JP2019006157A - 車両前部用スライドドア装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ドア開口部を介した乗車時及び降車時における利便性の低下を抑制することができる車両前部用スライドドア装置を提供する。【解決手段】車両前部用スライドドア装置20は、複数のスライドユニット22A,22B,22Cを備えている。各スライドユニット22A〜22Cのうち、スライドユニット22A,22Bは、スライドドア21に設けられているレール40,50と、車体10に取り付けられているドアヒンジとを有し、第3のスライドユニット22Cは、車体10の下部に設けられている第3のレール60と、スライドドア21に設けられている第3のドアヒンジ65とを有する。【選択図】図1
Description
本発明は、車両前部用スライドドア装置に関する。
特許文献1には、車両の前部座席に着座すべく乗車したり、同前部座席に着座する乗員が降車したりする際に、車体の側面に形成されているドア開口部を開閉するスライドドアを備える車両前部用スライドドア装置の一例が記載されている。この装置は、スライドドアに設けられている第1のレールと、車室の天井に設けられている第2のレールと、車体に取り付けられているとともに第1のレールに対応する第1のドアヒンジと、スライドドアに取り付けられているとともに第2のレールに対応する第2のドアヒンジとを備えている。
第1のドアヒンジには第1のレールに係合する軸受が設けられているとともに、第2のドアヒンジには第2のレールに係合する軸受が設けられている。そして、各ドアヒンジに設けられている軸受は、各レールに対し、それらの延伸方向に移動可能となっている。こうしたレールに対する軸受の相対移動によって、ドア開口部を閉塞する閉塞位置と、同閉塞位置よりも車両前方に位置し、且つドア開口部を開放する開放位置との間でスライドドアがスライド移動するようになっている。
ところで、特許文献1に記載の装置では、第2のレールが車室の天井、すなわち車両の上部に配置されている。そのため、スライドドアの移動量は、車両の車体形状に大きく依存してしまう。そして、スライドドアの移動量を多くできない場合にあっては、ドア開口部を介した乗車及び降車を車両乗員が行いにくくなってしまう。すなわち、ドア開口部を介した乗車時及び降車時における利便性が低下してしまう。
本発明の目的は、ドア開口部を介した乗車時及び降車時における利便性の低下を抑制することができる車両前部用スライドドア装置を提供することにある。
上記課題を解決するための車両前部用スライドドア装置は、車体の側面に形成されている前部座席用のドア開口部を閉塞する閉塞位置と、同閉塞位置よりも車両前方に位置し、且つ前記ドア開口部を開放する開放位置との間でスライド移動するスライドドアと、レール、及び、前記レールの延伸方向に移動可能な態様で同レールに係合する係合部を含むドアヒンジを有する複数のスライドユニットと、を備えている。前記複数のスライドユニットのうち、側部用スライドユニットは、前記レールとして前記スライドドアに設けられている側部用レール、及び、前記ドアヒンジとして前記車体に取り付けられている側部用ドアヒンジを有している。また、下部用スライドユニットは、前記レールとして前記車体の下部に設けられている下部用レール、及び、前記ドアヒンジとして前記スライドドアに取り付けられている下部用ドアヒンジを有している。
上記構成では、側部用スライドユニット及び下部用スライドユニットを設けることで、スライドドアを閉塞位置と開放位置との間でスライド移動させており、車室の天井に配置されるレールと同レールに対応するドアヒンジとを含むスライドユニットが設けられていない。そのため、スライドドアの移動量を、車体形状に依存することはなく決定することができる。これにより、スライドドアを開放位置までスライド移動させることで、ドア開口部を介した車両乗員の降車及び乗車を行いやすくすることができる。したがって、ドア開口部を介して乗員が乗車したり降車したりする際における利便性の低下を抑制することができる。
上記車両前部用スライドドア装置において、前記各レールは、車両前方に向かうにつれて車両幅方向外側に位置するように延伸する延伸部をそれぞれ有することが好ましい。
上記構成によれば、スライドドアは、各レールの延伸部の延伸方向にスライド移動する。そのため、閉塞位置から開放位置に向けてスライドドアをスライド移動させると、スライドドアにおいて車両前側に位置する部位ほど、車両幅方向外側に位置するようになる。すなわち、開放位置に位置するスライドドアと車両前部との隙間を広くすることができる。したがって、車両の前輪が転舵しても、同前輪とスライドドアとが接触することを回避できる。
上記構成によれば、スライドドアは、各レールの延伸部の延伸方向にスライド移動する。そのため、閉塞位置から開放位置に向けてスライドドアをスライド移動させると、スライドドアにおいて車両前側に位置する部位ほど、車両幅方向外側に位置するようになる。すなわち、開放位置に位置するスライドドアと車両前部との隙間を広くすることができる。したがって、車両の前輪が転舵しても、同前輪とスライドドアとが接触することを回避できる。
上記車両前部用スライドドア装置において、前記側部用スライドユニットは、第1の側部用スライドユニットと、前記第1の側部用スライドユニットと前記下部用スライドユニットとの間に配置されている第2の側部用スライドユニットと、を有していることがある。この場合、前記第1の側部用スライドユニットは、前記側部用レールとして第1の側部用レール、及び、前記側部用ドアヒンジとして第1の側部用ドアヒンジを有し、前記第2の側部用スライドユニットは、前記側部用レールとして第2の側部用レール、及び、前記側部用ドアヒンジとして第2の側部用ドアヒンジを有していることとなる。
