JP2018172131A - 梱包体、および梱包体の製造方法 - Google Patents

梱包体、および梱包体の製造方法 Download PDF

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加藤 正明
Masaaki Kato
正明 加藤
匠 久保田
Takumi Kubota
匠 久保田
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Abstract

【課題】光導波路の梱包において、ダメージや汚染を低減する。【解決手段】梱包体30は、光導波路20および梱包部材10を備える。梱包部材10は、光導波路20を梱包する。梱包部材10には光導波路20を配置する凹部110が設けられている。そして、凹部110の深さ方向に平行な第1方向から見て、板状の光導波路20の外形線のすべての部分が凹部110の外形線のいずれかの部分と接触し得る。たとえば凹部110の深さ方向に平行な第1方向から見て、凹部110の面積は光導波路20の面積よりも大きく、かつ凹部110の形状は光導波路20の形状と略相似である。【選択図】図1

Description

本発明は梱包体、および梱包体の製造方法に関する。
光ファイバや光導波路といった光伝送体では、傷が付いたり異物が付着することで、光の伝達効率が低下したり、他の部材との間の光結合効率が低下したりする。このため、光伝送体を輸送する際には、これらの点を考慮した梱包容器を用いる必要がある。
特許文献1には、弾性素材の保持具を備える梱包容器が開示されている。特許文献1の技術では、保持具に設けられた切り込みに光ファイバを挟み込むことにより、梱包容器内に光ファイバが固定される。
特開2005−91697号公報
しかし、特許文献1の技術では、光伝送体の少なくとも一部を押圧することとなり、特に押圧された部分でのダメージや汚染に配慮する必要があった。
本発明は、光導波路の梱包において、ダメージや汚染を低減する。
本発明によれば、
光導波路と、
前記光導波路を梱包する梱包部材とを備え、
前記梱包部材には前記光導波路を配置する凹部が設けられており、
前記凹部の深さ方向に平行な第1方向から見て、板状の前記光導波路を当該光導波路の主面に平行かつ前記第1方向に垂直な方向に平行移動させたときに前記光導波路の外形線のすべての部分が前記凹部の外形線のいずれかの部分と接触する梱包体
が提供される。
本発明によれば、
光導波路と、
前記光導波路を梱包する梱包部材とを備え、
前記梱包部材には前記光導波路を配置する凹部が設けられており、
前記凹部の深さ方向に平行な第1方向から見て、板状の前記光導波路の外形線のすべての部分が前記凹部の外形線のいずれかの部分と接触し得る梱包体
が提供される。
本発明によれば、
光導波路と、
前記光導波路を梱包する梱包部材とを備え、
前記梱包部材には前記光導波路を配置する凹部が設けられており、
前記凹部の深さ方向に平行な第1方向から見て、前記凹部の面積は前記光導波路の面積よりも大きく、かつ前記凹部の形状は前記光導波路の形状と略相似である梱包体
が提供される。
本発明によれば、
光導波路を梱包部材に梱包して梱包体を形成し、
前記梱包部材には前記光導波路を配置する凹部が設けられており、
前記梱包体では、前記凹部の深さ方向に平行な第1方向から見て、板状の前記光導波路を当該光導波路の主面に平行かつ前記第1方向に垂直な方向に平行移動させたときに前記光導波路の外形線のすべての部分が前記凹部の外形線のいずれかの部分と接触する梱包体の製造方法
が提供される。
本発明によれば、
光導波路を梱包部材に梱包して梱包体を形成し、
前記梱包部材には前記光導波路を配置する凹部が設けられており、
前記梱包体では、前記凹部の深さ方向に平行な第1方向から見て、板状の前記光導波路の外形線のすべての部分が前記凹部の外形線のいずれかの部分と接触し得る梱包体の製造方法
が提供される。
本発明によれば、
光導波路を梱包部材に梱包して梱包体を形成し、
前記梱包部材には前記光導波路を配置する凹部が設けられており、
前記凹部の深さ方向に平行な第1方向から見て、前記凹部の面積は前記光導波路の面積よりも大きく、かつ前記凹部の形状は前記光導波路の形状と略相似である梱包体の製造方法
が提供される。
本発明によれば、光導波路の梱包において、ダメージや汚染を低減できる。
第1の実施形態に係る梱包体の構造を例示する平面図である。 第1の実施形態に係る梱包体の変形例を示す平面図である。 第1の実施形態に係る梱包体の変形例を示す平面図である。 第1の実施形態に係る梱包体の構造を例示する断面図である。 (a)から(c)は、梱包体において、光導波路が取り得る複数の状態を例示する平面図である。 図1のうちαで示した領域を拡大した図である。 第2の実施形態に係る梱包体の構造を例示する断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
