JP2019004168A - プローバ及びウェーハ剥離方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ウェーハチャックのウェーハ保持面に保持されたウェーハを損傷させることなく効率よく剥離させることができるプローバ及びウェーハ剥離方法を提供することを目的とする。【解決手段】ウェーハ保持面18を有するテーブル20と、ウェーハ保持面18に対して突没自在に設けられるとともに互いに離れた位置に設けられた複数のピン28A〜28Cと、複数のピン28A〜28Cの各々に対応して設けられ、各ピンにそれぞれかかる荷重を個別に検出する複数の荷重センサ60A〜60Cと、複数の荷重センサ60A〜60Cでそれぞれ検出した荷重のばらつきが閾値よりも大きい場合には、荷重のばらつきが閾値以下となるまで複数のピン28A〜28Cの突出量を固定する制御部25と、を有する。【選択図】図2

Description

本発明は、プローバ及びウェーハ剥離方法に係り、特にウェーハに備えられた電子デバイスの電気的特性を検査するプローバ、及びプローバのウェーハチャックからウェーハを剥離させるウェーハ剥離方法に関する。
半導体製造工程では、薄い板状のウェーハに各種の処理を施して、電子デバイスを有する複数のチップを製造する。各チップは、特許文献1、2等に開示されたプローバによって電気的特性が検査され、その後、ダイシング装置によってチップ毎に切り離される。
プローバは、テーブル(ウェーハチャック)、プローブ、及びテスタ等を備えて構成される。プローバによる検査方法は、前記テーブルの保持面に、検査前のウェーハを載置して吸着保持する。この後、各チップの電極パッドに前記プローブを接触させ、チップの電極から出力される信号を前記テスタによって測定することにより、正常に動作するか否かを電気的に検査している。
前記テーブルの保持面には、環状の吸着溝が設けられ、この吸着溝が真空経路を介して真空源に接続される。真空源によって真空経路の空気を吸引することにより、テーブルの保持面に載置されたウェーハが吸着溝により真空吸着されてテーブルに吸着保持される。
また、テーブルの保持面にウェーハを載置するため、及び保持面からウェーハを剥離するために、テーブルの保持面の孔には、3本のピン(突き上げ部材)が突没自在に設けられている。3本のピンは駆動部によって動作され、保持面に対して突没される。
すなわち、ウェーハをテーブルの保持面に載置する場合には、駆動部によって3本のピンを保持面の上方に突出移動させ、3本のピンの上端をウェーハの受け取り位置に位置させる。この後、搬送アームに保持されたウェーハを、3本のピンの上端に載置する。次に、3本のピンを保持面から没入移動させてウェーハをテーブルの保持面に載置する。ウェーハはこの後、テーブルに真空吸着保持される。
次に、検査終了後のウェーハを保持面から剥離する場合には、まず、前記真空経路を大気に開放し、保持面に対するウェーハの吸着保持を解除する。次に、3本のピンを保持面から突出移動させて、3本のピンの上端によってウェーハを保持面から押し上げることにより剥離する。この後、3本のピンの上端を受け渡し位置に位置させて、搬送アームにウェーハを受け渡す。
特開2007−19237号公報 実開平5−66989号公報
従来のプローバは、保持面の真空経路を大気に開放した後、ピンを単に突出させて保持面からウェーハを剥離している。しかし、ウェーハの種類によっては、保持面に吸着される側の面に粘着性を持たせたものがあり、このようなウェーハは、保持面が大気に開放されているにもかかわらず、保持面に粘着されており、剥離困難な状態にある。したがって、保持面に未だに粘着されているウェーハを従来のプローバにて剥離しようとすると、ウェーハは、ピンによって無理やり突き上げられるため、ピンによって損傷するという虞があった。
