JP2019010749A - 積層体及び積層体の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】最外層/ポリアミド系フィルム/シーラント層の構成の積層体において、接着強度、流通・輸送時のピンホール発生が改善された積層体、及びその製造方法の提供。【解決手段】最外層1とポリアミド系フィルム2の層間に第1熱可塑性樹脂層4−1、ポリアミド系フィルム2とシーラント層3の層間に第2熱可塑性樹脂層4−2を備え、かつ最外層1と第1熱可塑性樹脂層4−1との層間に第1アンカーコート層5−1、第1熱可塑性樹脂層4−1とポリアミド系フィルム2との層間に第2アンカーコート層5−2、ポリアミド系フィルム2と第2熱可塑性樹脂層4−2との層間に第3アンカーコート層5−3を備える積層体10。第1、第2、第3のアンカーコート層5−1,5−2,5−3の少なくとも1層を印刷工程により形成する積層体10の製造方法。【選択図】図1
Description
本発明は、食品、医薬品、医療機器、電子部品などの包装に用いられる積層体及び積層体の製造方法に関する。
近年、二軸延伸ポリアミドフィルム(例えば延伸ナイロン)を基材とし、酸化珪素や酸化アルミニウム等の酸化物をバリア層として蒸着した積層体が、透明な包装材として多用されるようになってきた。一例として、図4(a)のように、酸化珪素等の無機酸化物56が蒸着された延伸ナイロンフィルム52と、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂からなるシーラント層(最内層)53との層間にポリエチレン等の溶融した熱可塑性樹脂54を押し出してラミネート(押出ラミネート)した積層体50がある。
しかし、上記構成の包装材では、流通過程での輸送中等に屈曲によるピンホールが発生し易く、その結果としてバリア性に欠け、例えば内容物に食品を包装した場合黴が生える等の問題がまま発生するものであった。
前記問題を解決するため、図4(b)のように、上記構成の包装材の酸化珪素等の無機酸化物が蒸着された延伸ナイロンフィルム52面に、最外層51として別に延伸ナイロンフィルムを、ドライラミネーション用接着剤を介してドライラミネートした積層体60とし、その包装袋の耐屈曲が試験されたが、依然ピンホールが発生し、期待したほど解消されるものではなかった。
上記のような問題点を改善する包装材料として、図4(c)、(d)のように、最外層51としての二軸延伸ポリアミドフィルムと無機酸化物56が蒸着されたもしくは蒸着されていない二軸延伸ポリアミドフィルム52との間にポリエチレン等の熱可塑性樹脂54−1)を押し出して押出ラミネートし、さらに前記無機酸化物56が蒸着されたもしくは蒸着されていない二軸延伸ポリアミドフィルム52と、最内層としてのシーラント層53との間にポリエチレン等の熱可塑性樹脂54−2)を押し出して押出ラミネートされてなる積層体が提案されている(特許文献1参照)。
二軸延伸ポリアミドフィルム同士、あるいは二軸延伸ポリアミドフィルムと無機酸化物が蒸着された二軸延伸ポリアミドフィルムとを熱可塑性樹脂を押し出して押出ラミネートする場合、基本的には高温で溶融させた熱可塑性樹脂をフィルム層間に押し出し、樹脂の酸化力によってフィルム同士を接着させる。しかしながら、樹脂の酸化力による接着だけでは、包装袋として要求されている接着強度を十分に得られない仕様があり、そのような仕様に対しては、フィルムを貼り合わせる前にアンカーコート剤(以下、適宜AC剤)をフィルムに塗布し、AC層を形成して接着強度を向上させることが考えられる。
図5には、3箇所のフィルム繰り出しローラ21、22、23と、それらを貼合するための2箇所の貼り合せ部と、それに伴う2箇所の樹脂押出し部を備える、一般的な押出しラミネート装置20の概略図を示す。図5の装置により、図4の積層体を製造する場合、繰り出し部ローラ21、22、23からはそれぞれ最外層、ポリアミド系フィルム、シーラント層が繰り出される。樹脂押出し部(1)、(2)からはそれぞれ熱可塑性樹脂が押し出され、貼り合せ部(1)、(2)にて貼り合わせが行われる。
