JP2018528834A - 照明付きシートベルトバックル - Google Patents

Abstract

シートベルトバックル（１０、５０）は、車両の構成部材にシートベルトバックル（１０、５０）を固定するために構成された第１の端部（５６）と、シートベルトバックルタング取外しボタン（２８、６０）及びシートベルトバックルタング（１０ａ）を受けるためのスロット（２６）を備え前記第１の端部の反対側に位置する第２の端部（５８）と、を有する。また、シートベルトバックルは、少なくとも１つの透明なポリカーボネート製光ディフューザー（３４、６４、６６）と、ライトパイプを透過する光を供給するための光源（３９、４０、４１）と、を含む。
【選択図】図３

Description

本発明は、光トランスミッタ・ディフューザーを有する照明付きシートベルトバックルに関する。

シートベルトバックルは一般に、車両内の車両シートのベースの近くに取り付けられ、シートベルトバックルに対してシートベルトバックルタングの挿入又は取外しを試みるときに、車両搭乗者から見えにくい場合がある。シートベルトバックルの視認性及び使いやすさは、シートベルトのバックル留め又はバックル取外しをするときに、シートベルトバックルの少なくとも搭乗者と関係を持つ部分を照明することによって、向上し得る。

本発明は、高級な自動車に要求される必須の技術に対して、照明部材の電力供給手段を提供する。さらに、この技術は、すでに提案されている他の照明技術とは異なり、容易に大量生産に利用することができる。

バックル照明の車両製造業者に対する付加価値は、ベルトを着用していない状態を視覚的に認識することを通して、実際のシートベルト使用による、安全性の向上を推進するための機会があることである。照明は、車両製造業者の入力の要望に基づいて、実質的に任意の色で提供でき、一定の照明レベル（バックル留め及びバックル取外しによる、オンとオフに準拠する照明レベル）にでき、又は車両内の検知システム及び制御システムの入力に基づいて光強度を「弱める／強める」ことができる。シートベルトバックル照明方式は、視認性の向上を通したベルトの使用の改善や、搭乗者がバックルを取外したときの触覚的警告（点滅）を通した安全性の改善や、ＥＭＳレスポンダへの車両搭乗者の位置及び車両搭乗者の人数の表示を提供するための照明の使用による衝突後の応答時間の改善さえも、提供し得る。

特許文献１は、照明付きバックルタング取外しボタンを有するシートベルトバックルを開示しており、このシートベルトバックルハウジングは、多数の光ファイバと、照明パネル構造を含む。この照明パネル構造は、光ファイバからの光を、前記バックルの光伝達部分へ反射するように向けられた反射面を有するパネルを備える。このような多数の光ファイバのシートベルトバックル内への設置は、時間が掛かり、高価になる。したがって、この照明方式は商業的には非現実的である。本発明は、費用効果が高く、シートベルトバックルに設置することがより容易な照明方式を提供する。

特許文献２は、照明付きバックルタング取外しボタンを有するシートベルトバックルを開示しており、バックルタング取外しボタンは、バックルタング取外しボタンとともに動く、エレクトロルミネセンスパネルを含む。この従来技術の構造は、車両の搭乗者がバックルタング取外しボタンを押すたびに撓む導体を必要とし、このボタンは、バックルタング取外しボタンの照明構造の故障の原因となる可能性がある。

特許文献３は、照明を有するシートベルトバックルを開示しており、この照明は、通常、ＬＥＤの前面に配置され、ＬＥＤから放出された照明の光束を拡散し、導くための反射体（レンズ）によって提供されている。

特許文献４は、光源、ＬＥＤ又は光ファイバによって、バックルタング取外しボタンの後方照明される部分を有するシートベルトバックルを開示しており、この光源は、バックルタング取外しボタンの照明された部分と物理的に接続されていない状態である。

特許文献５は、シートベルトバックルの一部を識別するために、電気的に作動できる照明フィルムを備えるバックルタング取外しボタンを有するシートベルトバックルを開示している。フィルムは、バックルタング取外しボタンのような基本構造を採用するときに、そのバックルタング取外しボタンが、製品の寿命にわたって数千回移動させられる（押される）と、基本構造から剥離又は分離する可能性がある。

米国特許第５８９２４３６号 米国特許第６５５８０２７号 米国特許第７３６０７９４号 米国特許第２００７０２３６９１７号 ヨーロッパ特許第１５１５６２５号 米国特許第７３９５５８５号 米国特許第８４２９７９９号

