JP2019009365A - 光モジュール及びその製造方法 - Google Patents

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明理 ▲高▼橋
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Abstract

【課題】筐体と蓋部材とを固定する樹脂に起因する故障が生じにくい信頼性の高い光モジュールを提供する。【解決手段】レーザモジュール1は、光学部品40〜42が搭載される基部12と、基部12を囲むように基部12から高さ方向に延びる側壁30とを含む筐体10と、筐体10とともに収容空間Sを規定する蓋部材20と、筐体10の側壁30の外周面31Aよりも内側に形成される溝部50と、収容空間Sを封止するための樹脂70とを備える。溝部50は、高さ方向に沿って延びる外側溝面51を有する。樹脂70は、筐体10の側壁30の壁側面31Bと蓋部材20の蓋側面21との間から溝部50の外側溝面51に沿って溝部50の内部に延びる。【選択図】図3

Description

本発明は、光モジュール及びその製造方法に係り、特に光学部品が搭載された筐体を含む光モジュールに関するものである。
従来から、光学部品が搭載された筐体に蓋部材を取り付けた光モジュールが知られている。このような光モジュールにおいては、光学部材が収容される収容空間に湿気が浸入すると、光学部品を筐体に固定している接着材が加水分解によって劣化し、接着強度が低下してしまったり、収容空間内で結露が生じることで光学部品の光学特性が悪化してしまったりすることが考えられる。このため、光モジュールの内部の収容空間を十分に封止することが重要となる。
このような光モジュールとして、図1に示すようなレーザモジュール901が知られている(例えば、特許文献1参照)。このレーザモジュール901は、開口部が形成された筐体910と、筐体910の開口部を塞ぐ蓋部材920とを含んでいる。筐体910の基部911の縁部からは側壁912が延びている。この側壁912の頂部には凹部913が形成されている。一方、蓋部材920の縁部には、凹部913に対応して、側壁912に向かって突出する凸部921が形成されている。そして、このような凸部921が凹部913に受け入れられることにより、蓋部材920が筐体910の側壁912に載置される。
凸部921と凹部913との間には樹脂930が設けられている。この樹脂930によって凸部921と凹部913との間の隙間が封止されるともに、蓋部材920が筐体910に固定される。筐体910と蓋部材920との間には光学部品を収容する収容空間Sが形成されている。例えば、レーザ光を出射する半導体レーザ素子941と、光ファイバ943と、レーザ光を光ファイバ943に光結合させるレンズ942,944を有する光結合手段940などが光学部品として収容空間Sに収容される。
また、図2に示すようなレーザモジュール902も知られている(例えば、特許文献2参照)。このレーザモジュール902では、側壁912の頂部が平坦になっており、側壁912の頂部と蓋部材920の下面との間に樹脂930が設けられている。
図1及び図2に示す構造では、樹脂930として粘度の低い樹脂や硬化に時間がかかる樹脂を用いた場合などには、樹脂930が収容空間Sの内部に流れ出してしまうことが考えられる。このように収容空間S内に樹脂930が流れ出てしまうと、樹脂930が収容空間S内の光学部品に付着して光モジュールが故障してしまうおそれがある。
特開2015−130394号公報 特開2003−77160号公報
本発明は、このような従来技術の問題点に鑑みてなされたもので、筐体と蓋部材とを固定する樹脂に起因する故障が生じにくい信頼性の高い光モジュールを提供することを第1の目的とする。
また、本発明は、筐体と蓋部材とを固定する樹脂が光学部品に付着することを防止することができる光モジュールの製造方法を提供することを第2の目的とする。
