JP2019001491A - 梱包体および梱包方法 - Google Patents

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正明 加藤
匠 久保田
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Abstract

【課題】光導波路を梱包した梱包体において、光導波路の汚染や破損を低減し、かつ、梱包体を小型化する。【解決手段】光導波路を梱包した梱包体において、複数のトレイ10が積み重ねられた積層体を構成し、その積層体を構成するトレイ10の間にある空間に光導波路100を収容する。積層された複数のトレイ10のうち、第1のトレイ10の上にある第2のトレイ10が、第1のトレイ10の「ふた」を兼ねる。【選択図】図1

Description

本発明は梱包体および梱包方法、特に、光導波路の梱包体およびその梱包方法に関する。
光導波路は、次世代の光−電気複合配線に必要な技術として検討されている。特に、光導波路フィルムは、理論上、古典的な光ファイバーでは難しい複雑な配線が可能であり、また、既存技術の応用で微小構造体を形成することができるため、盛んに検討されている(特許文献1〜3等)。
特開2003−103738号公報 特表2012−520480号公報 特開2016−34845号公報
光導波路の実用化に当たっては、光導波路自体の光伝送能等の向上に加え、不良品の低減等も求められる。例えば、保管中や搬送中の光導波路が、外部要因により汚染されたり、破損したりしないようにする必要がある。そのような汚染や破損を防ぐためには、製造された光導波路を、清浄な状態で梱包することが望ましい。一方、保管コストや搬送コストを低減するために、梱包体を小型化することも望まれている。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものである。すなわち、本発明は、光導波路を梱包した梱包体において、光導波路の汚染や破損が低減され、かつ、梱包体を小型化することを目的とする。
本発明によれば、
光導波路を梱包した梱包体であって、
互いに積層された複数のトレイを含む積層体と、
第1の前記トレイと、前記第1のトレイの上に位置する第2の前記トレイの間に収容された光導波路とを備えた梱包体
が提供される。
また、本発明によれば、
光導波路の梱包方法であって、
複数のトレイを準備する工程、
複数の光導波路を準備する工程、
第1の前記トレイと第2の前記トレイの間に前記光導波路を配置することで、少なくとも前記第1のトレイと前記第2のトレイの間に前記光導波路が収容された積層体を得る工程、
を含む、光導波路の梱包方法
が提供される。
本発明によれば、光導波路を梱包した梱包体において、光導波路の汚染や破損が低減され、かつ、梱包体を小型化することができる。
本発明の第1実施形態を模式的に表す図である。(a)は梱包体の斜視図、(b)は(a)をB−Bの箇所で垂直に切断した断面の模式図、(c)は(a)をC−Cの箇所で垂直に切断した断面の模式図である。 第1実施形態の変形例を模式的に示す図(断面図)である。 第1実施形態のさらなる変形例を模式的に示す図(断面図)である。 第1実施形態のさらなる別の変形例を模式的に示す図(断面図)である。 (a)は本発明の第2実施形態を模式的に表す図(断面図)、(b)および(c)は第2実施形態の変形例を模式的に示す図(断面図)である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
なお、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
また、煩雑さを避けるため、(i)同一図面内に同一の構成要素が複数ある場合には、その1つのみに符号を付し、全てには符号を付さない場合や、(ii)特に図1(b)、図1(c)および図2〜図5において、図1(a)と同様の構成要素に改めては符号を付さない場合がある。
さらに、すべての図面はあくまで説明用のものであり、図面中の各部材の形状や寸法比などは、必ずしも現実の物品と対応するものではない。
本明細書中、「略」という用語は、特に明示的な説明の無い限りは、製造上の公差や組立て上のばらつき等を考慮した範囲を含むことを表す。
(第1実施形態)
