JP2018535170A - 黒鉛状炭素シートを作製する方法 - Google Patents

黒鉛状炭素シートを作製する方法 Download PDF

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Abstract

基板を用意することと、液体キャリア、及び式(I)を有するMX/黒鉛状炭素前駆体材料を含む、コーティング組成物を用意することと、コーティング組成物を基板上に配設して、複合材料を形成することと、任意選択で、複合材料を焼成することと、複合材料をフォーミングガス雰囲気下でアニールすることであって、それによって、複合材料が、基板上に配設されたMX層及び黒鉛状炭素層に変換されて、多層構造を提供し、MX層が、多層構造において基板と黒鉛状炭素層との間に挿入される、アニールすることと、多層構造を酸に曝露することと、黒鉛状炭素層を自立黒鉛状炭素シートとして回収することと、を含む、黒鉛状炭素シートを作製する方法が提供される。【選択図】図4

Description

本発明は、溶液系MX/黒鉛状炭素前駆体材料を含むコーティング組成物を使用して黒鉛状炭素シートを作製する方法に関する。より特定すると、本発明は、基板に、溶液系MX/黒鉛状炭素前駆体材料を含むコーティング組成物を適用して、複合材料を形成することと(この複合材料はその後、MX層(例えば、金属酸化物層)及び黒鉛状炭素層が基板の表面上に配設された多層構造に変換され、MX層は、基板及び黒鉛状炭素層との間に挿入される)、多層構造を酸に曝露することと、黒鉛状炭素層を黒鉛状炭素シートとして回収することと、を含む、黒鉛状炭素シートを作製する方法に関する。
2004年に黒鉛からの分離に成功して以来、グラフェンは、ある特定の非常に有望な特性を呈することが観察されてきた。例えば、グラフェンは、従来のシリコン製トランジスタに関連する40GHzの最大遮断周波数をはるかに上回る、155GHzの最大遮断周波数を有するトランジスタの構築を容易にすることが、IBMの研究者らによって観察された。
グラフェン材料は、広範な特性を呈し得る。単層グラフェン構造は、銅よりも高い熱及び電気伝導率を有する。二層グラフェンは、それが半導体のような挙動を示すことを可能にするバンドギャップを呈する。酸化グラフェン材料は、酸化度により調整可能なバンドギャップを呈することが実証されてきた。つまり、完全に酸化したグラフェンが絶縁体であろう一方で、部分的に酸化したグラフェンは、炭素対酸素比(C/O)に応じて半導体または導体のような挙動を示す。
酸化グラフェンシートを使用したキャパシタの電気容量は、純グラフェン対応物よりも数倍高いことが観察されてきた。この結果は、官能化酸化グラフェンシートが呈する増加した電子密度に因るとされてきた。グラフェンシートの超薄の性質を考慮すると、グラフェンを層として使用した平行シートキャパシタは、静電容量対体積比が極めて高いデバイス、すなわち、スーパーキャパシタを提供することが可能であろう。しかしながら、現在のところ、従来のスーパーキャパシタが呈する蓄積容量は、電力密度及び高いライフサイクルが要求される商業用途におけるそれらの採用を著しく制限している。それにもかかわらず、キャパシタは、保存寿命を含めて、電池に勝る多くの重要な利点を有する。したがって、増加した電力密度を有し、かつ電力密度またはサイクル寿命のいずれも低下させることのないキャパシタが、多様な用途において電池に勝る多くの重要な利点を有するであろう。故に、長いサイクル寿命を持つ高エネルギー密度/高電力密度のキャパシタを有することが望ましい。
Colemanは、グラフェンを生産するためのプロセスを開示する。具体的には、米国出願特許第2012/0114551号において、Colemanは、溶媒中の金属アルコキシドの溶液を分解装置に導入する工程を含む、グラフェンを生産するためのプロセスを開示し、この分解装置は、金属アルコキシドの熱分解を引き起こしてグラフェンを生産するのに十分に高い温度を有する、第1の領域を含む。
それにもかかわらず、リチウムイオン電池における電極構造としての用途、ディスプレイにおける及びスーパーキャパシタにおける用途を含む、多様な用途において使用するための自立黒鉛状炭素シートを作製する方法が、未だに継続的に必要とされている。
本発明は、基板を用意することと、液体キャリア、及び式(I)を有するMX/黒鉛状炭素前駆体材料を含み、
式中、Mは、Hf及びZrからなる群から選択され、各Xは、N、S、Se及びOからなる群から選択される原子であり、Rは、−C2−6アルキレン−X−基及び−C2−6アルキリデン−X−基からなる群から選択され、zは、0〜5であり、nは、1〜15であり、各R基は独立して、水素、−C1−20アルキル基、−C(O)−C2−30アルキル基、−C(O)−C6−10アルキルアリール基、−C(O)−C6−10アリールアルキル基、−C(O)−Cアリール基及び−C(O)−C10−60多環式芳香族基からなる群から選択され、MX/黒鉛状炭素前駆体材料中のR基の少なくとも10mol%は、−C(O)−C10−60多環式芳香族基である、コーティング組成物を用意することと、コーティング組成物を基板上に配設して、複合材料を形成することと、任意選択で、複合材料を焼成することと、複合材料をフォーミングガス雰囲気下でアニールすることであって、それによって、複合材料が、基板上に配設されたMX層及び黒鉛状炭素層に変換されて、多層構造を提供し、MX層が、多層構造において基板と黒鉛状炭素層との間に挿入される、アニールすることと、多層構造を酸に曝露することと、黒鉛状炭素層を自立黒鉛状炭素シートとして回収すること、を含む、自立黒鉛状炭素シートを作製する方法を提供する。
本発明はまた、本発明の方法により作製された黒鉛状炭素シートを含む、電子デバイスも提供する。
本発明のコーティング組成物から得られたアニール済み試料についてのラマンスペクトルの図示である。 比較コーティング組成物から得られたアニール済み試料についてのラマンスペクトルの図示である。 本発明のコーティング組成物から得られたアニール済み試料についてのラマンスペクトルの図示である。 本発明のコーティング組成物を使用してシリコンウエハの表面上に成膜された、多層構造から引き上げられた黒鉛状炭素膜の透過型電子顕微鏡写真である。 本発明のコーティング組成物を使用してシリコンウエハの表面上に成膜された、多層構造から引き上げられた黒鉛状炭素膜のXRDスペクトルの図示である。 本発明のコーティング組成物を使用してシリコンウエハの表面上に成膜された、多層構造から引き上げられた黒鉛状炭素膜が呈する可視電磁スペクトルにわたる透過パーセント対波長を示すグラフである。