上記車両前部用スライドドア装置では、前記第1の側部用ドアヒンジの前記係合部に、前記第1の側部用レールに対して上側から接触するローラを設け、前記第2の側部用ドアヒンジの前記係合部に、前記第2の側部用レールに対して下側から接触するローラを設けることが好ましい。
上記構成によれば、第1及び第2の各側部用スライドユニットのうち、上側に位置する第1の側部用スライドユニットでは、第1の側部用レールに上側からローラが接触している一方で、下側に位置する第2の側部用スライドユニットでは、第2の側部用レールに下側からローラが接触している。すなわち、スライドドア、第1の側部用レール及び第2の側部用レールを一つの剛体と見なした場合、上側に位置する第1の側部用ドアヒンジの係合部は同剛体に対して上側から係合し、下側に位置する第2の側部用ドアヒンジの係合部は同剛体に対して下側から係合することとなる。そのため、スライドドアの上下のがたつきを抑えることができる。
上記車両前部用スライドドア装置において、前記下部用ドアヒンジの前記係合部に、前記下部用レールに対して上側から接触する上側ローラと、同下部用レールに対して下側から接触する下側ローラとを設けることが好ましい。
スライドドアが閉塞位置に位置している場合、スライドドアの前部は第1及び第2の各側部用スライドユニットによって支えられ、スライドドアの後部は、第1及び第2の各側部用スライドユニットよりも下方に位置する下部用スライドユニットによって支えられる。そのため、スライドドアは、後部を前部よりも下方に相対的に変位させる方向である第1の傾斜方向に傾きやすい。この点、上記構成では、下部用スライドユニットを構成する側部用ドアヒンジの係合部は、車体の下部に設けられている下部用レールに対して上側から接触する上側ローラを有している。すなわち、当該上側ローラ(すなわち、下部用ドアヒンジ)とスライドドアとを一つの剛体と見なした場合、第3の下部用レールは、同剛体を下側から支えることとなる。そのため、スライドドアが閉塞位置に位置しているときにスライドドアが第1の傾斜方向に傾くことを抑制できる。
一方、スライドドアが開放位置に位置している場合、スライドドアの後部は、各スライドユニットによって支えられる一方で、スライドドアの前部は支えられない。そのため、スライドドアは、後部を前部よりも上方に相対的に変位させる方向である第2の傾斜方向に傾きやすい。この点、上記構成では、下部用スライドドアを構成する下部用ドアヒンジの係合部は、下部用レールに対して下側から接触する下側ローラを有している。すなわち、当該下側ローラ(すなわち、下部用ドアヒンジ)とスライドドアとを一つの剛体と見なした場合、下部用レールは、同剛体を上側から支えることとなる。そのため、スライドドアが開放位置に位置しているときにスライドドアが第2の傾斜方向に傾くことを抑制できる。
上記車両前部用スライドドア装置は、前記第1の側部用ドアヒンジと前記第2の側部用ドアヒンジとの双方に連結されている車体側連結部材を備えることが好ましい。
上記構成によれば、スライドドアに設けられているレールに係合する係合部を有する2つの側部用ドアヒンジが、車体側連結部材を介して互いに連結されている。そのため、これら各側部用ドアヒンジががたつきにくくなる分、すなわち第1の側部用ドアヒンジの係合部と第2の側部用ドアヒンジの係合部との上下方向における位置関係が変わることを抑制できる分、スライドドアを円滑にスライド移動させることができる。
上記構成によれば、スライドドアに設けられているレールに係合する係合部を有する2つの側部用ドアヒンジが、車体側連結部材を介して互いに連結されている。そのため、これら各側部用ドアヒンジががたつきにくくなる分、すなわち第1の側部用ドアヒンジの係合部と第2の側部用ドアヒンジの係合部との上下方向における位置関係が変わることを抑制できる分、スライドドアを円滑にスライド移動させることができる。
上記車両前部用スライドドア装置は、前記第1の側部用レールと前記第2の側部用レールとの双方に連結されているドア側連結部材を備えることが好ましい。
上記構成によれば、第1の側部用レールと第2の側部用レールとの間隔が変わることを抑制できる。その結果、スライドドアの円滑なスライド移動に貢献することができる。
上記構成によれば、第1の側部用レールと第2の側部用レールとの間隔が変わることを抑制できる。その結果、スライドドアの円滑なスライド移動に貢献することができる。
上記の車両前部用スライドドア装置によれば、ドア開口部を介した乗車時及び降車時における利便性の低下を抑制することができる。
以下、車両前部用スライドドア装置の一実施形態を図1〜図17に従って説明する。
図1(a),(b)及び図2に示すように、本実施形態の車両前部用スライドドア装置20(以下、単に、「スライドドア装置」という。)は、車体10の側面に形成されているドア開口部11を開閉する前部座席用のスライドドア21と、複数(本実施形態では3つ)のスライドユニット22A,22B,22Cとを備えている。そして、スライドドア21は、ドア開口部11を閉塞する閉塞位置(図1(a)参照)と、閉塞位置よりも車両前方に位置し、且つ、ドア開口部11を開放する開放位置(図1(b)参照)との間でスライド移動するようになっている。なお、図2では、車体10の車両幅方向における中心が一点鎖線で示されている。
図1(a),(b)及び図2に示すように、本実施形態の車両前部用スライドドア装置20(以下、単に、「スライドドア装置」という。)は、車体10の側面に形成されているドア開口部11を開閉する前部座席用のスライドドア21と、複数(本実施形態では3つ)のスライドユニット22A,22B,22Cとを備えている。そして、スライドドア21は、ドア開口部11を閉塞する閉塞位置(図1(a)参照)と、閉塞位置よりも車両前方に位置し、且つ、ドア開口部11を開放する開放位置(図1(b)参照)との間でスライド移動するようになっている。なお、図2では、車体10の車両幅方向における中心が一点鎖線で示されている。
