JP2018522919A - プロピオニバクテリウム・アクネス(Propionibacterium acnes)による感染症、特にざ瘡の処置に使用するための乳酸菌の組成物 - Google Patents

プロピオニバクテリウム・アクネス(Propionibacterium acnes)による感染症、特にざ瘡の処置に使用するための乳酸菌の組成物 Download PDF

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Abstract

本発明は、種プロピオニバクテリウム・アクネス(Propionibacterium acnes)に属する病原性細菌によって引き起こされる感染症の処置における使用のための、特に、一般的な皮膚炎、脂漏性皮膚炎、酒さ、湿疹およびざ瘡の予防的および/または治癒的処置における使用のための、選択された乳酸菌株に関する。加えて、本発明は、種プロピオニバクテリウム・アクネスに属する病原性細菌によって引き起こされる感染症の処置における使用のための、特に、一般的な皮膚炎、脂漏性皮膚炎、酒さ、湿疹およびざ瘡の予防的および/または治癒的処置に使用するための、選択された乳酸菌株を含む混合物またはこれらからなる混合物を含む組成物に関する。当該選択された乳酸菌株の混合物を含む組成物は、散剤、分散性散剤、顆粒剤、パケット剤またはスティック剤、液剤、スプレー液剤、シロップ剤、錠剤、カプセル剤、丸剤またはロゼンジ剤の剤形の経口用医薬品形態(新規な食品、サプリメント製品または医療用デバイスまたは医薬組成物);または皮膚用にそのまま使用されるクリーム剤、軟膏剤、ポマード剤、ゲル剤、ヒドロゲル剤、分散剤、乳剤またはスプレー剤の剤形の局所用医薬品形態(医療用デバイス用組成物または医薬組成物)、またはバンドエイドの剤形の経皮用医薬品形態にも製剤化される。

Description

本発明は、種プロピオニバクテリウム・アクネス(Propionibacterium acnes)に属する病原性細菌による感染症および/または炎症の処置に使用するための、特に、一般的な皮膚炎、脂漏性皮膚炎、酒さ、湿疹およびざ瘡の予防的および/または治癒的処置に使用するための選択された乳酸菌株に関する。さらにまた、本発明は、種プロピオニバクテリウム・アクネスに属する病原性細菌によって引き起こされる感染症および/または炎症の処置に使用するための、特に、一般的な皮膚炎、脂漏性皮膚炎、酒さ、湿疹およびざ瘡の予防的および/または治癒的処置に使用するための、選択された乳酸菌株を含む混合物またはこれらからなる混合物を含む組成物に関する。この選択された乳酸菌株の混合物を含む組成物は、散剤、分散性散剤、顆粒剤、パケット剤またはスティック剤、液剤、スプレー液剤、シロップ剤、錠剤、カプセル剤、丸剤またはロゼンジ剤の剤形の経口用医薬品形態(新規な食品、サプリメント製品または医療用デバイスもしくは医薬組成物);または皮膚用にそのまま使用されるクリーム剤、軟膏剤、ポマード剤、ゲル剤、ヒドロゲル剤、分散剤、乳剤またはスプレー剤の剤形の局所用医薬品形態(医療用デバイス用組成物または医薬組成物)、またはバンドエイドの剤形の経皮用医薬品形態にも製剤化される。
皮膚炎という用語は、皮膚疾患を包含することが知られており、一般に、刺激として現れる皮膚の炎症反応からなることが知られている。脂漏性皮膚炎(脂漏性湿疹とも称される)は、主に、頭皮、顔、胸および外耳道などの身体の部位を冒す皮膚炎である。特に、皮脂腺に富む皮膚の部位がより罹患しやすい。脂漏性皮膚炎は、しばしば、酒さと混同されたり、および/または、酒さを併発したりすることがある。酒さは、慢性皮膚病、すなわち、通常、顔の中央部に作用し、紅斑および炎症性ざ瘡様発疹として出現する、すなわち、ざ瘡と同様の丘疹および膿疱を伴う、皮膚の病理学的変化としても知られている。この後者の特徴から、それは過去に「ざ瘡酒さ」とも呼ばれたが、これはざ瘡との混同を避けるためにもはや使用されなくなった用語である。
ざ瘡は、毛嚢および関連皮脂腺の炎症過程によって特徴付けられる皮膚疾患(一般に「面皰(pimple)」または「せつ(furuncle)」と定義される)であることが知られている。毛嚢は、毛を形成する細胞を産生する皮膚(または真皮)の特定の構造体である。毛嚢は、底部に球と呼ばれる拡大部があり、表皮の表面まで狭くなっていく首をもつ表皮の袋状内屈(bag-shaped introflexion)である。毛嚢は、毛および関連皮脂腺とともに毛嚢脂腺複合体を形成する。皮膚に、より厳密には表皮の下に横たわる真皮に見られる皮脂腺は、主にコレステロールおよび脂肪酸からなる皮脂(生体液)と呼ばれる油性物質の産生および分泌が委ねられている。皮脂は、皮膚を柔らかくし、水和させる役割を果たし、かくして、乾燥するのを回避する。特に12歳〜20歳の白人対象体において、ざ瘡に最もよく罹患する身体の領域は顔、首、肩、背中および胸である。最も一般的なざ瘡の種類は「尋常性ざ瘡」と称される。
未解決の課題は、局所性または経口全身性抗生物質処置の有無に関係なく、大量の石鹸または脱脂物質の局所使用を伴わずに、自然な方法で、一般的な皮膚炎、脂漏性皮膚炎、酒さ、湿疹およびざ瘡を処置することができることである。例えば、局所使用のための抗炎症活性を有するコルチコステロイドの使用。
実際に、石鹸または脱脂物質の使用は、しばしば、不利であり、制限および欠点がないわけではない。例えばざ瘡、脂漏性皮膚炎、湿疹または酒さによって引き起こされる刺激を有する皮膚は、皮脂が多く存在するため「脂っぽい(fatty)」傾向にあるが、石鹸および洗剤によってもたらされる過度の脱脂作用は、実際、逆の効果を引き起こし、それによって皮膚はそれ自体を保護するためにそれ自体の皮脂産生を自然に増加させる。加えて、皮脂の過度の除去は、ヒドロリピド膜(hydrolipidic film)を変える可能性があり、細菌の定着を促進し、潜在的な刺激物に対する皮膚感受性を増加させる。
したがって、一般的な皮膚炎、脂漏性皮膚炎、酒さ、湿疹またはざ瘡に罹患している皮膚の石鹸または洗剤による局所処置は、決定的な処置ではなく、影響を受けるすべての対象体にとって効果的な処置であるとは言えない。
他方、石鹸または洗剤による局所処置の代替法は、例えばざ瘡のような皮膚疾患(皮膚炎)を治療するために、例えばテトラサイクリンもしくはミノサイクリンまたはそれらの誘導体に基づくもののような局所性または経口全身性抗生物質の使用を処方することによって感染の原因となる細菌を阻止する、多くの皮膚科医によって使用されている典型的なストラテジーによって表される。