なお、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
また、すべての図面はあくまで説明用のものであり、図面中の各部材の形状や寸法比などは、必ずしも現実の物品と対応するものではない。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る梱包体30の構造を例示する平面図である。梱包体30は、光導波路20および梱包部材10を備える。梱包部材10は、光導波路20を梱包する。梱包部材10には光導波路20を配置する凹部110が設けられている。そして、凹部110の深さ方向に平行な第1方向(本図中z軸方向)から見て、板状の光導波路20の外形線のすべての部分が凹部110の外形線のいずれかの部分と接触し得る。
また、本実施形態に係る梱包体30において、凹部110の形状は以下のように表現することもできる。凹部110の深さ方向に平行な第1方向から見て、板状の光導波路20を光導波路20の主面に平行かつ第1方向に垂直な方向に平行移動させたときに、光導波路20の外形線のすべての部分が凹部110の外形線のいずれかの部分と接触する。以下に詳しく説明する。
本実施形態に係る梱包体30においては、光導波路20は梱包部材10に対して固定されていない。したがって、光導波路20のいずれの部分も梱包部材10で押圧されることがなく、接着剤等に触れることもない。したがって、光導波路20の固定のために特定の部分がダメージや汚染を受けることがない。光導波路20の表面には光を入出射させる入出射部が存在しうる。また、光導波路20のあらゆる表面は、光導波路20と他の部材とを接続する際、位置合わせの基準面等として用いられる可能性がある。したがって、光導波路20の全ての面について、ダメージや汚染を避けることは重要である。
本実施形態に係る梱包体30では、運搬時等に梱包部材10の凹部110の中を光導波路20が移動し、光導波路20が凹部110の内面に接触しうる状態になっている。特に、光導波路20の外面の多くの部分、さらには全ての部分が凹部110に接触しうる。したがって、光導波路20が凹部110の内面に接触する際、比較的広い面積での接触が生じる。その結果、接触時の力が分散されて接触圧力が低減する。よって、光導波路20への衝撃やダメージが緩和される。
光導波路20は、たとえば樹脂を含むポリマー光導波路である。ポリマー光導波路は、複数の樹脂層が積層した構造を有する。たとえば、光導波路20は板状、すなわちシート状をしており、光導波路20においてクラッド層、コア層、クラッド層が厚さ方向にこの順に積層されている。光導波路20は互いに平行な二つの主面を有している。以下では光導波路20の主面以外の面を「側面」と呼ぶ。光導波路20の側面は、たとえば光導波路20の主面に略垂直である。
光導波路20ではコア内を光が伝搬する。そして、光導波路20の表面には二以上の入出射部が形成されている。各入出射部では、コアに対する光の入力および出力のうち少なくとも一方が行われる。入出射部は、光導波路20の主面に設けられていてもよいし、側面に設けられていてもよい。
光導波路20はたとえば、アクリル系樹脂、メタクリル系樹脂、ポリカーボネート、ポリスチレン、エポキシ系樹脂やオキセタン系樹脂のような環状エーテル系樹脂、ポリアミド、ポリイミド、ポリベンゾオキサゾール、ポリシラン、ポリシラザン、シリコーン系樹脂、フッ素系樹脂、ポリウレタン、ポリオレフィン系樹脂、ポリブタジエン、ポリイソプレン、ポリクロロプレン、PETやPBTのようなポリエステル、ポリエチレンサクシネート、ポリサルフォン、ポリエーテル、また、ベンゾシクロブテン系樹脂やノルボルネン系樹脂等の環状オレフィン系樹脂、およびフェノキシ樹脂からなる群から選択される一以上の樹脂を含む。
光導波路20の平面形状は特に限定されず、用途等に応じて設計されうる。本図の例において、光導波路20は、一端に幅広部220を有している。光導波路20の主面に垂直な方向から見て、幅広部220の幅は他の部分の幅よりも広くなっている。言い換えると、光導波路20は、主面に垂直な方向から見て、第1の幅の第1領域と、第2の幅の第2領域とを含む。ここで、第1の幅と第2の幅とは互いに異なる幅であり、いずれもコアの延在方向に垂直な方向の幅である。幅広部220はたとえばコネクタへの接続が行われる部分であり、幅広部220の主面に少なくとも一つの入出射部が設けられている。一方、光導波路20の幅広部220とは反対側の一端には、入出射側面230が設けられている。入出射側面230は、一つ以上の入出射部が設けられた側面である。光導波路20のコアは、幅広部220と入出射側面230とを結ぶ方向(本図中y軸方向)に延在している。なお、本図中において、x軸、y軸およびz軸は互いに直交する三軸である。
