JP2019000975A - 超音波カッター装置 - Google Patents

超音波カッター装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2019000975A
JP2019000975A JP2018108872A JP2018108872A JP2019000975A JP 2019000975 A JP2019000975 A JP 2019000975A JP 2018108872 A JP2018108872 A JP 2018108872A JP 2018108872 A JP2018108872 A JP 2018108872A JP 2019000975 A JP2019000975 A JP 2019000975A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cutter
ultrasonic
cut
blade edge
edge
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2018108872A
Other languages
English (en)
Inventor
山本 泰裕
Yasuhiro Yamamoto
泰裕 山本
直和 長澤
Naokazu Nagasawa
直和 長澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seidensha Electronics Co Ltd
Original Assignee
Seidensha Electronics Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seidensha Electronics Co Ltd filed Critical Seidensha Electronics Co Ltd
Publication of JP2019000975A publication Critical patent/JP2019000975A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Details Of Cutting Devices (AREA)
  • Control Of Cutting Processes (AREA)
  • Nonmetal Cutting Devices (AREA)

Abstract

【課題】苺入りケーキのように、第一の被切断物7a中に硬さの異なる第二の被切断物7bが混在している被切断物7を効率よく切断する。【解決手段】必要により刃先の端の部分に刃の無い鈍部を形成したカッターを接続した超音波振動子に取り付けるハウジングの外側には、カッターの刃先が振動する平面上にハンドル部を突出させ、当該ハンドル部の表面には、カッターの刃先の長さ方向の中央から所定距離だけ離れた位置で、かつ、カッターの刃の無い鈍部を含む刃先の長さ方向の範囲内で、カッターの刃先の長さ方向と交差する方向の外力を受ける受圧部を設け、受圧部に外力を加えたとき、カッターの刃先が、被切断物の表面から受ける反力と外力による偶力で、カッターの刃先が振動する平面上で傾いて当該刃先が被切断物の表面に当たる位置と当接角度を変えながら被切断物を切断するようにした超音波カッター装置。【選択図】図1

