JP2018531887A - 1−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1h−ピラゾール−5−オールの調製方法 - Google Patents

1−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1h−ピラゾール−5−オールの調製方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、異性体1−メチル−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−3−オールの含量に対して高い選択率で1−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−オールを調製する方法を開示する。

Description

本発明は、異性体1−メチル−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−3−オールの含量に対して高い選択性で1−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−オールを調製する方法を開示する。
発明の背景
特に明記しない限り、以下の略語が使用される。
ETFAA エチル4,4,4−トリフルオロアセトアセテート、式(3)の化合物;
3−MTP 1−メチル−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−3−オール、式(2)の化合物、異性体;
Figure 2018531887
5−MTP 1−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−オール、式(1)の化合物。
5−MTPは、ピロキサスルホン等の除草剤などの医薬品及び農薬の製造における中間体として有用である。
Leeら、J. Heterocyclic Chem.1990,27,243−245は、5MTPの調製方法を開示し、メチルヒドラジンが、室温でETFAAと水との混合物に添加される。反応がおさまった後、混合物を還流下で2時間保持する。収量は、24.2g(49%)の5−MTP、4.2g(8%)の3−MTPであり、選択率は6:1である。
EP1767528A1号及びEP1990336A1号の両者は、同一の参考例1において、5−MTPの調製方法を開示し、ETFAAが2当量の酢酸に10℃で溶解され、水性メチルヒドラジンが1時間かけて添加され、次いで溶液は室温で1時間、次に80℃で5時間撹拌される。収率は86.5%である。この参考例1の反復は、本発明の比較例1に記載のように96:4の選択率を示した。
5−MTPを高収率及び従来技術から知られているより高い選択率で提供し、化学量論量又はそれ以上の量の酢酸の使用を必要としない、5−MTPを調製する方法が必要であった。また、より良好な濾過及び洗浄挙動が望まれた。また、この方法は、溶媒の添加を必要とすべきではない。
従来技術は、より高い選択率を得るためにメチルヒドラジンをETFAAと混合するときに温度を下げることを示唆している。即ち、1990年のLeeは室温を使用し、6:1の選択率を得るのに対して、優先日2004年3月31日及び公開日2007年3月28日のEP1767228A1号及び優先日2006年2月14日及び公開日2008年11月12日のEP1990336A1号の参考例1は、それぞれ混合のために10℃を使用し、即ち、Leeらと比較してさらに低い温度であり、96:4というより高い選択率を得る。
欧州特許出願公開第1767528号明細書 欧州特許出願公開第1990336号明細書
Leeら、J. Heterocyclic Chem.1990,27,243−245
予期せずに、ETFAAをメチルヒドラジンと高温、即ち、室温より十分に高い温度で、かつ水性媒体中で触媒量の酸の存在下で混合することによって、収率が依然として高いまま、選択率を高めることができる 。
異性体の比が、より低い活性化エネルギーを有する異性体の量をより高い活性化エネルギーを有する異性体の量で割ったものとして定義される場合、2つの異性体をもたらす反応において、より低い活性化エネルギーを有する異性体がより低い反応温度で好まれるので、温度の上昇によって異性体のより高い比率、即ち、より高い選択率がもたらされることは驚くべきことである。したがって、そのような場合に異性体の比率を高めるためには、温度を下げることが必須である。温度を上げると、より高い活性化エネルギーを有する異性体がより高い程度で形成され、それによって異性体の比率が低下する。驚くべきことに、本発明では、その逆である。
