JP2015147363A - 隠蔽性積層体およびそれを用いた包装袋 - Google Patents

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Abstract

【課題】白色インキの連続印刷層を特別に厚くする必要がなく、十分な隠蔽性を有し、かつ金属探知機で異物検査が可能で、生産性を有する隠蔽性積層体およびそれを用いた包装袋を提供することにある。【解決手段】少なくとも、基材フィルム層2とシーラント層5と、を積層した隠蔽性積層体からなり、該積層したいずれかの層に印刷インキによる連続印刷層3を設けてなり、前記シーラント層5が、発泡ポリオレフィン系フィルム6を含むことを特徴とする隠蔽性積層体1である。【選択図】図1

Description

本発明は、隠蔽性積層体およびそれを用いた包装袋に関する。さらに詳しくは、内容物が透けて見えない隠蔽性に優れた隠蔽性積層体およびそれを用いた包装袋に関するものである。
従来、食品、洗剤などの生活製品、医薬品、その他の種々の物品を包装する包装容器として、包装袋が広く用いられている。包装袋は、内容物の種類などの目的、用途に応じて隠蔽性、ガスバリア性、美粧性などを考慮し構成されている。
特に、包装袋としての重要な特性としては、隠蔽性が挙げられる。隠蔽性付与の方策としては、例えば、包装袋を構成するフィルムに印刷する、フィルムに顔料や着色剤を練りこむ、また、発泡剤添加による発泡利用などが挙げられる。
印刷では、文字、図形、記号、絵柄、模様などの所望の印刷絵柄を通常の方法で表刷り印刷あるいは裏刷り印刷を行い付与させている。中でも、白インキを用いた連続印刷層を形成し、隠蔽性を付与させているのが一般的である。
例えば、白インキの連続印刷層を形成したものがある(特許文献1)。隠蔽性を向上させるために、白色印刷層の面積や印刷層を厚くしたり、白インキの顔料の添加量を増やして対応しているものである。しかし、印刷層を厚くすると、流通時などで外的な力が加わったときに、印刷層にクラックが入り、美粧性が低下する問題や、また印刷層の残留溶剤による異臭やラミネート強度の低下などを引き起こす問題がある。よって、連続印刷層だけでは、十分な隠蔽性が得られない問題があった。
また、アルミニウム箔や、アルミニウム蒸着フィルムを積層して隠蔽性を付与させているものがある。しかし、アルミニウム箔やアルミニウム蒸着フィルムを積層したものは、隠蔽性には優れているが、金属探知機による異物検査ができない問題や、製造コストが高くなる問題がある。
また、フィルムに顔料や着色剤を練りこみ、隠蔽性を付与するものは、顔料や着色剤の使用量が多くなる、また、フィルムの色濃度の均一性をシビアに管理する必要がある。色濃度管理する設備には、多額な費用が掛かる問題がある。
また、発泡剤利用のものは、例えば、ヒートシール性オレフィン系発泡フィルムの提案がある(特許文献2)。これは、ポリプロピレン樹脂からなる、4種4層の共押出しフィルムである。構成は、表面層/発泡層/中間層/シール層である。しかし、この共押出しフィルムでは、材料コストが高くなる、また、他の材料(例えば、基材フィルム)と積層して包装袋にされるために、包装袋自体の生産コストが高くなり、生産性を有していないものである。
よって、白色インキの連続印刷層を特別に厚くする必要がなく、十分な隠蔽性を有し、かつ金属探知機で異物検査が可能で、生産性を有する隠蔽性積層体およびそれを用いた包装袋が要望されている。
特開平10−305513号公報 特開2006−27185号公報
本発明は、背景技術の問題に鑑みて、白色インキの連続印刷層を特別に厚くする必要がなく、十分な隠蔽性を有し、かつ金属探知機で異物検査が可能で、生産性を有する隠蔽性積層体およびそれを用いた包装袋を提供することにある。
上記の課題を解決するために、発明者は鋭意検討を行い、本発明を完成した。
本発明の請求項1に係る発明は、少なくとも、基材フィルム層とシーラント層と、を積層した隠蔽性積層体からなり、
