JP2018538551A - 癌幹細胞を単離する方法 - Google Patents

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Abstract

本発明は、結腸直腸癌幹細胞を検出及び任意付加的に単離する方法、研究目的の結腸直腸癌幹細胞を検出及び任意付加的に単離する方法並びに結腸直腸癌の治療を適合させるための予後値を定義する結腸直腸癌の再発リスク及び/又は悪性度のインビトロ診断法を行うための、第1の標識手段としての、フコースα1−2ガラクトース単位を認識するレクチンと、任意付加的な、結腸直腸癌幹細胞を標識する第2の手段、特にT抗原を認識するレクチンとの使用、及びフコースα1−2ガラクトース単位を認識するレクチンとT抗原を認識するレクチンとを含むキットとに関する。
【選択図】なし

Description

本発明は、癌幹細胞の単離の分野に関する。
結腸直腸癌(CRC)は、世界で3番目に頻度の高い疾患である。他の癌と同様に、それは、腫瘍塊の出現を引き起こす、健常組織(この場合は結腸粘膜)における異常な細胞増殖として要約することができる。腫瘍の発生、耐性機序及び再発を説明するために提唱される理論の1つは癌幹細胞の存在にある。放射線療法及び化学療法による治療からの腫瘍の治療エスケープは、腫瘍内でのこの細胞の存在に依存する。結果として、腫瘍組織内におけるこの細胞の検出が、腫瘍の悪性度レベルを定義する手段を構成する。したがって、癌幹細胞の特異的バイオマーカーの特徴付けは、癌の治療において診断的及び予後的に非常に重要である。しかしながら、他の腫瘍細胞から確実に癌幹細胞(CSC)を区別することができる特異的マーカーは、現在のところ存在しない。
数が少ないこと、及び特異的マーカーが存在しないことから、CSCを研究する上での大きな困難は、それらの単離及びそれらの特徴付けにある。グリコシル化タンパク質の修飾は、しばしば腫瘍進行と関連しており、よって、表面マーカーの探索において非常に価値があると考えられる。
したがって、結腸直腸癌幹細胞を検出及び/又は単離する方法の必要性が存在する。
本発明は、この必要性を満たす。
本発明は、結腸直腸癌幹細胞の表面上に発現するフコースα1−2ガラクトース単位を認識するレクチンを使用すると、この単位によってそれらの細胞の検出及び任意付加的に単離が可能になるという本発明者による実証に基づいている。
抗CD133抗体(T−AC133)がグラフトされた磁気ビーズ;グリコシル化マーカーCD133(プロミニン−1)を利用するMiltenyi Biotecから市販されているキット(CD133 MicroBead Kit);ストレプトアビジン及びビオチン化UEA−1(レクチンUEA−1)がグラフトされた磁気ビーズ;UEA−1/ジャカリン/ABA混合物(混合物1);及び、UEA−1/ジャカリン/ACA混合物(混合物2)を用いた、HT29細胞株の試料に関する癌幹細胞の分離の結果を示す。 UEA−1単独、2つのレクチン、又は等モル比の3つのレクチンUEA−1:ジャカリン:ACA混合物(混合物2)、又は6250:160:10のモル比のUEA−1:ジャカリン:ACA混合物を用いて細胞選別した後のEpcam High+/Epcam high−の比を示す。 UEA−1/ジャカリン/ABA混合物(混合物1S)及びUEA−1/ジャカリン/ACA混合物(混合物2S)と共に磁気ビーズを用いた、種々の結腸直腸癌細胞株に関する細胞選別の結果を示す。 Miltenyi Biotec AC133キット(T−AC133)、UEA−1/ジャカリン/ABA混合物(混合物1)又はUEA−1/ジャカリン/ACA混合物(混合物2)を用いて選別した細胞の、非選別細胞(T−)を基準としたクローン原性の試験結果を示す。Y軸はピクセルで表される2 ヌードマウスにおけるインビボでの、非選別細胞(T−、菱形)、UEA−1/ジャカリン/ACAを用いて単離した細胞(四角)及び選別後の「陰性」画分の細胞(癌非幹細胞、三角)のグラフト後の腫瘍増殖の結果を示す。結果は、時間(日数)に対する体積(Y軸)で表される。
第1の態様において、本発明は、結腸直腸癌幹細胞の検出及び任意付加的に単離のための標識手段としてのレクチンの使用に関する。
第2の態様において、本発明は、レクチンを用いた結腸直腸癌幹細胞の標識を含む、結腸直腸癌幹細胞を検出及び任意付加的に単離する方法に関する。有利には、本発明は、レクチンと、結腸直腸癌幹細胞を標識する少なくとも1つの第2の手段、特にT抗原を認識する少なくとも1つの第2のレクチン、特にT抗原を認識する2つのレクチンとの使用に関する。
第3の態様において、本発明は、レクチンと、結腸直腸癌細胞を検出及び任意付加的に単離する第2の手段とを含むキットに関する。
第4の態様において、本発明は、結腸直腸癌細胞の検出ステップ及び任意付加的の単離ステップを含む、結腸直腸癌の治療を適合させるための予後値を定義する結腸直腸癌の悪性度及び/又は再発リスクを診断する方法に関する。
本発明の第1の態様は、結腸直腸癌幹細胞の検出及び任意付加的に単離の方法を行うための、フコースα1−2ガラクトース単位を認識するレクチン、有利にはUlex Europaeus凝集素1(UEA−1)又はTrichosanthes Japonica凝集素II(TJA−II)の、第1の標識手段としての使用に関する。
本発明は、特に結腸直腸生体試料中で、結腸直腸癌幹細胞を検出及び任意付加的に単離するインビトロ法を行うための、フコースα1−2ガラクトース単位を認識するレクチン、有利にはUlex Europaeus凝集素1(UEA−1)又はTrichosanthes Japonica凝集素II(TJA−II)の、第1の標識手段としての使用に関する。
本発明はまた、特に腫瘍の動物モデル又はヒトモデルに対して、結腸直腸癌幹細胞を検出及び任意付加的に単離するインビボ法を行うための、フコースα1−2ガラクトース単位を認識するレクチン、有利にはUlex Europaeus凝集素1(UEA−1)又はTrichosanthes Japonica凝集素II(TJA−II)の、第1の標識手段としての使用に関する。
本発明に関して、「結腸直腸癌幹細胞を標識する手段」は、結腸直腸癌幹細胞の表面上に発現するマーカーに特異的に結合することができる物質であると理解されたい。標識手段は、具体的には、糖タンパク質、タンパク質又はグリカン等の抗原決定基に対する抗体であってもよい。
結腸直腸生体試料は、具体的には、結腸直腸癌に罹患した患者から採取した腫瘍生検、又はそのような癌を有する疑いのある患者から採取した生検であってもよい。
腫瘍生体試料は同様に、癌細胞株の注射によって動物、例えばマウス又はラットに誘導される結腸直腸癌細胞株又は腫瘍であってもよい。細胞株は、好ましくは結腸直腸癌細胞株である。この実施形態によれば、誘導された腫瘍は、結腸直腸癌幹細胞を含有し、有利には、結腸直腸癌幹細胞は、調査のために腫瘍の他の細胞から単離されている。
本発明に関して、「検出」は、結腸直腸組織内の結腸直腸癌幹細胞の存在を分光学的方法によって同定する行為であると理解されたい。
本発明に関して、「単離」は、結腸直腸腫瘍から、結腸直腸癌幹細胞が富化された細胞集団を得る行為であると理解されたい。本発明に関して、「富化」という用語は、癌幹細胞数/総細胞数の比が、フローサイトメトリーによるEpcam high+細胞/Epcam high−細胞の比によって予め決定されるように、少なくとも4、有利には少なくとも6、好ましくは少なくとも8、特に好ましくは少なくとも9である細胞集団を示す。
現在、結腸直腸癌幹細胞の単離のための基準製品は、Miltenyi Biotecから市販されている抗CD133抗体がグラフトされた磁気ビーズからなる。本発明の発明者は、結腸直腸癌幹細胞を単離するためには、このシステムよりもフコースα1−2ガラクトース単位を認識するレクチンがより効果的であることを実証した。
また、フコースα1−2ガラクトース単位を認識するレクチンと、結腸直腸癌幹細胞を標識する第2の手段とを組み合わせることによって、細胞を特に効果的に富化することができることも本発明者によって実証された。
