JP2013193352A - 画像形成装置、画像形成方法、及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】インクカートリッジ内のインク残量が低下した場合であっても、インクの固着による画質劣化を抑制する。
【解決手段】画像形成装置の制御部は、メインタンクのインク量が予め定めた第1閾値未満であることが検知されたときに、サブタンク内に負圧を形成するように負圧形成部を制御すると共に、インク滴を吐出するように記録ヘッドを制御し、サブタンク内に負圧が形成されてからの経過時間が予め定めた第2閾値を超えたときに、記録ヘッドからのインク滴の吐出を停止するように記録ヘッドを制御する。
【選択図】図13
【解決手段】画像形成装置の制御部は、メインタンクのインク量が予め定めた第1閾値未満であることが検知されたときに、サブタンク内に負圧を形成するように負圧形成部を制御すると共に、インク滴を吐出するように記録ヘッドを制御し、サブタンク内に負圧が形成されてからの経過時間が予め定めた第2閾値を超えたときに、記録ヘッドからのインク滴の吐出を停止するように記録ヘッドを制御する。
【選択図】図13
Description
本発明は、画像形成装置、画像形成方法、及びプログラムに関する。
インク滴を吐出することで画像を形成する画像形成装置が知られている。この画像形成装置において、インク滴を吐出する記録ヘッドに直接インクカートリッジを搭載すると、インクカートリッジの重さが原因で、記録ヘッドを保持して走査移動させるキャリッジの動作に支障を来たし、画像品質が下がる場合がある。そこで、インクカートリッジを画像形成装置の本体側に設置し、キャリッジ側にはインクを一時的に貯留するサブタンクを搭載させた画像形成装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1には、インクカートリッジからサブタンクを介して記録ヘッドにインクを供給することが開示されている。また、特許文献1には、インクカートリッジ内のインクがエンド状態となったときに、サブタンク内の残量インクを用いて画像形成を行うことが開示されている。
しかしながら、上記従来技術では、インクカートリッジ内のインク残量が低下した状態で長期放置されることで、インク滴の吐出口であるノズル等にインクの固着が生じる場合があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、インクカートリッジ内のインク残量が低下した場合であっても、インクの固着による画質劣化を抑制することができる、画像形成装置、画像形成方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の画像形成装置は、記録ヘッドと、サブタンクと、負圧形成部と、メインタンクと、検知部と、制御部と、を備える。記録ヘッドは、インク滴を吐出する。サブタンクは、前記記録ヘッドへ供給するインクを貯留すると共に、該インクを前記記録ヘッドへ供給する。負圧形成部は、前記サブタンク内に負圧を形成する。メインタンクは、前記サブタンクへインクを供給する。検知部は、前記メインタンクのインク量を検知する。制御部は、前記メインタンクのインク量が予め定めた第1閾値未満であることが検知されたときに、前記サブタンク内に負圧を形成するように前記負圧形成部を制御すると共に、インク滴を吐出するように前記記録ヘッドを制御し、前記サブタンク内に負圧が形成されてからの経過時間が予め定めた第2閾値を超えたときに、前記記録ヘッドからのインク滴の吐出を停止するように前記記録ヘッドを制御する。
本発明の画像形成方法は、インク滴を吐出する記録ヘッドと、前記記録ヘッドへ供給するインクを貯留すると共に、該インクを前記記録ヘッドへ供給するサブタンクと、前記サブタンク内に負圧を形成する負圧形成部と、前記サブタンクへインクを供給するメインタンクと、を備えた画像形成装置で実行される画像形成方法であって、前記メインタンクのインク量を検知するステップと、前記メインタンクのインク量が予め定めた第1閾値未満であることが検知されたときに、前記サブタンク内に負圧を形成するように前記負圧形成部を制御すると共に、インク滴を吐出するように前記記録ヘッドを制御し、前記サブタンク内に負圧が形成されてからの経過時間が予め定めた第2閾値を超えたときに、前記記録ヘッドからのインク滴の吐出を停止するように前記記録ヘッドを制御するステップと、を含む画像形成方法である。
本発明のプログラムは、インク滴を吐出する記録ヘッドと、前記記録ヘッドへ供給するインクを貯留すると共に、該インクを前記記録ヘッドへ供給するサブタンクと、前記サブタンク内に負圧を形成する負圧形成部と、前記サブタンクへインクを供給するメインタンクと、を備えた画像形成装置で実行させるためのプログラムであって、前記メインタンクのインク量を検知するステップと、前記メインタンクのインク量が予め定めた第1閾値未満であることが検知されたときに、前記サブタンク内に負圧を形成するように前記負圧形成部を制御すると共に、インク滴を吐出するように前記記録ヘッドを制御し、前記サブタンク内に負圧が形成されてからの経過時間が予め定めた第2閾値を超えたときに、前記記録ヘッドからのインク滴の吐出を停止するように前記記録ヘッドを制御するステップと、を前記コンピュータに実行させるためのプログラムである。
本発明によれば、インクカートリッジ内のインク残量が低下した場合であっても、インクの固着による画質劣化を抑制することができる、という効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、画像形成装置の実施の形態を詳細に説明する。
図1は、本実施の形態の画像形成装置1を示す斜視図である。図1に示すように、本実施の形態の画像形成装置1は、装置本体1aと、給紙トレイ2と、排紙トレイ3とを備える。給紙トレイ2は、記録媒体である用紙を装置本体1aに装填するためのトレイである。排出トレイ3は、画像の形成された用紙を保持する。
装置本体1aの前面4の一端部側には、前面4から前方側に突き出し、上面5よりも低くなったカートリッジ装填部6を有する。カートリッジ装填部6には、インクカートリッジ10(メインタンク)が装填される。カートリッジ装填部6の全面には、開閉可能な前カバー8が設けられている。
インクカートリッジ10には、後述する記録ヘッドへ供給するためのインクが収容されている。本実施の形態では、インクカートリッジ10は、黒(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、の各々の色のインクを収容した、インクカートリッジ10K、インクカートリッジ10C、インクカートリッジ10M、インクカートリッジ10Yの各々を備える。なお、インクカートリッジ10は、装置本体1aに対して脱着可能に装填される。
カートリッジ装填部6の上面には、操作表示部7が配置されている。操作表示部7は、ユーザから各種指示を受け付けると共に、各種情報を表示する。
本実施の形態では、操作表示部7は、残量表示部11を備える。残量表示部11は、各各色のインクカートリッジ10(インクカートリッジ10K、インクカートリッジ10C、インクカートリッジ10M、インクカートリッジ10Y)の各々におけるインクの残量を表示する。本実施の形態では、残量表示部11は、各色のインクカートリッジ10(インクカートリッジ10K、インクカートリッジ10C、インクカートリッジ10M、インクカートリッジ10Y)の各々のインクの残量を表示する、残量表示部11K、残量表示部11C、残量表示部11M、及び残量表示部11Cを含む。これらの残量表示部11K、残量表示部11C、残量表示部11M、及び残量表示部11Cは、操作表示部7における、対応するインクカートリッジ10K、インクカートリッジ10C、インクカートリッジ10M、インクカートリッジ10Yの装着位置に対応する位置に設けられている。
