JP2018535181A - ビス(フルオロスルホニル)−イミド及びこの塩を調製する方法 - Google Patents

ビス(フルオロスルホニル)−イミド及びこの塩を調製する方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、ビス(フルオロスルホニル)−イミドを調製する方法であって、ビス(クロロスルホニル)−イミド又はこの対応する誘導体から出発し、ビス(クロロスルホニル)−イミド又はこの対応する誘導体が、イソシアン酸クロロスルホニルの存在下でHFと反応し、水溶液からビス(フルオロスルホニル)−イミドを抽出するための、特定の抽出ステップを使用する方法に関する。本発明は、ビス(フルオロスルホニル)−イミド及びこの誘導体の特定の塩の調製にも有用である。

Description

本発明は、ビス(フルオロスルホニル)−イミドを調製する方法であって、ビス(クロロスルホニル)−イミド又はこの対応する誘導体から出発し、ビス(クロロスルホニル)−イミド又はこの対応する誘導体が、イソシアン酸クロロスルホニルの存在下でHFと反応し、方法が、水溶液からビス(フルオロスルホニル)−イミドを抽出するために、特定の抽出ステップを使用する、方法に関する。本発明は、ビス(フルオロスルホニル)−イミド及びこの誘導体の特定の塩の調製にも有用である。
以下の文章において、別段の記載がない限り、以下の意味が使用される:
ACN アセトニトリル;
CISI ビス(クロロスルホニル)−イミド、すなわち式(2)の化合物;
Figure 2018535181
CSI イソシアン酸クロロスルホニル、すなわち式(3)の化合物;
Figure 2018535181
CSOS、CSA クロロスルホン酸;
DCB ジクロロベンゼン、別段の記載がない限り、1,2−ジクロロベンゼンである;
DCE ジクロロエタン、別段の記載がない限り、1,2−ジクロロエタンである;
DCM ジクロロメタン;
DFACl ジフルオロ酢酸クロリド;
DFAF ジフルオロ酢酸フルオリド;
ハロゲン化物は、フッ化物、塩化物、臭化物又はヨウ化物を意味し、好ましくはフッ化物、塩化物又は臭化物を意味し、より好ましくはフッ化物又は塩化物を意味し、さらにより好ましくは塩化物を意味する;
ハロゲン F、Cl、Br又はI、好ましくはF、Cl又はBr、より好ましくはF又はCl;
HFSI ビス(フルオロスルホニル)−イミド、すなわち式(1)の化合物;
Figure 2018535181
LiFSI リチウムビス(フルオロスルホニル)−イミド、すなわち式(5)の化合物;
Figure 2018535181
Mp 融点;
MTBE メチル−tert−ブチルエーテル;
TEA トリエチルアミン;
THF テトラヒドロフラン;
MeTHF 2−メチルテトラヒドロフラン;
VN バレロニトリル;
wt%、重量% 重量パーセント。
本発明の目的において、蒸留及び蒸発は本質的に同じ意味であり、すなわち、揮発性化合物の気化であり、このことは、好ましくは前記揮発性化合物を混合物から除去するために実施される。蒸留と蒸発の差は、主に、前記気化に使用される装置の種類にある。したがって、蒸留及び蒸発の2つの用語は、別段の記載がない限り、本明細書において交換可能に使用される。
例えばLiFSIのようなビス(フルオロスルホニル)−イミドの塩は、電気化学的装置、例えばリチウムイオン電池の電解質の生成に使用される。HFSIは、ビス(フルオロスルホニル)−イミドの塩の生成に使用される中間体である。
US2013/0331609A1は、フルオロスルホニルイミドの金属塩を2ステップで生成する方法を開示しており、第1のステップでは、ジ(クロロスルホニル)イミドはフッ素化剤のNHFと反応して、アンモニウムジ(フルオロスルホニル)イミドをもたらし、第2のステップでは、アンモニウムジ(フルオロスルホニル)イミドはLiOHによりリチウムジ(フルオロスルホニル)イミドに転化される。第1のステップは溶媒の存在下で実施され、実施例ではアセトニトリルが使用されており、反応は、80〜84℃の還流条件下で4時間にわたって実施された。
WO2009/123328A1は、対応する対称及び非対称クロロスルホニルイミドと、11属から15属及び第4周期から第6周期(ヒ素及びアンチモンを除く)元素からなる群から選択される少なくとも1つの元素を含有するフッ化物化合物との反応によって、溶媒中に対称及び非対称フルオロスルホニルイミドの金属塩を調製する方法を開示しており、次にこれらの金属塩は、第2のステップにおいて、カチオン交換反応により様々なアミン並びに対称及び非対称フルオロスルホニルイミドの塩に転化される。
US2015/0246812A1は、対称及び非対称クロロスルホニルイミドから対称及び非対称フルオロスルホニルイミドを調製する方法を開示しており、反応は有機溶媒中で実施されている。
WO2015/012897A1は、HFを使用してCISIからFSIを生成する方法を開示しており、この反応により生成されるHClは、反応中に選択的に除去され、HFSIを少なくとも80%の収率で生成する。反応は、周囲(例えば、大気)圧で実施される。反応時間は、3時間よりはるかに長い。相当に長い反応時間及び反応中に反応混合物からHClを分離する必要性という両方の要件によって、反応を連続して実施する場合、反応中にHClを分離するために必要な装置とともに組み立てられた、特別な連続式撹拌槽型反応器(「CSTR」)が必要となる。単純な連続作動管型反応器により反応を実施することは、問題を引き起こす。
ClではなくBr及びIのFへの交換、すなわち、水素ビス(フルオロスルホニル)イミド(HFSI)を生成するためのフッ化水素による水素ビス(ハロスルホニル)イミド(HXSI)の転化も開示されており、ここでそれぞれのXは、独立してCl、Br又はIのような非フルオロハロゲン化物である。
WO2015/004220A1は、高温の連続反応によるイミドジスルホニル化合物の調製方法を開示している。
US7,919,629B2は、真空下での蒸留によって得た蒸留CISIと、HFとの反応を実施例10に開示しており、とりわけ、実施例において130℃で2時間により55%の収率を報告している。比較例(i)におけるこの実施例10の再現及びCSI含有量の測定は、真空下での前記蒸留によって得た出発材料CISIにおける0.3wt%のCSI残留含有量を明らかにした。本発明の実施例8は、顕著に高い収率の82%を示している。
Rolf Appel et al,Chemische Berichte,1962,95,1753−1755は、CSI及びCSOSからのCISIの調製を1755頁に開示している。最終生成物は、粗生成物の真空下での蒸留によって得ている。比較例(i)によると、残留含有量の0.3wt%は、真空下での蒸留後のCISIにおけるものであると推定されうる。
EP0055899A2は、CSI及びCSOSからのCISIの調製を実施例1に開示している。最終生成物は、粗生成物の真空下での蒸留によって得ており、次にこの蒸留生成物は、さらなる反応に使用される。比較例(i)によると、残留含有量の0.3wt%は、真空下での蒸留後のCISIにおけるものであると推定されうる。
EP2662332Aは、ジ(クロロスルホニル)イミドを酢酸エチル中のNHFと反応させることによるアンモニウムジ(フルオロスルホニル)イミドの調製方法を、実施例4開示している。
EP2660196Aは、ジ(クロロスルホニル)イミド及びNHF(HF)pの反応による、アンモニウムジ(フルオロスルホニル)イミドの調製方法を開示している。[0030]によると、反応は有機溶媒中において実施される、すなわち、使用前に好ましくは脱水される又は溶媒の不在下で実施される。実施例1は溶媒としてアセトニトリルを使用している。
EP2674395Aは、ジ(フルオロスルホニル)−イミドのアンモニウム塩を生成する方法を[102]に開示しており、アセトニトリル中の無水フッ化水素は、アンモニウムジ(クロロスルホニル)イミドと反応している。酢酸エチル及び水の添加の後、有機相が分離され、水相が酢酸エチルにより3回抽出された。抽出動作において得られた有機相が合わされ、合わされた有機相は水で洗浄され、アンモニウムジ(フルオロスルホニル)−イミドが有機相から単離された。アンモニウムジ(フルオロスルホニル)−イミドは、常に有機相に留まっている。
EP2505551A1は、ジ(クロロスルホニル)イミド及びZnFのフッ素化反応を実験例1に開示している。反応は酢酸ブチル中において実施されている。反応溶液は、反応後にアンモニア水に添加されている。2相が形成され、水相が除去され、所望のフルオロスルホニルイミドが、ジ(クロロスルホニル)イミドのアンモニウム塩の形態で有機相に存在する。
EP2578533A1は、ジ(クロロスルホニル)イミド及びZnFのフッ素化反応を実験例1−1に開示している。反応は酢酸ブチル中において実施されている。反応溶液は、反応後にアンモニア水に添加されている。2相が形成され、水相が除去され、所望のフルオロスルホニルイミドが、ジ(クロロスルホニル)イミドのアンモニウム塩の形態で有機相に存在する。
フッ素化反応において溶媒が必須にものとして要求されず、フッ素化反応において金属塩が必須なものとして要求されず、わずかなステップしか有しない、CISIから出発してビス(フルオロスルホニル)−イミドの塩を調製する方法であって、ビス(フルオロスルホニル)−イミドの塩を高収率で生成し、フッ素化反応がバッチ式、並びに連続反応器、また連続管型反応器による連続的な方式の両方である方法が必要であった。この方法は、HFによるフッ素化を可能にするはずであり、NHF又はZnFのようなHFではない他の形態のF源の使用を必要としないはずである。
この方法は、HFSIの調製方法に容易に組み込むことができるHFSIの精製を可能にするはずであり、例えば、水溶性不純物の除去を可能にする。
さらに、この方法は、アンモニア塩のようなHFSIの塩の形成が必須なこととして要求されずに、HFSIの調製及び精製を可能にするはずである。
さらに、この方法は、続くLiFSIのようなHFSIの塩の調製を可能にするはずである。この方法は、前記塩の高収率での調製を可能にするはずである。バッチ式、並びに連続反応器、また連続管型反応器による連続式の両方の実施を可能にするはずである。
この方法は、WO2015/012897A1に開示されているような、収率の向上のためにフッ素化反応中にHClの分離を必要としないはずであり、相対的に短い反応時間でフッ素化反応を実施することを可能にするはずである。
有機溶媒ではなく水からHFSIを精製することが可能であり、アンモニアの使用又はHFSIのアンモニウム塩の形成が必須なこととして要求されずに、有機溶媒により水からHFSIを抽出することが可能であることが、見出された。
この精製を、HFSIの調製及びHFSIの塩の調製に使用することができる。
HFSIの精製又は調製及びビス(フルオロスルホニル)−イミドの塩の調製のための本発明の方法は、CISIから出発することができ、中間体としてHFSIを介して進行することができ、フッ素化反応に溶媒を必要とせず、フッ素化反応に金属塩を必要とせず、HF形態のFを使用し、わずかなステップしか有さず、CISIにおけるHF及びその逆の場合の不十分な溶解性及び混和性にもかかわらずフッ素化反応において高収率でHFSIを生成し、フッ素化反応をバッチ式又は連続的な方式、また連続管型反応器の両方によって実施することができ、この方法は、とりわけフッ素化反応における短い反応時間によって特徴づけられる。
この方法は、フッ素化反応中に、フッ素化反応により形成されるHClの分離を必要とせず、依然として中間体HFSIを良好な収率でもたらす。このことは、WO2015/012897A1の開示の観点から予想外のことであった。さらに、HFとの反応にCSI含有CISIを使用することが、US7,919,629B2に開示されている蒸留によって得たCISIを使用するより有意に高い収率をもたらすことは、予想外であった。このことは、実施例8に対する比較例(i)によって本明細書に例示されている。
HFSIの調製においてCISIの使用を開示している従来技術はなく、このCISIは意図的にCSIを含有するが、従来技術の様々な調製はそうではなく、常にCISIの蒸留で終了しており、このことはさらなる使用のためにCISIを精製することを明らかに意味しており、そのような蒸留後のCSIの残留含有量は、わずか0.3wt%であることが測定された。CSIの存在下でHFSIの調製を実施する動機又は示唆も従来技術になく、CSIの存在がHFSIの収率を増加させうるという示唆は、従来技術にない。とりわけ電池におけるLiFSIの使用において、LiFSIの純度は重要な問題であり、様々な特許出願がこの要件を考慮に入れ、高純度のLiFSIを主張している。また、この理由によって当業者は、例えば蒸留により精製されず、したがってより多い量の不純物を含有し、これらの不純物がHFSIへの反応及びHFSIの塩への反応中に副産物を引き起こす、CISIによって開始することを、考慮しないであろう。これらの副産物は、電池に必要な高純度プロファイルのLiFSIを得るために分離される必要がある。
米国特許出願公開第2013/0331609号明細書 国際公開第2009/123328号 米国特許出願公開第2015/0246812号明細書 国際公開第2015/012897号 国際公開第2015/004220号 米国特許第7,919,629号明細書 欧州特許出願公開第0055899号明細書 欧州特許出願公開第2662332号明細書 欧州特許出願公開第2660196号明細書 欧州特許出願公開第2674395号明細書 欧州特許出願公開第2505551号明細書 欧州特許出願公開第2578533号明細書
Rolf Appel et al,Chemische Berichte,1962,95,1753−1755
フッ素化反応は、従来技術の開示と比較して、相対的に短い反応時間で実施することができ、このことは、フッ素化反応をバッチ式のみならず、連続的な方式、また連続管型反応器によっても実施することを可能にする。
(発明の要旨)
本発明の主題は、式(I)の化合物を調製する方法であって、
Figure 2018535181
ステップSTEP1、ステップSTEPMIX及びステップSTEPEXTRを含み、
STEP1は、反応REAC1−1を含み、
反応REAC1−1において、式(II)の化合物は、HFと、
Figure 2018535181
温度TEMP1−1で反応し、TEMP1−1は、少なくとも80℃であり、
REAC1−1の開始時に、式(III)の化合物が反応混合物に存在し、
Figure 2018535181
REAC1−1の開始時に反応混合物に存在する式(III)の化合物の量は、少なくとも0.5%であり、%は重量%であり、反応混合物の前記重量からHFの重量を除いた、REAC1−1の開始時の反応混合物の重量に基づいており、
Xは、X1又はX2と同一であり、
X1及びX2は、同一であり又は異なり、F、Cl、Br、I、RESF及びトリルからなる群から互いに独立して選択され、
ただし、残基X1及びX2の少なくとも一方が、Cl、Br又はIであり、
RESFは、フッ素化C1−9アルキルであり、フッ素化C1−9アルキルは、非置換であり又は置換基OCFで置換されており、
STEPMIXにおいて、式(I)の化合物は、混合MIXによって水と混合され、MIXは混合物MIXWATをもたらし、MIXWATは、式(I)の化合物と水の混合物であり、
STEPEXTRにおいて、式(I)の化合物は、抽出EXTRによってMIXWATから抽出され、EXTRは、有機溶媒SOLVORGによるMIXWATからの式(I)の化合物の抽出であり、SOLVORGは、水と二相系を形成する有機溶媒であり、
EXTRは、溶液SOLCOMP1の形態で式(I)の化合物をもたらし、SOLCOMP1は、SOLVORG中の式(I)の化合物の溶液である、方法である。
「フッ素化アルキル」は、少なくとも1つのHがFに交換されていることを意味する。
REAC1−1の反応生成物は、式(I)の化合物である。
好ましくは、
RESFは、フッ素化C1−6アルキルであり、フッ素化C1−6アルキルは非置換であり又は置換基OCFで置換されており、
より好ましくは、
RESFは、フッ素化C1−4アルキルであり、フッ素化C1−4アルキルは非置換であり又は置換基OCFで置換されており、
さらにより好ましくは、
RESFは、フッ素化C1−2アルキルであり、フッ素化C1−2アルキルは非置換である又は置換基OCFで置換されている。
とりわけ、本明細書における任意のRESFは、ペルフルオロアルキルである。
RESFの特定の実施形態は、例えば、CF、CHF、CHF、C、CHF、C、C、CF、C、CHF、C、C、CF、C、C、C、CF、C11、C10F、COCF、COCF、COCF、CFOCF、C13、C12F、C15、C17及びC19であり、
好ましくは、CF、CHF、CHF、フルオロエチル、ジフルオロエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、ペンタフルオロエチル、3,3,3−トリフルオロプロピル、ペルフルオロ−n−プロピル、フルオロプロピル、ペルフルオロイソプロピル、フルオロブチル、3,3,4,4,4−ペンタフルオロブチル、ペルフルオロ−n−ブチル、ペルフルオロイソブチル、ペルフルオロ−t−ブチル、ペルフルオロ−sec−ブチル、フルオロペンチル、ペルフルオロペンチル、ペルフルオロイソペンチル、ペルフルオロ−t−ペンチル、フルオロヘキシル、ペルフルオロ−n−ヘキシル及びペルフルオロイソヘキシルであり、
より好ましくは、トリフルオロメチル、ペンタフルオロエチル及びペルフルオロ−n−プロピルであり、
さらにより好ましくは、トリフルオロメチル及びペンタフルオロエチルである。
好ましくは、
X1及びX2は、同一であり又は異なり、F、Cl、Br、I、RESF及びトリルからなる群から互いに独立して選択され、RESFは好ましくはC1−6ペルフルオロアルキルであり、
より好ましくは、
X1及びX2は、同一であり又は異なり、F、Cl、Br、RESF及びトリルからなる群から互いに独立して選択され、RESFは好ましくはC1−6ペルフルオロアルキルであり、
さらにより好ましくは、
X1及びX2は、同一であり又は異なり、F、Cl及びRESFからなる群から互いに独立して選択され、RESFは好ましくはC1−4ペルフルオロアルキルであり、
とりわけ、
X1及びX2は、同一であり又は異なり、Cl及びRESFからなる群から互いに独立して選択され、RESFは好ましくはC1−2ペルフルオロアルキルであり、
さらにとりわけ、
X1及びX2は、同一であり又は異なり、互いに独立してCl又はCFである。
好ましくは、
Xは、F、Cl、Br、I、RESF及びトリルからなる群から選択される。
より好ましくは、
Xは、F、Cl、Br、I、RESF及びトリルからなる群から選択され、RESFは好ましくはC1−6ペルフルオロアルキルである。
さらにより好ましくは、
Xは、F、Cl、Br、I、RESF及びトリルからなる群から選択され、RESFは好ましくはC1−6ペルフルオロアルキルである。
とりわけ、
Xは、F、Cl及びRESFからなる群から選択され、RESFは好ましくはC1−4ペルフルオロアルキルである。
さらにとりわけ、
Xは、Cl及びRESFからなる群から選択され、RESFは好ましくはC1−2ペルフルオロアルキルである。
なおさらにとりわけ、
Xは、Cl又はCFである。
式(I)の化合物の特定の実施形態は、式(1)の化合物及び式(1−CF3)の化合物である。
Figure 2018535181
式(II)の化合物の特定の実施形態は、式(2)の化合物及び式(2−CF3)の化合物である。
Figure 2018535181
式(III)の化合物の特定の実施形態は、式(3)の化合物である。
式(III)の化合物もREAC1−1の間中に反応することができ、これが発生する場合、式(III)の化合物は、REAC1−1において開始時から終了時まで必ずしも存在しているとは限らない。このため、用語「REAC1−1の開始時に、式(III)の化合物が反応混合物に存在する」は、REAC1−1が式(III)の化合物の存在下で開始される場合又は式(III)の化合物がREAC1−1の開始時に反応混合物に存在する場合も含み、式(III)の化合物がREAC1−1において又はREAC1−1の間中に存在する場合も含み、式(III)の化合物の量がREAC1−1の間中に減少する場合も含む。
好ましくは、REAC1−1の開始時に反応混合物に存在する式(III)の化合物の量は、少なくとも0.5%であり、より好ましくは少なくとも0.75%であり、さらにより好ましくは少なくとも1%であり、とりわけ少なくとも2%であり、さらにとりわけ少なくとも3%であり、なおさらにとりわけ少なくとも4%であり、%は重量%であり、反応混合物の前記重量からHFの重量を除いた、REAC1−1の開始時の反応混合物の重量に基づいている。
好ましくは50%以下、より好ましくは25%以下、さらにより好ましくは15%以下、とりわけ12.5%以下、さらにとりわけ10%以下の式(III)の化合物が、REAC1−1の開始時に反応混合物に存在し、%は重量%であり、反応混合物の前記重量からHFの重量を除いた、REAC1−1の開始時の反応混合物の重量に基づいている。
下限のうちのいずれかを、REAC1−1の開始時に存在する式(III)の化合物の量の上限のうちのいずれかと組み合わせることができる。
好ましくは、REAC1−1は連続的な方法で実施される。
STEP1は、精製PUR1を含むことができ、PUR1において、式(I)の化合物は、抽出、蒸留、蒸発、膜補助分離又はこれらの組み合わせによって精製され、