Description

本発明は、魚や肉、ケーキ、パン類などの食品や、古タイヤのようなゴムを切断するための超音波カッター装置に関し、特に骨の付いている魚や肉、苺入りケーキ、補強部材が入っている古タイヤなど、柔らかい全体部分の中に硬い部分が含まれている被切断物を切断するのに適した超音波カッター装置に関する。
従来から、魚や肉、ケーキ、パン類などの食品を切断するのに、カッター(刃物)に超音波振動を付与して食品と刃物の切断抵抗を減少して切れやすくした超音波カッター装置が用いられている。
そして切れ味を高めるため、あるいは所定の長さを切断するために、カッター(刃物)に超音波振動を付与すると同時にカッターを所定の方向に往復運動あるいは移動させることが提案されている(例えば、特許文献1、2参照)。参考までに、図43に、カッターに超音波振動を付与すると同時にカッターを切刃の長さ方向に沿って移動させる超音波カッター装置の外観斜視図を示した。図43で、68はナイフ刃であり、65は超音波スピンドルであり、69は、被切断物である。ナイフ刃68は、矢印の方向に移動することが説明されている。
被切断物69の硬さが全体的に均一な場合は、ナイフ刃68(カッター)に超音波振動を付与すると同時にカッターを所定の方向に移動させる切り方を採用しても、スムーズに切断することができる。しかし、例えば苺入りケーキのように、柔らかい被切断物の中に硬い部分が混在しているときは、硬い苺の部分がすぐに切れない。いわゆるギロチン型カッターでは、カッターの刃先を苺と苺を支えている周囲部分に押し付けていくので、カッターの圧力で苺と苺を支えている周囲部分が押されて変形してしまう。カッターに超音波振動を付与すると同時にカッターを所定の方向に移動させると、苺がカッターの移動する方向に傾いてしまう、という問題があった。
そこで、図43のナイフ刃68と超音波スピンドル65からなる超音波スピンドル付きナイフ刃を一つの超音波カッター装置として、図44のように取り出して、作業者が手に持って手加減しながら被切断物69を切ることも行われているが、手作業で動かしても綺麗に切ることは難しかった。
実用新案登録第3118099号公報 特開2014−111288号公報
本発明は、例えば苺入りケーキのように、柔らかい被切断物の中に硬い部分が含まれているときに、硬い部分の表面にカッターが当たると、超音波振動の刃先が硬い部分の表面を撫で切りしていくように動いて被切断物を切断する超音波カッター装置を提供することを課題としている。
本発明の超音波カッター装置は、超音波振動子と、超音波振動子と接続する接続部を一端に備え、接続部のない他の端に被切断物を切断する刃先を備えたカッターと、接続部で接続した超音波振動子とカッターの超音波振動子に取り付けるハウジングと、を有し、必要により、カッターの刃先の端の部分に、刃の無い鈍部を形成し、ハウジングの外側には、カッターの刃先が振動する平面上にハンドル部を突出させ、当該ハンドル部の表面には、前記カッターの刃先の長さ方向の中央から所定距離だけ離れた位置で、前記カッターの刃の無い鈍部を含む刃先の長さ方向の範囲内で、カッターの刃先の長さ方向と交差する方向の外力を受ける受圧部を設け、超音波振動子に取り付けたハウジングをハンドル部で支持した状態で、カッターの刃先を被切断物に向けて移動して当接させ、ハンドル部の受圧部に外力を加えたとき、カッターの刃先が、被切断物の表面から受ける反力と外力による偶力で、カッターの刃先が振動する平面上で傾いて当該刃先が被切断物の表面に当たる位置と当接角度を変えながら被切断物を切断する動作を行うようにしている。
また、本発明の超音波カッター装置は、ハンドル部が所定の範囲内で傾斜するように支持する支持手段、あるいは弾性的に支持する支持手段を設け、ハンドル部をこれらの支持手段で支持した状態で、カッターの刃先が被切断物の表面から受ける反力と外力による偶力により、ハンドル部が所定の範囲内で傾くようにしている。
また、本発明の超音波カッター装置は、支持手段を上下動させる上下動手段と、上下動手段の上下動を制御する上下動制御手段と、ハンドル部の姿勢を変更する姿勢変更手段と、当該姿勢変更手段を制御する姿勢制御手段と、更に設け、上下動制御手段で上下動手段の上下動を制御するとともに、当該姿勢変更手段と姿勢制御手段とで、ハンドル部の姿勢を変更する制御を行うようにしている。
また、本発明の超音波カッター装置は、カッターが被切断物から受ける抵抗力を検出する抵抗力検出手段、を更に設け、抵抗力検出手段が所定の抵抗力を検出したときに、姿勢変更手段と姿勢制御手段とでハンドル部の姿勢を変更する制御を行うようにしている。
また、本発明の超音波カッター装置は、上下動手段の上下動した位置を検出する位置検出手段、を更に設け、位置検出手段が、上下動手段が所定位置に到達したことを検出したときに、姿勢変更手段と姿勢制御手段とでハンドル部の姿勢を変更する制御を行うようにしている。
本発明の超音波カッター装置は、特に、必要により、カッターの刃先の端の部分に、刃の無い鈍部を形成し、ハウジングの外側に、カッターの刃先が振動する平面上にハンドル部を突出させ、当該ハンドル部の表面には、カッターの刃先の長さ方向の中央から所定距離だけ離れた位置で、前記カッターの刃の無い鈍部を含む刃先の長さ方向の範囲内で、カッターの刃先の長さ方向と交差する方向の外力を受ける受圧部を設けて、超音波振動子に取り付けたハウジングをハンドル部で支持した状態で、カッターの刃先を被切断物に向けて移動して当接させ、ハンドル部の受圧部に外力を加えるようにしている。
このことにより、カッターの刃先が、被切断物の表面から受ける反力と外力による偶力で、カッターの刃先が振動する平面上で傾いて当該刃先が被切断物の表面に当たる位置と当接角度を変えながら被切断物を切断していくことを実現している。
このことにより、例えば苺入りケーキのように、柔らかい被切断物の中に硬い部分が含まれていたり、混在したりしているときに、硬い部分の表面にカッターが当たると、超音波振動の刃先が硬い部分の表面を超音波振動方向に外力と同じ大きさの力で押すとともに、前記の偶力の作用により硬い部分の表面に当たる角度を変えていく。
被切断物の表面にカッターが当たると、超音波振動している刃先は硬い部分の表面に当たる位置を少しずつ変えて、被切断物を撫で切りしていく動作をする。そして、柔らかい被切断物の中に硬い部分が含まれていたり、混在したりしていても、硬い部分と硬い部分を支えている周囲部分を変形させず、硬い部分を傾かせずに綺麗に切断することができる。
また、本発明では、常に、ハンドル部の受圧部に加わる外力が、カッターの刃の無い鈍部を含む刃先の長さ方向の範囲内で、カッターの刃先の長さ方向と交差する。この外力によって、常にカッターの刃先を被切断部に押し付ける方向に作用させることができる。そして、刃先を被切断物に、あるいは刃先を、被切断物を載置しているアンビルの表面に強く押し付けて、被切断物を完全に切断することができる。
(a)本発明の実施形態1に係る超音波カッター装置の正面図、(b)本発明の実施形態1に係る超音波カッター装置の右側面図。 本発明の実施形態1に係る超音波カッター装置の刃先を被切断物に当てて切断作業を始めたときの状態を示した図。 本発明の実施形態1に係る超音波カッター装置の刃先を被切断物に当てて切断作業をしているときの状態を示した図。 本発明の実施形態1に係る超音波カッター装置の刃先を被切断物に当てて切断作業をしているときの状態を示した図。 本発明の実施形態1に係る超音波カッター装置の刃先と被切断物の当接角度が変化する様子を示した図。 本発明の実施形態1に係る超音波カッター装置の刃先を被切断物に当てて切断作業をしているときの状態を示した図。 本発明の実施形態1に係る超音波カッター装置の刃先を被切断物に当てて切断作業をしているときの状態を示した図。 本発明の実施形態2に係る超音波カッター装置の一部を断面とした正面図。 本発明の実施形態2に係る超音波カッター装置の主要部について一部を断面とした正面図。 本発明の実施形態2に係る超音波カッター装置の刃先を被切断物に当てて切断作業を始めたときの状態を示した図。 本発明の実施形態2に係る超音波カッター装置の図10のA方向から見た要部側面図。 本発明の実施形態2に係る超音波カッター装置の刃先を被切断物に当てて切断作業をしているときの状態を示した図。 本発明の実施形態2に係る超音波カッター装置の図12のA方向から見た要部側面図。 本発明の実施形態2に係る超音波カッター装置の刃先を被切断物に当てて切断作業をしているときの状態を示した図。 本発明の実施形態2に係る超音波カッター装置の図14のA方向から見た要部側面図。 本発明の実施形態2に係る超音波カッター装置の刃先を被切断物に当てて切断作業をしているときの状態を示した図。 本発明の実施形態2に係る超音波カッター装置の刃先を被切断物に当てて切断作業をしているときの状態を示した図。 本発明の実施形態2の変形例に係る超音波カッター装置の一部を断面とした正面図。 本発明の実施形態3に係る超音波カッター装置の一部を断面にした正面図。 (a)本発明の実施形態3に係る超音波カッター装置の支持部の姿勢制御手段を動作させてハンドル部を一の方向に傾けた状態を示した図、(b)本発明の実施形態3に係る超音波カッター装置の支持部の姿勢制御手段を動作させてハンドル部を他の方向に傾けた状態を示した図。 (a)本発明の実施形態3に係る超音波カッター装置の支持部の姿勢制御手段を動作させてハンドル部を下の方向に寄せた状態を示した図、(b)本発明の実施形態3に係る超音波カッター装置の支持部の姿勢制御手段を動作させてハンドル部を上の方向に寄せた状態を示した図。 本発明の実施形態3に係る超音波カッター装置の制御手順をフローチャートで示した図。 (a)本発明の実施形態3に係る超音波カッター装置で被切断物を切断していく過程を示した図、(b)本発明の実施形態3に係る超音波カッター装置で被切断物を切断していく過程を示した図、(c)本発明の実施形態3に係る超音波カッター装置で被切断物を切断していく過程を示した図。 本発明の実施形態3の第一の変形例に係る超音波カッター装置の一部を断面にした正面図。 本発明の実施形態3の第二の変形例に係る超音波カッター装置の一部を断面にした正面図。 本発明の実施形態4に係る超音波カッター装置の一部を断面にした正面図。 本発明の実施形態4に係る超音波カッター装置の制御手順をフローチャートで示した図。 本発明の実施形態5に係る超音波カッター装置の一部を断面にした正面図。 (a)本発明の実施形態5に係る超音波カッター装置の一部を断面にした平面図、(b)図28のBより見た、一部を断面にした左側面図。 (a)本発明の実施形態5に係る超音波カッター装置で被切断物を切断していく過程を示した図、(b)本発明の実施形態5に係る超音波カッター装置で被切断物を切断していく過程を示した図。 (a)本発明の実施形態1から4に用いられるカッターの刃先の端を鈍部とした図、(b)本発明の実施形態1から4に用いられるカッターの刃先の端を鈍部とした図、(c)本発明の実施形態1から4に用いられるカッターの刃先の端を鈍部とした図、(d)本発明の実施形態1から4に用いられるカッターの刃先の端を鈍部とした図。 (a)本発明の実施形態6に係る超音波カッター装置の正面図、(b)同右側面図、(c)同左側面図、(d)同上面図、(e)同下面図、(f)同裏面図。 (a)本発明の実施形態6に係る超音波カッター装置のカッターを想像線で示した正面図、(b)同右側面図、(c)同左側面図、(d)同上面図、(e)同下面図、(f)同裏面図。 本発明の実施形態6に係る超音波カッター装置を手で持って使用する状態を示した図。 本発明の実施形態7に係る超音波カッター装置のハウジング本体とハンドル部を分離した状態を示した図。 本発明の実施形態8に係る超音波カッター装置の超音波振動子とカッターを分離した状態を示した図。 (a)本発明の実施形態9に係る超音波カッター装置の超音波カッター本体部分の正面図、(b)本発明の実施形態9に係る超音波カッター装置の超音波カッター本体部分の右側面図。 本発明の実施形態9に係る超音波カッター装置で、被切断物にカッターの刃先を押し付けようとしている状態を示した正面図。 本発明の実施形態9に係る超音波カッター装置をアンビルの上に置いた状態を示す外観斜視図。 (a)本発明の実施形態9に係る超音波カッター装置の第一の変形例の超音波カッター本体部分の正面図、(b)本発明の実施形態9に係る超音波カッター装置の第一の変形例の超音波カッター本体部分の右側面図、(c)本発明の実施形態9に係る超音波カッター装置の第一の変形例の超音波カッター本体部分の鈍部の一部を外したときの右側面図。 本発明の実施形態9に係る超音波カッター装置の第二の変形例の超音波カッター本体部分と揺動アーム付きアンビルを合体する前の分離した状態を示した外観斜視図。 (a)本発明の実施形態9に係る超音波カッター装置の第二の変形例の、超音波カッター本体部分と揺動アーム付きアンビルを合体する前の分離した状態を示した正面図、(b)本発明の実施形態9に係る超音波カッター装置の第二の変形例の、超音波カッター本体部分と揺動アーム付きアンビルを合体して、被切断物にカッターの刃先を押し付けようとしている状態を示した正面図。 従来の超音波カッター装置の外観斜視図。 従来の超音波カッター装置の超音波スピンドル付きナイフ刃を用いて被切断物を切断する様子を示した図。
本発明の超音波カッター装置は、カッターに超音波振動を付与すると同時に、カッターの刃先が被切断物に当たったときに刃先が振動する同一平面上で、刃先が一方向あるいは他方向に傾く揺動回転運動を可能にした構造を実現している。