本発明は、高級な自動車に要求される必須の技術に対して、シートベルトバックル内に照明要素を設ける手段を提供する。さらに、この技術は、シートベルトバックルに関連する他の従来の照明技術とは異なり容易に大量生産に利用することができる。

本発明によれば、車両の構成部材にシートベルトバックルを固定するように構成された第１の端部と、シートベルトバックルタング取外しボタン及びシートベルトバックルタングを受けるためのスロットを備え、第１の端部の反対側に位置する第２の端部と、を有するシートベルトバックルを提供する。シートベルトバックルは、例えばポリカーボネートを使用して製造された少なくとも１つの透明な光トランスミッタ・ディフューザーと、光ディフューザーを透過する光を供給する光源と、を備える。説明を簡単にするために、トランスミッタ・ディフューザーは単にトランスミッタ・ディフューザーとも呼ぶ。本明細書では、トランスミッタ・ディフューザーは、ディフューザー又はトランスミッタとも呼ぶ。光ディフューザーは、シートベルトバックルの第２の端部に、シートベルトバックルタングを受けるためのスロットの位置又はシートベルトバックルタング取外しボタンの位置を示す少なくとも１つのユーザインターフェースを、提供する。本発明の１つの利点は、細い複数の細いライトパイプを使用することと比較される光透過体は、本発明の透過体が従来技術よりも視覚的に魅力的であることである。

第１の実施形態では、トランスミッタ・ディフューザーは、シートベルトバックルタングを受けるためのスロット及びシートベルトバックルタング取外しボタンの大まかな位置を示す３つの隣接する側部を有する。第２の実施形態では、シートベルトバックルタングを受けるためのスロットは、互いに向かい合う一対の長い縁部と、互いに向かい合う一対の短い縁部又は端部とを有し、シートベルトバックルは、各々がトランスミッタ・ディフューザーを透過させる光を提供する光源を備える２つの透明なトランスミッタ・ディフューザーを備え、各トランスミッタ・ディフューザーは、スロットのそれぞれの端部に隣接して配置される。

シートベルトバックルタングを受けるためのスロットは、対向する一対の長い縁部と、対向する一対の短い縁部とを有し、シートベルトバックルは、２つの透明なポリカーボネートＬＥＤライトパイプを備え、シートベルトバックルタングを受けるためのスロットの短い縁部の各々は、１つのＬＥＤライトパイプのユーザインターフェースによって特定される。

完全に組立てられた形態の本発明の第１の実施形態である例示的なシートベルトバックルの平面図である。 図１の線２−２における図１の例示的なシートベルトバックルの断面図である。 例示的なタングを示す図である。 シートベルトバックルの上部カバーが取り外された、図１の例示的なシートベルトバックルの斜視図である。 図１の例示的なシートベルトバックルに使用される例示的な光ディフューザー及び例示的な光源の斜視図である。 図１の例示的なシートベルトバックルに使用される例示的な光ディフューザー及び例示的な光源の斜視図である。 本発明の別の実施形態を示す図である。 完全に組立てられた形態の本発明の第２の実施形態である例示的なシートベルトバックルの斜視図である。 完全に組み立てられた形態の図５の例示的なシートベルトバックルの平面図である。 図６の線７−７における図５の例示的なシートベルトバックルの断面図である。 上部カバー及び下部カバーが取り外された図５の例示的なシートベルトバックルの斜視図であって、シートベルトバックルタング取外しボタンとフレームに固定されたＬＥＤライトディフューザーとを示すシートベルトバックルのフレーム部分のみの斜視図である。

本発明の第１の実施形態による例示的なシートベルトバックル１０が図１〜図４に示されている。これらの図において、図１は、完全に組立てられた形態の例示的なシートベルトバックルの平面図を示し、図２は、図１の線２−２におけるシートベルトバックルの断面図であり、図３は、シートベルトバックルの内部構成部材を露出させるために、シートベルトバックルの上部カバーが取外された例示的なシートベルトバックルの斜視図であり、図４は、例示的なシートベルトバックルに使用される、例示的な光ディフューザー及び例示的な光源の斜視図である。

