突出して前記印刷媒体を検出する第1位置と、前記受光部の前記印刷媒体側が前記キャリッジに覆われる第2位置とに移動させる。
本発明によれば、キャリッジに設けられる受光部が第1位置と第2位置とに移動するので、第1位置では光検出部による印刷媒体の検出が可能であり、第2位置では受光部が覆われてインクの付着を低減できる。これにより、インクを吐出する印刷ヘッドを有する装置において、光検出部による印刷媒体の検出を可能とし、インクが光検出部の受光部に付着することを低減できる。
本発明によれば、キャリッジに設けられる受光部が第1位置と第2位置とに移動するので、第1位置では光検出部による印刷媒体の検出が可能であり、第2位置では受光部が覆われてインクの付着を低減できる。これにより、インクを吐出する印刷ヘッドを有する装置において、光検出部による印刷媒体の検出を可能とし、インクが光検出部の受光部に付着することを低減できる。
以下に、図面を参照して、本発明を適用した印刷装置および印刷装置の制御方法の実施形態を説明する。以下の実施形態は、シリアルヘッド方式のインクジェットヘッドを備えるプリンターおよびその制御方法に本発明を適用したものである。
(第1の実施形態)
(全体構成)
図1は本発明を適用したプリンターの要部構成を示す模式図である。プリンター1(印刷装置)は、記録紙供給部10と、搬送機構20と、吸引プラテン30と、ヘッドユニット40と、第1紙検出器50と、制御部60等を備える。これらの機構は、外装ケース2に収容される。制御部60は、図示しない操作部からの入力信号や、プリンター1に接続されるホスト装置(図示略)から受信される印刷データ等に基づいて、プリンター1の各部を制御し、記録紙11(印刷媒体)への印刷を実行する。なお、制御部60は、例えば、CPUや、ROM、RAM、ASIC、信号処理回路等を備える構成とすることができる。この場合、制御部60は、例えばCPUが、ROMに記憶されたプログラムをRAMに読み出して処理を実行し、また例えば信号処理回路で信号処理を行って処理を実行する等、ハードウェアとソフトウェアとの協働により処理を実行する。また、制御部60は、ASICを備え、ASICに実装された機能により処理を実行する構成等、ハードウェアに実装された機能で各種処理を実行する構成であってもよい。
(全体構成)
図1は本発明を適用したプリンターの要部構成を示す模式図である。プリンター1(印刷装置)は、記録紙供給部10と、搬送機構20と、吸引プラテン30と、ヘッドユニット40と、第1紙検出器50と、制御部60等を備える。これらの機構は、外装ケース2に収容される。制御部60は、図示しない操作部からの入力信号や、プリンター1に接続されるホスト装置(図示略)から受信される印刷データ等に基づいて、プリンター1の各部を制御し、記録紙11(印刷媒体)への印刷を実行する。なお、制御部60は、例えば、CPUや、ROM、RAM、ASIC、信号処理回路等を備える構成とすることができる。この場合、制御部60は、例えばCPUが、ROMに記憶されたプログラムをRAMに読み出して処理を実行し、また例えば信号処理回路で信号処理を行って処理を実行する等、ハードウェアとソフトウェアとの協働により処理を実行する。また、制御部60は、ASICを備え、ASICに実装された機能により処理を実行する構成等、ハードウェアに実装された機能で各種処理を実行する構成であってもよい。
記録紙供給部10は、長尺の記録紙11がロール状に巻かれたロール紙12が収容されるロール紙収容部13と、ロール紙収容部13に収容されたロール紙12から繰り出された記録紙11が架け渡されるローラー14と、を備える。外装ケース2の内部には、ロール紙収容部13からローラー14および搬送機構20を経由して排出口3に至る媒体搬送路4が形成される。ロール紙収容部13から搬送機構20を経由して排出口3に向かう方向が、記録紙11の搬送方向Aである。ロール紙12から引き出された記録紙11は、ローラー14に架け渡されて、媒体搬送路4に配置される。
図1は、設置状態におけるプリンター1の側面視に相当する。図1における上下方向は、プリンター1の上下方向に対応する。また、図1において、記録紙供給部10側をプリンター1の後部、排出口3側をプリンター1の前部とする。
図1は、設置状態におけるプリンター1の側面視に相当する。図1における上下方向は、プリンター1の上下方向に対応する。また、図1において、記録紙供給部10側をプリンター1の後部、排出口3側をプリンター1の前部とする。
搬送機構20は、紙送りローラー対21、排紙ローラー対22、紙送りモーター23、基準ガイド24および可動ガイド25を備える。紙送りローラー対21には、ロール紙収容部13から繰り出された記録紙11が送り込まれる。紙送りモーター23は、紙送りローラー対21および排紙ローラー対22を回転させる。基準ガイド24および可動ガイド25は搬送される記録紙11の側端に接触し、記録紙11をガイドする。紙送りローラー対21は、吸引プラテン30に対して搬送方向Aの上流側に配置される。また、排紙ローラー対22は、吸引プラテン30に対して搬送方向Aの下流側に配置される。記録紙11は、紙送りローラー対21の紙送りローラーと従動ローラーによって挟まれ、紙送りローラーの回転によって吸引プラテン30の上へ送られる。また、記録紙11は、排紙ローラー対22の排紙ローラーと従動ローラーによって挟まれ、排出口3に向けて送られる。
媒体搬送路4のローラー14から排出口3に至る部分は、略水平に延びる水平搬送路である。外装ケース2は、吸引プラテン30および紙送りローラー対21に対して搬送方向Aの上流側の位置で媒体搬送路4に面する開口(図示省略)と、この開口を開閉する開閉カバー(図示省略)を備える。プリンター1のユーザーは、記録紙11をセットするとき、開閉カバーを開けて媒体搬送路4を露出させ、媒体搬送路4の露出した領域に、ロール紙12から記録紙11を引き出す。このときユーザーは、ロール紙12から引き出される記録紙11をローラー14に架け渡す。
第1紙検出器50は、搬送方向Aにおいて紙送りローラー対21より上流側に位置する。第1紙検出器50は、光学式あるいは接触式の検出部を備え、第1検出位置B1における記録紙11の有無で出力が異なる。すなわち、第1紙検出器50は、記録紙11の前端(先端)あるいは後端が第1検出位置B1を通過するときに出力が変化する。第1紙検出器50の出力はプリンター1の制御部60に入力される。制御部60は、第1紙検出器50の出力が紙無しを示す出力から紙有りを示す出力に変化したとき、ユーザーによって記録紙11が第1検出位置B1まで引き出されたと判定する。制御部60は、第1紙検出器50を用いた記録紙11の検出結果に基づき、記録紙11のセット動作および頭出し動作を開始する。
すなわち、上記のように外装ケース2の開閉カバーを開けた状態で紙送りローラー対21の上流側に記録紙11が引き出され、記録紙11の前端は媒体搬送路4に沿って紙送りローラー対21の側に移動される。紙送りローラー対21の側に移動される記録紙11は、媒体搬送路4の幅方向の一方側の端に片寄せされ、基準ガイド24に接触して移動される。移動された記録紙11の前端が第1検出位置B1に到達したとき、制御部60は、第1紙検出器50の検出結果によって記録紙11が第1検出位置B1まで引き出されたと判定し、紙送りローラー対21を回転させる。紙送りローラー対21が回転している状態で、さらにユーザーが記録紙11の前端を紙送りローラー対21の側に移動させると、紙送りローラー対21に記録紙11がニップされる。そして、制御部60は、記録紙11が紙送りローラー対21にニップされた状態から、紙送りローラー対21の回転によって吸引プラテン30に向けて記録紙11が搬送させるセット動作を行う。セット動作の詳細は後述する。そして、制御部60は、セット動作に続いて、記録紙11の前端が頭出し位置に移動される頭出し動作が行われる。記録紙11の頭出し位置は、記録紙11の印刷領域の先頭部分がインクジェットヘッド42(印刷ヘッド)と対向する位置である。
吸引プラテン30は、搬送機構20によって搬送される記録紙11を支持するプラテン面31を備える。プラテン面31には、複数の吸引孔32が形成される。吸引プラテン30は、吸引孔32に連通する吸引空間33と、吸引空間33に負圧を形成する吸引ファン34と、吸引孔32を開閉する開閉機構90と、を備える。制御部60は、搬送機構20を制御してプラテン面31に沿って記録紙11を搬送するとき、吸引ファン34を駆動する。これにより、プラテン面31に記録紙11が吸着される。また、制御部60は、開閉機構90を駆動することにより、記録紙11によって覆われない領域の吸引孔32を閉じることができる。開閉機構90の構造については後述する。
