JP2018531001A6 - 猫の給餌用システム、本システムの使用方法、および本システム用の包装 - Google Patents

猫の給餌用システム、本システムの使用方法、および本システム用の包装 Download PDF

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Abstract

猫の完全な給餌システムは、複数の給餌装置を含み、これらの給餌装置のそれぞれは、猫の1日分のフードの一部を収容し、分与するための容器を有する。それぞれの容器は、凸形に湾曲した外面と、容器の上部に沿って配置され、容器の内部空間へのアクセスを可能にする第1のポートおよび第2のポートと、第1のポートと第2のポートを隔て、第1のポートおよび第2のポートより上に延在するブリッジ壁とを有する。それぞれの給餌装置は、柔軟性のある材料から構成された擬態カバーをさらに含んでもよく、この擬態カバーは、第1のポートおよび第2のポートを覆うことなしに、この容器の一部を中に受けるためのポケットを有する。この猫の給餌システムは、キャットフードの一部を収容し、分与するための3つ以上のポートを有する第2の容器を提供する訓練装置を含んでもよい。
【選択図】図11A

Description

関連出願の相互参照
[0002]本出願は、2015年9月22日出願の米国仮出願第62/221,768号の利益を主張し、かつ2015年3月24日出願の米国仮出願第62/137,501号および2015年9月22日出願の米国仮出願第62/221,768号の利益を主張する、2016年3月18日出願の米国出願第15/074,557号の一部継続出願であり、これら全ては、参照により、本明細書に全体として援用される。
[0003]開示される発明は分与装置に関し、より詳細には、猫によって遊ばれるときにそこからキャットフードを分与するように猫が使用するための給餌システム、猫への給餌方法、およびこのような給餌システム用の包装に関する。
[0004]米国獣医学会(American Veterinary Medical Association)は、都市部および郊外の環境では、猫を屋内に保つことを推奨する。しかし、猫の健康および快適な生活は、その周囲の環境に影響され得る。この点に関しては、猫は生来の捕食動物である。屋内で飼育されていても、猫は、捕食本能ならびに獲物に忍び寄ること、爪で引掻くこと、噛むこと、およびマーキングすることを含む捕食行動を失わない。屋内で生活するとき、猫は、これらの行動の自然なはけ口を奪われる。このような状況では、猫は、家具を引掻くことおよび砂箱(litter box:猫用トイレとも)の外で排泄することを含む、不所望な行動をとり始める可能性がある。
[0005]市販のドライキャットフードは、飼い猫の栄養必要量を満たすが、猫が生来の狩猟行動を見せることを可能にするのには役に立たない。獲物を狩る選択肢を与えられるほうが、猫にとってはるかに健康的である。狩猟の機会を提供しないと、猫の精神的刺激および身体活動が奪われる。これによって、肥満ならびに他の健康問題および行動障害が起こり得る。したがって、屋内で飼育される猫が、その生来の狩猟本能を発揮できるようにするキャットフード給餌システムに対するニーズが存在する。
[0006]本発明は、屋内で飼育される猫が、その体、心、および精神を豊かにする、安全で使いやすい方式で、ドライキャットフードを1日に複数回取ることを可能にする、屋内で飼育される猫用の給餌システムを提供することによって、このニーズに応える。
[0007]さらに、本発明は、このような猫の給餌システム用の包装も対象とする。
[0008]本発明の一態様によれば、その装置からドライキャットフードを分与するように猫が使用するための給餌装置が提供される。この給餌装置は、内部空洞およびこの内部空洞と通じる少なくとも1つの出口ポートを有する中空容器を含む。この給餌装置は、野生の猫の獲物を構成する生物の外見を提供する、アーチ形の外面を有する。このアーチ形の外面は、猫がこの給餌装置で遊ぶときに面上を転動するように構成されており、その結果、この給餌装置で遊ぶ猫の動作によって、キャットフードの一部が、少なくとも1つの出口ポートから、自動で徐々に分与される。
[0009]本発明の一態様によれば、この給餌装置は、中空容器および擬態カバーを含む。この中空容器は、内部空洞、入口ポート、および少なくとも1つの出口ポートを有する。この少なくとも1つの出口ポートは、内部空洞と通じており、キャットフードの一部が、この少なくとも1つの出口ポートを徐々に通過できるように構成される。擬態カバーは、中空容器の少なくとも一部を受けるためのポケットを有する柔らかい材料を備え、その結果、少なくとも1つの出口ポートが露出する。中空容器が擬態カバーのポケット内に配置されるとき、猫がこの給餌装置で遊ぶことになるように、擬態カバーは、野生の猫の獲物を構成する生物の外見を提供する外面を有する。給餌装置で遊ぶ猫の動作によって、キャットフードの一部が、少なくとも1つの出口ポートから、自動で徐々に分与される。
[0010]本発明の別の態様によれば、この中空容器は、長手方向軸および内部空洞の範囲を定めるアーチ形の側壁を有する。内部空洞はドライキャットフードで充填される。アーチ形の側壁は、野生の猫の獲物を構成する生物の外見を提供する外面を有し、複数の破断可能区域(frangible area:「脆弱区域」とも)を含む。これらの区域のそれぞれは、開かれて各出口ポートを側壁に形成するように構成される。この出口ポートは、内部空洞と通じ、猫がこの給餌装置で遊ぶとき、ドライキャットフードの一部が徐々にそれを通過できるように構成される。
[0011]本発明の好ましい一態様によれば、この給餌装置は、複数の給餌装置を含む給餌システムの一部であり、それぞれの給餌装置は、猫の1日分のドライキャットフードの一部を保持するように構成され、猫が近付ける様々な場所に配置され得る。これによって、猫の生来の狩猟本能を利用して、猫が1日に複数回餌を取ることが可能になる。
[0012]本発明は、猫が1日分の餌を毎日食べるように、1日分のキャットフードのうちの所定の量を、毎日猫に給餌する方法も含む。この方法は、猫がこの給餌装置を見つけたときにこれを「狩猟」し、これで遊ぶことになるように、本発明に従って構成された給餌装置を、猫が利用できるようにすることを基本的に必要とし、その結果、猫がこの装置で遊ぶとき、内部空洞内に配置されたキャットフードの一部が、少なくとも1つのポートから、徐々に出て行くことができる。
[0013]本発明の方法の好ましい一態様によれば、猫が給餌装置のそれぞれを発見してそれらのそれぞれで遊び、それによってその中に収容されたフードを得ることができるように、1日分のキャットフードのうちの所定の量がそれぞれに充填された、複数の、たとえば5個の給餌装置が、猫が近付ける様々な場所に配置される。
[0014]本発明の別の態様によれば、複数の給餌装置を保持する包装が提供される。それぞれの給餌装置は、そこからドライキャットフードを分与するために、猫が使用するように構成される。それぞれの給餌装置は、長手方向軸および内部空洞の範囲を定めるアーチ形の側壁を有する、たとえば卵形、楕円形、球形、または他の三次元形の中空体である容器を含む。内部空洞はドライキャットフードで充填される。この側壁は、野生の猫の獲物を構成する生物の外見を提供する外面を有する。このアーチ形の側壁は、複数の破断可能区域、たとえばミシン目の線を含み、これらの区域のそれぞれは、開かれて、各出口ポートを側壁に形成するように構成される。この出口ポートが形成されるとき、これは内部空洞と通じ、ドライキャットフードの一部が、この出口ポートを徐々に通過できるように構成される。それぞれの給餌装置は、猫によって遊ばれるように構成されており、その結果、この給餌装置で遊ぶ猫の動作によって、キャットフードの一部が、この出口ポートから自動で徐々に分与される。
[0015]この包装の好ましい一態様は、それぞれが猫の1日分の餌の一部を保持する、十分な数の給餌装置を含み、これらは、1日分のキャットフードを、猫に共同で提供する。
[0016]いくつかの実施形態では、本発明の給餌システムは、猫用の完全な給餌システムを実現するように構成される。いくつかの実施形態では、本発明の給餌システムは、猫の1日分のフード全部を供給するように構成される。いくつかの実施形態では、本発明の給餌システムは、たとえば猫の他の給餌手段(たとえば標準的な餌皿)に取って代わるために使用され得る。いくつかの実施形態では、本発明の給餌システムは、1日のあいだ狩猟するための量が調整された複数の給餌装置を猫に提供するように構成され、したがって猫にその猫独自の給餌スケジュールを管理させることが可能になる。
[0017]本発明のいくつかの実施形態による給餌システムは、複数の給餌装置を含み、複数の給餌装置のそれぞれは、フードの一部を収容し、分与するための容器を含む。いくつかの実施形態では、それぞれの容器は、凸形に湾曲した外面と、この容器の上部に沿って配置される第1のポートおよび第2のポートであって、この第1のポートおよび第2のポートのそれぞれが容器の内部空間へのアクセスを可能にする、第1のポートおよび第2のポートと、第1のポートと第2のポートを隔て、第1のポートおよび第2のポートより上に延在するブリッジ壁とを有する。いくつかの実施形態では、それぞれの給餌装置は、柔軟性のある材料から構成される擬態カバーをさらに含み、この擬態カバーは、第1のポートおよび第2のポートを覆うことなしに、この容器の少なくとも一部を中に受けるためのポケットを含む。いくつかの実施形態では、この容器は、卵形の形状である。いくつかの実施形態では、この容器は、第1のポート、第2のポートおよびブリッジ壁を囲む、一段高くなった隆起部をさらに備える。いくつかの実施形態では、第1のポートおよび/または第2のポートは、ポートの開口の大きさを小さくし、かつ/またはそれを閉じるための制限装置(たとえばスライドドア、プラグなど)を含む。
