JP2019006896A - 重合体粉体 - Google Patents

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Abstract

【課題】耐ブロッキング性と溶剤溶解性、特に低極性溶剤への溶解性に優れる重合体粉体を提供すること。【解決手段】質量平均粒子径20μm以上1000μm以下であり、溶解度パラメーターが20.00(J/cm3)1/2以下である(メタ)アクリル系重合体粒子(A)を、重量平均分子量(Mw)が5,000以上60,000以下であり、体積平均粒子径が10nm以上5,000nm以下であり、溶解度パラメーターが20.00(J/cm3)1/2以下である(メタ)アクリル系重合体粒子(B)で被覆した重合体粉体であって、(メタ)アクリル系重合体粒子(A)100質量部に対する(メタ)アクリル系粒子重合体粒子(B)の被覆量が0.2質量部以上25質量部以下である重合体紛体を用いる。【選択図】なし

Description

本発明は、耐ブロッキング性及び溶剤溶解性、特に低極性溶剤への溶解性に優れる重合体粉体に関する。
アクリル系重合体紛体のガラス転移温度が低い場合、重合体紛体の製造工程時における重合体紛体を含む水懸濁液を脱水、乾燥する後処理工程や、乾燥した重合体粉体の輸送時や保管時等において、重合体粉体がブロッキングするという問題がある。ブロッキングにより重合体粉体が凝集すると、製造工程時の大きな障害となり得る。また、ブロッキングした重合体紛体は、取扱い時の流動性が悪く、さらには、溶剤へ溶解する際に長時間を要するといった取扱い性の面でも障害となり得る。従来、粒子径が数10〜数1000μmの(メタ)アクリル系重合体粒子は、耐ブロッキング性が不十分で取扱い性が十分ではなかった。
このようなブロッキングを防止する方法として、特許文献1及び2には、重合体紛体の表面を乳化重合で製造した乳化重合体で被覆させる方法が開示されている。
国際公開2004/076538号 特開平6−179754号公報
しかしながら、特許文献1に記載の重合体紛体は、溶剤に溶解して使用する際には、不溶解物が発生し溶剤に濁りが生じる。このためインクや塗料等の溶剤に溶解させて使用する用途に適していないという課題があった。特許文献2に記載の重合体紛体は、極性の低い低極性溶剤に溶解させた際には不溶解物が発生し、溶剤に濁りが生じてしまう。このためインクのような低極性溶剤を用いる用途には使用することが不可能であった。
よって、本発明の目的は、耐ブロッキング性及び溶剤溶解性、特に低極性溶剤への溶解性に優れる重合体粉体を提供することにある。
本発明は、以下の[1]から[5]を提供することにより上記目的を達成したものである。
[1] 質量平均粒子径が20μm以上1000μm以下であり、且つ溶解度パラメーターが20.00(J/cm1/2以下である(メタ)アクリル系重合体粒子(A)を、重量平均分子量(Mw)が5,000以上60,000以下であり、体積平均粒子径が10nm以上5,000nm以下であり、且つ溶解度パラメーターが20.00(J/cm1/2以下である(メタ)アクリル系重合体粒子(B)で被覆した重合体紛体であって、(メタ)アクリル系重合体粒子(A)100質量部に対する(メタ)アクリル系重合体粒子(B)の被覆量が0.2質量部以上25質量部以下である重合体紛体。
[2] (メタ)アクリル系重合体粒子(B)が、アクリロイルオキシ基又はメタクリロイルオキシ基が2級炭素原子又は3級炭素原子に結合した(メタ)アクリル酸エステル単量体(a)である構成単位を含む前記[1]記載の重合体紛体。
[3] (メタ)アクリル系重合体粒子(B)が、前記(メタ)アクリル酸エステル単量体(a)である構成単位を20質量%以上含む前記[2]記載の重合体紛体。
[4] (メタ)アクリル系重合体粒子(B)が、前記(メタ)アクリル酸エステル単量体(a)としてアクリロイルオキシ基又はメタクリロイルオキシ基が4以上12以下の炭素数を有する2級炭素原子又は3級炭素原子に結合した(メタ)アクリル酸エステル単量体(a1)を含む前記[2]又は[3]記載の重合体紛体。
[5] (メタ)アクリル系重合体粒子(A)のガラス転移温度が50℃以下である前記[1]から[4]のいずれかに記載の重合体紛体。
本発明の重合体紛体は、耐ブロッキング性及び溶剤溶解性、特に低極性溶剤への溶解性に優れるものである。
以下、本発明について詳細に説明する。本発明において、(メタ)アクリル酸エステルは、アクリル酸エステル又はメタクリル酸エステルを意味する。また、(メタ)アクリル系重合体は、(メタ)アクリル酸エステル由来の単量体単位を含む重合体を意味する。
本発明における(メタ)アクリル系重合体粒子(A)は質量平均粒子径20μm以上1000μm以下の重合体粒子である。ここで質量平均粒子径は、重合体粒子20gを5分間振とうさせて分級し、その平均粒子径を標準ふるいにより求めた値である。
(メタ)アクリル系重合体粒子(A)は、単独重合体、ランダム共重合体、グラフト共重合体、ブロック共重合体等のいかなる構造を有するものであっても良い。
(メタ)アクリル系重合体粒子(A)の製造方法については、特に制限はないが、塊状重合、懸濁重合、乳化重合及び溶液重合等公知の方法が挙げられる。これらのうち、粒子径の制御のし易さ及び合成のし易さの点で、懸濁重合が好ましい。重合温度については特に制限はなく、通常、−100〜250℃の温度範囲、好ましくは0〜200℃の温度範囲で重合できる。
(メタ)アクリル系重合体粒子(A)を重合するに際しては、連鎖移動剤やラジカル重合開始剤を用いても良い。連鎖移動剤としては、水素、メルカプタン類、αメチルスチレンダイマー、テルペノイド類及びコバルト連鎖移動剤類等が挙げられるが、特に制限はない。連鎖移動剤は、1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。連鎖移動剤として用いられる好適なメルカプタン類の具体例としては、n−オクチルメルカプタン、n−ドデシルメルカプタン、tert−ドデシルメルカプタン、n−オクチルメルカプタン、n−テトラデシルメルカプタン、n−ヘキシルメルカプタン及びチオグリコール酸2−エチルヘキシル等が挙げられるが、特に制限はない。連鎖移動剤の含有量は、用いる単量体の合計100質量部に対して0.01〜5質量部にすることが好ましいが、特に制限はない。