該積層したいずれかの層に印刷インキによる連続印刷層を設けてなり、
前記シーラント層が、発泡ポリオレフィン系フィルムを含むことを特徴とする隠蔽性積層体である。
本発明の請求項2に係る発明は、前記発泡ポリオレフィン系フィルムの発泡倍率が1.2〜1.8の範囲であることを特徴とする請求項1記載の隠蔽性積層体である。
本発明の請求項3に係る発明は、前記シ―ラント層が、ポリオレフィン系フィルムと前記発泡ポリオレフィン系フィルムとが2層以上積層されてなることを特徴とする請求項1または2の記載の隠蔽性積層体である。
本発明の請求項4に係る発明は、前記シーラント層が、前記ポリオレフィン系フィルムと前記発泡ポリオレフィン系フィルムとの2層からなり、その厚み比が、1:1〜1:3の範囲であることを特徴とする請求項3記載の隠蔽性積層体である。
本発明の請求項5に係る発明は、前記シ―ラント層が、前記ポリオレフィン系フィルムと、前記発泡ポリオレフィン系フィルムと、前記ポリオレフィン系フィルムと、がこの順で積層された3層からなり、その厚み比が、1:1:1〜1:4:1の範囲であることを特徴とする請求項3記載の隠蔽性積層体である。
本発明の請求項6に係る発明は、少なくとも、基材フィルム層とシーラント層と、を積層した隠蔽性積層体であって、
該積層したいずれかの層に印刷インキによる連続印刷層が設けられてなり、
かつ、前記シーラント層が発泡ポリオレフィン系フィルムを含む隠蔽性積層体を使用し、該隠蔽性積層体を製袋してなることを特徴とする包装袋である。
本発明の隠蔽性積層体は、連続印刷層を有し、かつ、シーラント層に発泡ポリオレフィン系フィルムを含むことで、隠蔽性に優れ、かつ、生産性を有するものである。また、これを用いた包装袋は、内容物の隠蔽性に優れ、美粧性を有するものである。
また、少なくとも、基材フィルム層とシーラント層と、を積層した隠蔽性積層体からなり、該積層したいずれかの層に印刷インキによる連続印刷インキ層を設けてなり、
前記シーラント層が、発泡ポリオレフィン系フィルムを含むことにより、隠蔽性に優れ、かつ、ラミネート強度の低下のない隠蔽性積層材を形成できる。
また、発泡ポリオレフィン系フィルムの発泡倍率が1.2〜1.8の範囲であることにより、隠蔽性に優れるものが得られる。
また、シ―ラント層が、ポリオレフィン系フィルムと発泡ポリオレフィン系フィルムとが、2層以上積層されてなることにより、安定して製膜が可能で、かつ、基材フィルム層や他の層と積層する際、機械適性がよいものを得ることができる。
また、シーラント層が、前記ポリオレフィン系フィルムと前記発泡ポリオレフィン系フィルムとの2層からなり、その厚み比が、1:1〜1:3の範囲であることにより、隠蔽性の向上、製膜安定性および機械適性を向上させることができる。
また、シ―ラント層が、ポリオレフィン系フィルムと、前記発泡ポリオレフィン系フィルムと、前記ポリオレフィン系フィルムとがこの順で積層された3層からなり、その厚み比が、1:1:1〜1:4:1の範囲であることにより、さらに、隠蔽性、製膜安定性および機械適性を、さらに向上させることができる。
また、本発明の隠蔽性積層体を用いた包装袋は、内容物の隠蔽性に優れ、美粧性を有し、金属探知機を使用し異物検査ができるものである。
本発明の隠蔽性積層体の層構成の一例を示す説明図である。 シーラント層の断面の一例を示す説明図である。 本発明の隠蔽性積層体を用いた包装袋(ピロータイプ)の一例を示す説明図である。 本発明の隠蔽性積層体を用いた包装袋(ガゼットタイプ)の一例を示す説明図である。 本発明の隠蔽性積層体を用いた包装袋(自立タイプ)の一例を示す説明図である。
以下、本発明を実施するための形態につき説明する。
図1は、本発明の隠蔽性積層体の層構成の一例を示す説明図である。図1−1に示す、隠蔽性積層体1は、表面から順に基材フィルム層2/連続印刷層3/接着層4/シーラント層5からなっている。シーラント層5は、発泡オレフィン系フィルム6からなっている。