さらに、操作表示部7は、電源ボタン12、画像形成継続ボタン13、キャンセルボタン14も備える。また、操作表示部7は、図示は省略するが、各種文字情報や数値情報等を含む各種指示を入力するための入力ボタン等も備える。電源ボタン12は、画像形成装置1に電力を供給するときや、画像形成装置1への電力供給を解除するときに、ユーザによって操作指示される。画像形成継続ボタン13は、本実施の形態では、インクカートリッジ10のインク残量が第1閾値(詳細後述)未満であるときに、さらに継続して画像形成を行うことを指示するときに、ユーザによって操作指示される。キャンセルボタン14は、各種操作入力を解除するときに、ユーザによって操作指示される。
図2は、画像形成装置1の要部を示す平面図である。
図2に示すように、画像形成装置1には、ガイドロット31が設けられている。ガイドロット31は、フレーム21を構成する左右の側板21A、21Bに横架されている。ガイドロット31は、キャリッジ33を主走査方向に走査移動させるときのガイド部材として機能する。ガイドロット31は、キャリッジ33を主走査方向に摺動自在に保持し、該キャリッジ31を、主走査モータ(図示省略)によって、図3における矢印方向(キャリッジ走査方向:主走査方向)に走査移動させる。
キャリッジ33には、インク滴を吐出する記録ヘッド34が装着される。すなわち、記録ヘッド34は、キャリッジ33によって主走査方向に走査移動される。記録ヘッド34は、インク滴を吐出する。記録ヘッド34には、圧電素子などの圧電アクチュエータ、発熱抵抗体などの電気熱変換素子を用いて液体の膜沸騰による相変化を利用するサーマルアクチュエータ、温度変化による金属相変化を用いる形状記憶合金アクチュエータ、静電力を用いる静電アクチュエータ等、インク滴を吐出するための圧力を発生する機能を備えたものを用いる。
本実施の形態では、記録ヘッド34は、イエロー(Y)のインク滴を吐出する記録ヘッド34Y、シアン(C)のインク滴を吐出する記録ヘッド34C、マゼンタ(M)のインク滴を吐出する記録ヘッド34M、ブラック(K)の液滴を吐出する記録ヘッド34Kとで構成されている。これらの記録ヘッド34C、記録ヘッド34M、記録ヘッド34Y、記録ヘッド34Kは、主走査方向に配列されている。なお、記録ヘッド34C、記録ヘッド34M、記録ヘッド34Y、記録ヘッド34Kを総称して説明する場合には、記録ヘッド34と称して説明する。
なお、本実施の形態では、記録ヘッド34は、4色のインク滴を吐出する記録ヘッド34(記録ヘッド34C、記録ヘッド34M、記録ヘッド34Y、記録ヘッド34K)から構成される場合を説明するが、4色に限られず、1色以上であればよい。
キャリッジ33には、サブタンク35が搭載されている。サブタンク35は、メインタンクであるインクカートリッジ10から供給されたインクを収容すると共に、該インクを記録ヘッド34へ供給する。サブタンク35は、各色の記録ヘッド34毎に設けられており、各色の記録ヘッド34の各々にインクを供給する。本実施の形態では、サブタンク35は、記録ヘッド34Cへインクを供給するサブタンク35C、記録ヘッド34Mへインクを供給するサブタンク35M、記録ヘッド34Yへインクを供給するサブタンク35Y、及び記録ヘッド34Kへインクを供給するサブタンク35Kからなる。
なお、これらのサブタンク35C、サブタンク35M、サブタンク35Y、及びサブタンク35Kを総称して説明する場合には、サブタンク35と称して説明する。
各サブタンク35(サブタンク35C、サブタンク35M、サブタンク35Y、及びサブタンク35K)には、対応するインクカートリッジ10(インクカートリッジ10C、インクカートリッジ10M、インクカートリッジ10Y、インクカートリッジ10K)の各々から、インク供給チューブ37を介して、対応する色のインクが供給される。
なお、装置本体1aには、インクカートリッジ10内のインクをサブタンク35へ向かって送液するための供給ポンプユニット23が設けられている。また、インク供給チューブ37の外周面の一部は、フレーム21を構成する後板21Cに、本体側ホルダ25によって保持されている。また、インク供給チューブ37の外周面におけるサブタンク35側の端部は、固定リブ26によってキャリッジ33に固定されている。
キャリッジ33の走査方向一方側の非印字領域には、記録ヘッド34のノズルの状態を維持し、回復するための維持回復機構91が配置されている。この維持回復機構91は、キャップ部材92と、ワイパ部材96と、空吐出受け94と、を備える。キャップ部材92は、記録ヘッド34の各ノズル面をキャピングする。ワイパ部材96は、記録ヘッド34のインク液を吐出するためのノズルの吐出口(ノズル面と称する場合もある)をワイピングする。空吐出受け94は、増粘したインクを排出するために、画像形成に寄与しないインク滴を吐出させる空吐出を行うときの、インク滴を受ける。また、この維持回復機構91の下方側には維持回復動作によって生じる廃液を収容するための廃液タンク(図示省略)が装置本体に対して交換可能に装着されている。
また、キャリッジ33の走査方向他方側の非印字領域には、空吐出受け99が配置されている。空吐出受け99には、記録ヘッド34のノズル列方向に沿った開口部98が設けられている、空吐出受け99は、画像形成中などに増粘したインク液を排出するために、画像形成に寄与しない液滴を吐出させる空吐出を行うときのインク滴を受ける。
図3は、画像形成装置1の横断面を示す模式図である。
図3に示すように、画像形成装置1の給紙トレイ2には、用紙42を積載するための用紙積載部(圧板)41が設けられている。用紙積載部41上に積載された用紙42は、半月コロ43、給紙コロ43、及び半月コロ43及び給紙コロ43より摩擦係数の大きな材質からなる分離パッド44によって、用紙積載部41から一枚ずつ分離搬送される。
用紙積載部41より用紙42の搬送方向下流側には、ガイド部材45と、押さえ部材54と、搬送ベルト51と、が設けられている。搬送ベルト51は、無端ベルトであり、搬送ローラ57とテンションローラ58との間に掛け渡されている。搬送ベルト51は、これらの搬送ローラ57とテンションローラ58の回転駆動によって、ベルト搬送方向(副走査方向)に回転する。搬送ベルト51の外周面側には、搬送ベルト51の表面を帯電させるための帯電ローラ56が設けられている。帯電ローラ56は、搬送ベルト51の外周面を帯電させる。
搬送ベルト51の内周側の、記録ヘッド34に対向する領域には、ガイド部材61が設けられている。ガイド部材61は、上面が搬送ベルト51を支持する2つのローラ(搬送ローラ57とテンションローラ58)の接線よりも記録ヘッド34側に突出している。これにより、搬送ベルト51は、印写領域ではガイド部材61の上面にて押し上げられてガイドされるので、高精度な平面性を維持される。
用紙積載部41から搬送された用紙42は、ガイド部材45に沿って搬送されて、搬送ベルト51に到る。そして、帯電された搬送ベルト51の外周面に保持された状態で、搬送ベルト51によって搬送され、記録ヘッド34によってインク滴の吐出される領域に到る。そして、用紙42には、記録ヘッド34によってインク滴が吐出され、画像形成される。
記録ヘッド34によって用紙42にインク滴の吐出される領域より、用紙42の搬送方向下流側には、分離爪71、排紙ローラ72、拍車73、及び排紙トレイ3が設けられている。インク滴の吐出によって画像の形成された用紙42は、分離爪71によって搬送ベルト51から分離され、排紙ローラ72及び拍車73によって、排紙トレイ3へ排出される。