5−MTPは大きな結晶の形態で得られ、それは迅速かつ効果的な濾過及び洗浄を可能にし、化学量論量又はそれ以上の量の酢酸の使用は必要とされず、したがってこの方法のコストは、それぞれEP1767528A1号及びEP1990336A1号の参考例1に開示された方法と比較してかなり低い。この方法は、従来技術と比較してより大きな結晶の形態で生成物を提供し、さらに結晶はプレートレット様の形状を有し、一方従来技術は結晶を針の形態で提供する。この改善により、より良好な濾過及び洗浄挙動がもたらされる。
発明の概要
本発明の主題は、式(1)の化合物の調製方法であり、
Figure 2018531887
この方法は工程ST1を含み、
ST1は、式(3)の化合物とメチルヒドラジンとの反応REAC1を含み、
Figure 2018531887
REAC1において、式(3)の化合物及びメチルヒドラジンを温度TEMP1CONTで接触させ、及び、温度TEMP1REACで反応させ、
TEMP1CONT及びTEMP1REACは、50〜140℃であり、
メチルヒドラジンは、式(3)の化合物に投入され、
REAC1は、水又はエタノール以外の溶媒を添加することなく、水性媒体中で行われる。
発明の詳細な説明
別の実施形態では、本発明の主題は式(1)の化合物の調製方法であり、
Figure 2018531887
この方法は工程ST1を含み;
ST1は、式(3)の化合物とメチルヒドラジンとの反応REAC1を含み、
Figure 2018531887
REAC1において、式(3)の化合物及びメチルヒドラジンを、酸ACID1の存在下、温度TEMP1CONTで接触させ、及び、酸ACID1の存在下、温度TEMP1REACで反応させ、
TEMP1CONT及びTEMP1REACは、50〜140℃であり、
ACID1は、硫酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、HPO、メタンスルホン酸、ギ酸、高分子スルホン酸樹脂、及びそれらの混合物からなる群から選択され、
ACID1のモル量は、式(3)の化合物のモル量の0.001〜0.25倍であり、
REAC1は、水又はエタノール以外の溶媒を添加することなく、水性媒体中で行われる。
式(1)の化合物、式(2)の化合物及び式(3)の化合物は、例えば、溶媒又はpHに依存して、様々な互変異性型を採用することができ、そのためそれらの式はそれぞれのあらゆる互変異性型を含む。
好ましくは、メチルヒドラジンは、式(3)の化合物に投入される。
好ましくは、式(3)の化合物へのメチルヒドラジンの投入は、時間TIME1ADD中に行われ、TIME1ADDは10分〜6時間であり、好ましくは15分〜4時間、より好ましくは20分〜3時間、さらにより好ましくは25分〜3時間である。
好ましくは、メチルヒドラジンは水溶液として使用され、
より好ましくはメチルヒドラジンは、30〜50%(w/w)、さらにより好ましくは35〜45%(w/w)の水溶液として使用される。
好ましくは、メチルヒドラジンのモル量は、式(3)の化合物のモル量の0.9〜1.5倍、より好ましくは0.95〜1.25倍、さらに好ましくは0.98〜1.15倍である。
準化学量論量な量のメチルヒドラジンを使用する目的は、最終生成物及び任意の廃棄物流において、毒性の高いメチルヒドラジンの残留を避けることである。
好ましくは、REAC1において、式(3)の化合物及びメチルヒドラジンを、酸ACID1の存在下で接触させ、及び、ACID1の存在下で反応させ、
ACID1は、硫酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、HPO、メタンスルホン酸、ギ酸、高分子スルホン酸樹脂、及びそれらの混合物からなる群から選択され、
より好ましくは、ACID1は、硫酸、トリフルオロ酢酸、HPO、メタンスルホン酸、高分子スルホン酸樹脂、及びそれらの混合物からなる群から選択され、
さらにより好ましくは、ACID1は、硫酸、トリフルオロ酢酸、高分子スルホン酸樹脂、及びそれらの混合物からなる群から選択される。
