JP2019009828A - 無線基地局、ネットワーク制御装置、制御方法、および制御プログラム - Google Patents

無線基地局、ネットワーク制御装置、制御方法、および制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 低トラフィック状態であるにも拘らず無駄に起動している基地局の数を十分に減らすことができず、結果として、隣接セル間干渉や電力消費を十分に低減させることができない。【解決手段】 無線基地局は、周辺の無線基地局が管理するセル又は周辺の無線基地局の、アクティブ状態又は電波送信停止状態のいずれかを示す情報を受信する受信手段と、少なくとも周辺の無線基地局が管理するセル、自無線基地局が管理するセル、周辺の無線基地局、又は自無線基地局のいずれかが登録されるセル又は基地局のセットを更新する更新手段と、を備える。【選択図】 図1

Description

本発明は、無線基地局、ネットワーク制御装置、制御方法、および制御プログラムに関する。
移動通信システムとして、例えば、セルラーシステムが知られている。セルラーシステムとは、セル(数百m~数kmをカバーする基地局の通信エリア)を敷くことにより、サービスエリアの通信範囲を広範囲に確保するシステムである。ところで、セルラーシステムの場合、暗所やサービスエリア内における端末数増加による通信不可を回避すべく、基地局の数を増やす対応を行っている。その場合、基地局の設置状況によっては、あるセルのカバーエリアと該セルに隣接するセルのカバーエリアとがオーバーラップする場合や、あるセルのカバーエリア全体が他のセルのカバーエリア内に包含される場合、あるいは、3つ以上のセルのカバーエリア同士がオーバーラップする場合がある。
しかしながら、カバーエリア同士がオーバーラップあるいは包含されることにより、基地局間での電波干渉の発生が懸念される。電波干渉は、回線容量の低下をもたらす。また、基地局数の増加に伴い、セルのカバーエリア内に移動局が存在しないにも拘らず(すなわち、全く利用されていないにも拘らず)、起動したままの基地局が存在する確率が高まる。全く利用されずに無駄に起動している基地局により電力が浪費される。
そこで、移動通信システムにおける干渉回避や省電力化を図るための技術が提案されている。例えば、特許文献1は、ある無線基地局が、他の無線基地局から送信されている送信信号を監視し、他の無線基地局のトラヒック状況や受信電力を考慮して自基地局の送信を停止させたり、送信を開始させたりすることにより、低トラヒック時で動作している基地局数を減らし、且つ周辺の無線基地局に与える干渉を低減させる技術を開示する。さらに、上記公報は、他の基地局のトラフィックが高トラフィック状態にある場合、自基地局をスリープからノーマル状態に復帰させ、高トラフィックである他局で収容しきれない移動局をカバーする基地局について開示している。
特開2003−37555号公報
特許文献1の場合、隣接基地局のトラフィックが高トラフィックになったという条件のみで自基地局をスリープ状態からノーマル状態へ復帰させている。しかしながら、隣接基地局が高トラフィックになったからといって、実際に隣接基地局から自基地局にハンドオーバーすべき移動局が存在するとは限らない。従って、特許文献1に開示の基地局は、隣接基地局から自基地局へハンドオーバーすべき移動局が存在しないにも拘らず無駄にノーマル状態に復帰し、結果として電力を無駄に消費する懸念を有する。すなわち、特許文献1に開示の技術は、低トラフィック状態であるにも拘らず無駄に起動している基地局の数を十分に減らすことができず、結果として、隣接セル間干渉や電力消費を十分に低減させることができない。
本発明の目的は、基地局における電力の消費を抑え、且つ基地局間の電波干渉を回避することが可能な無線基地局、ネットワーク制御装置、制御方法、および制御プログラムを提供することである。
本発明の無線局は、無線局であって、隣接無線局のセルのオフを示す情報を、隣接無線局から受信する受信手段と、隣接無線局のセルのオフを示す情報の受信に応じて、隣接無線局のセルに関する情報を更新する更新手段と、隣接無線局のセルのオンを要求するためのアクティベーション要求を、隣接無線局へ送信する送信手段と、を有する。
本発明の他の態様の無線局は、無線局であって、無線局のオフを示す情報を、隣接無線局へ送信する送信手段と、無線局のセルのオンを要求するためのアクティベーション要求を、隣接無線局から受信する受信手段と、を有し、送信手段は、アクティベーション要求の受信に応じて隣接無線局のセルがオンにされたことを示す情報をさらに送信することを特徴とする。
本発明の制御方法は、無線局の制御方法であって、隣接無線局のセルのオフを示す情報を、隣接無線局から受信し、隣接無線局のセルのオフを示す情報の受信に応じて、隣接無線局のセルに関する情報を更新し、隣接無線局のセルのオンを要求するためのアクティベーション要求を、隣接無線局へ送信することを含む。
本発明の他の態様の制御方法は、無線局の制御方法であって、無線局のオフを示す情報を、隣接無線局へ送信し、無線局のセルのオンを要求するためのアクティベーション要求を、隣接無線局から受信し、アクティベーション要求の受信に応じて隣接無線局のセルがオンにされたことを示す情報をさらに送信することを含む。
本発明の無線端末は、無線端末であって、第1の無線局又は第2の無線局の少なくとも1つから制御信号を受信することが可能な受信手段と、第1の無線局と第2の無線局との間でハンドオーバーの実行が可能なよう構成される制御手段とを有し、第1の無線局は、第2の無線局のセルのオフを示す情報を受信し、第2の無線局の情報を更新することを特徴とする。
本発明によれば、基地局における電力の消費が抑制され、且つ基地局間の電波干渉が回避される。
本発明の第1の実施形態に係る無線通信システムの一例を示す構成図である。 第1の実施形態における第1の基地局の一例を示すブロック図である。 第1の実施形態における第2の基地局の一例を示すブロック図である。 第2の基地局の状態遷移についての説明図である。 第2の基地局がアクティブ状態から電波送信停止状態へ遷移する場合の無線通信システムの動作の一例を示すシーケンスチャートである。 アクティブ状態から電波送信停止状態へ遷移する場合の第2の基地局の動作の一例を説明するフローチャートである。 第1の実施形態において、第2の基地局が、電波送信停止状態からアクティブ状態へ遷移し、第1の基地局が収容している移動局を第2の基地局へハンドオーバーする場合についての、無線通信システムの動作の一例を示すシーケンスチャートである。 第1の実施形態において、電波送信停止状態からアクティブ状態へ遷移し、第1の基地局が収容している移動局を第2基地局へハンドオーバーする場合の第2の基地局の動作の一例を示すフローチャートである。 第2の実施形態における第1の基地局の一例を示すブロック図である。 第2の実施形態の無線通信システムにおいて、第2の基地局が電波送信停止状態からアクティブ状態へ遷移し、第1の基地局が収容している移動局を第2の基地局へハンドオーバーする場合についての、該無線通信システムの動作の一例を示すシーケンスチャートである。 本発明の第2の実施形態に係る無線通信システムの他の一例を示す構成図である。 本発明の第3の実施形態に係る無線通信システムの一例を示す構成図である。 第3の実施形態の無線通信システムにおいて、第2の基地局が電波送信停止状態からアクティブ状態へ遷移し、第1の基地局が収容している移動局を第2の基地局へハンドオーバーする場合についての、該無線通信システムの動作の一例を示すシーケンスチャートである。 制御信号の通信段階でのハンドオーバー処理を実行するための第1の方法を説明するための図であって、第3の実施形態を例に挙げ、第2の基地局が、電波送信停止状態からアクティブ状態へ遷移し、第1の基地局が収容している移動局を第2の基地局へハンドオーバーする場合についての、無線通信システムの動作の一例を示すシーケンスチャートである。 制御信号の通信段階でのハンドオーバー処理を実行するための第2の方法を説明するための図であって、第1の実施形態を例に挙げ、第2の基地局が、電波送信停止状態からアクティブ状態へ遷移し、第1の基地局が収容している移動局を第2の基地局へハンドオーバーする場合についての、無線通信システムの動作の一例を示すシーケンスチャートである。 制御信号の通信段階でのハンドオーバー処理を実行するための第3の方法を説明するための図であって、第1の実施形態を例に挙げ、第2の基地局が、電波送信停止状態からアクティブ状態へ遷移し、第1の基地局が収容している移動局を第2の基地局へハンドオーバーする場合についての、無線通信システムの動作の一例を示すシーケンスチャートである。
次に本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
本発明の実施形態に係る第2の基地局は、第1の基地局と移動局との通信が開始され且つ所定の条件が成立した際に所定の装置(例えば、無線ネットワーク制御装置、あるいは第1の基地局)から送信される起動要求に基づいて、制御信号(特にセル全体に報知する共通の制御信号)の送信を開始する。
尚、以下の各実施形態では、制御信号の一例として所定パターンの信号を継続的に繰返し送信する共通制御信号であるパイロット信号を用いた場合について説明する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係る無線通信システムの一例を示す構成図である。この無線通信システムは、基地局1(第1の基地局)と、基地局2(第2の基地局)と、移動局100および移動局101と、無線ネットワーク制御装置(以下、RNC(Radio Network Controller)と言う)200とを備える。基地局1は、セル11内の移動局に対してパイロット信号の送信を行い、パイロット信号を受信した移動局100及び移動局101は、基地局1と、それぞれ無線リンク1100と無線リンク1101を形成し通信を行う。基地局2は、同様に、セル12内の移動局に対してパイロット信号の送信を行うことができる。パイロット信号を受信した移動局100は、基地局2と、無線リンク1200を形成し通信を行うことができる。ここで、セル11およびセル12は、各々の少なくとも一部がオーバーラップしている。RNC200は、回線2001を通じて基地局1と接続されるとともに、回線2002を通じて基地局2と接続される。RNC200は、基地局1および基地局2を管理する。ここで、回線2001および回線2002は、有線回線でも無線回線でもよく、以下の説明では有線回線として説明する。