本発明の第1の態様によれば、筐体と蓋部材とを固定する樹脂に起因する故障が生じにくい信頼性の高い光モジュールが提供される。この光モジュールは、光学部品と、上記光学部品が搭載される基部と、上記基部を囲むように上記基部から高さ方向に延びる側壁とを含む筐体と、上記筐体とともに上記光学部品を収容する収容空間を規定する蓋部材と、上記筐体の上記側壁の外周面よりも内側に形成される溝部と、上記筐体と上記蓋部材とを固定するための樹脂とを備えている。上記溝部は、上記高さ方向に沿って延びる外側溝面を有する。上記樹脂は、上記筐体の上記側壁と上記蓋部材との間から上記溝部の上記外側溝面に沿って上記溝部の内部に延びる。
このような構成により、筐体と蓋部材とを固定する樹脂が溝部の外側溝面に沿って溝部の内部に延びているため、蓋部材を厚くしたり筐体を大きくしたりすることなく、溝部を深くするだけで、樹脂の筐体に対する接触面積を増やすことができる。したがって、樹脂の接着強度を高めることができ、光モジュールの信頼性が高まる。
さらに、樹脂は温度上昇によってアウトガスを生じることがあるが、溝部の内部に樹脂を導いているため、収容空間に例えば半導体レーザ素子などの発熱源がある場合においても、発熱源から樹脂まで熱が伝わる距離を長くすることができる。したがって、樹脂の温度上昇を抑制することができ、アウトガスの発生も抑制される。
上記蓋部材は、上記高さ方向に延びる蓋側面を有していてもよい。この場合において、上記筐体の上記側壁は、上記樹脂を介して上記蓋部材の上記蓋側面に対向する壁側面を有していてもよい。この場合において、上記溝部の上記外側溝面と上記側壁の上記壁側面とが同一面であってもよい。このような構成によれば、蓋部材が固定される壁側面と溝部の外側溝面とを同時に形成することができるので製造コストを低減することができる。あるいは、上記筐体の上記側壁は、上記樹脂を介して上記蓋部材の上記蓋側面に対向する壁側面であって、上記溝部の上記外側溝面よりも外側に位置する壁側面を有していてもよい。
上記溝部は、上記外側溝面よりも内側に位置する内側溝面であって、内側に向かうにつれ上記基部からの高さが大きくなるように形成された内側溝面をさらに有してもいてもよい。このように、外側溝面から内側に向かって基部からの高さを大きくすることで、溝部の内部に導かれた樹脂が内側溝面を乗り越えて収容空間内に流れ出すことを効果的に防止することができる。
本発明の第2の態様によれば、筐体と蓋部材とを固定する樹脂が光学部品に付着することを防止することができる光モジュールの製造方法が提供される。この方法では、蓋部材を用意し、基部と、上記基部を囲むように上記基部から高さ方向に延びる側壁とを含む筐体を用意し、上記筐体の上記側壁の外周面よりも内側に、上記高さ方向に沿って延びる外側溝面を有する溝部を形成する。また、上記筐体の上記基部に光学部品を搭載し、上記筐体の上記側壁の一部に樹脂を塗布して、上記側壁の全周にわたって上記樹脂を配置する。上記側壁に塗布された上記樹脂に上記蓋部材を接触させて、上記蓋部材と上記筐体とにより上記基部上の上記光学部品を収容する収容空間を形成し、上記蓋部材を接触させた上記樹脂の一部を上記溝部の上記外側溝面に沿って流下させて上記溝部の内部に導く。上記樹脂に上記蓋部材を接触させた状態で、上記樹脂を硬化させて、上記樹脂により上記収容空間を封止する。
本発明の第3の態様によれば、筐体と蓋部材とを固定する樹脂が光学部品に付着することを防止することができる光モジュールの製造方法が提供される。この方法では、蓋部材を用意し、基部と、上記基部を囲むように上記基部から高さ方向に延びる側壁とを含む筐体を用意し、上記筐体の上記側壁の外周面よりも内側に、上記高さ方向に沿って延びる外側溝面を有する溝部を形成する。また、上記筐体の上記基部に光学部品を搭載し、上記筐体の上記側壁と上記蓋部材との間に隙間が形成されるように上記蓋部材を上記側壁に載置して、上記蓋部材と上記筐体とにより上記基部上の上記光学部品を収容する収容空間を形成する。上記隙間に樹脂を注入して、上記側壁の全周にわたって上記樹脂を配置し、上記隙間に注入した上記樹脂の一部を上記溝部の上記外側溝面に沿って流下させて上記溝部の内部に導く。上記隙間に注入した上記樹脂を硬化させて、上記樹脂により上記収容空間を封止する。