ざ瘡の場合、例えば、プロピオニフォーム(propioniform)のタイプの細菌が、皮膚に生じる実際の炎症(身体の反応)および感染症の原因である。
種プロピオニバクテリウム・アクネスに属する細菌は、皮膚または真皮表面に見られ、特に、例えばざ瘡のようないくつかの皮膚疾患を引き起こす。ざ瘡は、例えば、種プロピオニバクテリウム・アクネスに属する細菌が皮膚の孔を詰まらせた場合に生じ、皮膚自体の炎症を介して身体(免疫系)によって阻止される感染症を生じさせる。
ざ瘡の病因に関して、病原微生物プロピオニバクテリウム・アクネス(P. acnes)は、皮脂腺管にコロニーを形成して自然免疫応答を引き起こすだけでなく、炎症を起こしていない面皰から炎症を起こしている丘疹、小結節までの膿疱まで進行すると述べられている。プロピオニバクテリウム・アクネスに起因する炎症およびざ瘡によって引き起こされる顔面病変に関する研究は、IL−8のレベルが顔面組織のざ瘡のない隣接領域よりも約3015倍高いこと(p<0.001)を示している(非特許文献1;非特許文献2)。
ケモカインIL−8は、しばしば、炎症と関連しており、酸化ストレスによって増加し、かくして、局所炎症の重要なパラメーターとなる:この理由から、それはざ瘡における主要な炎症誘発性メディエーターであると同定された。
プロピオニバクテリウム・アクネスの異なる株は、ケラチノサイトからのHBD2、IL−8およびIL−1αの分泌を誘導する可変能力を示すことが判明した(非特許文献3)。
上記のことから、病原微生物プロピオニバクテリウム・アクネスは、感染症を引き起こすプロセスおよび炎症を発症するプロセス(どちらもざ瘡の根底にある)の原因であるので、感染症に対して作用することができ、同時に、炎症に対して作用することができるざ瘡の有効な治療法(予防的および/または治癒的)を有することが望ましい。
種プロピオニバクテリウム・アクネスに属する細菌に対して作用する特定の局所性または全身性抗生物質の使用が、必ずではないがざ瘡を処置するための療法となることが判明した。
しかしながら、局所性抗生物質(例えば、局所使用のための抗炎症活性を有するコルチコステロイドなど)または全身性抗生物質の使用は、プロピオニフォーム細菌がざ瘡または皮膚に影響を及ぼす他の疾患の発症を引き起こすメカニズムの根底にある原因の除去に失敗する。加えて、局所性または全身性抗生物質の使用は、主としてそれらが長期間にわたって投与された場合、その使用を強く制限する副作用および禁忌がないわけではない。さらにまた、抗生物質の使用が証明された抗生物質耐性およびプロピオニバクテリウム・アクネスの耐性株の発生を引き起こすという事実に起因する問題がある。
これに関して、いくつかの局所性または全身性抗生物質の静菌活性、殺菌活性および抗炎症活性は、局所治療に用いられる抗微生物剤のいくつか(クリンダマイシン、エリスロマイシン、メクロサイクリンおよびゲンタマイシン)に対して耐性のプロピオニバクテリウム・アクネスの株の増殖を引き起こす欠点を有する。
したがって、これまで、皮膚の炎症またはアレルギーを誘発する感染症の原因となる病原体を処置できることが必要とされている。
詳しくは、石鹸または洗剤の使用および局所性または全身性抗生物質の使用の両方を回避するかまたは強く低減するように、皮膚炎、脂漏性皮膚炎、湿疹、酒さおよびざ瘡を処置するための効果的で自然な処置法が必要とされている。
"The role of inflammation in the pathology of acne", (Literature Review) Emil A. Tanghetti MD Center for Dermatology and Laser Surgery, Sacramento, California, Sept. 2013, volume 6, number 9 "Inflammation and Extracellular Matrix Degradation Mediated by Activated Transcription Factors Nuclear Factor-kB and Activator Protein-1 in inflammatory Acne Lesions in Vivo", Sewon Kang et al, American Journal of Pathology, Vol. 166, No. 6, June 2005 "Pathways to inflammation: acne pathophysiology"(Review article) Taylor M et al, EJD, vol. 21, n.° 3, May-June 2011
したがって、長期間にわたり投与することができ、禁断症状や副作用がなく、プロピオニバクテリウム・アクネスによる感染症に対して作用し、かつ、病原微生物プロピオニバクテリウム・アクネスによって誘発された炎症に続く免疫系に引き起こされる不均衡に対する応答として作用する決定的で効果的な処置である、ざ瘡に対する処置が依然としてオペレーターによって強く必要とされている。
本出願人は、精力的で長期に及ぶ研究開発活動の後、天然に存在する細菌株の非常に大きな群から特定の乳酸菌株を選択および単離することに成功して、上記の必要性を満たした。この選択された乳酸菌株は、いくつかの皮膚疾患、例えば特にざ瘡などの原因である病原体プロピオニバクテリウム・アクネスに対して効果的である。
本発明の目的は、特許請求の範囲に記載されるような、種プロピオニバクテリウム・アクネスに属する病原性細菌によって引き起こされる感染症および/または炎症の予防的および/または治癒的処置に使用するための、種ラクトバチルス・サリバリウス(Lactobacillus salivarius)に属する細菌の少なくとも1種類の株である。
好ましい実施態様において、種ラクトバチルス・サリバリウスに属する細菌の少なくとも1種類の株は、Probiotical SpA(Italy)によって単離されて2009年7月23日にInstitute Deutsche Sammlung von Mikroorganismen und Zellkulturen GmbH(以下、DSMZ)に寄託されたラクトバチルス・サリバリウスLS03(ID 1382)(DSM 22776)として同定されている。