例示的なシートベルトバックル１０は、シートベルト技術の当業者に馴染みの深い方法で、様々な固定された構成部材及び可動の構成部材から構成された作動機構を囲み込んで保護する上部カバー１４及び下部カバー１６を備えている。これらの構成部材は、様々な固定構成部材及び可動構成部材を固定しているフレーム２２を含んでいる。このシートベルトバックルは、シートベルトバックルタング１０ａを受けるためのスロット２６を備えており、図２にはシートベルトバックルタング１０ａを受ける部分のみが示されている。図２ａは、ある長さに伸びるシートベルトウェビング１０ｂが通るタング１０ａを示している。ラッチ受容開口１０ｃも示されている。スロット２６の開口又は入口部分は、シートベルトバックルを車両の構造部材に固着する手段と関連するシートベルトバックルの端部と反対側の、シートベルトバックルの入口又は前端２０に配置されている。シートベルトバックルは、フレーム２２に固定又は一体化されたアンカー構成部材１８によって、シートベルトバックルに固着されたある長さのシートベルトウェビング１２を介して、車両の構造部材に固定されてもよいが、代わりに、シートベルトバックルは、フレーム２２に直接又は間接的に固定された一端と、車両の構造部材に直接又は間接的に固定された他端とを有する、ワイヤのような、剛性又は半剛性の部材を介して、車両の構造部材に固定されてもよい。シートベルトバックルタング取外しボタン２８は、寄せ集められた、シートベルトバックル構成部材３２と、タングをバックルから離れる方向に押す取外し機構３０と、シートベルトバックルタングをシートベルトバックル内の所定の位置にロックするためにタングの開口部１０ｃに入るロック部又はラッチ３１と、協働する。このラッチ３１は、図２のラッチ位置又はロック位置に示されている。取外し機構３０と関連するボタン２８は、車両搭乗者が車両から出ることを望むときに、シートベルトバックルからシートベルトバックルタングを解放するために、車両搭乗者に押される。特許文献６及び特許文献７などの米国特許は、上記の構成部材のうちの多くを有する従来技術のバックルの構造及び機能の例示である。これらの特許は参照により本明細書に組み込まれている。

多くの人々は、自分たちが定期的に運転又は乗車する車両の中で、見ることもなく日常的にシートベルトのバックル留め及びバックル取外しをしているが、同じ人が不慣れな車両を利用するときに、問題が生じる可能性がある。暗い時間帯又は階層式駐車場などの照明が限られた屋内では、車両に不慣れな人は、シートベルトのバックル留めをしようとするときに、シートベルトバックルタングを受けるための、シートベルトバックルのスロットを見つけること、又は、バックル取外しをして、シートベルトを解除しようとするときに、解除ボタンを見つけることが、ひどく困難な場合がある。このような問題を軽減するためにシートベルトバックルを照明することがすでに試みられているが、費用及び信頼性の要因並びに外観の問題に起因して、車両製造業者に広く使用されていない。

本発明のシートベルトバックル１０は、シートベルトバックルのスロット２６と解除ボタン２８との少なくとも一方の位置を、車両搭乗者に明確に示すために、バックルの入口端部を照明する、少なくとも１つの光ディフューザー３４を備える。本発明の光ディフューザーは、搭乗者がタングをバックルにより効率的かつより容易に挿入するのを可能にするユーザインターフェースを提供するために、関連する光源によって放出された概ね一様に分散された多量の光を伝達する。光ディフューザーは、少なくとも１つの光源３９、４０、４１と関連しており、好ましくは、光源３９、４０、４１は、優れた工業慣習に従って選択された少なくとも１つの発光ダイオード（ＬＥＤ）を備える。しかしながら、本発明を実施するには、小型の白熱灯を含む任意の適切な光源が使用されてもよいことを理解されたい。光ディフューザーと関連している各光源は、優れた工業慣習に従って設計された、電源を含む回路によって、十分な電力を供給される。この回路及び電源は公知であり、これ以上説明しない。

本発明の「光ディフューザー」は、ユーザインターフェースを提供又は形成するために、光源からの光を伝達する透明なプラスチック部材又は他の透明なガラス状部材をたわませることができる、固体又は半固体である。