実施形態1では、本発明の超音波カッター装置を用いることにより被切断物の表面にカッターが当たると超音波振動する刃先が振動する同一平面上で、刃先が被切断物の表面に当たる位置を少しずつ変えて、撫で切りしていく動作をして、カッターの切れ味を高めていることを説明する。
そして、本発明は、ハンドル部の受圧部に加わる外力が、カッターの刃の無い鈍部を含む刃先の長さ方向の範囲内でカッターの刃先の長さ方向と交差するようにして、常にカッターの刃先を被切断部に押し付けることができることを説明する。
そして、実施形態2では、実施形態1で説明した超音波カッター装置のハンドル部を支持手段あるいは、弾性体からなる支持手段で支持して、超音波カッター装置を構成したことを説明する。
更に実施形態3では、実施形態2で説明した超音波カッター装置のハンドル部の支持手段に、ハンドル部の姿勢を変更する姿勢変更手段を設け、更に当該姿勢変更手段を制御する姿勢制御手段を用いて、カッターの姿勢を制御する超音波カッター装置を構成したことを説明する。また、実施形態3では、カッターが被切断物から受ける抵抗力を検出する抵抗力検出手段を用いて、所定の抵抗力を検知したときに、当該刃先が表面に当たる位置と当接角度を変えながら被切断物を切断していることも説明する。
実施形態4では、カッターの付いている超音波振動子に取り付けたハウジングのハンドル部を上下動させる上下動手段の上下動した位置を検出する位置検出手段を用いて、上下動手段が所定の位置に到達すると、当該刃先が表面に当たる位置と当接角度を変えながら被切断物を切断していることを説明する。
そして、実施形態5では、超音波振動子に接続されるカッターとして振動方向に長く、刃先の長い方向に振動するカッターに本発明を適用したときの超音波カッター装置を説明する。
更に、実施形態6では、カッター5の形状を、刃先も端も同じ形状のままとして、刃先の端だけ特別な熱処理で金属組織を変えたり、その他の表面処理をしたりして鈍部を形成するようにした超音波カッター装置の外観を、いわゆる6面図で示した。
実施形態7では、超音波カッター装置のハウジングの構造を、ハウジング本体部に対してハンドル部を着脱自在にしていることを説明する。
実施形態8では、超音波カッター装置では、超音波振動子に接続部で接続するカッターについて、形状あるいは材質の異なる他のカッターと交換可能にしていることを説明する。
実施形態9では、カッターの端に、刃先の方向と直交する方向に所定の長さのある鈍部を形成し、アンビルを用いた切断作業時には、鈍部をアンビル表面に当てることにより、カッターの刃先がふらつかないようにしていることを説明する。
(実施形態1)
本発明の実施形態1にかかる超音波カッター装置を説明する。図1(a)は、本発明の実施形態1に係る超音波カッター装置の正面図であり、図1(b)は、本発明の実施形態1に係る超音波カッター装置の右側面図である。
図1(a)では、超音波振動子1の下面に、カッター5の一端にある接続部5bを当てた状態で、両者を埋め込みボルト50を用いて接続している。接続部5bで接続した超音波振動子1とカッター5の超音波振動子1にはハウジング4が取り付けられている。なお、カッター5の接続部5bの無い他の端、図1では接続部5bに対向する他端に刃先5aが設けてある。
カッター5は、厚さを接続部5bのある一端から刃先5aのある他端に向けて薄くするとともに、途中に複数の長孔5cをあけて、超音波振動子1の振動が接続部5bから刃先5aに均一な振動数と振幅で伝わるようにしている。
カッター5の左右の側面には、カッターの素材を切削加工する時に、直方体の形をした部分を削り残して、鈍部80L、80Rを設けている。そして、カッターの刃先5aの端の部分に刃の無い鈍部80L、80Rを隣接して形成している。鈍部80L、80Rのそれぞれの下面80L−a、80R−aは、刃の無い、即ち鋭利でない平面になっていて、被切断物7を載置するアンビル6の表面に当たっても、刃先5aが欠けないようにしている。
図1(b)では、鈍部80Rの下方を部分断面にして、刃先5aと鈍部80Lの下面80L−aの形が見えるよう図示した。なお、鈍部80L、80Rの機能と、鈍部80L、80Rのその他の形成方法については、以下の明細書の中で随時、説明する。
円筒状をしたハウジング本体部4aには超音波振動子1を入れて締めつけ固定して取り付けている。カッター5はハウジング本体部4aの下方に露出している。カッター5は超音波振動子1の軸方向の超音波振動により刃先5aを超音波振動させる。
ハウジング4の外側には、ハンドル部4bを突出させている。ハンドル部4bは、カッターの刃先5aが振動する平面上に突出していて、ハンドル部4bの表面には、カッターの刃先の長さ方向の中央から所定距離(e)だけ離れた位置に、カッターの刃先の長さ方向と交差する方向の外力を受ける受圧部4dを形成している。なお、図1では、ハウジング4の中のハンドル部4bだけを太線で描いて、ハンドル部4bの姿が理解できるようにした。
図1では、刃先5aの長さ(B)に右側の鈍部80Rの厚さ(D)と左側の鈍部80Lの厚さ(D)を加えた長さを、刃先の長さ方向の範囲の長さ(L)として示した。また、刃先5aの長さ方向の中央、即ち、刃先の端から刃先5aの長さ(B)の半分(B/2)にある位置を、刃先の長さ方向の中央(C)として示した。
そして、本発明では、外力(F)の作用線がカッターの刃先の長さ方向と交差する位置(X)を、刃先の長さ方向の範囲内で、且つ、刃先の長さ方向の中央(C)から所定距離(e)だけ離れた位置とした。この外力(F)の作用線がカッターの刃先の長さ方向と交差する位置(X)を、前記カッターの刃の無い鈍部を含む刃先の長さ方向の範囲内にした。こうして、外力(F)の作用線が図1の左右の鈍部80R、80Lの外側表面を結ぶ範囲内にあるようにしている。
そのため、後述する図6、7のように、左右の鈍部80R、80Lの外側表面のどちらかが、アンビル6に当たったときでも、外力の作用線がカッターの刃先の長さ方向と交差する位置(X)は、左右の鈍部80R、80Lの外側表面を結ぶ範囲内にある。
図1で、ハンドル部4bは、円筒状をしたハウジング本体部4aの軸方向と交わるハンドル中心軸4cの上に外周面が波上の形をしたハンドル円筒部4b-0を重ねて一体にした構造にしている。ハウジング本体部4aの軸方向と交わるハンドル中心軸4cの材料として金属を用い、ハンドル円筒部4b-0の材料として硬質プラスチックや木材などを用いている。
図2、3、4は、本発明の実施形態1に係る超音波カッター装置の刃先5aを被切断物7に当てて切断作業を始めたとき、切断作業をしているときの状態を示した図である。図2、3、4では、苺入りケーキのように、全体として柔らかい被切断物7aの中に硬い被切断物7bが入っている場合を示している。
図2、3、4では、アンビル6(6a、6b)の上に被切断物7が載置されている。アンビル6は、固いアンビル台6aの上に、プラスチックシート板でできた載置台、いわゆる「まな板」や、硬質ゴムシート板のような表面に弾力のある「弾性まな板」などのアンビルシート6bを重ねて置いた場合を示した。
カッターの刃先5aを直接、固いアンビル台6aに当てるのではなく、プラスチックシート板や硬質ゴムシート板などのアンビルシート6bに当てることにより、カッターの刃先5aが欠けないようにしている。被切断物7の硬さなどの切断条件によって、アンビルシート6bの上に被切断物7を置いたことによりカッターの刃先5aの端が欠ける可能性が無いときは、カッターの刃先5aの端に鈍部を設けなくてもよい。カッターの刃先5aの端鈍部は、必要により、形成すれば良い。
本発明の超音波カッター装置を用いて、図2のように、超音波カッター装置の刃先5aを被切断物7に当てて切断作業を始めると、刃先5aは、柔らかい被切断物7aを切断して、硬い被切断物7bに当たる。硬い被切断物7bがすぐに切断されないと、超音波カッター装置は、被切断物7bから刃先に伝わる反力とハンドル部4の受圧部4dに加わる外力(F)による偶力によって、図2から図3、図4のように、時計回り方向に傾く。刃先5aは硬い被切断物7bの表面に当たる位置を少しずつ変えて当接角度を変えていく。
この動きは、図5に示したように、カッターの刃先が硬い被切断物7bの表面に当たる位置を少しずつ変え、当該硬い被切断物7bに与える超音波振動の方向も変えて、切断していく。硬い被切断物7bの表面をいわゆる撫で切りしていくことになる。
本発明の超音波カッター装置を用いると、刃先5aが被切断物7に当接する位置を、切断した表面からまだ切断されていない表面に刃先5aを少しずつずらして超音波振動を与えて切断していく。そのため、柔らかい被切断物7aの中に硬い被切断物7bが入っていても、柔らかい被切断物7aも硬い被切断物7bも迅速に切断される。
硬い被切断物7bについては、一方向から強引に押圧して押し切るより、硬い部分の表面に刃先5aが当たる位置を少しずつ変えて当接角度を変えて切断するほうが、早く切断できる。なお、ハンドル部の受圧部4dに与えている外力(F)を増大すれば、被切断物7(7a、7b)を押圧する力が増大するとともに、外力(F)が生み出す偶力が大きくなるので、多少切りにくい被切断物7でも、スムーズに切断することができる。
繰り返しになるが、本発明の超音波カッター装置は、必要により、カッターの刃先の端の部分に、刃の無い鈍部を形成し、一体に接続した超音波振動子1とカッター5の超音波振動子1に取り付けたハウジング4の外側に、カッターの刃先5aが振動する平面上にハンドル部4bを突出させ、当該ハンドル部4bの表面には、カッターの刃先5aの長さ方向の中央から所定距離(e)だけ離れた位置で、前記カッターの刃の無い鈍部を含む刃先の長さ方向の範囲(L)内で、カッターの刃先5aの長さ方向と交差する方向の外力を受ける受圧部4dを設け、ハウジング4をハンドル部4bで支持した状態で、カッターの刃先5aを被切断物に向けて移動して当接させ、ハンドル部4bの受圧部4dに外力(F)を加え、カッターの刃先5aが、被切断物7の表面から受ける反力と外力による偶力で、カッターの刃先5aが振動する平面上で傾いて、当該刃先5aが被切断物7の表面に当たる位置と当接角度を変えながら被切断物7を切断していくように構成した。
カッター5の材質は、超音波振動の工具ホーンとしてジュラルミン、チタンなどの軽量合金が用いられる。そこで、例えば図1で説明した、ハウジング4のハンドル部4bのハンドル円筒部4b-0の材料として硬質プラスチックや木材などの代わりにより比重の大きい鉄や銅などの金属材料を用いれば、外力(F)にハンドル部4bの重力が加わるため、作業者としては少しの外力(F)で容易に硬い被切断物7bを切断することができる。
特に、例えば苺入りケーキのように、柔らかい被切断物7aの中に硬い部分、つまり硬い被切断物7bが含まれていたり、混在したりしていても、硬い被切断物7bである苺と苺を支えている周囲部分を変形させず、苺を傾かせずに、綺麗に切断することができる。
特に、被切断物7の切断を開始するときに、図2のように予めカッター5を傾けた状態でカッターの刃先5aを被切断物7に当てると、当該刃先5aが被切断物7の表面に当たった位置から当接角度を変えながら被切断物7を切断していく距離が長くなるので、被切断物7が切断しやすくなる。
なお、被切断物7として柔らかい被切断物7aの中に硬い部分、つまり硬い被切断物7bが含まれていたり、混在したりしている場合を説明したが、柔らかい被切断物7aの中に硬い部分が含まれていなかったり、混在したりしていなくても、被切断物7が全体的に硬い場合、あるいは切りにくい場合に、本発明の超音波カッター装置を用いれば、カッターの切れ味を高めてスムーズに切断することができる。
図6と図7は、本発明の実施形態1に係る超音波カッター装置の刃先を被切断物に当てて切断作業をしているときの状態を示した図であるが、カッター5が被切断物7のほとんどを切断して、刃先の端の鈍部80L、80Rのどちらか一方がアンビル6の表面に当たったときの状態を示している。
図6では、カッター5が反時計回り方向に傾いて、ハンドル部4bとは逆側にある鈍部80Lの下面80L−aがアンビル6の表面に当たっている。当該下面80L−aとアンビル6との当接点Pは、力学でいう「支点」の役目を果たし、「力点」としての受圧部4dにかかる外力(F)が、「作用点」となる被切断物7を押す。そして、カッター5が時計回り方向に傾いていくことで、刃先5aが被切断物7を押し切ってアンビル6の表面にあたる。
図7では、カッター5が時計回り方向に傾いて、ハンドル部4b側にある鈍部80Rの下面80R−aがアンビル6の表面に当たっている。当該下面80R−aとアンビル6との当接点Pは、力学でいう「支点」の役目を果たし、「力点」としての受圧部4dにかかる外力(F)が、「作用点」となる被切断物7を押す。そして、カッター5が反時計回り方向に傾いていくことで、刃先5aが被切断物7を押し切ってアンビル6の表面にあたる。
このように、本発明では、常に、ハンドル部の受圧部に加わる外力が、カッターの刃の無い鈍部を含む刃先の長さ方向の範囲内で、カッターの刃先の長さ方向と交差させているので、この外力を、常にカッターの刃先を被切断部に押し付ける方向に作用させることができる。そして、刃先を被切断物に、あるいは刃先を、被切断物を載置しているアンビルの表面に強く押し付けて、被切断物を完全に切断することができる。
特に、カッターの刃先の端の部分に、刃の無い鈍部を形成したものは、鈍部が力学の支点として機能することで、カッターの刃先の端が欠けないように保護している。
(実施形態2)