本発明は、したがって、結腸直腸生体試料中の結腸直腸癌幹細胞を検出及び任意付加的に単離するための、フコースα1−2ガラクトース単位を認識するレクチンと、結腸直腸癌幹細胞を標識する第2の手段との使用にも関する。
本発明に関して、「結腸直腸癌幹細胞を標識する手段」は、結腸直腸癌幹細胞の表面上に発現するマーカーに特異的に結合することができる物質である。それは、具体的には抗体であってもよい。
結腸直腸癌幹細胞のマーカーの例として、CD133、CD44、CD166(ALCAM)、CD24、CD26、CD29、EpCAM、Oct−4及びSox−2を挙げることができる。
結腸直腸癌幹細胞を標識する第2の手段は、好ましくは、T抗原を認識するレクチン又はT抗原を認識するレクチンの混合物である。
有利な様式において、T抗原を認識する前記レクチンは、Agaricus Bisporus凝集素(ABA)、Amaranthus Caudatus 凝集素(ACA)及びジャカリンからなる群から選択される。
また、結腸直腸癌幹細胞を標識する第2の手段は、T抗原を認識するレクチンの混合物、特には、ABAとACAの混合物、ABAとジャカリンの混合物及びジャカリンとACAの混合物からなる群から選択されるT抗原を認識するレクチンの混合物、有利にはジャカリンとACAの混合物であってもよい。
一実施形態において、本発明は、UEA−1とABAの混合物、TJA−IIとABAの混合物、UEA−1とACAの混合物、TJA−IIとACAの混合物、UEA−1とジャカリンの混合物及びTJA−IIとジャカリンの混合物からなる群から選択される2つのレクチンの混合物の使用に関する。
別の実施形態において、本発明は、結腸直腸生体試料中の結腸直腸癌幹細胞を検出及び任意付加的に単離する方法を行うための、UEA−1とABAとACA;TJA−IIとABAとACA;UEA−1とABAとジャカリン;TJA−IIとABAとジャカリン;UEA−1とジャカリンとACA;TJA−IIとジャカリンとACAからなる群(有利にはUEA−1とABAとジャカリン;及びUEA−1とジャカリンとACA)から選択される3つのレクチンの混合物(好ましくはUEA−1とジャカリンとACAの混合物)の使用に関する。
有利には、3つのレクチンの混合物は、625〜12500:16〜320:1〜20、有利には5000〜7000:50〜250:5〜15、特に6250:160:10のモル比のフコースα1−2ガラクトース単位を認識するレクチン:ジャカリン:ABA又はACAからなる。
特定の実施形態において、レクチンは、有利には625〜12500:16〜320:1〜20、有利には5000〜7000:50〜250:5〜15、好ましくは6250:160:10のモル比のUEA−1とジャカリンとACAとである。
結腸直腸癌幹細胞を検出及び任意付加的に単離するために、レクチンを、前記細胞を検出及び任意付加的に単離する手段に直接的又は間接的に結合させる。
本発明に関して、「検出及び任意付加的に単離する手段」は、結腸直腸癌幹細胞に結合した標識手段の同定を可能にする物質又は物質の群であると理解されたい。前記検出手段は、例えば、フルオロフォア、発色団又は磁気ビーズである。結腸直腸癌幹細胞を単離することが望まれる場合、好ましくはフルオロフォア又は磁気ビーズが使用される。
前記検出及び任意付加的に単離する手段は、レクチンに直接的又は間接的に結合させてもよい。
本発明に関して、「直接的に結合した」は、検出及び任意付加的に単離する手段が標識手段に共有結合していることを意味するものと理解されたい。
本発明に関して、「間接的に結合した」は、検出手段が第2の物質に結合しており、第2の物質が標識手段を特異的に認識し該標識手段と十分に強い結合を形成して、結腸直腸癌幹細胞を検出及び任意付加的に単離することができることを意味するものと理解されたい。検出及び任意付加的に単離する手段は、具体的にはストレプトアビジン/ビオチン系であってもよい。
一実施形態において、検出及び任意付加的に単離する手段は、レクチンに共有結合したビオチン、及びストレプトアビジン、アビジン又は抗ビオチン抗体がグラフトされた磁気ビーズからなる。
本発明は、したがって、結腸直腸癌幹細胞を検出及び任意付加的に単離する方法を行うための、フコースα1−2ガラクトース単位を認識するビオチン化レクチンと、T抗原を認識する第1のビオチン化レクチンと、T抗原を認識する第2のビオチン化レクチンと、ストレプトアビジンがグラフトされた磁気ビーズとの使用に関する。有利には、前記レクチンは、好ましくは625〜12500:16〜320:1〜20の様々な比の、有利には5000〜7000:50〜250:5〜15、特に6250:160:10の比のUEA−1とジャカリンとABA又はACAとである。
別の実施形態において、検出及び任意付加的に単離する手段はフルオロフォアである。フルオロフォアは、レクチンに共有結合させることができるか、又はストレプトアビジン、アビジン若しくは抗ビオチン抗体と組み合わせることができ、この場合、レクチンはビオチン化されている。
フルオロフォアは、フローサイトメトリーに使用することができる任意のフルオロフォアであり得る。そのようなフルオロフォアは市販されている。それらは、例えば、Alexa Fluor 350、405、430、488、500、514、532、546、555、568、594、610、633、647、660、68r、700、750又は790、フルオレセインイソチオシアネート(FITC)、ローダミン、アロフィコシアニン(APC)及びフィコエリトリン(PE)である。フルオロフォアは、有利には、Alexa Fluor 488、Alexa Fluor 594又はAlexa Fluor 633である。
したがって、本発明は、結腸直腸癌幹細胞を検出及び任意付加的に単離する方法を行うための、フコースα1−2ガラクトース単位を認識するビオチン化レクチンと、T抗原を認識する第1のビオチン化レクチンと、T抗原を認識する第2のビオチン化レクチンと、ストレプトアビジン又は抗ビオチン抗体と結合させたフルオロフォアとの使用に関する。有利には、前記レクチンは、好ましくは625〜12500:16〜320:1〜20の様々な比の、有利には5000〜7000:50〜250:5〜15の、特に6250:160:10の比のUEA−1とジャカリンとABA又はACAとである。
したがって、本発明はまた、結腸直腸癌幹細胞を検出及び任意付加的に単離する方法を行うための、フコースα1−2ガラクトース単位を認識するレクチンと、T抗原を認識する第1のレクチンと、T抗原を認識する第2のレクチンとの使用にも関し、前記レクチンは、フルオロフォアと組み合わされる。有利には、前記レクチンは、好ましくは625〜12500:16〜320:1〜20の様々な比の、有利には5000〜7000:50〜250:5〜15の、特に6250:160:10の比のUEA−1とジャカリンとABA又はACAとである。
今日、特に、癌幹細胞に対して作用することが可能な新しい物質の証拠を提供するために、調査及び診断を目的としたこれらの細胞の研究は不可欠である。同様に、これらの細胞の研究は、個別化医療の領域においても特に有用である。
したがって、本発明は、有利には、結腸直腸癌幹細胞を単離するためのそれらの使用に関する。
結腸直腸癌幹細胞の検出、特にそれらの定量によっても、腫瘍の進行のリスクを評価することが可能になる。本発明は、したがって、結腸直腸癌の治療を適合させるための予後値を定義する結腸直腸癌の再発リスク及び/又は悪性度をインビトロで診断するための、前述の条件での、フコースα1−2ガラクトース単位を認識するレクチンと、任意付加的に、T抗原を認識する少なくとも1つのレクチンとの使用にも関する。
本発明の第2の目的は、結腸直腸生体試料中の癌幹細胞を、フコースα1−2ガラクトース単位を認識するレクチン、有利にはUEA−1又はTJA−IIで標識するステップを含む、結腸直腸癌幹細胞を検出及び任意付加的に単離するインビトロ法(I)に関する。
本発明による方法は、主なステップとして、フコースα1−2ガラクトース単位を認識するレクチンを用いた結腸直腸癌幹細胞の標識、又はフコースα1−2ガラクトース単位を認識するレクチンとT抗原を認識する少なくとも1つのレクチンとを用いた結腸直腸癌幹細胞の標識を含む。
本発明はまた、