本明細書に開示される例示的なシートベルトバックルは、この光ディフューザーを採用する。その理由は、本発明のディフューザーが、従来の細長い円筒形のプラスチック製ライトパイプと比較して、一様な照明、シャドーイング及びグレアの減少、設計の柔軟性、並びに、比較的容易な取付けを提供するからである。本発明の成形されたプラスチック製光ディフューザー３４は、１７０のような湾曲面を採用したり、又は曲がった角部で反射した光を増強する鋭いプリズム状の折り目を有する、実質的に極めて複雑な形状をとってもよい。複数の円筒状の光ディフューザーは、単一のプラスチック材から成形されてもよく、バックルへの容易な組立てを可能としている。本発明の一実施形態では、ディフューザーは、所定の位置にスナップ嵌めされることや、カバーの一部のプラスチック部分に熱溶接されることができる。図３の符号１５０は、１６のようなカバーの１つの部分に対する、ディフューザー３４の溶接の位置を示している。図５の符号２１２は、スナップ嵌め又は締まり嵌めによって、フレームの一部に固定することができるディフューザーの位置を示している。

固体の透明な光ディフューザーには、高い光伝達性及び光拡散性を有する材料を選択することが望ましい。図４に示されているような本発明の少なくとも１つの例示的な試作照明付きシートベルトバックルは、外周が３つの面からなる形状に形成された透明なポリカーボネート材料を含む光ディフューザーを用いて製造されている。本発明に適した適切な透明な熱可塑性ポリカーボネートプラスチック材料は、商品名ＭＡＫＲＯＬＯＮ（登録商標）、グレード２４０７、色０２１５３３として市販されている。Ｂａｙｅｒ社は、その製品カタログにおいて、ＭＡＫＲＯＬＯＮ(R)が、高透明性、高耐熱性、高靭性及び高いクリープ弾性率と結びついた高寸法安定性の各特性を有し、電気絶縁性が高く、光透過体３４を射出成形するのに適していると主張している。

図４は、図１〜図３のシートベルトバックル１０に使用される種類の例示的な光ディフューザー３４の斜視図であり、光ディフューザー３４は、３つの側部３７Ａ、３７Ｂ及び３７Ｃを有する。各側部は、外面１６０及び内面１６２を含み、これらの表面の各々は、少なくともバックルの入口側の領域において概ね平坦である。また、各側部は、前面１６４及び後面１６６を含む。各内面１６２の後部に突起１７０が位置している。各突起１７０は、そのそれぞれの内面１６２から内側に延びている。各突起にはくぼみ１８０が形成されており、突起のくぼみ１８０の周りの構造は壁８４を形成している。例示的なＬＥＤ光源は３９、４０及び４１である。各ＬＥＤは円柱形状である。図４では、１つのＬＥＤ４１がそのくぼみ１８０内に示されている。他のＬＥＤも、壁部１８４内の対応する各突起１７０の対応する各くぼみにはめ込まれる。図４Ａは、図４の線４ａ−４ａにおける断面図である。この図は、くぼみにはめ込まれた例示的なＬＥＤの端部を示している。ＬＥＤは、その周りに形成されたディフューザー３４でオーバーモールドされることができ、又はディフューザーに溶接されることができ、若しくはくぼみにスナップ嵌め又は締まり嵌めされることができる。矢印１９０は、ＬＥＤによって生成される代表的な光パターンを示している。矢印からこの光パターンはくぼみ１８０を照明していることが分かる。その後、光は、ディフューザーの様々な側部全体にわたって伝達及び拡散がされ、車両搭乗者に見られる一様に照明される所望の光パターンを提供するために、端面１６４、１６６から外部に延びる（同じく矢印１９０によって示されている）。図４Ａでは、ＬＥＤは、説明の都合上、くぼみ１８０から間隔を置いて示されている。この光ディフューザーは、照明されると、シートベルトバックルタング取外しボタン２８及びシートベルトバックルタングが挿入されるスロット２６の位置を示す。したがって、車両搭乗者は、周囲の光が弱いか又はない状況であっても、シートベルトをバックル留めするときに、シートベルトバックルタングを挿入する場所を容易に見つけることができ、又は車両から出るときにシートベルトバックルタングを取外すために押す場所を容易に見つけることができる。各ＬＥＤは、ディフューザーに内部にオーバーモールドされるか、又はディフューザーにテープで貼付けられることができる。各ＬＥＤは、バックルフレームに取付けられた回路基板の一部であってもよく、又は各ＬＥＤは、ディフューザーにスナップ嵌めされた別の材料に取付けられてもよい。図４Ｂの符号１９０は、ディフューザー３４から放出されて、反射、透過及び拡散された光の例示でもある。図４Ｂは、図４Ａに示されている実施形態と同様の、本発明の別の実施形態を示している。図４Ｂでは、端部１６６ａは、反射層が被膜されるか又は他の方法によって形成されている。このようにして、より多くの量の光がディフューザーに向けられ、ディフューザーを透過する。