図1(a)は、第1実施形態の梱包体の構造を例示する斜視図である。図1(b)は、図1(a)のB−B断面の模式図であり、図1(c)は、図1(a)のC−C断面の模式図である。
この梱包体は、光導波路100を梱包したものであり、複数(図1(a)においては3枚)のトレイ10が互いに積層された積層体を有している。光導波路100は、第1のトレイ10と、その上のトレイ10(第2のトレイ10)の間に収容されている。こうすることで、複数のトレイ10のうち、第2のトレイ10がその直下に位置する第1のトレイ10の「ふた」を兼ねることになるため、光導波路の汚染や破損を低減することができるとともに、ふたを別途設ける場合と比較して梱包体は小型になる。
以下、トレイ10、光導波路100、及び梱包体について、具体的に説明する。
・光導波路100
光導波路100は、たとえば、樹脂を含むポリマー光導波路である。ポリマー光導波路は、複数の樹脂層が積層した構造を有する。たとえば、光導波路100は板状、すなわちシート状をしており、光導波路100においてクラッド層、コア層、クラッド層が厚さ方向にこの順に積層されている。光導波路100は互いに平行な2つの主面を有している。以下では光導波路100の主面以外の面を「側面」と呼ぶ。光導波路100の側面は、たとえば光導波路100の主面に略垂直である。
光導波路100ではコア内を光が伝搬する。そして、光導波路100の表面には2以上の入出射部が形成されている。各入出射部では、コアに対する光の入力および出力のうち少なくとも一方が行われる。入出射部は、光導波路100の主面に設けられていてもよいし、側面に設けられていてもよい。
光導波路100は、一態様として、側面光入出力部101を備える。
光導波路100は、たとえば、アクリル系樹脂、メタクリル系樹脂、ポリカーボネート、ポリスチレン、エポキシ系樹脂やオキセタン系樹脂のような環状エーテル系樹脂、ポリアミド、ポリイミド、ポリベンゾオキサゾール、ポリシラン、ポリシラザン、シリコーン系樹脂、フッ素系樹脂、ポリウレタン、ポリオレフィン系樹脂、ポリブタジエン、ポリイソプレン、ポリクロロプレン、PETやPBTのようなポリエステル、ポリエチレンサクシネート、ポリサルフォン、ポリエーテル、また、ベンゾシクロブテン系樹脂やノルボルネン系樹脂等の環状オレフィン系樹脂およびフェノキシ樹脂からなる群から選択される一以上の樹脂を含む。
光導波路100の平面形状は特に限定されず、用途等に応じて適宜設計されうる。単に細長い形状だけでなく、分岐等がある形状であってもよい。
・トレイ10
トレイ10の材質は、特に限定されないが、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタラート、ポリ塩化ビニル、およびポリカーボネートからなる群から選択される一以上の樹脂を含むことが好ましい。トレイ10がポリ塩化ビニルを含む場合、成型性に優れる。トレイ10がポリエチレンテレフタラートを含む場合、安価で製造できる。また、トレイ10がポリプロピレンおよびポリカーボネートの少なくともいずれかを含む場合、トレイ10の耐久性が高まる。
図1(a)〜図1(c)において、各々のトレイ10は、すべて、略同一形状である。このようにすることで、トレイ10の製造コストを抑えることができる。また、このようにすることで、形状が異なる複数種のトレイを管理する必要がなくなり、管理がしやすくなる。トレイ10は、例えば、板状の部材の縁を上方に突出させた形状を有している。
図1(b)において、各々のトレイ10は、それぞれ、上記した板状の部材の上面に、少なくとも一つの溝部30を備えることが好ましい。この溝部30の深さは、光導波路100の厚さよりも浅くてもよいし、深くてもよいし、同じであってもよい。溝部30の形状は、光導波路100の形状にあわせて適宜設計されてよい。例えば、溝部30を上面視したときの形状(輪郭線)は、光導波路100の平面形状(上面視したときの輪郭線)の一部に沿ったものであることが好ましい。換言すると、溝部30を上面視したときの形状(輪郭線)は、光導波路100を上面視したときの輪郭線の少なくとも一部と略相似していることが好ましい。このような溝部30があることで、運搬中に、溝部30に収容(静置)された光導波路100が動きにくくなり、光導波路100の破損や汚染が一層低減される。
