JP3084861U - ペット用給餌器 - Google Patents

ペット用給餌器

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JP3084861U JP2001006268U JP2001006268U JP3084861U JP 3084861 U JP3084861 U JP 3084861U JP 2001006268 U JP2001006268 U JP 2001006268U JP 2001006268 U JP2001006268 U JP 2001006268U JP 3084861 U JP3084861 U JP 3084861U
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 飼い主が不在でも所定の時間ごとに自動的に
餌の供給ができ、かつペットが食べやすい容器形状にす
ると共に、省電力型のペット用給餌器を提供する。 【解決手段】 1回ごとの分量の餌が入るトレイ3a,
3b,3c,3dを配置し、1台の冷却機4によって餌
の入った全てのトレイを個別に冷却する。タイマ設定パ
ネル5で設定された時間が来ると、トレイ(たとえば、
3d)の蓋3d’を開けると共に、蓋の開いたトレイ3
dへの冷却を停止する。朝・昼・晩などの所定の餌時を
タイマ設定パネル5によって設定しておく。これによっ
て、所定の時間になると、トレイの蓋が開き、ペットは
新鮮な餌を食べることができる。なお、各トレイ3a,
3b,3c,3dは、お椀型を成してテーブル2に搭載
されている。また、自動給餌及び冷却制御は、図示しな
い制御システムによって行われる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、犬や猫などのペットに餌を与えるためのペット用給餌器に関するも のであり、より詳細には、所定の時間ごとにペットに自動的に餌を与えることが できるペット用給餌器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般家庭で犬や猫などのペットを飼育している場合、所定の時間ごとに餌を与 えなければならないため、旅行などで家族全員が留守にすることはなかなかでき ない。やむを得ず家族全員が留守をする場合は、高い料金を払ってペットホテル などに預けなければならない。そこで、このような問題を解決するために、実開 平6−79249号公報などにペット用自動食事供給器の技術が報告されている 。この技術によれば、ペットの飼い主が旅行などで外出するとき、複数の部分に セパレートされた回転型の円筒容器の各々の区分容器に餌を盛っておく。そして 、所定の時間になると円筒容器が回転して一つの区分容器が開栓部に位置する。
【0003】 さらに、円筒容器が回転する毎に、予め録音しておいた飼い主の声が餌時を知 らせるので、ペットは開栓部から一つの区分容器に盛られた餌を食べることがで きる。さらには、外出中の飼い主は、回転容器の正常動作を電話などによって確 認することができる。また、円筒容器の内部は冷蔵庫になっているので、開栓部 に位置した区分容器以外の各区分容器は冷蔵庫によって冷やされている。したが って、現在餌を与えている区分容器以外の区分容器に盛ってある餌が腐敗するこ とはない。このようにして、餌時がくると区分容器が1ステップずつ歩進してペ ットに餌を与えることができる。したがって、飼い主が数日間留守をしても、所 定の餌時ごとにペットに新鮮な餌を与えることができる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、実開平6−79249号公報などの技術においては、円筒容器 の内部全体を冷蔵庫として冷却しているため、ペットに餌を与える毎に円筒容器 内の餌の量は減って行くが、冷却容積は変わらない。したがって、ペット用自動 食事供給器が作動中は、飼い主が留守の間、円筒容器内の餌の量が減っても、一 定の電力で冷蔵庫を運転して冷却を行っているため、無駄な電力を消費している ことになる。また、上記公報の技術の場合は、ペットは円筒容器の中に首を突っ 込んで餌を食べなければならないので、餌が食べづらく、また、ペットが複数の 場合には対応が困難である。また、構造的に、飼い主は後始末が面倒である。