(a)結腸直腸癌幹細胞が標識された生体試料を得るために、癌幹細胞を、フコースα1−2ガラクトース単位を認識するレクチンで標識するステップと、
(b)癌幹細胞が標識された生体試料を、細胞の検出及び任意付加的に単離する手段と接触させるステップと、
(c)結腸直腸癌幹細胞を検出するステップと、
(d)任意付加的に、結腸直腸癌幹細胞を単離するステップと、
を含む、結腸直腸癌幹細胞を検出及び任意付加的に単離するインビトロ法(Ia)にも関する。
一実施形態において、本発明による方法は、結腸直腸癌幹細胞を単離するために行われる。この単離ステップにより、例えば、再発及び転移の起源であることが多いこれらの癌幹細胞を排除することが可能な新たな治療を発見するために、特に結腸直腸腫瘍試料中に検出される結腸直腸癌幹細胞を調査することが可能になる。
したがって、本発明はまた、
(a)結腸直腸癌幹細胞が標識された生体試料を得るために、癌幹細胞を、フコースα1−2ガラクトース単位を認識するレクチンで標識するステップと、
(b)癌幹細胞が標識された生体試料を、細胞を検出及び任意付加的に単離する手段と接触させるステップと、
(c)結腸直腸癌幹細胞を検出するステップと、
(d)結腸直腸癌幹細胞を単離するステップと、
を含む、結腸直腸癌幹細胞を検出及び単離するインビトロ法(Ib)にも関する。
結腸直腸生体試料は、具体的には結腸直腸癌に罹患した患者から事前に得られた腫瘍生検であってもよい。同様に、生体試料は、結腸直腸癌に罹患している疑いのある患者の結腸直腸組織の生検であってもよい。同様に、腫瘍生体試料は、癌細胞株、特にヒト細胞株の注射によって動物、例えばマウス又はラットに誘導される結腸直腸癌細胞株又は腫瘍であってもよい。
ステップ(a)における結腸直腸癌幹細胞の標識の前に、細胞は、有利には、互いに解離される。この細胞の解離は、従来の手順に従って、例えば、細胞の表面上に発現するグリカン、特にフコースα1−2ガラクトース単位及びT抗原を変化させることなく、細胞を互いに解離させることが可能な1つ以上の酵素を用いて、行うことができる。細胞の解離は、例えば、Rock Diagnosisから市販されている混合物Liberase(登録商標)を用いて実施することができる。
本発明は、したがって、ステップ(a)の標識の前に、細胞を互いに解離するステップを含む、方法(I)、(Ia)又は(Ib)に関する。
一実施形態において、標識ステップ(a)は、第1の標識手段としてのフコースα1−2ガラクトース単位を認識するレクチンと、結腸直腸癌幹細胞を標識する第2の手段、有利にはT抗原を認識するレクチン又はT抗原を認識するレクチンの混合物とを用いて行われる。T抗原を認識するレクチンは、有利には、ABA、ジャカリン及びACAからなる群から選択される。
有利には、ステップ(a)の標識は、T抗原を認識するレクチンの混合物、特にはABAとACAの混合物、ABAとジャカリンの混合物及びジャカリンとACAの混合物からなる群から選択されるT抗原を認識するレクチンの混合物、有利には、ジャカリンとACAの混合物を用いて行われる。
本発明は、したがって、前述の方法(I)、(Ia)又は(Ib)に関し、標識ステップ(a)は、UEA−1とABAとACAの混合物;TJA−IIとABAとACAの混合物;UEA−1とABAとジャカリンの混合物;TJA−IIとABAとジャカリンの混合物;EA−1とジャカリンとACAの混合物;TJA−IIとジャカリンとACAの混合物からなる群、有利には、UEA−1とABAとジャカリンの混合物;及びUEA−1とジャカリンと及びACAの混合物から選択されるレクチンの混合物、好ましくは、UEA−1とジャカリンとACAとの混合物を用いて行われる。
標識ステップ(a)は、有利には、625〜12500:16〜320:1〜20の様々なモル比の、有利には5000〜7000:50〜250:5〜15の特に6250:160:10のモル比のフコースα1−2ガラクトース単位を認識するレクチン:ジャカリン:ABA又はACAの混合物を用いて行われる。レクチンの混合物は、好ましくは、625〜12500:16〜320:1〜20の様々なモル比、有利には5000〜7000:50〜250:5〜15、特に6250:160:10のモル比のUEA−1:ジャカリン:ABA又はACAからなり、特に、6250:160:10のモル比のUEA−1とジャカリンとACAの混合物である。
ステップ(b)において、生体試料を、上記のような検出及び任意付加的に単離する手段、すなわち、ストレプトアビジン、アビジン若しくは抗ビオチン抗体がグラフトされた磁気ビーズ(レクチンはビオチン化されている)、レクチンと共有結合したフルオロフォア、又はストレプトアビジン、アビジン若しくは抗ビオチン抗体と組み合わされたフルオロフォア(レクチンはビオチン化されている)と接触させる(ここで、フルオロフォアは上記のとおりである)。
細胞の検出ステップ(c)及び任意付加的な単離ステップ(d)は、有利には、フローサイトメトリー又は磁気的細胞選別等の、細胞を検出及び任意付加的に単離する従来技術を使用して行われる。
前述の方法において、ステップ(a)は、レクチンの混合物を用いて行われ、幹細胞は、有利には、フコースα1−2ガラクトース単位を認識するレクチンとT抗原を認識するレクチンとによって同時に標識される。
別の実施形態において、生体試料中の結腸直腸癌幹細胞の標識は、フコースα1−2ガラクトース単位を認識するレクチンと、T抗原を認識するレクチン又はT抗原を認識するレクチン混合物とを用いて逐次的に行われる。
この実施形態において、本発明による方法は、したがって、
(a)結腸直腸癌幹細胞がフコースα1−2ガラクトース単位を認識するレクチンによって標識された試料を得るために、結腸直腸癌幹細胞を、フコースα1−2ガラクトース単位を認識するレクチンで標識するステップと、
(b)フコースα1−2ガラクトース単位を認識するレクチンによって標識された細胞を検出及び単離するステップと、
(c)単離された結腸直腸癌幹細胞を、標識のための第2の手段、好ましくはT抗原を認識するレクチン又はT抗原を認識するレクチン混合物で標識するステップと、
(d)T抗原を認識するレクチン又はT抗原を認識するレクチン混合物による癌幹細胞を検出するステップと、
(e)結腸直腸癌幹細胞を単離するステップと、
を含む。
この他の実施形態において、フコースα1−2ガラクトース単位を認識するレクチンによって標識された癌幹細胞の単離ステップ(b)の後に、細胞増幅ステップが続いてもよい。よって、細胞の単離後、第2の標識手段、有利にはT抗原を認識するレクチン又はT抗原を認識するレクチンの混合物を用いた標識に供される前に、結腸直腸癌幹細胞の量を増加させることが可能な培地で細胞を培養することができる。またステップ(c)の後には、結腸直腸癌幹細胞の検出ステップ(d)及び単離ステップ(e)の前で、細胞増幅ステップが続いてもよい。
第2の標識手段がレクチンの混合物である場合、ステップ(c)は、T抗原を認識する第1のレクチンを用いて行うことができ、単離された標識細胞を、任意付加的に、細胞増幅ステップに供することができ、次いで、単離された細胞をT抗原を認識する第2のレクチンで標識することができる。
発明者は、フコースα1−2ガラクトース単位を認識するレクチン、特にUEA−1が、T抗原を認識するレクチン又はT抗原を認識するレクチンの混合物の任意付加的な存在下で、結腸直腸癌幹細胞を検出するばかりでなく、それらを単離することも、特に効果的に可能にすることを実証した。
本発明は、研究目的の結腸直腸癌幹細胞の調査に、例えば、例えばマウス又はラットにおける癌細胞株(特にヒト)の注射によって動物に誘導される結腸直腸癌細胞株又は腫瘍におけるこれらの細胞の調査に特に適合されている。
本発明は、同様に、特に疾患及び/又は治療のモニタリングにおいて、結腸直腸癌に罹患した患者における診断用途に特に適合されている。
結腸直腸癌幹細胞は、実際、化学療法治療に対するそれらの抵抗性のために腫瘍の再形成及び腫瘍の再発をもたらす、特定の細胞の集団である。本発明は、したがって、結腸直腸癌幹細胞の検出を可能にすることにより、腸直腸癌の再発リスクを評価することを可能にする。
腫瘍組織内の結腸直腸癌幹細胞の検出及び定量によって、同様に、癌の悪性度及びそれを発生する可能性を決定することが可能になる。