また、保持面に対するウェーハの粘着性が低下した後、ピンを突き上げてウェーハを保持面から剥離させる方法もあるが、粘着性が低下するまでの待機時間が累積されるため、複数枚のウェーハを効率よく検査することができないという問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、ウェーハチャックのウェーハ保持面に保持されたウェーハを損傷させることなく効率よく剥離させることができるプローバ及びウェーハ剥離方法を提供することを目的とする。
本発明のプローバの一態様は、本発明の目的を達成するために、ウェーハを真空吸着により保持するウェーハ保持面を有するウェーハチャックと、ウェーハ保持面からウェーハ側に突き上げ部材を突出させることによりウェーハ保持面からウェーハを剥離するウェーハ剥離機構と、ウェーハ保持面から突き上げ部材を突出させたときに突き上げ部材にかかる荷重を検出する検出部と、検出部の検出結果に基づき、ウェーハ保持面から突出する突き当て部材の突出量を制御する制御部と、を備える。
また、制御部は、検出部で検出した荷重が第1閾値以下となる場合に突き当て部材の突出量を増加させることが好ましい。
本発明の一態様によれば、検出部によって検出された突き上げ部材にかかる荷重に基づいて、ウェーハ保持面から突出する突き当て部材の突出量を制御部が制御する。
制御部は、剥離時においてウェーハを損傷させないための、突き上げ部材にかかる荷重(第1閾値)を記憶しており、検出した荷重が第1閾値以下となる場合に突き当て部材の突出量を増加させて、ウェーハを保持面から剥離させていく。これにより、本発明の一態様によれば、ウェーハチャックのウェーハ保持面に保持されたウェーハを損傷させることなく効率よく剥離させることができる。
本発明のウェーハ剥離方法の一態様は、本発明の目的を達成するために、ウェーハチャックのウェーハ保持面の真空経路を大気に開放させることにより、ウェーハ保持面に対するウェーハの真空吸着による保持を解除する解除工程と、ウェーハ保持面に対して突没自在に設けられた突き上げ部材を、ウェーハ保持面からウェーハ側に突出させることによりウェーハ保持面からウェーハを剥離する剥離工程と、を備え、剥離工程は、ウェーハ保持面から突き上げ部材を突出させたときに突き上げ部材にかかる荷重を検出し、検出結果に基づき、ウェーハ保持面から突出する突き当て部材の突出量を制御し、検出した荷重が第1閾値以下となる場合に突き当て部材の突出量を増加させ、検出した荷重が第1閾値を超えた場合に突き当て部材の突出量を固定し、検出した荷重が第1閾値以下になると突き当て部材の突出量を再び増加させる。
本発明の一態様によれば、剥離工程において、検出した荷重が第1閾値以下となる場合に突き当て部材の突出量を増加させ、検出した荷重が第1閾値を超えた場合に突き当て部材の突出量を固定し、その後、検出した荷重が第1閾値以下になると突き当て部材の突出量を再び増加させる。これにより、本発明の一態様によれば、ウェーハチャックのウェーハ保持面に保持されたウェーハを損傷させることなく効率よく剥離させることができる。
本発明のプローバの一態様は、突き当て部材は、互いに離れた位置に設けられた複数のピンからなり、検出部は、複数のピンの全体にかかる荷重を検出する第1荷重センサと、複数のピンの各々に対応して設けられ、各ピンにそれぞれかかる荷重を個別に検出する複数の第2荷重センサと、を有し、制御部は、第1荷重センサで検出した荷重が第2閾値以下となり、かつ複数の第2荷重センサでそれぞれ検出した荷重が第3閾値以下となる場合に突き当て部材の突出量を増加させることが好ましい。
本発明のウェーハ剥離方法の一態様は、突き当て部材は、互いに離れた位置に設けられた複数のピンからなり、剥離工程は、複数のピンの全体にかかる荷重が第2閾値以下となり、かつ複数のピンにそれぞれかかる各荷重が第3閾値以下となる場合に突き当て部材の突出量を増加させることが好ましい。
複数のピンの全体にかかる荷重が、剥離時においてウェーハを損傷させないための荷重(第2閾値)以下であっても、複数のピンにそれぞれかかる各荷重が、剥離時においてウェーハを局所的に損傷させないための荷重(第3閾値)を超えている場合には、第3閾値を超えているピンの突き上げによって、ウェーハが局所的に破損する場合がある。