本発明の第２の実施形態による例示的なシートベルトバックル５０が図５〜図８に示されている。これらの図において、図５は、完全に組立てられた形態の第２の実施形態である例示的なシートベルトバックル５０の斜視図である。図６は、例示的なシートベルトバックルの平面図である。図７は、図６の線７−７における例示的なシートベルトバックル５０の断面図である。図８は、上部カバー５２及び下部カバー５４が取り外された図５の例示的なシートベルトバックルの斜視図であって、シートベルトバックルタング取外しボタン６０とフレーム又は回路基板若しくは他の近傍の構成部材に固定された光ディフューザー６４，６６とを示すシートベルトバックルのボタンの後部６１のみが示される斜視図である。

本発明の第２の実施形態の照明付きシートベルトバックル５０は、図１〜図４の第１の実施形態と実質的に同じであり、主な違いは、第２の実施形態の２つのディフューザー６４、６６の形状及び配置である。第２の実施形態のシートベルトバックル５０は、上部カバー５２及び下部カバー５４並びに、シートベルトバックルを車両に固着するために、車両の構造部材に固定されるように構成された第１の端部５６を有している。シートベルトバックルの第２の端部（入口端部）５８は、シートベルトウェビングの長さに固定されたシートベルトバックルタング（図示省略）を受けるためのスロット２６が設けられている。スロット２６の入口開口２０は、車両の構造部材にシートベルトバックルを固着するための手段と関連するシートベルトバックルの端部５６の反対側のシートベルトバックルの端部５８に配置されている。取外し機構と関連するシートベルトバックルタング取外しボタン６０は、シートベルトバックルの第２の端部に配置されており、車両搭乗者が車両から出たいときに、シートベルトバックルからシートベルトバックルタングを解放するために、車両搭乗者によって押される。シートベルトバックルタング受けスロット２６は、第１の実施形態に関して上記で説明したように機能する入口スロット２６と関連している。

照明付きシートベルトバックルのこの第２の実施形態は、２つのディフューザー６４、６６を備え、各々のディフューザー６４、６６はＬＥＤ光源を備える。各ディフューザーは、バックルフレーム又は隣接するカバーに、動かないように固定することができる。符号２１０は、隣接するカバーに取り付けられたディフューザーを示している。符号２１２は、バックルフレームに取付けられたディフューザーを示している。各ディフューザーは、スロット２６の端部に対して対向して位置し、スロット２６の対向する側又は対向する端部に配置されている。各ディフューザーは、好ましくは固体の透明なディフューザー材料であるが、前述の実施形態とは異なる形状である。シートベルトバックルタング受けスロット２６は、上縁部と、下縁部と、互いに向かい合う一対の側縁部又は端縁部と、を有している。

ディフューザー６４、６６は、照明されたときに、シートベルトバックルタングが挿入されるスロット２６の各縁部及び隣接する他の領域の位置と、シートベルトバックルタング取外しボタン６０の縁部の位置と、を示す。したがって、車両搭乗者は、周囲の光が弱いか又はない状況であっても、シートベルトをバックル留めするときにシートベルトバックルタングを挿入する場所を容易に見つけることができ、又は車両から出るときにシートベルトバックルタングを取外すために押す場所を容易に見つけることができる。２つのディフューザーは、第１の実施形態に関して上記で詳細に説明したものと同じ透明なポリカーボネート材料で成形されてもよい。

本発明についていくつかの例示的な実施形態を参照しながら説明したが、当業者によって明らかな修正及び変更が実施可能である。したがって、本発明が、特許請求の範囲またはその均等物の全範囲内のすべてのそのような修正及び変更を含むことが意図される。

Claims (20)

