JP2019007254A - 油圧ホースの振れ止め構造 - Google Patents

油圧ホースの振れ止め構造 Download PDF

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Abstract

【課題】油圧ショベルにおける機械本体から作業アタッチメントに延びる複数の油圧ホースのホース径が異なる場合でも、油圧ホースの振れを防止できる油圧ホースの振れ止め構造を提供する。
【解決手段】機械本体2から作業用アタッチメント15に延びる複数の油圧ホース21〜25の振れを防止する油圧ホース振れ止め構造20であり、同じホース径の油圧ホース21〜25が機械本体2の左右方向に配置されて油圧ホースの組21a〜25aが形成され、異なるホース径の油圧ホースの組21a〜25aが機械本体2の前後方向に配置され、複数の油圧ホース21〜25を作業アタッチメント15の配管31に接続する接続部30と機械本体2との間で、少なくともホース径が最も小さい油圧ホースの組21に沿わせて、板状の可撓性部材27を配置し、油圧ホースの組21と可撓性部材27とを少なくとも機械本体2側の端部の近傍で結束バンドにより締め付ける。
【選択図】図4

Description

本発明は、油圧ホースの振れ止め構造に関し、さらに詳しくは、建設機械の機械本体から作業アタッチメントに延びる油圧ホースが振れてしまうことを防止する油圧ホースの振れ止め構造に関する。
油圧式の建設機械は、油圧ポンプから供給される作動油を利用して油圧シリンダ等の油圧アクチュエータを動作させている。こうした建設機械では、配管や油圧ホースが油圧ポンプから吐出された作動油を各油圧アクチュエータに供給している。油圧ホースは、一定の曲率まで湾曲させて用いることができるので、作動油を流すための構成要素として多くの建設機械で用いられている。油圧ショベルでも、ブーム、アーム及びバケット等の構成要素を組み合わせてなる作業用アタッチメントを動作させる油圧シリンダ等の油圧アクチュエータに作動油を供給するために油圧ホースが用いられている。
ところが、油圧ショベルでは、作業アタッチメントを動作させたときに、作業アタッチメントの動作に伴って油圧ホースが振れてしまうことがある。油圧ホースが振れた場合、油圧ホースが作業用アタッチメントを構成している部品、例えば、油圧シリンダ等に干渉したり、外観を悪くしたりという問題が生じる。そのため、油圧ショベルでは、機械本体から作業アタッチメントに向かって延びる油圧ホースが振れてしまうことを防止する種々の振れ止め対策が行われている。
例えば、特許文献1で提案されている技術は、大型の油圧ショベルに適用する、油圧ホースのクランプの方法に関するものである。同文献で提案されている技術は、油圧ホースが倒れたり、極端に屈曲したりすることを防止するための技術である。この技術は、油圧ホースに沿ってばね性をもった帯板を設け、油圧ホースを結束する各ホースクランプ間で固定し、油圧ホースが左右方向への倒れることを防止している。また、帯板は、作業装置の俯仰動時に油圧ホースが後側に向けて突出するように円弧状に屈曲した場合に、油圧ホースが自重によって垂れ下がるのを防止し、油圧ホースの極端な屈曲を防止している。
具体的には、この技術は、湾曲した形態の内側と外側に位置する油圧ホース同士の間に帯板を挟み込んでいる。帯板は、油圧ホースの長さに合わせ、長手方向の全体に沿わせて配置されている。帯板の保持は、油圧ホースの長手方向に間隔を空けて油圧ホースを保持しているホースクランプで挟み込んで行っている。また、この技術は、機械の幅方向に複数配置されたホースを対象にしていて、幅方向に配置された複数の油圧ホースを、ホースクランプにより独立した形態でクランプしている。また、湾曲した内側の油圧ホースと外側の油圧ホースとは、直径が同じである。
特開平10−280474号公報
特許文献1で提案されている技術は、大型の油圧ショベルを対象にしているので、油圧ショベルの幅方向に配置される複数の油圧ホース同士の間に、広い隙間を設けることが可能である。そのため、各油圧ホースを独立した形態でクランプをすることができる。しかし、小型の油圧ショベルでは、油圧ショベルの幅方向に配置される複数の油圧ホース同士に小さな隙間しか設けることができない。そのため、小型の油圧ショベルでは、特許文献1に示されているクランプを利用することが困難である。また、特許文献1で提案されている技術は、湾曲した複数の油圧ホースとし、内側の油圧ホースと外側の油圧ホースとが同じ直径のものを使用した場合に適用したものである。