JP2019005530A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】駆動源が不要で、メンテナンス負担が少ない簡単構造でありながらメダルの発射速度を高められ、しかも操作テクニックを駆使する面白みが味わえる発射機構を備える遊技機を提供する。【解決手段】メダルを収容保持する収容部22と、その後方に設けられメダルの発射方向と概ね直交する方向に延在して上端側を回動支持されており下端側が前方に揺動することによりメダルを発射する揺動桿23と、その後方に設けられ遊技者により直接的又は間接的に叩打されることにより揺動桿23を揺動させる押出体24を有してなる発射機構2を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、略直立した遊技盤の盤面にメダル等の遊技小体を発射する遊技機に関する。
従来から直立状態に設けられてガラスで遊技面を覆われている遊技盤上にメダルを発射して遊技盤上に設けられた入賞口に入賞させることで、各入賞口に対して設定される所定数のメダルを払い出す遊技機が知られている。
メダルの発射機構としては、外周に摩擦抵抗の大きいゴムを取り付けた回転駆動ローラーとそれに対向する固定支持ローラーの間にメダルを挟み込んで回転駆動ローラーの回転力で発射するもの(例えば、特許文献1参照。)や、回転駆動板の外周に設けた切欠凹部にメダルを供給して、その切欠開口(発射口)を閉鎖した状態でメダルに遠心力を付与し、発射口を開放することにより遠心力でメダルを発射するもの(例えば、特許文献2参照。)などが提案されている。
特開平8−289970号公報 特開2003−19343号公報
上記従来の遊技機は、発射機構に駆動源を要しコスト高である一方、発射速度の加減調整は駆動モーターへの供給電圧コントローラーで行われるため、遊技者が操作テクニックを駆使する面白みに欠ける。駆動源不要の手動式発射機構もあるが、手動レバーを操作して伸ばした(縮めた)バネの戻り力で発射させるため、単なるレバーストロークの調整に終始することになり面白みに欠け、しかもバネ力の点検・維持には手間がかかる。
また、パチンコ遊技機では、一般に盤面に設けた遊技ピン(釘)の頭部を金槌で叩いて角度調整することで入賞率を変化させるが、メダル遊技機では、遊技盤とそれを覆うガラスの隙はメダルの厚みより若干大きい程度に設定されており遊技ピンも短いため、金槌で行う角度調整には不向きである。
更にパチンコ遊技機では、玉が遊技ピンにより上下左右のみならず前後方向にも跳ねて、盤面とガラス面との間で複雑に動くが、メダルを使う遊技機ではそのような動きの変化に乏しく遊技者が退屈し易い。
本発明は、上記のような事情に鑑みて、駆動源が不要でメンテナンス負担が少ない簡単構造でありながら遊技小体の発射速度を高められ、しかも操作テクニックを駆使する面白みが味わえて、遊技ピンを金槌で叩かなくても入賞率を変えられる遊技機を提供する。
請求項1記載の発明は、略直立した遊技盤の側部から盤面に沿って遊技小体を発射する遊技機において、前記遊技盤の側部に、遊技小体を収容保持する収容部と、遊技者が外側方から押して操作する押出操作体を有してなり、遊技者が前記押出操作体を押す動作に応じて遊技小体を前記収容部から前記盤面へ発射することを特徴とする遊技機を提供する。
請求項2記載の発明は、遊技者が前記押出操作体を押す速度に応じた速度で遊技小体を発射することを特徴とする請求項1記載の遊技機を提供する。
請求項3記載の発明は、遊技者が前記押出操作体を押す速度よりも遊技小体の発射速度を速くする増速機構を備えることを特徴とする請求項2記載の遊技機を提供する。
請求項4記載の発明は、遊技者の前記押出操作体を押す力を遊技小体に伝動することにより遊技小体を発射することを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の遊技機を提供する。
請求項5記載の発明は、前記押出操作体は、前記遊技盤の外側方に突出するように設けられていることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の遊技機を提供する。
請求項6記載の発明は、略直立した遊技盤の側部から盤面に沿って遊技小体を発射する遊技機において、遊技小体を収容保持する収容部と、遊技小体の発射方向と交差する方向に延在して上端側を回動支持されており下端側が揺動することにより遊技小体を前記収容部から前記盤面へ押し出すように発射する揺動桿と、遊技者により直接的又は間接的に押されることにより前記揺動桿を押して揺動させる押出体と、を有してなる発射機構を遊技盤の側部に備えることを特徴とする遊技機を提供する。
請求項7記載の発明は、略直立した遊技盤の側部から盤面に沿って遊技小体を発射する遊技機において、遊技小体を収容保持する収容部と、遊技小体の発射方向と交差する方向に延在して上端側を回動支持されており下端側が揺動することにより遊技小体を前記収容部から前記盤面へ押し出すように発射する揺動桿と、前記揺動桿を押して揺動させる押出体と、前記発射方向と交差する方向に延在して上端側を回動支持されており下端側が揺動することにより前記押出体を押す副揺動桿と、遊技者に押されることにより前記副揺動桿を押して揺動させる押出操作体と、を有してなる発射機構を遊技盤の側部に備えることを特徴とする遊技機を提供する。
請求項8記載の発明は、前記押出操作体が周囲の部材に対して摺動及び転動可能に保持される円形体であることを特徴とする請求項7記載の遊技機を提供する。
請求項9記載の発明は、前記押出体が周囲の部材に対して摺動及び転動可能に保持される円形体であることを特徴とする請求項6乃至8の何れかに記載の遊技機を提供する。
請求項10記載の発明は、前記収容部から発射された遊技小体を入賞させる入賞口を盤面上に備えており、前記入賞口は、その左右両側に配置される一対の遊技ピンで規定され、前記一対の遊技ピンは、前記盤面の裏側に着脱自在に設けられる遊技ピン支持部材に立設され、前記盤面を貫通する一対の貫通穴から前記盤面の表側に突出させられており、前記一対の貫通穴は、前記入賞口の左右方向の中点位置を中心とする円周上に形成される複数対の貫通穴から選択されたものであることを特徴とする請求項1乃至9の何れかに記載の遊技機を提供する。
請求項11記載の発明は、前記収容部から発射された遊技小体を入賞させる入賞口を盤面に備えており、前記入賞口は、その左右両側に配置される一対の遊技ピンで規定され、前記一対の遊技ピンは、前記盤面の裏側に回転自在に設けられる遊技ピン支持部材に立設され、前記盤面を貫通する一対の貫通穴から前記盤面の表側に突出させられており、前記一対の貫通穴は、前記入賞口の左右方向の中点位置を中心とする円周に沿って形成される円弧形状の溝穴であることを特徴とする請求項1乃至9の何れかに記載の遊技機を提供する。
請求項12記載の発明は、前記収容部に供給する遊技小体を前記遊技盤の上部に移送する移送機構を備えており、前記移送機構は、円弧形状の内周面を有する案内部と、摩擦抵抗の大きい部材で覆われている外周面を有する回転駆動ローラーを有してなり、遊技小体の外周縁を前記内周面と前記外周面で挟み込んで回転駆動ローラーの回転力で移送することを特徴とする請求項1乃至11の何れかに記載の遊技機を提供する。
請求項1の発明によれば、以下の優れた効果を奏し得る。遊技盤の側部にある押出操作体が外側方から押されたときに、同じ遊技盤の側部からその内側に位置する盤面上に遊技小体を発射するので、遊技者が押出操作体を押す方向と、遊技小体が発射される方向が略一致することになり、遊技者は遊技小体を自らの手で直接はね飛ばしているような感覚を楽しめて退屈せずに遊ぶことができる。
請求項2の発明によれば、請求項1記載の発明が奏し得る効果に加えて、以下の優れた効果を奏し得る。押出操作体を押す速度に応じて、遊技小体の発射速度すなわち遊技小体の行方が変わるため、遊技者は操作テクニックを駆使する楽しみがあり退屈せずに遊ぶことができる。
請求項3の発明によれば、請求項2記載の発明が奏し得る効果に加えて、以下の優れた効果を奏し得る。遊技者が遊技小体の発射速度を速めるために押出操作体をむやみに強く押して怪我したり遊技盤を損傷させたりすることが防止される。
請求項4の発明によれば、請求項1乃至3記載の発明が奏し得る効果に加えて、以下の優れた効果を奏し得る。遊技者が押出操作体を押す力を用いて遊技小体を発射するので、電気モーター等の駆動源やバネが不要でメンテナンス負担が少なく済む。
請求項5の発明によれば、請求項1乃至4記載の発明が奏し得る効果に加えて、以下の優れた効果を奏し得る。押出操作体が遊技盤の外側に突出しているため、遊技者は遊技小体を発射する際に手許をいちいち確認する必要がなく遊び易い。
