JP2018058357A - 積層体及び該積層体で構成される袋並びに積層体の製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
基材/接着剤層/シーラント層、
基材/印刷層/接着剤層/シーラント層、
基材/透明ガスバリア層/印刷層/接着剤層/シーラント層、又は
基材/透明ガスバリア層/接着剤層/シーラント層、からなり、
前記基材は、51質量%以上のポリブチレンテレフタレートを含み、
前記接着剤層は、ポリオールと脂肪族系イソシアネート化合物との硬化物を含み、
前記ポリオールのヒドロキシ基に対する前記脂肪族系イソシアネート化合物のイソシアネート基のモル比が、3.5以上である、積層体である。
基材/印刷層/接着剤層/シーラント層、又は
基材/透明ガスバリア層/印刷層/接着剤層/シーラント層、からなり、
前記印刷層は、バインダー及び顔料を含んでいてもよい。
外面及び内面を含む積層体と、
前記積層体の内面同士を接合するシール部と、を備え、
前記積層体は、外面側から内面側へ順に
基材/接着剤層/シーラント層、
基材/印刷層/接着剤層/シーラント層、
基材/透明ガスバリア層/印刷層/接着剤層/シーラント層、又は
基材/透明ガスバリア層/接着剤層/シーラント層、からなり、
前記基材は、51質量%以上のポリブチレンテレフタレートを含み、
前記接着剤層は、ポリオールと脂肪族系イソシアネート化合物との硬化物を含み、
前記ポリオールのヒドロキシ基に対する前記脂肪族系イソシアネート化合物のイソシアネート基のモル比が、3.5以上である、袋である。
51質量%以上のポリブチレンテレフタレートを含む基材を少なくとも有する第1フィルムを準備する工程と、
シーラント層を少なくとも含む第2フィルムを準備する工程と、
ポリオール、脂肪族系イソシアネート化合物及び溶剤を含む接着剤組成物を前記第1フィルム又は前記第2フィルムに塗布する工程と、
前記接着剤組成物を乾燥させる工程と、
乾燥後の前記接着剤組成物を介して前記第1フィルムと前記第2フィルムとを貼り合わせる工程と、を備え、
前記ポリオールのヒドロキシ基に対する前記脂肪族系イソシアネート化合物のイソシアネート基のモル比が、3.5以上である、積層体の製造方法である。
51質量%以上のポリブチレンテレフタレートを含む基材を少なくとも有する第1フィルムを準備する工程と、
シーラント層を少なくとも含む第2フィルムを準備する工程と、
ポリオール及び溶剤を含む第1組成物と、脂肪族系イソシアネート化合物及び溶剤を含む第2組成物とを混合して作製した接着剤組成物を前記第1フィルム又は前記第2フィルムに塗布する工程と、
前記接着剤組成物を乾燥させる工程と、
乾燥後の前記接着剤組成物を介して前記第1フィルムと前記第2フィルムとを貼り合わせる工程と、を備え、
前記第1組成物に対する前記第2組成物の重量比が、0.15以上である、積層体の製造方法である。
本実施の形態において、袋10は、自立可能に構成されたガセット式の袋である。袋10は、上部11、下部12及び側部13を含み、正面図において略矩形状の輪郭を有する。なお、「上部」、「下部」及び「側部」などの名称、並びに、「上方」、「下方」などの用語は、ガセット部を下にして袋10が自立している状態を基準として袋10やその構成要素の位置や方向を相対的に表したものに過ぎない。袋10の輸送時や使用時の姿勢などは、本明細書における名称や用語によっては限定されない。
表面フィルム14及び裏面フィルム15には、表面フィルム14及び裏面フィルム15を引き裂いて袋10を開封するための易開封性手段25が設けられていてもよい。例えば図1に示すように、易開封性手段25は、袋10の側部シール部13aに形成された、引き裂きの起点となるノッチ26を含んでいてもよい。また、袋10を引き裂く際の経路となる部分には、易開封性手段25として、レーザー加工やカッターなどで形成されたハーフカット線が設けられていてもよい。
次に、表面フィルム14及び裏面フィルム15の層構成について説明する。図3は、表面フィルム14及び裏面フィルム15を構成する積層体30を示す断面図である。