上述のように構成された画像形成装置1では、給紙トレイ2から用紙42が1枚ずつ分離給紙される。そして、用紙42は、ガイド部材45に沿って搬送され、搬送ベルト51の位置に到る。そしてさらに、用紙42は、搬送ベルト51とカウンタローラ52との間に挟まれて搬送され、搬送方向の先端側を搬送ガイド53で案内される。そして、用紙42は、先端加圧コロ55で搬送ベルト51に押し付けられることで、略90°搬送方向を転換される。
搬送ベルト51の外周面は、帯電ローラ56によって帯電されている。本実施の形態では、搬送ベルト51の外周面は、交番電圧の印加された帯電ローラ56によって帯電されることで、副走査方向に、プラスとマイナスが所定の幅で帯状に交互に帯電される。このプラス、マイナス交互に帯電した搬送ベルト51上に用紙42が給紙されることで、用紙42は搬送ベルト51の外周側に吸着され、搬送ベルト51によって副走査方向に搬送され、記録ヘッド34によってインク滴を吐出される領域に到る。
記録ヘッド34は、キャリッジ33によって主走査方向に移動する。記録ヘッド34の主走査方向の移動によって、用紙42には、記録ヘッド34の該主走査方向に対応する方向にインク滴が吐出されると共に、搬送ベルト51によって副走査方向に搬送される。これによって、用紙42の主走査方向及び副走査方向にインク滴が吐出され、用紙42に画像が形成される。
画像形成された用紙42は、排紙トレイ3に排紙される。なお、用紙42へのインク滴の吐出による画像形成の行われない時間帯、すなわち、画像形成待機中には、キャリッジ33は、維持回復機構91側に移動される。そして、キャリッジ33によって保持された記録ヘッド34はキャップ92でキャッピングされることで、記録ヘッド34のノズルが湿潤状態に保たれる。これにより、記録ヘッド34は、インク乾燥による吐出不良を防止される。また、キャップ92で記録ヘッド34をキャッピングした状態で、図示しない吸引ポンプによって、記録ヘッド34のノズルからインクを吸引(「ノズル吸引」又は「ヘッド吸引」と称する場合がある)する。これによって、画像形成装置1では、記録ヘッド34における増粘したインク液や気泡を排出する、回復動作を行う。また、画像形成装置1では、画像形成開始前、画像形成中などに、画像形成に寄与しないインクを吐出する、空吐出動作を行う。
次に、サブタンク35について、詳細を説明する。図4は、サブタンク35の上面図である。図5は、サブタンク35の正面図である。
サブタンク35は、タンクケース2010を有する。タンクケース2010は、インクカートリッジ10から供給されたインクを収容すると共に、収容されているインクを記録ヘッド34へ供給する。タンクケース2010には、開口部が設けられている。タンクケース2010の開口部は、可撓性フィルム2030で密閉されている。可撓性フィルム2030は、タンクケース2010内に配置したバネ2040によって、タンクケース2010の外方へ向かって付勢される。タンクケース2010の可撓性フィルム2030が、バネ2040によって外方へ付勢され、タンクケース2010内のインク残量が減少することで、タンクケース2010内には負圧が発生する。
タンクケース2010の外側には、変位部材2050が設けられている。変位部材2050は、フィラ等からなり、一端部を支軸2020で揺動可能に支持され、タンクケース2010側に向けて付勢されている。変位部材2050は、可撓性フィルム2030に接着等により固定されており、可撓性フィルム2030の動きに連動して変位する。第2検知部3010は、サブタンク35内のインク残量を検知する。第2検知部3010は、光学センサ等からなり、変位部材2050の変位量を検知することによって、サブタンク35内のインク残量を検知する。
タンクケース2010の上部には、インクカートリッジ10からインクを供給される供給口2090が設けられている。タンクケース2010は、供給口2090、及びインク供給チューブ37を介して、対応する色のインクカートリッジ10に連通されている。
タンクケース2010の側面には、サブタンク35内を大気に開放するための大気開放機構2070が設けられている。大気開放機構2070は、サブタンク35内に連通した大気開放路2070a、大気開放路2070aを開閉する弁2070b、弁2070bを閉弁状態に付勢するスプリング2070cなどを備える。
装置駆動ユニット3020の駆動によって、大気開放機構2070の弁体2070bが開弁されると、サブタンク35内は大気開放状態(大気に連通した状態)となる。また、駆動ユニット3020の駆動によって、大気開放機構2070の弁2070bが閉弁した状態となると、サブタンク35は密閉された状態となる(大気に不連通の状態となる)。なお、駆動ユニット3020は、画像形成装置1を制御する制御部(詳細後述、制御部200)に電気的に接続されている。
サブタンク35内には、電極ピン2080a及び電極ピン2080bが設けられている。これらの電極ピン2080a及び電極ピン2080bは、サブタンク35内のインク液面高さを検出する。すなわち、サブタンク35に収容されたインクが電極ピン2080aと電極ピン2080bの所まで到達すると、これらの電極ピン2080aと電極ピン2080bの間に電流が流れて抵抗値が変化する。この抵抗値に変化によって、電極ピン2080a及び電極ピン2080bは、サブタンク35内のインク液面高さ、すなわち、サブタンク35内の空気量を検出する。
これらの電極ピン2080a及び電極ピン2080bは、サブタンク35内のインク残量を検知する第2検知部3010として機能する。
本実施の形態では、サブタンク35内には、負圧形成部によって負圧(大気圧より低い圧力)が形成される。
図6は、サブタンク35内に負圧を形成する負圧形成部93として機能する機構を説明する説明図である。
サブタンク35内には、インクカートリッジ10から、インク供給チューブ37を介して供給ポンプ2410によってインクが供給される。供給ポンプ2410は、画像形成装置1を制御する制御部200に電気的に接続されている。
サブタンク35の大気開放機構2070を閉じた状態で、維持回復機構91のキャップ部材92で記録ヘッド34のノズル面をキャッピングし、維持回復機構91の吸引ポンプ811を駆動する。そして、この吸引ポンプ811の駆動によって、吸引チューブ812を介して、記録ヘッド34のインク吐出口であるノズルからインクが吸引される。サブタンク35内のインクが吸引されると、バネ2040が可撓性フィルム2030をサブタンク35の外側に向かって押圧することとなり、サブタンク35内に負圧が形成される。
また、サブタンク35の大気開放機構2070を閉じた状態で、記録ヘッド34から空吐出受け94(図2参照)に向けて画像形成に寄与しないインク滴を吐出することによっても、サブタンク35内に負圧を形成することができる。すなわち、大気開放機構2070を閉じた状態でサブタンク35からインク滴を吐出することで、バネ2040が可撓性フィルム2030をサブタンク35の外側に向かって押圧することとなり、サブタンク35内に負圧が形成される。
すなわち、大気開放機構2070、記録ヘッド34、吸引ポンプ811、吸引チューブ812、バネ2040、及び可撓性フィルム2030等が、負圧形成部93として機能する。
サブタンク35内の圧力(負圧)は、下記に示す機構によって検出される。
図7及び図8は、サブタンク35の圧力の検出機構を示す説明図である。