著しく改善した性能を備えたエネルギー蓄積デバイスは、風力及び太陽光などの再生可能エネルギー源の利用及び実装、ならびにそれに関連した温室効果ガス排出における有益な低減において、大変革をもたらす因子となろう。本発明の自立黒鉛状炭素シートを作製する方法は、エネルギー蓄積において使用するための多様なデバイスにおける主要な構成部品として使用するための、黒鉛状炭素シートを提供し、この黒鉛状炭素シートは、極小電気抵抗などの改善された性能特性を備えた、または高いアニーリング温度に適しない基板とともに使用するための制御された電気抵抗率(バンドギャップ)を有する、デバイスを提供する。
本発明の自立黒鉛状炭素シートを作製する方法は、基板を用意することと、液体キャリア、及び式(I)を有するMX/黒鉛状炭素前駆体材料を含み、
式中、Mは、Hf及びZrからなる群から選択され(好ましくは、Mは、Zrである)、各Xは、N、S、Se及びOからなる群から選択される原子であり(好ましくは、各Xは独立して、N、S及びOから選択され、より好ましくは、各Xは独立して、S及びOから選択され、最も好ましくは、各Xは、Oである)、Rは、−C2−6アルキレン−X−基及び−C2−6アルキリデン−X−基からなる群から選択され(好ましくは、Rは、−C2−4アルキレン−X−基及び−C2−4アルキリデン−X−基からなる群から選択され、より好ましくは、Rは、−C2−4アルキレン−O−基及び−C2−4アルキリデン−O−基からなる群から選択される)、zは、0〜5(好ましくは、0〜4、より好ましくは、0〜2、最も好ましくは、0)であり、nは、1〜15(好ましくは、2〜12、より好ましくは、2〜8、最も好ましくは、2〜4)であり、各R基は独立して、水素、−C1−20アルキル基、−C(O)−C2−30アルキル基、−C(O)−C6−10アルキルアリール基、−C(O)−C6−10アリールアルキル基、−C(O)−Cアリール基及び−C(O)−C10−60多環式芳香族基からなる群から選択され、MX/黒鉛状炭素前駆体材料中のR基の少なくとも10mol%(好ましくは、10〜95mol%、より好ましくは、25〜80mol%、最も好ましくは、30〜75mol%)は、−C(O)−C10−60多環式芳香族基である、コーティング組成物を用意することと、コーティング組成物を基板上に配設して、複合材料を形成することと、任意選択で、複合材料を焼成することと、複合材料をフォーミングガス雰囲気下でアニールすることであって、それによって、複合材料が、基板上に配設されたMX層及び黒鉛状炭素層に変換されて、多層構造を提供し、MX層が、多層構造において基板と黒鉛状炭素層との間に挿入される、アニールすることと、多層構造を酸(好ましくは、フッ化水素)に曝露することと、黒鉛状炭素層を自立黒鉛状炭素シートとして回収することと、を含む。
当業者であれば、本発明の方法において使用するための適切な基板の選択がわかるであろう。本発明の方法において使用される基板には、本発明のコーティング組成物でコーティングされ得る表面を有する任意の基板が含まれる。好ましい基板には、シリコン含有基板(例えば、シリコン;ポリシリコン;ガラス;二酸化ケイ素;窒化ケイ素;オキシ窒化ケイ素;シリコン含有半導体基板、例えば、シリコンウエハ、シリコンウエハ片、絶縁体基板シリコン、サファイア基板シリコン、ベース半導体基盤上のシリコンのエピタキシャル層、シリコン−ゲルマニウム基板);焼成及びアニーリング条件に耐えることができるある特定のプラスチック;金属(例えば、銅、ルテニウム、金、白金、アルミニウム、チタン及びそれらの合金);窒化チタン;ならびにシリコン不含半導性基板(例えば、シリコン不含ウエハ片、シリコン不含ウエハ、ゲルマニウム、ガリウム砒素及びリン化インジウム)が含まれる。好ましくは、基板は、シリコン含有基板または導電基板である。好ましくは、基板は、ウエハまたは光学基板、例えば、集積回路、キャパシタ、電池、光学センサ、フラットパネルディスプレイ、集積光回路、発光ダイオード、タッチスクリーン及び太陽電池の形態にある。
当業者であれば、本発明の方法において使用されるコーティング組成物に適切な液体キャリアの選択がわかるであろう。好ましくは、本発明の方法において使用されるコーティング組成物における液体キャリアは、脂肪族炭化水素(例えば、ドデカン、テトラデカン);芳香族炭化水素(例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン、トリメチルベンゼン、安息香酸ブチル、ドデシルベンゼン、メシチレン);多環式芳香族炭化水素(例えば、ナフタレン、アルキルナフタレン);ケトン(例えば、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン);エステル(例えば、2−ヒドロキシイソ酪酸メチルエステル、γ−ブチロラクトン、乳酸エチル);エーテル(例えば、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン及びテトラヒドロフラン(dioxaneandtetrahydrofuran)、1,3−ジオキサン);グリコールエーテル(例えば、ジプロリレングリコールジメチルエーテル);アルコール(例えば、2−メチル−1−ブタノール、4−エチル−2−ペントール、2−メトキシ−エタノール、2−ブトキシエタノール、メタノール、エタノール、イソプロパノール、α−テルピネオール、ベンジルアルコール、2−ヘキシルデカノール);グリコール(例えば、エチレングリコール)及びそれらの混合物からなる群から選択される有機溶媒である。好ましい液体キャリアには、トルエン、キシレン、メシチレン、アルキルナフタレン、2−メチル−1−ブタノール、4−エチル−2−ペントール、γ−ブチロラクトン、乳酸エチル、2−ヒドロキシイソ酪酸メチルエステル、プロピレングリコールメチルエーテルアセタート及びプロピレングリコールメチルエーテルが含まれる。
好ましくは、本発明の方法において使用されるコーティング組成物における液体キャリアは、<10,000ppmの水を含有する。より好ましくは、本発明の方法において使用されるコーティング組成物における液体キャリアは、<5000ppmの水を含有する。最も好ましくは、本発明の方法において使用されるコーティング組成物における液体キャリアは、<5500ppmの水を含有する。