ヘッドユニット40は、キャリッジ41と、キャリッジ41に搭載されるインクジェットヘッド42(印刷ヘッド)と、第2紙検出器80(光検出部)を含むホルダー70(移動部材)と、を備える。インクジェットヘッド42は、プラテン面31と対向するインクノズル面43を備える。インクノズル面43にはインクノズル列が形成され、インクノズル列として配列されるノズルからインクが吐出される。
図2は、吸引プラテン30およびヘッドユニット40を模式的に示す平面図である。本実施形態のプリンター1は、紙幅の異なる複数種類の記録紙11への印刷を行う。媒体搬送路4は、想定される最大紙幅(例えば、8インチ)の記録紙11がセット可能な幅を備える。プラテン面31には、想定される最大紙幅の記録紙11に対応する範囲に吸引孔32が形成される。
ヘッドユニット40は、搬送方向Aと交差する走査方向Dにキャリッジ41を移動させる図示しないキャリッジ移動機構を備える。キャリッジ移動機構は、走査方向Dに延びるキャリッジ軸と、キャリッジ軸に取り付けられるキャリッジ41をキャリッジ軸に沿って移動させるベルト機構と、を備える。図2に示すように、キャリッジ41は、インクノズル面43が吸引プラテン30の幅方向の一方側で吸引プラテン30の上から外れたホームポジションHP(非印刷位置)に移動可能に構成されている。また、キャリッジ41は、吸引プラテン30の幅方向の他方側のアウェイポジションAPに移動可能に構成されている。なお、図2に示す走査方向Dは、プリンター1の左右方向に相当する。走査方向Dにおいて、アウェイポジションAP側の向きを右方DRとし、走査方向DにおいてホームポジションHP側の向きを左方DLとする。
プリンター1は、キャリッジ41のホームポジションHP(非印刷位置)に位置するキャリッジ41に対して媒体搬送路4の反対側に位置するフレーム側壁45(当接部材)を備える。フレーム側壁45は、プリンター1のフレーム(図示略)の一部である。キャリッジ41は、フレーム側壁45に近接した当接ポジションTP(当接位置)に移動可能に構成される。すなわち、キャリッジ41は、ホームポジションHPよりプラテン面31(媒体搬送路4)から離間した位置である当接ポジションTPまで移動可能である。従って、キャリッジ41の走査範囲は、当接ポジションTPと、アウェイポジションAPとを含む範囲であり、ホームポジションHPは、走査方向Dにおいて当接ポジションTPとアウェイポジションAPとの間にある。
プリンター1が印刷を行わない待機状態であるときは、キャリッジ41はホームポジションHPに位置する。プリンター1が待機状態である間は、図示しないキャップによってインクジェットヘッド42のインクノズル面43が封止される。プリンター1が印刷を行うときは、インクジェットヘッド42のインクノズル面43とプラテン面31とが一定のギャップで対向する対向位置41Aにキャリッジ41が移動される。対向位置41Aにおいてキャリッジ41は、記録紙11の紙幅に対応する範囲で走査方向Dに移動して、記録紙11に印刷を行う。
ヘッドユニット40は、インクジェットヘッド42の制御に用いられる各種の制御素子が搭載される基板44を備える。基板44は、搬送方向Aに沿う方向の寸法がインクジェットヘッド42よりも長く、インクジェットヘッド42と共にキャリッジ41に搭載される。インクジェットヘッド42は、図示しない自己封止弁及び可撓性流路を介して図示しないインク供給部に接続される。自己封止弁はキャリッジ41に搭載される。可撓性流路はキャリッジ41が走査方向Dに移動すると、キャリッジ41の移動に追従して変形する。
媒体搬送路4には、紙送りローラー対21に対して搬送方向Aの上流側に基準ガイド24および可動ガイド25が設けられる。基準ガイド24は、媒体搬送路4の幅方向の一方側の端位置である基準位置Cに位置する基準面26を備える。ここで、媒体搬送路4の幅方向における中央に対して基準ガイド24が位置する側(すなわち、基準ガイド24側)は、ホームポジションHP側である。可動ガイド25は、搬送方向Aと走査方向Dに移動可能である。記録紙11をセットする際には可動ガイド25が基準ガイド24から離間する方向に移動され、基準ガイド24と可動ガイド25との間に記録紙11が配置される。このときユーザーは、記録紙11を、記録紙11の基準ガイド24側の端部を基準面26に接触させた状態で配置する。記録紙11の端部が基準面に接触した状態で、ユーザーは、可動ガイド25を基準ガイド24側に移動させ、可動ガイド25を記録紙11のアウェイポジションAP側の端部に接触させる。これにより、記録紙11の走査方向Dにおける2つの端部が基準ガイド24と可動ガイド25とに接触した状態にセットされる。基準面26は、搬送される記録紙11に接触して記録紙11をガイドする。
(光検出部及び移動機構の構成)
また、キャリッジ41は、ホルダー70をキャリッジ41に対して移動可能に支持する移動機構85(光検出部の移動機構)を備える。
また、キャリッジ41は、ホルダー70をキャリッジ41に対して移動可能に支持する移動機構85(光検出部の移動機構)を備える。
図3は、キャリッジ41をインクノズル面43側から見た要部平面図である。図3には、ホルダー70がアウェイポジションAP側に突出した状態Aと、ホルダー70がフレーム側壁45側に突出した状態Bとを図示する。ホルダー70は、キャリッジ41に支持される。本実施形態で、ホルダー70は、走査方向Dに延びる直方体状に形成されている。ホルダー70の走査方向Dの長さは、キャリッジ41の走査方向Dの長さより長い。
ここで、キャリッジ41の搬送方向Aの上流部には、走査方向Dに延びる孔状の案内部41aが形成されている。案内部41aの両端には開口部41a1、41a2が形成されている。案内部41aにはホルダー70が走査方向Dにスライド可能に支持され、開口部41a1、41a2から、ホルダー70の両端部が突出可能に配置される。
ホルダー70は、アウェイポジションAP側の一端部70aがキャリッジ41のアウェイポジションAP側の開口部41a1から突出する図3の状態Aで示す露出位置(第1位置)にスライド可能に支持される。また、ホルダー70は、一端部70aがキャリッジ41の内側に移動してキャリッジ41に覆われる図3の状態Bで示す格納位置(第2位置)にスライド可能に支持される。キャリッジ41のホームポジションHP側の開口部41a2から突出したホルダー70の他端部により、突出部70bが構成される。なお、ホルダー70は、例えば、キャリッジ41を上下一対の部材からなる構成とし、上下から組付けることにより、キャリッジ41の内部に配置することが可能である。
ホルダー70の一端部70aには、第2紙検出器80が支持される。第2紙検出器80は、反射型の光センサーで構成されており、発光部80aと受光部80bとを含む。ホルダー70のスライドにより、受光部80bは、露出位置と格納位置を移動する。露出位置に位置する受光部80bはキャリッジ41から突出した位置にあり、記録紙11を検出可能である。格納位置では、受光部80bは、受光部80bの記録紙11側がキャリッジ41に覆われる。
第2紙検出器80は、受光部80bが受光する受光量に対応する検出値を出力する。第2紙検出器80の出力はプリンター1の制御部60に入力される。制御部60は、第2紙検出器80の出力値に基づいて、第2検出位置B2における記録紙11の有無や、記録紙11の浮き、記録紙11の表面の異物などを検出可能である。
また、受光部80bは、媒体搬送路4に対向する対向検出位置(第3位置)に移動可能である。受光部80bの対向検出位置は、基準位置C側、もしくは基準位置Cの近傍であることが好ましい。対向検出位置が基準位置C側、もしくは基準位置Cの近傍である場合、記録紙11の紙幅に関わらず、記録紙11の前端あるいは後端が第2検出位置B2を通過するときに、第2紙検出器80の出力が変化する。このため、第2紙検出器80の受光部80bを対向検出位置に位置させた状態で、制御部60は、記録紙11の紙幅に関わらず、媒体搬送路4に位置する記録紙11の前端及び/または後端を検出できる。なお、対向検出位置は上記の位置に限られず、プリンター1で使用される記録紙11の前端あるいは後端が第2検出位置B2を通過する時に、第2紙検出器80の出力が変化する位置であればよい。すなわち、対向検出位置は、プリンター1で使用される記録紙11の種類、記録紙11をガイドする部材の位置、記録紙11が搬送される際の基準位置、によって適宜設定されてもよい。
制御部60は、例えば、記録紙11がセットされる前に、第2紙検出器80を対向検出位置に移動させる。この場合、記録紙11のセット動作において第2紙検出器80の出力が紙無しを示す出力から紙有りを示す出力に変化したとき、制御部60は、記録紙11を紙送りローラー対21にニップさせることに成功したと判定する。後述するように、制御部60は、第2紙検出器80による記録紙11の検出結果に基づき、記録紙11のセット動作を制御する。