図7に示すように、装置本体側には、キャリッジ33が主走査方向に移動するときに各サブタンク35の変位部材2050の先端2050aが通過する位置に、リニアエンコーダ3310が設置されている。キャリッジ33の主走査方向の位置は、ガイドロット31の主走査方向に沿って配置されたエンコーダスケール3320を、リニアエンコーダ3310が読み取ることで検出される。
図8(A)に示すように、サブタンク35の負圧(圧力)が正常であるときには、キャリッジ33の移動によってサブタンク35を実線図示の所定の位置から矢印方向に距離L1だけ移動させることで、変位部材2050の先端2050aが第2検知部3010によって検知される。
これに対して、図8(B)に示すように、サブタンク35の負圧(圧力)が異常であると、本来サブタンク35側に移動しているべき変位部材2050がサブタンク35から離れた状態となる(バネ2040の復元力で外方に押されていた状態になっている)。このため、同様に実線図示の所定の位置から矢印方向にキャリッジ33を移動させたとき、負圧が正常なときの移動距離L1よりも短い距離L2だけ移動した時に、変位部材2050が第2検知部3010によって検知されることとなる。
このように、変位部材2050が検知されたときのサブタンク35の位置(移動距離)を検知することで、第2検知部3010は、変位部材2050の変位量(サブタンク35内部のバネ2040の変位量に対応する)やサブタンク35内の圧力、更にはサブタンク35内のインク残量をも検出することができる。
ここで、本実施の形態の画像形成装置1では、通常の画像形成時には、インクカートリッジ10からサブタンク35に供給されたインクが、サブタンク35から対応する各記録ヘッド34へ供給され、各記録ヘッド34のインク吐出口であるノズルからインク滴が吐出される。
しかし、インクカートリッジ10内のインク残量が第1閾値未満となる場合がある。この第1閾値は、インクカートリッジ10からサブタンク35へインクを供給することが困難な程度の値である。すなわち、インクカートリッジ10内のインク残量が第1閾値未満である状態では、インクカートリッジ10内のインクが残り少ない、またはインクが無い状態である。
このインクカートリッジ10内のインク材料が第1閾値未満である状態を、本実施の形態では、メインタンクがインクエンドである、またはインクカートリッジ10がインクエンドである。と称する。このインクエンドの状態は、後述する第1検知部70によって検知される。
このような、インクカートリッジ10がインクエンドとなった場合、本実施の形態では、サブタンク35内のインクのみを用いて(すなわち、インクカートリッジ10から供給されるインクではなく、サブタンク35内に収容されているインクを用いて)記録ヘッド34からインク滴を吐出して画像を形成する。このような画像形成を、緊急画像形成と称する場合がある。
このような場合、画像形成装置1では、前述した負圧形成部93によって、サブタンク35内に負圧を形成する。そして、このサブタンク35内に負圧を形成した状態で、記録ヘッド34からインク滴の吐出を行う。これによって、画像形成装置1では、サブタンク35内のインクのみを用いてインク滴を吐出し、画像形成する。
ここで、サブタンク35内に負圧を形成するために空吐出を行う場合。サブタンク35にはある程度のインクが終了されている必要がある。図9は、サブタンク35を示す模式図である。
図9(A)に示すように、サブタンク35内のインク4000の残量が、空吐出に必要な最低量(空吐出必要量)未満である場合には、画像形成装置1では、緊急画像形成を終了してもよい。また、図9(B)に示すように、サブタンク35内のインク4000の残量が、空吐出必要量を超えている場合に、画像形成装置1では、緊急画像形成を行うようにしてもよい。
なお、サブタンク35内のインクの残量は、第2検知部3010によって検知すればよい。
次に、本実施の形態の画像形成装置1の電気的構成を説明する。図10は、本実施の形態の画像形成装置1の電気的構成を示す模式図である。
図10に示すように、本実施の形態の画像形成装置1は、制御部200を備える。制御部200は、画像形成装置1全体を制御する。制御部200は、操作表示部7、外部メモリ143、第1検知部70、第2検知部3010、RTC(リアルタイムクロック)39、キャリッジ33、記録ヘッド34、主走査モータ209、リニアエンコーダ3310、副走査モータ211、ホイールエンコーダ142、モータ213、及び駆動ユニット3020等の、画像形成装置1に設けられた装置各部に電気的に接続されている。
外部メモリ143は、各種データを記憶する記憶装置である。外部メモリ143には、公知の記憶媒体やHD(ハードディスク)等が挙げられる。RTC39は、時刻を取得する装置である。主走査モータ209は、キャリッジ33を主走査方向に駆動する駆動部である。副走査モータ211は、搬送ベルト51を内側から支持するカウンタローラ57を駆動する駆動部である。副走査モータ211がカウンタローラ57を駆動することで、搬送ベルト51が用紙42を副走査方向に搬送する。
ホイールエンコーダ142は、用紙42の搬送位置等を検知する。モータ213は、維持回復機構91の各部を駆動する駆動部である。
制御部200は、CPU201と、ROM203、不揮発性メモリ204、及びIC205を備える。ROM203は、CPU201が実行するプログラム、その他の固定データを格納する。RAM203は、画像データ等を一時格納する。不揮発性メモリ204は、画像形成装置1の電源が遮断されている間もデータを保持する。IC205は、画像データに対する各種信号処理、並び替え等を行う画像処理やその他装置全体を制御するための入出力信号を処理する。
また、制御部200は、I/F206、ヘッド駆動部207及びヘッドドライバ208、主走査モータ駆動部210、副走査モータ駆動部212、サブシステム駆動部214、サブタンク駆動部215、及び、I/O216を備える。
I/F206は、外部装置と画像データ等の送受を行う。外部装置は、画像形成装置1で形成する対象の画像の画像データを画像形成装置1へ送信する。外部装置には、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置、イメージスキャナなどの画像読取装置、デジタルカメラなどの撮像装置などがあり、インターネット等の通信回線やケーブル等を介して、画像形成装置1に接続される。
ヘッド駆動部207及びヘッドドライバ208は、記録ヘッド14を駆動制御する。主走査モータ駆動部210は、主走査モータ209を駆動することで、キャリッジ33の主走査方向の位置や移動を制御する。副走査モータ駆動部212は、搬送ベルト31を駆動制御するために副走査モータ211を駆動する。サブシステム駆動部214は、維持回復機構91のキャップ部材92から吸引を行うための吸引ポンプを作動させるためのモータ213を駆動する。駆動ユニット3020は、サブタンク35の大気開放を行う大気開放機構2070を駆動制御する駆動ユニット3020を駆動する。I/O216は、第1検知部70、第2検知部3010、RTC39、リニアエンコーダ3310、及び142からの検知信号を受け付ける。
画像形成装置1のCPU201は、I/F部206に含まれる受信バッファ内の、画像形成対象の画像の画像データを読み出して解析し、IC205にて必要な画像処理、データの並び替え処理等を行ってヘッド駆動部207に画像データを転送する。
なお、画像出力するためのドットパターンデータの生成は、例えば、ROM202にフォントデータを格納して行ってもよいし、ホスト側のプリンタドライバで画像データをビットマップデータに展開してこの装置に転送するようにしてもよい。