請求項6の発明によれば、以下の優れた効果を奏し得る。例えば図1に示すように押出体が距離「X」分を押されて揺動桿が遊技小体の発射方向に揺動すると、押出体と遊技小体の間が揺動桿で抉られるようになって、それらの間隔が「T」から「T」に広がるため、遊技小体は、押出体が上記距離「X」分を押されるのと同じ時間内に上記距離「X」だけでなく、それに「T−T」を加算した距離「X(=X+T−T)」分を押されることになる。すなわち、押出体を距離「X」分押すと、遊技小体は押出体が押された速度の「(X+T−T)/X」倍の速度に増速されることになる。これにより、電気モーター等の駆動源やバネが不要でメンテナンス負担が少なく済む簡単構造でありながら、遊技者が押出体を押す速度に応じた速度で遊技小体を発射する(押出体を速く押せばそれに応じて遊技小体の発射速度も速くなる)発射機構として、及び、遊技者が押出体を実際に押す速度よりも遊技小体の発射速度の方が速くなる増速機構として機能し、遊技小体を高速発射することができる。特に遊技小体の発射速度は押出体が押される速度に対して一定割合で増速されるものでなく、揺動桿が押出体と遊技小体の間を抉る角度の変化に伴い、押出体が押される速度に対して加速的に増速されていくため、それを生かした操作テクニックを駆使する面白みもあり遊技者は退屈せずに遊べる。
請求項7の発明によれば、以下の優れた効果を奏し得る。例えば図1に示すように押出操作体が距離「X」分を押されて副揺動桿が遊技小体の発射方向に揺動すると、押出操作体と押出体の間が副揺動桿で抉られるようになって、それらの間隔が「T」から「T」に広がるため、押出体は、同時間内に上記距離「X」だけでなく、それに「Tc−T」を加算した距離「X(=X+T−T)」分を押されることになる。更に押出体が距離「X」分を押されて揺動桿が遊技小体の発射方向に揺動すると、押出体と遊技小体の間が揺動桿で抉られるようになって、それらの間隔が「T」から「T」に広がり、遊技小体は上記距離「X」に「T−T」を加算した距離「X(=X+T−T=X+T−T+T−T)」分を押されることになる。すなわち、押出操作体を距離「X」分押すと、遊技小体Mは、押出操作体が押された速度の「(X+T−T+T−T)/X」倍の速度に増速されることになる。これにより、電気モーター等の駆動源やバネが不要でメンテナンス負担が少なく済む簡単な構造でありながら、遊技者が押出操作体を押す速度に応じた速度で遊技小体を発射する(押出操作体を速く押せばそれに応じて遊技小体の発射速度も速くなる)発射機構として、及び、遊技者が押出操作体を押す速度よりも遊技小体の発射速度の方が速くなる増速機構として機能し、遊技小体を高速発射することができる。特に押出体の速度は、副揺動桿が押出操作体と押出体の間を抉る角度の変化に伴い、押出操作体が押される速度に対して加速的に増速され、更に遊技小体の発射速度は、揺動桿が押出体と遊技小体の間を抉る角度の変化に伴い、押出体が押される速度に対して加速的に増速される。その結果として、遊技小体の発射速度は、遊技者の操作しだいでは感覚から掛け離れた速度に増速することができるのであり、それを生じさせるテクニックを駆使する面白みがあるため、遊技者は退屈せずに遊べる。
請求項8の発明によれば、請求項7の発明が奏し得る効果に加えて、以下の優れた効果を奏し得る。押出操作体が周囲の部材に対して摺動及び転動可能となるように保持されているため、遊技小体の発射時やその後の戻り移動時に引っ掛かりを生じる不具合が回避される。
請求項9の発明によれば、請求項6乃至8の発明が奏し得る効果に加えて、以下の優れた効果を奏し得る。押出体が周囲の部材に対して摺動及び転動可能となるように保持されているため、遊技小体の発射時やその後の戻り移動時に引っ掛かりを生じる不具合が回避される。
請求項10の発明によれば、請求項1乃至9の発明が奏し得る効果に加えて、以下の優れた効果を奏し得る。遊技ピンを金槌で叩かなくても遊技ピンを挿入する貫通穴を変えることで容易に入賞率を変えることができる。しかも遊技ピンを盤面の裏側から突出させる構造としたので、盤面に対する工作が不要であり、盤面を傷付ける心配がない。
請求項11の発明によれば、請求項1乃至10の発明が奏し得る効果に加えて、以下の優れた効果を奏し得る。遊技ピンを金槌で叩かなくても遊技ピンを溝穴に沿ってスライド移動させることで、容易かつ無段階的に入賞率を変えることができる。しかも遊技ピンを盤面裏側から突出させる構造としたので、盤面に対する工作が不要であり、盤面を傷付ける心配がない。
請求項12の発明によれば、請求項1乃至11の発明が奏し得る効果に加えて、以下の優れた効果を奏し得る。遊技小体の移送機構を、円弧形状の内周面を有する案内部と、摩擦抵抗の大きい部材で覆われる回転駆動ローラーで挟み込む簡単構造としたので、安価に製作可能で故障しにくい。
本発明の実施形態に係る遊技機の発射機構の作用を説明する図で、一点鎖線は遊技者による操作が行われる前の状態を示し、操作が行われ遊技小体が発射されたときの状態を示す。 本発明の実施形態の一例である遊技機の全体正面図。 発射機構にメダルを発射可能にセットしたときの内部状態を示す図。 発射機構でメダルが発射した直後の内部状態を示す図。 遊技機の(a)遊技ピンが立設された遊技ピン支持部材、及び(b)遊技ピン支持部材を遊技盤に取り付けた状態を示す断面図。 遊技機の入賞口の設定パターンを示す図。 遊技機の遊技小体の移送機構を示す図。 移送機構の回転駆動ローラーを示す断面図(図7のC−C断面)。
以下、本発明の実施形態の一例である遊技機1について図面を参照しつつ説明する。
(遊技機1)
遊技機1は、略直立した遊技盤11における上方右側部から遊技者の操作により盤面沿いにメダル(円板状の遊技小体)Mを発射して、盤面11a上の入賞口3に入賞すると、各入賞口に設定されている当たり枚数のメダルを獲得できるメダルゲーム機で、図2に示すように、外周縁を枠体で囲まれた矩形状の遊技盤11と、遊技盤11の上方右側部に設けられて内部に収容保持しているメダルMを盤面11a上に押し出すように発射する発射機構2と、盤面11a上において発射機構2よりも下方に設けられて発射されたメダルMを入賞させる複数の入賞口3と、遊技盤11の下部に落下したメダルMを発射機構2に供給するために遊技盤11の上部に移送する移送機構4を備える。盤面11aは、入賞口3の他、図2に示すように、クレジット表示部12と、入賞口3に入賞したメダルMを検知する複数の検知部13と、各入賞口3に入賞したときのメダルの当り枚数(獲得枚数)を個別表示する複数の賞数表示部14と、入賞時に1つずつ追加点灯していく複数の入賞点灯部15と、大当たりのメダル払出枚数を変動表示するジャックポット表示部16を備えており、図5(b)に示すように、メダルMの厚みより若干大きい隙間をあけて平行配置されるガラス製の透明板17で覆われている。なお、遊技機1は、実際のメダルを払い出すものでなく、遊技者の獲得メダル枚数はクレジット表示部12に反映される。
クレジット表示部12は、盤面11aと面一に設けられるデジタル表示体で、不図示の紙幣挿入口に紙幣を挿入すると、その額に応じて使用できるメダル枚数を加算表示し、遊技者によるメダル発射枚数(使用枚数)と入賞時のメダル当たり枚数(獲得枚数)に応じて算出したメダル枚数をリアルタイム表示する。検知部13は、各入賞口3の直下に配置される通過センサーで、入賞したメダルが通過する際の検知信号を出力して入賞によるメダル獲得枚数をクレジット表示部12に反映させる。賞数表示部14は、各入賞口3の下方に配置されて盤面11aと面一に設けられるデジタル表示体で、発射機構2からのメダル発射に連動してランダムに変動設定される各入賞口の当たり枚数をリアルタイム表示する。入賞点灯部15は、何れかの入賞口3に入賞したときに上から順に1つずつ追加点灯するもので、1つ目の点灯から所定時間内(例えば1分以内)にすべて点灯すれば、その時点でジャックポット表示部16に表示されている大当たり枚数を獲得することができ、逆にすべて点灯するところまで到達しなければ全て消灯して一からやり直させるように設定されている。
(発射機構2)
発射機構2は、移送機構4から供給されたメダルMを発射可能に保持した状態において、図2に矢印Aで示すように遊技者が遊技盤11の右外側方から押出操作体26を叩打するように押して操作すると、その押す力により、一点鎖線の矢印Bで示すように、メダルMを盤面11aに沿って斜め上方向(図中の概ね左方向)に発射する駆動源不要の手動式メダル発射機構である。発射機構2は、図2、図3及び図4に示すように、遊技盤11の上方側部に取り付けられる本体20と、本体20の側縁部において盤面11aに沿うように設けられ前方(メダルが発射される方向。以下同じ。)に向けて開口する縦長状の発射口21と、発射口21のすぐ後方(メダル発射方向と反対方向。以下同じ。)に連続的に形成されて一枚のメダルMを盤面11aに沿って発射できるように立てた状態で収容保持する収容部22と、収容部22の後方に設けられメダル発射方向と概ね直交する方向に延在して上端側を回動支持されており下端側が前方に揺動することによりメダルを押し出すように発射する揺動桿23と、揺動桿23の後方に前後動可能に設けられて後方から押されることにより揺動桿23を前方に揺動させる円形状の外形を有する押出体24と、押出体24の後方に設けられメダル発射方向と交差する方向に延在して上端側を回動支持されており下端側が前方に揺動することにより押出体24を前方へ押し出す副揺動桿25と、副揺動桿25の後方に前後動可能に設けられ遊技者により手又は指で前方に押されることで副揺動桿25を前方に揺動させるものであり円形状の外形を有しその一部が本体20から後方に突出するように設けられる押出操作体26と、を有してなる。副揺動桿25の下方には、下端側を回動支持されて上端側が揺動可能に設けられ、メダルMが収納部22にセットされている状態で上端が副揺動桿25の下側部分と押出操作体26の前後隙間に挟まれており、押出操作体26により前方に押されることで副揺動桿25を前方に押すように揺動する補助揺動桿27が設けられている。なお、発射機構2に内蔵される揺動桿23、押出体24、副揺動桿25、押出操作体26及び補助揺動桿27(以下、これら全体を内蔵部材という。)はすべてメダルMと略同じ厚みに設定されている。