別の好ましい実施態様において、種ラクトバチルス・サリバリウスに属する細菌の少なくとも1種類の株は、Probiotical SpA(Italy)によって単離されて2011年3月2日にInstitute Deutsche Sammlung von Mikroorganismen und Zellkulturen GmbH(以下、DSMZ)に寄託されたラクトバチルス・サリバリウスLS04(DSM 24618)として同定されている。
さらに別の好ましい実施態様において、当該細菌株は、生きているかまたは死んでおり;好ましくは、チンダル化し(tyndallized)、超音波処理し、溶解した細胞、および/または画分または酵素および/またはその代謝物の形態であり得る。
別の好ましい実施態様において、種プロピオニバクテリウム・アクネスに属する病原性細菌によって引き起こされる感染症および/または炎症は、好ましくは皮膚炎、脂漏性皮膚炎、湿疹、酒さおよびざ瘡を含む群またはこれらからなる群から選択される、いくつかの皮膚または真皮の疾患の発症の原因である。さらに好ましくは、当該疾患は軽度、中等度または慢性のざ瘡である。
別の好ましい実施態様において、当該病原性細菌はプロピオニバクテリウム・アクネス ATCC 11827である。
本発明の別の目的は、種プロピオニバクテリウム・アクネスに属する病原性細菌によって引き起こされる感染症および/または炎症の予防的および/または治癒的処置に使用するための組成物であって、種ラクトバチルス・サリバリウスに属する細菌の少なくとも1種類の株および生理学的に許容される担体を含む混合物またはこれらからなる混合物の有効量を含む組成物である。
好ましい実施態様において、当該使用のための組成物は、単離されて2009年7月23日にDSMZに寄託されたラクトバチルス・サリバリウスLS03(ID 1382)(DSM 22776)として同定された、種ラクトバチルス・サリバリウスに属する細菌の少なくとも1種類の株を含む。
別の好ましい実施態様において、当該使用のための組成物は、単離されて2011年3月2日にDSMZに寄託されたラクトバチルス・サリバリウスLS04(DSM 24618)として同定された、種ラクトバチルス・サリバリウスに属する細菌の少なくとも1種類の株を含む。
別の実施態様において、当該使用のための組成物は、生きていても死んでいてもよく、好ましくは、チンダル化し、超音波処理し、溶解した細胞、および/または画分または酵素および/またはその代謝物の形態であり得る、種ラクトバチルス・サリバリウスに属する細菌の少なくとも1種類の株(ラクトバチルス・サリバリウスLS03(ID 1382)(DSM 22776)および/またはラクトバチルス・サリバリウスLS04(DSM 24618))を含む。
別の実施態様において、当該使用のための組成物は、好ましくは皮膚炎、脂漏性皮膚炎、湿疹、酒さおよびざ瘡を含む群またはこれらからなる群から選択されるいくつかの皮膚または真皮の疾患の発症の原因である種プロピオニバクテリウム・アクネスに属する病原性細菌によって引き起こされる感染症および炎症の両方に対して活性がある。さらに好ましくは、当該疾患は、軽度、中等度または慢性のざ瘡である。
別の実施態様において、当該使用のための組成物は、例えば病原性細菌プロピオニバクテリウム・アクネス ATCC 11827によって引き起こされる感染症および炎症の両方に対して活性がある。
本出願人は、Th1およびTh2リンパ球の活性を調節する能力を評価するために細菌の70種類の株を試験した。最初のスクリーニングから、70種類の被験株のうち22種類が顕著な抗炎症活性を有することが判明した(プロTh2株)。これら22種類の細菌株を、さらに、ケモカインIL−8の放出を阻害する能力を評価するために研究した。ケモカインIL−8は、しばしば、炎症に関連し、酸化ストレスによって増加し、かくして、局所炎症の重要なパラメーターとなる:この理由から、ざ瘡における主要炎症誘発性メディエーターであると同定された。
当該研究は、BPS01(DSM 26456)およびLS04(DSM 24618)などの、このプロバイオティック細菌(probiotic bacteria)の22種類の株(表1)のすべてが、PHA活性化PBMCによって産生されるIL−8の放出を10〜25%有意に阻害することができることを示した。特に、プロバイオティック細菌の3種類の株:LDD01(DSM 22106)、LRE04(DSM 23880)およびLS03(DSM 22776)は、IL−8の産生を減少させることができ、それぞれ、36%、44%および30%の減少をもたらす。かくして、IL−8の阻害において非常に顕著な作用を有するこれらのプロバイオティック株の使用は、プロピオニバクテリウム・アクネスによる炎症および感染部位でのケモカインの炎症誘発活性の制限に主要な関連性があることが明らかである。
本発明の目的は、種プロピオニバクテリウム・アクネスに属する病原性細菌によって引き起こされる感染症および/または炎症の予防的および/または治癒的処置に使用するための種ラクトバチルス・サリバリウスに属する細菌の株であり;当該種ラクトバチルス・サリバリウスに属する細菌の株は、Probiotical SpA(Italy)によって単離されて2011年3月2日にDSMZに寄託されたラクトバチルス・サリバリウスLS04(DSM 24618)として同定されている。
本発明の目的は、種プロピオニバクテリウム・アクネスに属する病原性細菌によって引き起こされる感染症および/または炎症の予防的および/または治癒的処置に使用するための種ラクトバチルス・デルブリュッキ亜種デルブリュッキ(Lactobacillus delbrueckii ssp. delbrueckii)に属する細菌の株であり;当該種ラクトバチルス・デルブリュッキ亜種デルブリュッキに属する細菌の株は、Probiotical SpA(Italy)によって単離されて2008年12月10日にDSMZに寄託されたラクトバチルス・デルブリュッキ亜種デルブリュッキLDD01(DSMZ 20074)(DSM 22106)として同定されている。