このような方法によれば、樹脂として粘度の低い樹脂や硬化に時間がかかる樹脂を用いた場合であっても、樹脂が溝部の外側溝面に沿って流下し、溝部の内部に導かれることとなる。したがって、樹脂が側壁と蓋部材との間から直接収容空間内に流れ出すことが防止される。この結果、樹脂が収容空間内の光学部品に付着することが防止され、レーザモジュールが欠陥品となることを防止することができる。
本発明によれば、筐体と蓋部材とを固定する樹脂に起因する故障が生じにくい信頼性の高い光モジュールが提供される。また、筐体と蓋部材とを固定する樹脂が光学部品に付着することを防止することができる光モジュールの製造方法が提供される。
図1は、従来の光モジュールの一例を示す模式的断面図である。 図2は、従来の光モジュールの他の例を示す模式的断面図である。 図3は、本発明の第1の実施形態における光モジュールとしてのレーザモジュールを示す模式的断面図である。 図4は、図3に示すレーザモジュールにおける筐体の部分破断分解斜視図である。 図5は、図3の部分拡大図である。 図6Aは、図3に示すレーザモジュールの製造方法の一例を説明する模式的断面図である。 図6Bは、図3に示すレーザモジュールの製造方法の一例を説明する模式的断面図である。 図7は、図3に示すレーザモジュールの製造方法の他の例を説明する模式的断面図である。 図8は、本発明の第2の実施形態における光モジュールとしてのレーザモジュールを示す模式的断面図である。 図9は、本発明の第3の実施形態における光モジュールとしてのレーザモジュールを示す模式的断面図である。 図10は、本発明の第4の実施形態における光モジュールとしてのレーザモジュールを示す模式的断面図である。 図11は、本発明の第5の実施形態における光モジュールとしてのレーザモジュールを示す模式的断面図である。
以下、本発明に係る光モジュールの実施形態について図3から図11を参照して詳細に説明する。以下では、本発明に係る光モジュールとして半導体レーザ素子を用いたレーザモジュールを例として説明するが、本発明は、半導体レーザ素子以外の光学部品を用いた光モジュールにも適用できるものである。なお、図3から図11において、同一又は相当する構成要素には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。また、図3から図11においては、各構成要素の縮尺や寸法が誇張されて示されている場合や一部の構成要素が省略されている場合がある。
図3は、本発明の第1の実施形態における光モジュールとしてのレーザモジュール1を示す模式的断面図である。図3に示すように、レーザモジュール1は、+Z方向に開口した略直方体状の筐体10と、略平板状の蓋部材20とを含んでいる。筐体10は、平板状の基部12と、基部12を囲むように基部12からZ方向(高さ方向)に延びる側壁30とを含んでいる。略直方体状の筐体10の開口部を蓋部材20で覆うことにより筐体10の内部に収容空間Sが形成されている。なお、基部12は、図示しないヒートシンクなどに載置するか、あるいは水冷パイプなどを内蔵することができる。
筐体10の基部12の表面12Aには光学部品が固定されている。図3に示す例では、光学部品として、半導体レーザ素子40と、レンズ41,42を含む光結合手段43とが基部12の表面12Aに固定されている。また、基部12の表面12Aにはフェルール固定部44も固定されており、このフェルール固定部44にはフェルール45が載置されている。フェルール45には光学部品としての光ファイバ46が保持されている。これらの部品は筐体10内部の収容空間S内に収容される。これらの部品は、例えば接着材を介して筐体10の基部12やフェルール固定部44に固定されている。