基材/印刷層/接着剤層/シーラント層
を備えている、と言える。なお、「/」は層と層の境界を表している。
第1フィルム40は、積層体30の外面30yを構成する基材41を少なくとも備える。図3に示すように、第1フィルム40は、基材41の内面30x側に設けられた印刷層42を更に備えていてもよい。
基材41は、主成分としてポリブチレンテレフタレート(以下、PBTとも記す)を含む。例えば、基材41は、51質量%以上のPBTを含む。以下、基材41がPBTを含むことの利点について説明する。
第1の構成に係る基材41におけるPBTの含有率は、51質量%以上が好ましく、60質量%以上がより好ましく、さらには70質量%以上、特には75質量%以上が好ましく、最も好ましくは80質量%以上である。PBTの含有率を51質量%以上にすることにより、第1フィルム40に優れたインパクト強度および耐ピンホール性を持たせることができる。
PBT以外のポリエステル樹脂としては、PET、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリブチレンナフタレート(PBN)、ポリプロピレンテレフタレート(PPT)などのポリエステル樹脂のほか、イソフタル酸、オルソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸、ビフェニルジカルボン酸、シクロヘキサンジカルボン酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸などのジカルボン酸が共重合されたPBT樹脂や、エチレングリコール、1,3−プロピレングリコール、1,2−プロピレングリコール、ネオペンチルグリコール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ジエチレングリコール、シクロヘキサンジオール、ポリエチレングリコール、ポリテトラメチレングリコール、ポリカーボネートジオール等のジオール成分が共重合されたPBT樹脂を挙げることができる。
これに対して、キャスト時に同一の樹脂を多層化すれば、未延伸シートの延伸応力を低減することができる。このため、安定した二軸延伸が可能となり、また、得られた二軸延伸フィルムの降伏応力が低くなる。このことにより、柔軟かつ破断強度の高いフィルムを得ることができる。
また、基材41の厚みは、好ましくは9μm以上であり、より好ましくは12μm以上である。また、基材41の厚みは、好ましくは25μm以下であり、より好ましくは20μm以下である。基材41の厚みを9μm以上にすることにより、基材41が十分な強度を有するようになる。また、基材41の厚みを25μm以下にすることにより、基材41が優れた成形性を示すようになる。このため、基材41を含む積層体30を加工して袋10を製造する工程を効率的に実施することができる。
第2の構成に係る基材41は、ブチレンテレフタレートを主たる繰返し単位とするポリエステルを含む単層フィルムからなる。例えば、基材41は、グリコール成分としての1,4−ブタンジオール、又はそのエステル形成性誘導体と、二塩基酸成分としてのテレフタル酸、又はそのエステル形成性誘導体を主成分とし、それらを縮合して得られるホモ、またはコポリマータイプのポリエステルを含む。第2の構成に係る基材41におけるPBTの含有率は、51質量%以上が好ましく、60質量%以上がより好ましく、70質量%以上がさらに好ましく、さらには80質量%以上が好ましく、最も好ましくは90質量%以上である。また、第2の構成に係る基材41は、ポリブチレンテレフタレートと添加剤のみで構成されていることが好ましい。
PETの配合量を30質量%以下にすることにより、未延伸原反及び延伸フィルムの剛性が高くなり過ぎることを抑制することができる。これにより、延伸フィルムがもろくなり、延伸フィルムの耐圧強度、衝撃強度、突刺し強度などが低下してしまうことを抑制することができる。また、未延伸原反を延伸する際の延伸不調が発生することを抑制することができる。