ラジカル重合開始剤としては、有機過酸化物やアゾ化合物等が挙げられるが、特に制限はない。ラジカル重合開始剤は、1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。ラジカル重合開始剤として用いられる好適な有機過酸化物の具体例としては、t−ブチルパーオキシピバレート、o−メチルベンゾイルパーオキサイド、ビス−3,5,5−トリメチルヘキサノイルパーオキサイド、オクタノイルパーオキサイド、シクロヘキサノンパーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイド、メチルエチルケトンパーオキサイド、ジクミルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイド、ジイソプロピルベンゼンハイドロパーオキサイド、t−ブチルハイドロパーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキサイド、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート及び1,1,3,3−テトラメチルブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート等が挙げられるが、特に制限はない。また、アゾ化合物の具体例としては、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、2,2’−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)及び2,2’−アゾビス(2,4−ジメチル−4−メトキシバレロニトリル)等が挙げられるが、特に制限はない。これらの中でも、ベンゾイルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイド、1,1,3,3−テトラメチルブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)及び2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)が好ましい。ラジカル重合開始剤の添加量は、用いる単量体の合計100質量部に対して0.0001〜10質量部にすることが好ましいが、特に制限はない。
(メタ)アクリル系重合体粒子(A)の溶解度パラメーター(Solubility Parameter:Sp値)は20.00(J/cm1/2以下である。溶解度パラメーターが、20.00(J/cm1/2を超えると、低極性溶剤への溶解性が低下する。
ここで、溶解度パラメーターは、式(1)により求める。Sp(Ui)は重合体を構成する単量体単位の原料単量体のSp値であり、polymer Engineering and Science,Vol.14,147(1974)に記載されているFedorsの方法にて求めることができる。以下に、代表的な単量体のSp値(Sp(Ui))を示す。
Figure 2019006896
<代表的な単量体のSp値(Sp(Ui))>
・メチルメタクリレート:20.32(J/cm1/2
・エチルメタクリレート:19.89(J/cm1/2
・n−ブチルメタクリレート:19.33(J/cm1/2
・i−ブチルメタクリレート:18.96(J/cm1/2
・t−ブチルメタクリレート:18.29(J/cm1/2
・2−エチルヘキシルメタクリレート:18.50(J/cm1/2
・イソボルニルメタクリレート:19.61(J/cm1/2
・シクロヘキシルメタクリレート:19.89(J/cm1/2
・メタクリル酸:25.65(J/cm1/2
・n−ブチルアクリレート:19.99(J/cm1/2
・スチレン:20.09(J/cm1/2
・2−ヒドロキシエチルメタクリレート:27.56(J/cm1/2
(メタ)アクリル系重合体粒子(A)は、そのガラス転移温度(Tg)が50℃以下であることが好ましい。ガラス転移温度が50℃を超えると、低極性溶剤への溶解性が低下する場合がある。(メタ)アクリル系重合体粒子(A)のガラス転移温度は45℃以下であることが好ましい。
本明細書において「ガラス転移温度(Tg)」(単位:℃)は、下記式(2)で示されるFoxの計算式により算出したものである。
Figure 2019006896
(メタ)アクリル系重合体粒子(A)は、少なくとも一つの(メタ)アクリル酸エステル単量体から形成される構成単位を含むものである。(メタ)アクリル酸エステルの具体例として例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−プロピル(メタ)アクリレート、i−プロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、i−ブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、n−ペンチル(メタ)アクリレート、i−ペンチル(メタ)アクリレート、n−へキシル(メタ)アクリレート、n−オクチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、イソステアリル(メタ)アクリレート及び4−t−ブチルシクロヘキシル(メタ)アクリレート等の直鎖又は分岐状の炭化水素骨格を有するアルキル(メタ)アクリレート;シクロヘキシル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、アダマンチル(メタ)アクリレート、トリシクロデカニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンタジエニル(メタ)アクリレート及びジシクロペンタニル(メタ)アクリレート等の脂環式骨格を有するアルキル(メタ)アクリレート;グリシジル(メタ)アクリレート及びヒドロキシブチル(メタ)アクリレートグリシジルエーテル等のグリシジル基含有(メタ)アクリル酸エステル;フェノキシ(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、フェニル(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート、フェノキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