なお、溝部30など、各々のトレイ10において光導波路100が接する部分は、平坦であることが好ましい。ここで、「平坦」とは、本明細書においては、例えば、共焦点レーザー顕微鏡を用いて測定される表面平均粗さ(SRa)が1μm以下であることを意味する。これにより、光導波路100がトレイ10に面で接する(点で接しない)こととなり、光導波路100の特定の一点のみに力が集中しないため、破損がより効果的に防げる。
また、溝部30など、各々のトレイ10において光導波路100が接触する部分の少なくとも一部または全部は、導電性を有する材質で構成されているのが好ましい。このようにすると、光導波路100が、静電気等で破損する可能性が低くなる。また、光導波路100に静電気が帯電しにくくなるため、異物吸着に起因して光導波路100が汚染される可能性も低くなる。
光導波路100が接触する部分の少なくとも一部または全部を、導電性を有する材質で構成する方法としては、例えば、トレイ10の内面に塗布や蒸着により導電性層を設けたり、導電性材料(導電性カーボンや金属等)を含む樹脂組成物でトレイ10を作製したりする方法がある。
さらに、溝部30など、各々のトレイ10において光導波路100が接触する部分の少なくとも一部または全部は、光導波路100よりもやわらかい材質で構成されていることが好ましい。
すなわち、梱包体を構成する全てのトレイ10が、材質Aで構成された第1部分と、材質Aよりやわらかい材質Bで構成された第2部分を備え、光導波路100が接している部分を第2部分にすることが好ましい。なお、材質Bは、光導波路100の材質よりもやわらかいものが好ましい。
光導波路100の破損を防ぐという観点では、トレイ10の材質はやわらかいほうが好ましい。しかし、トレイ10全体をやわらかい材質で構成すると、耐久性に劣り、繰り返し使用に耐えられない可能性がある。この点、例えば、比較的かたい材質Aを主としてトレイ10を形成しつつ、光導波路100が接し得る部分にのみ比較的やわらかい材質Bを用いるようにすれば、光導波路100の破損を低減しつつ、トレイ10の耐久性を高めることができる。
なお、「やわらかさ」(かたさ)は、例えば、JIS K7202に規定の、ロックウェル硬さ等に基づき定義・評価することが可能である。
図1(c)において、光導波路100の側面にある側面光入出力部101は、トレイ10に設けられた窪み部31により、トレイ10と直接には接しないようにすることが好ましい。このようにすると、特に汚染や破損に対してシビアである側面光入出力部101を効果的に保護することができる。
各々のトレイ10は、その向きを判別可能なマーク20を有することが好ましい。なお、図1(a)では、星形のマークが記載されているが、肉眼やセンサー等で判別可能な文様である限り、マーク20の態様は特に限定されない。例えば、マーク20は、トレイ10に刻印されたもの、トレイ10に塗装または印刷されたもの、トレイ10にシール等で貼りつけられたもの等であってよい。
このようなマーク20があることにより、トレイ10の整理・保管時や、梱包体作製時の作業効率を高めることができる。
特に、光導波路100の形状や光導波路100のコア層に設けられたパターンの形状が、上下または左右に非対称の場合には、トレイ10の向きをそろえることが必要となるため、トレイがマーク20を有することが好ましい。
各々のトレイ10は、取手部22を備えることが好ましい。これにより、梱包体の作製時や梱包体をばらして光導波路100を取り出すときなどのハンドリング性が向上する。
取手部22の形状は特に限定されない。図1(a)に示す形状以外であっても、作業者の手やロボットアーム等でトレイ10の搬送が容易に行える形状であれば特に限定されない。
各々のトレイ10は、取手部22の代わりに、または取手部22とともに、吸盤吸着部を備えていてもよい。すなわち、例えば工場内で吸盤によりトレイ10を扱うような場合に、吸盤により持ち上げることが容易に可能になっていることが好ましい。
第1実施形態の梱包体は、結束部材50ですべてのトレイ10が結束されることが好ましい。これにより、各々のトレイ10がバラバラにならず、梱包体の運搬が容易に行える。
図1(a)では、結束部材50はひも状であるが、結束部材50は帯状などの別形状であってもよい。また、梱包体全体または梱包体の大部分を、シート状またはフィルム状の結束部材50で「くるむ」ようにして、全てのトレイ10を結束(固定)してもよい。