各スライドユニット22A〜22Cは、レールと、ドアヒンジとをそれぞれ備えている。各スライドユニット22A〜22Cのうち、第1のスライドユニット22Aは最も上側に配置されており、第3のスライドユニット22Cは最も下側に配置されている。そして、第2のスライドユニット22Bは、第1のスライドユニット22Aと第3のスライドユニット22Cとの間に配置されている。すなわち、本実施形態では、第3のスライドユニット22Cが、「下部用スライドユニット」の一例に相当する。そして、第1及び第2の各スライドユニット22A,22Bが、「側部用スライドユニット」の一例に相当する。特に、第1のスライドユニット22Aが「第1の側部用スライドユニット」の一例に相当し、第2のスライドユニット22Bが「第2の側部用スライドユニット」の一例に相当する。
図3及び図4には、スライドドア21が図示されている。なお、図4は、ドアトリム31を取り外した状態、すなわちスライドドア21の内部構造が模式的に図示されている。図3及び図4に示すように、スライドドア21には、窓開口部32と、窓開口部32を開閉する窓ガラス33と、窓開口部32よりも下側に配置されているインサイドハンドル34とが設けられている。そして、スライドドア21におけるインサイドハンドル34よりもやや下側には、第1のスライドユニット22Aのレールである第1のレール40が配置されている。また、スライドドア21における第1のレール40よりも下方には、第2のスライドユニット22Bのレールである第2のレール50が配置されている。また、スライドドア21における後方下部には、第3のスライドユニット22Cのドアヒンジである第3のドアヒンジ65が取り付けられている。
また、スライドドア21には、車両の乗員によるインサイドハンドル34の操作に連動して作動するロック機構35が設けられている。このロック機構35は、図1(a),(b)に図示するアウトサイドハンドル37の操作にも連動して作動する。スライドドア21が閉塞位置に位置している状況下でインサイドハンドル34が車両前方に操作されると、ロック機構35は、スライドドア21のスライド移動を規制する状態を解除するように作動し、スライドドア21のスライド移動を許容する。そして、スライドドア21が開放位置に達すると、ロック機構35が、スライドドア21のスライド移動を規制するように作動する。これにより、スライドドア21が開放位置に位置する状態が保持される。一方、スライドドア21が開放位置に位置している状況下でインサイドハンドル34が車両後方に操作されると、ロック機構35は、スライドドア21のスライド移動を規制する状態を解除するように作動し、スライドドア21のスライド移動を許容する。そして、スライドドア21が閉塞位置に達すると、ロック機構35が、スライドドア21のスライド移動を規制するように作動する。これにより、スライドドア21が閉塞位置に位置する状態が保持される。
次に、第1のスライドユニット22A及び第2のスライドユニット22Bについて説明する。
図4に示すように、第1及び第2の各スライドユニット22A,22Bのレール40,50は、スライドドア21における窓開口部32よりも下方に設けられている。すなわち、側部用スライドユニットは、スライドドア21における窓開口部32よりも下方に配置されているレールを有するユニットであるということができる。
図4に示すように、第1及び第2の各スライドユニット22A,22Bのレール40,50は、スライドドア21における窓開口部32よりも下方に設けられている。すなわち、側部用スライドユニットは、スライドドア21における窓開口部32よりも下方に配置されているレールを有するユニットであるということができる。
図5に示すように、第1及び第2の各スライドユニット22A,22Bのレール40,50の前部の各々は、車両後方に向かうにつれて車両幅方向内側に向かうように湾曲している湾曲部41,51となっている。また、第1及び第2の各スライドユニット22A,22Bのレール40,50は、湾曲部41,51の後端に接続されており、且つ規定方向に延伸している延伸部42,52をそれぞれ有している。すなわち、これら各延伸部42,52は、車両前方に向かうにつれて車両幅方向外側に位置するようにそれぞれ延伸している。言い換えると、延伸部42,52の延伸方向である規定方向は、車両前後方向と交差している。上述したように第1のスライドユニット22Aが第1の側部用スライドユニットの一例であり、第2のスライドユニット22Bが第2の側部用スライドユニットの一例である。そのため、本実施形態では、第1のスライドユニット22Aのレールである第1のレール40が「第1の側部用レール」の一例に相当し、第2のスライドユニット22Bのレールである第2のレール50が「第2の側部用レール」の一例に相当する。
図6に示すように、第1のスライドユニット22Aの第1のレール40は、複数の板材40A,40Bを加工することで構成されている。各板材40A,40Bのうち、第1の板材40Aは、支持部40aと、支持部40aよりも上方に位置する上側レール部40bとを有している。また、第1の板材40Aは、支持部40aの車両幅方向における外側の端と上側レール部40bの車両幅方向における外側の端とを繋ぐ連結レール部40cと、上側レール部40bの車両幅方向における内側の端から下方に延出する内側レール部40dとを有している。上側レール部40bの車両幅方向における外側の端は、支持部40aの車両幅方向における外側の端よりも車両幅方向における内側に位置している。そのため、連結レール部40cは、上側部分40c1が下側部分40c2よりも車両幅方向内側に位置するように構成されている。そして、連結レール部40cの下側部分40c2がスライドドア21にボルト締結されている。
第2の板材40Bは、第1の板材40Aの支持部40aに支持されている。そして、第2の板材40Bは、第1の板材40Aにおける上側レール部40bと対向する下側レール部40eと、下側レール部40eの車両幅方向における外側の端から上方に延出する延出部40fとを有している。