結腸直腸癌幹細胞の検出及び定量は、個別化医療手技においても誘導される。生体試料中の結腸直腸癌幹細胞の検出により、特に、治療の予後値を評価すること、及び必要に応じて治療を適合させることが可能になる。
本発明の第4の目的は、したがって、結腸直腸生体試料中の癌幹細胞を、フコースα1−2ガラクトース単位を認識するレクチン、有利にはUEA−1又はTJA−IIで標識するステップを含む、結腸直腸癌の治療調整のための予後値を定義するために結腸直腸癌の再発リスク及び/又は悪性度をインビトロで診断する方法、又は上記のようなフコースα1−2ガラクトース単位を認識するレクチンを含むキットにも関する。
本発明は、より具体的には、
(a)癌幹細胞が標識された生体試料を得るために、癌幹細胞を、第1の標識手段としてのフコースα1−2ガラクトース単位を認識するレクチンで標識するステップと、
(b)癌幹細胞が標識された生体試料を、細胞を検出及び任意付加的に単離する手段と接触させるステップと、
(c)結腸直腸癌幹細胞を検出及び任意付加的に定量するステップと、
(d)結腸直腸癌幹細胞の存在及び任意付加のその量から出発して、結腸直腸癌の治療調整を行うための予後値を定義するために結腸直腸癌の再発のリスク及び/又は結腸直腸癌の悪性度を推定するステップと、を含む、結腸直腸癌の治療調整を行うための予後値を定義するために結腸直腸癌の再発のリスク及び/又は結腸直腸癌の悪性度をインビトロで診断する方法に関する。
ステップ(a)は、フコースα1−2ガラクトース単位を認識するレクチンを単独で、又は上記のような第2の結腸直腸癌幹細胞標識手段、有利には、ABA、ジャカリン及びACAからなる群から特に選択されるT抗原を認識するレクチン若しくはABAとACAの混合物、ABAとジャカリンの混合物及びジャカリンとACAの混合物からなる群から特に選択されるT抗原を認識するレクチンの混合物(有利には、ジャカリンとACAの混合物)の存在下で用いて行うことができる。
本発明は、したがって、特に、結腸直腸癌の治療調整を行うための予後値を定義するために結腸直腸癌の再発のリスク及び/又は結腸直腸癌の悪性度をインビトロで診断する方法に関し、癌幹細胞を標識するステップは、UEA−1とABAとACAの混合物;TJA−IIとABAとACAの混合物;UEA−1とジャカリンとABAの混合物;TJA−IIとジャカリンとABAの混合物;UEA−1とジャカリンとACAの混合物;TJA−IIとジャカリンとACAの混合物からなる群(有利には、UEA−1とジャカリンとABAの混合物及びUEA−1とジャカリンとACAの混合物)から選択されるレクチンの混合物(好ましくは、UEA−1とジャカリンとACAの混合物)を用いて行われる。有利には、フコースα1−2ガラクトース単位を認識するレクチン:ジャカリン:ABA又はACAのモル比は、625〜12500:16〜320:1〜20と様々であり、有利には5000〜7000;50〜250:5〜15、特に6250:160:10のモル比である。
より有利には、レクチンは、625〜12500:16〜320:1〜20のモル比の、有利には5000〜7000;50〜250:5〜15の、特に6250:160:10のモル比の、UEA−1:ジャカリン:ABA又はACAである。
好ましい実施形態において、レクチンは、6250:160:10のモル比のUEA−1、ジャカリン、及びACAである。
一実施形態において、レクチンが、上記のような結腸直腸癌幹細胞を検出及び任意付加的に単離する手段に結合している。
本発明は、特に、結腸直腸癌の治療調整を行うための予後値を定義するために結腸直腸癌の再発のリスク及び/又は結腸直腸癌の悪性度をインビトロで診断する方法に関し、細胞を検出及び任意付加的に単離する手段は、ストレプトアビジン、アビジン若しくは抗ビオチン抗体がグラフトされた磁気ビーズ(レクチンはビオチン化されている);レクチンと共有結合的に結合したフルオロフォア;又はストレプトアビジン、アビジン若しくは抗ビオチン抗体と組み合わされたフルオロフォア(レクチンはビオチン化されている)からなる群から選択される。
本発明の診断方法は、特に、細胞の検出ステップ(c)及び任意付加的な単離ステップ(d)については、フローサイトメトリー、磁気的細胞選別又は免疫組織化学的検査を用いて行うことができる。細胞を検出及び任意付加的に単離する方法がフローサイトメトリーである場合、ストレプトアビジン、アビジン又は抗ビオチン抗体と組み合わせられるフルオロフォアは、有利にはAlexa Fluor 488又はAlexa Fluor 633である。細胞を検出及び任意付加的に単離する方法が免疫組織化学的検査である場合、ストレプトアビジン、アビジン又は抗ビオチン抗体と組み合わせられるフルオロフォアは、有利にはAlexa Fluor 488又はAlexa Fluor 594である。
本発明の第4の目的は、第1の標識手段としての、フコースα1−2ガラクトース単位を認識するレクチン、有利にはUEA−1又はTJA−IIと、結腸直腸癌幹細胞を標識する第2の手段とを含むキット、特に結腸直腸癌幹細胞を検出及び任意付加的に単離することを目的としたキットに関する。
結腸直腸癌幹細胞を標識する第2の手段は、有利には、T抗原を認識するレクチン又はT抗原を認識するレクチンの混合物、特にABA、ジャカリン及びACAからなる群から選択されるT抗原を認識するレクチン又はT抗原を認識するレクチンの混合物である。
一実施形態において、本発明によるキットは、第2の標識手段として、T抗原を認識するレクチンの混合物、特にABAとACAの混合物、ABAとジャカリンの混合物及びジャカリンとACAの混合物からなる群から選択される、T抗原を認識するレクチンの混合物、有利にはジャカリンとACAの混合物を含む。
本発明は、したがって、UEA−1とABAとACA;TJA−IIとABAとACA;UEA−1とABAとジャカリン;TJA−IIとABAとジャカリン;EA−1とジャカリンとACA;TJA−IIとジャカリンとACAから選択され、有利にはUEA−1とABAとジャカリン;及びUEA−1とジャカリンとACAから選択されるレクチン、好ましくはUEA−1とジャカリンとACAとを含むキットに関する。
本発明によるキットのレクチンは、それらを使用する時点で組み合わせるために独立した容器に存在していてもよく、又は直ぐに使用できる単一容器内で組み合わされていてもよい。
レクチンが直ぐに使用できる単一容器内で組み合わされている場合、レクチンの混合物は、有利には、625〜12500:16〜320:1〜20のモル比、有利には5000〜700:50〜250:5〜15のモル比、特に6250:160:10のモル比のフコースα1−2ガラクトース単位を認識するレクチン:ジャカリン:ABA又はACAからなる。
直ぐに使用できる単一容器内で組み合わされているレクチンの混合物は、有利には、625〜12500:16〜320:1〜20のモル比、有利には5000〜700:50〜250:5〜15のモル比、特に6250:160:10のモル比のUEA−1:ジャカリン:ABA又はACAからなる。
有利な実施形態において、本発明は、6250:160:10のモル比で、直ぐに使用できる単一容器内で組み合わされているUEA−1:ジャカリン:ABA又はACAの混合物を含むキットに関する。
本発明によるキットは、有利には、上記のような細胞を検出及び任意付加的に単離する手段を含むことができる。したがって、検出手段は、ストレプトアビジン、アビジン若しくは抗ビオチン抗体がグラフトされた磁気ビーズ(レクチンはビオチン化されている);レクチンと共有結合したフルオロフォア;又はストレプトアビジン、アビジン若しくは抗ビオチン抗体と組み合わされたフルオロフォア(レクチンはビオチン化されている)からなる。有利には、フルオロフォアは、フローサイトメトリーに使用することができる任意のフルオロフォアであり、有利にはAlexa Fluor 488又はAlexa Fluor 633である。
本発明は、したがって、
・フコースα1−2ガラクトース単位を認識するレクチンと、
・T抗原を認識する第1のレクチンと、
・T抗原を認識する第2のレクチンと、
・細胞を検出及び任意付加的に単離する手段と
を含むキットAにも関し、
