JP2019094064A - 梱包体 - Google Patents

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剛史 伊藤
Takashi Ito
剛史 伊藤
加藤 正明
Masaaki Kato
正明 加藤
匠 久保田
Takumi Kubota
匠 久保田
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Abstract

【課題】光コネクタ付き光導波路の汚染や破損が低減された梱包体を提供する。【解決手段】本発明の梱包体は、板状の光導波路フィルムの一端が光コネクタに挿入されてなる光コネクタ付き光導波路と、光コネクタ付き光導波路を収容する凹部を有する梱包部材と、を備え、光導波路フィルムの裏面と凹部の底面とが互いに対向した状態で、光コネクタ中の一端における光が入出力する入出射側面と梱包部材とが非接触となるように、光コネクタ付き光導波路が梱包されるものである。【選択図】図1

Description

本発明は、梱包体に関する。
光学部材の梱包方法について、これまで様々な検討がなされてきた。この種の技術としては、例えば、特許文献1に記載の技術が知られている。特許文献1には、輸送効率がよい光学シートの梱包方法として、光学シートとシート状緩衝部材とを交互に積層して形成した積層体を、樹脂製の包装材で包む包装工程が記載されている。
特開2017−30847号公報
しかしながら、本発明者が検討した結果、特許文献1の梱包方法においては、光コネクタ付き光導波路の収容方法が十分検討なされておらず、光導波路の破損や汚染の観点で改善の余地があることが判明した。
本発明によれば、
板状の光導波路フィルムの一端が光コネクタに挿入されてなる光コネクタ付き光導波路と、
前記光コネクタ付き光導波路を収容する凹部を有する梱包部材と、を備え、
前記光導波路フィルムの裏面と前記凹部の底面とが互いに対向した状態で、前記光コネクタ中の前記一端における光が入出力する入出射側面と前記梱包部材とが非接触となるように、前記光コネクタ付き光導波路が梱包される、梱包体が提供される。
本発明によれば、光コネクタ付き光導波路の汚染や破損が低減された梱包体が提供される。
本実施形態の梱包体の構造を例示する上面図である。 (a)は、図1のα領域を拡大した模式図である。(b)〜(e)は、(a)の変形例を模式的に示す図である。 (a)、(b)は、光導波路の構造を模式的に示す図である。(c)は、光コネクタの構造を模式的に示す図である。(d)〜(f)は、光コネクタに装着される部材を模式的に示す図である。(g)は、光コネクタに固定した光導波路の構造を模式的に示す図である。 図1のA−Aの箇所で垂直に切断した断面の模式図である。 (a)は、図4のβ領域を拡大した模式図である。(b)〜(d)は、(a)の変形例を模式的に示す図である。 本実施形態の梱包体の構造の変形例を模式的に示す上面図である。 本実施形態の梱包体の構造の変形例を模式的に示す上面図である。 本実施形態の梱包体の構造の変形例を模式的に示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。また、図は概略図であり、実際の寸法比率とは一致していない。本実施の形態では図示するように前後左右上下の方向を規定して説明する。しかし、これは構成要素の相対関係を簡単に説明するために便宜的に規定するものである。従って、本発明を実施する製品の製造時や使用時の方向を限定するものではない。
また、本明細書中、「略」という用語は、特に明示的な説明の無い限りは、製造上の公差や組立て上のばらつき等を考慮した範囲を含むことを表す。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態の梱包体の構造を例示する上面図である。図2(a)は、図1のα領域を拡大した模式図である。図3は、光導波路および光コネクタの構造の模式図である。図4は、図1のA−Aの箇所で垂直に切断した断面の模式図である。図5(a)は、図4のβ領域を拡大した模式図である。
第1実施形態の梱包体1は、板状の光導波路フィルム10の一端が光コネクタ30に挿入されてなる光コネクタ付き光導波路100と、光コネクタ付き光導波路100を収容する凹部210を有する梱包部材(トレイ200)と、を備えるものである。
この梱包体1は、光導波路フィルム10の裏面12と凹部210の底面214とが互いに対向した状態で、光コネクタ30中の一端における光が入出力する入出射側面16と梱包部材(トレイ200)とが非接触となるように、光コネクタ付き光導波路100を梱包するものである。
第1実施形態の梱包体1によれば、光コネクタ付き光導波路100の入出射側面16がトレイ200の凹部210内の内壁と接触しないように梱包することが可能になるため、光コネクタ付き光導波路100の入出射側面16における損傷や汚染を抑制することができる。
第1実施形態の梱包体1は、光コネクタ付き光導波路100を梱包したものであり、複数(図4においては4枚)のトレイ200が互いに積層された積層体を有している。光導波路100は、下層トレイ202と、その上のトレイ(上層トレイ204)の間に収容されている。こうすることで、複数のトレイ200のうち、上層トレイ204がその直下に位置する下層トレイ202のふたを兼ねることになるため、光コネクタ付き光導波路100の汚染や破損を低減することができるとともに、ふたを別途設ける場合と比較して梱包体1は小型になる。
以下、光導波路フィルム10、光コネクタ30について説明し、その後、梱包部材(トレイ200)について詳述する。
光導波路フィルム10は、たとえば樹脂を含む樹脂製光導波路である。樹脂製光導波路は、複数の樹脂層が積層した構造を有する。たとえば、光導波路フィルム10は板状、すなわちシート状をしており、光導波路フィルム10においてクラッド層、コア層、クラッド層が厚さ方向にこの順に積層されている。板状の光導波路フィルム10は、互いに平行な二つの主面(表面14、裏面12)を有する。