ここで、上述のように、接着強度を向上させるためはフィルムを貼り合わせる前にAC剤をフィルムに塗布する必要がある。すなわち、アンカーコート層(以下、適宜AC層)
を含めて積層体を図示すると、図1のように、3箇所の層間に第1、第2、第3のAC層5−1)、5−2)、5−3)を形成する必要がある。尚、シーラント層3の表面にAC層が不要であるのは、シーラント層3は通常ヒートシール性をもつポリエチレン系樹脂であり、第2押出し熱可塑性樹脂層4−2)との接着性に問題がないからである。
を含めて積層体を図示すると、図1のように、3箇所の層間に第1、第2、第3のAC層5−1)、5−2)、5−3)を形成する必要がある。尚、シーラント層3の表面にAC層が不要であるのは、シーラント層3は通常ヒートシール性をもつポリエチレン系樹脂であり、第2押出し熱可塑性樹脂層4−2)との接着性に問題がないからである。
しかしながら、図5に示す一般的な押出しラミネート装置20では、その設備仕様上、AC剤を塗布できるフィルムの面には制約があり、上述の構成配置では、図1に示す第1、第3AC層の形成は行えるが、第2AC層の形成は行うことができない。
それ故、中間層にポリアミド系フィルムを使用する、最外層/(無機酸化物層付又はなし)ポリアミド系フィルム/シーラント層の構成の場合、図1のように押出し熱可塑性樹脂層を使うことが実際上できず、ドライラミネート方式にて貼り合わせざるを得なかった。従って、輸送・流通時のピンホール発生が改善されないとともに、押出し熱可塑性樹脂層がないためにシーラント層が厚くなりコスト高になるという問題があった。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、中間層にポリアミド系フィルムを使用する、最外層/(無機酸化物層付又はなし)ポリアミド系フィルム/シーラント層の構成の積層体において、層間にAC層と押出し熱可塑性樹脂層を備え、接着強度、流通・輸送時のピンホール発生が改善された積層体、及びその製造方法を提供することである。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、最外層、中間層としてのポリアミド系フィルム、最内層としてのシーラント層が形成された積層体であって、
前記最外層と前記ポリアミド系フィルムの層間に第1熱可塑性樹脂層、前記ポリアミド系フィルムと前記シーラント層の層間に第2熱可塑性樹脂層を備え、
かつ前記最外層と前記第1熱可塑性樹脂層との層間に第1アンカーコート層、前記第1熱可塑性樹脂層と前記ポリアミド系フィルムとの層間に第2アンカーコート層、前記ポリアミド系フィルムと前記第2熱可塑性樹脂層との層間に第3アンカーコート層
を備えることを特徴とする積層体としたものである。
前記最外層と前記ポリアミド系フィルムの層間に第1熱可塑性樹脂層、前記ポリアミド系フィルムと前記シーラント層の層間に第2熱可塑性樹脂層を備え、
かつ前記最外層と前記第1熱可塑性樹脂層との層間に第1アンカーコート層、前記第1熱可塑性樹脂層と前記ポリアミド系フィルムとの層間に第2アンカーコート層、前記ポリアミド系フィルムと前記第2熱可塑性樹脂層との層間に第3アンカーコート層
を備えることを特徴とする積層体としたものである。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の積層体の製造方法であって、下記(1)、(2)の工程の少なくとも1つの工程を含むことを特徴とする積層体の製造方法としたものである。
(1)前記ポリアミド系フィルムに前記第2アンカーコート層または第3アンカーコート層のいずれかを印刷工程により形成した後、該ポリアミド系フィルムを押出しラミネート装置のフィルム繰り出し部に設置する工程。
(2)前記最外層に前記第1アンカーコート層を印刷工程により形成した後、該最外層を押出しラミネート装置のフィルム繰り出し部に設置する工程。
(1)前記ポリアミド系フィルムに前記第2アンカーコート層または第3アンカーコート層のいずれかを印刷工程により形成した後、該ポリアミド系フィルムを押出しラミネート装置のフィルム繰り出し部に設置する工程。
(2)前記最外層に前記第1アンカーコート層を印刷工程により形成した後、該最外層を押出しラミネート装置のフィルム繰り出し部に設置する工程。