実施形態2では、実施形態1で説明した超音波カッター装置のハンドル部4bの表面を、支持手段あるいは、弾性体からなる支持手段8で支持し、カッターの刃先5aが被切断物7の表面を押圧する方向に当該支持手段8を移動させて、被切断物7の表面にカッター5が当接した後に、当該刃先5aが表面に当たる位置と当接角度を変えながら被切断物7(7a、7b)を切断していくように構成している。
図8は、本発明の実施形態2に係る超音波カッター装置の一部を断面とした正面図である。被切断物7は、アンビル6の上に載置されていて、アンビル6には、フレーム部分6cを略コの字型に形成している。フレーム部分6cの上面には、上下動手段9を構成するエアーシリンダー9aを下向きに取付けている。エアーシリンダー9aの動作軸の先端に形成したホルダー9bの中には、円筒状をした弾性体からなる支持手段8を収納している。支持手段8は、エアーシリンダー9aが動作すると、ホルダー9bに支持された形で上下動する。
なお、上下動手段9を構成するエアーシリンダー9aは、図示していない上下動制御手段により、動作軸の先端に形成したホルダー9bが所定の位置まで下がってカッター5の刃先5aがアンビル6に接近して当たる直前に反転上昇して切断作業を終了するようにしてある。図示していない上下動制御手段は、上下動手段9を構成するエアーシリンダー9aの上下動の動作を制御する。
図8では、上記支持手段8の中空円筒部分に、本発明の超音波カッター装置のハンドル部4bを圧入して支持している。フレーム部分6cには、超音波振動子1を超音波振動させる超音波駆動手段2と、超音波制御手段3を取り付けていて、本発明の超音波カッター装置の超音波振動子1を所定の周波数と振幅で超音波振動させ、超音波振動子1に一体に接続したカッター5の刃先5aを超音波振動させる。
本発明の超音波カッター装置では、上下動手段9を動作させることにより、超音波振動しているカッター5の刃先5aをアンビル6の上に載置した被切断物7に押しつけて切断する。以下の説明では、図9に示した、本発明の超音波カッター装置の主要部の動きを図10から図17を用いて説明する。
図10のように、被切断物7に向けて、カッター5の刃先5aを押し当てると、柔らかい被切断物7aは切断されて、硬い被切断物7bに当たる。カッター5が傾いていないときは、図9のように、弾性体からなる支持手段8の厚さ、は、ハンドル部4bの全長にわたって、上下方向にほぼ均一あるいは同じ厚さを保っている。
図11は、本発明の実施形態2に係る超音波カッター装置の図10のA方向から見た要部側面図である。
図11で示したように、弾性体からなる支持手段8とそれを入れている上下動手段9のホルダー9bの断面を、上下に長い楕円形にしている。弾性体からなる支持手段8と上下動手段9のホルダー9bの断面が上下に長い楕円形や、たまご形であると、支持手段8の弾性体の上下の厚みが厚く、側面の厚みがうすくなる。このことにより、支持手段8の弾性体の変形が主として上下方向に起きるようにしている。図11では、弾性体からなる支持手段8の厚みが、ハンドル部4bの上方の厚み(T)と下方の厚み(T)が等しい状態を示している。
図12のように、刃先5aが硬い被切断物7bに当たって、スムーズに切断されないまま所定の抵抗力を受けると、カッター5は傾き、刃先5aが硬い被切断物7bと当接する位置がずれる。このとき刃先5aと硬い被切断物7bの当接角度も変化して超音波振動の加わる向きも変化する。そして、新たな当接位置を切断していく。
カッター5が傾くと、弾性体からなる支持手段8の圧縮量がハンドル部4bの長さ方向に変化し、図13のようにハンドル部4bのAから見た支持手段8の端部の上方の厚み(T1)が厚く、下方の厚み(T2)が薄くなる。弾性体からなる支持手段8は圧縮されると、元の形に復元しようとして、カッター5の傾きを元に戻そうとする。
硬い被切断物7bが切断されると、図14のようにカッター5の傾きは変わり、弾性体からなる支持手段8は逆の傾向に、例えば図15のようにハンドル部4bのAから見た支持手段8の端部の上方の厚み(T)が薄く、下方の厚み(T)が厚くなる。そして、カッター5は、例えば図16、17に示したように傾きを変えながら被切断物7(7a、7b)を切断する。
カッター5の刃先5aの動きは、実施形態1で説明したのと同様に、カッターの刃先5aが被切断物7の表面に当たる位置を少しずつ変え、被切断物7に与える超音波振動の方向も変えて、切断していく。このことは、硬い被切断物7bの表面をいわゆる撫で切りしていくことになる。
(実施形態2の変形例)
図18に、実施形態2の変形例にかかる超音波カッター装置を示した。実施形態2の変形例は、ハンドル部4b−1の受圧部4d−2のあるハンドル円筒部4b-0の材料をウレタンゴム等の弾性体とし、当該弾性体からなるハンドル円筒部4b−0をハンドル部4b−1のハンドル中心軸4cに嵌めている。そしてハンドル円筒部4b−0を支持手段8−1に圧入して支持し、更に上下動手段9のホルダー9bの中に入れている。実施形態2の変形例では、ハンドル円筒部4b−0が弾性変形するので、支持手段8−1の材料を弾性体でない硬いアルミニュウムや鉄等の金属材料にしている。
実施形態2の変形例では、カッター5の刃先5aで被切断物7を押圧すると、ハンドル部4b−1のハンドル円筒部4b-0が弾性変形してカッター5が傾く。動きとしては、図8で説明した、実施形態2と基本的に同じである。
カッターの刃先5aは硬い被切断物7bの表面に当たる位置を少しずつ変え、与える超音波振動の方向も変えて、被切断物7(7a、7b)を切断していく。このことは、被切断物7、特に硬い被切断物7bの表面をいわゆる撫で切りしていくことになる。
図18の実施形態2の変形例では、カッター5−1の刃先5−1aを直線刃でなく、下に凸の曲線刃にした場合を示している。カッター5−1の刃先5−1aが下に凸の曲線刃であると、刃先5−1aの中央部付近を被切断物7に当てることが容易に出来て、被切断物7の厚さが薄い板材に近いようなものであっても切断しやすいという利点がある。特に古タイヤのように、ゴム材の中に硬い補強材が入った被切断物7を切断するのに、図18の実施形態2の変形例は、適していると言える。
なお、実施形態2でも、被切断物7として柔らかい被切断物7aの中に硬い部分が含まれていたり、混在したりしている場合を説明したが、柔らかい被切断物7aの中に硬い部分が含まれていなかったり、混在したりしていなくても、被切断物7が全体的に硬い場合、あるいは切りにくい場合に、本発明の超音波カッター装置を用いれば、カッターの切れ味を高めてスムーズに切断することができるのは、実施形態1と同じである。
(実施形態3)
実施形態3では、実施形態2で説明した支持手段8に、超音波カッター装置のハンドル部4bの姿勢を制御する手段として、ハンドル部4bの姿勢を変更する姿勢変更手段と、姿勢変更手段を制御する姿勢制御手段とを設けている。
すなわち、ハンドル部4bの姿勢を変更する姿勢変更手段として、支持手段8の中に4つの圧力付与空間8−P1、8−P2、8−P3、8−P4と、図示しないポンプ手段を用い、図示しない圧力可変制御手段を、姿勢変更手段を制御する姿勢制御手段として用いて、4つの圧力付与空間8−P1、8−P2、8−P3、8−P4の圧力を可変して、超音波カッター装置のハンドル部4bの姿勢を制御している。
そして、超音波カッター装置のハンドル部4bの姿勢を制御しながら、上下動手段9のホルダー9bを上下動させて、カッター5の刃先5aを被切断物7の表面に押圧して、被切断物7の表面にカッター5の刃先5aが当たった後に、当該刃先5aが被切断物7、特に硬い被切断物7bの表面に当たる位置と当接角度を変えながら切断していくように構成している。
図19には、実施形態3の超音波カッター装置の主要部の一部を断面した正面図を示した。上下動手段9のホルダー9bに入れられた支持手段8には、超音波カッター装置のハンドル部4bの姿勢を制御する姿勢変更手段として、4つの圧力付与空間8−P1、8−P2、8−P3、8−P4が形成されているのが確認できる。4つの圧力付与空間8−P1、8−P2、8−P3、8−P4はそれぞれ独立した空間であり、図示しないポンプ手段を加えた姿勢変更手段を制御する姿勢制御手段である圧力可変制御手段により、例えば空気(エアー)が供給される。圧力は、単純にハイ(高)とロー(低)を切り替えるだけであるが、4つの圧力付与空間8−P1、8−P2、8−P3、8−P4のそれぞれに加える圧力の高低を必要により所定の組み合わせることで、多様な姿勢制御をするようにしている。
図20と図21では、4つの圧力付与空間8−P1、8−P2、8−P3、8−P4の圧力を変えて、刃先5aを一の方向に傾けたとき、他の方向に傾けたとき、下方向に寄せたとき、上方向に寄せたときのそれぞれの状態を図示した。
例えば、図20(a)では、圧力付与空間8−P1と8−P4の圧力が高く、圧力付与空間8−P2と8−P3の圧力が低い。ハンドル部4bは、反時計回り方向に傾いている。図20(b)では、圧力付与空間8−P1と8−P4の圧力が低く、圧力付与空間8−P2と8−P3の圧力が高い。そのため、ハンドル部4bは、時計回り方向に傾いている。
図21(a)では、圧力付与空間8−P1と8−P2の圧力が高く、圧力付与空間8−P3と8−P4の圧力が低い。そのため、ハンドル部4bは、水平で下方に片寄せられている。図21(b)では、圧力付与空間8−P1と8−P2の圧力が低く、圧力付与空間8−P3と8−P4の圧力が高い。そのため、ハンドル部4bは、水平で上方に片寄せられている。このように、超音波カッター装置のハンドル部4bは、4つの圧力付与空間8−P1、8−P2、8−P3、8−P4と図示しないポンプ手段と圧力可変制御手段の作用により、姿勢制御される。
また図19では、カッター5の接続部5bの近くに、カッター5が被切断物7から受ける抵抗力を検出する抵抗力検出手段10を取り付けていることを示した。抵抗力検出手段10は、カッター5が被切断物7から受ける抵抗力を検出し、当該抵抗力が所定の抵抗力を検知したときに、ハンドル部4bの姿勢制御手段を動作させるようにしている。
抵抗力検出手段10には、歪みゲージなどが用いられる。抵抗力検出手段10の取り付け位置としては、上記の位置に取り付けていることを図19で示したが、他の位置に設けても良い。
図22は、実施形態3の超音波カッター装置の切断動作手順のフローチャートである。図22では、まず、切断動作を開始すると、超音波制御手段3が、超音波駆動手段2を動作させ、超音波振動子1により、カッター5を超音波振動させる。そして、図示していない上下動制御手段により、カッターの刃先5aを被切断物7に押し当てる。カッター5の刃先5aは、被切断物7の表面の切断を開始するとともに抵抗力を受け始める(ステップST1)。
抵抗力検出手段10が、所定の抵抗力を検知したときは(ステップST2のYES)、ハンドル部4bの姿勢制御をして、刃先5aを一方向に傾斜させて、上下動手段9でカッター5を押下させる(ステップST4)。そして、刃先5aを他方向に傾斜させて、上下動手段9でカッター5を押下させる(ステップST5)。
更に、刃先5aの傾きを元の水平にして、上下動させつつ、上下動手段9でカッター5を押下させる(ステップST6)。
一方、ステップST2で、所定の抵抗力を検知しないときは(ステップST2のNO)、上下動手段9でカッター5を刃先5aが水平のまま押下させる(ステップST3)。
そして、抵抗力検出手段10が所定の抵抗力を検出しなければ(ステップST7のNO)、刃先5aを水平にして、上下動手段9でカッター5を押下する(ステップST8)。カッター5が所定の位置まで下がると、切断完了と判断して(ステップST9のYES)、切断動作を終了する(ステップST10)。カッター5が所定の位置まで下がっておらず、切断が完了していないと判断したときは(ステップST9のNO)、ステップST2に戻り、所定のフローによる作業を行う。また、抵抗力検出手段10が所定の抵抗力を検出したときは(ステップST7のYES)ステップST2に戻り、所定のフローによる作業を行う。
なお、ステップST4、ステップST5、ステップST6で示した刃先5aの姿勢制御の順序と内容は例示であり、被切断物7に応じて任意に順序を変更したり、内容を変更したりしても良い。
上記の図22のフローチャートのように動作させると、図23に示したように、刃先5aで被切断物7(7a、7b)に対して、(a)刃先5aを一の方向に傾けたとき、(b)他の方向に傾けたとき、(c)下方向に寄せ、その後、上方向に寄せたときというように、刃先5aと被切断物7の当接位置と当接角度を少しずつ変えながら、切断していくことができる。
図24に、実施形態3の第一の変形例を示した。図24では、ハンドル部4b−3の延びる方向をカッターの刃先5aの長さ方向に対して傾斜させている。ハンドル部4b−3の延びる方向とカッターの刃先5aの長さ方向がなす角度は、実施形態1と2で示したように平行のままでも良いし、図22の実施形態3の第一の変形例のように、傾斜させてもよい。
また、事前に予め実験を行うことにより特定の被切断物7に対する好ましい角度範囲を求めておき、求めた所定の角度範囲で動作するように設定しておくこともできる。更に、各種の被切断物7に対応できるように、ハンドル部4−3の延びる方向とカッターの刃先5aがなす角度を可変設定できる構造にしておいてもよい。
