JP2019006089A - 制御装置、制御方法及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】 ユーザに装着部の交換を促すための通知を適切に実行することを目的とする。
【解決手段】 所定の処理を行わない状態の装着部に、第1のタイミングにおいて流れ込んだ第1の電流に対応する第1情報を取得する第1取得手段と、前記所定の処理を行わない状態の前記装着部に第1のタイミングより後の第2のタイミングにおいて流れ込んだ第2の電流に対応する第2情報を取得する第2取得手段と、前記第1情報及び前記第2情報が取得された後、前記第1情報及び前記第2情報に基づき、着脱部に装着されている前記装着部を交換することをユーザに促すための通知を実行するか否かを切り替える通知手段を有することを特徴とする制御装置を提供することで課題を解決する。
【選択図】 図1

Description

本発明は制御装置、制御方法及びプログラムに関する。
着脱部に対して着脱可能な装着部(例えば、インクジェット装置の印刷ヘッド)を制御する制御装置が知られている。装着部が長期間にわたり使用されるうちに装着部が経時劣化して装着部内部の回路が損傷し、装着部内部に抵抗が生じることがある。これにより、装着部が記録を行っていない状態でも装着部に電流が流れ込み、さらに、装着部に流れ込む電流が損傷した回路からリークしてしまうことがある。そして、電流のリークが過剰に生じると、装着部による記録の品位が低下してしまうことがある。
この課題を解決するために、特許文献1に記載の装置は、印刷ヘッドにおいてリークしている電流に対応する電圧値をモニタし、印刷ヘッドにおいて電流が過剰にリークしていることを検知している。さらに、特許文献1に記載の装置は、印刷ヘッドにおいて電流が過剰にリークしていることを検知した場合に、ユーザに印刷ヘッドの交換を促すための通知を実行している。
特開2013−154552号公報
ところで、装着部においてリークしている電流には、装着部が経時劣化することで生じる、装着部に悪影響を及ぼす電流と、新品の装着部においても生じる、装着部に悪影響を及ぼさない電流(以下、待機電流)とが含まれる。なお、待機電流の大きさは、装着部の個体差に応じるため、装着部毎に異なることがある。
装着部固有の待機電流に対応する情報を考慮せずに、装着部において電流が過剰にリークしていることを検知する形態では、ユーザに装着部の交換を促すための通知を適切に実行できないことがあるという課題がある。
そこで、本発明は、ユーザに装着部の交換を促すための通知を適切に実行することを目的とする。
上述の課題を解決するために本発明の制御装置は、着脱部に対して着脱可能であり、電力の供給を受け付けて所定の処理を実行する装着部を制御する制御装置であって、
前記所定の処理を行わない状態の前記装着部に、第1のタイミングにおいて流れ込んだ第1の電流に対応する第1情報を取得する第1取得手段と、
前記所定の処理を行わない状態の前記装着部に第1のタイミングより後の第2のタイミングにおいて流れ込んだ第2の電流に対応する第2情報を取得する第2取得手段と、
前記第1情報及び前記第2情報が取得された後、前記第1情報及び前記第2情報に基づき、前記着脱部に装着されている前記装着部を交換することをユーザに促すための通知を実行するか否かを切り替える通知手段を有することを特徴とする。
本発明によれば、ユーザに装着部の交換を促すための通知を適切に実行することができる。
本実施形態の印刷装置の外観斜視図である。 本実施形態の印刷装置内部の概略図である。 本実施形態の印刷装置の制御構成を示すブロック図である。 本実施形態の印刷装置が有する、リーク検知処理及び待機電流値の取得処理を実行するための第1の構成の一例を示すブロック図である。 本実施形態の印刷装置が有する、リーク検知処理及び待機電流値の取得処理を実行するための第2の構成の一例を示すブロック図である。 本実施形態の印刷装置が実行するリーク検知処理を示すフローチャートである。 待機電流情報の保存先が印刷ヘッドが備える記憶媒体である場合における、待機電流情報を取得する処理を示すフローチャートである。 待機電流情報の保存先が本実施形態の印刷装置が備える記憶媒体である場合における、待機電流情報を取得する処理を示すフローチャートである。 本実施形態の印刷装置が有する、リーク検知処理及び待機電流値の取得処理を実行するための第3の構成の一例を示すブロック図である。
以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施の形態を詳しく説明する。尚、以下の実施の形態は特許請求の範囲に係る本発明を限定するものでなく、また本実施の形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明の解決手段に必須のものとは限らない。
(第1実施形態)
本発明を適用した制御装置について説明する。本実施形態においては、制御装置としてインクジェット方式の印刷装置を例示している。なお、印刷装置は、スキャナ、コピー、ファックス等のプリント以外の複数の機能をさらに有する装置(MFP)であっても良いし、プリント機能を有する単機能の装置(SFP)であっても良い。また、印刷装置が利用する印刷方式はインクジェット方式に限定されず、例えば電子写真方式であっても良い。なお、ここでプリント(印刷)とは、インク等の記録剤を用いて、紙等の記録媒体上に画像を形成する処理を示す。
なお、本発明を適用した制御装置は、後述のリーク検知処理を実行する装置であれば良く、例えば印刷装置内部のコントローラであったり、印刷装置外部からリーク検知処理を実行するための装置等であったりしても良い。
図1は、本実施形態の制御装置である印刷装置100の外観斜視図である。本実施形態の印刷装置100は、A0やB0サイズ(大判)の記録媒体を用いるものとする。しかしながらこの形態に限定されず、A4やB5サイズの記録媒体や、はがき、ロールシート等、他の大きさの記録媒体が用いられても良い。また、記録媒体の材質は紙に限定されず、フィルム等の紙以外の材質であっても良い。印刷装置100の上段背面に位置するシート保持部に記録紙等の記録媒体がセットされ、セットされた記録媒体が挿入口101から印刷装置内部へと供給される。
印刷装置100は、2個の脚部で構成されるプリンタスタンド102に支持され、印刷後に排紙された記録媒体を保持する排紙トレイ103を備える。また、さらに印刷装置100は、印刷装置100の内部を開放する開放位置及び印刷装置100の内部を閉じる閉じ位置との間で回動可能なアッパーカバー104を備えている。アッパーカバー104が開放位置に位置することで、ユーザは、印刷装置100の内部を観察、操作することができる。
また、印刷装置100本体の右側には操作パネル部105、画面パネル部106が配置されている。操作パネル部105は、ユーザからの各種操作を受け付けるインターフェースモジュールである。ユーザは、操作パネル部105に備わる各種のスイッチなどを用いて、印刷装置100に対する各種設定を行うことができる。印刷装置100に対する各種設定とは例えば、印刷装置100による印刷の対象となる記録媒体のサイズや種類を登録する設定や、印刷装置100をオンライン状態にするか否かの設定等である。画面パネル部106は、種々の画面を表示するための表示部である。なお、タッチパネル方式を用いることで、操作パネル部105と画面パネル部106が一体となった構成としても良い。また、装置本体の両側にインク供給ユニット、及びインクタンク107が設置されている。
図2は、図1に示した印刷装置100内部の概略図である。なお、印刷装置100内部の状態は、アッパーカバー104を取り外すことで観察可能となる。