高分子スルホン酸樹脂は、好ましくは酸性カチオン交換樹脂、より好ましくは強酸性カチオン交換樹脂、例えば不均一酸触媒で使用されるものである。
好ましくは、高分子スルホン酸樹脂は、1000〜1000000Dの平均分子量を有し、及び/又は
好ましくは樹脂1kg当たり1〜15、より好ましくは1〜11.6、さらにより好ましくは1〜10、特に1〜8、より特には1〜7当量の酸性部位の濃度、及び/又は
好ましくは1〜650、より好ましくは1〜560、さらにより好ましくは1〜450、特に1〜350、さらに特に50〜650、さらにより特には1〜560、具体的には50〜450、より具体的には50〜350の酸価、及び/又は
好ましくは4〜800メッシュ、より好ましくは4〜400メッシュの粒径を有する。
酸性部位の濃度は、マスター試験法MTM 0232、第1.4版、(C)ローム・アンド・ハース社、1998によって決定され、ここで、CATALYST VOLATILES(触媒の揮発性物質)はマスター試験法MTM 0126、第1.6版、(C)ローム・アンド・ハース社、2000によって決定される。
酸価は、DIN EN ISO 3682に従って決定される。酸価のさらなる説明及び酸性部位の濃度との関係については、「BASF Handbuch Lackiertechnik」、Artur Goldschmidt及びHans−Joachim Streitberger、Vincentz Verlag、2002、ISBN 3−87870−324−4、2.3.2.2章(272〜273頁)に記載されている。その教示によれば、1kg当たり1当量の酸性部位の濃度は56の酸価に等しいので、1kg当たり4.7当量の酸性部位の濃度は263の酸価に等しい。
特に、高分子スルホン酸樹脂は、スルホン化ポリスチレン樹脂、ジビニルベンゼンで架橋されたスルホン化ポリスチレン樹脂及びポリ(2−アクリルアミド−2−メチル−1−プロパンスルホン酸)からなる群から選択される。
ジビニルベンゼンで架橋されたスルホン化ポリスチレン樹脂は、ジビニルベンゼン−スチレンスルホン酸コポリマーとも呼ばれる。
高分子スルホン酸樹脂の一例はAmberlyst(R) 15 DRYである。
好ましくは、ACID1のモル量は、式(3)の化合物のモル量の0.001〜0.25倍、より好ましくは0.005〜0.2倍、さらにより好ましくは0.005〜0.15倍、特に0.005〜0.125倍、より特に0.01〜0.125倍、さらにより特には0.05〜0.125倍である。
別の好ましい実施形態では、ACID1のモル量は、式(3)の化合物のモル量の0.001〜0.25倍、より好ましくは0.005〜0.25倍、さらにより好ましくは0.01〜0.25倍、特に0.01〜0.2倍、より特に0.05〜0.2倍、さらにより特に0.05〜0.15倍、具体的には0.05〜0.125倍である。
好ましくは、酢酸は式(3)の化合物のモル量に基づいて、1当量を超えて、より好ましくは0.5を超えて、さらにより好ましくは0.25当量を超えてREAC1中に存在せず、
より好ましくは、ACID1は、式(3)の化合物のモル量に基づいて、1当量を超えて、より好ましくは0.5を超えて、さらにより好ましくは0.25当量を超えてREAC1中に存在しない。
好ましくは、TEMP1CONT及びTEMP1REACは60〜120℃、より好ましくは70〜120℃、さらにより好ましくは75〜100℃、特に80〜100℃である。
別の好ましい実施形態では、TEMP1CONT及びTEMP1REACは60〜140℃、より好ましくは70〜140℃、さらにより好ましくは75〜140℃、特に80〜140℃である。
好ましくは、REAC1は、0.1〜10バール、より好ましくは0.1〜5バール、さらにより好ましくは0.5〜5バール、特に0.5〜2.5バールの圧力で行われる。
REAC1の圧力は、選択されたTEMP1CONT、選択されたTEMP1REAC、及び式(3)の化合物及びメチルヒドラジンが、接触したときに形成される反応混合物の沸点に応じて調整することができる。
好ましくは、REAC1の反応時間TIME1REACは、0.5時間〜12時間、より好ましくは1時間〜6時間、さらにより好ましくは1時間〜4時間である。
好ましくは、ST1は、REAC1の間又は後に行われる蒸留DIST1を含み、蒸留DIST1において、エタノールを留去することができ、