好ましくは、蒸留又は蒸発によって精製される。
PUR1は、REAC1−1の後に実施される。
膜補助分離は、好ましくは膜補助透析蒸発若しくは蒸気透過、又は膜補助濾過である。
好ましくは蒸留又は蒸発は、フィルム蒸発器(film evaporator)、ワイプフィルム蒸発器(wiped film evaporator)、落下フィルム蒸発(falling film evaporation)、精留、フラッシュ蒸留、単経路蒸留又はこれらの組み合わせを使用して実施され、
より好ましくは蒸留又は蒸発は、落下フィルム蒸発、精留、ワイプフィルム蒸発器又はこれらの組み合わせを使用して実施され、
さらにより好ましくは蒸留又は蒸発は、精留又はワイプフィルム蒸発器と組み合わせた落下フィルム蒸発を使用して実施される。
好ましくは、PUR1は連続的に実施される。
本発明のさらなる主題は、式(I)の化合物を精製する方法であって、ステップSTEPMIX及びステップSTEPEXTRを含む、方法である。
好ましくは、MIXWATは、0.5〜50%、より好ましくは0.5〜35%、さらにより好ましくは0.5〜20%、とりわけ1〜10%、さらにとりわけ2〜8%の式(I)の化合物の含有量を有し、%は重量%であり、水及び式(I)の化合物の組み合わせた量に基づき、好ましくはMIXWATの重量に基づいている。
したがって、式(I)の化合物及び水は、水中に式(I)の化合物の前記含有量を得るような比で混合される。
MIXは、水を式(I)の化合物に投入すること又は式(I)の化合物を水に投入することによって、実施することができる
MIXは、バッチ式又は連続的な方法で実施することができ、好ましくは、MXは連続的に実施される。
好ましくは、MIXはミキサーを使用することにより、好ましくは静止ミキサーを使用することにより、好ましく実施される。そのようなミキサーは、当業者に知られている。
好ましくは、MIXは有機溶媒の不在下で実施される。
好ましくは、MIXは水以外の溶媒の不在下で実施される。
好ましくは、MIXは窒素を含有する有機塩基の不在下で実施される。
好ましくは、MIXは窒素を含有する有機塩基の塩の不在下で実施される。
好ましくは、MIXは有機塩基の不在下で実施される。
好ましくは、MIXは有機塩基の塩の不在下で実施される。
好ましくは、MIXは塩基の不在下で実施される。
好ましくは、MIXは塩基の塩の不在下で実施される。
好ましくは、MIXは、−5〜50℃の温度、より好ましくは0〜40℃の温度で実施される。
好ましくは、MIXは周囲圧で実施される。MIXを、高圧下において、好ましくは周囲圧から10bar、より好ましくは周囲圧から5bar、さらにより好ましくは周囲圧から2.5barの圧力下で実施することが可能である。
好ましくは、MIXの混合時間TIMEMIXは、1分間〜2時間、より好ましくは2分間〜1.5時間、さらにより好ましくは5分間〜1時間、とりわけ5分間〜30分間である。
別の好ましい実施形態において、TIMEMIXは5分間〜10時間である。
好ましくは、SOLVORGは、炭酸塩をベースとする溶媒、脂肪族エーテルをベースとする溶媒、エステルをベースとする溶媒、アミドをベースとする溶媒、ニトロをベースとする溶媒、硫黄をベースとする溶媒、ニトリルをベースとする溶媒、ケトンをベースとする溶媒及びこれらの混合物からなる群から選択される。
好ましくは、SOLVORGは、式(SOLVORG−I)の化合物、式(SOLVORG−II)の化合物、式(SOLVORG−III)の化合物、式(SOLVORG−IV)の化合物、式(SOLVORG−V)の化合物、式(SOLVORG−VI)の化合物、式(SOLVORG−VII)の化合物、式(SOLVORG−VIII)の化合物、式(SOLVORG−X)の化合物、式(SOLVORG−XI)の化合物及び式(SOLVORG−XII)の化合物からなる群から選択され、
Figure 2018535181
R1及びR2は、同一であり若しくは異なり、C1−4アルキルである、又は
R1及びR2は、一緒になってCHCH鎖を形成し、CHCH鎖は2個の酸素原子を接続し、それによって5員環を形成し、CHCH鎖は、非置換であり又は1つ若しくは2つのC1−4アルキル残基で置換されており、
好ましくは、
R1及びR2は、同一であり若しくは異なり、C1−2アルキルである、又は
R1及びR2は、一緒になってCHCH鎖を形成し、CHCH鎖は2個の酸素原子を接続し、それによって5員環を形成し、CHCH鎖は、非置換である又はC1−2アルキルで置換されており、
Figure 2018535181
R3及びR4は、同一であり又は異なり、互いに独立してC1−4アルキルであり、
mは、1、2、3又は4であり、
好ましくは、
R3及びR4は、同一であり又は異なり、互いに独立してC1−2アルキルであり、
mは、1又は2であり、
Figure 2018535181
R5及びR6は、同一であり又は異なり、互いに独立してC1−4アルキルであり、
mは、2、3又は4であり、
好ましくは、
R5及びR6は、同一であり又は異なり、互いに独立してC1−2アルキルであり、
mは、2又は3であり、
Figure 2018535181
R7及びR8は、同一であり又は異なり、互いに独立してC1−6アルキル又はC5−6シクロアルキルであり、
好ましくは、
R7及びR8は、同一であり又は異なり、互いに独立してC2−5アルキル又はCシクロアルキルであり、
Figure 2018535181
R9及びR10は、同一であり又は異なり、互いに独立してH又はC1−4アルキルであり、
R34は、O又はSOであり、
R40は、CH又はOであり、
好ましくは、
R9及びR10は、同一であり又は異なり、互いに独立してH又はメチルであり、
R34がSOである場合、R40はCHであり、
Figure 2018535181
R30は、H又はC1−4アルキルであり、
R31はC1−4アルキルであり、
好ましくは、
R30は、H又はC1−2アルキルであり、
R31はC1−4アルキルであり、
Figure 2018535181
R32は、H又はC1−2アルキルであり、
R35は、CH、CHCH又はN−C1−4アルキルであり、
好ましくは、
R32は、Hであり、
R35は、CH、CHCH又はN−CHであり、
Figure 2018535181
R36は、C1−2アルキル又はフェニルであり、
好ましくは、
R36は、メチル又はフェニルであり、
Figure 2018535181
R37は、C2−7アルキル又はフェニルであり、
好ましくは、
R37は、エチル、n−プロピル、イソ−プロピル、ブチル、ペンチル、ヘプチル又はフェニルであり、
Figure 2018535181
R38及びR39は、同一であり又は異なり、互いに独立してC1−4アルキルであり、
好ましくは、R38及びR39は一緒になって4又は7個のC原子を有し、
より好ましくは、R38及びR39は一緒になって4又は6個のC原子を有し、
さらにより好ましくは、R38及びR39は一緒になって5又は6個のC原子を有する。
好ましくは、炭酸塩をベースとする溶媒は、例えば、炭酸エチレン、炭酸プロピレン、炭酸ブチレン、炭酸ジメチル、炭酸エチルメチル及び炭酸ジエチルである。
好ましくは、脂肪族エーテルをベースとする溶媒は、例えば、ジメトキシメタン、1,2−ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、1,3−ジオキサン、4−メチル−1,3−ジオキソラン、シクロペンチルメチルエーテル、ジプロピルエーテル、ジエチルエーテル、メチル−t−ブチルエーテル、tert−アミルメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル及びトリエチレングリコールジメチルエーテルである。
好ましくは、エステルをベースとする溶媒は、例えば、ギ酸メチル、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸n−プロピル、酢酸イソプロピル、酢酸ブチル、プロピオン酸メチル、ガンマ−ブチロラクトン及びガンマ−バレロラクトンである。
好ましくは、アミドをベースとする溶媒は、例えばN−メチルオキサゾリジノンである。
好ましくは、ニトロをベースとする溶媒は、例えばニトロメタン及びニトロベンゼンである。
好ましくは、硫黄をベースとする溶媒は、例えばスルホラン及び3−メチルスルロランである。
好ましくは、ニトリルをベースとする溶媒は、例えば、プロピオニトリル、イソブチロニトリル、ブチロニトリル、バレロニトリル、カプロニトリル、カプリルニトリル及びベンゾニトリルである。
好ましくは、ケトンをベースとする溶媒は、例えば、3,3−ジメチル−2−ブタノン及び2,4−ジメチル−3−ペンタノンである。
より好ましくは、SOLVORGは、炭酸エチレン、炭酸プロピレン、炭酸ブチレン、炭酸ジメチル、炭酸エチルメチル、炭酸ジエチル、
ジメトキシメタン、1,2−ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、1,3−ジオキサン、4−メチル−1,3−ジオキソラン、シクロペンチルメチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジエチルエーテル、メチル−t−ブチルエーテル、tert−アミルメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエーテル、
酢酸エチル、酢酸n−プロピル、酢酸イソプロピル、酢酸ブチル、プロピオン酸メチル、ガンマ−ブチロラクトン、ガンマ−バレロラクトン、
N−メチルオキサゾリジノン、
プロピオニトリル、イソブチロニトリル、ブチロニトリル、バレロニトリル、カプロニトリル、カプリルニトリル、ベンゾニトリル、
3,3−ジメチル−2−ブタノン、2,4−ジメチル−3−ペンタノン及びこれらの混合物
からなる群から選択される。
さらにより好ましくは、SOLVORGは、炭酸エチレン、炭酸プロピレン、炭酸ブチレン、炭酸ジメチル、炭酸エチルメチル、炭酸ジエチル、
ジメトキシメタン、1,2−ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、1,3−ジオキサン、シクロペンチルメチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジエチルエーテル、メチル−t−ブチルエーテル、tert−アミルメチルエーテル、
酢酸エチル、酢酸n−プロピル、酢酸イソプロピル、酢酸ブチル、プロピオン酸メチル、
プロピオニトリル、イソブチロニトリル、ブチロニトリル、バレロニトリル、
3,3−ジメチル−2−ブタノン、2,4−ジメチル−3−ペンタノン及びこれらの混合物
からなる群から選択される。
とりわけ、SOLVORGは、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、ジイソプロピルエーテル、ジエチルエーテル、メチル−t−ブチルエーテル、tert−アミルメチルエーテル、
酢酸エチル、酢酸イソプロピル、酢酸ブチル、プロピオン酸メチル、
プロピオニトリル、イソブチロニトリル、ブチロニトリル、バレロニトリル、
3,3−ジメチル−2−ブタノン、2,4−ジメチル−3−ペンタノン及びこれらの混合物
からなる群から選択される。
さらにとりわけ、SOLVORGは、THF、MeTHF、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、メチル−t−ブチルエーテル、酢酸エチル、酢酸ブチル、バレロニトリル、3,3−ジメチル−2−ブタノン及び2,4−ジメチル−3−ペンタノンからなる群から選択される。
なおさらにとりわけ、SOLVORGは、THF、MeTHF、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、メチル−t−ブチルエーテル、酢酸エチル、酢酸tert−ブチル、バレロニトリル、3,3−ジメチル−2−ブタノン及び2,4−ジメチル−3−ペンタノンからなる群から選択される。
特に、SOLVORGは、THF、MeTHF、メチル−t−ブチルエーテル、酢酸エチル、酢酸tert−ブチル、バレロニトリル、3,3−ジメチル−2−ブタノン及び2,4−ジメチル−3−ペンタノンからなる群から選択される。
なお特に、SOLVORGは、メチル−t−ブチルエーテル又は酢酸ブチル又はバレロニトリルである。
さらになお特に、SOLVORGは、メチル−t−ブチルエーテル又は酢酸tert−ブチルである。
好ましくは、SOLVORGは低い沸点を有する。
好ましくはMIXWAT:SOLVORGの重量比は、0.5:1〜15:1であり、より好ましくは1:1〜10:1であり、さらにより好ましくは3:1〜8:1である。
EXTRは、1回を超えて実施することができ、好ましくは1、2、3、4又は5回実施することができ、より好ましくは1、2又は3回実施することができ、さらにより好ましくは1又は2回実施することができる。
EXTRは、バッチ式又は連続的な方法で実施することができ、好ましくは、EXTRは連続的に実施され、すなわち連続抽出方法によって実施される。連続抽出方法は、当業者に良く知られており、例えば、向流方法又は直交流方法である。
EXTRAが1回を超えて実施される場合、それぞれの抽出により得られた有機相は、EXTRの後に合わされる。
MIXWAT又はSOLCOMP1のような、方法において生じる物質の任意の溶液を濾過して、不溶性不純物を濾過することができる。そのような濾過は当業者に知られており、典型的なメッシュサイズは、0.1マイクロメートルから10マイクロメートルである。
SOLCOMP1のような、方法において生じる物質の任意の有機溶液を、水を用いた抽出によって精製することができ、これを1回又は1回を超えて実施することができる。これは、水溶性不純物を除去するために実施することができる。
式(I)の化合物は、当業者に周知の方法によって単離及び精製されうる。これらの方法には、抽出、蒸留、蒸発、膜補助透析蒸発又は膜補助濾過のような膜補助分離が含まれ、好ましくは単離及び精製は、フィルム蒸発器、ワイプフィルム蒸発器、落下フィルム蒸発、蒸留、精留、フラッシュ蒸留又は単経路蒸留を使用して、より好ましくはワイプフィルム蒸発器を使用して実施される。
好ましくは、あらゆる水が蒸発又は留去され、また水は膜分離によっても分離されうる。
好ましくは、あらゆるSOLVORGが、蒸発又は蒸留によって、除去される又は少なくとも部分的に除去される。
本発明の別の主題は、式(V)の化合物を調製する方法であって、
Figure 2018535181
n1は、1、2又は3であり、
Mは、アルカリ金属、アルカリ土類金属及びAlからなる群から選択され、
方法は、STEP1及びステップSTEP2を含み、
STEP1は、本明細書において定義されているとおりであり、この全ての実施形態のものであり、
STEP2において、式(I)の化合物のHは、Mに交換される、方法である。
STEP2は、STEP1の後に実施される。
この方法は、STEPMIX又はSTEPEXTRを必ずしも含むとは限らず、1つの実施形態において、この方法はSTEPMIXを含まず、別の実施形態において、この方法はSTEPEXTRを含まず、なお別の実施形態において、この方法は、STEPMIXを含まず、STEPEXTRを含まない。
好ましくは、
n1は、Mがアルカリ金属の場合、1であり、
n1は、Mがアルカリ土類金属の場合、2であり、
n1は、MがAlの場合、3である。
好ましくは、MはNa、K、Li、Mg及びAlからなる群から選択され、
より好ましくは、MはNa、K及びLiからなる群から選択され、
さらにより好ましくは、MはNa又はLiであり、
とりわけ、MはLiである。
式(V)の化合物の特定の実施形態は、式(5)の化合物及び式(5−CF3)の化合物である。
Figure 2018535181
本発明の別の主題は、式(V)の化合物を調製する方法であって、STEP1、STEPMIX、STEPEXTR及びSTEP2を含み、
STEP1、STEPMIX、STEPEXTR及びSTEP2は、本明細書において定義されているとおりであり、これらの全ての実施形態のものである、方法である。
本発明の別の主題は、式(I−AM)の化合物を調製する方法であって、
Figure 2018535181
化合物AMIは、N(R100)(R200)R300及びN(R400)R500からなる群から選択され、
R100、R200、R300は、同一であり若しくは異なっており、H、C1−6アルキル及びハロゲン化C1−6アルキルからなる群から選択され、又は
R100及びR200は、Nと一緒になって、飽和5員、6員、7員若しくは8員複素環式の環RINGAを形成しており、
R400及びR500は、Nと一緒になって、不飽和5員、6員、7員又は8員複素環式の環RINGBを形成しており、
RINGA及びRINGBは、N、O及びSからなる群から選択される1又は2個の追加の環内ヘテロ原子を有することができ、
RINGA及びRINGBは、非置換であり又はC1−6アルキル、ハロゲン化C1−6アルキル、C1−6アルコキシ及びハロゲンからなる群から選択される1、2若しくは3つの同一である若しくは異なっている置換基により置換されており、
方法は、STEP1及びステップSTEP2−1を含み、
STEP2−1において、式(I)の化合物のHは、H−AMIに交換され、
STEP1は、本明細書において定義されているとおりであり、この全ての実施形態のものである、方法である。
STEP2−1は、STEP1の後に実施される。
STEP2−1における式(I)の化合物のHのH−AMIへの交換は、式(I−AM)の化合物をもたらす。
H−AMIは、AMIのプロトン化形態である。
好ましくは、
R100、R200、R300は、同一であり若しくは異なっており、H、C1−4アルキル及びハロゲン化C1−4アルキルからなる群から選択され、又は
R100及びR200は、Nと一緒になって、飽和5員若しくは6員複素環式の環RINGAを形成しており、
R400及びR500は、Nと一緒になって、不飽和5員又は6員複素環式の環RINGBを形成しており、
RINGA及びRINGBは、N、O及びSからなる群から選択される1個の追加の環内ヘテロ原子を有することができ、
RINGA及びRINGBは、非置換であり又はC1−4アルキル、ハロゲン化C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、F、Cl及びBrからなる群から選択される1、2若しくは3つの同一である若しくは異なっている置換基により置換されており、
より好ましくは、
R100、R200、R300は、同一であり若しくは異なっており、H、C1−4アルキル及びハロゲン化C1−4アルキルからなる群から選択され、又は
R100及びR200は、Nと一緒になって、飽和5員若しくは6員複素環式の環RINGAを形成しており、
R400及びR500は、Nと一緒になって、不飽和5員又は6員複素環式の環RINGBを形成しており、
RINGA及びRINGBは、1個の追加の環内N原子を有することができ、
RINGA及びRINGBは、非置換であり又はC1−2アルキル、ハロゲン化C1−2アルキル、C1−2アルコキシ、F及びClからなる群から選択される1、2若しくは3つの同一である若しくは異なっている置換基により置換されており、
さらにより好ましくは、
R100、R200、R300は、同一であり又は異なり、H、C1−4アルキル及びハロゲン化C1−4アルキルからなる群から選択され、
とりわけ、
R100、R200、R300は、同一であり又は異なり、H、C1−4アルキル及びハロゲン化C1−4アルキルからなる群から選択され、
ただし、1つの置換基のみがHでありうる。
AMIの特定の実施形態は、NH、NHCH、NH(CH、N(CH、N(H)CHCH、NH(CHCH、TEA、ピロリジン、ピペリジン、ピロール、ピラゾール、イミダゾール及びピリジンからなる群から選択され、
ピロリジン、ピペリジン、ピロール、ピラゾール、イミダゾール及びピリジンは、非置換であり又はC1−2アルキル、F及びClからなる群から選択される1若しくは2つの置換基により置換されており、
AMIのさらに特定の実施形態は、NH、NHCH、NH(CH、N(CH、N(H)CHCH、NH(CHCH、TEA、ピロリジン、ピペリジン、ピロール、ピラゾール、イミダゾール及びピリジンからなる群から選択され、
ピロリジン、ピペリジン、ピロール、ピラゾール、イミダゾール及びピリジンは、非置換であり又は1若しくは2つのC1−2アルキル置換基により置換されており、
AMIのなおさらに特定の実施形態は、NH、NHCH、NH(CH、N(CH、N(H)CHCH、NH(CHCH、TEA、ピロリジン及びピペリジンからなる群から選択され、
ピロリジン及びピペリジンは、非置換であり又は1若しくは2つのC1−2アルキル置換基により置換されており、
AMIの大いになおさらに特定の実施形態は、NH、NHCH、NH(CH、N(CH、N(H)CHCH、NH(CHCH及びTEAからなる群から選択される。
置換ピリジンの例は、2−メチル−5−エチル−ピリジン、2−ピコリン、3−ピコリン及び4−ピコリンである。
AMIの特定の実施形態は、TEAである。
式(I−AMI)の化合物の特定の実施形態は、式(I−TEA)の化合物、式(1−AMI)の化合物、式(1−TEA)の化合物、式(1−AMI−CF3)の化合物及び式(1−TEA−CF3)の化合物である。
Figure 2018535181
本発明の別の主題は、式(I−AMI)の化合物を調製する方法であって、STEP1、STEPMIX、STEPEXTR及びSTEP2−1を含み、