結束部材50は、非粘着性の部材であることが好ましい。
結束部材50として粘着性の部材を用いると、各々のトレイ10をより強く結束(固定)することができる。しかし、もし粘着性の物質が光導波路100に付着してしまった場合には、光導波路100の商品価値を減ずる可能性がある。また、梱包体をばらす際の手間も考えると、結束部材50は、非粘着性であることが好ましい。もちろん、粘着性の部材を用いる態様が排除されるものではない。
結束部材50の材質は特に限定されず、具体的には、ナイロン、ポリプロピレン、ポリウレタン、合成ゴムなどがある。結束部材50は、たわみの少ない材質であることが好ましい。
また、上記のような結束部材50を用いる場合のため、トレイ10は、結束部材50をかけるための引っ掛かり部24を備えることが好ましい。これにより、結束部材50がずれづらくなり、梱包体としてのハンドリング性が向上する。また、結束作業自体をしやすくなる。
引っ掛かり部24は、典型的には、トレイ10の表面に設けられた凹部または溝部である。引っ掛かり部24をこのような形状とすることで、結束部材50が、各々のトレイ10の側面、上面、および/または底面において、トレイ10の表面よりも突出することを抑制できる。よって、複数の梱包体をさらに重ねることができ、保管や運搬の利便性がさらに向上する。
(第1実施形態の変形例)
図2は、第1実施形態の変形例を模式的に示す図(断面図)である。
この変形例においては、相対的に下に位置するトレイ10の上面(側壁の上部)に設けられた凸部35と、そのトレイ10の一つ上に位置するトレイ10の下面(側壁の下部)に設けられた凹部36とが、互いに嵌まった構造となっている。これにより、まず、梱包体の作製において、トレイ10を縦方向に積層していくときの位置合わせがしやすくなるため、梱包体の作製が容易となる。また、このような嵌まった構造となっていることで、運搬時に上下のトレイ10がずれることが防止され、運搬性が向上する。
なお、図2では、凸部35と凹部36がぴったりと隙間なく嵌まったように描かれているが、必ずしもそうである必要はない。凸部35と凹部36は、位置合わせやズレ防止の効果が得られる程度に嵌まっていればよく、隙間があってもよい。
図2において、凸部35の高さxと凹部36の深さyとの関係は、x≦yであることが好ましい。もしx>yであると、上下のトレイ10間に隙間が生じうるためである。x≦yであれば、基本的にトレイ10間に隙間は生じず、光導波路100の汚染をより確実に抑制することができる。
(第1実施形態のさらなる変形例)
図3は、第1実施形態のさらなる変形例を模式的に示す図(断面図)である。
この変形例においては、相対的に下に位置するトレイ10の上面全体が凹部36であり、そのトレイ10の一つ上に位置するトレイ10の下面全体が凸部35となる。そして、これら凸部35と凹部36とで挟まれた空間内に、光導波路100が収容されている。
(第1実施形態のさらなる別の変形例)
図4は、第1実施形態のさらなる別の変形例を模式的に示す図(断面図)である。この変形例においては、構造が異なる2種のトレイ(トレイ10Aとトレイ10B)が積層されている。
一番上のトレイ10Aと、その1つ下のトレイ10Bは、図2の変形例と同様に、トレイ10Aの下部(側壁の下部)にある凹部36と、その1つ下のトレイ10Bの上部(側壁の上部)にある凸部35とが嵌まった構造となっている。
また、トレイ10Bと、その下のトレイ10Aとは、図3の変形例と同様に、トレイ10Bの下面全体が凸部35、下のトレイ10Aの上面全体が凹部36となることで、トレイ同士が嵌まり、位置合わせやズレ防止の効果が得られる。
(第2実施形態)
図5(a)は、第2実施形態の梱包体の構造を模式的に表す図(断面図)である。
梱包体中のトレイ10は、全て、略同一の形状であり、また、上面視においては略長方形である。
トレイ10は、上面視における中心を基準として、非対称な位置に複数の突出部40を備えている。図5(a)において、突出部は尖った形状であるが、その他の形状(例えば、丸みを帯びた形状)であってもよい。
トレイ10は、その下面に凸部35を、その上面に凹部36を備える。また、平坦部37を備えることが好ましい。凹部36は、一態様として、上方に向かって開口するテーパー状である。