本明細書及び添付の特許請求の範囲で使用される「水素」という用語は、ジュウテリウム及びトリチウムなどの水素の同位体を含む。
好ましくは、本発明の方法において使用されるMX/黒鉛状炭素前駆体材料は、式(I)による化学構造を有し、
式中、Mは、Hf及びZrからなる群から選択され(好ましくは、Mは、Zrである)、各Xは、N、S、Se及びOからなる群から選択される原子であり(好ましくは、各Xは独立して、N、S及びOから選択され、より好ましくは、各Xは独立して、S及びOから選択され、最も好ましくは、各Xは、Oである)、nは、1〜15(好ましくは、2〜12、より好ましくは、2〜8、最も好ましくは、2〜4)であり、Rは、−C2−6アルキレン−X−基及び−C2−6アルキリデン−X−基からなる群から選択され(好ましくは、Rは、−C2−4アルキレン−X−基及び−C2−4アルキリデン−X−基からなる群から選択され、より好ましくは、R基は、−C2−4アルキレン−O−基及び−C2−4アルキリデン−O−基からなる群から選択される)、zは、0〜5(好ましくは、0〜4、より好ましくは、0〜2、最も好ましくは、0)であり、各R基は独立して、水素、C1−20アルキル基、−C(O)−C2−30アルキル基、−C(O)−C6−10アルキルアリール基、−C(O)−C6−10アリールアルキル基、−C(O)−Cアリール基及び−C(O)−C10−60多環式芳香族基からなる群から選択され、MX/黒鉛状炭素前駆体材料中のR基の少なくとも10mol%は、−C(O)−C10−60多環式芳香族基である。より好ましくは、本発明の方法において使用されるMX/黒鉛状炭素前駆体材料は、式(I)による化学構造を有し、式中、R基の少なくとも10mol%(好ましくは、10〜95mol%、より好ましくは、25〜80mol%、最も好ましくは、30〜75mol%)は、−C(O)−C14−60多環式芳香族基である。最も好ましくは、本発明の方法において使用されるMX/黒鉛状炭素前駆体材料は、式(I)による化学構造を有し、式中、R基の少なくとも10mol%(好ましくは、10〜50mol%、より好ましくは、10〜25mol%)は、−C(O)−C16−60多環式芳香族基(より好ましくは、−C(O)−C16−32多環式芳香族基、最も好ましくは、1−(8,10−ジヒドロピレン−4−イル)エタン−1−オン基)である。
好ましくは、本発明の方法において使用されるMX/黒鉛状炭素前駆体材料は、式(I)による金属酸化物/黒鉛状炭素前駆体材料であり、式中、Mは、Hf及びZrからなる群から選択され(好ましくは、Mは、Zrである)、各Xは、Oであり、nは、1〜15(好ましくは、2〜12、より好ましくは、2〜8、最も好ましくは、2〜4)であり、zは、0であり、各R基は独立して、水素、C1−20アルキル基、−C(O)−C2−30アルキル基、−C(O)−C6−10アルキルアリール基、−C(O)−C6−10アリールアルキル基、−C(O)−Cアリール基及び−C(O)−C10−60多環式芳香族基からなる群から選択され、MX/黒鉛状炭素前駆体材料中のR基の少なくとも10mol%は、−C(O)−C10−60多環式芳香族基である。より好ましくは、本発明の方法において使用される金属酸化物/黒鉛状炭素前駆体材料は、式(I)による化学構造を有し、式中、R基の少なくとも10mol%(好ましくは、10〜95mol%、より好ましくは、25〜80mol%、最も好ましくは、30〜75mol%)は、−C(O)−C14−60多環式芳香族基である。最も好ましくは、本発明の方法において使用される金属酸化物/黒鉛状炭素前駆体材料は、式(I)による化学構造を有し、式中、R基の少なくとも10mol%(好ましくは、10〜50mol%、より好ましくは、10〜25mol%)は、−C(O)−C16−60多環式芳香族基(より好ましくは、−C(O)−C16−32多環式芳香族基、より好ましくは、1−(8,10−ジヒドロピレン−4−イル)エタン−1−オン基)である。
好ましくは、本発明の方法において使用されるMX/黒鉛状炭素前駆体材料は、式(I)による金属酸化物/黒鉛状炭素前駆体材料であり、式中、Mは、Zrであり、各Xは、Oであり、nは、1〜15(好ましくは、2〜12、より好ましくは、2〜8、最も好ましくは、2〜4)であり、zは、0であり、各R基は独立して、C1−20アルキル基、−C(O)−C2−30アルキル基、−C(O)−C6−10アルキルアリール基、−C(O)−C6−10アリールアルキル基、−C(O)−Cアリール基及び−C(O)−C10−60多環式芳香族基からなる群から選択され、MX/黒鉛状炭素前駆体材料中のR基の少なくとも10mol%は、−C(O)−C10−60多環式芳香族基である。より好ましくは、本発明の方法において使用される金属酸化物/黒鉛状炭素前駆体材料は、式(I)による化学構造を有し、式中、R基の少なくとも10mol%(好ましくは、10〜95mol%、より好ましくは、25〜80mol%、最も好ましくは、30〜75mol%)は、−C(O)−C14−60多環式芳香族基である。最も好ましくは、本発明の方法において使用される金属酸化物/黒鉛状炭素前駆体材は、式(I)による化学構造を有し、式中、R基の少なくとも10mol%(好ましくは、10〜50mol%、より好ましくは、10〜25mol%)は、−C(O)−C16−60多環式芳香族基(より好ましくは、−C(O)−C16−32多環式芳香族基、より好ましくは、1−(8,10−ジヒドロピレン−4−イル)エタン−1−オン基)である。
好ましくは、本発明の方法において使用されるMX/黒鉛状炭素前駆体材料は、式(I)の化学構造による金属酸化物/黒鉛状炭素前駆体材料であり、式中、Mは、Zrであり、各Xは、Oであり、nは、1〜15(好ましくは、2〜12、より好ましくは、2〜8、最も好ましくは、2〜4)であり、zは、0であり、各R基は独立して、C1−20アルキル基、−C(O)−C2−30アルキル基、−C(O)−C6−10アルキルアリール基、−C(O)−C6−10アリールアルキル基、−C(O)−Cアリール基及び−C(O)−C10−60多環式芳香族基からなる群から選択され、金属酸化物/黒鉛状炭素前駆体材料中のR基の少なくとも10mol%は、−C(O)−C10−60多環式芳香族基であり、MX/黒鉛状炭素前駆体材料中のR基の30mol%は、ブチル基であり、MX/黒鉛状炭素前駆体材料中のR基の55mol%は、−C(O)−Cアルキル基であり、MX/黒鉛状炭素前駆体材料中のR基の15mol%は、−C(O)−C17多環式芳香族基である。