1. 車両の構成部材にシートベルトバックル（１０）を固定するために構成ように第１の端部（５６）と、
   ボタン（２８、６０）及びシートベルトバックルタング（１０ａ）を受けるために構成されたスロット（２６）を備え、前記第１の端部の反対側に位置する第２の端部（５８）と、を有するシートベルトバックル（１０，５０）であって、
   少なくとも１つの透明なポリカーボネート製光トランスミッタ・ディフューザー（３４、６４、６６）と、
   前記トランスミッタ・ディフューザー（３４、６４、６６）を透過する光を供給する光源（３９、４０、４１）と、をさらに有し、
   前記トランスミッタ・ディフューザー（３４、６４、６６）は、前記シートベルトバックル（１０、５０）の前記第２の端部（５８）において、シートベルトバックルタング（１０ａ）を受けるスロット（２６）及び前記シートベルトバックルタング取外しボタン（２８、６０）の大まかな位置を示す、少なくとも１つのユーザインターフェースを提供する、
   シートベルトバックル（１０）。
2. 請求項１に記載のシートベルトバックル（１０、５０）において、
   前記トランスミッタ・ディフューザー（３４、６４、６６）は、シートベルトバックルタング（１０ａ）を受けるための前記スロット（２６）及び前記シートベルトバックルタング取外しボタン（２８、６０）の大まかな位置を示す、３つの隣接する側部を有する、
   シートベルトバックル（１０、５０）。
3. 請求項１に記載のシートベルトバックル（１０、５０）において、
   シートベルトバックルタング（１０ａ）を受けるための前記スロット（２６）は、互いに向かい合う一対の長い縁部及び互いに向かい合う一対の短い縁部又は端部を有し、
   前記シートベルトバックル（１０、５０）は、光源を備える２つの透明な光トランスミッタ・ディフューザー（３４、６４、６６）を有し、
   当該光源は、各々が前記トランスミッタ・ディフューザー（３４、６４、６６）を透過させる光を供給し、
   各トランスミッタ・ディフューザーは、前記スロット（２６）のそれぞれの端部に隣接して配置される、
   シートベルトバックル（１０、５０）。
4. 請求項１に記載のシートベルトバックル（１０、５０）において、
   シートベルトバックルタング（１０ａ）を受けるための前記スロット（２６）は、互いに向かい合う一対の長い縁部及び互いに向かい合う一対の短い縁部を有し、
   前記シートベルトバックル（１０）は、２つの透明なポリカーボネート製ＬＥＤライトパイプを有し、
   シートベルトバックルタング（１０ａ）を受けるための前記スロット（２６）の各々の前記短い縁部は、前記ＬＥＤライトパイプのうちの１つのユーザインターフェースによって特定される、
   シートベルトバックル（１０、５０）。
5. 車両の構成部材にシートベルトバックル（１０、５０）を固定するように構成された第１の端部（５６）と、
   シートベルトバックルタング取外しボタン（２８、６０）及びシートベルトバックルタング（１０ａ）を受けるためのスロット（２６）を備え、前記第１の端部の反対側に位置する第２の端部（５８）と、を有するシートベルトバックル（１０，５０）であって、
   少なくとも１つの透明なポリカーボネート製トランスミッタ・ディフューザー（３４、６４、６６）をさらに有し、
   前記トランスミッタ・ディフューザーは、前記シートベルトバックルの前記第２の端部（５８）において、シートベルトバックルタング（１０ａ）を受けるためのスロット（２６）及び前記シートベルトバックルタング取外しボタン（２８、６０）のうち少なくとも１つの位置を示す、少なくとも１つのユーザインターフェースを提供する、
   シートベルトバックル（１０）。
6. 請求項５に記載のシートベルトバックル（１０、５０）において、
   前記ユーザインターフェースは、シートベルトバックルタング（１０ａ）を受けるための前記スロット（２６）及び前記シートベルトバックルタング取外しボタン（２８、６０）の、前記位置を示す３つの隣接する側部を有する、
   シートベルトバックル（１０、５０）。
7. 請求項６に記載のシートベルトバックル（１０、５０）において、
   シートベルトバックルタング（１０ａ）を受けるための前記スロット（２６）は、.互いに向かい合う一対の長い縁部と、互いに向かい合う一対の短い縁部と、を有し、
   前記シートベルトバックルは、２つの透明なポリカーボネート製トランスミッタ・ディフューザー（６４、６６）を有し、
   シートベルトバックルタング（１０ａ）を受けるための前記スロットの各々の前記短い縁部は、１つの前記トランスミッタ・ディフューザーのユーザインターフェースによって、特定される、
   シートベルトバックル（１０、５０）。