、ノニルフェノールEO付加物(メタ)アクリレート及びo−ビフェニルオキシエチル(メタ)アクリレート等の芳香族環含有(メタ)アクリル酸エステル;(メタ)アクリル酸アンモニウム、(メタ)アクリル酸ナトリウム及び(メタ)アクリル酸カリウム等の(メタ)アクリル酸塩;テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート等の環状エーテル含有(メタ)アクリレート;N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート及びN−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート等のアミノ基含有(メタ)アクリレート;(メタ)アクリルアミド、(メタ)アクリルアミドジアセトンアクリルアミド、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、N−メトキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−エトキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−ブトキシメチル(メタ)アクリルアミド及び(メタ)アクリロイルモルホリン等の(メタ)アクリルアミド誘導体;2−(メタ)アクリロイルオキシエチルアシッドホスフェート及び2−(メタ)アクリロイルオキシエチルアシッドホスフェート・モノエタノールアミン塩、ジフェニル((メタ)アクリロイルオキシエチル)ホスフェート、(メタ)アクリロイルオキシプロピルアシッドホスフェート、3−クロロ−2−アシッド・ホスホオキシプロピル(メタ)アクリレート、アシッド・ホスホオキシポリオキシエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート及びアシッド・ホスホオキシポリオキシプロピレングリコール(メタ)アクリレート等のリン酸基含有単量体;2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、6−ヒドロキシヘキシル(メタ)アクリレート、1,2−ジヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、1,2−ジヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、1,2−ジヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、1,2−ジヒドロキシ5−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、1,1−ジヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、1,1−ジヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、1,1−ジヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、1,2,3−トリヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、1,2,3−トリヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、1,1,2−トリヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート及び1,1,2−トリヒドロキシブチル(メタ)アクリレート等のヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート;2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル(メタ)アクリレート等の芳香環含有ヒドロキシ(メタ)アクリレート;ヒドロキシポリエチレンオキシドモノ(メタ)アクリレート、ヒドロキシポリプロピレンオキシドモノ(メタ)アクリレート、ヒドロキシ(ポリエチレンオキシド−ポリプロピレンオキシド)モノ(メタ)アクリレート、ヒドロキシ(ポリエチレンオキシド−プロピレンオキシド)モノ(メタ)アクリレート、ヒドロキシ(ポリエチレンオキシド−ポリテトラメチレンオキシド)モノ(メタ)アクリレート、ヒドロキシ(ポリエチレンオキシド−テトラメチレンオキシド)モノ(メタ)アクリレート、ヒドロキシ(ポリプロピレンオキシド−ポリテトラメチレンオキシド)モノ(メタ)アクリレート、ヒドロキシ(ポリプロピレンオキシド−ポリテトラメチレンオキシド)モノ(メタ)アクリレート、1,2−ジヒドロキシポリエチルオキシド(メタ)アクリレート、1,2−ジヒドロキシポリプロピレンオキシド(メタ)アクリレート、ポリヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート;1,2,3−トリヒドロキシプロピレングリコール(メタ)アクリレート及び1,1,2−トリヒドロキシプロピレングリコール(メタ)アクリレート等のヒドロキシポリアルキレンオキシド(メタ)アクリレート;アクリル酸、メタクリル酸、コハク酸モノ(2−(メタ)アクリロイロキシエチル)及びω−カルボキシ−ポリカプロラクトンモノ(メタ)アクリレート等のカルボキシル基含有(メタ)アクリレート等が挙げられる。
(メタ)アクリル酸エステルの中でも、低極性溶剤への溶解性の点から、炭素数が4以上の直鎖若しくは分岐状の炭化水素骨格を有するアルキル(メタ)アクリレート及び/又は脂環式骨格を有するアルキル(メタ)アクリレートを含むことが好ましく、n−ブチル(メタ)アクリレート、i−ブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート及びイソボルニル(メタ)アクリレートのうちの少なくとも一つを含むことがより好ましい。なお、(メタ)アクリル酸エステル単量体は一種を単独で用いてもよく、二種以上を併用してもよい。