前記レクチンは、UEA−1とジャカリンとABA又はACAとであり、有利には、625〜12500:16〜320:1〜20のモル比、有利には5000〜700:50〜250:5〜15のモル比、特に6250:160:10のモル比のUEA−1とジャカリンとABA又はACAとである。
第1の特定の実施形態において、本発明は、
・フコースα1−2ガラクトース単位を認識するビオチン化レクチンと、
・T抗原を認識する第1のビオチン化レクチンと、
・T抗原を認識する第2のビオチン化レクチンと、
・ストレプトアビジン、アビジン又は抗ビオチン抗体がグラフトされた磁気ビーズからなる、細胞を検出及び任意付加的に単離する手段と
を含むキットA1に関し、
前記レクチンは、UEA−1とジャカリンとABA又はACAとであり、有利には、625〜12500:16〜320:1〜20のモル比、有利には5000〜700:50〜250:5〜15のモル比、特に6250:160:10のモル比のUEA−1とジャカリンとABA又はACAとである。
キットは、有利には、
・ビオチン化UEA−1と、
・ビオチン化ABA又はビオチン化ACA、有利にはビオチン化ACAと、
・ビオチン化ジャカリンと、
・ストレプトアビジン、アビジン又は抗ビオチン抗体がグラフトされた磁気ビーズと
を含むキットA1−1である。
キットA1−1内の前記レクチンは、直ぐに使用できる単一容器内で組み合わされていてもよく、625〜12500:16〜320:1〜20、有利には5000〜7000;50〜250:5〜15、特に6250:160:10のビオチン化UEA−1:ビオチン化ジャカリン:ビオチン化ABA又はビオチン化ACAのモル比で、直ぐに使用できる単一容器内で組み合わされていてもよい。
第2の特定の実施形態において、本発明は、
・フコースα1−2ガラクトース単位を認識するビオチン化レクチンと、
・T抗原を認識する第1のビオチン化レクチンと、
・T抗原を認識する第2のビオチン化レクチンと、
・ストレプトアビジン、アビジン又は抗ビオチン抗体と組み合わされたフルオロフォアからなる、細胞を検出及び任意付加的に単離する手段と、
を含むキットA2にも関する。
フルオロフォアは、フローサイトメトリーに使用することができる任意のフルオロフォアであり得る。そのようなフルオロフォアは市販されている。それらは、例えば、Alexa Fluor 350、405、430、488、500、514、532、546、555、568、594、610、633、647、660、68r、700、750又は790、フルオレセインイソチオシアネート(FITC)、ローダミン、アロフィコシアニン(APC)及びフィコエリトリン(PE)である。フルオロフォアは、有利には、Alexa Fluor 488、Alexa Fluor 594又はAlexa Fluor 633である。
キットは、有利には、
・ビオチン化UEA−1と、
・ビオチン化ジャカリンと、
・ビオチン化ABA又はビオチン化ACA、有利にはビオチン化ACAと、
・ストレプトアビジン、アビジン又は抗ビオチン抗体と組み合わされたフルオロフォアと、
を含むキットA2−1である。
前記レクチンは、625〜12500:16〜320:1〜20のモル比の、有利には5000〜7000;50〜250:5〜15の、特に6250:160:10のビオチン化UEA−1:ビオチン化ジャカリン:ビオチン化ABA又はビオチン化ACAのモル比で、直ぐに使用できる単一容器内で組み合わされていてもよい。
キットはまた、
・フルオロフォアと、特に上記のようなフルオロフォアと組み合わせたフコースα1−2ガラクトース単位を認識するレクチンと、
・フルオロフォアと、特に上記のようなフルオロフォアと組み合わせたT抗原を認識する第1のレクチンと、
・フルオロフォアと、特に上記のようなフルオロフォアと組み合わせたT抗原を認識する第2のレクチンと、
を含むキットA3であってもよい。
キットは、有利には、
・フルオロフォアと、特に上記のようなフルオロフォアと組み合わせたUEA−1と、
・フルオロフォアと、特に上記のようなフルオロフォアと組み合わせたジャカリンと、
・フルオロフォアと、特に上記のようなフルオロフォアと組み合わせたABA又はACAと、
を含むキットA3−1である。
前記レクチンは、625〜12500:16〜320:1〜20、有利には5000〜7000;50〜250:5〜15、特に6250:160:10のフルオロフォアと組み合わせたUEA−1:フルオロフォアと組み合わせたジャカリン:フルオロフォアと組み合わせたABA又はフルオロフォアと組み合わせたACAのモル比で、直ぐに使用できる単一容器内で組み合わされていてもよい。
本発明はまた、結腸直腸癌幹細胞を検出及び任意付加的に単離する方法を行うための、上記のようなキットの使用にも関する。
本発明はまた、結腸直腸癌の治療を適合させるための予後値を定義する結腸直腸癌の再発リスク及び/又は悪性度をインビトロで診断するための、上記のようなキットの使用にも関する。
本発明の第5の目的は、結腸直腸生体試料中の癌幹細胞を検出及び任意付加的に単離する手段で修飾された、フコースα1−2ガラクトース単位を認識するレクチン、有利にはUEA−1又はTJA−IIで標識するステップを含む、結腸直腸癌幹細胞を検出及び任意付加的に単離するインビトロ法(I)に関する。
本発明による方法は、主要なステップとして、フコースα1−2ガラクトース単位を認識するレクチンを用いた結腸直腸癌幹細胞の標識、又はフコースα1−2ガラクトース単位を認識するレクチンとT抗原を認識する少なくとも1つのレクチンとを用いた結腸直腸癌幹細胞の標識を含む。
本発明はまた、
(e)結腸直腸癌幹細胞が標識された生体試料を得るために、結腸直腸癌幹細胞を検出及び任意付加的に単離する手段で修飾された、フコースα1−2ガラクトース単位を認識するレクチンで標識するステップと、
(f)癌幹細胞が標識された生体試料を、細胞を検出及び任意付加的に単離する手段と接触させるステップと、
(g)結腸直腸癌幹細胞を検出するステップと、
(h)任意付加的に、結腸直腸癌幹細胞を単離するステップと、
を含む、結腸直腸癌幹細胞を検出及び任意付加的に単離するインビトロ法(Ia)にも関する。
一実施形態において、本発明による方法は、結腸直腸癌幹細胞を単離するために行われる。この単離ステップにより、例えば、再発及び転移の起源であることが多い癌幹細胞を排除することが可能な新たな治療を発見するために、特に結腸直腸腫瘍試料中に検出される結腸直腸癌幹細胞を調査することが可能になる。
本発明は、したがって、
(e)結腸直腸癌幹細胞が標識された生体試料を得るために、結腸直腸癌幹細胞を検出及び任意付加的に単離する手段で修飾された、フコースα1−2ガラクトース単位を認識するレクチンで標識するステップと、
(f)癌幹細胞が標識された生体試料を、細胞を検出及び任意付加的に単離する手段と接触させるステップと、
(g)結腸直腸癌幹細胞を検出するステップと、
(h)結腸直腸癌幹細胞を単離するステップと、
を含む、結腸直腸癌幹細胞を検出及び単離するインビトロ法(Ib)にも関する。
結腸直腸生体試料は、具体的には、結腸直腸癌に罹患した患者から事前に得られた腫瘍生検であってもよい。同様に、生体試料は、結腸直腸癌に罹患している疑いのある患者の結腸直腸組織の生検であってもよい。同様に、腫瘍生体試料は、癌細胞株、特にヒト細胞株の注射によって動物、例えばマウス又はラットに誘導される結腸直腸癌細胞株又は腫瘍であってもよい。
ステップ(a)における結腸直腸癌幹細胞の標識の前に、細胞は、有利には、互いに解離される。この細胞の解離は、従来の手順に従って、例えば、細胞の表面上に発現するグリカン、特にフコースα1−2ガラクトース単位及びT抗原を変化させることなく、細胞を互いに解離させることが可能な1つ以上の酵素を用いることによって、達成することができる。細胞の解離は、例えば、Rock Diagnosisから市販されている混合物Liberase(登録商標)を用いて実施することができる。
本発明は、したがって、標識ステップ(a)の前に、細胞を互いに解離するステップを含む、方法(I)、(Ia)又は(Ib)である。