図7に示すように、第2のスライドユニット22Bの第2のレール50は、複数の板材50A,50Bを加工することで構成されている。各板材50A,50Bのうち、第1の板材50Aは、下側レール部53aと、下側レール部53aよりも上方に位置する支持部53bとを有している。また、第1の板材50Aは、下側レール部53aの車両幅方向における外側の端と支持部53bの車両幅方向における外側の端とを繋ぐ連結レール部53cと、下側レール部53aの車両幅方向における内側の端から上方に延出する内側レール部53dとを有している。下側レール部53aの車両幅方向における外側の端は、支持部53bの車両幅方向における外側の端よりも車両幅方向における内側に位置している。そのため、連結レール部53cは、下側部分53c2が上側部分53c1よりも車両幅方向内側に位置するように構成されている。そして、連結レール部53cの上側部分53c1がスライドドア21にボルト締結されている。
第2の板材50Bは、第1の板材50Aの支持部53bに支持されている。そして、第2の板材50Bは、第1の板材50Aにおける下側レール部53aと対向する上側レール部53eと、上側レール部53eの車両幅方向における外側の端から下方に延出する延出部53fとを有している。
なお、図1(a),(b)及び図4に示すように、第1のレール40の後端部及び第2のレール50の後端部は、ドア側連結部材36にそれぞれ固定されている。そして、このドア側連結部材36が、スライドドア21に固定されている。
図8に示すように、第1及び第2の各スライドユニット22A,22Bのドアヒンジ45,55は、ドア開口部11を区画する枠体の前部にそれぞれ取り付けられている。上述したように第1のスライドユニット22Aが第1の側部用スライドユニットの一例であり、第2のスライドユニット22Bが第2の側部用スライドユニットの一例である。そのため、本実施形態では、第1のスライドユニット22Aのドアヒンジである第1のドアヒンジ45が「第1の側部用ドアヒンジ」の一例に相当し、第2のスライドユニット22Bのドアヒンジである第2のドアヒンジ55が「第2の側部用ドアヒンジ」の一例に相当する。
各ドアヒンジ45,55は、車体10に固定されている固定部46,56と、固定部46,56に対して回動可能な状態で連結されているアーム47,57とをそれぞれ有している。第1のスライドユニット22Aを構成する第1のドアヒンジ45のアーム47と、第2のスライドユニット22Bを構成する第2のドアヒンジ55のアーム57とは、上下方向に延伸する車体側連結部材12を介して連結されている。
第1のドアヒンジ45におけるアーム47の先端部は、第1のレール40に係合する係合部48となっている。また、第2のドアヒンジ55におけるアーム57の先端部は、第2のレール50に係合する係合部58となっている。これら係合部48,58は、アーム47,57に固定されており、アーム47,57に対して変位しないようになっている。なお、図8では、係合部48,58を簡略化して図示している。スライドドア21が閉塞位置に位置している場合、係合部48,58は、レール40,50の湾曲部41,51と係合する。スライドドア21が閉塞位置から開放位置に向けてスライド移動する場合、図8に破線矢印で示すようにアーム47,57が固定部46,56に対して回動することで、係合部48,58がレール40,50の湾曲部41,51に係合する状態から、係合部48,58がレール40,50の延伸部42,52に係合する状態に移行する。そして、係合部48,58が延伸部42,52に対して相対移動することで、スライドドア21が開放位置に向けてスライド移動する。
図9に示すように、第1のドアヒンジ45を構成する係合部48には、4つのローラ48a,48b,48c,48dが設けられている。各ローラ48a〜48dのうち、第1のローラ48a及び第2のローラ48bは、上下方向に延伸する軸線を中心に回転自在となっている。一方、第3のローラ48c及び第4のローラ48dは、上下方向とは直交する方向に延伸する軸線を中心に回転自在となっている。そして、スライドドア21が開放位置に位置している場合、第3のローラ48cは、4つのローラ48a〜48dの中で最も車両後方に位置している。また、第4のローラ48dは、車両前後方向における第1のローラ48aと第2のローラ48bとの間に配置されている。また、第3及び第4の各ローラ48c,48dは、第1及び第2の各ローラ48a,48bよりも下方に配置されている。
そして、図10に示すように、第3及び第4の各ローラ48c,48dは、第1のレール40の下側レール部40eにそれぞれ接触している。すなわち、本実施形態では、第3及び第4の各ローラ48c,48dは、第1のレール40に上側からそれぞれ接触している。一方、図10に示すように、第1及び第2の各ローラ48a,48bは、第1のレール40における連結レール部40c(詳しくは、上側部分40c1)と内側レール部40dとの間にそれぞれ配置されている。
図11に示すように、第2のドアヒンジ55を構成する係合部58には、4つのローラ58a,58b,58c,58dが設けられている。各ローラ58a〜58dのうち、第1のローラ58a及び第2のローラ58bは、上下方向に延伸する軸線を中心に回転自在となっている。一方、第3のローラ58c及び第4のローラ58dは、上下方向とは直交する方向に延伸する軸線を中心に回転自在となっている。そして、スライドドア21が開放位置に位置している場合、第3のローラ58cは、4つのローラ58a〜58dの中で最も車両後方に位置している。また、第4のローラ58dは、車両前後方向における第1のローラ58aと第2のローラ58bとの間に配置されている。また、第3及び第4の各ローラ58c,58dは、第1及び第2の各ローラ58a,58bよりも上方に配置されている。