(メタ)アクリル系重合体粒子(A)は、上述の(メタ)アクリル酸エステル単量体由来の繰り返し単位以外の単量体由来の繰り返し単位を含んでもよい。(メタ)アクリル酸エステル単量体以外の単量体由来の繰り返し単位としては、スチレン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレン、ビニルトルエン及びクロルスチレン等の芳香族ビニル単量体;アクリロニトリル、メタクリロニトリル、α−シアノアクリレート、ジシアノビニリデン及びフマロニトリル等のシアン化ビニル単量体;クロトン酸、イソクロトン酸、ケイ皮酸、イタコン酸、マレイン酸、フマル酸、シトラコン酸、メサコン酸及びグルタコン酸等のカルボキシル基含有単量体;ビニルスルホン酸及び2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸等のスルホン酸基含有単量体;ジビニルベンゼン、ジビニルナフタリン及びジビニルエーテル等の多官能単量体;酢酸ビニル及びプロピオン酸ビニル等のビニル系モノマー;1,3−ブタジエン、イソプレン、2−クロロ−1、3−ブタジエン及びクロロプレン等の共役ジエン単量体等に由来する繰り返し単位を挙げることができる。これら(メタ)アクリル酸エステル単量体以外の単量体単位は一種を単独で用いてもよく、二種以上を併用してもよい。
(メタ)アクリル系重合体粒子(A)は、後述する(メタ)アクリル系重合体粒子(B)との相溶性の点から、上述の(メタ)アクリル酸エステルから形成される構成単位を50質量%以上含むものが好ましく、80質量%以上含むものがより好ましい。
(メタ)アクリル系重合体粒子(A)は、その重量平均分子量Mwが500以上2,000,000以下であることが好ましい。Mwが500未満では十分な耐ブロッキング性を発現することができない場合がある。またMwが2,000,000を超えると溶剤溶解性が悪化する場合がある。Mwの下限は2,000以上がより好ましく、10,000以上が更に好ましい。Mwの上限は1,500,000以下がより好ましく、1,000,000以下が更に好ましい。
本明細書において「重量平均分子量」とは、GPC−LS法(GelPermeationChromatography−Light Scattering Method:GPC−光散乱法)で測定されたポリスチレン換算の重量平均分子量を意味するものとする。
(メタ)アクリル系重合体粒子(B)は、その重量平均分子量(Mw)が5,000以上60,000以下であり、体積平均粒子径が10nm以上5,000nm以下であり、溶解度パラメーターが20.00(J/cm1/2以下である。(メタ)アクリル系重合体粒子(B)は、アクリロイルオキシ基又はメタクリロイルオキシ基が2級炭素原子又は3級炭素原子に結合した(メタ)アクリル酸エステル単量体(a)から形成される構成単位を含むことが好ましい。ここで、2級炭素原子又は3級炭素原子とは、アクリロイルオキシ基又はメタクリロイルオキシ基を除く、水素原子以外の任意の基を2つ又は3つ有する炭素原子であり、これら任意の基は互いに結合して環を形成してもよいものである。
(メタ)アクリル系重合体粒子(B)は、その溶解度パラメーター(Solubility Parameter:Sp値)が20.00(J/cm1/2以下である。溶解度パラメーターが、20.00(J/cm1/2を超えると、低極性溶剤への溶解性が低下する。
アクリロイルオキシ基又はメタクリロイルオキシ基が2級炭素原子又は3級炭素原子に結合した(メタ)アクリル酸エステル単量体としては、例えば、メタクリル酸シクロペンチル、メタクリル酸シクロヘキシル、メタクリル酸シクロヘプチル、メタクリル酸シクロオクチル、メタクリル酸4−t−ブチルシクロヘキシル、メタクリル酸3,3,5−トリメチルシクロヘキシル、メタクリル酸トリシクロデカニル、メタクリル酸シクロペンタジエニル、メタクリル酸イソボルニル及びメタクリル酸アダマンチル等の脂環式炭化水素基を有するメタクリル酸エステル単量体;メタクリル酸イソプロピル、メタクリル酸t−ブチル、メタクリル酸t−アミル、メタクリル酸ジプロピルメチル、メタクリル酸トリプロピルメチル、メタクリル酸ジイソプロピルメチル、メタクリル酸トリイソプロピルメチル、メタクリル酸ジブチルメチル、メタクリル酸トリブチルメチル、メタクリル酸ジイソブチルメチル、メタクリル酸トリイソブチルメチル、メタクリル酸ジt−ブチルメチル及びメタクリル酸トリt−ブチルメチル等の分岐状炭化水素基を有するメタクリル酸エステル単量体;アクリル酸シクロペンチル、アクリル酸シクロヘキシル、アクリル酸シクロヘプチル、アクリル酸シクロオクチル、アクリル酸4−t−ブチルシクロヘキシル、アクリル酸3,3,5−トリメチルシクロヘキシル、アクリル酸トリシクロデカニル、アクリル酸シクロペンタジエニル、アクリル酸イソボルニル及びアクリル酸アダマンチル等の脂環式炭化水素基を有するアクリル酸エステル単量体;アクリル酸イソプロピル、アクリル酸t−ブチル、アクリル酸t−アミル、アクリル酸ジプロピルメチル、アクリル酸トリプロピルメチル、アクリル酸ジイソプロピルメチル、アクリル酸トリイソプロピルメチル、アクリル酸ジブチルメチル、アクリル酸トリブチルメチル、アクリル酸ジイソブチルメチル、アクリル酸トリイソブチルメチル、アクリル酸ジt−ブチルメチル及びアクリル酸トリt−ブチルメチル等の分岐状炭化水素基を有するアクリル酸エステル単量体等が挙げられる。これらは、1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
前記の(メタ)アクリル酸エステル単量体の中でも、耐ブロッキング性と低極性溶剤への溶解性の観点から、アクリロイルオキシ基又はメタクリロイルオキシ基が、4以上12以下の炭素数を有する、2級炭素原子又は3級炭素原子に結合した(メタ)アクリル酸エステル単量体(a1)が好ましく、メタクリル酸シクロペンチル、メタクリル酸シクロヘキシル、メタクリル酸シクロヘプチル、メタクリル酸シクロオクチル、メタクリル酸4−t−ブチルシクロヘキシル、メタクリル酸3,3,5−トリメチルシクロヘキシル、メタクリル酸トリシクロデカニル、メタクリル酸シクロペンタジエニル、メタクリル酸イソボルニル及びメタクリル酸アダマンチル等の脂環式炭化水素基を有するメタクリル酸エステル単量体;アクリル酸シクロペンチル、アクリル酸シクロヘキシル、アクリル酸シクロヘプチル、アクリル酸シクロオクチル、アクリル酸4−t−ブチルシクロヘキシル、アクリル酸3,3,5−トリメチルシクロヘキシル、アクリル酸トリシクロデカニル、アクリル酸シクロペンタジエニル、アクリル酸イソボルニル及びアクリル酸アダマンチル等の脂環式炭化水素基を有するアクリル酸エステル単量体;メタクリル酸t−ブチル、メタクリル酸t−アミル、アクリル酸t−ブチル及びアクリル酸t−アミル等がより好ましい。