[0018]いくつかの実施形態では、擬態カバーは、第1のポート、第2のポート、ブリッジ壁および一段高くなった隆起部を除き、実質的に容器全体の周りにぴったりとフィットする寸法および形状である。ある実施形態では、擬態カバーは、たとえばネズミ、鳥、魚などの動物の外見を有する。いくつかの実施形態では、擬態カバーは、動物の頭部の外見をまねた三次元形状を有する突起部を含む前端を含む。いくつかの実施形態では、擬態カバーは、この前端に対向する後端を含み、この後端は、容器をそこに通して受ける寸法の後部開口を有する。ある実施形態では、擬態カバーの後端は、後部開口の周りに通された引き紐をさらに含み、この引き紐は、後部開口を締めて閉じるように構成される。さらに別の実施形態では、複数の給餌装置のそれぞれは、給餌装置の位置および/または動きを伝えるように構成された追跡装置をさらに含む。
[0019]いくつかの実施形態では、本発明の給餌システムは、少なくとも1つの訓練装置をさらに含み、この訓練装置は、フードの一部を収容し、分与するための第2の容器を含む。いくつかの実施形態では、この第2の容器は、凸形に湾曲した外面を有し、かつこの第2の容器の内部空間へのアクセスを可能にする3つ以上のポートを有する。訓練装置は、卵形の形状をさらに有してもよく、いくつかの実施形態では、少なくとも3対のポートを含んでもよい。いくつかの実施形態では、これら複数の給餌装置のそれぞれの第1のポートおよび第2のポート、ならびに訓練装置のポートは、実質的に同じ大きさおよび形状(たとえば楕円形の形状)を有する。いくつかの実施形態では、訓練装置の1つまたは複数のポートは、ポートの開口の大きさを小さくし、かつ/またはそれを閉じるための制限装置(たとえばスライドドア、プラグなど)を含んでよい。いくつかの実施形態では、訓練装置には、擬態カバーが提供されない。いくつかの実施形態では、給餌システムは、5X個の給餌装置および1X個の訓練装置を含む(、Xは正の整数(たとえば、X=1、2、3、4など)である)。Xは、この給餌システムを利用する予定である猫の数と等しくてもよい。いくつかの実施形態では、給餌システムは、所定の量のフードを計量して複数の給餌装置のそれぞれおよび/または訓練装置に入れるための、少なくとも1つの計量装置をさらに備える。
[0020]本発明に従って構成された猫の給餌システムの構成要素の1つを形成する給餌装置を共に構成する、1つの例示的な中空容器および1つの例示的な擬態カバーの等角図である。 [0021]猫の1日分のドライキャットフードの一部で充填され得るように蓋が開かれた図1に示す例示的な中空容器の、わずかに拡大した等角図である。 [0022]蓋が閉じられ、擬態カバー内に挿入されて、野生の猫の獲物となる生物の外見を有する給餌装置になった後の、餌で充填された図1に示す中空容器の、わずかに拡大した等角図である。 [0023]本発明に従って組み立てられ、本発明に従って構成された別の例示的なカバーと共に使用するように構成された、代替の、好ましい例示的な中空容器を示す等角図である。 [0024]図5Aは、図4に示した好ましい例示的な中空容器の上面図である。 [0025]図5Bは、図4に示した好ましい例示的な中空容器の端面図である。 [0026]本発明に従って構成された別の例示的なカバー内に配置された、図に示した好ましい例示的な中空容器を示す等角図である。 [0027]それぞれの給餌装置が本発明の一態様に従って構成され、そこからドライキャットフードを分与するように猫が使用するように構成されている、複数の給餌装置を保持する1つの例示的な包装を示す、部分的に切り欠いた等角図である。 [0028]図7に示した例示的な給餌装置のうちの1つの、拡大等角図である。 [0029]図8の線9〜9に沿って取られた例示的な給餌装置を示す拡大断面図である。 [0030]本発明の別の実施形態による、例示的な中空容器の上正面の斜視図である。 [0031]図10Aの中空容器の下背面の斜視図である。 [0032]図10Aの中空容器の側面図である。 [0033]図10Aの中空容器の平面図である。 [0034]図10Aの中空容器の背面図である。 [0035]本発明の一実施形態による擬態カバーの中に配置された図10Aの中空容器の上正面の斜視図である。 [0036]図11Aの中空容器および擬態カバーの下背面の斜視図である。 [0037]図11Aの中空容器および擬態カバーの側面図である。 [0038]図11Aの中空容器および擬態カバーの平面図である。 [0039]本発明の実施形態による、面上で逆さにされた姿勢の、図11Aの中空容器および擬態カバーを示す図である。 本発明の実施形態による、面上で逆さにされた姿勢の、図11Aの中空容器および擬態カバーを示す図である。 本発明の実施形態による、面上で逆さにされた姿勢の、図11Aの中空容器および擬態カバーを示す図である。 本発明の実施形態による、面上で逆さにされた姿勢の、図11Aの中空容器および擬態カバーを示す図である。 [0040]本発明の一実施形態による訓練容器の上正面の斜視図である。 [0041]図13Aの訓練容器の下背面の斜視図である。 [0042]図13Aの訓練容器の側面図である。 [0043]図13Aの訓練容器の平面図である。 [0044]図13Aの訓練容器の正面図である。 [0045]図13Aの訓練容器の背面図である。 [0046]図14Aは本発明の一実施形態による計量装置の平面図である。 [0047]図14Bは図14Aの計量装置の側面図である。 [0048]図14Cは本発明の一実施形態による、面上に配置された図14Aの計量装置を示す図である。 [0049]本発明の一実施形態による複数の中空容器、訓練容器および計量装置を含むキットを示す図である。
[0050]ここで、同様の部分は同様の符号で示した図面を参照すると、本発明に従って構成された給餌装置20の例示的な実施形態が、図1に示される。この装置20は、本発明の給餌システムの一部を形成する。この給餌システムは、複数の給餌装置を含む。ある実施形態では、それぞれの給餌装置は、野生の猫が餌にするために獲物にする生物の外見を提供するように構成される。平均的な野生の猫は、自然界では1日に5回狩りをし、食事をすることが確認されている。したがって、本発明の好ましい一態様によれば、このシステムは5つの給餌装置を含み、それぞれの給餌装置が、猫の1日分のドライキャットフードの5分の1で充填される。猫がこの給餌装置を「狩猟」することになるように、給餌装置が家庭内の猫の生活環境全体にわたって配置され、好ましくは隠されることによって、猫に自然な刺激を提供する。この給餌装置の形状、すなわち、長手方向軸を中心として転動するように構成され、および、この給餌装置の外見、すなわち、餌となる動物に擬態していることによって、この給餌装置が発見されて猫がこれで遊ぶとき、給餌装置内のドライキャットフードの一部がそこから自動で徐々に分与されることになり、それによって、猫がその分与された餌を食べることが可能になる。この動作は、猫に給餌することに加えて、猫にさらなる刺激を提供する。
[0051]図1から理解され得るように、給餌装置20は、基本的に2つの構成要素、すなわち中空容器22、および擬態カバーまたは「皮」24を含む。この中空容器は、プラスチックなどの硬質で頑丈な任意の適当な材料で形成され、長手方向軸26(図2)およびアーチ形の外面28を有する、卵形、楕円形、球形、または他の三次元の形状を有する。後で説明されるように、猫がこの給餌装置で遊ぶとき、容器のアーチ形の外面によって、容器が軸26を中心として転動することが可能になる。中空であるので、容器22は、標準的な屋内で生活する猫の1日分のドライキャットフード32の一部を保持するように配置された内部空洞30(図2)を含む。平均的な屋内で生活する猫にとっての1日分のドライキャットフードは、約1.25カップである。したがって、このシステムが5つの給餌装置を使用する場合、この1.25カップのドライキャットフードが、5つの給餌装置に均等に分配されることになる。本発明の例示的な一実施形態によれば、中空容器の長さは約3.5インチ(訳注:単位換算すると8.89cm)であり、高さは約2.5インチ(訳注:単位換算すると6.35cm)である。
[0052]容器22の内部空洞30は、内部空洞の内部と通じる入口ポートを用いて充填される。この目的のために、図に示した例示的な実施形態では、中空容器は、本体部分22Aおよび蓋部分22Bを含む。本体部の上縁部は、口または開口34(図2)の形をとり、これが容器22への入口ポートとして機能する。蓋部分22Bは、蝶番36によって、本体部分22Cに連結される。これによって、蓋部分22Bが、図1に示すような閉位置から、図2に示すような開位置に枢動することが可能になる。
[0053]開位置では、内部空洞30がドライキャットフード32の一部で充填され得るように、蓋部分は開口34から上方へ枢動し、それによって内部空洞30を露出する。充填されると、蓋部分は閉位置まで下方へ枢動することができ、それによって本体部分の口を閉じて、容器内の餌を保持する。
[0054]蝶番の付いた蓋部分22Bを使用することによって、大きな開口すなわち本体部分の口を介して、中空容器を容易に充填する手段が提供されるだけでなく、大きな開口によって、必要なときに、使用者が容易に内部空洞を洗浄することも可能になる。図に示されていないが、猫がこの給餌装置で遊ぶときに蓋部分が誤って開かないように、蓋部分および本体部分は、いくつかの着脱可能な連結器、たとえばスナップフィット連結器を含んで、蓋部分を閉位置に保持することができる。