そのため、内側の油圧ホースと外側の油圧ホースとの間に帯板を設け、内側の油圧ホースと外側の油圧ホースとで帯板を挟み込む構成を採ることができる。これに対し、油圧ショベルの機械本体の前後方向に配置される複数の油圧ホースにおいて、前後でホース径が異なる場合や、湾曲した複数の油圧ホースにおいて、湾曲の内側の油圧ホースと外側の油圧ホースとが異なる直径である場合、油圧ホースの剛性が異なる。そのため、作業用アタッチメントを動作させたとき、前後に配置された油圧ホースや、内側の油圧ホースと外側の油圧ホースとは異なる動きをすることがある。その場合、特許文献1で提案されている技術のように、内側の油圧ホースと外側の油圧ホースとを一緒に束ねた場合、油圧ホースの振れを適切に止めることができないおそれがある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、小型の油圧ショベルにおいて、機械本体の前後方向や湾曲部分で内側と外側とで異なる直径の油圧ホースが配置されている形態に関して、油圧ホースの振れを適切に防止できる油圧ホースの振れ止め構造を提供することにある。
上記課題を解決するための本発明に係る油圧ホースの振れ止め構造は、機械本体と、該機械本体に連結ピンで連結され、前記連結ピンを中心に前記機械本体に対して回転可能な作業アタッチメントと、を備えた建設機械における、前記機械本体から前記作業用アタッチメントに延びる複数の油圧ホースの振れを防止する油圧ホース振れ止め構造であって、前記複数の油圧ホースは、同じホース径の油圧ホースが前記機械本体の左右方向に横並びに配置されて油圧ホースの組が形成されると共に、異なるホース径の前記油圧ホースの組が前記機械本体の前後方向に配置され、前記複数の油圧ホースを前記作業アタッチメントに設けられた配管に接続する接続部と前記機械本体との間で、前記油圧ホースの組の中で、少なくともホース径が最も小さい油圧ホースの組に板状の可撓性部材が配置され、前記可撓性部材は、前記油圧ホースの組が延びる方向における、少なくとも前記機械本体側の端部の近傍で結束バンドによって締め付けられている、ことを特徴とする。
この発明によれば、接続部と機械本体との間で、少なくともホース径が最も小さい油圧ホースの組に板状の可撓性部材を配置し、可撓性部材が油圧ホースの組が延びる方向の少なくとも機械本体側の端部の近傍で結束バンドにより締め付けられているので、剛性が低いホース径の小さな油圧ホースが、可撓性部材に拘束され、左右方向に振れてしまうことを防止することができる。
本発明に係る油圧ホースの振れ止め構造において、前記可撓性部材が配置される領域が、前記油圧ホースの組が前記機械本体の内側から外側に向かって立ち上がった一定の領域である。
この発明によれば、可撓性部材が配置される領域が、油圧ホースの組が機械本体から外側に向かって立ち上がった一定の領域であるので、作業アタッチメントを動作させたときに、油圧ホースの組の最も力を受けやすい位置を拘束することができ、油圧ホースの組が左右方向に振れることを効果的に防止することができる。
本発明に係る油圧ホースの振れ止め構造において、少なくとも前記ホース径が最も小さい油圧ホースの組は、前記可撓性部材を含む領域がカバーで覆われ、前記カバーは、少なくとも前記機械本体側の端部の近傍が結束バンドで前記油圧ホースの組に締め付けられている。
この発明によれば、カバーが油圧ホースの組を可撓性部材に拘束するので、油圧ホースが左右方向に振れることをより効果的に防止することができる。また、カバーが油圧ホースの微妙な振れを見えなくするので、見た目を美しくすることができる。
本発明によれば、小型の油圧ショベルにおいて、機械本体の前後方向や湾曲部分で内側と外側とで異なる直径の油圧ホースが配置されている形態に関して、油圧ホースが振れてしまうことを防止できる。
本発明に係る油圧ホース振れ止め構造が適用された建設機械の一例を示す油圧ショベルの側面図である。 本発明に係る油圧ホース振れ止め構造が適用される油圧ショベルの位置を説明するための斜視図である。 本発明に係る油圧ホース振れ止め構造を説明するための複数の油圧ホースを部分的に示した斜視図である。 油圧ホースの振れ止め構造が適用された位置を側方から見た縦断面図である。 油圧ホースの振れ止め構造が適用された位置を正面から見た縦断面図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施形態について説明する。本発明は、以下に説明する実施形態及び図面に記載した形態と同じ技術的思想の発明を含むものであり、本発明の技術的範囲は実施形態の記載や図面の記載のみに限定されるものでない。