印刷層42は、袋10に製品情報を示したり美感を付与したりするために基材41に印刷された層である。印刷層42は、文字、数字、記号、図形、絵柄などを表現する。印刷層42を構成する材料としては、グラビア印刷用のインキやフレキソ印刷用のインキを用いることができる。
図5は、積層体30の層構成のその他の例を示す断面図である。図5に示すように、積層体30の第1フィルム40は、基材41の内面30x側に位置し、透明性を有する透明ガスバリア層43を更に含んでいてもよい。この場合、印刷層42は、透明ガスバリア層43の内面30x側に位置する。図5に示す例における積層体30は、外面側から内面側へ順に
基材/透明ガスバリア層/印刷層/接着剤層/シーラント層
を備えている、と言える。
基材/透明蒸着層/透明ガスバリア性塗布膜/印刷層/接着剤層/シーラント層
を備えている、と言える。
透明蒸着層43aと基材41との界面から、基材41とは反対側の透明蒸着層43aの表面に向かう範囲内において、AL/Oの比が1.0を超えると、基材41と透明蒸着層43aとの間の密着性が不十分となり、かつアルミニウムの割合が高まり、透明蒸着層43aの透明性が低下する。
第2フィルム50は、積層体30の内面30xを構成するシーラント層51を少なくとも含む。シーラント層51を構成する材料としては、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレンなどのポリエチレン、ポリプロピレンから選択される1種または2種以上の樹脂を用いることができる。シーラント層51は、単層であってもよく、多層であってもよい。また、シーラント層51は、好ましくは未延伸のフィルムからなる。なお「未延伸」とは、全く延伸されていないフィルムだけでなく、製膜の際に加えられる張力に起因してわずかに延伸されているフィルムも含む概念である。
接着剤層60は、第1フィルム40と第2フィルム50とを接着するための接着剤を含む。接着剤層60を構成する接着剤は、主剤及び溶剤を含む第1組成物と、硬化剤及び溶剤を含む第2組成物とを混合して作製した接着剤組成物から生成される。具体的には、接着剤は、接着剤組成物中の主剤と溶剤とが反応して生成された硬化物を含む。
次に、下部フィルム16の層構成について説明する。
次に、第1フィルム40の製造方法の一例について説明する。
次に、積層体30の製造方法の一例について説明する。
上述の積層体30からなる表面フィルム14及び裏面フィルム15を準備する。また、表面フィルム14と裏面フィルム15との間に、折り返した状態の下部フィルム16を挿入する。続いて、各フィルムの内面同士をヒートシールして、下部シール部12a、側部シール部13aなどのシール部を形成する。また、ヒートシールによって互いに接合されたフィルムを適切な形状に切断して、図1に示す袋10を得る。続いて、上部11の開口部11bを介して内容物18を袋10に充填する。内容物18は、例えば、カレー、シチュー、スープ等の、水分を含む調理済食品である。その後、上部11をヒートシールして上部シール部11aを形成する。このようにして、図6に示すように、内容物18が収容され封止された袋10を得ることができる。
本実施の形態によれば、表面フィルム14及び裏面フィルム15を構成する積層体30が、PBTを主成分とする基材41を含むことにより、下記の効果を奏することができる。
まず、PBTは、印刷適性に優れる。このため、ポリエチレンテレフタレート(以下、PETとも記す)の場合と同様に、PBTを含む基材41上に印刷層42を設けることができる。
また、PBTは、耐熱性に優れる。このため、袋10にボイル処理やレトルト処理を施す際に基材41が変形したり基材41の強度が低下したりすることを抑制することができる。
また、PBTは、高い強度を有する。このため、袋10を構成する積層体がナイロンを含む場合と同様に、袋10に耐突き刺し性を持たせることができる。袋10を構成する積層体の突き刺し強度は、11N以上であることが好ましく、13N以上であることがより好ましく、15N以上であることがさらに好ましい。突き刺し強度の測定方法については、後述する実施例1において説明する。
