JP2018531888A - ポリオレフィン重合触媒用電子供与体及びその使用 - Google Patents

ポリオレフィン重合触媒用電子供与体及びその使用 Download PDF

Info

Publication number
JP2018531888A
JP2018531888A JP2018506828A JP2018506828A JP2018531888A JP 2018531888 A JP2018531888 A JP 2018531888A JP 2018506828 A JP2018506828 A JP 2018506828A JP 2018506828 A JP2018506828 A JP 2018506828A JP 2018531888 A JP2018531888 A JP 2018531888A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
alkyl
optionally substituted
group
membered
compound
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018506828A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6916778B2 (ja
Inventor
グエン,ビン・タイン
フェルナンデス,ジョナス・アウヴェス
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
WR Grace and Co Conn
Braskem America Inc
Original Assignee
WR Grace and Co Conn
Braskem America Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by WR Grace and Co Conn, Braskem America Inc filed Critical WR Grace and Co Conn
Publication of JP2018531888A publication Critical patent/JP2018531888A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6916778B2 publication Critical patent/JP6916778B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F110/00Homopolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond
    • C08F110/04Monomers containing three or four carbon atoms
    • C08F110/06Propene
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F10/00Homopolymers and copolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond
    • C08F10/04Monomers containing three or four carbon atoms
    • C08F10/06Propene
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J31/00Catalysts comprising hydrides, coordination complexes or organic compounds
    • B01J31/02Catalysts comprising hydrides, coordination complexes or organic compounds containing organic compounds or metal hydrides
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J31/00Catalysts comprising hydrides, coordination complexes or organic compounds
    • B01J31/02Catalysts comprising hydrides, coordination complexes or organic compounds containing organic compounds or metal hydrides
    • B01J31/12Catalysts comprising hydrides, coordination complexes or organic compounds containing organic compounds or metal hydrides containing organo-metallic compounds or metal hydrides
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C43/00Ethers; Compounds having groups, groups or groups
    • C07C43/02Ethers
    • C07C43/03Ethers having all ether-oxygen atoms bound to acyclic carbon atoms
    • C07C43/14Unsaturated ethers
    • C07C43/164Unsaturated ethers containing six-membered aromatic rings
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C49/00Ketones; Ketenes; Dimeric ketenes; Ketonic chelates
    • C07C49/76Ketones containing a keto group bound to a six-membered aromatic ring
    • C07C49/782Ketones containing a keto group bound to a six-membered aromatic ring polycyclic
    • C07C49/788Ketones containing a keto group bound to a six-membered aromatic ring polycyclic with keto groups bound to a condensed ring system
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C63/00Compounds having carboxyl groups bound to a carbon atoms of six-membered aromatic rings
    • C07C63/33Polycyclic acids
    • C07C63/337Polycyclic acids with carboxyl groups bound to condensed ring systems
    • C07C63/42Polycyclic acids with carboxyl groups bound to condensed ring systems containing three or more condensed rings
    • C07C63/46Polycyclic acids with carboxyl groups bound to condensed ring systems containing three or more condensed rings containing two carboxyl groups both bound to carbon atoms of the condensed ring system

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Transition And Organic Metals Composition Catalysts For Addition Polymerization (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

特定の実施形態では、ポリオレフィン重合触媒用電子供与体について開示する。いくつかの実施形態では、固体触媒構成成分は、金属構成成分と、担体上に触媒を形成する電子供与体と、を含む。