図2および図3は、本実施形態に係る梱包体30の変形例を示す平面図である。図2の例では、光導波路20はその主面に垂直な方向から見て矩形をしている。本図の例において、光導波路20は入出射側面230aと入出射側面230bとを備えており、入出射側面230aと入出射側面230bとは光導波路20の互いに平行な側面である。また、入出射側面230aおよび入出射側面230bは、光導波路20の主面に垂直な方向から見て光導波路20の外形の短辺である。光導波路20のコアは、光導波路20の外形の長辺方向に延在している。
図3の例では、光導波路20は複数の入出射側面230aと一つの入出射側面230bとを有する。複数の入出射側面230aは光導波路20のy軸方向の一端に位置し、入出射側面230bは光導波路20のy軸方向の他端に位置する。そして、光導波路20の主面に垂直な方向から見て、光導波路20は入出射側面230bから各入出射側面230aに向かって分岐している。なお、光導波路20は、複数の入出射側面230aと複数の入出射側面230bとを備えていてもよい。
梱包部材10はたとえば光導波路20を配置する凹部110を備えたトレイである。凹部110はたとえば樹脂組成物を成型することで得られる。梱包部材10は、たとえばポリスチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタラート、ポリ塩化ビニル、およびポリカーボネートからなる群から選択される一以上の樹脂を含む。梱包部材10がポリ塩化ビニルを含む場合、成型性に優れる。梱包部材10がポリエチレンテレフタラートを含む場合、安価で製造できる。また、梱包部材10がポリプロピレンおよびポリカーボネートの少なくともいずれかを含む場合、梱包部材10の耐久性が高まる。
凹部110の内面の少なくとも一部には導電性材料が露出していることが好ましい。そうすれば、静電気による異物吸着が抑制され、ひいては光導波路20の汚染が低減される。導電性材料としては、たとえばカーボンや金属等が挙げられる。導電性材料は凹部110の内面に塗布法や蒸着法等で成膜されてもよいし、導電性材料を含む樹脂組成物で凹部110を形成してもよい。
また、少なくとも梱包部材10の凹部110内に露出する面の硬度は、光導波路20の硬度よりも低いことが好ましい。そうすれば、光導波路20の損傷を抑制することができる。
梱包部材10には一つの凹部110のみが設けられていてもよいし、複数の凹部110が設けられていてもよい。梱包部材10に複数の凹部110が設けられている場合、各凹部110に一つの光導波路20が配置されるよう構成できる。そして、梱包部材10に複数の光導波路20が梱包される。
図4は、本実施形態に係る梱包体30の構造を例示する断面図である。本図は、図1から図3のA−A断面に相当する。本図および図1を参照し、凹部110の形状について以下に詳しく説明する。凹部110は梱包部材10の一つの面101に設けられた凹部である。凹部110の内面には底面111および側面112が含まれる。本図の例において底面111は面101に平行であり、側面112は底面111および面101に略垂直である。面101および底面111はx軸およびy軸に平行であり、凹部110の深さ方向はz軸に平行である。凹部110の外形線はz軸方向から見て、光導波路20の外形線に沿った形状をしている。
光導波路20は凹部110内で第1状態をとり得る。第1状態とは、第1方向から見て光導波路20を凹部110の中心に配置し、かつ、光導波路20と凹部110の向きをそろえた状態である。また、第1状態において、光導波路20は最も底面111に近づいている。図1から図3の例において、光導波路20は第1状態にある。また、図4の例において、光導波路20は底面111に接している。そして、底面111と光導波路20の主面は平行である。すなわち、第1状態において、z軸は光導波路20の厚さ方向に垂直であり、x軸およびy軸は光導波路20の主面に平行である。ただし、光導波路20は、凹部110内で移動可能であり、様々な位置および角度を取り得る。たとえば、光導波路20は底面111に接しない状態や、光導波路20の主面が底面111と非平行な状態等をとってもよい。
上記した通り、凹部110の深さ方向に平行な第1方向から見て、板状の光導波路20の外形線のすべての部分が凹部110の外形線のいずれかの部分と接触し得る。また、凹部110の深さ方向に平行な第1方向から見て、板状の光導波路20を光導波路20の主面に平行かつ第1方向に垂直な方向に平行移動させたときに、光導波路20の外形線のすべての部分が凹部110の外形線のいずれかの部分と接触する。