印刷装置100は、記録媒体200を矢印B方向(副走査方向)に搬送するための搬送ローラ208と、記録媒体200の幅方向(矢印A方向、主走査方向)に往復移動可能に案内されたキャリッジユニット201とを備えている。印刷装置100はさらにキャリッジユニット201が矢印A方向に往復移動するための駆動力を提供するキャリッジモータ(不図示)と、キャリッジベルト202と、キャリッジユニット201に装着された印刷ヘッド203とを備えている。
キャリッジユニット201は、キャリッジユニット201が走査する方向に伸びるメインシャフト204に支持されている。なお印刷装置100は、キャリッジユニット201の位置を、キャリッジユニット201に搭載されたエンコーダセンサ205によりリニアスケール206を読み取ることで検出することができる。
印刷ヘッド203は、インクジェット方式による印刷を行うためのヘッドである。印刷ヘッド203にインクを吐出させることによって、印刷ヘッド203に対向して位置するプラテン209上の記録媒体200上に画像を形成する。印刷ヘッド203は、電気熱変換素子(ヒータ)やピエゾ素子などの吐出エネルギー発生素子を用いて、吐出口からインクを吐出する。印刷ヘッド203は、電気熱変換素子が用いられている場合には、その発熱によりインクを発泡させることにより生じる発泡エネルギーを利用して吐出口からインクを吐出することができる。
また印刷装置100には、さらに、印刷ヘッド203の吐出口の目詰まりなどによるインク吐出不良を解消させるための回復ユニット207も備えられている。なお、印刷ヘッド203はキャリッジユニット201に対して脱着可能である。そのためユーザは、キャリッジユニット201に対する印刷ヘッド203の装着不良時には、印刷ヘッド203を再装着させたり、新しい印刷ヘッド203と交換したりすることが可能である。
図2に記載の印刷装置の場合、キャリッジユニット201には1つの印刷ヘッド203が搭載され、印刷ヘッド203には5色のインクが供給される。すなわち、印刷ヘッド203には、例えばBK(ブラック)インク、MBK(マッドブラック)、Y(イエロ)、M(マゼンタ)、C(シアン)のインクが供給される。
以上の構成によって記録媒体200に記録を行う方法について説明する。まず印刷装置100は、搬送ローラ208によって記録媒体200をプラテン209の所定の記録開始位置まで搬送する。その後、印刷装置100は、キャリッジユニット201により印刷ヘッド203を主走査方向に走査させる動作と、搬送ローラ208により記録媒体200を副走査方向に搬送させる動作とを繰り返すことにより、記録媒体200に対する記録を行う。記録媒体200に対する記録が終了すると、その記録媒体200は排紙トレイ103に排出され、1枚分の記録が完了する。なお、記録媒体200として、所定の大きさ(A4,B4等)にカットされたカットシートだけでなく、ロールシートが用いられても良い。ロールシートが用いられる場合、印刷が行われた部分が不図示のカッターによりカットされた後、印刷が完了した記録媒体200が排紙トレイ103に排出される。
本実施形態では、印刷装置100によるプリント方式はシリアルスキャン方式であるものとするが、この形態に限定されず、例えば、フルライン方式などであってもよい。フルライン方式の場合には、印刷装置100は、記録媒体200の搬送方向と交差する方向に延在する長尺な印刷ヘッド203を搬送経路上に固定し、記録媒体200を連続的に搬送しつつ印刷ヘッド203にインクを吐出させることで画像を形成する。
キャリッジユニット201は、フラットケーブル210を介してメイン基板211に接続しており、フラットケーブル210を介して印刷ヘッド203への電源供給や印刷ヘッド203に対する制御やエンコーダセンサ205による位置検知を行っている。また、キャリッジユニット201には光学式センサ212が搭載される。光学式センサ212は、例えば記録媒体200の用紙種の判別や印刷ヘッド203と記録媒体200との距離、あるいは記録媒体200への印刷中のジャム検知等に用いられる。
また、印刷装置100は、印刷ヘッド203のインク吐出不良を解消することを目的として、印刷ヘッド203のクリーニング動作を行う。クリーニング動作は、回復ユニット207上で印刷ヘッド203をキャッピングし、ポンプモータ(不図示)によって生じる負圧を利用して印刷ヘッド203内のインクを吸引する動作である。クリーニング動作は、印刷開始前や印刷終了後、印刷装置100の電源ON時や電源OFF時といった所定タイミングで実行される。また、印刷装置100は、新しい印刷ヘッド203が取り付けられた際には、ポンプモータ(不図示)による負圧を利用して、印刷ヘッド203内にインクを充填する処理も実行する。また回復ユニット207にはワイパー213が付属している。印刷装置100は、クリーニング動作時に印刷ヘッド203がキャッピングされている状態でワイパー213を矢印B方向に向かって往復動作させるワイピング動作を行い、印刷ヘッド203のインク吐出面を清掃する。
印刷装置100には不吐検出センサ(不図示)を搭載する不吐検出センサユニット214が搭載されている。不吐検出センサユニット214は、クリーニング動作の前後や、印刷ヘッド203へのインク充填後に実行される不吐検出シーケンスで使用される。印刷装置100は、不吐検出シーケンスでは、印刷ヘッド203の所定のノズルから不吐検出センサユニット214に向かってインクを吐出し、インク吐出の有無を検知する。その結果によって、印刷装置100は、不吐ノズルの判定や、印刷ヘッド内のインク充填が完了したかを判定する。
図3は、本実施形態の印刷装置100の制御構成を示すブロック図である。印刷装置100は、負荷側システム300と電源ユニット301から構成される。負荷側システム300と電源ユニット301との間は、コネクタやケーブル等(不図示)を用いて電気的に接続される。電源ユニット301はAD/DC変換回路302を有し、商用電源に接続される。これにより、電源ユニット301は、外部から電力の供給を受け付ける。電源ユニット301は、商用電源から受け付けた電力をAC/DC変換回路302を介して負荷側システム300へ供給する。負荷側システム300において、まず、DC/DC変換回路303が電力の供給を受け付ける。DC/DC変換回路303は、AC/DC変換回路302が出力する直流電圧を、負荷側システム300の各ブロックが必要とする所定の直流電圧値に変換して分配する機能を備え、スイッチングレギュレータおよびその周辺回路で構成される。
コントローラ304は主制御部であり、CPU305、ROM306、RAM307を有する。
CPU305は、マイクロ・コンピュータ形態のシステム制御部であり、印刷装置100の全体を制御する。
ROM306は、CPU305が実行する制御プログラムや組み込みオペレーティングシステム(OS)プログラムなどを格納する。ROM306に格納されている制御プログラムは、ROM306に格納されている組み込みOSの管理下で、スケジューリングやタスクスイッチなどのソフトウェア制御を行う。
RAM307は、SRAM(static RAM)等で構成されたメモリで、プログラム制御変数や、ユーザが登録した設定値などの印刷装置100の管理データを格納し、各種ワーク用バッファ領域が設けられている。なお、これらのデータは、RAM307でなく、ROM306や不揮発性メモリ(不図示)等の他の記憶領域に保存されても良い。
ホスト装置308は、印刷対象となる画像データの供給源となる装置である。ホスト装置308として、本実施形態ではパーソナルコンピュータ(PC)を例示している。しかしこの形態に限定されず、ホスト装置308として、携帯端末、スマートフォン、タブレット端末、PDA(Personal Digital Assistant)、デジタルカメラ等、種々のものを適用可能である。ホスト装置308は、印刷装置100に印刷させる画像データや印刷に利用される設定情報(印刷設定情報)を含む印刷ジョブをインタフェース(I/F)309を介してコントローラ304に送信することで、印刷装置100に印刷を実行させる。