また、PBTは、ナイロンに比べて水分を吸収しにくいという特性を有する。このため、PBTを含む基材41を積層体30の外面30yに配置した場合であっても、基材41が水分を吸収して積層体30のラミネート強度が低下してしまうことを抑制することができる。
上述の本実施の形態においては、袋10がガセット式の袋である例を示したが、袋10の具体的な構成が特に限定されることはない。例えば、図7に示すように、袋10は、積層体30からなる表面フィルム14及び裏面フィルム15の内面同士を上部11、下部12及び側部13で接合することによって形成された、いわゆる四方シール袋であってもよい。
基材/接着剤層/シーラント層
基材/透明ガスバリア層/接着剤層/シーラント層
〔積層体の作製〕
上述の第1の構成で説明した、複数の層41aを含み、キャスト法で作製された、フィルム状の基材41を準備した。各層41aにおけるPBTの含有率は80%であり、層41aの層数は1024であり、基材41の厚みは15μmであった。続いて、フィルム状の基材41上にグラビア印刷によって印刷層42を形成した。印刷層42を形成するためのインキとしては、大日精化工業製の白色インキ ラミックFBを用いた。このようにして、基材41及び印刷層42を有する第1フィルム40を作製した。印刷層42の厚みは1μmであった。
続いて、積層体30の第1フィルム40と第2フィルム50との間のラミネート強度を測定した。測定器としては、A&D製のテンシロン万能材料試験機RTC−1310を用いた。具体的には、まず、積層体30を切り出して、図8に示すように、第1フィルム40と第2フィルム50とを長辺方向において15mm剥離させた矩形状の試験片70を準備した。試験片70の幅(短辺の長さ)は15mmとした。その後、図9に示すように、第1フィルム40及び第2フィルム50のうち既に剥離されている部分をそれぞれ、測定器のつかみ具71及びつかみ具72で把持した。また、つかみ具71,72をそれぞれ、第1フィルム40と第2フィルム50とがまだ積層されている部分の面方向に対して直交する方向において互いに逆向きに、50mm/分の速度で引っ張り、安定領域(図10参照)における引張応力の平均値を測定した。引っ張りを開始する際の、つかみ具71,72間の間隔Sは30mmとし、引っ張りを終了する際の、つかみ具71,72間の間隔Sは60mmとした。図10は、つかみ具71,72間の間隔Sに対する引張応力の変化を示す図である。図10に示すように、間隔Sに対する引張応力の変化は、第1領域を経て、第1領域よりも変化率の小さい第2領域(安定領域)に入る。
長尺状の積層体30を、図11に示すように、幅W1が15mm、長さW2が100mmとなるように切り出して、試験片80を作製した。試験片80の幅W1は、図1に示す袋10の高さS1の方向に平行である。また、試験片80の長さW2は、基材41を成膜する際の流れ方向に平行であり、また、図1に示す袋10の幅S2の方向に平行である。続いて、図11に示すように、試験片80の幅W1の方向における中央に切れ込み28を形成した。続いて、切れ込み28を起点として、長さW2の方向において試験片80を手で引き裂いた。結果、途中で積層体30の第2フィルム50が伸びることなく、試験片80を長さW2の方向で引き裂くことができた。
続いて、2枚の積層体30を重ねて190℃で1秒間にわたって加熱し、積層体30の内面30x同士をヒートシールした。次に、ヒートシールされた2枚の積層体30を15mm幅で切り出して、試験片90を作製した。図12は、試験片90を示す平面図であり、図13は、図12の試験片90の断面図である。試験片90は、幅W3が15mmで長さW4が50mmであり、一方の端部から10mmの長さW5に亘ってシール部91が形成され、他方の端部から40mmの長さに亘ってシール部が形成されていないものである。続いて、図14に示すように、一方の積層体30のシールされていない部分と他方の積層体30のシールされていない部分をシール部91の面方向に対して直交する方向において互いに逆向きになるように、すなわちT字状になるようにした後、一方の積層体30のシールされていない部分の端部と他方のフィルム30のシールされていない部分の端部をそれぞれ治具92,93に固定した。