本発明の目的は、種プロピオニバクテリウム・アクネスに属する病原性細菌によって引き起こされる感染症および/または炎症の予防的および/または治癒的処置に使用するための種ラクトバチルス・ロイテリ(Lactobacillus reuteri)に属する細菌の株であり;当該種ラクトバチルス・ロイテリに属する細菌の株は、Probiotical SpA(Italy)によって単離されて2010年8月5日にDSMZに寄託されたラクトバチルス・ロイテリLRE04(DSM 23880)として同定されている。
本発明の目的は、種プロピオニバクテリウム・アクネスに属する病原性細菌によって引き起こされる感染症および/または炎症の予防的および/または治癒的処置に使用するための種ビフィドバクテリウム・シュードロングム亜種グロボスム(Bifidobacterium pseudolongum ssp. globosum)に属する細菌の株であり;当該種ビフィドバクテリウム・シュードロングム亜種グロボスムに属する細菌の株は、Probiotical SpA(Italy)によって単離されて2012年10月2日にDSMZに寄託されたビフィドバクテリウム・シュードロングム亜種グロボスムBPS01(DSM 26456)として同定されている。
本発明の目的は、種プロピオニバクテリウム・アクネスに属する病原性細菌によって引き起こされる感染症および/または炎症の予防的および/または治癒的処置に使用するための組成物であって、
(i)株ラクトバチルス・サリバリウスLS03(DSM 22776)、株ラクトバチルス・サリバリウスLS04(DSM 24618)を含む群またはこれらからなる群から選択される種ラクトバチルス・サリバリウスに属する細菌の少なくとも1種類の株および/またはその混合物;および/または
(ii)株ラクトバチルス・デルブリュッキ亜種デルブリュッキLDD01(DSMZ 20074)(DSM 22106)、株ラクトバチルス・ロイテリLRE04(DSM 23880)および/または株ビフィドバクテリウム・シュードロングム亜種グロボスムBPS01(DSM 26456)を含む群またはこれらからなる群から選択される少なくとも1種類の細菌株;ならびに生理学的に許容される担体
を含む混合物またはこれらからなる混合物の有効量を含む組成物である。実施態様において、本発明の当該使用のための組成物は、さらに、乳酸アンモニウム、好ましくは乳酸菌由来の発酵源の乳酸アンモニウムをも含む。
本発明の目的は、種プロピオニバクテリウム・アクネスに属する病原性細菌によって引き起こされる感染症および/または炎症の予防的および/または治癒的処置に使用するための組成物であって、
(i)株ラクトバチルス・サリバリウスLS03(DSM 22776)を含む群またはこれからなる群から選択される種ラクトバチルス・サリバリウスに属する細菌の少なくとも1種類の株;および/または
(ii)株ラクトバチルス・デルブリュッキ亜種デルブリュッキLDD01(DSMZ 20074)(DSM 22106)および株ラクトバチルス・ロイテリLRE04(DSM 23880)を含む群またはこれらからなる群から選択される少なくとも1種類の細菌株;ならびに生理学的に許容される担体
を含む混合物またはこれらからなる混合物の有効量を含む組成物である。実施態様において、本発明のこの使用のための組成物は、さらに、乳酸アンモニウム、好ましくは乳酸菌由来の発酵源の乳酸アンモニウムをも含む。
有利には、当該混合物ひいては当該組成物は、
・株ラクトバチルス・サリバリウスLS03(DSM 22776);および/または
・株ラクトバチルス・デルブリュッキ亜種デルブリュッキLDD01(DSMZ 20074)(DSM 22106);ならびに生理学的に許容される担体
を含むかまたはこれらからなり;当該組成物は、種プロピオニバクテリウム・アクネスに属する病原性細菌によって引き起こされる感染症および/または炎症の予防的および/または治癒的処置に使用するためのものである。当該細菌株は、好ましくは、約1:1、または2:1、または3:1、または4:1、または5:1、1:2の重量比で存在する。実施態様において、本発明の当該使用のための組成物は、さらに、乳酸アンモニウム、好ましくは乳酸菌由来の発酵源の乳酸アンモニウムをも含む。
有利には、当該混合物ひいては当該組成物は、
・株ラクトバチルス・サリバリウスLS03(DSM 22776);および/または
・株ラクトバチルス・ロイテリLRE04(DSM 23880);ならびに生理学的に許容される担体
を含むかまたはこれらからなり;当該組成物は、種プロピオニバクテリウム・アクネスに属する病原性細菌によって引き起こされる感染症および/または炎症の予防的および/または治癒的処置に使用するためのものである。当該細菌株は、好ましくは、約1:1、または2:1、または3:1、または4:1、または5:1、1:2の重量比で存在する。実施態様において、本発明の当該使用のための組成物は、さらに、乳酸アンモニウム、好ましくは乳酸菌由来の発酵源の乳酸アンモニウムをも含む。
有利には、当該混合物ひいては当該組成物は、
・株ラクトバチルス・サリバリウスLS03(DSM 22776);および
・株ラクトバチルス・デルブリュッキ亜種デルブリュッキLDD01(DSMZ 20074)(DSM 22106);および
・株ラクトバチルス・ロイテリLRE04(DSM 23880);ならびに生理学的に許容される担体
を含むかまたはこれらからなり;当該組成物は、種プロピオニバクテリウム・アクネスに属する病原性細菌によって引き起こされる感染症および/または炎症の予防的および/または治癒的処置に使用するためのものである。当該細菌株は、好ましくは、約1:1:1、または2:1:1、または3:1:1、または4:1:1、または5:1:1、1:2:1、または1:1:2の重量比である。実施態様において、本発明の当該使用のための組成物は、さらに、乳酸アンモニウム、好ましくは乳酸菌由来の発酵源の乳酸アンモニウムをも含む。
本発明の組成物は、好ましくは顔、肩、背中、および胸の上部に生じている、面皰またはせつの処置に用いるために有効に適用される、
当該混合物において、細菌の少なくとも1種類の株、または本発明のラクトバチルス属(Lactobacilli)/ビフィドバクテリウム属(Bifidobacteria)の株の組合せは、混合物1gにつき1×106〜1×1012CFU;好ましくは、混合物1gにつき1×107〜1×1011CFU;より好ましくは、混合物1gにつき1×108〜1×1010CFUからなる総量である。実施態様において、本発明の当該使用のための組成物は、さらに、組成物の重量に対して1〜30重量%からなる量で、好ましくは組成物の重量に対して5〜15重量%からなる量で、乳酸アンモニウム、好ましくは乳酸菌由来の発酵源の乳酸アンモニウムをも含む。
