JP2018520322A - 複動液圧シリンダ - Google Patents

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Abstract

複動液圧シリンダ(10)は、第1のシリンダハウジング(14)と、第1のシリンダハウジング(14)に案内されたピストン(26)と、を含み、第1のシリンダハウジング(14)に提供された第1の圧力室(36)と第2の圧力室(38)は、ピストン(26)によって相互から分離される。第1のコネクタ(32)は、少なくとも第1の圧力室(36)に液圧液体を供給する役割を果たし、第2のコネクタ(34)は、少なくとも第2の圧力室(38)に液圧液体を供給する役割を果たす。更に、第2のシリンダハウジング(16)は、少なくとも1つの部分(41)に於いて第1のシリンダハウジング(14)を包囲する。第1のコネクタ(32)と第2のコネクタ(34)は、第2の圧力室(38)から見て外方に向く複動液圧シリンダ(10)の端に配置される。第2の圧力室(38)は、第2のシリンダハウジング(16)が第1のシリンダハウジング(14)を包囲する部分(41)を通じ液圧液体によって充填される。【選択図】図2

Description

本発明は、液圧液体を第1の圧力室に充填する第1のコネクタと、液圧液体を第2の圧力室に充填する第2のコネクタと、を有する複動液圧シリンダに関する。
複動液圧シリンダは、先行技術によって知られている。図8aは、先行技術に従った複動液圧シリンダ100の基本的な概略図の一例を示す。図8aに従った既知の液圧シリンダ100は、シリンダハウジング102と、シリンダハウジング102に案内されたピストン104と、シリンダハウジング102によって形成された第2の圧力室108と、を含む。第1の圧力室106と第2の圧力室108は、ピストン104によって相互から分離される。第1の圧力室106は、シリンダ室Aと明示され、第2の圧力室108は、シリンダ室Bと明示される。
図8aが示す様に、シリンダ室106及びAとシリンダ室108及びBは、液体又はガス状媒体を液圧シリンダ100に供給する供給ユニット/制御ユニット110に接続されなければならない。供給ユニット/制御ユニット110とシリンダハウジング102のコネクタ112及び114との間の接続は、フレキシブルホース116及び118を通じ行われる。典型的に、金属によって構成された環状アイレット120と袋ねじ122と2つのシール124及び126は、図8cに概略的に示された様に、特定のホース端に取り付けられる。図8cは、特に、図8aに従った既知の液圧シリンダ100の露出された袋ねじ122の概略図を示す。手術台の用途に公称幅D3及びDN4を有するホース116及び118が典型的に使用される。更に、ねじ締めは、シリンダハウジング102の外側面から袋ねじ122の端まで約15mmの高さL1を有する。図8aに示されたシリンダ100が移動可能に取り付けられた場合は、ホース116及び118が必要である。
図8bは、先行技術に従った複動液圧シリンダ200の概略図を示す。図8bは、特に、カタログナンバーRD17332/07.13を有するボッシュ・レックスロス株式会社のカタログに従ったコンストラクションシリーズCSH1 MF3、MF4、MT4及びMS2の複動液圧シリンダ200の交換部品イメージを示す。複動液圧シリンダに於いては、液体媒体のためのコネクタがA側(即ち、ピストン側)とB側(即ち、ピストンロッド側)とに提供されなければならない。これは、図8bに示された様に、通常は複動液圧シリンダ200のハウジングのコネクタボア212及び214によって達成される。
既知の複動液圧シリンダは、図8aに示されたシリンダ102が近接構造空間のホースコネクタ112及び114と共に使用される限り、図8cに示された袋ねじ122が大きく露出され問題であるという欠点を有する。これは、液圧シリンダの長さ又は幅の約15mmの構造空間が失われるという点に於いてとりわけ不都合である。更に、既知の複動液圧シリンダは、露出された袋ねじ122が液圧シリンダの運転中に運動移動中の高いシリンダ力によって近接構造構成部品と接触し容易に削ぎ取られるという欠点を有する。更に、既知の複動液圧シリンダの図8aに示されたホース接続116及び118は、比較的損傷を受け易い。