好ましくは、本発明の方法において使用されるコーティング組成物は、2〜25重量%のMX/黒鉛状炭素前駆体材料を含有する。より好ましくは、本発明の方法において使用されるコーティング組成物は、4〜20重量%のMX/黒鉛状炭素前駆体材料を含有する。最も好ましくは、本発明の方法において使用されるコーティング組成物は、4〜16重量%のMX/黒鉛状炭素前駆体材料を含有する。
好ましくは、本発明の自立黒鉛状炭素シートを作製する方法は、多環式芳香族添加剤を用意することと、多環式芳香族添加剤をコーティング組成物に組み込むこととをさらに含み、該多環式芳香族添加剤は、少なくとも1つの官能性部分が結合したC10−60多環式芳香族化合物からなる群から選択され、該少なくとも1つの官能性部分は、ヒドロキシル基(−OH)、カルボン酸基(−C(O)OH)、−OR基及び−C(O)R基からなる群から選択され、Rは、−C1−20直鎖または分岐鎖、置換または非置換アルキル基からなる群から選択される(好ましくは、Rは、−C1−10アルキル基であり、より好ましくは、Rは、−C1−5アルキル基であり、最も好ましくは、Rは、−C1−4アルキル基である)。好ましくは、多環式芳香族添加剤は、少なくとも1つの官能性部分が結合したC14−40多環式芳香族化合物からなる群から選択され、この少なくとも1つの官能性部分は、ヒドロキシル基(−OH)及びカルボキシラート基(−C(O)OH)からなる群から選択される。より好ましくは、多環式芳香族添加剤は、少なくとも1つの官能性部分が結合したC16−32多環式芳香族化合物からなる群から選択され、この少なくとも1つの官能性部分は、ヒドロキシル基(−OH)及びカルボキシラート基(−C(O)OH)からなる群から選択される。好ましくは、多環式芳香族添加剤は、MX/黒鉛状炭素前駆体材料が液体キャリアに添加されるかまたはその場で液体キャリア中で形成される前後に、多環式芳香族添加剤を液体キャリアに添加することによって、コーティング組成物に組み込まれる。
好ましくは、本発明の方法において使用されるコーティング組成物は、0〜25重量%の多環式芳香族添加剤を含有する。より好ましくは、本発明の方法において使用されるコーティング組成物は、0.1〜20重量%の多環式芳香族添加剤を含有する。さらにより好ましくは、本発明の方法において使用されるコーティング組成物は、0.25〜7.5重量%の多環式芳香族添加剤を含有する。最も好ましくは、本発明の方法において使用されるコーティング組成物は、0.4〜5重量%の多環式芳香族添加剤を含有する。
好ましくは、本発明の方法において使用されるコーティング組成物は、任意の追加の構成成分をさらに含む。任意の追加の構成成分には、例えば、硬化触媒、酸化防止剤、色素、造影剤、結合剤ポリマー、流動性改質剤及び表面レベリング剤が含まれる。
好ましくは、本発明の自立黒鉛状炭素シートを作製する方法は、コーティング組成物を濾過することをさらに含む。より好ましくは、本発明の自立黒鉛状炭素シートを作製する方法は、コーティング組成物を基板上に配設して複合材料を形成する前に、コーティング組成物を濾過する(例えば、コーティング組成物をテフロン(登録商標)膜に通す)ことをさらに含む。最も好ましくは、本発明の自立黒鉛状炭素シートを作製する方法は、コーティング組成物を基板上に配設して複合材料を形成する前に、コーティング組成物を精密濾過して(より好ましくは、ナノ濾過して)、混入物を除去することをさらに含む。
好ましくは、本発明の自立黒鉛状炭素シートを作製する方法は、コーティング組成物をイオン交換樹脂に曝露することによって、コーティング組成物を精製することをさらに含む。より好ましくは、本発明の自立黒鉛状炭素シートを作製する方法は、コーティング組成物を基板上に配設して複合材料を形成する前に、荷電した不純物(例えば、不所望な陽イオン及び陰イオン)を抽出するためにコーティング組成物をイオン交換樹脂に曝露することによって、コーティング組成物を精製することをさらに含む。
好ましくは、本発明の自立黒鉛状炭素シートを作製する方法において、コーティング組成物は、液体成膜プロセスを用いて基板上に配設されて、複合材料を形成する。液体成膜プロセスには、例えば、スピンコーティング、スロットダイコーティング、ドクターブレード法、カーテンコーティング、ローラーコーティング、浸漬コーティングなどが含まれる。スピンコーティング及びスロットダイコーティングプロセスが好ましい。
好ましくは、本発明の自立黒鉛状炭素シートを作製する方法は、複合材料を焼成することをさらに含む。好ましくは、複合材料は、コーティング組成物を基板上に配設する最中またはその後に焼成され得る。より好ましくは、複合材料は、コーティング組成物を基板上に配設して複合材料を形成した後に焼成される。好ましくは、本発明の自立黒鉛状炭素シートを作製する方法は、大気圧下の空気中で複合材料を焼成することをさらに含む。好ましくは、複合材料は、≦125℃の焼成温度で焼成される。より好ましくは、複合材料は、60〜125℃の焼成温度で焼成される。最も好ましくは、複合材料は、90〜115℃の焼成温度で焼成される。好ましくは、複合材料は、10秒間〜10分間の期間にわたって焼成される。より好ましくは、複合材料は、30秒間〜5分間の焼成期間にわたって焼成される。最も好ましくは、複合材料は、6〜180秒間の焼成期間にわたって焼成される。好ましくは、基板が半導体ウエハである場合、焼成は、半導体ウエハをホットプレート上またはオーブン中で加熱することによって行われ得る。
好ましくは、本発明の自立黒鉛状炭素シートを作製する方法において、複合材料は、≧150℃のアニーリング温度でアニールされる。より好ましくは、複合材料は、450℃〜1,500℃のアニーリング温度でアニールされる。最も好ましくは、複合材料は、700〜1,000℃のアニーリング温度でアニールされる。好ましくは、複合材料は、そのアニーリング温度で、10秒間〜2時間のアニーリング期間にわたってアニールされる。より好ましくは、複合材料は、そのアニーリング温度で、1〜60分間のアニーリング期間にわたってアニールされる。最も好ましくは、複合材料は、そのアニーリング温度で、10〜45分間のアニーリング期間にわたってアニールされる。