そして、図12に示すように、第3及び第4の各ローラ58c,58dは、第2のレール50の上側レール部53eにそれぞれ接触している。すなわち、本実施形態では、第3及び第4の各ローラ58c,58dは、第2のレール50に下側からそれぞれ接触している。一方、図12に示すように、第1及び第2の各ローラ58a,58bは、第2のレール50における連結レール部53c(詳しくは、下側部分53c2)と内側レール部53dとの間にそれぞれ配置されている。
次に、第3のスライドユニット22Cについて説明する。
図13に示すように、第3のスライドユニット22Cにおける第3のレール60は、車体10の下部に設けられている。図14に示すように、第3のレール60の後部は、車両後方に向かうにつれて車両幅方向内側に向かうように湾曲している湾曲部61となっている。この第3のレール60における湾曲部61の形状は、第1及び第2の各レール40,50における湾曲部41,51の形状と対応した形状となっている。また、第3のレール60は、湾曲部61の前端に接続されており、且つ規定方向に延伸している延伸部62をそれぞれ有している。すなわち、この延伸部62は、車両前方に向かうにつれて車両幅方向外側に位置するように延伸している。言い換えると、延伸部62の延伸方向である規定方向は、車両前後方向と交差している。上述したように第3のスライドユニット22Cが下部用スライドユニットの一例である。そのため、本実施形態では、第3のスライドユニット22Cのレールである第3のレール60が「下部用レール」の一例に相当する。
図13に示すように、第3のスライドユニット22Cにおける第3のレール60は、車体10の下部に設けられている。図14に示すように、第3のレール60の後部は、車両後方に向かうにつれて車両幅方向内側に向かうように湾曲している湾曲部61となっている。この第3のレール60における湾曲部61の形状は、第1及び第2の各レール40,50における湾曲部41,51の形状と対応した形状となっている。また、第3のレール60は、湾曲部61の前端に接続されており、且つ規定方向に延伸している延伸部62をそれぞれ有している。すなわち、この延伸部62は、車両前方に向かうにつれて車両幅方向外側に位置するように延伸している。言い換えると、延伸部62の延伸方向である規定方向は、車両前後方向と交差している。上述したように第3のスライドユニット22Cが下部用スライドユニットの一例である。そのため、本実施形態では、第3のスライドユニット22Cのレールである第3のレール60が「下部用レール」の一例に相当する。
図15に示すように、第3のレール60は、複数の板材60A,60Bを加工することで構成されている。各板材60A,60Bのうち、第1の板材60Aは、第1の下側レール部60aと、第1の下側レール部60aよりも上方に位置する上側レール部60bとを有している。また、第1の板材60Aは、第1の下側レール部60aの車両幅方向における内側の端と上側レール部60bの車両幅方向における内側の端とを繋ぐ連結レール部60cと、上側レール部60bの車両幅方向における外側の端から下方に延出する外側レール部60dとを有している。上側レール部60bの車両幅方向における内側の端は、第1の下側レール部60aの車両幅方向における内側の端よりも車両幅方向における外側に位置している。連結レール部60cは、上側部分60c1が下側部分60c2よりも車両幅方向外側に位置するように構成されている。
第2の板材60Bは、第1の板材60Aの第1の下側レール部60aに支持されている。そして、第2の板材60Bは、第1の板材60Aにおける上側レール部60bと対向する第2の下側レール部60eと、第2の下側レール部60eの車両幅方向における内側の端から上方に延出する延出部60fとを有している。
図3及び図4に示すように、第3のスライドユニット22Cを構成する第3のドアヒンジ65は、スライドドア21の後方下部に固定されている固定部66と、固定部66に対して回動可能な状態で連結されているアーム67とを有している。
第3のドアヒンジ65におけるアーム67には、第3のレール60に係合する係合部68が設けられている。この係合部68は、アーム67に固定されており、アーム67に対して変位不能となっている。なお、図3及び図4においては、係合部68を簡略化して図示している。スライドドア21が閉塞位置に位置している場合、係合部68は、第3のレール60の湾曲部61と係合する。スライドドア21が閉塞位置から開放位置に向けてスライド移動する場合、アーム67が固定部66に対して回動することで、係合部68が第3のレール60の湾曲部61に係合する状態から、係合部68が第3のレール60の延伸部62に係合する状態に移行する。そして、係合部68が延伸部62に対して相対移動することで、スライドドア21が開放位置に向けてスライド移動する。
図16に示すように、こうした係合部68には、5つのローラ68a,68b,68c,68d,68eが設けられている。各ローラ68a〜68eのうち、第1のローラ68a及び第2のローラ68bは、上下方向に延伸する軸線を中心に回転自在となっている。一方、第3のローラ68c、第4のローラ68d及び第5のローラ68eは、上下方向とは直交する方向に延伸する軸線を中心に回転自在となっている。そして、スライドドア21が開放位置に位置している場合、第3のローラ68cは、5つのローラ68a〜68eの中で最も車両前方に位置している。また、第4及び第5の各ローラ68d,68eは、車両前後方向における第1のローラ68aと第2のローラ68bとの間にそれぞれ配置されている。第5のローラ68eの回転中心は、第4のローラ68dの回転中心よりもやや車両前側に位置している。また、第3〜第5の各ローラ68c〜68eは、第1及び第2の各ローラ68a,68bよりも下方に配置されている。さらに、第5のローラ68eは、第3及び第4の各ローラ68c,68dよりも下方に配置されている。