ここで、光導波路20の外形線とは、光導波路20の主面に垂直な方向から見た場合の光導波路20の輪郭線である。また、凹部110の外形線とは、光導波路20の主面に垂直な方向から見た場合の凹部110の輪郭線である。図4の例において、凹部110の外形線は、z軸方向から見て、凹部110の側面112に一致する。
具体的には凹部110は、光導波路20の厚さ方向と凹部110の深さ方向とが平行な状態で見られる光導波路20の外形線と凹部110の外形線とが、互いに接しうる形状をしている。このとき、光導波路20の側面の全ての部分は、凹部110の側面112の少なくともいずれかの部分と接触し得る。なお、光導波路20の外形線の全ての部分が同時に凹部110の外形線と接触し得る必要は無い。また、凹部110の外形線の全ての部分が同時に光導波路20の外形線と接触し得る必要は無い。
本実施形態の梱包体30では、たとえば凹部110の深さ方向に平行な第1方向から見て、凹部110の面積は光導波路20の面積よりも大きく、かつ凹部110の形状は光導波路20の形状と略相似である。凹部110の形状は光導波路20の形状と略相似であることにより、光導波路20の側面と凹部110の側面とが広い面積で接触し得るとともに、梱包体30内での光導波路20の位置をある程度定めることができる。その結果、光導波路20の検査や、梱包部材10からの光導波路20のピックアップの作業効率を高めることができる。ここで、略相似とは、完全な相似形に限らない。
具体的には図1の例において、光導波路20は、互いに平行な第1側面部211と第2側面部212とを有する。そして、光導波路20を凹部110の中心に配置し、かつ、光導波路20と凹部110の向きをそろえた第1状態において、第1側面部211と、第1側面部211に対向する凹部110の側面部との距離は、第2側面部212と、第2側面部212に対向する凹部110の側面部との距離に等しい。なお、光導波路20の各側面部は、光導波路20の側面の一部分である。第1側面部211と第2側面部212とは同一平面上で連続していない。光導波路20と凹部110の向きをそろえた状態とは、第1方向から見て略相似な光導波路20の外形と凹部110の外形の、互いに対応する方向を一致させた状態をいう。また、凹部110の各側面部は、凹部110の側面の一部である。本図の例において、第1側面部211と第2側面部212とは、光導波路20のうち同じ側に向いた側面に含まれる。
図1および図3の例において、第1側面部211と第2側面部212とはいずれもy軸方向に平行であり、凹部110の側面とx軸方向に対向している。そして、第1側面部211と第1側面部211に対向する凹部110の側面部との距離、および、第2側面部212と第2側面部212に対向する凹部110の側面部との距離は、いずれもdである。
梱包体30は上記のような条件を満たす第1側面部211および第2側面部212を一組以上含むことが好ましい。また、光導波路20の互いに平行な複数の側面部の全てについて、上記の条件を満たすことがより好ましい。すなわち、互いに平行な複数の側面部とその側面部に対向する凹部110の側面部との距離が互いに等しいことが好ましい。なお、複数の側面部は、互いに同一平面上で連続してはいない。このような場合、光導波路20と凹部110の内面とが比較的広い面積で接触しやすくなる。したがって、光導波路20への衝撃やダメージがより緩和される。
また、図3の例において、第3側面部213および第4側面部214はいずれも凹部110の側面とy軸方向に対向している。そして、第3側面部213と第3側面部213に対向する凹部110の側面部との距離、および、第4側面部214と第4側面部214に対向する凹部110の側面部との距離は、いずれもdである。
図5(a)から(c)は、図1に示した梱包体30において、光導波路20が取り得る複数の状態を例示する平面図である。図5(a)から(c)では凹部110および光導波路20のみを示している。第1側面部211と、第1側面部211に対向する凹部110の側面部との距離が、第2側面部212と、第2側面部212に対向する凹部110の側面部との距離に等しいことにより、図5(a)に示すように、第1側面部211と第2側面部212は同時に凹部110の側面に接触し得る。また、図5(b)および(c)にそれぞれ示すように、光導波路20の入出射側面230および入出射側面230とは反対側の側面231も凹部110の内面に接しうる。