[0055]蓋部分は、猫が給餌装置で遊ぶときに容器内のドライキャットフードが通過できる、少なくとも1つの出口ポートも含む。図に示した例示的な実施形態では、少なくとも1つの出口ポートは、5つの開口またはポート38A、38B、38C、38Dおよび38Eの形をとり、ポート38Aは蓋部分の中心に位置し、他のポートは中心ポート36Aの周囲に配置される。それぞれのポートは、猫が給餌装置で遊ぶとき、容器内のドライキャットフードが、1つまたは複数のポートを通って徐々に出て行くことができるのに十分な大きさ、たとえば、0.375インチ×0.625インチ(訳注:単位換算すると0.95cm×1.59cm)である。
[0056]いくつかの実施形態では、擬態カバーまたは皮24は、野生の猫の獲物となる動物または生物、たとえば齧歯動物、鳥、魚などの外見を提供する、柔らかくしなやかな布地または他の材料で形成される。皮24は、本発明の別の実施形態に従って、任意の他の外見(たとえばサーカスまたはカーニバルのキャラクタ、アニメのキャラクタ、有名な人物またはキャラクタ、ホリデーキャラクタ(holiday character)など)を有してもよいことを理解されたい。さらに別の実施形態では、皮24は、無生物の外見、たとえばスポーツ用のボール(フットボールのボール、サッカーボール、テニスボール、野球ボールなど)または抽象的な形状を有してもよい。このように、皮24の特有の外見は、添付の図の図示された実施形態に示された動物または特定のデザインに、必ずしも限定されないことを理解されたい。図に示した例示的な実施形態では、擬態カバーは、ネズミの外見を提供する。この目的のために、擬態カバーは、擬態カバーの一方の端部に配置され、ネズミの頭部の形状をした突起部40、および擬態カバーの他方の端部に配置され、ネズミの尾部の形状をした別の突起部42を含む、毛皮のような布地であってもよい。突起部40は、ネズミの目、鼻および口を表すグラフィックを含む。擬態カバーの中心部分は、中空容器22の少なくとも一部を収容する形状および寸法の中空ポケット44(図1)の形をとり、容器がこの中に配置されるとき、この中空ポケットは、ネズミの体を構成する。ネズミの脚を表すグラフィックが、擬態カバーの中心部の外面上に提供される。中空容器が擬態カバーのポケット44内に配置されるとき、ネズミの頭部と尾部が長手方向軸26の対向する端部に位置することによって、結果として得られる給餌装置が、猫によって遊ばれるとき、その軸を中心として転動することが可能になる。さらに、ネズミの脚は、本体から外側に突出する部材ではなく、本体に描かれた単なるグラフィックであるので、これらの脚が、給餌装置が転動する動作を妨げることにはならない。
[0057]ネズミの頭部および尾部は、突起の形をとらなくてもよく、むしろ擬態カバーの外面上の絵のグラフィックであってもよいことが、この際に指摘されるべきである。さらに、擬態カバーは、必ずしもネズミの外見を提供する必要はなく、野生の猫の獲物となる任意の他の齧歯動物、鳥、魚、または他の生物の外見を提供することができる。したがって、鳥の場合には、擬態カバー22は、鳥の頭部およびくちばしの形をとる、ひとつの突起部、および鳥の尾部の形をとる別の突起部を含むことができる。あるいは、頭部、くちばし、および尾部は、擬態カバーの外面上に描かれた単なる絵の形をとってもよい。同様に、擬態カバーが魚の形をとる場合、それは魚の頭部および口の形をとった突起部および魚の尾部の形をとった突起部を含むことができる。上記のように、他の実施形態では、擬態カバーの外見は、動物のように構成される必要はなく、他の形状が使用されてもよい。
[0058]中空容器がポケット内で偏移しないようにし、中空容器をポケット内の定位置に確実に保持するために、ポケットの入口は、伸縮性縁部46の形をとる。この伸縮性縁部は、蓋部分の自由縁部と互いに隣り合う、蓋部分の外面の環状周溝48内に受けられるように配置される。このように、中空容器22が擬態カバー24のポケット44内に配置されるとき、ポケットの伸縮性縁部46は、周溝48にしっかりと係合して、中空容器を定位置に保持するようになる。このような動作によって、猫が給餌装置で遊ぶとき、擬態カバーが、出口ポート38A〜38Eのいずれも塞がないようになる。
[0059]上述のように、本発明のシステムの好ましい一実施形態は、猫の通常のドライフードで充填され、猫の普通の生活環境内の様々な場所に配置され、たとえば隠された、5個の給餌装置20を使用する。猫によっては、本発明のシステムを使ってどのように「狩猟」し、したがってどのように餌を取るか、ということに関する再訓練コースが必要になる可能性がある。この目的のため、このシステムを使用するように、猫を訓練することが可能である。具体的には、猫の通常の餌の半分を猫の餌皿に入れ、もう半分を本発明に従って構成され、猫の餌皿の近くに配置された給餌装置に入れることによって、このような訓練を行うことができる。この給餌装置は、上述のような給餌装置20の形をとってもよく、または、より簡単に餌が出てくるようにより多くの出口ポートを有する、「訓練」装置の形をとってもよい。どの場合でも、訓練方法は、猫に、この給餌装置から餌を得るように試みさせることを必要とするべきである。日々、猫がそれに慣れてくるにつれて、給餌装置に入れるキャットフードを徐々に多くし、猫の餌皿に入れるキャットフードを徐々に少なくすることができる。猫が給餌装置の使い方を習得すると、次いで、複数の給餌装置を、猫が発見するように、猫の生活環境内に隠し始めることができる。最初は、すぐに見つかる場所、たとえば猫の通常の食事場所から数フィート離れた場所に給餌装置を隠すことによってなされるのが好ましい。次の数週間にわたって徐々に、隠し場所を、発見するのがより困難な場所にすることができる。猫の訓練を強化するために、給餌装置を、冷蔵庫、洗濯機、乾燥機、暖房炉などの、機械音を生じる物の近くに設置することを避けるように試みるべきである。
[0060]当業者には理解されるように、猫が本発明の給餌装置で遊ぶとき、この装置が、装置内のドライキャットフードの一部のみを自動で分与することによって、キャットフードが徐々に吐出されることが確実となる。この動作によって猫が餌を食べるペースが落ち、その結果、猫が餌を貪るように食べなくなる―貪るように食べることは、嘔吐を誘発し得る―ので、この動作は重要である。猫が餌を貪る動作は、嘔吐を誘発し得る。
[0061]上述のような好ましいシステムは5個の給餌装置を使用するが、このシステムは、任意の数の給餌装置、ただひとつのこのような装置を含む、を使用してもよいことが、この際に指摘されるべきである。
[0062]本発明に従って構成された容器52の、別の、より好ましい例示的な実施形態を図4に示す。容器52は、上述の皮24と同様の構造の擬態カバーまたは「皮」64と共に使用されるように、すなわち、その中に配置されるように構成されて、図9に示すような給餌装置50になる。給餌装置50は、給餌装置20を参照して上述と同じ方式で使用され、上述と同じ方式で、猫が餌を取るために、猫によって遊ばれる。したがって、話を簡潔にするために、給餌装置50の使用方式は、繰り返し述べないことにする。
[0063]図4および5において最もよく理解されるように、容器52は、後端部52Aおよび前端部52Bを有する、卵形の形状である。長手方向中心軸26(図4)は、前端部52Bと後端部52Aとの間に延在する。図5Aにおいて最もよく理解されるように、後端部のほうが前端部よりも屈曲の程度が小さく、図5Bにおいて最もよく理解されるように、容器52は、概ね円形の横断面を有する。容器52は、容器22と同様の材料で形成される。容器22とは異なり、容器52は蝶番付きの蓋を含まない。その代わり、容器52は、容器の上部に配置された、比較的大きな一対の開口またはポート54Aおよび54Bを含む。それぞれのポートは楕円様の形状をしており、その寸法は幅約0.625インチ(訳注:単位換算すると1.59cm)、長さ約0.81インチ(訳注:単位換算すると2.06cm)である。ポート54Aおよび54Bは、猫のドライフードの必要量を容器に充填するための手段として機能し、猫が給餌装置50で遊ぶとき、ドライフードが通って出て行くための手段としても機能する。
[0064]ポート54Aおよび54Bは、その外周面が容器52の円形の周辺部と連続する構成物を構成する、ブリッジ壁56によって隔てられる。したがって、猫が給餌装置50で遊ぶとき、ブリッジ壁は、この装置が転動する動作を妨げない。図に示した例示的な実施形態では、ブリッジ壁の幅、すなわちポート54Aと54Bの間の間隔は、約0.31インチ(訳注:単位換算すると0.79cm)である。
[0065]丸みを帯びた隆起部58が容器52の外面から外側へ突出し、ポート54Aおよび54Bならびに中間のブリッジ壁56に取り囲まれた区域を囲む。環状の溝60が隆起部58のすぐ下に配置され、この溝60は、皮64の伸縮部と協働して、皮のポケット内に容器を保持し、ポケット内で容器が偏移しないことを確実とするように機能する。具体的には、図6から理解できるように、皮64の構造は、皮24と同様である。話を簡潔にするために、皮24と皮64の共通の特徴には同じ参照番号を与えることとし、その構造および動作の詳細は繰り返し述べないことにする。皮64は、環状の溝60内に受けられるように構成された伸縮性縁部46を有する上部開口を含む。このように、中空容器52が擬態カバー64のポケット44内に配置されるとき、ポケットの伸縮性縁部46は、溝60にしっかりと係合して、中空容器52を定位置に保持するようになる。このような動作は、猫が給餌装置50で遊ぶときに、擬態カバー64がポート54Aまたは54Bを塞ぐことを妨げる。