図4は、筐体10及び蓋部材20の部分破断分解斜視図である。図4に示すように、蓋部材20は、Z方向に延びる蓋側面21と、Z方向において筐体10の基部12に対向する対向面25と、Z方向において対向面25の反対側に位置する表面26とを有している。
また、筐体10の側壁30には、全周にわたって延びる溝部50が形成されている。すなわち、側壁30は、外側に位置する外壁片31と、外壁片31から所定の距離だけ内側に位置する内壁片32とを有しており、外壁片31と内壁片32との間に所定の深さの溝部50が形成されている。内壁片32のZ方向の高さは外壁片31のZ方向の高さよりも小さくなっている。
図5は、図3の部分拡大図である。図5に示すように、溝部50は、外壁片31の外周面31Aよりも内側に形成されており、側壁30の外壁片31の内周面の一部を構成する外側溝面51と、側壁30の内壁片32の外周面を構成する内側溝面52と、外側溝面51と内側溝面52とを接続する底面53とにより規定されている。
内壁片32の先端面32Aは、蓋部材20の対向面25を支持している。また、側壁30の外壁片31の内周面の一部は、蓋部材20の蓋側面21に対向する壁側面31Bとなっている。この壁側面31Bは、溝部50を規定する外側溝面51から連続的に延びるもので、壁側面31Bと外側溝面51とにより側壁30の外壁片31の内周面が構成されている。すなわち、側壁30の壁側面31Bと溝部50の外側溝面51とは同一面となっている。このような構成によれば、蓋部材20が固定される壁側面31Bと溝部50の外側溝面51とを同時に形成することができるので製造コストを低減することができる。
側壁30の壁側面31Bと蓋部材20の蓋側面21との間にはその全周にわたって樹脂70が配置されている。この樹脂70によってレーザモジュール1内の収容空間Sが封止され防湿される。例えば、このような樹脂70として、熱硬化型樹脂、紫外線硬化型樹脂、湿気硬化型樹脂、嫌気硬化型樹脂などを用いることができる。図5に示すように、この樹脂70の基部12側には樹脂70の表面張力によってフィレットFが形成されている。
本実施形態における樹脂70は、側壁30の壁側面31Bと蓋部材20の蓋側面21との間から溝部50の外側溝面51に沿って溝部50の内部に延びるように構成されている。このような構成により、樹脂70が内壁片32を越えて収容空間S内に流れ出すことが防止される。この結果、樹脂70が収容空間S内の光学部品に付着することによって光モジュールが故障することを防止できる。
樹脂70の接着強度を高めるためには、樹脂70と筐体10及び蓋部材20との接触面積を増やせばよいが、例えば、図1に示す従来のレーザモジュール901では、樹脂930と筐体910又は蓋部材920との接着面積を増やそうとすると、蓋部材920を厚くして樹脂930と蓋部材920との接触面積を増やす必要がある。また、図2に示す従来のレーザモジュール902では、側壁912を厚くして樹脂930が塗布される領域を増やし、樹脂930と蓋部材920及び側壁912との接触面積を増やす必要がある。このように、従来の例では、樹脂の接着強度を高めるために蓋部材920を厚くしたり筐体910を大きくしたりしなければならない。
これに対して、本実施形態では、樹脂70は、溝部50の外側溝面51に沿って溝部50の内部に延びるものであるため、溝部50のZ方向の深さを大きくすれば、樹脂70が溝部50の外側溝面51に沿って延びる距離が増えるため、樹脂70と筐体10との接触面積を容易に増やすことができる。また、蓋部材20の対向面25から基部12に向かって図5に示すようにフィレットFが形成されるため、樹脂70と蓋部材20との接触面積も増やすことができる。このように、本実施形態では、蓋部材20を厚くしたり筐体10を大きくしたりすることなく、溝部50のZ方向の深さを大きくするだけで、樹脂70の接触面積を増やして接着強度を高めることができる。