図2は、図1に示す第1の基地局としての基地局1の一例を示すブロック図である。基地局1は、ネットワーク通信部300と、RF(Radio Frequency)部302と、受信信号処理部304と、送信信号処理部306と、負荷管理部308と、アンテナ310を備える。ネットワーク通信部300は、RNC200との間で有線通信を行う。RF部302は、移動局100との間で無線通信を行う。受信信号処理部304は、RF部302を介して移動局100から受信した信号を処理する。送信信号処理部306は、移動局100へ送信する為の信号を処理し、該信号をRF部302へ送信する。負荷管理部308は、基地局1がサポートする移動局100の通信トラフィックやセル11内の移動局100の数を、受信信号処理部304やネットワーク通信部350から負荷情報として取得する。
図3は、図1に示す第2の基地局としての基地局2の一例を示すブロック図である。基地局2は、ネットワーク通信部350と、RF部352と、受信信号処理部354と、送信信号処理部356と、状態遷移制御部358と、電力制御部360と、アンテナ362と負荷管理部364を備える。ネットワーク通信部350は、RNC200との間で有線通信を行う。RF部352は、移動局100との間で無線通信を行う。受信信号処理部354は、RF部352を介して移動局100から受信した信号を処理する。送信信号処理部356は、移動局100へ送信する為の信号を処理し、該信号をRF部352へ送信する。負荷管理部364は、基地局2のサポートする移動局の通信トラフィックやセル12内の移動局の数を、受信信号処理部356やネットワーク通信部350から負荷情報として取得し、基地局2における負荷の有無を判定する。また、負荷管理部364は、ネットワーク通信部350を介してRNC200に対して、セル12周辺に存在する移動局(例えば図1における移動局101)における基地局2のパイロット信号の受信電力状況(該受信電力が閾値を超えているか否か)を問い合わせる。状態遷移制御部358は、ネットワーク通信部350、受信信号処理部354、または負荷管理部364からの指示または情報に基づいて、基地局2における動作状態の遷移を制御する。電力制御部360は、状態遷移制御部358からの指示に基づいて、送信信号処理部356の電源オンオフやRF部352における送信電力の制御とその電源のオンオフの制御を行う。
図4は、第2の基地局としての基地局2の状態遷移についての説明図である。基地局2は、図4に示すような2つの動作状態を有する。第1の動作状態は、基地局2がセル12内に在圏する移動局100との間で無線リンク1200を形成することが可能なアクティブ状態St_11である。第2の動作状態は、基地局2から移動局100に向けて送信される無線信号を停止し、セル12内の移動局100と無線通信が不可能な状態となる電波送信停止状態St_12である。
基地局2は、例えば、図4に示すような条件が成立する度に、動作状態を一方から他方へ遷移させる。基地局2がアクティブ状態St_11から電波送信停止状態St_12へ遷移する条件は、例えば、基地局2における移動局100の通信が切断され、基地局2と接続する移動局が存在しなくなった場合である。電波送信停止状態St_12からアクティブ状態St_11へ遷移する条件は、例えば、RNC200から基地局2に対して起動要求(すなわち、電波送信停止状態St_12からアクティブ状態St_11へ遷移させる要求)があった場合である。尚、「電波送信停止状態」とは、具体的には、例えば、電力制御部360により送信信号処理部356あるいはRF部352の電源や送信機能がオフされ、基地局2から移動局100への送信が停止されている状態を意味する。
図5は、基地局2がアクティブ状態St_11から電波送信停止状態St_12へ遷移する場合の無線通信システムの動作の一例を示すシーケンスチャートである。図5を参照して移動局100、基地局2及びRNC200の間の動作シーケンスについて説明する。
基地局2は、セル12内において移動局100と通信中である(ステップS1)。ここで、一般的に、移動局は、通信中の基地局から報知される情報である測定セルセットに登録されている基地局(例えば、図1における基地局1と基地局2)のパイロット信号の移動局における受信電力の測定を行い、該測定結果を、通信中の基地局を介してRNC200へ定期的に報告する。ここで、測定セルセットとは、個々の基地局がもつ、通信中の移動局に対して報知される、移動局が基地局から送信されるパイロット信号の受信電力の測定を行う対象となるセル(基地局)のセットであり、自基地局とその周辺にある基地局が登録される。
ここで、何らかの理由により、移動局100は、基地局2に対して通信切断処理を実行する(ステップS2)。移動局100から通信切断要求を受信した基地局2は、自基地局のセル12内に移動局100以外に通信中の移動局が存在するか否かを確認する(ステップS3)。
移動局100以外に通信中の移動局が存在しないことが確認された場合、基地局2は、RNC200に対して、受信電力状況確認要求を送信する(ステップS4)。ここで、基地局2が発する受信電力状況確認要求について説明する。RNC200は、セル12近傍の他の基地局と通信中の移動局(例えば、図1における基地局1と通信中の移動局101)における基地局2のパイロット信号の受信電力情報と所定の閾値とを比較した結果を有している。受信電力状況確認要求とは、この比較結果を、基地局2がRNC200に対して要求する処理のことを言う。該要求を受けたRNC200は、基地局2のパイロット信号を受信し、測定を行った移動局(ここでは移動局101)の測定結果と閾値との比較を行う(ステップS5)。次に、RNC200は、その比較結果(移動局における受信電力状況)を基地局2に送信する(ステップS6)。
上記比較結果が閾値を下回り一定時間(例えば5秒)が経過した場合、基地局2は、パイロット信号を含む送信信号の送信電力を徐々に(例えば0.1秒ごとに1dB)低下させる(ステップS7)。尚、RNC200は、基地局2が送信電力の低下処理を行っている間は、移動局におけるパイロット信号の受信電力の測定結果と閾値との比較を行い続け、基地局2に比較結果を送信し続ける。ただし、以下に記述するステップS11の状態遷移報告を受信すると、比較結果の送信を停止する。次に、基地局2が送信電力を低下させている間に、新たな移動局からの接続要求がないかを確認する(ステップS8)。また、同時にRNC200から送信される移動局における受信電力が閾値を超えていないかを確認する(ステップS9)。新たな接続要求がなく且つ該受信電力が閾値を下回っている場合、基地局2は、送信電力が一定量(例えば20dB)下がるまで(すなわち、送信電力がアクティブ状態St_11における電力の100分の1になるまで)、ステップS5からステップS9までの処理を繰返し行う。
基地局2の送信電力が所定の閾値まで低下した(ステップS10)場合、基地局2は、RNC200に対して、電波送信停止状態St_12へ遷移することを通知する(ステップS11)。そして、状態遷移報告を送信した基地局2は、移動局に対して電波の送信を停止し、電波送信停止状態St_12へ遷移する(ステップS12)。該報告を受信したRNC200は、基地局2の遷移報告がRNC200によって受理された旨の通知を、基地局2へ送信する(ステップS13)。また、該受理通知を送信するとともにRNC200は、基地局2を測定セルセットから削除するように基地局1へ指示する(ステップ14)。そして、該指示を受信した基地局1は、基地局1における測定セルセット更新し、基地局2を削除する(ステップS15)。
アクティブ状態St_11から電波送信停止状態St_12へ遷移する場合の基地局2の動作の一例を、図6のフローチャートと図3の基地局構成図を用いて説明する。尚、該フローに示す処理(すなわち、アクティブ状態St_11から電波送信停止状態St_12へ遷移する処理)は、次の3つの何れかの条件が成立した時に実行される。第1の条件(1)は、セル12内において通信中の移動局100の通信が終了した時(換言すれば、基地局2と通信する移動局が存在しなくなった場合)である。第2の条件(2)は、他の基地局と通信中の移動局100における基地局2のパイロット信号の受信電力が閾値を下回り一定時間経過した時である。第3の条件(3)は、後述する電波送信停止状態St_12からアクティブ状態St_11へ遷移した後に通信を開始することができなかった時である。
前述の(1)~(3)いずれかの条件が成立した際、基地局2の負荷管理部364は、基地局2の負荷情報として、通信中の移動局の有無(移動局の数が0か否か、または通信トラフィックが0か否か)について判定する(ステップS20)。基地局2と通信中の移動局が“有”と判定された場合(ステップS20においてNo判定の場合)、負荷管理部364は、状態遷移制御部358に対して基地局2の動作状態をアクティブ状態St_11に維持させる指示を発行する(ステップS29)。これにより、状態遷移制御部358は、電力制御部360に対し、送信電力を通常の動作状態に保つよう指示し、これにより通常の通信状態であるアクティブ状態が保たれる。
通信中の移動局が“無”と判定された場合(ステップS20においてYes判定の場合)、負荷管理部364は、ネットワーク通信部350を介してRNC200に対して、セル12周辺に存在する移動局(例えば、図1における移動局101)における基地局2のパイロット信号の受信電力状況(該受信電力が閾値を超えているか否か)を問い合わせる(ステップS21)。該受信電力が閾値を超えている場合(ステップS21においてYes判定の場合)、ネットワーク通信部350は、基地局2のパイロット信号の移動局における受信電力が閾値を超えている旨の通知をRNC200から受けるので、状態遷移制御部358に対してその通知を出力する。これにより、状態推移制御部358は、基地局2の動作状態をアクティブ状態St_11に維持させる指示を発行する(ステップS29)。一方、該受信電力が閾値を下回っている場合(ステップS21においてNo判定の場合)、ネットワーク通信部350は、基地局2のパイロット信号の移動局における受信電力が閾値超えていない旨の通知をRNC200から受けるので、状態遷移制御部358に対してその通知を出力する。これにより、状態推移制御部358は、電力制御部360に対して、パイロット信号を含む制御信号の送信電力を徐々に低下させる指示を発行する。送信電力を低下させる指示を受けた電力制御部360は、送信信号処理部356の送信電力を徐々に低下させる指示を出力する(ステップS22)。