当該使用のための組成物において、細菌の少なくとも1種類の株、または本発明のラクトバチルス属/ビフィドバクテリウム属の株の組合せは、組成物1gにつき1×106〜1×1011CFU;好ましくは、組成物1gにつき1×107〜1×1010CFU;より好ましくは、組成物1gにつき1×108〜1×109CFUからなる総量である。
当該使用のための組成物は、さらに、必要に応じて、必要な/好適な量の補助剤(co-formulant)、賦形剤、担体、界面活性剤、佐剤(adjuvant)、保存剤、着色剤を含むこともできる。当該物質は、好適には、製剤化の分野の熟練した製薬技術者によって知られており通常使用されているものから定量的および定性的に選択される。
この選択された乳酸菌株の混合物を含む本発明の組成物は、散剤、分散性散剤、顆粒剤、パケット剤またはスティック剤、液剤、スプレー液剤、シロップ剤、錠剤、カプセル剤、丸剤またはロゼンジ剤の剤形の経口用医薬品形態(新規な食品、サプリメント製品または医療用デバイスまたは医薬組成物);または皮膚用にそのまま使用されるクリーム剤、軟膏剤、ポマード剤、ゲル剤、ヒドロゲル剤、分散剤、乳剤またはスプレー剤の剤形の局所用医薬品形態(医療用デバイス用組成物または医薬組成物)、またはバンドエイドの剤形の経皮用医薬品形態にも製剤化される。
上記細菌株は、本発明の混合物中に、当該混合物の総重量に対して1%〜50重量%、好ましくは5%〜40重量%、より好ましくは、10%〜30%からなる量で存在する。しかしながら、当該パーセンテージは、使用しようとする製薬形態の種類に依存する。例えば、カプセル剤の場合、当該細菌の量は、25%よりも多く、例えば、35%よりも多い。
実施態様において、当該組成物は、1用量あたり1×106〜1×1011CFU、好ましくは1用量あたり1×108CFU〜1×1010CFUからなる濃度で細菌株を含む。当該用量は、0.2〜10gを含むことができ、例えば0.25g、1g、3g、5gまたは7gからなり得る。当該細菌株は、固体形態、例えば粉末、乾燥粉末または凍結乾燥粉末の形態で組成物中に存在することができる。
本明細書および/または特許請求の範囲に記載した株は全てブダペスト条約に従って寄託された。
(原文に記載なし)
実験部分
1.細菌プロピオニバクテリウム・アクネス ATCC 11827の阻害試験
公的に入手可能な細菌プロピオニバクテリウム・アクネス ATCC 11827の阻害試験を行った。
本出願人が行った精力的な研究活動は、種プロピオニバクテリウム・アクネスに属する病原性細菌を阻害することができる乳酸菌の1種類以上の株を検出、選択および単離することに重点をおいた。
この理由から、種ラクトバチルス・サリバリウスおよびラクトバチルス・ラムノサス(Lactobacillus rhamnosus)に属する細菌の多数の株のために大規模なスクリーニング試験セットを設定した。プレート阻害技術を用いた。
病原体プロピオニバクテリウム・アクネス(ATCC 11827)を、その培養ブロスを調製することによって使用した。病原性細菌を、1%グルコースを添加したBHI(ブレインハートインフージョン(Brain Hearth Infusion))培地中でマクファーランドのスケールの約2の密度まで増殖させ、次いで、生理食塩水で1:10に希釈した。当該懸濁液をラインボールド(Reimbold)培地にプレーティングした。
本出願人は、潜在的な候補株の第2の選択された群を得るために、種ラクトバチルス・サリバリウスおよびラクトバチルス・ラムノサスに属する細菌の株の第1の大きな群に対する実験活動を開始した。次に、本出願人は、さらなる選択を行い、最後に、標的病原株に対する顕著な活性を示す下記の細菌株を試験した:
2009年7月23日にDSMZに寄託されたラクトバチルス・サリバリウスLS01(ID 1797)(DSM 22775)(*);
2012年1月12日にDSMZに寄託されたラクトバチルス・サリバリウスDLV8(ID 1813)(DSM 25545)(*);
2009年7月23日にDSMZに寄託されたラクトバチルス・サリバリウスLS03(ID 1382)(DSM 22776)(*);
2008年11月14日にDSMZに寄託されたラクトバチルス・ラムノサスLR06(ID 1697)(DSM 21981)(*);
Anidral Srl(Italy)(現在、Probiotical SpA(Italy))によって2004年7月20日にDSMZに寄託されたラクトバチルス・ラムノサスLR04(ID 1132)(DSM 16605);
Anidral Srl(Italy)(現在、Probiotical SpA(Italy))によって2007年9月27日にDSMZに寄託されたラクトバチルス・ラムノサスLR05(ID 1602)(DSM 19739)。
上記(*)はすべてProbiotical SpA(Italy)によって寄託された。
当該細菌をMRSブロスへ2回の連続接種することにより再生し、遠心分離し、新鮮な培地(v/v)に再懸濁した;Cと示される。上清を中和し、濾過した;Sと示される。
次いで、図1に示されるように浸漬ディスク技術(soaked-disk technique)によって、阻害試験を行った。
上記試験は、すぐに、2009年7月23日にDSMZに寄託された株ラクトバチルス・サリバリウスLS03(ID 1382)(DSM 22776)の標的病原株に対して驚くべき大きな阻害能を示した。
当該阻害活性は、2009年7月23日にDSMZに寄託された株ラクトバチルス・サリバリウスLS03(ID 1382)(DSM 22776)の、病原体プロピオニバクテリウム・アクネスに対して非常に活性を有するバクテリオシンを産生する能力に起因する。酸性度および/または過酸化水素の生成の可能性に起因する効果のみが生じることは合理的に排除することができる。前者の理由は、類似の酸性化活性を有する他の細菌は当該標的病原体の増殖に影響を及ぼさなかったので、考慮されない;第2の理由は、プレートインキュベーションが乳酸桿菌(lactobacilli)による過酸化水素の形成を妨げる状態である嫌気生活下で起こったので、考慮されない。
