JP2019011075A - 包装袋 - Google Patents

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Abstract

【課題】持ち易く、破損しにくい包装袋を提供すること。
【解決手段】被包装体を収容する本体部と、前記本体部の上端に設けられた持手部と、前記持手部の長手方向に配置された第1の指掛部と第2の指掛部とを有し、前記第1の指掛部と前記第2の指掛部とは、前記第1の指掛部の前記第2の指掛部側の一部と前記第2の指掛部の前記第1の指掛部側の一部とが前記持手部の高さ方向に所定の距離をおいて対向するように配置されている、包装袋。
【選択図】図1

Description

本発明は、包装袋に関する。
従来の包装袋は、トイレットペーパー等の被包装体が複数収容される本体部と、本体部の上端に設けられた持手部とを備える。包装袋の持手部には、指をかけるための指掛部が設けられている。
例えば、2004−269010号(特許文献1)には、本体部の上部に設けられた把持部に2つの指掛け穴が形成されたロール製品収納用包装袋が開示されている。また、特開2017−12368号公報(特許文献2)には、本体部の上側に設けられた把持部に1つの指掛け穴が形成されたロール製品パッケージが開示されている。
特開2004−269010号公報、図2 特開2017−12368号公報、
しかしながら、特許文献1のように、持手部に2つの指掛穴を設けると、各指掛穴にかかる力が分散されるため、寸法持手部の破断は抑制できるものの、各指掛け穴の寸法が小さくなるため持手部が持ちづらい。また、特許文献2のように、持手部に形成する指掛穴を1つにすると、指掛穴の寸法を大きくすることができるため持手部は持ち易くなる一方、持手部の一部に力がかかり破断し易くなる。このように、従来の包装袋では、持ち易さと破損しにくさとを両立させることが困難である。
本発明の目的は、持ち易く、破損しにくい、包装袋を提供することにある。
本発明の第1の態様は、被包装体を収容する本体部と、前記本体部の上端に設けられた持手部と、前記持手部の長手方向に配置された前記第1の指掛部と第2の指掛部とを有し、前記第1の指掛部と前記第2の指掛部とは、前記第1の指掛部の前記第2の指掛部側の一部と前記第2の指掛部の前記第1の指掛部側の一部とが前記持手部の高さ方向に所定の距離をおいて対向するように配置されている、包装袋である。
第1の態様では、2つの指掛部のそれぞれの一部が持手部の高さ方向に視て上下に重なるように持手部の長手方向に並べることができる。そのため、包装袋の持手部を持つ際に、1つの指掛部に指をかけるように2つの指掛部に指を掛けることができ、包装袋の持手部が持ち易くなる。また、持手部の高さ方向に第1の指掛部の一部と第2の指掛部の一部とで挟まれる部分に、持手部を持ったときにかかる力が分散されるため、持手部の変形を抑制することができ、また持手部の破断を防ぐことができる。
第2の態様は、前記第1の指掛部または第2の指掛部の少なくともいずれかがスリットで形成されている、包装袋である。第1の指掛部及び第2の指掛部の両方またはいずれか一方をスリットで形成することにより、持手部の面積が狭い場合でも、持手部の高さ方向に視て一部が重なるように持手部の長手方向に配置された2つの指掛部を設けることができる。
第3の態様は、前記スリットが、前記第1の指掛部または第2の指掛部の少なくともいずれかを閉じるスリットである。第1の指掛部及び第2の指掛部の両方またはいずれか一方がスリットで閉じられることにより、指掛部の位置が特定し易く、指が掛け易くなる。
第4の態様は、前記第1の指掛部または第2の指掛部の少なくともいずれかを閉じる前記スリットの形状が、前記高さ方向に広がる第1の幅と前記高さ方向に広がり前記第1の幅よりも寸法が短い第2の幅とを有する形状であり、前記第2の幅が、前記第1の指掛部の前記第2の指掛部側の一部または前記第2の指掛部の前記第1の指掛部側の一部の少なくともいずれかに存在する。このような態様では、持手部の高さ方向の幅が狭い場合でも、スリットで閉じられた指掛部を設けることができる。