(本体20)
図2、図3及び図4に示される発射機構2の本体20は、遊技盤11に対して不図示のネジ等(締結部材)で固定される厚板状の積層構造体であり、対称形状を有してなる二枚の板状の外層部材201,202と、これらの間に厚み方向で相互に重ならないように配置された状態で挟み込まれ収容部22及び内蔵部材の収容空間28となる隙間を設ける同じ厚みの三枚の板状の内層部材203,204,205とで構成される。なお、図1、図3及び図4では、発射機構2の内部構造を示すために、外層部材201が記載省略されている。外層部材202と内層部材203,204,205は、ネジ等の締結部材又は溶接で予め相互固定され、これらに対し外層部材201がネジ等の締結部材で固定されるようになっている。外層部材201と202との隙間において、内層部材203は発射機構2の上部全体に亘るように、内層部材204は下部前方側に,205は下部後方側に配置されている。内層部材203と204の間には、発射口21及び収容部22と、これらの上方に連続的に形成されて移送機構4から供給されるメダルMを図3に一点鎖線で示すように受け入れて、下方の収容部22に導入し供給するための受入口29a及び受入通路29bが設けられている。なお、発射口21と受入口29aは、その間に境界ピン29cが設けられることで上下に分かれている。内層部材203と205の間には,上記内蔵部材の収容空間28が収容部22と連続するように設けられている。内層部材204の上辺204aは、前方へ向けて斜め上方に傾斜しており。収容部22の底面としてメダルMを支持し、発射方向を規定する。メダルMの発射方向と平行となるように傾斜しており、内層部材205の上辺205aも、メダルMの発射方向と略平行となるように傾斜しており、内蔵部材の収容空間28の底面としてその傾斜方向に沿って押出体24と押出操作体26を前後動可能となるように支持する。なお、内層部材203、204、205の厚みは、収容部22、収容空間28、受入通路29bにおいてメダルや内蔵部材の動きを妨げない隙間(横幅)を確保するため、メダルMや内蔵部材の厚みより少し大きめに設定されている。
(内蔵部材)
揺動桿23は、収容部22の後方に設けられ、外層部材202に設けられた回動支持軸202aで上端を回動支持され、その下方部分がメダル発射方向と交差する方向に延在して前後方向に揺動可能とされている。揺動桿23は、一端が外層部材202に連結され他端が揺動桿23に連結されるバネ(付勢部材)232により後方へ付勢されているが、発射操作が行われていないときは、押出体24がストッパとして後方から支持するため、図1(一点鎖線)及び図3に示すようにメダルの発射方向と概ね直交する方向に延在する姿勢に保たれている。そして、押出体24が遊技者による発射操作(押出操作体26を押す動作)で間接的に押されることにより、揺動桿23はバネ232に抗して発射口21側に向かうように前方へ揺動し、図4に示すようにメダルMを収容部22から発射口21を介して盤面11a上へ押し出すように発射する。押出体24は、内層部材205の上辺205aにより前後移動可能に支持される環状体であり、その穴の内側に外層部材202に固定されるストッパピン241があることにより、前後方向にオーバーランして故障等を生じないように(例えば揺動桿23と内層部材205の間から前方に抜け出したりしないように)移動範囲が制限されている。具体的には、図3に示される後端位置と、図4に示される前端位置との間で移動可能とされており、遊技者により発射操作が行われるとき以外は、揺動桿23により後方へ付勢されて後端位置で停止するように設けられている。なお、押出体24は、外形が円形状でその内径穴はストッパピン241よりも十分に大きく設定されているため、揺動桿23、副揺動桿25及び内層部材205等の周囲の部材に対して自由に摺動及び転動可能に保持されており、発射機構2の動きに影響するような引っ掛かり等を生じにくい。
副揺動桿25は、押出体24の後方に設けられ、外層部材202に設けられた回動支持軸202bで上端を回動支持され、その下方部分がメダル発射方向と交差する方向に延在して前後方向に揺動可能とされている。副揺動桿25は、押出体24によって後方へ付勢されているが、発射操作が行われていないときは、押出操作体26がストッパとして後方から支持しており、図3に示すようにメダルの発射方向と直交する方向よりもやや後方に揺動した位置に保持されている。また、発射操作が行われるときには、遊技者が押出操作体26を前方に押すことにより揺動して、押出体24を図4に示す前端位置までの範囲で押し出す。副揺動桿25の下方に設けられる補助揺動桿27は、下端側を外層部材202に固定される回動支持軸で下端を回動支持されて、その上方部分が揺動可能とされており、副揺動桿25と共に押出操作体26で前方に押されることにより揺動して、副揺動桿25を後方から押すことで副揺動桿25の動きを補助する。押出操作体26は、押出体24と同様に、内層部材205の上辺205aにより前後移動可能に支持される環状体であり、その穴の内側に外層部材202に固定されるストッパピン261があることにより、前後方向の移動範囲が図3に示される後端位置から図4に示される前端位置までに制限されており、遊技者により前方に押されるとき以外は、副揺動桿25で後端位置に付勢されて、概ね後ろ半分が遊技盤11から外側方に突出する位置で停止するように設けられている。これにより、押出操作体26は、前方にオーバーランして副揺動桿25や補助揺動桿27を変形故障させないように、及び本体20から後方に脱落しないように保持されている。なお、押出操作体26は、外形が円形状でその内径穴はストッパピン261よりも十分に大きく設定されているため、副揺動桿25、補助揺動桿27及び内層部材203、205等の周囲の部材に対して自由に摺動及び転動可能に保持されており、発射機構2の動きに影響するような引っ掛かり等を生じにくい。
さて、上記発射機構2において、図1に示すように、遊技者が押出操作体26を距離「X」押すと、副揺動桿25がメダルMの発射方向に揺動するが、その際に押出操作体26と押出体24の間が副揺動桿25で抉られるようになって、それらの間隔が「T」から「T」に広がり、押出体24は、同時間内に遊技者が押した距離「X」だけでなく、それに「Tc−T」を加算した距離「X(=X+T−T)」分を押されることになる。更に押出体24が距離「X」分を押されて揺動桿23が発射方向に揺動すると、押出体24とメダルMの間が揺動桿23で抉られるようになって、それらの間隔が「T」から「T」に広がることから、メダルMは上記距離「X2」に「T−T」を加算した距離「X(=X+T−T=X+T−T+T−T)」分を押されることになる。すなわち、遊技者が押出操作体26を距離「X」分押したときに、その押す力が内蔵部材を介してメダルMに伝動され、押す速度に対して、メダルMは「(X+T−T+T−T)/X」倍の速度で押される(増速される)ことになる。これにより、発射機構2は、電気モーター等の駆動源やバネが不要でメンテナンス負担が少なく済む簡単構造でありながら、遊技者が押出操作体26を速く押せばそれに応じてメダルMの発射速度を速くできることに加え、遊技者が実際に押出操作体26を押す速度よりもメダルMの発射速度を速くする増速機構としても機能するものである。したがって、押出操作体26を操作する手又は指の押し加減(速度)によって、メダルMの発射速度すなわちメダルMの行方が調節されるので、遊技者は発射の都度、変更される当り枚数の大きい入賞口を狙って、操作テクニックを駆使する楽しみがあり退屈せずに遊ぶことができる。また、遊技者は発射口21から遠い入賞口3を狙うときにメダルMの発射速度を高めようとして、押出操作体26をむやみに強く押す必要がなく、手を怪我したり遊技機を損傷させたりする心配がないものである。更に、メダルMの発射速度は、押出体24が押される速度に対して加速的に増速され、押出体24の速度も、遊技者が押出操作体26を押す速度に対して加速的に増速されるため、遊技者の操作しだいで、実際に押す速度と発射速度が大きくずれることとなり、その点においても操作テクニックを駆使する面白みがある。しかも、遊技盤11の上方右側部にある押出操作体26を外側方から押すと、同じく遊技盤11の上方右側部にある収容部22からその内側に位置する盤面11aへ向かってメダルMが発射されるので、結果として遊技者が押す方向と遊技小体が発射される方向が共に左向きとなって一致するために、遊技者は遊技小体を自らの手で直接はね飛ばしているような感覚が得られるものである。なお、発射機構2は、遊技盤11に対して外側方に突出するように設けられており、押出操作体26は、発射機構2の本体20から更に突出するように設けられているので、遊技者は操作し易く、少し慣れれば、手許をいちいち確認しなくても発射操作を行うことができるようになる。
(入賞口3)