【0005】 本考案は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、餌の量 に見合った冷却容積で餌を冷却することによって消費電力を節約すると共に、ペ ットが餌を食べやすいようにして飼い主の後始末が軽減できるようなペット用給 餌器を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本考案のペット用給餌器は、所定の時間ごとに ペットに自動的に餌を与えることができるペット用給餌器において、餌を収納す ることができる複数の蓋つき餌入れ容器(以下、トレイという)と、複数のトレ イを個別に冷却する冷却機と、所定の時間ごとに、複数のトレイより、任意の1 個ずつのトレイを選択して蓋の開放を指示すると共に、蓋の開放されたトレイの 冷却の停止を指示する制御手段とを備えることを特徴とする。
【0007】 また、本考案のペット用給餌器は、複数のトレイが、それぞれ、蓋が閉じられ た状態を保持することのできるロック機構を備え、制御手段が、所定の時間ごと に、複数のトレイより任意の1個ずつのトレイを選択して、ロック機構を解除さ せることによって蓋を開放させることを特徴とする。
【0008】 また、本考案のペット用給餌器は、複数のトレイが、それぞれ、蓋が開放され た状態を保持するための開放保持機構を備えることを特徴とする。
【0009】 また、本考案のペット用給餌器は、複数のトレイが、それぞれ、冷却機から供 給される冷却液を流入/流出させる配管路に電磁弁を備え、制御手段が、所定の 時間ごとに、蓋の開放されたトレイの電磁弁を閉じて冷却を停止させることを特 徴とする。
【0010】 また、本考案のペット用給餌器は、制御手段が、複数のトレイより任意のトレ イを選択設定し、かつ、所定の時間を設定するためのタイマ設定パネルを備え、 このタイマ設定パネルから入力された設定によって、複数のトレイより特定のト レイが選択されて、設定された時間に蓋が開放されると共に冷却が停止されるこ とを特徴とする。
【0011】 また、本考案のペット用給餌器においては、複数のトレイは、それぞれ、餌を 収納する器部分の断面形状が半円形または半楕円形状になっていることを特徴と する。
【0012】 また、本考案のペット用給餌器は、複数のトレイを搭載するテーブルを備え、 このテーブルは、円形、楕円形、半円形、半楕円形または長方形の何れかである ことを特徴とする。
【0013】 また、本考案のペット用給餌器は、複数のトレイのうち何れか1個のトレイの 蓋が開放されたとき、所定の音を発することを特徴とする。
【0014】
【考案の実施の形態】
以下、図面を用いて、本考案におけるペット用給餌器について幾つかの実施の 形態を説明する。本考案のペット用給餌器は、1食ごとの分量の餌が入るトレイ を複数個配置し、1台の冷却機(コンプレッサ)によって餌の入った全てのトレ イを冷却する。そして、所定の時間が来ると所定のトレイの蓋を開けると共に、 蓋の開いたトレイへの冷却を停止する。所定の時間としては、一日1回、朝・晩 、朝・昼・晩等の餌時がタイマによって設定される。さらに、所定の時間ごとに 所定のトレイの蓋を開け、および蓋が開いたトレイの冷却を止める動作は、全て 、マイコンの制御によって行われる。
【0015】 第1の実施の形態 先ず、図面を用いて、第1の実施の形態におけるペット用給餌器について説明 する。図1は、本考案の第1の実施の形態におけるペット用給餌器の外観斜視図 である。同図において、ペット用給餌器1は、円形のテーブル2の円周に沿って 、ほぼ等間隔で蓋つき餌入れ容器(以下、トレイという)3a,3b,3c,3 d…が配置されている。このテーブル2は、円形のみでなく楕円形にすることも できる。また、テーブル2の中央部付近には冷却機(コンプレッサ)4が置かれ ており、この冷却機4によって蓋の閉じたトレイ3a,3b,3c…を冷却して いる。すなわち、図1では、トレイ3dの蓋3d’が開いた状態になっており、 このトレイ3dは、冷却機4からの冷却が止められ、かつ、ペットがトレイ内の 餌を食べることができる状態になっている。また、冷却機4の上面にはタイマ設 定パネル5が設けられていて、このタイマ設定パネル5によってどのトレイの蓋 をいつ開けるかを設定する。
【0016】 図2は、図1のA−A断面図である。図2に示すように、トレイ3a,3d( および図示されていない全てのトレイ)は、形状が半円形または半楕円形になっ ており、テーブル2に搭載されている。 なお、トレイの形状はこれらの形状に限られず、直方体、立方体等でもよい。さ らに、トレイ3中に餌置き皿を置いて、ペットが食事をした後にそれを取り出し て洗えるようにしてもよい。また、トレイ3dの蓋3d’が閉じた状態では、フ ック6の先端がトレイ3dの下部トレイ3d’’側のフック受け13にロックさ れ、ロック機構が構成されている。さらに、トレイ3の蓋3d’と下部トレイ3 d’’とは熱的に密閉されるように形成される。したがって、蓋3d’が閉じた 状態では、外力を加えても蓋3d’は開かないようになっていると共に、トレイ 3dの内部の熱は漏れないようになっている。