[0066]皮64は、1つの点で、皮24とは少し異なる。すなわち、皮64は、容器52の後部52Aを露出する背面開口66を含む。この後部は、容器の内部と通じる小さな孔68(図5)を含む。孔68は、皮が表現する獲物の一部を模す物を、着脱可能に取り付けるように構成される。したがって、図に示した例では、柔軟性のある尾部70を容器に取り付ける孔68が示され、すなわち、尾部70の近位端部が、孔68内に着脱可能に取り付けられる。他の形状の尾部も、孔を介して容器に取り付けられて、獲物の外見を変えることができる。さらに、皮が魚の外見を提供する場合、孔58を使用して、容器に魚の尾部を取り付けることができる。同様に、皮が鳥の外見を提供する場合、孔58を使用して、容器に鳥の尾部を取り付けることができる。実際には、容器がポケット内に配置され、それによって容器の前端部52Bの孔58が、皮の開口した前端部によって露出するように、容器はその前端部52Bに開口58を有し、皮64はその前端に開口を有するようになることが考慮される。この場合、皮64が模す獲物の頭部を模す物を、着脱可能に容器に取り付けることができる。さらに、容器は、その前端部および後端部に孔68を含んでもよく、それは前端部および後端部に開口を有する皮と共に使用されて、容器52の前端部および後端部に、頭部および尾部を模した物をそれぞれ取り付ける。孔68が、尾部を模した物を取り付ける働きをするか、それとも頭部を模した物を取り付ける働きをするかは重要ではない。重要なのは、孔68が容器52に取り付ける頭部または尾部を模した物が、猫の飼い主によって容易に取り外され得るようになされることである。この要素、および容器が皮のポケット自体から容易に取り外され得るという要素によって、猫の飼い主が必要なときにこの給餌装置を分解して、様々な構成部品を洗浄することが可能になる。洗浄された後、給餌装置は再び組み立てられ、猫が再び使うために、再度充填されることが可能である。
[0067]それぞれの給餌装置の構造は、図1〜6に示した例示的な実施形態と異なってもよいことを、当業者なら理解されたい。たとえば、この中空容器は、蝶番付きの蓋を含まないように、図4の実施形態のように構成されてもよいが、中空容器が充填される単一の大きな開口または穴のみを使用するように、この実施形態とは異なるように構成されてもよい。このような代替実施形態では、餌が通って導入される開口または穴は、充填を容易にし、必要なときに中空容器の内部が洗浄され得るのに十分な大きさでなければならない。このような場合では、擬態カバーおよび/または中空容器は、この容器がカバーのポケット内にあるとき、大きな開口が擬態カバーの一部で塞がれてドライキャットフードがそこを通って出て行くのを防ぐ一方で、ドライキャットフードがこの装置の1つまたは複数の出口ポートを徐々に通過できるように組み立てられ、または構成されるべきである。
[0068]本発明のシステムの商業上の実施形態は、複数の中空容器および複数の擬態カバーまたは皮のキットの形をとってもよい。皮は、好ましくは交換可能であり、同じ動物の外見または異なる動物の外見を提供することができる。さらに、皮は全て同じ色でもよく、異なる色でもよい。さらに、猫にさらなる刺激を提供するための、キットの皮の代わりとなる異なる皮を別売することができる。
[0069]ここで図7を参照すると、本発明に従って構成された包装システム120の例示的な一実施形態が示される。このシステムは、複数の給餌装置124を保持する包装122を基本的に含み、それぞれの給餌装置は本発明に従って構成される。包装122は任意の適当な構造、たとえば紙、板紙、段ボール、またはプラスチック製の典型的な箱にすることができる。前に指摘したように、平均的な野生の猫は、自然界では1日に5回狩りをし、食事をする。したがって、本発明の好ましい一態様によれば、包装システム120は少なくとも5個の給餌装置124を含み、それぞれの給餌装置は、猫の1日分のドライキャットフードの5分の1で充填される。図4に示す例示的な実施形態では、包装122は25個の給餌装置を含み、それぞれの給餌装置は猫の1日分のキャットフードの5分の1を収容する。したがって、包装122は、猫に5日間給餌するのに十分な給餌装置124を提供する。
[0070]前述の構成は単に例示的なものであり、その結果、包装122は、猫に1日分のキャットフードを提供するのに必要なだけの給餌装置124を含むように構成され得ることに留意されたい。このように、キャットフードの製造者は、猫の飼い主が使用するために、本発明の包装システムのような包装システムにその製品を包装することができ、その結果、その猫の飼い主は、猫が毎日1日分のキャットフードを与えられることを確信できる。
[0071]それぞれの給餌装置124は、アーチ形の側壁128が周りに延在する長手方向中心軸126を有する中空容器または本体の形をとることが好ましい。この中空容器は、卵形であれ、球形であれ、円筒などであれ、任意の適当な形状にすることができる。例示的な実施形態では、装置124は、長手方向中心軸の周りに延在する、アーチ形、たとえば円形の側壁128を有する円筒形の容器、ならびに一対の平面の端壁130および132の形をとる。図9から理解され得るように、この側壁および端壁は、ドライキャットフード134が配置された容器内の、中空の内部空洞の範囲を共に定める。
[0072]この給餌装置124は、任意の適当な材料、たとえば紙、段ボール、板紙、プラスチック、またはそれらの任意の組合せで形成され得る。側壁128は、少なくとも1つ、好ましくは複数の破断可能区域136を含む。それぞれの破断可能区域は、猫に給餌する人に開かれて、この給餌装置が猫に使用されるときにドライキャットフード134が通過できる出口ポートを形成するように構成される。それぞれの破断可能区域は、様々に形成され得る。たとえば、図に示すように、それぞれの区域136は、ミシン目の線138によって側壁に形成され、それぞれの線が、各破断可能区域の範囲を定める。したがって、当業者には理解されるように、人がこの区域のそれぞれに圧力を加えることによってミシン目が破れることになり、それによって、この区域のそれぞれに開口を提供する。形成されたこれらの開口は、給餌装置124のための出口ポートとして機能して、キャットフード134がそこから出て行くことを可能にする。
[0073]図7および8から理解され得るように、それぞれの給餌装置124は、野生の猫の獲物となる動物または生物、たとえば齧歯動物、鳥、魚などの視覚的外見を提供する。その目的のために、この装置の側壁128の外面に、所望の動物または生物を模したグラフィックを印刷することができる。別法として、所望の動物または生物を模したグラフィックが描いてある、印刷されたスリーブまたは帯を、給餌装置の側壁に巻き付けることができる。実際には、任意の手段を使って、野生の猫の獲物を構成する所望の動物または生物の外見を、側壁の外面に提供することができる。さらに、外見をより良くするために、この側壁に特有の質感をつけてもよい。たとえば、この側壁は、毛皮を再現するスリーブ状のカバーを含んでもよい。
[0074]図に示した例示的な実施形態では、それぞれの給餌装置124の側壁128の外面に、ネズミの外見を提供するグラフィック140が印刷される。このグラフィックは、単に例示的なものである。すなわち、それぞれの給餌装置124は、いくつかの異なる動物または生物の外見を提供することができる。実際には、包装122内に保持された複数の給餌装置124は、2つ以上の動物または生物の外見を提供することができる。たとえば、包装122内の給餌装置124のいくつかは齧歯動物の外見を提供し、この包装内の他の給餌装置は鳥の外見を提供し、この包装内のさらに他の給餌装置は魚の外見を提供することができるなどである。側壁128に提供されるこれらのグラフィックおよび装飾は、動物または生物を模したグラフィックに限定される必要はなく、たとえば皮24に関して上で説明されたものなどの他の所望のデザインまたは模様が、本発明の他の実施形態に従って使用されてもよいことを理解されたい。
[0075]それぞれの給餌装置の側壁128がアーチ形(たとえば、図に示した例示的な装置124では円形)である構成によって、給餌装置が、側壁によって係合される任意の面上で転動することが可能になる。したがって、給餌装置124が、猫が給餌される家の床上に配置され、装置の側壁128が床と係合するとき、猫がこの装置で遊び始めると、この装置は、その中心軸126を中心に転動し始めることになる。この動作は、内部空洞内のドライキャットフードが、猫が食べるために出口ポート136から出てくるように、この給餌装置を最終的に方向づけることになる。出口ポートの数、大きさ、形状および位置は、猫の1日分のドライキャットフードのうちの所望の量を、この給餌装置から自動で分与することを容易にするように選択され得る。
[0076]屋内で生活する平均的な猫にとっての、標準的な1日分のドライキャットフードは、約1.25カップである。したがって、このシステムが5個の給餌装置124を使用する場合、1.25カップのドライキャットフードが、5個の給餌装置に均等に分配されることになる。本発明の例示的な一実施形態によれば、それぞれの給餌装置124の長さは約3.5インチ(訳注:単位換算すると8.89cm)であり、直径は約2インチ(訳注:単位換算すると5.08cm)である。
[0077]図に示した給餌装置124の実施形態では、それぞれの装置の側壁126に、2つの破断可能区域136が存在する。これらの破断可能区域のそれぞれは、楕円形で、大きさは約0.375インチ×0.625インチ(訳注:単位換算すると0.95cm×1.59cm)である。これらの形状、大きさ、およびその構成は、単に例示的なものである。このように、それぞれの給餌装置は、任意の形状および大きさの、1つまたは複数の破断可能区域を含むことができる。さらに、これらの区域のそれぞれは、側壁128の、任意の所望の位置に配置され得る。2つ以上の出口ポートが提供される場合、この出口は、任意の種類の配列で配置されてもよい。どの場合でも、それぞれの出口ポートは、猫がこの給餌装置で遊ぶとき、給餌装置内のドライキャットフードが出口ポートを通って徐々に出て行くことができるのに十分な大きさおよび形状であることが好ましい。