また、樹脂は温度上昇によってアウトガスを生じることがあるが、このような溝部50の内部に樹脂70を導いているため、発熱源である半導体レーザ素子40から樹脂70まで熱が伝わる距離を長くすることができる。したがって、樹脂70の温度上昇を抑制することができ、アウトガスの発生も抑制される。
次に、このようなレーザモジュール1を製造する方法について説明する。レーザモジュール1を製造する際には、まず、上述した筐体10を用意し、図6Aに示すように、この筐体10の基部12の表面12Aなどに光学部品40〜46を搭載する。そして、図6Bに示すように、蓋部材20の蓋側面21に対向する筐体10の面、すなわち側壁30の外壁片31の壁側面31Bに樹脂70を塗布する。この樹脂70は側壁30の全周にわたって塗布する。この樹脂70としては例えば熱硬化型樹脂、紫外線硬化型樹脂、湿気硬化型樹脂、嫌気硬化型樹脂などを用いることができる。
次に、上述した蓋部材20を用意し、この蓋部材20を側壁30の外壁片31の内側に配置し、蓋部材20と筐体10とにより光学部品を収容する収容空間S(図3参照)を形成する。このとき、壁側面31Bに塗布された樹脂70に蓋部材20の蓋側面21が接触する。蓋部材20の蓋側面21によって押された樹脂70は、溝部50の外側溝面51に沿って流下し、溝部50の内部に導かれ、図3に示す状態となる。このとき、樹脂70の表面張力によって蓋部材20の対向面25から溝部50の外側溝面51にかけてフィレットF(図5参照)が形成される。この状態で、例えば熱を加えることで樹脂70を硬化させれば、樹脂70により収容空間Sが封止され、レーザモジュール1が完成する。
このように、本実施形態では、樹脂70として粘度の低い樹脂や硬化に時間がかかる樹脂を用いた場合であっても、樹脂70が溝部50の外側溝面51に沿って流下し、溝部50の内部に導かれるので、樹脂70が壁側面31Bと蓋側面21との間から直接収容空間S内に流れ出すことが防止される。したがって、樹脂70が収容空間S内の光学部品に付着することが防止され、レーザモジュール1が欠陥品となることを防止することができる。
また、上述した製造方法に代えて、以下のような方法も採用可能である。すなわち、図7に示すように、光学部品40〜46を搭載した筐体10の内壁片32上に蓋部材20を載置する。このとき、側壁30の外壁片31の壁側面31Bと蓋部材20の蓋側面21との間に隙間Gが形成されるように蓋部材20を載置する。そして、側壁30の全周にわたってこの隙間Gに樹脂70を注入する。これにより、樹脂70が外壁片31の壁側面31Bと蓋部材20の蓋側面21との間に充填されるとともに、余分な樹脂70は溝部50の外側溝面51に沿って流下し、溝部50の内部に導かれる(図3に示す状態)。このとき、樹脂70の表面張力によって蓋部材20の対向面25から溝部50の外側溝面51にかけてフィレットF(図5参照)が形成される。この状態で樹脂70を硬化させれば、上述の例と同様に、樹脂70により収容空間Sが封止され、レーザモジュール1が完成する。
図8は、本発明の第2の実施形態における光モジュールとしてのレーザモジュール101を示す模式的断面図であり、図8では、簡略化のため光学部品40〜46の図示を省略している。本実施形態においても、略直方体状の筐体110の開口部を蓋部材20で覆うことにより筐体110の内部に収容空間Sが形成されている。筐体110の側壁130には、全周にわたって延びる溝部150が形成されている。すなわち、側壁130は、外側に位置する外壁片31と、外壁片31の内側に位置する内壁片132とを有しており、外壁片31と内壁片132との間に所定の深さの溝部150が形成されている。溝部150は、側壁130の外壁片31の内周面の一部を構成する外側溝面51と、内壁片132の外周面を構成する内側溝面152とにより規定されている。内側溝面152は、外壁片31の外側溝面51から内側に向かうにつれ基部12からの高さが大きくなるように形成されている。