操作表示部310は、操作パネル部105及び画面パネル部106に相当し、ユーザによる指示入力を受容するスイッチ群とユーザに印刷装置100に関する情報等を提供するLCDを含む。スイッチ群には電源スイッチ311や印刷ヘッド203のクリーニング動作を指示するための回復スイッチ312等がある。
センサ群313は、印刷装置100の状態を検出するための検出群である。センサ群313は、エンコーダセンサ205、ホームポジションを検出するためのフォトインタラプタ314、印刷ヘッド203の不吐ノズルを検出する不吐検出センサ315、モニタ回路316等を有する。モニタ回路316の詳細は後述する。
ヘッドドライバ317は、ホスト装置308から受信した印刷ジョブに基づく印刷データ等に応じて印刷ヘッド203内の記録素子318を駆動するためのドライバである。ヘッドドライバ317は、印刷データを印刷ヘッド203の個々の記録素子318に割り当てるシフト・レジスタや、ラッチ機能を有するラッチ回路などを有している。さらに、ヘッドドライバ317は、駆動タイミング信号に同期して記録素子318を作動させる論理回路素子や、記録位置を調整するために駆動タイミング(吐出タイミング)を適切に設定するタイミング設定部等を有する。
印刷ヘッドROM325は、印刷ヘッド203に搭載された記憶媒体である。印刷ヘッドROM325は、印刷ヘッドROM325を搭載している印刷ヘッド203のシリアルナンバーや、当該印刷ヘッド203が印刷装置100に装着された回数等、印刷ヘッド203に関する各種情報を記憶する。
モータドライバA319はキャリッジモータ320を駆動するためのドライバであり、モータドライバB321は記録媒体を搬送するために用いられる搬送モータ322を駆動するためのドライバである。また、モータドライバC323は回復ユニットに搭載されるポンプモータ324を駆動するためのドライバである。
本実施形態の印刷装置100は、リーク検知処理と呼ばれる処理を実行する。以下に、リーク検知処理について詳細に説明する。
印刷ヘッド203が長期間にわたり使用されるうちに印刷ヘッド203が経時劣化して印刷ヘッド203内部の回路が損傷し、損傷した回路から電流がリークしてしまうことがある。具体的には、損傷した回路によって生じる抵抗によりリークパスが生じ、印刷ヘッド203が記録を行っていない状態においてもDC/DC変換回路から印刷ヘッド203に電流が流れ込む。そして、印刷ヘッド203に流れ込んだ電流が損傷した回路からリークする。このようにしてリークする電流をリーク電流という。電流のリークが過剰に生じると、例えば印刷ヘッド203の個々の記録素子318を駆動させるためのヒータが適切に熱せられなかったり、印刷ヘッド203内の回路が傷んだりしてしまうことがある。ひいては、印刷ヘッド203による印刷の品位が低下してしまうことがある。このような課題を解決するための処理として、リーク電流の多寡に基づいて印刷ヘッド203の不良を検知するリーク検知処理が知られている。リーク検知処理によって印刷ヘッド203の不良を検知して、検知結果をユーザに通知することで、印刷ヘッドの交換をユーザに促すことができる。その結果、印刷ヘッド203が経時劣化することに伴う印刷不良を改善することが可能となる。
リーク検知処理は、具体的には、印刷ヘッド203へ供給される電力の電圧値をモニタすることで行われる。リーク電流が発生している場合、リークしている電流に応じた電圧降下が発生する。印刷装置100は、降下した電圧値を測定して、電流値に変換することで、リーク電流値を取得することができる。そして、印刷装置100は、このようにして取得したリーク電流値が、リーク検知用に予め設定された閾値(リーク検知閾値)を超えた場合に、印刷ヘッド203の不良を検知する。
なお、リーク電流には、印刷ヘッド203が経時劣化することで生じる電流と、そうでない電流、すなわち、新品の印刷ヘッド203においても生じる電流(以下、待機電流)とが含まれる。待機電流は経時劣化によって生じる電流ではないため、一般に、印刷ヘッド203の駆動に悪影響を及ぼさない。そのため、リーク検知処理は、全体のリーク電流から待機電流を除いた電流、すなわち、印刷ヘッド203が経時劣化することで生じる電流(以下、経時劣化電流)の多寡が参照されることが好ましい。そのためには例えば、全体のリーク電流値から待機電流値を減算した値をリーク検知閾値と比較したり、待機電流値分の値が加算されたリーク検知閾値と全体のリーク電流値とを比較したりすれば良い。
しかしながら、待機電流の大きさは、印刷ヘッド203の個体差に応じるため、印刷ヘッド203毎に異なることがある。そして、印刷ヘッド203の個体差が考慮されずにリーク検知処理が実行されると、印刷ヘッド203の不良が適切に検知されない場合がある。
例えばリーク検知処理において、待機電流が小さい印刷ヘッド203に合わせて設定された小さいリーク検知閾値が常に用いられるとする。または、例えば、全体のリーク電流値から減算する待機電流値として、待機電流が小さい印刷ヘッド203に合わせて設定された電流値が常に用いられるとする。このとき、待機電流が大きい印刷ヘッド203がキャリッジユニット201に装着されている場合には、経時劣化電流があまり生じておらず、印刷ヘッド203が不良となっていないにも関わらず、印刷ヘッド203の不良が検知されてしまうことがある。
一方、例えばリーク検知処理において、待機電流が大きい印刷ヘッド203に合わせて大きいリーク検知閾値が常に用いられるとする。または、例えば、全体のリーク電流値から減算する待機電流値として、待機電流が大きい印刷ヘッド203に合わせて設定された電流値が常に用いられるとする。このとき、待機電流が小さい印刷ヘッド203がキャリッジユニット201に装着されている場合には、経時劣化電流が多く生じており、印刷ヘッド203が不良となっているにも関わらず、印刷ヘッド203の不良が検知されないことがある。
待機電流が平均の印刷ヘッド203に合わせて中程度のリーク検知閾値が常に用いられたり、全体のリーク電流値から減算する待機電流値として、待機電流が平均の印刷ヘッド203に合わせて設定された電流値が常に用いられたりしても同様である。すなわち、待機電流が大きい印刷ヘッド203や待機電流が小さい印刷ヘッド203が装着されている場合には、正確な検知が行われないことがある。
このような課題を解決するために、本実施形態では、実際にキャリッジユニット201に接続している印刷ヘッド203の固有の待機電流を考慮してリーク検知処理を実行する。
図4は、印刷装置100が有する、リーク検知処理及び待機電流値の取得処理を実行するための第1の構成の一例を示すブロック図である。
印刷装置100に搭載される基板は大きく分けて、キャリッジユニット201に搭載されるキャリッジ基板400及び、メイン基板211で構成される。
印刷ヘッド203は、キャリッジユニット201に装着されるとき、接点403を介してキャリッジ基板400と接続する。更に印刷ヘッド203は、不図示のフレキシブルフラットケーブル(FFC)を介して電気的にメイン基板211と接続する。印刷ヘッド203には、FFCとキャリッジ基板400を介してその動作に必要な電力が供給される。