そして、図17に示すように、第3及び第4の各ローラ68c,68dは、第3のレール60の第2の下側レール部60eに上側からそれぞれ接触している。また、第5のローラ68eは、第2の下側レール部60eと一体となっている第1の下側レール部60aに下側からそれぞれ接触している。すなわち、本実施形態では、第3及び第4の各ローラ68c,68dが、第3のレール60に上側から接触する「上側ローラ」としてそれぞれ機能し、第5のローラ68eが、第3のレール60に下側から接触する「下側ローラ」として機能する。一方、第1及び第2の各ローラ68a,68bは、第3のレール60における連結レール部60c(詳しくは、上側部分60c1)と外側レール部60dとの間にそれぞれ配置されている。
次に、本実施形態のスライドドア装置20の作用について説明する。
図2に破線で示すようにスライドドア21が閉塞位置に位置する状態で、インサイドハンドル34が操作されると、ロック機構35が作動する。そして、各レール40,50,60の湾曲部41,51,61に沿って各ドアヒンジ45,55,65の係合部48,58,68が相対移動することで、スライドドア21が車両幅方向外側に押し出されるかたちで車体10に対して変位する。そして、各係合部48,58,68が各レール40,50,60の延伸部42,52,62に係合するようになると、図2に矢印で示すようにスライドドア21がスライド移動する。このとき、図2に示すように、スライドドア21の車両幅方向における位置は、スライドドア21が車両前方に位置するにつれて徐々に外側に変位している。そして、スライドドア21が開放位置に達した場合、スライドドア21は、前側ほど車両幅方向外側に位置する態様になる。そのため、スライドドア21が開放位置に位置しているときに、図1に示す車両の前輪13が転舵したとしても、前輪13がスライドドア21に接触することはない。
図2に破線で示すようにスライドドア21が閉塞位置に位置する状態で、インサイドハンドル34が操作されると、ロック機構35が作動する。そして、各レール40,50,60の湾曲部41,51,61に沿って各ドアヒンジ45,55,65の係合部48,58,68が相対移動することで、スライドドア21が車両幅方向外側に押し出されるかたちで車体10に対して変位する。そして、各係合部48,58,68が各レール40,50,60の延伸部42,52,62に係合するようになると、図2に矢印で示すようにスライドドア21がスライド移動する。このとき、図2に示すように、スライドドア21の車両幅方向における位置は、スライドドア21が車両前方に位置するにつれて徐々に外側に変位している。そして、スライドドア21が開放位置に達した場合、スライドドア21は、前側ほど車両幅方向外側に位置する態様になる。そのため、スライドドア21が開放位置に位置しているときに、図1に示す車両の前輪13が転舵したとしても、前輪13がスライドドア21に接触することはない。
以上、本実施形態のスライドドア装置20によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1)第1〜第3の各スライドユニット22A〜22Cを設けることで、スライドドア21を閉塞位置と開放位置との間でスライド移動させることができる。すなわち、スライドドア装置20には、車室の天井に配置されるレールと同レールに対応するドアヒンジとを含むスライドユニットが設けられていない。そのため、スライドドア21の移動量を、車体上部の形状に依存することはなく決定することができる。これにより、スライドドア21を開放位置までスライド移動させることで、ドア開口部11を介した車両乗員の降車及び乗車を行いやすくすることができる。したがって、ドア開口部11を介して乗員が乗車したり降車したりする際における利便性の低下を抑制することができる。
(1)第1〜第3の各スライドユニット22A〜22Cを設けることで、スライドドア21を閉塞位置と開放位置との間でスライド移動させることができる。すなわち、スライドドア装置20には、車室の天井に配置されるレールと同レールに対応するドアヒンジとを含むスライドユニットが設けられていない。そのため、スライドドア21の移動量を、車体上部の形状に依存することはなく決定することができる。これにより、スライドドア21を開放位置までスライド移動させることで、ドア開口部11を介した車両乗員の降車及び乗車を行いやすくすることができる。したがって、ドア開口部11を介して乗員が乗車したり降車したりする際における利便性の低下を抑制することができる。
(2)また、閉塞位置から開放位置に向けてスライドドア21をスライド移動させると、スライドドア21において車両前側に位置する部位ほど、車両幅方向外側に位置するようになる。すなわち、開放位置に位置するスライドドア21と車両前部との隙間を広くすることができる。したがって、車両の前輪13が転舵しても、前輪13とスライドドア21とが接触することを回避できる。
(3)第1のスライドユニット22Aでは、第1のレール40の下側レール部40eに上側から第3及び第4の各ローラ48c,48dが接触している。一方、第2のスライドユニット22Bでは、第2のレール50の上側レール部53eに下側から第3及び第4の各ローラ58c,58dが接触している。すなわち、スライドドア21、第1のレール40及び第2のレール50を一つの剛体と見なした場合、上側に位置する第1のドアヒンジ45の係合部48は同剛体に対して上側から係合し、下側に位置する第2のドアヒンジ55の係合部58は同剛体に対して下側から係合することとなる。そのため、スライドドア21の上下のがたつきを抑えることができる。
(4)スライドドア21が閉塞位置に位置している場合、スライドドア21の前部は第1のスライドユニット22Aと第2のスライドユニット22Bとによって支えられ、スライドドア21の後部は第3のスライドユニット22Cによって支えられる。第3のスライドユニット22Cは第1及び第2の各スライドユニット22A,22Bよりも下方に位置しているため、スライドドア21は、後部を前部よりも下方に相対的に変位させる方向である第1の傾斜方向に傾きやすい。この点、本実施形態では、第3のスライドユニット22Cを構成する第3のドアヒンジ65の係合部68は、車体10の下部に設けられている第3のレール60に対して上側から接触する第3及び第4の各ローラ68c,68dを有している。すなわち、第3及び第4の各ローラ68c,68d(すなわち、第3のドアヒンジ65)とスライドドア21とを一つの剛体と見なした場合、第3のレール60は、同剛体を下側から支えることとなる。そのため、スライドドア21が閉塞位置に位置しているときにスライドドア21が第1の傾斜方向に傾くことを抑制できる。