電力制御部360の制御により送信信号処理部356が送信電力を低下させている間、基地局2は、ステップS23およびステップS24に示す処理を繰り返し実行する。受信信号処理部354は、自基地局のセル12内において移動局から新たな接続要求があるか確認する(ステップS23)。ネットワーク通信部350は、基地局2の移動局における受信電力状況をRNC200から定期的に受信し確認する(ステップS24)。送信電力を低下させている間にセル12内において移動局から新たな接続要求があるか(ステップS23においてYes判定の場合)、あるいは、RNC200から基地局2のパイロット信号の他の基地局と通信中の移動局(例えば、図1における移動局101)における受信電力が閾値を超えたとの旨の通知を受信した場合(ステップS24においてYes判定の場合)、受信信号処理部354およびネットワーク通信部350の少なくとも一方は、状態遷移制御部358に対して、送信電力を規定値に上昇させる制御情報または指示を出力する。この制御情報または指示により状態遷移制御部358は、電力制御部360に対して、送信信号処理部356におけるパイロット信号を含む制御信号の送信電力を規定値に上昇させる指示を発行する。これにより電力制御部360は、送信信号処理部356を制御し、送信電力を上昇させ(ステップS28)、基地局2の動作状態をアクティブ状態St_11に維持する(ステップS29)。
一方、送信電力を低下させている間にセル12内において移動局から新たな接続要求がなく(ステップS23においてNo判定の場合)、且つ基地局2がRNC200から基地局2のパイロット信号の他の基地局と通信中の移動局における受信電力が閾値を超えたとの旨の通知を受信しなかった場合(ステップS24においてNo判定の場合)、送信信号処理部356は、送信電力が所定の閾値まで低下したかを判断する(ステップS25)。閾値まで低下した時点で、送信信号処理部356は、状態遷移制御部358に通知し、さらに状態遷移制御部358は、ネットワーク通信部350を介してRNC200に対し、基地局2が電波送信停止状態St_12へ遷移する旨を報告する(ステップS26)。RNC200に対して状態遷移の報告を行った後、状態遷移制御部358は、電力制御部360に対して、送信信号処理部356におけるパイロット信号の送信を停止させる指示を発行する(ステップS27)。これにより、基地局2の動作状態は、電波送信停止状態St_12となる。
尚、基地局2における送信電力低下処理は、上記に限定されない。例えば、基地局2の電力制御部360または送信信号処理部356は、送信電力を所定の値まで徐々にではなく一気に低下させることも可能である。その場合、図6における少なくともステップS23の処理、場合によっては、ステップS24の処理を省くこともできる。ここで、上記“所定の値”は、信号が全く出力されていない状態、すなわち、“0”出力(例えば、“0”ワット)を含む。
図7は、第2の基地局としての基地局2が電波送信停止状態St_12からアクティブ状態St_11へ遷移し、基地局1が収容している移動局を基地局2へハンドオーバーする場合についての、無線通信システムの動作の一例を示すシーケンスチャートである。
ここでは、移動局100は、最初、新規に基地局1と通信を行うものとする。
電波送信停止状態St_12にある基地局2の近傍において、移動局100は、基地局2近傍の基地局1に対して発呼等に係わる接続要求を送信する(ステップS30)。移動局100の接続要求を受けた基地局1は、RNC200に対して、移動局100が接続要求を発行したことを通知する(ステップS31)。基地局1は、自基地局におけるトラフィック量等に基づき負荷を測定する(ステップS32)。基地局1は、測定した負荷情報を、RNC200へ送信する(ステップS33)。RNC200は、基地局1の負荷情報と所定の閾値とを比較する(ステップS34)。
負荷情報が閾値を上回る場合(換言すれば、基地局1の負荷が大きい場合)、RNC200は、基地局2に対して起動要求を送信する(ステップS35)。RNC200から起動要求を受けた基地局2は、動作状態を電波送信停止状態St_12からアクティブ状態St_11に遷移させる(ステップS36)。アクティブ状態St_11に遷移した基地局2は、規定の送信電力でパイロット信号を含む制御信号の送信を開始する(ステップS37)。パイロット信号の送信を開始した基地局2は、RNC200に対してアクティブへ遷移したことを報告(起動報告)する(ステップS38)。
基地局2から起動報告を受けたRNC200は、基地局1に対して、基地局1と移動局100とが接続することを許可する旨の接続許可通知を発行する(ステップS39)。RNC200から接続許可通知を受けた基地局1は、移動局100に対して接続許可通知を発行する(ステップS40)。基地局1から接続許可を得た移動局100は、基地局1とユーザデータ(通信の主情報(例えば、音声やデータ))の通信を開始する(ステップS41)。
また、RNC200は、ステップS39と同時に、基地局1の測定セルセットへ基地局2のセル12を追加するように指示する(ステップS42)。RNC200から測定セルセットへの追加指示を受けた基地局1は、基地局2を測定セルセットへ追加し(ステップS43)、通信中の移動局に対して、測定セルセットの更新を通知する(ステップS44)。
基地局1から測定セルセットの更新通知を受け取った移動局100は、新たな測定セルセットに登録されている基地局(例えば、図1における基地局1と基地局2)から送信されるパイロット信号の受信電力を測定する(ステップS45)。そして、その測定結果を、基地局1に対して送信する(ステップS46)。基地局1は、移動局100から受信した測定結果を、RNC200へ送信する(ステップS47)。測定結果を受け取ったRNC200は、基地局2の移動局100における受信電力と閾値を比較する(ステップS48)。この時に、基地局2のパイロット信号の受信電力が閾値より高ければ、RNC200は、移動局100を基地局1から基地局2へハンドオーバーさせる旨の命令を、基地局1と基地局2に対して各々通知する(ステップS49およびステップS50)。
該ハンドオーバー命令をRNC200より受信した基地局1は、移動局100に対して、基地局2へ通信をハンドオーバーする旨の命令を発行する(ステップS51)。基地局2は、基地局1から移動局100の通信をハンドオーバーし、移動局100との間でユーザデータ通信を開始する(ステップS52)。基地局2は、移動局100との間で接続を確立した旨を、RNC200へ報告する(ステップS53)。RNC200は、基地局2に対して、接続確立を確認した旨の通知をする(ステップS54)。RNC200は、基地局1に対して、移動局100との通信を切断するように命令する(ステップS55)。通信切断命令を受けた基地局1は、移動局100との通信を切断する(ステップS56)。
以上の処理により、移動局100の基地局1から基地局2へのハンドオーバー処理が終了する。
尚、ステップS48において、基地局2の受信電力が閾値より低かった場合は、RNC200は、基地局2に対して、電波送信停止状態St_12へ遷移するフロー(図6に示した)を呼び出すように命令する。該命令を受信した基地局2は、前述したアクティブ状態St_11から電波送信停止状態St_12へ遷移するフローの呼び出し条件(3)に基づき動作する。
図8は、電波送信停止状態St_12からアクティブ状態St_11へ遷移し、第1の基地局としての基地局1が収容している移動局を、第2の基地局としての基地局2へハンドオーバーする場合の基地局2の動作の一例を示すフローチャートである。
電波送信停止状態St_12にある基地局2は、移動局100が基地局1に対して接続要求を送信した後にRNC200から起動要求を受けることによって、電波送信停止状態St_12からアクティブ状態St_11への遷移を開始する。
RNC200から起動要求を受信した基地局2のネットワーク通信部350は、状態遷移制御部358に対してその起動要求を出力する。これにより状態遷移制御部358は、基地局2の動作状態を電波送信停止状態St_12からアクティブ状態St_11に遷移させる指示を発行する。状態遷移制御部358の指示により、電力制御部360は、送信信号処理部356におけるパイロット信号を含む制御信号の送信電力を規定値に上昇させる指示を発行する。これにより、基地局2からのパイロット信号の送信が開始される(ステップS70)。パイロット信号の送信を開始した後に、基地局2の送信信号処理部356は、ネットワーク通信部300を介してRNC200へ、アクティブ状態へ遷移したことを報告(起動報告)する(ステップ71)。
次に、基地局2の送信信号処理部356は、ネットワーク通信部350にRNC200から、ハンドオーバー命令を受信したか否か確認する(ステップS72)。
ハンドオーバー命令を受信すると(ステップS72においてYesの場合)、送信信号処理部356と受信信号処理部354は、移動局100との接続を確立しユーザデータ通信を開始する(ステップS73)。送信信号処理部356は、基地局2と移動局100との間の接続が確立した旨を、ネットワーク通信部350を介してRNC200へ報告する(ステップS74)。基地局2と移動局100とがユーザデータ通信を開始したことを、RNC200へ報告することによって本フローに示す処理(すなわち、電波送信停止状態St_12からアクティブ状態St_11へ遷移し、基地局1が収容している移動局を基地局2へハンドオーバーする処理)は、終了する。
尚、ハンドオーバー命令が無かった場合(ステップS72においてNo判定の場合)、基地局2の状態遷移制御部は、基地局2と移動局100とが通信できない、あるいは、通信できたとしても十分な品質を確保することができない、と判断する。従って、この移動局100との通信に関してアクティブ状態St_11を維持する意味が失われるので、基地局2は、基地局2の動作状態をアクティブ状態St_11から電波送信停止状態St_12へ戻す処理を実行する(ステップS75)。この遷移処理については、図6を用いて既に説明済みであるため、その説明については省略する。
以上説明した第1の実施形態に係る無線通信システムおいて、基地局2は、電波送信停止状態において、基地局1と移動局100との間の通信が開始され(具体的には、移動局100が基地局1に対して接続要求を行い)、且つ所定の条件が成立した際、所定の電力でのパイロット信号の送信を開始することを特徴とする。