そこで、本発明の一態様によれば、複数のピンの全体にかかる荷重が第2閾値以下となり、かつ複数のピンにそれぞれかかる各荷重が第3閾値以下となる場合に突き当て部材の突出量を増加させるので、剥離時におけるウェーハの局所的な破損も確実に防止することができる。
本発明のプローバの一態様によれば、制御部は、複数の第2荷重センサでそれぞれ検出した荷重のばらつきが第4閾値よりも大きい場合には、荷重のばらつきが第4閾値以下となるまで突き当て部材の突出量を固定することが好ましい。
本発明のウェーハ剥離方法の一態様によれば、剥離工程は、複数のピンにそれぞれかかる荷重のばらつきが第4閾値よりも大きい場合には、荷重のばらつきが第4閾値以下となるまで突き当て部材の突出量を固定することが好ましい。
本発明の一態様によれば、複数のピンの協働によってウェーハを保持面から安定して剥離させるための荷重のばらつき(第4閾値)に基づき、荷重のばらつきが第4閾値よりも大きい場合には、突き上げ部材の突出量を固定し、荷重のばらつきが第4閾値以下になると突き当て部材の突出量を増加させる。これにより、本発明の一態様によれば、複数のピンの突出動作によってウェーハを保持面から安定して剥離させることができる。
本発明で設定される第1乃至第4閾値は、ウェーハの形態(大きさ、厚さ、粘着性等)によって実験的及び経験的に得られる値であり、ウェーハの形態によって適宜設定されるものである。
本発明のプローバ及びウェーハ剥離方法によれば、ウェーハチャックのウェーハ保持面に保持されたウェーハを損傷させることなく効率よく剥離させることができる。
実施形態のプローバの構成を示した全体斜視図 図1のプローバのプローバ本体の内部に配置された検査部の側面図 制御部とモータとの制御関係を示したブロック図 ピンによる第1のウェーハ剥離方法の剥離動作を時系列に示した説明図 ウェーハ剥離後のピンの動作を示した説明図 図4に示した第1のウェーハ剥離方法のフローチャート 第1のウェーハ剥離方法による剥離終了時間と従来のウェーハ剥離方法による剥離終了時間とを比較したグラフ 第2のウェーハ剥離方法を実行するためのテーブル構成図 図8に示した第2のウェーハ剥離方法のフローチャート
以下、添付図面に従って本発明に係るプローバ及びウェーハ剥離方法の好ましい実施形態について詳説する。
図1は、本発明のプローバ及びウェーハ剥離方法が適用された実施形態のプローバ10の構成を示した全体斜視図である。
〔プローバ10の構成〕
プローバ10は、プローバ本体12と、プローバ本体12に隣接されたローダ部14とから構成される。なお、図1では、ローダ部14の内部の概略構造を示すため、ローダ部14を透視して示している。
図2は、プローバ本体12(図1参照)の内部に配置された検査部16の側面図である。また、テーブル20は縦断面を示している。
検査部16は、ウェーハWが載置される保持面(ウェーハ保持面)18を有するテーブル(ウェーハチャック)20と、テーブル20の保持面18に載置されたウェーハWの半導体デバイス(不図示)に接触されて半導体デバイスの電気的特性を検査するプローブ22と、を備える。
〔テーブル20の構成〕
テーブル20の保持面18には、テーブル20の中心軸を中心とした環状の吸着溝19が設けられる。吸着溝19は、真空経路21を介して真空源23に接続される。真空源23によって真空経路21の空気を吸引することにより、テーブル20の保持面18に載置されたウェーハWが吸着溝19によって真空吸着されてテーブル20の保持面18に吸着保持される。また、真空経路21には、真空経路21を大気開放する電磁バルブ24が設けられ、電磁バルブ24の開閉は制御部25によって制御されている。
テーブル20には、鉛直方向に貫通した複数の貫通孔26が備えられており、これらの貫通孔26には、例えば3本の直棒状のピン(突き上げ部材)28A、28B、28Cがそれぞれ挿入されている。ピン28A、28B、28Cは、テーブル20の中心軸を中心とした同心円上に沿って等間隔に配置されている。すなわち、ピン28A、28B、28Cは互いに離れた位置に設けられている。