さらに、これらの中でも特に、炭化水素基にシクロヘキシル基、4−t−ブチルシクロヘキシル基、3,3,5−トリメチルシクロヘキシル基、イソボルニル基、トリシクロデカニル基又はシクロペンタジエニル基等を有する脂環式炭化水素基含有単量体;t−ブチル基を有する単量体が特に好ましい。具体的には、メタクリル酸シクロヘキシル、メタクリル酸4−t−ブチルシクロヘキシル、メタクリル酸3,3,5−トリメチルシクロヘキシル、メタクリル酸イソボルニル、メタクリル酸トリシクロデカニル、アクリル酸シクロヘキシル、アクリル酸4−t−ブチルシクロヘキシル、アクリル酸3,3,5−トリメチルシクロヘキシル、アクリル酸イソボルニル、アクリル酸トリシクロデカニル、メタクリル酸t−ブチル及びアクリル酸t−ブチルが特に好ましい。これらの中でも、耐ブロッキング性発現と低極性溶剤への溶解性の両立の点から、メタクリル酸t−ブチル及びアクリル酸t−ブチルが最も好ましい。
(メタ)アクリル系重合体粒子(B)は、低極性溶剤への溶解性の点から、(メタ)アクリル酸エステル単量体(a)から形成される構成単位を20質量%以上含むものが好ましく、45質量%以上がより好ましい。
(メタ)アクリル系重合体粒子(B)は、(メタ)アクリル酸エステル単量体(a)以外の上述の(メタ)アクリル酸エステル単量体から形成される構成単位を含んでもよい。これらは、1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。また、上述の(メタ)アクリル酸エステル単量体由来の繰り返し単位以外の単量体由来の繰り返し単位を含んでもよい。これらは、1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
(メタ)アクリル系重合体粒子(B)では、(メタ)アクリル酸エステル単量体(a)以外の上述の(メタ)アクリル酸エステル単量体から形成される構成単位は、低極性溶剤への溶解性の点から、80質量%以下であることが好ましく、55質量%以下であることがより好ましい。
(メタ)アクリル系重合体粒子(B)は、(メタ)アクリル系重合体粒子(A)との相溶性の点から(メタ)アクリル酸エステル単量体由来の繰り返し単位以外の単量体由来の繰り返し単位が50質量%未満であることが好ましく、20質量%未満がより好ましい。
(メタ)アクリル系重合体粒子(B)は、そのガラス転移温度(Tg)が50℃以上であることが好ましい。ガラス転移温度が50℃以上であれば、耐ブロッキング性をより向上できる。(メタ)アクリル系重合体粒子(B)のガラス転移温度は60℃以上であることがより好ましい。また、ガラス転移温度は200℃以下が好ましい。ガラス転移温度が200℃以下であれば、(メタ)アクリル系重合体粒子(A)への被覆が容易である。ガラス転移温度は170℃以下であることがより好ましい。
(メタ)アクリル系重合体粒子(B)は、その重量平均分子量Mwが5,000以上60,000以下である。Mwが5,000未満では十分な耐ブロッキング性を発現することができない。またMwが60,000を超えると低極性溶剤への溶解性が悪化する。Mwの下限は10,000以上がより好ましく、15,000以上が更に好ましい。Mwの上限は55,000以下がより好ましく、50,000以下が更に好ましい。
(メタ)アクリル系重合体粒子(B)は、その体積平均粒子径が10nm以上5,000nm以下である。体積平均粒子径が10nm未満であると、単位体積当たりの粒子表面積が大きくなり、(メタ)アクリル系重合体粒子(A)への被覆がしにくくなるため、十分な耐ブロッキング性を得ることができない。体積平均粒子径が5,000nmを超えると、単位体積当たりの粒子表面積が小さくなり、(メタ)アクリル系重合体粒子(A)への被覆がしにくくなるため、十分な耐ブロッキング性を得ることができない。体積平均粒子径の下限は50nm以上がより好ましく、100nm以上が更に好ましい。体積平均粒子径の上限は1,500nm以下が好ましく、1,000nm以下が更に好ましい。ここで、(メタ)アクリル系重合体粒子(B)の体積平均粒子径とは、光散乱光度計を用いて測定した値のことである。
(メタ)アクリル系重合体粒子(B)の製造方法としては特に制限はないが、塊状重合、懸濁重合、乳化重合、溶液重合等公知の方法が挙げられる。このうち、粒子径の制御のし易さ及び合成のし易さの点で乳化重合が好ましい。
乳化重合により(メタ)アクリル系重合体粒子(B)を製造する方法としては、例えば、単独の単量体又は複数の単量体の混合物、乳化剤及び重合開始剤を、加熱して重合することにより乳化液(エマルション)を得る方法を挙げることができる。
乳化重合の際に使用する乳化剤としては、例えば、アニオン性乳化剤(ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ラウリルスルホン酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、アルケニルコハク酸ジカリウム、ジアルキルスルホコハク酸ナトリウム等)、ポリオキシエチレン基を含むアニオン性乳化剤、ノニオン性乳化剤(ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル等)及び分子中にビニル重合性二重結合を有する反応性乳化剤等公知のものを用いることができる。これらの中でも、(メタ)アクリル系重合体粒子(A)への被覆のし易さから、アニオン系乳化剤を含むことが好ましい。
乳化重合の際に使用する重合開始剤としては、例えば、ベンゾイルパーオキサイド、クメンハイドロパーオキサイド及び過酸化水素等の過酸化物;アゾビスイソブチロニトリル等のアゾ化合物;過硫酸アンモニウム及び過硫酸カリウム等の過硫酸化合物;過塩素酸化合物及び過ホウ酸化合物又は過酸化物と還元性スルホキシ化合物との組み合わせからなるレドックス系開始剤等公知の技術のものを用いることができるが、特に制限はない。
乳化重合の際には、連鎖移動剤を使用してもよい。連鎖移動剤としては、n−オクチルメルカプタン、n−ドデシルメルカプタン、tert−ドデシルメルカプタン、n−オクチルメルカプタン、n−テトラデシルメルカプタン、n−ヘキシルメルカプタン及びチオグリコール酸2−エチルヘキシル等のメルカプタン類、α−メチルスチレンダイマー等公知のものを用いることができるが、特に制限はない。