[油圧ショベルの概要]
本発明に係る油圧ホースの振れ止め構造20が適用される油圧ショベル1の概要について、図1を参照して説明する。油圧ショベル1は、図1に示すように、機械本体2と機械本体2から外側に向けて延びる作業アタッチメント15により構成されている。機械本体2は、その下部をなし、機械本体2を走行される走行体3と、走行体3に対して水平に旋回可能な旋回体7とで構成されている。走行体3には、走行フレーム4とクローラ5と駆動力をクローラ5に伝えるモータ6とが主に設けられている。旋回体7には、オペレータが着座して油圧ショベル1を操作するためのオペレータキャビン8と、エンジンや油圧機器等を内部に設けているエンジンルーム9と、後部にて機械のバランスをとるためのカウンタウエイト10とが設けられている。一方、作業アタッチメント15は、旋回体7から前方に延びるブーム16と、ブーム16の先端に支持されたアーム17と、アーム17の先端に支持されたバケット18とにより構成されている。本発明に係る油圧ホースの振れ止め構造20は、機械本体2から作業アタッチメント15を構成しているブーム16に向かって延びる複数の油圧ホース21,22,23,24,25に適用される。
[基本構成]
本発明に係る油圧ホースの振れ止め構造20は、機械本体2と、機械本体2に図示しない連結ピンで連結され、連結ピンを中心に機械本体2に対して回転可能な作業アタッチメント15と、を備えた建設機械である油圧ショベル1に適用されるものであり、機械本体2から作業用アタッチメントに延びる複数の油圧ホース21,22,23,24,25の振れを防止するための構造である。
油圧ホースの振れ止め構造20において、複数の油圧ホース21,22,23,24,25は、同じホース径の油圧ホース21,22,23,24,25が機械本体2の幅方向である左右方向に横並びに配置されて油圧ホースの組21a,22a,23a,24a,25aが形成されている。一方、異なるホース径の油圧ホースの組21a,22a,23a,24a,25aは、油圧ホースの組21a,22a,23a,24a,25aごとに機械本体2の前後方向に配置されている。この油圧ホースの振れ止め構造20は、複数の油圧ホース21,22,23,24,25を作業アタッチメント15に設けられた配管31に接続する接続部30と機械本体2との間で、油圧ホースの組21a,22a,23a,24a,25aの中で、少なくともホース径が最も小さい油圧ホースの組21aに沿って板状の可撓性部材27が配置されて構成されている。また、油圧ホースの振れ止め構造20は、油圧ホースの組21aと可撓性部材27とが、油圧ホースの組21aが延びる方向における、少なくとも機械本体2側の端部の近傍で結束バンド45によって直接的又は間接的に締め付けられることにより構成されている。この実施形態では、油圧ホースの組21aと可撓性部材27とが、カバー40を介して間接的に結束バンド45により締め付けられている。
この油圧ホースの振れ止め構造20によれば、小型の油圧ショベル1において、機械本体2の前後方向や湾曲部分で内側と外側とで異なる直径の油圧ホースが配置されている形態に関して、油圧ホース21,22,23,24,25が振れてしまうことを防止できるという特有の効果を奏する。以下、各構成について具体的に説明する。
[油圧ホースの振れ止め構造が適用される位置]
図2は、本発明に係る油圧ホースの振れ止め構造20が油圧ショベル1に適用される具体的な位置を示している。油圧ホースの振れ止め構造20は、機械本体2の前部において、複数の油圧ホース21,22,23,24,25がエンジンルーム9の内部から外側に立ち上がった位置に適用される。機械本体2の前部において、その幅方向である左右方向の、オペレータキャビン8が配置されている側部とは左右方向の反対の側部には、エンジンルーム9の内部に図示しないコントロールバルブが設置されている。複数の油圧ホース21,22,23,24,25は、コントロールバルブから延び、エンジンルーム9の上部に設けられた開口部9aから上側に向かって立ち上がり、作業アタッチメント15を構成しているブーム16まで延びている。