より好ましくは、DIST1ではエタノール及び水が留去される。
好ましくは、留去されるエタノールは、REAC1の間に形成されるエタノールである。
好ましくは、DIST1の間又は後に、水が反応混合物に添加される。
好ましくは、REAC1は水性媒体中で行われる。
好ましくは、REAC1は、水以外の溶媒を添加することなく行われる。
好ましくは、REAC1は、水又はエタノール以外の溶媒を添加することなく行われる。
より好ましくは、REAC1は、水以外の溶媒を添加することなく水性媒体中で行われる。
より好ましくは、REAC1は、水又はエタノール以外の溶媒を添加することなく水性媒体中で行われる。
REAC1が水以外の溶媒の添加なしで行われる場合、REAC1中に存在する水以外の唯一の溶媒はREAC1中に形成されるエタノールである。
REAC1が水又はエタノール以外の溶媒の添加なしで行われる場合、REAC1中に存在する水以外の唯一の溶媒は、REAC1の間に形成されるか、又は添加されるエタノールである。
好ましくは、REAC1が水性媒体中で行われる場合、メチルヒドラジンは、水溶液として使用され、
より好ましくは、REAC1が水性媒体中で行われ、メチルヒドラジンが水溶液として使用される場合、REAC1の間に存在する水は、水性メチルヒドラジンからの水であり、即ち、追加の水は加えられない。
エタノールがREAC1中又はREAC1の間に添加される場合、添加されるエタノールの量は、式(3)の化合物の重量又はモル量のいずれかの好ましくは10倍まで、より好ましくは5倍まで、さらにより好ましくは2倍まで、特に1倍までである。
好ましくは、エタノールは添加されない。
ST1は、溶媒SOLV1の添加を含むことができ、SOLV1はREAC1の後又はDIST1の後に添加され、好ましくはSOLV1はDIST1の後に添加され、
SOLV1は、酢酸エチル、酢酸ブチル、バレロニトリル、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン、1,2−ジクロロエタン、及びそれらの混合物からなる群から選択され、
好ましくは、SOLV1は、酢酸エチル、酢酸ブチル、バレロニトリル、1,2−ジクロロエタン、及びそれらの混合物からなる群から選択され、
より好ましくは、SOLV1は、酢酸エチル、バレロニトリル、1,2−ジクロロエタン、及びそれらの混合物からなる群から選択される。
ST1の後、式(1)の化合物は、当業者に周知の方法によって単離及び精製することができる。これらには、例えば、冷却、濾過、濾過後の洗浄及び乾燥が含まれる。
生成物はREAC1の後、DIST1中若しくは後に、又は冷却中若しくは冷却後に結晶化する。
式(1)の化合物、式(2)の化合物及び式(3)の化合物は、市販されている及び/又は既知の方法に従って製造することができる既知の化合物である。
実施例では、特に明記しない限り、以下が適用される。
選択率は、式(1)の化合物:式(2)の化合物の比である。選択率はNMRによって決定される。
HPLC:
カラム:YMC−Pack ODS−A(250mm×4.6mm×5マイクロメートル)、独国46539ディンスラーケンYMCヨーロッパ社(Europe GmbH)
勾配溶出:溶離液A 0.1%HPO+10%v/vアセトニトリル、溶離液B アセトニトリル
40℃で:94.4:5.6 A:Bで開始; 50分かけて33.3:66.7 A:B
230nmのUV検出器
HPLCの外部標準:5−MTP(シグマ−アルドリッチ、NMRで決定された97.0%)
NMR参照:
H−NMR:TMS デルタ 0ppm
13C−NMR:DMSO−d デルタ 39.51ppm
19F−NMR:1,4−ジフルオロベンゼン デルタ −120.89ppm
粒度分布:
xx,3:xx=サンプルのパーセンテージ、3=体積%
[実施例1(触媒硫酸を用いる)]
エチル4,4,4−トリフルオロアセトアセテート(100g、0.54モル、1当量)及び96%水性硫酸(w/w、5.3g、0.05モル、0.09当量)を0.5L二重壁撹拌ガラス反応器に入れ、85℃に加熱した。反応温度を85℃に維持しながら、水性メチルヒドラジン40%(w/w、68.8g、0.60モル、1.11当量)を30分間かけて添加した。次いで、得られた反応混合物を85℃で2時間攪拌した。次いで、留出物(42g)を周囲圧力及び95℃で1時間留去した。蒸留中、水(112g)を徐々に加えた。得られた反応混合物を10℃に冷却した。結晶化した物質を濾過により回収し、水(97g)で洗浄し、次いで真空(50ミリバール)及び60℃で乾燥させて78.9gの式(1)の化合物を得た(収率:87.5%)。生成物の純度は19F−NMRにより98.5%w/wであると決定された。