好ましくは、本発明の自立黒鉛状炭素シートを作製する方法において、複合材料は、フォーミングガス雰囲気下でアニールされる。好ましくは、フォーミングガス雰囲気は、不活性ガス中での水素を含む。好ましくは、フォーミングガス雰囲気は、窒素、アルゴン及びヘリウムのうちの少なくとも1つの中での水素である。より好ましくは、フォーミングガス雰囲気は、窒素、アルゴン及びヘリウムのうちの少なくとも1つの中での2〜5.5体積%の水素である。最も好ましくは、フォーミングガス雰囲気は、窒素中での5体積%の水素である。
好ましくは、本発明の自立黒鉛状炭素シートを作製する方法において、得られる多層構造は、基板上に配設されたMX層及び黒鉛状炭素層であり、MX層は、多層構造において基板と黒鉛状炭素層との間に挿入されている。より好ましくは、得られる多層構造は、基板上に配設された金属酸化物層及び黒鉛状炭素層であり、金属酸化物層は、多層構造において基板と黒鉛状炭素層との間に挿入されている。好ましくは、黒鉛状炭素層は、酸化グラフェン層である。好ましくは、黒鉛状炭素層は、1〜10の炭素対酸素(C/O)モル比を有する酸化グラフェン層である。
好ましくは、本発明の自立黒鉛状炭素シートを作製する方法は、多層構造を酸に曝露することを含む(好ましくは、酸は、無機酸であり、より好ましくは、酸は、フッ化水素酸である)。より好ましくは、本発明の自立黒鉛状炭素シートを作製する方法は、多層構造を酸に曝露することを含み、この多層構造は、酸浴(好ましくは、無機酸浴、より好ましくは、フッ化水素酸浴)に浸漬される。
好ましくは、本発明の自立黒鉛状炭素シートを作製する方法は、黒鉛状炭素層を自立黒鉛状炭素シートとして回収することを含む。当業者であれば、多層構造を酸に曝露した後に黒鉛状炭素シートを回収する方法がわかるであろう。最も好ましくは、本発明の自立黒鉛状炭素シートを作製する方法は、多層構造を酸浴(好ましくは、無機酸浴、より好ましくは、フッ化水素酸浴)に曝露することを含み、この多層構造は、酸浴に浸漬され、それによって、MX層(好ましくは、金属酸化物層)がエッチング除去され、黒鉛状炭素層が酸浴の表面に浮上し、それが酸浴の表面から自立黒鉛状炭素シートとして回収される。
本発明の方法によって生産される自立黒鉛状炭素シートは、多種多様な用途において有用である。例えば、自立黒鉛状炭素シートは、ディスプレイ、電子回路、太陽電池、及び蓄積システムを含む多様なデバイス用途において電極または電極構成部品として(例えば、リチウムイオン電池における電極として、またはキャパシタにおける構成部品として)使用することができる。
これより本発明のいくつかの実施形態が、次の実施例において詳述される。
実施例1:コーティング組成物の調製
液体キャリア中に金属酸化物/黒鉛状炭素前駆体材料を含むコーティング組成物を次のように調製した。テトラブトキシハフニウム(5.289g、Gelest,Inc.から入手可能)及び乳酸エチル(10.0g)を、還流冷却器、機械的撹拌子及び添加漏斗を装着したフラスコに添加した。撹拌しながら、液脱イオン水(0.1219g)及び乳酸エチル(5.1384g)の溶液を次いでフラスコに液滴で供給した。フラスコの内容物を次いで還流温度まで加熱し、還流温度で2時間の期間にわたって、継続的に撹拌しながら維持した。フラスコの内容物を次いで室温まで冷却させた。オクタン酸(3.375g)及び2−ナフトエ酸(napthoic acid)(2.682g)の乳酸エチル(8.047g)中溶液を次いで、フラスコに撹拌しながら滴加した。フラスコの内容物を次いで60℃の温度まで加熱し及びその温度で2時間の期間にわたって維持した。フラスコの内容物を次いで室温まで冷却させた。重量減少法によって、コーティング組成物は、17.5重量%固体を含有することが決定された(下記に記載される重量減少法によって決定)。コーティング組成物の一部分(6.1033g)を乳酸エチル(6.1067g)で希釈して、8.75重量%固体を含有する生成物コーティング組成物を得た。付加された配位子に基づいて、生成物コーティング組成物に含有された金属酸化物/黒鉛状炭素前駆体材料は、次の式の通りであり、
式中、nは、3〜5であり、R基の60mol%は、−C(O)−Cアルキル基であり、R基の40mol%は、−C(O)−C10多環式芳香族基であった。
重量減少法
およそ0.1gの生成物コーティング組成物をアルミニウムパン中に秤量した。生成物コーティング組成物を形成するために使用したおよそ0.5gの液体キャリア(すなわち、乳酸エチル)をアルミニウムパンに添加して、試験溶液がアルミニウムパンをより均一に覆うようにそれを希釈した。アルミニウムパンを次いで熱オーバー(over)中、およそ110℃で15分間加熱した。アルミニウムパンが室温まで冷却した後、アルミニウムパン及び残留する乾燥固体の重量を決定し、固形分パーセンテージを算出した。
付加された配位子に基づいて、生成物コーティング組成物に含有された金属酸化物/黒鉛状炭素前駆体材料は、次の式の通りであり、
式中、nは、3〜5であり、R基の60mol%は、−C(O)−Cアルキル基であり、R基の40mol%は、−C(O)−C10多環式芳香族基であった。
実施例2:コーティング組成物の調製
実施例1及び2の各々により調製したコーティング組成物を、0.2μm PTFEシリンジフィルターに通して4回濾過してから、別個のベアシリコンウエハ上に1,500rpmでスピンコーティングし、次いで100℃で60秒間バッキングした。コーティング済み酸化ケイ素ウエハを次いで、1.5インチ×1.5インチウエハ試験片へと切り裂いた。試験片を次いでアニーリング真空オーブン中に配置した。ウエハ試験片を次いで、フォーミングガス(N中5体積%H)の減圧下、900℃で20分間、次の温度傾斜プロファイルを用いてアニールした。
ランプアップ:176分間にわたって室温から900℃まで
ソーク:900℃で20分間維持
ランプダウン:176分間よりも若干長くにわたって900℃から室温まで。
アニーリング後のウエハ試験片の各々のコーティング済み表面は、光沢のある金属様の外観を有した。成膜された材料は、ウエハ試験片の表面上にその場で形成された金属酸化物膜がウエハ試験片の表面とその上に重なった黒鉛状炭素層との間に挿入された、多層構造をなすことが観察された。黒鉛状炭素層を次いで、Witec共焦点ラマン顕微鏡を用いて分析した。実施例1及び2のコーティング組成物から得られたアニール済み試料についてのラマンスペクトルが、それぞれ図1及び2に提供される。これらのラマンスペクトルは、単層ならびに5層酸化グラフェン膜についての文献の酸化グラフェンスペクトルとよく一致している。
比較例C1:コーティング組成物の調製