実施形態3の超音波カッター装置では、超音波振動子1と、カッター5と、一体に接続した超音波振動子1とカッター5の超音波振動子1に取り付けるハウジング4と、を有する実施形態1の図1で説明した超音波カッター装置の基本部分と、支持手段8と、上下動手段9と、抵抗力検出手段10と、を用いて、超音波カッター装置のハンドル部4bを支持手段8で支持し、カッターの刃先5aが被切断物7の表面を押圧する方向に当該支持手段8を上下動手段9で上下動させて、カッター5の刃先5aを被切断物7に向けて移動して当接させ、その後、抵抗力検出手段10が所定の抵抗力を検出したときに、当該刃先5aが被切断物7の表面に当たる位置と当接角度を変えながら被切断物7を切断していくように構成し、抵抗力検出手段10が所定の抵抗力を検出しなくなったときに、当該刃先5aが被切断物7の表面に当たる位置と当接角度を元の状態に戻して被切断物7を切断していくように構成していることを説明した。
図25に、実施形態3の第二の変形例を示した。図25では、ハンドル部4b−4の延びる方向をカッターの刃先5aの長さ方向と直交させている。ハンドル部4b−4の果たす機能は同じである。
図25の第二の変形例では、超音波カッター装置の水平方向の幅が小さく、床面積が少なくて済むという利点があるので、超音波カッター装置を狭い場所に配置するときに好都合である。
なお、上記では、超音波カッター装置のハンドル部4b−4の姿勢を変更する姿勢変更手段として、支持手段8の中に4つの圧力付与空間8−P1、8−P2、8−P3、8−P4と、図示しないポンプ手段を設け、図示しない圧力可変制御手段を、姿勢変更手段を制御する姿勢制御手段として用いて、4つの圧力付与空間8−P1、8−P2、8−P3、8−P4の圧力を可変して、超音波カッター装置のハンドル部4b−4の姿勢を制御することを説明したが、これは、例示である。上記と同等の姿勢制御を行う他の機械的あるいは電気的手段、例えば、バネ、カム、送りネジ、ソレノイド、小型モータ等を用いて、ハンドル部4b−4の姿勢を制御する他の手段を用いた制御をしても良い。
この姿勢変更手段と姿勢制御手段として他の手段を用いた実施形態については、実施形態9として後述する。
(実施形態4)
実施形態4にかかる超音波カッター装置では、超音波振動子1と、カッター5と、一体に結合した超音波振動子1とカッター5の超音波振動子1に取り付けたハウジング4と、を有する超音波カッター装置で、更に、位置検出手段41と、上記で説明した超音波カッター装置の支持手段8とを用いて、超音波カッター装置のハンドル部4bを支持手段8で支持し、カッターの刃先5aが被切断物7の表面を押圧する方向に当該支持手段8を上下動手段9で上下動させて、上下動手段が所定の位置に到達したことを位置検出手段41が検出したときに当該刃先5aが表面に当たる位置と当接角度を変えながら被切断物7を切断している。
より具体的には、上下動手段9が到達した位置として、位置検出手段41が第一位置を検出したときに、当該刃先5aが被切断物7の表面に当たる位置と当接角度を変えながら被切断物7を切断していく。そして、位置検出手段41が第二位置を検出したときに、刃先5aが被切断物7の表面に当たる位置と当接角度を元の状態に戻して被切断物7を切断していくように構成している。
苺入りショートケーキのように、全体の柔らかいスポンジケーキの中に硬い苺があるときは、カッター5にかかる抵抗力の変化を検出しやすいのであるが、例えば、巻き寿司のように、外の柔らかいご飯と、中の具(例えば、かんぴょうやキュウリ等)の硬さにそれほど差がないものを切断するときは、図26に示したように、上下動手段9の突起9cの位置を、磁気スケールセンサーを利用した位置検出手段41で読み取り、第一位置に到達したことを検出すると、当該刃先5aが被切断物7の表面に当たる位置と当接角度を変えながら被切断物7を切断していくようにし、位置検出手段41が第二位置を検出したときに、当該刃先5aが表面に当たる位置と当接角度を元の状態に戻して被切断物7を切断していくようにしておくと、柔らかい被切断物7aと硬い被切断物7bの硬さの差が小さく、例えば抵抗力検出手段10で検出しにくい程度の差であるときでも、刃先5aが被切断物7の表面に当たる位置と当接角度を変えながら被切断物7を切断することができる。
図27に、実施形態4にかかる超音波カッター装置の切断動作手順をフローチャートとして示した。図27では、切断動作を開始すると、超音波制御手段3が、超音波駆動手段2を動作させ、超音波振動子1により、カッター5を超音波振動させる。そして、位置検出手段41が、上下動手段の突起9cの位置検出を開始するとともに。図示していない上下動制御手段により、カッターの刃先5aを被切断物7に押し当てる。カッター5の刃先5aは、被切断物7の表面の切断を開始する(ステップST21)。
上下動手段の突起9cの位置が第一位置に到達したときは(ステップST22のYES)、ハンドル部4bの姿勢制御をして、刃先5aを一方向に傾斜させて押下させる(ステップST24)。そして、刃先5aを他方向に傾斜させて押下させる(ステップST25)。更に、刃先5aの傾きを元の水平にして、上下動させつつ押下させる(ステップST26)。
一方、ステップST22で、検出位置が第一位置に到達しないときは(ステップST22のNO)、上下動手段9でカッター5を刃先5aが水平のまま押下させる(ステップST23)。
そして、上下動手段9の突起9cの位置が第二位置に到達していれば(ステップST27のYES)、刃先5aを水平にして押下する(ステップST28)。カッター5が所定の位置まで下がると、切断完了と判断して(ステップST29のYES)、切断動作を終了する(ステップST30)。また、上下動手段9の突起9cの位置が第二位置に到達していないときは(ステップST27のNO)ステップST22に戻り、所定のフローによる作業を行う。
カッター5が所定の位置まで下がっておらず、切断が完了していないと判断したときは(ステップST29のNO)、ステップST28に戻り、刃先を水平にして押下する(ステップST28)。
ステップST27で、上下動手段9の突起9cの位置が第二位置に到達していなければ(ステップST27のNO)、ステップ22に戻って、フローの動作を行う。なお、ステップST24、ステップST25、ステップST26で示した刃先5aの姿勢制御の順序と内容は例示であり、被切断物7に応じて任意に順序を変更したり内容を変更したりしても良いのは、図22のフローチャートと同じである。
上記の図27のフローチャートのように動作させると、既に、図23で説明したのと同じように、刃先5aで被切断物7(7a、7b)に対して、(a)刃先5aを一の方向に傾けたとき、(b)他の方向に傾けたとき、(c)下方向に寄せ、後に、上方向に寄せたときというように、刃先5aと被切断物7の当接位置と当接角度を少しずつ変えながら、切断していくことができる。なお、実施形態3の超音波カッター装置と、実施形態4の超音波カッター装置の両方を組み合わせて、抵抗力検出手段10が所定の抵抗力を検出したときの出力と、位置検出手段41が所定の位置を検出した出力の両方を利用して、切断動作を行うようにしても良い。
(実施形態5)
実施形態5にかかる超音波カッター装置では、超音波振動子1に接続されるカッターとして振動方向に長いカッター5−2を用いた場合を説明する。
図28は、本発明の実施形態5に係る超音波カッター装置の一部を断面にした正面図、図29(a)は本発明の実施形態5に係る超音波カッター装置の一部を断面にした平面図、図29(b)は、図28のBより見た一部を断面にした左側面図である。
実施形態5にかかる超音波カッター装置の上下動手段9のホルダー9b−1は、中空の四角柱の形をしていて、中に支持部材8−1を収納している。支持部材8−1は四角柱の形をしていて、内部に計8つの圧力付与空間を設けている。8つの圧力付与空間は、十字型断面をしたハンドル部4b−1の上下左右の四つの周囲で、上下動手段9のホルダー9b−1の長手方向に各2つを配置している。
図28の平面図では、圧力付与空間8−P1、8−P2、8−P3、8−P4の四つが、ハンドル部4b−1を挟んで配置されているのが見える。
図29(a)の平面図では、圧力付与空間8−P1、8−P2、8−P5、8−P6の四つが、ハンドル部4b−1を挟んで配置されているのが見える。また図29(b)の左側面図では、圧力付与空間8−P5、8−P1、8−P3、8−P7の四つが、ハンドル部4b−1を挟んで配置されているのが見える。
実施形態5にかかる超音波カッター装置では、上記の8つの圧力付与空間8−P1、8−P2、8−P3、8−P4、8−P5、8−P6、8−P7、8−P8について、図示しないポンプ手段と圧力可変制御手段とにより、それぞれの圧力の高・低を所望の組み合わせにする制御をして、カッター5−2の刃先5−2aの傾きを姿勢制御している。
姿勢制御方法の基本的内容は、既に図19から図21を用いて説明した内容とほぼ同じであるが、実施形態5にかかる超音波カッター装置では、図29(b)の左側面図で示したように、カッター5−2の振動面を図28のBの方向から見て左右に揺動回転させて傾ける動きができることが新しい。
即ち、図29(b)に示した圧力付与空間8−P5とその対角線斜め下の圧力付与空間8−P3の圧力を高にして水平方向に膨張させ、圧力付与空間8−P7とその対角線斜め上の圧力付与空間8−P1の圧力を低にすると、十字型断面をしたハンドル部4b−1の姿勢は図29(b)で見たときに時計回り方向に傾き、カッター5−2の刃先5−2aも同様に傾く。圧力の高低を入れ替えれば、カッター5−2の刃先5−2aが上述した姿勢と逆向きに傾くようにしている。
実施形態5にかかる超音波カッター装置のように、超音波振動子1に接続されるカッターとして振動方向に長いカッター5−2を用いたときは、刃先を設ける接続部のない他の端が実施形態1から4と違っていて、カッター5−2の振動方向が、実施形態1から4と違うが、全体の構成は同じである。
すなわち、超音波振動子1と、超音波振動子1と接続する接続部を一端に備え、接続部のない他の端に被切断物7を切断する刃先5−2aを備えたカッター5−2と、接続部で接続した超音波振動子1とカッター5−2の超音波振動子1に取り付けるハウジング4と、を有し、必要により、カッターの刃先の端の部分に、刃の無い鈍部80L、80Rを形成し、ハウジング4の外側には、カッター5−2の刃先5−2aが振動する平面上にハンドル部4b−1を突出させ、当該ハンドル部4b−1の表面には、カッター5−2の刃先5−2aの長さ方向の中央から所定距離だけ離れた位置で、前記カッターの刃の無い鈍部80L、80Rを含む刃先の長さ方向の範囲内で、カッター5−2の刃先5−2aの長さ方向と交差する方向の外力を受ける受圧部4dを設け、超音波振動子1に取り付けたハウジング4をハンドル部4b−1で支持した状態で、カッター5−2の刃先5−2aを被切断物7に向けて移動して当接させ、ハンドル部4b−1の受圧部4dに外力(F)を加えたとき、カッター5−2の刃先5−2aが、被切断物7の表面から受ける反力と外力(F)による偶力で、カッター5−2の刃先5−2aが振動する平面上で傾いて当該刃先5−2aが被切断物7の表面に当たる位置と当接角度を変えながら被切断物7を切断する動作を行うように構成した。実施形態5にかかる超音波カッター装置の基本構成は、実施形態1から4の超音波カッター装置の基本構成と同じである。
実施形態5にかかる超音波カッター装置では、実施形態1から4の超音波カッター装置と同様に、被切断物7の表面にカッター5−2の刃先5−2aが当たると被切断物7の表面に応じてカッター5−2の刃先5−2aの当接角度が変わり、被切断物7の表面を新たな角度から超音波振動しているカッター5−2が押し切る動き、いわゆるなで切りの動作をする。
以上説明したとおり、本発明の超音波カッター装置によれば、特に、柔らかい被切断物7の中に硬い部分が含まれ、あるいは混在しているときに、硬い部分の表面にカッター5−2が当たると、超音波振動の刃先5−2aが硬い部分の表面を撫で切りしていくように動いて被切断物7を切断する超音波カッター装置ができている。なお、柔らかい被切断物7の中に硬い部分が含まれていなかったり、混在したりしていなくても、被切断物7が全体的に硬い場合、あるいは切りにくい場合に、本発明の超音波カッター装置を用いれば、カッター5−2の切れ味を高めてスムーズに切断することができる超音波カッター装置が実現できている。なお、本発明の実施形態5のカッター5−2の刃先5−2aは、刃先5−2aを素材から削り出すときに、長さ方向の両端部を削り残して鈍部80L、80Rを形成している。
さらに、図28に戻り、図のように鈍部80L、80Rのそれぞれの下面80L−a、80R−aは、刃の無い平面になっていて、被切断物7を載置するアンビル6の表面に当たっても欠けないようにしている。
図30(a)と(b)は、本発明の実施形態5に係る超音波カッター装置の刃先5−2aを被切断物7に当てて切断作業をしているときの状態を示した図であるが、カッター5−2が被切断物のほとんどを切断して、刃先5−2aの端の鈍部80L、80Rがそれぞれアンビル6の表面に当たったときの状態を示している。
図30(a)では、カッター5−2が反時計回り方向に傾いて、鈍部80Lの下面80L−a(図面に記されていない)がアンビル6の表面に当たっている。下面80L−aとアンビル6の当接点Pは、力学でいう「支点」の役目を果たし、「力点」としての受圧部4dにかかる外力(F)が、「作用点」となる被切断物7の表面を押す。そして、カッターは時計回り方向に傾いていくことで、刃先5−2aが被切断物7を押し切ってアンビル6の表面にあたる。