DC/DC変換回路A401は、印刷ジョブに基づく通常の印刷時に印刷ヘッド203を駆動するのに用いられる電力をキャリッジ基板400を介して印刷ヘッド203に供給する。DC/DC変換回路A401が供給する電力は、第1電力(電力値=W1)であり、DC/DC変換回路A401が供給可能な最大の電力は、第1最大電力(電力値=W1max)であるものとする。また、DC/DC変換回路A401が供給する電力の電圧は、第1電圧(電圧値=V1)であるものとし、第1電圧の最大値は、第1最大電圧(電圧値=V1max)であるものとする。DC/DC変換回路A401から電力を供給する第1の電力線404には半導体トランジスタなどで構成される第1のスイッチ(SW1)が設けられている。第1のスイッチ(SW1)のオンオフが制御されることで、DC/DC変換回路A401から印刷ヘッドへ電圧を印加するか(電力を供給するか)否かを切り替えることができる。なお、第1のスイッチ(SW1)は、コントローラ304から供給される第1の制御信号(CNTL1)により制御される。
一方、DC/DC変換回路B402は、リーク検知処理に用いられる電力をキャリッジ基板400を介して印刷ヘッド203に供給する。
DC/DC変換回路B402が供給する電力は、第2電力(電力値=W2)であり、DC/DC変換回路B402が供給する電力が供給可能な最大の電力は、第1最大電力よりも電力値が低い第2最大電力(電力値=W2max)であるものとする。なお、第2最大電力が大きすぎると、リーク電流に応じた電圧降下が生じず、リーク電流を測定することができない。すなわち、リーク検知処理において供給される電力の最大値(W2max)が、印刷処理において供給される電力の最大値(W1max)より低いのは、リーク電流に応じた電圧降下が生じやすくするためである。第2最大電力は、印刷ヘッド203において生じうるリーク電流によって電圧降下が生じる程度に小さい値が設定される。
リーク検知処理に用いられる電力はAC/DC変換回路やDC/DC変換回路からレギュレーターを介して供給されても良いし、DC/DC変換回路から直接供給されても良い。DC/DC変換回路B402が供給する電力の電圧値は、第2電圧(電圧値=V2)であるものとし、第2電圧の最大値は、第2最大電圧(電圧値=V2max)であるものとする。DC/DC変換回路B402から電力を供給する第2の電力線405にも半導体トランジスタなどで構成される第2のスイッチ(SW2)が設けられている。第2のスイッチ(SW2)のオンオフが制御されることで、DC/DC変換回路B402から印刷ヘッド203へ電圧を印加するか(電力を供給するか)否かを切り替えることができる。なお、第2のスイッチ(SW2)も、コントローラ304から供給される第2の制御信号(CNTL2)により制御される。
なお、印刷のための電力が印刷ヘッド203へ供給される場合、第1のスイッチ(SW1)がオンされ、第2のスイッチ(SW2)がオフされる。一方、リーク検知処理のための電力が印刷ヘッド203へ供給される場合、第2のスイッチ(SW2)がオンされ、第1のスイッチ(SW1)がオフされる。また、第1のスイッチ(SW1)と第2のスイッチ(SW2)は、メイン基板211側に配置されてもキャリッジ基板400側に配置されても良い。
なお、本実施形態ではでは、V1max=24V、V2max=20Vとするが、各電圧値は他の値であっても良い。
第1の電力線404及び第2の電力線405により印刷ヘッド203に供給される電力の電圧値は、モニタ回路316により監視される。ここでは、モニタ回路316は、印刷ヘッド203に供給される電力の電圧値を監視する電圧モニタと記載したが、印刷ヘッド203に供給される電力の電流値をモニタする電流モニタであっても良い。モニタ回路316による監視結果は、コントローラ304に出力される。また、コントローラ304から、記録データ信号やクロック信号、ヒートイネーブル信号などの印刷ヘッド203を駆動するための信号がキャリッジ基板400を経て印刷ヘッド203に供給される。なお、ヘッドドライバ317やモニタ回路316はキャリッジ基板400の外側であるメイン基板211に備えられる。
なお、印刷装置100は、リーク検知処理及び待機電流値の取得処理を実行するための構成として、図4に示した構成と異なる構成を有していても良い。図5は、印刷装置100が有する、リーク検知処理及び待機電流値の取得処理を実行するための第2の構成の一例を示すブロック図である。
図4に示した構成では、リーク検知処理に用いられる電力が、印刷処理に用いられる電力を供給するための回路(DC/DC変換回路A401)と異なる回路(DC/DC変換回路B402)から供給されていた。しかし、図5に示すようにリーク検知処理に用いられる電力は、印刷処理に用いられる電力を供給するための回路(DC/DC変換回路A401)から供給されても良い。その場合、DC/DC変換回路B402と印刷ヘッド203とをつなぐ第2の電力線405には、印刷ヘッド203に供給される電力を低下させるための抵抗R1が配置される。この構成ならば、1つのDC/DC変換回路から印刷処理に用いられる電力及びリーク検知処理に用いられる電力の両方を供給することができる。
図9は、印刷装置100が有する、リーク検知処理及び待機電流値の取得処理を実行するための第3の構成の一例を示すブロック図である。具体的には、第3の構成は、第1の構成に、電解コンデンサ(C1)を追加した構成である。
本実施形態では、DC/DC変換回路A401は、メイン基板211側に設置されており、印刷ヘッド203と離れた基板に設置されている。このような構成では、印刷ヘッド203が瞬間的に大きな電力を消費する場合に、DC/DC変換回路A401は、十分な電力を印刷ヘッド203に供給することができない。そこで、印刷ヘッド203に近い部位(キャリッジ基板400側)に、電解コンデンサ(C1)を追加する。これにより、電解コンデンサ(C1)から印刷ヘッド203に電力を供給可能となるため、印刷ヘッド203が瞬間的に大きな電力を消費する場合にも、十分な電力を印刷ヘッド203に供給することができる。
ここで例えば、DC/DC変換回路A401と電解コンデンサ(C1)の間に、第1のスイッチ(SW1)が設けられるとする。この場合、リーク検知処理のために、第2のスイッチ(SW2)がオンされ、第1のスイッチ(SW1)がオフされると、電解コンデンサ(C1)に電力が供給されてしまう。すなわち、印刷ヘッド203に電力が供給されるのが遅くなってしまい、リーク検知処理が完了するのに余計な時間がかかってしまう。
この状況を回避するためには、電解コンデンサ(C1)が用いられる形態では、電解コンデンサ(C1)と印刷ヘッド203の間に、第1のスイッチ(SW1)が設けられることが好ましい。結果として、第1のスイッチ(SW1)は、図9に示すように、電解コンデンサ(C1)と印刷ヘッド203の間で、且つキャリッジ基板400側に配置される。
このような構成とすることで、電解コンデンサ(C1)が用いられる形態でも、素早くリーク検知処理を完了させることができる。
なお、図4、5、9に示した構成は、1つの印刷ヘッドにおいてリーク検知処理及び待機電流値の取得処理を実行するための構成である。これらの構成を複数用意したり、各変換回路から各印刷ヘッドに電力を供給可能な構成としたり、各印刷ヘッドへ供給される電力をモニタ回路でモニタ可能とすれば、2つ以上の印刷ヘッドにおいてもリーク検知処理及び待機電流値の取得処理を実行可能である。
図6は印刷装置100が実行するリーク検知処理を示すフローチャートである。本フローチャートが示す処理は、CPU305が、プログラムをROM306や不図示の外部記憶装置から読みだしてRAM307にロードし、そのプログラムを実行することにより実現されるものとする。また、本フローチャートが示す処理は、印刷装置100の動作中に間欠的に実行される。具体的には例えば、本フローチャートが示す処理は、印刷装置100の起動時や、省電力状態からの復帰時、印刷開始前、印刷ヘッド203のクリーニング時やその前後、印刷中にキャリッジの走査方向が反転する時等に実行される。また、本フローチャートが示す処理は、印刷ヘッド203がキャリッジユニット201に装着されている状態で実行される。