この結果に基づいて、当該研究を、他の可能性のある候補にまで拡大し、得られた結果を、2009年7月23日にDSMZに寄託された株ラクトバチルス・サリバリウスLS03(ID 1382)(DSM 22776)でさらに確認した。
次に、第2の試験で以下の細菌株を試験した:
2010年8月5日にDSMZに寄託されたラクトバチルス・ロイテリLRE01(ID 1775)(DSM 23877);
2010年8月5日にDSMZに寄託されたラクトバチルス・ロイテリLRE02(ID 1774)(DSM 23878);
2010年8月5日にDSMZに寄託されたラクトバチルス・ロイテリLRE03(ID 1777)(DSM 23879);
2010年8月5日にDSMZに寄託されたラクトバチルス・ロイテリLRE04(ID 1779)(DSM 23880);
2011年9月2日にDSMZに寄託されたラクトバチルス・ロイテリLRE05(ID 1807)(DSM 25139)。
上記のものはすべてProbiotical SpA(Italy)によって寄託された。
文献においていくつかのストレプトコッカス・サーモフィルス(Streptococci thermophilus)が広域スペクトルバクテリオシンを産生することができることが判明していたので、本出願人もまた、種ストレプトコッカス・サーモフィルス(S. thermophilus)に属する細菌の株のいくつかを試験に含ませた:
2004年7月20日にDSMZに寄託されたストレプトコッカス・サーモフィルス(Streptococcus thermophilus)YO2(1427)(DSM 16590);
2004年7月20日にDSMZに寄託されたストレプトコッカス・サーモフィルスYO3(1286)(DSM 16591);
2004年7月20日にDSMZに寄託されたストレプトコッカス・サーモフィルスYO4(1288)(DSM 16592);
2004年7月20日にDSMZに寄託されたストレプトコッカス・サーモフィルスYO5(1405)(DSM 16593)。
上記のものはすべてAnidral Srl(Italy)(現在、Probiotical SpA(Italy))によって寄託された。
本出願人は、第1の実験に記載したように細菌再懸濁液のスクリーニングを行い、かくして、図2に示されるような以下の結果を得た。
この株の第2のスクリーニングにおいて、有用な結果は得られず、さらに、本発明の株LS03のバクテリオシン活性の特殊性質を確認した。
次いで、標的病原株に対する阻害活性を裏付けるために、株LS03を用いて新たな試験を行った。
この第2の試験は、Lichtena Norma−Acn(登録商標)と称される市販の抗ざ瘡製剤の一部である陽性対照としての株ラクトバチルス・ラムノサスT12(ID 1738)LMG P-25211(国際公開第2011/029784号)との比較としての役割を果たした。
第1の試験に記載されているように、細菌株を増殖させた後、ブロス培養液を2つのアリコートに分けた;第1のブロス培養液アリコートは、遠心分離による上清除去の前に中和した;一方、残りの第2のアリコートは、最初に遠心分離し、次に、上清だけを中和した。
文献において、いくつかのバクテリオシンが、実際に、酸性pHに依存して当該病原体の細胞膜に付着するかまたはしないかが判明していた。
かくして、試験した試料は、試験した2つの株のいずれについても4つであった:(ラクトバチルス・ラムノサスT12(ID 1738)LMG P−25211およびラクトバチルス・サリバリウスLS03(ID 1382) − DSM 22776)。結果を図3に示す。
再度、2009年7月23日にDSMZに寄託された株ラクトバチルス・サリバリウスLS03(ID 1382)(DSM 22776)は、対照として使用した株ラクトバチルス・ラムノサスT12 LMG P−25211(Lichtena Norma−Acn(登録商標))よりも優れた阻害能を示す。
細菌株LS03によって産生されたバクテリオシンは、pHに依存する付着能を示し、かくして、異なる状況においてその阻害作用を発揮することができる。酸性環境のみにおける活性は完全には有用ではない。
2.PBMC(末梢血単核球)におけるIL−8放出を阻害するプロバイオティック株の能力の評価
2.1 目的
この研究において、プロバイオティック細菌の70種類の株を、リンパ球Th1およびTh2の活性を調節するそれらの能力を評価するために試験した。試験した70種類の株の第1のスクリーニングにより、それらのうち22種類(表1)が顕著な抗炎症活性を有することが判明した(プロTh2株)。
プロバイオティック細菌のこれら22種類の株(表1)を、それらのケモカインIL−8放出阻害能を評価するためにさらに研究した(図4)。ケモカインIL−8は、しばしば、炎症に関連しており、酸化ストレスによって増加し、かくして、局所炎症の重要なパラメーターとなる:この理由から、ざ瘡における主要炎症誘発性メディエーターであると同定された。
この研究において、PBMCによるIL−8の放出の阻害におけるプロバイオティック細菌の選択された株の能力(表1)を分析した。IL−8は、ざ瘡において過剰に産生される典型的な炎症誘発性ケモカインである。
2.2 方法:PBMC刺激
・プロトコールFICOLLに従って健康対象体の末梢血からPBMCを単離する。
・PBMCをPHA(フィトヘマグルチニン)1μg/mlと一緒に1時間プレインキュベートする。
・PBMCをプロバイオティック株で24時間刺激する。
・10000rpmで5分間遠心分離した後、上清を回収し、使用するまで−80℃で保存する。
・E.L.I.S.A.キット(eBioscience、Human IL−8 ELISA Ready−Set−Go、第2世代)を用いてIL−8放出を評価する。
・当該データを分析し、対応t検定を用いて統計学的評価を行う。データは、p<0.05値について有意であると考えられる。
2.3 方法:IL−8を評価するためのELISAプロトコール
・1×コーティングバッファーでプレートをコーティングし、4℃で一夜インキュベートする;
・洗浄バッファー(3×)で洗浄する;
・各ウェルに1×ブロッキングバッファーを分配し、室温で1時間インキュベートする;
・洗浄バッファー(1×)で洗浄する;
・試料を分配し、標準曲線、室温で2時間インキュベートする;