本明細書では、光導波路フィルム10の主面以外の周囲の面を「側面」と呼ぶ。光導波路フィルム10の側面は、たとえば光導波路フィルム10の主面に略垂直である。
光導波路フィルム10は、例えば、主面の垂直方向から見たとき、コア層中に1または2以上の複数のコアがパターン状に形成されており、当該コアの延在方向、すなわち長手方向に対して長尺状である。
光導波路フィルム10ではコア内を光が伝搬する。そして、光導波路フィルム10の表面には二以上の入出射部が形成されている。各入出射部では、コアに対する光の入力および出力のうち少なくとも一方が行われる。入出射部は、少なくとも1つが側面に設けられていればよく、その他は、光導波路フィルム10の主面に設けられていてもよいし、他の側面に設けられていてもよい。
光導波路フィルム10の平面形状は特に限定されず、用途等に応じて設計されうる。
一例の光導波路フィルム10は、図3(a)に示すように、長尺状の矩形形状を有する。この一端20、他端22のそれぞれに入出射側面16(入出射部)が形成されている。
変形例の光導波路フィルム10は、図3(b)に示すように、一端20に入出射側面16、他端22に幅広部26を有する。光導波路フィルム10の主面に垂直な方向から見て、幅広部の幅は他の部分の幅よりも広くなっている。幅広部26の主面の少なくとも1つ(表面14)に、入出射部として溝部24が形成されている。溝部24は、コアを通過する光信号の光路変換を行うミラーとして機能する。
なお、他の変形例の光導波路フィルム10は、1つの一端20から他端22に向かって複数に分岐した分岐構造(二叉形状、三つ叉形状等)を有していてもよい。なお、光導波路フィルム10は、複数の入出射側面16と複数の入出射側面16とを備えていてもよい。
光導波路フィルム10はたとえば、アクリル系樹脂、メタクリル系樹脂、ポリカーボネート、ポリスチレン、エポキシ系樹脂やオキセタン系樹脂のような環状エーテル系樹脂、ポリアミド、ポリイミド、ポリベンゾオキサゾール、ポリシラン、ポリシラザン、シリコーン系樹脂、フッ素系樹脂、ポリウレタン、ポリオレフィン系樹脂、ポリブタジエン、ポリイソプレン、ポリクロロプレン、PETやPBTのようなポリエステル、ポリエチレンサクシネート、ポリサルフォン、ポリエーテル、また、ベンゾシクロブテン系樹脂やノルボルネン系樹脂等の環状オレフィン系樹脂、およびフェノキシ樹脂からなる群から選択される一以上の樹脂を含む。
光コネクタ30は、光導波路フィルム10の少なくとも一端20に装着される。光コネクタ30の他端22は、光コネクタ30を有してもよいが、有さなくてもよい。両端に装着された光コネクタ30は、同種でも異なる種類でもよい。
光コネクタ30は、光導波路フィルム10に対して公知の手法で固定される。例えば、図3(g)に示すように、光コネクタ30の開口部32に光導波路フィルム10の一端20を挿入した状態でこれらを固定する。具体的には、光硬化性接着剤、熱硬化性接着剤および嫌気性接着剤など各種接着剤により化学的手段で接合してもよいし、光コネクタ30の開口部32の内壁で押圧することにより物理的手段で接合してもよい。接着剤を使用する場合、光導波路フィルム10の一端20の表面14と光コネクタ30の開口部32の内壁上面33とが接着剤を介して固定されていてもよいし、その裏面12と内壁下面31とが接着剤を介して固定されていてもよい。光導波路フィルム10の側面と光コネクタ30の開口部32の内壁側面との間には、光導波路フィルム10の損傷を低減する観点から、空間が形成されていてもよい。
光コネクタ30は、図3(c)に示すように、例えば、MTコネクタ、MPOコネクタ、MPXコネクタ、PMTコネクタ、PTコネクタ、またはこれらに互換性を有するコネクタ等を用いることができる。光コネクタ30には、図3(g)に示すように、ガイド穴90が形成されてもよい。光コネクタ30が他のコネクタ等と接続される際に、ガイド穴90にガイドピンが挿入されることで接続対象との正確な位置あわせがされる。
第1実施形態の光コネクタ30は、図2(a)に示すように、光導波路フィルム10の一端20を収容する略直方体状のフェルール本体40と、フェルール本体40の後端部に、フェルール本体40の外周面よりも外側に向かって突出形成された鍔部50と、を有するものである。鍔部50は、フェルール本体40の側面(側面41,43)または/および主面(上面44,裏面42)よりも突出した突出構造を備える。
なお、光コネクタ30は、一つの部材で構成されていてもよいが、複数の部材を組み合わせた組み立て部材で構成され得る。
フェルール本体40や鍔部50は、各種形状を有することができるが、例えば、立方体形状や直方体形状である。フェルール本体40や鍔部50は、公知の樹脂材料で構成されるが、例えば、光導波路フィルム10よりも硬い樹脂で構成される。
鍔部50は、図2(a)に示すように、光導波路フィルム10の主面に垂直な方向から見て、フェルール本体40の幅よりも幅広な構造を有する。すなわち、鍔部50の側面51,53は、フェルール本体40の側面41,43よりも突出した構造を有する。
また、鍔部50は、図5(a)に示すように、光導波路フィルム10の側面に垂直な方向から見て、フェルール本体40の厚さよりも厚い構造を有する。すなわち、鍔部50の上面54,裏面52は、フェルール本体40の上面44,裏面42よりも突出した構造を有する。
光コネクタ30の変形例は、図3(d)に示すように、接続アダプタ60を有してもよい。接続アダプタ60は、光コネクタ30と互換性がない他のコネクタとの接続を可能とする。接続アダプタ60は、光コネクタ30のフェルール本体40に着脱自在に装着可能である。
光コネクタ30の変形例は、図3(e)に示すように、先端46に弾性部材70を有してもよい。弾性部材70は、光導波路フィルム10の入出射側面16の全体を覆うように先端46に設けられている。弾性部材70は、光コネクタ30を介して光導波路フィルム10を他の光部品と光接続する際に、光接続界面で弾性変形し、そのクッション機能により直接接合した時と比べて、他の光学部品との間で安定した光結合効率を実現できる。また、光接合界面から空気を排除するとともに、その界面にゴミが付着することを抑制できる。