STEP1、STEPMIX、STEPEXTR及びSTEP2−1は、本明細書において定義されているとおりであり、これらの全ての実施形態のものである、方法である。
好ましくは、STEP2−1は反応REAC2−1を含み、
REAC2−1は、式(I)の化合物とAMIとの反応である。
REAC2−1の反応生成物は、式(I−AMI)の化合物である。
REAC2−1は、バッチ式又は連続的な方法で実施することができ、好ましくは、REAC2−1は連続的に実施される。
好ましくは、AMIのモル量は、式(I)の化合物のモル量の0.5〜20倍、より好ましくは0.8〜10倍、さらにより好ましくは0.9〜5倍、さらにより好ましくは0.9〜3倍である。
別の好ましい実施形態において、AMIのモル量は式(I)の化合物のモル量の1〜10倍である。
好ましくは、REAC2−1は水性媒体中において実施され、より好ましくは水中において実施される。
好ましくは、水の重量は、式(I)の化合物の重量の0.5〜50倍、より好ましくは1〜25倍、さらにより好ましくは1〜10倍、とりわけ1〜5倍である。
好ましくは、REAC2−1は水中において、1〜12のpH、より好ましくは2〜12のpH、さらにより好ましくは4〜12のpH、とりわけ5〜11のpH、さらにとりわけ6〜11のpH、なおさらにとりわけ6〜10のpHで実施される。
別の好ましい実施形態において、REAC2−1は、水中において、2〜11のpH、さらにより好ましくは3〜11のpH、とりわけ3〜10のpH、さらにとりわけ4〜10pHで実施される。
好ましくは、pHはAMIの量によって調整され、pHは、さらなるAMI又はアルカリ金属水酸化物若しくはアルカリ土類金属水酸化物のような塩基の添加によってさらに調整されうる。
好ましくは、REAC2−1は温度TEMP2−1で実施され、TEMP2−1は、0〜100℃、より好ましくは5〜80℃、さらにより好ましくは10〜60℃、とりわけ10〜50℃、さらにとりわけ20〜50℃であり、別のより特別な実施形態において、10〜40℃である。
好ましくは、REAC2−1は周囲圧で実施され、周囲圧から10bar、より好ましくは周囲圧から5bar、さらにより好ましくは周囲圧から2.5barの圧力下でも実施されうる。
好ましくは、REAC2−1の反応時間TIME2−1は、1分間から2時間、より好ましくは2分間から1.5時間、さらにより好ましくは5分間から1時間、とりわけ5分間から30分間である。
別の好ましい実施形態において、TIME2−1は5分間から10時間である。
好ましくは、式(I)の化合物はAMIに投入される。
好ましくは、REAC2−1は水性媒体中において実施され、式(I−AMI)の化合物は、REAC2−1の後、溶媒EXTRSOLV2−1を用いた又はSOLVORGを用いた抽出EXTR2−1により水性媒体から抽出され、EXTR2−1は、溶液SOL−I−AMIの形態で式(I−AMI)の化合物をもたらし、SOL−I−AMIは、EXTRSOLV2−1又はSOLVORG中の式(I−AMI)の化合物の溶液であり、
EXTRSOLV2−1は、水と二相系を形成し、
SOLVORGは、本明細書において定義されているとおりであり、この全ての実施形態のものである。
したがってSTEP2−1は、好ましくはEXTR2−1を含む。
好ましくは、EXTRSOLV2−1は有機溶媒である。
好ましくは、EXTRSOLV2−1は低い沸点を有する。
好ましくは、EXTRSOLV2−1は、炭素塩をベースとする溶媒、脂肪族エーテルをベースとする溶媒、エステルをベースとする溶媒、アミドをベースとする溶媒、ニトロをベースとする溶媒、硫黄をベースとする溶媒、ニトリルをベースとする溶媒及びこれらの混合物からなる群から選択される。
好ましくは、炭酸塩をベースとする溶媒は、例えば、炭酸エチレン、炭酸プロピレン、炭酸ブチレン、炭酸ジメチル、炭酸エチルメチル及び炭酸ジエチルである。
好ましくは、脂肪族エーテルをベースとする溶媒は、例えば、ジメトキシメタン、1,2−ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、1,3−ジオキサン、4−メチル−1,3−ジオキソラン、シクロペンチルメチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジエチルエーテル、メチル−t−ブチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル及びトリエチレングリコールジメチルエーテルである。
好ましくは、エステルをベースとする溶媒は、例えば、ギ酸メチル、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸n−プロピル、酢酸イソプロピル、酢酸ブチル、プロピオン酸メチル、ガンマ−ブチロラクトン及びガンマ−バレロラクトンである。
好ましくは、アミドをベースとする溶媒は、例えばN−メチルオキサゾリジノンである。
好ましくは、ニトロをベースとする溶媒は、例えばニトロメタン及びニトロベンゼンである。
好ましくは、硫黄をベースとする溶媒は、例えばスルホラン及び3−メチルスルロランである。
好ましくは、ニトリルをベースとする溶媒は、例えば、プロピオニトリル、イソブチロニトリル、ブチロニトリル、バレロニトリル、カプロニトリル、カプリルニトリル及びベンゾニトリルである。
より好ましくは、EXTRSOLV2−1は、炭酸エチレン、炭酸プロピレン、炭酸ブチレン、炭酸ジメチル、炭酸エチルメチル、炭酸ジエチル、
ジメトキシメタン、1,2−ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、1,3−ジオキサン、4−メチル−1,3−ジオキソラン、シクロペンチルメチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジエチルエーテル、メチル−t−ブチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエーテル、
ギ酸メチル、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸n−プロピル、酢酸イソプロピル、酢酸ブチル、プロピオン酸メチル、ガンマ−ブチロラクトン、ガンマ−バレロラクトン、
N−メチルオキサゾリジノン、
プロピオニトリル、イソブチロニトリル、ブチロニトリル、バレロニトリル、カプロニトリル、カプリルニトリル、ベンゾニトリル及びこれらの混合物
からなる群から選択される。
さらにより好ましくは、EXTRSOLV2−1は、炭酸エチレン、炭酸プロピレン、炭酸ブチレン、炭酸ジメチル、炭酸エチルメチル、炭酸ジエチル、
ジメトキシメタン、1,2−ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、1,3−ジオキサン、シクロペンチルメチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジエチルエーテル、メチル−t−ブチルエーテル、
酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸n−プロピル、酢酸イソプロピル、酢酸ブチル、プロピオン酸メチル、
プロピオニトリル、イソブチロニトリル、ブチロニトリル、バレロニトリル及びこれらの混合物
からなる群から選択される。
とりわけ、EXTRSOLV2−1は、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、ジイソプロピルエーテル、ジエチルエーテル、メチル−t−ブチルエーテル、
酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸イソプロピル、酢酸ブチル、プロピオン酸メチル、
プロピオニトリル、イソブチロニトリル、ブチロニトリル、バレロニトリル及びこれらの混合物
からなる群から選択される。
さらにとりわけ、EXTRSOLV2−1は、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸イソプロピル、酢酸ブチル、プロピオン酸メチル、
プロピオニトリル、イソブチロニトリル、ブチロニトリル、バレロニトリル及びこれらの混合物
からなる群から選択される。
なおさらにとりわけ、EXTRSOLV2−1はバレロニトリルである。
1つの好ましい実施形態において、EXTRSOLV2−1又はSOLVORGの重量は、式(I)の化合物の重量の0.5〜50倍、より好ましくは1〜25倍、さらにより好ましくは1〜10倍である。
別の好ましい実施態様において、
[式(I−AMI)の化合物がREAC2−1の後に抽出される、水性媒体]:EXTRSOLV2−1の重量比、又は
[式(I−AMI)の化合物がREAC2−1の後に抽出される、水性媒体]:SOLVORGの重量比は、それぞれ、
0.5:1〜15:1であり、より好ましくは1:1〜10:1であり、さらにより好ましくは3:1〜8:1である。
1つの実施形態において、SOL−I−AMIを水を用いる抽出で精製して、水溶性不純物を除去することができる。
EXTR2−1は、1回を超えて実施することができ、好ましくは1、2、3、4又は5回実施することができ、より好ましくは1、2又は3回実施することができる。
EXTR2−1は、バッチ式又は連続的な方法で実施することができ、好ましくは、EXTRは連続的に実施され、すなわち連続抽出方法によって実施される。連続抽出方法は、当業者に良く知られており、例えば、向流方法又は直交流方法である。
EXTR2−1が1回を超えて実施される場合、有機相はEXTR2−1の後に組み合わされる。
式(I−AMI)の化合物は、当業者に周知の方法によって単離及び精製されうる。これらの方法には、抽出、蒸留、蒸発及び膜補助透析蒸発又は膜補助濾過のような膜補助分離が含まれる。
好ましくは、STEP2は反応REAC2を含み、
REAC2は、式(I)の化合物と化合物MET2との反応であり、
MET2は、M[OH]n1、アルカリ金属炭酸塩、炭酸水素塩及びハロゲン化物からなる群から、並びにアルカリ土類金属炭酸塩、炭酸水素塩及びハロゲン化物からなる群から選択され、
REAC2の反応生成物は、式(V)の化合物である。
好ましくは、MET2は、Na、K、Li、Mg又はAlの水酸化物、Na、K、Li又はMgの炭酸塩、Na、K、Li又はMgの炭酸水素塩及びNa、K、Li又はMgのハロゲン化物からなる群から選択され、
より好ましくは、MET2は、Na、K又はLiの水酸化物、炭酸塩、炭酸水素塩及びハロゲン化物からなる群から選択され、
さらにより好ましくは、MET2は、Liの水酸化物、炭酸塩、炭酸水素塩及びハロゲン化物からなる群から選択される。
水酸化物及びハロゲン化物は、MET2の好ましい実施形態であり、より好ましくは水酸化物である。
MET2は、結晶水を含有することができる。
MET2をそのままで、又は混合物MIX−Mとして使用することができ、MIX−Mは、MET2と、水、SOLVORGANT、EXTRSOLV2−1又はこれらの組み合わせとの混合物であり、
好ましくはMET2を混合物MIX−Mとして使用することができ、MIX−Mは、MET2と、水、SOLVORGANT、EXTRSOLV2−1又はこれらの組み合わせとの混合物である。
SOLVORGANTは、SOLVORG、ANTSOLV2又はこれらの混合物からなる群から選択され、
好ましくは、SOLVORGANTはSOLVORGであり、
SOLVORG、EXTRSOLV2−1及びANTSOLV2は、本明細書において定義されているとおりであり、これらの全ての実施形態のものである。
ANTSOLV2は、式(V)の化合物の不十分な溶解性を有する溶媒である。
ANTSOLV2は、式(V)の化合物の不十分な溶解性を有する任意の溶媒でありうる。
好ましくは、ANTSOLV2は有機溶媒である。
好ましくは、ANTSOLV2は、芳香族炭化水素をベースとする溶媒、脂肪族炭化水素をベースとする溶媒及びこれらの混合物からなる群から選択される。
好ましくは、芳香族炭化水素をベースとする溶媒は、非置換であり又はアルキル、アルコキシ及びハロゲンからなる群から選択される1つ以上の同一である若しくは異なっている置換基により置換されており、
より好ましくは、芳香族炭化水素をベースとする溶媒は、非置換であり又は置換基のC1−4アルキル、C1−4アルコキシ、F、Cl及びBrからなる群から選択される1、2、3若しくは4つの同一である若しくは異なっている置換基により置換されている。
典型的な芳香族炭化水素をベースとする溶媒は、非置換の又は置換されたベンゼン又はナフタレンであり、好ましくは、アニソール、トルエン、キシレン、クロロベンゼン又は1,2−ジクロロベンゼンのような非置換又は置換ベンゼンである。
好ましくは、脂肪族炭化水素をベースとする溶媒は、非置換であり、ペルハロゲン化されており又はアルキル、アルコキシ及びハロゲンからなる群から選択される1つ以上の同一である若しくは異なっている置換基により置換されており、
より好ましくは、脂肪族炭化水素をベースとする溶媒は、非置換であり、ペルハロゲン化されており又は置換基のC1−4アルキル、C1−4アルコキシ、F、Cl及びBrからなる群から選択される1つ以上の同一である若しくは異なっている置換基により置換されており、
ペルハロゲン化脂肪族炭化水素をベースとする溶媒は、好ましくは、ペルフッ素化又はペル塩素化又はペルフルオロ脂肪族炭化水素をベースとする溶媒である。
脂肪族炭化水素をベースとする溶媒の例には、パラフィン、イソパラフィン、アルキルシクロヘキサン及びシクロパラフィンが含まれる。
パラフィンの例には、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、デカン、ドデカン、ウンデカン、トリデカン及びパラフィン含有混合溶媒が含まれる。
パラフィン含有混合溶媒は、例えば、Nippon Oil Corporation製のNO.0 SOLVETNT Lである。
イソパラフィンの例には、イソヘキサン、イソオクタン、イソドデカン、イソヘキサデカン、低分子量ポリブテンLV−7(テトラヘキサマー(tetrahexamer)、数平均分子量約300)、LV−50(ヘキサエンネアマー(hexa−enneamer)、数平均分子量約450)、LV−100(オクタドデカマー(octa−dodecamer)、数平均分子量約500)[全て例えばNippon Oil Corporation製]、水素化型ポリブテンOH(オクタヘプタマー(octa−heptamer)、数平均分子量約350)、5H(ヘキサオクタマー(hexa−octamer)、数平均分子量約400)、10H−T(ヘプタデカマー(hepta−decamer)、数平均分子量約470)[全て例えばIdemitsu Kosan Co.,Ltd.製]及び一般に市販されているイソパラフィン含有混合溶媒(例えば、Idemitsu Kosan Co.,Ltd.のIP SOLVENT、Shell Chemicals Co.,Ltd.のSHELLSOL Tシリーズ、Exxon Chemicals K.K.のISOPERシリーズ)などが含まれる。
イソパラフィンは、例えば、Exxon Mobil Corporation製の「Isopar(商標)E」若しくは「Isopar(商標)G」又はMaruzen Petrochemical Co.,Ltd.製の「Marukasol R」である。
シクロパラフィンの例には、アルキルシクロヘキサンが含まれ、メチルシクロヘキサン、エチルシクロヘキサン、SWACLEAN 150(別名:C9及びC10シクロヘキサン混合物)[全て例えばMaruzen Petrochemical Co.,Ltd.製]、Naphtesolシリーズ及びCactus Solventシリーズ[全て例えばNippon Oil Corporation製]などの市販のナフテン溶媒が含まれる。
アルキルシクロヘキサンは、例えば、メチルシクロヘキサン、エチルシクロヘキサン、Cシクロヘキサン、C10シクロヘキサン、C11シクロヘキサンである。
直鎖パラフィン、イソパラフィン及びシクロパラフィンを含有する市販の混合溶媒を使用することも、可能である。
好ましくは、ペルハロゲン化されている又は1個以上の同一である若しくは異なっているハロゲン原子により置換されている脂肪族炭化水素をベースとする溶媒及び1個以上の同一である又は異なっているハロゲン原子により置換されている芳香族炭化水素をベースとする溶媒には、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン、トリクロロベンゼン、ジクロロメタン及びジクロロエタンが含まれ、
より好ましくは、クロロベンゼン、1,2−ジクロロベンゼン、ジクロロメタン及びジクロロエタンが含まれる。
とりわけ、ANTSOLV2は、1,2,4−トリメチルベンゼン、テトラリン、デカリン、パラフィン、イソパラフィン、シクロパラフィン、アルキルシクロヘキサン、アニソール、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン、トリクロロベンゼン、トルエン、キシレン、ジクロロメタン、ジクロロエタン及びこれらの混合物からなる群から選択され、
さらにとりわけ、ANTSOLV2は、1,2,4−トリメチルベンゼン、アルキルシクロヘキサン、アニソール、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン、トルエン、キシレン、ジクロロメタン、ジクロロエタン及びこれらの混合物からなる群から選択され、
なおさらにとりわけ、ANTSOLV2は、1,2,4−トリメチルベンゼン、メチルシクロヘキサン、エチルシクロヘキサン、Cシクロヘキサン、C10シクロヘキサン、アニソール、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン、トルエン、キシレン、ジクロロメタン、ジクロロエタ及びこれらの混合物からなる群から選択され、
特に、ANTSOLV2は、アニソール、ジクロロベンゼン、トルエン、キシレン、ジクロロメタン、ジクロロエタン及びこれらの混合物からなる群から選択され、
なお特に、ANTSOLV2は、1,2−ジクロロベンゼン、ジクロロメタン、ジクロロエタン及びこれらの混合物からなる群から選択される。
洗浄に使用される典型的な溶媒は、ジクロロメタン、ペンタン又はヘキサンであり、好ましくはジクロロメタンである。
1つの好ましい実施形態において、MIX−Mは水性溶液であり、すなわち、MET2が水性溶液として使用される。
好ましくは、MET2は、1wt%から飽和溶液まで、さらにより好ましくは、3wt%から飽和溶液までの水溶液として使用され、ここでwt%は水溶液の重量に基づいている。
好ましくは、MET2がLiOHである場合、MET2は1〜13wt%の水溶液として使用される。
MIX−MがMET2と水の混合物である場合、MIX−Mの調製に使用される水の重量は、MET2の重量の好ましくは0.5〜50倍、より好ましくは1〜25倍、さらにより好ましくは1〜12.5倍である。
別の好ましい実施形態において、MIX−Mは、MET2とSOLVORGANTの混合物である。
好ましくは、MIX−Mの調製に使用されるSOLVORGANTの重量は、MET2の重量の0.5〜50倍、より好ましくは1〜25倍、さらにより好ましくは1〜12.5倍である。
好ましくは、REAC2は温度TEMP2で実施され、TEMP2は、−20〜50℃であり、より好ましくは−10〜40℃であり、さらにより好ましくは−5〜40℃であり、とりわけ−4〜30℃であり、さらにとりわけ−3〜25℃である。
好ましくは、REAC2は周囲圧で実施され、周囲圧から10bar、より好ましくは周囲圧から5bar、さらにより好ましくは周囲圧から2.5barの圧力下でも実施されうる。
好ましくは、REAC2の反応時間TIME2は、0.01秒から5時間、より好ましくは0.1秒から4時間、さらにより好ましくは0.1秒から3時間である。
別の好ましい実施形態において、TIME2は5分間から10時間である。
REAC2は、バッチ式又は連続的な方法で実施することができる。好ましくは、REAC2は連続的に実施される。例えば、REAC2の連続装置は、抽出遠心分離機又は抽出カラムである。
1つの実施形態において、式(I)の化合物はSOLCOMP1の形態でREAC2に使用される。
したがって、本発明の別の主題は、式(V)の化合物を調製する方法であって、
STEP1及びSTEP2を含み、
STEP1及びSTEP2は、本明細書において定義されているとおりであり、これらの全ての実施形態のものであり、
REAC2において、MET2はそのままで、又は混合物MIX−Mとして使用され、
MIX−Mは、MET2とSOLVORGANT、EXTRSOLV2−1若しくはSOLVORGANT及びEXTRSOLV2−1の組み合わせとの混合物である、又は
MIX−Mは、MET2とSOLVORGANT、EXTRSOLV2−1若しくはSOLVORGANT及びEXTRSOLV2−1の組み合わせと、水との混合物である、又は
MIX−Mは、MET2と水の混合物であり、
1つの好ましい実施形態において、MIX−Mは、MET2とSOLVORGANT、EXTRSOLV2−1又はSOLVORGANT及びEXTRSOLV2−1の組み合わせとの混合物であり、より好ましくは、MIX−MはMET2とSOLVORGANTの混合物であり、さらにより好ましくは、MIX−MはMET2とSOLVORGの混合物であり、
別の好ましい実施形態において、MIX−Mは、MET2と水の混合物であり、