選択率は99.2:0.8であった。
[実施例2(触媒トリフルオロ酢酸を用いる)]
硫酸(0.09当量)の代わりにトリフルオロ酢酸(0.1当量)を使用したこと以外は実施例1を繰り返した。
収率は83.9%であった。
純度:99.6%(w/w)
選択率は97.2:2.8であった。
[比較例1]
EP1767528A1号の参考例1を繰り返した。
収率は85.8%であった。
選択率は95.2:4.8であった。
[実施例3(触媒なし)]
エチル4,4,4−トリフルオロアセトアセテート(150g、0.81モル、1当量)を85℃に加熱した。反応温度を90〜94℃に維持しながら、水性メチルヒドラジン40%(w/w、103.2g、0.9モル、1.10当量)を2時間かけて添加した。次いで、反応混合物を90〜94℃で2時間撹拌した。水(260g)を添加した。次いで、蒸留物(47g)を周囲圧力及び92〜96℃で40分間留去した。得られた反応混合物を10℃に冷却した。結晶化した物質を濾過により回収し、水(230g)で洗浄し、次いで真空(20ミリバール)及び50℃で乾燥させて97.4gの式(1)の化合物を得た(収率:72.4%)。生成物の純度はH−NMRにより99.7%w/wであると決定された。
選択率は98.1:1.9であった。

Claims (10)

  1. 式(1)の化合物の調製方法であって、
    Figure 2018531887
    この方法は工程ST1を含み、
    ST1は、式(3)の化合物とメチルヒドラジンとの反応REAC1を含み、
    Figure 2018531887
    REAC1において、式(3)の化合物及びメチルヒドラジンを温度TEMP1CONTで接触させ、及び、温度TEMP1REACで反応させ、
    TEMP1CONT及びTEMP1REACは、50〜140℃であり、
    メチルヒドラジンは、式(3)の化合物に投入され、
    REAC1は、水又はエタノール以外の溶媒を添加することなく、水性媒体中で行われる、前記方法。
  2. 式(3)の化合物へのメチルヒドラジンの投入は、時間TIME1ADD中に行われ、TIME1ADDが10分〜6時間である、請求項1に記載の方法。
  3. REAC1が、水以外の溶媒を添加することなく、水性媒体中で行われる、請求項1又は2に記載の方法。
  4. REAC1において、式(3)の化合物及びメチルヒドラジンを、酸ACID1の存在下で接触させ、及び、酸ACID1の存在下で反応させ、
    ACID1が、硫酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、HPO、メタンスルホン酸、ギ酸、高分子スルホン酸樹脂、及びそれらの混合物からなる群から選択される、
    請求項1から3の一項以上に記載の方法。
  5. ACID1のモル量が、式(3)の化合物のモル量の0.001〜0.25倍である、請求項4に記載の方法。
  6. ACID1のモル量が、式(3)の化合物のモル量の0.005〜0.25倍である、請求項4又は5に記載の方法。
  7. メチルヒドラジンが、水溶液として使用される、請求項1から6の一項以上に記載の方法。
  8. TEMP1CONT及びTEMP1REACが、60〜140℃である、請求項1から7の一項以上に記載の方法。
  9. ST1が、REAC1の間又は後に行われる蒸留DIST1を含み、蒸留DIST1においてエタノールが留去される、請求項1から8の一項以上に記載の方法。
  10. ST1が、溶媒SOLV1の添加を含み、SOLV1はREAC1の後に添加され、
    SOLV1は、酢酸エチル、酢酸ブチル、バレロニトリル、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン、1,2−ジクロロエタン、及びそれらの混合物からなる群から選択される、請求項1から9の一項以上に記載の方法。
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