Description

関連出願に対する相互参照
[0001] 本出願は、2015年8月11日に出願された米国特許仮出願第62/203,821号の優先権の利益を主張するものであり、その開示全体が本明細書に参照として組み込まれる。
[0002] 本発明は、重合用触媒、より詳細には、ポリオレフィン重合触媒にて使用される電子供与体に関する。
[0003] ポリオレフィン重合にて使用される触媒の性能は通常、得られるポリマーのキシレン可溶物含量、メルトフロー、及び多分散性を基準にして評価する。しかし、従来の触媒は、得られるポリマーのキシレン可溶物含量が高くなることが多く、このような触媒を用いた製造プロセス中にキシレン溶解度を動的に調節することは難しい。更に、このような触媒は、低い水素応答(即ち、反応中に水素の導入に応答して連鎖停止する)を被り、これが、メルトフローなどの、得られるポリマーの物理的パラメータを調節する能力を制限する。
[0004] 本発明の特定の実施形態の目的は、ポリオレフィン重合触媒にて使用するための電子供与体を提供することである。
[0005] 本発明の特定の実施形態の目的は、フタレートを含まない触媒を提供することである。
[0006] 本発明の特定の実施形態の目的は、高い触媒活性を有する触媒を提供することである。
[0007] 本発明の特定の実施形態の目的は、改善された性質を有するポリマーの製造方法を提供することである。
[0008] 本発明の特定の実施形態の目的は、改善された水素応答を有する触媒を提供することである。
[0009] 本発明の特定の実施形態の目的は、低いキシレン溶解度(即ち、キシレン可溶物含量が低い)を有するポリマーを製造するための触媒を提供することである。
[0010] 上記の目的及びその他の目的の1つ以上は、本発明によって満たされ、その特定の実施形態は、式I:
Figure 2018531888
[式中、変数は本明細書にて開示するとおりである。]の化合物に関する。
[0011] 特定の実施形態では、本発明は、式I.a:
Figure 2018531888
[式中、変数は本明細書にて開示するとおりである。]の化合物に関する。
[0012] 特定の実施形態では、本発明は、式I.b:
Figure 2018531888
[式中、変数は本明細書にて開示するとおりである。]の化合物に関する。
[0013] 上記の目的及びその他の目的の1つ以上は、本発明によって満たされ、その特定の実施形態は、式I:
Figure 2018531888
[式中、変数は本明細書にて開示するとおりである。]の化合物に関する。
[0014] 上記の目的及びその他の目的の1つ以上は、本発明によって満たされ、その特定の実施形態は、式I:
Figure 2018531888
[式中、変数は本明細書にて開示するとおりである。]の化合物に関する。
[0015] 上記の目的及びその他の目的の1つ以上は、本発明によって満たされ、その特定の実施形態は、式I:
Figure 2018531888
[式中、変数は本明細書にて開示するとおりである。]の化合物に関する。
[0016] 特定の実施形態では、本発明は、式II:
Figure 2018531888
の化合物に関する。
[0017] 特定の実施形態では、本発明は、式III:
Figure 2018531888
[式中、変数は本明細書にて開示するとおりである。]の化合物に関する。
[0018] 特定の実施形態では、本発明は、式IV:
Figure 2018531888
[式中、変数は本明細書にて開示するとおりである。]の化合物に関する。
[0019] 本発明の特定のその他の実施形態は、式V:
Figure 2018531888
[式中、変数は本明細書にて開示するとおりである。]の化合物に関する。
[0020] 特定の実施形態では、本発明は、オレフィン重合にて使用するための触媒系であって、式I、式II、式III、式IV、又は式Vの化合物と、有機アルミニウム化合物と、任意に有機ケイ素化合物と、を含む触媒系に関する。特定の実施形態では、有機ケイ素化合物は、重合プロセス中に外部電子供与体として添加される。その他の実施形態では、有機ケイ素化合物は、内部電子供与体としての触媒の一部である。
[0021] 特定の実施形態では、本発明は、ポリオレフィン触媒の製造方法であって、担体及びチタン塩の反応混合物を形成することと、式I、式II、式III、式IV、又は式Vの構造を有する電子供与体を添加することと、を含む製造方法に関する。
[0022] 特定の実施形態では、本発明は、ポリプロピレンの製造方法であって、シラン構成成分と触媒構成成分とを混合することにより反応混合物を形成することを含み、触媒構成成分がチタン触媒及び電子供与体(例えば、式I、式II、式III、式IV、又は式Vの構造を有する化合物)を含む、製造方法に関する。方法は、反応混合物にプロピレンを添加してポリプロピレンバッチを形成することを更に含む。特定の実施形態では、電子供与体は、非フタレート電子供与体である。
[0023] 本開示の目的において、用語「アルキル」とは、それ自体で又は別の基の一部として使用するとき、1個〜12個の炭素原子(即ち、C1〜12アルキル)、又は指定された炭素原子数(即ち、メチルなどのCアルキル、エチルなどのCアルキル、プロピル若しくはイソプロピルなどのCアルキルなど)を含有する、直鎖又は分枝鎖脂肪族炭化水素を意味する。一実施形態では、アルキル基は直鎖C1〜10アルキル基から選択される。別の実施形態では、アルキル基は分枝鎖C1〜10アルキル基から選択される。別の実施形態では、アルキル基は直鎖C1〜6アルキル基から選択される。別の実施形態では、アルキル基は分枝鎖C1〜6アルキル基から選択される。別の実施形態では、アルキル基は直鎖C1〜4アルキル基から選択される。別の実施形態では、アルキル基は分枝鎖C1〜4アルキル基から選択される。別の実施形態では、アルキル基は直鎖又は分枝鎖C2〜4アルキル基から選択される。非限定的で例示的なC1〜10アルキル基としては、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、iso−ブチル、3−ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシルなどが挙げられる。非限定的で例示的なC1〜4アルキル基としては、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、及びiso−ブチルが挙げられる。
[0024] 本開示の目的において、用語「置換されていてもよいアルキル」とは、それ自体で又は別の基の一部として使用するとき、上記に定義されるとおりのアルキルが、非置換であるか、又は、独立して、ニトロ、ハロアルコキシ、アリールオキシ、アラルキルオキシ、アルキルチオ、スルホンアミド、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、ウレイド、グアニジノ、カルボキシ、カルボキシアルキル、シクロアルキルなどから選択される、1個、2個、若しくは3個の置換基で置換されているかのいずれかであることを意味する。一実施形態では、置換されていてもよいアルキルは2個の置換基で置換されている。別の実施形態では、置換されていてもよいアルキルは1個の置換基で置換されている。非限定的で例示的な置換されていてもよいアルキル基としては、−CHCHNO、−CHCHCOH、−CHCHSOCH、−CHCHCOPh、−CH11などが挙げられる。
[0025] 本開示の目的において、用語「シクロアルキル」とは、それ自体で又は別の基の一部として使用するとき、3個〜12個の炭素原子、又は指定された炭素数を有する1〜3個の環を含有する、飽和の、及び部分的に不飽和の(1個又は2個の二重結合を含有する)環状脂肪族炭化水素(即ち、C3〜12シクロアルキル)を意味する。一実施形態では、シクロアルキル基は2個の環を有する。一実施形態では、シクロアルキル基は1個の環を有する。別の実施形態では、シクロアルキル基はC3〜8シクロアルキル基から選択される。別の実施形態では、シクロアルキル基はC3〜6シクロアルキル基から選択される。非限定的で例示的なシクロアルキル基としては、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、ノルボニル、デカリン、アダマンチル、シクロヘキセニルなどが挙げられる。
[0026] 本開示の目的において、用語「置換されていてもよいシクロアルキル」とは、それ自体で又は別の基の一部として使用するとき、上記に定義されるとおりのシクロアルキルが、非置換であるか、又は、独立して、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、アリールオキシ、アラルキルオキシ、アルキルチオ、カルボキシアミド、スルホンアミド、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、ウレイド、グアニジノ、カルボキシ、カルボキシアルキル、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクロ、アルコキシアルキル、(アミノ)アルキル、ヒドロキシアルキルアミノ、(アルキルアミノ)アルキル、(ジアルキルアミノ)アルキル、(シアノ)アルキル、(カルボキシアミド)アルキル、メルカプトアルキル、(ヘテロシクロ)アルキル、及び(ヘテロアリール)アルキルから選択される、1個、2個、若しくは3個の置換基で置換されているかのいずれかであることを意味する。一実施形態では、置換されていてもよいシクロアルキルは2個の置換基で置換されている。別の実施形態では、置換されていてもよいシクロアルキルは1個の置換基で置換されている。非限定的で例示的な置換されていてもよいシクロアルキル基としては、
Figure 2018531888
が挙げられる。
[0027] 本開示の目的において、用語「シクロアルケニル」とは、それ自体で又は別の基の一部として使用するとき、上記に定義されるとおりの部分的に不飽和のシクロアルキル基を意味する。一実施形態では、シクロアルケニルは、1個の炭素−炭素二重結合を有する。別の実施形態では、シクロアルケニル基はC4〜8シクロアルケニル基から選択される。例示的なシクロアルケニル基としては、シクロペンテニル、シクロヘキセニルなどが挙げられる。
[0028] 本開示の目的において、用語「置換されていてもよいシクロアルケニル」とは、それ自体で又は別の基の一部として使用するとき、上記に定義されるとおりのシクロアルケニルが、非置換であるか、又は、独立して、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ハロアルキル、モノヒドロキシアルキル、ジヒドロキシアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、アリールオキシ、アラルキルオキシ、アルキルチオ、カルボキシアミド、スルホンアミド、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、ウレイド、グアニジノ、カルボキシ、カルボキシアルキル、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクロ、アルコキシアルキル、(アミノ)アルキル、ヒドロキシアルキルアミノ、(アルキルアミノ)アルキル、(ジアルキルアミノ)アルキル、(シアノ)アルキル、(カルボキシアミド)アルキル、メルカプトアルキル、(ヘテロシクロ)アルキル、及び(ヘテロアリール)アルキルから選択される、1個、2個、若しくは3個の置換基で置換されているかのいずれかであることを意味する。一実施形態では、置換されていてもよいシクロアルケニルは2個の置換基で置換されている。別の実施形態では、置換されていてもよいシクロアルケニルは1個の置換基で置換されている。別の実施形態では、シクロアルケニルは非置換である。
[0029] 本開示の目的において、用語「アルケニル」とは、それ自体で又は別の基の一部として使用するとき、1個、2個、又は3個の炭素−炭素二重結合を含有する上記に定義されるとおりのアルキル基を意味する。一実施形態では、アルケニル基はC2〜6アルケニル基から選択される。別の実施形態では、アルケニル基はC2〜4アルケニル基から選択される。非限定的で例示的なアルケニル基としては、エテニル、プロペニル、イソプロペニル、ブテニル、sec−ブテニル、ペンテニル、及びヘキセニルが挙げられる。
[0030] 本開示の目的において、用語「置換されていてもよいアルケニル」とは、それ自体で又は別の基の一部として本明細書で使用するとき、上記に定義されるとおりのアルケニルが、非置換であるか、又は、独立して、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、アリールオキシ、アラルキルオキシ、アルキルチオ、カルボキシアミド、スルホンアミド、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、ウレイド、グアニジノ、カルボキシ、カルボキシアルキル、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリール、若しくはヘテロシクロから選択される、1個、2個、若しくは3個の置換基で置換されているかのいずれかであることを意味する。
[0031] 本開示の目的において、用語「アルキニル」とは、それ自体で又は別の基の一部として使用するとき、1個〜3個の炭素−炭素三重結合を含有する上記に定義されるとおりのアルキル基を意味する。一実施形態では、アルキニルは、1個の炭素−炭素三重結合を有する。一実施形態では、アルキニル基はC2〜6アルキニル基から選択される。別の実施形態では、アルキニル基はC2〜4アルキニル基から選択される。非限定的で例示的なアルキニル基としては、エチニル基、プロピニル基、ブチニル基、2−ブチニル基、ペンチニル基、及びヘキシニル基が挙げられる。
[0032] 本開示の目的において、用語「置換されていてもよいアルキニル」とは、それ自体で又は別の基の一部として本明細書で使用するとき、上記に定義されるとおりのアルキニルが、非置換であるか、又は、独立して、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、アリールオキシ、アラルキルオキシ、アルキルチオ、カルボキシアミド、スルホンアミド、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、ウレイド、グアニジノ、カルボキシ、カルボキシアルキル、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリール、若しくはヘテロシクロから選択される、1個、2個、若しくは3個の置換基で置換されているかのいずれかであることを意味する。
[0033] 本開示の目的において、用語「ハロアルキル」とは、それ自体で又は別の基の一部として使用するとき、1個以上のフッ素原子、塩素原子、臭素原子及び/又はヨウ素原子により置換されているアルキル基を意味する。一実施形態では、アルキル基は、1個、2個又は3個のフッ素原子及び/又は塩素原子で置換されている。別の実施形態では、ハロアルキル基はC1〜4ハロアルキル基から選択される。非限定的で例示的なハロアルキル基としては、フルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、ペンタフルオロエチル基、1,1−ジフルオロエチル基、2,2−ジフルオロエチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基、4,4,4−トリフルオロブチル基、及びトリクロロメチル基が挙げられる。
[0034] 本開示の目的において、用語「ヒドロキシアルキル」とは、それ自体で又は別の基の一部として使用するとき、1個以上の、例えば、1個、2個又は3個のヒドロキシ基で置換されたアルキル基を意味する。一実施形態では、ヒドロキシアルキル基は、モノヒドロキシアルキル基、即ち、1個のヒドロキシ基で置換されている。別の実施形態では、ヒドロキシアルキル基は、ジヒドロキシアルキル基、即ち、2個のヒドロキシ基で置換されている。別の実施形態では、ヒドロキシアルキル基はC1〜4ヒドロキシアルキル基から選択される。非限定的で例示的なヒドロキシアルキル基としては、例えば、1−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシエチル、1,2−ジヒドロキシエチル、2−ヒドロキシプロピル、3−ヒドロキシプロピル、3−ヒドロキシブチル、4−ヒドロキシブチル、2−ヒドロキシ−1−メチルプロピル、及び1,3−ジヒドロキシプロピル−2−イルなどのヒドロキシメチル基、ヒドロキシエチル基、ヒドロキシプロピル基、及びヒドロキシブチル基が挙げられる。
[0035] 本開示の目的において、用語「アルコキシ」とは、それ自体で又は別の基の一部として使用するとき、末端酸素原子に結合した、置換されていてもよいアルキル、置換されていてもよいシクロアルキル、置換されていてもよいアルケニル、置換されていてもよいシクロアルケニル、置換されていてもよいアルキニル、又は置換されていてもよいアルキニルを意味する。一実施形態では、アルコキシ基はC1〜4アルコキシ基から選択される。別の実施形態では、アルコキシ基は末端酸素原子に結合したC1〜4アルキル、例えば、メトキシ、エトキシ、及びtert−ブトキシから選択される。
[0036] 本開示の目的において、用語「アルコキシアルキル」とは、それ自体で又は別の基の一部として使用するとき、アルコキシ基で置換されたアルキル基を意味する。非限定的で例示的なアルコキシアルキル基としては、メトキシメチル、メトキシエチル、メトキシプロピル、メトキシブチル、エトキシメチル、エトキシエチル、エトキシプロピル、エトキシブチル、プロポキシメチル、イソプロポキシメチル、プロポキシエチル、プロポキシプロピル、ブトキシメチル、tert−ブトキシメチル、イソブトキシメチル、sec−ブトキシメチル、及びペンチロキシメチルが挙げられる。
[0037] 本開示の目的において、用語「ヘテロアルキル」とは、それ自体で又は別の基の一部として使用するとき、1個〜10個の炭素原子及び少なくとも2個のヘテロ原子を含有する安定な直鎖又は分枝鎖炭化水素基を意味し、これは、同一又は異なることができ、O、N又はSから選択され、ここで、1)窒素原子及び硫黄原子は、任意に酸化されていてもよい;並びに/又は2)窒素原子は任意に四級化されていてもよい。ヘテロ原子は、ヘテロアルキル基の任意の内部位置に、又はヘテロアルキル基が分子の残部に結合している位置に配置することができる。一実施形態では、ヘテロアルキル基は、2個の酸素原子を含有する。非限定的で例示的なヘテロアルキル基としては、−CHOCHCHOCH、−OCHCHOCHCHOCH、−CHNHCHCHOCH、−OCHCHNH、及び−NHCHCHN(H)CHが挙げられる。
[0038] 本開示の目的において、用語「ハロアルコキシ」とは、それ自体で又は別の基の一部として使用するとき、末端酸素原子に結合したハロアルキルを意味する。非限定的で例示的なハロアルコキシ基としては、フルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、及び2,2,2−トリフルオロエトキシが挙げられる。
[0039] 本開示の目的において、用語「アリール」とは、それ自体で又は別の基の一部として使用するとき、6個〜14個の炭素原子を有する単環式、二環式、又は多環式芳香環系(即ち、C6〜14アリール)を意味する。非限定的で例示的なアリール基としては、フェニル基(「Ph」と略される)、ナフチル基、フェナントリル基、アントラシル基、インデニル基、アズレニル基、ビフェニル基、ビフェニレニル基、及びフルオレニル基が挙げられる。一実施形態では、アリール基は、フェニル、ナフチル、アントラセン、又はフェナントレンから選択される。