図2は、シーラント層の断面の一例を示す説明図である。シーラント層5は、発泡ポリオレフィン系フィルム6からなっている。図2−1は、発泡オレフィン系フィルム6を示し、ポリオレフィン系樹脂8の中に気泡7が含有され発泡された単層フィルムを示している。発泡倍率が、1.2〜1.8の範囲、望ましくは、1.2〜1.3の範囲のものが好ましい。発泡倍率は、1.2未満であると、隠蔽性の効果が発揮されず、また、発泡倍率が1.8を超えると、製膜する際に、フィルムが裂けたりして製膜が不安定になる。また、図2−2は、ポリオレフィン系フィルム9と発泡オレフィン系フィルム6の2層構成を示している。このように積層することで、製膜性や基材フィルム層とのラミネート時での機械適正を向上させることができる。2層構成では、オレフィン系フィルム9と発泡ポリオレフィン系フィルム6との厚みの比が、1:1〜1:3の範囲であることが好ましい。製膜が安定してできる。また、基材フィルム層と積層するときの機械適性が向上する。また、図2−3は、オレフィン系フィルム9と発泡ポリオレフィン系フィルム6とポリオレフィン系フィルム9との3層構成にしてもよい。この場合は、三層構成の厚みの比を1:1:1〜1:4:1の範囲であることが好ましい。製膜性と隠蔽性をさらに向上させることができる。
図3は、本発明の隠蔽性積層体を用いた包装袋(ピロータイプ)の一例を示す説明図である。図3−1は、ピロータイプの包装袋20の平面図を示している。一枚の隠蔽性積層体1の両端を合わせ、背シール部21が縦状に形成し、上端部には天シール部23を形成し、下端部には底シール部22を形成したピロータイプの包装袋20を示している。図3−2は、図3−1のピロータイプの包装袋20の斜視図である。内容物(図には示していない)が、隠蔽性積層体からなる包装袋に収納されているために、外から透かして観えることはない。
図4は、本発明の隠蔽性積層体を用いた包装袋(ガゼットタイプ)の一例を示す説明図である。図4は、ガゼットタイプの包装袋30の斜視図を示している。表裏二枚の隠蔽性積層体31、32と、該隠蔽性積層体からなる二枚の側テープ33、33´からなり、側テープ33、33´をそれぞれ表裏二枚の隠蔽性積層体31,32の両側の間に折り畳みながら挟んで端部をそれぞれシールし側シール部34を形成し、上下端部には、天シール部23および底シール部22をそれぞれ形成し、ガゼットタイプの包装袋30が形成されている。
図5は、本発明の隠蔽性積層体を用いた包装袋(自立タイプ)の一例を示す説明図である。図5は、自立タイプ包装袋40の斜視図である。表裏二枚の隠蔽性積層体31、32と、該隠蔽性積層体からなる底テープ41からなり、底テープ41を表裏二枚の隠蔽性積層体31、32の下部、即ち底部の間に折り畳みながら挟んで端部をそれぞれシールし底シール部22を形成し、両側の端部をシールし側シール部34を形成し、次いで天シール部23を形成することによって、自立タイプの包装袋40が形成されている。一方の端部には、開封用ノッチ42が設けられている。
さらに、本発明を実施するための形態について説明する。
基材フィルム層2を構成する基材フィルムとしては、通常、包装袋を構成する基本フィルムとなるものであることから、機械的、物理的、化学的、その他において優れた性質を有し、特に強度を有して強靭であり、かつ耐熱性を有するフィルムを使用することができる。具体的には、ポリエステルフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリスチレンフィルム、ナイロンフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリアクリルニトリルフィルム、ポリイミドフィルムなどが挙げられる。特に二軸延伸されたフィルムが好ましい。