[0078]上述のように、本発明のシステムの好ましい実施形態は、猫の通常のドライフードが充填され、猫の普通の生活環境の中の様々な場所に配置され、たとえば隠された、5個の給餌装置124を使用する。猫によっては、本発明のシステムを使ってどのように「狩猟」し、したがってどのように餌を取るか、ということに関する再訓練コースが必要になる可能性がある。この目的のため、このシステムを使用するように、猫を訓練することが可能である。具体的には、猫の通常の餌の半分を猫の餌皿に入れ、もう半分を本発明に従って構成され、猫の餌皿の近くに配置された給餌装置に入れることによって、このような訓練を行うことができる。この給餌装置は、上述のような給餌装置124の形をとってもよく、またはより簡単に餌が出てくるようにより多くの出口ポートを有する、「訓練」装置の形をとってもよい。
[0079]どの場合でも、訓練方法は、この給餌装置から餌を得るよう猫に試みさせることを必要とするべきである。日々、猫がそれに慣れてくるにつれて、給餌装置に入れるキャットフードを徐々に多くし、猫の餌皿に入れるキャットフードを徐々に少なくすることができる。猫が給餌装置の使い方を習得すると、次いで、複数の給餌装置を、猫が発見するように、猫の生活環境に隠し始めることができる。最初は、すぐに見つかる場所、たとえば猫の通常の食事場所から数フィート離れた場所に給餌装置を隠すことによってなされるのが好ましい。次の数週間にわたって徐々に、隠し場所を、発見するのがより困難な場所にすることができる。猫の訓練を強化するために、給餌装置を、冷蔵庫、洗濯機、乾燥機、暖房炉などの、機械音を生じる物の近くに設置することを避けるように試みるべきである。
[0080]当業者には理解されるように、猫が本発明の給餌装置で遊ぶとき、この装置が、装置内のドライキャットフードの一部のみを自動で分与することによって、キャットフードが徐々に吐出されることが確実となる。この動作によって猫が餌を食べるペースが落ち、その結果、猫が餌を貪るように食べなくなる―貪るように食べることは、嘔吐を誘発し得る―ので、この動作は重要である。
[0081]上述のような好ましいシステムは、1日当たり5個の給餌装置を使用するが、このシステムは、任意の数の給餌装置、ただひとつのこのような装置を含む、を、1日当たりに使用してもよい。さらに、それぞれの給餌装置の構造は、図7および8に示した例示的な実施形態と異なってもよい。たとえば、それぞれの給餌装置は、図1〜3に示した給餌装置20、図6の給餌装置50、またはこれらの任意の給餌装置の変形形態のように構成されてもよい。
[0082]図10A〜10Eは、本発明のさらに別の実施形態による給餌装置に使用され得る、別の中空容器152を示す。いくつかの実施形態では、容器152は、図4〜5Bに示された容器52に関して説明されたものと同様の、ある特徴を有することができる。いくつかの実施形態では、容器152は、凸形に湾曲した外面を有する。いくつかの実施形態では、容器152は、後端部152Aおよび前端部152Bを有する概ね卵形の形状を含む。長手方向中心軸X(図10C、10D)は、前端部152Bと後端部152Aの間に延在する。図10Dにおいて最もよく理解されるように、いくつかの実施形態では、後端部152Aのほうが前端部152Bよりも屈曲の程度が小さく、図10Eにおいて最もよく理解されるように、容器152は、概ね円形の横断面を有する。一実施形態では、容器152は、概ね卵形である。いくつかの実施形態では、容器152は、上述の容器22および52の材料と同様の材料で形成されてもよい。いくつかの実施形態では、容器152は、たとえば成形され得る剛性のプラスチック材料から構成される。いくつかの実施形態では、容器152は、フード用グレード(食品用、食器用等級の)で食洗機対応の剛性プラスチックから作られる。他の実施形態では、容器152は、弾性材料、たとえばシリコーンゴムや他のエラストマで作られてもよい。いくつかのこのような実施形態では、容器152は、使用中に弾むように構成され得る。いくつかの実施形態では、容器152は、互いに固定(たとえばスナップフィット、粘着、溶接など)される、別個に成形された2つ以上の構成要素から作られてもよい。いくつかの実施形態では、容器152の外側面は、ロゴ、色、模様、または他のグラフィックでも装飾され得る。いくつかの実施形態では、容器152は、長さが約80mm〜約90mm、幅が約40mm〜約45mm、高さが約45mm〜約50mmでもよい。
[0083]容器52と同様に、いくつかの実施形態では、容器152は、蝶番付きの蓋を含まない。いくつかの実施形態では、容器152は、容器152の内部空間へのアクセスを可能にする1つまたは複数のポートを含む。いくつかの実施形態では、容器152は、容器152の上部に配置され、容器152がそれを通してキャットフードの一部で充填され得る、1対の開口またはポート154Aおよび154Bを含む。容器152がキャットフード(たとえばキブル(kibbles:「粗く挽かれた粒状のペットフード、特に乾燥したペレット状のフード」を指す))で充填された後、このキャットフードは、容器52の構成と同様に、給餌装置が猫によって使用されるとき、ポート154Aおよび154Bを通って容器152から出て行くことができる。いくつかの実施形態では、キャットフードは、ポート154Aおよび154Bを通ってのみ、容器152に入って行く/出て行くことが可能になる。ポート154Aおよび154Bは、それぞれ楕円状のまたは楕円の形状を有してもよく、いくつかの実施形態によれば、互いに同じ大きさおよび形状でもよい。他の実施形態では、それぞれのポート154Aおよび154Bは、同様でない大きさおよび/または形状でもよい。ポート154Aおよび154Bの大きさおよび形状は、キャットフードペレットが通過できるように選択されるとよい。いくつかの実施形態では、それぞれのポート154Aおよび154Bは、約12mm〜16mmである第1の寸法(たとえば幅)および約20mm〜約25mmである第2の寸法(たとえば長さ)を有する、楕円形の形状である。一実施形態では、それぞれのポート154Aおよび154Bは、幅約0.625インチ(訳注:単位換算すると1.59cm)、長さ約0.81インチ(訳注:単位換算すると2.06cm)の寸法を有する。他の実施形態に従って、ドライキャットフードペレットが通過できるのに適した他の大きさおよび形状が、ポート154Aおよび154Bに使用され得ることを理解されたい。容器152には、ある実施形態ではただ単一のポートが提供されてもよく、3つ以上のポートが提供されてもよいことも理解されたい。いくつかの実施形態では、容器152は、図示された実施形態に示されるように、少なくとも2つのポートを有する。いくつかの実施形態では、容器152の内部には、フードが容器152から出て行きにくくするように構成された、バッフルおよび/または他の物理的障害物が提供されてもよい。いくつかの実施形態では、容器152の内部にバッフルおよび/または他の障害物を含むことによってフードを容器152から取り出すのをより困難にすることにより、猫が、フードを得るために一層努力しなければならないことになるので、猫に追加的な刺激を与えることができる。さらに別の実施形態では、1つまたは複数のポート154A、154Bには、フードが容器152から出て行きにくくするために、ポート開口の大きさを変更する、またはポートを閉じるための装置が提供され得る。たとえば、いくつかの実施形態では、1つまたは複数のポート154A、154Bは、ポートの開口の大きさを小さくし、かつ/またはそれを閉じることができるスライドドア、着脱可能プラグ、または他の調節可能な仕切りを含んでもよい。
[0084]ある実施形態では、容器152は、後端部152Aに配置される後部開口168を任意選択で含んでもよい。後部開口168は、概ね円形の形状でもよく、ポート154Aとポート154Bのいずれよりも小さくてもよい。いくつかの実施形態では、後部開口168は、直径がたとえば約5mm〜約7mmでもよい。いくつかの実施形態では、後部開口168は、キャットフードペレットの全体が後部開口168を通過できないような大きさでもよい。容器52と連結する上述の小さい孔68と同様に、いくつかの実施形態では、後部開口168は、追加的な構成要素、たとえば動物の尾部を模す装置を取り付けるために使用されてもよい。いくつかの実施形態では、後部開口168は、容器152が洗浄されるとき、容器152の内部から液体を抜くことにさらに役立ち得る。
[0085]いくつかの実施形態では、ポート154Aおよび154Bは、ポート154Aおよび154Bから離れて外側に向かって延在する、一段高くなったブリッジ壁156によって隔てられる。いくつかの実施形態では、ブリッジ壁156は、ポート154Aおよび154Bから約7mm〜約10mm離れて延在する。図10Eにおいて最もよく示されるように、いくつかの実施形態では、ブリッジ壁156は、容器152底部の湾曲した周辺部の延長線上になくてもよい、湾曲した外面を有してもよい。いくつかの実施形態では、以下でより詳細に説明されるように、ブリッジ壁156は、容器152が使用中に面上に逆さにされたとき、容器152の一部と面の間に隙間を提供するように構成される。いくつかの実施形態では、この隙間により、ポート154A、154Bの片方または両方が面で塞がれることが防止されて、使用中、キャットフードペレットが容器152から出て行くことが容易になる。いくつかの実施形態では、ブリッジ壁156により、容器152が、使用中、逆さにされた姿勢で前後に揺れることが可能になる。別の実施形態では、丸みを帯びた隆起部158が容器152の外面から外側へ突出し、ポート154Aおよび154Bならびに中間のブリッジ壁156に取り囲まれた区域を囲む。いくつかの実施形態では、環状の溝160が、隆起部158のすぐ下に配置される。いくつかの実施形態では、ブリッジ壁156は、隆起部158を越えて延在する。