光コネクタ30の変形例は、図3(f)に示すように、光コネクタ30の先端46を覆う、取り付け自在のキャップ80を有してもよい。キャップ80は、光コネクタ30から露出した裏面12を保護する保護キャップである。キャップ80の先端部の形状は、例えば、矩形形状または半円形状とする。キャップ80は、光コネクタ30の先端46において露出される入出射側面16の汚染を抑制できる。キャップ80は、光コネクタ30のフェルール本体40に着脱自在に装着可能である。
第1実施形態の光コネクタ付き光導波路100は、少なくとも一端20に光コネクタ30を備えていれば、上記の光導波路フィルム10および光コネクタ30の様々な組み合わせを許容するものである。
第1実施形態のトレイ200は、図1に示すように、光コネクタ付き光導波路100を配置する凹部210を備えた板状部材である。凹部210は、たとえば樹脂組成物を成型することで得られる。トレイ200は、図1に示すように、複数の凹部210を有する。複数の凹部210は、縦方向または/及び横方向に隣接して配置され得る。これにより、光コネクタ付き光導波路100の梱包効率を高められる。
凹部210は、図1に示すように、第1凹部230、第2凹部250および第3凹部270の3以上の凹部で構成され得る。凹部210の変形例は、図6(e)に示すように、第1凹部230および第2凹部250で構成され得る。凹部210を構成する各々の凹部は、光コネクタ付き光導波路100の各パーツを収容するものである。
トレイ200は、たとえばポリスチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタラート、ポリ塩化ビニル、およびポリカーボネートからなる群から選択される一以上の樹脂を含む。トレイ200がポリ塩化ビニルを含む場合、成型性に優れる。トレイ200がポリエチレンテレフタラートを含む場合、安価で製造できる。また、トレイ200がポリプロピレンおよびポリカーボネートの少なくともいずれかを含む場合、トレイ200の耐久性が高まる。
第1実施形態の凹部210は、図2(a)、図5(a)に示すように、光コネクタ30を収容する第1凹部230と、第1凹部230と連続して形成されており、光導波路フィルム10を収容する第2凹部250と、を有するように構成されている。第1凹部230と光導波路フィルム10の入出射側面16とは接触しないように構成される。すなわち、第1凹部230の内壁前面226が入出射側面16と非接触となるように構成される。これにより、光コネクタ付き光導波路100における入出射部の汚染や破損を低減することができる。
第1実施形態の第1凹部230の内壁は、内壁前面226、内壁側面221、223および内壁後面228を有する。内壁の一部である内壁前面226は、光導波路フィルム10の一端20側の光コネクタ30の先端、具体的には、入出射側面16(入出射部)と対向する内壁に位置するものである。この内壁前面226は、図2(a)に示すように、光導波路フィルム10の主面に対して垂直方向から見て、第1凹部230の外側に向かって突出した湾曲面で構成されている。この湾曲面は、光導波路フィルム10の延在方向に対して、光コネクタ付き光導波路100の移動を規制しつつも、光コネクタ付き光導波路100の入出射部(入出射側面16)との間に間隙を構成することができる。このため、入出射部の破損や汚染を抑制できる。
内壁前面226の変形例としては、図5(d)に示すように、光導波路フィルム10の主面に対して垂直方向から見て、第1凹部230の外側に向かって突出した傾斜面で構成される。この傾斜面は、光コネクタ30の裏面42側の突出部と接触し、光導波路フィルム10の延在方向に対する光コネクタ付き光導波路100の移動を規制できるとともに、内壁前面226と光コネクタ付き光導波路100の入出射部との間に間隙を構成できる。傾斜面である内壁前面226とトレイ200(第1凹部230)の底面234とのなす角θは、90度超えであり、100度以上でもよい。凹部210の充填率の観点から、角θは、例えば、150度以下とする。
なお、内壁前面226は、上記の湾曲面または傾斜面のいずれか一方、またはこれらの組み合わせにて構成され得る。
内壁前面226の湾曲面または傾斜面は、光コネクタ付き光導波路100の入出射部以外の最先端部と接触し、光コネクタ付き光導波路100の入出射部との間に間隙を構成することができる。具体的には、内壁前面226は、光コネクタ30(フェルール本体40)の先端側における角部34と接触する。すなわち、内壁前面226が湾曲面で構成される場合、入出射部(入出射側面16)よりも先に、図3(g)に示す角部34の全体に接触が当該湾曲面に接触する。また、内壁前面226が傾斜面で構成される場合、光コネクタ30の裏面42側の角部34の一部(図5(d))が当該傾斜面に接触する。このようにして、光導波路フィルム10の延在方向に対して、光コネクタ付き光導波路100の移動を規制しつつも、入出射部(入出射側面16)と内壁前面226との間に間隙を構成した状態で光コネクタ付き光導波路100を梱包できる。
ここで、光コネクタ付き光導波路100の入出射部(入出射側面16)以外の最先端部とは、光コネクタ30のフェルール本体40の最先端部、接続アダプタ60付き光コネクタ30の最先端部、弾性部材70付き光コネクタ30の最先端部、キャップ80付き光コネクタ30の最先端部を意味する。例えば、図3(e)に示す弾性部材70がフェルール本体40の先端よりも突出している場合、最先端部は弾性部材70とする。
このように、光コネクタ30の先端に接続アダプタ60、弾性部材70またはキャップ80を設けることにより、入出射部と内壁前面226との接触を防ぐことができる。