別の好ましい実施形態において、MET2はそのまま使用される、方法である。
本発明の別の主題は、式(V)の化合物を調製する方法であって、STEP1、STEP2−1及びステップSTEP2−2を含み、
STEP2−2において、式(I−AMI)の化合物のH−AMIは、Mに交換され、
STEP1、STEP2−1、AMI、H−AMI、式(I−AMI)の化合物及びMは、本明細書において定義されているとおりであり、これらの全ての実施形態のものである、方法である。
本発明の別の主題は、式(V)の化合物を調製する方法であって、STEP1、STEPMIX、STEPEXTR、STEP2−1及びSTEP2−2を含み、
STEP1、STEPMIX、STEPEXTR、STEP2−1及びSTEP2−2は、本明細書において定義されているとおりであり、これらの全ての実施形態のものである、方法である。
好ましくは、式(I)の化合物は、STEP1又はSTEPEXTRから得たものがREAC2又はREAC2−1に使用され、ここでSTEP1はPUR1を含むことができる。
好ましくは、MET2がREAC2にそのまま使用される場合、SOLVORGANT又はEXTRSOLV2−1のような溶媒は、REAC2の間中に又はREAC2の後に添加される。
好ましくは、STEP2−2は反応REAC2−2を含み、
REAC2−2は、式(I−AMI)の化合物とMET2との反応であり、
MET2は、本明細書において定義されているとおりであり、この全ての実施形態のものであり、この全ての使用形態のものである。
REAC2−2の反応生成物は、式(V)の化合物である。
n1が1である場合、MET2のモル量は、REAC2では式(I)の化合物のモル量又はREAC2−2では式(I−AMI)の化合物のモル量の、好ましくは1〜100倍、より好ましくは1〜50倍、さらにより好ましくは1〜10倍、とりわけ1〜5倍、さらにとりわけ1〜3倍、なおさらにとりわけ1〜2倍、特に1〜1.5倍、特に1〜1.2倍である。METが過剰量で使用されるか又は式(I)の化合物若しくは式(I−AMI)の化合物のそれぞれが過剰量で使用されるかは、結局は主に収率及び費用の問題であるので、n1が1である場合、MET2の下限モル量は、式(I)の化合物又は式(I−AMI)の化合物のそれぞれのモル量の1倍未満である可能性もある。例えば、n1が1である場合、MET2の下限モル量は、式(I)の化合物又は式(I−AMI)の化合物のそれぞれのモル量の、例えば0.85又は0.9又は0.95倍である可能性もあり、これらの下限を記述された上限のいずれかと組み合わせることができる。
n1が2である場合、MET2のモル量は、REAC2では式(I)の化合物のモル量又はREAC2−2では式(I−AMI)の化合物のモル量の、好ましくは0.5〜50倍、より好ましくは0.5〜25倍、さらにより好ましくは0.5〜5倍、とりわけ0.5〜2.5倍、さらにとりわけ0.5〜1.5倍、なおさらにとりわけ0.5〜1倍である。MET2が過剰量で使用されるか又は式(I)の化合物若しくは式(I−AMI)の化合物のそれぞれが過剰量で使用されるかは、結局は主に収率及び費用の問題であるので、n1が2である場合、MET2の下限モル量は、式(I)の化合物又は式(I−AMI)の化合物のそれぞれのモル量の0.5倍未満である可能性もある。例えば、n1が2である場合、MET2の下限モル量は、式(I)の化合物又は式(I−AMI)の化合物のそれぞれのモル量の、例えば0.35又は0.4又は0.45倍である可能性もあり、これらの下限を記述された上限のいずれかと組み合わせることができる。
n1が3である場合、MET2のモル量は、REAC2では式(I)の化合物のモル量又はREAC2−2では式(I−AMI)の化合物のモル量の、好ましくは0.33〜33倍、より好ましくは0.33〜17.33倍、さらにより好ましくは0.33〜3.33倍、とりわけ0.33〜1.733倍、さらにとりわけ0.33〜1倍、なおさらにとりわけ0.33〜0.733倍である。METが過剰量で使用されるか又は式(I)の化合物若しくは式(I−AMI)の化合物のそれぞれが過剰量で使用されるかは、結局は主に収率及び費用の問題であるので、n1が3である場合、MET2の下限モル量は、式(I)の化合物又は式(I−AMI)の化合物のそれぞれのモル量の0.33倍未満である可能性もある。例えば、n1が3である場合、MET2の下限モル量は、式(I)の化合物又は式(I−AMI)の化合物のそれぞれのモル量の、例えば0.25又は0.3倍である可能性もあり、これらの下限を記述された上限のいずれかと組み合わせることができる。
好ましくは、REAC2は温度TEMP2−2で実施され、TEMP2−2は、−20〜100℃であり、より好ましくは−10〜80℃であり、さらにより好ましくは0〜60℃であり、とりわけ10〜60℃であり、さらにとりわけ20〜50℃である。
別の好ましい実施形態において、REAC2−2は、温度TEMP2−2で実施され、TEMP2−2は、−20〜50℃であり、より好ましくは−10〜40℃であり、さらにより好ましくは−5〜40℃であり、とりわけ−4〜30℃であり、さらにとりわけ−3〜25℃である。
好ましくは、REAC2−2は周囲圧で実施され、周囲圧から10bar、より好ましくは周囲圧から5bar、さらにより好ましくは周囲圧から2.5barの圧力下でも実施されうる。
好ましくは、REAC2−2の反応時間TIME2−2は、0.01秒から5時間、より好ましくは0.1秒から4時間、さらにより好ましくは0.1秒から3時間である。
別の好ましい実施形態において、TIME2−2は5分間から10時間である。
REAC2−2は、バッチ式又は連続的な方法で実施することができる。好ましくは、REAC2−2は連続的に実施される。例えば、REAC2−2の連続装置は、抽出遠心分離機又は抽出カラムである。
好ましくは、式(I−AMI)の化合物は、REAC2−1又はEXTR2−1から得たもの、より好ましくはEXTR2−1から得たものがREAC2−2に使用される。
EXTR2−1の後、好ましくはREAC2−2の前に、EXTRSOLV2−1中の式(I−AMI)の化合物の溶液をNHと混合することができ、
式(I−AMI)の化合物のモル量の、好ましくは0.0001〜100倍、より好ましくは0.001〜50倍、さらにより好ましくは0.01〜50倍のNHが使用され、
別の好ましい実施形態において、NHは、NHの添加後のpHが1〜12、より好ましくは2〜12、さらにより好ましくは4〜12、とりわけ5〜11、さらにとりわけ6〜11であるような量で使用される。
式(V)の化合物は、当業者に周知の方法によって単離及び精製されうる。これらの方法には、抽出、蒸留、蒸発、膜補助透析蒸発若しくは膜補助濾過のような膜補助分離、さらなる結晶化又は沈殿が含まれ、任意の結晶化又は沈殿を、式(V)の化合物が不十分な溶解性しかない場合には溶媒の補助により実施することができる。
好ましくは、任意の水又は任意のAMIを蒸発又は蒸留によって、除去すること又は少なくとも部分的に除去することができ、水を膜分離によって、除去及び分離すること又は少なくとも部分的に除去及び分離することもできる。
好ましくは、SOLVORG、EXTRSOLV2−1のような任意の溶媒又は任意のANTSOLV2を、蒸発又は蒸留によって、除去すること又は少なくとも部分的に除去することができる。
好ましくは、式(I−AMI)の化合物はSOL−I−AMIの形態でREAC2−2に使用される。
式(V)の化合物は、好ましくは混合物SOLCOMP5−2−2の形態でREAC2−2から得られ、SOLCOMP5−2−2は、EXTRSOLV2−1、SOLVORGANT又はこれらの組み合わせ中の式(V)の化合物の混合物である。
式(V)の化合物は、好ましくは溶液又は混合物SOLCOMP5の形態でREAC2から得られ、SOLCOMP5は、SOLVORGANT、すなわちSOLVORG、ANTSOLV2又はこれらの組み合わせ中の式(V)の化合物の溶液又は混合物であり、好ましくは、SOLCOMP5は溶液の形態を有する。
MET2が水溶液として、若しくは水との混合物の形態で、若しくは水酸化物の形態で使用される場合、又はMET2が結晶水を含有する場合、2層がREAC2又はREAC2−2において形成される可能性があり、このことは、SOLCOMP5又はSOLCOMP5−2−2の形態の有機層及び水層の二相系が形成されうることを意味する。
好ましくは、水層は、式(V)の化合物が単離される前に、SOLCOMP5又はSOLCOMP5−2−2の形態の前記有機層から分離される。
水も、例えばSOLVORGANT又はEXTRSOLV2−1における水の溶解性に応じて、SOLCOMP5又はSOLCOMP5−2−2に存在する可能性がある。
SOLVORGの性質及びANTSOLV2の性質、すなわち、SOLVORGANTの性質及びEXTRSOLV2−1の性質は、とりわけ水との溶解性の観点において、例えば、MET2が水溶性として又は水との混合物として使用される場合、好ましくはREAC2の後又はREAC2−2の後に二相系が望ましい場合、REAC2の後又はREAC2−2の後のそれぞれに好ましくは二相系を得るための、SOLVORG、ANTSOLV2及びEXTRSOLV2−1の量を決定している。追加のSOLVORG、ANTSOLV2若しくはEXTRSOLV2−1又は追加の水を、そのような二相系を得るため、REAC2の後又はREAC2−2の後のそれぞれに添加することができる。
例えば、[MET2の水溶液又はMET2と水の混合物]:[SOLVORG又はANTSOLV2又はSOLVORGANT又はEXTRSOLV2−1]の重量比は、0.05:1〜1:1であり、より好ましくは0.1:1〜0.8:1であり、さらにより好ましくは0.1:1〜0.6:1である。
例えば、水:[SOLVORG若しくはANTSOLV2若しくはSOLVORGANT若しくはEXTRSOLV2−1又はこれらの組み合わせ]の重量比は、0.05:1〜1:1であり、より好ましくは0.1:1〜0.8:1であり、さらにより好ましくは0.1:1〜0.6:1である。
REAC2及びREAC2−2のそれぞれの後に、SOLCOMP5及びSOLCOMP5−2−2のそれぞれを、水を用いた抽出によって精製することができ、これを1回又は1回を超えて実施することができる。これは、水溶性不純物を除去するために実施することができる。
原則として、SOLVORG、ANTSOLV2、SOLVORGANT又はEXTRSOLV2−1のような有機溶媒中の式(I)の化合物、式(I−AMI)の化合物又は式(V)の化合物の溶液のような、いずれかの方法において発生する物質の任意の溶液を、
水を用いた抽出によって精製することができ、これを1回若しくは1回を超えて実施することができる、又は連続的な方法により実施することができる。これは、例えば水溶性不純物を除去するために実施することができる。
SOLCOMP5又はSOLCOMP5−2−2からの式(V)の化合物の単離では、後者の場合、例えばEXTRSOLV2−1中の溶液からの式(V)の化合物の単離では、好ましくは任意の水及び任意のAMIが、好ましくは減圧下での蒸発によって除去される。蒸発は、好ましくは蒸留の形態で実施される。好ましくは、同様に任意のSOLVORG又は任意ANTSOLV2又は任意のEXTRSOLV2−1が、好ましくは減圧下での蒸発によって少なくとも部分的に除去される。好ましくは、濃縮形態のSOLCOMP5又はSOLCOMP5−2−2がこれによって得られ、後者の場合、例えばEXTRSOLV2−1中の式(V)の化合物の濃縮溶液が得られる。好ましくは前記濃縮SOLCOMP5又は前記濃縮SOLCOMP5−2−2中の式(V)の化合物の濃度、例えば、EXTRSOLV2−1中の式(V)の化合物の前記濃縮溶液の濃度は、式(V)の化合物の30〜55重量%であり、より好ましくは35〜50重量%であり、重量%は、前記濃縮SOLCOMP5又は前記濃縮SOLCOMP5−2−2又はEXTRSOLV2−1中の式(V)の化合物の前記濃縮溶液の総重量に基づいている。
SOLVORG、ANTSOLV2、SOLVORGANT、EXTRSOLV2−1、水若しくはこれらの組み合わせ中の式(I)の化合物の溶液、
SOLVORG、ANTSOLV2、SOLVORGANT、EXTRSOLV2−1、水若しくはこれらの組み合わせ中の式(I−AMI)の化合物の溶液、又は
SOLVORG、ANTSOLV2、SOLVORGANT、EXTRSOLV2−1、水又はこれらの組み合わせ中の式(V)の化合物の溶液
のような任意の溶液を濾過して、不溶性不純物を除去することができる。そのような濾過は当業者に知られており、典型的なメッシュサイズは、0.1マイクロメートルから10マイクロメートルである。
好ましくは、式(V)の化合物は、
SOLVORG中若しくはANTSOLV2中、すなわちSOLVORGANT中の式(V)の化合物の溶液若しくは混合物であるSOLCOMP5から、又は
SOLCOMP5−2−2から、
沈殿PRECIP2によって沈殿される。
好ましくは、PRECIP2の前又はPRECIP2の一部として、SOLCOMP5又はSOLCOMP5−2−2は、SOLVORG、ANTSOLV2、すなわちSOLVORGANT又はEXTRSOLV2−1の一部を蒸留によって除去することによって好ましく濃縮される。
好ましくは、PRECIP2は蒸留DIST2若しくは結晶化CRYST2又はこの両方の組み合わせによって実施される。
好ましくは、PRECIP2においてANTSOLV2が添加される。
ANTSOLV2を、例えば、SOLCOMP5がSOLVORG中の式(V)の化合物の溶液又は混合物である場合、PRECIP2に添加することができ、当然のことながら、ANTSOLV2を、ANTSOLV2がSOLCOPM5に既に存在している場合PRECIP2にも添加することができ、このことは、結晶化を促進するためにSOLCOMP5に存在しうるANTSOLV2の量によって左右されうる。
好ましくは、任意のANTSOLV2が、DIST2又はCRYST2の前、間中又は後に、好ましくはDIST2の前若しくは間中又はCRYST2の前若しくは間中に添加される。
冷却をCRYST2に使用することができる。
PRECIP2において沈殿した式(V)の化合物を濾過、洗浄及び乾燥により単離することができる。
任意の蒸留が、好ましくは70℃以下、より好ましくは60℃以下の温度で実施される。
任意の結晶化が、冷却することによって、好ましくは30℃以下の温度に冷却することによって好ましく増進される。
PRECIP2後の式(V)の化合物の濾過によって得られた任意の母液が、PRECIP2に好ましく再利用される。
本明細書に開示されている任意の方法は、ステップSTEPDISSOL−S1を含むこともでき、STEPDISSOL−S1において、好ましくはSTEP1から得られた式(I)の化合物は、SOLVORGに溶解して、溶液SOLCOMP1−S1をもたらし、SOLCOMP−S1はSOLVORG中の式(I)の化合物の溶液であり、
STEP1及びSOLVORGは、本明細書において定義されているとおりであり、これらの全ての実施形態のものである。
好ましくは、式(I)の化合物をSTEPDISSOL−S1に溶解するのに使用されるSOLVORGの重量は、式(I)の化合物の重量の0.5〜50倍、より好ましくは1〜25倍、さらにより好ましくは1〜10倍である。
本発明の別の主題は、式(I)の化合物を調製する方法であって、
STEP1及びSTEPDISSOL−S1を含み、
STEP1及びSTEPDISSOL−S1は、本明細書において定義されているとおりであり、これらの全ての実施形態のものである、方法である。
STEPDISSOL−S1は、STEP1の後に実施される。
この方法は、STEPMIX又はSTEPEXTRを必ずしも含むとは限らず、1つの実施形態において、この方法はSTEPMIXを含まず、別の実施形態において、この方法はSTEPEXTRを含まず、なお別の実施形態において、この方法は、STEPMIXを含まず、STEPEXTRを含まない。
本発明の別の主題は、式(V)の化合物を調製する方法であって、
STEP1、STEPDISSOL−S1及びSTEP2を含み、
STEP1、STEPDISSOL−S1及びSTEP2は、本明細書において定義されているとおりであり、これらの全ての実施形態のものである、方法である。
STEPDISSOL−S1は、STEP1の後に実施される。
STEP2は、STEPDISSOL−S1の後に実施される。
この方法は、STEPMIX又はSTEPEXTRを必ずしも含むとは限らず、1つの実施形態において、この方法はSTEPMIXを含まず、別の実施形態において、この方法はSTEPEXTRを含まず、なお別の実施形態において、この方法は、STEPMIXを含まず、STEPEXTRを含まない。
STEP2は、STEP1の後、STEPMIXの後、STEPEXTRの後又はSTEPDISSOL−S1の後に実施される。
SOLCOMP1−S1を、SOLCOMP1について本明細書に記載された方法と類似した方法で処理することができ、式(I)の化合物を、REAC2におけるSOLCOMP1の使用について本明細書において記載された方法と類似した方法によって、全ての実施形態で、SOLCOMP1−S1の形態でREAC2に使用することができる。
したがって、SOLCOMP1が使用される場合のいずれにおいても、SOLCOMP1−S1をSOLCOMP1の代わりに使用することができる。
式(V)の化合物の調製方法の好ましい実施形態は、好ましくは所定の順番により、好ましくはSTEP1により得られた式(I)の化合物から出発して、以下の動作を含み、STEP1は任意選択でPUR1を含む。
・MIXWATをもたらすSTEPMIX;
・SOLCOMP1をもたらすSTEPEXTR;
・水溶性不純物の除去のために水を用いるSOLCOMP1の、任意選択の抽出;
・SOLCOMP5をもたらす、SOLCOMP1のREAC2によるSTEP2;
・任意の段階での、好ましくはREAC2の後での、好ましくは膜分離よる、水量の低減のためのSOLCOMP5からの水の任意選択の分離;
・好ましくは薄膜蒸発器を用いた蒸留又は蒸発による、SOLVORGの一部及び存在しうる任意の水の少なくとも一部の除去による、SOLCOMP5の任意選択の濃縮;
・不溶性不純物の除去のための、任意の段階でのSOLCOMP5、好ましくは濃縮SOLCOMP5の、任意選択の濾過;
・任意選択でANTSOLV2の添加を伴い、ANTSOLV2の添加が好ましくは蒸留中又は蒸留の後に実施される、蒸留又は蒸発による、好ましくは冷却による、SOLVORGの除去による任意選択の結晶化;
・濾過による任意選択の単離;
式(V)の化合物の調製方法の別の好ましい実施形態は、好ましくは所定の順番により、式(I)の化合物から出発して、好ましくはSTEP1により得られた式(I)の化合物から出発して、以下の動作を含み、STEP1は任意選択でPUR1を含む。
・SOLCOMP1−S1をもたらすSTEPDISSOL−S1;
・水溶性不純物の除去のために水を用いるSOLCOMP1−S1の、任意選択の抽出;
・SOLCOMP5をもたらす、SOLCOMP1−S1のREAC2によるSTEP2;
・任意の段階での、好ましくはREAC2の後での、好ましくは膜分離よる、水量の低減のためのSOLCOMP5からの水の任意選択の分離;
・好ましくは薄膜蒸発器を用いた蒸留又は蒸発による、SOLVORGの一部及び存在しうる任意の水の少なくとも一部の除去による、SOLCOMP5の任意選択の濃縮;
・不溶性不純物の除去のための、任意の段階でのSOLCOMP5、好ましくは濃縮SOLCOMP5の、任意選択の濾過;
・任意選択でANTSOLV2の添加を伴い、ANTSOLV2の添加が好ましくは蒸留の間中又は蒸留の後に実施される、蒸留又は蒸発による、好ましくは冷却による、SOLVORGの除去による任意選択の結晶化;
・濾過による任意選択の単離;
式(V)の化合物の調製方法の別の好ましい実施形態は、好ましくは所定の順番により、式(I)の化合物から出発して、好ましくはSTEP1により調製された式(I)の化合物から出発して、以下の動作を含み、STEP1は任意選択でPUR1を含む。
・MET2がMIX−Mの形態又はそのままで使用され、MIX−MがMET2とSOLVORGANTの混合物であり、好ましくはSOLVORGANTがSOLVORGであり、MET2がREAC2にそのまま使用される場合、好ましくは、SOLVORGANTのような溶媒がREAC2の間中又は後に添加される、SOLCOMP5をもたらすSTEP2;
・水溶性不純物の除去のために水を用いる、SOLCOMP5の任意選択の抽出。
・好ましくは膜分離よる、水量の低減のためのSOLCOMP5からの水の任意選択の分離;
・好ましくは薄膜蒸発器を用いた蒸留又は蒸発による、好ましくはSOLVORGANTの少なくとも一部及び存在しうる任意の水の少なくとも一部の除去による、SOLCOMP5の任意選択の濃縮;
・不溶性不純物の除去のための、任意の段階でのSOLCOMP5、好ましくは濃縮SOLCOMP5の、任意選択の濾過;
・任意選択でANTSOLV2の添加を伴い、ANTSOLV2の添加が好ましくは蒸留若しくは蒸発中又は蒸留若しくは蒸発の後に実施される、蒸留又は蒸発による、好ましくは冷却による、SOLVORGANTの除去による任意選択の結晶化;
・濾過による任意選択の単離;
好ましくは、REAC1−1は圧力PRESSURE1−1で実施される。