[0040] 本開示の目的において、用語「置換されていてもよいアリール」とは、それ自体で又は別の基の一部として本明細書で使用するとき、上記に定義されるとおりのアリールが、非置換であるか、又は、独立して、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、アリールオキシ、アラルキルオキシ、アルキルチオ、カルボキシアミド、スルホンアミド、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、ウレイド、グアニジノ、カルボキシ、カルボキシアルキル、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクロ、アルコキシアルキル、(アミノ)アルキル、ヒドロキシアルキルアミノ、(アルキルアミノ)アルキル、(ジアルキルアミノ)アルキル、(シアノ)アルキル、(カルボキシアミド)アルキル、メルカプトアルキル、(ヘテロシクロ)アルキル、若しくは(ヘテロアリール)アルキルから選択される、1個〜5個の置換基で置換されているかのいずれかであることを意味する。一実施形態では、置換されていてもよいアリールは、置換されていてもよいフェニルである。一実施形態では、置換されていてもよいフェニルは、4個の置換基を有する。別の実施形態では、置換されていてもよいフェニルは、3個の置換基を有する。別の実施形態では、置換されていてもよいフェニルは、2個の置換基を有する。別の実施形態では、置換されていてもよいフェニルは、1個の置換基を有する。非限定的で例示的な置換されたアリール基としては、2−メチルフェニル、2−メトキシフェニル、2−フルオロフェニル、2−クロロフェニル、2−ブロモフェニル、3−メチルフェニル、3−メトキシフェニル、3−フルオロフェニル、3−クロロフェニル、4−メチルフェニル、4−エチルフェニル、4−メトキシフェニル、4−フルオロフェニル、4−クロロフェニル、2,6−ジ−フルオロフェニル、2,6−ジ−クロロフェニル、2−メチル、3−メトキシフェニル、2−エチル、3−メトキシフェニル、3,4−ジ−メトキシフェニル、3,5−ジ−フルオロフェニル、3,5−ジ−メチルフェニル、3,5−ジメトキシ、4−メチルフェニル、2−フルオロ−3−クロロフェニル、及び3−クロロ−4−フルオロフェニルが挙げられる。置換されていてもよいアリールという用語は、縮合した置換されていてもよいシクロアルキル、及び縮合した置換されていてもよいヘテロシクロ環を有する基を含むことを意味する。例としては、
Figure 2018531888
が挙げられる。
[0041] 本開示の目的において、用語「アリールオキシ」とは、それ自体で又は別の基の一部として使用するとき、末端酸素原子に結合した置換されていてもよいアリールを意味する。非限定的で例示的なアリールオキシ基は、PhO−である。
[0042] 本開示の目的において、用語「アラルキルオキシ」とは、それ自体で又は別の基の一部として使用するとき、末端酸素原子に結合したアラルキル基を意味する。非限定的で例示的なアラルキルオキシ基は、PhCHO−である。
[0043] 本開示の目的において、用語「ヘテロアリール」又は「ヘテロ芳香族」とは、5個〜14個の環原子(即ち、C5〜14ヘテロアリール)並びに独立して酸素、窒素及び硫黄から選択される1個、2個、3個、又は4個のヘテロ原子を有する単環式、二環式並びに多環式芳香族環系を意味する。一実施形態では、ヘテロアリールは、3個のヘテロ原子を有する。別の実施形態では、ヘテロアリールは、2個のヘテロ原子を有する。別の実施形態では、ヘテロアリールは、1個のヘテロ原子を有する。一実施形態では、ヘテロアリールは、Cヘテロアリールである。別の実施形態では、ヘテロアリールは、Cヘテロアリールである。非限定的で例示的なヘテロアリール基としては、チエニル、ベンゾ[b]チエニル、ナフト[2,3−b]チエニル、チアントレニル、フリル、ベンゾフリル、ピラニル、イソベンゾフラニル、ベンゾオキサゾニル(benzooxazonyl)、クロメニル、キサンテニル、2H−ピロリル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、イソインドリル、3H−インドリル、インドリル、インダゾリル、プリニル、イソキノリル、キノリル、フタラジニル、ナフチリジニル、シンノリニル、キナゾリニル、プテリジニル、4aH−カルバゾリル、カルバゾリル、β−カルボリニル、フェナントリジニル、アクリジニル、ピリミジニル、フェナントロリニル、フェナジニル、チアゾリル、イソチアゾリル、フェノチアゾリル、イソオキサゾリル、フラザニル、及びフェノキサジニルが挙げられる。一実施形態では、ヘテロアリールは、チエニル(例えば、チエン−2−イル及びチエン−3−イル)、フリル(例えば、2−フリル及び3−フリル)、ピロリル(例えば、1H−ピロール−2−イル及び1H−ピロール−3−イル)、イミダゾリル(例えば、2H−イミダゾール−2−イル及び2H−イミダゾール−4−イル)、ピラゾリル(例えば、1H−ピラゾール−3−イル、1H−ピラゾール−4−イル及び1H−ピラゾール−5−イル)、ピリジル(例えば、ピリジン−2−イル、ピリジン−3−イル及びピリジン−4−イル)、ピリミジニル(例えば、ピリミジン−2−イル、ピリミジン−4−イル、ピリミジン−5−イル及びピリミジン−5−イル)、チアゾリル(例えば、チアゾール−2−イル、チアゾール−4−イル及びチアゾール−5−イル)、イソチアゾリル(例えば、イソチアゾール−3−イル、イソチアゾール−4−イル及びイソチアゾール−5−イル)、オキサゾリル(例えば、オキサゾール−2−イル、オキサゾール−4−イル及びオキサゾール−5−イル)、並びにイソオキサゾリル(例えば、イソオキサゾール−3−イル、イソオキサゾール−4−イル及びイソオキサゾール−5−イル)から選択される。用語「ヘテロアリール」はまた、可能性のあるN−オキシドを含むことを意味する。例示的なN−オキシドとしては、ピリジルN−オキシドなどが挙げられる。
[0044] 本開示の目的において、用語「置換されていてもよいヘテロアリール」とは、それ自体で又は別の基の一部として使用するとき、上記に定義されるとおりのヘテロアリールが、非置換であるか、又は、独立して、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、アリールオキシ、アラルキルオキシ、アルキルチオ、カルボキシアミド、スルホンアミド、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、ウレイド、グアニジノ、カルボキシ、カルボキシアルキル、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクロ、アルコキシアルキル、(アミノ)アルキル、ヒドロキシアルキルアミノ、(アルキルアミノ)アルキル、(ジアルキルアミノ)アルキル、(シアノ)アルキル、(カルボキシアミド)アルキル、メルカプトアルキル、(ヘテロシクロ)アルキル、及び(ヘテロアリール)アルキルから選択される、1個〜4個の置換基(例えば、1個又は2個の置換基)で置換されているかのいずれかであることを意味する。一実施形態では、置換されていてもよいヘテロアリールは、1個の置換基を有する。一実施形態では、置換されていてもよいヘテロアリールは、置換されていてもよいピリジル、即ち2−ピリジル、3−ピリジル又は4−ピリジルを有する。任意の入手可能な炭素原子又は窒素原子は置換されていてもよい。別の実施形態では、置換されていてもよいヘテロアリールは、置換されていてもよいインドールである。
[0045] 本開示の目的において、用語「ヘテロサイクル」又は「ヘテロシクロ」とは、それ自体で又は別の基の一部として使用するとき、3個〜14個の環員(即ち、3員〜14員のヘテロシクロ)、及び少なくとも1個のヘテロ原子を有する、1個、2個、又は3個の環を含有する、飽和及び部分的に不飽和の(例えば、1個又は2個の二重結合を含有する)環状基を意味する。各へテロ原子は、独立して、スルホキシド及びスルホンを含む酸素原子、硫黄原子、並びに/又は四級化されていることができる窒素原子からなる群から選択される。用語「ヘテロシクロ」は、2−イミダゾリジノンなどの環状ウレイド基、並びにβ−ラクタム、γ−ラクタム、δ−ラクタム、及びε−ラクタムなどの環状アミド基を含むことを意味する。用語「ヘテロシクロ」はまた、例えばインドリニルなど、縮合した置換されていてもよいアリール基を有する基を含むことを意味する。一実施形態では、ヘテロシクロ基は、1個の環、並びに1個又は2個の酸素原子及び/又は窒素原子を含有する、5−員環基、又は6−員環基から選択される。ヘテロシクロは、任意に、炭素原子又は窒素原子を介して分子の残部に結合することができる。非限定的で例示的なヘテロシクロ基としては、2−イミダゾリジノン、ピペリジニル、モルホリニル、ピペラジニル、ピロリジニル、及びインドリニルが挙げられる。
[0046] 本開示の目的において、用語「置換されていてもよいヘテロシクロ」とは、それ自体で又は別の基の一部として本明細書で使用するとき、上記に定義されるとおりのヘテロシクロが、非置換であるか、又は、独立して、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、アリールオキシ、アラルキルオキシ、アルキルチオ、カルボキシアミド、スルホンアミド、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、ウレイド、グアニジノ、カルボキシ、カルボキシアルキル、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクロ、アルコキシアルキル、(アミノ)アルキル、ヒドロキシアルキルアミノ、(アルキルアミノ)アルキル、(ジアルキルアミノ)アルキル、(シアノ)アルキル、(カルボキシアミド)アルキル、メルカプトアルキル、(ヘテロシクロ)アルキル、(ヘテロアリール)アルキルなどから選択される、1個〜4個の置換基で置換されているかのいずれかであることを意味する。置換は、任意の利用可能な炭素原子又は窒素原子上で起こってもよく、スピロ環を形成してもよい。非限定的で例示的な置換されていてもよいヘテロシクロ基としては、次のものが挙げられる。
Figure 2018531888
[0047] 本開示の目的において、用語「アミノ」とは、それ自体で又は別の基の一部として使用するとき、−NHを意味する。
[0048] 本開示の目的において、用語「アルキルアミノ」とは、それ自体で又は別の基の一部として使用するとき、−NHR15[式中、R15はアルキルである。]を意味する。
[0049] 本開示の目的において、用語「ジアルキルアミノ」とは、それ自体で又は別の基の一部として使用するとき、−NR16a16b[式中、R16a及びR16bは各々独立してアルキルであり、R16a及びR16bは一緒になって3員〜8員の置換されていてもよいヘテロシクロを形成する。]を意味する。
[0050] 本開示の目的において、用語「ヒドロキシアルキルアミノ」とは、それ自体で又は別の基の一部として使用するとき、−NHR17[式中、R17はヒドロキシアルキルである。]を意味する。
[0051] 本開示の目的において、用語「(アミノ)アルキル」とは、それ自体で又は別の基の一部として使用するとき、アミノ基で置換されたアルキル基を意味する。非限定的で例示的なアミノアルキル基としては、−CHCHNH、−CHCHCHNH、−CHCHCHCHNHなどが挙げられる。
[0052] 本開示の目的において、用語「(アルキルアミノ)アルキル」とは、それ自体で又は別の基の一部として使用するとき、アルキルアミノ基で置換されたアルキル基を意味する。非限定的で例示的な(アルキルアミノ)アルキル基は、−CHCHN(H)CHである。
[0053] 本開示の目的において、用語「(ジアルキルアミノ)アルキル」とは、それ自体で又は別の基の一部として使用するとき、ジアルキルアミノ基により置換されたアルキル基を意味する。非限定的で例示的な(ジアルキルアミノ)アルキル基は、−CHCHN(CHである。
[0054] 本開示の目的において、用語「(シアノ)アルキル」とは、それ自体で又は別の基の一部として使用するとき、1個以上のシアノ基(例えば、−CN基)で置換されたアルキル基を意味する。非限定的で例示的な(シアノ)アルキル基としては、−CHCHCN、−CHCHCHCN、及び−CHCHCHCHCNが挙げられる。
[0055] 本開示の目的において、用語「カルボキシアミド」とは、それ自体で又は別の基の一部として使用するとき、式−C(=O)NR24a24b[式中、R24a及びR24bは各々独立して水素、置換されていてもよいアルキル、置換されていてもよいアリール、若しくは置換されていてもよいヘテロアリールであり、又はR24a及びR24bはそれらが結合している窒素と一緒になって3員〜8員のヘテロシクロ基を形成する。]の基を意味する。一実施形態では、R24a及びR24bは各々独立して水素、又は置換されていてもよいアルキルである。非限定的で例示的なカルボキシアミド基としては、−CONH、−CON(H)CH、−CON(CH、及び−CON(H)Phが挙げられる。
[0056] 本開示の目的において、用語「(カルボキシアミド)アルキル」とは、それ自体で又は別の基の一部として使用するとき、カルボキシアミド基を有するアルキル基を意味する。非限定的で例示的な(カルボキシアミド)アルキルとしては、−CHCONH、−C(H)CH−CONH、及び−CHCON(H)CHが挙げられる。
[0057] 本開示の目的において、用語「スルホンアミド」とは、それ自体で又は別の基の一部として使用するとき、式−SONR23a23b[式中、R23a及びR23bは各々独立して水素、置換されていてもよいアルキル、若しくは置換されていてもよいアリールであり、又はR23a及びR23bはそれらが結合している窒素と一緒になって3員〜8員のヘテロシクロ基を形成する。]の基を意味する。非限定的で例示的なスルホンアミド基としては、−SONH、−SON(H)CH、及び−SON(H)Phが挙げられる。
[0058] 本開示の目的において、用語「アルキルカルボニル」とは、それ自体で又は別の基の一部として使用するとき、アルキル基により置換されたカルボニル基(即ち、−C(=O)−)を意味する。非限定的で例示的なアルキルカルボニル基は、−COCHである。
[0059] 本開示の目的において、用語「アリールカルボニル」とは、それ自体で又は別の基の一部として使用するとき、置換されていてもよいアリール基により置換されたカルボニル基(即ち、−C(=O)−)を意味する。非限定的で例示的なアリールカルボニル基は、−COPhである。
[0060] 本開示の目的において、用語「アルキルスルホニル」とは、それ自体で又は別の基の一部として使用するとき、上述の置換されていてもよいアルキル基のいずれかにより置換されたスルホニル基(即ち、−SO−)を意味する。非限定的で例示的なアルキルスルホニル基は、−SOCHである。
[0061] 本開示の目的において、用語「アリールスルホニル」とは、それ自体で又は別の基の一部として使用するとき、上述の置換されていてもよいアリール基のいずれかにより置換されたスルホニル基(即ち、−SO−)を意味する。非限定的で例示的なアリールスルホニル基は、−SOPhである。
[0062] 本開示の目的において、用語「メルカプトアルキル」とは、それ自体で又は別の基の一部として使用するとき、−SH基により置換された上述のアルキル基のいずれかを意味する。
[0063] 本開示の目的において、用語「カルボキシ」とは、それ自体で又は別の基の一部として使用するとき、式−COOHの基を意味する。
[0064] 本開示の目的において、用語「カルボキシアルキル」とは、それ自体で又は別の基の一部として使用するとき、−COOHで置換された上述のアルキル基のいずれかを意味する。非限定的で例示的なカルボキシアルキル基は、−CHCOHである。
[0065] 本開示の目的において、用語「アラルキル」とは、それ自体で又は別の基の一部として使用するとき、1個、2個、又は3個の置換されていてもよいアリール基で置換されたアルキル基を意味する。一実施形態では、アラルキル基は1個の置換されていてもよいアリール基で置換されたC1〜4アルキルである。非限定的で例示的なアラルキル基としては、ベンジル、フェネチル、−CHPh及び−CH(4−FPh)が挙げられる。
[0066] 本開示の目的において、用語「ウレイド」とは、それ自体で又は別の基の一部として使用するとき、式−NR22aC(=O)NR22b22c[式中、R22aは水素、アルキル、若しくは置換されていてもよいアリールであり、R22b及びR22cは各々独立して水素、アルキル、若しくは置換されていてもよいアリールであり、又はR22b及びR22cはそれらが結合している窒素と一緒になって4員〜8員のヘテロシクロ基を形成する。]の基を意味する。非限定的で例示的なウレイド基としては、−NHC(C=O)NH及び−NHC(C=O)NHCHが挙げられる。
[0067] 本開示の目的において、用語「グアニジノ」とは、それ自体で又は別の基の一部として使用するとき、式−NR25aC(=NR26)NR25b25c[式中、R25a、R25b及びR25cは各々独立して水素、アルキル、又は置換されていてもよいアリールであり、R26は水素、アルキル、シアノ、アルキルスルホニル、アルキルカルボニル、カルボキシアミド、又はスルホンアミドである。]の基を意味する。非限定的で例示的なグアニジノ基としては、−NHC(C=NH)NH、−NHC(C=NCN)NH、−NHC(C=NH)NHCHなどが挙げられる。
[0068] 本開示の目的において、用語「(ヘテロシクロ)アルキル」とは、それ自体で又は別の基の一部として使用するとき、1個、2個、又は3個の置換されていてもよいヘテロシクロ基で置換されたアルキル基を意味する。一実施形態では、(ヘテロシクロ)アルキルは1個の置換されていてもよいヘテロシクロ基で置換された(C1〜4)アルキルである。非限定的で例示的な(ヘテロシクロ)アルキル基としては、
Figure 2018531888
が挙げられる。
[0069] 本開示の目的において、用語「(ヘテロアリール)アルキル」とは、それ自体で又は別の基の一部として使用するとき、1個、2個、又は3個の置換されていてもよいヘテロアリール基で置換されたアルキル基を意味する。一実施形態では、(ヘテロアリール)アルキル基は1個の置換されていてもよいヘテロアリール基で置換された(C1〜4)アルキルである。非限定的で例示的な(ヘテロアリール)アルキル基としては、
Figure 2018531888
が挙げられる。
[0070] 本開示は、異なる原子質量又は質量数を有する原子で置換された1個以上の原子を有することによって同位体標識された(即ち、放射線標識された)、本明細書にて開示した化合物のいずれかを包含する。開示した化合物中へ組み込むことができる同位体の例としては、H、H、11C、13C、14C、15N、18O、17O、31P、32P、35S、18F、及び36Clなどの水素、炭素、窒素、酸素、リン、フッ素、及び塩素の同位体(それぞれ、例えば、H、11C、及び14C)が挙げられる。同位体標識化合物は、当該技術分野において既知の方法により調製することができる。
[0071] 本明細書にて開示した化合物のいくつかは、1個以上の不斉中心を含有してよく、したがって、エナンチオマー、ジアステレオマー、及びその他の立体異性体形態を生じてもよい。本開示は、全てのこのような可能な形態、加えてこれらのラセミ体、及び分割体並びにこれらの混合物の使用を包含することを意味する。個々のエナンチオマーは、本開示を考慮して、当該技術分野において既知の方法に従って分離することができる。本明細書にて記載した化合物が、オレフィン性二重結合、又はその他の幾何学的非対称の中心を含有する場合、特記しない限り、これらはE幾何異性体、及びZ幾何異性体の両方を含むことを意図する。全ての互変異性体も、同じように本開示に包含されることを目的としている。
[0072] 本明細書で使用するとき、用語「立体異性体」とは、空間におけるこれらの原子の向きだけが異なる個々の分子の全ての異性体のための一般的な用語である。それは、お互いに鏡像ではない2つ以上のキラル中心を有する化合物のエナンチオマー及び異性体(ジアステレオマー)を含む。
[0073] 用語「キラル中心」とは、4つの異なる基が結合している炭素原子を意味する。
[0074] 用語「エナンチオマー」及び「エナンチオマーの」とは、その鏡像に重ね合わせることができず、したがって光学的に活性である分子を意味し、ここで、エナンチオマーは偏光された光の平面を一方向に回転させ、その鏡像化合物が偏光された光の平面を反対方向に回転させる。
[0075] 用語「ラセミの」とは、等量のエナンチオマーの混合物を意味し、この混合物は光学的に不活性である。