図30(b)では、カッター5−2が時計回り方向に傾いて、鈍部80Rの下面80R−a(図面に記されていない)がアンビル6の表面に当たっている。下面80R−aとアンビル6の当接点Pは、力学でいう「支点」の役目を果たし、「力点」としての受圧部4dにかかる外力(F)が、「作用点」となる被切断物7の表面を押す。そして、カッター5−2は反時計方向に傾いていくことで、刃先5−2aが被切断物7を押し切ってアンビル6の表面にあたる。
このように、本発明では、常に、ハンドル部4b−1の受圧部4dに加わる外力が、カッターの刃の無い鈍部80L、80Rを含む刃先の長さ方向の範囲内で、カッターの刃先5−2aの長さ方向と交差させているので、この外力によって、常にカッターの刃先5−2aを被切断部に押し付ける方向に作用させることができる。すなわち、ハンドル部4bの受圧部4dに加わる外力(F)は専らカッターの刃先5−2aにかかり、刃先の長さ方向の範囲外に出ない。
そして、刃先を被切断物に、あるいは刃先を、被切断物を載置しているアンビルの表面に強く押し付けて、被切断物を完全に切断することができる。
特に、カッターの刃先の端の部分に、刃の無い鈍部を形成したものは、鈍部が力学の支点として機能するので、カッターの刃先の端が欠けないように保護している。
ちなみに、図31(a)から(d)を用いて、本発明のカッター5の鈍部80R、80Lの形成方法を説明する。図31(a)では、テープ状の薄いシートをカッター5の刃先5aの両端部分において、表から裏にかけてU字上に貼付して、鈍部81L、81Rを形成している。
図31(b)では、カッター5の刃先5aの両端部分において、表から裏にかけてU字状に例えばテフロン(登録商標)等の樹脂を焼き付けコーティングして鈍部82L、82Rを形成している。図31(c)は、金属の粒や細かい金属片を溶射したり溶接したりして、鈍部83L、83Rを形成している。図31(d)は、刃先5aの両端部分に圧力をかけて塑性変形させて、他の刃先部分より刃先を盛り上がらせて、鈍部84L、84Rを形成している。これらは、いずれも例示であり、他の方法を採用しても良い。
他の方法としては、例えば、カッターの形状は、刃先も端も同じ形状のままとして、刃先の端だけ特別な熱処理で金属組織を変えたり、その他の表面処理をしたりして、刃先の端が欠けない部分、即ち鈍部を形成するようにしてもよい。
(実施形態6)
実施形態1から5では、カッター5の両側面に鈍部80R、80L、81R、81L、82R、82L、83R、83L、84R、84Lを明確に示した図で説明したが、実施形態6では、カッター5の形状を、刃先も端も同じ形状のままとして、刃先の端だけ特別な熱処理で金属組織を変えたり、その他の表面処理をしたりして、刃先の端が欠けない部分、即ち鈍部を形成するようにしたときの形を示した。
実施形態6は、カッター5の形状が、実施形態1から5のカッターと違うだけであるので、各部の詳細な説明は省略する。
図32(a)は、本発明の実施形態6に係る超音波カッター装置の正面図である。(b)は同右側面図、(c)は同左側面図、(d)は同上面図、(e)は同下面図、(f)は同裏面図である。
ちなみにカッター5の形状は、被切断物7に応じて変わるので、図33に本発明の実施形態6に係る超音波カッター装置のカッターを想像線で示した。
図33(a)は、本発明の実施形態6に係る超音波カッター装置のカッターを想像線で示した正面図、(b)は同右側面図、(c)は同左側面図、(d)は同上面図、(e)は同下面図、(f)は同裏面図である。
参考までに、図34に本発明の実施形態6に係る超音波カッター装置を手(Ha)で持って使用する状態を示した。超音波カッター装置全体は大きく見えるが、カッター5の材料はジュラルミンやチタンのような軽量合金であり、ハウジングのハンドル部4bの材料も硬質プラスチックや木材であるので、片手(Ha)で持って操作することが出来る。
(実施形態7)
また、本発明の超音波カッター装置では、ハウジングの構造をハウジング本体部4aに対してハンドル部4bを着脱自在に取り付けるようにして、固定ネジなどで固定して、ハウジングの外側に突出させる構成にしている。
図35に、実施形態7の超音波カッター装置を示した。図35では、ハウジング本体部4aとハンドル部4baが切り離されているが、ハウジング本体部4aとハンドル部4baを当接部で当接して、固定ネジ85で両者を固定している。
必要により、固定ネジ85を外して、ハンドル部4baの代わりに別のハンドル部4bbをハウジング本体部4aの当接部に当接して、固定ネジ85で両者を固定すれば、ハンドル部4baから別のハンドル部4bbに交換することができる。必要により、ハウジング本体部4aから突出させるハンドル部4bの形を、図1で示した、超音波振動子1の軸芯に対してハンドル部4bが直交して突出する形、図24で示した、超音波振動子1の軸芯に対してハンドル部4bが傾斜して突出する形、図25で示した、超音波振動子1に対してL字型のハンドル部4b取り付いた形に組み替えることができる。
このように、本発明の超音波カッター装置は、形状あるいは材質の異なる他のハンドル部と交換可能にしている。なお、部品交換として形状および材質が同じ他のハンドルと交換してもよい。
(実施形態8)
また、本発明の超音波カッター装置では、超音波振動子に接続部で接続するカッターについて、形状あるいは材質の異なる他のカッターと交換可能にしている。すなわち、図1で示した、下面に刃先5aを持つ全体として正面から見て四角形タイプのもの、図18で示した、下に凸の曲面を持つ全体として正面から見て四角形タイプのもの、図28に示した、振動方向に長い刃先を持つ全体として正面から見て四角形の棒状タイプのもの、図31で示した、各種の鈍部を形成したもの、の中から、必要に応じて選んだカッターを超音波振動子に接続して、切断作業を行うことができる。
図36に、実施形態8の超音波カッター装置を示した。埋め込みボルト50の上半分は、右ネジ、下半分は左ネジを切ってある。先に超音波振動子1の下面に、埋め込みボルト50の上半分をネジ込んで、埋め込みボルト50の下半分を突出しておき、この埋め込みボルト50の突出している下半分に、上記したいずれかのカッターの接続部のメネジをねじ込み、超音波振動子1にカッターを一体に固定する。超音波振動子1の下面に突出した埋め込みボルト50の下半分に対して、取り付けたカッターを外し、他のカッターを取り付ければ、本発明の超音波カッター装置は、被切断物7に応じて、最も適した形状あるいは材質の異なる他のカッターと交換して、必要に応じた各種の切断作業を可能にしている。
(実施形態9)
なお、図1から図7を用いて説明した実施形態1では、ハンドル部4bを使用者が手で把持して、カッター5の刃先5aを被切断物7に押し当てる。そのため、刃先5aが硬い被切断物7bに当たったときにカッター5の刃先5aが超音波振動する平面が、被切断物7に対してふらつくことがある。
そこで、本発明の実施形態9に係る超音波カッター装置では、鈍部を刃先5aの方向と直交する方向に長くしている。そして、刃先5aの方向と直交する方向に所定の長さのある鈍部80L、80Rを、カッター5の刃先5aのふらつき防止部材としている。
図37(a)に、本発明の実施形態9に係る超音波カッター装置の超音波カッター本体部分の正面図を示した。図37(b)に、本発明の実施形態9に係る超音波カッター装置の超音波カッター本体部分の右側面図を示した。
図37が図1と違うのは、鈍部80L、80Rの刃先5aの方向と直交する方向の長さを所定の長さに長くした点である。鈍部80L、80Rは、図37(b)のように、所定の厚さのある逆T字型の形をしていて、鈍部80L、80Rの下面80L−a、80R−a(底面)の中央を凹ませ、両端を下方向に突出させている。
そのため、図38のように、カッター5を傾け、カッター5の一端の鈍部80Lの下面をアンビル60上のアンビルシート61に当てると、アンビルシート61の表面に、鈍部80Lの下面の両端がカッター5の刃先5aと直交する方向に位置決めされる。このことにより、アンビルシート61の表面に対する刃先5aの超音波振動する平面の角度が定まり、カッター5の刃先5aのふらつきが防止される。なお、所定の厚さのある逆T字型の形をした鈍部80L、80Rは、カッター5の材料から削り出す形成方法の他に、別部品として切削したものを、ろう付け等で一体にしてもよい。
また、カッター5の材料と別材料であるプラスチック部品等を貼り付けて形成してもよい。下面80L−a、80R−aの両端表面にクッション性をもたせるために、ゴム等の弾性部材を貼り付けておいてもよい。
図38に、本発明の実施形態9に係る超音波カッター装置の超音波カッター本体部分と揺動アーム付きアンビルを合体して、被切断物にカッターの刃先を押し付けようとしている状態を示した。
図38で、ハンドル4bの押圧部4dに押圧力を加えると、カッター5の刃先5aは、上記のようにアンビルシート61の表面に対して刃先5aの超音波振動する平面が定まった所定角度を保ったまま被切削物7を切断していく。なお、鈍部80L、80Rの刃先5aの方向と直交する方向の長さを所定の長さに長くしているため、図39のように、アンビルシート61の上に置いて手を離しても、超音波カッター装置が倒れないように、鈍部80Lと80Rが姿勢を保つ実用的な効果がある。
(実施形態9の第一の変形例)
実施形態9の第一の変形例では、図40に示したように、カッター5の刃先5aの方向と直交する方向に、ピン85R−cを設け、ピン85R−cに円筒部材85R−a、85R−bを嵌めている。図37では、カッター5の鈍部80L、80Rを所定の厚さのある逆T字型の形としたが、図40のような形でも、その他の形状としてもよい。
図40(a)には、本発明の実施形態9に係る超音波カッター装置の第一の変形例の超音波カッター本体部分の正面図を、図40(b)では、その右側面図を、図40(c)では、本発明の実施形態9に係る超音波カッター装置の第一の変形例の超音波カッター本体部分の鈍部の一部である円筒部材85R−a、85R−bを外したときの右側面図を示した。
実施形態9に係る超音波カッター装置の第一の変形例では、カット作業の必要により、同一のカッター5に対して、円筒部材85R−a、85R−bを他の材質や外径の異なるものに交換することができる。
(実施形態9の第二の変形例)
本発明の実施形態9の第二の変形例では、鈍部を刃先5aの方向と直交する方向に長くしたことに加えて、揺動自在な揺動アーム63をアンビル60aに取り付けている。そして、超音波カッター本体部分を揺動アーム63に取り付けて、揺動アーム63によりカッター5の動きを案内・規制して、刃先5aのふらつきを防止している。このことにより、刃先5aをアンビル6上の所定の位置に所定の角度で押し当てるようにしている。
図41に、本発明の実施形態9に係る超音波カッター装置の第二の変形例である、超音波カッター本体部分と揺動アーム付きアンビル60aを合体する前の分離した状態を示した外観斜視図を示した。
図41のカッターの鈍部の円筒部材の外周面には溝85L−dが掘ってあり、後述する揺動アーム63の支持爪63dに嵌めるようにしている。アンビル60aには、一対の孔あき突起部60b、60bが設けてあり、突起部60b、60bに対して揺動アーム63を軸62で軸支している。揺動アーム63aの先端には、ストッパー63b、U字溝63c、支持爪63dを設け、カッター5につけた鈍部85Lを一体に保持するようにしている。
図42(a)に、本発明の実施形態9に係る超音波カッター装置の第二の変形例の超音波カッター本体部分と揺動アーム付きアンビル60aを合体する前の分離した状態を示した。カッター5を左向きの太字矢印のように動かし、カッター5の左端面をストッパー63bに当て、右斜め向きの太字矢印のように動かして、カッターの鈍部の外周面の溝85L−dに揺動アーム63の支持爪63dを嵌めるようにしている。
図42(b)に、本発明の実施形態9に係る超音波カッター装置の第二の変形例の超音波カッター本体部分と揺動アーム付きアンビル60aを合体して、被切断物にカッターの刃先を押し付けようとしている状態を示した。
図42(b)では、揺動アーム63の支持爪63dがカッターの鈍部の外周面の溝85L−dに嵌まり、かつター5の左端面がストッパー63bに当たると、カッター5と揺動アーム63は一体に動く。超音波カッター本体部分と揺動アーム63が一体に動くと、アンビルシート61の表面に対して刃先5aは、所定角度を保ったまま動いて、被切削物7を切断する。
実施形態1から9で示したように、本発明による超音波カッター装置は、魚や肉、ケーキ、パン類などの食品や、古タイヤのようなゴムを切断するための超音波カッター装置に適用することができる。特に骨の付いている魚や肉、苺入りケーキ、補強部材が入っている古タイヤなど、柔らかい全体部分の中に硬い部分が含まれている被切断物7を切断するのに適した超音波カッター装置に適用することができる。なお、柔らかい被切断物7の中に硬い部分が含まれていなかったり、混在したりしていないときで、被切断物7が全体的に硬い場合、あるいは切りにくい場合の超音波カッター装置に適用することができる。
1 超音波振動子
2 超音波駆動手段
3 超音波制御手段
4 ハウジング
4a ハウジング本体部
4b ハンドル部
4c ハンドル中心軸
5 カッター
5a カッターの刃先
6 アンビル
6a アンビル台
6b アンビルシート
7 被切断物
7a 柔らかい被切断物
7b 硬い被切断物
8 支持手段
8−P1、8−P2、8−P3、8−P4 圧力付与空間
9 上下動手段
9a エアーシリンダー
9b 上下動手段のホルダー
10 抵抗力検出手段
41 位置検出手段
80 鈍部
80R 右端鈍部
80L 左端鈍部