既知の先行技術から始まり、本発明は、小型且つ丈夫な構造を有すると共に確実な動作を可能とする複動液圧シリンダを示すという課題を有する。
この課題は、請求項1の特徴を有する複動液圧シリンダによって解決される。好都合な更なる発展は、従属項に示される。
特に、第1のシリンダハウジングと第1のシリンダハウジングに案内されたピストンと第2のシリンダハウジングとが提供されるため、請求項1の特徴を有する複動液圧シリンダによって複動液圧シリンダの小型且つ丈夫な構造と確実な動作とが達成される。ピストンによって相互から分離された第1の圧力室と第2の圧力室は、第1のシリンダハウジングに提供される。第1のコネクタは、少なくとも第1の圧力室に液圧液体を供給する役割を果たし、第2のコネクタは、少なくとも第2の圧力室に液圧液体を供給する役割を果たす。第2のシリンダハウジングは、少なくとも1つの部分に於いて第1のシリンダハウジングを包囲する。第1のコネクタと第2のコネクタは、第2の圧力室から見て外方に向く複動液圧シリンダの端に配置される。第2の圧力室は、第2のシリンダハウジングが第1のシリンダハウジングを包囲する部分を通じ液圧液体が充填される。従って、複動液圧シリンダのB側のコネクタを省く事が出来る。代わりに、このコネクタを複動液圧シリンダのA側に提供する事が出来る。ここで、A側は、ピストンの第1の側に配置され、B側は、第1の側と反対のピストンの第2の側に配置される。
これは、複動液圧シリンダのための比較的広い構造空間を回避する事が出来る。更に、露出されたコネクタエレメント(例えば、露出された袋ねじ等)の削ぎ取りを回避する事が出来る。更に、複動液圧シリンダの動作中に、複動液圧シリンダと供給/制御ユニット(例えば、液圧ユニット等)のコネクタの間に延在する接続ホースに損傷が発生する事を防ぐ事が出来る。これは、複動液圧シリンダの小型且つ丈夫な構造と確実な動作とを可能とする。
第2のシリンダハウジングは、好ましくは、少なくとも複動液圧シリンダの縦軸に沿った部分に於いて第1のシリンダハウジングを包囲する。従って、第2のシリンダハウジングが第1のシリンダハウジングを包囲する部分が有効に成り、この部分は、複動液圧シリンダの縦軸に沿って延在する。
好ましくは、第1の圧力室は、ピストン側圧力室であり、第2の圧力室は、ピストンロッド側圧力室である。従って、差動シリンダの第1のシリンダハウジングによって形成されたピストン側圧力室とピストンロッド側圧力室とが有効に成る。
第2の圧力室から見て外方に向く複動液圧シリンダの端は、好ましくは、シリンダ底部によって制限される。シリンダ底部は、第2の圧力室から見て外方に向く第1のシリンダハウジングの端と第2の圧力室から見て外方に向く第2のシリンダハウジングの端とを包囲する事が出来る。従って、第1及び第2の圧力室から見て外方に向く第2のシリンダハウジングのピストン側端は、シリンダ底部に固く接続される。
第1の封止エレメントは、好ましくは、第2の圧力室から見て外方に向く第1のシリンダハウジングの端とシリンダ底部との間に配置される。更に、第2の封止エレメントは、第2の圧力室から見て外方に向く第2のシリンダハウジングの端とシリンダ底部との間に配置される。従って、第1及び第2の封止エレメントが有効に成り、第1及び第2の封止エレメントの支援によって、第2の圧力室から見て外方に向く第1のシリンダハウジングの端と第2の圧力室から見て外方に向く第2のシリンダハウジングの端とシリンダ底部とを相互に対し封止する事が出来る。
第1のコネクタと第2のコネクタは、好ましくは、シリンダ底部に配置される。従って、第2のコネクタに加え第1のコネクタも、第2の圧力室から見て外方に向く複動液圧シリンダの端に提供する事が出来る。