一方、スライドドア21が開放位置に位置している場合、スライドドア21の後部は、第1〜第3の各スライドユニット22A〜22Cによって支えられる一方で、スライドドア21の前部は支えられない。そのため、スライドドア21は、後部を前部よりも上方に相対的に変位させる方向である第2の傾斜方向に傾きやすい。この点、本実施形態では、第3のドアヒンジ65の係合部68は、第3のレール60に対して下側から接触する第5のローラ68eを有している。すなわち、第5のローラ68e(すなわち、第3のドアヒンジ65)とスライドドア21とを一つの剛体と見なした場合、第3のレール60は、同剛体を上側から支えることとなる。そのため、スライドドア21が開放位置に位置しているときにスライドドア21が第2の傾斜方向に傾くことを抑制できる。
(5)第1のドアヒンジ45のアーム47と、第2のドアヒンジ55のアーム57とは、車体側連結部材12を介して互いに連結されている。そのため、第1のドアヒンジ45のアーム47(すなわち、係合部48)と第2のドアヒンジ55のアーム57(すなわち、係合部58)との上下方向における位置関係が変わることを、車体側連結部材12によって抑制できる。これにより、スライドドア21を円滑にスライド移動させることができる。
(6)本実施形態では、スライドドア21の内部に2つのレール40,50が設けられている。これら各レール40,50は、スライドドア21の剛性を高める補強具として機能する。したがって、スライドドア21の剛性を高めることができる。また、スライドドア21の剛性を高めるための専用部材の省略も可能となる。
(7)第1のレール40の後部及び第2のレール50の後部は、ドア側連結部材36を介して連結されている。すなわち、第1のレール40の後部と、第2のレール50の後部との間隔が変わることを抑制することで、スライドドア21の円滑なスライド移動に貢献することができる。
(8)さらには、スライドドア21が閉塞位置に位置している場合、第1及び第2の各レール40,50の前部は、第1のドアヒンジ45のアーム47、車体側連結部材12、及び第2のドアヒンジ55のアーム57を介して連結される。すなわち、本実施形態では、第1のドアヒンジ45のアーム47、車体側連結部材12、及び第2のドアヒンジ55のアーム57によって、第1のレール40の前部と、第2のレール50の前部との間隔が変わることを抑制できる。このように各レール40,50の前部を車体側連結部材12等を介して連結するとともに、各レール40,50の後部をドア側連結部材36を介して連結することにより、スライドドア21の剛性をより高くすることができる。
(9)なお、各レール40,50,60は、係合部48,58,68における第1のローラ48a,58a,68a及び第2のローラ48b,58b,68bを車両幅方向両側から挟み込むことができるようにそれぞれ構成されている。そのため、スライドドア21の車両幅方向へのがたつきを抑えることができる。
なお、上記実施形態は以下のような別の実施形態に変更してもよい。
・ドア側連結部材36は、第1のレール40の後部以外の部分と、第2のレール50の後部以外の部分とを連結するものであってもよい。
・ドア側連結部材36は、第1のレール40の後部以外の部分と、第2のレール50の後部以外の部分とを連結するものであってもよい。
・ドア側連結部材36は、第1のレール40の後部と、第2のレール50の後部以外の部分とを連結するものであってもよい。反対に、ドア側連結部材36は、第1のレール40の後部以外の部分と、第2のレール50の後部とを連結するものであってもよい。
・スライドドア21を円滑にスライド移動させることができるのであれば、ドア側連結部材36を省略してもよい。
・第1のドアヒンジ45のアーム47における係合部48と、第2のドアヒンジ55のアーム57における係合部58との間隔の変化を許容範囲に抑えることができるのであれば、車体側連結部材12を省略してもよい。
・第1のドアヒンジ45のアーム47における係合部48と、第2のドアヒンジ55のアーム57における係合部58との間隔の変化を許容範囲に抑えることができるのであれば、車体側連結部材12を省略してもよい。
・第3のドアヒンジ65の係合部68において、上側ローラとして機能するローラの数は、「2」以外の任意数(例えば、1つや4つ)であってもよい。
・第3のドアヒンジ65の係合部68において、下側ローラとして機能するローラの数は、「1」以外の任意数(例えば、2つや4つ)であってもよい。
・第3のドアヒンジ65の係合部68において、下側ローラとして機能するローラの数は、「1」以外の任意数(例えば、2つや4つ)であってもよい。
・第1のドアヒンジ45の係合部48において、第1のレール40に対して上側から接触するローラの数は、「2」以外の任意数(例えば、1つや4つ)であってもよい。
・第2のドアヒンジ55の係合部58において、第2のレール50に対して下側から接触するローラの数は、「2」以外の任意数(例えば、1つや4つ)であってもよい。
・第2のドアヒンジ55の係合部58において、第2のレール50に対して下側から接触するローラの数は、「2」以外の任意数(例えば、1つや4つ)であってもよい。
・第1のドアヒンジ45の係合部48は、第1のレール40に対して下側から接触するローラ、すなわち第1のレール40の上側レール部40bに接触するローラを有する構成であってもよい。
・第2のドアヒンジ55の係合部58は、第2のレール50に対して上側から接触するローラ、すなわち第2のレール50の下側レール部53aに接触するローラを有する構成であってもよい。