本実施形態では、キャリッジ41がホームポジションHPにあるときの受光部80bの露出位置は、対向検出位置に重なる。換言すれば、受光部80bの露出位置と、対向検出位置とが同じ位置、あるいは、互いに一部が重なる位置である。従って、キャリッジ41がホームポジションHPに位置した状態で、第2検出位置B2を通過する記録紙11の前端及び/または後端を検出可能である。なお、受光部80bの露出位置と、対向検出位置とは、重ならない異なる位置であってもよい。例えば、露出位置でホルダー70がキャリッジ41に対して突出する量が、対向検出位置でホルダー70が突出する量に比べて小さい構成としてもよい。この構成によれば、キャリッジ41が走査方向Dに走査するときに、ホルダー70が突出する量が小さい。よって、ホルダー70が突出した状態でのキャリッジ41の走査量を、印刷時のキャリッジ41の走査量と同一に設定しても、プリンター1の走査方向Dにおける長さを抑えることが可能であり、プリンター1の小型化に寄与する。また、対向検出位置と露出位置とが重なる場合と比較して、ホルダー70が露出位置にある状態でキャリッジ41を走査させる場合のキャリッジ41の走査量が低減する。すなわち、受光部80bを媒体搬送路4から外すためにキャリッジ41を走査する動作が不要になる。
ホルダー70の側部には、走査方向Dと交差する方向に突出したバネ受け71が形成されている。バネ受け71と、キャリッジ41のアウェイポジションAP(右方DR)側の内壁41bとの間には、圧縮バネ72が配置される。圧縮バネ72は弾性圧縮された状態で配置される。圧縮バネ72の弾性復元力により、ホルダー70はフレーム側壁45(左方DL)に向けて付勢される。すなわち、圧縮バネ72は、ホルダー70を格納位置に移動するように押圧する。なお、圧縮バネ72に代えて、ホルダー70をフレーム側壁45側に引っ張る引張コイルバネがキャリッジ41に搭載されてもよい。
ホルダー70は、バネ受け71よりもフレーム側壁45側に位置する抜止めピン73を有する。抜止めピン73は、ホルダー70の側面から走査方向Dと交差する方向に突出し、ホルダー70がフレーム側壁45側に移動した場合に、キャリッジ41のフレーム側壁45側の内壁41cに接触する。抜止めピン73は、キャリッジ41に接触することにより、ホルダー70がキャリッジ41から抜けることを防止する。
ホルダー70は、圧縮バネ72の付勢力と抜止めピン73とにより、格納位置に保持される。このように受光部80bが格納位置に保持された状態で、キャリッジ41とホルダー70が一体的に走査方向Dに移動可能となる。また、後述する動作により、ホルダー70は、圧縮バネ72の付勢力に抗して移動され、格納位置から露出位置(対向検出位置)に移動する。
(移動機構の詳細構成)
図4は、ホルダー70の要部を拡大して示す平面図であり、ホルダー70に設けられたカム溝75の構成を示す。図4に示すように、ホルダー70の上面には、カム溝75が形成されている。カム溝75は、外周壁76と、内周壁77と、底部78とを有する。
図4は、ホルダー70の要部を拡大して示す平面図であり、ホルダー70に設けられたカム溝75の構成を示す。図4に示すように、ホルダー70の上面には、カム溝75が形成されている。カム溝75は、外周壁76と、内周壁77と、底部78とを有する。
外周壁76は、略長方形状に形成されており、フレーム側壁45側の部分には、アウェイポジションAP側に突出する三角状の案内部76aを備える。
内周壁77は、走査方向Dに延びる一対の側壁部77a、77bを備える。また、内周壁77は、アウェイポジションAP側に設けられた傾斜部77cを備える。この傾斜部77cは、フレーム側壁45側に進むに連れて搬送方向Aの下流側となるように傾斜している。さらに、内周壁77は、フレーム側壁45側に設けられた係止部77dを備える。この係止部77dは、アウェイポジションAP側に向かって台形状に凹んでいる。
カム溝75は、外周壁76と傾斜部77cと底部78により構成された傾斜案内部75aを備える。また、カム溝75は、外周壁76と側壁部77bと底部78により構成された中間案内部75bを備える。さらに、カム溝75は、案内部76aと係止部77dと底部78により構成された係止案内部75cを備える。また、カム溝75は、外周壁76と側壁部77aと底部78により構成された案内部75dを備える。
図5は、図4のV−V断面図である。図5に示すように、案内部75dの底部78は、その途中にアウェイポジションAP側に進むに連れて上方となるような坂部78aと、この坂部78aに続く平坦な上げ底部78bとを備える。上げ底部78bは、傾斜案内部75aの底部78に対して段差を構成している。上げ底部78bのアウェイポジションAP側には、傾斜部77cと一体に傾斜する傾斜部78b1が形成されている。
カム溝75には、上下方向に延びるピン81が配置される。図5に示すように、ピン81の下端81aは丸みを帯びているため、ピン81が移動する際に、下端81aとカム溝75の底部78との摩擦抵抗が軽減されている。ピン81は、走査方向Dに延びるピンレバー82に支持される。ピンレバー82の一端には上下方向に延びる貫通孔82aが形成されている。貫通孔82aには、ピン81が貫通孔82aに沿って上下に滑り移動可能に支持される。よって、ピン81はカム溝75の底部78に沿って移動する際に、底部78の高低に応じてピンレバー82に対して昇降する。図4に示すように、ピンレバー82の他端には、上下方向に延びる回動軸83が配置される。回動軸83は、キャリッジ41に回動可能に支持され、ピンレバー82及び回動軸83は一体となって、回動軸83の位置を中心として回動する。これにより、ピン81が回動軸83を中心として回動する。
ピンレバー82の他端部には、ねじりバネ84が配置される。ねじりバネ84は、一端がキャリッジ41に連結され、他端がピンレバー82に連結される。ねじりバネ84は、ピンレバー82を矢印方向Eに回動するように弾性変形した状態で配置される。よって、ピンレバー82の一端に支持されたピン81は矢印方向Eに付勢されている。従って、ピン81は、外周壁76や内周壁77に接触しながらカム溝75に沿って移動する。
キャリッジ41の案内部41a、内壁41b、41c、ホルダー70、バネ受け71、圧縮バネ72、抜止めピン73、カム溝75、ピン81、ピンレバー82、回動軸83、ねじりバネ84により、キャリッジ41に設けられた移動機構85が構成される。
(移動機構の動作)
図6は、キャリッジ41の走査に伴うカム溝75とピン81の相対位置の変化を示す説明図である。図7は、受光部80bが格納位置に移動した状態の吸引プラテン30およびヘッドユニット40を模式的に示す平面図である。
以下、キャリッジ41の移動により、受光部80bを露出位置と格納位置との間で移動させる動作を説明する。
図6は、キャリッジ41の走査に伴うカム溝75とピン81の相対位置の変化を示す説明図である。図7は、受光部80bが格納位置に移動した状態の吸引プラテン30およびヘッドユニット40を模式的に示す平面図である。
以下、キャリッジ41の移動により、受光部80bを露出位置と格納位置との間で移動させる動作を説明する。
まず、受光部80bを露出位置から、格納位置に移動させる動作を説明する。図6において、ホルダー70が露出位置にあり、キャリッジ41から突出した状態を、符号Aで示す。状態Aでは、ピン81がカム溝75の係止案内部75cに位置している。
図2を参照して上述したように、キャリッジ41が、ホームポジションHPから当接ポジションTP(図2の一点鎖線)に向かって移動すると、ホルダー70の突出部70bがフレーム側壁45に接触する。ここで、キャリッジ41が、さらに当接ポジションTP側に移動すると、ホルダー70がフレーム側壁45に当接するため、ホルダー70はフレーム側壁45に対して移動できなくなる。さらにキャリッジ41が当接ポジションTPへ移動すると、このキャリッジ41の移動に伴いホルダー70がフレーム側壁45に、いわば押される状態となる。これにより、ホルダー70がキャリッジ41に対して相対的に右方DRに移動する。
図6の状態Aから、ホルダー70がキャリッジ41に対して相対的に右方DRに移動することにより、係止案内部75cに位置していたピン81は、係止部77dから離脱可能となる。このとき、ねじりバネ84の付勢力によってピンレバー82が矢印方向Eに回動し、ピン81は係止部77dから外れて、係止部77dから案内部75dに移動する(図6の状態B)。
このように、キャリッジ41を当接ポジションTPに移動させることで、キャリッジ41とホルダー70との係止が解除され、ホルダー70がキャリッジ41に対して移動可能となる。
その後、キャリッジ41が、当接ポジションTPからホームポジションHPに向けて移動すると、圧縮バネ72の付勢力により、ホルダー70はキャリッジ41に対して左方DLに移動する。このホルダー70の移動の過程では、図6に状態Cとして示すように、カム溝75では、ピン81がカム溝75に対して案内部75dに沿って相対的に右方DRに案内される。