ヘッド駆動部207は、記録ヘッド34の1行分に相当する画像データ(ドットパターンデータ)を受け取ると、この1行分のドットパターンデータを、クロック信号に同期して、ヘッドドライバ208にシリアルデータで送出し、また所定のタイミングでラッチ信号をヘッドドライバ208に送出する。
ヘッド駆動部207は、駆動信号のパターンデータを格納したROMと、このROMから読出される駆動波形のデータをD/A変換するD/A変換器を含む波形生成回路及びアンプ等で構成される駆動波形発生回路を含む。
また、ヘッドドライバ208は、ヘッド駆動部207からのクロック信号及び画像データであるシリアルデータを入力するシフトレジスタと、シフトレジスタのレジスト値をヘッド駆動部207からのラッチ信号でラッチするラッチ回路と、ラッチ回路の出力値をレベル変化するレベル変換回路と、このレベルシフタでオン/オフが制御されるアナログスイッチアレイ等を含む。ヘッドドライバ208は、アナログスイッチアレイのオン/オフを制御することで、駆動信号に含まれる所要の駆動波形を選択的に記録ヘッド14に印加してヘッドを駆動する。これによって、画像データの各ドットに応じた電圧が記録ヘッド34へ印加され、印加電圧に応じた量のインク滴が記録ヘッド34から吐出される。
次に、画像形成装置1の機能的構成を説明する。図11は、画像形成装置1の制御部200の機能的構成を示すブロック図である。
図11に示すように、画像形成装置1の制御部200は、制御部200F、計測部200C、及び算出部200Dを備える。制御部200Fは、画像形成制御部200A、負圧形成制御部200B、及び駆動制御部200Eを備える。
画像形成制御部200Aは、記録ヘッド34から吐出するインク滴の吐出量、用紙42に対する記録ヘッド34の主走査方向や副走査方向の移動速度、等を制御する。画像形成制御部200Aは、図10に示す、ヘッド駆動部207、主走査モータ駆動部210、副走査モータ駆動部212、サブシステム214等を制御することで、これらの制御を行う。
負圧形成制御部200Bは、サブタンク35の負圧形成を制御する。負圧形成制御部200Bは、負圧形成部93を制御することで、サブタンク35の負圧形成を制御する。
計測部200Cは、インクカートリッジ10のインク残量が第1閾値未満であることが検知された後にサブタンク35に負圧が最初に形成されてからの経過時間を、計測する。算出部200Dは、インクカートリッジ10のインク残量が第1閾値未満であることが検知された後にサブタンク35に負圧が最初に形成されてから、該インクカートリッジ10のインク残量が第1閾値未満の状態で次にサブタンク35に負圧が形成されるまでの経過時間を算出する。
また、制御部200Fでは、ンクカートリッジ10のインク残量が第1閾値未満であることが検知された後にサブタンク35に負圧が最初に形成されてから、該インクカートリッジ10のインク残量が第1閾値未満の状態で次にサブタンク35に負圧が形成されるまでの時間が、予め定めた第2閾値を超えたときに、記録ヘッド34からのインク滴の吐出を停止するように、記録ヘッド34(すなわち、駆動制御部200E)を制御する。
第2閾値は、インクカートリッジ10のインク残量が第1閾値未満の状態(すなわち、インクカートリッジ10からサブタンク35へインクの供給されない状態)でサブタンク35内に負圧を形成してサブタンク35内のインクでインク滴の吐出を開始してから、記録ヘッド34のノズルへのインク固着の発生し始める時間未満の値を定める。この第2閾値は、画像形成装置1の構成や用いるインク等に応じて予め設定し、外部メモリ143や不揮発性メモリ204等に記憶すればよい。
なお、第1閾値についても同様に、予め設定し外部メモリ143や不揮発性メモリ204等に記憶すればよい。
また、これらの第1閾値や第2閾値は、ユーザによる操作表示部7の操作指示等によって変更可能としてもよい。
次に、画像形成装置1で実行する画像形成処理を説明する。
図12は、本実施の形態の画像形成装置1で実行する画像形成処理の手順を示すフローチャートである。
まず、画像形成制御部200Aが画像形成を開始する(ステップS300)。ステップS300では、画像形成制御部200Aは、通常の画像形成を行う。
通常の画像形成では、インクカートリッジ10からサブタンク35へ送液機構によってインクを送液し、サブタンク35では、送液されたインクを収容し且つ順次記録ヘッド34へ供給する。通常の画像形成とは、インクカートリッジ10のインク残量が、第1閾値以上であり、画像形成(記録ヘッド34からのインク滴の吐出)に伴って、インクカートリッジ10からサブタンク35を介して記録ヘッド34へインクの供給を行いながら画像形成を行う画像形成動作を意味する。
次に、制御部200Fは、メインタンクのインクエンドが検出されたか否かを判断する(ステップS302)。ステップS302では、制御部200Fは、インクカートリッジ10のインクエンドが第1検知部70によって検出されたか否かを判別することで、ステップS302の判断を行う。ステップS302で否定判断すると(ステップS302:No)、上記ステップS300へ戻り、通常の画像形成を継続する。
一方、ステップS302で肯定すると(ステップS302:Yes)、ステップS304へ進む。ステップS304では、制御部200Fが、操作表示部7に、インクカートリッジ10のインク残量不足を示す「インクエンド」を表示する(ステップS304)。詳細には、制御部200Fは、ステップS302でインクエンドの検出されたインク色のインクカートリッジ10(例えば、インクカートリッジ10C)に対応する残量表示部11(例えば、残量表示部11C)に、インクエンドを表示する。
次に、制御部200Fは、画像形成継続を示す指示がなされたか否かを判断する(ステップS306)。ステップS306の判断は、画像形成継続ボタン13がユーザの操作指示によって操作されることで、該画像形成継続を示す信号を操作表示部7から受け付けたか否かを判別することによって行う。
ステップS306で否定判断すると(ステップS306:No)、上記ステップS304へ戻る。一方、ステップS306で肯定判断すると(ステップS306:Yes)、ステップS308へ進む。
ステップS308では、制御部200Fが、ステップS306で画像形成継続の指示のなされた時刻である時刻T1を不揮発性メモリ204等に記憶する。ステップS308では、詳細には、制御部200Fは、ステップS306で肯定判断したときの時刻をRTC39から読み取り、時刻T1として不揮発性メモリ204に記憶する。
この時刻T1は、言い換えれば、後述するステップS310で行う緊急画像形成の開始時刻を示す。また、この時刻T1は、言い換えれば、後述するステップS310の処理による、インクカートリッジ10のインク残量が第1閾値未満の状態でサブタンク35への負圧の形成を開始した時刻に相当する。
次に、制御部200Fが、サブタンク35内のインクのみ用いた画像形成である緊急画像形成を行う(ステップS310)。
緊急画像形成とは、インクカートリッジ10がインクエンド(インク残量が第1閾値未満)であるが、サブタンク35内の残量インクを用いてインク滴吐出を行う事で画像形成を行う、画像形成動作である。すなわち、緊急画像形成では、サブタンク35内に負圧を形成することで記録ヘッド34にインクを供給する。これによって、記録ヘッド34は、サブタンク35内の残量インクでインク滴を吐出する。
詳細には、ステップS310において、制御部200Fでは、サブタンク35の大気開放機構2070の弁2070bを開状態にすることで、サブタンク35を大気開放状態にする。これによって、サブタンク35内に大気を導入して大気圧と略同じ圧力とした後に、弁2070bを閉状態にする。次に、記録ヘッド34から画像形成に寄与しないインク滴の吐出(所謂、空吐出)を行うことで、サブタンク35内の圧力を低下させて、サブタンク35内に負圧を形成する(すなわち、サブタンク35内を負圧の状態とする)。なお、維持回復機構91を用いてサブタンク35内に負圧を形成してもよい。