[0086]ここで図11A〜11Dを参照すると、いくつかの実施形態では、容器152には、容器152の一部を覆ってフィットするように構成された、着脱可能な擬態カバー164が提供される。いくつかの実施形態では、容器152は、擬態カバー164と共に給餌装置150を構成する。いくつかの実施形態では、擬態カバー164は、先に説明された擬態カバー24および64と同様に構成されてもよい。いくつかの実施形態では、擬態カバー164は、柔らかくしなやかな布地または他の同様の材料で形成される。いくつかの実施形態では、擬態カバー164は、洗浄を容易にするために、洗濯機で洗える布地から作られることが好ましい。いくつかの実施形態では、擬態カバー164は、野生の猫の獲物を構成する動物または生物、たとえば齧歯動物、鳥、魚などの外見を模すように構成される。図11A〜11Dに示される非限定的な例示的な実施形態では、擬態カバー164は、ネズミの外見を提供する。いくつかの実施形態では、擬態カバー164は、擬態カバー164が模している動物または生物の頭部の形状をした前端に配置される、突起部162を含む。図示された実施形態に示されるように、突起部162は、ネズミの頭部に似るように形作られる。いくつかの実施形態では、突起部162は、たとえば耳162Aや他の顔のパーツ(たとえば目、ひげ、歯など)で飾られて、動物または生物の頭部にさらに似せられてもよい。いくつかの実施形態では、耳162Aおよび/または他の飾りは、擬態カバー164の他の部分と同じ材料から作られても、異なる材料から作られてもよく、視覚的なコントラストを提供するために異なる配色にされてもよい。いくつかの実施形態では、突起部162は、突起部162の三次元形状を保つことを助け、使用中に猫が突起部162を安全に噛むことを可能にする、柔らかく、かつ/または弾性の材料で充填されてもよい。上述の皮24と同様に、擬態カバー164は、本発明の別の実施形態に従って、任意の他の外見(たとえばサーカスまたはカーニバルのキャラクタ、アニメのキャラクタ、有名な人物またはキャラクタ、ホリデーキャラクタなど)を有してもよいことを理解されたい。さらに別の実施形態では、擬態カバー164は、無生物の外見、たとえばスポーツ用のボール(フットボールのボール、サッカーボール、テニスボール、野球ボールなど)または抽象的な形状を有してもよい。このように、擬態カバー164の特有の外見は、添付の図の図示された実施形態に示された動物または特定のデザインに、必ずしも限定されないことを理解されたい。
[0087]擬態カバー164の中心部分は、容器152の少なくとも一部を中に受け、それを収容する形状および寸法の、中空ポケットの形をとる。いくつかの実施形態では、擬態カバー164は、ポート154Aおよび154B、ブリッジ壁156、隆起部158、ならびに後部開口168を除き、容器152の大半または全体の周りにしっかりとフィットするような寸法にされ、かつそのように構成される。いくつかの実施形態では、擬態カバー164は、ブリッジ壁156および隆起部158が通って擬態カバー164の外側に延在することができる、上部開口を含む。この上部開口は、隆起部158にはまる寸法の縁部146で縁取られ、少なくとも部分的には、容器152の溝160にフィットすることができる。いくつかの実施形態では、容器152が擬態カバー164のポケット内に配置されるとき、縁部146は、容器152の溝160にしっかりと係合して、容器152が擬態カバー164に対して相対的に著しく偏移するのを防止することになる。いくつかの実施形態では、隆起部158は、擬態カバー164がポート154Aおよび154B上にずれ動いて、キャットフードペレットが容器152から出て行くのを妨げることになるのを防止するように構成される。いくつかの実施形態では、縁部146は、容器152の周りでしっかりとフィットするのをさらに助けるための伸縮性バンドを含むことができる。別の実施形態では、縁部146は、視覚的なコントラストを提供するように擬態カバー164の他の部分とは異なる色にされることができる。
[0088]いくつかの実施形態では、擬態カバー164は、突起部162が、使用中、容器152の前端部152Bの近くに配置されるように、容器152の周りにフィットするように構成される。いくつかの実施形態では、擬態カバー164は、突起部162に対向する後端に、開口166をさらに含む。いくつかの実施形態では、開口166は、容器152の後部開口168へのアクセスを可能にする。いくつかの実施形態では、容器152は、開口166を通じて擬態カバー164に挿入され、かつ/またはそこから取り外され得る。いくつかの実施形態では、開口166は、開口166の周りに通された引き紐170を使用して、締めて閉じられてもよい。ある実施形態では、開口166が締めて閉じられた後、引き紐170の片方または両方の端部が、擬態カバー164の後端から延在して、動物の尾部をまねることができる。引き紐170は、任意の適当な弾性のコード、糸、ロープなどでもよい。別個の尾部(たとえば尾部70)が容器152の後部開口168に取り付けられる他の実施形態では、この尾部は、擬態カバー164の開口166を通って延在してもよい。
[0089]別の実施形態では、擬態カバー164は、上部開口に対向する擬態カバー164の底部を覆う、底部継当て164Aを含んでもよい。底部継当て164Aは、たとえばロゴ、色、模様、または他のグラフィックで装飾されてもよい。いくつかの実施形態では、底部継当て164Aは、底部擬態カバー164に追加的な耐久性を与えることも可能である。いくつかの実施形態では、底部継当て164A、縁部146、耳162A、および/または引き紐170は第1の色を有するが、一方擬態カバー164Aの他の部分は第2の異なる色を有して、視覚的なコントラストを提供することができる。擬態カバー164が動物に似せられるものである他の実施形態では、擬態カバー164は、まねられている動物を模すことに役立つ、追加的なグラフィック、模様、またはデザインも有してもよい。たとえば、いくつかの実施形態に従って、動物の脚、ひれ、翼、毛、鱗、羽などを表すグラフィックまたは模様が、擬態カバー164に含まれてもよい。
[0090]容器152および擬態カバー164を備える給餌装置150は、上述の給餌装置20および50に関して説明されたのと同じやり方で使用されて、猫にフードおよび刺激を与えることができる。いくつかの実施形態では、1つまたは複数の給餌装置150は、それぞれ猫の1日分のフード量の一部で充填されて、猫の生活環境全体にわたって配置、または隠される。いくつかの実施形態では、たとえば5つの給餌装置150が、それぞれの給餌装置150が猫の1日分のフード量の5分の1で充填された状態で分散され得る。猫は、給餌装置150を「狩猟」することになり、それによって猫に自然な刺激が与えられる。餌となる動物(たとえば齧歯動物、鳥、魚など)に擬態することにより、猫は、実際に餌となる動物の場合と同様に、たとえば給餌装置150をその足(paw:人間の「足」と異なり「前足」を含む)でたたく、給餌装置150を持ち上げる、給餌装置150を噛むなど、給餌装置150とふれあうように刺激され得る。給餌装置150の形状により、給餌装置150が少なくとも部分的にはその長手方向軸を中心として転動するように構成され、給餌装置内のキャットフードの一部がポート154Aおよび/または154Bを通って給餌装置150から徐々に分与されて、それによって猫が分与されたフードを食べることが可能になる。たとえば、猫が給餌装置150とふれあう間に、給餌装置150が逆さにされると、キャットフードは、重力により、ポート154Aおよび/または154Bを通って、容器152から転がり出ることができる。別の実施形態では、給餌装置150は、使用中、面に対して弾むように構成され得る。
[0091]図12A〜12Dは、面Sに対して逆さにされた様々な姿勢の給餌装置150を示し、この面Sは、給餌装置150が配置される床または他の面を表し得る。これらの図では、耳162Aは図が見えやすいように省略されている。いくつかの実施形態では、給餌装置150は、逆さにされるとき、面Sと接触するブリッジ壁156により、面S上で前後に揺れ(図12A、12B)、かつ/または左右に転動する(図12C、12D)ことができる。いくつかの実施形態では、このような動きが、フードを給餌装置150から分与することに役立ち得る。この動きは、給餌装置150が逆さにされるときにその一部も面Sに接触し得る隆起部158によって、制限もされ得る。これらの図示された実施形態においてより詳しく理解され得るように、給餌装置150は、逆さにされるとき、ブリッジ壁156が面Sと給餌装置150の間に多少の隙間を提供するように構成される。この隙間により、ポート154Aおよび/またはポート154Bが面Sによって塞がれることが防止される;そうでない場合は、フードがポート154Aおよび/または154Bから出て行くことが制限される可能性がある。
[0092]別の実施形態では、擬態カバー164および/または容器152は、使用者が給餌装置150の動きの位置を特定し、追跡し、かつ/または検出できるようにする、追跡装置が提供され得る。いくつかの実施形態では、たとえば、この追跡装置は、擬態カバー164の突起部162の中に配置されてもよい。この追跡装置は、擬態カバー164または容器152から着脱可能でも、取外しできないように取り付けられてもよい。この追跡装置は、いくつかの実施形態では、使用者の電話、コンピュータ、または他の電子装置に信号または情報を送って、給餌装置150の位置および/または動きを示すように構成され得る。いくつかの実施形態では、この追跡装置は、たとえばGPS装置を含んでもよい。いくつかの実施形態では、この追跡装置は、モーションセンサを含んでもよい。別の実施形態では、この追跡装置は、ブルートゥースや他の無線通信技術を含んでもよい。いくつかの実施形態では、給餌装置150の動きを追跡できることにより、たとえば猫が給餌装置150とふれあったかどうか、および猫がいつ給餌装置150とふれあったか、ならびに給餌装置150が再度充填されたり取り替えられたりする必要があるかどうかを、使用者が判断するのを助けることができる。たとえば、給餌装置150がいかなる位置または動きの変化も示さない場合、それは給餌装置150が猫に見つけられておらず、したがってまだ再度充填される/取り替えられる必要はないことを意味する可能性がある。動きがないことは、給餌装置150がうまく隠されすぎて猫がその位置を特定できず、したがって、使用者は猫が発見するどこか他の場所に給餌装置150を配置することを考えるべきであるということも示唆している可能性がある。給餌装置150の位置を特定できることは、たとえば猫が給餌装置をその元の位置から遠くに運んだ場合にも役立ち得る。