さらにキャリッジ41がホームポジションHP側に移動すると、受光部80bが、開口部41a1よりも左方DLに移動して、抜止めピン73(図3の状態B)がキャリッジ41の内壁41cに接触するまで移動する。
カム溝75では、ピン81が、図6の状態Cに示す位置から、坂部78aに沿って上昇して、上げ底部78bに沿って移動し、上げ底部78bを通過して傾斜案内部75aに進入する(図6の状態D)。状態Dは、抜止めピン73(図3の状態B)が内壁41cに接触した状態に相当する。抜止めピン73と内壁41cとの接触により、ピン81は状態Dの位置で停止し、自重で下方に移動する。状態Dでは、ピン81の案内部75dへの進入が規制される。すなわち、ピン81が傾斜案内部75aから案内部75dに進入する動きは、段差状の傾斜部78b1に下降したピン81が引っかかることで阻止される。このように、圧縮バネ72の付勢力により受光部80bは露出位置から格納位置に移動し、抜止めピン73により格納位置で保持される。
カム溝75では、ピン81が、図6の状態Cに示す位置から、坂部78aに沿って上昇して、上げ底部78bに沿って移動し、上げ底部78bを通過して傾斜案内部75aに進入する(図6の状態D)。状態Dは、抜止めピン73(図3の状態B)が内壁41cに接触した状態に相当する。抜止めピン73と内壁41cとの接触により、ピン81は状態Dの位置で停止し、自重で下方に移動する。状態Dでは、ピン81の案内部75dへの進入が規制される。すなわち、ピン81が傾斜案内部75aから案内部75dに進入する動きは、段差状の傾斜部78b1に下降したピン81が引っかかることで阻止される。このように、圧縮バネ72の付勢力により受光部80bは露出位置から格納位置に移動し、抜止めピン73により格納位置で保持される。
次に、受光部80bを格納位置から、露出位置に移動させる場合の動作を説明する。上述のように、ホルダー70が格納位置にある状態を図6に符号Dで示す。状態Dでは、ピン81がカム溝75の傾斜案内部75aに位置する。
図7においてキャリッジ41が、ホームポジションHPから当接ポジションTP側に移動すると、上述したように突出部70bがフレーム側壁45に接触することで、ホルダー70がキャリッジ41に対して相対的に右方DRに移動する。
ホルダー70の移動により、ピン81は、状態Dからカム溝75内を相対的に左方DLに移動する。ピン81は、段差状の傾斜部78b1と傾斜部77cに接触して、矢印方向Eに作用する付勢力に抗して、傾斜部77cに沿って案内される(図6の状態E)。
その後、ホルダー70がさらにキャリッジ41に対して右方DRに移動すると、ピン81は傾斜部77cから中間案内部75bに沿って移動する(図6の状態F)。ピン81は、中間案内部75bの左方DL側の端部に到達すると、矢印方向Eの付勢力により、係止案内部75cに進入する(図6の状態A)。ピン81は、係止案内部75cにおいて係止部77dにより保持される(図6の状態A)。
図6の状態Aでは、ホルダー70が露出位置にある。つまり、キャリッジ41の移動によりホルダー70が格納位置から露出位置まで移動すると、ピン81が、カム溝75においてホルダー70の移動を規制する状態となる。従って、ピン81により、ホルダー70は露出位置で保持される。
また、係止案内部75cには案内部76aが配置される。案内部76aは、ピン81が係止案内部75cに進入した際に、矢印方向Eの付勢力によって係止部77dを越えて案内部75dまで移動する動きを妨げ、ピン81を係止部77dに収めるよう作用する。
図6の状態Aでは、ホルダー70が露出位置で保持されているので、この状態でキャリッジ41を当接ポジションTPからホームポジションHPに移動できる。
図6の状態Aでは、ホルダー70が露出位置で保持されているので、この状態でキャリッジ41を当接ポジションTPからホームポジションHPに移動できる。
以上の通り、キャリッジ41を当接ポジションTPに移動させて突出部70bをフレーム側壁45に接触させることにより、ホルダー70の位置を、露出位置と格納位置とに切り替えることができる。
なお、上記構成では、受光部80bの露出位置と対向検出位置が重なる構成を説明し、カム溝75が一つの係止案内部75cを備えることにより、キャリッジ41に対するホルダー70の突出量が2段階となる構成を説明した。しかし、受光部80bの露出位置と、対向検出位置とを異ならせる場合には、カム溝75が、走査方向Dの異なる位置に2つの係止案内部75cを備えてもよい。これにより、キャリッジ41に対するホルダー70の突出量を3段階にする構成が可能である。
(開閉機構)
図2に示すように、プラテン面31には、搬送方向Aに一定間隔で並ぶ吸引孔32の列が走査方向Dに一定間隔で複数列並んでいる。走査方向Dに隣り合う吸引孔32の列は、吸引孔32の配列ピッチの1/2の寸法だけ、搬送方向Aにずれて配置される。
図2に示すように、プラテン面31には、搬送方向Aに一定間隔で並ぶ吸引孔32の列が走査方向Dに一定間隔で複数列並んでいる。走査方向Dに隣り合う吸引孔32の列は、吸引孔32の配列ピッチの1/2の寸法だけ、搬送方向Aにずれて配置される。
図8は、吸引プラテン30の断面図であり、詳細には、吸引プラテン30を搬送方向Aと直交する方向に切断した図である。
図8に示すように、プラテン面31の背面側(下側)には、プラテン面31との間に所定の隙間を空けて遮板35が配置され、遮板35の背面側(下側)には、遮板35との間に所定の隙間を空けて遮板36が配置される。遮板35、36には、それぞれ、貫通孔35a、36aが形成されている。貫通孔35a、36aは、プラテン面31に形成された吸引孔32と重なる位置に形成されている。さらに、遮板36の背面側(下側)には、吸引孔32の列毎に1室ずつ気室38が形成されている。気室38は、遮板36から所定寸法離れた位置に配置された遮板37によって吸引空間33と区画される。遮板36、37の間には、走査方向Dに隣り合う気室を区画する隔壁39が設けられている。
図8に示すように、プラテン面31の背面側(下側)には、プラテン面31との間に所定の隙間を空けて遮板35が配置され、遮板35の背面側(下側)には、遮板35との間に所定の隙間を空けて遮板36が配置される。遮板35、36には、それぞれ、貫通孔35a、36aが形成されている。貫通孔35a、36aは、プラテン面31に形成された吸引孔32と重なる位置に形成されている。さらに、遮板36の背面側(下側)には、吸引孔32の列毎に1室ずつ気室38が形成されている。気室38は、遮板36から所定寸法離れた位置に配置された遮板37によって吸引空間33と区画される。遮板36、37の間には、走査方向Dに隣り合う気室を区画する隔壁39が設けられている。
遮板37には、気室38と吸引空間33とを連通する貫通孔37aが形成されている。貫通孔37aは、各気室38に1か所ずつ形成されている。吸引ファン34を駆動すると、貫通孔37aを介して気室38が吸引される。気室38には、貫通孔35aもしくは貫通孔36aが形成されているので、貫通孔35aもしくは貫通孔36aが吸引孔32と連通していれば、気室38と重なる領域に配置された吸引孔32から吸引が行われる。
開閉機構90は、貫通孔35a、36aを走査方向Dに並ぶ列毎に開閉する第1開閉機構90Aと、貫通孔37aを搬送方向Aに並ぶ列毎に開閉する第2開閉機構90Bを備える。第1開閉機構90Aは、貫通孔35a、36aの走査方向Dの列をそれぞれ1列分覆うPFシャッタープレート91、92を、それぞれ走査方向Dに移動させる。第1開閉機構90Aにより、吸引孔32を走査方向Dに並ぶ列を単位として開閉できる。また、第2開閉機構90Bは、貫通孔37aを開閉するPWシャッタープレート94を昇降させることにより、吸引孔32を搬送方向Aに並ぶ列を単位として開閉できる。従って、第1開閉機構90Aと第2開閉機構90Bを制御部60が制御することによって、プラテン面31の吸引領域を調節できる。
(記録紙のセット動作の制御)
図9は、プリンター1の制御を示すフローチャートであり、特に、記録紙11のセット動作におけるプリンター1の制御を示す。
図9には、媒体搬送路4に記録紙11が配置されていない状態で、プリンター1に記録紙11がセットされる場合の制御を示す。記録紙11をセットする際、ユーザーは、開閉カバーを開けて媒体搬送路4を露出させ、媒体搬送路4の露出した領域に、ロール紙12から記録紙11を引き出す操作を行う。この操作に対応して、プリンター1は図9の制御を実行する。図9の制御を開始するときに、プリンター1の電源はオンであり、制御部60を含む各部の動作が可能である。また、キャリッジ41はホームポジションHPに位置し、キャリッジ41において、ホルダー70は上述した対向検出位置にある。
図9は、プリンター1の制御を示すフローチャートであり、特に、記録紙11のセット動作におけるプリンター1の制御を示す。