ピン28A、28B、28Cの下端は、テーブル20の下方において、水平方向に配置されたプレート30の水平面に連結されている。プレート30は、その右端部がボールねじ装置(ウェーハ剥離機構)32のねじ軸34に螺合されたナット36に連結されている。
ねじ軸34は、鉛直方向に配置され、また、ナット36には、ナット36の鉛直方向の移動をガイドする直動ガイド38が連結されている。更に、プレート30の左端部には、プレート30の鉛直方向の移動をガイドする直動ガイド40が備えられている。
したがって、ボールねじ装置32のモータ42を駆動してねじ軸34を正転、又は逆転させることにより、ナット36をねじ軸34に沿って鉛直方向に移動させることができる。よって、ナット36を上昇移動させると、プレート30を介して3本のピン28A、28B、28Cが一斉に上昇移動され、ピン28A、28B、28Cの上端部が、二点鎖線で示すようにテーブル20の保持面18から上方に突出される。突出されたピン28A、28B、28Cの上端がウェーハWの受け取り位置に移動すると、モータ42の駆動が停止され、図1のローダ部14から搬送されてきたウェーハWが、ピン28A、28B、28Cの上端に載置される。
この後、ナット36を下降移動させ、3本のピン28A、28B、28Cの上端を、実線で示すようにテーブル20の保持面18から一斉に没入させる。これにより、ウェーハWがテーブル20の保持面18に載置される。
保持面18に載置されたウェーハWは、前述の如く保持面18に吸着保持され、その後、プローブ22及びテスタ(不図示)によって半導体デバイスの電気的特性が検査される。この電気的特性の検査方法は公知であるので、ここでは省略する。
図3は、制御部25とモータ42との制御関係を示したブロック図である。
モータ42は、そのドライブ回路43が制御部25によって制御されている。これにより、制御部25は、ボールねじ装置32による3本のピン28A、28B、28Cの保持面18からの突出量を制御することができる。
また、制御部25には、検出部の第2の荷重センサを構成する3台の荷重センサ60A、60B、60Cによって検出された荷重情報が入力される。
荷重センサ60Aは、ピン28Aに取り付けられ、ピン28Aを保持面18から突出させたときにピン28Aにかかる荷重を検出する。同様に、荷重センサ60Bは、ピン28Bに取り付けられ、ピン28Bを保持面18から突出させたときにピン28Bにかかる荷重を検出する。荷重センサ60Cは、ピン28Cに取り付けられ、ピン28Cを保持面18から突出させたときにピン28Cにかかる荷重を検出する。すなわち、3台の荷重センサ60A、60B、60Cは、3本のピン28A、28B、28Cに対応して設けられ、各ピン28A、28B、28Cにそれぞれかかる各荷重を個別に検出する。
制御部25は、荷重センサ60A、60B、60Cから出力される、ピン28A、28B、28Cよって検出された荷重情報に基づき、モータ42を制御してピン28A、28B、28Cの保持面18からの突出量を制御する。この制御については後述する。
また、制御部25は、荷重センサ60A、60B、60Cからそれぞれ出力される荷重情報に基づき、各荷重を合算することによって、ピン28A、28B、28Cの全体にかかる荷重を取得する。つまり、第2の荷重センサとしての荷重センサ60A、60B、60Cは、ピン28A、28B、28Cの全体にかかる荷重を検出する第1の荷重センサとしても機能する。荷重センサ60A、60B、60Cとしては、歪ゲージ、又は圧電素子等を適用することができる。
なお、実施形態では、ピン28A、28B、28Cに荷重センサ60A、60B、60Cを設けたが、ピン28A、28B、28Cの全体にかかる荷重を1台の荷重センサ60D(図8参照)によって検出してもよい。荷重センサ60Dは、二分割されたプレート30Aとプレート30Bとの接続部に設けられ、ピン28A、28B、28Cの全体にかかる荷重を、プレート30Aを介して検出する。