【0017】 タイマ設定パネル5によって設定された時間になると、フック6の先端のロッ ク機構が、トレイ3dの下部トレイ3d’’側のフック受け13から外される。 すると、蓋3d’の蝶番側のバネ機構14、つまり蓋の開放保持機構によって、 蓋3d’が図2に示すように開放された状態で保持される。これによって、ペッ トはトレイ3d内の餌を自由に食べることができる。なお、トレイ3aおよび図 2では図示されない他の全てのトレイについても同様な構成になっている。
【0018】 また、トレイ3a,3d(および図示されていない全てのトレイ)は、冷却機 4から送り管7および戻り管8によって配管されている。トレイ3aと送り管7 および戻り管8との接続部にはそれぞれ電磁弁9aが設けられ、トレイ3dと送 り管7と戻り管8との接続部にはそれぞれ電磁弁9dが設けられている。さらに 、蓋3a’が閉じているトレイ3a(および蓋の閉じている全てのトレイ)と送 り管7および戻り管8が接続されている部分の電磁弁9aは全て開かれている。 一方、タイマ設定パネル5によって設定された時間になって蓋3d’が開放され ると、トレイ3dと送り管7および戻り管8が接続されている部分の電磁弁9d は閉じられる。
【0019】 これによって、蓋3a’が閉じているトレイ3a(および蓋の閉じている全て のトレイ)は、冷却機4から冷却液が送り管7を介して供給されるので、トレイ 3aの内部が冷却される。そして、トレイ3を冷却した後の冷却液は、戻り管8 より冷却機4に回収される。これによって、蓋3a’の閉じているトレイ3a( 及び図示されていない蓋が閉じている全てのトレイ)内の餌は腐ることはない。 一方、蓋3d’の開いているトレイ3dの電磁弁9dは閉じられているので、冷 却機4からの冷却液はトレイ3dに供給されることはない。したがって、冷却機 4のコンプレッサは、トレイ3dを冷却しない分だけ冷却負荷が軽減されるので 、その分だけ消費電力が軽減される。
【0020】 図3は、本考案のペット用給餌器において、冷却機とトレイが接続された配管 系統図である。図3において、冷却機4から各トレイ3a,3b,3c,3d, 3eへは、送り管7と戻り管8とが配管されている。また、各トレイ3a,3b ,3c,3d,3eと送り管7および戻り管8の接続部分には、それぞれ、電磁 弁9a,9b,9c,9d,9eが設けられている。ここで、餌が盛られ、蓋の 閉じているトレイ3a,3b,3c,3d,3eの冷却液出入り口の電磁弁9a ,9b,9c,9dは開かれているので、均等に冷却液が供給されてトレイ3を 冷却する。
【0021】 今、タイマ設定パネル5によって、たとえば、ある日の朝7時にトレイ3aの 蓋が開くように設定すると、その時刻になるとトレイ3aの蓋が開くと共に、電 磁弁9aが閉じられる。これによって、ペットは朝7時にトレイ3a内の新鮮な 餌を食べることができると共に、冷却機4からトレイ3aへは冷却液が供給され なくなるので冷却が停止され、冷却機4の消費電力はその分だけ少なくなる。ま た、飼い主によって再設定が行われるまでは、一度蓋が開いたトレイ3aの蓋は 開いたままとなっており、かつ、電磁弁9aは閉じられたままになっている。
【0022】 また、タイマ設定パネル5によって予め設定された昼12時になると、トレイ 3bの蓋が開くと共に、電磁弁9bが閉じられる。これによって、ペットは昼1 2時にトレイ3b内の新鮮な餌を食べることができると共に、冷却機4からトレ イ3bへは冷却液は供給されなくなるので、冷却機4の消費電力はその分だけ少 なくなる。同様にして、タイマ設定パネル5によって予め設定された夜18時に なると、トレイ3cの蓋が開くと共に、電磁弁9cが閉じられる。これによって 、ペットは夜18時にトレイ3c内の新鮮な餌を食べることができると共に、冷 却機4からトレイ3cへは冷却液は供給されなくなるので、冷却機4の消費電力 はその分だけ少なくなる。