すなわち、第2の基地局としての基地局2は、移動局100と第1の基地局としての基地局1との間で通信が開始され(すなわち、ハンドオーバー対象の可能性がある移動局が存在し)、且つ所定の条件が成立した際(例えば、基地局1の負荷が大きい場合)、そこではじめて、移動局100へのパイロット信号の送信を開始する(すなわち、電波送信停止状態St_12からアクティブ状態St_11へ遷移する)。
具体的に、基地局2は、基地局1と移動局100との間の通信が開始され且つ所定の条件が成立した際に他の装置から送信される起動要求を受信する手段(例えば、ネットワーク通信部350)と、前記起動要求に基づいて、所定の電力でのパイロット信号の送信を開始する手段(例えば、状態遷移制御手段358と電力制御部360)とを含む。
このように、第1の実施形態の無線通信システムの場合、隣接基地局から自基地局へのハンドオーバーの可能性が高い移動局が確実に存在する場合のみ、自基地局をアクティブ状態St_11にすることができるので、例えば、特許文献1のように、無駄にアクティブ状態に復帰することが回避され、結果として、より確実に、基地局における電力の消費を抑え、且つ基地局間の電波干渉を回避することが可能となる。
さらに、第1の実施形態係る無線通信システムの基地局2は、アクティブ状態St_11に遷移した後に、RNC200からのハンドオーバー命令が無かった場合、基地局2と通信する移動局が存在しない、基地局2と移動局100とが通信できない、あるいは、通信できたとしても十分な品質を確保することができない、と判断する。そして、その場合、基地局2は、この移動局100との通信に関してアクティブ状態St_11を維持する意味が失われたと判断し、基地局2の動作状態をアクティブ状態St_11から電波送信停止状態St_12へ戻す処理を実行する。
すなわち、基地局2は、パイロット信号の送信を開始した後に、基地局2と通信する移動局が存在しない、基地局2と移動局とが通信できない、あるいは通信できたとしても十分な品質を確保することができない場合、パイロット信号の送信を停止する手段(例えば、状態遷移制御手段358と電力制御部360)を含む。
このようによりきめ細かな状態遷移制御を行うことにより、より一層確実に、基地局における電力の消費を抑え、且つ基地局間の電波干渉を回避することが可能となる。
尚、上記の説明では、第2の基地局(すなわち、電波送信停止状態St_12とアクティブ状態St_11との間を適宜遷移する基地局、具体的には図1における基地局2)が1つの場合を例に挙げた。しかしながら、第2の基地局の数は、複数であってもよい。第2の基地局が複数存在する場合を仮定すると、特許文献1の制御によれば、全ての第2の基地局がアクティブ状態St_11に復帰し、移動局と通信を行っている基地局以外は無駄にアクティブ状態を維持することになる。本実施形態の場合も全ての第2の基地局が一旦アクティブ状態St_11となる可能性はある。しかしながら、他の装置(例えば、RNC200)からハンドオーバー命令を受信しなかった第2の基地局は、即座に電波送信停止状態へ遷移するので、特許文献1とは異なり、消費電力低減と電波干渉を回避の改善効果を得ることができる。
尚、上記の第1の実施形態において、基地局1の負荷情報として基地局1の「通信トラフィック」を例に挙げたが、負荷情報は、通信トラフィックに限定されない。負荷情報は、例えば、基地局1における「接続中の移動局の数」とすることもできる。また、「通信トラフィック情報」と「接続中の移動局の数」の情報の両方を利用して負荷情報とすることも可能である。
また、上記の第1の実施形態において、基地局1(第1の基地局)から接続許可を得た移動局100が基地局1とユーザデータの通信を開始する処理(具体的には、図7において、ステップS39~S41の処理)の順番は、図7に示す順番に限定されない。例えば、該ユーザデータ通信開始処理は、基地局2(第2の基地局)がアクティブ状態St_11へ遷移する処理(ステップS36)より前に行われてもよく、あるいは、基地局1が基地局2を測定セルセットへ追加する処理(ステップS43)の後に行われてもよい。該ユーザデータ通信の開始を、基地局2がアクティブ状態St_11へ遷移する処理より前に行う場合の例として、例えば、該ユーザデータ通信の開始を、基地局1における負荷測定(ステップS32)が行われる前に行う場合を例に挙げることができる。この場合、既にユーザデータの通信が開始されているので、基地局1は、より正確な負荷測定を行うことができる。あるいは、該ユーザデータ通信の開始は、RNC200から基地局2へ起動要求を送信する処理(ステップS35)の後に行われてもよい。これにより、接続遅延を減らすことが可能となる。一方、該ユーザデータ通信の開始を、基地局1が基地局2を測定セルセットへ追加する処理の後に行う場合の例として、例えば、基地局1から該基地局1と通信中の移動局(例えば、図1において移動局101)への測定セルセットの更新通知処理(ステップS44)の後に行う場合を例に挙げることができる。
[第2の実施形態]
本発明の第2の実施形態に係る無線通信システムについて、以下説明する。本無線通信システムの全体構成は図1に示す第1の実施形態の無線通信システムと同一である。ただし、第2の実施形態の場合、図1において第1の基地局としての基地局1を、以下に説明する基地局4に置き換えるものとする。第2の実施形態の第1の実施形態に対する差異は、第1の基地局の構成にある。以下第2の実施形態の無線通信システムにおける第1の基地局としての基地局を、新たに基地局4とする。従って、本無線通信システムにおいて第2の基地局に相当する基地局は、第1の実施形態の基地局2(図3参照)のままである。
図9は、第2の実施形態における第1の基地局としての基地局4の一例を示すブロック図である。基地局4は、図2に示す第1の実施形態における第1の基地局としての基地局1が備える構成に加えて、更に位置情報取得部450を備える。他の構成要素、すなわち、ネットワーク通信部300と、RF部302と、受信信号処理部304と、送信信号処理部306と、負荷管理部308と、アンテナ310の構成および動作は、基地局1と同じであるため、それらの説明を省略する。位置情報取得部450は、受信信号処理部304から得られる情報に基づいて、基地局4のセル11内に在圏する移動局の位置を取得または検出する。
尚、この第2の実施形態の無線通信システム、および以降説明する第3の実施形態の無線通信システムにおいて、第2の基地局がアクティブ状態から電波送信停止状態へ遷移する場合の無線通信システムの動作シーケンス、およびアクティブ状態から電波送信停止状態へ遷移する場合の第2の基地局の動作フローは、第1の実施形態における無線通信システムの動作シーケンス(図5参照)、および第2の基地局の動作フロー(図6参照)と同様であるため、それらについての説明は、以下省略する。また、この第2の実施形態の無線通信システム、および以降説明する第3の実施形態の無線通信システムにおいて、第2の基地局が電波送信停止状態St_12からアクティブ状態St_11へ遷移する場合の動作フローも、第1の実施形態における第2の基地局の動作フロー(図8参照)と同様であるため、それについての説明も、以下省略する。
図10は、第2の実施形態の無線通信システムにおいて、第2の基地局としての基地局2が電波送信停止状態St_12からアクティブ状態St_11へ遷移し、第1の基地局としての基地局4が収容している移動局を基地局2へハンドオーバーする場合についての、該無線通信システムの動作の一例を示すシーケンスチャートである。本実施形態の場合、基地局2を電波送信停止状態St_12からアクティブ状態St_11へ遷移させる条件として、移動局100と基地局4との間の負荷情報と移動局の位置情報とを用いる。
電波送信停止状態St_12にある基地局2の近傍において、移動局100(図1参照)は、基地局2近傍の基地局4(図1では、基地局1となっているが、上述したように、以下、これを基地局4として考える)に対して接続要求を送信する(ステップS149)。移動局100の接続要求を受けた基地局4は、RNC200に対して、移動局100が接続要求を発行したことを通知する(ステップS150)。基地局4は、自基地局における負荷情報量の測定を行う(ステップS151)。基地局1は測定した負荷情報をRNC200へ送信する(ステップS152)。RNC200は、基地局4の負荷情報と所定の閾値とを比較する(ステップS153)。また、基地局4は負荷情報を送信した後に、移動局100に対して、移動局100の位置情報を要求する(ステップS154)。基地局4からの位置情報要求を受けた移動局100は位置情報取得手段(例えばGPS(Global Positioning System))を用いて、位置情報を取得する(ステップS155)。位置情報を取得した移動局100は、基地局4に対して、位置情報を送信する(ステップS156)。移動局の位置情報を取得した基地局4は、RNC200に対して、移動局100の位置情報を送信する(ステップS157)。
次に、ステップS153において基地局4の負荷情報と閾値を比較したRNC200は、負荷が閾値より高い場合に、移動局100の位置情報を用いて、移動局100と、現在は電波送信停止状態St_12にあり、アクティブ状態St_11になったときに基地局4の測定セルセットに登録される基地局2の通信可能エリア(図1におけるセル12)との位置関係を比較する(ステップS158)。位置関係比較の結果、移動局100(基地局2近傍の基地局4に対して接続要求を送信した移動局)と通信可能な基地局2を発見した場合、RNC200は、この基地局2を起動する基地局として決定する(ステップS159)。従って、RNC200は、基地局2に対して起動要求を送信する(ステップS160)。RNC200から起動要求を受けた基地局2は、動作状態を電波送信停止状態St_12からアクティブ状態St_11に遷移する(ステップS161)。アクティブ状態St_11に遷移した基地局2は、規定の電力でパイロット信号を含む制御信号の送信を開始する(ステップS162)。アクティブ状態へ遷移した基地局2は、RNC200に対してアクティブ状態へ遷移したことを報告(起動報告)する(ステップS163)。基地局2がアクティブ状態へ遷移した旨の報告を受けたRNC200は、基地局4に対して、基地局4と移動局100とが接続することを許可する旨の接続許可通知を発行する(ステップS164)。RNC200から接続許可通知を受けた基地局4は、移動局100に対して接続許可通知を発行する(ステップS165)。これにより、基地局4と移動局100との間でユーザデータ通信が開始される(ステップS166)。