[0076] 用語「分割」とは、分子の2つのエナンチオマーの形態のうちの1つを分離又は濃縮若しくは枯渇させることを意味する。
[0077] 用語「約」とは、測定された量に関連して本明細書で使用するとき、測定を行う当事者により予想されるとおり、測定された量の標準的な変動を意味し、測定の目的及び測定装置の精度に見合ったレベルの注意を払うことを意味する。
[0078] 本明細書で使用するとき、用語「キシレン溶解度」及び「キシレン可溶物含量」とは、ASTM D5492のキシレン可溶物試験法の測定結果を意味し、%XSの単位で得る。
[0079] 本発明について、その特定の例示的実施形態に関連して説明した。しかし、添付の特許請求の範囲に明記されるように、本発明の実施形態のより広い範囲を逸脱することなく、種々の修正及び変更がなされ得ることは、明らかであろう。したがって、明細書及び図面は、限定するものではなく例証として考慮されるべきである。
[0080] 本発明の特定の実施形態は、式I:
Figure 2018531888
の化合物に関する。
[0081] 一実施形態では、A及びBは、各々独立して、5員芳香族、5員ヘテロ芳香族、6員芳香族、及び6員ヘテロ芳香族からなる群から選択される。
[0082] 一実施形態では、破線は共に(上記では、mをA及びBにつなげるように示されている)存在するか又は存在しないかのどちらかであるが、破線が存在しない場合、mは存在しないことを条件とする。このような実施形態では、破線が存在しない場合、A及びBはn単独で架橋される。
[0083] 一実施形態では、m及びnは、各々独立して、存在しないか、置換されていてもよいアルキレン、置換されていてもよいアルケニレンか、又は置換されていてもよいアルキニレンである。一実施形態では、A、B、m及びnは共に架橋された芳香族系を形成するが、破線が存在することを条件とする。m及びnは、A及びBに対して単結合又は二重結合を形成してもよく、A及びBと共鳴構造体を形成してもよいと理解すべきである。
[0084] 一実施形態では、a及びbは、各々独立して、0、1、2、及び3からなる群から選択される。
[0085] 一実施形態では、X及びYは、各々独立して、−C−O−、−O−、−S−、−SO−、−SO−、−OS(=O)O−、−OS(=O)O−、−S(=O)O−、−(CR5a5b)−、−NR−、−SONR−、−NRSO−、−OP(=O)(OR)O−、−OP(=O)(H)O−、−OP(OH)O−、−(C=O)−O−、−O−(C=O)−、−(C=O)−、−Si(=O)−、−Si(R−、−Ge(=O)−、及び−Ge(R−からなる群から選択される部分である。
[0086] 一実施形態では、R及びRの各々は存在する場合、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、置換されていてもよいアルキル、置換されていてもよいアルコキシ、置換されていてもよいアルケニル、置換されていてもよいアルキニル、アラルキル、(ヘテロシクロ)アルキル、(ヘテロアリール)アルキル、(アミノ)アルキル、(アルキルアミノ)アルキル、(ジアルキルアミノ)アルキル、(カルボキシアミド)アルキル、(シアノ)アルキル、アルコキシアルキル、ヒドロキシアルキル、ヘテロアルキル、置換されていてもよいシクロアルキル、置換されていてもよいシクロアルコキシ、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいヘテロシクロ、及び置換されていてもよいヘテロアリールからなる群から選択され、又は、R及びRはそれらのいずれかの2つが隣接して存在する場合は、それらが結合している原子と共に、3員〜8員の置換されていてもよいシクロアルキル、3員〜8員のヘテロシクロ、3員〜8員の置換されていてもよい芳香族、若しくは3員〜8員のヘテロ芳香族を形成する。
[0087] 一実施形態では、R及びRは、各々独立して、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、置換されていてもよいアルキル、置換されていてもよいアルケニル、シクロアルケニル、置換されていてもよいシクロアルケニル、置換されていてもよいアルキニル、アラルキル、(ヘテロシクロ)アルキル、(ヘテロアリール)アルキル、(アミノ)アルキル、(アルキルアミノ)アルキル、(ジアルキルアミノ)アルキル、(カルボキシアミド)アルキル、(シアノ)アルキル、アルコキシアルキル、ヒドロキシアルキル、ヘテロアルキル、置換されていてもよいシクロアルキル、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいヘテロシクロ、及び置換されていてもよいヘテロアリールからなる群から選択される。
[0088] 一実施形態では、R5a及びR5bは、各々独立して、水素、ハロゲン、及びアルキルからなる群から選択される。
[0089] 一実施形態では、R及びRは、各々独立して、水素及びアルキルからなる群から選択される。
[0090] 一実施形態では、Rは、水素、ハロゲン、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、カルボニル、アルコキシル、及びこれらの置換されていてもよい形態からなる群から選択される。
[0091] 本発明の特定のその他の実施形態は、式Iの化合物に関する。一実施形態では、mは存在しない。別の実施形態では、nは存在しない。更に別の実施形態では、m及びnの両方が存在しない。更に別の実施形態では、Aは6員芳香族である。一実施形態では、Bは6員芳香族である。一実施形態では、A及びBの両方が6員芳香族である。一実施形態では、aは0である。一実施形態では、bは0である。一実施形態では、a及びbの両方が0である。一実施形態では、Xは、−(C=O)−O−である。一実施形態では、Yは、−(C=O)−O−である。一実施形態では、X及びYの両方が、−(C=O)−O−である。一実施形態では、Rは置換されていてもよいアルキルである。一実施形態では、Rは置換されていてもよいアルキルである。一実施形態では、R及びRの両方が、置換されていてもよいアルキルである。一実施形態では、Rはブチルである。一実施形態では、Rはブチルである。一実施形態では、R及びRの両方が、ブチルである。一実施形態では、m又はnは存在せず、A又はBは6員芳香族であり、a又はbは0であり、X又はYは−(C=O)−O−であり、R及びRが置換されていてもよいアルキル又はブチルである。
[0092] 本発明の特定のその他の実施形態は、式II:
Figure 2018531888
の化合物に関する。
[0093] 本発明の特定のその他の実施形態は、式III:
Figure 2018531888
の化合物に関する。
[0094] 本発明の特定のその他の実施形態は、式IV:
Figure 2018531888
の化合物に関する。
[0095] 本発明の特定のその他の実施形態は、式V:
Figure 2018531888
の化合物に関する。
[0096] 特定の実施形態では、A及びBは6員芳香族であり、m及びnは、両方が存在しない(即ち、A及びBは、例えば式IIに示すように、m及びnの代わりに直接、共に結合している)、両方が−CH−である(例えば、式IIIで示すように)、又はnが存在せず、かつmが−(CH)−である(例えば、式IVで示すように)。特定の実施形態では、A及びBは6員芳香族であり、m及びnは両方が存在せず、式Iの破線は存在しない(例えば、式Vで示すように)。
[0097] 特定の実施形態では、X及びYは、各々独立して、−C−O−、−O−、−(CR5a5b)−、−(C=O)−O−、−O−(C=O)−、及び−(C=O)−からなる群から選択される部分である。特定の実施形態では、X及びYは、各々独立して、−C−O−、−(C=O)−O−、−O−(C=O)−、及び−(C=O)−からなる群から選択される部分である。特定の実施形態では、X及びYは、各々独立して、−C−O−、−O−、−SO−、−SO−、−OS(=O)O−、−OS(=O)O−、−S(=O)O−、−(CR5a5b)−、−(C=O)−O−、−O−(C=O)−、及び−(C=O)−からなる群から選択される部分である。特定の実施形態では、X及びYは、各々独立して、−C−O−、−O−、−(CR5a5b)−、−NR−、−NRSO−、−(C=O)−O−、−O−(C=O)−、及び−(C=O)−からなる群から選択される部分である。特定の実施形態では、X及びYは、各々独立して、−C−O−、−O−、−OP(=O)(OR)O−、−OP(=O)(H)O−、−OP(OH)O−、−(C=O)−O−、−O−(C=O)−、及び−(C=O)−からなる群から選択される部分である。特定の実施形態では、X及びYは、各々独立して、−C−O−、−O−、−(C=O)−O−、−O−(C=O)−、−(C=O)−、−Si(=O)−、−Si(R−、−Ge(=O)−、及び−Ge(R−からなる群から選択される部分である。
[0098] 特定の実施形態では、R及びRの各々は存在する場合、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、置換されていてもよいアルキル、置換されていてもよいアルコキシ、置換されていてもよいアルケニル、置換されていてもよいアルキニル、アラルキル、(ヘテロシクロ)アルキル、(ヘテロアリール)アルキル、(アミノ)アルキル、(アルキルアミノ)アルキル、(ジアルキルアミノ)アルキル、(カルボキシアミド)アルキル、(シアノ)アルキル、アルコキシアルキル、ヒドロキシアルキル、ヘテロアルキル、置換されていてもよいシクロアルキル、置換されていてもよいシクロアルコキシ、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいヘテロシクロ、及び置換されていてもよいヘテロアリールからなる群から選択される。特定の実施形態では、R及びRの各々は存在する場合、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、置換されていてもよいアルキル、置換されていてもよいアルコキシ、置換されていてもよいアルケニル、置換されていてもよいアルキニル、及びアラルキルからなる群から選択される。特定の実施形態では、R及びRの各々は存在する場合、独立して、(ヘテロシクロ)アルキル、(ヘテロアリール)アルキル、(アミノ)アルキル、(アルキルアミノ)アルキル、(ジアルキルアミノ)アルキル、(カルボキシアミド)アルキル、(シアノ)アルキル、アルコキシアルキル、ヒドロキシアルキル、ヘテロアルキル、置換されていてもよいシクロアルキル、置換されていてもよいシクロアルコキシ、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいヘテロシクロ、及び置換されていてもよいヘテロアリールからなる群から選択される。特定の実施形態では、R及びRはそれらのいずれかの2つが隣接して存在する場合は、それらが結合している原子と共に、3員〜8員の置換されていてもよいシクロアルキル、3員〜8員のヘテロシクロ、3員〜8員の置換されていてもよい芳香族、若しくは3員〜8員のヘテロ芳香族を形成する。
[0099] 特定の実施形態では、R及びRは、各々独立して、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、置換されていてもよいアルキル、置換されていてもよいアルケニル、シクロアルケニル、置換されていてもよいシクロアルケニル、置換されていてもよいアルキニル、アラルキル、(ヘテロシクロ)アルキル、(ヘテロアリール)アルキル、(アミノ)アルキル、(アルキルアミノ)アルキル、(ジアルキルアミノ)アルキル、(カルボキシアミド)アルキル、(シアノ)アルキル、アルコキシアルキル、ヒドロキシアルキル、ヘテロアルキル、置換されていてもよいシクロアルキル、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいヘテロシクロ、及び置換されていてもよいヘテロアリールからなる群から選択される。
[0100] 特定の実施形態では、R及びRは、各々独立して、水素、ハロゲン、及びヒドロキシルからなる群から選択される。特定の実施形態では、R及びRは、各々独立して、置換されていてもよいアルキル、置換されていてもよいアルケニル、シクロアルケニル、置換されていてもよいシクロアルケニル、置換されていてもよいアルキニル、アラルキル、(ヘテロシクロ)アルキル、(ヘテロアリール)アルキル、(アミノ)アルキル、(アルキルアミノ)アルキル、(ジアルキルアミノ)アルキル、(カルボキシアミド)アルキル、(シアノ)アルキル、アルコキシアルキル、ヒドロキシアルキル、及びヘテロアルキルからなる群から選択される。特定の実施形態では、R及びRは、各々独立して、置換されていてもよいシクロアルキル、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいヘテロシクロ及び置換されていてもよいヘテロアリールからなる群から選択される。
[0101] 特定の実施形態では、R及びRは、各々独立して、水素、ハロゲン、ヒドロキシル、置換されていてもよいアルキル、置換されていてもよいアルケニル、シクロアルケニル、置換されていてもよいシクロアルケニル、置換されていてもよいアルキニル、アラルキル、(ヘテロシクロ)アルキル、(ヘテロアリール)アルキル、(アミノ)アルキル、(アルキルアミノ)アルキル、(ジアルキルアミノ)アルキル、(カルボキシアミド)アルキル、(シアノ)アルキル、アルコキシアルキル、ヒドロキシアルキル、及びヘテロアルキルからなる群から選択される。特定の実施形態では、R及びRは、各々独立して、水素、ハロゲン、ヒドロキシル、置換されていてもよいシクロアルキル、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいヘテロシクロ及び置換されていてもよいヘテロアリールからなる群から選択される。
[0102] 一実施形態では、Rは、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、カルボニル、アルコキシル、及びこれらの置換されていてもよい形態からなる群から選択される。
[0103] 上述の変数及び部分の各種組み合わせ及び副組み合わせが考えられることを理解すべきである。
[0104] 特定の実施形態では、ポリオレフィン触媒は、アルミニウムアルキルと、金属構成成分と、電子供与体と、を含む固体触媒構成成分を含む。一実施形態では、電子供与体は、式I、式II、式III、式IV、又は式Vのいずれかの形態を有する化合物である。一実施形態では、金属構成成分はチタンである。他の実施形態では、その他の好適な金属が使用されてもよい。一実施形態では、ポリオレフィン触媒は、担体を更に含む。金属構成成分及び電子供与体は、担体(例えば、MgCl担体)上に配置される触媒を形成してもよい。一実施形態では、担体はマグネシウム(例えば、酸化物の形態のもの)を含む。特定の実施形態では、アルミニウムアルキルはトリエチルアルミニウム(TEAL)を含む。
[0105] 一実施形態では、ポリオレフィン触媒は、20kg/g・時より大きい活性を有する。一実施形態では、ポリオレフィン触媒は、10kg/g・時より大きい活性を有する。一実施形態では、ポリオレフィン触媒は、20kg/g・時より大きい活性を有する。一実施形態では、ポリオレフィン触媒は、30kg/g・時より大きい活性を有する。一実施形態では、ポリオレフィン触媒は、35kg/g・時より大きい活性を有する。
[0106] 一実施形態では、ポリオレフィン触媒は、2より大きい多分散指数(PI)を有するポリプロピレンを製造するのに適応している。一実施形態では、ポリオレフィン触媒は、2.5より大きいPIを有するポリプロピレンを製造するのに適応している。一実施形態では、ポリオレフィン触媒は、3より大きいPIを有するポリプロピレンを製造するのに適応している。
[0107] 一実施形態では、ポリオレフィン触媒は、4%XS未満のキシレン可溶物含量を有するポリプロピレンを製造するのに適応している。一実施形態では、ポリオレフィン触媒は、6%XS未満のキシレン可溶物含量を有するポリプロピレンを製造するのに適応している。一実施形態では、ポリオレフィン触媒は、8%XS未満のキシレン可溶物含量を有するポリプロピレンを製造するのに適応している。
[0108] 一実施形態では、ポリオレフィン触媒は、0.5g/10分より大きいメルトフローインデックスを有するポリプロピレンを製造するのに適応している。一実施形態では、ポリオレフィン触媒は、2g/10分より大きいメルトフローインデックスを有するポリプロピレンを製造するのに適応している。一実施形態では、ポリオレフィン触媒は、5g/10分より大きいメルトフローインデックスを有するポリプロピレンを製造するのに適応している。
[0109] 一実施形態では、ポリオレフィン触媒の製造方法は、担体及びチタン塩を含む反応混合物を形成することと、反応混合物に電子供与体を添加してポリオレフィン触媒を形成することと、を含む。いくつかの実施形態では、電子供与体は、式I、式II、式III、式IV、又は式Vのいずれかの形態を有する化合物である。得られたポリオレフィン触媒は、いくつかの実施形態では、10kg/g・時より大きい、20kg/g・時より大きい、30kg/g・時より大きい、又は35kg/g・時より大きい活性を有する。一実施形態では、担体はマグネシウムを含む。一実施形態では、担体はハロゲン化マグネシウムを含む。一実施形態では、得られたポリオレフィン触媒は、3より大きい多分散指数(PI)を有するポリプロピレンを製造するのに適応している。得られたポリオレフィン触媒は、いくつかの実施形態では、4%XS未満、6%XS未満、又は8%XS未満のキシレン可溶物含量を有するポリプロピレンを製造するのに適応している。得られたポリオレフィン触媒は、いくつかの実施形態では、0.5g/10分より大きい、2g/10分より大きい、又は5g/10分より大きいメルトフローインデックスを有するポリプロピレンを製造するのに適応している。
[0110] 一実施形態では、ポリプロピレンの製造方法は、シラン構成成分と触媒構成成分とを混合することにより反応混合物を形成することを含み、触媒構成成分がチタン触媒及び電子供与体(例えば、式I、式II、式III、式IV、又は式Vのいずれかの形態を有する化合物)を含む。方法は、反応混合物にプロピレンを添加してポリプロピレンバッチを形成することを更に含み、ここで、ポリプロピレンバッチの多分散指数(PI)は3より大きく、ポリプロピレンバッチのキシレン可溶物含量は3%XS未満であり、ポリプロピレンのメルトフローインデックスは5g/10分より大きい。一実施形態では、触媒構成成分は、スラリーの形態である。
[0111] 一実施形態では、触媒系(例えば、オレフィン重合にて使用するための)は、有機アルミニウム化合物と、有機ケイ素化合物と、式I、式II、式III、式IV、又は式Vのいずれかの形態を有する化合物と、を含む。一実施形態では、有機ケイ素化合物は、R Si(OR104−k[式中、R及びR10は、各々、炭化水素であり、kは0、1、2、又は3である。]の形態である。一実施形態では、有機ケイ素化合物は、SiR10 (OR113−k[式中、Rは、環状炭化水素又は置換された環状炭化水素であり、R10及びR11は、各々、炭化水素であり、kは0、1、又は2である。]の形態である。
[0112] 一実施形態では、オレフィンモノマーを重合又は共重合する方法は、本明細書に記載される触媒系のいずれかの存在下でオレフィンモノマーを重合又は共重合して、ポリマー、又はコポリマーをそれぞれ形成することを含む。方法は、ポリマー又はコポリマーを回収することを更に含む。一実施形態では、オレフィンモノマーは、エチレン、プロピレン、1−ブチレン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘキサン、1−オクテン、又はこれらの組み合わせであり、そのホモポリマー及びコポリマーが想到される。
例示的実施例
[0113] 以下の例示的実施例は、本明細書に記載される実施形態のいくつかに従って触媒を製造及び利用する実験条件を提供する。実施例は、本発明の理解を助けるために記載されたものであって、言うまでもなく、本明細書に記載され請求される発明を具体的に限定するものとして解釈されるべきではない。当業者の知識の範囲内にある、現在知られている、又は後に開発される全ての均等物の置換を含む、本発明のこのような変形、及び実験設計における処方の変更又は軽微な変更は、本明細書に組み込まれる本発明の範囲に含まれるものとする。