また、乳化重合により(メタ)アクリル系重合体粒子(B)を製造する方法としては、重合装置の容器内でシード粒子を含む乳化液を作製し、その後、シード粒子を含む乳化液に単独重合体又は共重合体となる材料を少量ずつ滴下し、所定の温度で加熱して重合する方法(シード重合法)によって乳化液を製造する方法を挙げることもできる。このような方法によって(共)重合体を製造した場合、(共)重合体の粒子径を容易に制御することができる。シード粒子は、重合装置の容器内に(共)重合体となる材料の一部を少量投入し、一括して攪拌しながら加熱して(共)重合することにより、シード粒子を含む乳化液を製造する方法等により得られる。なお、シード粒子を製造する際に用いる(共)重合体となる材料は、重合されて(共)重合体となる材料のうちの一部であり、シード粒子の存在する重合装置の容器内に滴下される(共)重合体となる材料と同じ組成であってもよいし、異なっていても良い。また、シード粒子を製造する際には、空気雰囲気下又は窒素等の不活性ガス雰囲気下のいずれで行ってもよい。
(メタ)アクリル系重合体粒子(B)の構造は、特に限定されるものではなく、単独重合体、ランダム共重合体、ブロック共重合体、グラフト共重合体等のいずれであってもよい。また、コアシェル構造や海島状異相構造といった複合共重合体であってもよい。複合共重合体を乳化重合により製造する場合の製造方法としては、共重合体の原料単量体のうちの一種以上の単量体を滴下した後、引き続き、残りの原料単量体のうちの一種以上の単量体を滴下する工程等が挙げられるが、特に限定はされない。
また、乳化重合で得られた(メタ)アクリル系重合体粒子(B)を含むエマルションのpH値は特に限定されないが、1〜11の範囲であることが好ましい。pHが上記範囲内であれば、(メタ)アクリル系重合体粒子(A)への被覆が進行しやすい。
本発明の重合体紛体は、(メタ)アクリル系重合体粒子(A)100質量部に対する(メタ)アクリル系重合体粒子(B)の被覆量が0.2質量部以上25質量部以下である。被覆量が0.2質量部以上であると、耐ブロッキング性が向上する。また、被覆量が25質量部以下であると、(メタ)アクリル系重合体粒子(A)の物性に影響が少ない。(メタ)アクリル系重合体粒子(A)100質量部に対する(メタ)アクリル系重合体粒子(B)の被覆量は、耐ブロッキング性と(メタ)アクリル系重合体粒子の物性維持の両立の点から、0.3質量部以上20質量部以下であることが好ましく、0.5質量部以上15質量部以下であることがさらに好ましく、1質量部以上10質量部以下であることが特に好ましい。
ここで、被覆とは、(メタ)アクリル系重合体粒子(A)の全表面を(メタ)アクリル系粒子(B)で被覆することのほか、(メタ)アクリル系重合体粒子(A)の表面を部分的に(メタ)アクリル系重合体粒子(B)で被覆することも意味する。
(メタ)アクリル系重合体粒子(A)をアクリル系粒子(B)で被覆する方法としては特に限定されないが、例えば以下に例示する方法が挙げられる。しかしながら、以下に例示した方法に限定されない。
(メタ)アクリル系重合体粒子(A)からなる水懸濁液を調製した後、(メタ)アクリル系重合体粒子(B)を含むエマルションを混合し、更に電解質水溶液を添加した後、加温することで、(メタ)アクリル系重合体粒子(A)の表面の一部又は全部が(メタ)アクリル系重合体粒子(B)で被覆され、本発明の重合体紛体を得ることができる。尚、引き続き固液分離することで、乾燥した固形状の本発明の重合体紛体を回収することも可能である。この方法において、懸濁重合で製造した(メタ)アクリル系重合体粒子(A)を用いる場合、懸濁重合で得られた懸濁液をそのまま水懸濁液として使用することも可能である。また乳化重合で製造した(メタ)アクリル系重合体粒子(B)を用いる場合、乳化重合で得られたエマルションをそのまま使用することも可能である。
(メタ)アクリル系重合体粒子(A)と(メタ)アクリル系重合体粒子(B)とを含む水懸濁液に電解質水溶液を添加しても、(メタ)アクリル系重合体粒子(A)の水懸濁液に電解質水溶液を添加した後に(メタ)アクリル系重合体粒子(B)を添加しても、どちらでも構わない。また、電解質は電解質水溶液でなく、固体状の電解質をそのまま添加しても構わない。
(メタ)アクリル系重合体粒子(A)の水懸濁液と、(メタ)アクリル系重合体粒子(B)を混合する方法は、撹拌下に、(メタ)アクリル系重合体粒子(A)の水懸濁液へ(メタ)アクリル系重合体粒子(B)を添加することが好ましいが、(メタ)アクリル系重合体粒子(B)のエマルション又は水懸濁液中へ(メタ)アクリル系重合体粒子(A)又は(メタ)アクリル系重合体粒子(A)の水懸濁液を添加してもよい。このようにすることで、(メタ)アクリル系重合体粒子(B)が、(メタ)アクリル系重合体粒子(A)表面に凝析(析出)し、(メタ)アクリル系重合体粒子(A)の表面が(メタ)アクリル系重合体粒子(B)で被覆された本発明の重合体紛体を得ることができる。
(メタ)アクリル系重合体粒子(A)の水懸濁液として、懸濁重合後の懸濁液を用いる場合、通常の懸濁重合の操作で得られる懸濁液をそのまま用いることが可能であり、製造効率上最も簡単であるため好ましい。通常の操作で得られる懸濁重合後の懸濁液の固形分濃度は25〜50質量%である。(メタ)アクリル系重合体粒子(B)として乳化重合で得たエマルションを使用する場合、通常の操作で得られるエマルションをそのまま用いることが可能であり、製造効率上最も簡単であり、好ましい。通常、乳化重合で得られるエマルションの固形分濃度は25〜50質量%である。
電解質水溶液を水懸濁液へ添加する際の水懸濁液の温度に特に制限はないが、通常は0℃以上100℃以下の範囲である。