本発明によれば、最外層/(無機酸化物層付き、又はなし)ポリアミド系フィルム/シーラント層の構成からなり層間に熱可塑性樹脂を備える積層体において、最外層の片面、及びポリアミド系フィルムの両面にAC層を備えるので接着強度が向上する。また、熱可塑性樹脂を押し出してラミネートするので、ドライラミネーションの場合よりも積層体のコシ感が柔らかく(弾力性に富むように)なり、流通・輸送時のピンホール発生が改善されるとともに、シーラント層が薄くて済み、製造コストの低減が可能となる。
以下、本発明の実施形態に係る積層体及び積層体の製造方法について図面を用いて説明する。同一の構成要素については便宜上の理由がない限り同一の符号を付け、重複する説明は省略する。各図面において、見易さのため構成要素の厚さや比率は誇張されていることがあり、構成要素の数も減らして図示していることがある。また、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、以下の実施形態に限定されるものではない。
図1は、本発明に係る積層体10の断面模式図である。本発明に係る積層体10は、本発明に係る積層体の製造方法により製造可能となる。積層体10は、最外層1とポリアミド系フィルム2の層間に第1熱可塑性樹脂層4−1)、中間層であるポリアミド系フィルム2とシーラント層3の層間に第2熱可塑性樹脂層4−2)を備え、かつ最外層1と第1熱可塑性樹脂層4−1)との層間に第1アンカーコート層5−1)、第1熱可塑性樹脂層4−1)とポリアミド系フィルム2との層間に第2アンカーコート層5−2)、ポリアミド系フィルム2と第2熱可塑性樹脂層4−2)との層間に第3アンカーコート層5−3)を備えている。
言い換えれば、本発明に係る積層体10は、包装袋にしたとき外側から順に、最外層1/第1アンカーコート層5−1)/第1熱可塑性樹脂層4−1)/第2アンカーコート層5−2)/ポリアミド系フィルム2/第3アンカーコート層5−3)/第2熱可塑性樹脂層4−2)/シーラント層3を備えている。
図示しないが、本発明に係る積層体は、ポリアミド系フィルム2の上下いずれかの表面、すなわちポリアミド系フィルム2と第2アンカーコート層5−2)の層間、またはポリアミド系フィルム2と第3アンカーコート層5−3)の層間の少なくとも一方に、酸化珪素や酸化アルミニウム等の無機酸化物層を備えていてもよい。
また、印刷層を設けることもできる。印刷層は、通常最外層の内層側の面に印刷積層する。印刷層は、包装袋などとして実用的に用いるために形成されるものであり、ウレタン系、アクリル系、塩酢ビ系、ニトロセルロース系、ゴム系、塩化ビニル系等の従来から用いられているインキバインダー樹脂に各種顔料、体質顔料及び可塑剤、乾燥剤、安定剤等の添加剤などが添加されてなるインキにより構成される層であり、文字、絵柄等が形成されている。
図2は、本発明の積層体の製造方法に係る、押出しラミネート装置20の構成を例示する概略図である。図2の押出しラミネート装置20の構成は、図5に示した一般的な押出しラミネート装置20と同じである。しかしながら、本発明の積層体の製造方法では、図2の構成の押出しラミネート装置20の繰り出しローラ22に、ポリアミド系フィルムに第2アンカーコート層5−2)(図1参照)を形成したAC層付きポリアミド系フィルム
30を設置する。
30を設置する。
本発明の積層体の製造方法では、前記のような、繰り出しローラへ設置する前のフィルムへのアンカーコート層の形成を印刷工程によって行う。図3は、前記印刷工程を説明するための概念図である。繰り出しローラ31から繰り出されたフィルム(本例ではポリアミド系フィルム32)は、塗工胴35と圧胴36によってAC剤33を印刷塗工され、乾燥機38によって乾燥された後、巻き取りローラ39に巻き取られ、ロール状のAC層付きポリアミド系フィルム30となる。然る後に、図2の押出しラミネート装置20の繰り出しローラ22に設置される。
前記の印刷工程における印刷方式には特に制限はなく、グラビア印刷、オフセット印刷など公知のいずれの方式を用いてもよい。また、図3ではAC剤供給槽34を備える方式を例示したが、ディスペンス方式等適切な供給機構を備えるものであればよい。