〔ローダ部14の構成及び動作〕
図1に示すローダ部14は、ロードポート44に載せられた容器46、搬送アーム48、サブチャックユニット50、及びプリアライメントユニット52等から構成される。
容器46に収納された検査前のウェーハW(図1では、ウェーハWを分かり易く説明するために容器46の上方位置に図示している。)は、矢印A方向に直進動作された搬送アーム48によって、その下面が真空吸着保持される。その後、ウェーハWは、搬送アーム48の矢印B方向の直進動作によって容器46から取り出され、サブチャックユニット50に受け渡される。ウェーハWは、サブチャックユニット50に吸着保持される。
サブチャックユニット50には、サブチャックユニット50を、鉛直軸を中心に回転させる回転部が連結されており、この回転部によってサブチャックユニット50に吸着されたウェーハWが回転される。前記回転部によるウェーハWの回転動作によって、プリアライメントユニット52のセンサ(不図示)がウェーハWのノッチ又はオリエンテーションフラットの位置を検出する。これによって、ウェーハWが位置決めされる。すなわち、ウェーハWは、目的の角度に回転されて所定の位置に位置決めされる。以上の動作によって、プローバ本体12のテーブル20の保持面18に載置する前のプリアライメントが完了する。
プリアライメントが完了すると、ウェーハWは、搬送アーム48によってその下面が吸着保持される。この後、ウェーハWは、プローバ本体12に向けて水平方向に90度回動された後、搬送アーム48の矢印C方向の直進動作によってプローバ本体12に搬入され、図2の二点鎖線で示したピン28A〜28Cの上端に受け渡される。この後、搬送アーム48は、図1の矢印D方向に直進動作され、元の初期位置に復帰する。また、図2のプローブ22による検査が終了すると、搬送アーム48は、検査終了したウェーハWを受け取るために、矢印C方向の直進動作によってプローバ本体12に再度移動される。
〔テーブル20によるウェーハWの剥離方法〕
〈第1のウェーハ剥離方法〉
図4は、ピン28A〜28C(ピン28B、28Cは、ピン28Aの動作と同一なので不図示とする。)による第1のウェーハ剥離方法の剥離動作を時系列に示した説明図である。また、図5は、ウェーハ剥離後のピン28A〜28Cの動作を示した説明図である。図6は、図4に示した第1のウェーハ剥離方法のフローチャートである。
図4(A)は、保持面18に対するウェーハWの真空吸着保持を解除した解除工程を示している。すなわち、図2の制御部25が電磁バルブ24を開放して、保持面18の真空経路21を大気に開放させた直後の説明図である。解除工程では、ピン28A〜28Cの上端は、保持面18の下方に没入された状態にある。
図4(B)は、剥離工程が開始された直後の説明図である。すなわち、制御部25がモータ42を制御して、ピン28A〜28Cを保持面18からウェーハW側に一定量突出させた直後の状態が示されている(図6のS(Step)100)。
制御部25は、荷重センサ60A〜60Cによって検出されたピン28A〜28Cにかかる各荷重に基づいて、保持面18から突出するピン28A〜28Cの突出量を制御する。
また、制御部25の記憶部は、剥離時においてウェーハWを損傷させないための、ピン28A〜28Cにかかる荷重(第1閾値)を記憶しており、検出した荷重が第1閾値以下となる場合にピン28A〜28Cの突出量を増加させて、ウェーハWを保持面18から剥離させていく。
更に、制御部25は、検出した荷重が第1閾値を超えた場合にピン28A〜28Cの突出量を固定し、剥離時にウェーハWが破損することを防止する。突出量を固定する間に、すなわち、ピン28A〜28Cの突出移動を停止している間に、保持面18に対するウェーハWの粘着力は、徐々に低下していく。
そして、制御部25は、突出量を固定した後、検出した荷重が第1閾値以下になるとピン28A〜28Cの突出量を再び増加させる(図6のS110)。