第5の態様は、前記スリットの少なくとも一部が、曲線状に構成されている。指掛部を形成するスリットの一部を曲線状にすることにより、持手部の寸法、形状に応じて、持手部の高さ方向の上下に一部が重なるように持手部の長手方向に配置された2つの指掛部を設けることができる。
第6の態様は、前記スリットが、前記第1の指掛部の前記第2の指掛部側の一部と前記第2の指掛部の前記第1の指掛部側の一部とが離間するように延びる、包装袋である。この態様では、指掛部の一部と対向するスリットの端部が、対向する指掛部の一部から離れていく方向に延びているため、指掛部の一部が切れた場合でも、対向する2つの指掛部間で破断するのを抑制することができる。
第7の態様は、前記スリットの他方の端部は、前記持手部の下端側に向かって延びる、包装袋である。第7の態様では、力がかかり破断し易いスリットの端部が持手部の下端側を向いているため、指掛部から持手部の上端に亘って破断するのを抑制することができる。
本発明の一態様によれば、持ち易く、破損しにくい包装袋を提供することができる。
本発明の実施形態に係る包装袋を示す図である。 本実施形態に係る包装袋(実施例1)の持手部を示す図である。 本実施形態に係る包装袋(実施例2)の持手部を示す図である。 本実施形態に係る包装袋(実施例3)の持手部を示す図である。 本実施形態に係る包装袋(実施例4)の持手部を示す図である。 本実施形態に係る包装袋(実施例5)の持手部を示す図である。 本実施形態に係る包装袋(実施例6)の持手部を示す図である。 従来の包装袋(比較例1)の持手部を示す図である。 従来の包装袋(比較例2)の持手部を示す図である。 従来の包装袋(比較例3)の持手部を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明の実施形態の一例に係る包装袋を示す図である。図2は、本実施形態に係る包装袋の持手部を示す図である。なお、以下に示す説明では、各図において共通する部分については、同一の符号を付して説明を省略する場合がある。
図1及び図2において、包装袋100は、袋本体10、持手20、第1指掛30、第2指掛40を備えている。包装袋100は、本発明の包装袋の一例である。また、袋本体10は、持手20、第1指掛30、第2指掛40は、本発明の包装袋を構成する本体部、持手部、第1の指掛部、第2の指掛部の各一例である。
袋本体10は、被包装体が収容される包装袋の本体を構成する。袋本体10は、ポリエチレン等の樹脂フィルムまたはポリエチレン等とその他の樹脂を積層した積層体の樹脂フィルム等で形成されている。袋本体10は、この樹脂フィルムがサイドシールにより袋状にされ、袋状になった樹脂フィルムがガセット状に折り込まれた構造になっている(図1参照)。
袋本体10を形成する樹脂フィルムの材質は、任意である。このような樹脂フィルムとしては、例えばポリエチレン(PE)、PE−エチレンビニルアルコール共重合体(EVOH)−PEの積層体(PE/EVOH/PE)等の樹脂フィルムを用いることができる。また、樹脂フィルムの厚みは、任意である。例えば、樹脂フィルムとしてPE、PE/EVOH/PEを用いる場合、樹脂フィルムの厚みは10〜70μmとすることができ、好ましくは20〜60μm、より好ましくは30〜50μmである。
袋本体10は、被包装袋の一例としてロール状のトイレットペーパーTが12個収容されている(図1参照)。袋本体10に収容される被包装体は、トイレットペーパーに限定されるものではなく、キッチンペーパー、ベビー用または介護用の紙おむつ、生理用ナプキン等の物品を収容することができる。また、被包装体の形態は、ロール状に限定されず、積層状等の他の形態で収容されていてもよい。さらに、袋本体10に収容される物品の個数は限定されず、1つでもよく、図1に示すように複数であってもよい。また、袋本体10内に複数の被包装体を収納する場合、収納された被包装体の配列は任意である。
持手20は、袋本体10の上端11に設けられ、包装袋100を持つ部分を構成する。持手20は、袋本体10と同様に、樹脂フィルム等で形成することができる。持手20は、上述のガセット状に折り込まれた樹脂フィルムを持手成形用の熱版で型押しすることにより、袋本体10の上端11に形成される。