図2の構成の押出しラミネート装置20の場合、繰り出しローラ21、23には、それぞれ最外層となるフィルム、シーラント層となるフィルムを設置する。繰り出しローラ21から繰り出された最外層1となるフィルムは、AC剤塗工部(1)で第1アンカーコート層5−1)を塗工され、繰り出しローラ22から繰り出された前記の第2アンカーコート層5−2)付きポリアミド系フィルム30とともに、貼り合せ部(1)に導かれる。貼り合せ部(1)では、溶融した熱可塑性樹脂が押し出されてラミネートが行われ、図1における最外層1からポリアミド系フィルム2までの積層体が作製される。
その後、前記最外層1からポリアミド系フィルム2までの積層体はAC剤塗工部(2)へ送られ、ポリアミド系フィルム2の外表面に第3アンカーコート層5−3)を塗工され、繰り出しローラ23から繰り出されたシーラント層3とともに、貼り合せ部(2)に導かれる。貼り合せ部(2)では、溶融した熱可塑性樹脂が押し出されてラミネートが行なわれ、図1に示す本発明の積層体10が作製される。
上記の本発明の積層体10の製造方法の説明では、第1、第2、第3のAC層のうち、第2のAC層を印刷工程で形成し、第1、第3のAC層を既存の押出しラミネート装置が備えるAC剤塗工部で形成する例を説明したが、押出しラミネート装置の装置構成次第で、第1、第2、第3のAC層の形成方法を入れ換えることも可能である。ここで、装置構成次第とは、押出しラミネート装置が備えるAC剤塗工部の個数と位置、貼り合せ部の位置、及びガイドローラによる搬送フィルムの表裏の入れ換えを意味する。
上記の例のように、押出しラミネート装置がAC剤塗工部を2箇所備える場合、ポリアミド系フィルムに第3アンカーコート層を印刷工程により形成するか、または最外層に第1アンカーコート層を印刷工程により形成し、他の2層を押出しラミネート装置が備えるAC剤塗工部で形成することで本発明の積層体10を作製することも可能である。
また、押出しラミネート装置がAC剤塗工部を1箇所しか備えない場合も、最外層に第1アンカーコート層を印刷工程により形成し、さらにポリアミド系フィルムに第2または第3アンカーコート層のいずれかを印刷工程により形成して、第2または第3アンカーコート層の残る1層を押出しラミネート装置が備えるAC剤塗工部で形成することで本発明の積層体10を作製することも可能である。
いずれの場合においても、本発明の積層体の製造方法では、印刷工程によりアンカーコート層を形成したフィルムのロールを押出しラミネート装置のフィルム繰り出し部のローラに設置することを特徴とする。
以下、本発明の積層体の各層を構成する材料について説明する。
(最外層)
最外層は、積層体を成型するときの強度や成型後の各種耐性を高める。最外層の材料としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)、2軸延伸ポリプロピレン(OPP)、無軸延伸ポリプロピレン(CPP)、ナイロン類が挙げられる。機械的な強度(強靭性)の観点からは延伸ナイロンが好ましい。ナイロンとしては、ポリアミド樹脂を基本骨格とした、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン66とナイロン6との共重合体などが挙げられる。最外層は、要求品質によっては、複数層設けることもできる。
最外層は、積層体を成型するときの強度や成型後の各種耐性を高める。最外層の材料としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)、2軸延伸ポリプロピレン(OPP)、無軸延伸ポリプロピレン(CPP)、ナイロン類が挙げられる。機械的な強度(強靭性)の観点からは延伸ナイロンが好ましい。ナイロンとしては、ポリアミド樹脂を基本骨格とした、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン66とナイロン6との共重合体などが挙げられる。最外層は、要求品質によっては、複数層設けることもできる。
(ポリアミド系フィルム)