制御部25は、上記動作を繰り返し行い、ピン28A〜28Cが指定移動量まで移動したことを、すなわち、ウェーハWが保持面18から完全に剥離した位置まで移動したことを制御部25が検出すると(図6のS120)、モータ42を停止して剥離動作を終了する。
このようにピン28A〜28Cの突出量を制御することにより、実施形態のプローバ10によれば、保持面18に保持された粘着性のあるウェーハWを損傷させることなく効率よく剥離させることができる。また、粘着性を有していないウェーハWであっても、そのウェーハWを損傷させることなく効率よく剥離させることができる。
剥離動作が終了すると、図5(A)の如く、ピン28A〜28Cの上端をウェーハWの受け取り位置まで突出させ、この後、搬送アーム48によってウェーハWが吸着保持されて検査部16からローダ部14に搬出される。
第1のウェーハ剥離方法の一例を、数値を挙げて説明する。
ピン28A〜28Cの上端を保持面18から上昇させていき、800μm上昇させたときに制御部25が、ピン28A〜28Cにかかる荷重が第1閾値を超えたことを確認し、ピン28A〜28Cの突出量を固定した。
この後、制御部25は、ピン28A〜28Cにかかる荷重が第1閾値以下に低下したことを確認し、ピン28A〜28Cの突出量を再び増加させた。この後、ピン28A〜28Cの上端を保持面18から900μm上昇させたとき、制御部25が、ピン28A〜28Cにかかる荷重が第1閾値を超えたことを確認し、ピン28A〜28Cの突出量を固定した。この動作を複数回繰り返し、ウェーハWが保持面18から完全に剥離した位置、例えば、保持面18から1100μm離間した位置まで移動したことを制御部25が検出し、モータ42を停止して剥離動作を終了した。
第1のウェーハ剥離方法によれば、保持面18に対するウェーハWの粘着性が完全に低下した後、ピン28A〜28Cを突き上げてウェーハWを保持面18から剥離させる剥離方法と比較して、ウェーハWを効率よく短時間で剥離させることができる。
図7は、第1のウェーハ剥離方法による剥離終了時間と、前記従来のウェーハ剥離方法による剥離終了時間とを比較したグラフである。
図7の縦軸は、ウェーハ引き剥がし力である、保持面18に対するウェーハWの粘着力を示し、横軸は経過時間を示している。また、線Aは、第1のウェーハ剥離方法によるウェーハ引き剥がし力と経過時間との関係を示し、線Bは、前記従来のウェーハ剥離方法によるウェーハ引き剥がし力と経過時間との関係を示している。
図7の線Aに示すように、第1のウェーハ剥離方法は、バキューム(真空吸着)を停止し、真空経路21を大気開放した後、第1閾値に基づきピン28A〜28Cの突出量を増加させ、固定させ、増加を再開しながらウェーハWを保持面18から徐々に剥離させていく。この動作によって、真空経路21を大気開放した時間からt1時間経過後にウェーハWを保持面18から完全に剥離することができた。
これに対して従来のウェーハ剥離方法では、保持面18に対するウェーハWの粘着性が完全に低下するまで剥離動作を行わない。このため、ウェーハWを保持面18から完全に剥離するために、真空経路21を大気開放した時間からt2時間を要した。
よって、第1のウェーハ剥離方法では、ウェーハWを効率よく短時間で剥離させることができた。
〈第2のウェーハ剥離方法〉
図8のテーブル20には、3本のピン28A〜28Cの全体にかかる荷重を検出するための、検出部の第1の荷重センサを構成する1台の荷重センサ60Dが備えられている。
図8(A)は、保持面18に対するウェーハWの真空吸着保持を解除した解除工程を示している。図8(B)は、剥離工程が終了した説明図である。
荷重センサ60Dによって検出された荷重は、図3の制御部25に出力される。
制御部25は、荷重センサ60A、60B、60C、60Dから出力される荷重に基づき、モータ42を制御する。
図9は、図8に示した第2のウェーハ剥離方法のフローチャートである。