このように、本実施形態では、溝部150を構成する内側溝面152の基部12からの高さを内側に向かうにつれ大きくなるように構成しているので、溝部150の内部に導かれた樹脂70が内壁片132を乗り越えにくくなっており、樹脂70が収容空間S内に流れ出すことを効果的に防止することができる。なお、図8に示す例では、第1の実施形態において溝部50を規定していた底面53が形成されていないが、外側溝面51と内側溝面152との間に底面53を形成してもよい。
図9は、本発明の第3の実施形態における光モジュールとしてのレーザモジュール201を示す模式的断面図であり、図9では、簡略化のため光学部品40〜46の図示を省略している。本実施形態は、溝部50が蓋部材20の蓋側面21よりも外側に位置している点を除いて、上述の第1の実施形態と同一である。本実施形態では、樹脂70と筐体10との接触面積が第1の実施形態よりも広くなるため、樹脂70の接着強度をより高めることができる。なお、この実施形態においても、図8の実施形態のように内側溝面52を傾斜させてもよい。
図10は、本発明の第4の実施形態における光モジュールとしてのレーザモジュール301を示す模式的断面図であり、図10では、簡略化のため光学部品40〜46の図示を省略している。上述の第1〜第3の実施形態では、外壁片31の壁側面31Bと溝部50又は150の外側溝面51とが連続する同一面により構成されていたが、本実施形態では、溝部50の外側溝面51を外壁片31の壁側面31Bよりも内側に配置している。本実施形態では、樹脂70と筐体10及び蓋部材20との接触面積が第1の実施形態よりも広くなるため、樹脂70の接着強度をより高めることができる。なお、この実施形態においても、図8の実施形態のように内側溝面52を傾斜させてもよい。
図11は、本発明の第5の実施形態における光モジュールとしてのレーザモジュール401を示す模式的断面図であり、図11では、簡略化のため光学部品40〜46の図示を省略している。本実施形態では、側壁30の外壁片31のZ方向の高さを内壁片32のZ方向の高さと略同一とし、外壁片31の先端面31Cの上方にまで蓋部材20を延出させている。樹脂70は、蓋部材20の対向面25の縁部(溝部50よりも外側の部分)と外壁片31の先端面31Cとの間に設けられており、対向面25の縁部と外壁片31の先端面31Cとの間から溝部50の外側溝面51に沿って溝部50の内部に延びている。この実施形態では、蓋部材20のZ方向の厚さによって樹脂70の接着強度が変化することがないため、蓋部材20を薄くすることが可能である。したがって、レーザモジュール401全体の軽量化を図ることができる。なお、この実施形態においても、図8の実施形態のように内側溝面52を傾斜させてもよい。
上述した実施形態では、筐体の基部と側壁とが一体となっている例を図示しているが、基部と側壁とを別個の部材により構成して筐体を形成してもよい。
上述した実施形態では、樹脂70が筐体の側壁と蓋部材との間の全周にわたって形成されている例を説明したが、筐体の側壁と蓋部材との間の全周を樹脂70によって封止する必要は必ずしもない。また、他の固定手段と樹脂70とを併用することで側壁と蓋部材とを固定することも可能である。
上述の実施形態では、光学部品として半導体レーザ素子を用いたレーザモジュールを例として説明したが、これに限られるものではない。例えば、光学部品としてフォトダイオードを用い、外部からの光を受光してこれを電気に変換する光受信器モジュールにも本発明を適用することができる。
これまで本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されず、その技術的思想の範囲内において種々異なる形態にて実施されてよいことは言うまでもない。
1 レーザモジュール
10 筐体
12 基部
20 蓋部材