このとき、シール部91の面方向に対して直交する方向における治具92,93間の距離Tは40mmとした。続いて、一方の治具92に対して、一方の積層体30の第1フィルム40側の面からハンマー94で叩いて、一方の積層体30と他方の積層体30とが分離する際の衝撃強度を測定した。測定器としては、株式会社東洋精機製作所製のデジタルインパクトテスターを用いて評価した。試験片90に衝撃を加えるためのハンマーとしては、2Jのものを用いた。結果、衝撃強度は1056kJ/mであった。
接着剤組成物を作製する際の、第1組成物に対する第2組成物の重量比を0.2としたこと以外は、実施例1の場合と同様にして、積層体30を作製した。接着剤組成物における、ポリオールのヒドロキシ基に対する脂肪族系イソシアネート化合物のイソシアネート基のモル比は6であった。
各層41aにおけるPBTの含有率が70%である基材41を用いたこと以外は、実施例1の場合と同様にして、積層体30を作製した。また、実施例1の場合と同様にして、積層体30のラミネート強度を評価した。結果、15mm幅におけるラミネート強度は6.5Nであった。また、実施例1の場合と同様にして、積層体30の引き裂き性を評価した。結果、途中で積層体30の第2フィルム50が伸びることなく、試験片80を長さW2の方向で引き裂くことができた。また、実施例1の場合と同様にして、2枚の積層体30の内面30x同士をヒートシールした積層体の耐衝撃性を評価した。結果、積層体の衝撃強度は912kJ/mであった。また、実施例1の場合と同様にして、積層体30の突き刺し強度を測定した。結果、突き刺し強度は13Nであった。
接着剤組成物を作製する際の、第1組成物に対する第2組成物の重量比を0.1としたこと以外は、実施例1の場合と同様にして、積層体30を作製した。接着剤組成物における、ポリオールのヒドロキシ基に対する脂肪族系イソシアネート化合物のイソシアネート基のモル比は3であった。
基材41として東洋紡製のPETフィルム E5100(厚み12μm)を用いたこと以外は、比較例1の場合と同様にして、積層体30を作製した。また、実施例1の場合と同様にして、積層体30のラミネート強度を評価した。結果、15mm幅におけるラミネート強度は3.8Nであった。また、実施例1の場合と同様にして、積層体30の引き裂き性を評価した。結果、途中で積層体30の第2フィルム50が伸びてしまい、このため、試験片80を長さW2の方向で引き裂くことができなかった。また、実施例1の場合と同様にして、2枚の積層体30の内面30x同士をヒートシールした積層体の耐衝撃性を評価した。結果、積層体の衝撃強度は537kJ/mであった。また、実施例1の場合と同様にして、積層体30の突き刺し強度を測定した。結果、突き刺し強度は10Nであった。
11 上部
11a 上部シール部
12 下部
12a 下部シール部
13 側部
13a 側部シール部
14 表面フィルム
15 裏面フィルム
16 下部フィルム
17 収容部
18 内容物
25 易開封性手段
26 ノッチ
30 積層体
40 第1フィルム
41 基材
41a 層
42 印刷層
43 透明ガスバリア層
43a 透明蒸着層
43b 透明ガスバリア性塗布膜
50 第2フィルム
51 シーラント層
60 接着剤層
Claims (16)
- 積層体であって、
基材/接着剤層/シーラント層、
基材/印刷層/接着剤層/シーラント層、
基材/透明ガスバリア層/印刷層/接着剤層/シーラント層、又は
基材/透明ガスバリア層/接着剤層/シーラント層、からなり、
前記基材は、51質量%以上のポリブチレンテレフタレートを含み、
前記接着剤層は、ポリオールと脂肪族系イソシアネート化合物との硬化物を含み、
前記ポリオールのヒドロキシ基に対する前記脂肪族系イソシアネート化合物のイソシアネート基のモル比が、3.5以上である、積層体。 - 前記基材は、60質量%以上のポリブチレンテレフタレートを含む、請求項1に記載の積層体。
- 前記積層体の突き刺し強度が11N以上である、請求項1又は2に記載の積層体。