本発明に用いることのできる電解質水溶液は、エマルションを凝析・凝固し得る性質を有する有機酸(塩)又は無機酸(塩)の水溶液であれば特に限定されない。このような水溶液としては、例えば、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化リチウム、臭化ナトリウム、臭化カリウム、臭化リチウム、ヨウ化カリウム、ヨウ化ナトリウム、硫酸カリウム、硫酸ナトリウム、硫酸アンモニウム、塩化アンモニウム、硝酸ナトリウム、硝酸カリウム、塩化カルシウム、硫酸第一鉄、硫酸マグネシウム、硫酸亜鉛、硫酸銅、塩化バリウム、塩化第一鉄、塩化第二鉄、塩化マグネシウム、硫酸第二鉄、硫酸アルミニウム、カリウムミョウバン及び鉄ミョウバン等の無機塩類の水溶液、塩酸、硫酸、硝酸及びリン酸等の無機酸類の水溶液、酢酸及びギ酸等の有機酸類及びそれらの水溶液、酢酸ナトリウム、酢酸カルシウム、ギ酸ナトリウム及びギ酸カルシウム等の有機酸塩類の水溶液を一種単独又は二種以上を混合したものが挙げられる。これらの中でも、(メタ)アクリル系重合体粒子(A)表面への(メタ)アクリル系重合体粒子(B)による被覆の均一性の点で、塩化ナトリウム、塩化カリウム、硫酸ナトリウム、塩化アンモニウム、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、硫酸マグネシウム、塩化バリウム、塩化第一鉄、硫酸アルミニウム、カリウムミョウバン及び鉄ミョウバン等の無機塩の水溶液を好適に用いることができる。
電解質水溶液の濃度は、通常0.01質量%以上、好ましくは1.0質量%以上、さらに好ましくは5.0質量%以上である。電解質水溶液の濃度が0.01質量%以上であれば、多量の電解質水溶液を必要とせず、作業性が良好となる。
電解質水溶液を重合体混合懸濁液へ添加した後、重合体混合懸濁液の温度を、電解質水溶液を重合体混合懸濁液へ添加した際の温度から加温又は冷却して変更しても構わない。加温する場合その温度は、50℃以上120℃以下が好ましく、冷却する場合は20℃以下が好ましいが、必ずしも加温もしくは冷却する必要はない。
次に、実施例及び比較例により本発明を更に詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例によって制限されるものではない。
<重量平均分子量(Mw)測定>
重量平均分子量測定には東ソー製高速GPC装置HLC−8320GPC型を、検出器はRI検出器を用いた。使用したカラムは、(1)東ソー社製 TSKgel superHZM−M(4.6mmID×15cmL)を2本と(2)東ソー社製 TSKgel HZ2000(4.6mmID×15cmL)を1本連結して測定を行なった。溶離液はテトラヒドロフラン(安定剤のジブチルヒドロキシトルエンを含む)を用い、流速は0.35ml/分、注入口温度40℃、オーブン温度40℃及びRI温度40℃で測定した。サンプルは樹脂分0.2wt%になるようテトラヒドロフランで調整したものを10μl注入して測定を行なった。
<(メタ)アクリル系重合体粒子(A)の質量平均粒子径>
(メタ)アクリル系重合体粒子(A)の質量平均粒子径は、重合体粒子20gを5分間振とうさせて分級し、その平均粒子径を標準ふるいにより求めた値である。
<(メタ)アクリル系重合体粒子(B)の体積平均粒子径>
(メタ)アクリル系重合体粒子(B)の体積平均粒子径は、光散乱光度計 FPAR−1000型(大塚電子株式会社製)を用いて測定した値である。
<耐ブロッキング性>
重合体紛体約20gを内径56mmのシリンダー内へ入れ、上から5kgの荷重をかけた状態で50℃6時間静置した。その後、シリンダー内から重合体紛体の塊を取り出し重量(X)を測定し、25℃の環境下で目開き1mmの篩で3分間ふるいをかけた。そして篩を通過した重量(Y)を測定し、以下の式で解砕率を算出し、解砕率の値から耐ブロッキング性を以下の評価基準で判定した。
解砕率(%)=100×(Y/X)
・評価基準
◎:解砕率が90%以上
○:解砕率が50%以上90%未満
△:解砕率が20%以上50%未満
×:解砕率が20%未満
<溶解性>
撹拌機、冷却管及び温度計を備えた200mLフラスコ容器中に低極性溶剤のT−SOL150FLUID(東燃ゼネラル石油(株)製、商品名)60質量部を加え撹拌し、重合体紛体40質量部を投入した。そしてフラスコ容器内の温度を50℃に昇温して2時間保持した。その後、撹拌を止めて室温まで冷却し1時間静置した。そして得られたフラスコ容器内の反応溶液の外観を以下の評価基準で目視評価し、その結果から溶解性を判定した。
・評価基準
○:透明
△:透明も二層に分離
×:不溶解物あり
<被覆量>
実施例1及び比較例1については、以下の測定条件で測定した13C−NMRのチャートより、19ppmに現れる(メタ)アクリル系重合体粒子(A)由来のピークと、28ppmに現れる(メタ)アクリル系重合体粒子(B)由来のピークをもとに、あらかじめ作成した検量線から(メタ)アクリル系重合体粒子(A)100質量部に対する(メタ)アクリル系重合体粒子(B)の被覆量(質量部)を求めた。
装置:JEOL RESONANCE社製 FT−NMR装置 JNM−ECS400型
プローブ:JEOL RESONANCE社製 5mmデジタルオートチューンプローブ 40RO5AT/FGSQ型
周波数:400MHz
サンプル:重合体紛体20mgを1gの重クロロホルムに溶解
測定温度:35℃
測定モード:13C一次元モード
照射パルス:30度パルス
パルス繰返し時間 :3.304秒
待ち時間‥2.000秒
積算回数‥1024回
データポイント数:32768
共鳴周波数:100.53MHz
実施例2及び比較例3については、以下の測定条件で測定したH−NMRのチャートより、3.9ppmに現れる(メタ)アクリル系重合体粒子(A)由来のピークと、3.6ppmに現れる(メタ)アクリル系重合体粒子(B)由来のピークをもとに、積分比から(メタ)アクリル系重合体粒子(A)100質量部に対する(メタ)アクリル系重合体粒子(B)の被覆量(質量部)を求めた。
装置:JEOL RESONANCE社製 FT−NMR装置 JNM−ECS400型
プローブ:JEOL RESONANCE社製 5mmデジタルオートチューンプローブ 40RO5AT/FGSQ型
周波数:400MHz
サンプル:各化合物20mgを1gの重クロロホルムに溶解
測定温度:35℃
測定モード:H一次元モード
照射パルス:45度パルス
待ち時間‥12秒
積算回数‥128回
データポイント数:16384
<分散剤(1)の合成>