21 蓋側面
25 対向面
26 表面
30 側壁
31 外壁片
31A 外周面
31B 壁側面
31C 先端面
32 内壁片
32A 先端面
40 半導体レーザ素子
41,42 レンズ
43 光結合手段
44 フェルール固定部
45 フェルール
46 光ファイバ
50 溝部
51 外側溝面
52 内側溝面
53 底面
70 樹脂
101 レーザモジュール
110 筐体
130 側壁
132 内壁片
150 溝部
152 内側溝面
201,301,401 レーザモジュール
F フィレット
G 隙間
S 収容空間

Claims (6)

  1. 光学部品と、
    前記光学部品が搭載される基部と、前記基部を囲むように前記基部から高さ方向に延びる側壁とを含む筐体と、
    前記筐体とともに前記光学部品を収容する収容空間を規定する蓋部材と、
    前記筐体の前記側壁の外周面よりも内側に形成される溝部であって、前記高さ方向に沿って延びる外側溝面を有する溝部と、
    前記筐体と前記蓋部材とを固定するための樹脂であって、前記筐体の前記側壁と前記蓋部材との間から前記溝部の前記外側溝面に沿って前記溝部の内部に延びる樹脂と
    を備える、光モジュール。
  2. 前記蓋部材は、前記高さ方向に延びる蓋側面を有し、
    前記筐体の前記側壁は、前記樹脂を介して前記蓋部材の前記蓋側面に対向する壁側面を有し、
    前記溝部の前記外側溝面と前記側壁の壁側面とが同一面である、
    請求項1に記載の光モジュール。
  3. 前記蓋部材は、前記高さ方向に延びる蓋側面を有し、
    前記筐体の前記側壁は、前記樹脂を介して前記蓋部材の前記蓋側面に対向する壁側面であって、前記溝部の前記外側溝面よりも外側に位置する壁側面を有する、
    請求項1に記載の光モジュール。
  4. 前記溝部は、前記外側溝面よりも内側に位置する内側溝面であって、内側に向かうにつれ前記基部からの高さが大きくなるように形成された内側溝面をさらに有する、請求項1から3のいずれか一項に記載の光モジュール。
  5. 蓋部材を用意し、
    基部と、前記基部を囲むように前記基部から高さ方向に延びる側壁とを含む筐体を用意し、
    前記筐体の前記側壁の外周面よりも内側に、前記高さ方向に沿って延びる外側溝面を有する溝部を形成し、
    前記筐体の前記基部に光学部品を搭載し、
    前記筐体の前記側壁の一部に樹脂を塗布して、前記側壁の全周にわたって前記樹脂を配置し、
    前記側壁に塗布された前記樹脂に前記蓋部材を接触させて、前記蓋部材と前記筐体とにより前記基部上の前記光学部品を収容する収容空間を形成し、
    前記蓋部材を接触させた前記樹脂の一部を前記溝部の前記外側溝面に沿って流下させて前記溝部の内部に導き、
    前記樹脂に前記蓋部材を接触させた状態で、前記樹脂を硬化させて、前記樹脂により前記収容空間を封止する、
    光モジュールの製造方法。
  6. 蓋部材を用意し、
    基部と、前記基部を囲むように前記基部から高さ方向に延びる側壁とを含む筐体を用意し、
    前記筐体の前記側壁の外周面よりも内側に、前記高さ方向に沿って延びる外側溝面を有する溝部を形成し、
    前記筐体の前記基部に光学部品を搭載し、
    前記筐体の前記側壁と前記蓋部材との間に隙間が形成されるように前記蓋部材を前記側壁に載置して、前記蓋部材と前記筐体とにより前記基部上の前記光学部品を収容する収容空間を形成し、
    前記隙間に樹脂を注入して、前記側壁の全周にわたって前記樹脂を配置し、
    前記隙間に注入した前記樹脂の一部を前記溝部の前記外側溝面に沿って流下させて前記溝部の内部に導き、
    前記隙間に注入した前記樹脂を硬化させて、前記樹脂により前記収容空間を封止する、
    光モジュールの製造方法。
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