入賞口3は、図2に示すように、盤面11a上で発射機構2より下方において横方向に所定間隔で複数配置されている。各入賞口3は、その左右両側に配置される一対(二つ)の遊技ピン31(図6)で規定され、メダルMが遊技ピン間を通過(入賞)すると、そのメダルを検知部13が検知することで入賞口毎に設定した所定数のメダルを獲得できる。遊技ピン31は、遊技盤11に直接固定されておらず、図5(a)に示すように、遊技盤11と別部材の遊技ピン支持部材32に立設され、図5(b)に示すように,遊技ピン支持部材32を盤面11aの裏側に取り付けることにより、遊技ピンと同間隔で盤面11aを貫通するように形成されたピン貫通穴33の裏側から表側へ突出している。但し、ピン貫通穴33は一対だけではなく、図6に示されるように、ピン貫通穴の中点位置を中心とする円周沿いに複数対設けられており、これらのピン貫通穴33a、33b、33cから選択された一対のピン貫通穴を使用することで、入賞口3の向きにより入賞率を変えることができる。具体的には、図6(a)では、水平に並んだ一対のピン貫通穴33aから、図6(b)では、図6(a)に対して反時計回りに回転させた位置にある一対のピン貫通穴33bから、図6(c)では、図6(a)に対して時計回りに回転させた位置にある一対のピン貫通穴33cから遊技ピン31を表側に突出させることにより、入賞口3の向きを変えている。なお、遊技ピン支持部材32には、二つの遊技ピンの中点位置を中心とする大径の取付け穴32aが貫通形成される一方、遊技盤11には、二つのピン貫通穴の中点位置にナット34が同芯に設けられているので、図5(b)に示すように、取り付け穴32aを介して大径ワッシャ35aを有するネジ35をナット34に締結固定することにより、二つのピン貫通穴の中点位置を中心に角度を変えて取り付けることができる。したがって、いずれのピン貫通穴を選択する場合でも、それに応じて遊技ピン支持部材32は確実に固定される。
(移送機構4)
移送機構4は、図2及び図7に示すように構成されており、発射機構2で発射されて入賞口3に入賞(通過)し或いは入賞せずに遊技盤11の下部に落下したメダルMを発射機構2に供給するために遊技盤11の上部へ移送する。移送機構4は、メダルMを回収する容器40(不図示)と、回収したメダルMを整列移送するシュート41と、整列したメダルMを受け入れる案内部42と、案内部42と協働して回転力によりメダルMを揚送する回転駆動ローラー43と、揚送されるメダルMを上方へ導くように延びる筒状の通路部44と、通路部44の出口に設けられる開閉ゲート45と、開閉ゲート45を通過したメダルMを発射機構2に供給する連絡通路46を有してなる。不図示の容器40は、遊技盤11の下部に設けられて上方から落下してくるメダルMを回収するために上部開口したトラフ形状とされている。シュート41は、容器40の下部に形成されるメダル排出口に連続するように形成されておりメダルMを案内部42に移送する。案内部42は、シュート41に連続するように形成されシュート41から供給されるメダルMを受け入れる円弧形状の内周面42aとそれに沿って円弧形状の中心軸線に向かう方向に延びる壁状部42b(図8)を有してなる。回転駆動ローラー43は、図8に示すように、ローラー本体となる小径円板部431とそれより径寸法の大きい大径円板部432を同芯となるように一体的に重合してなり小径円板部431の外周面43aがウレタンゴム部材433で覆われてなる。回転駆動ローラー43は、案内部42の内周面42aの円弧形状と同芯に設けられており、小径円板部431はその外周面43aと内周面42aの径方向の距離がメダルMの外径より若干小さくなるように形成されており、大径円板部432は小径円板部431より大きいが案内部42とは干渉しない程度に小さく設定されている。移送機構4では、容器40で回収したメダルMをシュート41により立てた状態で一列に整列させて転がし或いは滑らすようにして案内部42に移送する。案内部42が円板形状のメダルMを立てた状態のままで受け入れてその内周面42aでメダル外周縁の下側を当接支持する一方、それと略同時に回転駆動ローラー43がその外周面43aがメダル外周縁の上側に当接し、ウレタンゴム431が撓むことで案内部42と回転駆動ローラー43でメダルMを挟み込むようになり、メダルMは摩擦抵抗の大きいウレタンゴム部材で覆われている外周面43aと連れ回りすることにより内周面42aに沿って送り出される。このとき、回転駆動ローラー43の大径円板部432は、案内部42の壁状部42bと共にメダルMが回転駆動ローラーの軸方向に脱落することを防止する防護壁として機能する。メダルMが送り出される先には通路部44が連続的に設けられており、メダルMは上方に向けて通路部44内を揚送される。通路部44は、遊技盤11の上部で横方向に延びるようにカーブして出口44aが発射機構2に向けられている。出口44aの開閉ゲート45は、発射機構2のメダル発射に連動して開かれて連絡通路46を介して受入口29aから収容部22にメダルを一枚ずつ供給する。
(上記実施形態の変形例)
上記実施形態では、発射機構2を遊技盤11の上方右側部のみに設けることとしたが、左側部に設けることとしても良く、また、一側部に限らず左右両側部に設けることとしても良い。また、上記発射機構2は、遊技盤11の側部において上方寄りの位置に設けることとしたが、それに限らず、メダルMの発射方向や入賞口3の位置や向きの設定しだいでは、上下方向の中央付近や下方寄りの位置に設けることもあり得る。上記発射機構2において、副揺動桿25及び押出操作体26を設けることにより、メダルMを発射する揺動桿23を押すための押出体24を副揺動桿25及び押出操作体26を介して遊技者に間接的に操作させる構成としたが、副揺動桿25及び押出操作体26を設けずに押出体24を遊技盤の外側方に露出させるようにして遊技者が直接操作できる構造としても良い。上記発射機構2は、遊技者が押出操作体26を押す力を、内蔵部材を介してメダルMに伝えることにより、メダルMを発射することとしたが、押出操作体を遊技者が押す速度を検知することができるスイッチとして、検知した速度に応じた速度でメダルを発射することができる電気式の駆動装置を備える機構としても良い。上記実施形態では、入賞口3において、一対の遊技ピン31を遊技盤11a側に突出させるためのピン貫通穴33を複数対設けて、それらから一対を選択して用いることにしたが、それに代えて、ピン貫通穴33を入賞口3の左右方向の中点位置を中心とする円周に沿って形成される円弧形状の溝穴として、遊技ピン31を溝穴の円弧形状に沿って移動させることにより入賞口3の傾きを変えて入賞率を調節することにしてもよい。上記実施形態の移送機構4において、回転駆動ローラー43に設けられる大径円板部432と、案内部42に設けられる壁状部42bで、回転駆動ローラー43の小径円板部431で送り出されるメダルMの左右両側方向への脱落防止を図ることしたが、小径円板部431を挟むように2つの大径円板部を設けて、これらをメダルMの左右両側への脱落防止壁としても良い。上記実施形態において、遊技機1は、円板状の遊技小体(メダル)に用いるものとしたが、球状の遊技小体に用いることとしても良い。その他、本発明の遊技機は、上述したものに限らず、要旨を変更しない範囲で種々変更し得ることは勿論である。
1 遊技機
2 発射機構
21 発射口
22 収容部
23 揺動桿
24 押出体
25 副揺動桿
26 押出操作体
3 入賞口
31 遊技ピン
32 遊技ピン支持部材
33 貫通穴
33a 貫通穴
33b 貫通穴
33c 貫通穴
4 移送機構
42 案内部
43 回転駆動ローラー
本発明は、略直立した遊技盤の盤面にメダル等の遊技小体を発射する遊技機に関する。
従来から直立状態に設けられてガラスで遊技面を覆われている遊技盤上にメダルを発射して遊技盤上に設けられた入賞口に入賞させることで、各入賞口に対して設定される所定数のメダルを払い出す遊技機が知られている。
メダルの発射機構としては、外周に摩擦抵抗の大きいゴムを取り付けた回転駆動ローラーとそれに対向する固定支持ローラーの間にメダルを挟み込んで回転駆動ローラーの回転力で発射するもの(例えば、特許文献1参照。)や、回転駆動板の外周に設けた切欠凹部にメダルを供給して、その切欠開口(発射口)を閉鎖した状態でメダルに遠心力を付与し、発射口を開放することにより遠心力でメダルを発射するもの(例えば、特許文献2参照。)などが提案されている。
特開平8−289970号公報 特開2003−19343号公報
上記従来の遊技機は、発射機構に駆動源を要しコスト高である一方、発射速度の加減調整は駆動モーターへの供給電圧コントローラーで行われるため、遊技者が操作テクニックを駆使する面白みに欠ける。駆動源不要の手動式発射機構もあるが、手動レバーを操作して伸ばした(縮めた)バネの戻り力で発射させるため、単なるレバーストロークの調整に終始することになり面白みに欠け、しかもバネ力の点検・維持には手間がかかる。
また、パチンコ遊技機では、一般に盤面に設けた遊技ピン(釘)の頭部を金槌で叩いて角度調整することで入賞率を変化させるが、メダル遊技機では、遊技盤とそれを覆うガラスの隙はメダルの厚みより若干大きい程度に設定されており遊技ピンも短いため、金槌で行う角度調整には不向きである。
更にパチンコ遊技機では、玉が遊技ピンにより上下左右のみならず前後方向にも跳ねて、盤面とガラス面との間で複雑に動くが、メダルを使う遊技機ではそのような動きの変化に乏しく遊技者が退屈し易い。