・開放位置にスライドドア21が位置しているときにスライドドア21と前輪13とが接触しないのであれば、各レール40,50,60の延伸部42,52,62の延伸方向は、車両前後方向と一致していてもよい。
・スライドドア装置20は、第3のスライドユニット22Cを有しているのであれば、第1のスライドユニット22A及び第2の各スライドユニット22Bの何れか一方を省略した構成であってもよい。このように側部用スライドユニットとして機能するスライドユニットが1つのみである場合、スライドユニットを構成する側部用レールは、上記実施形態における第1のレール40と第2のレール50との間に配置してもよい。
・スライドドア装置20は、側部用スライドユニットとして機能するスライドユニットを3つ以上有する構成であってもよい。
・上記実施形態では、スライドドア装置として手動式のスライドドア装置20に具体化しているが、スライドドア装置を電動式の装置に具体化してもよい。
・上記実施形態では、スライドドア装置として手動式のスライドドア装置20に具体化しているが、スライドドア装置を電動式の装置に具体化してもよい。
10…車体、11…ドア開口部、12…車体側連結部材、20…車両前部用スライドドア装置、21…スライドドア、22A…第1の側部用スライドユニットの一例である第1のスライドユニット、22B…第2の側部用スライドユニットの一例である第2のスライドユニット、22C…下部用スライドユニットの一例である第3のスライドユニット、36…ドア側連結部材、40…第1の側部用レールの一例である第1のレール、42…延伸部、45…第1の側部用ドアヒンジの一例である第1のドアヒンジ、48…係合部、48c,48d…ローラ、50…第2の側部用レールの一例である第2のレール、52…延伸部、55…第2の側部用ドアヒンジの一例である第2のドアヒンジ、58…係合部、58c,58d…ローラ、60…下部用レールの一例である第3のレール、62…延伸部、65…下部用レールの一例である第3のドアヒンジ、68…係合部、68c,68d…上側ローラとしてのローラ、68e…下側ローラとしてのローラ。
Claims (6)
- 車体の側面に形成されている前部座席用のドア開口部を閉塞する閉塞位置と、同閉塞位置よりも車両前方に位置し、且つ前記ドア開口部を開放する開放位置との間でスライド移動するスライドドアと、
レール、及び、前記レールの延伸方向に移動可能な態様で同レールに係合する係合部を含むドアヒンジを有する複数のスライドユニットと、を備え、
前記複数のスライドユニットのうち、
側部用スライドユニットは、前記レールとして前記スライドドアに設けられている側部用レール、及び、前記ドアヒンジとして前記車体に取り付けられている側部用ドアヒンジを有し、
下部用スライドユニットは、前記レールとして前記車体の下部に設けられている下部用レール、及び、前記ドアヒンジとして前記スライドドアに取り付けられている下部用ドアヒンジを有する
車両前部用スライドドア装置。 - 前記各レールは、車両前方に向かうにつれて車両幅方向外側に位置するように延伸する延伸部をそれぞれ有する
請求項1に記載の車両前部用スライドドア装置。 - 前記側部用スライドユニットは、第1の側部用スライドユニットと、前記第1の側部用スライドユニットと前記下部用スライドユニットとの間に配置されている第2の側部用スライドユニットと、を有し、
前記第1の側部用スライドユニットは、前記側部用レールとして第1の側部用レール、及び、前記側部用ドアヒンジとして第1の側部用ドアヒンジを有し、
前記第2の側部用スライドユニットは、前記側部用レールとして第2の側部用レール、及び、前記側部用ドアヒンジとして第2の側部用ドアヒンジを有し、
前記第1の側部用ドアヒンジの前記係合部には、前記第1の側部用レールに対して上側から接触するローラが設けられており、
前記第2の側部用ドアヒンジの前記係合部には、前記第2の側部用レールに対して下側から接触するローラが設けられている
請求項1又は請求項2に記載の車両前部用スライドドア装置。 - 前記下部用ドアヒンジの前記係合部には、前記下部用レールに対して上側から接触する上側ローラと、同下部用レールに対して下側から接触する下側ローラとが設けられている
請求項1〜請求項3のうち何れか一項に記載の車両前部用スライドドア装置。 - 前記側部用スライドユニットは、第1の側部用スライドユニットと、前記第1の側部用スライドユニットと前記下部用スライドユニットとの間に配置されている第2の側部用スライドユニットと、を有し、
前記第1の側部用スライドユニットは、前記側部用レールとして第1の側部用レール、及び、前記側部用ドアヒンジとして第1の側部用ドアヒンジを有し、
前記第2の側部用スライドユニットは、前記側部用レールとして第2の側部用レール、及び、前記側部用ドアヒンジとして第2の側部用ドアヒンジを有し、
前記第1の側部用ドアヒンジと前記第2の側部用ドアヒンジとの双方に連結されている車体側連結部材を備える
請求項1〜請求項4のうち何れか一項に記載の車両前部用スライドドア装置。 - 前記側部用スライドユニットは、第1の側部用スライドユニットと、前記第1の側部用スライドユニットと前記下部用スライドユニットとの間に配置されている第2の側部用スライドユニットと、を有し、
前記第1の側部用スライドユニットは、前記側部用レールとして第1の側部用レール、及び、前記側部用ドアヒンジとして第1の側部用ドアヒンジを有し、
前記第2の側部用スライドユニットは、前記側部用レールとして第2の側部用レール、及び、前記側部用ドアヒンジとして第2の側部用ドアヒンジを有し、
前記第1の側部用レールと前記第2の側部用レールとの双方に連結されているドア側連結部材を備える
請求項1〜請求項5のうち何れか一項に記載の車両前部用スライドドア装置。
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