実施例1:内部電子供与体実施例
[0114] 式II.a、式III.a、式III.b、式IV.a、式IV.b、式IV.c、及び式V.aの化合物を以下の実施例で内部電子供与体として使用した:
Figure 2018531888
Figure 2018531888
実施例2:触媒の調製
[0115] 窒素下にて、250mLの反応器に、3.3gのMgCl、0.8gの無水フタル酸、6.41gのエピクロロヒドリン、6.70gのトリブチルホスフェート、及び40.92gのトルエンを添加することにより、反応混合物を調製した。反応混合物を、60℃に加熱して、400rpmで2時間撹拌した。その後、反応混合物を−30℃に冷却し、続いて65gのTiClを添加したが、添加中には反応器を−25℃に維持した。撹拌を200rpmに低下させ、反応器を2時間で85℃に加熱した。次いで、撹拌を30分間で400rpmに上昇させ、3.9mmolの式II.aの化合物を反応混合物に添加し、1時間撹拌し、濾過した。38mLのトルエン及び追加の2.08mmolの式II.aの化合物を反応混合物に添加し、反応混合物を400rpmにて85℃に加熱し、1時間撹拌し、濾過した。次いで、加熱を停止し、反応混合物を65mLのトルエンで洗浄し、濾過した。追加の65mLのトルエンを添加し、反応混合物を窒素下で一晩撹拌することなく放置した。トルエンを濾過により除去し、66.25mLの10重量%TiCl−トルエンを添加した。反応混合物を400rpmにて1時間かけて95℃に加熱し、濾過した。先の工程を110℃、400rpm、及び各30分間で3回繰り返した。得られた触媒を、65mLのヘキサンで4回洗浄し、ヘキサンスラリーとして回収した。
実施例3:式II.aの化合物を用いた重合方法
[0116] プロピレン重合を1ガロンの反応器で実施した。反応器を、窒素下で1時間100℃にてパージした。室温にて、ヘプタン中1.5mLの25重量%トリエチルアルミニウムを反応器に添加し、続いて0.94mLの0.0768Mシクロヘキシルメチルジメトキシシラン、続いて7.0mgの実施例2の触媒を1重量%のヘキサンスラリーとして添加した。反応器に、4標準リットル(SL)のHを充填し、続いて1300gのプロピレンを充填した。反応器を1時間かけて70℃に加熱して保持し、続いて反応器を通気し、ポリマー(ポリプロピレン)を回収した。触媒の全体活性は、30.8kg/g・時であった。得られたポリプロピレンのキシレン可溶物含量は、3.09%XSであった。得られたポリプロピレンのメルトフローインデックスは、7g/10分であった。得られたポリプロピレンの多分散指数は、3.83であった。
[0117] 同様の条件下で内部供与体として式II.aの化合物で調製した別のバッチでは、触媒の全体活性は30.7kg/g・時であった。得られたポリプロピレンのキシレン可溶物含量は、2.75%XSであった。得られたポリプロピレンのメルトフローインデックスは、8.7g/10分であった。得られたポリプロピレンの多分散指数は、4.23であった。
[0118] 反応器に4標準リットルのHではなく40標準リットルのHを充填したことを除いて、上記に記載のとおり、プロピレン重合を再度、同様にして行った。触媒の全体活性は、33.6kg/g・時であった。得られたポリプロピレンのキシレン可溶物含量は、4.09%XSであった。得られたポリプロピレンのメルトフローインデックスは、261g/10分であった。同様の条件下で調製した別のバッチでは、触媒の全体活性は37.4kg/g・時であった。得られたポリプロピレンのキシレン可溶物含量は、4.12%XSであった。得られたポリプロピレンのメルトフローインデックスは、205g/10分であった。
実施例4:式III.aの化合物を用いた重合方法
[0119] 実施例2に関して上述した同様の条件下で内部供与体として式III.aの化合物で調製した別のバッチでは、触媒の全体活性は14.3kg/g・時であった。得られたポリプロピレンのキシレン可溶物含量は、8.2%XSであった。得られたポリプロピレンのメルトフローインデックスは、高すぎて測定できなかった。
実施例5:式III.bの化合物を用いた重合方法
[0120] 同様の条件下で内部供与体として式III.bの化合物で調製した別のバッチでは、触媒の全体活性は16.3kg/g・時であった。キシレン可溶物含量及びメルトフローインデックスは、得られなかった。
実施例6:式IV.aの化合物を用いた重合方法
[0121] 実施例2に関して上述した同様の条件下で内部供与体として式IV.aの化合物で調製した別のバッチでは、触媒の全体活性は5.1kg/g・時であった。キシレン可溶物含量及びメルトフローインデックスは、得られなかった。
実施例7:式IV.bの化合物を用いた重合方法
[0122] 実施例2に関して上述した同様の条件下で内部供与体として式IV.bの化合物で調製した別のバッチでは、触媒の全体活性は12.4kg/g・時であった。キシレン可溶物含量及びメルトフローインデックスは、得られなかった。
実施例8:式IV.cの化合物を用いた重合方法
[0123] 実施例2に関して上述した同様の条件下で内部供与体として式IV.cの化合物で調製した別のバッチでは、触媒の全体活性は17.1kg/g・時であった。得られたポリプロピレンのキシレン可溶物含量は、6.3%XSであった。得られたポリプロピレンのメルトフローインデックスは、10.2g/10分であった。
実施例9:式V.aの化合物を用いた重合方法
[0124] 実施例2に関して上述した同様の条件下で内部供与体として式V.aの化合物で調製した別のバッチでは、触媒の全体活性は22.0kg/g・時であった。得られたポリプロピレンのキシレン可溶物含量は、5.2%XSであった。得られたポリプロピレンのメルトフローインデックスは、5.3g/10分であった。得られたポリプロピレンの多分散指数は、測定されなかった。
[0125] 用語「実施例」又は「例示的な」は、一例、一事例、一実例としての役割を果たすことを意味するために、本明細書では使用される。「実施例」又は「例示的な」として、本明細書に記載される任意の態様又は設計は、必ずしも他の態様又は設計よりも好ましい又は有利であると解釈される必要はない。用語「実施例」又は「例示的な」の使用は、むしろ、具体的な方法で概念を提示することを意図している。本出願にて使用するとき、用語「又は」は、排他的な「又は」ではなく、包括的な「又は」を意味することを意図している。即ち、特に指示がない限り、又は文脈から明らかでない限り、「XはA又はBを含む」とは、本来の包括的置換のいずれかを意味することを意図している。即ち、XがAを含む場合、XはBを含む、又はXはA及びBの両方を含む、したがって「XはA又はBを含む」は、上記のいずれかの場合においても満たされる。加えて、冠詞「a」及び「an」は、本出願及び添付の特許請求の範囲にて使用するとき、特に明記しない限り、又は単数形に向けられる文脈から明らかでない限り、「1つ以上」を意味すると一般に解釈されるべきである。本明細書全体を通して「実施形態」又は「一実施形態」への参照は、その実施形態との関連において記述されている特定の特徴、構造、又は特性が、少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。したがって、本明細書全体を通して種々の箇所における「実施形態」又は「一実施形態」というフレーズの出現は、必ずしも全てが同一の実施形態を指すものではない。
[0236] 上記の明細書は例示的なものであり、限定的なものではないことを理解すべきである。上記の明細書を読んで理解すれば、多くのその他の実施形態が当業者には明らかであろう。したがって、本開示の範囲は、添付の特許請求の範囲を参照して、このような請求項に与えられる均等物の全範囲と共に、決定されるべきである。
[0236] 上記の明細書は例示的なものであり、限定的なものではないことを理解すべきである。上記の明細書を読んで理解すれば、多くのその他の実施形態が当業者には明らかであろう。したがって、本開示の範囲は、添付の特許請求の範囲を参照して、このような請求項に与えられる均等物の全範囲と共に、決定されるべきである。
[発明の態様]
[1]
式I:
[式中、
A及びBは、各々独立して、5員芳香族、5員ヘテロ芳香族、6員芳香族、及び6員ヘテロ芳香族からなる群から選択され、
破線は共に存在するか又は存在しないかのどちらかであるが、破線が存在しない場合はmは存在しないことを条件とし、
m及びnは、各々独立して、存在しないか、置換されていてもよいアルキレン、置換されていてもよいアルケニレン、若しくは置換されていてもよいアルキニレンであるか、又はA、B、m及びnは共に架橋された芳香族系を形成し、
a及びbは、各々独立して、0、1、2、及び3からなる群から選択され、
X及びYは、各々独立して、−C−O−、−O−、−S−、−SO−、−SO−、−OS(=O)O−、−OS(=O)O−、−S(=O)O−、−(CR5a5b)−、−NR−、−SONR−、−NRSO−、−OP(=O)(OR)O−、−OP(=O)(H)O−、−OP(OH)O−、−(C=O)−O−、−O−(C=O)−、−(C=O)−、−Si(=O)−、−Si(R−、−Ge(=O)−、及び−Ge(R−からなる群から選択される部分であり、
及びRの各々は存在する場合、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、置換されていてもよいアルキル、置換されていてもよいアルコキシ、置換されていてもよいアルケニル、置換されていてもよいアルキニル、アラルキル、(ヘテロシクロ)アルキル、(ヘテロアリール)アルキル、(アミノ)アルキル、(アルキルアミノ)アルキル、(ジアルキルアミノ)アルキル、(カルボキシアミド)アルキル、(シアノ)アルキル、アルコキシアルキル、ヒドロキシアルキル、ヘテロアルキル、置換されていてもよいシクロアルキル、置換されていてもよいシクロアルコキシ、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいヘテロシクロ、及び置換されていてもよいヘテロアリールからなる群から選択され、又は、R及びRはそれらのいずれかの2つが隣接して存在する場合は、それらが結合している原子と共に、3員〜8員の置換されていてもよいシクロアルキル、3員〜8員のヘテロシクロ、3員〜8員の置換されていてもよい芳香族、若しくは3員〜8員のヘテロ芳香族を形成し、
及びRは、各々独立して、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、置換されていてもよいアルキル、置換されていてもよいアルケニル、シクロアルケニル、置換されていてもよいシクロアルケニル、置換されていてもよいアルキニル、アラルキル、(ヘテロシクロ)アルキル、(ヘテロアリール)アルキル、(アミノ)アルキル、(アルキルアミノ)アルキル、(ジアルキルアミノ)アルキル、(カルボキシアミド)アルキル、(シアノ)アルキル、アルコキシアルキル、ヒドロキシアルキル、ヘテロアルキル、置換されていてもよいシクロアルキル、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいヘテロシクロ、及び置換されていてもよいヘテロアリールからなる群から選択され、
5a及びR5bは、各々独立して、水素、ハロゲン、及びアルキルからなる群から選択され、
及びRは、各々独立して、水素及びアルキルからなる群から選択され、
は、水素、ハロゲン、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、カルボニル、アルコキシル、及びこれらの置換されていてもよい形態からなる群から選択される。]である、化合物。
[2]
mが存在しない、1に記載の化合物。
[3]
nが存在しない、1に記載の化合物。
[4]
m及びnの両方が存在しない、1に記載の化合物。
[5]
Aが6員芳香族である、1に記載の化合物。
[6]
Bが6員芳香族である、1に記載の化合物。
[7]
A及びBの両方が6員芳香族である、1に記載の化合物。
[8]
aが0である、1に記載の化合物。
[9]
bが0である、1に記載の化合物。
[10]
a及びbの両方が0である、1に記載の化合物。
[11]
Xが−(C=O)−O−である、1に記載の化合物。
[12]
Yが−(C=O)−O−である、1に記載の化合物。
[13]
X及びYの両方が−(C=O)−O−である、1に記載の化合物。
[14]
が置換されていてもよいアルキルである、1に記載の化合物。
[15]
が置換されていてもよいアルキルである、1に記載の化合物。
[16]
及びRの両方が置換されていてもよいアルキルである、1に記載の化合物。
[17]
がブチルである、1に記載の化合物。
[18]
がブチルである、1に記載の化合物。
[19]
及びRの両方がブチルである、1に記載の化合物。
[20]
m又はnが存在せず、
A又はBが6員芳香族であり、
a又はbが0であり、
X又はYが−(C=O)−O−であり、
又はRが置換されていてもよいアルキルである、
1に記載の化合物。
[21]
又はRがブチルである、
20に記載の化合物。
[22]
前記化合物が、式II:
のものである、1に記載の化合物。
[23]
前記化合物が、式III:
のものである、1に記載の化合物。
[24]
前記化合物が、式IV:
のものである、1に記載の化合物。
[25]
前記化合物が、式V:
のものである、1に記載の化合物。
[26]
前記化合物が、式II.a:
のものである、1に記載の化合物。
[27]
前記化合物が、式III.a:
のものである、1に記載の化合物。
[28]
前記化合物が、式III.b:
のものである、1に記載の化合物。
[29]
前記化合物が、式IV.a:
のものである、1に記載の化合物。
[30]
前記化合物が、式IV.b:
のものである、1に記載の化合物。
[31]
前記化合物が、式IV.c:
のものである、1に記載の化合物。
[32]
前記化合物が、式V.a:
のものである、1に記載の化合物。
[33]
アルミニウムアルキルと、金属構成成分と、式Iの電子供与体:
[式中、
A及びBは、各々独立して、5員芳香族、5員ヘテロ芳香族、6員芳香族、及び6員ヘテロ芳香族からなる群から選択され、
破線は共に存在するか又は存在しないかのどちらかであるが、破線が存在しない場合はmは存在しないことを条件とし、
m及びnは、各々独立して、存在しないか、置換されていてもよいアルキレン、置換されていてもよいアルケニレン、若しくは置換されていてもよいアルキニレンであるか、又はA、B、m及びnは共に架橋された芳香族系を形成し、
a及びbは、各々独立して、0、1、2、及び3からなる群から選択され、
X及びYは、各々独立して、−C−O−、−O−、−S−、−SO−、−SO−、−OS(=O)O−、−OS(=O)O−、−S(=O)O−、−(CR5a5b)−、−NR−、−SONR−、−NRSO−、−OP(=O)(OR)O−、−OP(=O)(H)O−、−OP(OH)O−、−(C=O)−O−、−O−(C=O)−、−(C=O)−、−Si(=O)−、−Si(R−、−Ge(=O)−、及び−Ge(R−からなる群から選択される部分であり、
及びRの各々が存在する場合、独立して置換されていてもよい、ハロゲン、ヒドロキシ、置換されていてもよいアルキル、置換されていてもよいアルコキシ、置換されていてもよいアルケニル、置換されていてもよいアルキニル、アラルキル、(ヘテロシクロ)アルキル、(ヘテロアリール)アルキル、(アミノ)アルキル、(アルキルアミノ)アルキル、(ジアルキルアミノ)アルキル、(カルボキシアミド)アルキル、(シアノ)アルキル、アルコキシアルキル、ヒドロキシアルキル、ヘテロアルキル、置換されていてもよいシクロアルキル、置換されていてもよいシクロアルコキシ、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいヘテロシクロ、及び置換されていてもよいヘテロアリールからなる群から選択され、又は、いずれかの2つのR及びRはそれらが隣接して存在する場合は、それらが結合している原子と共に、3員〜8員の置換されていてもよいシクロアルキル、3員〜8員のヘテロシクロ、3員〜8員の置換されていてもよい芳香族、若しくは3員〜8員のヘテロ芳香族を形成し、
及びRは、各々独立して、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、置換されていてもよいアルキル、置換されていてもよいアルケニル、シクロアルケニル、置換されていてもよいシクロアルケニル、置換されていてもよいアルキニル、アラルキル、(ヘテロシクロ)アルキル、(ヘテロアリール)アルキル、(アミノ)アルキル、(アルキルアミノ)アルキル、(ジアルキルアミノ)アルキル、(カルボキシアミド)アルキル、(シアノ)アルキル、アルコキシアルキル、ヒドロキシアルキル、ヘテロアルキル、置換されていてもよいシクロアルキル、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいヘテロシクロ、及び置換されていてもよいヘテロアリールからなる群から選択され、
5a及びR5bは、各々独立して、水素、ハロゲン、及びアルキルからなる群から選択され、
及びRは、各々独立して、水素及びアルキルからなる群から選択され、
は、水素、ハロゲン、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、カルボニル、アルコキシル、及びこれらの置換されていてもよい形態からなる群から選択される。]と、を含む、ポリオレフィン触媒。
[34]
前記金属構成成分がチタンである、33に記載のポリオレフィン触媒。
[35]
担体を更に含み、前記金属構成成分及び前記電子供与体が、前記担体上に配置される触媒を形成する、33に記載のポリオレフィン触媒。
[36]
前記担体がハロゲン化マグネシウムを含む、35に記載のポリオレフィン触媒。
[37]
前記ポリオレフィン触媒が25kg/g・時より大きい活性を有する、33に記載のポリオレフィン触媒。
[38]
前記ポリオレフィン触媒が30kg/g・時より大きい活性を有する、33に記載のポリオレフィン触媒。
[39]
前記ポリオレフィン触媒が、3より大きい多分散指数(PI)を有するポリプロピレンを製造するのに適応している、33に記載のポリオレフィン触媒。
[40]
前記ポリオレフィン触媒が、3%XS未満のキシレン可溶物含量を有するポリプロピレンを製造するのに適応している、33に記載のポリオレフィン触媒。
[41]
前記ポリオレフィン触媒が、5g/10分より大きいメルトフローインデックスを有するポリプロピレンを製造するのに適応している、33に記載のポリオレフィン触媒。
[42]
m又はnが存在せず、
A又はBが6員芳香族であり、
a又はbが0であり、
X又はYが−(C=O)−O−であり、
又はRが置換されていてもよいアルキルである、
33に記載のポリオレフィン触媒。
[43]
又はRがブチルである、
33に記載のポリオレフィン触媒。
[44]
前記電子供与体が、式II:
のものである、33に記載のポリオレフィン触媒。
[45]
前記電子供与体が、式III.a:
のものである、33に記載のポリオレフィン触媒。
[46]
前記電子供与体が、式III.b:
のものである、33に記載のポリオレフィン触媒。
[47]
前記電子供与体が、式IV.a:
のものである、33に記載のポリオレフィン触媒。
[48]
前記電子供与体が、式IV.b:
のものである、33に記載のポリオレフィン触媒。
[49]
前記電子供与体が、式IV.c:
のものである、33に記載のポリオレフィン触媒。
[50]
前記電子供与体が、式V.a:
のものである、33に記載のポリオレフィン触媒。
[51]
ポリオレフィン触媒の製造方法であって、前記製造方法が、
担体及びチタン塩を含む反応混合物を形成することと、
前記反応混合物に電子供与体を添加して前記ポリオレフィン触媒を形成することと、を含み、前記電子供与体が式Iの構造:
[式中、
A及びBは、各々独立して、5員芳香族、5員ヘテロ芳香族、6員芳香族、及び6員ヘテロ芳香族からなる群から選択され、
破線は共に存在するか又は存在しないかのどちらかであるが、破線が存在しない場合、mは存在しないことを条件とし、