本発明は、上記のような事情に鑑みて、駆動源が不要でメンテナンス負担が少ない簡単構造でありながら遊技小体の発射速度を高められ、しかも操作テクニックを駆使する面白みが味わえて、遊技ピンを金槌で叩かなくても入賞率を変えられる遊技機を提供する。
請求項1記載の発明は、略直立した遊技盤の側部から盤面に沿って遊技小体を発射する遊技機において、前記遊技盤の側部に、遊技小体を収容保持する収容部と、前記遊技盤の外側方に突出するように設けられて遊技者が外側方から押して操作する押出操作体を有してなり、遊技者が前記押出操作体を押す動作に応じて遊技小体を前記側部に設けられる収容部からその内側に位置する盤面へ、遊技者が外側方から押出操作体を押す方向と、遊技小体が発射される方向が略一致するように発射することを特徴とする遊技機を提供する。
請求項2記載の発明は、遊技者が前記押出操作体を押す速度に応じた速度で遊技小体を発射することを特徴とする請求項1記載の遊技機を提供する。
請求項3記載の発明は、遊技者が前記押出操作体を押す速度よりも遊技小体の発射速度を速くする増速機構を備えることを特徴とする請求項2記載の遊技機を提供する。
請求項4記載の発明は、遊技者の前記押出操作体を押す力を遊技小体に伝動することにより遊技小体を発射することを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の遊技機を提供する。
請求項記載の発明は、略直立した遊技盤の側部から盤面に沿って遊技小体を発射する遊技機において、遊技小体を収容保持する収容部と、遊技小体の発射方向と交差する方向に延在して上端側を回動支持されており下端側が揺動することにより遊技小体を前記収容部から前記盤面へ押し出すように発射する揺動桿と、遊技者により直接的又は間接的に押されることにより前記揺動桿を押して揺動させる押出体と、を有してなる発射機構を遊技盤の側部に備えることを特徴とする遊技機を提供する。
請求項記載の発明は、略直立した遊技盤の側部から盤面に沿って遊技小体を発射する遊技機において、遊技小体を収容保持する収容部と、遊技小体の発射方向と交差する方向に延在して上端側を回動支持されており下端側が揺動することにより遊技小体を前記収容部から前記盤面へ押し出すように発射する揺動桿と、前記揺動桿を押して揺動させる押出体と、前記発射方向と交差する方向に延在して上端側を回動支持されており下端側が揺動することにより前記押出体を押す副揺動桿と、遊技者に押されることにより前記副揺動桿を押して揺動させる押出操作体と、を有してなる発射機構を遊技盤の側部に備えることを特徴とする遊技機を提供する。
請求項記載の発明は、前記押出操作体が周囲の部材に対して摺動及び転動可能に保持される円形体であることを特徴とする請求項記載の遊技機を提供する。
請求項記載の発明は、前記押出体が周囲の部材に対して摺動及び転動可能に保持される円形体であることを特徴とする請求項乃至の何れかに記載の遊技機を提供する。
請求項記載の発明は、前記収容部から発射された遊技小体を入賞させる入賞口を盤面上に備えており、前記入賞口は、その左右両側に配置される一対の遊技ピンで規定され、前記一対の遊技ピンは、前記盤面の裏側に着脱自在に設けられる遊技ピン支持部材に立設され、前記盤面を貫通する一対の貫通穴から前記盤面の表側に突出させられており、前記一対の貫通穴は、前記入賞口の左右方向の中点位置を中心とする円周上に形成される複数対の貫通穴から選択されたものであることを特徴とする請求項1乃至の何れかに記載の遊技機を提供する。
請求項10記載の発明は、前記収容部から発射された遊技小体を入賞させる入賞口を盤面に備えており、前記入賞口は、その左右両側に配置される一対の遊技ピンで規定され、前記一対の遊技ピンは、前記盤面の裏側に回転自在に設けられる遊技ピン支持部材に立設され、前記盤面を貫通する一対の貫通穴から前記盤面の表側に突出させられており、前記一対の貫通穴は、前記入賞口の左右方向の中点位置を中心とする円周に沿って形成される円弧形状の溝穴であることを特徴とする請求項1乃至の何れかに記載の遊技機を提供する。
請求項11記載の発明は、前記収容部に供給する遊技小体を前記遊技盤の上部に移送する移送機構を備えており、前記移送機構は、円弧形状の内周面を有する案内部と、摩擦抵抗の大きい部材で覆われている外周面を有する回転駆動ローラーを有してなり、遊技小体の外周縁を前記内周面と前記外周面で挟み込んで回転駆動ローラーの回転力で移送することを特徴とする請求項1乃至10の何れかに記載の遊技機を提供する。
請求項1の発明によれば、以下の優れた効果を奏し得る。遊技盤の側部に外側方へ突出するように設けられている押出操作体が外側方から押されたときに、同じ遊技盤の側部からその内側に位置する盤面上に、遊技者が押出操作体を押す方向と、遊技小体が発射される方向が略一致するように遊技小体を発射することになり、遊技者は遊技小体を自らの手で直接はね飛ばしているような感覚を楽しめて退屈せずに遊ぶことができる。また、押出操作体が遊技盤の外側に突出しているため、遊技者は遊技小体を発射する際に手許をいちいち確認する必要がなく遊び易い。
請求項2の発明によれば、請求項1記載の発明が奏し得る効果に加えて、以下の優れた効果を奏し得る。押出操作体を押す速度に応じて、遊技小体の発射速度すなわち遊技小体の行方が変わるため、遊技者は操作テクニックを駆使する楽しみがあり退屈せずに遊ぶことができる。
請求項3の発明によれば、請求項2記載の発明が奏し得る効果に加えて、以下の優れた効果を奏し得る。遊技者が遊技小体の発射速度を速めるために押出操作体をむやみに強く押して怪我したり遊技盤を損傷させたりすることが防止される。
請求項4の発明によれば、請求項1乃至3記載の発明が奏し得る効果に加えて、以下の優れた効果を奏し得る。遊技者が押出操作体を押す力を用いて遊技小体を発射するので、電気モーター等の駆動源やバネが不要でメンテナンス負担が少なく済む。
請求項の発明によれば、以下の優れた効果を奏し得る。例えば図1に示すように押出体が距離「X2」分を押されて揺動桿が遊技小体の発射方向に揺動すると、押出体と遊技小体の間が揺動桿で抉られるようになって、それらの間隔が「TB」から「TA」に広がるため、遊技小体は、押出体が上記距離「X2」分を押されるのと同じ時間内に上記距離「X2」だけでなく、それに「TA−TB」を加算した距離「X1(=X2+TA−TB)」分を押されることになる。すなわち、押出体を距離「X2」分押すと、遊技小体は押出体が押された速度の「(X2+TA−TB)/X2」倍の速度に増速されることになる。これにより、電気モーター等の駆動源やバネが不要でメンテナンス負担が少なく済む簡単構造でありながら、遊技者が押出体を押す速度に応じた速度で遊技小体を発射する(押出体を速く押せばそれに応じて遊技小体の発射速度も速くなる)発射機構として、及び、遊技者が押出体を実際に押す速度よりも遊技小体の発射速度の方が速くなる増速機構として機能し、遊技小体を高速発射することができる。特に遊技小体の発射速度は押出体が押される速度に対して一定割合で増速されるものでなく、揺動桿が押出体と遊技小体の間を抉る角度の変化に伴い、押出体が押される速度に対して加速的に増速されていくため、それを生かした操作テクニックを駆使する面白みもあり遊技者は退屈せずに遊べる。
請求項の発明によれば、以下の優れた効果を奏し得る。例えば図1に示すように押出操作体が距離「X3」分を押されて副揺動桿が遊技小体の発射方向に揺動すると、押出操作体と押出体の間が副揺動桿で抉られるようになって、それらの間隔が「TD」から「TC」に広がるため、押出体は、同時間内に上記距離「X3」だけでなく、それに「Tc−TD」を加算した距離「X2(=X3+TC−TD)」分を押されることになる。更に押出体が距離「X2」分を押されて揺動桿が遊技小体の発射方向に揺動すると、押出体と遊技小体の間が揺動桿で抉られるようになって、それらの間隔が「TB」から「TA」に広がり、遊技小体は上記距離「X2」に「TA−TB」を加算した距離「X1(=X2+TA−TB=X3+TA−TB+TC−TD)」分を押されることになる。すなわち、押出操作体を距離「X3」分押すと、遊技小体Mは、押出操作体が押された速度の「(X3+TA−TB+TC−TD)/X3」倍の速度に増速されることになる。これにより、電気モーター等の駆動源やバネが不要でメンテナンス負担が少なく済む簡単な構造でありながら、遊技者が押出操作体を押す速度に応じた速度で遊技小体を発射する(押出操作体を速く押せばそれに応じて遊技小体の発射速度も速くなる)発射機構として、及び、遊技者が押出操作体を押す速度よりも遊技小体の発射速度の方が速くなる増速機構として機能し、遊技小体を高速発射することができる。特に押出体の速度は、副揺動桿が押出操作体と押出体の間を抉る角度の変化に伴い、押出操作体が押される速度に対して加速的に増速され、更に遊技小体の発射速度は、揺動桿が押出体と遊技小体の間を抉る角度の変化に伴い、押出体が押される速度に対して加速的に増速される。その結果として、遊技小体の発射速度は、遊技者の操作しだいでは感覚から掛け離れた速度に増速することができるのであり、それを生じさせるテクニックを駆使する面白みがあるため、遊技者は退屈せずに遊べる。