図9には、媒体搬送路4に記録紙11が配置されていない状態で、プリンター1に記録紙11がセットされる場合の制御を示す。記録紙11をセットする際、ユーザーは、開閉カバーを開けて媒体搬送路4を露出させ、媒体搬送路4の露出した領域に、ロール紙12から記録紙11を引き出す操作を行う。この操作に対応して、プリンター1は図9の制御を実行する。図9の制御を開始するときに、プリンター1の電源はオンであり、制御部60を含む各部の動作が可能である。また、キャリッジ41はホームポジションHPに位置し、キャリッジ41において、ホルダー70は上述した対向検出位置にある。
制御部60は、外装ケース2の開閉カバーの開閉状態を監視する。すなわち、制御部60は開閉カバーに設けられた図示しない検出器の出力に基づき、開閉カバーが開けられたか否かを判定する(ステップS1)。開閉カバーが開けられると(ステップS1:Yes)、制御部60は第1紙検出器50の出力を監視する。
開閉カバーが開けられ、記録紙11が媒体搬送路4の第1検出位置B1まで引き出されると、第1紙検出器50の出力は、記録紙11が無い状態における出力から記録紙11が有る状態における出力に変化する。制御部60は、第1紙検出器50の出力に基づき、記録紙11が媒体搬送路4の第1検出位置B1まで引き出されたか否かを判定する(ステップS2)。第1紙検出器50の出力が紙無しから紙有りへ切り換わらない間は(ステップS2:No)、制御部60は、記録紙11が媒体搬送路4にセットされていないと判断し、記録紙11のセット動作を開始せず、第1紙検出器50の出力の監視を続ける。
ステップS2において、第1紙検出器50の出力が紙無しから紙有りへ切り換わると(ステップS2:Yes)、制御部60は記録紙11が媒体搬送路4にセットされたと判定する。そして、紙送りローラー対21の回転を開始する(ステップS3)。
制御部60は、ステップS4、S5において、記録紙11の先端が第2検出位置B2に所定時間内に到達したか否かを監視する。
第2紙検出器80の受光部80bは対向検出位置にあるため、記録紙11の先端が第2検出位置B2に到達すると、第2紙検出器80の出力は、記録紙11が無い状態における出力から記録紙11が有る状態における出力に変化する。制御部60は、第2紙検出器80の出力に基づき、記録紙11の先端が第2検出位置B2に到達したか否かを判定する(ステップS4:検出ステップ)。第2紙検出器80の出力が紙無しから紙有りへ切り換わらない間は、制御部60は、記録紙11が第2検出位置B2に到達しないと判断し(ステップS4:No)、所定時間経過したか否かを判定する(ステップS5)。第2紙検出器80の出力が紙無しから紙有りへ切り換わらず、且つ、所定時間経過した場合には(ステップS5:Yes)、制御部60は、ユーザーが記録紙11を紙送りローラー対21にニップさせることに失敗したと判定する。この場合、制御部60は、記録紙11のセット動作を中断してエラー処理に移行する(ステップS6)。
第2紙検出器80の受光部80bは対向検出位置にあるため、記録紙11の先端が第2検出位置B2に到達すると、第2紙検出器80の出力は、記録紙11が無い状態における出力から記録紙11が有る状態における出力に変化する。制御部60は、第2紙検出器80の出力に基づき、記録紙11の先端が第2検出位置B2に到達したか否かを判定する(ステップS4:検出ステップ)。第2紙検出器80の出力が紙無しから紙有りへ切り換わらない間は、制御部60は、記録紙11が第2検出位置B2に到達しないと判断し(ステップS4:No)、所定時間経過したか否かを判定する(ステップS5)。第2紙検出器80の出力が紙無しから紙有りへ切り換わらず、且つ、所定時間経過した場合には(ステップS5:Yes)、制御部60は、ユーザーが記録紙11を紙送りローラー対21にニップさせることに失敗したと判定する。この場合、制御部60は、記録紙11のセット動作を中断してエラー処理に移行する(ステップS6)。
制御部60は、所定時間内に第2紙検出器80の出力が紙無しから紙有りへ切り換わると(ステップS4:Yes)、第2紙検出器80により記録紙11が検出されたと判定して、ステップS7の処理を行う。すなわち、制御部60は、吸引プラテン30の吸引ファン34を第1吸引量で駆動開始する(ステップS7:第1吸引ステップ)。なお、吸引ファン34を駆動開始する前に、ブザーを鳴らすことによって、ユーザーに紙送りローラー対21による記録紙11のニップ動作が完了したことを報知し、しかる後に吸引ファン34を駆動開始してもよい。ここで、第1吸引量は、プラテン面31の吸引孔32が記録紙11で覆われていないことによる吸引力の損失を考慮して、通常の搬送時の吸引量よりも大きい量に設定されている。
続いて、制御部60は、第1吸引量で吸引ファン34を駆動しながら、ステップS8、S9の処理を並行して行う。ステップS8では、紙送りローラー対21を駆動し、記録紙11を所定の搬送量だけ搬送する。ステップS8における記録紙11の搬送量は予め設定されている。記録紙11の前端は、プラテン面31からの吸引力を受けながら、キャリッジ41とプラテン面31との間に進入する。プラテン面31からの吸引力によって浮き上がりを規制された記録紙11は、プラテン面31に沿う姿勢で搬送される。
制御部60は、ステップS8において紙送りローラー対21を駆動しながら、キャリッジ41を走査して記録紙11の紙幅検出を行う(ステップS9:紙幅検出ステップ)。すなわち、制御部60は、受光部80bが露出位置に位置する状態でキャリッジ41を走査する。制御部60は、ステップS9において、まず、一旦キャリッジ41をホームポジションHPと当接ポジションTPとの間に設定された検出開始ポジションに戻す。キャリッジ41の検出開始ポジションは、露出位置に位置する受光部80bが媒体搬送路4から外れ、かつ、突出部70bがフレーム側壁45から離間する位置である。そして、制御部60は、検出開始ポジションからアウェイポジションAPに向けてキャリッジ41を移動させながら、第2紙検出器80の出力を監視する。制御部60は、第2紙検出器80の出力が紙無しから紙有りへ切り換わった時点から、第2紙検出器80の出力が紙有りから紙無しへ切り換わった時点までの区間におけるキャリッジ41の移動量に基づき紙幅を算出する。
なお、制御部60は、キャリッジ41を走査する場合に、第2紙検出器80の出力を監視することにより、紙幅を算出する構成を説明したが、この際に、記録紙11の浮きを検出したり、記録紙11の表面の異物を検出したりすることも可能である。
なお、制御部60は、キャリッジ41を走査する場合に、第2紙検出器80の出力を監視することにより、紙幅を算出する構成を説明したが、この際に、記録紙11の浮きを検出したり、記録紙11の表面の異物を検出したりすることも可能である。
紙幅検出が完了すると、制御部60は、吸引ファン34の吸引力を、算出された紙幅に応じた値に調節する制御(ステップS10、S11)を行う。制御部60は、まず、開閉機構90を駆動して、記録紙11の紙幅よりも外側に位置する吸引孔32の列を閉じる(ステップS10:吸引孔開閉ステップ)。本実施の形態では記録紙11はホームポジションHP側の基準位置Cに片寄せされて搬送されるので、プラテン面31のアウェイポジションAP側の端から、記録紙11のアウェイポジションAP側の端までの範囲に位置する吸引孔32の列を閉じる。このため、制御部60は、第2開閉機構90Bを駆動して、搬送方向Aに並ぶ吸引孔32の列を単位として、必要な列数の吸引孔32を閉じる。
続いて、制御部60は、吸引プラテン30の吸引ファン34の出力を第1吸引量から第2吸引量に切り換え、第2吸引量での駆動を開始する(ステップS11:第2吸引ステップ)。ここで、第2吸引量は、プラテン面31の吸引孔32が記録紙11および開閉機構90によって塞がれている場合に適正な吸引力を発生させることのできる吸引量であり、通常の搬送時の吸引量である。従って、第2吸引量は、上述した第1吸引量よりも小さい量である。制御部60は、第2吸引量での吸引を開始した後に、キャリッジ41をホームポジションHPに移動させる(ステップS12)。これにより、記録紙11のセット動作が完了する。
なお、上記の制御ではステップS7で吸引プラテン30の吸引を開始している。しかし、ステップS1で開閉カバーが開けられたことを検出したことをトリガーとして吸引ファン34を低い回転数で駆動開始する。そして、ステップS7で吸引ファンの回転数を増大させて高い吸引力(第1吸引量)に切り換えてもよい。このようにすると、吸引ファン34の吸引量が第1吸引量になるまでの立ち上げ時間を短くすることができる。
図9に示す制御において、キャリッジ41がホームポジションHPに位置するとき、インクノズル面43は図示しないキャップによって封止される。従って、第2紙検出器80は対向検出位置にあり、受光部80bが露出しているが、受光部80bにインクが付着する虞は低減される。なお、キャリッジを走査するステップS9においては、インクノズル面43からキャップが離間される。