m及びnは、各々独立して、存在しないか、置換されていてもよいアルキレン、置換されていてもよいアルケニレン、若しくは置換されていてもよいアルキニレンであるか、又はA、B、m及びnは共に架橋された芳香族系を形成し、
a及びbは、各々独立して、0、1、2、及び3からなる群から選択され、
X及びYは、各々独立して、−C−O−、−O−、−S−、−SO−、−SO−、−OS(=O)O−、−OS(=O)O−、−S(=O)O−、−(CR5a5b)−、−NR−、−SONR−、−NRSO−、−OP(=O)(OR)O−、−OP(=O)(H)O−、−OP(OH)O−、−(C=O)−O−、−O−(C=O)−、−(C=O)−、−Si(=O)−、−Si(R−、−Ge(=O)−、及び−Ge(R−からなる群から選択される部分であり、
及びRの各々は存在する場合、独立して置換されていてもよい、ハロゲン、ヒドロキシ、アルキル、置換されていてもよいアルコキシ、置換されていてもよいアルケニル、置換されていてもよいアルキニル、アラルキル、(ヘテロシクロ)アルキル、(ヘテロアリール)アルキル、(アミノ)アルキル、(アルキルアミノ)アルキル、(ジアルキルアミノ)アルキル、(カルボキシアミド)アルキル、(シアノ)アルキル、アルコキシアルキル、ヒドロキシアルキル、ヘテロアルキル、置換されていてもよいシクロアルキル、置換されていてもよいシクロアルコキシ、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいヘテロシクロ、及び置換されていてもよいヘテロアリールからなる群から選択され、又は、R及びRはそれらのいずれかの2つが隣接して存在する場合は、それらが結合している原子と共に、3員〜8員の置換されていてもよいシクロアルキル、3員〜8員のヘテロシクロ、3員〜8員の置換されていてもよい芳香族、若しくは3員〜8員のヘテロ芳香族を形成し、
及びRは、各々独立して置換されていてもよい、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、アルキル、置換されていてもよいアルケニル、シクロアルケニル、置換されていてもよいシクロアルケニル、置換されていてもよいアルキニル、アラルキル、(ヘテロシクロ)アルキル、(ヘテロアリール)アルキル、(アミノ)アルキル、(アルキルアミノ)アルキル、(ジアルキルアミノ)アルキル、(カルボキシアミド)アルキル、(シアノ)アルキル、アルコキシアルキル、ヒドロキシアルキル、ヘテロアルキル、置換されていてもよいシクロアルキル、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいヘテロシクロ、及び置換されていてもよいヘテロアリールからなる群から選択され、
5a及びR5bは、各々独立して、水素、ハロゲン、及びアルキルからなる群から選択され、
及びRは、各々独立して、水素及びアルキルからなる群から選択され、
は、水素、ハロゲン、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、カルボニル、アルコキシル、及びこれらの置換されていてもよい形態からなる群から選択される。]を有する、製造方法。
[52]
前記ポリオレフィン触媒が25kg/g・時より大きい活性を有する、51に記載の方法。
[53]
前記ポリオレフィン触媒が30kg/g・時より大きい活性を有する、51に記載の方法。
[54]
前記担体がマグネシウムを含む、51に記載の方法。
[55]
前記ポリオレフィン触媒が、3より大きい多分散指数(PI)を有するポリプロピレンを製造するのに適応している、51に記載の方法。
[56]
前記ポリオレフィン触媒が、3%XS未満のキシレン可溶物含量を有するポリプロピレンを製造するのに適応している、51に記載の方法。
[57]
前記ポリオレフィン触媒が、5g/10分より大きいメルトフローインデックスを有するポリプロピレンを製造するのに適応している、51に記載の方法。
[58]
m又はnが存在せず、
A又はBが6員芳香族であり、
a又はbが0であり、
X又はYが−(C=O)−O−であり、
又はRが置換されていてもよいアルキルである、
51に記載の方法。
[59]
又はRがブチルである、
51に記載の方法。
[60]
前記電子供与体の前記構造が式II:
のものである、51に記載の方法。
[61]
前記電子供与体の前記構造が式III.a:
のものである、51に記載の方法。
[62]
前記電子供与体の前記構造が式III.b:
のものである、51に記載の方法。
[63]
前記電子供与体の前記構造が式IV.a:
のものである、51に記載の方法。
[64]
前記電子供与体の前記構造が式IV.b:
のものである、51に記載の方法。
[65]
前記電子供与体の前記構造が式IV.c:
のものである、51に記載の方法。
[66]
前記電子供与体の前記構造が式V.a:
のものである、51に記載の方法。
[67]
ポリプロピレンの製造方法であって、前記製造方法が、
シラン構成成分と触媒構成成分とを混合することにより反応混合物を形成すること、ここで、前記触媒構成成分がチタン触媒、電子供与体、及びハロゲン化マグネシウムを含む、と、
前記反応混合物にプロピレンを添加してポリプロピレンバッチを形成すること、ここで、前記ポリプロピレンバッチの多分散指数(PI)は3より大きく、前記ポリプロピレンバッチのキシレン可溶物含量は3%XS未満であり、前記ポリプロピレンのメルトフローインデックスは5g/10分より大きい、と、を含む製造方法。
[68]
前記触媒構成成分が25kg/g・時より大きい活性を有する、67に記載の方法。
[69]
前記触媒構成成分が30kg/g・時より大きい活性を有する、67に記載の方法。
[70]
前記触媒構成成分が、スラリーの形態である、67に記載の方法。
[71]
前記電子供与体が、式I:
[式中、
A及びBは、各々独立して、5員芳香族、5員ヘテロ芳香族、6員芳香族、及び6員ヘテロ芳香族からなる群から選択され、
破線は共に存在するか又は存在しないかのどちらかであるが、破線が存在しない場合、mは存在しないことを条件とし、
m及びnは、各々独立して、存在しないか、置換されていてもよいアルキレン、置換されていてもよいアルケニレン、若しくは置換されていてもよいアルキニレンであるか、又はA、B、m及びnは共に架橋された芳香族系を形成し、
a及びbは、各々独立して、0、1、2、及び3からなる群から選択され、
X及びYは、各々独立して、−C−O−、−O−、−S−、−SO−、−SO−、−OS(=O)O−、−OS(=O)O−、−S(=O)O−、−(CR5a5b)−、−NR−、−SONR−、−NRSO−、−OP(=O)(OR)O−、−OP(=O)(H)O−、−OP(OH)O−、−(C=O)−O−、−O−(C=O)−、−(C=O)−、−Si(=O)−、−Si(R−、−Ge(=O)−、及び−Ge(R−からなる群から選択される部分であり、
及びRの各々は存在する場合、独立して置換されていてもよい、ハロゲン、ヒドロキシ、アルキル、置換されていてもよいアルコキシ、置換されていてもよいアルケニル、置換されていてもよいアルキニル、アラルキル、(ヘテロシクロ)アルキル、(ヘテロアリール)アルキル、(アミノ)アルキル、(アルキルアミノ)アルキル、(ジアルキルアミノ)アルキル、(カルボキシアミド)アルキル、(シアノ)アルキル、アルコキシアルキル、ヒドロキシアルキル、ヘテロアルキル、置換されていてもよいシクロアルキル、置換されていてもよいシクロアルコキシ、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいヘテロシクロ、及び置換されていてもよいヘテロアリールからなる群から選択され、又は、R及びRはそれらのいずれかの2つが隣接して存在する場合は、それらが結合している原子と共に、3員〜8員の置換されていてもよいシクロアルキル、3員〜8員のヘテロシクロ、3員〜8員の置換されていてもよい芳香族、若しくは3員〜8員のヘテロ芳香族を形成し、
及びRは、各々独立して置換されていてもよい、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、アルキル、置換されていてもよいアルケニル、シクロアルケニル、置換されていてもよいシクロアルケニル、置換されていてもよいアルキニル、アラルキル、(ヘテロシクロ)アルキル、(ヘテロアリール)アルキル、(アミノ)アルキル、(アルキルアミノ)アルキル、(ジアルキルアミノ)アルキル、(カルボキシアミド)アルキル、(シアノ)アルキル、アルコキシアルキル、ヒドロキシアルキル、ヘテロアルキル、置換されていてもよいシクロアルキル、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいヘテロシクロ、及び置換されていてもよいヘテロアリールからなる群から選択され、
5a及びR5bは、各々独立して、水素、ハロゲン、及びアルキルからなる群から選択され、
及びRは、各々独立して、水素及びアルキルからなる群から選択され、
は、水素、ハロゲン、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、カルボニル、アルコキシル、及びこれらの置換されていてもよい形態からなる群から選択される。]のものである、67に記載の方法。
[72]
m又はnが存在せず、
A又はBが6員芳香族であり、
a又はbが0であり、
X又はYが−(C=O)−O−であり、
又はRが置換されていてもよいアルキルである、
71に記載の方法。
[73]
又はRがブチルである、
71に記載の方法。
[74]
前記電子供与体が、式II:
のものである、71に記載の方法。
[75]
前記電子供与体が、式III.a:
のものである、71に記載の方法。
[76]
前記電子供与体が、式III.b:
のものである、71に記載の方法。
[77]
前記電子供与体が、式IV.a:
のものである、71に記載の方法。
[78]
前記電子供与体が、式IV.b:
のものである、71に記載の方法。
[79]
前記電子供与体が、式IV.c:
のものである、71に記載の方法。
[80]
前記電子供与体が、式V.a:
のものである、71に記載の方法。
[81]
オレフィン重合にて使用するための触媒系であって、前記触媒系が、
1に記載の化合物と、
有機アルミニウム化合物と、
任意の有機ケイ素化合物と、を含む、触媒系。
[82]
前記触媒系が、前記任意の有機ケイ素化合物を含み、前記有機ケイ素化合物が、R Si(OR104−k[式中、R及びR10は、各々、炭化水素であり、kは0、1、2、及び3からなる群から選択される。]の形態である、81に記載の触媒系。
[83]
前記触媒系が、前記任意の有機ケイ素化合物を含み、前記有機ケイ素化合物が、SiR10 (OR113−k[式中、Rは、環状炭化水素又は置換された環状炭化水素であり、R10及びR11は、各々、炭化水素であり、kは0、1、及び2からなる群から選択される。]の形態である、81に記載の触媒系。
[84]
オレフィンモノマーを重合又は共重合する方法であって、前記方法が、
77に記載の触媒系の存在下で前記オレフィンモノマーを重合又は共重合して、ポリマー、又はコポリマーをそれぞれ形成することと、
前記ポリマー又はコポリマーを回収することと、を含む方法。
[85]
前記オレフィンモノマーが、エチレン、プロピレン、1−ブチレン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテン、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される、84に記載の方法。
[86]
式III:
[式中、
X及びYは、各々独立して、−C−O−、−O−、−S−、−SO−、−SO−、−OS(=O)O−、−OS(=O)O−、−S(=O)O−、−(CR5a5b)−、−NR−、−SONR−、−NRSO−、−OP(=O)(OR)O−、−OP(=O)(H)O−、−OP(OH)O−、−(C=O)−O−、−O−(C=O)−、−(C=O)−、−Si(=O)−、−Si(R−、−Ge(=O)−、及び−Ge(R−からなる群から選択される部分であり、
及びRは、各々独立して置換されていてもよい、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、アルキル、置換されていてもよいアルケニル、シクロアルケニル、置換されていてもよいシクロアルケニル、置換されていてもよいアルキニル、アラルキル、(ヘテロシクロ)アルキル、(ヘテロアリール)アルキル、(アミノ)アルキル、(アルキルアミノ)アルキル、(ジアルキルアミノ)アルキル、(カルボキシアミド)アルキル、(シアノ)アルキル、アルコキシアルキル、ヒドロキシアルキル、ヘテロアルキル、置換されていてもよいシクロアルキル、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいヘテロシクロ、及び置換されていてもよいヘテロアリールからなる群から選択される。]である、化合物。
[87]
式IV:
[式中、
X及びYは、各々独立して、−C−O−、−O−、−S−、−SO−、−SO−、−OS(=O)O−、−OS(=O)O−、−S(=O)O−、−(CR5a5b)−、−NR−、−SONR−、−NRSO−、−OP(=O)(OR)O−、−OP(=O)(H)O−、−OP(OH)O−、−(C=O)−O−、−O−(C=O)−、−(C=O)−、−Si(=O)−、−Si(R−、−Ge(=O)−、及び−Ge(R−からなる群から選択される部分であり、
及びRは、各々独立して置換されていてもよい、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、アルキル、置換されていてもよいアルケニル、シクロアルケニル、置換されていてもよいシクロアルケニル、置換されていてもよいアルキニル、アラルキル、(ヘテロシクロ)アルキル、(ヘテロアリール)アルキル、(アミノ)アルキル、(アルキルアミノ)アルキル、(ジアルキルアミノ)アルキル、(カルボキシアミド)アルキル、(シアノ)アルキル、アルコキシアルキル、ヒドロキシアルキル、ヘテロアルキル、置換されていてもよいシクロアルキル、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいヘテロシクロ、及び置換されていてもよいヘテロアリールからなる群から選択される。]である、化合物。
[88]
式I.b:
[式中、
A及びBは、各々独立して、5員芳香族、5員ヘテロ芳香族、6員芳香族、及び6員ヘテロ芳香族からなる群から選択され、
破線は共に存在するか又は存在しないかのどちらかであるが、破線が存在しない場合、mは存在しないことを条件とし、
m及びnは、各々独立して、存在しないか、置換されていてもよいアルキレン、置換されていてもよいアルケニレン、若しくは置換されていてもよいアルキニレンであるか、又はA、B、m及びnは共に架橋された芳香族系を形成し、
a及びbは、各々独立して、0、1、2、及び3からなる群から選択され、
X及びYは、各々独立して、−C−O−、−O−、−S−、−SO−、−SO−、−OS(=O)O−、−OS(=O)O−、−S(=O)O−、−(CR5a5b)−、−NR−、−SONR−、−NRSO−、−OP(=O)(OR)O−、−OP(=O)(H)O−、−OP(OH)O−、−(C=O)−O−、−O−(C=O)−、−(C=O)−、−Si(=O)−、−Si(R−、−Ge(=O)−、及び−Ge(R−からなる群から選択される部分であり、
及びRの各々は存在する場合、独立して置換されていてもよい、ハロゲン、ヒドロキシ、アルキル、置換されていてもよいアルコキシ、置換されていてもよいアルケニル、置換されていてもよいアルキニル、アラルキル、(ヘテロシクロ)アルキル、(ヘテロアリール)アルキル、(アミノ)アルキル、(アルキルアミノ)アルキル、(ジアルキルアミノ)アルキル、(カルボキシアミド)アルキル、(シアノ)アルキル、アルコキシアルキル、ヒドロキシアルキル、ヘテロアルキル、置換されていてもよいシクロアルキル、置換されていてもよいシクロアルコキシ、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいヘテロシクロ、及び置換されていてもよいヘテロアリールからなる群から選択され、又は、R及びRはそれらのいずれかの2つが隣接して存在する場合は、それらが結合している原子と共に、3員〜8員の置換されていてもよいシクロアルキル、3員〜8員のヘテロシクロ、3員〜8員の置換されていてもよい芳香族、若しくは3員〜8員のヘテロ芳香族を形成し、
及びRは、各々独立して置換されていてもよい、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、アルキル、置換されていてもよいアルケニル、シクロアルケニル、置換されていてもよいシクロアルケニル、置換されていてもよいアルキニル、アラルキル、(ヘテロシクロ)アルキル、(ヘテロアリール)アルキル、(アミノ)アルキル、(アルキルアミノ)アルキル、(ジアルキルアミノ)アルキル、(カルボキシアミド)アルキル、(シアノ)アルキル、アルコキシアルキル、ヒドロキシアルキル、ヘテロアルキル、置換されていてもよいシクロアルキル、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいヘテロシクロ、及び置換されていてもよいヘテロアリールからなる群から選択され、
5a及びR5bは、各々独立して、水素、ハロゲン、及びアルキルからなる群から選択され、
及びRは、各々独立して、水素及びアルキルからなる群から選択され、
は、水素、ハロゲン、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、カルボニル、アルコキシル、及びこれらの置換されていてもよい形態からなる群から選択される。]である、化合物。
[89]
式I.a:
[式中、
A及びBは、各々独立して、5員芳香族、5員ヘテロ芳香族、6員芳香族、及び6員ヘテロ芳香族からなる群から選択され、
破線は共に存在するか又は存在しないかのどちらかであるが、破線が存在しない場合、mは存在しないことを条件とし、
m及びnは、各々独立して、存在しないか、置換されていてもよいアルキレン、置換されていてもよいアルケニレン、若しくは置換されていてもよいアルキニレンであるか、又はA、B、m及びnは共に架橋された芳香族系を形成し、
a及びbは、各々独立して、0、1、2、及び3からなる群から選択され、
及びRの各々は存在する場合、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、置換されていてもよいアルキル、置換されていてもよいアルコキシ、置換されていてもよいアルケニル、置換されていてもよいアルキニル、アラルキル、(ヘテロシクロ)アルキル、(ヘテロアリール)アルキル、(アミノ)アルキル、(アルキルアミノ)アルキル、(ジアルキルアミノ)アルキル、(カルボキシアミド)アルキル、(シアノ)アルキル、アルコキシアルキル、ヒドロキシアルキル、ヘテロアルキル、置換されていてもよいシクロアルキル、置換されていてもよいシクロアルコキシ、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいヘテロシクロ、及び置換されていてもよいヘテロアリールからなる群から選択され、又は、R及びRはそれらのいずれかの2つが隣接して存在する場合は、それらが結合している原子と共に、3員〜8員の置換されていてもよいシクロアルキル、3員〜8員のヘテロシクロ、3員〜8員の置換されていてもよい芳香族、若しくは3員〜8員のヘテロ芳香族を形成し、
及びRは、各々独立して置換されていてもよい、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、アルキル、置換されていてもよいアルケニル、シクロアルケニル、置換されていてもよいシクロアルケニル、置換されていてもよいアルキニル、アラルキル、(ヘテロシクロ)アルキル、(ヘテロアリール)アルキル、(アミノ)アルキル、(アルキルアミノ)アルキル、(ジアルキルアミノ)アルキル、(カルボキシアミド)アルキル、(シアノ)アルキル、アルコキシアルキル、ヒドロキシアルキル、ヘテロアルキル、置換されていてもよいシクロアルキル、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいヘテロシクロ、及び置換されていてもよいヘテロアリールからなる群から選択される。]である、化合物。