持手20は、ガセット状に折り込まれた樹脂フィルムが、持手20の長手方向(図2のX方向)の両端部では4枚重ねで、持手20の中央付近では2枚重ねで、それぞれヒートシール50(シール部51〜54)で接着されている。また、持手20には、持手20を取り付けた袋本体10が包装袋100の製造時または流通時に破裂しないように、袋本体10と包装袋100の外部とを連通する図示しない空気穴が設けられている。
持手20には、持手20を持つ際に指を掛けるための第1指掛30と第2指掛40とが設けられている。本実施形態では、図2に示すように、第1指掛30と第2指掛40が直線状のスリットで形成されている。スリットの形態は任意であり、例えば、ミシン目で形成し、該ミシン目を破ることで指掛を形成することができる。
また、持手20には、第1指掛30と第2指掛40を覆う図示しない補強フィルムを設けてもよい。この補強フィルムは、帯状の樹脂フィルムで形成することができる。なお、補強フィルムの材質は任意であり、持手20を構成する樹脂フィルムの材質と同じでも良く、また異なっていても良い。このような樹脂フィルムとしては、例えば、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、およびPE−エチレンビニルアルコール共重合体(EVOH)−PEの積層体(PE/EVOH/PE)等の樹脂フィルムを用いることができる。このような補強フィルムを設けることにより、持手20の第1指掛30、第2指掛40が設けられる部分を補強することができる。
また、補強フィルムの厚み寸法は、任意である。例えば、補強フィルムの厚みは、20μm以上にすることができ、好ましくは30μm〜150μm、より好ましくは50μm〜130μmである。補強フィルムの厚み寸法をこのような範囲にすることにより、持手20が伸びたり、破断するのを防ぐことができる。また、熱溶着等により、持手20に補強フィルムを確実に接着することができる。
また、第1指掛30と第2指掛40の形状は、直線状に限定されるものではなく、円形、楕円形、四角形等の形状やこれらに類似する形状にすることができる。また第1指掛30と第2指掛40の形状は、同一の形状でも異なる形状でもよい。
第1指掛30及び第2指掛40は、持手20の長手方向に配置されている。さらに第1指掛30及び第2指掛40は、第1指掛30の第2指掛40側の一部と第2指掛40の第1指掛30側の一部とが持手20の高さ方向(図2のY方向)に所定の距離をおいて対向するように配置されている。
ここで、第1指掛30の第2指掛40側の一部は、図2に示すように、持手20の長手方向における第1指掛30の両端部31、32のうち持手20の中央寄りの端部32である。また、第2指掛40の第1指掛30側の一部は、図2に示すように、持手20の長手方向における第2指掛40の両端部41、42のうち持手20の中央寄りの端部42である。また、所定の距離をおいて対向するとは、第1指掛30の端部32と第2指掛40の端部42とが間隔を開けて対向していること意味する。
第1指掛30の端部32は持手20の高さ方向の下段に配置され、第2指掛40の端部42は持手20の高さ方向の上段に配置されている。なお、第1指掛30と第2指掛40との位置関係は、本実施形態の位置関係に限定されず、第1指掛30の端部32を持手20の高さ方向の上段に配置し、第2指掛40の端部42を持手20の高さ方向の下段に配置してもよい。
図2に示すように、本実施形態では、第1指掛30の端部32と第2指掛40の端部42とが持手20の高さ方向に視て重なるように、第1指掛30と第2指掛40とを持手20の長手方向に並べることができる。そのため、包装袋100の持手20を持つ際に、1つの指掛部に指をかけるように第1指掛30と第2指掛40に指を掛けることができるため、包装袋100の持手部が持ち易い。
また、本実施形態では、図2に示すように、持手20の高さ方向に第1指掛30の端部32と第2指掛40の端部42とで挟まれる部分Pが存在し、持手20を持ったときにかかる力をこの部分Pに分散することができる。そのため、持手20を持つ際に、持手20の変形を抑制することができ、持手20の破断を抑制することができる。