(受光部の位置切替動作の制御)
図10は、プリンター1の制御を示すフローチャートであり、特に、受光部80bの位置の切替動作におけるプリンター1の制御を示す。
図10は、プリンター1の制御を示すフローチャートであり、特に、受光部80bの位置の切替動作におけるプリンター1の制御を示す。
図10の制御は、記録紙11がセットされた状態で実行される。詳細には、プリンター1は、記録紙11がセットされる際に図9に示す制御を実行し、その後、待機状態に移行する。待機状態は、ホスト装置(図示略)からの入力に基づき印刷を実行可能な状態である。待機状態では、キャリッジ41はホームポジションHPに位置する。また、ホルダー70は対向検出位置にあってもよいし、露出位置にあってもよい。
制御部60は、待機状態において、印刷データを受信したか否かを判定する(ステップS21)。制御部60は、印刷データを受信したと判定した場合には(ステップS21:Yes)、図示しないキャップを下降させてインクノズル面43からキャップを離間させるなど、印刷の準備処理を行う(ステップS22)。
印刷の準備処理が終了すると、制御部60は、キャリッジ41を、ホームポジションHPから当接ポジションTPに向けて、左方DL側に移動させる(ステップS23)。ステップS23で、制御部60は、ホルダー70の突出部70bがフレーム側壁45に接触してホルダー70が移動し、ピン81が係止案内部75cから抜けるまでキャリッジ41を移動させる。
次に、制御部60は、キャリッジ41を右方DR側に動かして、当接ポジションTPから対向位置41A(図2)に移動させる(ステップS24)。この際、ホルダー70は、抜止めピン73がキャリッジ41の内壁41cに接触する位置に移動する。すなわち、受光部80bは、格納位置に移動し、保持された状態となる。
キャリッジ41が対向位置41Aに移動すると、制御部60は、印刷を開始する(ステップS25)。すなわち、制御部60は、キャリッジ41及びインクジェットヘッド42を制御して、インクノズル面43のノズルからインクを吐出し、記録紙11の記録面に画像を形成する。
ステップS25の印刷動作中、制御部60は、印刷位置に対応してキャリッジ41を移動させる。また、制御部60は、ページの切り替えや、フラッシングのために、キャリッジ41をホームポジションHPに移動させる制御を行う。印刷動作中におけるキャリッジ41の移動範囲は、ホームポジションHPと、アウェイポジションAPとの間である。制御部60は、印刷動作中にキャリッジ41を当接ポジションTPに移動させることはない。
制御部60は、印刷が終了すると、キャリッジ41を当接ポジションTPに移動させる(ステップS26)。ステップS26で、キャリッジ41は、突出部70bがフレーム側壁45に接触することでキャリッジ41に対してホルダー70が相対的に移動し、ピン81が係止案内部75cに達するまで、移動される。よって、ホルダー70は露出位置(本実施形態では対向検出位置と同じ)に移動する。
次に、制御部60は、キャリッジ41を当接ポジションTPからホームポジションHPに移動させる(ステップS27)。このとき、ホルダー70は、ピン81が係止案内部75cに引っ掛かるため、露出位置に保持される。
制御部60は、キャリッジ41をホームポジションHPに移動させ、キャップによりインクノズル面43を封止する(ステップS28)。
制御部60は、キャリッジ41をホームポジションHPに移動させ、キャップによりインクノズル面43を封止する(ステップS28)。
以上説明したように、本実施形態のプリンター1は、インクを吐出するインクジェットヘッド42と、受光部80bを含み、記録紙11を検出する第2紙検出器80と、インクジェットヘッド42及び受光部80bを有する。プリンター1は、記録紙11の搬送方向Aと交差する走査方向Dに走査するキャリッジ41を備える。プリンター1において、受光部80bが、受光部80bがキャリッジ41から突出して記録紙11を検出する露出位置と、受光部80bの記録紙11側がキャリッジ41に覆われる格納位置とに移動する。
この構成によれば、受光部80bは露出位置と格納位置とを移動可能であり、露出位置に移動した場合には記録紙11の検出が可能であると共に、格納位置に移動した場合には受光部80bがキャリッジ41に覆われる。このため、インクを吐出するインクジェットヘッド42を有するインクジェット式のプリンター1において、第2紙検出器80による記録紙11の検出を可能とし、インクが受光部80bに付着することを低減できる。
図9及び図10を参照して説明したように、プリンター1がホルダー70を露出位置、或いは対向検出位置に位置させている状態では、インクジェットヘッド42はインクを吐出しない。このため、記録紙11(媒体搬送路4)に対向して露出する受光部80bに、インクが付着する虞が低減する。また、ノズルからインクが吐出される印刷動作において、ホルダー70は格納位置にあり、受光部80bはキャリッジ41の内部に収容されて、キャリッジ41により覆われている。このため、インクジェットヘッド42から吐出されたインクが、キャリッジ41の走査に伴う気流、或いは、吸引プラテン30が吸引する気流により飛散しても、受光部80bにインクが付着する虞が低減する。
また、プリンター1がホルダー70を露出位置、或いは対向検出位置に位置させている状態において殆どの場合、キャリッジ41はホームポジションHPに位置して、インクノズル面43はキャップ(図示略)により封止される。このため、受光部80bへのインクの付着を、より効果的に防止または抑制できる。
また、プリンター1において、キャリッジ41は、インクジェットヘッド42が媒体搬送路4の外に対向するホームポジションHPに移動可能である。キャリッジ41がホームポジションHPにある状態で、受光部80bが媒体搬送路4に対向する対向検出位置に移動される。従って、キャリッジ41をホームポジションHPに移動させた状態で、第2紙検出器80によって記録紙11の状態を検出できる。
また、プリンター1では、キャリッジ41がホームポジションHPにある場合の受光部80bの露出位置は、対向検出位置と重なる。このため、受光部80bを露出位置に位置させることで、キャリッジ41から受光部80bを突出させて記録紙11を検出し、受光部80bを媒体搬送路4に対向させることができる。これにより、キャリッジ41に対する受光部80bの位置を、格納位置と露出位置の少なくとも2つの位置に移動可能な構成によって、第2紙検出器80により記録紙11を検出し、受光部80bへのインクの付着を低減できる構成を実現できる。例えば、プリンター1では、記録紙11が基準位置Cに沿って供給され、媒体搬送路4を搬送される。この構成では、受光部80bを露出位置におくことで、媒体搬送路4を搬送される記録紙11の前端及び/または後端を検出できるので、露出位置と対向検出位置とを同一位置とすることができる。
また、受光部80bは、キャリッジ41の走査に連動してキャリッジ41に対して移動する。従って、キャリッジ41を走査させることにより、受光部80bを移動させることができる。
また、プリンター1は、キャリッジ41の走査範囲の一端に配置されるフレーム側壁45を備える。受光部80bを含むホルダー70は、キャリッジ41から突出する突出部70bを有し、キャリッジ41の走査により突出部70bがフレーム側壁45に当接してホルダー70が変位することにより、受光部80bを移動させる。従って、プリンター1では、キャリッジ41を走査させる動力を利用して、受光部80bを含むホルダー70を移動させることができる。
また、プリンター1は、ホームポジションHPにあるキャリッジ41に対して媒体搬送路4の反対側に位置するフレーム側壁45を備える。受光部80bを含むホルダー70はキャリッジ41からフレーム側壁45側に突出する突出部70bを有する。ホルダー70は、キャリッジ41がフレーム側壁45側に走査して突出部70bがフレーム側壁45に接触したとき、受光部80bが露出位置から格納位置に移動する、或いは、格納位置から露出位置に移動する。従って、キャリッジ41をフレーム側壁45側に移動させることにより、受光部80bを含むホルダー70を移動させることができる。
また、プリンター1は、キャリッジ41及びインクジェットヘッド42を制御して、記録紙11への印刷を実行する制御部60を備える。制御部60は、受光部80bが露出位置に位置する状態でキャリッジ41を走査し、受光部80bが格納位置に位置する状態でキャリッジ41及びインクジェットヘッド42を制御して、記録紙11への印刷を実行する。従って、キャリッジ41を走査させて、キャリッジ41の走査方向Dにおける記録紙11の位置を検出可能であり、インクジェットヘッド42からインクが吐出されるときに受光部80bが覆われるので、インクが受光部80bに付着することを低減できる。