ところで、ピン28A〜28Cの全体にかかる荷重が、剥離時においてウェーハWを損傷させないための荷重(第2閾値)以下であっても、ピン28A〜28Cにそれぞれかかる荷重が、剥離時においてウェーハWを局所的に損傷させないための荷重(第3閾値)を超えている場合には、第3閾値を超えているピンの突き上げによって、ウェーハWが局所的に破損する問題がある。
また、ピン28A〜28Cの突出動作によってウェーハWを保持面18から安定して剥離させるための荷重のばらつきが第4閾値よりも大きい場合には、荷重のばらつきが第4閾値以下となるまでピン28A〜28Cの突出量を固定することが好ましい。
そこで、第2のウェーハ剥離方法は、上記問題を解消する。
すなわち、制御部25は、ピン28A〜28Cを一定量突出させていき(図9のS200)、荷重センサ60Dによって検出されたピン28A〜28Cの全体にかかる荷重が第2閾値以下となり(図9のS210)、かつ荷重センサ60A、60B、60Cによって検出されたピン28A〜28Cにそれぞれかかる荷重が第3閾値以下となり(図9のS220)、かつピン28A〜28Cの荷重のばらつきが第4閾値以下になると(図9のS230)、ピン28A〜28Cの突出量を増加させる。
この後、制御部25は、上記動作を繰り返し行い、ピン28A〜28Cが指定移動量まで移動したことを検出すると(図9のS240)、モータ42を停止して剥離動作を終了する。
これにより、第2のウェーハ剥離方法によれば、S200〜S220の制御によって、剥離時におけるウェーハの局所的な破損を確実に防止することができる。また、S230の制御を組み込むことにより、ピン28A〜28Cの突出動作によってウェーハWを保持面18から安定して剥離させることができる。
なお、上記した第1乃至第4閾値は、ウェーハWの形態(大きさ、厚さ、粘着剤等)によって実験的及び経験的に得られる値であり、ウェーハWの形態によって適宜設定されるものである。
また、実施形態のプローバ10では、突き上げ部材として3本のピン28A〜28Cを例示したが、ピンの本数は3本に限定されるものではなく、1本、2本又は4本以上であってもよい。また、突き上げ部材としてピンを例示したが、ウェーハWを保持面から突き上げることができる部材であれば適用できる。
W…ウェーハ、10…プローバ、12…プローバ本体、14…ローダ部、16…検査部、18…保持面、19…吸着溝、20…テーブル、21…真空経路、22…プローブ、23…真空源、24…電磁バルブ、25…制御部、26…貫通孔、28A、28B、28C…ピン、30…プレート、32…ボールねじ装置、34…ねじ軸、36…ナット、38…直動ガイド、40…直動ガイド、42…モータ、43…ドライブ回路、44…ロードポート、46…容器、48…搬送アーム、50…サブチャックユニット、52…プリアライメントユニット、60A、60B、60C、60D…荷重センサ

Claims (2)

  1. ウェーハ保持面を有するウェーハチャックと、
    前記ウェーハ保持面に対して突没自在に設けられるとともに互いに離れた位置に設けられた複数のピンと、
    前記複数のピンの各々に対応して設けられ、各ピンにそれぞれかかる荷重を個別に検出する複数の荷重センサと、
    前記複数の荷重センサでそれぞれ検出した荷重のばらつきが閾値よりも大きい場合には、前記荷重のばらつきが前記閾値以下となるまで前記複数のピンの突出量を固定する制御部と、を有するプローバ。
  2. ウェーハチャックのウェーハ保持面に対して突没自在に設けられるとともに互いに離れた位置に設けられた複数のピンを、前記ウェーハ保持面から突出させることにより前記ウェーハ保持面からウェーハを剥離する剥離工程を備え、
    前記剥離工程は、前記ウェーハ保持面から前記複数のピンを突出させたときに前記複数のピンにかかる荷重を検出し、前記複数のピンにそれぞれかかる荷重のばらつきが閾値よりも大きい場合には、前記荷重のばらつきが前記閾値以下となるまで前記複数のピンの突出量を固定するウェーハ剥離方法。
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