好ましくは、PRESSURE1−1は少なくとも周囲圧力であり、より好ましくは少なくとも2barであり、さらにより好ましくは少なくとも5barであり、大いにさらにより好ましくは少なくとも10barであり、はなはださらにより好ましくは少なくとも20barであり、とりわけ少なくとも30barである、さらにとりわけ少なくとも40barであり、なおさらにとりわけ少なくとも45barであり、大いになおさらにとりわけ少なくとも50barであり、はなはだなおさらにとりわけ少なくとも55barであり、特に少なくとも60barであり、さらに特に少なくとも65barであり、なおさらに特に少なくとも70barであり、大いになおさらに特に少なくとも75barである、はなはだなおさらに特に少なくとも80barである。
圧力の上限は、装置により、並びに圧力を提供する及び/又は圧力に耐えるこれらの能力によって主に決定される。純粋にそのような考慮から、本発明を制限することなく、PRESSURE1−1は、好ましくは1000barまで、より好ましくは750barまで、さらにより好ましくは600barまで、とりわけ500barまでである。
PRESSURE1−1の任意の下限を、PRESSURE1−1の任意の上限と組み合わせることができ、
好ましくは、PRESSURE1−1は周囲圧から1000bar、より好ましくは2〜1000bar、さらにより好ましくは5〜1000bar、大いにさらにより好ましくは10〜1000bar、はなはださらにより好ましくは20〜1000bar、とりわけ30〜1000bar、さらにとりわけ40〜1000bar、なおさらにとりわけ45〜1000bar、大いになおさらにとりわけ50〜1000bar、特に55〜1000bar、さらに特に60〜1000bar、なおさらに特に65〜1000bar、大いになおさらに特に70〜750bar、はなはださらに特に75〜600bar、はるかになおさらに特に80〜500barである。
好ましくは、REAC1−1は温度TEMP1−1で実施される。
好ましくは、TEMP1−1は、少なくとも80℃であり、より好ましくは少なくとも90℃であり、さらにより好ましくは少なくとも100℃であり、とりわけ少なくとも110℃であり、さらにとりわけ少なくとも120℃であり、なおさらにとりわけ少なくとも125℃であり、特に130℃であり、さらに特に少なくとも135℃であり、なおさらに特に少なくとも140℃であり、大いになおさらに特に少なくとも145℃であり、はなはだなおさらに特に少なくとも150℃であり、はるかになおさらに特に少なくとも155℃であり、大いにはるかになおさらに特に少なくとも160℃である。
温度の上限は、高温での構成成分の滞留時間によって主に決定され、滞留時間が短いほど、温度が高くなり、また、選択された装置材料の高温での腐食に対する抵抗性も高くなりうる。純粋にそのような考慮から、本発明を制限することなく、TEMP1−1は、好ましくは300℃まで、より好ましくは290℃まで、さらにより好ましくは280℃まで、とりわけ270℃まで、さらにとりわけ260℃まで、なおさらにとりわけ250℃まで、特に240℃まで、さらに特に230℃まででありうる。
好ましくは、TEMP1−1は80〜300℃、より好ましくは90〜300℃、100〜300℃、さらにより好ましくは110〜290℃、とりわけ120〜280℃、さらにとりわけ130〜280℃、なおさらにとりわけ130〜280℃、特に140〜280℃、さらに特に145〜280℃、なおさらに特に150〜250℃、大いになおさらに特に150〜230℃、はなはだなおさらに特に155〜230℃である。
TEMP1−1の所定の最小点、最大点及び/又は範囲のいずれかを、PRESSURE1−1の所定の最小点、最大点及び/又は範囲のいずれかと組み合わせることできる。
好ましくは、式(II)の化合物及びHFの混合物は、装置DEVICE1−1においてTEMP1−1に加熱され、REAC1−1がDEVICE1−1において実施される。
好ましくは、TIME1−1は混合物が、好ましくはDEVICE1−1において加熱に、好ましくはTEMP1−1に曝露される時間である。TIME1−1の間中に、REAC1−1が実施される。したがってTIME1−1は、好ましくは滞留時間であり、好ましくはDEVICE1−1における混合物の滞留時間である。
好ましくは、TIME1−1は、1分間から2時間、より好ましくは2分間から1.5時間、さらにより好ましくは5分間から1時間、とりわけ5分間から30分間である。
好ましくは、REAC1−1において生成されるHClは、REAC1−1の間中に選択的に除去されず、式(I)の化合物が少なくとも80%の収率で生成され、
より好ましくは、REAC1−1において生成されるHClは、REAC1−1の間中に選択的に除去されず、式(I)の化合物がより高い収率で生成され、
さらにより好ましくは、REAC1−1において生成されるHClは、REAC1−1の間中に選択的に除去されない。
別の好ましい実施形態では、REAC1−1において生成されるHClは、選択的に除去されず、式(I)の化合物が少なくとも80%の収率で生成され、
より好ましくは、REAC1−1において生成されるHClは、選択的に除去されず、式(I)の化合物がより高い収率で生成され、
さらにより好ましくは、REAC1−1において生成されるHClは選択的に除去されない。
好ましくは、HFのモル量は、式(II)の化合物のモル量に基づいて、2〜40倍、より好ましくは2〜20倍、さらにより好ましくは2〜12.5倍、とりわけ2〜10倍、さらにとりわけ2〜5倍、なおさらにとりわけ2〜4倍、特に2〜3倍、さらに特に2〜2.5倍である。
原則として、HFを準化学量論量で使用すること、すなわち、式(II)の化合物のモル量に対して2当量未満で使用することも可能である。当然のことながら、そのような場合では、収率は式(II)の化合物に対して低くなる。しかし、この実施形態も本明細書に含まれる。したがって、また好ましくは、HFのモル量は、式(II)の化合物のモル量に基づいて、0.1〜40倍、より好ましくは0.2〜40倍、さらにより好ましくは0.5〜40倍、とりわけ1〜40倍、さらにとりわけ1.5〜40倍、なおさらにとりわけ1.75〜40倍である。
好ましくは、残基X1及びX2のうちの少なくとも一方は、Cl又はBrであり、より好ましくはClである。
好ましくは、HFの量の下限LOWLIMITは、残基X1及びX2のうちの一方のみがCl、Br又はIである場合、式(II)の化合物のモル量に基づいて1当量であり、
LOWLIMITは、両方の残基X1及びX2が同一であり又は異なり、Cl、Br及びIからなる群から選択される場合、2当量である。
好ましくは、HFのモル量は、式(II)の化合物のモル量に基づいて、LOWLIMITから40倍、より好ましくはLOWLIMITから20倍、さらにより好ましくはLOWLIMITから12.5倍、とりわけLOWLIMITから10倍、さらにとりわけLOWLIMITから5倍、なおさらにとりわけLOWLIMITから4倍、特にLOWLIMITから3倍、さらに特にLOWLIMITから2.5倍である。
原則として、HFを準化学量論量で使用すること、すなわち、式(II)の化合物のモル量に対してLOWLIMIT未満で使用することも可能である。当然のことながら、そのような場合では、収率は式(II)の化合物に対して低くなる。しかし、この実施形態も本明細書に含まれる。したがって、また好ましくは、HFのモル量は、式(II)の化合物のモル量に基づいて、LOWLIMITの0.1〜40倍、より好ましくは0.2〜40倍、さらにより好ましくは0.5〜40倍、とりわけ1〜40倍、さらにとりわけ1.5〜40倍、なおさらにとりわけ1.75〜40倍である。
これらの下限範囲のいずれかを、本明細書に提示されている上限範囲のいずれかと組み合わせることができ、その逆も同じである。
好ましい実施形態において、STEP1は、2つの連続したステップ、ステップSTEP1−1及びステップSTEP1−3を含み、
STEP1−1において、MIXTURE1−1は式(II)の化合物とHFの混合物であり、混合物MIXTURE1−1は装置DEVICE1−1においてTEMP1−1に加熱され、REAC1−1がDEVICE1−1において実施されて、反応混合物が得られ、
STEP1−3において、DEVICE1−1の反応混合物は装置DEVICE1−3を通過し、DEVICE1−3は背圧制御するための装置である。
好ましくは、STEP1は第3のステップであるステップSTEP1−2を含み、STEP2−1はSTEP1−3の前又は後に実施され、好ましくはSTEP1−1とSTEP1−3の間に実施され、STEP1−2において、DEVICE1−1の反応混合物は装置DEVICE1−2を通過し、DEVICE1−2は反応混合物を冷却するための装置である。
好ましくは、反応混合物は反応混合物に対するDEVICE1−2若しくはDEVICE1−3又はDEVICE1−2とDEVICE1−3の組み合わせの効果によって冷却される。
DEVICE1−1、DEVICE1−2及びDEVICE1−3は、連続作動装置である。
時間TIME1−2は、反応混合物が好ましくは温度TEMP1−2に冷却される時間である。好ましくは、冷却はDEVICE1−2の作用、DEVICE1−3の作用又はDEVICE1−2とDEVICE1−3の作用によって実施されうる。したがってTIME1−2は、好ましくは滞留時間であり、好ましくはDEVICE1−2及び/又はDEVICE1−3における反応混合物の滞留時間である。
好ましくは、TIME1−2は0.1秒から2時間、より好ましくは0.5秒から1時間、さらにより好ましくは1秒から30分間、とりわけ10秒間から30分間、さらにとりわけ25秒間から25分間、なおさらにとりわけ1分間から25分間である。
STEP1−2における冷却は、TEMP1−2で好ましく実施され、好ましくは、TEMP1−2は0〜150℃であり、より好ましくは10〜100℃であり、さらにより好ましくは10〜50℃であり、とりわけ15〜40℃であり、さらにとりわけ15〜30℃である。
好ましくは、方法はステップSTEP1−4をさらに含み、STEP1−4は、STEP1−3の後に実施され、STEP1−4において、DEVICE1−3の反応混合物は装置DEVICE1−4を通過し、DEVICE1−4は、反応混合物中の液体構成成分から気体構成成分を分離するための装置である。
REAC1−1の副産物は、HClである。
好ましくは、MIXTURE1−1がDEVICE1−1に供給され、DEVICE1−1を通過する間中に、最初に供給されたMIXTURE1−1は、REAC1−1によって反応混合物に徐々に転化される。
好ましくは、DEVICE1−1はチューブ、マイクロリアクター、シェル及びチューブ熱交換器、プレート熱交換器、並びにその目的が液体から熱を交換することである任意の一般的な装置からなる群から選択され、
より好ましくは、チューブであり、
さらにより好ましくは、コイルチューブである。
好ましくは、DEVICE1−2はチューブ、マイクロリアクター、シェル及びチューブ熱交換器、プレート熱交換器、並びにその目的が反応混合物から熱を交換することである任意の一般的な装置からなる群から選択され、
より好ましくは、チューブであり、
さらにより好ましくは、コイルチューブである。
とりわけ、DEVICE1−1及びDEVICE1−2はコイルチューブである。
好ましくは、DEVICE1−3は従来の背圧制御装置である。
好ましくは、DEVICE1−4は液体から気体構成成分を分離することができる装置であり、この目的に適した任意の既知の装置をこの目的に使用することができ、より好ましくは、DEVICE1−4は容器、カラム又はサイクロンである。
好ましくはDEVICE1−1における加熱は、任意の既知の方法により実施することができ、好ましくは、電気加熱又は流体熱担体を用いる加熱によって実施される。
好ましくはDEVICE1−2における冷却は、任意の既知の方法により実施することができ、好ましくは、流体冷却媒体によって実施される。
方法が実施される反応の規模、したがって装置の規模に応じて、反応混合物の冷却は、反応混合物に対するDEVICE1−2の効果のみならず、すなわち、反応混合物がDEVICE1−2を通過する間中のみならず、反応混合物に対するDEVICE1−3の追加的な効果によっても実施され、すなわち、DEVICE1−3を通過することも冷却に寄与している。このことは、反応の規模が割合小さい場合、例えば、方法が実験室規模で実施される場合にとりわけ当てはまるが、一方、方法が生産規模で実施される場合では、冷却は、通常DEVICE1−2を通過する間中に主に実施される。
別の実施形態において、とりわけ生産規模では、冷却をDEVICE1−3において作用を受ける膨張及び圧力解放によって達成することもできる。
DEVICE1−2を通過する間中の冷却と、DEVICE1−3において効果を受けた膨張による冷却との組み合わせも、可能である。
したがって、記載がDEVICE1−2における冷却を参照する場合、この参照は、DEVICE1−3における冷却、並びに両方の装置DEVICE1−2及びDEVICE1−3における冷却も含む。
好ましくは、DEVICE1−1における加熱及びDEVICE1−2における冷却は、チューブ中チューブ(tube−in−tube)設定の形態、容器中チューブ(tube−in−container)設定の形態、シェル及びチューブ熱交換器の形態、プレート熱交換器の形態又は目的が混合物若しくは反応混合物から熱を交換することである任意の一般的な装置によって実現され、
より好ましくは、DEVICE1−1における加熱及びDEVICE1−2における冷却は、チューブ中チューブ設定の形態又は容器中チューブ設定の形態によって実現される。
REAC1−1は、好ましくはDEVICE1−1中の混合物をTEMP1−1に加熱することによって、好ましくはDEVICE1−1において誘発される。
DEVICE1−1における、好ましくはDEVICE1−2におけるPRESSURE1−1は、DEVICE1−3によって制御及び維持される。
HF及び式(II)の化合物を、プレミックス混合物としてDEVICE1−1に供給することができ、又はDEVICE1−1に別々に供給することができ、DEVICE1−1において混合される。
事前に又はDEVICE1−1においてHF及び式(II)の化合物を混合する目的で、任意の適切な混合設備を使用することができ、混合設備は、一般的な分岐継手のもの、例えばT若しくはY字管、又は静止混合装置のような最新技術のものであることが知られている。
好ましくは、DEVICE1−1におけるTEMP1−1への加熱は、HF及び式(II)の化合物の両方がDEVICE1−1に存在するときだけ実施される。
HF及び式(II)の化合物の供給は、別々であっても、混合物の形態であっても、DEVICE1−0によって実施される。
DEVICE1−0は、ポンプのような、圧力によって流体を運搬することに従来使用される加圧装置である。HF及び式(II)の化合物がDEVICE1−1に別々に供給される場合、好ましくは、DEVICE1−0はそれぞれの構成成分試薬に対応する装置を有し、装置DEVICE1−0−HFは、HFを運搬し、装置DEVICE1−0−COMP−IIは式(II)の化合物を運搬する。
好ましくは、DEVICE1−1及びDEVICE1−2は、動作中、互いに永久流体接続しており、両方ともPRESSURE1−1下にある。
好ましくは、DEVICE1−0はREAC1−1をTEMP1−1で実施するために必要なPRESSURE1−1を、DEVICE1−1において、及びDEVICE1−3に対してDEVICE1−2において増大させる装置である。
より好ましくは、HF及び式(II)の化合物はプレミックスされ、次にDEVICE1−1に供給される。
PRESSURE1−1は、選択されたTEMP1−1での蒸気圧のために必要な圧力である可能性があり、PRESSURE1−1は、蒸気圧より高い可能性もある。蒸気圧より高いPRESSURE1−1を選択するために考慮することは、例えば、DEVICE1−0の要件でありうる。とりわけ、REAC1−1が連続的に実施される場合、PRESSURE1−1は、蒸気圧より高くなるように通常選択及び設定される。
DEVICE1−1及び任意のDEVICE1−2がチューブの場合、とりわけコイルチューブの場合、構造的制限に起因して又は密度変動などに起因して、熱点又は冷点がこれらを回避する努力にもかかわらず発生しうる。したがって、本明細書に記述されているいずれの温度も、可能性のある熱点又は冷点の観点から平均温度であることが意図される。
従来の背圧制御装置は、DEVICE1−3に使用することができ、非連続的に作動し、すなわち、交互に開放及び閉鎖することによって、圧力を保持しながら生成物流を放出する。このことは、当然のことながら圧力の変動を引き起こす。これらの可能性のあるPRESSURE1−1の変動の観点から、本明細書に記述されているいずれの圧力も、平均圧力であることが意図される。
HF及び式(II)の化合物の混合物と接触する、並びにREAC1−1から得られる反応混合物と接触する全ての部分は、対応する条件下で化学薬品の攻撃に耐性のある対応する材料から作製されており、すなわち、ステンレス鋼、ハステロイB又はハステロイCのようなハステロイ、チタン、タンタル、炭化ケイ素、窒化ケイ素などであり、これらはまた、PTFEのような化学薬品に対して不活性な材料で不動化又は裏打ちされうる。
式(I)の化合物は、DEVICE1−3から使用することができる。
好ましくは、あらゆる気体構成成分が式(I)の化合物から分離される。この分離は、好ましくはDEVICE1−4において実施される。したがって、式(I)の化合物は、続く任意の反応のために、好ましくはさらに精製することなくDEVICE1−3又はDEVICE1−4から使用することができる。DEVICE1−3又はDEVICE1−4の生成物をさらに精製に付すことができ、好ましくはDEVICE1−3又はDEVICE1−4から得た液相は、残留した任意の低沸騰残留物を除去することによりさらに精製され、好ましくは、このことはフィルム蒸発器、ワイプフィルム蒸発器、落下フィルム蒸発、蒸留、精留、フラッシュ蒸留又は単経路蒸留を使用して、より好ましくはワイプフィルム蒸発器を使用して実施される。
式(II)の化合物は既知の化合物であり、既知の方法によって調製されうる。
式(II)の化合物を、例えば、蒸留又は蒸発及び任意の他の既知の方法により精製された精製形態で使用することができる。
REAC1−1においてHFと反応する式(II)の化合物を、混合物MIX−II−IIIの形態又は混合物MIXTURE−TRIPLEの形態でREAC1−1に使用することもでき、これによって式(III)の化合物がREAC1−1の開始時に存在することになる。
MIX−II−IIIは、式(II)の化合物と式(III)の化合物との混合物である。
好ましくは、MIX−II−IIIにおける式(III)の化合物の量は、少なくとも0.5%、より好ましくは少なくとも0.75%、さらにより好ましくは少なくとも1%、とりわけ少なくとも2%、さらにとりわけ少なくとも3%、なおさらにとりわけ少なくとも4%であり、%は重量%であり、MIX−II−IIIの総重量に基づいている。
好ましくは、MIX−II−IIIは、50%以下、より好ましくは25%以下、さらにより好ましくは15%以下、とりわけ12.5%以下、さらにとりわけ10%以下の式(III)の化合物を含有し、%は重量%であり、MIX−II−IIIの総重量に基づいている。
下限のうちのいずれかを、MIX−II−IIIにおける式(III)の化合物の量の上限のうちのいずれかと組み合わせることができる。
好ましくは、MIX−II−IIIにおける2つの構成成分の総含有量は、50〜100%、より好ましくは75〜100%、さらにより好ましくは90〜100%、とりわけ95〜100%、さらにとりわけ97.5〜100%、なおさらにとりわけ98〜100%であり、%は、MIX−II−IIIの総重量に基づいた重量%である。
MIXTURE−TRIPLEは、式(II)の化合物、式(III)の化合物及び式(IV)の化合物の3つの構成成分を、
式(II)の化合物が2〜100%、
式(III)の化合物が49〜0%及び
式(IV)の化合物が49〜0%の相対比で含み、
Figure 2018535181
X2は、本明細書において定義されているとおりであり、この全ての実施形態のものであり、
n+は、H、Li、Na、K、Mg2+、Ca2+、Zn2+、Cu2+、Al3+、Ti3+、Fe2+、Fe3+、B3+
Figure 2018535181
[N(R20)(R21)(R22)R23]及び[P(R20)(R21)(R22)R23]からなる群から選択され、
R20、R21、R22及びR23は、同一であり又は異なり、H、C1−8アルキル、C5−6シクロアルキル、フェニル、ベンジル、ビニル及びアリルからなる群から互いに独立して選択され、
nは、1、2又は3であり、
%は重量%であり、MIXTURE−TRIPLEにおけるこの3つの構成成分を組み合わせた重量に基づいており、この3つの構成成分の相対比は、合計で100%になる。
表現「XはX1又はX2と同一である」は、Xが式(III)の化合物由来であること、すなわちXがX1であること、又はXが式(IV)の化合物由来であること、すなわちXがX2であることを意味する。
好ましくはXがFではない場合、XはX2と同一であり、すなわち、Xは式(IV)の化合物由来である。
好ましくは、
n+は、H、Li、Na、K、Mg2+、Ca2+、Zn2+、Cu2+、Al3+、Ti3+、Fe2+、Fe3+、B3+
Figure 2018535181
[N(R20)(R21)(R22)R23]及び[P(R20)(R21)(R22)R23]からなる群から選択され、