さらに、本実施形態では、第1指掛30と第2指掛40に指を掛けた際に、第1指掛30の端部32と第2指掛40の端部42とで挟まれる部分Pを掴むことができる。そのため、持手20を安定した状態で持つことができる。
持手20の高さ方向に第1指掛30の端部32と第2指掛40の端部42とで挟まれる部分Pの寸法は、任意である。なお、部分Pの寸法が、X方向に約10〜22mm、Y方向に最短で約10〜33mmになるように、第1指掛30と第2指掛40を配置すると、破損しにくく、持ち易い持手20を有する包装袋100を確実に得ることができる。ここで、部分PのY方向の最短の寸法は、本発明における所定の距離に相当する。
本実施形態では、図1、図2に示すように、第1指掛30と第2指掛40がいずれもスリットS1、S2で形成されている。なお、第1指掛30及び第2指掛40は、図2に示すように両方をスリットで形成してもよく、いずれか一方をスリットで形成してもよい。第1指掛30及び第2指掛40の少なくとも一方をスリットで形成することにより、持手20の面積が狭い場合でも、第1指掛30の端部32と第2指掛40の端部42とが持手20の高さ方向に視て重なるように、第1指掛30と第2指掛40とを確実に設けることができる。
また、本実施形態では、図2に示すように、第1指掛30及び第2指掛40と持手20の上端22との間にシール部54が設けられ、第1指掛30と持手20の左端23との間にシール部52が設けられ、第2指掛40と持手20の右端24との間にシール部53が設けられている。これらのシール部52〜54により、第1指掛30、第2指掛40の周囲が切れた場合でも、シール部52〜54が補強部として機能するため、持手20の破断を抑制することができる。
なお、持手20に補強フィルムを設ける場合は、シール部52〜54と持手20の下端21に位置するシール部51の一部とで囲まれる範囲に補強フィルムを設けることができる。このような補強フィルムを設けることで、補強フィルムも補強部として機能するため、第1指掛30、第2指掛40の周囲が切れた場合でも、持手20の破断を抑制することができる。
本実施形態では、図3に示すように、第1指掛30と第2指掛40を閉じるスリットS1、S2で構成することができる。スリットS1、S2の形状は、いずれも傾斜した楕円形状に形成されている。スリットS1、S2は、第1指掛30及び第2指掛40の周囲の全てまたは一部を囲むミシン目で形成することができる。該ミシン目を破ることで第1指掛30及び第2指掛40は持手20に開口する貫通孔を構成することができる。第1指掛30及び第2指掛40をこのようなスリットS1、S2で構成することで、第1指掛30及び第2指掛40の位置が特定し易くなり、指が掛けやすくなる。
本実施形態では、図4に示すように、スリットS1、S2の形状が、それぞれ持手20の高さ方向に広がる第1の幅W1と第2の幅W2を有する形状である。スリットS1で閉じられた第1指掛30では、第1の幅W1は第1指掛30の端部31に存在し、第2の幅W2は第1指掛30の端部32に存在する。またスリットS2で閉じられた第2指掛40では、第1の幅W1は第2指掛40の端部41に存在し、第2の幅W2は第2指掛40の端部42に存在する。そして、第1指掛30および第2指掛40ではいずれも、第1の幅W1に対して、第2の幅W2の寸法が短くなっている。
本実施形態では、図4に示すように、第1の幅W1よりも寸法が小さい第2の幅W2を有する第1指掛30の端部32と第2指掛40の端部42とが持手20の高さ方向に対向するように、スリットS1とスリットS1が設けられている。このような構成により、持手20の高さ方向の幅が狭い場合でも、スリットで閉じられた指掛部を配置することができる。
本実施形態では、第1指掛30、第2指掛40をスリットS1、S2で形成する場合、図5に示すように、スリットS1、S2を曲線状に形成してもよい。この場合、スリットの少なくとも一部が曲線状であればよい。このようにスリットの少なくとも一部を曲線状にすることにより、持手20の寸法、形状に応じて、また第1指掛30、第2指掛40の位置、寸法に応じて、第1指掛30の端部32と第2指掛40の端部42とが持手20の高さ方向に視て重なるように、第1指掛30と第2指掛40とを持手20の長手方向に並べることができる。