Claims (89)

  1. 式I:
    Figure 2018531888
    [式中、
    A及びBは、各々独立して、5員芳香族、5員ヘテロ芳香族、6員芳香族、及び6員ヘテロ芳香族からなる群から選択され、
    破線は共に存在するか又は存在しないかのどちらかであるが、破線が存在しない場合はmは存在しないことを条件とし、
    m及びnは、各々独立して、存在しないか、置換されていてもよいアルキレン、置換されていてもよいアルケニレン、若しくは置換されていてもよいアルキニレンであるか、又はA、B、m及びnは共に架橋された芳香族系を形成し、
    a及びbは、各々独立して、0、1、2、及び3からなる群から選択され、
    X及びYは、各々独立して、−C−O−、−O−、−S−、−SO−、−SO−、−OS(=O)O−、−OS(=O)O−、−S(=O)O−、−(CR5a5b)−、−NR−、−SONR−、−NRSO−、−OP(=O)(OR)O−、−OP(=O)(H)O−、−OP(OH)O−、−(C=O)−O−、−O−(C=O)−、−(C=O)−、−Si(=O)−、−Si(R−、−Ge(=O)−、及び−Ge(R−からなる群から選択される部分であり、
    及びRの各々は存在する場合、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、置換されていてもよいアルキル、置換されていてもよいアルコキシ、置換されていてもよいアルケニル、置換されていてもよいアルキニル、アラルキル、(ヘテロシクロ)アルキル、(ヘテロアリール)アルキル、(アミノ)アルキル、(アルキルアミノ)アルキル、(ジアルキルアミノ)アルキル、(カルボキシアミド)アルキル、(シアノ)アルキル、アルコキシアルキル、ヒドロキシアルキル、ヘテロアルキル、置換されていてもよいシクロアルキル、置換されていてもよいシクロアルコキシ、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいヘテロシクロ、及び置換されていてもよいヘテロアリールからなる群から選択され、又は、R及びRはそれらのいずれかの2つが隣接して存在する場合は、それらが結合している原子と共に、3員〜8員の置換されていてもよいシクロアルキル、3員〜8員のヘテロシクロ、3員〜8員の置換されていてもよい芳香族、若しくは3員〜8員のヘテロ芳香族を形成し、
    及びRは、各々独立して、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、置換されていてもよいアルキル、置換されていてもよいアルケニル、シクロアルケニル、置換されていてもよいシクロアルケニル、置換されていてもよいアルキニル、アラルキル、(ヘテロシクロ)アルキル、(ヘテロアリール)アルキル、(アミノ)アルキル、(アルキルアミノ)アルキル、(ジアルキルアミノ)アルキル、(カルボキシアミド)アルキル、(シアノ)アルキル、アルコキシアルキル、ヒドロキシアルキル、ヘテロアルキル、置換されていてもよいシクロアルキル、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいヘテロシクロ、及び置換されていてもよいヘテロアリールからなる群から選択され、
    5a及びR5bは、各々独立して、水素、ハロゲン、及びアルキルからなる群から選択され、
    及びRは、各々独立して、水素及びアルキルからなる群から選択され、
    は、水素、ハロゲン、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、カルボニル、アルコキシル、及びこれらの置換されていてもよい形態からなる群から選択される。]である、化合物。
  2. mが存在しない、請求項1に記載の化合物。
  3. nが存在しない、請求項1に記載の化合物。
  4. m及びnの両方が存在しない、請求項1に記載の化合物。
  5. Aが6員芳香族である、請求項1に記載の化合物。
  6. Bが6員芳香族である、請求項1に記載の化合物。
  7. A及びBの両方が6員芳香族である、請求項1に記載の化合物。
  8. aが0である、請求項1に記載の化合物。
  9. bが0である、請求項1に記載の化合物。
  10. a及びbの両方が0である、請求項1に記載の化合物。
  11. Xが−(C=O)−O−である、請求項1に記載の化合物。
  12. Yが−(C=O)−O−である、請求項1に記載の化合物。
  13. X及びYの両方が−(C=O)−O−である、請求項1に記載の化合物。
  14. が置換されていてもよいアルキルである、請求項1に記載の化合物。
  15. が置換されていてもよいアルキルである、請求項1に記載の化合物。
  16. 及びRの両方が置換されていてもよいアルキルである、請求項1に記載の化合物。
  17. がブチルである、請求項1に記載の化合物。
  18. がブチルである、請求項1に記載の化合物。
  19. 及びRの両方がブチルである、請求項1に記載の化合物。
  20. m又はnが存在せず、
    A又はBが6員芳香族であり、
    a又はbが0であり、
    X又はYが−(C=O)−O−であり、
    又はRが置換されていてもよいアルキルである、
    請求項1に記載の化合物。
  21. 又はRがブチルである、
    請求項20に記載の化合物。
  22. 前記化合物が、式II:
    Figure 2018531888
    のものである、請求項1に記載の化合物。
  23. 前記化合物が、式III:
    Figure 2018531888
    のものである、請求項1に記載の化合物。
  24. 前記化合物が、式IV:
    Figure 2018531888
    のものである、請求項1に記載の化合物。
  25. 前記化合物が、式V:
    Figure 2018531888
    のものである、請求項1に記載の化合物。
  26. 前記化合物が、式II.a:
    Figure 2018531888
    のものである、請求項1に記載の化合物。
  27. 前記化合物が、式III.a:
    Figure 2018531888
    のものである、請求項1に記載の化合物。
  28. 前記化合物が、式III.b:
    Figure 2018531888
    のものである、請求項1に記載の化合物。
  29. 前記化合物が、式IV.a:
    Figure 2018531888
    のものである、請求項1に記載の化合物。
  30. 前記化合物が、式IV.b:
    Figure 2018531888
    のものである、請求項1に記載の化合物。
  31. 前記化合物が、式IV.c:
    Figure 2018531888
    のものである、請求項1に記載の化合物。
  32. 前記化合物が、式V.a:
    Figure 2018531888
    のものである、請求項1に記載の化合物。
  33. アルミニウムアルキルと、金属構成成分と、式Iの電子供与体:
    Figure 2018531888
    [式中、
    A及びBは、各々独立して、5員芳香族、5員ヘテロ芳香族、6員芳香族、及び6員ヘテロ芳香族からなる群から選択され、
    破線は共に存在するか又は存在しないかのどちらかであるが、破線が存在しない場合はmは存在しないことを条件とし、
    m及びnは、各々独立して、存在しないか、置換されていてもよいアルキレン、置換されていてもよいアルケニレン、若しくは置換されていてもよいアルキニレンであるか、又はA、B、m及びnは共に架橋された芳香族系を形成し、
    a及びbは、各々独立して、0、1、2、及び3からなる群から選択され、
    X及びYは、各々独立して、−C−O−、−O−、−S−、−SO−、−SO−、−OS(=O)O−、−OS(=O)O−、−S(=O)O−、−(CR5a5b)−、−NR−、−SONR−、−NRSO−、−OP(=O)(OR)O−、−OP(=O)(H)O−、−OP(OH)O−、−(C=O)−O−、−O−(C=O)−、−(C=O)−、−Si(=O)−、−Si(R−、−Ge(=O)−、及び−Ge(R−からなる群から選択される部分であり、
    及びRの各々が存在する場合、独立して置換されていてもよい、ハロゲン、ヒドロキシ、置換されていてもよいアルキル、置換されていてもよいアルコキシ、置換されていてもよいアルケニル、置換されていてもよいアルキニル、アラルキル、(ヘテロシクロ)アルキル、(ヘテロアリール)アルキル、(アミノ)アルキル、(アルキルアミノ)アルキル、(ジアルキルアミノ)アルキル、(カルボキシアミド)アルキル、(シアノ)アルキル、アルコキシアルキル、ヒドロキシアルキル、ヘテロアルキル、置換されていてもよいシクロアルキル、置換されていてもよいシクロアルコキシ、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいヘテロシクロ、及び置換されていてもよいヘテロアリールからなる群から選択され、又は、いずれかの2つのR及びRはそれらが隣接して存在する場合は、それらが結合している原子と共に、3員〜8員の置換されていてもよいシクロアルキル、3員〜8員のヘテロシクロ、3員〜8員の置換されていてもよい芳香族、若しくは3員〜8員のヘテロ芳香族を形成し、
    及びRは、各々独立して、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、置換されていてもよいアルキル、置換されていてもよいアルケニル、シクロアルケニル、置換されていてもよいシクロアルケニル、置換されていてもよいアルキニル、アラルキル、(ヘテロシクロ)アルキル、(ヘテロアリール)アルキル、(アミノ)アルキル、(アルキルアミノ)アルキル、(ジアルキルアミノ)アルキル、(カルボキシアミド)アルキル、(シアノ)アルキル、アルコキシアルキル、ヒドロキシアルキル、ヘテロアルキル、置換されていてもよいシクロアルキル、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいヘテロシクロ、及び置換されていてもよいヘテロアリールからなる群から選択され、
    5a及びR5bは、各々独立して、水素、ハロゲン、及びアルキルからなる群から選択され、
    及びRは、各々独立して、水素及びアルキルからなる群から選択され、
    は、水素、ハロゲン、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、カルボニル、アルコキシル、及びこれらの置換されていてもよい形態からなる群から選択される。]と、を含む、ポリオレフィン触媒。
  34. 前記金属構成成分がチタンである、請求項33に記載のポリオレフィン触媒。
  35. 担体を更に含み、前記金属構成成分及び前記電子供与体が、前記担体上に配置される触媒を形成する、請求項33に記載のポリオレフィン触媒。
  36. 前記担体がハロゲン化マグネシウムを含む、請求項35に記載のポリオレフィン触媒。
  37. 前記ポリオレフィン触媒が25kg/g・時より大きい活性を有する、請求項33に記載のポリオレフィン触媒。
  38. 前記ポリオレフィン触媒が30kg/g・時より大きい活性を有する、請求項33に記載のポリオレフィン触媒。
  39. 前記ポリオレフィン触媒が、3より大きい多分散指数(PI)を有するポリプロピレンを製造するのに適応している、請求項33に記載のポリオレフィン触媒。
  40. 前記ポリオレフィン触媒が、3%XS未満のキシレン可溶物含量を有するポリプロピレンを製造するのに適応している、請求項33に記載のポリオレフィン触媒。
  41. 前記ポリオレフィン触媒が、5g/10分より大きいメルトフローインデックスを有するポリプロピレンを製造するのに適応している、請求項33に記載のポリオレフィン触媒。
  42. m又はnが存在せず、
    A又はBが6員芳香族であり、
    a又はbが0であり、
    X又はYが−(C=O)−O−であり、
    又はRが置換されていてもよいアルキルである、
    請求項33に記載のポリオレフィン触媒。
  43. 又はRがブチルである、
    請求項33に記載のポリオレフィン触媒。
  44. 前記電子供与体が、式II.a:
    Figure 2018531888
    のものである、請求項33に記載のポリオレフィン触媒。
  45. 前記電子供与体が、式III.a:
    Figure 2018531888
    のものである、請求項33に記載のポリオレフィン触媒。
  46. 前記電子供与体が、式III.b:
    Figure 2018531888
    のものである、請求項33に記載のポリオレフィン触媒。
  47. 前記電子供与体が、式IV.a:
    Figure 2018531888
    のものである、請求項33に記載のポリオレフィン触媒。
  48. 前記電子供与体が、式IV.b:
    Figure 2018531888
    のものである、請求項33に記載のポリオレフィン触媒。
  49. 前記電子供与体が、式IV.c:
    Figure 2018531888
    のものである、請求項33に記載のポリオレフィン触媒。
  50. 前記電子供与体が、式V.a:
    Figure 2018531888
    のものである、請求項33に記載のポリオレフィン触媒。
  51. ポリオレフィン触媒の製造方法であって、前記製造方法が、
    担体及びチタン塩を含む反応混合物を形成することと、
    前記反応混合物に電子供与体を添加して前記ポリオレフィン触媒を形成することと、を含み、前記電子供与体が式Iの構造:
    Figure 2018531888
    [式中、
    A及びBは、各々独立して、5員芳香族、5員ヘテロ芳香族、6員芳香族、及び6員ヘテロ芳香族からなる群から選択され、
    破線は共に存在するか又は存在しないかのどちらかであるが、破線が存在しない場合、mは存在しないことを条件とし、
    m及びnは、各々独立して、存在しないか、置換されていてもよいアルキレン、置換されていてもよいアルケニレン、若しくは置換されていてもよいアルキニレンであるか、又はA、B、m及びnは共に架橋された芳香族系を形成し、
    a及びbは、各々独立して、0、1、2、及び3からなる群から選択され、
    X及びYは、各々独立して、−C−O−、−O−、−S−、−SO−、−SO−、−OS(=O)O−、−OS(=O)O−、−S(=O)O−、−(CR5a5b)−、−NR−、−SONR−、−NRSO−、−OP(=O)(OR)O−、−OP(=O)(H)O−、−OP(OH)O−、−(C=O)−O−、−O−(C=O)−、−(C=O)−、−Si(=O)−、−Si(R−、−Ge(=O)−、及び−Ge(R−からなる群から選択される部分であり、
    及びRの各々は存在する場合、独立して置換されていてもよい、ハロゲン、ヒドロキシ、アルキル、置換されていてもよいアルコキシ、置換されていてもよいアルケニル、置換されていてもよいアルキニル、アラルキル、(ヘテロシクロ)アルキル、(ヘテロアリール)アルキル、(アミノ)アルキル、(アルキルアミノ)アルキル、(ジアルキルアミノ)アルキル、(カルボキシアミド)アルキル、(シアノ)アルキル、アルコキシアルキル、ヒドロキシアルキル、ヘテロアルキル、置換されていてもよいシクロアルキル、置換されていてもよいシクロアルコキシ、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいヘテロシクロ、及び置換されていてもよいヘテロアリールからなる群から選択され、又は、R及びRはそれらのいずれかの2つが隣接して存在する場合は、それらが結合している原子と共に、3員〜8員の置換されていてもよいシクロアルキル、3員〜8員のヘテロシクロ、3員〜8員の置換されていてもよい芳香族、若しくは3員〜8員のヘテロ芳香族を形成し、
    及びRは、各々独立して置換されていてもよい、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、アルキル、置換されていてもよいアルケニル、シクロアルケニル、置換されていてもよいシクロアルケニル、置換されていてもよいアルキニル、アラルキル、(ヘテロシクロ)アルキル、(ヘテロアリール)アルキル、(アミノ)アルキル、(アルキルアミノ)アルキル、(ジアルキルアミノ)アルキル、(カルボキシアミド)アルキル、(シアノ)アルキル、アルコキシアルキル、ヒドロキシアルキル、ヘテロアルキル、置換されていてもよいシクロアルキル、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいヘテロシクロ、及び置換されていてもよいヘテロアリールからなる群から選択され、
    5a及びR5bは、各々独立して、水素、ハロゲン、及びアルキルからなる群から選択され、
    及びRは、各々独立して、水素及びアルキルからなる群から選択され、
    は、水素、ハロゲン、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、カルボニル、アルコキシル、及びこれらの置換されていてもよい形態からなる群から選択される。]を有する、製造方法。
  52. 前記ポリオレフィン触媒が25kg/g・時より大きい活性を有する、請求項51に記載の方法。
  53. 前記ポリオレフィン触媒が30kg/g・時より大きい活性を有する、請求項51に記載の方法。
  54. 前記担体がマグネシウムを含む、請求項51に記載の方法。
  55. 前記ポリオレフィン触媒が、3より大きい多分散指数(PI)を有するポリプロピレンを製造するのに適応している、請求項51に記載の方法。
  56. 前記ポリオレフィン触媒が、3%XS未満のキシレン可溶物含量を有するポリプロピレンを製造するのに適応している、請求項51に記載の方法。
  57. 前記ポリオレフィン触媒が、5g/10分より大きいメルトフローインデックスを有するポリプロピレンを製造するのに適応している、請求項51に記載の方法。
  58. m又はnが存在せず、
    A又はBが6員芳香族であり、
    a又はbが0であり、
    X又はYが−(C=O)−O−であり、
    又はRが置換されていてもよいアルキルである、
    請求項51に記載の方法。
  59. 又はRがブチルである、
    請求項51に記載の方法。
  60. 前記電子供与体の前記構造が式II.a:
    Figure 2018531888
    のものである、請求項51に記載の方法。
  61. 前記電子供与体の前記構造が式III.a:
    Figure 2018531888
    のものである、請求項51に記載の方法。
  62. 前記電子供与体の前記構造が式III.b:
    Figure 2018531888
    のものである、請求項51に記載の方法。
  63. 前記電子供与体の前記構造が式IV.a:
    Figure 2018531888
    のものである、請求項51に記載の方法。
  64. 前記電子供与体の前記構造が式IV.b:
    Figure 2018531888
    のものである、請求項51に記載の方法。
  65. 前記電子供与体の前記構造が式IV.c:
    Figure 2018531888
    のものである、請求項51に記載の方法。
  66. 前記電子供与体の前記構造が式V.a:
    Figure 2018531888
    のものである、請求項51に記載の方法。
  67. ポリプロピレンの製造方法であって、前記製造方法が、
    シラン構成成分と触媒構成成分とを混合することにより反応混合物を形成すること、ここで、前記触媒構成成分がチタン触媒、電子供与体、及びハロゲン化マグネシウムを含む、と、
    前記反応混合物にプロピレンを添加してポリプロピレンバッチを形成すること、ここで、前記ポリプロピレンバッチの多分散指数(PI)は3より大きく、前記ポリプロピレンバッチのキシレン可溶物含量は3%XS未満であり、前記ポリプロピレンのメルトフローインデックスは5g/10分より大きい、と、を含む製造方法。
  68. 前記触媒構成成分が25kg/g・時より大きい活性を有する、請求項67に記載の方法。
  69. 前記触媒構成成分が30kg/g・時より大きい活性を有する、請求項67に記載の方法。
  70. 前記触媒構成成分が、スラリーの形態である、請求項67に記載の方法。
  71. 前記電子供与体が、式I:
    Figure 2018531888
    [式中、
    A及びBは、各々独立して、5員芳香族、5員ヘテロ芳香族、6員芳香族、及び6員ヘテロ芳香族からなる群から選択され、
    破線は共に存在するか又は存在しないかのどちらかであるが、破線が存在しない場合、mは存在しないことを条件とし、
    m及びnは、各々独立して、存在しないか、置換されていてもよいアルキレン、置換されていてもよいアルケニレン、若しくは置換されていてもよいアルキニレンであるか、又はA、B、m及びnは共に架橋された芳香族系を形成し、
    a及びbは、各々独立して、0、1、2、及び3からなる群から選択され、
    X及びYは、各々独立して、−C−O−、−O−、−S−、−SO−、−SO−、−OS(=O)O−、−OS(=O)O−、−S(=O)O−、−(CR5a5b)−、−NR−、−SONR−、−NRSO−、−OP(=O)(OR)O−、−OP(=O)(H)O−、−OP(OH)O−、−(C=O)−O−、−O−(C=O)−、−(C=O)−、−Si(=O)−、−Si(R−、−Ge(=O)−、及び−Ge(R−からなる群から選択される部分であり、
    及びRの各々は存在する場合、独立して置換されていてもよい、ハロゲン、ヒドロキシ、アルキル、置換されていてもよいアルコキシ、置換されていてもよいアルケニル、置換されていてもよいアルキニル、アラルキル、(ヘテロシクロ)アルキル、(ヘテロアリール)アルキル、(アミノ)アルキル、(アルキルアミノ)アルキル、(ジアルキルアミノ)アルキル、(カルボキシアミド)アルキル、(シアノ)アルキル、アルコキシアルキル、ヒドロキシアルキル、ヘテロアルキル、置換されていてもよいシクロアルキル、置換されていてもよいシクロアルコキシ、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいヘテロシクロ、及び置換されていてもよいヘテロアリールからなる群から選択され、又は、R及びRはそれらのいずれかの2つが隣接して存在する場合は、それらが結合している原子と共に、3員〜8員の置換されていてもよいシクロアルキル、3員〜8員のヘテロシクロ、3員〜8員の置換されていてもよい芳香族、若しくは3員〜8員のヘテロ芳香族を形成し、
    及びRは、各々独立して置換されていてもよい、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、アルキル、置換されていてもよいアルケニル、シクロアルケニル、置換されていてもよいシクロアルケニル、置換されていてもよいアルキニル、アラルキル、(ヘテロシクロ)アルキル、(ヘテロアリール)アルキル、(アミノ)アルキル、(アルキルアミノ)アルキル、(ジアルキルアミノ)アルキル、(カルボキシアミド)アルキル、(シアノ)アルキル、アルコキシアルキル、ヒドロキシアルキル、ヘテロアルキル、置換されていてもよいシクロアルキル、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいヘテロシクロ、及び置換されていてもよいヘテロアリールからなる群から選択され、
    5a及びR5bは、各々独立して、水素、ハロゲン、及びアルキルからなる群から選択され、
    及びRは、各々独立して、水素及びアルキルからなる群から選択され、
    は、水素、ハロゲン、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、カルボニル、アルコキシル、及びこれらの置換されていてもよい形態からなる群から選択される。]のものである、請求項67に記載の方法。
  72. m又はnが存在せず、
    A又はBが6員芳香族であり、
    a又はbが0であり、
    X又はYが−(C=O)−O−であり、
    又はRが置換されていてもよいアルキルである、
    請求項71に記載の方法。
  73. 又はRがブチルである、
    請求項71に記載の方法。
  74. 前記電子供与体が、式II:
    Figure 2018531888
    のものである、請求項71に記載の方法。
  75. 前記電子供与体が、式III.a:
    Figure 2018531888
    のものである、請求項71に記載の方法。
  76. 前記電子供与体が、式III.b:
    Figure 2018531888
    のものである、請求項71に記載の方法。
  77. 前記電子供与体が、式IV.a:
    Figure 2018531888
    のものである、請求項71に記載の方法。
  78. 前記電子供与体が、式IV.b:
    Figure 2018531888
    のものである、請求項71に記載の方法。
  79. 前記電子供与体が、式IV.c:
    Figure 2018531888
    のものである、請求項71に記載の方法。
  80. 前記電子供与体が、式V.a:
    Figure 2018531888
    のものである、請求項71に記載の方法。
  81. オレフィン重合にて使用するための触媒系であって、前記触媒系が、
    請求項1に記載の化合物と、
    有機アルミニウム化合物と、
    任意の有機ケイ素化合物と、を含む、触媒系。
  82. 前記触媒系が、前記任意の有機ケイ素化合物を含み、前記有機ケイ素化合物が、R Si(OR104−k[式中、R及びR10は、各々、炭化水素であり、kは0、1、2、及び3からなる群から選択される。]の形態である、請求項81に記載の触媒系。
  83. 前記触媒系が、前記任意の有機ケイ素化合物を含み、前記有機ケイ素化合物が、SiR10 (OR113−k[式中、Rは、環状炭化水素又は置換された環状炭化水素であり、R10及びR11は、各々、炭化水素であり、kは0、1、及び2からなる群から選択される。]の形態である、請求項81に記載の触媒系。
  84. オレフィンモノマーを重合又は共重合する方法であって、前記方法が、
    請求項77に記載の触媒系の存在下で前記オレフィンモノマーを重合又は共重合して、ポリマー、又はコポリマーをそれぞれ形成することと、
    前記ポリマー又はコポリマーを回収することと、を含む方法。
  85. 前記オレフィンモノマーが、エチレン、プロピレン、1−ブチレン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテン、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項84に記載の方法。
  86. 式III:
    Figure 2018531888
    [式中、
    X及びYは、各々独立して、−C−O−、−O−、−S−、−SO−、−SO−、−OS(=O)O−、−OS(=O)O−、−S(=O)O−、−(CR5a5b)−、−NR−、−SONR−、−NRSO−、−OP(=O)(OR)O−、−OP(=O)(H)O−、−OP(OH)O−、−(C=O)−O−、−O−(C=O)−、−(C=O)−、−Si(=O)−、−Si(R−、−Ge(=O)−、及び−Ge(R−からなる群から選択される部分であり、
    及びRは、各々独立して置換されていてもよい、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、アルキル、置換されていてもよいアルケニル、シクロアルケニル、置換されていてもよいシクロアルケニル、置換されていてもよいアルキニル、アラルキル、(ヘテロシクロ)アルキル、(ヘテロアリール)アルキル、(アミノ)アルキル、(アルキルアミノ)アルキル、(ジアルキルアミノ)アルキル、(カルボキシアミド)アルキル、(シアノ)アルキル、アルコキシアルキル、ヒドロキシアルキル、ヘテロアルキル、置換されていてもよいシクロアルキル、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいヘテロシクロ、及び置換されていてもよいヘテロアリールからなる群から選択される。]である、化合物。
  87. 式IV:
    Figure 2018531888
    [式中、
    X及びYは、各々独立して、−C−O−、−O−、−S−、−SO−、−SO−、−OS(=O)O−、−OS(=O)O−、−S(=O)O−、−(CR5a5b)−、−NR−、−SONR−、−NRSO−、−OP(=O)(OR)O−、−OP(=O)(H)O−、−OP(OH)O−、−(C=O)−O−、−O−(C=O)−、−(C=O)−、−Si(=O)−、−Si(R−、−Ge(=O)−、及び−Ge(R−からなる群から選択される部分であり、
    及びRは、各々独立して置換されていてもよい、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、アルキル、置換されていてもよいアルケニル、シクロアルケニル、置換されていてもよいシクロアルケニル、置換されていてもよいアルキニル、アラルキル、(ヘテロシクロ)アルキル、(ヘテロアリール)アルキル、(アミノ)アルキル、(アルキルアミノ)アルキル、(ジアルキルアミノ)アルキル、(カルボキシアミド)アルキル、(シアノ)アルキル、アルコキシアルキル、ヒドロキシアルキル、ヘテロアルキル、置換されていてもよいシクロアルキル、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいヘテロシクロ、及び置換されていてもよいヘテロアリールからなる群から選択される。]である、化合物。
  88. 式I.b:
    Figure 2018531888
    [式中、
    A及びBは、各々独立して、5員芳香族、5員ヘテロ芳香族、6員芳香族、及び6員ヘテロ芳香族からなる群から選択され、
    破線は共に存在するか又は存在しないかのどちらかであるが、破線が存在しない場合、mは存在しないことを条件とし、
    m及びnは、各々独立して、存在しないか、置換されていてもよいアルキレン、置換されていてもよいアルケニレン、若しくは置換されていてもよいアルキニレンであるか、又はA、B、m及びnは共に架橋された芳香族系を形成し、
    a及びbは、各々独立して、0、1、2、及び3からなる群から選択され、
    X及びYは、各々独立して、−C−O−、−O−、−S−、−SO−、−SO−、−OS(=O)O−、−OS(=O)O−、−S(=O)O−、−(CR5a5b)−、−NR−、−SONR−、−NRSO−、−OP(=O)(OR)O−、−OP(=O)(H)O−、−OP(OH)O−、−(C=O)−O−、−O−(C=O)−、−(C=O)−、−Si(=O)−、−Si(R−、−Ge(=O)−、及び−Ge(R−からなる群から選択される部分であり、
    及びRの各々は存在する場合、独立して置換されていてもよい、ハロゲン、ヒドロキシ、アルキル、置換されていてもよいアルコキシ、置換されていてもよいアルケニル、置換されていてもよいアルキニル、アラルキル、(ヘテロシクロ)アルキル、(ヘテロアリール)アルキル、(アミノ)アルキル、(アルキルアミノ)アルキル、(ジアルキルアミノ)アルキル、(カルボキシアミド)アルキル、(シアノ)アルキル、アルコキシアルキル、ヒドロキシアルキル、ヘテロアルキル、置換されていてもよいシクロアルキル、置換されていてもよいシクロアルコキシ、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいヘテロシクロ、及び置換されていてもよいヘテロアリールからなる群から選択され、又は、R及びRはそれらのいずれかの2つが隣接して存在する場合は、それらが結合している原子と共に、3員〜8員の置換されていてもよいシクロアルキル、3員〜8員のヘテロシクロ、3員〜8員の置換されていてもよい芳香族、若しくは3員〜8員のヘテロ芳香族を形成し、
    及びRは、各々独立して置換されていてもよい、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、アルキル、置換されていてもよいアルケニル、シクロアルケニル、置換されていてもよいシクロアルケニル、置換されていてもよいアルキニル、アラルキル、(ヘテロシクロ)アルキル、(ヘテロアリール)アルキル、(アミノ)アルキル、(アルキルアミノ)アルキル、(ジアルキルアミノ)アルキル、(カルボキシアミド)アルキル、(シアノ)アルキル、アルコキシアルキル、ヒドロキシアルキル、ヘテロアルキル、置換されていてもよいシクロアルキル、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいヘテロシクロ、及び置換されていてもよいヘテロアリールからなる群から選択され、
    5a及びR5bは、各々独立して、水素、ハロゲン、及びアルキルからなる群から選択され、
    及びRは、各々独立して、水素及びアルキルからなる群から選択され、
    は、水素、ハロゲン、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、カルボニル、アルコキシル、及びこれらの置換されていてもよい形態からなる群から選択される。]である、化合物。
  89. 式I.a:
    Figure 2018531888
    [式中、
    A及びBは、各々独立して、5員芳香族、5員ヘテロ芳香族、6員芳香族、及び6員ヘテロ芳香族からなる群から選択され、
    破線は共に存在するか又は存在しないかのどちらかであるが、破線が存在しない場合、mは存在しないことを条件とし、
    m及びnは、各々独立して、存在しないか、置換されていてもよいアルキレン、置換されていてもよいアルケニレン、若しくは置換されていてもよいアルキニレンであるか、又はA、B、m及びnは共に架橋された芳香族系を形成し、
    a及びbは、各々独立して、0、1、2、及び3からなる群から選択され、
    及びRの各々は存在する場合、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、置換されていてもよいアルキル、置換されていてもよいアルコキシ、置換されていてもよいアルケニル、置換されていてもよいアルキニル、アラルキル、(ヘテロシクロ)アルキル、(ヘテロアリール)アルキル、(アミノ)アルキル、(アルキルアミノ)アルキル、(ジアルキルアミノ)アルキル、(カルボキシアミド)アルキル、(シアノ)アルキル、アルコキシアルキル、ヒドロキシアルキル、ヘテロアルキル、置換されていてもよいシクロアルキル、置換されていてもよいシクロアルコキシ、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいヘテロシクロ、及び置換されていてもよいヘテロアリールからなる群から選択され、又は、R及びRはそれらのいずれかの2つが隣接して存在する場合は、それらが結合している原子と共に、3員〜8員の置換されていてもよいシクロアルキル、3員〜8員のヘテロシクロ、3員〜8員の置換されていてもよい芳香族、若しくは3員〜8員のヘテロ芳香族を形成し、
    及びRは、各々独立して置換されていてもよい、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、アルキル、置換されていてもよいアルケニル、シクロアルケニル、置換されていてもよいシクロアルケニル、置換されていてもよいアルキニル、アラルキル、(ヘテロシクロ)アルキル、(ヘテロアリール)アルキル、(アミノ)アルキル、(アルキルアミノ)アルキル、(ジアルキルアミノ)アルキル、(カルボキシアミド)アルキル、(シアノ)アルキル、アルコキシアルキル、ヒドロキシアルキル、ヘテロアルキル、置換されていてもよいシクロアルキル、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいヘテロシクロ、及び置換されていてもよいヘテロアリールからなる群から選択される。]である、化合物。
JP2018506828A 2015-08-11 2016-08-11 ポリオレフィン重合触媒用電子供与体及びその使用 Active JP6916778B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US201562203821P 2015-08-11 2015-08-11
US62/203,821 2015-08-11
PCT/US2016/046560 WO2017027710A1 (en) 2015-08-11 2016-08-11 Electron donor for polyolefin polymerization catalysts and uses thereof