図5(a)においては、トレイ10は各部の厚みが略一様である。このことにより、下面の凸部35と上面の凹部36とは表裏の位置に存在する。そして、複数のトレイ10において、一面に形成された凹部36と、当該一面とは逆側の面に形成された凸部35とが重なっている。
具体的には、互いに接している上下のトレイ10において、下のトレイ10の上面の凹部36と、上のトレイ10の下面の凸部35とが、互いに嵌まった構造となっている。加えて、光導波路100は、下のトレイ10の上面の凹部36と、その直上のトレイ10の下面の凸部35とで挟まれた空間内に収容されている。細長い光導波路100は、図5(a)の紙面の手前および奥行方向に延在している。なお、光導波路100の態様は、第1実施形態と同様である。
複数のトレイ10は、上面視における中心を軸として、交互に180度回転された方向で積み重ねられている。これにより、図5(a)においては、上面視における中心を基準として非対称な位置に設けられた突出部40が、上下のトレイ10で互い違いの場所に位置している。
このように、トレイ10を交互に180度回転された方向で積み重ねると、あるトレイ10の、非対称な位置に複数備えられた突出部40のそれぞれが、その直下のトレイ10と接することになる。そして、上下のトレイ10の間に、突出部40の高さに相当する隙間が生じる形で、トレイ10が積層されることとなる。
上記のような「隙間」が生じることにより、あるトレイ10の下面の凸部35と、その直下のトレイ10の凹部36との間に空間が生じる。この空間に光導波路100を収容することができる。これにより、光導波路の汚染や破損が低減され、かつ、かさばらない形で光導波路を梱包・運搬することができる。すなわち、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
なお、上記空間の、長手方向の長さは、光導波路100の長手方向の長さよりも長いことが好ましい。これにより、光導波路100を曲げることなく収容することができ、より損傷や汚染を防ぎやすくなる。
また、図5(a)において、トレイ10の凹部36と、その直下のトレイ10の凸部35は、適度に重なり、互いに嵌まった構造となる。これにより、上下のトレイ10がずれることが抑制され、梱包体のハンドリング性が向上する。
前述のように、図5(a)においては、トレイ10の各部の厚みは略一様であってよい。このようなトレイは、例えば、公知の真空成形技術を用いて得ることができる。すなわち、熱可塑性樹脂製の厚みが略一様な平板を準備し、その平板を熱で軟化させた後、素早く金型に当て、そして真空引きすることで、各部の厚みが略一様のトレイ10を得ることができる。なお、第2実施形態のトレイ10は、真空成形以外の成形方法により作製されてもよいことは言うまでもない。
ここで、「各部の厚みが略一様」とは、例えば、凸部35と凹部36とが表裏の位置に存在する部分の厚みをd1、平坦部37の部分の厚みをd2としたとき、(d1−d2)/d2の絶対値が0.1以下であることをいう。
また、d1、d2それぞれの値は、一例として、0.2〜1.2mmである。
1枚のトレイ10は、3以上の突出部40を有することが好ましい。上下のトレイ10が3点以上で接することとなり、梱包体(積層構造)の安定性が増すためである。
1枚のトレイ10が有する突出部40の数の上限は特には無く、トレイ10の大きさによっても適宜設定可能であるが、例えば200以下とすることが好ましい。これにより、光導波路100を配置するスペースを十分確保することができ、トレイ10が1枚当たり収容できる光導波路100の数を増やすことができる。
複数の突出部40は、その高さが全て略同一であることが好ましい。これにより、梱包体(積層構造)の安定性が増す。
なお、突出部40の高さは、光導波路100を収容するのに必要十分な空間の確保や、梱包体全体(積層体)としての「嵩」を抑える観点などから、適宜設定可能である。
突出部40は、図5(a)のように下方向に突出していてもよいし、変形例である図5(b)のように上方向に突出していてもよい。
また、別の変形例である図5(c)のように、上方向への突出部40Aと下方向への突出部40Bの両方を有していてもよい。これにより、上下のトレイ10間の接触点がより多くなる。すなわち、より安定的に梱包体を作製(トレイ10を積層)できると考えられる。