また、図5、図6に示すように、スリットS1の端部とスリットS2の端部の少なくともいずれかは、第1指掛30の端部32と第2指掛40の端部42とが離間するように延びているのが好ましい。例えば、図5に示す形態では、第1指掛30の端部32が第2指掛40の端部42に対して持手20の下端21側に離れていく構成になっている。また、図6に示す形態では、第1指掛30の端部32が第2指掛40の端部42に対して持手20の下端21側に離れていくように延び、さらに第2指掛40の端部42が第1指掛30の端部32に対して持手20の上端22側に離れていくように延びている。このようなスリットを設けることにより、第1指掛30の端部32の先端または第2指掛40の端部42の先端の少なくともいずれかが切れた場合でも、第1指掛30の端部32と第2指掛40の端部42との間で持手20が破断して第1指掛30と第2指掛40とが連結するのを抑制することができる。
本実施形態では、図5〜図7に示すように、スリットS1の端部とスリットS2の端部の少なくともいずれかが、持手20の下端21側に向かって延びているのが好ましい。例えば、図5では、第1指掛30の端部32の先端が持手20の下端21に向かって延びている。図6では、第1指掛30の端部31の先端および端部32の先端ならびに第2指掛40の端部41の先端が持手20の下端21に向かって延びている。図7では、第2指掛40の端部41が持手20の下端21に向かって延びている。
図5〜図7に示す形態では、包装袋100を持った際に第1指掛30及び第2指掛40から持手20の上端22に向かって切れ易いスリットの端部が持手20の下端21側を向いているため、持手20が持手20の上端22に向かって破断するのを抑制することができる。
以下、本実施形態について、さらに実施例を用いて具体的に説明する。なお、本実施形態は、これらの実施例に限定されるものではない。各実施例、比較例の測定、評価は、以下のようにして行った。
[振り子試験]
12個のロール状のトイレットペーパーT(大王製紙株式会社製の「エリエール トイレットティシュー(シングル)」)を収容した包装袋100の第1指掛30にユーザが右手の人差し指と中指を掛け、第2指掛40に薬指と小指を掛けて持ち、180°の範囲で振り子のように10往復移動させた。このとき、包装袋100の耐久性を以下の基準で評価した。なお、振り子試験は、各実施例及び比較例につき5回の試験を行った。
○:5回中1回も破損が確認できなかった
×:5回中1回以上破損を確認した
[指掛試験]
上記の振り子試験を1回行った後、1人のユーザにおける指へ締め付けの程度を、下記の5段階で評価した。この場合、実施例及び比較例ごとに10人のユーザにより試験を行った結果を点数化し、その平均値から以下の基準で評価した。指掛試験の評価では、平均値が3.0以上の場合に指掛試験の結果が良好であると判断した。
5点:指への締め付けを感じない
4点:指への締め付けをごくわずかに感じる
3点:指への締め付けをわずかに感じる
2点:指への締め付けを感じる
1点:指への締め付けを強く感じる
[指入れ試験]
包装袋を持つ際にユーザが指掛部に指をかけるときの指の入れにくさを、下記の5段階で評価した。この場合、実施例及び比較例ごとに10人のユーザにより試験を行った結果を点数化し、その平均値から以下の基準で評価した。指入れ試験の評価では、平均値が3.0以上の場合に指掛試験の結果が良好であると判断した。
5点:指の入れにくさを感じない
4点:指の入れにくさをごくわずかに感じる
3点:指の入れにくさをわずかに感じる
2点:指の入れにくさを感じる
1点:指の入れにくさを大きく感じる
以下、実施例及び比較例について、説明する。
[実施例1]