請求項の発明によれば、請求項の発明が奏し得る効果に加えて、以下の優れた効果を奏し得る。押出操作体が周囲の部材に対して摺動及び転動可能となるように保持されているため、遊技小体の発射時やその後の戻り移動時に引っ掛かりを生じる不具合が回避される。
請求項の発明によれば、請求項乃至の発明が奏し得る効果に加えて、以下の優れた効果を奏し得る。押出体が周囲の部材に対して摺動及び転動可能となるように保持されているため、遊技小体の発射時やその後の戻り移動時に引っ掛かりを生じる不具合が回避される。
請求項の発明によれば、請求項1乃至の発明が奏し得る効果に加えて、以下の優れた効果を奏し得る。遊技ピンを金槌で叩かなくても遊技ピンを挿入する貫通穴を変えることで容易に入賞率を変えることができる。しかも遊技ピンを盤面の裏側から突出させる構造としたので、盤面に対する工作が不要であり、盤面を傷付ける心配がない。
請求項10の発明によれば、請求項1乃至の発明が奏し得る効果に加えて、以下の優れた効果を奏し得る。遊技ピンを金槌で叩かなくても遊技ピンを溝穴に沿ってスライド移動させることで、容易かつ無段階的に入賞率を変えることができる。しかも遊技ピンを盤面裏側から突出させる構造としたので、盤面に対する工作が不要であり、盤面を傷付ける心配がない。
請求項11の発明によれば、請求項1乃至10の発明が奏し得る効果に加えて、以下の優れた効果を奏し得る。遊技小体の移送機構を、円弧形状の内周面を有する案内部と、摩擦抵抗の大きい部材で覆われる回転駆動ローラーで挟み込む簡単構造としたので、安価に製作可能で故障しにくい。
本発明の実施形態に係る遊技機の発射機構の作用を説明する図で、一点鎖線は遊技者による操作が行われる前の状態を示し、操作が行われ遊技小体が発射されたときの状態を示す。 本発明の実施形態の一例である遊技機の全体正面図。 発射機構にメダルを発射可能にセットしたときの内部状態を示す図。 発射機構でメダルが発射した直後の内部状態を示す図。 遊技機の(a)遊技ピンが立設された遊技ピン支持部材、及び(b)遊技ピン支持部材を遊技盤に取り付けた状態を示す断面図。 遊技機の入賞口の設定パターンを示す図。 遊技機の遊技小体の移送機構を示す図。 移送機構の回転駆動ローラーを示す断面図(図7のC−C断面)。
以下、本発明の実施形態の一例である遊技機1について図面を参照しつつ説明する。
(遊技機1)
遊技機1は、略直立した遊技盤11における上方右側部から遊技者の操作により盤面沿いにメダル(円板状の遊技小体)Mを発射して、盤面11a上の入賞口3に入賞すると、各入賞口に設定されている当たり枚数のメダルを獲得できるメダルゲーム機で、図2に示すように、外周縁を枠体で囲まれた矩形状の遊技盤11と、遊技盤11の上方右側部に設けられて内部に収容保持しているメダルMを盤面11a上に押し出すように発射する発射機構2と、盤面11a上において発射機構2よりも下方に設けられて発射されたメダルMを入賞させる複数の入賞口3と、遊技盤11の下部に落下したメダルMを発射機構2に供給するために遊技盤11の上部に移送する移送機構4を備える。盤面11aは、入賞口3の他、図2に示すように、クレジット表示部12と、入賞口3に入賞したメダルMを検知する複数の検知部13と、各入賞口3に入賞したときのメダルの当り枚数(獲得枚数)を個別表示する複数の賞数表示部14と、入賞時に1つずつ追加点灯していく複数の入賞点灯部15と、大当たりのメダル払出枚数を変動表示するジャックポット表示部16を備えており、図5(b)に示すように、メダルMの厚みより若干大きい隙間をあけて平行配置されるガラス製の透明板17で覆われている。なお、遊技機1は、実際のメダルを払い出すものでなく、遊技者の獲得メダル枚数はクレジット表示部12に反映される。
クレジット表示部12は、盤面11aと面一に設けられるデジタル表示体で、不図示の紙幣挿入口に紙幣を挿入すると、その額に応じて使用できるメダル枚数を加算表示し、遊技者によるメダル発射枚数(使用枚数)と入賞時のメダル当たり枚数(獲得枚数)に応じて算出したメダル枚数をリアルタイム表示する。検知部13は、各入賞口3の直下に配置される通過センサーで、入賞したメダルが通過する際の検知信号を出力して入賞によるメダル獲得枚数をクレジット表示部12に反映させる。賞数表示部14は、各入賞口3の下方に配置されて盤面11aと面一に設けられるデジタル表示体で、発射機構2からのメダル発射に連動してランダムに変動設定される各入賞口の当たり枚数をリアルタイム表示する。入賞点灯部15は、何れかの入賞口3に入賞したときに上から順に1つずつ追加点灯するもので、1つ目の点灯から所定時間内(例えば1分以内)にすべて点灯すれば、その時点でジャックポット表示部16に表示されている大当たり枚数を獲得することができ、逆にすべて点灯するところまで到達しなければ全て消灯して一からやり直させるように設定されている。
(発射機構2)
発射機構2は、移送機構4から供給されたメダルMを発射可能に保持した状態において、図2に矢印Aで示すように遊技者が遊技盤11の右外側方から押出操作体26を叩打するように押して操作すると、その押す力により、一点鎖線の矢印Bで示すように、メダルMを盤面11aに沿って斜め上方向(図中の概ね左方向)に発射する駆動源不要の手動式メダル発射機構である。発射機構2は、図2、図3及び図4に示すように、遊技盤11の上方側部に取り付けられる本体20と、本体20の側縁部において盤面11aに沿うように設けられ前方(メダルが発射される方向。以下同じ。)に向けて開口する縦長状の発射口21と、発射口21のすぐ後方(メダル発射方向と反対方向。以下同じ。)に連続的に形成されて一枚のメダルMを盤面11aに沿って発射できるように立てた状態で収容保持する収容部22と、収容部22の後方に設けられメダル発射方向と概ね直交する方向に延在して上端側を回動支持されており下端側が前方に揺動することによりメダルを押し出すように発射する揺動桿23と、揺動桿23の後方に前後動可能に設けられて後方から押されることにより揺動桿23を前方に揺動させる円形状の外形を有する押出体24と、押出体24の後方に設けられメダル発射方向と交差する方向に延在して上端側を回動支持されており下端側が前方に揺動することにより押出体24を前方へ押し出す副揺動桿25と、副揺動桿25の後方に前後動可能に設けられ遊技者により手又は指で前方に押されることで副揺動桿25を前方に揺動させるものであり円形状の外形を有しその一部が本体20から後方に突出するように設けられる押出操作体26と、を有してなる。副揺動桿25の下方には、下端側を回動支持されて上端側が揺動可能に設けられ、メダルMが収納部22にセットされている状態で上端が副揺動桿25の下側部分と押出操作体26の前後隙間に挟まれており、押出操作体26により前方に押されることで副揺動桿25を前方に押すように揺動する補助揺動桿27が設けられている。なお、発射機構2に内蔵される揺動桿23、押出体24、副揺動桿25、押出操作体26及び補助揺動桿27(以下、これら全体を内蔵部材という。)はすべてメダルMと略同じ厚みに設定されている。
(本体20)
図2、図3及び図4に示される発射機構2の本体20は、遊技盤11に対して不図示のネジ等(締結部材)で固定される厚板状の積層構造体であり、対称形状を有してなる二枚の板状の外層部材201,202と、これらの間に厚み方向で相互に重ならないように配置された状態で挟み込まれ収容部22及び内蔵部材の収容空間28となる隙間を設ける同じ厚みの三枚の板状の内層部材203,204,205とで構成される。なお、図1、図3及び図4では、発射機構2の内部構造を示すために、外層部材201が記載省略されている。外層部材202と内層部材203,204,205は、ネジ等の締結部材又は溶接で予め相互固定され、これらに対し外層部材201がネジ等の締結部材で固定されるようになっている。外層部材201と202との隙間において、内層部材203は発射機構2の上部全体に亘るように、内層部材204は下部前方側に,205は下部後方側に配置されている。内層部材203と204の間には、発射口21及び収容部22と、これらの上方に連続的に形成されて移送機構4から供給されるメダルMを図3に一点鎖線で示すように受け入れて、下方の収容部22に導入し供給するための受入口29a及び受入通路29bが設けられている。なお、発射口21と受入口29aは、その間に境界ピン29cが設けられることで上下に分かれている。内層部材203と205の間には,上記内蔵部材の収容空間28が収容部22と連続するように設けられている。内層部材204の上辺204aは、前方へ向けて斜め上方に傾斜しており。収容部22の底面としてメダルMを支持し、発射方向を規定する。メダルMの発射方向と平行となるように傾斜しており、内層部材205の上辺205aも、メダルMの発射方向と略平行となるように傾斜しており、内蔵部材の収容空間28の底面としてその傾斜方向に沿って押出体24と押出操作体26を前後動可能となるように支持する。なお、内層部材203、204、205の厚みは、収容部22、収容空間28、受入通路29bにおいてメダルや内蔵部材の動きを妨げない隙間(横幅)を確保するため、メダルMや内蔵部材の厚みより少し大きめに設定されている。
(内蔵部材)