第1実施形態の角部240は、図2(a)に示すように、第1凹部230と第2凹部250との間に形成されており、光導波路フィルム10の他端22に向かって光コネクタ30が移動することを規制できる。具体的には、角部240は、第1凹部230の内壁後面228と第2凹部250の内壁側面251または内壁側面253とで構成されており、凹部210の内側に向かって突出した構造を備えるものである。内壁後面228と内壁側面253とがなす角は、適宜設定できる。一例として、内壁後面228は光コネクタ30の後面58と対向するとともに、内壁側面251、253はそれぞれ光導波路フィルム10の側面11、13と対向するように構成される。これにより、光コネクタ付き光導波路100の出し入れが容易になる。また接触したときでも面接触により光コネクタ付き光導波路100の破損を抑制できる。
第1実施形態の段部242は、図5(a)に示すように、第1凹部230と第2凹部250との間に形成されており、光導波路フィルム10の他端22に向かって光コネクタ30が移動することを規制できる。具体的には、段部242は、第1凹部230の底面234、内壁後面228および第2凹部250の底面254で構成されており、凹部210の内側に向かって突出した構造を備えるものである。底面234と内壁後面228とがなす角の角度や、内壁後面228と底面254とがなす角の角度は、適宜設定できる。一例として、内壁後面228は光コネクタ30の後面58と対向し、底面234は光コネクタ30(鍔部50)の裏面52と対向し、底面254は光導波路フィルム10の裏面12と対向すうように構成される。これにより、光コネクタ付き光導波路100の出し入れが容易になる。また接触したときでも面接触により光コネクタ付き光導波路100の破損を抑制できる。
第1実施形態の凹部210は、上記の角部240や段部242の少なくとも一方、または両方を備えるものである。第1凹部230と第2凹部250との間に角部240や段部242を形成することにより、第1凹部230から第2凹部250に光コネクタ30の移動を抑制できる。これにより、梱包体1の搬送時において、光コネクタ付き光導波路100の移動を抑制し、その破損や位置ずれを抑制できる。
第1実施形態の第2凹部250の幅は、図2(a)に示すように、第1凹部230の深さ方向に平行な第1方向から見て、光導波路フィルム10の横幅よりも幅広であり、かつ、鍔部50の横幅よりも幅狭に構成される。これにより、光コネクタ付き光導波路100が光導波路フィルム10の他端22側に移動したときでも、フェルール本体40から突出した鍔部50の後面58が、凹部210の内壁後面228に接触し、それ以上の移動を抑制できる。
光コネクタ付き光導波路100の出し入れ容易の観点から、光コネクタ付き光導波路100が凹部210中に収容されたとき、光導波路フィルム10の側面11と第2凹部250の内壁側面251、側面13と内壁側面253との間に間隙が形成され得る。これにより、光導波路フィルム10の側面11、13と第2凹部250との接触を抑制できるため、光導波路フィルム10の破損を抑制できる。
第1実施形態の鍔部50の横幅は、図2(a)に示すように、第1凹部230の深さ方向に平行な第1方向から見て、フェルール本体40の横幅よりも幅広に構成される。これにより、光導波路フィルム10の側面11、13と第2凹部250の内壁側面251、253との間の間隙幅をある程度確保しつつも、凹部210内の光導波路フィルム10の延在方向における、光コネクタ付き光導波路100の移動を抑制できる。
第1実施形態の第1凹部230は、図2(a)に示すように、内壁側面221、223とフェルール本体40の側面41、43との間に間隙Aを有するように構成される。具体的には、間隙Aの横幅は、第1凹部230の深さ方向に平行な第1方向から見て、内壁側面221、223と鍔部50の側面51、53と間の間隙Bの横幅よりも幅広に構成される。このような幅広の間隙Aを設けることにより、光コネクタ30の側面41、43を掴み易くなり、光コネクタ付き光導波路100の出し入れが容易となる。
第1凹部230の変形例は、図2(b)に示すように、内壁側面221は、光コネクタ30の側面(側面41および側面51)に沿った形状を有しており、第1凹部230の内側に突出した角部244を有することができる。内壁側面223においても同様である。これにより、光導波路フィルム10の主面からみたとき、その延在方向に直交する方向(紙面に対して横方向)対して、光コネクタ付き光導波路100が移動することをさらに規制できる。このため、光コネクタ付き光導波路100の破損をより低減できる。
第1凹部230の変形例は、図2(c)に示すように、内壁側面221、223に凹部内側に突出する突出部260を備える。突出部260は、内壁側面221、223の一部が内側に突出した肉厚部で構成され得る。この突出部260は、フェルール本体40の側面41、43と接触し、前後方向への光コネクタ付き光導波路100の移動を抑制できる。
第1凹部230の変形例は、図2(d)に示すように、内壁前面226に凹部内側に突出する突出部262を備える。突出部262は、内壁前面226の一部が内側に突出した肉厚部で構成され得る。この突出部262は、フェルール本体40の角部34と接触し、前後方向への光コネクタ付き光導波路100の移動を抑制できる。
このような突出部260、262は、トレイ200の材料と同一部材または異種部材で構成され得るが、製造コストの観点から同一部材で構成される。
第1凹部230の変形例は、図2(e)に示すように、光コネクタ30の側面、具体的にはフェルール本体40の側面41、43に対向する位置に取り出し機構264を有する。取り出し機構264は、内壁側面221、223が凹部外側に向かって突出しており、切欠形状のつまみ部(肉薄部)で構成され得る。このため、光コネクタ30のつまみ出しが容易となる。この取り出し機構264は、公知のつまみ機構で構成されてもよい。
第1凹部230の変形例としては、内壁前面226の形状が、第1凹部230の深さ方向に平行な第1方向から見て、半円形状、半楕円形状等の曲線形状、台形形状、三角形状等の多角形状でもよい。
第1実施形態の第1凹部230の深さは、図5(a)に示すように、第2凹部250の深さよりも深く構成される。このとき、第2凹部250の底面254に光導波路フィルム10の裏面12が接触した状態となる。光導波路フィルム10よりも厚みがある光コネクタ30を第1凹部230に収容する場合でも、光導波路フィルム10の裏面12全体を第2凹部250の底面254で保持するよう収容できる。このため、光導波路フィルム10の破損を抑制できる。