Claims (14)

  1. 超音波振動子と、
    前記超音波振動子と接続する接続部を一端に備え、前記接続部のない他の端に被切断物を切断する刃先を備えたカッターと、
    前記接続部で接続した前記超音波振動子と前記カッターの前記超音波振動子に取り付けるハウジングと、を有し、
    前記ハウジングの外側には、前記カッターの刃先が振動する平面上にハンドル部を突出させ、当該ハンドル部の表面には、前記カッターの刃先の長さ方向の中央から所定距離だけ離れた位置で、刃先の長さ方向の範囲内で、前記カッターの刃先の長さ方向と交差する方向の外力を受ける受圧部を設け、
    前記超音波振動子に取り付けた前記ハウジングをハンドル部で支持した状態で、前記カッターの刃先を被切断物に向けて移動して当接させ、前記ハンドル部の受圧部に外力を加えたとき、前記カッターの刃先が、被切断物の表面から受ける反力と前記外力による偶力で、前記カッターの刃先が振動する平面上で傾いて当該刃先が被切断物の表面に当たる位置と当接角度を変えながら被切断物を切断する動作を行うように構成した超音波カッター装置。
  2. 前記カッターの刃先の端の部分に刃の無い鈍部を隣接して形成し、前記ハンドル部の表面には、前記カッターの刃先の長さ方向の中央から所定距離だけ離れた位置で、前記カッターの刃の無い鈍部を含む刃先の長さ方向の範囲内で、前記カッターの刃先の長さ方向と交差する方向の外力を受ける受圧部を設けた、請求項1に記載の超音波カッター装置。
  3. 前記カッターの刃先の端の部分に、刃の無い鈍部を形成した、請求項1に記載の超音波カッター装置。
  4. 前記鈍部は、刃先の長さ方向に対して直交方向に所定の長さの底面を有するものとした請求項2又は3に記載の超音波カッター装置。
  5. 前記ハンドル部が所定の範囲内で傾斜するように支持する支持手段を設け、
    前記ハンドル部を前記支持手段で支持した状態で、前記カッターの刃先が、被切断物の表面から受ける反力と前記外力による偶力により、所定の範囲内で傾くように構成した請求項1から4のいずれかに記載の超音波カッター装置。
  6. 前記ハンドル部が所定の範囲内で傾斜するように弾性的に支持する支持手段を設け、
    前記ハンドル部を前記支持手段で弾性的に支持した状態で、前記カッターの刃先が、被切断物の表面から受ける反力と前記外力による偶力により、所定の範囲内で傾くように構成した請求項1から4のいずれかに記載の超音波カッター装置。
  7. 前記支持手段を上下動させる上下動手段と、
    前記上下動手段の上下動を制御する上下動制御手段と、
    前記ハンドル部の姿勢を変更する姿勢変更手段と、
    当該姿勢変更手段を制御する姿勢制御手段と、
    少なくとも前記上下動手段を取り付けるフレーム部分を有するアンビルと、を設け、
    前記上下動制御手段で前記上下動手段の上下動を制御するとともに、
    当該姿勢変更手段と姿勢制御手段とで、前記ハンドル部の姿勢を変更する制御を行うように構成した請求項5又は6に記載の超音波カッター装置。
  8. 前記カッターが被切断物から受ける抵抗力を検出する抵抗力検出手段、を設け、
    前記抵抗力検出手段が所定の抵抗力を検出したときに、前記姿勢変更手段と前記姿勢制御手段とで前記ハンドル部の姿勢を変更する制御を行うように構成した請求項7に記載の超音波カッター装置。
  9. 前記上下動手段の上下動した位置を検出する位置検出手段、を設け、
    前記位置検出手段が、前記上下動手段が所定位置に到達したことを検出したときに、前記姿勢変更手段と前記姿勢制御手段とで前記ハンドル部の姿勢を変更する制御を行うように構成した請求項7又は8に記載の超音波カッター装置。
  10. 前記超音波振動子の振動方向と、前記カッターの刃先の長さ方向を、一つの一平面内で交差させた、請求項1から9のいずれかに記載の超音波カッター装置。
  11. 前記超音波振動子の振動方向と、前記カッターの刃先の長さ方向を、一つの一平面内で平行にした、請求項1から9のいずれかに記載の超音波カッター装置。
  12. 前記ハウジングの構造をハウジング本体部に対してハンドル部を着脱自在に取り付けて、前記ハウジングの外側に突出させる構成として、他のハンドル部と交換可能にした請求項1から11のいずれかに記載の超音波カッター装置。
  13. 前記超音波振動子に接続部で接続するカッターについて、他のカッターと交換可能にした請求項1から11のいずれかに記載の超音波カッター装置。
  14. 前記アンビルにアンビル台を設け、
    前記アンビル台の上にアンビルシートを載置するように構成した請求項7から11のいずれかに記載の超音波カッター装置。
JP2018108872A 2017-06-16 2018-06-06 超音波カッター装置 Pending JP2019000975A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017119105 2017-06-16
JP2017119105 2017-06-16