第1のコネクタは、好ましくは、第1の貫通開口を含む。更に、第1の貫通開口は、シリンダ底部の横面から第1の圧力室に延在する。従って第1の貫通開口は、シリンダ底部に於いて有効に成り、第1の圧力室は、第1の貫通開口を通じ液圧液体が充填される。
第2のコネクタは、好ましくは、第2の貫通開口を含む。更に、第2の貫通開口は、シリンダ底部の横面から第2のシリンダハウジングが第1のシリンダハウジングを包囲する部分に延在する。従って、第2の貫通開口は、シリンダ底部に於いて有効に成り、第2の圧力室は、第2の貫通開口を通じ液圧液体が充填される。
第1のシリンダハウジングと第2のシリンダハウジングは、好ましくは、第1のシリンダハウジングと第2のシリンダハウジングとの間に中間空間が形成される様に配置される。中間空間は、第2の圧力室から見て外側に向く複動液圧シリンダの端から第1の圧力室から見て外側に向く複動液圧シリンダの端に延在する。従って、中間空間は、第1及び第2のシリンダハウジングの間で有効に成り、この中間空間は、第2の圧力室から見て外側に向く複動液圧シリンダの端の第2のコネクタに第2の圧力室を接続する役割を果たす。
複動液圧シリンダは、好ましくは、ロッドスリーブを含む。ロッドスリーブは、第1の圧力室から見て外方に向く第1及び第2のシリンダハウジングの端に配置される。更に、ロッドスリーブは、ピストンに接続されたピストンロッドが、液圧液体を第1の圧力室に充填する際にピストン運動の第1の方向に移動し、液圧液体を第2の圧力室に充填する際にピストン運動の第1の方向と反対のピストン運動の第2の方向に移動する様に構成される。従って、ロッドスリーブは、第1の圧力室から見て外方に向く液圧シリンダの端を閉じる複動液圧シリンダのピストンロッド端に提供する事が出来る。
ロッドスリーブは、好ましくは、凹部を含む。更に、第2の圧力室は、第2のシリンダハウジングが第1のシリンダハウジングを包囲する部分とロッドスリーブの凹部とを通じ液圧液体が充填される。従って、ピストンロッド側圧力室は、複動液圧シリンダのピストン側端に提供された第2のコネクタの支援によって、容易且つ確実に液圧液体が充填される。
好ましくは、第1のシリンダハウジングは、第1のシリンダチューブを含み、第2のシリンダハウジングは、第2のシリンダチューブを含む。これは、特に、複動液圧シリンダの容易且つ丈夫な構造を作り出す事が出来る。
複動液圧シリンダは、好ましくは、第2のシリンダハウジングを保持する少なくとも1つの保持エレメントを含む。更に、少なくとも1つの第1の保持エレメントは、少なくとも第2のシリンダハウジングの外側面の第2のシリンダハウジングの周囲に配置される。この方法に於いては、第1及び第2のシリンダハウジングは、少なくとも1つの第1の保持エレメントの支援によって、シリンダ底部に容易且つ確実に保持する事が出来る。
第1のコネクタは、好ましくは、少なくとも液圧液体を供給するために第1のコネクタを第1の接続ラインに接続する事が出来る様に構成される。更に、第2のコネクタは、少なくとも液圧液体を供給するために第2のコネクタを第2の接続ラインに接続する事が出来る様に構成される。従って、液圧ユニットに接続するために2つの適切なコネクタが有効に成る。
複動液圧シリンダは、特に、差動シリンダ、同期シリンダ又はタンデムシリンダであっても構わない。
本発明の他の特徴と利点は、添付された図面に関連する実施の形態の一例を使用し本発明を詳細に説明する以下の明細書によってもたらされる。