フェルール本体40の裏面42から突出した鍔部50の裏面52を光コネクタ30が有する場合、図5(a)に示すように、鍔部50の裏面52が凹部210の底面234に接触しつつも、光導波路フィルム10の裏面12が第2凹部250の底面254に接触した状態で、光コネクタ30を第1凹部230内に収容できる。光コネクタ付き光導波路100の光コネクタ30と光導波路フィルム10とをそれぞれを凹部210内の底面で保持できるため、光コネクタ付き光導波路100の破損を抑制できる。
また、図5(a)に示すように、光コネクタ30(鍔部50)の裏面52は上層トレイ204の第1凹部230の底面234と接触した状態であり、光コネクタ30(鍔部50)の上面54は上層トレイ204の下面232とは非接触の状態とし得る。これにより、下層トレイ202および上層トレイ204の間に配置された光コネクタ付き光導波路100に対して、上層トレイ204の下面232から意図しない応力が加わることを抑制でき、その破損を抑制できる。
第1凹部230の変形例は、図5(b)に示すように、その底面234が光コネクタ30の裏面(フェルール本体40の裏面42および鍔部50の裏面52)に沿った表面構造を備えるものである。このため、フェルール本体40の裏面42および鍔部50の裏面52を、凹部210の底面234に接触させて保持した状態で梱包できるため、光コネクタ付き光導波路100の破損を抑制できる。
この第1凹部230は、図5(b)に示すように、フェルール本体40を収容する凹部A290と、この凹部A290と連続してなり、鍔部50を収容する凹部B292と、で構成される。凹部B292の横幅や深さは、鍔部50の形状に合わせて適宜設定可能である。凹部B292中に鍔部50を配置することで、前後方向における光コネクタ付き光導波路100の移動を規制できる。また、凹部A290の底面234にフェルール本体40の裏面42を接触させつつ、凹部B292の底面234に鍔部50の裏面52を接触させた状態で梱包できる。光コネクタ30の裏面全体を凹部210の底面で保持することにより、光コネクタ付き光導波路100の破損を抑制できる。
第1凹部230の変形例は、図5(c)に示すように、トレイ200の下面232の一部が、凹部210とは反対側(外側)に向かって突出した突出部266を有する。この突出部266は、トレイ200の壁が厚くなった肉厚部で構成され得る。上層の上層トレイ204の突出部266は、積層構造において、下層の下層トレイ202の第1凹部230中の光コネクタ30の上面と接触し、光コネクタ付き光導波路100の上下方向の移動を抑制できる。具体的には、光コネクタ30(鍔部50)の裏面52は下層トレイ202の第1凹部230の底面234と接触した状態であり、光コネクタ30(鍔部50)の上面54は上層トレイ204の下面232とも接触の状態である。これにより、搬送時の光コネクタ付き光導波路100の破損を抑制できる。突出部266の表面形状は、特に限定されないが、局所応力を抑制する観点から、平面形状を有するのが好ましい。
このような態様に限定されず、突出部266を有しない上層トレイ204の下面232は、光コネクタ30や光コネクタ30に装着された部品に応じて、上層トレイ204の第1凹部230に収容された光コネクタ30の上面と接触し、これを固定するように構成され得る。
なお、光コネクタ30の上面(例えば鍔部50の上面54)は、トレイ200の積層が容易となる観点から、第1凹部230内に留まり外部に突出しないように配置され得るが、この態様に限定されない。光コネクタ30の上面が第1凹部230から突出した場合でも、トレイ200の積層方法やトレイ200の底面234の形状を適切に設計することで、トレイ200の積層構造においても、光コネクタ付き光導波路100に意図しない応力の発生を抑制でき、その破損を抑制できる。
第1実施形態の凹部210は、図1および図6(a)に示すように、光コネクタ付き光導波路100の他端22を収容する第3凹部270を有する。第3凹部270は、第2凹部250と連続に形成される。
第3凹部270の横幅は、第1凹部230の深さ方向に平行な第1方向から見て、光導波路フィルム10の横幅よりも幅広に構成される。このため、一端20および一端20の両端に光コネクタ30を備える光導波路フィルム10を凹部210中に収容できる。
第3凹部270の長さL2は、第1凹部230の長さL1よりも長く構成される。すなわち、光導波路フィルム10の他端22から第3凹部270の内壁後面278までの第2距離(第2マージン)を、一端20から凹部210の内壁前面226までの第1距離(第1マージン)よりも大きくすることが可能である。第2マージンを大きく確保することで、長さが異なる光導波路フィルム10でも、略同一形状の凹部210内に収容可能である。
第3凹部270の変形例は、図6(a)に示すように、キャップ80が装着された光コネクタ30を収容できる。この第3凹部270の横幅は、凹部210の横幅の最大と同程度以上とする。第3凹部270の変形例は、図6(b)に示すように、光コネクタ30を装着しないが幅広部26を有する他端22を収容できる。第3凹部270は、上記のとおり、相対的に大きな第2マージンを有するため、図6(c)に示す短い光導波路フィルム10のみならず、図6(b)に示す長い光導波路フィルム10を収容可能である。この第3凹部270は、図6(d)に示すように、光コネクタ30も幅広部26も形成されずに、矩形形状の他端22が収容されてもよい。
また、第3凹部270の変形例は、図6(f)に示すように、一端20側の光コネクタ30よりも大きな光コネクタ30や、光コネクタ30に装着された接続アダプタ60を有する他端22を収容できる。このときの第3凹部270の横幅は、第1凹部230の深さ方向に平行な第1方向から見て、第1凹部230の横幅よりも幅広に構成される。また、第3凹部270の深さは、第1凹部230の深さよりも深く構成される。これにより、光コネクタ30よりも横幅や厚みがある接続アダプタ60を備える光コネクタ付き光導波路100を第3凹部270に収容できる。