基地局4に対して移動局100とのユーザデータ通信許可を送信した後に、RNC200は、基地局4に対して、基地局2のセル12を基地局4の測定セルセットに追加するように指示する(ステップS167)。前記指示を受けた基地局4は、セル12を測定セルセットに追加し(ステップS168)、通信中の移動局に対して、測定セルセットの更新を通知する(ステップS169)。
基地局4から測定セルセットの更新通知を受け取った移動局100は、新しい測定セルセットに登録されている基地局(例えば図1における基地局4と基地局2)から送信されるパイロット信号受信電力を測定する(ステップ170)。その測定結果を、基地局4に対して送信する(ステップS171)。基地局4は、移動局100から受信した測定結果を、RNC200へ送信する(ステップS172)。測定結果を受け取ったRNC200は、基地局2の移動局100における受信電力と閾値を比較する(ステップS173)。基地局2の受信電力の方が閾値より高い場合に、RNC200は、移動局100を基地局4から基地局2へハンドオーバーさせる旨の命令を、基地局4と基地局2に対して各々通知する(ステップS174およびステップS175)。
該ハンドオーバー命令をRNC200より受信した基地局4は、移動局100に対して、基地局2へ通信をハンドオーバーする旨の命令を発行する(ステップS176)。基地局2は、基地局4から移動局100の通信をハンドオーバーし、移動局100との間でユーザデータ通信を開始する(ステップS177)。基地局2は、移動局100との間で接続を確立した旨を、RNC200へ報告する(ステップS178)。
この報告により、RNC200は、基地局2に対して、接続確立を確認した旨の通知を行う(ステップS179)。RNC200は、基地局4に対して、移動局100との通信を切断するように命令する(ステップS180)。通信切断命令を受けた基地局4は、移動局100との通信を切断する(ステップS181)。
以上の処理により、移動局100の基地局4から基地局2へのハンドオーバー処理が終了する。
以上説明したように、第2の実施形態は、基地局4の負荷情報と移動局の位置情報を用いることにより、起動(すなわち、電波送信停止状態St_12からアクティブ状態St_11へ遷移)させる基地局を無駄なく効率的に選択することができる。すなわち、第1の基地局としての基地局4の負荷が低い場合、第2の基地局としての基地局2は、電波送信停止状態St_12を維持することができ、また、移動局の位置情報を用いることにより、基地局間のトラフィック平準化が達成されるだけでなく、他の通信への電波干渉および無駄な電力消費が抑制される。この場合、移動局の接続要求の順番や接続に関係なく、電波送信停止状態にある基地局周辺に移動局の数が多い基地局から起動を行うことも可能である。
ここで、図1において、移動局100は、基地局2の通信可能圏内であるセル12に在圏している。従って、基地局2を起動させることにより、移動局100を基地局2で収容することができる。しかしながら、移動局101は、基地局2を利用できないところに位置している。従って、もし、移動局101が新たに基地局4のセル11に入り接続要求し、これにより基地局4の負荷が高まったとしても、基地局2へハンドオーバーして、移動局101を収容することができない。すなわち、基地局4の負荷を軽減することができない。本実施形態は、この問題を次のように解決してもよい。
すなわち、移動局101からの接続要求によって基地局4の負荷が閾値を超えた場合、RNC200は、基地局4に接続中の全ての移動局の位置を検出し、それらの移動局の中で基地局2のセル12内に在圏する移動局を探し出す。基地局4と接続中で且つセル12内に在圏する移動局が1つ以上存在する場合、RNC200は、基地局2を起動させ、基地局4と接続中で且つセル12内に在圏する少なくとも1つの移動局を基地局4から基地局2へハンドオーバーする。このように、基地局4の負荷を軽減することができる。
また、移動局の位置情報の取得と検出については、例えば、GPS(Global Positioning System)の情報や、GPSと基地局の情報により位置測定するAGPS(Assisted GPS)の情報や、AFLT(Advanced Forward Link Trilateration)の情報等を利用することができる。
また、第2の実施形態の他の変形例として、図11を参照して説明する。図11において、第2の基地局としての、基地局2−1および基地局2−2は、現在、電波送信停止状態St_12にある。そして、例えば、基地局2−1のセル15内に位置する3台の移動局104~106が第1の基地局としての基地局4に対して接続要求を発行し、基地局2−2のセル16内に位置する1台の移動局107が基地局4に対して接続要求を発行する場合を想定する。
これらの接続要求により基地局4の負荷が閾値を超えた場合、RNC200は、基地局4に接続中の全ての移動局の位置を検出し、それらの移動局の中で基地局2−1のセル15および基地局2−2のセル16内に在圏する移動局を探し出す。この場合、上記したように、基地局2−1のセル15内には3台の移動局104~106が在圏し、基地局2−2のセル16内には1台の移動局107が在圏している。この場合、RNC200は、例えば、図10のステップS159の起動基地局選択において、電波送信停止状態St_12にある基地局2−1および基地局2−2の内、在圏する移動局が多い方の基地局2−1を選択し、ステップS161の起動要求を基地局2−1へ送信し、優先的に起動させることが可能である。
また、上記の第2の実施形態において、基地局4(第1の基地局)から接続許可を得た移動局100が基地局4とユーザデータの通信を開始する処理(具体的には、図10において、ステップS164~S166の処理)の順番は、図10に示す順番に限定されない。例えば、該ユーザデータ通信開始処理は、基地局2(第2の基地局)がアクティブ状態St_11へ遷移する処理(ステップS161)より前に行われてもよく、あるいは、基地局4が基地局2を測定セルセットへ追加する処理(ステップS168)の後に行われてもよい。該ユーザデータ通信の開始を、基地局2がアクティブ状態St_11へ遷移する処理より前に行う場合の例として、例えば、該ユーザデータ通信の開始を、基地局4における負荷測定(ステップS151)が行われる前に行う場合を例に挙げることができる。この場合、既にユーザデータの通信が開始されているので、基地局4は、より正確な負荷測定を行うことができる。あるいは、該ユーザデータ通信の開始は、RNC200から基地局2へ起動要求を送信する処理(ステップS160)の後に行われてもよい。これにより、接続遅延を減らすことが可能となる。一方、該ユーザデータ通信の開始を、基地局4が基地局2を測定セルセットへ追加する処理の後に行う場合の例として、例えば、基地局4から該基地局4と通信中の移動局(例えば、図1において移動局101)への測定セルセットの更新通知処理(ステップS169)の後に行う場合を例に挙げることができる。
[第3の実施形態]
図12は、本発明の第3の実施形態に係る無線通信システムの一例を示す構成図である。本無線通信システムは、第1の基地局としての基地局5の通信可能なセル11内に電波送信停止を行う第2の基地局としての基地局2を、基地局5の隣接基地局として設置する。ここで、基地局2の通信可能なセルは、セル17である。この場合、セル17とセル11の少なくとも一部がオーバーラップしている。
尚、本無線通信システムにおいて、第1の基地局としての基地局5は、第2の実施形態の基地局4と同一構成とし、また、第2の基地局としての基地局2は、第1および第2の実施形態の基地局2と同一構成とする。したがって、基地局5については、図9の基地局4の構成を使用し、基地局2については図3に示す基地局2の構成を使用して以降では説明する。
また、RNC200は、移動局の固有IDと起動対象基地局とを関連付けた関連テーブル(不図示)を備える。RNC200は、セル11内の移動局から接続要求を受けた際、関連テーブルを参照し、該移動局の固有IDに関連付けられた隣接基地局(例えば、図12において基地局2)を、起動対象の基地局とする。そして、該移動局は、この関連付けられた隣接基地局とユーザデータ通信を行う。
図13は、本実施形態の無線通信システムにおいて、第2の基地局としての基地局2が電波送信停止状態St_12からアクティブ状態St_11へ遷移し、第1の基地局としての基地局5が収容している移動局を基地局2へハンドオーバーする場合についての、無線通信システムの動作の一例を示すシーケンスチャートである。
電波送信停止状態St_12にある基地局2の近傍において、移動局108は、基地局2近傍の基地局5に対して接続要求を送信する(ステップS200)。移動局108の接続要求を受けた基地局5は、RNC200に対して、移動局108が接続要求を発行したことを通知する(ステップS201)。
RNC200は、基地局5から移動局108の接続要求を受信し、受信した接続要求から移動局108の固有IDを抽出する。RNC200は、関連テーブルと基地局5の測定セルセットに登録される全ての基地局のテーブルとを参照することにより、抽出した固有IDに関連付けられた電波送信停止状態の基地局の有無について確認する(ステップS202)。
一方、基地局5は、移動局108に移動局108の位置情報を要求する(ステップS203)。位置情報の要求を受けた移動局108は、位置情報を、位置情報取得手段を用いて、位置情報を取得する(ステップS204)。位置情報を取得した移動局108は、基地局5に位置情報を送信する(ステップS205)。移動局108の位置情報を取得した基地局5は、RNC200に対して、移動局108の位置情報を送信する(ステップS206)。
次に、ステップS202において移動局108の固有IDが基地局5の測定セルセットに登録されている基地局の中に関連付けされた基地局が存在した場合に、関連付けされた基地局と移動局の位置を比較する(ステップS207)。そして、移動局の固有IDとそれに関連付けされた基地局の位置情報を基にRNC200は、基地局を起動するか否かを決定する(ステップS208)。具体的には、RNC200は、移動局108の位置情報を用いて、移動局108が、移動局108の固有IDに関連付けられた電波送信停止状態の基地局(この場合、基地局2)のセル17内に在圏しているか否かを判定する。そして、移動局108がその固有IDに関連付けられた基地局2のセル17内に在圏する場合、RNC200は、基地局2を起動することを決定する。従って、RNC200は、基地局2に対して起動要求を送信する(ステップS209)。RNC200から起動要求を受けた基地局2は、動作状態を電波送信停止状態St_12からアクティブ状態St_11に遷移する(ステップS210)。アクティブ状態St_11へ遷移した基地局2は、規定の送信電力でパイロット信号を含む制御信号の送信を開始する(ステップS211)。パイロット信号の送信を開始した基地局2は、RNC200に対してアクティブ状態へ遷移したことを報告(起動報告)する(ステップS212)。