図6は、図1のうちαで示した領域を拡大した図である。図6を参照して、凹部110の外形線と光導波路20の外形線の曲率半径の関係について説明する。本図に示すように、光導波路20の外形線のうち、光導波路20の外側に向かって凸となる曲線の曲率半径をRwoとし、内側に向かって凸となる曲線の曲率半径をRwiとする。また、凹部110の外形線のうち、凹部110の外側に向かって凸となる曲線の曲率半径をRpoとし、内側に向かって凸となる曲線の曲率半径をRpiとする。このとき、Rwo≦Rpoが成り立つことが好ましい。また、Rpi≦Rwiが成り立つことが好ましい。そうすれば、光導波路20および凹部110の曲面分同士も広い面積で接触しやすくなる。
また、第1方向から見て、凹部110の面積をSとし光導波路20の面積をSとしたとき、S/Sが1以上4以下であることが好ましく、1以上2以下であることがより好ましい。そうすれば、光導波路20と凹部110の側面との間の空間が広くなりすぎず、光導波路20が梱包部材10に対して適度に位置決めされる。したがって、検査やピックアップの作業効率が高くなる。
凹部110の底面111は平面を有していることが好ましい。そうすれば、梱包部材10からの光導波路20のピックアップ作業の効率を高めることができる。ピックアップ作業ではたとえば、光導波路20の主面に対して、吸引機能等のある吸着手段を軽く押し当てることにより、光導波路20が拾い上げられる。ここで、凹部110の底面111が平面を有しており、その平面に光導波路20の反対側の主面が接触していることにより、光導波路20に吸着手段が押し当てられたときに光導波路20が沈み込んでしまうことが無く、スムーズに吸着される。たとえば第1状態において、光導波路20の底面111に対向する主面は底面111の平面に接触することが好ましい。
図4に示す通り、底面111に交わる断面において、凹部110の底面111と側面112とは、凹部110の外側に向かって凸となる曲面113で繋がっていることが好ましい。この場合、曲面113がガイドとなり、光導波路20が凹部110の最低部に誘導される。したがって、光導波路20が第1状態をとりやすくなる。第1状態では光導波路20の側面が凹部110の側面に接触しないため、側面のダメージや汚染がより抑制される。また、梱包部材10に対する光導波路20の位置が定まりやすくなることにより、検査やピックアップの作業効率が高まる。さらには、凹部110の角部に異物がたまることが回避され、また、凹部110の洗浄が容易となる。なお、梱包体30の保管中および運搬中において、梱包体30の向きは特に限定されないが、凹部110の開口が天に向く状態であることが好ましい。曲面部113に囲まれた底面111は全体が平面であることがより好ましい。
曲面113の曲率半径は特に限定されないが、たとえば底面111に垂直な断面のうち、曲面113の曲率半径が最小になる断面において、0.1mm以上3mm以下であることが好ましい。
本実施形態に係る梱包体30は、光導波路20を梱包部材10に梱包して梱包体30を形成することで得られる。具体的には、光導波路20を梱包部材10の凹部110に配置すればよい。
次に、本実施形態の作用および効果について説明する。本実施形態によれば、光導波路20の固定のために特定の部分がダメージや汚染を受けることがない。また、光導波路20が凹部110の内面に接触する際、比較的広い面積での接触が生じる。その結果、接触時の力が分散されて接触圧力が低減する。したがって、光導波路20への衝撃やダメージが緩和される。
(第2の実施形態)
図7は、第2の実施形態に係る梱包体30の構造を例示する断面図である。本実施形態に係る梱包体30は、凹部110の開口を覆う蓋部120をさらに備える点をのぞいて第1の実施形態に係る梱包体30と同じである。梱包部材10が蓋部120を備えることにより、凹部110への異物の混入を妨ぐことができる。蓋部120は凹部110の開口の全体を覆うことが好ましい。
本図の例においては、梱包体30が複数の梱包部材10を含む。そして、複数の梱包部材10が第1方向に積層されており、梱包部材10bが一つ下の梱包部材10aの蓋部120を兼ねている。こうすることにより、複数の梱包部材10をまとめて保管または運搬することができる。また、蓋部120専用の部材を別途準備する必要もない。なお、梱包部材10bには光導波路20が梱包されていてもよいし、梱包されていなくてもよい。
なお、蓋部120は必ずしも梱包部材10である必要はなく、たとえば凹部110が設けられていない板状の部材であってもよい。
以上、本実施形態によれば、第1の実施形態と同様の作用および効果を得られる。
以上、図面を参照して本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
10,10a,10b 梱包部材
20 光導波路
30 梱包体
101 面
110 凹部
111 底面
112 側面
113 曲面
120 蓋部
211 第1側面部
212 第2側面部
213 第3側面部
214 第4側面部
220 幅広部