液体キャリア中に金属酸化物/黒鉛状炭素前駆体材料を含むコーティング組成物を次のように調製した。テトラブトキシジルコニウム(230.2mg、Gellest,Inc.から入手可能)及び乳酸エチル(2.48mL)を、機械的撹拌子及び添加漏斗を装着したフラスコの中に添加した。フラスコの内容物を次いで60℃まで加熱し、その温度で維持した。撹拌しながら、オクタン酸(43.3mg)及び安息香酸(33.6mg)の混合物を次いでフラスコに添加した。フラスコの内容物を次いで、60℃で撹拌しながら2時間の期間にわたって維持した。フラスコ内容物を60℃に維持している間、脱イオン水(7.2μL)を次いでフラスコに撹拌しながら添加した。フラスコの内容物を次いで、60℃で撹拌しながら2時間の期間にわたって維持した。オクタン酸(183mg)及び安息香酸(97mg)の乳酸エチル(0.67mL)中溶液を次いで、フラスコの内容物に激しく撹拌しながら添加した。フラスコの内容物を次いで、60℃で撹拌しながら2時間の期間にわたって維持した。フラスコの内容物を次いで室温まで冷却させた。重量減少法(実施例1に上述される)によって、コーティング組成物は、15重量%固体を含有することが決定された。付加された配位子に基づいて、生成物コーティング組成物に含有された金属酸化物/黒鉛状炭素前駆体材料は、次の式の通りであり、
式中、nは、〜3であり、R基の56mol%は、−C(O)−Cアルキル基であり、R基の44mol%は、−C(O)−Cアリール基である。
実施例3:コーティング組成物の調製
液体キャリア中に金属酸化物/黒鉛状炭素前駆体材料を含むコーティング組成物を次のように調製した。テトラブトキシジルコニウム(230mg、Gellest,Inc.から入手可能)及び乳酸エチル(2.48mL)を、磁気撹拌子及び添加漏斗を装着したフラスコ中に添加した。フラスコの内容物を次いで60℃まで加熱し、その温度で維持した。撹拌しながら、オクタン酸(43.3mg)及びアントラセン−9−カルボン酸(66.7mg)の混合物を次いでフラスコに添加した。フラスコの内容物を次いで、60℃で撹拌しながら2時間の期間にわたって維持した。フラスコ内容物を60℃に維持している間、脱イオン水(7.2μL)を次いでフラスコに撹拌しながら添加した。フラスコの内容物を次いで、60℃で撹拌しながら2時間の期間にわたって維持した。オクタン酸(182.7mg)及びアントラセン−9−カルボン酸(192.8mg)の乳酸エチル(0.67mL)中溶液を次いで、フラスコの内容物に激しく撹拌しながら添加した。フラスコの内容物を次いで、60℃で撹拌しながら2時間の期間にわたって維持した。フラスコの内容物を次いで室温まで冷却させた。重量減少法(実施例1に上述される)によって、コーティング組成物は、15重量%固体を含有することが決定された。付加された配位子に基づいて、生成物コーティング組成物に含有された金属酸化物/黒鉛状炭素前駆体材料は、次の式の通りであり、
式中、nは、〜3であり、R基の56mol%は、−C(O)−Cアルキル基であり、R基の44mol%は、−C(O)−C14多環式芳香族基である。
多層構造の成膜
比較例C1及び実施例3の各々により調製したコーティング組成物を、乳酸エチルで5重量%固体に希釈し、次いで0.2μm PTFEシリンジフィルターに通して4回濾過してから、1cm×1cmの別個のベア酸化ケイ素ウエハ試験片上に2,000rpmでスピンコーティングし、次いで100℃で60秒間バッキングした。試験片を次いでアニーリング真空オーブン中に配置した。ウエハ試験片を次いで、フォーミングガス(N中5体積%H)の減圧下、900℃で20分間、次の温度傾斜プロファイルを用いてアニールした。
ランプアップ:176分間にわたって室温から900℃まで
ソーク:900℃で20分間維持
ランプダウン:176分間よりも若干長くにわたって900℃から室温まで。
成膜された材料は、ウエハ試験片の表面上にその場で形成された金属酸化物膜がウエハ試験片の表面とその上に重なった炭素層との間に挿入された、多層構造をなすことが観察された。上に重なった炭素層を次いで、Witec共焦点ラマン顕微鏡を用いて分析した。比較例C1及び実施例3のコーティング組成物から得られたアニール済み試料についてのラマンスペクトルが、それぞれ図3及び4に提供される。実施例3のコーティング組成物から得られた、上に重なった炭素層についてのラマンスペクトルは、単層ならびに5層酸化グラフェン膜についての文献の酸化グラフェンスペクトルとよく一致している。比較例C1のコーティング組成物から得られた、上に重なった炭素層についてのラマンスペクトルは、ほぼ消滅した酸化グラフェン性質を示す。
抵抗率及びC/O測定値
成膜された多層構造の電気伝導率を測定するために、実施例3によるコーティング組成物を使用して得られたコーティング済みウエハ試験片を、4探針法抵抗率測定ツールを使用して評価した。成膜された黒鉛状炭素層についての炭素対酸素(C/O)モル比もまた、表面XPS分析を用いて決定した。これらの測定の結果が表1に提供される。
実施例4:コーティング組成物の調製
液体キャリア中に金属酸化物/黒鉛状炭素前駆体材料を含むコーティング組成物を次のように調製した。テトラブトキシジルコニウム(0.2880g、Gellest,Inc.から入手可能)及び乳酸エチル(2.48mL)を、磁気撹拌子及び添加漏斗を装着したフラスコ中に添加した。フラスコの内容物を次いで60℃まで加熱し、その温度で維持した。撹拌しながら、オクタン酸(0.0260g)及び2−ナフトエ酸(napthoic acid)(0.0310g)の混合物を次いでフラスコに添加した。フラスコの内容物を次いで、60℃で撹拌しながら2時間の期間にわたって維持した。フラスコ内容物を60℃に維持している間、脱イオン水(7.2μL)を次いでフラスコに撹拌しながら添加した。フラスコの内容物を次いで、60℃で撹拌しながら1時間の期間にわたって維持した。オクタン酸(0.0577g)及び2−ナフトエ酸(0.0344g)の乳酸エチル(0.672mL)中溶液を次いで、フラスコの内容物に激しく撹拌しながら添加した。フラスコの内容物を次いで、60℃で撹拌しながら1時間の期間にわたって維持した。フラスコの内容物を次いで室温まで冷却させた。重量減少法(実施例1に上述される)によって、コーティング組成物は、15重量%固体を含有することが決定された。付加された配位子に基づいて、生成物コーティング組成物に含有された金属酸化物/黒鉛状炭素前駆体材料は、次の式の通りであり、