また、基材フィルム層や積層したいずれかの層に連続印刷を設ける。印刷インキによる連続印刷層を設ける。印刷インキは、バインダー樹脂をビヒクルの主成分とし、これに顔料や着色剤を加え、さらに所望の助剤を任意に添加し、溶剤や希釈剤などで十分に混練してなる着色インキ組成物である。バインダー樹脂としては、例えば、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリアクリル系またはメタクリル系樹脂、マレイン酸樹脂、フマル酸樹脂、ポリアクリルニトリル樹脂、ポリオレフィン系樹脂、酸変性ポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ロジン系樹脂、ニトロセルロース系樹脂、ゴム系樹脂などの従来から用いられているバインダー樹脂が使用できる。
また、バインダー樹脂に、顔料や着色剤を添加する。例えば、ファストイエロー、チタンイエローなどの黄系顔料、トルイジンレッドなどの赤系顔料、群青、紺青などの青色な
いし緑系顔料、酸化チタンなどの白系顔料、カーボンブラックなどの黒系顔料、その他、各種顔料、体質顔料などが使用できる。
また、助剤として、例えば、安定剤、可塑剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、滑剤、帯電防止剤、充填剤、ワックス類、分散剤など助剤の一種ないしはそれ以上を任意に添加して使用することができる。溶剤、希釈剤としては、例えば、アルコール系溶剤、エステル系溶剤、脂肪族炭化水素系溶剤、芳香族炭化水素系溶剤、ケトン系溶剤、その他を使用することができる。上記の材料を用いて、ボールミル、サンドミル、ロールミルなど使用し、十分に混練して着色インキ組成物を作成することができる。
印刷方法としては、例えば、オフセット印刷、グラビア印刷、フレキソ印刷、シルクスクリーン印刷、インクジェット印刷などの公知の印刷方法を用いることができる。また基材層の表面を、予め前処理としてコロナ処理またはオゾン処理を施すことにより、連続印刷層の密着性を向上させることができる。
また、1色により連続印刷層を形成することができるが、さらに2色以上重ね刷りして連続印刷層を設けてもよい。しかし、連続印刷層を厚く設けると、外的な力で連続印刷層が割れてしまうこともあり、特別に厚く設けることはなく、従来の印刷層、即ち、塗布量が0.5〜3.5g/mの範囲で可能である。
シーラント層5としては、発泡ポリオレフィンフィルムが使用できる。発泡ポリオレフィンフィルムは、ポリオレフィン系樹脂の中に気泡が含有され発泡された状態のものである。ポリオレフィン系樹脂としては、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン−メタクリル酸共重合体(EMAA)、エチレン−アクリル酸エチル共重合体(EAA)、アイオノマー、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂を用いることができる、これらの樹脂の中に発泡剤や不活性ガスを添加または注入しながら押出し機により製膜することで、発泡されたポリオレフィン系フィルムが形成できる。単層にて製膜できる。フィルム厚みとしては、80〜500μmの範囲、望ましくは100〜150μmの範囲が好ましい。
また、発泡ポリオレフィンフィルムを、ポリオレフィン系フィルムと共押出しにて多層フィルムにして製膜できる。例えば、ポリオレフィン系フィルム/発泡ポリオレフィン系フィルムの2層フィルム、ポリオレフィン系フィルム/発泡ポリオレフィン系フィルム/ポリオレフィン系フィルムの3層フィルムなどで製膜できる。共押出しにて多層フィルムで製膜することにより、製膜性や機械適性を向上させることができる。
また、発泡ポリオレフィン系フィルムを形成する方法としては、公知の方法で可能である。例えば、ポリオレフィン系樹脂の中に発泡剤を添加し、均一に分散させ熱により溶融させた後、該溶融樹脂をTダイから押出し、発泡剤を分解、発泡させ製膜する方法、また、不活性ガスなどの気体を溶融樹脂の中に混入させながらTダイから押出し製膜する方法、その他の方法などが可能である。発泡剤を用いて発泡させる方法では、発泡剤として、熱分解型発泡剤であり、例えば、炭酸水素ナトリウムなどの無機系発泡剤、アゾジカルボンアミドなどの有機系発泡剤などが使用できる。また、他のものでは、炭酸カルシウム、シリカなどの無機系フィラーなども可能である。