【0023】 このようにして、トレイの蓋が閉まっている場合には、設定した時間ごとにト レイの蓋が順次開いて、ペットに新鮮な餌を与えることができると共に、空にな ったトレイの冷却は行われなくなるので、冷却機の消費電力はその分だけ軽減さ れて行く。つまり、冷却機4は、餌が盛られているトレイだけ冷却を行っている ので、環境にやさしい省電力型のペット用給餌器を実現することができる。なお 、室温が低いときなどには、冷却機4の動作のみを停止させておき、設定した時 間ごとにトレイの蓋が順次開いて、ペットに餌を与えるようにしてもよい。
【0024】 図4は、本考案のペット用給餌器における制御システムのブロック図である。 この制御システム(つまり、制御手段)は、システム全体の制御を行うためにマ イコンなどを搭載したコントローラ1と、たとえば、冷却機4の上部表面に搭載 され、飼い主がペット用給餌器の動作設定を行うためのタイマ設定パネル5と、 このタイマ設定パネル5で設定された時間になるとコントローラ11に対して指 令信号を送るタイマ12とによって構成されている。さらに、コントローラ11 から冷却機4およびトレイ3へは、各種の動作開始および動作解除を行うための 信号が送信されるように構成されている。
【0025】 つまり、コントローラ11から冷却機4へは、冷却機4をスタート/ストップ させるための制御信号が送信され、コントローラ11からトレイ3と送り管7お よび戻り管8との接続部に設置された電磁弁9へは、電磁弁9を開閉するための 電磁弁開閉信号が送信される。また、トレイ3の蓋3’に取り付けられたフック 6が、トレイ3の下部トレイ3’’側のフック受け13から外れるように制御す るフック解除信号が、コントローラ11からトレイ3へ送信される。なお、図3 に示す全ての電磁弁9a,9b,9c,9d,9eへ、電磁弁開閉信号が送信さ れ、また、全てのトレイ3a,3b,3c,3d,3eへフック解除信号が送信 されるようになっている。
【0026】 図5は、タイマ設定パネル5の詳細図である。このタイマ設定パネル5には、 トレイのトレイ番号を選択するための選択ボタン21と、設定日時等を入力する 入力ボタン22と、入力された設定日時を確定するための確定ボタン23と、必 要に応じて入力ボタン22で入力された日時を確認するための確認ボタン24と を備えている。したがって、これらの各ボタンの設定操作によって、図5に示す ように、トレイのトレイ番号が『第1トレイ』、設定日時が『○○月○○日○曜 日○○時○○分』、というように設定されて表示される。
【0027】 図4の制御システムの系統ブロック図と、図5のタイマ設定パネルの詳細図と 、図3の配管系統図とを用いて、各トレイにおける蓋開放の設定動作を具体的に 説明する。先ず、タイマ設定パネル5の選択ボタン21によって、第1トレイ( たとえば、図3のトレイ3a)を選択する。次に、入力ボタン22によって『1 0(月)』を入力し、確定ボタン23によって確定する。すると、『○○日』が フリッカするので、入力ボタン22によって『20(日)』を入力し、確定ボタ ン23によって確定する。さらに、入力ボタン22によって、フリッカしている 場所『○曜日』のところへ『土(曜日)』を入力し、確定ボタン23によって確 定する。このようにして、入力ボタン22→確定ボタン23→次項目のフリッカ →入力ボタン22→確定ボタン23…を繰り返して行き、たとえば、第1トレイ (トレイ3a)の設定日時を『10月20日土曜日7時00分』というように設 定する。
【0028】 次に、タイマ設定パネル5の選択ボタン21によって第2トレイ(たとえば、 図3のトレイ3b)を選択する。さらに、入力ボタン22を押すと『10(月) 』がフリッカするので、そのまま確定ボタン23によって確定する。このように して、『土(曜日)』までのフリッカは、そのままのデータを確定ボタン23に よって確定する。そして、『○○時』のフリッカに移行したら、『12(時)』 を設定し、『○○分』のフリッカに移行したら、『00(分)』を設定する。こ れによって、第2トレイ(トレイ3b)の設定日時を『10月20日土曜日12 時00分』というように設定する。以下、同様にして、必要とするトレイの分だ け、トレイ番号と共に対応する日時を設定する。もちろん、設定日が変われば日 付も変更して設定することを忘れないようにする。
【0029】 設定パネル5を上述のように設定してき、図4の制御システムのコントローラ 11の起動ボタン15を押すと、コントローラ11から冷却機4へ、スタート制 御信号が送信されて、冷却機4のコンプレッサが動作を開始する。このとき、コ ントローラ11から、蓋の閉じている全てのトレイに対応する電磁弁9に対して 電磁弁開信号が送信される。これによって、図3の配管系統図に示すように、冷 却機4から蓋の閉じているトレイ3a,3b,3c,3d,3eへ冷却液が供給 され、それぞれ餌が盛られているトレイ3a,3b,3c,3d,3eは冷却さ れる。