・洗浄バッファー(5×)で洗浄する;
・各ウェルに検出抗体バッファーを分配し、室温で1時間インキュベートすること;
・洗浄バッファー(5×)で洗浄する;
・各ウェルにアビジン−HRPバッファーを分配し、室温で30分間インキュベートする;
・洗浄バッファー(7×)で洗浄する;
・1×TMB溶液で15分間インキュベートし、停止溶液で中断する;
・450nmで分光光度法により読み取る。
2.4 結果:PHAで1時間予備刺激し、次いで、プロバイオティック細菌の選択された株(表1)とともにTh2を24時間インキュベートし、ELISA技術により評価した後のケモカインIL−8アッセイの結果を図4に示す。
図4において、値「0」(零)は、炎症状態の基準値と関係している。基本的に、それはPHA活性化細胞を表す。それは、IL−8放出の第1選択刺激である(それは、IL−8の最大産生を表す=陽性対照)。一方、値「−0.25%」は、IL−8放出の25%減少を表す。
2.5 結論
当該研究から、BPS01(DSM 26456)およびLS04(DSM 24618)などのプロバイオティック細菌の22種類の株(表1)は全て、PHA活性化PBMCによって産生されたIL−8の放出を10〜25%有意に阻害することができることが判明した。特に、プロバイオティック細菌の3種類の株:LDD01(DSM 22106)、LRE04(DSM 23880)およびLS03(DSM 22776)は、IL−8産生を減少させることができ、それぞれ、36%、44%および30%に相当する減少を達成する。
かくして、このようにIL−8の阻害において非常に顕著な作用を有するこれらプロバイオティック株の使用は、プロピオニバクテリウム・アクネスによる炎症および感染症の部位におけるケモカインの炎症誘発作用の制限に基本的に関連することが明らかである。

Claims (14)

  1. 種プロピオニバクテリウム・アクネス(Propionibacterium acnes)に属する病原性細菌によって引き起こされる感染症および/または炎症の予防的および/または治癒的処置に使用するための細菌株であって、
    ・当該種ラクトバチルス・サリバリウス(Lactobacillus salivarius)に属する細菌の株が、Probiotical SpA(Italy)によって単離されて2009年7月23日にDSMZに寄託されたラクトバチルス・サリバリウス(Lactobacillus salivarius)LS03(ID 1382)(DSM 22776)として同定されており、
    ・当該種ラクトバチルス・サリバリウス(Lactobacillus salivarius)に属する細菌の株が、Probiotical SpA(Italy)によって単離されて2011年3月2日にDSMZに寄託されたラクトバチルス・サリバリウス(Lactobacillus salivarius)LS04(DSM 24618)として同定されており、
    ・当該種ラクトバチルス・デルブリュッキ亜種デルブリュッキ(Lactobacillus delbrueckii ssp. delbrueckii)に属する細菌の株が、Probiotical SpA(Italy)によって単離されて2008年12月10日にDSMZに寄託されたラクトバチルス・デルブリュッキ亜種デルブリュッキ(Lactobacillus delbrueckii ssp. delbrueckii)LDD01(DSMZ 20074)(DSM 22106)として同定されており、
    ・当該種ラクトバチルス・ロイテリ(Lactobacillus reuteri)に属する細菌の株が、Probiotical SpA(Italy)によって単離されて2010年8月5日にDSMZに寄託されたラクトバチルス・ロイテリ(Lactobacillus reuteri)LRE04(DSM 23880)として同定されており、
    ・当該種ビフィドバクテリウム・シュードロングム亜種グロボスム(Bifidobacterium pseudolongum ssp. globosum)に属する細菌の株が、Probiotical SpA(Italy)によって単離されて2012年10月2日にDSMZに寄託されたビフィドバクテリウム・シュードロングム亜種グロボスム(Bifidobacterium pseudolongum ssp. globosum)BPS01(DSM 26456)として同定されている、
    当該細菌株。
  2. 当該株が生きているかまたは死んでおり;好ましくは、チンダル化し(tyndallized)、超音波処理し、溶解した細胞、および/または画分または酵素および/またはその代謝物の形態であり得る、請求項1記載の使用のための株。
  3. 当該種プロピオニバクテリウム・アクネス(Propionibacterium acnes)に属する病原性細菌によって引き起こされる感染症が、好ましくは皮膚炎、脂漏性皮膚炎、湿疹、酒さおよびざ瘡を含む群またはこれらからなる群から選択されるいくつかの皮膚または真皮の疾患の発症の原因である、請求項1〜2いずれか1項記載の使用のための株。
  4. 当該疾患がざ瘡である、請求項3記載の使用のための株。
  5. 当該病原性細菌がプロピオニバクテリウム・アクネス(Propionibacterium acnes) ATCC 11827である、請求項1〜4いずれか1項記載の使用のための株。
  6. 種プロピオニバクテリウム・アクネス(Propionibacterium acnes)に属する病原性細菌によって引き起こされる感染症および/または炎症の予防的および/または治癒的処置に使用するための組成物であって、
    (i)株ラクトバチルス・サリバリウス(Lactobacillus salivarius)LS03(DSM 22776)、株ラクトバチルス・サリバリウス(Lactobacillus salivarius)LS04(DSM 24618)を含む群またはこれらからなる群から選択される種ラクトバチルス・サリバリウス(Lactobacillus salivarius)に属する細菌の少なくとも1種類の株および/またはその混合物;および/または