このような第3凹部270を備える凹部210中には、一端20側の光コネクタ30と異なる他の光コネクタ30、接続アダプタ60が装着された光コネクタ30、弾性部材70を有する光コネクタ30、キャップ80を有する光コネクタ30、またはレンズ付きミラーなどの光学部品からなる群から選択される一種が装着されて他端22を収容可能である。
トレイ200は、図1に示すように、2個以上の複数の凹部210を備えるものである。複数の凹部210は、各々のトレイ200において、図1に示すように、略同一形状を有していてもよく、図6に示すように、互いに異なる形状を有していてもよい。図1のように略同一形状とすることにより、トレイ200の製造コストを抑えることができる。図6のように互いに異なる形状とすることにより、同じトレイ200中に様々な光コネクタ付き光導波路100を収容可能である。
第2実施形態の梱包体1は、図7(a)、(b)に示すような様々なレイアウトパターンを備えるトレイ200を有する。図7(a)のトレイ200は、トレイ200平面内において、第1凹部230と第2凹部250とを有する凹部210が横方向に複数配置されたパターンを有する。このとき、隣接する2つの凹部210の第1凹部230は、互いに上下反対の位置に配置される。言い換えると、隣接する2つの第1凹部230の間に、第1凹部230の横幅よりも幅狭な第2凹部250を配置できる。このため、横方向に第1凹部230を連続して配置した場合と比較して、凹部210の配置密度を高められるので、トレイ200の平面スペースを有効に活用できる。
図7(b)のトレイ200は、トレイ200平面内において、第1凹部230、第2凹部250および第3凹部270を有する凹部210が横方向に複数配置されたパターンを有する。第3凹部270の横幅は、第1凹部230の横幅よりも幅広である。このとき、隣接する2つの凹部210の第3凹部270は、互いに上下反対の位置に配置される。言い換えると、隣接する2つの第3凹部270の間に、第3凹部270の横幅よりも幅狭な第1凹部230を配置できる。このため、横方向に第3凹部270を連続して配置した場合と比較して、凹部210の配置密度を高められるので、トレイ200の平面スペースを有効に活用できる。
以上にように、第2実施形態のトレイ200において、複数の凹部210が第2凹部250の幅方向に配置されており、当該幅方向に平行な第2方向から見て、複数の第2凹部250は互いに重なる位置に配置されおり、隣接する凹部210の第1凹部230は互いに重ならない位置に配置される。これにより、凹部210の配置密度が高められるため、光コネクタ付き光導波路100の搬送効率を高めることが可能である。
第3実施形態の梱包体1は、図8に示すような様々なレイアウトパターンを備えるトレイ200の積層体を有する。
図8の梱包体1は、第1凹部230、第2凹部250および第3凹部270を有する凹部210が形成されたトレイ200が複数積層した構造を有する。第3凹部270の深さは、第1凹部230の深さよりも深く構成される。このとき、下層トレイ202の第3凹部270は、第1凹部230の深さ方向に平行な方向から見て、隣接する上層トレイ204の第3凹部270と重ならない位置に配置される。すなわち、上下方向で互いに隣接する2つの上層トレイ204の第2凹部250と下層トレイ202の第2凹部250とが重ならない位置に配置される。
具体的には、下層トレイ202の第3凹部270は、上層トレイ204の凹部210が形成されていない非凹部形成領域に配置する。例えば、下層トレイ202の第3凹部270の位置は、下層トレイ202の第3凹部270とは互いに左右反対の位置に配置し得る。このような下層トレイ202、上層トレイ204が互いに交互に配置され得る。そのため、下層トレイ202の第3凹部270の底面247から上層トレイ204の下面232までの距離(上下マージン)を確保することができる。最上位のトレイ200よりも下層のトレイ200中の第3凹部270には、光コネクタ30よりも厚みがある接続アダプタ60や他の光コネクタ等の部品を装着した光コネクタ付き光導波路100を配置できる。言い換えると、2つのトレイ(上層トレイ204、下層トレイ202)間のスペースを有効に括用できる。
また、図8に示すトレイ200の積層体において、上層トレイ204の第1凹部230と下層トレイ202の第1凹部230とが、第1凹部230の深さ方向に対して平行な第1方向から見て、互いに重なるように配置される。これにより、第3凹部270を連続して重ねた場合と比べて、厚みの薄い光コネクタ30が収容された第1凹部230を重ねることで、上下方向におけるトレイ積層体の嵩を低減し、低背化することが可能である。
その他の実施形態のトレイ200は、相対的に下に位置する下層トレイ202の上面(側壁の上部)に設けられた凸部と、その下層トレイ202の一つ上に位置する上層トレイ204の下面に設けられた凹部とが、互いに嵌まった構造となっている。これにより、まず、梱包体の作製において、トレイ200を縦方向に積層していくときの位置合わせがしやすくなるため、梱包体の作製が容易となる。また、このような嵌まった構造となっていることで、運搬時に上下のトレイ200がずれることが防止され、運搬性が向上する。
なお、凸部と凹部がぴったりと隙間なく嵌まった状態でもよいが、凸部と凹部は、位置合わせやズレ防止の効果が得られる程度に嵌まっていればよく、隙間があってもよい。
各々のトレイ200の変形例は、すべて、略同一形状である。このようにすることで、トレイ200の製造コストを抑えることができる。また、このようにすることで、形状が異なる複数種のトレイを管理する必要がなくなり、管理がしやすくなる。
凹部210など、各々のトレイ200において光導波路フィルム10が接触する部分の少なくとも一部または全部は、光導波路フィルム10よりもやわらかい材質で構成されていることが好ましい。