基地局2から起動報告を受けたRNC200は、基地局5に対して、基地局5と移動局108とが接続することを許可する旨の接続許可通知を発行する(ステップS213)。RNC200から接続許可通知を受けた基地局1は、移動局108に対して、接続許可を発行する(ステップS214)。基地局5から接続許可を得た移動局108は、基地局5とユーザデータ通信を開始する(ステップS215)。
また、RNC200は、ステップS210と同時に、基地局5の測定セルセットへ基地局2のセル17を追加するように指示する(ステップS216)。RNC200から測定セルセットへの追加指示を受けた基地局5は、基地局2を測定セルセットへ追加し(ステップS217)、通信中の移動局に対して、測定セルセットの更新を通知する(ステップS218)。
基地局5から測定セルセットの更新通知を受け取った移動局108は、新しい測定セルセットに登録されている基地局(例えば、図12における基地局5と基地局2)から送信されるパイロット信号の受信電力を測定する(ステップS219)。そして、その測定結果を、基地局5に対して送信する(ステップS220)。基地局5は、移動局108から受信した測定結果を、RNC200へ送信する(ステップS221)。測定結果を受け取ったRNC200は、基地局2の移動局108における受信電力と閾値とを比較する(ステップS222)。基地局2の受信電力が閾値より高い場合に、RNC200は、移動局108を基地局5から基地局2へハンドオーバーさせる旨の命令を、基地局5と基地局2に対して各々通知する(ステップS223およびステップS224)。
該ハンドオーバー命令をRNC200より受信した基地局5は、移動局108に対して、基地局2へ通信をハンドオーバーする旨の命令を発行する(ステップS225)。基地局2は、基地局5から移動局108の通信をハンドオーバーし、移動局108との間でユーザデータ通信を開始する(ステップS226)。基地局2は、移動局108との間で接続を確立した旨を、RNC200へ報告する(ステップS227)。
この報告により、RNC200は、基地局2に対して、接続確立を確認した旨の通知を行う(ステップS228)。さらに、RNC200は、基地局5に対して、移動局108との通信を切断するように命令する(ステップS229)。通信切断命令を受けた基地局5は、移動局108との通信を切断する(ステップS230)。
以上の処理により、移動局108の基地局5から基地局2へのハンドオーバー処理が終了する。
なお、第2の基地局としての基地局2と関連付けされていない移動局109(図12参照)が基地局5に通信要求発行した場合に、RNC200は、移動局108と関連付けされた基地局が存在しないことがわかると、基地局5に接続する許可を与え、移動局109と基地局5が通信を開始する。つまり、基地局2と関連付けされていない移動局109は、基地局2と通信することなく、基地局5と通信を行う。
尚、上記の第2および第3の実施形態では、移動局の位置情報を取得する際に第1の基地局(例えば、第2の実施形態の場合、基地局4)から自発的に移動局に問い合わせ(例えば、第2の実施形態の場合、図10のステップS154)を行ったが、これに限定されず、例えば、RNC200から指示を受けた後に移動局に対して位置情報を問い合わせても良い。また、移動局の接続要求を行った信号から位置情報を取得することができる場合は、移動局に対して新たに位置情報を問い合わせなくても良い。
また、上記の第2および第3の実施形態において、第1の基地局(例えば、第2の実施形態の場合、基地局4)の負荷情報と位置情報の取得の順番は図10(第2の実施形態)や図13(第3の実施形態)の例に限定されず、入れ替えてもよい。また、負荷情報と位置情報に応じてそれぞれの閾値を変更しても良い。例えば、第1の基地局の負荷が低い場合でも位置情報によって第2の基地局(例えば、第2の実施形態の場合、基地局2)の近傍に移動局が存在すれば第2の基地局を起動させてもよく、一方、第1の基地局の負荷が高い場合は、移動局が第2の基地局の通信圏内であれば第2の基地局を起動するようにしてもよい。
以上説明したように、移動局と関連付けされた基地局を設けることにより、特定の移動局だけと通信を行う基地局を設定することができる。すなわち、緊急呼等を他の移動局に比して優先的に接続することが可能となる。
尚、本実施形態において、移動局と基地局とを関連付けるのに利用される情報は、必ずしも移動局の固有IDに限定されない。例えば、発呼情報(例えば、発呼の種類)を、移動局と基地局を関連付ける情報として採用することができる。発呼情報により移動局と基地局とを関連付けることにより、緊急呼などの特別な発呼が行われた場合、該発呼を他の一般的な発呼に比して優先的に接続することができ、あるいは、該発呼の通信品質を他の一般的な発呼に比して高品質にすることが可能となる。
また、上記の第3の実施形態において、移動局の固有IDと関連付けされた基地局2のみを設置したが、固有IDと関連付けされていない他の基地局2が存在した場合は、上記の第3の実施形態と同様に動作することが可能である。
また、上記の第3の実施形態において、基地局5(第1の基地局)から接続許可を得た移動局108が基地局5とユーザデータの通信を開始する処理(具体的には、図13において、ステップS213~S215の処理)の順番は、図13に示す順番に限定されない。例えば、該ユーザデータ通信開始処理は、基地局2(第2の基地局)がアクティブ状態St_11へ遷移する処理(ステップS210)より前に行われてもよく、あるいは、基地局5が基地局2を測定セルセットへ追加する処理(ステップS217)の後に行われてもよい。該ユーザデータ通信の開始を、基地局2がアクティブ状態St_11へ遷移する前に行う場合の例として、例えば、該ユーザデータ通信の開始を、RNC200における、抽出した固有IDに関連付けられた電波送信停止状態の基地局の有無についての確認処理(ステップS202)の前に行う場合を例に挙げることができる。あるいは、該ユーザデータ通信の開始は、RNC200から基地局2へ起動要求を送信する処理(ステップS209)の後に行われてもよい。この場合、接続遅延を減らすことが可能となる。一方、該ユーザデータ通信の開始を、基地局5が基地局2を測定セルセットへ追加する処理の後に行う場合の例として、例えば、基地局5から該基地局5と通信中の移動局(例えば、図12において移動局109)への測定セルセットの更新通知処理(ステップS218)の後に行う場合を例に挙げることができる。
[その他変形例]
以上説明した第1~第3の実施形態において、移動局の第1の基地局から第2の基地局へのハンドオーバーは、第1の基地局と移動局との間の「ユーザデータ」通信開始後に行われると説明した。しかしながら、上記ハンドオーバーは、ユーザデータを通信していない「制御信号」の通信段階でも行うことができる。
図14は、制御信号の通信段階でのハンドオーバー処理を実行するための第1の方法を説明するための図であって、第3の実施形態を例に挙げ、第2の基地局が、電波送信停止状態からアクティブ状態へ遷移し、第1の基地局が収容している移動局を第2の基地局へハンドオーバーする場合についての、無線通信システムの動作の一例を示すシーケンスチャートである。
尚、図14において、移動局108が基地局5に接続要求を送信し、基地局2がアクティブ状態へ遷移するまでのステップ(S250~S262)は、図13に示すステップS200~S212までと共通なので、それらの説明については省略する。
基地局2から起動報告を受信したRNC200は、基地局5を介して、移動局108が基地局2へ接続するように指示する(ステップS263及びステップS264)。基地局2へ接続する指示を受けた移動局108は、基地局2のパイロット信号を受信できるか確認する(ステップS265)。パイロット信号を受信できることが確認できた移動局108は、基地局5を介して基地局2のパイロット信号が受信できたことを報告する(ステップS266及びステップS267)。移動局108が基地局2のパイロット信号を受信できることを確認したRNC200は、基地局2に移動局108と接続する許可を送信する(ステップS268)。移動局108との接続許可を受信した基地局2は、移動局108に対して接続許可を送信する(ステップS269)。基地局5から接続許可を得た移動局108は、基地局2とユーザデータ通信を開始する(ステップS270)。
尚、直接、基地局2と接続を開始する場合に、ステップS264を受信した移動局108が、基地局2のパイロット信号を受信して、そのパイロット信号を基に基地局2に新たに接続要求を送信するようにしても良い。この時に、移動局108が基地局5に送信した接続要求は、RNC200が接続基地局指示を送信した後に棄却される。
図15は、制御信号の通信段階でのハンドオーバー処理を実行するための第2の方法を説明するための図であって、第1の実施形態を例に挙げ、第2の基地局が、電波送信停止状態からアクティブ状態へ遷移し、第1の基地局が収容している移動局を第2の基地局へハンドオーバーする場合についての、無線通信システムの動作の一例を示すシーケンスチャートである。尚、図7との違いを明確にするために、図15において図7に示す処理と同一の処理には図7と同一のステップ番号を付与し、また、以下の説明において、図7と同一のステップの説明を一部省略することがある。
電波送信停止状態St_12にある基地局2の近傍において、移動局100は、基地局2近傍の基地局1に対して発呼等に係わる接続要求(すなわち、「制御信号」)を送信する(ステップS30)。基地局1は、RNC200に対して、移動局100が接続要求を発行したことを通知する(ステップS31)。基地局1は、自基地局におけるトラフィック量等に基づき負荷を測定する(ステップS32)。基地局1は、測定した負荷情報を、RNC200へ送信する(ステップS33)。RNC200は、基地局1の負荷情報と所定の閾値とを比較する(ステップS34)。負荷情報が閾値を上回る場合、RNC200は、基地局2に対して起動要求を送信する(ステップS35)。基地局2は、動作状態を電波送信停止状態St_12からアクティブ状態St_11に遷移させる(ステップS36)。アクティブ状態St_11に遷移した基地局2は、規定の送信電力でパイロット信号を含む制御信号の送信を開始する(ステップS37)。パイロット信号の送信を開始した基地局2は、RNC200に対してアクティブへ遷移したことを報告(起動報告)する(ステップS38)。以上説明したステップS30~S38の処理は、図7と全く同じである。