【0030】 そして、設定パネル5によって設定された『10月20日土曜日7時00分』 になると、タイマ12が作動してコントローラ11に起動信号を送信する。する と、コントローラ11は、第1トレイ(たとえば、図3のトレイ3a)に対して フック解除信号を送信する。すると、第1トレイのフックが解除されて、蓋の蝶 番部分に設けられたバネ機構14(開放保持機構)によって蓋が開放される。さ らに、コントローラ11は、第1トレイに対応する送り管7および戻り管8の電 磁弁9aに電磁弁閉信号を送信するので、電磁弁9aが閉じられて、第1トレイ の冷却は停止される。これによって、冷却機4のコンプレッサの冷却負荷は第1 トレイの分だけ軽くなるので、その分だけ冷却機4の消費電力は軽減される。な お、犬や猫などのペットは、7時に蓋の開いた第1トレイの中の餌を食べること ができるのはもちろんである。
【0031】 次に、設定パネル5によって設定された『10月20日土曜日12時00分』 になると、タイマ12が作動してコントローラ11に時間信号を送信する。する と、コントローラ11は、第2トレイ(たとえば、図3のトレイ3b)に対して フック解除信号を送信する。これによって、第2トレイのフックが解除されて、 蓋の蝶番部分に設けられたバネ機構14によって蓋が開放される。さらに、コン トローラ11は、第2トレイに取り付けられた送り管7および戻り管8の電磁弁 9bに電磁弁閉信号を送信するので、電磁弁9bが閉じられて第2トレイの冷却 は停止する。これによって、冷却機4のコンプレッサの冷却負荷は第1トレイと 第2トレイの合計分だけ軽くなるので、その分だけ冷却機4の消費電力は軽減さ れる。なお、犬や猫などのペットは、12時に蓋の開いた第2トレイの中の餌を 食べることができるのはもちろんである。
【0032】 このようにして、タイマ設定パネル5に設定された時間になると、コントロー ラ11は、該当するトレイの蓋を開けると共に、そのトレイに対応する電磁弁を 閉じる。したがって、犬や猫などのペットは、飼い主が留守であっても定められ た時間がくるとトレイに盛られた餌を食べることができる。さらに、一度蓋が開 いて空になったトレイは冷却が止められるので、冷却機4のコンプレッサは実際 に餌が盛られているトレイだけを冷却することになり、冷却機4の使用電力は無 駄がなくなる。これによって、省エネルギー化に対応したペット用給餌器を実現 することができる。なお、図4の制御システムにおいて、コントローラ11の停 止ボタン16を押せば、コントローラ11から冷却機4へ動作停止の制御信号が 送信されて、冷却機4が停止すると共に、ペット用給餌器の全ての動作が停止す る。
【0033】 図6は、本考案におけるペット用給餌器の動作の流れを示すフローチャートで ある。したがって、このフローチャートを用いて、本考案におけるペット用給餌 器全体の動作の流れを整理して説明する。先ず、タイマ設定パネル上でタイマ設 定を希望するトレイのタイマを設定する(ステップS2)。そして、希望するタ イマのタイマ設定は全て完了したか否かを判定し(ステップS3)、全てのトレ イについて「月日時分」のタイマ設定が完了していない場合には、(ステップS3 でNoの場合)、次のトレイについてもタイマ設定を行う。全てのトレイのタイ マ設定が完了した時には(ステップS3でYesの場合)、タイマが設定された全 てのトレイの蓋を閉めたか否かを判定する(ステップS4)。
【0034】 ここで、全てのトレイの蓋が閉められていない場合には、ステップS4に戻っ て蓋が閉められるのを持つ。ここで、蓋が閉められていない場合には警告等を出 してもよい。このようにして、希望する全てのトレイのタイマ設定が完了し、そ のタイマ設定に対応するトレイの蓋が閉められた時には(ステップS4でYes の場合)、冷却機のコンプレッサはタイマが設定されトレイの蓋が閉められた全 てのトレイの冷却を開始する(ステップS5)。
【0035】 そして、タイマ設定時間になったら、設定されたトレイの蓋を開ける(ステッ プS6)。さらに、設定されたトレイの電磁弁9(電磁弁)を閉める(ステップ S7)。これによって、蓋の開けられたトレイの冷却が停止すると共に、ペット はそのトレイ内の餌を食べることができる。このようにして、全てのトレイの蓋 が開けられたか否かを判定する(ステップS8)。そして、全てのトレイの蓋が 開けられるまで(ステップS8でNoの場合)、タイマ設定ごとのトレイのにつ いて蓋開けを繰り返す(ステップS6に戻る)。ここで、全てのトレイの蓋が開 けられたら(ステップS8でYesの場合)、冷却機の電源を切ってペット用給 餌器の動作を停止する(ステップS9)。