また、隠蔽性積層体の諸物性を向上させる必要があれば、例えば、剛性や突き刺し強度、落下強度、ガスバリア性などの諸物性を向上させる場合は、中間層を設けることも可能である。図1−2に示すように、表面から順に基材フィルム層2/連続印刷層3/接着層4/中間層10/接着層4/シーラント層5(発泡ポリオレフィン系フィルム6)からなる構成にすることができる。
中間層としては、例えば、突き刺し強度、落下強度などを向上させるには、ナイロンフィルム、ポリエステルフィルムなどを使用することができ、また酸素、水蒸気などのバリア性を向上させるには、ポリエステルフィルム、ポリプロピレンフィルム、ナイロンフィルムなどの延伸フィルムに無機酸化物を蒸着したものが使用できる。フィルムの厚みは6〜25μmの範囲が好ましい。優れたガスバリア性を有し、かつ、金属探知機を使用し異物検査ができる。また、中間層を積層するには、接着剤を介してドライラミネート法にて貼り合せることができる。
無機酸化物としては、酸化珪素、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化カルシュウム、酸化カリウム、酸化錫、酸化ナトリウム、酸化ホウ素、酸化チタン、酸化鉛、酸化ジルコニウム、酸化イットリウムなどの金属酸化物が使用できる。中でも生産性、価格面から酸化珪素、酸化アルミニウムが好ましい。無機酸化物の蒸着層の厚みは5〜300nmの範囲が好ましく、中でも5〜100nmの範囲が好ましい。
接着剤としては、ドライラミネート用接着剤が使用できる。二液硬化型ウレタン系接着剤、ポリエステルウレタン系接着剤、ポリエーテルウレタン系接着剤、アクリル系接着剤、ポリエステル系接着剤、ポリアミド系接着剤、エポキシ系接着剤、その他を使用することができる。
得られた隠蔽性積層体を所望の形状にシールすることで、例えば、三方包装袋、ピロータイプの包装袋、カゼットタイプの包装袋、自立タイプの包装袋など、目的に応じて作成できる。
本発明の隠蔽性包装袋は、印刷インキの連続印刷層と、シーラント層に発泡ポリオレフィン系フィルムが設けられていることで、隠蔽性に優れ、かつ、生産性を有するものである。
以下、本発明の具体的実施例について説明する。
基材フィルム層としてポリエステルフィルム12μmを用いた。該ポリエステルフィルムの内面に白インキ(サカタインクス(株):ベルカラー115D)を用い、2色刷りにてグラビア印刷を行い、連続印刷層を形成した。塗布量は3.5g/mであった。
次に、ナイロンフィルム15μmを、上記ポリエステルフィルムの連続印刷層の面にポリウレタン系二液硬化型接着剤を介してドライラミネート法にて貼り合わせた。
次に、シーラント層として、発泡された直鎖状低密度ポリエチレンフィルム150μm(発泡倍率が1.2){日生化学(株)製}を用いて、上記ナイロンフィルムと、ポリウレタン系二液硬化型接着剤を介してドライラミネート法にて貼り合わせた。ポリエステルフィルム12μm/接着剤/ナイロンフィルム15μm/接着剤/発泡直鎖状低密度ポリエチレンフィルム150μmからなる隠蔽性積層体を作成した。
次に、上記隠蔽性積層体を用い、コーヒー豆400gを収納した、図3に示すピロータイプの包装袋を作成した。
以下、本発明の具体的比較例について説明する。
<比較例1>
シーラント層に発泡させていない直鎖状低密度ポリエチレンフィルム150μmを用いた以外は、実施例1と同様に行いピロータイプの包装袋を作成した。
<比較例2>
白インキ(サカタインクス(株):ベルカラー115DT)を用い2色刷りにてグラビア印刷を行い、連続印刷層を形成した。塗布量は5.0g/mであった。また、シーラント層を発泡させていない直鎖状低密度ポリエチレンフィルム150μmを用いた以外は、実施例1と同様に行いピロータイプの包装袋を作成した。