第2実施形態の梱包体は、第1実施形態の梱包体が備えうる特徴を備えていてもよいことは言うまでもない。以下に、念のため、第2実施形態の梱包体が追加で備えていてもよい特徴を述べるが、もちろん、第2実施形態の梱包体はこれら以外の特徴を備えていてもよい。
第2実施形態のトレイ10の材質は、第1実施形態のトレイ10と同様の材質を用いることができる。
第2実施形態のトレイ10には、光導波路100の静置に適した溝部や、光導波路の側面光入出力部101がトレイ10と直接触れないようにするための窪み部が設けられていてもよい。なお、溝部は、平坦であることが好ましい。
第2実施形態のトレイ10は、光導波路100が接触する部分の少なくとも一部または全部を、導電性を有する材質で構成してもよい。例えば、光導波路の静置に適した溝部がある場合は、その溝部の全部または一部を、導電性を有する材質で構成してもよい。
第2実施形態のトレイ10は、光導波路100が接触する部分の少なくとも一部または全部を、光導波路100よりもやわらかい材質で構成してもよい。また、第2実施形態のトレイ10は、材質Aで構成された部分と、材質Aよりやわらかい材質Bで構成された部分を備え、光導波路100が接している部分が、材質Bで構成されている態様であってもよい。
第2実施形態のトレイ10は、その向きを判別可能なマーク、取手部、吸盤吸着部等を備えてもよい。
第2実施形態の梱包体は、結束部材により結束されていてもよい。また、結束のために、トレイ10に、凹形状、溝状などの引っ掛かり部が設けられていてもよい。
(第1実施形態と第2実施形態に共通の事項)
図面を参照しつつ説明した第1実施形態および第2実施形態では、トレイ10は3段または4段の積層となっているが、より多段の積層であってもよいことは言うまでもない。例えば、2〜100段の積層であってもよい。
(梱包方法)
第1実施形態および第2実施形態の梱包体は、
複数のトレイ10を準備する工程、
複数の光導波路100を準備する工程、および、
準備された複数のトレイ10と、準備された複数の光導波路100とを、上下方向に交互に配置することで、複数のトレイ10間に光導波路100が収容された積層体を得る工程、
により得ることができる。
また、上記の、積層体を得る工程の後に、結束部材50で結束する工程を行うことが好ましい。
なお、梱包体は、上記以外の工程により得てもよいことは言うまでもない。
以上、図面を参照して本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
10、10A、10B トレイ
20 マーク
22 取手部
24 引っ掛かり部
30 溝部
31 窪み部
35 凸部
36 凹部
37 平坦部
40、40A、40B 突出部
50 結束部材
100 光導波路
101 側面光入出力部

Claims (28)

  1. 光導波路を梱包した梱包体であって、
    互いに積層された複数のトレイを含む積層体と、
    第1の前記トレイと、前記第1のトレイの上に位置する第2の前記トレイの間に収容された光導波路とを備えた梱包体。
  2. 請求項1に記載の梱包体であって、
    前記第1のトレイの上面に設けられた凸部または凹部と、前記第2のトレイの下面に設けられた凹部または凸部とが、互いに嵌まっている梱包体。
  3. 請求項2に記載の梱包体であって、
    前記第1のトレイの上面に凹部があり、前記第2のトレイの下面に凸部があり、
    前記凹部は上方に向かって開口するテーパー状であり、
    前記凹部と前記凸部で挟まれた空間内に前記光導波路が収容されている梱包体。
  4. 請求項3に記載の梱包体であって、
    前記空間の長手方向の長さが、前記光導波路の長手方向の長さよりも長い梱包体。
  5. 請求項3または4に記載の梱包体であって、
    前記複数のトレイにおいて、一面に形成された凹部と、当該一面とは逆側の面に形成された凸部とが重なっている梱包体。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の梱包体であって、
    前記複数のトレイが略同一形状である梱包体。
  7. 請求項6に記載の梱包体であって、
    前記複数のトレイは、上面視において略長方形であり、上面視における中心を基準として非対称な位置に複数の突出部を有しており、