式中、nは、〜3であり、R基の18mol%は、−Cアルキル基であり、R基の47mol%は、−C(O)−Cアルキル基であり、R基の35mol%は、−C(O)−C10多環式芳香族基であった。
多層構造の成膜
比較例C1及び実施例2の各々により調製したコーティング組成物を、乳酸エチルで5重量%固体に希釈し、次いで0.2μm PTFEシリンジフィルターに通して4回濾過してから、1cm×1cmの別個のベア酸化ケイ素ウエハ試験片上に2,000rpmでスピンコーティングし、次いで100℃で60秒間バッキングした。試験片を次いでアニーリング真空オーブン中に配置した。ウエハ試験片を次いで、フォーミングガス(N中5体積%H)の減圧下、900℃で20分間、次の温度傾斜プロファイルを用いてアニールした。
ランプアップ:176分間にわたって室温から900℃まで
ソーク:900℃で20分間維持
ランプダウン:176分間よりも若干長くにわたって900℃から室温まで。
成膜された材料は、ウエハ試験片の表面上にその場で形成された金属酸化物膜がウエハ試験片の表面とその上に重なった炭素層との間に挿入された、多層構造をなすことが観察された。上に重なった炭素層を次いで、Witec共焦点ラマン顕微鏡を用いて分析した。比較例C1及び実施例2のコーティング組成物から得られたアニール済み試料についてのラマンスペクトルが、それぞれ図2及び3に提供される。実施例2のコーティング組成物から得られた、上に重なった炭素層についてのラマンスペクトルは、単層ならびに5層酸化グラフェン膜についての文献の酸化グラフェンスペクトルとよく一致している。比較例C1のコーティング組成物から得られた、上に重なった炭素層についてのラマンスペクトルは、ほぼ消滅した酸化グラフェン性質を示す。
抵抗率及びC/O測定値
成膜された多層構造の電気伝導率を測定するために、実施例2によるコーティング組成物を使用して得られたコーティング済みウエハ試験片を、4探針法抵抗率測定ツールを使用して評価した。成膜された黒鉛状炭素層についての炭素対酸素(C/O)モル比もまた、表面XPS分析を用いて決定した。これらの測定の結果が表1に提供される。
実施例3:コーティング組成物の調製
液体キャリア中に金属酸化物/黒鉛状炭素前駆体材料を含むコーティング組成物を次のように調製した。テトラブトキシジルコニウム(0.2880g、Gellest,Inc.から入手可能)及び乳酸エチル(2.48mL)を、機械的撹拌子及び添加漏斗を装着したフラスコ中に添加した。フラスコの内容物を次いで60℃まで加熱し、その温度で維持した。撹拌しながら、オクタン酸(0.0260g)及び2−ナフトエ酸(napthoic acid)(0.0310g)の混合物を次いでフラスコに添加した。フラスコの内容物を次いで、60℃で撹拌しながら2時間の期間にわたって維持した。フラスコ内容物を60℃に維持している間、脱イオン水(7.2μL)を次いでフラスコに撹拌しながら添加した。フラスコの内容物を次いで、60℃で撹拌しながら1時間の期間にわたって維持した。オクタン酸(0.0577g)及び2−ナフトエ酸(0.0344g)の乳酸エチル(0.672mL)中溶液を次いで、フラスコの内容物に激しく撹拌しながら添加した。フラスコの内容物を次いで、60℃で撹拌しながら1時間の期間にわたって維持した。フラスコの内容物を次いで室温まで冷却させた。重量減少法(実施例1に上述される)によって、コーティング組成物は、15重量%固体を含有することが決定された。付加された配位子に基づいて、生成物コーティング組成物に含有された金属酸化物/黒鉛状炭素前駆体材料は、次の式の通りであり、
式中、nは、〜3であり、R基の18mol%は、−Cアルキル基であり、R基の47mol%は、−C(O)−Cアルキル基であり、R基の35mol%は、−C(O)−C10多環式芳香族基であった。
多層構造の成膜
実施例3により調製したコーティング組成物を、乳酸エチルで5重量%固体に希釈し、次いで0.2μm TFPEシリンジフィルターに通して4回濾過してから、ベア酸化シリコンウエハ上に800rpmで9秒間、続いて2,000rpmで30秒間スピンコーティングし、次いで100℃で60秒間バッキングした。コーティング済みシリコンウエハを次いで、1.5インチ×1.5インチウエハ試験片へと切り裂いた。試験片を次いでアニーリング真空オーブン中に配置した。ウエハ試験片を次いで、フォーミングガス(N中5体積%H)の減圧下、1,000℃で20分間、次の温度傾斜プロファイルを用いてアニールした。
ランプアップ:176分間にわたって室温から1,000℃まで
ソーク:1,000℃で20分間維持
ランプダウン:176分間よりも若干長くにわたって1,000℃から室温まで。
抵抗率及びC/O測定値
成膜された多層構造の電気伝導率を測定するために、実施例3によるコーティング組成物を使用して得られたコーティング済みウエハ試験片を、4探針法抵抗率測定ツールを使用して評価した。成膜された黒鉛状炭素層についての炭素対酸素(C/O)比もまた、表面XPS分析を用いて決定した。これらの測定の結果が表1に提供される。
実施例4:コーティング組成物の調製
液体キャリア中に金属酸化物/黒鉛状炭素前駆体材料を含むコーティング組成物を次のように調製した。テトラブトキシジルコニウム(288mg、Gellest,Inc.から入手可能)及び乳酸エチル(2.38mL)を、磁気撹拌子及び添加漏斗を装着したフラスコ中に添加した。フラスコの内容物を次いで60℃まで加熱し、その温度で維持した。撹拌しながら、オクタン酸(43.3mg)及び1−ピレンカルボン酸(37.0mg)の混合物を次いでフラスコに添加した。フラスコの内容物を次いで、60℃で撹拌しながら2時間の期間にわたって維持した。フラスコ内容物を60℃に維持している間、脱イオン水(7.2μL)を次いでフラスコに撹拌しながら添加した。フラスコの内容物を次いで、60℃で撹拌しながら2時間の期間にわたって維持した。オクタン酸(83.6mg)及び1−ピレンカルボン酸(22.1mg)の乳酸エチル(0.68mL)中溶液を次いで、フラスコの内容物に激しく撹拌しながら添加した。フラスコの内容物を次いで、60℃で撹拌しながら2時間の期間にわたって維持した。フラスコの内容物を次いで室温まで冷却させた。重量減少法(実施例1に上述される)によって、コーティング組成物は、15重量%固体を含有することが決定された。付加された配位子に基づいて、生成物コーティング組成物に含有された金属酸化物/黒鉛状炭素前駆体材料は、次の式の通りであり、