- 基材/印刷層/接着剤層/シーラント層、又は
基材/透明ガスバリア層/印刷層/接着剤層/シーラント層、からなり、
前記印刷層は、バインダー及び顔料を含む、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の積層体。 - 前記印刷層の前記バインダーは、ポリオールと脂肪族系イソシアネート化合物との硬化物を含む、請求項4に記載の積層体。
- 前記印刷層の前記バインダーにおける、前記ポリオールのヒドロキシ基に対する前記脂肪族系イソシアネート化合物のイソシアネート基のモル比が、前記接着剤層における、前記ポリオールのヒドロキシ基に対する前記脂肪族系イソシアネート化合物のイソシアネート基のモル比よりも小さい、請求項5に記載の積層体。
- 前記印刷層の厚みは、0.5μm以上且つ3μm以下である、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の積層体。
- 前記接着剤層の厚みは、3μm以上且つ4μm以下である、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の積層体。
- 前記基材は、10層以上を含む多層構造部を有する、請求項1乃至8のいずれか一項に記載の積層体。
- 前記基材は、1.10dl/g以上且つ1.35dl/g以下のIV値を有する単層構造からなる、請求項1乃至8のいずれか一項に記載の積層体。
- 前記シーラント層は、90質量%以上のポリプロピレンを含む、請求項1乃至10のいずれか一項に記載の積層体。
- 前記シーラント層は、100℃以上の融点を有するポリエチレンを含む、請求項1乃至10のいずれか一項に記載の積層体。
- 袋であって、
外面及び内面を含む積層体と、
前記積層体の内面同士を接合するシール部と、を備え、
前記積層体は、外面側から内面側へ順に
基材/接着剤層/シーラント層、
基材/印刷層/接着剤層/シーラント層、
基材/透明ガスバリア層/印刷層/接着剤層/シーラント層、又は
基材/透明ガスバリア層/接着剤層/シーラント層、からなり、
前記基材は、51質量%以上のポリブチレンテレフタレートを含み、
前記接着剤層は、ポリオールと脂肪族系イソシアネート化合物との硬化物を含み、
前記ポリオールのヒドロキシ基に対する前記脂肪族系イソシアネート化合物のイソシアネート基のモル比が、3.5以上である、袋。 - 前記積層体のうち前記シール部が形成されている領域には、前記袋を引き裂いて開封するための易開封性手段が設けられている、請求項13に記載の袋。
- 積層体の製造方法であって、
51質量%以上のポリブチレンテレフタレートを含む基材を少なくとも有する第1フィルムを準備する工程と、
シーラント層を少なくとも含む第2フィルムを準備する工程と、
ポリオール、脂肪族系イソシアネート化合物及び溶剤を含む接着剤組成物を前記第1フィルム又は前記第2フィルムに塗布する工程と、
前記接着剤組成物を乾燥させる工程と、
乾燥後の前記接着剤組成物を介して前記第1フィルムと前記第2フィルムとを貼り合わせる工程と、を備え、
前記ポリオールのヒドロキシ基に対する前記脂肪族系イソシアネート化合物のイソシアネート基のモル比が、3.5以上である、積層体の製造方法。 - 積層体の製造方法であって、
51質量%以上のポリブチレンテレフタレートを含む基材を少なくとも有する第1フィルムを準備する工程と、
シーラント層を少なくとも含む第2フィルムを準備する工程と、
ポリオール及び溶剤を含む第1組成物と、脂肪族系イソシアネート化合物及び溶剤を含む第2組成物とを混合して作製した接着剤組成物を前記第1フィルム又は前記第2フィルムに塗布する工程と、
前記接着剤組成物を乾燥させる工程と、
乾燥後の前記接着剤組成物を介して前記第1フィルムと前記第2フィルムとを貼り合わせる工程と、を備え、
前記第1組成物に対する前記第2組成物の重量比が、0.15以上である、積層体の製造方法。
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