230,230a,230b 入出射側面
231 側面

Claims (16)

  1. 光導波路と、
    前記光導波路を梱包する梱包部材とを備え、
    前記梱包部材には前記光導波路を配置する凹部が設けられており、
    前記凹部の深さ方向に平行な第1方向から見て、板状の前記光導波路を当該光導波路の主面に平行かつ前記第1方向に垂直な方向に平行移動させたときに前記光導波路の外形線のすべての部分が前記凹部の外形線のいずれかの部分と接触する梱包体。
  2. 光導波路と、
    前記光導波路を梱包する梱包部材とを備え、
    前記梱包部材には前記光導波路を配置する凹部が設けられており、
    前記凹部の深さ方向に平行な第1方向から見て、板状の前記光導波路の外形線のすべての部分が前記凹部の外形線のいずれかの部分と接触し得る梱包体。
  3. 光導波路と、
    前記光導波路を梱包する梱包部材とを備え、
    前記梱包部材には前記光導波路を配置する凹部が設けられており、
    前記凹部の深さ方向に平行な第1方向から見て、前記凹部の面積は前記光導波路の面積よりも大きく、かつ前記凹部の形状は前記光導波路の形状と略相似である梱包体。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載の梱包体において、
    前記光導波路は、互いに平行な第1側面部と第2側面部とを有し、
    前記光導波路を前記凹部の中心に配置し、かつ、前記光導波路と前記凹部の向きをそろえたとき、前記第1側面部と、前記第1側面部に対向する前記凹部の側面部との距離は、前記第2側面部と、前記第2側面部に対向する前記凹部の側面部との距離に等しい梱包体。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の梱包体において、
    前記第1方向から見て、前記凹部の面積をSとし前記光導波路の面積をSとしたとき、S/Sが1以上4以下である梱包体。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載の梱包体において、
    前記光導波路は、前記凹部内で移動可能である梱包体。
  7. 請求項1から6のいずれか一項に記載の梱包体において、
    前記凹部の底面は平面を有している梱包体。
  8. 請求項7に記載の梱包体において、
    前記凹部の底面に交わる断面において、前記凹部の底面と側面とは、前記凹部の外側に向かって凸となる曲面で繋がっている梱包体。
  9. 請求項1から8のいずれか一項に記載の梱包体において、
    前記凹部の開口を覆う蓋部をさらに備える梱包体。
  10. 請求項9に記載の梱包体において、
    複数の前記梱包部材が前記第1方向に積層されており、
    前記梱包部材が一つ下の前記梱包部材の前記蓋部を兼ねる梱包体。
  11. 請求項1から10のいずれか一項に記載の梱包体において、
    前記光導波路は樹脂を含む梱包体。
  12. 請求項1から11のいずれか一項に記載の梱包体において、
    前記梱包部材は、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタラート、ポリ塩化ビニル、およびポリカーボネートからなる群から選択される一以上の樹脂を含む梱包体。
  13. 請求項1から11のいずれか一項に記載の梱包体において、
    前記凹部の内面の少なくとも一部には導電性材料が露出している梱包体。
  14. 光導波路を梱包部材に梱包して梱包体を形成し、
    前記梱包部材には前記光導波路を配置する凹部が設けられており、
    前記梱包体では、前記凹部の深さ方向に平行な第1方向から見て、板状の前記光導波路を当該光導波路の主面に平行かつ前記第1方向に垂直な方向に平行移動させたときに前記光導波路の外形線のすべての部分が前記凹部の外形線のいずれかの部分と接触する梱包体の製造方法。
  15. 光導波路を梱包部材に梱包して梱包体を形成し、
    前記梱包部材には前記光導波路を配置する凹部が設けられており、
    前記梱包体では、前記凹部の深さ方向に平行な第1方向から見て、板状の前記光導波路の外形線のすべての部分が前記凹部の外形線のいずれかの部分と接触し得る梱包体の製造方法。
  16. 光導波路を梱包部材に梱包して梱包体を形成し、
    前記梱包部材には前記光導波路を配置する凹部が設けられており、
    前記凹部の深さ方向に平行な第1方向から見て、前記凹部の面積は前記光導波路の面積よりも大きく、かつ前記凹部の形状は前記光導波路の形状と略相似である梱包体の製造方法。
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