複数の油圧ホース21,22,23,24,25は、作動油が供給される油圧アクチュエータの種類に応じてホース径が異なっている。こうした複数の油圧ホース21,22,23,24,25において、同じホース径の油圧ホース21,22,23,24,25が、機械本体2部の左右方向に横並びされていて、油圧ホースの組21a,22a,23a,24a,25aが形成されている。一方、機械本体2の前後方向では、異なるホース径の油圧ホースの組21a,22a,23a,24a,25aが配置されている。図2に示した例では、機械本体2の前部側から順番に、ホース径が小さい油圧ホースの組21a,22a,23a,24a,25aが配置され、後部側に向かうにしたがって、ホース径が大きな油圧ホースの組21a,22a,23a,24a,25aが配置されている。ただし、本実施形態の油圧ショベル1では、図2の右側、すなわち、機械本体2の前部側の2組の油圧ホースの組21aは、同じホース径の油圧ホース21により構成されている。
複数の油圧ホース21,22,23,24,25は、開口部9aからエンジンルーム9の内側から外側に立ち上がった部分が、機械本体2の後部側に斜めに倒されている。また、複数の油圧ホース21,22,23,24,25は、後部側に斜めに倒されている部分よりも先端側に湾曲部28が形成されている。複数の油圧ホース21,22,23,24,25の延びる方向は、この湾曲部28で変化され、ブーム16側に向けられている。複数の油圧ホース21,22,23,24,25は、ブーム16のあらかじめ設定された位置に設けられた接続部30で、ブーム16に設けられた配管31にそれぞれ接続されている。言い換えると、湾曲部28は、機械本体2と接続部30との間に設けられている。ブーム16に設けられた各配管31は、作業アタッチメント15を動作させる種々の油圧アクチュエータに、直接的、又は他の配管や油圧ホースを介して間接的に接続されている。
油圧ホースの振れ止め構造20が適用される位置は、機械本体2と接続部30との間のあらかじめ設定された位置である。具体的に、図2に示した例では、機械本体2のエンジンルーム9に設けられた開口部9aから複数の油圧ホース21,22,23,24,25が外側に立ち上がった位置に適用されている。複数の油圧ホース21,22,23,24,25が外側に立ち上がった位置は、湾曲部28よりも機械本体2側である。
[油圧ホースの振れ止め構造の具体的な構成]
図3〜図5は、油圧ホースの振れ止め構造20の具体的な構成の一例を示している。同じホース径の油圧ホース21,22,23,24,25は、3本ずつ左右方向に配置され、油圧ホースの組21a,22a,23a,24a,25aを形成している。本実施形態では油圧ホースの組21aが2組形成されているので、油圧ホースの組21a,22a,23a,24a,25aは、機械本体2の前後方向に6組設けられている。なお、図3は、油圧ホースの組21a,22a,23a,24a,25aにカバー40を被せる前の形態を示し、図4は、油圧ホースの組21a,22a,23a,24a,25aにカバー40を被せ、結束バンド45をカバー40の外から締め付けている形態を示している。
油圧ホースの組21a,22a,23a,24a,25aの配列は、図3及び図4に示されている。具体的に、図3及び図4の右側、すなわち、機械本体2の前部側及びその1つ後部側には、直径が最も小さな油圧ホース21からなる油圧ホースの組21aが設けられている。そして、図3及び図4の左側、すなわち、機械本体2の後部側に向かうに従って、ホース径の大きな油圧ホースの組22a,23a,24a,25aが順に配置されている。直径が小さい油圧ホース21は、直径が大きい油圧ホース22,23,24,25に比べて剛性が低い。そのため、本実施形態の油圧ショベル1では、作業アタッチメント15を動作させたとき、直径の最も小さい油圧ホースの組21aは、他の油圧ホースの組22a,23a,24a,25aが左右に振れない場合でも、左右方向に振れてしまう。そのため、作業アタッチメント15を動作させたときに、直径の最も小さい油圧ホースの組21aがブーム16を俯仰させる俯仰シリンダ19に干渉するおそれがある。こうした不具合を防止するために、本実施形態の油圧ショベル1では、2組の油圧ホースの組21a及び1組の油圧ホースの組22aの合計3組の油圧ホースの組に油圧ホースの振れ止め構造20を適用している。
板状の可撓性部材27は、具体的に、2組の油圧ホースの組21aの側部及び1組の油圧ホースの組22aの側部で、油圧ホースの組21a,22aが延びる方向に沿わされ、油圧ホースの振れ止め構造20を構成している。なお、図3において、可撓性部材27の側面には網掛けを付して示している。この網掛けは、可能性部材27の断面を示すものではなく、図3において、油圧ホース21,22との見分けを容易にするために付したものである。この実施形態において、各可撓性部材27は、2組の油圧ホースの組21aよりも機械本体2における後部側にそれぞれ配置されていると共に、1組の油圧ホースの組22aの機械本体2における後部側に配置されている。可撓性を有する部材を油圧ホースの組21aに沿わせた場合、油圧ホースの組21aの曲がり具合に応じて自由に可撓性部材27を変形させることができる。そのため、この部材は可撓性を有する材料であれば材質の限定は特に限定されない。本実施形態の油圧ショベル1では、可撓性部材27として、板状のゴム材を使用している。