また、本発明の光検出部の移動機構を適用した移動機構85は、インクを吐出するインクジェットヘッド42と、受光部80bを含み、受光部80bにより記録紙11を検出する第2紙検出器80と、を搭載したキャリッジ41に設けられる機構である。移動機構85は、受光部80bを、受光部80bがキャリッジ41から突出して記録紙11を検出する露出位置と、受光部80bの記録紙11側がキャリッジ41に覆われる格納位置とに移動させる。
この移動機構85によれば、キャリッジ41に設けられる受光部80bが露出位置と格納位置とに移動するので、露出位置では第2紙検出器80による記録紙11の検出が可能であり、格納位置では受光部80bが覆われてインクの付着を低減できる。これにより、インクを吐出するインクジェットヘッド42を有する装置において、第2紙検出器80による記録紙11の検出を可能とし、インクが第2紙検出器80の受光部80bに付着することを低減できる。
また、実施形態のプリンター1は、搬送される記録紙11の先端をキャリッジ41に搭載した第2紙検出器80によって検出し、さらに、キャリッジ41を走査して、第2紙検出器80によって記録紙11の紙幅を検出する。そして、第2紙検出器80による検出をトリガーとして、吸引ファン34の出力(吸引量)を決定する。具体的には、記録紙11の先端を検出したことに基づいて吸引ファン34の出力を第1吸引量に決定する。
このため、吸引力の損失が大きい状態でも記録紙11の端部が浮き上がることがない出力(第1吸引量)で記録紙11を吸引できる。従って、紙幅が検出され最適な吸引力が決定される前に、記録紙11の端部が浮き上がり紙ジャムを発生させるおそれが少ない。また、記録紙11の先端が検出されてから第1吸引力で吸引すればよいので、必要のない期間に第1吸引量で吸引することによる無駄な電力消費や騒音を低減できる。
そして、吸引プラテン30による吸引量を制御することにより、記録紙11の搬送中や印刷動作中における不要な気流を抑制することができる。このため、インクジェットヘッド42からインクを吐出する場合のインクの飛散やインクの着弾位置の乱れを抑制でき、受光部80bの汚れを防止し、印刷品質の向上を図ることができる。
そして、吸引プラテン30による吸引量を制御することにより、記録紙11の搬送中や印刷動作中における不要な気流を抑制することができる。このため、インクジェットヘッド42からインクを吐出する場合のインクの飛散やインクの着弾位置の乱れを抑制でき、受光部80bの汚れを防止し、印刷品質の向上を図ることができる。
また、記録紙11の紙幅検出を行った後は、検出した紙幅に適した出力(第2吸引量)を決定できる。従って、最適な吸引力で記録紙11を吸引することができ、搬送負荷が過大になるおそれを少なくすることができる。このように、本実施形態では、第2紙検出器80の出力に基づいて吸引力の適正化を図ることにより、記録紙11の浮き上がりや過大な搬送負荷によって紙ジャムが発生するおそれを少なくすることができる。
また、本実施形態では、記録紙11の先端検出と紙幅検出を別々の検出器で行わず、キャリッジ41に搭載した第2紙検出器80によって行うので、検出器の数を削減できる。よって、低コスト化および部品点数の削減に有利である。また、吸引プラテン30側に検出器を設けるスペースを確保する必要がないので、吸引プラテン30側のスペースを有効活用できる。すなわち、プラテン面31において吸引孔32が設けられる領域を広くすることができ、吸引プラテン30の小型化に有利である。
(第2の実施形態)
以下の説明では、第1の実施形態で説明した構成要素と同一の構成要素については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
図11は、第2の実施形態におけるキャリッジ41の構成を模式的に示す平面図である。図11には、ホルダー70が露出位置に移動した状態Aと、ホルダー70が格納位置に移動した状態Bを図示する。
以下の説明では、第1の実施形態で説明した構成要素と同一の構成要素については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
図11は、第2の実施形態におけるキャリッジ41の構成を模式的に示す平面図である。図11には、ホルダー70が露出位置に移動した状態Aと、ホルダー70が格納位置に移動した状態Bを図示する。
第2の実施形態では、第1の実施形態の移動機構85に代えて、移動機構100(光検出部の移動機構)を備えるプリンター1の構成を説明する。移動機構100では、第1の実施形態の移動機構85が有するキャリッジ41の開口部41a2、バネ受け71、圧縮バネ72、抜止めピン73、カム溝75、ピン81、ピンレバー82、回動軸83、ねじりバネ84が省略されている。また、第2の実施形態の移動機構100では、第1の実施形態に比べて、ホルダー70が短く構成されている。
移動機構100は、キャリッジ41の内部に配置されたリードスクリュー101を備える。リードスクリュー101は、走査方向Dに延びており、ホルダー70に対向して配置される。リードスクリュー101は、軸受102を介して回転可能に支持される。リードスクリュー101の外表面には、螺旋状のネジ溝101aが形成されている。ネジ溝101aには、ホルダー70に支持された被ガイド針103が案内可能に配置される。被ガイド針103は、リードスクリュー101が回転すると、螺旋状のネジ溝101aに案内されてホルダー70と一体的にリードスクリュー101の軸方向に移動する。リードスクリュー101の正逆回転により、ホルダー70が露出位置(図11の状態A)と格納位置(図11の状態B)との間をスライドする。
図12は、ホルダー70の駆動機構の構成および動作を示す模式図である。リードスクリュー101のフレーム側壁45側の端部には、被動歯車104が支持されている。図12に示すように、被動歯車104は、キャリッジ41に形成された開口部41dからキャリッジ41外部に突出した状態で配置されている。
キャリッジ41の案内部41a、内壁41b、41c、ホルダー70、リードスクリュー101、軸受102、被ガイド針103、被動歯車104により、キャリッジ41に設けられた移動機構100が構成される。
キャリッジ41がホームポジションHPに位置する場合において、キャリッジ41の開口部41dに対向する位置には、遊星歯車機構110が配置されている。
遊星歯車機構110は、太陽歯車111を備える。太陽歯車111は、軸112に回転可能に支持されている。軸112は、プリンター1の本体部に支持されている。軸112には、長板状の回動フレーム113が回動可能に支持される。
回動フレーム113の一端には、第1の遊星歯車114が回転可能に支持される。第1の遊星歯車114は太陽歯車111に噛み合っている。回動フレーム113の他端には、第2の遊星歯車115が回転可能に支持される。第2の遊星歯車115は太陽歯車111に噛み合っている。部材111〜115により、遊星歯車機構110が構成される。
太陽歯車111には、駆動歯車120が噛み合っている。駆動歯車120には、正逆駆動可能なモーター121(駆動部)から駆動力が伝達される。
太陽歯車111には、駆動歯車120が噛み合っている。駆動歯車120には、正逆駆動可能なモーター121(駆動部)から駆動力が伝達される。
モーター121の正駆動により駆動歯車120が正回転すると、太陽歯車111が矢印方向F1に回転する(図12参照)。このとき、図12の状態Aで示すように、遊星歯車114、115は回動フレーム113と共に矢印方向F1に回動し、第1の遊星歯車114が被動歯車104に接近すると共に、第2の遊星歯車115が被動歯車104から離間する。第1の遊星歯車114が被動歯車104に接近して噛み合うと、駆動歯車120の正回転が第1の遊星歯車114を介してリードスクリュー101に伝達される。よって、リードスクリュー101が正回転して、ホルダー70と共に受光部80bが露出位置(図11の状態A)から格納位置(図11の状態B)にスライドする。
モーター121の逆駆動により駆動歯車120が逆回転すると、太陽歯車111が矢印方向F2に回転する(図12参照)。このとき、図12の状態Bで示すように、遊星歯車114、115は回動フレーム113と共に矢印方向F2に回動し、第2の遊星歯車115が被動歯車104に接近すると共に、第1の遊星歯車114が被動歯車104から離間する。第2の遊星歯車115が被動歯車104に接近して噛み合うと、駆動歯車120の逆回転が第2の遊星歯車115を介してリードスクリュー101に伝達される。よって、リードスクリュー101が逆回転して、ホルダー70と共に受光部80bが格納位置(図11の状態B)から露出位置(図11の状態A)にスライドする。