    (ii)株ラクトバチルス・デルブリュッキ亜種デルブリュッキ(Lactobacillus delbrueckii ssp. delbrueckii)LDD01(DSMZ 20074)(DSM 22106)、株ラクトバチルス・ロイテリ(Lactobacillus reuteri)LRE04(DSM 23880)および/または株ビフィドバクテリウム・シュードロングム亜種グロボスム(Bifidobacterium pseudolongum ssp. globosum)BPS01(DSM 26456)を含む群またはこれらからなる群から選択される細菌の少なくとも1種類の株;ならびに生理学的に許容される担体
    を含む混合物またはこれからなる混合物の有効量を含む組成物。
  7. 当該組成物が、
    (i)株ラクトバチルス・サリバリウス(Lactobacillus salivarius)LS03(DSM 22776)を含む群またはこれからなる群から選択される種ラクトバチルス・サリバリウス(Lactobacillus salivarius)に属する細菌の少なくとも1種類の株;および/または
    (ii)株ラクトバチルス・デルブリュッキ亜種デルブリュッキ(Lactobacillus delbrueckii ssp. delbrueckii)LDD01(DSMZ 20074)(DSM 22106)および株ラクトバチルス・ロイテリ(Lactobacillus reuteri)LRE04(DSM 23880)を含む群またはこれらからなる群から選択される少なくとも1種類の細菌株;ならびに生理学的に許容される担体
    を含む混合物またはこれらからなる混合物に有効量を含み;
    当該組成物が、種プロピオニバクテリウム・アクネス(Propionibacterium acnes)に属する病原性細菌によって引き起こされる感染症および/または炎症の予防的および/または治癒的処置に使用するためのものである、
    請求項6記載の使用のための組成物。
  8. 当該混合物が、
    ・株ラクトバチルス・サリバリウス(Lactobacillus salivarius)LS03(DSM 22776);および/または
    ・株ラクトバチルス・デルブリュッキ亜種デルブリュッキ(Lactobacillus delbrueckii ssp. delbrueckii)LDD01(DSMZ 20074)(DSM 22106);ならびに生理学的に許容される担体
    を含むかまたはこれらからなり;
    当該組成物が、種プロピオニバクテリウム・アクネス(Propionibacterium acnes)に属する病原性細菌によって引き起こされる感染症および/または炎症の予防的および/または治癒的処置に使用するためのものであり、好ましくは当該細菌株が好ましくは約1:1、または2:1、または3:1、または4:1、または5:1、1:2の重量比で存在する、請求項6または7記載の使用のための組成物。
  9. 当該混合物が、
    ・株ラクトバチルス・サリバリウス(Lactobacillus salivarius)LS03(DSM 22776);および/または
    ・株ラクトバチルス・ロイテリ(Lactobacillus reuteri)LRE04(DSM 23880);ならびに生理学的に許容される担体
    を含むかまたはこれらからなり;
    当該組成物が、種プロピオニバクテリウム・アクネス(Propionibacterium acnes)に属する病原性細菌によって引き起こされる感染症および/または炎症の予防的および/または治癒的処置に使用するためのものであり、好ましは、当該細菌株が好ましくは約1:1、または2:1、または3:1、または4:1、または5:1、1:2の重量比で存在する、請求項6〜8いずれか1項記載の使用のための組成物。
  10. 当該混合物が、
    ・株ラクトバチルス・サリバリウス(Lactobacillus salivarius)LS03(DSM 22776);および
    ・株ラクトバチルス・デルブリュッキ亜種デルブリュッキ(Lactobacillus delbrueckii ssp. delbrueckii)LDD01(DSMZ 20074)(DSM 22106);および
    ・株ラクトバチルス・ロイテリ(Lactobacillus reuteri)LRE04(DSM 23880);ならびに生理学的に許容される担体
    を含むかまたはこれらからなり;
    当該組成物が、種プロピオニバクテリウム・アクネス(Propionibacterium acnes)に属する病原性細菌によって引き起こされる感染症および/または炎症の予防的および/または治癒的処置に使用するためのものであり、好ましくは、当該細菌株が好ましくは約1:1:1、または2:1:1、または3:1:1、または4:1:1、または5:1:1、1:2:1、または1:1:2の重量比で存在する、請求項6〜9いずれか1項記載の使用のための組成物。
  11. 当該混合物が、さらに、乳酸アンモニウム、好ましくは乳酸菌由来の発酵源の乳酸アンモニウムを含む、請求項6〜10いずれか1項記載の使用のための組成物。
  12. 当該組成物が、好ましくは顔、肩、背中、および胸の上部に生じる、面皰(pimple)またはせつ(furuncle)の処置に使用するためのものである、請求項6〜11いずれか1項記載の使用のための組成物。
  13. 当該細菌株が生きているかまたは死んでおり;より好ましくは当該細菌株がチンダル化し(tyndallized)、超音波処理し、溶解した細胞、および/または画分または酵素および/またはその代謝物の形態であり得る、請求項6〜12いずれか1項記載の使用のための組成物。
  14. 当該感染症が、種プロピオニバクテリウム・アクネス(Propionibacterium acnes)に属する病原性細菌によって引き起こされ、当該病原体がいくつかの皮膚または真皮の疾患の発症の原因であり、後者は、好ましくは皮膚炎、脂漏性皮膚炎、湿疹、酒さおよびざ瘡を含む群またはこれらからなる群から選択され;より好ましくは軽度、中等度または慢性のざ瘡を含む群またはこれらからなる群から選択され;好ましくは、当該病原性細菌がプロピオニバクテリウム・アクネス(Propionibacterium acnes) ATCC 11827である、請求項6〜13いずれか1項記載の使用のための組成物。
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