一実施形態において、標識ステップ(a)は、第1の標識手段としての、検出及び任意付加的に単離する手段で修飾された、フコースα1−2ガラクトース単位を認識するレクチンと、結腸直腸癌幹細胞を標識する第2の手段、有利には、検出及び任意付加的に単離する手段で修飾された、T抗原を認識するレクチン、又は検出及び任意付加的に単離する手段で修飾された、T抗原を認識するレクチンの混合物とを用いて行われる。T抗原を認識するレクチンは、有利には、ABA、ジャカリン及びACAからなる群から選択される。
有利には、標識ステップ(a)は、検出及び任意付加的に単離する手段で修飾された、T抗原を認識するレクチンの混合物、特にはABAとACAの混合物、ABAとジャカリンの混合物及びジャカリンとACAの混合物からなる群から選択される、T抗原を認識するレクチンの混合物、有利にはジャカリンとACAの混合物を用いて行われる。
本発明は、したがって、前述の方法(I)、(Ia)又は(Ib)に関し、標識ステップ(a)は、UEA−1とABAとACAの混合物;TJA−IIとABAとACAの混合物;UEA−1とABAとジャカリンの混合物;TJA−IIとABAとジャカリンの混合物;EA−1とジャカリンとACAの混合物;TJA−IIとジャカリンとACAの混合物からなる群、有利にはUEA−1とABAとジャカリンの混合物;及びUEA−1とジャカリンとACAの混合物から選択されるレクチンの混合物、好ましくはUEA−1とジャカリンとACAの混合物を用いて行われる。
標識ステップ(a)は、有利には、625〜12500:16〜320:1〜20の様々なモル比、有利には5000〜7000:50〜250:5〜15、特に6250:160:10のモル比のフコースα1−2ガラクトース単位を認識するレクチン:ジャカリン:ABA又はACAの混合物を用いて行われる。レクチンの混合物は、好ましくは、625〜12500:16〜320:1〜20の様々なモル比、有利には5000〜7000:50〜250:5〜15、特に6250:160:10のモル比のUEA−1:ジャカリン:ABA又はACAからなり、特に、6250:160:10のモル比のUEA−1とジャカリンとACAの混合物である。
ステップ(b)において、生体試料を、上記のような検出及び任意付加的に単離する手段、すなわち、ストレプトアビジン、アビジン若しくは抗ビオチン抗体がグラフトされた磁気ビーズ(レクチンはビオチン化されている)、レクチンと共有結合したフルオロフォア、又はストレプトアビジン、アビジン若しくは抗ビオチン抗体と組み合わされたフルオロフォア(レクチンはビオチン化されている)と接触させる(ここで、フルオロフォアは上記のとおりである)。
細胞の検出ステップ(c)及び任意付加的な単離ステップ(d)は、有利には、フローサイトメトリー又は磁気的細胞選別等の、細胞を検出及び任意付加的に単離する従来技術を使用して行われる。
前述の方法において、ステップ(a)は、レクチンの混合物を用いて行われ、幹細胞は、有利には、フコースα1−2ガラクトース単位を認識するレクチンとT抗原を認識するレクチンとによって同時に標識される。
別の実施形態において、生体試料中の結腸直腸癌幹細胞の標識は、フコースα1−2ガラクトース単位を認識するレクチンとT抗原を認識するレクチン又はT抗原を認識するレクチンの混合物とを用いて逐次的に行われる。
この実施形態において、本発明による方法は、したがって、
(f)結腸直腸癌幹細胞がフコースα1−2ガラクトース単位を認識するレクチンによって標識された試料を得るために、結腸直腸癌幹細胞を、検出及び任意付加的に単離する手段で修飾された、フコースα1−2ガラクトース単位を認識するレクチンで標識するステップと、
(g)フコースα1−2ガラクトース単位を認識するレクチンによって標識された細胞を検出及び単離するステップと、
(h)単離された結腸直腸癌幹細胞を、第2の標識手段、好ましくは検出及び任意付加的に単離する手段で修飾された、T抗原を認識するレクチン又は検出及び任意付加的に単離する手段で修飾された、T抗原を認識するレクチンの混合物で標識するステップと、
(i)T抗原を認識するレクチン又はT抗原を認識するレクチンの混合物により癌幹細胞を検出するステップと、
(j)結腸直腸癌幹細胞を単離するステップと、
を含む。
この別の実施形態において、フコースα1−2ガラクトース単位を認識するレクチンによって標識された癌幹細胞の単離ステップ(b)の後に、細胞増幅ステップが続いてもよい。よって、細胞の単離後、第2の標識手段、有利にはT抗原を認識するレクチン又はT抗原を認識するレクチンの混合物を用いた標識に供される前に、結腸直腸癌幹細胞の量を増加させることが可能な培地で細胞を培養することができる。またステップ(c)の後には、結腸直腸癌幹細胞の検出ステップ(d)及び単離ステップ(e)の前で、細胞増幅ステップが続いてもよい。
第2の標識手段がレクチンの混合物である場合、ステップ(c)は、T抗原を認識する第1のレクチンを用いて行うことができ、単離された標識細胞を、任意付加的に、細胞増幅ステップに供することができ、次いで、単離された細胞をT抗原を認識する第2のレクチンで標識することができる。
発明者は、フコースα1−2ガラクトース単位を認識するレクチン、特にUEA−1が、T抗原を認識するレクチン又はT抗原を認識するレクチンの混合物の任意付加的な存在下で、結腸直腸癌幹細胞を検出するばかりでなく、それらを単離することも、特に効果的に可能にすることを実証した。
本発明は、研究目的の結腸直腸癌幹細胞の調査に、例えば、癌細胞株、特にヒト癌細胞株の注射によって動物、例えばマウス又はラットに誘導される結腸直腸癌細胞株又は腫瘍におけるこれらの細胞の調査に、特に適合されている。
本発明は、同様に、特に疾患及び/又は治療のモニタリングにおいて、結腸直腸癌に罹患した患者における診断用途に特に適合されている。
結腸直腸癌幹細胞は、実際、化学療法治療に対する抵抗性のために腫瘍の再形成及び再発をもたらす、特定の細胞集団である。本発明は、したがって、結腸直腸癌幹細胞の検出を可能にすることにより、結腸直腸癌の再発リスクを評価することを可能にする。
腫瘍組織内の結腸直腸癌幹細胞の検出及び定量によって、同様に、癌の悪性度及び進行可能性を決定することが可能になる。
結腸直腸癌幹細胞の検出及び定量は、個別化医療手順にも含まれる。生体試料中の結腸直腸癌幹細胞の検出により、特に、治療の予後予測値を評価すること、及び必要に応じて治療を適合させることが可能になる。
本発明の第4の目的は、したがって、結腸直腸生体試料中の癌幹細胞を、検出及び任意付加的に単離する手段で修飾された、フコースα1−2ガラクトース単位を認識するレクチン、有利にはUEA−1又はTJA−IIで標識するステップを含む、結腸直腸癌の治療を適合させるための予後値を定義する結腸直腸癌の再発リスク及び/又は悪性度をインビトロで診断する方法、又は上記のような検出及び任意付加的に単離する手段で修飾された、フコースα1−2ガラクトース単位を認識するレクチンを含むキットにも関する。
本発明は、より具体的には、
(e)癌幹細胞が標識された生体試料を得るために、結腸直腸癌幹細胞を、検出及び任意付加的に単離する手段で修飾された、第1の標識手段としての、フコースα1−2ガラクトース単位を認識するレクチンで標識するステップと、
(f)癌幹細胞が標識された生体試料を、細胞の検出及び任意付加的に単離する手段と接触させるステップと、
(g)結腸直腸癌幹細胞を検出及び任意付加的に定量するステップと、
(h)結腸直腸癌幹細胞の存在及び任意付加的なその量から出発して、結腸直腸癌治療を適合させるための予後値を定義する結腸直腸癌の再発リスク及び/又は悪性度を推定するステップと、
を含む、結腸直腸癌治療を適合させるための予後値を定義する結腸直腸癌の再発リスク及び/又は悪性度をインビトロで診断する方法に関する。
ステップ(a)は、検出及び任意付加的に単離する手段で修飾された、フコースα1−2ガラクトース単位を認識するレクチンを単独で、又は上記のような結腸直腸癌幹細胞を標識する第2の手段、有利には、検出及び任意付加的に単離する手段で修飾された、T抗原を認識するレクチン、特にはABA、ジャカリン及びACAからなる群から選択されるT抗原を認識するレクチン、若しくは検出及び任意付加的に単離する手段で修飾された、T抗原を認識するレクチンの混合物、特にはABAとACAの混合物、ABAとジャカリンの混合物及びジャカリンとACAの混合物からなる群からに選択されるT抗原を認識するレクチンの混合物、有利には、ジャカリンとACAの混合物の存在下で行うことができる。