[0093]ある実施形態による給餌システムは、猫が本発明の給餌装置とふれあうように訓練することに使用され得る、別個の訓練装置も含んでもよい。図13A〜13Fは、いくつかの実施形態による訓練装置200を示す。いくつかの実施形態では、訓練装置200は、後端部202Aおよび前端部202Bを備える、概ね卵形の形状の中空容器である。いくつかの実施形態では、訓練装置200は、凸形に湾曲した外面を含み、面上で転動するように構成される。いくつかの実施形態では、訓練装置200の大きさおよび卵形の形状は、容器152の大きさおよび形状と同様である。いくつかの実施形態では、後端部202Aのほうが前端部202Bよりも屈曲の程度が小さく、訓練装置200は、概ね円形の横断面を有する。一実施形態では、訓練装置200は、概ね卵形である。いくつかの実施形態では、この円形の横断面は、訓練装置200がその長手方向軸を中心として転動することができるように構成される。さらに、訓練装置200は、容器152と同じ材料(たとえば剛性のプラスチック)から作られ得る。いくつかの実施形態では、訓練装置200は、弾性材料、たとえばシリコーンゴムや他のエラストマで作られてもよい。いくつかのこのような実施形態では、訓練装置200は、使用中に弾むように構成され得る。
[0094]訓練装置200は、給餌装置150と同様に、キャットフード、具体的にはドライキャットフードペレットで充填され、猫がそれとふれあうと、フードを分与するように構成される。しかし、給餌装置150とは異なり、いくつかの実施形態では、訓練装置200は、給餌装置150よりも容易にキャットフードを分与するように構成される。いくつかの実施形態では、訓練装置200は、容器152よりも多くのポートを含む。たとえば、図示された実施形態では、訓練装置200は、少なくとも6つのポート204A、204B、206A、206B、208A、208Bを含むことができ、これらのポートは、訓練装置200の異なる部分に沿って、対になって配置されるように構成され得る。他の実施形態に従って、6つより少ないポート、または6つより多いポートが含まれてもよいことを理解されたい。いくつかの実施形態では、訓練装置200は、訓練装置200の上部に沿って配置された2つのポート204A、204Bを含む。いくつかの実施形態では、訓練装置200は、第1の面に沿った2つのポート206A、206Bおよび第2の面に沿った2つのポート208A、208Bをさらに含む。ポート206A、206Bは、それぞれポート208A、208Bの正反対にあってもよい。いくつかの実施形態では、訓練装置200の底部は、いかなるポートも含まない。いくつかの実施形態では、ポート204A、204B、206A、206B、208A、208Bのそれぞれは、同様の大きさで楕円形の形状でもよい。いくつかの実施形態では、ポート204A、204B、206A、206B、208A、208Bは、容器152のポート154Aおよび/または154Bと同様の大きさおよび形状でもよい。他の実施形態では、ポート204A、204B、206A、206B、208A、208Bは、異なる大きさおよび形状でもよい。給餌装置150よりも多くのポートを有することにより、いくつかの実施形態における訓練装置200は、転動されるとき、より容易にフードを分与することになる。さらに、給餌装置150の容器152とは異なり、訓練装置200は、いくつかの実施形態によると、一段高くなったブリッジ壁または隆起部を含まない。さらに、いくつかの実施形態における訓練装置は、擬態カバーと共に使用されるものではない。これらの特徴を訓練装置200からなくすことにより、訓練装置200は、猫によってより容易に転動されて、フードを分与するように構成される。いくつかの実施形態では、訓練装置200の内部には、フードを訓練装置200から出て行きにくくするように構成された、バッフルおよび/または他の物理的障害物が提供されてもよい。いくつかの実施形態では、訓練装置200の内部にこれらのバッフルおよび/または他の障害物を含むことによって訓練装置200からフードを取り出すのをより困難にすることにより、猫は、フードを得るために一層努力しなければならないことになるので、猫に追加的な刺激を与えることができる。さらに別の実施形態では、1つまたは複数のポート204A、204B、206A、206B、208A、208Bには、フードが訓練装置200から出て行きにくくするために、ポート開口の大きさを変更する、またはポートを閉じるための装置が提供され得る。たとえば、いくつかの実施形態では、1つまたは複数のポート204A、204B、206A、206B、208A、208Bは、ポートの開口の大きさを小さくし、かつ/またはそれを閉じることができる、スライドドア、着脱可能プラグ、または他の調節可能な仕切りを含むことができる。
[0095]本発明の一方法によれば、訓練装置200は、使用時に、キャットフードの一部、たとえば猫の1日分のフード量の5分の1で充填され得る。次いで、このフードが充填された訓練装置200は、猫に直接与えられても、猫の生活環境内のどこかに隠されて、猫によって発見されてもよい。猫が訓練装置200とふれあう(たとえば、訓練装置200を転動させ、持ち上げ、揺さぶり、ひっくり返し、弾ませる)とき、訓練装置200に収容されるフードは、ポート204A、204B、206A、206B、208A、208Bを通って分与される。訓練装置200のほうがポートの数が多いので、フードは、給餌装置150よりも容易に分与されることになる。これにより、猫がより早く、より容易に褒美を手に入れることができ、このことは、(たとえば標準的な餌皿とは対照的に)このような装置から餌を食べる猫の行動を強化することに役立つ。いくつかの実施形態では、猫の1日分のフード量の一部(たとえば5分の1)は訓練装置200を使用して提供されるが、残りの量(たとえば5分の4)は、従来のやり方(たとえば餌皿による給餌)で提供されてもよい。この給餌ルーチンは、猫がフードを訓練装置200から取り出すことに十分に慣れるまで、毎日繰り返され得る。その後、訓練装置は、給餌装置(たとえば給餌装置20、50または150)に取って代わられてもよいが、これらの給餌装置のほうが、ポートが少ないので、訓練装置200よりもフードを分与することが困難である。最終的に、猫は、その1日分のフード量全部を、給餌装置を使用して得ることができる可能性がある。たとえば、いくつかの実施形態では、猫の1日分のフードの総量が、猫の生活環境全体にわたって分散された複数の給餌装置(たとえば、5つの給餌装置150)に分配され得る。次いで、猫は、これらの複数の給餌装置のそれぞれを1日中狩猟して、その1日分のフードの総量を得なければならない。したがって、いくつかの実施形態では、複数の給餌装置(たとえば5つの給餌装置150)および訓練装置200を含む本発明の給餌システムは、1日中狩猟するための量が調整された複数の給餌装置を提供し、猫にその猫独自の給餌スケジュールを管理させることを可能にして、猫用の完全な給餌システムを提供することができる。
[0096]いくつかの実施形態では、本発明による給餌システムは、給餌装置150および/または訓練装置200にフードを適切に分配することを助けるための計量装置をさらに含んでもよい。図14A〜14Cは、本発明の一実施形態による計量装置300の一例を示す。この実施形態では、計量装置300は、一般にくぼみ部302およびくぼみ部302から延在する柄部308を有する、計量スプーンまたは計量カップとして構成され得る。いくつかの実施形態では、くぼみ部302は、所定の容積を有し、たとえば、猫の1日分のフード量の5分の1を収容するように構成され得る。一実施形態では、くぼみ部302は、テーブルスプーン約1.6杯のフードを収容するように構成される。計量装置300は、他の実施形態に従って、より小さい、またはより大きい容積を有してもよいことを理解されたい。いくつかの実施形態では、くぼみ部302は、くぼみ部302の側部から延在する注ぎ口304をさらに含んでもよい。いくつかの実施形態では、注ぎ口304は、くぼみ部302から、柄部308の長手方向軸に対して垂直な方向に延在してもよい。いくつかの実施形態では、注ぎ口304は、具体的にはフードをくぼみ部302から容器152のポート154Aおよび/または154B、あるいは訓練装置200のポート204A、204B、206A、206B、208A、208Bに運ぶような寸法にされ、かつそのように構成され得る。さらに別の実施形態では、くぼみ部302は、平らな底306を含んでもよい。いくつかの実施形態では、平らな底306は、計量装置300を、転倒することなく平坦な面S2上に置くことを可能にするように構成される。いくつかの実施形態では、平らな底306は、平らな底306と端部308Aの両方が、図14Cに示されるように面S上に載ることができるように、具体的には柄部308の端部308Aと同一平面上にあるように角度を付けられてもよい。