R20、R21、R22及びR23は、同一であり又は異なり、H、C1−8アルキル、C5−6シクロアルキル、フェニル、ベンジル、ビニル及びアリルからなる群から互いに独立して選択され、
nは、1、2又は3である。
より好ましくは、
n+は、H、Li、Na、K、Mg2+、Al3+
Figure 2018535181
及び[N(R20)(R21)(R22)R23]からなる群から選択され、
R20、R21、R22及びR23は、同一であり又は異なり、H、C1−4アルキル、フェニル、ベンジル、ビニル及びアリルからなる群から互いに独立して選択され、
nは、1、2又は3である。
さらにより好ましくは、
n+は、H、Li、Na
Figure 2018535181
及び[N(R20)(R21)(R22)R23]からなる群から選択され、
R20、R21、R22及びR23は、同一であり又は異なり、H及びC1−4アルキルからなる群から互いに独立して選択され、
nは、1である。
とりわけ、
n+は、H、Li、Na
Figure 2018535181
及び[N(R20)(R21)(R22)R23]からなる群から選択され、
R20、R21、R22及びR23は、同一であり又は異なり、互いに独立してC1−4アルキルであり、
nは、1である。
さらにとりわけ、
n+は、H、Li及びNaからなる群から選択され、
nは、1である。
なおさらにとりわけ、
n+は、Hあり、
nは、1である。
好ましくは、
X1及びX2は、同一であり又は異なり、F、Cl、Br、I、RESF及びトリルからなる群から互いに独立して選択され、RESFは好ましくはC1−6ペルフルオロアルキルであり、
n+は、H、Li、Na、K、Mg2+、Ca2+、Zn2+、Cu2+、Al3+、Ti3+、Fe2+、Fe3+、B3+
Figure 2018535181
[N(R20)(R21)(R22)R23]及び[P(R20)(R21)(R22)R23]からなる群から選択され、
R20、R21、R22及びR23は、同一であり又は異なり、H、C1−8アルキル、C5−6シクロアルキル、フェニル、ベンジル、ビニル及びアリルからなる群から互いに独立して選択され、
nは、1、2又は3である。
より好ましくは、
X1及びX2は、同一であり又は異なり、F、Cl、Br、RESF及びトリルからなる群から互いに独立して選択され、RESFは好ましくはC1−6ペルフルオロアルキルであり、
n+は、H、Li、Na、K、Mg2+、Al3+
Figure 2018535181
及び[N(R20)(R21)(R22)R23]からなる群から選択され、
R20、R21、R22及びR23は、同一であり又は異なり、H、C1−4アルキル、フェニル、ベンジル、ビニル及びアリルからなる群から互いに独立して選択され、
nは、1、2又は3である。
さらにより好ましくは、
X1及びX2は、同一であり又は異なり、F、Cl及びRESFからなる群から互いに独立して選択され、RESFは好ましくはC1−4ペルフルオロアルキルであり、
n+は、H、Li、Na
Figure 2018535181
及び[N(R20)(R21)(R22)R23]からなる群から選択され、
R20、R21、R22及びR23は、同一であり又は異なり、H及びC1−4アルキルからなる群から互いに独立して選択され、
nは、1である。
とりわけ、
X1及びX2は、同一であり又は異なり、Cl及びRESFからなる群から互いに独立して選択され、RESFは好ましくはC1−2ペルフルオロアルキルであり、
n+は、H、Li、Na
Figure 2018535181
及び[N(R20)(R21)(R22)R23]からなる群から選択され、
R20、R21、R22及びR23は、同一であり又は異なり、互いに独立してC1−4アルキルであり、
nは、1である。
さらにとりわけ、
X1及びX2は、同一であり又は異なり、互いに独立してCl又はCFであり、
n+は、H、Li及びNaからなる群から選択され、
nは、1である。
なおさらにとりわけ、
X1及びX2は、同一であり又は異なり、互いに独立してCl又はCFであり、
n+は、Hあり、
nは、1である。
式(IV)の化合物の特定の実施形態は、クロロスルホン酸及びトリフルオロメチルスルホン酸である。
1つの特定の実施形態において、
式(I)の化合物は、式(1)の化合物であり、
式(II)の化合物は、式(2)の化合物であり、
式(III)の化合物は、式(3)の化合物であり、
式(IV)の化合物は、クロロスルホン酸であり、
すなわち、X、X1及びX2はClであり、Rn+はHであり、nは1である。
別の特定の実施形態において、
式(I)の化合物は、式(1−CF3)の化合物であり、
式(II)の化合物は、式(2−CF3)の化合物であり、
式(III)の化合物は、式(3)の化合物であり、
式(IV)の化合物は、トリフルオロメチルスルホン酸であり、
すなわち、X1はClであり、Rn+はHであり、X及びX2はCFであり、nは1である。
好ましい実施形態において、MIXTURE−TRIPLEは、式(II)の化合物、式(III)の化合物及び式(IV)の化合物の3つの構成成分を含む。
別の好ましい実施形態において、MIXTURE−TRIPLEは、式(II)の化合物を含むが、式(III)の化合物又は式(IV)の化合物を含まず、少なくとも必須の量では含まない。これは、例えば、式(III)の化合物が、例えば蒸留又は蒸発などにより精製された精製形態で使用される場合に当てはまる。
別の好ましい実施形態において、MIXTURE−TRIPLEは、式(II)の化合物から本質的になる。
別の好ましい実施形態において、MIXTURE−TRIPLEは、式(II)の化合物、式(III)の化合物及び式(IV)の化合物の3つの構成成分から本質的になる。
別の好ましい実施形態において、MIXTURE−TRIPLEの3つの構成成分の相対比は、
式(II)の化合物が2〜100%、
式(III)の化合物が49〜0%及び
式(IV)の化合物が49〜0%の相対比で含み、
より好ましくは、
式(II)の化合物が2〜99%、
式(III)の化合物が49〜0.5%及び
式(IV)の化合物が49〜0.5%の相対比で含み、
さらにより好ましくは、
式(II)の化合物が2〜98%、
式(III)の化合物が49〜1%及び
式(IV)の化合物が49〜1%の相対比で含み、
とりわけ、
式(II)の化合物が2〜96%、
式(III)の化合物が49〜2%及び
式(IV)の化合物が49〜2%の相対比で含み、
さらにとりわけ、
式(II)の化合物が50〜96%、
式(III)の化合物が25〜2%及び
式(IV)の化合物が25〜2%の相対比で含み、
なおさらにとりわけ、
式(II)の化合物が70〜96%、
式(III)の化合物が15〜2%及び
式(IV)の化合物が15〜2%の相対比で含み、
特に、
式(II)の化合物が75〜96%、
式(III)の化合物が12.5〜2%及び
式(IV)の化合物が12.5〜2%の相対比で含み、
さらに特に、
式(II)の化合物が75〜94%、
式(III)の化合物が12.5〜3%及び
式(IV)の化合物が12.5〜3%の相対比で含み、
なおさらに特に、
式(II)の化合物が75〜92%、
式(III)の化合物が12.5〜4%及び
式(IV)の化合物が12.5〜4%の相対比で含み、
%は重量%であり、MIXTURE−TRIPLEにおける3つの構成成分を組み合わせた重量に基づいており、3つの構成成分の相対比は、合計で100%になる。
好ましくは、MIXTURE−TRIPLEにおける3つの構成成分の総含有量は、50〜100%、より好ましくは75〜100%、さらにより好ましくは90〜100%、とりわけ95〜100%、さらにとりわけ97.5〜100%、なおさらにとりわけ98〜100%であり、%は、MIXTURE−TRIPLEの総重量に基づいた重量%である。
好ましくは、REAC1−1においてHFと反応する式(II)の化合物は、MIX−II−IIIの形態又はMIXTURE−TRIPLEの形態でREAC1−1に使用される。
好ましくは、式(II)の化合物、MIX−II−III又はMIXTURE−TRIPLEは、ステップSTEP0において調製され、
STEP0は、反応REAC0−1を含み、
REAC0−1は、式(III)の化合物と式(IV)の化合物との反応である。STEP0は、STEP1の前に実施される。
好ましくは、REAC0−1における式(IV)の化合物のモル量は、式(III)の化合物のモル量の0.5〜1.5倍、より好ましくは0.75〜1.25倍、さらにより好ましくは0.85〜1.15倍である。
好ましくは、REAC0−1は温度TEMP0−1で実施され、TEMP0−1は、180〜300℃であり、より好ましくは190〜280℃であり、さらにより好ましくは200〜260℃であり、とりわけ210〜255℃であり、さらにとりわけ220〜255℃である。
好ましくは、REAC0−1は時間TIME0−1で実施され、TIME0−1は0.5秒から4時間、より好ましくは1秒から2時間、さらにより好ましくは1分間から1時間、とりわけ2分間から30分間、さらにとりわけ2分間から20分間、なおさらにとりわけ3分間から17分間である。
REAC0−1は圧力PRESSURE0−1で実施され、好ましくは、PRESSURE0−1は10〜1000bar、より好ましくは20〜600bar、さらにより好ましくは50〜500bar、とりわけ60〜400bar、さらにとりわけ65〜300bar、なおさらに65〜200bar、特に65〜150barである。好ましくは、REAC0−1は連続的な方法で実施される。
好ましい実施態様において、STEP0は、1つのステップ、ステップSTEP0−1を含み、
STEP0−1は、反応REAC0−1を含み、
STEP0−1において、式(III)の化合物及び式(IV)の化合物の混合物MIXTURE0−1は、DEVICE0−1においてTEMP0−1に加熱され、REAC0−1がDEVICE0−1において実施されて、反応混合物が得られる。
別のより好ましい実施形態において、STEP0は別のステップSTEP0−3を含み、
STEP0−3は、STEP0−1の後に実施され、
STEP0−3において、DEVICE0−1の反応混合物は装置DEVICE0−3を通過し、DEVICE0−3は背圧制御するための装置である。
別のより好ましい実施形態において、STEP0は別のステップSTEP0−2を含み、
STEP0−2は、STEP0−1の後又はSTEP0−3の後に実施され、
STEP0−2において、DEVICE0−1又はDEVICE0−3の反応混合物は装置DEVICE0−2を通過し、DEVICE0−2は反応混合物を冷却するための装置である。
別の好ましい実施形態において、STEP0は、STEP0−1、STEP0−2及びSTEP0−3の3つのステップを全て含み、
好ましくは、STEP0−2は、STEP0−1の後及びSTEP0−3の前に実施される。
好ましくは、反応混合物は、反応混合物に対するDEVICE0−2若しくはDEVICE0−3又はDEVICE0−2とDEVICE0−3の組み合わせの効果によって冷却される。
好ましくは、DEVICE0−1、DEVICE0−2及びDEVICE0−3は、連続作動装置である。
好ましくは、方法は別のステップSTEP0−4を含み、STEP0−4は、STEP0−3の後に実施され、STEP0−4において、DEVICE0−3の反応混合物は装置DEVICE0−4を通過し、DEVICE0−4は、反応混合物からCOを分離するための装置である。
好ましくは、REAC0−1は管型反応器において実施される
好ましくは、MIXTURE0−1がDEVICE0−1に供給され、DEVICE0−1を通過する間中に、最初に供給されたMIXTURE0−1は、REAC0−1によって反応混合物に徐々に転化される。
DEVICE0−1、DEVICE0−2、DEVICE0−3又はDEVICE0−4の反応混合物は、式(II)の化合物、MIX−II−III又はMIXTURE−TRIPLEでありうる。
MIX−II−III及びMIXTURE−TRIPLEは、既知の方法により、例えば3つの構成成分を混合することによって調製されうる。
対応する2又は3つの構成成分の他に、MIX−II−III又はMIXTURE−TRIPLEにおける他の構成成分は、例えば溶媒であり、REAC0−1は、そのような溶媒の存在下で実施することができる。そのような溶媒は、MIX−II−III及びMIXTURE−TRIPLEのそれぞれの2又は3つの構成成分に対して、好ましくはHFに対しても不活性な任意の溶媒でありうる。そのような溶媒の例は、US2015/0246812A1に開示されている。
有機溶媒として、例えば、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、アセトニトリル、プロピオニトリル、イソブチロニトリル、グルタロニトリル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、メチルテトラヒドロフラン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、ジエチルイソプロピルアミン、ピリジン、トリメチルホスフィン、トリエチルホスフィン及びジエチルイソプロピルホスフィン、好ましくは、酢酸エチル、酢酸ブチル、アセトニトリル、ジオキサン、テトラヒドロフラン及びメチルテトラヒドロフランのような、エステル、ニトリル若しくはジニトリル、エーテル若しくはジエーテル、アミン又はホスフィンが特に挙げられる。
REAC1−1も、そのような溶媒の存在下で実施することができる。
好ましくは、REAC0−1若しくはREAC1−1又はその両方は、有機溶媒の不在下で実施される。
好ましくは、REAC0−1若しくはREAC1−1又はその両方は、窒素を含有する有機塩基の不在下で実施される。
好ましくは、REAC0−1若しくはREAC1−1又はその両方は、窒素を含有する有機塩基の塩の不在下で実施される。
好ましくは、REAC0−1若しくはREAC1−1又はその両方は、有機塩基の不在下で実施される。
好ましくは、REAC0−1若しくはREAC1−1又はその両方は、有機塩基の塩の不在下で実施される。
好ましくは、REAC0−1若しくはREAC1−1又はその両方は、塩基の不在下で実施される。
好ましくは、REAC0−1若しくはREAC1−1又はその両方は、塩基の塩の不在下で実施される。
好ましくは、REAC0−1若しくはREAC1−1又はその両方は、塩基の塩の不在下で実施される。
好ましくは、REAC0−1若しくはREAC1−1又はその両方は、金属塩の不在下で実施される。
好ましくは、DEVICE0−1、DEVICE0−2、DEVICE0−3又はDEVICE0−4の反応混合物は、MIX−II−III又はMIXTURE−TRIPLEである。
好ましくは、DEVICE0−1は、チューブ、マイクロリアクター、シェル及びチューブ熱交換器、プレート熱交換器、並びにその目的が混合物から熱を交換することである任意の一般的な装置からなる群から選択され、
より好ましくは、チューブであり、
さらにより好ましくは、コイルチューブである。
好ましくはDEVICE0−2は、チューブ、マイクロリアクター、シェル及びチューブ熱交換器、プレート熱交換器、並びにその目的が反応混合物から熱を交換することである任意の一般的な装置からなる群から選択され、
より好ましくは、チューブであり、
さらにより好ましくは、コイルチューブである。
とりわけ、DEVICE0−1及びDEVICE0−2はコイルチューブである。
好ましくは、DEVICE0−3は従来の背圧制御装置である。
好ましくは、DEVICE0−4は液体から気体COを分離することができる装置であり、この目的に適した任意の既知の装置をこの目的に使用することができ、より好ましくは、DEVICE0−4は、カラム、サイクロン又は容器である。
好ましくはDEVICE0−1における加熱は、任意の既知の方法により実施することができ、好ましくは、電気加熱又は流体熱担体を用いる加熱によって実施される。
DEVICE0−2における冷却は、任意の既知の方法により実施することができ、好ましくは、流体冷却媒体によって実施される。
方法が実施される反応の規模、したがって装置の規模に応じて、反応混合物の冷却は、反応混合物に対するDEVICE0−2の効果により、すなわち、反応混合物がDEVICE0−2を通過する間中に実施されうる、又は反応混合物に対するDEVICE0−3の効果によって実施されうる、すなわち、DEVICE0−3を通過することも冷却に寄与している。このことは、反応の規模が割合小さい場合、例えば、方法が実験室規模で実施される場合にとりわけ当てはまるが、一方、方法が生産規模で実施される場合では、冷却は、通常DEVICE0−2を通過する間中に主に実施される。
別の実施形態において、とりわけ生産規模では、冷却をDEVICE0−3において作用を受ける膨張及び圧力解放によって達成することもできる。
DEVICE0−2を通過する間中の冷却と、DEVICE0−3において作用を受けた膨張による冷却との組み合わせも、可能である。
好ましくは、DEVICE0−1における加熱及びDEVICE0−2における冷却は、チューブ中チューブ設定の形態、容器中チューブ設定の形態、シェル及びチューブ熱交換器の形態、プレート熱交換器の形態又は目的が混合物若しくは反応混合物から熱を交換することである任意の一般的な装置によって実現され、
より好ましくは、DEVICE0−1における加熱及びDEVICE0−2における冷却は、チューブ中チューブ設定の形態又は容器中チューブ設定の形態によって実現される。
REAC0−1は、好ましくはDEVICE0−1においてMIXTURE0−1をTEMP0−1に加熱することによって誘発される。
STEP0−2における冷却は、温度TEMP0−2で好ましく実施され、好ましくは、TEMP0−2は0〜180℃であり、より好ましくは0〜150℃であり、さらにより好ましくは10〜120℃であり、とりわけ15〜100℃であり、さらにとりわけ15〜90℃であり、なおさらにとりわけ15〜85℃であり、特に20〜85℃である。
好ましくは、REAC0−1は、反応混合物をDEVICE0−2若しくはDEVICE0−3又はその両方において冷却することによって、好ましくはTEMP0−2に冷却することによって停止される。
式(2)の化合物が、式(3)の化合物とクロロスルホン酸との反応によりREAC0−1において調製される場合、式(2)の純粋な化合物の融点は約35℃であり、したがって、TEMP0−2の最低限度の値は、反応混合物中の式(3)の残留化合物及び残留クロロスルホン酸が反応後に当然のことながら反応混合物の融点を下げ、低い値のTEMP0−2の値を可能にするので、反応における転化によって決定される。
DEVICE0−1における、任意選択でDEVICE0−2におけるPRESSURE0−1は、DEVICE0−3によって制御及び保持される。
TIME0−1は、MIXTURE0−1が加熱及びTEMP0−1に曝露される時間である。TIME0−1の間中に、REAC0−1が実施される。したがって、好ましくは、TIME0−1は滞留時間であり、REAC0−1がDEVICE0−1において実施される場合、TIME0−1は、好ましくはDEVICE0−1における混合物の滞留時間である。
時間TIME0−2は、反応混合物がTEMP0−2に冷却される時間である。冷却はDEVICE0−2の作用、DEVICE0−3の作用又はDEVICE0−2とDEVICE0−3の作用によって実施されうる。冷却は反応を停止させる。したがって、好ましくは、TIME0−2は滞留時間であり、好ましくはDEVICE0−2、DEVICE0−3又はその両方における反応混合物の滞留時間である。
好ましくは、TIME0−2は0.1秒から2時間、より好ましくは0.5秒から1時間、さらにより好ましくは1秒から30分間、とりわけ10秒間から30分間、さらにとりわけ25秒間から25分間、なおさらにとりわけ1分間から25分間である。
好ましくは、TIME0−2は、TIME0−1の0.0001〜0.5倍の時間、より好ましくは0.001〜0.3倍である。
式(III)の化合物及び式(IV)の化合物を、プレミックス混合物としてDEVICE0−1に供給することができ又はDEVICE0−1に別々に供給することができ、DEVICE0−1において混合される。
事前に又はDEVICE0−1において混合する目的で、任意の適切な混合設備を使用することができ、混合設備は、一般的な分岐継手のもの、例えばT若しくはY字管、又は静止混合装置のような最新技術のものであることが知られている。
好ましくは、DEVICE0−1におけるTEMP0−1への加熱は、式(III)の化合物及び式(IV)の化合物の両方がDEVICE0−1に混合物として存在するときだけ実施される。
式(III)の化合物及び式(IV)の化合物の供給は、別々であっても、混合物の形態であっても、装置DEVICE0−0において実施される。
DEVICE0−0は、ポンプのような、圧力によって流体を運搬することに従来使用される加圧装置である。式(III)の化合物及び式(IV)の化合物がDEVICE0−1に別々に供給される場合、好ましくは、DEVICE0−0は、それぞれの構成成分に対応する装置を有し、装置DEVICE0−0−COMP3は、式(III)の化合物を運搬し、装置DEVICE0−0−CSAは式(IV)の化合物を運搬する。
好ましくは、DEVICE0−1及び任意のDEVICE0−2及び任意のDEVICE0−3は、動作中、互いに永久流体接続しており、両方ともPRESSURE0−1下にある。