可撓性部材27の長手方向の一端側では、図5に示すように、長手方向の端部から長手方向の一定の長さの部分27aの幅が、他の領域27bの幅よりも広く形成されている。幅が広く形成された一定の長さの部分27aは、油圧ホースの組21aの長手方向における機械本体2側に向けられている。機械本体2側の端部の一定の長さの部分27aの幅を他の領域27bよりも広くした場合、長手方向のすべての領域の幅を一定にした場合に比べて、可撓性部材27を安定して取り付けることができる。ただし、可撓性部材27は、長手方向の全体の幅が同じ寸法に形成されたものを用いてもよい。
カバー40は、油圧ホースの振れ止め構造20において、2組の油圧ホースの組21aの外側をまとめて覆っている。また、カバー40は、その他の油圧ホースの組22a,23a,24a,25aの外側を1組ずつそれぞれ覆っている。カバー40は、柔らかい材料からなる部材で構成することにより、作業アタッチメント15を動作させたときに、油圧ホースの組21a,22a,23a,24a,25aが不必要に拘束されることを防止している。本実施形態の油圧ショベル1では、布製のカバー40が用いられている。油圧ホースの組21a,22aでは、カバー40は、油圧ホースの組21a,22aが延びる方向における機械本体2側の近傍で結束バンド45により油圧ホースの組21a,22a及び可撓性部材27に締め付けられている。これに対し、油圧ホースの組23a,24a,25aでは、カバー40は、機械本体2側の近傍で結束バンド45により油圧ホースの組23a,24a,25aだけに締め付けられている。
結束バンド45は、細長い樹脂製の締め付け具である。この結束バンド45を油圧ホースの振れ止め構造20に用いることにより、油圧ホースの組21a,22a,23a,24a,25a及び可撓性部材27に過大な締め付け力を与えることがなく、油圧ホースの組21a及び可撓性部材27が損傷することを防止している。
結束バンド45は、前後方向に隣り合う1つのカバー40でそれぞれ覆われている油圧ホースの組21a,22a,23a,24a,25a同士をまとめる形態で、カバー40の外側から油圧ホースの組を2組ずつ締め付けている。結束バンド45の締め付け形態について、図4をもう一度参照して説明する。結束バンド45は、図4に示すように、油圧ホースの組21a,22a,23a,24a,25aを締め付けている。なお、図4に示した点線は、点線で結ばれている結束バンド45の断面と断面とが1つの結束バンド45であることを表すために記載したものである。1本目の結束バンド45は、前側に配置されている2組の油圧ホースの組21aを締め付けている。1本目の結束バンド45だけは他の結束バンド45とは、異なり、1つのカバー40で覆われている2組の油圧ホースの組21aだけを締め付けている。2本目の結束バンド45は、1つのカバー40で覆われた2組の油圧ホースの組21aと1つのカバーで覆われた油圧ホースの組22aとをまとめる形態に締め付けている。同様に、3本目の結束バンド45はカバー40の外側から、油圧ホースの組22aと油圧ホースの組23aとを締め付け、4本面の結束バンド45は、油圧ホースの組23aと油圧ホースの組24aとを締め付け、5本目の結束バンド45は、油圧ホースの組24aと油圧ホースの組25aとを締め付けている
本実施形態の油圧ホースの振れ止め構造20は、油圧ホースの組21a,22aに沿わせた可撓性部材27と、油圧ホースの組21a及び可撓性部材27の外側か被せたカバー40と、油圧ホースの組22a及び可撓性部材27の外側か被せたカバー40と、機械本体2側の位置で、カバー40を油圧ホースの組21a及び可撓性部材27に締め付けている結束バンド45と、カバー40を油圧ホースの組21a,22a及び可撓性部材27に締め付けている結束バンド45と、で構成されている。油圧ホースの振れ止め構造20をこのように構成した場合、油圧ホースの組21aの振れは次のようにして防止される。