まず、S600では、CPU305は、第1の制御信号(CNTL1)により第1のスイッチ(SW1)をオフにする。これにより、第1電力の印刷ヘッド203への供給が停止される。なお、すでに第1のスイッチ(SW1)がオフとなっている場合は、S600の処理が省略されてもよい。
続いて、S601では、CPU305は、第2の制御信号(CNTL2)により第2のスイッチ(SW2)をオンにする。このとき、印刷ヘッド203は、印刷を実行しない状態であり、記録素子318の駆動等の、リーク電流以外の電流を消費するような動作は行わない。これにより印刷ヘッド203には、印刷ヘッド203にて発生するリーク電流に応じた電力(第2電力)が電力線405を介して供給される。
そして、S602では、CPU305は、印刷ヘッド203に供給される電力の電圧が安定するまで所定の時間ウェイトする。
S603では、CPU305は、モニタ回路316によって、印刷ヘッド203に供給されている第2電力の電圧値(V2)の情報を取得する。上述したように、このとき印刷ヘッド203に供給される第2電力の電圧値(V2)は、印刷ヘッド203にて発生するリーク電流に応じて降下している。そのため、CPU305は、ここで取得した情報に基づいて、印刷ヘッド203にて発生する全体のリーク電流(電流値=IL)の情報を取得する。
具体的には、CPU305は、例えば図4や図9に示すように、DC/DC変換回路B402から、抵抗を介さず直接印刷ヘッド203に電力を供給する形態であれば、以下の式で、印刷ヘッド203にて発生するリーク電流値を計算する。
(式1)
リーク電流値(IL)=第2電力値(W2)/第2電圧値(V2)
一方、CPU305は、例えば図5に示すように、DC/DC変換回路A401から、抵抗値R1の抵抗を介して直接印刷ヘッド203に電力を供給する形態であれば、以下の式で、印刷ヘッド203にて発生するリーク電流値を計算する。
(式2)
リーク電流値(IL)=(第1電圧値(V1)−第2電圧値(V2))/抵抗値(R1)
そして、S604では、CPU305は、S603で算出したリーク電流値(IL)から、待機電流値(Iw)を減算することで、経時劣化電流値(Ic)を算出する。待機電流値(Iw)に関する情報(待機電流情報)の取得タイミングと取得方法に関しては後述する。また、待機電流情報を保存している記憶媒体は印刷ヘッド203に搭載されている印刷ヘッドROM325や印刷装置本体に搭載されているROM306である。CPU305は、S604でリーク電流値(IL)を求める際には、これらの記憶媒体から、印刷ヘッド203に対応する待機電流情報を読み出す。
S605では、CPU305は、経時劣化電流値(Ic)と閾値(Ith)を比較し、Ic≦Ithか否かを判定する。
Ic≦Ithである場合、経時劣化電流が発生していない、又は経時劣化電流の発生量が少ないことが示される。ひいては、印刷ヘッド203の劣化度が小さく、印刷ヘッド203が不良でないことが示される。そのため、CPU305は、Ic≦Ithであれば、S606にて第2の制御信号(CNTL2)により第2のスイッチ(SW2)をオフにして、後述のエラー通知処理を実行することなくリーク検知処理を終了する。第2のスイッチ(SW2)がオフされることで、第2電圧(V2)の電力の印刷ヘッド203への供給が停止される。続いて印刷が行われる場合は、第1のスイッチ(SW1)をオンにすることで、第1電圧(V1)の電力の印刷ヘッド203への供給を行っても良い。
Ic≦Ithでない(Ic>Ithである)場合、経時劣化電流が多量に発生していることが示される。すなわち、印刷ヘッド203の劣化度が大きく、印刷ヘッド203が不良となっていることが示される。そのため、CPU305は、Ic≦Ithでなければ、S607に進み、ユーザに印刷ヘッド203の交換を促すための、エラー通知処理を実行する。具体的には例えばCPU305は、操作表示部310に設けられているLCDに、印刷ヘッド203の不良を検出したことを示すメッセージや、ユーザに印刷ヘッド203の交換を促すためのメッセージを含む通知画面を表示する。通知画面には例えば、印刷ヘッド203の交換方法を示す図やメッセージが含まれても良い。なおCPU305は、エラー通知処理として例えば、操作表示部に備えられた特定のランプ(不図示)を点灯させたり、スピーカー(不図示)から特定の音や音声メッセージを発したりしても良い。また、エラー通知処理は印刷装置100のみならず、印刷装置100と接続しているホスト装置308で実行されても良い。すなわち、ホスト装置308が、上述の通知画面の表示やランプの点灯、音の発生等を行っても良い。この場合CPU305は、エラー通知処理として、ホスト装置308にエラー通知処理を実行させるための指示情報を、ホスト装置308に送信する。
S608では、CPU305は、第2の制御信号(CNTL2)により第2のスイッチ(SW2)をオフにして、リーク検知処理を終了する。
なお上述では、S603で算出したリーク電流値(IL)から、待機電流値(Iw)を減算することで、経時劣化電流値(Ic)を取得し、取得した値と、閾値(Ith)を比較する形態について説明したが、この形態に限定されない。例えば、閾値(Ith)に待機電流値(Iw)を加算することで、閾値(Ith+)を取得し、取得した値と、リーク電流値(IL)を比較する形態であっても良い。すなわち、IL≦Ith+である場合に、エラー通知処理を実行することなくリーク検知処理を終了し、IL≦Ith+でない場合に、エラー通知処理を実行しても良い。
次に待機電流情報を取得する処理を説明する。待機電流情報の保存先によって待機電流情報を取得する処理の内容が異なる。以下では、2つのケースにおける、待機電流情報を取得する処理の詳細について説明する。
なお、待機電流情報を取得する処理は、リーク検知処理と同様の条件で開始されることがあるが、その場合はまず、待機電流情報を取得する処理が先に実行される。
<ケース1>
図7は、待機電流情報の保存先が印刷ヘッド203が備える記憶媒体(印刷ヘッドROM325等)である場合における、待機電流情報を取得する処理を示すフローチャートである。本フローチャートが示す処理は、CPU305が、プログラムをROM306や不図示の外部記憶装置から読みだしてRAM307にロードし、そのプログラムを実行することにより実現されるものとする。また、本フローチャートが示す処理は、印刷装置100の起動時や、印刷ヘッド203が交換された時に開始される。なお、本処理を印刷装置100の起動時において実行することで、印刷装置100の電源がオフ状態であるときに印刷ヘッド203が交換された場合にも、交換後の印刷ヘッド203に対応する待機電流情報を取得することができる。
まず、S700では、CPU305は、キャリッジユニット201に装着されている(接続している)印刷ヘッド203が、印刷装置100に対応する印刷ヘッド203か否かを判定する。具体的にはまずCPU305は、印刷ヘッドROM325が保持するデータを読み出し、読み出したデータを解析する。CPU305は、解析したデータが印刷装置100以外の印刷装置によって書き込まれていたり、解析したデータに印刷装置100に対応する所定の識別情報が含まれていなかったりする場合に、NO判定をし、S708に進む。
S708では、CPU305は、キャリッジユニット201に装着されている印刷ヘッド203の待機電流値(Iw)が予め設定されている所定の値であるものとして、待機電流情報を印刷ヘッドROM325に保存する。所定の値は、例えば、平均程度の大きさの待機電流値(Iw)に相当するような値であり、本実施形態では3mAであるものとする。これは、キャリッジユニット201に装着されている印刷ヘッド203が、印刷装置100に対応する印刷ヘッド203でないため、印刷ヘッド203の正確な待機電流が分からないためである。このような形態とすると、CPU305は、高精度のリーク検知処理を行うことできない場合があるが、待機電流を全く考慮しない形態よりは精度が高いリーク検知処理を実行することができる。