揺動桿23は、収容部22の後方に設けられ、外層部材202に設けられた回動支持軸202aで上端を回動支持され、その下方部分がメダル発射方向と交差する方向に延在して前後方向に揺動可能とされている。揺動桿23は、一端が外層部材202に連結され他端が揺動桿23に連結されるバネ(付勢部材)232により後方へ付勢されているが、発射操作が行われていないときは、押出体24がストッパとして後方から支持するため、図1(一点鎖線)及び図3に示すようにメダルの発射方向と概ね直交する方向に延在する姿勢に保たれている。そして、押出体24が遊技者による発射操作(押出操作体26を押す動作)で間接的に押されることにより、揺動桿23はバネ232に抗して発射口21側に向かうように前方へ揺動し、図4に示すようにメダルMを収容部22から発射口21を介して盤面11a上へ押し出すように発射する。押出体24は、内層部材205の上辺205aにより前後移動可能に支持される環状体であり、その穴の内側に外層部材202に固定されるストッパピン241があることにより、前後方向にオーバーランして故障等を生じないように(例えば揺動桿23と内層部材205の間から前方に抜け出したりしないように)移動範囲が制限されている。具体的には、図3に示される後端位置と、図4に示される前端位置との間で移動可能とされており、遊技者により発射操作が行われるとき以外は、揺動桿23により後方へ付勢されて後端位置で停止するように設けられている。なお、押出体24は、外形が円形状でその内径穴はストッパピン241よりも十分に大きく設定されているため、揺動桿23、副揺動桿25及び内層部材205等の周囲の部材に対して自由に摺動及び転動可能に保持されており、発射機構2の動きに影響するような引っ掛かり等を生じにくい。
副揺動桿25は、押出体24の後方に設けられ、外層部材202に設けられた回動支持軸202bで上端を回動支持され、その下方部分がメダル発射方向と交差する方向に延在して前後方向に揺動可能とされている。副揺動桿25は、押出体24によって後方へ付勢されているが、発射操作が行われていないときは、押出操作体26がストッパとして後方から支持しており、図3に示すようにメダルの発射方向と直交する方向よりもやや後方に揺動した位置に保持されている。また、発射操作が行われるときには、遊技者が押出操作体26を前方に押すことにより揺動して、押出体24を図4に示す前端位置までの範囲で押し出す。副揺動桿25の下方に設けられる補助揺動桿27は、下端側を外層部材202に固定される回動支持軸で下端を回動支持されて、その上方部分が揺動可能とされており、副揺動桿25と共に押出操作体26で前方に押されることにより揺動して、副揺動桿25を後方から押すことで副揺動桿25の動きを補助する。押出操作体26は、押出体24と同様に、内層部材205の上辺205aにより前後移動可能に支持される環状体であり、その穴の内側に外層部材202に固定されるストッパピン261があることにより、前後方向の移動範囲が図3に示される後端位置から図4に示される前端位置までに制限されており、遊技者により前方に押されるとき以外は、副揺動桿25で後端位置に付勢されて、概ね後ろ半分が遊技盤11から外側方に突出する位置で停止するように設けられている。これにより、押出操作体26は、前方にオーバーランして副揺動桿25や補助揺動桿27を変形故障させないように、及び本体20から後方に脱落しないように保持されている。なお、押出操作体26は、外形が円形状でその内径穴はストッパピン261よりも十分に大きく設定されているため、副揺動桿25、補助揺動桿27及び内層部材203、205等の周囲の部材に対して自由に摺動及び転動可能に保持されており、発射機構2の動きに影響するような引っ掛かり等を生じにくい。
さて、上記発射機構2において、図1に示すように、遊技者が押出操作体26を距離「X3」押すと、副揺動桿25がメダルMの発射方向に揺動するが、その際に押出操作体26と押出体24の間が副揺動桿25で抉られるようになって、それらの間隔が「TD」から「TC」に広がり、押出体24は、同時間内に遊技者が押した距離「X3」だけでなく、それに「Tc−TD」を加算した距離「X2(=X3+TC−TD)」分を押されることになる。更に押出体24が距離「X2」分を押されて揺動桿23が発射方向に揺動すると、押出体24とメダルMの間が揺動桿23で抉られるようになって、それらの間隔が「TB」から「TA」に広がることから、メダルMは上記距離「X2」に「TA−TB」を加算した距離「X1(=X2+TA−TB=X3+TA−TB+TC−TD)」分を押されることになる。すなわち、遊技者が押出操作体26を距離「X3」分押したときに、その押す力が内蔵部材を介してメダルMに伝動され、押す速度に対して、メダルMは「(X3+TA−TB+TC−TD)/X3」倍の速度で押される(増速される)ことになる。これにより、発射機構2は、電気モーター等の駆動源やバネが不要でメンテナンス負担が少なく済む簡単構造でありながら、遊技者が押出操作体26を速く押せばそれに応じてメダルMの発射速度を速くできることに加え、遊技者が実際に押出操作体26を押す速度よりもメダルMの発射速度を速くする増速機構としても機能するものである。したがって、押出操作体26を操作する手又は指の押し加減(速度)によって、メダルMの発射速度すなわちメダルMの行方が調節されるので、遊技者は発射の都度、変更される当り枚数の大きい入賞口を狙って、操作テクニックを駆使する楽しみがあり退屈せずに遊ぶことができる。また、遊技者は発射口21から遠い入賞口3を狙うときにメダルMの発射速度を高めようとして、押出操作体26をむやみに強く押す必要がなく、手を怪我したり遊技機を損傷させたりする心配がないものである。更に、メダルMの発射速度は、押出体24が押される速度に対して加速的に増速され、押出体24の速度も、遊技者が押出操作体26を押す速度に対して加速的に増速されるため、遊技者の操作しだいで、実際に押す速度と発射速度が大きくずれることとなり、その点においても操作テクニックを駆使する面白みがある。しかも、遊技盤11の上方右側部にある押出操作体26を外側方から押すと、同じく遊技盤11の上方右側部にある収容部22からその内側に位置する盤面11aへ向かってメダルMが発射されるので、結果として遊技者が押す方向と遊技小体が発射される方向が共に左向きとなって一致するために、遊技者は遊技小体を自らの手で直接はね飛ばしているような感覚が得られるものである。なお、発射機構2は、遊技盤11に対して外側方に突出するように設けられており、押出操作体26は、発射機構2の本体20から更に突出するように設けられているので、遊技者は操作し易く、少し慣れれば、手許をいちいち確認しなくても発射操作を行うことができるようになる。
(入賞口3)
入賞口3は、図2に示すように、盤面11a上で発射機構2より下方において横方向に所定間隔で複数配置されている。各入賞口3は、その左右両側に配置される一対(二つ)の遊技ピン31(図6)で規定され、メダルMが遊技ピン間を通過(入賞)すると、そのメダルを検知部13が検知することで入賞口毎に設定した所定数のメダルを獲得できる。遊技ピン31は、遊技盤11に直接固定されておらず、図5(a)に示すように、遊技盤11と別部材の遊技ピン支持部材32に立設され、図5(b)に示すように,遊技ピン支持部材32を盤面11aの裏側に取り付けることにより、遊技ピンと同間隔で盤面11aを貫通するように形成されたピン貫通穴33の裏側から表側へ突出している。但し、ピン貫通穴33は一対だけではなく、図6に示されるように、ピン貫通穴の中点位置を中心とする円周沿いに複数対設けられており、これらのピン貫通穴33a、33b、33cから選択された一対のピン貫通穴を使用することで、入賞口3の向きにより入賞率を変えることができる。具体的には、図6(a)では、水平に並んだ一対のピン貫通穴33aから、図6(b)では、図6(a)に対して反時計回りに回転させた位置にある一対のピン貫通穴33bから、図6(c)では、図6(a)に対して時計回りに回転させた位置にある一対のピン貫通穴33cから遊技ピン31を表側に突出させることにより、入賞口3の向きを変えている。なお、遊技ピン支持部材32には、二つの遊技ピンの中点位置を中心とする大径の取付け穴32aが貫通形成される一方、遊技盤11には、二つのピン貫通穴の中点位置にナット34が同芯に設けられているので、図5(b)に示すように、取り付け穴32aを介して大径ワッシャ35aを有するネジ35をナット34に締結固定することにより、二つのピン貫通穴の中点位置を中心に角度を変えて取り付けることができる。したがって、いずれのピン貫通穴を選択する場合でも、それに応じて遊技ピン支持部材32は確実に固定される。
(移送機構4)