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2019000975A true JP2019000975A (ja) 2019-01-10

Family

ID=65005332

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018108872A Pending JP2019000975A (ja) 2017-06-16 2018-06-06 超音波カッター装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2019000975A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111390986A (zh) * 2020-03-20 2020-07-10 诺兰特新材料(北京)有限公司 橡胶物料的裁切装置

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5521832U (ja) * 1978-07-28 1980-02-12
JPH10217193A (ja) * 1997-01-30 1998-08-18 Bridgestone Corp 切断装置
JP2008030251A (ja) * 2006-07-27 2008-02-14 Nippon Shoryoku Kikai Kk バリ取り装置およびカッター刃
JP2010052128A (ja) * 2008-08-29 2010-03-11 Samsung Electro-Mechanics Co Ltd 切断装置
JP2013523476A (ja) * 2010-04-12 2013-06-17 ブランソン・ウルトラソニックス・コーポレーション 軟質材料を切断するための超音波システムおよび方法、ならびにこれらのための超音波用ブレードホーン
JP6074583B1 (ja) * 2016-03-08 2017-02-08 精電舎電子工業株式会社 線材の超音波たわみ振動装置、超音波切断装置、超音波洗浄装置、超音波分離装置、超音波付着物除去装置、超音波たわみ振動手段付きバルーンカテーテル装置。

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5521832U (ja) * 1978-07-28 1980-02-12
JPH10217193A (ja) * 1997-01-30 1998-08-18 Bridgestone Corp 切断装置
JP2008030251A (ja) * 2006-07-27 2008-02-14 Nippon Shoryoku Kikai Kk バリ取り装置およびカッター刃
JP2010052128A (ja) * 2008-08-29 2010-03-11 Samsung Electro-Mechanics Co Ltd 切断装置
JP2013523476A (ja) * 2010-04-12 2013-06-17 ブランソン・ウルトラソニックス・コーポレーション 軟質材料を切断するための超音波システムおよび方法、ならびにこれらのための超音波用ブレードホーン
JP6074583B1 (ja) * 2016-03-08 2017-02-08 精電舎電子工業株式会社 線材の超音波たわみ振動装置、超音波切断装置、超音波洗浄装置、超音波分離装置、超音波付着物除去装置、超音波たわみ振動手段付きバルーンカテーテル装置。

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111390986A (zh) * 2020-03-20 2020-07-10 诺兰特新材料(北京)有限公司 橡胶物料的裁切装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2019000974A (ja) 超音波カッター装置
JP4653371B2 (ja) 電気髭剃り器
JP7424831B2 (ja) 電気かみそり
KR100909181B1 (ko) 회전식 블레이드 조립체를 구비한 헤어 클리퍼
JP2013523476A (ja) 軟質材料を切断するための超音波システムおよび方法、ならびにこれらのための超音波用ブレードホーン
JP2019000975A (ja) 超音波カッター装置
JP7243958B2 (ja) 斜め切り超音波カッター装置
JPH08206914A (ja) アングル材切断装置
US20080148574A1 (en) Vibration razor
JP5062859B2 (ja) シート束切断装置
US6357121B1 (en) Scissors for cutting filamentary material, especially hair, uniformly without pinching or tearing
US5463942A (en) Motorized tool for slicing and tenderizing foods and method
CN207359213U (zh) 一种超声振动超薄切片刀座
KR102553535B1 (ko) 발골용 커터 모듈
JPH08118287A (ja) 冷凍魚などの切断処理装置
US3787970A (en) Bevelling tool
JP2003290672A (ja) ジョークラッシャ
JPH10337689A (ja) 食肉スライサー
JPS6355356B2 (ja)
KR20180015937A (ko) 초음파 커터 및 연마기
CN221271218U (zh) 一种电动刀具
CN2399175Y (zh) 一种厨用剪刀
JP4152938B2 (ja) スクライブ装置
JPH08132390A (ja) 冷凍魚などの切断処理具
JPH0622906B2 (ja) 糸状合成樹脂の超音波融着装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210511

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220324

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220405

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20221011