一方CPU305は、S700で、印刷装置100に対応する印刷ヘッド203であると判定した場合、S701へ進む。
S701では、CPU305は、キャリッジユニット201に装着されている印刷ヘッド203が、キャリッジユニットに初めて装着された印刷ヘッド203か否かを判定する。すなわち、CPU305は、キャリッジユニット201に装着されている印刷ヘッド203が、過去にキャリッジユニットに装着されたことがないか否かを判定する。例えば、以前にキャリッジユニット201に装着されていた印刷ヘッド203が、キャリッジユニット201から一旦取り外された後、再度キャリッジユニット201に装着された状態では、NO判定となる。また、印刷装置100以外の他の印刷装置が備えるキャリッジユニットに以前装着されていた印刷ヘッド203が、キャリッジユニット201に装着された状態でも、NO判定となる。
具体的には、CPU305はまず、印刷ヘッドROM325に記憶された装着情報を参照する。装着情報は、キャリッジユニット201に装着される前に印刷ヘッド203がキャリッジユニット(キャリッジユニット201及びキャリッジユニット201以外のキャリッジユニットを含む)に装着された回数を示す情報である。なお、装着情報は、キャリッジユニット201に接続する前に印刷ヘッド203がキャリッジユニットに接続したことがあるか否かを示すフラグ情報であっても良い。
キャリッジユニット201に接続している印刷ヘッド203が、キャリッジユニットに初めて接続した印刷ヘッド203でないことを、印刷ヘッド203から取得した装着情報が示す場合(S701がNO判定の場合)、CPU305は、処理を終了する。これは、既にキャリッジユニットに接続したことがある印刷ヘッド203に対応する待機電流情報は、当該印刷ヘッド203が初めてキャリッジユニットに取り付けられた際に、当該印刷ヘッド203が有する記憶媒体に保存されているためである。そのため例えば、CPU305は、S701における判定を、印刷ヘッド203に対応する待機電流情報が、印刷ヘッドROM325に保存されているか否かを判定することによって行っても良い。なお、待機電流の測定タイミングとして好ましいのは、印刷ヘッド203が初めての印刷を実行する前のタイミングである。そのため例えば、CPU305は、S701における判定を、印刷ヘッド203が印刷を実行したことがあるか否かを判定することによって行っても良い。
一方キャリッジユニット201に接続している印刷ヘッド203が、キャリッジユニットに初めて接続した印刷ヘッド203であることを、印刷ヘッド203から取得した装着情報が示す場合(S701がYES判定の場合)、CPU305は、S702へ進む。
S702で、CPU305は、第1の制御信号(CNTL1)により第1のスイッチ(SW1)をオフにする。これにより、第1電圧の電力の印刷ヘッド203への供給が停止される。なお、すでに第1のスイッチ(SW1)がオフとなっている場合は、S702の処理が省略されてもよい。
続いて、S703で、CPU305は、第2の制御信号(CNTL2)により第2のスイッチ(SW2)をオンにする。このとき、印刷ヘッド203は、記録素子318の駆動等の、リーク電流以外の電流を消費するような動作は行わない。また、この時キャリッジユニット201に接続している印刷ヘッド203は、以前にキャリッジユニット201に接続しておらず、劣化していない(又は劣化が非常に少ない)印刷ヘッド203である。すなわち、このとき印刷ヘッド203において発生するリーク電流は、経時劣化電流を含まないリーク電流、すなわち待機電流である。そのため、第2のスイッチ(SW2)がオンされることにより、印刷ヘッド203には、印刷ヘッド203にて発生する待機電流に応じた電力が電力線405を介して供給される。
そして、S704で、CPU305は、印刷ヘッド203に供給される電力の電圧が安定するまで所定の時間ウェイトする。
S705では、CPU305は、モニタ回路316によって、印刷ヘッド203に供給されている電力の電圧値(V2)の情報を取得する。このとき印刷ヘッド203に供給される電力は、印刷ヘッド203にて発生するリーク電流に応じている。そして、この時発生するリーク電流は、待機電流である。そのため、CPU305は、ここで取得した情報に基づいて、印刷ヘッド203にて発生する待機電流値(Iw)の情報を取得する。具体的には、上述した式1や式2のリーク電流値の算出式によって、待機電流値(Iw)を算出する。
そしてS706で、CPU305は、S705で算出した待機電流値(Iw)を待機電流情報として印刷ヘッドROM325に保存する。
S707では、CPU305は、第2の制御信号(CNTL2)により第2のスイッチ(SW2)をオフにして、処理を終了する。
このような処理により、印刷ヘッド203が初めてキャリッジユニット201を介して印刷装置100本体に取り付けられた際に、当該印刷ヘッド203固有の待機電流値(Iw)を測定できる。この待機電流値(Iw)をリーク検知処理に用いることでリーク検知の精度を向上させることができる。
また、待機電流情報は印刷ヘッド203が保有する記憶媒体に保存されている。そのため、印刷ヘッド203が印刷装置100から外されて、別の印刷装置に装着された場合においても、当該別の印刷装置は、印刷ヘッド203に保存されている待機電流情報を用いて精度の高いリーク検知処理を実行することができる。
<ケース2>
図8、待機電流情報の保存先が印刷装置100が備える記憶媒体(ROM306等)である場合における、待機電流情報を取得する処理を示すフローチャートである。本フローチャートが示す処理は、CPU305が、プログラムをROM306や不図示の外部記憶装置から読みだしてRAM307にロードし、そのプログラムを実行することにより実現されるものとする。また、本フローチャートが示す処理は、印刷装置100の起動時や、印刷ヘッド203の交換シーケンスが実行された場合に開始される。本処理を印刷装置100の起動時において実行することのメリットは、図7のフローチャートの説明にて上述したとおりである。
まず、S800では、CPU305は、キャリッジユニット201に接続している印刷ヘッド203が、印刷装置100に対応する印刷ヘッド203か否かを判定する。この処理の詳細は、S700と同様であるため説明を省略する。CPU305は、NO判定の場合、S810に進み、YES判定の場合は、S801に進む。
S801では、CPU305は、CPU305は、キャリッジユニット201に接続している印刷ヘッド203が、キャリッジユニットに初めて接続した印刷ヘッド203か否かを判定する。この処理の詳細は、S701と同様であるため説明を省略する。CPU305は、NO判定の場合、S809に進み、YES判定の場合は、S802に進む。
S809では、CPU305は、印刷装置100に装着されたことがある印刷ヘッドのIDと、現在印刷装置100に装着されている印刷ヘッド203のIDが一致するか否かを判定する。印刷装置100に装着されたことがある印刷ヘッドのIDは、IDに紐づけられた待機電流情報とともにROM306に保存されている。CPU305は、NO判定の場合、S810へ進み、YES判定の場合、S811へ進む。
S810では、CPU305は、キャリッジユニット201に接続している印刷ヘッド203の待機電流値(Iw)が予め設定されている所定の値であるものとして、待機電流情報をROM306に保存する。この処理の詳細は、待機電流情報の保存先以外はS708と同様であるため説明を省略する。
印刷装置100に装着されたことがある印刷ヘッドのIDと、現在印刷装置100に装着されている印刷ヘッド203のIDが一致する場合、現在印刷装置100に装着されている印刷ヘッド203の待機電流情報がROM306に保存されている。そのためS811では、CPU305は、現在印刷装置100に装着されている印刷ヘッド203のIDと一致するIDに紐づけられた待機電流情報を、現在印刷装置100に装着されている印刷ヘッド203の待機電流情報と特定してROM306に保存する。