本発明は、したがって、特に、結腸直腸癌治療を適合させるための予後値を定義する結腸直腸癌の再発リスク及び/又は悪性度をインビトロで診断する方法に関し、癌幹細胞を標識するステップは、UEA−1とABAとACAの混合物;TJA−IIとABAとACAの混合物;UEA−1とジャカリンとABAの混合物;TJA−IIとジャカリンとABAの混合物;UEA−1とジャカリンとACAの混合物;TJA−IIとジャカリンとACAの混合物からなる群から、有利にはUEA−1とジャカリンとABAの混合物;及びUEA−1とジャカリンとACAの混合物から選択される、検出及び任意付加的に単離する手段で修飾された、レクチンの混合物、好ましくはUEA−1とジャカリンとACAの混合物を用いて行われる。有利には、フコースα1−2ガラクトース単位を認識するレクチン:ジャカリン:ABA又はACAのモル比は、625〜12500:16〜320:1〜20と様々であり、有利には5000〜7000;50〜250:5〜15、特に6250:160:10のモル比である。
より有利には、レクチンは、625〜12500:16〜320:1〜20のモル比、有利には5000〜7000;50〜250:5〜15、特に6250:160:10のモル比のUEA−1:ジャカリン:ABA又はACAである。
好ましい実施形態において、レクチンは、6250:160:10のモル比のUEA−1とジャカリンとACAとである。
本発明は、特に、結腸直腸癌治療を適合させるための予後値を定義する結腸直腸癌の再発リスク及び/又は悪性度をインビトロで診断する方法に関し、細胞を検出及び任意付加的に単離する手段は、ストレプトアビジン、アビジン若しくは抗ビオチン抗体がグラフトされた磁気ビーズ(レクチンはビオチン化されている);レクチンと共有結合したフルオロフォア;又はストレプトアビジン、アビジン若しくは抗ビオチン抗体と組み合わされたフルオロフォア(レクチンはビオチン化されている)からなる群から選択される。
本発明の診断方法は、特に、細胞の検出ステップ(c)及び任意付加的な単離ステップ(d)については、フローサイトメトリー、磁気的細胞選別又は免疫組織化学的検査を用いて行うことができる。細胞を検出及び任意付加的に単離する方法がフローサイトメトリーである場合、ストレプトアビジン、アビジン又は抗ビオチン抗体と組み合わせられるフルオロフォアは、有利にはAlexa Fluor 488又はAlexa Fluor 633である。細胞を検出及び任意付加的に単離する方法が免疫組織化学的検査である場合、ストレプトアビジン、アビジン又は抗ビオチン抗体と組み合わせられるフルオロフォアは、有利にはAlexa Fluor 488又はAlexa Fluor 594である。
実施例1:結腸直腸癌幹細胞の単離プロトコル
I.必要な器具
試薬及び機器
−結腸直腸癌の癌幹細胞を特異的に標識するビオチン化混合物(Vector Laboratories社の個々のレクチンから調製)
−CELLection Biotin Binderキット(Invitrogen)
−磁石

緩衝液
−Versene(Invitrogen)
−緩衝液1:0.1%BSA(ウシ血清アルブミン)を含むPBS(Ca2+及びMg2+を含まないリン酸緩衝食塩水)、pH7.4
−緩衝液2:0.1%BSA(ウシ血清アルブミン)及び0.6%クエン酸ナトリウムを含むPBS(Ca2+及びMg2+を含まないリン酸緩衝食塩水)
−緩衝液3:1%のFCS(ウシ胎仔血清)、1mM CaCl2及び5mMのMgCl2を含むRPMI 1640、pH7.0〜7.4
II.実験期間
−細胞を調製するために20分
−細胞を標識するために20分
−標識された細胞をビーズとともにインキュベートするために20分
−CSCで富化されていない懸濁液を回収するために10分
−CSC/ビーズの結合を破壊するために15分
−目的のCSCで富化された懸濁液を回収するために5分
−合計:1時間30分
III.磁気選別による操作モード
1.細胞の調製。10分間37℃でVerseneを用いて細胞を支持体から剥離する。
2.細胞を数え、細胞数を1.107に調節する。
3.細胞懸濁液を300gで10分間遠心分離した後、上清を除去する。
4.非特異的部位のブロッキング。1mLの緩衝液2を加える。
5.細胞の標識。80μlの混合物を加え、混合物を10分間4℃でインキュベートする。
6.500μLの緩衝液2を加えて細胞を洗浄し、懸濁液を300gで10分間遠心分離し、上清を除去する。
7.ビーズ。細胞を1mLの緩衝液2に再懸濁した後、25μLの予め洗浄したビーズを加え、緩衝液1で再懸濁する。混合物を緩やかに撹拌しながら20分間4℃でインキュベートする。
8.CSCで富化されていない懸濁液の回収。その後、試験管を磁石上に2分間配置し、次いで上清を取り出し、上清を「falcon」試験管に保存する。その間、試験管は依然として磁石上に維持する。
9.試験管を磁石から外し、1mLの緩衝液1を加え、ボルテックスにより試験管を撹拌し、再び磁石上に2分間配置した後、再度、ステップ8と同じ「falcon」試験管に上清を保存する。このステップを2回繰り返す。
10.依然としてビーズに結合している細胞を37℃に予熱した200μlの緩衝液3で再懸濁する。DNaseIからなる細胞/ビーズ結合を破壊する緩衝液を4μL加える。緩やかに撹拌しながら、周囲温度で15分間混合物をインキュベートする。
11.ピペットで5〜10回懸濁液を激しく撹拌して、細胞の遊離を促進する。
12.CSCで富化された懸濁液の回収。試験管を磁石上に2分間配置し、目的の細胞を含有する上清を、37℃に予熱した200μLの緩衝液3を含む試験管に移す。収率を高めるためにステップ11及び12を繰り返してもよい。
この実験を、UEA−1単独、2つのレクチンの混合物又はMiltenyi社のキットを用いて、結腸直腸癌細胞の他の4つの株に対して同様の条件下で行った。
これらの異なる試験の結果を図1〜3に提示する。
試験結果が示すように、UEA−1の単独又はT抗原を認識する1つ若しくは2つのレクチンとの混合での使用は、標準的方法(AC133)と比較して非常に明らかに向上した効率で結腸直腸癌幹細胞の単離を可能にする。
実施例2:クローン原性試験
クローン原性試験は、50単位/mLのペニシリン、50単位/mLのストレプトマイシン(Gibco)、及び2.4g/lの重炭酸ナトリウム、1MのHEPES緩衝液(Sigma Aldrich、Saint−Quentin−Fallavier,France)、1×プロゲステロン(Sigma Aldrich)、1×プトレシン(Sigma)、0.025g/mLヘパリン(Sigma Aldrich)、30%(m/v)グルコース(Sigma Aldrich,)、1×増殖添加剤B27(Invitrogen、Carlsbad,CA)、20ng/mL EGF(Sigma Aldrich)、20ng/mL塩基性ヒトFGF(Sigma Aldrich)、1×インスリン−トランスフェリン−亜セレン酸ナトリウム添加剤(Rock diagnostics、Meylan,France)を添加したMEM(Gibco)から構成される培地中で、6ウェルプレート中500細胞/cm2の密度で行った。
CO2雰囲気下37℃でのインキュベーション後、コロノスフェアの発生を観察し、ImageJ(登録商標)ソフトウェアを用いて定量した。
結果を図4のグラフに示す。
本発明に記載される方法に従って単離した癌幹細胞は、マーカーCD133の認識に基づくキットを用いて単離した細胞よりも大きな直径のスフェアの形成をもたらす。
本発明による方法は、したがって、現在利用可能であり、標準であると見なされている方法と比べて、はるかにより効果的に腫瘍を再形成することができる幹細胞を得ることを可能にする。
実施例3:インビボ腫瘍発生試験
Varnat Fら,EMBO Mol % Med.2009;1(6−7):338−351に記載される方法から適合させたインビボ試験を行った