中間層となるポリアミド系フィルムとしては、従来から積層包装材の基材として用いられているナイロンフィルムを使用することができ、例えば、ナイロン6フィルムやナイロン66フィルムを使用することができる。特に、ナイロンフィルムとしては、耐衝撃性などの機械的強度の向上や直線引き裂き性の向上などを目的として二軸延伸ナイロンフィルムを使用することが好ましい。尚、ナイロンフィルムには、必要に応じて半芳香族系ポリアミドあるいは芳香族系ポリアミドなどを含有させてもよい。また、延伸ナイロンフィルムの他に、例えば共押しバリアナイロンフィルム、バリアコーティングフィルム(バリア層を塗布したフィルム)またはその他ナイロン系フィルムでも構わない。
中間層となるポリアミド系フィルムとしては、従来から積層包装材の基材として用いられているナイロンフィルムを使用することができ、例えば、ナイロン6フィルムやナイロン66フィルムを使用することができる。特に、ナイロンフィルムとしては、耐衝撃性などの機械的強度の向上や直線引き裂き性の向上などを目的として二軸延伸ナイロンフィルムを使用することが好ましい。尚、ナイロンフィルムには、必要に応じて半芳香族系ポリアミドあるいは芳香族系ポリアミドなどを含有させてもよい。また、延伸ナイロンフィルムの他に、例えば共押しバリアナイロンフィルム、バリアコーティングフィルム(バリア層を塗布したフィルム)またはその他ナイロン系フィルムでも構わない。
(シーラント層)
シーラント層を構成する材料としては、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレンなどのポリエチレン及びエチレン系共重合体、ポリビニルアルコール、エチレン−ビニルアルコール共重合体、ポリプロピレン及びプロピレン系共重合体等のオレフィン系樹脂よりなるフィルム、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル系樹脂よりなるフィルム、ポリテトラフルオロエチレンなどのフッ素系樹脂よりなるフィルム、ナイロンなどのポリアミド樹脂よりなるフィルムが挙げられる。
シーラント層を構成する材料としては、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレンなどのポリエチレン及びエチレン系共重合体、ポリビニルアルコール、エチレン−ビニルアルコール共重合体、ポリプロピレン及びプロピレン系共重合体等のオレフィン系樹脂よりなるフィルム、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル系樹脂よりなるフィルム、ポリテトラフルオロエチレンなどのフッ素系樹脂よりなるフィルム、ナイロンなどのポリアミド樹脂よりなるフィルムが挙げられる。
(熱可塑性樹脂)
熱可塑性樹脂層は、押出ラミネートにより積層する際の接着層として機能する。このような押出し熱可塑性樹脂としては、低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、エチレン/酢酸ビニル共重合体、アイオノマーなどが好ましい。
熱可塑性樹脂層は、押出ラミネートにより積層する際の接着層として機能する。このような押出し熱可塑性樹脂としては、低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、エチレン/酢酸ビニル共重合体、アイオノマーなどが好ましい。
(AC層)
AC層としては、2液硬化型ウレタン系アンカーコート剤から形成することができる。あるいは、例えば少なくともアクリルポリオール、イソシアネート化合物、及び一般式:R’SI(OR)3(式中R’はアルキル基、ビニル基、グリシオキシプロピル基の一種、Rはアルキル基)で表される3官能オルガノシランあるいはオルガノシランの加水分解物を含む組成物、または前記組成物に一般式:M(OR)n(式中Mは金属元素、RはCH3、C2H5 等のアルキル基、nは金属元素の酸化数)で表せる金属アルコキシド、あるいは金属アルコキシドの加水分解物を含む組成物を用いることができる。