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018531888A true JP2018531888A (ja) 2018-11-01
JP6916778B2 JP6916778B2 (ja) 2021-08-11

Family

ID=57983706

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018506828A Active JP6916778B2 (ja) 2015-08-11 2016-08-11 ポリオレフィン重合触媒用電子供与体及びその使用

Country Status (5)

Country Link
US (1) US11001650B2 (ja)
EP (1) EP3334524A4 (ja)
JP (1) JP6916778B2 (ja)
CN (1) CN108472639B (ja)
WO (1) WO2017027710A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
BR112020003046B1 (pt) 2017-08-14 2023-11-14 Braskem America, Inc Componente de pré-catalisador sólido e sistema de catalisador para uso em polimerização olefínica

Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4988851A (ja) * 1972-12-21 1974-08-24
JPS5610130A (en) * 1979-07-06 1981-02-02 Teijin Ltd Anthracene derivative and luminous composition
JPH02215809A (ja) * 1989-02-17 1990-08-28 Showa Denko Kk オレフィン重合用触媒成分の製造方法及びオレフィンの重合方法
JP2005517746A (ja) * 2002-02-07 2005-06-16 チャイナ ペトロレウム アンド ケミカル コーポレーション オレフィン重合用の固形触媒成分、それを含んでなる触媒、およびその使用
JP2008521243A (ja) * 2005-06-30 2008-06-19 エルジー・ケム・リミテッド ピレン誘導体およびピレン誘導体を用いた有機電子素子
WO2009152211A2 (en) * 2008-06-10 2009-12-17 3M Innovative Properties Company Initiator system with biphenylene derivates, method of production and use thereof
JP2010150440A (ja) * 2008-12-26 2010-07-08 Takemoto Oil & Fat Co Ltd 非水系顔料分散剤及び顔料組成物
JP2013028704A (ja) * 2011-07-28 2013-02-07 Toho Titanium Co Ltd オレフィン類重合用固体触媒成分、その製造方法、オレフィン類重合触媒およびオレフィン類重合体の製造方法
JP2013095769A (ja) * 2011-10-28 2013-05-20 Sumitomo Chemical Co Ltd オレフィン重合用触媒およびオレフィン重合体の製造方法
EP2803678A1 (en) * 2013-05-14 2014-11-19 Basell Poliolefine Italia S.r.l. Catalyst components for the polymerization of olefins
CN104211930A (zh) * 2014-08-31 2014-12-17 海安南京大学高新技术研究院 一种含大尺寸芳环结构粉末涂料用聚酯及其制备方法
JP2015184462A (ja) * 2014-03-24 2015-10-22 富士ゼロックス株式会社 電子写真感光体、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0605380A3 (en) * 1992-12-22 1994-10-26 Fina Technology Optimal co-catalyst / external electron donor molar ratio in the polymerization of propylene.
US7514510B2 (en) * 2006-07-25 2009-04-07 Fina Technology, Inc. Fluorenyl catalyst compositions and olefin polymerization process
US20130109789A1 (en) * 2011-10-28 2013-05-02 Sumitomo Chemical Company, Limited Olefin polymerization catalyst, process for producing olefin polymer, polypropylene resin composition and article comprising the same

Patent Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4988851A (ja) * 1972-12-21 1974-08-24
JPS5610130A (en) * 1979-07-06 1981-02-02 Teijin Ltd Anthracene derivative and luminous composition
JPH02215809A (ja) * 1989-02-17 1990-08-28 Showa Denko Kk オレフィン重合用触媒成分の製造方法及びオレフィンの重合方法
JP2005517746A (ja) * 2002-02-07 2005-06-16 チャイナ ペトロレウム アンド ケミカル コーポレーション オレフィン重合用の固形触媒成分、それを含んでなる触媒、およびその使用
JP2008521243A (ja) * 2005-06-30 2008-06-19 エルジー・ケム・リミテッド ピレン誘導体およびピレン誘導体を用いた有機電子素子
WO2009152211A2 (en) * 2008-06-10 2009-12-17 3M Innovative Properties Company Initiator system with biphenylene derivates, method of production and use thereof
JP2010150440A (ja) * 2008-12-26 2010-07-08 Takemoto Oil & Fat Co Ltd 非水系顔料分散剤及び顔料組成物
JP2013028704A (ja) * 2011-07-28 2013-02-07 Toho Titanium Co Ltd オレフィン類重合用固体触媒成分、その製造方法、オレフィン類重合触媒およびオレフィン類重合体の製造方法
JP2013095769A (ja) * 2011-10-28 2013-05-20 Sumitomo Chemical Co Ltd オレフィン重合用触媒およびオレフィン重合体の製造方法
EP2803678A1 (en) * 2013-05-14 2014-11-19 Basell Poliolefine Italia S.r.l. Catalyst components for the polymerization of olefins
JP2015184462A (ja) * 2014-03-24 2015-10-22 富士ゼロックス株式会社 電子写真感光体、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置
CN104211930A (zh) * 2014-08-31 2014-12-17 海安南京大学高新技术研究院 一种含大尺寸芳环结构粉末涂料用聚酯及其制备方法

Non-Patent Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
ACTA CRYSTALLOGRAPHICA, SECTION E: STRUCTURE REPORTS ONLINE, vol. 62(11), JPN6020033925, 2006, pages 5001 - 5002, ISSN: 0004341793 *
ACTA CRYSTALLOGRAPHICA, SECTION E: STRUCTURE REPORTS ONLINE, vol. 63(1), JPN6020033924, 2007, pages 175 - 176, ISSN: 0004341792 *
BULLETIN OF THE CHEMICAL SOCIETY OF JAPAN, vol. 54(4), JPN6020033921, 1981, pages 985 - 990, ISSN: 0004341789 *
JOURNAL OF ORGANIC CHEMISTRY, vol. 36(10), JPN6020033919, 1971, pages 1398 - 1401, ISSN: 0004341787 *
JOURNAL OF ORGANIC CHEMISTRY, vol. 54(9), JPN6020033927, 1989, pages 2190 - 2197, ISSN: 0004341795 *
JOURNAL OF THE CHEMICAL SOCIETY [SECTION] B: PHYSICAL ORGANIC, vol. (1), JPN6020033920, 1968, pages 80 - 84, ISSN: 0004341788 *
JOURNAL OF THE CHEMICAL SOCIETY, PERKIN TRANSACTIONS 2, vol. (1), JPN6020033918, 2001, pages 128 - 131, ISSN: 0004341786 *
JOURNAL OF THE CHEMICAL SOCIETY, PERKIN TRANSACTIONS 2: PHYSICAL ORGANIC CHEMISTRY, vol. (5), JPN6020033926, 1997, pages 997 - 1001, ISSN: 0004341794 *
ORGANIC LETTERS, vol. 16(18), JPN6020033922, 2014, pages 4726 - 4729, ISSN: 0004341790 *
ORGANIC REACTIONS (HOBOKEN, NJ, UNITED STATES), JPN6020033923, 2004, pages 451 - 452, ISSN: 0004341791 *
SCIENCE OF SYNTHESIS, vol. Volume Date 2009, 45b, JPN6020033928, 2010, pages 816 - 817, ISSN: 0004341796 *

Also Published As

Publication number Publication date
JP6916778B2 (ja) 2021-08-11
EP3334524A4 (en) 2019-04-17
WO2017027710A1 (en) 2017-02-16
CN108472639B (zh) 2021-06-18
CN108472639A (zh) 2018-08-31
US11001650B2 (en) 2021-05-11
US20180230252A1 (en) 2018-08-16
EP3334524A1 (en) 2018-06-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
ES2649144T3 (es) Compuestos heteroaromáticos y su uso como ligandos de dopamina D1
AU2014300673B2 (en) Heteroaromatic compounds and their use as dopamine D1 ligands
ES2804528T3 (es) Procesos y productos intermedios para la producción de azaindoles
ES2894262T3 (es) Procedimiento para preparar inhibidores de BTK
ES2674576T3 (es) Catalizador
TW202323238A (zh) 抑制α4β7整合素的化合物
CN101137653A (zh) 作为mglur5拮抗剂的噻唑-4-甲酰胺衍生物
CN114007691A (zh) 吡啶氨基甲酸酯及其作为GluN2B受体调节剂的用途
MX2015005506A (es) Compuestos heteroaromaticos como ligandos d1 de dopamina.
EP3134087B1 (en) Heteroaromatic compounds and their use as dopamine d1 ligands
JP2022541436A (ja) Eed阻害剤としてのイミダゾピリミジンおよびその使用
CN113527299B (zh) 一类含氮稠环类化合物、制备方法和用途
JP2018531888A (ja) ポリオレフィン重合触媒用電子供与体及びその使用
JP6587320B2 (ja) アルキニルケトン誘導体の製造方法
EP3134405B1 (en) Heteroaromatic compounds and their use as dopamine d1 ligands
WO2020187123A1 (zh) 一类吡咯酰胺并吡啶酮类化合物、制备方法和用途
JP7318009B2 (ja) マクロライド誘導体、その製造方法および用途
BR112018002832B1 (pt) Catalisador de poliolefina, método para a produção do dito catalisador, método para a produção de polipropileno, sistema de catalisador para uso na polimerização de olefinas e método para a polimerização ou copolimerização de um monômero de olefina
CN114391009A (zh) 作为蛋白激酶抑制剂的喹啉衍生物
Ryabukhin et al. Combinatorial synthesis of chemical building blocks 1. Azomethines
WO2017211216A1 (zh) 稠合嘧啶哌啶环衍生物及其制备方法和应用
Kolos et al. Investigations on 5-(2-aryl-2-oxo-ethylidene)-1, 3-dimethylbarbituric and thiobarbituric acids: reactions with thioureas and thioacetamide.
Chaudhari et al. A one pot multicomponant synthesis of novel pyrazolo [3, 4 b] pyridine derivatives by microwave irradiation techniques
BR112015030101B1 (pt) Compostos heteroaromáticos, composição farmacêutica e uso dos referidos compostos no tratamento de distúrbios mediados ou associados a dopamina d1
OA17657A (en) Heteroaromatic compounds and their use as Dopamine DI ligands

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180412

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190809

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200630

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200907

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20201207

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210208

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210621

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210716

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6916778

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150