そして、サブタンク35内に負圧を形成した後に、記録ヘッド34を駆動して記録ヘッド34から画像形成に寄与するインク滴の吐出を行う。これらの制御は、制御部200Fによって行われる。
すなわち、ステップS310の処理によって、これによって、サブタンク35内に負圧が形成され、サブタンク35内のインクのみを用いた画像形成(記録ヘッド34からのインク滴の吐出)が開始される。
次に、制御部200Fは、画像形成完了したか否かを判断する(ステップS312)。ステップS312の判断は、形成対象の画像の画像データに応じたインク滴の吐出が全て終了したか否かを判別することで行う。
ステップS312で否定判断すると(ステップS312:No)、上記ステップS310へ戻り、ステップS312で肯定判断すると(ステップS312:Yes)、本ルーチンを終了する。なお、ステップS310における、サブタンク35内に負圧を形成するための処理は、画像形成継続指示がなされたときに一度行い、その後は、記録ヘッド34からのインク滴の吐出のみを継続して行う。このため、ステップS312で否定判断して上記ステップS310へ戻った場合には、画像形成継続指示が再度なされない限り、サブタンク35内の負圧の再度の形成は行わずに、記録ヘッド34からのインク滴の吐出を継続して行う。
ステップS300〜ステップS312の処理によって、インクカートリッジ10がインクエンドとなった場合に、ユーザによって画像形成継続の指示がなされると、画像形成装置1では、サブタンク35内のインクを用いて画像形成を継続することができる。
ここで、本実施の形態の画像形成装置1では、更に、図13に示す画像形成処理を実行する。図13は、本実施の形態の画像形成装置1がインクエンドの表示を行ったときに実行する画像形成処理を示すフローチャートである。なお、制御部200Fでは、インクエンドの表示は、インクカートリッジ10のインク残量が第1閾値未満である場合にのみ継続して行う。
すなわち、図13に示す画像形成処理は、図12のステップ312で否定判断(ステップS312:No)された場合に実行する処理である。このため、画像形成装置1の操作表示部7にはインクエンドを表示した状態(すなわち、インクカートリッジ10のインク残量が第1閾値未満の状態)となっている(ステップS400)。
次に、ステップS402では、インクカートリッジ10のインク残量が第1閾値未満の状態で、再度、画像形成継続を示す指示がなされたか否かを判断する(ステップS402)。ステップS402の判断は、インクカートリッジ10のインク残量が第1閾値未満の状態(ステップS302:Yesの状態)で、サブタンク35内のインクのみを用いた緊急画像形成が開始された後に、再度、画像形成継続ボタン13がユーザによって操作指示され、画像形成継続を示す信号を操作表示部7から受け付けたか否かを判別することによって行う。
なお、上述したように、サブタンク35への負圧の形成は、画像形成継続指示がなされたときに行うことから、ステップS402の判断は、サブタンク35への負圧の再形成の指示がなされたか否かを判断する事と、同じ意味である。
ステップS402で否定判断すると(ステップS402:No)、上記ステップS400へ戻る。一方、ステップS402で肯定判断すると(ステップS402:Yes)、ステップS404へ進む。
ステップS402では、制御部200Fが、ステップS402で画像形成継続の指示が再度なされた時刻である時刻T2を不揮発性メモリ204等に記憶する。ステップS402では、詳細には、制御部200Fは、ステップS402で肯定判断したときの時刻をRTC39から読み取り、時刻T2として不揮発性メモリ204に記憶する。
次に、算出部200Dが、上記ステップS306で前回画像形成継続が指示された時刻T1(すなわち、前回、サブタンク35に負圧が形成された時刻)と、ステップS402で再度画像形成継続が指示された時刻T2(すなわち、再度サブタンク35に負圧の形成される時刻)と、の差分を算出する。そして、制御部200Fが、この算出した差分(T2−T1)が、第2閾値以上であるか否かを判断する(ステップS406)。
すなわち、この時刻T1と時刻T2との差分は、言い換えれば、緊急画像形成の開始時刻からの経過時間を示す。さらに言い換えれば、時刻T1と時刻T2との差分は、インクカートリッジ10のインク残量が第1閾値未満であることが検知された後にサブタンク35に負圧が最初に形成されてからの経過時間を示す。更に詳細には、時刻T1と時刻T2との差分は、インクカートリッジ10のインク残量が第1閾値未満であることが検知された後にサブタンク35に負圧が最初に形成されてから、該インクカートリッジ10のインク残量が第1閾値未満の状態で次にサブタンク35に負圧が形成されるまでの経過を示す。
次に、ステップS406で肯定判断した場合(ステップS406:Yes)、すなわち、緊急画像形成の開始時刻からの経過時間が第2閾値以上である場合には、画像形成を停止し(インク滴の吐出を停止)(ステップS412)、本ルーチンを終了する。なお、ステップS412では画像形成を終了してもよい。
一方、ステップS406で否定判断した場合(ステップS406:No)、すなわち、緊急画像形成の開始時刻からの経過時間が第2閾値未満である場合には、ステップS408へ進む。
ステップS408では、上記ステップ310と同様にして、サブタンク35内に負圧を形成し、サブタンク35内のインクのみ用いた画像形成である緊急画像形成を行う(ステップS408)。
次に、制御部200Fは、画像形成完了したか否かを判断する(ステップS410)。ステップS410の判断は、形成対象の画像の画像データに応じたインク滴の吐出が全て終了したか否かを判別することで行う。
ステップS410で否定判断すると(ステップS410:No)、上記ステップS408へ戻り、ステップS410で肯定判断すると(ステップS410:Yes)、本ルーチンを終了する。なお、ステップS408についてもステップS310と同様に、サブタンク35内に負圧を形成するための処理は、画像形成継続指示がなされたときに一度行い、その後は、記録ヘッド34からのインク滴の吐出のみを継続して行う。このため、ステップS410で否定判断して上記ステップS408へ戻った場合には、画像形成継続指示が再度なされない限り、サブタンク35内の負圧の再度の形成は行わずに、記録ヘッド34からのインク滴の吐出を継続して行う。
以上説明したように、本実施の形態の画像形成装置1では、インクカートリッジ10のインク残量が第1閾値未満であることが検知された後にサブタンク35に負圧が最初に形成されてからの経過時間が第1閾値未満の場合には、サブタンク35内に負圧を形成してサブタンク35内のインクのみを用いて画像を形成する緊急画像形成を継続する。一方、本実施の形態の画像形成装置1では、該経過時間が第1閾値以上の場合にはサブタンク35内のインクのみを用いて画像を形成する緊急画像形成を停止(または終了)する。
このように、本実施の形態の画像形成装置1では、インクカートリッジ10のインク残量が第1閾値未満であることが検知された後にサブタンク35に負圧が最初に形成されてからの経過時間が第1閾値未満の場合に、サブタンク35内に負圧を形成してサブタンク35内のインクのみを用いて画像を形成する緊急画像形成を継続する。このため、インクカートリッジ10がインクエンド状態で画像形成が継続して長期間(第1閾値以上の時間)実行されることを回避することができる。