好ましくは、DEVICE0−0は、REAC0−1をTEMP0−1で実施するために必要なPRESSURE0−1を、DEVICE0−1において及びDEVICE0−3対してDEVICE0−2において増大させる装置である。
より好ましくは、式(III)の化合物及び式(IV)の化合物は、周囲圧及び周囲温度下で混合され、次にDEVICE0−1に供給される。
DEVICE0−1及び/又はDEVICE0−2がチューブの場合、とりわけコイルチューブの場合、構造的制限に起因して又は密度変動などに起因して、熱点又は冷点がこれらを回避する努力にもかかわらず発生しうる。したがって、記述されているいずれの温度も、可能性のある熱点又は冷点の観点から平均温度であることが意図される。
従来の背圧制御装置は、DEVICE0−3に使用することができ、通常は非連続的に作動し、すなわち、開放及び閉鎖することによって、圧力を保持しながら生成物流を放出する。このことは、当然のことながら圧力に変動をもたらす。したがって、PRESSURE0−1は、平均圧であることが意図される。
MIXTURE0−1及び反応混合物と接触する全ての部分は、対応する条件下で化学薬品の攻撃に耐性のある対応する材料から作製されており、すなわち、ステンレス鋼、ハステロイB又はハステロイCのようなハステロイ、チタン、タンタル、炭化ケイ素、窒化ケイ素などであり、これらはまた、PTFEのような化学薬品に対して不活性な材料で不動化又は裏打ちされうる。
式(II)の化合物、MIX−II−III又はMIXTURE−TRIPLEを、DEVICE0−1から、DEVICE0−2から、DEVICE0−3から又はDEVICE0−4から、好ましくはDEVICE0−3から又はDEVICE0−4からさらに精製することなくREAC1−1のために使用することができ、さらなる精製の場合では、好ましくは、DEVICE0−4から得た液相のような式(II)の化合物、MIX−II−III又はMIXTURE−TRIPLEは、任意の低沸騰残留物を除去することによってさらに精製され、好ましくは、このことはフィルム蒸発器、ワイプフィルム蒸発器、落下フィルム蒸発、蒸留、精留、フラッシュ蒸留又は単経路蒸留を使用して、より好ましくはワイプフィルム蒸発器を使用して実施される。
とりわけ好ましい実施形態において、REAC0−1及びREAC1−1は、好ましくは構成成分流を中断させることなく、連続的及び継続的に実施され、好ましくは、DEVICE0−1及びDEVICE1−1は、例えばDEVICE0−2を介して好ましくは流体接続により接続されている。
この場合、DEVICE0−3、DEVICE0−4及びDEVICE1−0が強制的に必要というわけではなく、むしろPRESSURE0−1及びPRESSURE1−1は、同一でありうる及びDEVICE1−3の作用に対してDEVICE0−0によって増大されうる。
機器構成全体の寸法及び構造に応じて、DEVICE0−2も強制的に必要というわけではない又はDEVICE0−2は、DEVICE0−1及びDEVICE1−1を接続するチューブのような装置により簡単に実現されうる。
好ましくは、DEVICE0−1又は任意のDEVICE0−2の反応混合物は、式(II)の化合物、MIX−II−III又はMIXTURE−TRIPLEとしてREAC1−1のために使用可能であり、
より好ましくは、任意のDEVICE0−2の反応混合物は、式(II)の化合物、MIX−II−III又はMIXTURE−TRIPLEとしてREAC1−1のために使用可能であり、
さらにより好ましくは、DEVICE0−1の反応混合物は、DEVICE0−2において、120〜210℃、好ましくは120〜200℃、より好ましくは120〜180℃の温度TEMP0−2に冷却され、次にDEVICE0−2の混合物は、式(II)の化合物、MIX−II−III又はMIXTURE−TRIPLEとしてDEVICE1−1のREAC1−1のために使用される。
別の好ましい実施形態において、任意のDEVICE0−3又は任意のDEVICE0−4の反応混合物は、式(II)の化合物、MIX−II−III又はMIXTURE−TRIPLEとしてREAC1−1のために使用可能である。
別の好ましい実施形態において、PRESSURE0−1及びPRESSURE1−1は、同一ではなく、より好ましくは、PRESSURE1−1は、PRESSURE0−1よりも低く、
より好ましくは、DEVICE0−3の反応混合物は、式(II)の化合物、MIX−II−III又はMIXTURE−TRIPLEとしてREAC1−1に使用され、
さらにより好ましくは、DEVICE0−4の反応混合物は、式(II)の化合物、MIX−II−III又はMIXTURE−TRIPLEとしてREAC1−1に使用される。
DEVICE0−1又はDEVICE0−2の反応混合物が式(II)の化合物、MIX−II−III又はMIXTURE−TRIPLEとしてREAC1−1のために直接使用される場合、STEP0−1後の任意の冷却、好ましくは、STEP0−2における冷却は、DEVICE0−1、DEVICE0−2又はDEVICE0−3の反応混合物であるREAC0−1の反応混合物が、式(II)の化合物、MIX−II−III又はMIXTURE−TRIPLEとしてREAC1−1のために直接及び直ちに使用されず、いくらかの時間間隔が置かれている場合と同じ強度である必要はない。この場合、STEP0−2における冷却のような、STEP0−1後の任意の冷却は、そのような冷却後の標的温度が、REAC0−1によって得た反応混合物の分解温度を下回ることを好ましくは確実にするべきである。
好ましくは、MIXは、DEVICE1−3又はDEVICE1−4から得た式(I)の化合物を使用して実施され、MIXWATをもたらす。
MIXは、バッチ式又は連続的な方法で実施され、
好ましくは、MIX2は連続的に実施され、
より好ましくは、REAC1−1及びMIXは、連続的に実施され、
さらにより好ましくは、REAC1−1及びMIXは、連続的及び継続的に実施され、
とりわけ、REAC1−1及びMIXは、構成成分流を中断することなく連続的及び継続的に実施される。
EXTRは、バッチ式又は連続的な方法で実施され、
好ましくは、EXTRは連続的に実施され、
より好ましくは、REAC1−1、MIX及びEXTRは、連続的に実施され、
さらにより好ましくは、REAC1−1、MIX及びEXTRは、連続的及び継続的に実施され、
とりわけ、REAC1−1、MIX及びEXTRは、構成成分流を中断することなく連続的及び継続的に実施される。
REAC2は、バッチ式又は連続的な方法で実施され、
好ましくは、REAC2は連続的に実施され、
より好ましくは、REAC1−1、MIX、EXTR及びREAC2は、連続的に実施され、
さらにより好ましくは、REAC1−1、MIX、EXTR及びREAC2は、連続的及び継続的に実施され、
とりわけ、REAC1−1、MIX、EXTR及びREAC2は、構成成分流を中断することなく連続的及び継続的に実施される。
特に、REAC0−1、REAC1−1及びMIXは、連続的に実施され、
好ましくは、REAC0−1、REAC1−1及びMIXは、連続的及び継続的に実施され、
より好ましくは、REAC0−1、REAC1−1及びMIXは、構成成分流を中断することなく連続的及び継続的に実施される。
別の特定の実施形態において、REAC0−1、REAC1−1、MIX及びEXTRは、連続的に実施され、
好ましくは、REAC0−1、REAC1−1、MIX及びEXTRは、連続的及び継続的に実施され、
より好ましくは、REAC0−1、REAC1−1、MIX及びEXTRは、構成成分流を中断することなく連続的及び継続的に実施される。
別の特定の実施形態において、REAC0−1、REAC1−1、MIX、EXTR及びREAC2は、連続的に実施され、
好ましくは、REAC0−1、REAC1−1、MIX、EXTR及びREAC2は、連続的及び継続的に実施され、
より好ましくは、REAC0−1、REAC1−1、MIX、EXTR及びREAC2は、構成成分流を中断することなく連続的及び継続的に実施される。
別の特定の実施形態において、REAC1−1及びREAC2は、連続的に実施され、
好ましくは、REAC0−1、REAC1−1及びREAC2は、連続的に実施され、
より好ましくは、REAC0−1、REAC1−1及びREAC2は、構成成分流を中断することなく連続的に実施される。
REAC2−1は、バッチ式又は連続的な方法で実施され、
好ましくは、REAC2−1は連続的に実施され、
より好ましくは、REAC1−1及びREAC2−1は、連続的に実施され、
さらにより好ましくは、REAC1−1及びREAC2−1は、連続的及び継続的に実施され、
とりわけ、REAC1−1及びREAC2−1は、構成成分流を中断することなく連続的及び継続的に実施される。
EXTR2−1は、バッチ式又は連続的な方法で実施され、
好ましくは、EXTR2−1は連続的に実施され、
より好ましくは、REAC1−1、REAC2−1及びEXTR2−1は、連続的に実施され、
さらにより好ましくは、REAC1−1、REAC2−1及びEXTR2−1は、連続的及び継続的に実施され、
とりわけ、REAC1−1、REAC2−1及びEXTR2−1は、構成成分流を中断することなく連続的及び継続的に実施される。
REAC2−2は、バッチ式又は連続的な方法で実施され、
好ましくは、REAC2−2は連続的に実施され、
より好ましくは、REAC1−1、REAC2−1、EXTR2−1及びREAC2−2は、連続的に実施され、
さらにより好ましくは、REAC1−1、REAC2−1、EXTR2−1及びREAC2−2は、連続的及び継続的に実施され、
とりわけ、REAC1−1、REAC2−1、EXTR2−1及びREAC2−2は、構成成分流を中断することなく連続的及び継続的に実施される。
特に、REAC0−1、REAC1−1及びREAC2−1は、連続的に実施され、
好ましくは、REAC0−1、REAC1−1及びREAC2−1は、連続的及び継続的に実施され、
より好ましくは、REAC0−1、REAC1−1及びREAC2−1は、構成成分流を中断することなく連続的及び継続的に実施される。
別の特定の実施形態において、REAC0−1、REAC1−1、REAC2−1及びEXTR2−1は、連続的に実施され、
好ましくは、REAC0−1、REAC1−1、REAC2−1及びEXTR2−1は、連続的及び継続的に実施され、
より好ましくは、REAC0−1、REAC1−1、REAC2−1及びEXTR2−1は、構成成分流を中断することなく連続的及び継続的に実施される。
別の特定の実施形態において、REAC0−1、REAC1−1、REAC2−1、EXTR2−1及びREAC2−2は、連続的に実施され、
好ましくは、REAC0−1、REAC1−1、REAC2−1、EXTR2−1及びREAC2−2は、連続的及び継続的に実施され、
より好ましくは、REAC0−1、REAC1−1、REAC2−1、EXTR2−1及びREAC2−2は、構成成分流を中断することなく連続的及び継続的に実施される。
記載されたステップのそれぞれは、好ましくは連続的に実施され、記載された組み合わせのいずれかに記載されたステップのいずれも、好ましくは、連続的に構成成分流を中断することなく実施される。
方法:
HFSIの収率は、別段の記載がない限り、溶媒としてD−アセトニトリル中においてベンゼンスルホニルフルオリドを内部基準として使用する19F−NMRによって決定した。
一般に、別段の記載がない限り、LiFSI、HFSI、NaFSIなどのようなFSIの誘導体を含有する生成物を、少なくとも19F−NMRによって分析及び特徴決定し、時々は、例えば対応する金属を決定するために元素分析、例えば溶媒を分析するためにGC(ガスクロマトグラフィー)、例えばイオン性不純物を検出するためにイオンクロマトグラフィーも使用した。
材料
式(II)の化合物は、WO2015/004220A1の実施例15に従って調製される。WO2015/004220A1の実施例15に記述された95%の転化率は、5%の残留CSIが式(II)の本化合物に存在することを意味する。したがって式(II)の本化合物を、5%の残留CSIを含有するMIX−II−III、MIX−II−III−5と見なすことができる。したがって、当量のクロロスルホン酸も式(II)の本化合物に存在すると推定される。したがって、式(II)の本化合物を混合物MIXTURE−TRIPLE−90−5−5と見なすこともでき、MIXTURE−TRIPLE−90−5−5は、約90%の式(2)の化合物、5%の式(3)の化合物及び5%のクロロスルホン酸を含有し、%は、MIXTURE−TRIPLE−90−5−5の総重量に基づいた重量%である。以下において、「MIXTURE−TRIPLE−90−5−5」は、この式(II)の化合物及びこのMIX−II−III−5を意味する。
式(II)の化合物は、WO2015/004220A1の実施例5に従って調製される。WO2015/004220A1の実施例5に記述された92.4%の転化率は、7.6%の残留CSIが式(II)の本化合物に存在することを意味する。したがって式(II)の本化合物を、ほぼ7.5%の残留CSIを含有するMIX−II−III、MIX−II−III−7.5と見なすことができる。したがって、当量のクロロスルホン酸も式(II)の本化合物に存在すると推定される。したがって、式(II)の本化合物を混合物MIXTURE−TRIPLE−85−7.5−7.5と見なすこともでき、MIXTURE−TRIPLE−85−7.5−7.5は、ほぼ85%の式(2)の化合物、ほぼ7.5%の式(3)の化合物及びほぼ7.5%のクロロスルホン酸を含有し、%は、MIXTURE−TRIPLE−85−7.5−7.5の総重量に基づいた重量%である。以下において、「MIXTURE−TRIPLE−85−7.5−7.5」は、この式(II)の化合物及びこのMIX−II−III−7.5を意味する。
[実施例1]
この実施例は以下を用いて行った。
・DEVICE1−0−HF:ISCO Teledyneのピストンポンプ260D;
・DEVICE1−0−COMP−II:ISCO Teledyneのピストンポンプ260D;
・DEVICE1−1は1/8インチのコイルチューブであり、内部容積VOLUME1は3.8mlであり、ハステロイCから作製されている。加熱には、容器中コイルチューブ(coiled−tube−in−container)設定を使用した。加熱媒体は従来型の油であった。
・DEVICE1−2は1/8インチのチューブであり、内部容積は約1.5mLであり、ハステロイCから作製されている。冷却は、チューブを室温の空気に単に接触させることによって実施した。
・DEVICE1−3:Cv値が0.01であるSAMSON Microvalve3510−7型の空圧制御式バルブ;
・DEVICE1−4:本質的にHCl及び過剰量のHFである任意の気体構成成分を、ステンレス鋼製の通気型容器において反応混合物から分離した。
MIXTURE−TRIPLE−90−5−5をHFと同時に80barのPRESSURE1−1でDEVICE1−1に供給し、そして、MIXTURE−TRIPLE−90−5−5を、DEVICE1−0−COMP−IIにより0.118ml/分の流速で供給し、HFを、DEVICE1−0−HFにより0.137ml/分の流速で供給した。TIME1−1はおよそ15分間であり、TEMP1−1は160℃であった。この流速から得られたHF:MIXTURE−TRIPLE−90−5−5のモル比は、およそ8:1であった。次にDEVICE1−1の反応混合物をDEVICE1−2においてTEMP1−2に冷却し、TEMP1−2は室温であり、TIME1−2はおよそ5.9分間であり、次にDEVICE1−3によりDEVICE1−4の中に膨張させた。収集された液体は、19F−NMRにより確認するとHFSIであった。収率は、MIXTURE−TRIPLE−90−5−5中の式(2)の化合物に基づいて89%であった。
[実施例2]
実施例1を繰り返し、唯一の違いは、MIXTURE−TRIPLE−90−5−5をDEVICE1−0−COMP−IIにより0.198ml/分の流速で供給したこと及びHFをDEVICE1−0−HFにより0.057ml/分の流速で供給したこと、この流速からおよそ2:1のHF:MIXTURE−TRIPLE−90−5−5のモル比が得られたことであった。
他のパラメーターは、実施例1と同じであった。収率は、MIXTURE−TRIPLE−90−5−5中の式(2)の化合物に基づいて72%であった。
[実施例3]
この実施例は以下を用いて行った。
・DEVICE0−0:ISCO Teledyneのピストンポンプ260D;
・DEVICE1−0−HF:ISCO Teledyneのピストンポンプ260D;
・DEVICE0−1:1/8インチのコイルチューブ、内部容積VOLUME0は5ml、ハステロイCから作製。加熱には、容器中コイルチューブ設定を使用した。加熱媒体は従来型の油であった。
・DEVICE1−1は1/8インチのコイルチューブであり、内部容積VOLUME1は3.8mlであり、ハステロイBから作製されている。加熱には、容器中コイルチューブ設定を使用した。加熱媒体は従来型の油であった。
・DEVICE1−2は1/8インチのチューブであり、内部容積は約1.5mLであり、ハステロイCから作製されている。冷却は、チューブを室温の空気に単に接触させることによって実施した。
・DEVICE1−3:Cv値が0.01であるSAMSON Microvalve3510−7型の空圧制御式バルブ;
・DEVICE1−4:停止の目的のため、並びに任意のHCl及びHFを中和するために15wt%のNaOH水溶液を充填したガラス容器;
CSOS及び式(3)の化合物の等モル混合物を、DEVICE0−0により80barのPRESSURE0−1及び0.77ml/分の流速でDEVICE0−1に供給した。DEVICE0−1のTEMP0−1は230℃であり、TIME0−1はおよそ5分間であった。この実施例において得られたMIXTURE−TRIPLEの流れは、DEVICE0−1から出た。 試料をこのMIXTURE−TRIPLEから採取し、分析は、およそ10.7wt%の式(3)の化合物の含有量を明らかにした。
したがって、このMIXTURE−TRIPLEは、式(II)の本化合物に存在する残留CSIを10.7%含有する式(II)の化合物である。したがって式(II)の本化合物を、10.7%の残留CSIを含有するMIX−II−III、MIX−II−III−10と見なすことができる。したがって、当量のクロロスルホン酸も式(II)の本化合物に存在すると推定され、すなわち、このMIXTURE−TRIPLEの3つの構成成分の相対比は、
式(2)の化合物が80%、
式(3)の化合物が10%及び
クロロスルホン酸が10%であり、
%は、このMIXTURE−TRIPLEの総重量に基づいた重量%である。
したがって、式(II)の本化合物を混合物MIXTURE−TRIPLE−80−10−10と見なすこともでき、MIXTURE−TRIPLE−80−10−10は、ほぼ80%の式(2)の化合物、ほぼ10%の式(3)の化合物及びほぼ10%のクロロスルホン酸を含有し、%は、MIXTURE−TRIPLE−80−10−10の総重量に基づいた重量%である。以下において、「MIXTURE−TRIPLE−80−10−10」は、この式(II)の化合物及びこのMIX−II−III−10を意味する。
HFを、室温で、DEVICE1−0−HFによって80barのPRESSURE1−1により0.24ml/分の流速でこのMIXTURE−TRIPLE流に供給して、このMIXTURE−TRIPLE及びHFの混合物が得られ、これをDEVICE1−1に入れた。DEVICE1−1のTEMP1−1は160℃であり、TIME1−1はおよそ3分間であった。この流速から得られたHF:このMIXTURE−TRIPLEのモル比は、およそ3:1であった。DEVICE1−1から出た反応混合物は、DEVICE1−2に入り、TEMP1−2は室温であった。DEVICE1−2を出た反応混合物は、DEVICE1−3によって膨張され、停止する目的でDEVICE1−4に供給された。反応混合物の試料をDEVICE1−3とDEVICE1−4の間に採取し、試料を水と混合し(試料1重量部に対して水9重量部)、19F−NMRにより分析して、HFSIであることを確認した。収率は、式(3)の化合物に基づいて70%であった。
[実施例4]
実施例1を繰り返し、違いは以下であった。
MIXTURE−TRIPLE−90−5−5を、DEVICE1−0−COMP−IIにより1.07ml/分の流速で供給したこと。
HFをDEVICE1−0−HFにより0.46ml/分の流速で供給したこと。
TIME1−1がおよそ2.5分間であったこと。
この流速から得られたHF:MIXTURE−TRIPLE−90−5−5のモル比が、およそ3:1であったこと。
TIME1−2がおよそ1.5分間であったこと。
収率は、MIXTURE−TRIPLE−90−5−5中の式(2)の化合物に基づいて90%であった。
[実施例5]
実施例1を繰り返し、違いは以下であった。
MIXTURE−TRIPLE−85−7.5−7.5を、DEVICE1−0−COMP−IIにより1.22gl/分の流速で供給したこと。
HFをDEVICE1−0−HFにより0.18g/分の流速で供給したこと。
TIME1−1がおよそ5分間であったこと。
この流速から得られたHF:MIXTURE−TRIPLE−85−7.5−7.5のモル比が、およそ1.9:1であったこと。
これらの条件下でHFSIが生成された。収率:61.6%。
[実施例6]