第1に、油圧ホース21の外周面と可撓性部材27の表面との間に生じる摩擦により油圧ホース21が左右方向に振れることを防止している。第2に、カバー40が油圧ホースの組21aを可撓性部材27の表面に対して拘束することによって、油圧ホースの組21aが可撓性部材27の幅方向に移動することを防止している。その結果、油圧ホースの組21aが延びる方向における機械本体2側の1ヶ所だけを結束バンド45で締め付ける構成であっても、作業アタッチメント15を動作に伴い油圧ホースの組21aに左右方向の力が加わった場合に、油圧ホースの組21aが左右方向に振れてしまうことを防止することができる。
カバー40は、上記のように、油圧ホースの組21aを可撓性部材27に拘束する効果を奏するだけでなく、外観を美しく見せる効果を奏している。すなわち、油圧ホースの組21aは、カバー40によって束ねられることにより、外観を1つの構成要素に見せることができる。その結果、カバー40は、外観を美しく見せる効果を奏することができる。
結束バンド45は、油圧ホースの組21a,22a,23a,24a,25aが延びる方向において、機械本体2側の近傍の1ヶ所に設けることには限定されない。結束バンド45は、必要に応じ、油圧ホースの組21a,22a,23a,24a,25aが延びる方向の複数の位置に設けてもよい。例えば、結束バンド45は、可撓性部材27の長手方向の両端部に対応する位置に設けたり、可撓性部材27の長手方向の両端部に対応する位置と中間位置に対応する位置に設けたりすることができる。また、結束バンド45は、可撓性部材27が設けられている位置よりも油圧ホースの組21a,22a,23a,24a,25aが延びる方向における作業アタッチメント15側の位置に設けることもできる。
以上の油圧ホースの振れ止め構造20では、2組の油圧ホースの組21a及び1組の油圧ホースの組22aに可撓性部材27を沿わせた場合について説明した。ただし、可撓性部材27は、ホース径が最も小さい2組の油圧ホースの組21aだけに沿わせて設けてもよい。また、ホース径が最も小さい2組の油圧ホースの組21aに1つのカバー40を被せた場合について説明したが、ホース径が最も小さい2組の油圧ホースの組21aの両方にカバー40をそれぞれ被せてもよい。さらに、油圧ホースの組21a,22aに本発明に係る油圧ホースの振れ止め構造20を適用した形態について説明したが、本発明に係る油圧ホースの振れ止め構造20は、油圧ホースの組21aだけに適用したり、ホース径がより大きい油圧ホースの組23a,24a,25aに適用したりすることもできる。
1 油圧ショベル
2 機械本体
3 走行体
4 走行フレーム
5 クローラ
6 モータ
7 旋回体
8 オペレータキャビン
9 エンジンルーム
9a 開口部
10 カウンタウエイト
15 作業アタッチメント
16 ブーム
17 アーム
18 バケット
19 俯仰シリンダ
20 油圧ホースの振れ止め構造
21,22,23,24,25 油圧ホース
21a,22a,23a,24a,25a 油圧ホースの組
27 可撓性部材
28 湾曲部
30 接続部
31 配管
40 カバー
45 結束バンド

Claims (3)

  1. 機械本体と、該機械本体に連結ピンで連結され、前記連結ピンを中心に前記機械本体に対して回転可能な作業アタッチメントと、を備えた建設機械における、前記機械本体から前記作業用アタッチメントに延びる複数の油圧ホースの振れを防止する油圧ホース振れ止め構造であって、
    前記複数の油圧ホースは、同じホース径の油圧ホースが前記機械本体の左右方向に横並びに配置されて油圧ホースの組が形成されると共に、異なるホース径の前記油圧ホースの組が前記機械本体の前後方向に配置され、
    前記複数の油圧ホースを前記作業アタッチメントに設けられた配管に接続する接続部と前記機械本体との間で、前記油圧ホースの組の中で、少なくともホース径が最も小さい油圧ホースの組に板状の可撓性部材が配置され、
    前記可撓性部材は、前記油圧ホースの組が延びる方向における、少なくとも前記機械本体側の端部の近傍で結束バンドによって締め付けられている、ことを特徴とする油圧ホースの振れ止め構造。
  2. 前記可撓性部材が配置される領域が、前記油圧ホースの組が前記機械本体の内側から外側に向かって立ち上がった一定の領域である、請求項1に記載の油圧ホースの振れ止め構造。
  3. 少なくとも前記ホース径が最も小さい油圧ホースの組は、前記可撓性部材を含む領域がカバーで覆われ、
    前記カバーは、少なくとも前記機械本体側の端部の近傍が結束バンドで前記油圧ホースの組に締め付けられている、請求項1又は2に記載の油圧ホースの振れ止め構造。
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