    前記積層体は、上面視における中心を軸として、前記トレイが交互に180度回転された方向で積み重ねられて構成されている梱包体。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の梱包体であって、
    前記複数のトレイは、トレイの向きを判別可能なマークを有する梱包体。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の梱包体であって、
    前記積層体は、結束部材で結束されている梱包体。
  10. 請求項9に記載の梱包体であって、
    前記結束部材は、非粘着性の結束部材である梱包体。
  11. 請求項9または10に記載の梱包体であって、
    前記複数のトレイは、前記結束部材をかけるための引っ掛かり部を備える梱包体。
  12. 請求項1〜11のいずれか1項に記載の梱包体であって、
    前記複数のトレイは、取手部または吸盤吸着部を備える梱包体。
  13. 請求項1〜12のいずれか1項に記載の梱包体であって、
    前記複数のトレイは、材質Aで構成された第1部分と、材質Aよりやわらかい材質Bで構成された第2部分を備え、前記光導波路は、前記第2部分に接している梱包体。
  14. 請求項1〜13のいずれか1項に記載の梱包体であって、
    前記複数のトレイにおいて、前記光導波路と接触する部分の少なくとも一部は、導電性を有している梱包体。
  15. 請求項1〜14のいずれか1項に記載の梱包体であって、
    前記複数のトレイは、それぞれ、溝部を備えており、前記光導波路は前記溝部に収容されている梱包体。
  16. 請求項1〜15のいずれか1項に記載の梱包体であって、
    前記複数のトレイのうち前記光導波路が接している部分は、平坦である梱包体。
  17. 請求項1〜16のいずれか1項に記載の梱包体であって、
    前記光導波路は側面光入出力部を有し、
    前記側面光入出力部は、いずれの前記トレイとも接触していない梱包体。
  18. 光導波路の梱包方法であって、
    複数のトレイを準備する工程、
    複数の光導波路を準備する工程、および、
    第1の前記トレイと第2の前記トレイの間に前記光導波路を配置することで、少なくとも前記第1のトレイと前記第2のトレイの間に前記光導波路が収容された積層体を得る工程、
    を含む、光導波路の梱包方法。
  19. 請求項18に記載の梱包方法であって、
    前記第1のトレイの上面に設けられた凸部または凹部と、前記第2のトレイの下面に設けられた凹部または凸部とが、互いに嵌まった構造となる、梱包方法。
  20. 請求項19に記載の梱包方法であって、
    前記下のトレイの上面に凹部があり、前記上のトレイの下面に凸部があり、
    前記凹部は上方に向かって開口するテーパー状であり、前記凹部に前記光導波路を配置する、梱包方法。
  21. 請求項20に記載の梱包方法であって、
    前記凹部の長手方向の長さは、前記光導波路の長手方向の長さよりも長い、梱包方法。
  22. 請求項20または21に記載の梱包方法であって、
    前記第1のトレイ及び前記第2のトレイにおいて、一面に形成された凹部と、当該一面とは逆側の面に形成された凸部とが重なっている、梱包方法。
  23. 請求項18〜22のいずれか1項に記載の梱包方法であって、
    前記複数のトレイは略同一形状である、梱包方法。
  24. 請求項18〜23のいずれか1項に記載の梱包方法であって、
    前記複数のトレイは、トレイの向きを判別可能なマークを有する、梱包方法。
  25. 請求項18〜24のいずれか1項に記載の梱包方法であって、
    さらに、前記積層体を、結束部材で結束する工程を含む、梱包方法。
  26. 請求項25に記載の梱包方法であって、
    前記結束部材は、非粘着性の結束部材である、梱包方法。
  27. 請求項25または26に記載の梱包方法であって、
    前記複数のトレイは、前記結束部材をかけるための引っ掛かり部を備える、梱包方法。
  28. 請求項18〜27のいずれか1項に記載の梱包方法であって、
    前記複数のトレイは、取手部または吸盤吸着部を備える、梱包方法。
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