[0097]いくつかの実施形態では、本明細書で説明される構成要素のいずれかの2つ以上は、キットとして提供され得る。図15は、本発明の一実施形態による一キットを示す。この実施形態では、このキットは、複数の給餌装置150および少なくとも1つの訓練装置200を含む。いくつかの実施形態では、キットは、少なくとも1つの計量装置300をさらに含んでもよい。いくつかの実施形態では、キットは、5つの給餌装置150、1つの訓練装置200および1つの計量装置300を含む。他の実施形態では、キットは、5X個の給餌装置150およびX個の訓練装置200を含んでもよく、ここでXは正の整数であり、たとえば、このキットが対応するようになされた猫の数と等しくてもよい(たとえばX=1、2、3、4、5、6など)。さらに別の実施形態では、キットは、5Xの給餌装置150、X個の訓練装置200およびX個の計量装置300を含んでもよい。それぞれの給餌装置150は、容器152および擬態カバー164を含む。いくつかの実施形態では、キットは、キットに収容されるそれぞれの給餌装置150について、別個の追跡装置も含んでもよい。いくつかの実施形態では、キットに含まれる容器152および擬態カバー164のそれぞれは、同じでもよい。他の実施形態では、単一のキットが、異なる擬態カバー164、たとえば異なる色をつけられた擬態カバー164や異なる餌となる動物(たとえばネズミ、魚、鳥など)、キャラクタ、または他の形状をまねる擬態カバー164を含んでもよい。いくつかの実施形態では、キットの全ての構成要素は、単一の包装または箱400に包装されてもよい。キットは、手順説明のパンフレット、ブックレットまたは小冊子(図示せず)も含んでもよく、これは本発明に従った任意の1つまたは複数の使用方法を記載する。別法として、この手順説明は、箱400に印刷されてもよい。
[0098]上記のように、いくつかの実施形態では、本発明のある給餌システムおよびキットは、猫用の完全な給餌システムを実現するように構成される。いくつかの実施形態では、本発明の給餌システムおよびキットは、猫の1日分のフード全部を供給するように構成される。いくつかの実施形態では、たとえば、本発明の給餌システムまたはキットは、猫の他の給餌手段、たとえば標準的な餌皿に取って代わるように使用されても、猫におやつを吐出するための装置(おそらく寸法はより小さい)として使用されてもよい。いくつかの実施形態では、本発明の給餌システムおよびキットは、1日中狩猟するための、量が調整された複数の給餌装置を猫に提供するように構成され、したがって猫にその猫独自の給餌スケジュールを管理させることが可能になる。
[0099]少なくとも5つの給餌装置150、訓練装置200および計量装置300を備える、本発明によるキットまたは給餌システムを使用して猫を訓練する方法の一例は、以下のステップを含む。
1.猫の1日分のドライフード(キブル)を計量して分ける。1日分のフードの一部(たとえば、計量装置300を使用した2杯分のフード)を計量して猫の普通の餌皿に分け、より少ない量のフード(たとえば、計量装置300を使用した1杯分)を訓練装置200に加える。訓練装置200を餌皿の隣に配置する。2、3個のドライフードを訓練装置200の周りの床に配置する。猫が訓練装置200を空にできた場合、1日の間にもう2〜3回、それをフードで再度充填する。1日分の量のうちで残ったフード全ては、訓練装置200または普通の餌皿に入れられてもよい。猫が訓練装置200のフードを空にすることに失敗した場合は、訓練装置を転倒させることによって、フードが床に吐出されることを猫に示す。おやつ(たとえばカツオのフレーク)も、猫に訓練装置200を使用するよう促すために、ドライフードと共に訓練装置200に加えられてもよい。この過程を2〜3日、または猫が無理なく訓練装置200から給餌されるまで繰り返す。
2.猫の1日分のドライフードを計量して分ける。2、3個のフードを普通の餌皿に配置する。フードの一部を訓練装置200に配置する。フードの残りを、擬態カバー164なしの、少なくとも5つの容器152に分ける。猫に、これらの5つの容器152からフードを取り出す時間を与える。猫がこれらの容器152を1日で空にしていなかった場合は、容器152を転倒させることによって、フードが床に吐出されることを猫に示す。猫が、どのようにこれらの容器152を空にするのか理解するまで、毎日これらの容器152を再度充填し、取り替える。これは数日または数週間かかる場合がある。猫が、日々十分な量を食べていない場合は、不足分を補うために、追加的なフードが普通の餌皿または訓練装置200に与えられてもよい。
3.擬態カバー164を有する少なくとも5つの容器152を使用することを除き、上記のステップ2を繰り返す。猫が、どのように給餌装置150を空にするのか理解するまで、毎日繰り返す。
4.猫の1日分のドライフードを、少なくとも5つの給餌装置150に分配する。給餌装置150を猫の生活環境内の様々な位置に配置し、猫にそれらを狩猟させる。毎日、給餌装置150を再度充填し、隠す。
[00100]本明細書に記載された実施形態は、特に猫に給餌するのに役立つシステム、キットおよび方法を説明するものであるが、本発明のシステム、キットおよび方法は、必ずしもこの使い方に限定されない。本発明のいくつかの実施形態は、他の動物およびペット、たとえば犬、齧歯動物、フェレット、鳥、動物園の動物などに給餌することにも使用され得る。それに応じて、本明細書に記載された構成要素は、他の大きさで製造され、したがって他の動物およびペットに対応し得る。
[00101]本明細書に添付される特許請求の範囲によって定められる本発明の精神および範囲を逸脱することなく、様々な変更、置換、および訂正が本明細書に加えられ得ることを理解されたい。特定の実施形態に帰属する、本明細書で特定される個々の要素は、本発明の他の実施形態に含まれ得ることも明らかであろう。さらに、本出願の範囲は、本明細書に記載されたプロセス、機械、生産物および組成物、手段、方法ならびにステップの、特定の実施形態に限定されるものではない。当業者は本明細書の開示から容易に理解するであろうように、本明細書に記載された対応する実施形態と実質的に同じ機能を果たす、または実質的に同じ結果を得るプロセス、機械、生産物、組成物、手段、方法またはステップが、本発明に従って利用されてもよい。

Claims (17)

  1. 猫の給餌システムであって、
    複数の給餌装置を備え、前記複数の給餌装置それぞれが、
    キャットフードの一部を収容し、分与するための容器であって、凸形に湾曲した外面と、前記容器の上部に沿って配置される第1のポートおよび第2のポートであって、前記第1のポートおよび前記第2のポートのそれぞれが前記容器の内部空間へのアクセスを可能にする、第1のポートおよび第2のポートと、前記第1のポートと前記第2のポートを隔て、前記第1のポートおよび前記第2のポートより上に延在するブリッジ壁とを備える、容器、ならびに
    柔軟性のある材料から構成され、前記第1のポートおよび前記第2のポートを覆うことなしに、前記容器の少なくとも一部を中に受けるためのポケットを含む擬態カバー
    を含む、猫の給餌システム。
  2. 前記容器が卵形の形状を有する、請求項1に記載の猫の給餌システム。
  3. 前記容器が、前記第1のポート、前記第2のポートおよび前記ブリッジ壁を囲む一段高くなった隆起部をさらに備える、請求項1に記載の猫の給餌システム。
  4. 前記擬態カバーが、前記第1のポート、前記第2のポート、前記ブリッジ壁および前記一段高くなった隆起部を除き、実質的に前記容器全体の周りにぴったりとフィットする寸法および形状にされている、請求項3に記載の猫の給餌システム。
  5. 前記擬態カバーが、動物の頭部の外見をまねる三次元形状を有する突起部を含む前端を含む、請求項1に記載の猫の給餌システム。
  6. 前記擬態カバーが、前記前端に対向する後端を含み、前記後端が、前記容器をそこに通して受ける寸法にされている後部開口を有する、請求項5に記載の猫の給餌システム。
  7. 前記擬態カバーの前記後端が、前記後部開口の周りに通された引き紐をさらに含み、前記引き紐が、前記後部開口を締めて閉じるように構成される、請求項6に記載の猫の給餌システム。
  8. 前記複数の給餌装置のそれぞれが、前記給餌装置の位置および/または動きを伝えるように構成された追跡装置をさらに含む、請求項1に記載の猫の給餌システム。
  9. 少なくとも1つの訓練装置をさらに備え、前記訓練装置が、キャットフードの一部を収容し、分与するための第2の容器を備え、前記第2の容器が、凸形に湾曲した外面を備え、かつ前記第2の容器の内部空間へのアクセスを可能にする3つ以上のポートを有する、請求項1に記載の猫の給餌システム。
  10. 前記訓練装置が、卵形の形状を有する、請求項9に記載の猫の給餌システム。
  11. 前記訓練装置の前記第2の容器が、少なくとも3対のポートを含む、請求項9に記載の猫の給餌システム。
  12. 前記複数の給餌装置のそれぞれの前記第1のポートおよび前記第2のポート、ならびに前記訓練装置の前記ポートが、実質的に同じ大きさおよび形状を有する、請求項9に記載の猫の給餌システム。
  13. 前記ポートの前記形状が、楕円形の形状である、請求項12に記載の猫の給餌システム。
  14. 5X個の給餌装置および1X個の訓練装置を含み、Xが正の整数である、請求項9に記載の猫の給餌システム。
  15. 所定の量のキャットフードを計量して前記複数の給餌装置のそれぞれおよび/または前記訓練装置に入れるための少なくとも1つの計量装置をさらに備える、請求項9に記載の猫の給餌システム。
  16. 前記第1のポートおよび/または前記第2のポートが、前記ポートの前記大きさを小さくし、かつ/またはそれを閉じるための制限装置を含む、請求項1に記載の猫の給餌システム。
  17. 前記制限装置が、スライドドアを備える、請求項16に記載の猫の給餌システム。
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