実施例5に従って調製された234.9gのHFSIを、水(373g)及びTEA(285.2g)の溶液に、温度を10〜20℃に維持しながら加えた。次にpH値をTEA(125.6g)の添加により9に調整した。次に混合物をVN(それぞれ140gで2回)により抽出した。有機層を合わせ(475.68g、21.69wt%のHFSI、ACN中の定量的19F−NMRにより決定)、水(それぞれ153.6gで2回)により25℃で抽出した。NH(3.91g)を有機層に加え、それによって水層が再び形成され、これを分離及び廃棄した。次にLiOH水溶液(95.81g、約12.5wt%、LiOH×HO「電池グレード」及び水から調製)を有機層に加え、形成された水層を分離及び廃棄し、次にLiOH水溶液(95.61g、約12.5wt%、LiOH×HO「電池グレード」及び水から調製)を加えた。水層を再び分離及び廃棄した。VN/TEA中のLIFSIの溶液(414.83g)を得た。
溶液を真空下(30mbar)において60℃で濃縮し、濾過して、LiFSIの溶液(140.22g、36.71wt%)を得た。次にこのLiFSIの溶液を真空下(約7mbar)において60℃で蒸留した。蒸留中、DCB(543g)を連続的に加え、同時に留出物(467g)を収集し、その間、蒸留容器に常にほぼ同じ量を維持した。DCBの添加が完了した後、結晶が形成され、それを濾過により収集し、DCM(それぞれ50gで2回)により洗浄した。結晶を真空下において60℃で乾燥した。LiFSI(40.23g)を白色の固体として得た。
[実施例7]
1059.4gのHFSI水溶液(水溶液の総重量に基づいて5重量%のHFSI、実施例3に従い、DEVICE1−3とDEVICE1−4の間で反応混合物を採取し、反応混合物を対応する量の水と混合することによって調製)を、PTFE反応器に投入し、次に169.8gのメチルtert−ブチルエーテル(MTBE)を加え、25℃で混合し、次に、形成された層を分離した。抽出を1回繰り返した。2回の抽出を合わせた有機層(368.4g)を、反応器に戻し、約−2℃に冷却し、次に120.5gのLiOH一水和物の水溶液(17重量%のLiOH一水和物)を約−2℃〜約20℃の温度で加えた。64.7gのメチルtert−ブチルエーテルを加えた。2層が形成され、層を分離した。MTBE中においてほぼ40重量%のLiFSIの濃度を達成するまで、MTBEを真空下において60℃で除去した。減圧下(200mbar〜5mbar)及び12℃〜55℃の温度でMTBEをさらに蒸発させることによって、LiFSIを結晶化させ、このMTBEの蒸発中に、LiFSIは結晶化し、懸濁液を形成し、このMTBEの蒸発と同時に、貧溶媒(antisolvent)として715gの1,2−ジクロロベンゼンを、懸濁液の量を一定に保持する速度で投与した。懸濁液を濾過し、フィルターケーキを洗浄し(毎回約70gのジクロロメタンにより3回)、LiFSIを白色の結晶として単離した。結晶を60℃で3時間乾燥した後、20.6gのLiFSIを白色の粉末として単離した。
[比較例(i)]
US7,919,629B2の実施例10にある、130℃で2時間の実験を繰り返した。収率は55%であり、これはこの実験においてMichotが報告したものと同じ収率である。Michotは、蒸留ClSIを実施例10に使用しているが、この蒸留ClSI出発材料中の式(3)の化合物、すなわちCSIのあらゆる残留含有量について何ら言及していない。比較例(i)を、真空下での蒸留によって調製したClSI出発材料を用いることによっても実施した。このClSI出発材料中のCSIの含有量は、0.3wt%であることが決定された。
D1において報告されたものと同じ収率の55%が本比較例(i)において得られたので、ClSIの残留含有量はMichotの実験と同じであると推定される。
[実施例8]
比較例(i)を繰り返し、違いは、1gのMIXTURE−TRIPLE−85−7.5−7.5を報告された1gのClSIの代わりに使用したことであった。収率は82%であり、これは比較例(i)のClSIによって得られた55%の収率より顕著に高い。
[実施例9〜15]
実施例5を繰り返し、違いは表1に記載されている。これらの条件下でHFSIが生成された。
Figure 2018535181
[実施例16〜20]
実施例13に従って調製されたHFSIを水で希釈して、水中でHFSIの濃度が14重量%のHFSIの溶液を得、重量%は、水及びHFSIの総重量に基づいている。
40gのこの水中HFSI溶液を20gの溶媒Aと10分間混合した。2層が形成され、それを分離し、有機層中のHFSIの含有量を19F−NMRによって決定し、収率をだし、詳細を表2に提示する。
Figure 2018535181
[実施例21〜24]
実施例3に従って調製されたHFSIを水で希釈して、水中でHFSIの濃度が5重量%のHFSIの溶液を得、重量%は、水及びHFSIの総重量に基づいている。
60gのこの水中HFSI溶液を20gの溶媒Bと10分間混合した。2層が形成され、それを分離し、有機層中のHFSIの含有量を19F−NMRによって決定し、収率をだし、詳細を表3に提示する。
Figure 2018535181
[実施例25]
この実施例は以下を用いて行った。
・DEVICE1−0−HF:ISCO Teledyneのピストンポンプ260D;
・DEVICE1−0−COMP−II:ISCO Teledyneのピストンポンプ260D
・DEVICE1−1は1/4インチのコイルチューブであり、内部容積VOLUME1は32mlであり、ハステロイCから作製されている。加熱には、容器中コイルチューブ設定を使用した。加熱媒体は従来型の油であった。
・DEVICE1−2は1/8インチのチューブであり、内部容積は約1.5mLであり、ハステロイCから作製されている。冷却は、チューブを室温の空気に単に接触させることによって実施した。
・DEVICE1−3:Cv値が0.01であるSAMSON Microvalve3510−7型の空圧制御式バルブ。
・DEVICE1−4:本質的にHCl及び過剰量のHFである任意の気体構成成分を、テフロン(登録商標)製の通気型容器において反応混合物から分離した。
MIXTURE−TRIPLE−85−7.5−7.5をHFと同時に50barのPRESSURE1−1でDEVICE1−1に供給し、MIXTURE−TRIPLE−85−7.5−7.5を、DEVICE1−0−COMP−IIにより4.6ml/分の流速で供給し、そして、HFを、DEVICE1−0−HFにより1.77ml/分の流速で供給した。TIME1−1はおよそ5分間であり、TEMP1−1は160℃であった。この流速から得られたHF:MIXTURE−TRIPLE−85−7.5−7.5のモル比は、およそ2.4:1であった。次にDEVICE1−1の反応混合物をDEVICE1−2においてTEMP1−2に冷却し、TEMP1−2は室温であり、TIME1−2はおよそ15秒間であり、次にDEVICE1−3によりDEVICE1−4の中に膨張させた。収集された液体は、19F−NMRにより確認するとHFSIであった。収率は、MIXTURE−TRIPLE−85−7.5−7.5中の式(2)の化合物に基づいて89%であった。
[実施例26]Mg(FSI)
HFSIを実施例11に従って調製し、水で希釈して、水中でHFSIの濃度が約10.5重量%のHFSIの溶液を得、重量%は、水及びHFSIの総重量に基づいている。
426gのこの水中HFSI溶液をPTFE反応器の投入し、130gのメチルtert−ブチルエーテル(MTBE)を加え、25℃で混合し、層を分離した。抽出を繰り返した。有機層を合わせ、これらは309.3gのHFSIを含有した(MTBE中ほぼ13%、収率は19F−NMRによって決定)。
103gの合わせた有機層を反応器に戻し、13.5gのMg(OH)懸濁液(水中20wt%)を10〜20℃の温度で加えた。室温に加熱した後、大部分の固体Mg(OH)は溶解し、有機層を単離した。MTBE及び水の混合物中のMg(FSI)の濃度のおよそ40wt%を得るまで、MTBEを真空下において60℃で除去した。Mg(FSI)を減圧下(200〜5mbar)及び12〜55℃の温度で結晶化させた。
133gの1,2−ジクロロベンゼンを投与し、同時に、反応器中のレベルを一定に保持しながら、この投与中にMTBE及び水を蒸留によって除去した。反応器の含有物を室温に冷却し、固体がスラリーの形態で固化した。スラリーを濾過した後、フィルターケーキを30gのジクロロメタンで3回洗浄した。60℃で3時間乾燥した後、白色の5.8gのMg(FSI)を単離した。Mp=40〜42℃。
[実施例27]1−メチル−1−プロピルピロリジニウムFSI
HFSIを実施例11に従って調製し、水で希釈して、水中でHFSIの濃度が約10.5重量%のHFSIの溶液を得、重量%は、水及びHFSIの総重量に基づいている。
426gのこの水中HFSI溶液をPTFE反応器に投入し、130gのメチルtert−ブチルエーテル(MTBE)を加え、25℃で混合し、層を分離した。抽出を繰り返した。有機層を合わせ、これらは309.3gのHFSIを含有した(MTBE中ほぼ13%、収率は19F−NMRによって決定)。
102gの合わせた有機層を反応器に戻し、12.6gの1−メチル−1−プロピルピロリジン.HClを10〜20℃の温度で加えた。室温に加熱した後、2層が形成され、水層を除去した。有機層に20gの水を加え、室温で15分間混合した。層を分離し、抽出を繰り返した。有機層を硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、MTBEを17mbarの減圧下において60℃で蒸発させた。14.6gの1−メチル−1−プロピルピリジニウムFSIを、黄色の液体として得た(構造は、H及び19F−NMRにより確認した)。
[実施例28]NaFSI(ジメチルペンタノンから)
HFSIを実施例11に従って調製し、水で希釈して、水中でHFSIの濃度が約10.5重量%のHFSIの溶液を得、重量%は、水及びHFSIの総重量に基づいている。
800gのこの水中HFSI溶液をPTFE反応器の投入し、200gの2,4−ジメチル−3−ペンタノンと25℃で混合し、2層を分離した。有機層を分離した。200gの2,4−ジメチル−3−ペンタノンによる抽出を繰り返した。合わせた有機層(473.6gの2,4−ジメチル−3−ペンタノン中HFSI溶液、収率は19F−NMRにより決定)を反応器に戻し、48.6gのNaOH水溶液(25wt%)を10〜20℃の温度で加えた。2層が形成され、水層を廃棄した。NaOHによる抽出を繰り返した。ほぼ30wt%の濃度のNaFSIを有する溶液が達成されるまで、2,4−ジメチル−3−ペンタノンを真空下において60℃で除去した。この溶液を1マイクロメートルのフィルターによって濾過して、対応する小型及び固体粒子を除去した。103gの1,2−ジクロロベンゼンを投与し、同時に、反応器中のレベルを一定に保持しながら、蒸留によって2,4−ジメチル−3−ペンタノン及び水を除去することによって、NaFSIを減圧下(200〜5mbar)及び20〜40℃の温度で結晶化した。NaFSIはスラリーの形態で結晶化し、スラリーを濾過し、フィルターケーキを100gのジクロロメタンにより合計で3回洗浄した後、41.4gのNaFSIフィルターケーキを単離した。フィルターケーキを60℃で3時間乾燥した後、NaFSIを白色の粉末として単離した。
[実施例29]HFSIの蒸留
実施例25に従って調製されたHFSI(2.4wt%のCSI及び77.07wt%のHFSIを含む)を、1メートルのSulzer DX充填剤を有する1リットルのバッチカラムにおいて蒸留した。リボイラーのジャケット温度は、最大で140℃であった。
画分1〜6を60mbarの絶対圧力及び8〜1への還流よって蒸留し、画分7及び8を、23mbar及び4〜1への還流によって蒸留した。表4はその結果を示す。
Figure 2018535181
この蒸留によって、99%を超える純度のHFSIを達成することができる。
[実施例30]LiCl(蒸留HFSIを伴う)を使用するLiFSI
10.78gのLiClを90.73gの炭酸ジメチルに懸濁し、10℃未満に冷却した。この混合物に、画分5及び6を混合することにより実施例29に従って調製された50.26gのHFSIを1.5時間かけて投与し、その間、温度を0℃〜10℃の範囲に保持した。20〜25℃に加熱した後、溶媒を減圧下(40〜50mbar)及び40℃での蒸留によって除去した。15.84gの留出物を得た。LIFSIを含有する残留物を1ミクロンフィルターの使用により濾過して、残留LiCl及び小型粒子を除去した。
221gの1,2−ジクロロベンゼンを投与し、同時に、反応器中のレベルを一定に保持しながら、蒸留によって炭酸ジメチルを除去することによって、LiFSIを減圧下(200〜5mbar)及び20〜60℃の温度で結晶化した。LiFSIはスラリーの形態で結晶化し、スラリーを濾過し、フィルターケーキを洗浄した後(150gのジクロロメタンにより合計で3回)、30.86gのLiFSIフィルターケーキを得た。フィルターケーキを60℃で3時間乾燥した後、26.3gのLiFSIを白色の粉末として得た。
[実施例31]LiOH一水和物(蒸留HFSIを伴う)を使用するLiFSI
10.88gのLiOH一水和物を90.65gの炭酸ジエチルに懸濁し、0〜10℃に冷却した。この懸濁液に、画分5及び6を混合することにより実施例29に従って調製された50.11gのHFSIを1.5時間かけて投与し、その間、温度を0℃〜10℃の範囲に保持した。20〜25℃に加熱した後、炭酸ジエチル及び水を減圧下(50〜60mbar)及び50℃での蒸留によって除去した。6.82gの留出物を得た。LIFSIを含有する残留物を1ミクロンフィルターの使用により濾過して、残留不溶性LiOH及び小型粒子を除去した。
1,2−ジクロロベンゼンを投与し、同時に、反応器中のレベルを一定に保持しながら、蒸留によって炭酸ジメチルを除去することによって、LiFSIを減圧下(200〜5mbar)及び20〜60℃の温度で結晶化した。LiFSIはスラリーの形態で結晶化し、スラリーを濾過し、フィルターケーキを洗浄した後(150gのジクロロメタンにより合計で3回)、27.03gのLiFSIフィルターケーキを得た。フィルターケーキを60℃で3時間乾燥した後、23.06gのLiFSIを白色の粉末として得た。

Claims (15)

  1. 式(I)の化合物を調製する方法であって、
    Figure 2018535181
    ステップSTEP1、ステップSTEPMIX及びステップSTEPEXTRを含み、
    STEP1が、反応REAC1−1を含み、
    反応REAC1−1において、式(II)の化合物が、HFと、
    Figure 2018535181
    温度TEMP1−1で反応し、TEMP1−1が、少なくとも80℃であり、
    REAC1−1の開始時に、式(III)の化合物が反応混合物に存在し、
    Figure 2018535181
    REAC1−1の開始時に反応混合物に存在する式(III)の化合物の量が、少なくとも0.5%であり、%が重量%であり、反応混合物の重量からHFの重量を除いた、REAC1−1の開始時の反応混合物の重量に基づいており、
    Xが、X1又はX2と同一であり、
    X1及びX2が、同一であり又は異なり、F、Cl、Br、I、RESF及びトリルからなる群から互いに独立して選択され、
    ただし、残基X1及びX2の少なくとも一方が、Cl、Br又はIであり、
    RESFが、フッ素化C1−9アルキルであり、フッ素化C1−9アルキルが、非置換であり又は置換基OCFで置換されており、
    STEPMIXにおいて、式(I)の化合物が、混合MIXによって水と混合され、MIXが混合物MIXWATをもたらし、MIXWATが、式(I)の化合物と水の混合物であり、
    STEPEXTRにおいて、式(I)の化合物が、抽出EXTRによってMIXWATから抽出され、EXTRが、有機溶媒SOLVORGによるMIXWATからの式(I)の化合物の抽出であり、SOLVORGが、水と二相系を形成する有機溶媒であり、
    EXTRが、溶液SOLCOMP1の形態で式(I)の化合物をもたらし、SOLCOMP1が、SOLVORG中の式(I)の化合物の溶液である
    方法。
  2. 式(V)の化合物を調製する方法であって、
    Figure 2018535181
    n1が、1、2又は3であり、
    Mが、アルカリ金属、アルカリ土類金属及びAlからなる群から選択され、
    方法が、STEP1及びステップSTEP2を含み、
    STEP1が、請求項1に記載されたとおりであり、
    STEP2において、式(I)の化合物のHが、Mに交換される
    方法。
  3. Mが、Na、K、Li、Mg及びAlからなる群から選択される、請求項2に記載の方法。
  4. STEPMIX及びSTEPEXTRを含み、
    STEPMIX及びSTEPEXTRが、請求項1に記載されているとおりである、請求項2又は3に記載の方法。
  5. 式(I−AMI)の化合物を調製する方法であって、
    Figure 2018535181
    化合物AMIが、N(R100)(R200)R300及びN(R400)R500からなる群から選択され、
    R100、R200、R300が、同一であり若しくは異なっており、H、C1−6アルキル及びハロゲン化C1−6アルキルからなる群から選択され、又は
    R100及びR200が、Nと一緒になって、飽和5員、6員、7員若しくは8員複素環式の環RINGAを形成しており、
    R400及びR500が、Nと一緒になって、不飽和5員、6員、7員又は8員複素環式の環RINGBを形成しており、
    RINGA及びRINGBが、N、O及びSからなる群から選択される1又は2個の追加の環内ヘテロ原子を有することができ、
    RINGA及びRINGBが、非置換であり又はC1−6アルキル、ハロゲン化C1−6アルキル、C1−6アルコキシ及びハロゲンからなる群から選択される1、2若しくは3つの同一である若しくは異なっている置換基により置換されており、
    方法が、STEP1及びステップSTEP2−1を含み、
    STEP2−1において、式(I)の化合物のHが、H−AMIに交換され、
    STEP1が、請求項1に記載されたとおりである
    方法。
  6. STEPMIX及びSTEPEXTRを含み、
    STEPMIX及びSTEPEXTRが、請求項1に記載されているとおりである、請求項5に記載の方法。
  7. 式(V)の化合物の調製方法であって、
    STEP1、STEP2−1及びステップSTEP2−2を含み、
    STEP2−2において、式(I−AMI)の化合物のH−AMIが、Mに交換され、
    STEP1が、請求項1に記載されているとおりであり、STEP2−1が、請求項5に記載されているとおりである、方法。
  8. STEPMIX及びSTEPEXTRを含み、
    STEPMIX及びSTEPEXTRが、請求項1に記載されているとおりである、請求項7に記載の方法。
  9. STEP1が、精製PUR1を含み、PUR1において、式(I)の化合物が、抽出、蒸留、蒸発、膜補助分離又はこれらの組み合わせによって精製される、請求項1〜8の一項以上に記載の方法。
  10. ステップSTEPDISSOL−S1において、STEP1で得られた式(I)の化合物が、SOLVORGに溶解して、溶液SOLCOMP1−S1をもたらし、SOLCOMP−S1が、SOLVORG中の式(I)の化合物の溶液であり、
    STEP1及びSOLVORGが、請求項1に記載されたとおりである、請求項1〜9の一項以上に記載の方法。
  11. 式(I)の化合物を調製する方法であって、
    STEP1及びSTEPDISSOL−S1を含み、
    STEP1が、請求項1に記載されているとおりであり、STEPDISSOL−S1が、請求項10に記載されているとおりである、方法。
  12. TEMP1−1が、少なくとも90℃である、請求項1〜11の一項以上に記載の方法。
  13. 残基X1及びX2のうちの少なくとも一方が、Cl又はBrである、請求項1〜12の一項以上に記載の方法。
  14. 式(II)の化合物が、混合物MIX−II−IIIの形態でREAC1−1に使用され、
    MIX−II−IIIが、式(II)の化合物と式(III)の化合物との混合物である、請求項1〜13の一項以上に記載の方法。
  15. 式(II)の化合物が、ステップSTEP0において調製され、
    STEP0が、反応REAC0−1を含み、
    REAC0−1が、式(III)の化合物と式(IV)の化合物との反応であり、
    Figure 2018535181
    X2が、本明細書において記載されているとおりであり、この全ての実施形態のものであり、
    n+が、H、Li、Na、K、Mg2+、Ca2+、Zn2+、Cu2+、Al3+、Ti3+、Fe2+、Fe3+、B3+
    Figure 2018535181
    [N(R20)(R21)(R22)R23]及び[P(R20)(R21)(R22)R23]からなる群から選択され、
    R20、R21、R22及びR23が、同一であり又は異なり、H、C1−8アルキル、C5−6シクロアルキル、フェニル、ベンジル、ビニル及びアリルからなる群から互いに独立して選択され、
    nが、1、2又は3である、請求項1〜14の一項以上に記載の方法。
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