S802〜S805の処理は、S702〜S705の処理と同様であるため説明を省略する。
S806で、CPU305は、S805で取得した待機電流情報をROM306に保存する。
次にS807で、CPU305は、キャリッジユニット201に接続している印刷ヘッド203の印刷ヘッドIDを、S806で保存した待機電流情報に関連付けてROM306に保存する。これによりCPU305は、キャリッジユニット201に接続したことがある印刷ヘッド203の待機電流情報を、以後特定できるようになる。
S808の処理は、S707の処理と同様であるため説明を省略する。
このような処理により、印刷ヘッド203が初めてキャリッジユニット201を介して印刷装置100本体に取り付けられた際に、当該印刷ヘッド203固有の待機電流値(Iw)を測定できる。
また、待機電流情報は、キャリッジユニット201から印刷ヘッド203が外された後も、印刷装置100本体が保有する記憶媒体に保存されている。そのため、印刷ヘッド203が印刷装置100から外された後に、再度印刷装置100に装着された場合においても、印刷装置100は、印刷装置100本体に保存されている待機電流情報を用いて精度の高いリーク検知処理を実行することができる。
(その他の実施形態)
上述の実施形態では、印刷ヘッド203において発生している全体のリーク電流に関する情報と待機電流情報とに基づいて、通知処理を実行するか否かを切り替えている。このとき利用される待機電流情報を取得するためにリーク電流を測定するタイミングは特に限定されない。印刷ヘッド203において発生している全体のリーク電流をモニタするタイミングよりも少なくとも前のタイミングで印刷ヘッド203において発生しているリーク電流が、待機電流として測定されれば良い。例えば、印刷ヘッド203のベンダーが、印刷ヘッド203の出荷前に待機電流を測定して、印刷ヘッドROM325に保存し、印刷装置100がリーク検知処理においてそれを用いる形態であっても良い。また、例えば、印刷ヘッド203のキャリッジユニット201への装着時や、印刷装置100の起動時でないタイミングで、印刷装置100によって待機電流が測定されても良い。また、待機電流情報と同様、印刷ヘッド203において発生している全体のリーク電流に関する情報が取得されるタイミングも、特に限定されない。例えば、当該情報は、印刷ヘッド203によって印刷が実行されることに基づいて取得されても良いし、印刷ヘッド203のクリーニング処理が実行されることに基づいて取得されても良い。また例えば、当該情報は、印刷装置100にエラーが発生したことに基づいて取得されても良い。
上述では、リーク電流値(IL)や待機電流値(Iw)、経時劣化電流値(Ic)、閾値(Ith+)を計算によって取得していた。しかしながら各値を計算によって取得する形態に限定されず、例えば、各値が対応付けられたテーブルから、各値を取得する形態であっても良い。
また、上述では、モニタした電圧値を電流値に換算したうえでリーク検知処理を実行していたが、モニタした電圧値を電流値に換算せずにリーク検知処理を実行しても良い。すなわち例えば、待機電流情報を取得する処理において取得される電圧値(V2)に対応する閾値をテーブルから取得して、取得した閾値をリーク電流値(IL)や、リーク検知処理において取得される電圧値(V2)と比較しても良い。
なお、本発明の本質は、印刷ヘッドに悪影響を及ぼさない電流(すなわち、待機電流)を考慮して、リーク検知処理を実行することにある。本実施形態では、印刷ヘッド203が過去にキャリッジユニットに装着したことがない状態や、印刷ヘッド203がまだ印刷を実行したことがない状態におけるリーク電流を待機電流として取得していた。しかしながら、例えば印刷ヘッド203が過去にキャリッジユニットに装着したことがあったり、印刷ヘッド203が印刷を実行したことがあったりしても、長時間の駆動が行われていなければ、印刷ヘッドに悪影響を及ぼすリーク電流が多量に発生しないことがある。そのため、必ずしも上記の状態におけるリーク電流が、リーク検知処理において考慮される必要はない。印刷ヘッドに悪影響を及ぼすリーク電流が多量に発生しない程度の期間において発生するリーク電流がリーク検知処理において考慮されれば良い。具体的には例えば、印刷ヘッド203が実行したことがある印刷の回数が、所定の回数に達する前に発生するリーク電流がリーク検知処理において考慮されれば良い。所定の回数は特に限定されず、どの程度の回数印刷が行われると、印刷ヘッド203に悪影響を及ぼすリーク電流が発生するかに応じて設定される。例えば、1回の印刷で印刷ヘッドに悪影響を及ぼすリーク電流が発生する場合は、所定の回数は1回となる。
また、上述では、待機電流情報を、印刷ヘッドROM325又はROM306に保存する形態を説明したが、印刷ヘッドROM325及びROM306の両方に保存する形態であっても良い。
また、上述では、制御装置に装着される装着部が、印刷を行うための装着部であるものとしたが、この形態に限定されない。すなわち、制御装置が有する着脱部に対して着脱可能な機器であれば、装着部の形態は特に限定されない。例えば装着部は、マウス等のポインティングデバイスや外付けキーボード、スキャナヘッド、その他のオプション機器であっても良い。
上述した実施形態は、以下の処理を実行することによっても実現される。すなわち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(CPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。また、プログラムは、1つのコンピュータで実行させても、複数のコンピュータで連動させて実行させるようにしてもよい。また、上記した処理の全てをソフトウェアで実現する必要はなく、処理の一部または全部をASIC等のハードウェアで実現するようにしてもよい。また、CPUも1つのCPUで全ての処理を行うものに限らず、複数のCPUが適宜連携をしながら処理を行うものとしてもよい。
100 印刷装置
305 CPU

Claims (27)

  1. 着脱部に対して着脱可能であり、電力の供給を受け付けて所定の処理を実行する装着部を制御する制御装置であって、
    前記所定の処理を行わない状態の前記装着部に、第1のタイミングにおいて流れ込んだ第1の電流に対応する第1情報を取得する第1取得手段と、
    前記所定の処理を行わない状態の前記装着部に第1のタイミングより後の第2のタイミングにおいて流れ込んだ第2の電流に対応する第2情報を取得する第2取得手段と、
    前記第1情報及び前記第2情報が取得された後、前記第1情報及び前記第2情報に基づき、前記着脱部に装着されている前記装着部を交換することをユーザに促すための通知を実行するか否かを切り替える通知手段を有することを特徴とする制御装置。
  2. 前記着脱部に対して装着されている前記装着部に供給される電力の電圧値を測定する測定手段をさらに有し、
    前記第1のタイミングにおいて測定された電圧値に基づいて、前記第1情報が取得され、
    前記第2のタイミングにおいて測定された電圧値に基づいて、前記第2情報が取得されることを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記第1情報は、前記着脱部に対して前記装着部が装着されたことに応じて測定された電圧値に基づく情報であることを特徴とする請求項1又は2に記載の制御装置。
  4. 前記第1情報は、前記制御装置の電源がオンされたことに応じて測定された電圧値に基づく情報であることを特徴とする請求項1又は2に記載の制御装置。