AC層としては、2液硬化型ウレタン系アンカーコート剤から形成することができる。あるいは、例えば少なくともアクリルポリオール、イソシアネート化合物、及び一般式:R’SI(OR)3(式中R’はアルキル基、ビニル基、グリシオキシプロピル基の一種、Rはアルキル基)で表される3官能オルガノシランあるいはオルガノシランの加水分解物を含む組成物、または前記組成物に一般式:M(OR)n(式中Mは金属元素、RはCH3、C2H5 等のアルキル基、nは金属元素の酸化数)で表せる金属アルコキシド、あるいは金属アルコキシドの加水分解物を含む組成物を用いることができる。
1、51・・・最外層
2、52・・・ポリアミド系フィルム
52−1)・・・第1ポリアミド系フィルム
52−2)・・・第2ポリアミド系フィルム
3、53・・・シーラント層(最内層)
4、54・・・(押出し)熱可塑性樹脂層
4−1)、54−1)・・・第1(押出し)熱可塑性樹脂層
4−2)、54−2)・・・第2(押出し)熱可塑性樹脂層
5−1)・・・・第1アンカーコート(AC)層
5−2)・・・・第2アンカーコート(AC)層
5−3)・・・・第3アンカーコート(AC)層
56・・・・・無機酸化物層
57・・・・・ドライ接着層
10、50、60、70、80・・・・積層体
20・・・・・押出しラミネート装置
21、22、23・・・繰り出しローラ
24・・・・・・巻き取りローラ
30・・・AC層付きポリアミド系フィルム
31・・・繰り出しローラ
32・・・ポリアミド系フィルム
33・・・アンカーコート(AC)剤
34・・・アンカーコート(AC)剤供給槽
35・・・圧胴
36・・・塗工胴
37・・・ガイドローラ
38・・・乾燥機
39・・・巻き取りローラ
2、52・・・ポリアミド系フィルム
52−1)・・・第1ポリアミド系フィルム
52−2)・・・第2ポリアミド系フィルム
3、53・・・シーラント層(最内層)
4、54・・・(押出し)熱可塑性樹脂層
4−1)、54−1)・・・第1(押出し)熱可塑性樹脂層
4−2)、54−2)・・・第2(押出し)熱可塑性樹脂層
5−1)・・・・第1アンカーコート(AC)層
5−2)・・・・第2アンカーコート(AC)層
5−3)・・・・第3アンカーコート(AC)層
56・・・・・無機酸化物層
57・・・・・ドライ接着層
10、50、60、70、80・・・・積層体
20・・・・・押出しラミネート装置
21、22、23・・・繰り出しローラ
24・・・・・・巻き取りローラ
30・・・AC層付きポリアミド系フィルム
31・・・繰り出しローラ
32・・・ポリアミド系フィルム
33・・・アンカーコート(AC)剤
34・・・アンカーコート(AC)剤供給槽
35・・・圧胴
36・・・塗工胴
37・・・ガイドローラ
38・・・乾燥機
39・・・巻き取りローラ
Claims (2)
- 最外層、中間層としてのポリアミド系フィルム、最内層としてのシーラント層が形成された積層体であって、
前記最外層と前記ポリアミド系フィルムの層間に第1熱可塑性樹脂層、前記ポリアミド系フィルムと前記シーラント層の層間に第2熱可塑性樹脂層を備え、
かつ前記最外層と前記第1熱可塑性樹脂層との層間に第1アンカーコート層、前記第1熱可塑性樹脂層と前記ポリアミド系フィルムとの層間に第2アンカーコート層、前記ポリアミド系フィルムと前記第2熱可塑性樹脂層との層間に第3アンカーコート層
を備えることを特徴とする積層体。 - 請求項1に記載の積層体の製造方法であって、下記(1)、(2)の工程の少なくとも1つの工程を含むことを特徴とする積層体の製造方法。
(1)前記ポリアミド系フィルムに前記第2アンカーコート層または第3アンカーコート層のいずれかを印刷工程により形成した後、該ポリアミド系フィルムを押出しラミネート装置のフィルム繰り出し部に設置する工程。
(2)前記最外層に前記第1アンカーコート層を印刷工程により形成した後、該最外層を押出しラミネート装置のフィルム繰り出し部に設置する工程。
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CN111516364A (zh) * | 2020-06-05 | 2020-08-11 | 朱竞迪 | 软包装材料挤涂式三合一无溶剂复合方法及装置 |
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