移送機構4は、図2及び図7に示すように構成されており、発射機構2で発射されて入賞口3に入賞(通過)し或いは入賞せずに遊技盤11の下部に落下したメダルMを発射機構2に供給するために遊技盤11の上部へ移送する。移送機構4は、メダルMを回収する容器40(不図示)と、回収したメダルMを整列移送するシュート41と、整列したメダルMを受け入れる案内部42と、案内部42と協働して回転力によりメダルMを揚送する回転駆動ローラー43と、揚送されるメダルMを上方へ導くように延びる筒状の通路部44と、通路部44の出口に設けられる開閉ゲート45と、開閉ゲート45を通過したメダルMを発射機構2に供給する連絡通路46を有してなる。不図示の容器40は、遊技盤11の下部に設けられて上方から落下してくるメダルMを回収するために上部開口したトラフ形状とされている。シュート41は、容器40の下部に形成されるメダル排出口に連続するように形成されておりメダルMを案内部42に移送する。案内部42は、シュート41に連続するように形成されシュート41から供給されるメダルMを受け入れる円弧形状の内周面42aとそれに沿って円弧形状の中心軸線に向かう方向に延びる壁状部42b(図8)を有してなる。回転駆動ローラー43は、図8に示すように、ローラー本体となる小径円板部431とそれより径寸法の大きい大径円板部432を同芯となるように一体的に重合してなり小径円板部431の外周面43aがウレタンゴム部材433で覆われてなる。回転駆動ローラー43は、案内部42の内周面42aの円弧形状と同芯に設けられており、小径円板部431はその外周面43aと内周面42aの径方向の距離がメダルMの外径より若干小さくなるように形成されており、大径円板部432は小径円板部431より大きいが案内部42とは干渉しない程度に小さく設定されている。移送機構4では、容器40で回収したメダルMをシュート41により立てた状態で一列に整列させて転がし或いは滑らすようにして案内部42に移送する。案内部42が円板形状のメダルMを立てた状態のままで受け入れてその内周面42aでメダル外周縁の下側を当接支持する一方、それと略同時に回転駆動ローラー43がその外周面43aがメダル外周縁の上側に当接し、ウレタンゴム431が撓むことで案内部42と回転駆動ローラー43でメダルMを挟み込むようになり、メダルMは摩擦抵抗の大きいウレタンゴム部材で覆われている外周面43aと連れ回りすることにより内周面42aに沿って送り出される。このとき、回転駆動ローラー43の大径円板部432は、案内部42の壁状部42bと共にメダルMが回転駆動ローラーの軸方向に脱落することを防止する防護壁として機能する。メダルMが送り出される先には通路部44が連続的に設けられており、メダルMは上方に向けて通路部44内を揚送される。通路部44は、遊技盤11の上部で横方向に延びるようにカーブして出口44aが発射機構2に向けられている。出口44aの開閉ゲート45は、発射機構2のメダル発射に連動して開かれて連絡通路46を介して受入口29aから収容部22にメダルを一枚ずつ供給する。
(上記実施形態の変形例)
上記実施形態では、発射機構2を遊技盤11の上方右側部のみに設けることとしたが、左側部に設けることとしても良く、また、一側部に限らず左右両側部に設けることとしても良い。また、上記発射機構2は、遊技盤11の側部において上方寄りの位置に設けることとしたが、それに限らず、メダルMの発射方向や入賞口3の位置や向きの設定しだいでは、上下方向の中央付近や下方寄りの位置に設けることもあり得る。上記発射機構2において、副揺動桿25及び押出操作体26を設けることにより、メダルMを発射する揺動桿23を押すための押出体24を副揺動桿25及び押出操作体26を介して遊技者に間接的に操作させる構成としたが、副揺動桿25及び押出操作体26を設けずに押出体24を遊技盤の外側方に露出させるようにして遊技者が直接操作できる構造としても良い。上記発射機構2は、遊技者が押出操作体26を押す力を、内蔵部材を介してメダルMに伝えることにより、メダルMを発射することとしたが、押出操作体を遊技者が押す速度を検知することができるスイッチとして、検知した速度に応じた速度でメダルを発射することができる電気式の駆動装置を備える機構としても良い。上記実施形態では、入賞口3において、一対の遊技ピン31を遊技盤11a側に突出させるためのピン貫通穴33を複数対設けて、それらから一対を選択して用いることにしたが、それに代えて、ピン貫通穴33を入賞口3の左右方向の中点位置を中心とする円周に沿って形成される円弧形状の溝穴として、遊技ピン31を溝穴の円弧形状に沿って移動させることにより入賞口3の傾きを変えて入賞率を調節することにしてもよい。上記実施形態の移送機構4において、回転駆動ローラー43に設けられる大径円板部432と、案内部42に設けられる壁状部42bで、回転駆動ローラー43の小径円板部431で送り出されるメダルMの左右両側方向への脱落防止を図ることしたが、小径円板部431を挟むように2つの大径円板部を設けて、これらをメダルMの左右両側への脱落防止壁としても良い。上記実施形態において、遊技機1は、円板状の遊技小体(メダル)に用いるものとしたが、球状の遊技小体に用いることとしても良い。その他、本発明の遊技機は、上述したものに限らず、要旨を変更しない範囲で種々変更し得ることは勿論である。
1 遊技機
2 発射機構
21 発射口
22 収容部
23 揺動桿
24 押出体
25 副揺動桿
26 押出操作体
3 入賞口
31 遊技ピン
32 遊技ピン支持部材
33 貫通穴
33a 貫通穴
33b 貫通穴
33c 貫通穴
4 移送機構
42 案内部
43 回転駆動ローラー

Claims (12)

  1. 略直立した遊技盤の側部から盤面に沿って遊技小体を発射する遊技機において、
    前記遊技盤の側部に、遊技小体を収容保持する収容部と、遊技者が外側方から押して操作する押出操作体を有してなり、遊技者が前記押出操作体を押す動作に応じて遊技小体を前記収容部から前記盤面へ発射することを特徴とする遊技機。
  2. 遊技者が前記押出操作体を押す速度に応じた速度で遊技小体を発射することを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 遊技者が前記押出操作体を押す速度よりも遊技小体の発射速度を速くする増速機構を備えることを特徴とする請求項2記載の遊技機。
  4. 遊技者の前記押出操作体を押す力を遊技小体に伝動することにより遊技小体を発射することを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の遊技機。
  5. 前記押出操作体は、前記遊技盤の外側方に突出するように設けられていることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の遊技機。
  6. 略直立した遊技盤の側部から盤面に沿って遊技小体を発射する遊技機において、
    遊技小体を収容保持する収容部と、遊技小体の発射方向と交差する方向に延在して上端側を回動支持されており下端側が揺動することにより遊技小体を前記収容部から前記盤面へ押し出すように発射する揺動桿と、遊技者により直接的又は間接的に押されることにより前記揺動桿を押して揺動させる押出体と、を有してなる発射機構を遊技盤の側部に備えることを特徴とする遊技機。
  7. 略直立した遊技盤の側部から盤面に沿って遊技小体を発射する遊技機において、
    遊技小体を収容保持する収容部と、遊技小体の発射方向と交差する方向に延在して上端側を回動支持されており下端側が揺動することにより遊技小体を前記収容部から前記盤面へ押し出すように発射する揺動桿と、前記揺動桿を押して揺動させる押出体と、前記発射方向と交差する方向に延在して上端側を回動支持されており下端側が揺動することにより前記押出体を押す副揺動桿と、遊技者に押されることにより前記副揺動桿を押して揺動させる押出操作体と、を有してなる発射機構を遊技盤の側部に備えることを特徴とする遊技機。
  8. 前記押出操作体が周囲の部材に対して摺動及び転動可能に保持される円形体であることを特徴とする請求項7記載の遊技機。
  9. 前記押出体が周囲の部材に対して摺動及び転動可能に保持される円形体であることを特徴とする請求項6乃至8の何れかに記載の遊技機。
  10. 前記収容部から発射された遊技小体を入賞させる入賞口を盤面上に備えており、
    前記入賞口は、その左右両側に配置される一対の遊技ピンで規定され、
    前記一対の遊技ピンは、前記盤面の裏側に着脱自在に設けられる遊技ピン支持部材に立設され、前記盤面を貫通する一対の貫通穴から前記盤面の表側に突出させられており、
    前記一対の貫通穴は、前記入賞口の左右方向の中点位置を中心とする円周上に形成される複数対の貫通穴から選択されたものであることを特徴とする請求項1乃至9の何れかに記載の遊技機。
  11. 前記収容部から発射された遊技小体を入賞させる入賞口を盤面に備えており、
    前記入賞口は、その左右両側に配置される一対の遊技ピンで規定され、
    前記一対の遊技ピンは、前記盤面の裏側に回転自在に設けられる遊技ピン支持部材に立設され、前記盤面を貫通する一対の貫通穴から前記盤面の表側に突出させられており、
    前記一対の貫通穴は、前記入賞口の左右方向の中点位置を中心とする円周に沿って形成される円弧形状の溝穴であることを特徴とする請求項1乃至9の何れかに記載の遊技機。
  12. 前記収容部に供給する遊技小体を前記遊技盤の上部に移送する移送機構を備えており、
    前記移送機構は、円弧形状の内周面を有する案内部と、摩擦抵抗の大きい部材で覆われている外周面を有する回転駆動ローラーを有してなり、遊技小体の外周縁を前記内周面と前記外周面で挟み込んで回転駆動ローラーの回転力で移送することを特徴とする請求項1乃至11の何れかに記載の遊技機。
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