8. 請求項５に記載のシートベルトバックル（１０、５０）において、
   少なくとも１つの光ディフューザーは、シートベルトバックルの前記スロット（２６）及び前記解除ボタン（２８、６０）のうちの少なくとも一方の前記位置を、車両搭乗者に明確に示すために前記バックルの入口端部を照明する、
   シートベルトバックル（１０、５０）。
9. 請求項８に記載のシートベルトバックル（１０、５０）において、
   前記光ディフューザーは、前記搭乗者がタング（１０ａ）をより効率的かつより容易に前記バックル（１０）に挿入するのを可能にするためのユーザインターフェースを提供するために、関連する光源（３９、４０、４１）によって放出される一様に分散された多量の光を伝達する、
   シートベルトバックル（１０、５０）。
10. 請求項９に記載のシートベルトバックル（１０、５０）において、
    前記光ディフューザーは、少なくとも１つの光源（３９、４０、４１）と関連し、
    光源（３９、４０、４１）は、少なくとも１つの発光ダイオード（ＬＥＤ）を有する、
    シートベルトバックル（１０、５０）。
11. 請求項１０に記載のシートベルトバックル（１０、５０）において、
    光ディフューザーと関連する各光源（３９、４０、４１）は、電源を含む回路によって、十分な電力を供給される、
    シートベルトバックル（１０、５０）。
12. 請求項８に記載のシートベルトバックル（１０、５０）において、
    前記光ディフューザー（３４、６４、６６）は、ユーザインターフェースを提供又は形成するために、光源からの光を伝達する透明なプラスチック部材又は他の透明なガラス状部材をたわませることができる、固体又は半固体である、
    シートベルトバックル（１０、５０）。
13. 請求項１２に記載のシートベルトバックル（１０、５０）において、
    前記光ディフューザー（３４、６４、６６）は、湾曲面（１７０）を採用した、又は曲がった角部で反射した光を増強する鋭いプリズム状の折り目を有する、極めて複雑な形状を有する、成形されたプラスチック製光ディフューザー（３４）である、
    シートベルトバックル（１０、５０）。
14. 請求項８に記載のシートベルトバックル（１０、５０）において、
    前記光ディフューザー（３４、６４、６６）は、単一のプラスチック材から成形された複数の円筒状光ディフューザー（３４、６４、６６）を含み、バックル（１０、５０）への組立を容易にする、
    シートベルトバックル（１０、５０）。
15. 請求項８のシートベルトバックル（１０、５０）において、
    前記ディフューザー（３４、６４、６６）は、所定の位置にスナップ嵌めされるか、又は、１つのカバー（１６）の複数の溶接位置の場所に沿った、前記カバーの部分的なプラスチック部に熱溶接される、
    シートベルトバックル（１０、５０）。
16. 請求項８に記載のシートベルトバックル（１０、５０）において、
    前記ディフューザー（３４、６４、６６）は、スナップ嵌め又は締まり嵌めによって前記フレーム（２２）の一部に固定される、
    シートベルトバックル（１０、５０）。
17. 請求項２に記載のシートベルトバックル（１０、５０）において、
    前記光ディフューザー（３４、６４、６６）は、外周が３つの面からなる形状を有する、
    シートベルトバックル（１０、５０）。
18. 請求項２に記載のシートベルトバックル（１０、５０）において、
    各側部は、前面（１６４）及び後面（１６６）を有し、
    各内面（１６２）の後部に突起（１７０）が位置し、
    各突起（１７０）は、そのそれぞれの内面（１６２）から内側に延び、くぼみ（１８０）が各突起（１７０）に形成され、
    前記くぼみ（１８０）の周りの前記突起の構造は、前記光源を受け入れるための壁（１８４）を形成する、
    シートベルトバックル（１０、５０）。
19. 請求項１８に記載のシートベルトバックル（１０、５０）において、
    前記各光源は、ＬＥＤ光源（３９、４０及び４１）であり、
    各ＬＥＤは、前記壁部（１８４）内の、対応する前記各突起（１７０）のくぼみ（１８０）内に構成される円柱形である、
    シートベルトバックル（１０、５０）。
20. 請求項１９に記載のシートベルトバックル（１０、５０）において、
    前記ＬＥＤは、前記ディフューザー（３４、６４、６６）が周りに形成されるようにオーバーモールドされるか、又は前記ディフューザー（３４、６４、６６）に溶接されるか、若しくは前記くぼみ（１８０）にスナップ嵌め又は締まり嵌めされる、
    シートベルトバックル（１０、５０）。

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