このために、UEA−1/ジャカリン/ACAを用いて、又は該混合物により単離した陰性画分を用いて単離した3×106の細胞をヌードマウスの側腹部に皮下注射した。
対照マウスは、予め選別されていない細胞(HT−29株に由来する非選別細胞)の注射によって得た。
腫瘍が法規制値に達する前に、動物を屠殺し、腫瘍を調べる。
腫瘍寸法の増大の結果を図5に示す。
実施例4のインビトロ実験と同様に、結腸直腸癌幹細胞は非単離細胞よりも大きな体積を有する腫瘍の形成をもたらす。したがって、単離された細胞は、腫瘍イニシエーターである結腸直腸幹細胞で効果的に富化されている。

Claims (18)

  1. 結腸直腸癌幹細胞を検出及び任意付加的に単離するための、第1の標識手段としての、フコースα1−2ガラクトース単位を認識するレクチン、有利にはUEA−1又はTJA−IIの使用。
  2. フコースα1−2ガラクトース単位を認識するレクチンと、結腸直腸癌幹細胞の第2の標識手段、有利には、T抗原を認識するレクチン、特にABA、ジャカリン及びACA、又はT抗原を認識するレクチンの混合物、特にABAとACAの混合物、ABAとジャカリンの混合物及びジャカリンとACAの混合物からなる群から特に選択される混合物、有利にはジャカリンとACAの混合物から選択される第2の標識手段との請求項1に記載の使用。
  3. 前記レクチンが、結腸直腸癌幹細胞を検出及び任意付加的に単離する前記手段、有利には、レクチンがビオチン化されている場合のストレプトアビジン、アビジン若しくは抗ビオチン抗体がグラフトされた磁気ビーズ;レクチンと共有結合的に結合したフルオロフォア;又はレクチンがビオチン化されている場合のストレプトアビジン、アビジン若しくは抗ビオチン抗体と組み合わされたフルオロフォアからなる該手段に結合している、請求項1又は2のいずれか一項に記載の使用。
  4. ・フコースα1−2ガラクトース単位を認識するレクチンがビオチン化され、
    ・T抗原を認識する第1のレクチンがビオチン化され、
    ・T抗原を認識する第2のレクチンがビオチン化され、
    ・前記細胞を検出及び任意付加的に単離する手段が、ストレプトアビジンがグラフトされた磁気ビーズからなり、
    前記レクチンが、有利には、625〜12500:16〜320:1〜20、有利には5000〜7000:50〜250:5〜15、特に6250:160:10のモル比のUEA−1、ジャカリン、及びABA又はACAである、請求項1〜3のいずれか一項に記載の使用。
  5. 第1の標識手段として、フコースα1−2ガラクトース単位を認識するレクチン、有利にはUEA−1又はTJA−IIと、
    ABA及びACA;ABA及びジャカリン;並びにジャカリン及びACAからなる群から有利に選択されるT抗原を認識するレクチン、有利にはジャカリン及びACAと、
    を含むキット。
  6. 6250:160:10の比でUEA−1、ジャカリン及びACAを含む請求項5に記載のキット。
  7. 前記細胞を検出及び任意付加的に単離する手段、有利には、レクチンがビオチン化されている場合のストレプトアビジン、アビジン若しくは抗ビオチン抗体がグラフトされた磁気ビーズ、レクチンと共有結合的に結合したフルオロフォア、又はレクチンがビオチン化されている場合のストレプトアビジン、アビジン若しくは抗ビオチン抗体と組み合わされたフルオロフォアからなる手段を更に含む、請求項5〜6のいずれか一項に記載のキット。
  8. ・フコースα1−2ガラクトース単位を認識するビオチン化レクチンと、
    ・T抗原を認識する第1のビオチン化レクチンと、
    ・T抗原を認識する第2のビオチン化レクチンと、
    ・細胞を検出及び任意付加的に単離する手段、有利にはストレプトアビジンがグラフトされた磁気ビーズと、
    を含み、前記レクチンが、有利には、625〜12500:16〜320:1〜20、有利には5000〜7000:50〜250:5〜15、特に6250:60:10のモル比のUEA−1、ジャカリン、及びABA又はACAである、請求項5〜7のいずれか一項に記載のキット。
  9. 結腸直腸生体試料中の結腸直腸癌幹細胞を、フコースα1−2ガラクトース単位を認識するレクチンで、有利にはUEA−1又はTJA−IIで標識するステップを含む、結腸直腸癌幹細胞を検出及び任意付加的に単離するインビトロ法。
  10. (a)結腸直腸癌幹細胞が標識された生体試料を得るために、前記結腸直腸癌幹細胞を、フコースα1−2ガラクトース単位を認識するレクチンで標識するステップと、
    (b)前記癌幹細胞が標識された前記生体試料を、細胞を検出及び任意付加的に単離する手段と接触させるステップと、
    (c)前記結腸直腸癌幹細胞を検出するステップと、
    (d)任意付加的に、前記結腸直腸癌幹細胞を単離するステップと、
    を含む請求項9に記載の方法。
  11. 前記ステップ(a)が、第1の標識手段としてのフコースα1−2ガラクトース単位を認識するレクチンと、結腸直腸癌幹細胞を標識する第2の手段、有利には、ABA、ジャカリン及びACA、又はT抗原を認識するレクチンの混合物、特にABAとACAの混合物、ABAとジャカリンの混合物及びジャカリンとACAの混合物からなる群から選択される混合物、有利にはジャカリンとACAの混合物からなる群から選択される第2の標識手段とを用いて行われる、請求項9又は10のいずれか一項による方法。
  12. 前記レクチンが、6250:160:10のモル比のUEA−1、ジャカリン及びACAである、請求項11に記載の方法。
  13. 前記レクチンが、前記結腸直腸癌幹細胞を検出及び任意付加的に単離する手段、有利には、レクチンがビオチン化されている場合のストレプトアビジン、アビジン若しくは抗ビオチン抗体がグラフトされた磁気ビーズ、レクチンと共有結合的に結合したフルオロフォア、又はレクチンがビオチン化されている場合のストレプトアビジン、アビジン若しくは抗ビオチン抗体と組み合わされたフルオロフォアからなる手段に結合している、請求項12に記載の方法。
  14. 結腸直腸生体試料中の癌幹細胞を、フコースα1−2ガラクトース単位を認識するレクチンで、有利にはUEA−1又はTJA−IIで標識するステップを含む、結腸直腸癌の治療を適合させるための予後値を定義する結腸直腸癌の再発リスク及び/又は悪性度をインビトロで診断する方法。
  15. (a)癌幹細胞が標識された生体試料を得るために、前記癌幹細胞を、フコースα1−2ガラクトース単位を認識するレクチンで標識するステップと、
    (b)前記癌幹細胞が標識された前記生体試料を、細胞を検出及び任意付加的に単離する手段と接触させるステップと、
    (c)前記結腸直腸癌幹細胞を検出及び任意付加的に定量するステップと、
    (d)前記結腸直腸癌幹細胞の存在及び任意付加的のその量から、結腸直腸癌の治療を適合させるための予後値を定義する結腸直腸癌の再発のリスク及び/又は悪性度を推定するステップと、
    を含む請求項14に記載の診断方法。
  16. 前記ステップ(a)が、第1の標識手段としてのフコースα1−2ガラクトース単位を認識するレクチンと、結腸直腸癌幹細胞を標識する第2の手段、有利には、T抗原を認識するレクチン、特にABA、ジャカリン若しくはACA、又はT抗原を認識するレクチンの混合物、特に、ABAとACAの混合物、ABAとジャカリンの混合物又はジャカリンとACAの混合物、有利にはジャカリンとACAの混合物から選択される第2の標識手段とを用いて行われる、請求項14又は15に記載の診断方法。
  17. 前記レクチンが、6250:160:10のモル比のUEA−1、ジャカリン及びACAである、請求項16に記載の診断方法。
  18. 細胞を検出及び任意付加的に単離する前記手段が、レクチンがビオチン化されている場合のストレプトアビジン、アビジン若しくは抗ビオチン抗体がグラフトされた磁気ビーズ、レクチンと共有結合的に結合したフルオロフォア、又はレクチンがビオチン化されている場合のストレプトアビジン、アビジン若しくは抗ビオチン抗体と組み合わされたフルオロフォアからなる、請求項14〜17のいずれか一項に記載の診断方法。
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