<評価方法>
(1)作成した隠蔽性積層体の白濃度測定を行った。測定器は、卓上式透過濃度計(エックスライト(株)製:361T)を用いて行った。
(2)作成した隠蔽性積層体のポリエステルフィルムとナイロンフィルムとのラミネート強度を測定した。測定器はテンシロンを用い、試験片15mm幅、剥離速度300mm/min、T型剥離にて行った。
(3)ピロータイプの包装袋の内容物の隠蔽性を確認した。それぞれ30袋を作成して確認した。隠蔽性(コーヒー豆が透かして観えない)が30袋全て良好なものを○、少しコーヒー豆が透かしてみえるものが、30袋中1袋でもあれば×とした。
評価結果を表1に示す。
実施例1の包装袋は、連続印刷層と、発泡ポリオレフィンフィルムの効果により白濃度が高くなり、内容物の隠蔽性に優れていた。またラミネート強度も良好であった。
比較例1は、実施例1の構成で、発泡ポリオレフィンフィルムを使用していない構成では、白濃度が実施例1より低下し、隠蔽性が劣り、コーヒー豆が若干透かして観えるものがあった。
比較例2では、比較例1の構成で、連続印刷層の塗布量を上げたものであるが、白濃度が比較例1より高くなり隠蔽性は向上したが、ラミネート強度の低下が観られた。
総合評価から、適正な連続印刷層と、シーラント層に発泡ポリオレフィン系フィルムを設けることで、隠蔽性に優れ、かつ、ラミネート強度を有する隠蔽性積層体が得られることが判った。
また、連続印刷層は、印刷インキの塗布量を特別に上げることがなく、印刷の色数を増やして形成する必要もない。グラビア版を新たに作成する必要もない。隠蔽性を考慮にいれていない印刷と同等に行えることができる。
本発明の隠蔽性積層体は、製袋機適性を有し、また、製袋された包装袋は、内容物の隠蔽性に優れ、かつ美粧性に優れるものである。
1 隠蔽性積層体
2 基材フィルム層
3 連続印刷層
4 接着層
5 シーラント層
6 発泡ポリオレフィン系フィルム
7 気泡
8 ポリオレフィン系樹脂
9 ポリオレフィン系フィルム
10 中間層
20 ピロータイプの包装袋
21 背シール部
22 底シール部
23 天シール部
30 ガゼットタイプの包装袋
31 表隠蔽性積層体
32 裏隠蔽性積層体
33 側テープ
33´側テープ
34 側シール部
40 自立タイプの包装袋
41 底テープ
42 開封用ノッチ

Claims (6)

  1. 少なくとも、基材フィルム層とシーラント層と、を積層した隠蔽性積層体からなり、
    該積層したいずれかの層に印刷インキによる連続印刷層を設けてなり、
    前記シーラント層が、発泡ポリオレフィン系フィルムを含むことを特徴とする隠蔽性積層体。
  2. 前記発泡ポリオレフィン系フィルムの発泡倍率が1.2〜1.8の範囲であることを特徴とする請求項1記載の隠蔽性積層体。
  3. 前記シ―ラント層が、ポリオレフィン系フィルムと前記発泡ポリオレフィン系フィルムとが2層以上積層されてなることを特徴とする請求項1または2の記載の隠蔽性積層体。
  4. 前記シーラント層が、前記ポリオレフィン系フィルムと前記発泡ポリオレフィン系フィルムとの2層からなり、その厚み比が、1:1〜1:3の範囲であることを特徴とする請求項3記載の隠蔽性積層体。
  5. 前記シ―ラント層が、前記ポリオレフィン系フィルムと、前記発泡ポリオレフィン系フィルムと、前記ポリオレフィン系フィルムと、がこの順で積層された3層からなり、その厚み比が、1:1:1〜1:4:1の範囲であることを特徴とする請求項3記載の隠蔽性積層体。
  6. 少なくとも、基材フィルム層とシーラント層と、を積層した隠蔽性積層体であって、
    該積層したいずれかの層に印刷インキによる連続印刷層が設けられてなり、
    かつ、前記シーラント層が発泡ポリオレフィン系フィルムを含む隠蔽性積層体を使用し、該隠蔽性積層体を製袋してなることを特徴とする包装袋。
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