【0036】 第2の実施の形態 次に、本考案のペット用給餌器の第2の実施の形態について説明する。図7は 、本考案の第2の実施の形態におけるペット用給餌器の外観斜視図である。図1 に示す第1の実施の形態では、円形のテーブルに各トレイと冷却機を配置したが 、第2の実施の形態では、テーブル31の形状を長方形にしてトレイ3a,3b ,3c,3dと冷却機4を配置する。つまり、図7のようにテーブル31を長方 形にすれば、部屋の隅にペット用給餌器を置くことができるので省スペース化が 図れる。なお、冷却用の送り管や戻り管の配管および制御システムの構成は第1 の実施の形態と全く同じであるので、これらの説明は省略する。
【0037】 第3の実施の形態 図8は、本考案の第3の実施の形態におけるペット用給餌器の外観斜視図であ る。第3の実施の形態の場合は、テーブル41の形状を半円形にして、部屋の隅 にペット用給餌器を置くことができるようにすると共に、部屋の隅での収まり具 合を良くして、人がテーブルの角でつまずかないようにしている。なお、テーブ ルの形状は、半円形のみでなく半楕円形にしてもよい。
【0038】 なお、第1の実施の形態から第3の実施の形態に共通することは、トレイの形 状をお椀型にしてテーブルに搭載することによって、犬や猫などのペットが餌を 食べやすいようにしている。トレイをこのような椀型の形状にすることによって 、ペットが餌を食べるときに、トレイ内の餌が残らないようにすることができる し、餌を周囲にこぼさないようにすることもできる。したがって、ペットの飼い 主は、掃除などの後始末の手間を簡単にすることができる。
【0039】 以上述べた実施の形態は本考案を説明するための一例であり、本考案は、上記 の実施の形態に限定されるものではなく、考案の要旨の範囲で種々の変形が可能 である。たとえば、さらに多くのトレイを配置する場合には、テーブルを大きく すると部屋のスペースをとるので、ペットが食べやすい程度にテーブルを2段構 えにして上下段にそれぞれトレイを配置しても良い。さらに、所定の時間がきて 蓋が開く度にペットに知らせるような声や音を発するような仕組みを設けても良 い。また、円形のテーブルの場合は、回転機構を設けて、蓋の開いたトレイが部 屋の壁から離れた位置に来るようにし、常に餌を食べやすいような状態になるよ うに構成してもよい。
【0040】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案のペット用給餌器によれば、1回ごとの分量の餌 が入るトレイが、テーブル上に複数個に搭載されて配置されている。また、1台 の冷却機のコンプレッサによって、餌の入った全てのトレイが冷却されので、各 トレイ内の餌は常に鮮度が保たれている。そして、所定の時間が来る度に、トレ イの蓋が自動的に開くと共に、蓋の開いたトレイの冷却も自動的に停止する。所 定の時間としては、朝・昼・晩、朝・昼、一日1回等の餌時をタイマによって任 意に設定することができる。
【0041】 したがって、本考案のペット用給餌器によれば、飼い主が数日間留守をしても 、犬や猫などのペットは、餌時ごとに、ドライフーズであっても、水分を含む餌 であっても、トレイに盛られている新鮮な餌を食べることができる。また、これ らのトレイは、お椀型になっていて、かつテーブルに搭載されているので、ペッ トが食べやすい給餌器の形になっている。したがって、ペットが餌を食べるとき に周囲があまり汚れないので、飼い主の後片付けの手間を少なくすることができ る。
【0042】 つまり、本考案のペット用給餌器によれば、トレイは個別に冷却されると共に 、一度蓋が開けられるとトレイは、冷却機からの冷却液の供給が止められて冷却 が停止するので、その分だけ冷却機の冷却負荷が軽くなる。すなわち、冷却機は 、餌が盛られていて蓋が閉じているトレイのみを冷却しているので、無駄な電力 を消費することなく、必要最小限の電力によって効率的にトレイの冷却を行うこ とができる。したがって、本考案によって、省エネルギー型のペット用給餌器を 実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の第1の実施の形態におけるペット用
給餌器の外観斜視図である。
【図2】 図1のA−A断面図である。
【図3】 本考案のペット用給餌器において、冷却機と