従って、本実施の形態の画像形成装置1では、インクカートリッジ10内のインク残量が低下した状態で長期放置されることで、インク滴の吐出口であるノズル等にインクの固着が生じることを抑制することができる。このため、インク固着による画質劣化を抑制することができる。
また、上述したように、第1閾値及び第2閾値は、ユーザによる操作表示部7の操作指示によって変更可能である。このため、使用するインクの種類や、交換用のインクカートリッジ10を手に入れるのに時間がかかる等のユーザ環境等に応じた、適切な値を、第1閾値や第2閾値として設定することができる。
また、上述したように、本実施の形態の画像形成装置1では、インクカートリッジ10がインクエンドとなった場合であっても、ユーザによって画像形成継続の指示がなされると、サブタンク35内のインクを用いて画像形成を継続することができる。
<変形例1>
なお、上記時刻T2と時刻T1との差分が第2閾値未満である場合には、緊急画像形成の可能な残り時間を操作表示部7に表示してもよい。また、時刻T2と時刻T1との差分が第2閾値以上である場合には、閾値超過を示す情報を操作表示部7に表示してもよい。
なお、上記時刻T2と時刻T1との差分が第2閾値未満である場合には、緊急画像形成の可能な残り時間を操作表示部7に表示してもよい。また、時刻T2と時刻T1との差分が第2閾値以上である場合には、閾値超過を示す情報を操作表示部7に表示してもよい。
この場合には、上記図13に示す画像形成処理の処理ルーチンに替えて、図14に示す処理ルーチンを実行すればよい。図14は、変形例1の画像形成装置1がインクエンドの表示を行ったときに実行する画像形成処理を示すフローチャートである。なお、図14に示す画像形成処理は、図12のステップ312で否定判断(ステップS312:No)された場合に実行する他の処理である。このため、画像形成装置1の操作表示部7にはインクエンドを表示した状態(すなわち、インクカートリッジ10のインク残量が第1閾値未満の状態)となっている(ステップS500)。
次に、制御部200Fでは、上記ステップS402〜ステップS406と同様にして、ステップS502〜ステップS506の処理を行う。そして、該ステップS506において、ステップS406と同様にして、算出部200Dが、上記ステップS308で前回画像形成継続が指示された時刻T1(すなわち、前回、サブタンク35に負圧が形成された時刻)と、ステップS502で再度画像形成継続が指示された時刻T2(すなわち、再度サブタンク35に負圧の形成される時刻)と、の差分を算出する。そして、制御部200Fが、この算出した差分(T2−T1)が、第2閾値以上であるか否かを判断する(ステップS506)。
そして、ステップS506で肯定判断すると(ステップS506:Yes)、ステップS513へ進み、緊急画像形成の画像形成を停止する(ステップS513)。次に、制御部200Fは、操作表示部7に、閾値超過を示す情報を表示し(ステップS514)、本ルーチンを終了する。
図15は、ステップS514の処理によって操作表示部7に表示画面の一例を示す模式図である。図15に示すように、ステップS514の処理によって、操作表示部7には、例えば、各色のインクカートリッジ10の内のインク残量が第1閾値未満であることを示す表示画面600Aと、閾値超過を示す情報として「ジカンチョウカノタメキンキュウインサツフカノウ」等の文字情報を含む表示画面600Bと、が交互に表示される。
図14に戻り、ステップS506で否定判断すると(ステップS506:No)、ステップS508へ進み、緊急画像形成の可能な残り時間を操作表示部7に表示する(ステップS508)。そして、上記ステップS408〜ステップS410と同様にして、ステップS510〜ステップS512の処理を行い、本ルーチンを終了する。
図16は、ステップS508の処理によって操作表示部7に表示される表示画面の一例を示す模式図である。図16に示すように、ステップS508の処理によって、操作表示部7には、例えば、各色のインクカートリッジ10の内のインク残量が第1閾値未満であることを示す表示画面600Aと、緊急画像形成の可能な残り時間(例えば72時間)を示す情報として、「キンキュウインサツカノウノコリ72h」等の文字情報を含む表示画面600Cと、が交互に表示される。
また、図17は、ステップS514の処理によって操作表示部7に表示画面の他の例を示す模式図である。ステップS514の処理によって、制御部200Fは、図17に示す表示画面700を操作表示部7に表示してもよい。図17では、表示画面700は、インクカートリッジ10のインク残量が少ないことを示す画像(画像700B、画像700A、画像700C)や、所定の時間を超可(第2閾値以上)しているため緊急印刷(緊急画像形成)の継続が不可能であることを示す文字情報を含む画像700Dを含む。
また、図18は、ステップS508の処理によって操作表示部7に表示される表示画面の他の例を示す模式図である。ステップS508の処理によって、制御部200Fは、図18に示す表示画面700を操作表示部7に表示してもよい。図18では、表示画面700は、インクカートリッジ10のインク残量が少ないことを示す画像(画像700B、画像700A、画像700C)や、緊急画像形成(緊急印刷)の可能な残り時間を示す文字情報を含む画像700Eを含む。
このように、時刻T2と時刻T1との差分が第2閾値未満である場合には、緊急画像形成の可能な残り時間を操作表示部7に表示してもよいし、時刻T2と時刻T1との差分が第2閾値以上である場合には、閾値超過を示す情報を操作表示部7に表示してもよい。
<変形例2>
なお、画像形成装置1では、緊急画像形成時には、通常画像形成時に比べて少ない量のインク滴を吐出することで、インク濃度を低下させて緊急画像形成を実施してもよい。
なお、画像形成装置1では、緊急画像形成時には、通常画像形成時に比べて少ない量のインク滴を吐出することで、インク濃度を低下させて緊急画像形成を実施してもよい。
この場合には、画像形成装置1では、図19及び図20に示す画像形成処理を実行すればよい。
図19は、変形例2の画像形成装置1で実行する画像形成処理の手順を示すフローチャートである。
まず、画像形成装置1では、ステップS300〜ステップS308(図12参照)と同様にして、ステップS800〜ステップS808の処理を行い、時刻T1を記憶する。
次に、制御部200Fでは、インク濃度調整を実施するか否かを判断する(ステップS810)。ステップS810の判断は、サブタンク35内のインク残量が、予め定めた第3閾値以上であるか否かを判別することで行う。この第3閾値は、サブタンク35内のインクのみを用いたインク吐出による画像形成の可能な量であればよい。この第3閾値は、予め不揮発性メモリ204や外部メモリ143等に記憶しておけばよい。また、この第3閾値は、ユーザによる操作表示部7の操作指示によって適宜変更可能である。
ステップS810で肯定判断すると(ステップS810:Yes)、ステップS810へ進む。ステップS810では、制御部200Fが、形成対象の画像の各画素に対応するドットを形成するためのインク滴の吐出量を、通常画像形成時の吐出量より少ない値となるように調整する。なお、通常画像形成時より減らすインク量は、予め設定してもよいし、ユーザの操作表示部7の操作指示によって適宜調整可能としてもよい。例えば、通常画像形成時のA%(Aは、1以上99以下の数値)とする指示を操作表示部7から受け付けて不揮発性メモリ204に予め記憶する。そして、制御部200F(詳細には、画像形成制御部200A)、この値(A%)を読取り、ステップS810で肯定判断した場合に、通常画像形成時にドット形成に用いるインク量のA%のインク量となるように、インク滴の吐出位量を調整すればよい。