包装袋100を、厚み25μmのポリエチレンのフィルムで製袋機により作製した。持手20の寸法は、長手方向の寸法約250mm、高さ方向の寸法約50mm、シール部52、53間の距離約100mm、シール部51、54間の距離約40mmとした。また、図1に示すように、持手20のシール部51〜54で囲まれた部分に、第1指掛30および第2指掛40として直線状のスリットS1、S2を設けた。X方向において、スリットS1の寸法は約50mm、スリットS2の寸法は約40mmとした。第1指掛30の端部32と第2指掛の端部42とで挟まれた部分Pの寸法は、X方向に約17mm、Y方向に最短で約15mmとした。また、持手20には、第1指掛30および第2指掛40を覆う補強フィルムとして、厚み寸法が120μmのポリエチレンフィルムを接着した。結果を表1に示す。
[実施例2]
図3に示すように、第1指掛30および第2指掛40を閉じる楕円状のスリットS1、S2を斜めに設けた。スリットS1、S2は、第1指掛30及び第2指掛40に、各指掛の上端の一部を残して各指掛の周囲に設けられたミシン目で形成した。楕円状のスリットS1、S2の寸法はいずれも、長軸約35mm、短軸約15mmとした。第1指掛30の端部32と第2指掛の端部42とで挟まれた部分Pの寸法は、X方向に約10mm、Y方向に最短で約15mmとした。これらの条件以外は、実施例1と同様にした。結果を表1に示す。
[実施例3]
図4に示すように、第1指掛30および第2指掛40を閉じる楕円に類似した形状のスリットS1、S2を設けた。X方向において、スリットS1、S2の寸法はいずれも、長軸約35mm、第1短軸(第1の幅W1)約15mm、第2短軸(第2の幅W2)約10mmとした。第1指掛30の端部32と第2指掛の端部42とで挟まれた部分Pの寸法は、X方向に約15mm、Y方向に最短で約18mmとした。これらの条件以外は、実施例1と同様にした。結果を表1に示す。
[実施例4]
図5に示すように、第1指掛30および第2指掛40として曲線状のスリットS1、S2を設けた。第1指掛30の端部32の先端は、第2指掛の端部42に対して、持手20の下端21側に離れるように延びる形状とした。X方向におけるスリットS1、S2の寸法はそれぞれ約50mm、約40mmとし、Y方向におけるスリットS1、S2の寸法はそれぞれ約25mm、約20mmとした。第1指掛30の端部32と第2指掛の端部42とで挟まれた部分Pの寸法は、X方向に約15mm、Y方向に最短距離で約15mmとした。これらの条件以外は、実施例1と同様にした。結果を表1に示す。
[実施例5]
図6に示すように、第1指掛30および第2指掛40として曲線状のスリットS1、S2を設けた。第1指掛30の端部32の先端は、第2指掛の端部42に対して、持手20の下端21側に離れるように延びる形状とした。第2指掛40の端部42の先端は、第1指掛30の端部32に対して、持手20の上端22側に離れるように延びる形状とした。また、第1指掛30の端部31の先端および第2指掛40の端部41の先端は、いずれも持手20の下端21側に向くように延びる形状とした。X方向におけるスリットS1、S2の寸法はそれぞれ約50mm、約45mmとし、Y方向におけるスリットS1、S2の寸法はそれぞれ約30mm、約30mmとした。第1指掛30の端部32と第2指掛の端部42とで挟まれた部分Pの寸法は、X方向に約17mm、Y方向に最短距離で約15mmとした。これらの条件以外は、実施例1と同様にした。結果を表1に示す。
[実施例6]
図7に示すように、第1指掛30および第2指掛40として曲線状のスリットS1、S2を設けた。第1指掛30の端部31の先端は、持手20の上端22側に向くように延びる形状であるのに対して、第2指掛40の端部41の先端は、持手20の下端21側に向くように延びる形状とした。X方向におけるスリットS1、S2の寸法はいずれも約45mmとし、Y方向におけるスリットS1、S2の寸法はいずれも約30mmとした。第1指掛30の端部32と第2指掛の端部42とで挟まれた部分Pの寸法は、X方向に約17mm、Y方向に最短距離で約28mmとした。これらの条件以外は、実施例1と同様にした。結果を表1に示す。
[比較例1]