ここで、図15の場合、ユーザデータ通信開始に必要な処理(すなわち、図7においてステップS39~S41で示される処理)は省略されている。すなわち、この段階では、制御信号のみの通信しか行われておらず、ユーザデータの通信は未だ開始されていない。
基地局2から起動報告を受信したRNC200は、基地局1の測定セルセットへ基地局2のセル12を追加するように指示する(ステップS42)。基地局1は、基地局2を測定セルセットへ追加し(ステップS43)、通信(制御信号のみの通信)中の移動局100に対して、測定セルセットの更新を通知する(ステップS44)。移動局100は、新たな測定セルセットに登録されている基地局(例えば、図1における基地局1と基地局2)から送信されるパイロット信号の受信電力を測定する(ステップ45)。そして、その測定結果を、基地局1に対して送信する(ステップS46)。基地局1は、移動局100から受信した測定結果を、RNC200へ送信する(ステップS47)。測定結果を受け取ったRNC200は、基地局2の移動局100における受信電力と閾値を比較する(ステップS48)。RNC200は、上記比較結果に基づいて接続する基地局を決定する(ステップS500)。例えば、基地局2のパイロット信号の受信電力が閾値より高い場合、RNC200は、基地局2を接続する基地局として決定する。この場合、RNC200は、この接続基地局に係わる通知(以下、接続基地局通知と言う)を、移動局100が接続要求を行った基地局1に対して通知し(ステップS501)、基地局1は、この接続基地局通知を移動局100へ通知する(ステップS502)。さらに、RNC200は、接続基地局として決定された基地局2に対して、移動局との接続許可を通知(ステップ503)し、基地局2は、移動局100に対して接続許可を通知する(ステップS504)。基地局2は、移動局100との間でユーザデータ通信を開始する(ステップS505)。
図16は、制御信号の通信段階でのハンドオーバー処理を実行するための第3の方法を説明するための図であって、第1の実施形態を例に挙げ、第2の基地局が、電波送信停止状態からアクティブ状態へ遷移し、第1の基地局が収容している移動局を第2の基地局へハンドオーバーする場合についての、無線通信システムの動作の一例を示すシーケンスチャートである。尚、図15との違いを明確にするために、図16において図15に示す処理と同一の処理には図15と同一のステップ番号を付与し、また、以下の説明において、図15と同一のステップの説明を一部省略することがある。
図16に示す第3の方法において、ステップS30(移動局100が基地局2近傍の基地局1に対して発呼等に係わる接続要求(すなわち、「制御信号」)を送信する処理)からステップS43(基地局1が基地局2を測定セルセットへ追加する処理)までの処理は、図15に示す第2の方法と同一である。図16に示す第3の方法と図15に示す第2の方法との差異は、それ以降の処理に違いがある点にある。第3の方法において、ユーザデータ通信を伴わないハンドオーバーの場合、基地局1は、移動局100からの接続要求(すなわち、図16におけるステップS30の接続要求)をリセットし(ステップS600)、基地局2への接続要求手順を新たに開始する(ステップS601~S607)。具体的には、接続要求のリセット命令を受信した移動局100は、各基地局1および基地局2のパイロット信号の受信測定を行う(ステップS601)。移動局100は、パイロット信号の受信測定結果から接続要求を送信する基地局を決定する(ステップS602)。例えば、基地局2のパイロット信号の受信電力が閾値より高い場合、移動局100は、基地局2を、接続要求を送信する基地局として決定する。移動局100は、基地局2に対して接続要求を送信する(ステップS603)。基地局2は、RNC200に対して、移動局100からの接続要求を送信する(ステップS604)。RNC200は、基地局2に対して、移動局100との接続許可を通知する(ステップS605)。基地局2は、移動局100に対して接続許可を通知する(ステップS606)。基地局2は、移動局100との間でユーザデータ通信を開始する(ステップS607)。
この場合、RNC200は、移動局100に対して基地局1及び2の受信電力報告(測定セルセットを用いた電力測定の結果報告)を要求する必要はない。そして、基地局1がRNC200から基地局2を基地局1の測定セルセットへ追加する旨の指示(ステップS42)を受信し、測定セルセットに基地局2を追加した(ステップS43)後に、移動局100に対して再度パイロット信号の取得(ステップS45)をやり直し、受信電力の高い基地局に対して、接続要求を再度行うようにして実現することができる。
尚、以上説明した、制御信号の通信段階でのハンドオーバー処理を実行するための第1~第3の方法の各々は、第1~第3全ての実施形態に適用することができる。
ところで、上記の第1~第3の実施形態において、アクティブ状態となった基地局のセルを測定セルセットに追加して、移動局にそのセルを測定する指示を行う部分は省略してもよく、移動局がパイロット信号を自律的に受信し、その電力を測定して、そのセルの制御信号からセルの識別信号を受信するなどして、パイロット受信電力をそのセルの識別番号とともに報告するようにしても良い。
また、上記の第1~第3の実施形態において、基地局とセルは一対一に対応する物としたが、1つの基地局が複数のセルを有する場合、セル単位でアクティブ状態と電波受信測定状態の遷移を行う制御を行っても良い。
また、上記の第1~第3の実施形態において、RNC200は、必ずしも必須の構成要素ではない。例えば、ハンドオーバー元の第1の基地局(例えば、第1の実施形態の場合、基地局1)が、このRNC200の機能を含む構成とすることもできる。その場合、基地局1と基地局2は、例えば、有線通信網を介して直接接続される。従って、第2の基地局としての基地局2は、例えば、自基地局をアクティブ状態St_11へ遷移させるための指示である“起動要求”(例えば、第1の実施形態の場合、図7のステップS35)を、RNC200以外の他の装置、例えば、第1の基地局としての基地局1から直接受信することもできる。
また、上記の第1~第3の実施形態において、RNC200が受信電力と閾値とを比較する機能(例えば、第1の実施形態の場合、図5におけるステップS5)を、第1の基地局(例えば、第1の実施形態の場合、基地局1)が有してもよく、その場合、基地局1が基地局2に対してRNC200を経由して受信電力状況を通知しても良い。そして、図7におけるステップS34の負荷情報と閾値とを比較するような機能を基地局1が有しても良く、その場合、基地局1がRNC200を経由して基地局2を起動するように要求を行っても良い。
また、第2の基地局がアクティブ状態St_11から電波送信停止状態St_12へ遷移する処理に関し、上記の第1~第3の実施形態では、RNC200が、基地局2のパイロット信号を受信し測定を行った移動局(例えば、図1において移動局101)の測定結果と閾値との比較を行い(ステップS5)、該比較結果を基地局2へ送信する(ステップS6)、と説明した。しかしながら、上記比較処理は、RNC200ではなく、基地局2で行うこともできる。その場合、例えば、基地局2から受信電力状況確認要求を受信したRNC200は、比較処理は行わず、上記測定結果(すなわち、セル12近傍の他の基地局と通信中の移動局、例えば、図1における基地局1と通信中の移動局101における基地局2のパイロット信号の受信電力情報)そのものを基地局2へ送信する。基地局2は、該測定結果と所定の閾値とを比較する。ここで、所定の閾値は、該比較処理に先立って、例えば、予め基地局2の所定の記憶手段に格納されていてもよい。また、その閾値は、所定の条件に応じて動的に変化させることもできる。
また、第2の基地局(例えば、第1の実施形態の場合、基地局2)がアクティブ状態St_11から電波送信停止状態St_12へ遷移する処理に関し、上記の第1~第3の実施形態では、RNC200が、基地局2のパイロット信号を受信し測定を行った移動局(例えば、図1において移動局101)の測定結果と閾値との比較を行い(ステップS5)、該比較結果を基地局2へ送信し(ステップS6)、上記測定結果が閾値を下回る場合、基地局2が電波送信停止状態St_12へ遷移する(図5のステップS7~S12の処理に相当)、と説明した。しかしながら、第2の基地局が電波送信停止状態St_12へ遷移する条件は、上記に限定されない。例えば、基地局2から受信電力状況確認要求を受信(図5のステップS4)したRNC200は、基地局1と通信中の移動局(第2の基地局の制御信号を送信する移動局)が存在しないと判断した場合、比較結果を強制的に「測定結果が閾値以下」に設定して基地局2へ送信する(図5のステップS6に相当)。該比較結果を受信した基地局2は、図5のステップS7~S12の処理を実行することで、電波送信停止状態St_12へ遷移する。このようにすることにより、基地局2と通信を終了した移動局以外に基地局1の周辺に通信中の移動局が存在しなかった場合も、基地局2を電波送信停止状態へ遷移させることが可能となる。
また、上記の第1~第3の実施形態では、第1の基地局に対して「新規に接続要求を行った移動局」を第1の基地局から第2の基地局へハンドオーバーすると説明したが、「既に第1の基地局と通信中の移動局」も第1の基地局から第2の基地局へハンドオーバーすることができる。その場合、例えば、第1の実施形態の場合、図7においてステップS32から開始する。また、既に移動局とは通信であるためにステップS39~ステップS41は省略する。以下、図7のステップS42以降の処理が実行され、「既に第1基地局と通信中の移動局」は、「新規に接続要求を行った移動局」と同様に、第1の基地局から第2の基地局へハンドオーバーすることができる。