トレイが接続された配管系統図である。
【図4】 本考案のペット用給餌器における制御システ
ムのブロック図である。
【図5】 タイマ設定パネルの詳細図である。
【図6】 本考案におけるペット用給餌器の動作の流れ
を示すフローチャートである。
【図7】 本考案の第2の実施の形態におけるペット用
給餌器の外観斜視図である。
【図8】 本考案の第3の実施の形態におけるペット用
給餌器の外観斜視図である。
【符号の説明】
1…ペット用給餌器、2,31,41…テーブル、3,
3a,3b,3c,3d,3e…トレイ、3’,3
a’,3b’,3c’,3d’…蓋、3’’,3
a’’,3b’’,3c’’,3d’’…下部トレイ、
4…冷却機(コンプレッサ)、5…タイマ設定パネル、
6…フック、7…送り管、8…戻り管、9,9a,9
b,9c,9d,9e…電磁弁、11…コントローラ、
12…タイマ、13…フック受け、14…バネ機構、1
5…起動ボタン、16…停止ボタン、21…選択ボタ
ン、22…入力ボタン、23…確定ボタン、24…確認
ボタン

Claims (8)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の時間ごとにペットに自動的に餌を
    与えることができるペット用給餌器において、 餌を収納することができる複数の蓋つき餌入れ容器(以
    下、トレイという)と、 前記複数のトレイを個別に冷却する冷却機と、 所定の時間ごとに、各トレイの蓋を順次開放するように
    指示すると共に、蓋が開放されたトレイの冷却を停止す
    るように指示する制御手段とを備えることを特徴とする
    ペット用給餌器。
  2. 【請求項2】 前記複数のトレイは、それぞれ、蓋が閉
    じられた状態を保持することのできるロック機構を備
    え、 前記制御手段からの前記ロック機構を解除させる指示に
    よって蓋を開放させることを特徴とする請求項1に記載
    のペット用給餌器。
  3. 【請求項3】 前記複数のトレイは、それぞれ、蓋が開
    放された状態を保持するための開放保持機構を備えるこ
    とを特徴とする請求項2に記載のペット用給餌器。
  4. 【請求項4】 前記複数のトレイは、前記冷却機から供
    給される冷却液を流入/流出させる配管路にそれぞれ電
    磁弁を備え、 前記制御手段は、所定の時間ごとに、蓋の開放されたト
    レイの電磁弁を閉じて冷却を停止させることを特徴とす
    る請求項1乃至請求項3の何れかに記載のペット用給餌
    器。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、前記複数のトレイより
    任意のトレイを選択して所定の時間を設定するためのタ
    イマ設定パネルを備え、 前記タイマ設定パネルから入力された設定によって、前
    記複数のトレイより特定のトレイが選択されて、設定さ
    れた時間に蓋が開放されると共に冷却が停止されること
    を特徴とする請求項4に記載のペット用給餌器。
  6. 【請求項6】 前記複数のトレイは、それぞれ、餌を収
    納する器部分の断面形状が半円形または半楕円形状にな
    っていることを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れ
    かに記載のペット用給餌器。
  7. 【請求項7】 前記複数のトレイを搭載するテーブルを
    備え、 前記テーブルは、円形、楕円形、半円形、半楕円形また
    は長方形の何れかであることを特徴とする請求項6に記
    載のペット用給餌器。
  8. 【請求項8】 前記複数のトレイの蓋が開放されたと
    き、所定の音を発することを特徴とする請求項1乃至請
    求項7の何れかに記載のペット用給餌器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018531001A (ja) * 2015-09-22 2018-10-25 フィーライン・エンヴァイロンメンタル・エンリッチメント・デザイン・コーポレーション 猫の給餌用システム、本システムの使用方法、および本システム用の包装
WO2023225832A1 (zh) * 2022-05-24 2023-11-30 深圳市海龙电子信息技术有限公司 智能宠物喂食装置

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