ステップS812の処理によって、緊急画像形成時に形成される画像の濃度が、通常画像形成時に比べて薄い濃度で形成されることとなる。
そして、図12のステップS310〜ステップS312と同様にして、ステップS814〜ステップS816の処理を行った後に、本ルーチンを終了する。
図20は、変形例2の画像形成装置1がインクエンドの表示を行ったときに実行する画像形成処理を示すフローチャートである。すなわち、変形例2の画像形成装置1では、図19のステップS816の判断で否定判断された場合(ステップS914:No)、図20の処理を実行する。
まず、画像形成装置1では、図13のステップS400〜ステップS404と同様にして、ステップS900〜ステップS904の処理を行い、時刻T2を不揮発性メモリ204へ記憶する。そして、ステップS906において、算出部200Dが、上記ステップS806で前回画像形成継続が指示された時刻T1(すなわち、前回、サブタンク35に負圧が形成された時刻)と、ステップS902で再度画像形成継続が指示された時刻T2(すなわち、再度サブタンク35に負圧の形成される時刻)と、の差分を算出する。そして、制御部200Fが、この算出した差分(T2−T1)が、第2閾値以上であるか否かを判断する(ステップS906)。
次に、画像形成装置1では、上記ステップ810〜ステップS812(図19参照)と同様にして、ステップS908〜ステップS910を行い、インク濃度調整を実施すると判断した場合には、通常画像形成時より低い濃度で画像が形成されるようにインクの吐出量を調整する。
次に、画像形成装置1では、上記ステップ408〜ステップS410(図13参照)と同様にして、ステップS912〜ステップS914の処理を行い、本ルーチンを終了する。一方、ステップS906で否定判断すると(ステップS906:No)、ステップs916へ進む。そして、制御部200Fは、緊急画像形成を停止し(ステップS916)、本ルーチンを終了する。
以上説明したように、画像形成装置1では、緊急画像形成時には、通常画像形成時に比べて少ない量のインク滴を吐出することで、インク濃度を低下させて緊急画像形成を実施してもよい。
なお、上記ステップS810〜ステップS812の処理は、通常画像形成時にも実行してもよい。
なお、上述した実施形態の画像形成装置1で実行されるプログラムは、ROM等に予め組み込まれて提供される。上述した実施形態の画像形成装置1で実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記憶媒体に記録して提供するように構成してもよい。
さらに、上述した実施形態の画像形成装置1で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、上述した実施形態の画像形成装置1で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。
なお、上記実施形態における画像形成装置1は、インクカートリッジ10からサブタンク35に供給したインクにより、記録ヘッド34からインク滴を吐出して用紙42に画像形成を行うものであればいずれであってもよい。画像形成装置1としては、例えば、コピー機能、プリンタ機能、スキャナ機能およびファクシミリ機能のうち少なくとも2つの機能を有する複合機や、プリンタ、スキャナ装置、ファクシミリ装置等であればいずれにも適用することができる。
1 画像形成装置
10 インクカートリッジ
35 サブタンク
91 維持回復機構
93 負圧形成部
200 制御部
10 インクカートリッジ
35 サブタンク
91 維持回復機構
93 負圧形成部
200 制御部
Claims (6)
- インク滴を吐出する記録ヘッドと、
前記記録ヘッドへ供給するインクを貯留すると共に、該インクを前記記録ヘッドへ供給するサブタンクと、
前記サブタンク内に負圧を形成する負圧形成部と、
前記サブタンクへインクを供給するメインタンクと、
前記メインタンクのインク量を検知する検知部と、
前記メインタンクのインク量が予め定めた第1閾値未満であることが検知されたときに、前記サブタンク内に負圧を形成するように前記負圧形成部を制御すると共に、インク滴を吐出するように前記記録ヘッドを制御し、前記サブタンク内に負圧が形成されてからの経過時間が予め定めた第2閾値を超えたときに、前記記録ヘッドからのインク滴の吐出を停止するように前記記録ヘッドを制御する制御部と、
を備えた画像形成装置。 - 前記制御部は、前記メインタンクのインク量が前記第1閾値未満であることが検知されたときに、前記サブタンク内に負圧を形成するように前記負圧形成部を制御すると共に、前記メインタンクのインク量が前記第1閾値未満であることが検知される前の吐出量より少ない吐出量の前記インク滴を吐出するように、前記記録ヘッドを制御する、請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記制御部は、前記サブタンク内に負圧が形成されてからの経過時間が前記第2閾値以下であるときに、該経過時間と該第2閾値との差を表示部に表示する制御を行う、請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。
- ユーザから前記第1閾値を受け付ける操作部を更に備え、
前記制御部は、
前記メインタンクのインク量が、受け付けた前記第1閾値未満であることが検知されたときに、前記サブタンク内に負圧を形成するように前記負圧形成部を制御すると共に、インク滴を吐出するように前記記録ヘッドを制御する、
請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。 - インク滴を吐出する記録ヘッドと、前記記録ヘッドへ供給するインクを貯留すると共に、該インクを前記記録ヘッドへ供給するサブタンクと、前記サブタンク内に負圧を形成する負圧形成部と、前記サブタンクへインクを供給するメインタンクと、を備えた画像形成装置で実行される画像形成方法であって、
前記メインタンクのインク量を検知するステップと、
前記メインタンクのインク量が予め定めた第1閾値未満であることが検知されたときに、前記サブタンク内に負圧を形成するように前記負圧形成部を制御すると共に、インク滴を吐出するように前記記録ヘッドを制御し、前記サブタンク内に負圧が形成されてからの経過時間が予め定めた第2閾値を超えたときに、前記記録ヘッドからのインク滴の吐出を停止するように前記記録ヘッドを制御するステップと、
を含む画像形成方法。 - インク滴を吐出する記録ヘッドと、前記記録ヘッドへ供給するインクを貯留すると共に、該インクを前記記録ヘッドへ供給するサブタンクと、前記サブタンク内に負圧を形成する負圧形成部と、前記サブタンクへインクを供給するメインタンクと、を備えた画像形成装置で実行させるためのプログラムであって、
前記メインタンクのインク量を検知するステップと、
前記メインタンクのインク量が予め定めた第1閾値未満であることが検知されたときに、前記サブタンク内に負圧を形成するように前記負圧形成部を制御すると共に、インク滴を吐出するように前記記録ヘッドを制御し、前記サブタンク内に負圧が形成されてからの経過時間が予め定めた第2閾値を超えたときに、前記記録ヘッドからのインク滴の吐出を停止するように前記記録ヘッドを制御するステップと、
を前記コンピュータに実行させるためのプログラム。
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