光導波路フィルム10の破損を防ぐという観点では、トレイ200の材質はやわらかいほうが好ましい。しかし、トレイ200全体をやわらかい材質で構成すると、耐久性に劣り、繰り返し使用に耐えられない可能性がある。この点、例えば、比較的かたい材質Aを主としてトレイ200を形成しつつ、光導波路フィルム10が接し得る部分にのみ比較的やわらかい材質Bを用いるようにすれば、光導波路フィルム10の破損を低減しつつ、トレイ200の耐久性を高めることができる。
なお、「やわらかさ」(かたさ)は、例えば、JIS K7202に規定の、ロックウェル硬さ等に基づき定義・評価することが可能である。
梱包体1は、不図示の結束部材ですべてのトレイ200が結束されることが好ましい。これにより、各々のトレイ200がバラバラにならず、梱包体の運搬が容易に行える。結束部材はひも状、帯状などであってもよい。また、梱包体全体または梱包体の大部分を、シート状またはフィルム状の結束部材で「くるむ」ようにして、全てのトレイ200を結束(固定)してもよい。
結束部材は、非粘着性の部材であることが好ましい。光コネクタ付き光導波路100の汚染を抑制できる。結束部材の材質は特に限定されず、具体的には、ナイロン、ポリプロピレン、ポリウレタン、合成ゴムなどがある。結束部材は、たわみの少ない材質であることが好ましい。
他の実施形態のトレイ200は、帯電防止性を有するものである。トレイ200は、少なくとも入出射側面16と対向する凹部210の内面に帯電防止性を有し得る。帯電防止性を付与することにより、光導波路フィルム10の入出射側面16において、発塵などの異物が吸着されることを抑制でき、汚染を低減することができる。
このトレイ200は、凹部210の内面の表面上に導電性物質が設けられているか、その内部に導電性物質が含有するように構成される。これにより、光導波路フィルム10の梱包・搬送・開梱等の作業中において、光導波路フィルム10の入出射側面16がトレイ200の内面に意図せず接触した場合でも、当該入出射側面16において、発塵などの異物が付着されることを抑制でき、汚染を低減することができる。このため、梱包後における光導波路フィルム10の光損失を抑制することが可能である。
導電性物質は、トレイ200の凹部210の表面のうち、光導波路フィルム10の入出射側面16に対向する内面に少なくとも形成されていればよいが、凹部210の内側面全体に形成されていてもよく、凹部210の内側面および底面全体に形成されていてもよい。
導電性物質としては、例えば、導電性ポリマー等の導電性高分子;導電性金属酸化物などの導電性金属材料;カーボンブラックやナノカーボン等が挙げられる。この中でも、導電性の観点から、カーボンブラック等の導電性カーボンを用いることができる。これらを単独で用いても2種以上を組み合わせて用いてもよい。
印刷、塗布乾燥、表面処理等の塗布方法;蒸着方法;などの一般的な成膜方法により、導電性物質を凹部210の内面の表面に塗布できる。接着剤や熱圧着などの一般的な接着手段を用いることにより、導電性物質を含有する導電性膜を凹部210の内面に積層できる。または、トレイ200の原料材料に導電性物質を混合した混練物を使用し、真空成形、圧空成形、プレス成形等の一般的な成形手段によりトレイ200を成形することにより、トレイ200の内部に導電性物質を練り込むことができる(練り込み方式)。これにより、導電性物質の脱落を抑制し、耐汚染性を向上させることができる。
以上、実施形態に基づいて本発明を具体的に説明したが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
1 梱包体
10 光導波路フィルム
11 側面
12 裏面
13 側面
14 表面
16 入出射側面
20 一端
22 他端
24 溝部
26 幅広部
30 光コネクタ
31 内壁下面
32 開口部
33 内壁上面
34 角部
40 フェルール本体
41 側面
42 裏面
44 上面
46 先端
50 鍔部
51 側面
52 裏面
54 上面
58 後面
60 接続アダプタ
70 弾性部材
80 キャップ
90 ガイド穴
100 光コネクタ付き光導波路
200 トレイ
202 下層トレイ
204 上層トレイ
210 凹部
214 底面
221 内壁側面
223 内壁側面
226 内壁前面
228 内壁後面
230 第1凹部
232 下面
234 底面
240 角部
242 段部
244 角部
247 底面
250 第2凹部
251 内壁側面
253 内壁側面
254 底面
260 突出部
262 突出部
264 出し機構
266 突出部
270 第3凹部
278 内壁後面
290 凹部A
292 凹部B

Claims (27)

  1. 板状の光導波路フィルムの一端が光コネクタに挿入されてなる光コネクタ付き光導波路と、
    前記光コネクタ付き光導波路を収容する凹部を有する梱包部材と、を備え、
    前記光導波路フィルムの裏面と前記凹部の底面とが互いに対向した状態で、前記光コネクタ中の前記一端における光が入出力する入出射側面と前記梱包部材とが非接触となるように、前記光コネクタ付き光導波路が梱包される、梱包体。
  2. 請求項1に記載の梱包体であって、
    前記光コネクタは、
    前記光導波路フィルムの前記一端を収容する略直方体状のフェルール本体と、
    前記フェルール本体の後端部に、前記フェルール本体の外周面よりも外側に向かって突出形成された鍔部と、を有する、梱包体。
  3. 請求項2に記載の梱包体であって、
    前記凹部は、
    前記光コネクタを収容する第1凹部と、
    前記第1凹部と連続して形成されており、前記光導波路フィルムを収容する第2凹部と、を有するように構成されている、梱包体。
  4. 請求項3に記載の梱包体であって、
    前記入出射側面に対向する前記第1凹部の内壁の一部は、前記第1凹部の外側に向かって突出した湾曲面または傾斜面で構成されており、
    前記湾曲面または傾斜面と前記光コネクタ付き光導波路の前記入出射側面との間に空隙が構成されている、梱包体。
  5. 請求項4に記載の梱包体であって、