撹拌機、冷却管及び温度計を備えた重合装置中に、脱イオン水900質量部、メタクリル酸2−スルホエチルナトリウム60質量部、メタクリル酸カリウム10質量部及びメタクリル酸メチル(MMA)12質量部を加えて撹拌し、重合装置内を窒素置換しながら、重合温度50℃に昇温し、重合開始剤として2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオンアミジン)二塩酸塩0.08質量部を添加し、更に重合温度60℃に昇温した。該重合開始剤の添加と同時に、滴下ポンプを使用して、MMAを0.24質量部/分の速度で75分間連続的に滴下することで合計18質量部を加えた。重合温度60℃で6時間保持した後、室温に冷却して分散剤(1)を得た。この分散剤(1)の固形分は10%あった。
<(メタ)アクリル系重合体粒子(B)の合成>
加熱及び冷却が可能な重合装置の容器内に、水150質量部(溶媒)と、ラテムルASK(花王製、アルケニルコハク酸ジカリウムの溶液、乳化剤)2.5質量部と、過硫酸アンモニウム0.3質量部(重合開始剤)と、表1に示す単量体混合物と連鎖移動剤を投入し、窒素雰囲気中、回転数200rpmで攪拌しながら80℃で7時間加熱し、重合させて(メタ)アクリル系重合体粒子(B−1〜B−4)を含むエマルションを得た。得られた(メタ)アクリル系重合体粒子の物性について表1に示す。(メタ)アクリル系重合体粒子(B−1)と(B−2)は(メタ)アクリル系重合体粒子(B)に該当するものであるが、(メタ)アクリル系重合体粒子(B−3)は重量平均分子量が60,000を超える点で(メタ)アクリル系重合体粒子(B)に該当せず、(メタ)アクリル系重合体粒子(B−4)は溶解度パラメーターが20.00(J/cm1/2を超える点で(メタ)アクリル系重合体粒子(B)に該当しない。
Figure 2019006896
〔実施例1及び実施例2〕
撹拌機、冷却管及び温度計を備えた重合装置中に、脱イオン水145質量部、硫酸ナトリウム(NaSO)0.10質量部及び分散剤(1)0.25質量部を入れて撹拌して、均一な水溶液とした。次に、表2に示す単量体混合物と連鎖移動剤、開始剤を加え、分散液とした。この後、重合装置内を十分に窒素置換し、撹拌を継続しながら分散液を80℃に昇温してから2時間保持し、更に91℃に昇温して2時間保持し、(メタ)アクリル系重合体粒子(A)(A−1及びA−2)を含む水懸濁液を得た。得られた(メタ)アクリル系重合体粒子(A)について表2に示す。その後、撹拌を継続したまま反応液を60℃に冷却し、(メタ)アクリル系重合体粒子(A)を含む水懸濁液へ、(メタ)アクリル系重合体粒子(B)を含むエマルションを、実施例1については固形分比で(メタ)アクリル系重合体粒子(A)/(メタ)アクリル系重合体粒子(B)=100/1の割合、実施例2については固形分比で(メタ)アクリル系重合体粒子(A)/(メタ)アクリル系重合体粒子(B)=100/2の割合となるように投入した。そして60℃で30分間加熱撹拌を継続した後、反応液を30℃に冷却して、重合体紛体を含む水懸濁液を得た。この水懸濁液を濾過布で濾過し、濾過物を脱イオン水で洗浄、脱水し、40℃で16時間乾燥して、重合体紛体を得た。得られた重合体紛体の耐ブロッキング性、被覆量及び溶解性についての評価結果を表3に示す。
〔比較例1〕
(メタ)アクリル系重合体粒子(A)/(メタ)アクリル系重合体粒子(B)を100/0.3の割合に変更し、(メタ)アクリル系重合体粒子(B)の被覆量を0.2質量部未満の0.1質量部に変更した以外は実施例1と同様にして重合体紛体を得た。得られた重合体紛体の耐ブロッキング性、被覆量及び溶解性についての評価結果を表3に示す。この重合体紛体は、実施例1のものに比べて耐ブロッキング性が大きく劣っていた。
〔比較例2〕
(メタ)アクリル系重合体粒子(B−1)を溶解度パラメーターが20.00(J/cm1/2を超える20.32(J/cm1/2の(メタ)アクリル系重合体粒子(B−4)に変更した以外は実施例1と同様にして重合体紛体を得た。得られた重合体紛体の耐ブロッキング性、被覆量及び溶解性についての評価結果を表3に示す。この重合体紛体は、実施例1のものに比べて溶剤溶解性が大きく劣っていた。
〔比較例3〕
(メタ)アクリル系重合体粒子(B−1)を重量平均分子量が60,000を超える85,000の(メタ)アクリル系重合体粒子(B−3)に変更した以外は実施例2と同様にして重合体紛体を得た。得られた重合体紛体の耐ブロッキング性、被覆量及び溶解性についての評価結果を表3に示す。この重合体紛体は、実施例2のものに比べて溶剤溶解性が劣っていた。
Figure 2019006896
Figure 2019006896
本発明の重合体紛体は耐ブロッキング性及び溶剤溶解性、特に低極性溶剤への溶解性に優れており、印刷インキ、UVインキ、粘着剤、接着剤、修正液、ホットメルト、セラミック焼結剤、塗料、プライマー、ヒートシール剤、成形材料及びトナー等の用途に適している。

Claims (5)

  1. 質量平均粒子径が20μm以上1000μm以下であり、且つ溶解度パラメーターが20.00(J/cm1/2以下である(メタ)アクリル系重合体粒子(A)を、重量平均分子量(Mw)が5,000以上60,000以下であり、体積平均粒子径が10nm以上5,000nm以下であり、且つ溶解度パラメーターが20.00(J/cm1/2以下である(メタ)アクリル系重合体粒子(B)で被覆した重合体紛体であって、(メタ)アクリル系重合体粒子(A)100質量部に対する(メタ)アクリル系粒子重合体粒子(B)の被覆量が0.2質量部以上25質量部以下である重合体粉体。
  2. (メタ)アクリル系重合体粒子(B)が、アクリロイルオキシ基又はメタクリロイルオキシ基が2級炭素原子又は3級炭素原子に結合した(メタ)アクリル酸エステル単量体(a)である構成単位を含む請求項1記載の重合体紛体。
  3. (メタ)アクリル系重合体粒子(B)が、前記(メタ)アクリル酸エステル単量体(a)である構成単位を20質量%以上含む請求項2記載の重合体紛体。
  4. (メタ)アクリル系重合体粒子(B)が、前記(メタ)アクリル酸エステル単量体(a)としてアクリロイルオキシ基又はメタクリロイルオキシ基が4以上12以下の炭素数を有する2級炭素原子又は3級炭素原子に結合した(メタ)アクリル酸エステル単量体(a1)を含む請求項2又は3に記載の重合体紛体。
  5. (メタ)アクリル系重合体粒子(A)のガラス転移温度が50℃以下である請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の重合体紛体。
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