図8に示すように、指掛60として直線状のスリットS3を設けた。X方向において、スリットS3の寸法は約80mmとした。Y方向においてシール部54とスリットS3との距離を25mmとした。これらの条件以外は、実施例1と同様にした。結果を表1に示す。
[比較例2]
図9に示すように、指掛60として楕円状のスリットS3を設けた。スリットS3は、楕円の周囲のうち上端の一部を残すように配置した。スリットS3の寸法は、X方向に約80mm、Y方向に約20mmとした。これらの条件以外は、実施例1と同様にした。結果を表1に示す。
[比較例3]
図10に示すように、指掛70、80を閉じる楕円状のスリットS1、S2を設けた。スリットS1、S2は、楕円の形状が略左右対称に傾斜するように配置した。スリットS1、S2の寸法は、いずれも楕円の長軸が約30mm、短軸が約15mm、X方向におけるスリットS1、S2間の距離が最短で約20mmとした。これらの条件以外は、実施例1と同様にした。結果を表1に示す。
Figure 2019011075
表1より、本実施形態では、第1指掛30の端部32と第2指掛40の端部42とが持手20の高さ方向に対向するように、第1指掛30と第2指掛40とが持手20の長手方向に配置された構成では、指掛試験の結果はいずれも3.0以上となり、指入れ試験の結果はいずれも3.0以上となり、振り子試験ではいずれも包装袋100は破れなかった(実施例1〜6)。
これに対して、第1指掛30と第2指掛40とが持手20の長手方向に並んで配置されていない構成では、振り子試験で包装袋100は破れる結果となった(比較例1、比較例2)。また、第1指掛30の端部32と第2指掛40の端部42とが持手20の高さ方向に対向しない構成では、指掛試験の結果は3.0未満となり、指入れ試験の結果は3.0未満となった(比較例1)。
これらの結果から、第1指掛30と第2指掛40とを、持手20の長手方向に配置し、かつ第1指掛30の一部と第2指掛40の一部とが持手20の高さ方向に所定の距離をおいて対向するように配置することにより、持ち易く、破損しにくい包装袋が得られることが判った。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。
100 包装袋
10 袋本体
11 上端
20 持手
21 下端
30 第1指掛
31 端部
32 端部
40 第2指掛
41 端部
42 端部
50 ヒートシール
54 シール部
S1 スリット
S2 スリット
W1 第1の幅
W2 第2の幅

Claims (7)

  1. 被包装体を収容する本体部と、
    前記本体部の上端に設けられた持手部と、
    前記持手部の長手方向に配置された第1の指掛部と第2の指掛部とを有し、
    前記第1の指掛部と前記第2の指掛部とは、前記第1の指掛部の前記第2の指掛部側の一部と前記第2の指掛部の前記第1の指掛部側の一部とが前記持手部の高さ方向に所定の距離をおいて対向するように配置されている、包装袋。
  2. 前記第1の指掛部および第2の指掛部の少なくともいずれかがスリットで形成されている、請求項1に記載の包装袋。
  3. 前記スリットが、前記第1の指掛部および第2の指掛部の少なくともいずれかを閉じるスリットである、請求項2に記載の包装袋。
  4. 前記第1の指掛部または第2の指掛部の少なくともいずれかを閉じる前記スリットの形状が、前記高さ方向に広がる第1の幅と前記高さ方向に広がり前記第1の幅よりも寸法が短い第2の幅とを有する形状であり、
    前記第2の幅は、前記第1の指掛部の前記第2の指掛部側の一部または前記第2の指掛部の前記第1の指掛部側の一部の少なくともいずれかに存在する、請求項3に記載の包装袋。
  5. 前記スリットの少なくとも一部は、曲線状である、請求項2に記載の包装袋。
  6. 前記スリットの端部は、前記第1の指掛部の前記第2の指掛部側の一部と前記第2の指掛部の前記第1の指掛部側の一部とが離間するように延びる、請求項2に記載の包装袋。
    包装袋。
  7. 前記スリットの端部は、前記持手部の下端側に向かって延びる、請求項2、5または6に記載の包装袋。
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