    前記湾曲面または傾斜面と前記光コネクタ付き光導波路の前記入出射側面以外の最先端部とが接触し、前記湾曲面または傾斜面と前記入出射側面との間に空隙が構成された状態で、前記光コネクタ付き光導波路が梱包される、梱包体。
  6. 請求項3から5のいずれか1項に記載の梱包体であって、
    前記第1凹部と前記第2凹部との間に角部または段部が形成されており、
    前記角部または段部が、前記第1凹部から前記第2凹部への前記光コネクタの移動を抑制するように構成される、梱包体。
  7. 請求項3から6のいずれか1項に記載の梱包体であって、
    前記第1凹部の深さ方向に平行な第1方向から見て、前記鍔部の横幅が、前記フェルール本体の横幅よりも幅広に構成されており、
    前記第1凹部の深さ方向に平行な第1方向から見て、前記第2凹部の横幅が、前記光導波路フィルムの横幅よりも幅広であり、かつ前記鍔部の横幅よりも幅狭に構成されている、梱包体。
  8. 請求項3から7のいずれか1項に記載の梱包体であって、
    前記第1凹部の深さが、前記第2凹部の深さよりも深く構成されている、梱包体。
  9. 請求項3から8のいずれか1項に記載の梱包体であって、
    前記第1凹部の底面と前記鍔部の裏面とが接触した状態で、前記光コネクタ付き光導波路が梱包される、梱包体。
  10. 請求項3から9のいずれか1項に記載の梱包体であって、
    前記第1凹部の底面が、前記フェルール本体の裏面および前記鍔部の裏面に沿った表面構造を有する、梱包体。
  11. 請求項3から10のいずれか1項に記載の梱包体であって、
    前記第1凹部が、凹部Aと前記凹部Aと連続して形成される凹部Bとを有しており、
    前記凹部Aの底面と前記フェルール本体とが接触しており、前記凹部Bの底面と前記鍔部とが接触した状態で、前記光コネクタ付き光導波路が梱包される、梱包体。
  12. 請求項3から11のいずれか1項に記載の梱包体であって、
    前記第2凹部の底面と前記光導波路フィルムの前記裏面とが接触した状態で、前記光コネクタ付き光導波路が梱包される、梱包体。
  13. 請求項3から12のいずれか1項に記載の梱包体であって、
    前記梱包部材の前記凹部は、前記第2凹部に連続して形成されており、前記光コネクタ付き光導波路の他端を収容する第3凹部を有しており、
    前記第1凹部の深さ方向に平行な第1方向から見て、前記第3凹部の横幅が前記光導波路フィルムの横幅よりも幅広に構成されており、前記第3凹部の長さが、前記第1凹部の長さよりも長く構成される、梱包体。
  14. 請求項13に記載の梱包体であって、
    前記第1凹部の深さ方向に平行な第1方向から見て、前記第3凹部の横幅が、前記第1凹部の横幅よりも幅広に構成されている、梱包体。
  15. 請求項13または14に記載の梱包体であって、
    前記第3凹部の深さが、前記第1凹部の深さよりも深く構成されている、梱包体。
  16. 請求項3から15のいずれか1項に記載の梱包体であって、
    前記光導波路フィルムの他端は、他の光コネクタ、接続アダプタが装着された他の光コネクタ、弾性部材を有する他の光コネクタ、キャップを有する他の光コネクタまたはレンズ付きミラーからなる群から選択される一種が装着されている、梱包体。
  17. 請求項3から16のいずれか1項に記載の梱包体であって、
    前記梱包部材において、
    第2凹部の幅方向に複数の前記凹部が配置されており、
    当該幅方向に平行な第2方向から見て、複数の前記第2凹部は互いに重なる位置に配置されており、隣接する2つの前記凹部の前記第1凹部は互いに重ならない位置に配置されている、梱包体。
  18. 請求項3から17のいずれか1項に記載の梱包体であって、
    前記光コネクタの側面に対向する前記第1凹部に、前記光コネクタ付き光導波路を取り出すための取り出し機構が形成されている、梱包体。
  19. 請求項3から18のいずれか1項に記載の梱包体であって、
    当該梱包体は、互いに積層された複数のトレイを含む積層体を有しており、
    前記トレイが前記梱包部材で構成されており、
    下層トレイと、前記下層トレイの上に位置する上層トレイの間に、前記光コネクタ付き光導波路が収容された、梱包体。
  20. 請求項19に記載の梱包体であって、
    前記第1凹部の深さ方向に平行な第1方向から見て、前記下層トレイの前記第1凹部と前記上層トレイの前記第1凹部とが重なるように配置される、梱包体。
  21. 請求項19に記載の梱包体であって、
    前記第1凹部の深さ方向に平行な第1方向から見て、前記下層トレイの前記第2凹部と前記上層トレイの前記第2凹部とが重ならないように配置される、梱包体。
  22. 請求項19から21のいずれか1項に記載の梱包体であって、
    前記光コネクタの下面は前記下層トレイの前記第1凹部の底面と接触した状態であり、
    前記光コネクタの上面は前記上層トレイの下面とも接触の状態である、梱包体。
  23. 請求項19から21のいずれか1項に記載の梱包体であって、
    前記光コネクタの下面は前記下層トレイの前記第1凹部の底面と接触した状態であり、
    前記光コネクタの上面は前記上層トレイの下面とは非接触の状態である、梱包体。
  24. 請求項19から23のいずれか1項に記載の梱包体であって、
    前記下層トレイの上面に設けられた凸部または凹部と、前記上層トレイの下面に設けられた凹部または凸部とが互いに嵌まった状態である、梱包体。
  25. 請求項19から24のいずれか1項に記載の梱包体であって、
    前記複数のトレイが略同一形状である、梱包体。
  26. 請求項1から25のいずれか1項に記載の梱包体であって、
    前記梱包部材は帯電防止性を有するものである、梱包体。
  27. 請求項26に記載の梱包体であって、
    前記梱包部材の前記凹部の内面の表面上に導電性物質が設けられている、または、前記梱包部材が内部に前記導電性物質を含有する、梱包体。
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