同様に、第1の基地局に対して「新規に接続要求を行った移動局」を第1の基地局から第2の基地局へハンドオーバーすると説明したが、例えば、第1の実施形態において、「セル11以外のセルからセル11へハンドオーバーしてきた移動局」も第1の基地局から第2の基地局へハンドオーバーすることができる。例えば、第1の実施形態の場合、図7のステップS30をRNC200からのハンドオーバー命令と置き換え、通信を開始した後の接続確立報告をステップS31と置き換え、以下、図7のステップS32以降の処理が実行され、「移動局がセル11以外のセルからセル11へハンドオーバーしてきた移動局」は、「新規に接続要求を行った移動局」と同様に、第1の基地局から第2の基地局へハンドオーバーすることができる。
また、上記の第1~第3の実施形態において、図5に示すステップ5の処理(すなわち、RNC200が、移動局における第2の基地局の受信電力と閾値を比較する処理)において、その閾値を第1の基地局の負荷情報に応じて変化させてもよく、負荷が高いときにはよりハンドオーバーが起こりやすく閾値を設けることによって、より負荷分散の効果を得ることが容易となる。
また、上記の第1~第3の実施形態において、図5に示すステップ5の処理(すなわち、RNC200が、移動局における第2の基地局の受信電力と閾値を比較する処理)は、第2の基地局で行ってもよく、その場合、第2の基地局2は、RNC200に対して、受信電力情報を要求し、要求を受け取ったRNC200は移動局の測定結果を第2の基地局に送信し、第2の基地局は送信されてきた移動局の測定結果と閾値とを比較することによって、同様に動作することができる。また、この時にRNC200は移動局における測定結果のうち数値の高い結果から送信しても良い。高い結果から送信することによって、第2の基地局における比較処理(第2の基地局に移行したステップS5相当の処理)を早く終えることが可能となる。
また、上記の第1~第3の実施形態において、図5に示すステップS13の処理(すなわち、RNC200が、状態遷移報告を受けたことを第2の基地局に通知する処理)の時に、RNC200が、第1の基地局(基地局1)に対して負荷情報を問い合わせ、該負荷状態に基づいて第2の基地局(基地局2)の状態遷移を制限し、アクティブ状態を維持させるためにステップS12の前に応答することも可能である。
また、上記の第1~第3の実施形態において、起動要求(例えば、第1の実施形態の場合、図7におけるステップS35の処理:RNC200から基地局2への起動要求の送信処理)と、接続許可(例えば、第1の実施形態の場合、図7におけるステップS39の処理:RNC200から基地局1への移動局100との接続許可通知の送信処理)の順番、は問わない。すなわち、基地局1が移動局100からの接続要求を受けたことをRNC200へ報告した直後に、RNC200が基地局1に対して移動局との接続許可を発行し、基地局1と移動局100とが通信開始した後に基地局2がアクティブ状態St_12へ遷移してもよい。
また、前記接続許可と測定セルセット追加指示(図7におけるステップS42:基地局2を基地局1の測定セルセットへ追加する指示の送信処理)の順番は問わない。すなわち、測定セルセットへ基地局2を追加する指示は、基地局1と移動局100が通信を開始する前でも良い。
また、上記の第1~第3の実施形態において、ハンドオーバーを行う際に基地局2のパイロット信号の移動局における受信電力のみをハンドオーバーの判断基準(例えば、第1の実施形態の場合、図7におけるステップS48)に用いたが、それに限らず、通信中の基地局1のパイロット信号の受信電力と比較を行ってからハンドオーバーを行っても良い。基地局1のパイロット信号の受信電力と比較することによって、ハンドオーバーに伴い通信品質が劣化することを防ぐことが可能となる。
また、上記の第1~第3の実施形態において、第1の基地局(基地局1、基地局4)および第2の基地局(基地局2)は、各々に専用の機能を搭載し、各々の目的に即した専用機であると説明した。しかしながら、一方の基地局が他方の基地局のみが搭載している機能を搭載することにより、第1の基地局および第2の基地局の機能が共有化される。従って、そのようにすることにより、上記説明した第1の基地局の役目を第2の基地局が担い、反対に、上記説明した第2の基地局の役目を第1の基地局が担うことも可能である。
また、上記の第1~第3の実施形態において、第1の基地局および第2の基地局は、専用のハードウェアで制御されると説明した。しかしながら、これらの第1の基地局および第2の基地局は、制御プログラムに基づいて図示しないコンピュータ回路(例えば、CPU(Central Processing Unit))によって制御され、動作するようにすることもできる。その場合、これらの制御プログラムは、上記各基地局内部の記憶媒体(例えば、ROM(Read Only Memory)やハードディスク等)、あるいは、外部の記憶媒体(例えば、リムーバブルメディアやリムーバブルディスク等)に記憶され、上記コンピュータ回路によって読み出され実行される。
以上説明した第1~第3の実施形態では、第2の基地局は、他の装置(例えば、RNC200または第1の基地局)から受信する起動要求によって、自基地局の動作状態をアクティブ状態St_11に遷移させる(換言すれば、所定の電力でのパイロット信号の送信を開始)と説明した。ここで、起動要求は、移動局の第1の基地局に対する接続要求に基づく第2の基地局に対する起動要求である。しかしながら、基地局2は、他の装置からの指示に基づくことなく自律的にアクティブ状態St_11に遷移することができる。
例えば、第2の基地局は、移動局から第1の基地局への送信信号を受信し、該送信信号の受信状況に応じて、第1の基地局と移動局との間の通信の開始を認識することもできる。この場合、第2の基地局は、移動局の上り帯域における第1の基地局への送信信号の受信電力を測定することで、第1の基地局と移動局との間の通信の開始を認識することができる。
また、第2の基地局は、移動局の第1の基地局に対する発呼を検出することで、第1の基地局と移動局との間の通信の開始を認識することができる。
また、第2の基地局は、第1の基地局が使用している無線資源割当情報を用いて、第2の基地局が受信した信号の中に移動局の第1の基地局への送信信号が含まれるか否かを判定することで、第1の基地局と移動局との間の通信の開始を認識することができる。
尚、無線資源割当情報は、移動局毎に割り当てられた時間スロット情報、移動局毎に割り当てられた拡散符号情報および移動局毎に割り当てられた周波数帯域情報のいずれか、あるいはこれら情報の内の2つ以上の組合せである。
ただしこの場合、所定条件の成立(第1の基地局の負荷や通信品質が所定の状態になること)についての判断に係わる情報を第2の基地局のみで収集できない場合、その情報については他の装置(RNC200や第1の基地局)から受信する。つまり、第2の基地局は、移動局からの送信信号を受信する手段と、該送信信号の受信状況に応じて、前記所定の条件が成立した際に所定の電力でのパイロット信号の送信を開始する手段とを含むことを特徴とする。
また、以上説明した第1~第3の実施形態の無線通信システムの第1および第2の基地局のセル構成を、階層セル(重複セルとも言う)構成とすることができる。例えば、第1の基地局をマクロセルとし、第2の基地局を、そのカバーエリア全体がマクロセルのカバーエリア内に包含される小さなセル(例えば、マイクロセル、ミクロセル、ナノセル、フェムトセル)とすることもできる。
尚、上記の第1~3の実施形態のハンドオーバーの一例として、移動局は二つ以上の基地局と同時に接続してからハンドオーバーする方法(ソフトハンドオーバー)を用いたが、ソフトハンドオーバーは必須ではなく、ハンドオーバー元とハンドオーバー先の基地局において接続を切替えるタイミングを計り、同時接続する時間を持たずにハンドオーバーする方法(ハードハンドオーバー)を用いてもよく、移動局の接続先の基地局を切替えるハンドオーバーの形式は問わない。
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態に限定されものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
この出願は、2008年10月27日に出願された日本出願特願2008−275915号を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
1、4、5 基地局(第1の基地局)
2、2−1、2−2 基地局(第2の基地局)
11~17 基地局のセル
100~109 移動局
200 RNC
308 負荷管理部
358 状態遷移制御部
360 電力制御部
450 位置情報取得部

Claims (6)

  1. 無線基地局であって、
    隣接無線基地局のセルのオフを示す情報を、前記セルのオフを自ら決定して実行した前記隣接無線基地局から受信する受信手段と、
    前記隣接無線基地局によりオフにされた前記セルのオンを要求するためのアクティベーション要求を、前記隣接無線基地局へ送信する送信手段と、
    を有する無線基地局。
  2. 前記受信手段は、前記隣接無線基地局によりオフにされた前記セルが、前記アクティベーション要求の受信に応じてオンにされたことを示す情報をさらに受信する請求項1に記載の無線基地局。
  3. 無線基地局であって、
    前記無線基地局のセルのオフを自ら決定して実行する実行手段と、
    前記無線基地局のセルのオフを示す情報を、隣接無線基地局へ送信する送信手段と、
    前記無線基地局によりオフにされた前記セルのオンを要求するためのアクティベーション要求を、前記隣接無線基地局から受信する受信手段と、
    を有する無線基地局。
  4. 前記送信手段は、前記無線基地局によりオフにされた前記セルを、前記アクティベーション要求の受信に応じてオンにしたことを示す情報をさらに送信する請求項3に記載の無線基地局。
  5. 無線基地局の制御方法であって、
    隣接無線基地局のセルのオフを示す情報を、前記セルのオフを自ら決定して実行した前記隣接無線基地局から受信し、
    前記隣接無線基地局によりオフにされた前記セルのオンを要求するためのアクティベーション要求を、前記隣接無線基地局へ送信する
    ことを含む無線基地局の制御方法。
  6. 無線基地局の制御方法であって、
    前記無線基地局のセルのオフを自ら決定して実行し、
    前記無線基地局のセルのオフを示す情報を、隣接無線基地局へ送信し、
    前記無線基地局によりオフにされた前記セルのオンを要求するためのアクティベーション要求を、前記隣接無線基地局から受信する
    ことを含む無線基地局の制御方法。
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