  5. 前記着脱部に対して装着されている前記装着部が、前記着脱部に装着される前に、前記着脱部及び前記着脱部以外の他の着脱部に対して装着されたことがない場合、前記着脱部に対して装着されている前記装着部に供給される電力の電圧値が測定され、測定された電圧値に基づいて前記第1情報が取得されることを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項に記載の制御装置。
  6. 前記着脱部に対して装着されている前記装着部が、前記着脱部に装着される前に、前記着脱部及び前記着脱部以外の他の着脱部に対して装着されたことがある場合、
    前記装着部が備える記憶媒体に保存されている前記第1情報が取得されることを特徴とする請求項5に記載の制御装置。
  7. 前記着脱部に対して装着されている前記装着部が、前記着脱部に装着される前に、前記着脱部及び前記着脱部以外の他の着脱部に対して装着されたことがあると判定された場合、
    前記制御装置が備える記憶媒体に保存されている前記第1情報が取得されることを特徴とする請求項5に記載の制御装置。
  8. 前記着脱部に対して装着されている前記装着部が、前記着脱部に装着される前に、前記着脱部及び前記着脱部以外の他の着脱部に対して装着されたことがあると判定された場合、
    前記制御装置が備える記憶媒体に前記着脱部に対して装着されている前記装着部に対応する前記第1情報が保存されているか否かを判定する保存判定手段をさらに有し、
    前記制御装置が備える記憶媒体に前記着脱部に対して装着されている前記装着部に対応する前記第1情報が保存されていると判定された場合、前記制御装置が備える記憶媒体に保存されている前記第1情報が取得されることを特徴とする請求項5に記載の制御装置。
  9. 前記制御装置が備える記憶媒体に前記着脱部に対して装着されている前記装着部に対応する前記第1情報が保存されていないと判定された場合、所定の電流値の第3の電流に対応する第3情報が取得され、
    前記第3情報及び前記第2情報が取得された後、前記第3情報及び前記第2情報に基づき、
    前記通知を実行するか否かが切り替えられることを特徴とする請求項8に記載の制御装置。
  10. 前記第1のタイミングにおいて測定された電圧値に基づいて取得された前記第1情報が、前記装着部が備える記録媒体と、前記制御装置が備える記録媒体のうち、少なくとも1つに保存されることを特徴とする請求項2乃至9のいずれか1項に記載の制御装置。
  11. 前記第1情報及び前記第2情報に基づき、
    前記第2の電流の電流値から、前記第1の電流の電流値が減算された値と、所定の閾値とが比較されることで、前記通知を実行するか否かが切り替えられることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の制御装置。
  12. 前記第1情報及び前記第2情報に基づき、
    所定の閾値に前記第1の電流の電流値が加算された値と、前記第2の電流の電流値とが比較されることで、前記通知を実行するか否かが切り替えられることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の制御装置。
  13. 前記第1情報は、前記第1の電流に対応する電圧値を示す情報であり、
    前記第2情報は、前記第2の電流に対応する電圧値を示す情報であることを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載の制御装置。
  14. 前記所定の処理を行わない状態の前記装着部に供給される電力より、前記所定の処理を行う状態の前記装着部に供給される電力の方が大きいことを特徴とする請求項1乃至13のいずれか1項に記載の制御装置。
  15. 前記所定の処理を行う状態の前記装着部に対する電力の供給のオンとオフを切り替える第1のスイッチと、
    前記所定の処理を行わない状態の前記装着部に対する電力の供給のオンとオフを切り替える第2のスイッチと、
    を更に有することを特徴とする請求項1乃至14のいずれか1項に記載の制御装置。
  16. 電力線を介して、前記装着部に電力を供給するためのコンデンサを更に有し、
    前記コンデンサと前記装着部との間の電力線に、前記第1のスイッチが配置されることを特徴とする請求項15に記載の制御装置。
  17. 前記装着部は、前記記録媒体に印刷を行うための印刷部であり、
    前記装着部によって、前記記録媒体に印刷を行う印刷手段をさらに有することを特徴とする請求項1乃至16のいずれか1項に記載の制御装置。
  18. 前記印刷部は、インクジェット方式の印刷を行うための印刷ヘッドであることを特徴とする請求項17に記載の制御装置。
  19. 前記制御装置が備える表示部に、前記着脱部に装着されている前記装着部を交換することをユーザに促すための画面が表示されることで、前記通知が実行されることを特徴とする請求項1乃至18のいずれか1項に記載の制御装置。
  20. 前記第1のタイミングは、前記装着部が実行したことがある前記所定の処理の回数が所定の回数に達する前のタイミングであることを特徴とする請求項1乃至19のいずれか1項に記載の制御装置。
  21. 前記所定の回数は、1回であることを特徴とする請求項20に記載の制御装置。
  22. 前記第2情報は、前記制御装置の電源がオンされたことに応じて測定された電圧値に基づく情報であることを特徴とする請求項1乃至21に記載の制御装置。
  23. 前記第2情報は、前記装着部によって前記所定の処理を実行することに応じて測定された電圧値に基づく情報であることを特徴とする請求項1乃至21に記載の制御装置。
  24. 前記第2情報は、前記装着部をクリーニングするための処理を実行することに応じて測定された電圧値に基づく情報であることを特徴とする請求項1乃至23に記載の制御装置。
  25. 前記第2情報は、前記制御装置においてエラーが発生したことに応じて測定された電圧値に基づく情報であることを特徴とする請求項1乃至21に記載の制御装置。
  26. 着脱部に対して着脱可能であり、電力の供給を受け付けて所定の処理を実行する装着部を制御する制御装置の制御方法であって、
    前記所定の処理を行わない状態の前記装着部に、第1のタイミングにおいて流れ込んだ第1の電流に対応する第1情報を取得する第1取得ステップと、
    前記所定の処理を行わない状態の前記装着部に第1のタイミングより後の第2のタイミングにおいて流れ込んだ第2の電流に対応する第2情報を取得する第2取得ステップと、
    前記第1情報及び前記第2情報が取得された後、前記第1情報及び前記第2情報に基づき、前記着脱部に装着されている前記装着部を交換することをユーザに促すための通知を実行するか否かを切り替える通知ステップと、を有することを特徴とする制御方法。
  27. 着脱部に対して着脱可能であり、電力の供給を受け付けて所定の処理を実行する装着部を制御する制御装置のコンピュータに、
    前記所定の処理を行わない状態の前記装着部に、第1のタイミングにおいて流れ込んだ第1の電流に対応する第1情報を取得する第1取得ステップと、
    前記所定の処理を行わない状態の前記装着部に第1のタイミングより後の第2のタイミングにおいて流れ込んだ第2の電流に対応する第2情報を取得する第2取得ステップと、
    前記第1情報及び前記第2情報が取得された後、前記第1情報及び前記第2情報に基づき、前記着脱部に装着されている前記装着部を交換することをユーザに促すための通知を実行するか否かを切り替える通知ステップと、を実行させることを特徴とするプログラム。
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