式中、nは、〜3であり、R基の30mol%は、−Cアルキル基であり、R基の55mol%は、−C(O)−Cアルキル基であり、R基の15mol%は、−C(O)−C16多環式芳香族基であった。
多層構造の成膜
実施例4により調製したコーティング組成物を0.2μm TFPEシリンジフィルターに通して4回濾過した。コーティング組成物を次いで、3つの別個のスピニング溶液中に分割し、このうちの2つを乳酸エチルで希釈して、異なる固体濃度(すなわち、5重量%、10重量%及び15重量%)を得てから、1cm×1cmの別個のベア酸化ケイ素ウエハ試験片上に2,000rpmでスピンコーティングし、次いで100℃で60秒間バッキングした。試験片を次いでアニーリング真空オーブン中に配置した。ウエハ試験片を次いで、フォーミングガス(N中5体積%H)の減圧下、1,000℃で20分間、次の温度傾斜プロファイルを用いてアニールした。
ランプアップ:176分間にわたって室温から1,000℃まで
ソーク:1,000℃で20分間維持
ランプダウン:176分間よりも若干長くにわたって1,000℃から室温まで。
抵抗率及び総マルチプライ層構造測定値
成膜された多層構造の電気伝導率を測定するために、実施例4による異なる濃度のコーティング組成物を使用して得られたコーティング済みウエハ試験片を、4探針法抵抗率測定ツールを使用して評価した。成膜された多層膜構造の厚みもまた測定した。これらの測定の結果が表2に提供される。
自立黒鉛状炭素膜
実施例4による5重量%固体コーティング組成物を使用して調製したコーティング済みウエハ試験片をフッ化水素酸に浸漬した。フッ化水素酸に浸漬した後すぐに、黒鉛状炭素層を多層成膜された膜構造から引き上げ、単離した。自立黒鉛状炭素膜は、透明かつ可撓性であった。引き上げられた黒鉛状炭素膜の透過型電子顕微鏡写真が、図4に提供される。
引き上げられた黒鉛状炭素膜をX線回折分光法によって分析した。XRDスペクトルが図5に提供され、角度2θについておよそ12.4°の回析最大値を示し、これは黒鉛状炭素膜の規則層構造を示している。12.4°の角度2θは、ブラッグの法則により、0.7nmの層間間隔に対応する。
引き上げられた黒鉛状炭素膜の透過パーセントを可視スペクトルにわたって測定し、これは図6にグラフ形態で図示される。
引き上げられた黒鉛状炭素膜のシート抵抗率は、4探針法抵抗率測定ツールを使用して、20kΩ/sqであると決定された。

Claims (10)

  1. 自立黒鉛状炭素シートを作製する方法であって、
    基板を用意することと、
    液体キャリア、及び式(I)を有するMX/黒鉛状炭素前駆体材料を含み、
    式中、Mは、Hf及びZrからなる群から選択され、各Xは、N、S、Se及びOからなる群から選択される原子であり、Rは、−C2−6アルキレン−X−基及び−C2−6アルキリデン−X−基からなる群から選択され、zは、0〜5であり、nは、1〜15であり、各R基は独立して、水素、−C1−20アルキル基、−C(O)−C2−30アルキル基、−C(O)−C6−10アルキルアリール基、−C(O)−C6−10アリールアルキル基、−C(O)−Cアリール基及び−C(O)−C10−60多環式芳香族基からなる群から選択され、前記MX/黒鉛状炭素前駆体材料中の前記R基の少なくとも10mol%は、−C(O)−C10−60多環式芳香族基である、コーティング組成物を用意することと、
    前記コーティング組成物を前記基板上に配設して、複合材料を形成することと、
    任意選択で、前記複合材料を焼成することと、
    前記複合材料をフォーミングガス雰囲気下でアニールすることであって、それによって、前記複合材料が、前記基板上に配設されたMX層及び黒鉛状炭素層に変換されて、多層構造を提供し、前記MX層が、前記多層構造において前記基板及び前記黒鉛状炭素層との間に挿入される、アニールすることと、
    前記多層構造を酸に曝露することと、
    前記黒鉛状炭素層を前記自立黒鉛状炭素シートとして回収することと、を含む、方法。
  2. zは、0であり、nは、1〜5であり、各Xは、Oである、請求項1に記載の方法。
  3. Mは、Zrである、請求項2に記載の方法。
  4. 前記MX/黒鉛状炭素前駆体材料中の前記R基の30〜75mol%は、−C(O)−C10−60多環式芳香族基である、請求項2に記載の方法。
  5. 前記MX/黒鉛状炭素前駆体材料中の前記R基の少なくとも10mol%は、−C(O)−C22−60多環式芳香族基である、請求項2に記載の方法。
  6. 多環式芳香族添加剤を用意することと、前記多環式芳香族添加剤を前記コーティング組成物に組み込むこととをさらに含み、
    前記多環式芳香族添加剤は、少なくとも1つの官能性部分が結合したC10−60多環式芳香族化合物からなる群から選択され、前記少なくとも1つの官能性部分は、ヒドロキシル基(−OH)、カルボキシラート基(−C(O)OH)、−OR基及び−C(O)R基からなる群から選択され、Rは、−C1−20直鎖または分岐鎖、置換または非置換アルキル基である、請求項2に記載の方法。
  7. nは、2〜4であり、前記MX/黒鉛状炭素前駆体材料中の前記R基の少なくとも30〜75mol%は、−C(O)−C10−60多環式芳香族基である、請求項3に記載の方法。
  8. nは、2〜4であり、前記MX/黒鉛状炭素前駆体材料中の前記R基の30mol%は、ブチル基であり、前記MX/黒鉛状炭素前駆体材料中の前記R基の55mol%は、−C(O)−Cアルキル基であり、前記MX/黒鉛状炭素前駆体材料中の前記R基の15mol%は、−C(O)−C17多環式芳香族基である、請求項3に記載の方法。
  9. 多環式芳香族添加剤を用意することと、前記多環式芳香族添加剤を前記コーティング組成物に組み込むこととをさらに含み、
    前記多環式芳香族添加剤は、少なくとも1つの官能性部分が結合したC10−60多環式芳香族化合物からなる群から選択され、前記少なくとも1つの官能性部分は、ヒドロキシル基(−OH)、カルボキシラート基(−C(O)OH)、−OR基、及び−C(O)R基からなる群から選択され、Rは、−C1−20直鎖または分岐鎖、置換または非置換アルキル基である、請求項3に記載の方法。
  10. 前記自立黒鉛状炭素シートは、自立酸化グラフェンシートである、請求項1に記載の方法。
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