従って、第2の実施形態では、キャリッジ41の走査によりホルダー70の位置を切り替える構成とは異なり、モーター121の正逆駆動によりホルダー70の位置を切り替えることが可能となっている。なお、キャリッジ41を走査する場合には、噛み合っている遊星歯車114、115が被動歯車104から離間する方向に、モーター121を正逆駆動する。すなわち、キャリッジ41を走査する場合には、モーター121の正逆駆動により、回動フレーム113を水平状態にし、遊星歯車114、115の両方を被動歯車104から離間させて噛み合いを解除する。この状態でキャリッジ41を走査する。
第2の実施形態の構成で受光部80bの位置を切り替える動作は、第1の実施形態と次の点で異なる。すなわち、第2の実施形態では、図10に示すステップS23に代えて、制御部60はモーター121を正駆動させる。また、図10に示すステップS26に代えて、制御部60はモーター121を逆駆動させる。
このように、第2の実施形態のプリンター1は、受光部80bを露出位置及び格納位置との間で移動させるモーター121を備える。従って、第2の実施形態のプリンター1では、キャリッジ41を走査する動力とは別の駆動部であるモーター121により、受光部80bを含むホルダー70を移動させることができる。このため、キャリッジ41の移動に連動しないタイミングで受光部80bを移動させることができる。また、キャリッジ41の走査範囲を狭く設定可能であり、プリンター1の走査方向Dの長さをコンパクトにすることが可能である。また、第2の実施形態で説明した移動機構100は、受光部80bの露出位置と対向検出位置とが異なる位置に設定される場合にも適用できる。
また、上記第2の実施形態においては、遊星歯車機構110を用いて、キャリッジ41を走査する際に、遊星歯車機構110との噛み合いを解除するが、この構成に限られない。例えば、不図示のキャップを支持するユニットにモーター121と駆動歯車120とが設けられた構成とすることができる。そして、キャップがインクノズル面43を封止することに伴って被動歯車104に駆動歯車120が噛み合い、キャップがインクノズル面43から離間することに伴って被動歯車104と駆動歯車120との噛み合いが解除される構成としても良い。
(他の実施形態)
上記各実施形態は、吸引孔32を開閉する開閉機構90を備えているが、開閉機構90は上記のような構成に限定されるものではなく、他の構成であってもよい。また、開閉機構90のないプリンターに本発明を適用してもよい。この場合には、第2吸引量は、記録紙11の紙幅に応じて異なる値に決定される。
上記各実施形態は、吸引孔32を開閉する開閉機構90を備えているが、開閉機構90は上記のような構成に限定されるものではなく、他の構成であってもよい。また、開閉機構90のないプリンターに本発明を適用してもよい。この場合には、第2吸引量は、記録紙11の紙幅に応じて異なる値に決定される。
上記各実施形態では、印刷処理を行う場合に、受光部80bを格納位置に移動させて受光部80bがキャリッジ41で覆われる構成を説明したが、例えば、記録紙11を検出する場合に、受光部80bを格納位置から露出位置に移動させてもよい。よって、例えば、図9に示すステップS2が終了しステップS3を開始する前に、制御部60が受光部80bを露出位置に移動させ、図9に示すステップS10が終了しステップS11を開始する前に、受光部80bを格納位置に移動させても良い。この場合、記録紙11を検出する場合にのみ受光部80bが露出位置に移動するため、さらに、受光部80bにインクが付着することが低減される。
また、図9及び図10では、プリンター1の制御をフロー制御として説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、図9及び図10に示した一部のステップを割り込み制御により実行してもよい。さらに、図9及び図10の制御において一部のステップの実行順序を変更することも勿論可能である。また、制御部60は、プリンター1を制御するハードウェア、或いは、ハードウェアとソフトウェアとの協働により実現される構成とすることができる。具体的には、制御部60は、プログラムを実行するCPUやマイコン等のコンピューターと、コンピューターが実行するプログラムを記憶する記憶装置とを備える構成とすることができる。また、上記各実施形態において、その他の細部構成についても任意に変更可能であることは勿論である。
1…プリンター(印刷装置)、4…媒体搬送路(搬送路)、10…記録紙供給部、11…記録紙(印刷媒体)、12…ロール紙、20…搬送機構、30…吸引プラテン、40…ヘッドユニット、41…キャリッジ、41A…対向位置、41a…案内部、41a1…開口部、41a2…開口部、41b…内壁、41c…内壁、41d…開口部、42…インクジェットヘッド(印刷ヘッド)、43…インクノズル面、44…基板、45…フレーム側壁(当接部材、フレーム)、50…第1紙検出器、60…制御部、70…ホルダー、70a…一端部、70b…突出部、72…圧縮バネ、73…抜止めピン、75…カム溝、75a…傾斜案内部、75b…中間案内部、75c…係止案内部、75d…案内部、76…外周壁、76a…案内部、77…内周壁、77a…側壁部、77b…側壁部、77c…傾斜部、77d…係止部、78…底部、78a…坂部、78b…上げ底部、78b1…傾斜部、80…第2紙検出器(光検出部)、80a…発光部、80b…受光部、81…ピン、81a…下端、82…ピンレバー、82a…貫通孔、83…回動軸、84…ねじりバネ、85…移動機構、90…開閉機構、90A…第1開閉機構、90B…第2開閉機構、91…PFシャッタープレート、92…PFシャッタープレート、94…PWシャッタープレート、100…移動機構、A…搬送方向、AP…アウェイポジション、B1…第1検出位置、B2…第2検出位置、C…基準位置、D…走査方向、DL…左方、DR…右方、HP…ホームポジション(非印刷位置)、TP…当接ポジション。
Claims (9)
- インクを吐出する印刷ヘッドと、
受光部を含み、印刷媒体を検出する光検出部と、
前記印刷ヘッド及び前記受光部を有し、前記印刷媒体の搬送方向と交差する方向に走査するキャリッジと、を備え、
前記受光部が、前記受光部が前記キャリッジから突出して前記印刷媒体を検出する第1位置と、前記受光部の前記印刷媒体側が前記キャリッジに覆われる第2位置とに移動する印刷装置。 - 前記キャリッジは、前記印刷ヘッドが前記印刷媒体の搬送路の外に対向する非印刷位置に移動可能であり、
前記キャリッジが前記非印刷位置にある状態で、前記受光部が前記印刷媒体の搬送路に対向する第3位置に移動される、請求項1記載の印刷装置。 - 前記キャリッジが前記非印刷位置にある場合の前記受光部の前記第1位置は、前記第3位置と重なる位置である、請求項2記載の印刷装置。
- 前記受光部は、前記キャリッジの走査に連動して前記キャリッジに対して移動する、請求項1から3のいずれか1項に記載の印刷装置。
- 前記キャリッジの走査範囲の一端に配置される当接部材を備え、
前記受光部を含む移動部材は、前記キャリッジから突出する突出部を有し、前記キャリッジの走査により前記突出部が前記当接部材に当接して前記移動部材が変位することにより、前記受光部が移動される、請求項1から4のいずれか1項に記載の印刷装置。 - 前記非印刷位置にある前記キャリッジに対して前記印刷媒体の搬送路の反対側に位置する当接部材としてのフレームを備え、
前記受光部を含む移動部材は前記キャリッジから前記フレーム側に突出する突出部を有し、
前記キャリッジが前記フレーム側に走査して前記突出部が前記フレームに接触したとき、前記受光部が前記第1位置から前記第2位置に移動する、或いは、前記第2位置から前記第1位置に移動する、請求項2または3記載の印刷装置。 - 前記受光部を前記第1位置及び前記第2位置との間で移動させる駆動部を備える、請求項1から4のいずれか1項に記載の印刷装置。
- 前記キャリッジ及び前記印刷ヘッドを制御して、前記印刷媒体への印刷を実行する制御部を備え、
前記制御部は、前記受光部が前記第1位置に位置する状態で前記キャリッジを走査し、
前記受光部が前記第2位置に位置する状態で前記キャリッジ及び前記印刷ヘッドを制御して、前記印刷媒体への印刷を実行する、請求項1から7のいずれか1項に記載の印刷装置。 - インクを吐出する印刷ヘッドと、受光部を含み、前記受光部により印刷媒体を検出する光検出部と、を搭載したキャリッジに設けられる機構であって、
前記受光部を、前記受光部が前記キャリッジから突出して前記印刷媒体を検出する第1位置と、前記受光部の前記印刷媒体側が前記キャリッジに覆われる第2位置とに移動させる、光検出部の移動機構。
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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