図1aは、実施の形態の一例に従った複動液圧シリンダの概略透視図を示す。 図1bは、図1aに従った複動液圧シリンダに概略平面図を示す。 図2は、図1bの切断線A−Aに沿った縦断面の概略図を示す。 図3は、図1bの切断線B−Bに沿った縦断面の概略図を示す。 図4aは、図1bの切断線C−Cに沿った縦断面の概略図を示す。 図4bは、図1aに示された複動液圧シリンダのピストン側端の概略図を示す。 図5は、実施の形態の一例に従った複動液圧シリンダの基本的な概略図の一例を示す。 図6aは、実施の形態の一例に従った、第1のコネクタと第2のコネクタとを有する複動液圧シリンダの概略図を示す。 図6bは、先行技術に従った、複動液圧シリンダのB側にコネクタを有する複動液圧シリンダの概略図を示す。 図7aは、実施の形態の一例に従った複動液圧シリンダの縦断面の概略図を示す。 図7bは、先行技術に従った複動液圧シリンダの縦断面の概略図を示す。 図8aは、先行技術に従った複動液圧シリンダの基本的な概略図の一例を示す。 図8bは、先行技術に従った複動液圧シリンダの概略図を示す。 図8cは、図8aに従った既知の複動液圧シリンダの露出された袋ねじの概略図を示す。
図1aは、実施の形態の一例に従った複動液圧シリンダ10の概略透視図を示す。図1aは、特に、断面図に於ける二重壁シリンダを示す。図1aが示す様に、複動液圧シリンダ10は、第1のシリンダチューブ14と、第2のシリンダチューブ16と、ピストン26と、を含む。ピストン26は、ピストンロッド24に接続される。複動液圧シリンダ10の縦軸30は、ピストンロッド24の縦方向の延長線に沿ったピストンロッド24の中点を通じ延在する。第1及び第2のシリンダチューブ14及び16は、複動液圧シリンダ10のこの縦軸30廻りに同心的に配置される。
図1aに示された実施の形態の一例に於いては、第1のシリンダチューブ14が提供され、第1のシリンダチューブ14に於いては、ピストン26が封止されてスライドすると共にアクチュエータの電力を出力する。更に、第2のシリンダチューブ16は、この第1のシリンダチューブ14の周囲に配置される。第2のシリンダチューブ16の第1のピストンロッド側端は、ロッドスリーブ22にしっかりと接続される。第1の端と反対のシリンダチューブ16の第2の端は、シリンダ底部12にしっかりと接続される。第1のシリンダチューブ14は、内側シリンダチューブとしての役割を果たし、第2のシリンダチューブ16は、外側シリンダチューブとしての役割を果たす。第2のシリンダチューブ16は、ねじ46a乃至46dの支援によって、ワイヤリング20aと環状保持エレメント20bを通じシリンダ底部12に保持される。第2のシリンダチューブ16は、この部分に対し封止される。ねじ46dは、図1aに従った断面図に於いて示されない。
図1aに従った複動液圧シリンダ10は、液圧液体をピストンロッド側圧力室38に充填するコネクタ34を包囲する。図1aが示す様に、このコネクタ34は、シリンダ底部12に提供される。シリンダ底部12に配置されたコネクタ34は、好ましくは、ボアを通じ第1及び第2のシリンダチューブ14及び16の間の中間空間40に接続される。更に、クロージャ22は、複動液圧シリンダ10のピストンロッド側端に配置され、溝42を含むピストンロッドのための開口を有する。このクロージャは、ロッドスリーブとしても明示する事が出来る。図1aに示された実施の形態の一例に於いては、液圧液体がロッドスリーブ22のねじ42を通じピストンロッド側の圧力室38に導入される。従って、ピストンロッド側の圧力室38(即ち、複動液圧シリンダ10のB側)がシリンダ底部12に配置されたコネクタ34の液圧液体によって充填され、又は液圧液体が圧力室38から放出する事が出来る。更に、図1aに示された複動液圧シリンダ10は、液圧液体をこの圧力室から放出すると共に液圧液体をピストン側圧力室36に充填するコネクタ32を含む。このコネクタ32とピストン側圧力室36は、図1aに示されない。シリンダボアへの介在のために、第2のシリンダチューブ16によって形成されたジャケット径は、適切な大きさである。
図1bは、図1aに従った複動液圧シリンダ10の概略平面図を示す。図1bに於いては、特に、シリンダ底部12は、シリンダ底部12を通じ延在するねじ46a乃至46dと共に概略的に示される。図1bは、シリンダ底部12に関連する第1乃至第3の切断線48a及びA−A、48b及びB−B、並びに48c及びC−Cを示す役割を果たす。以下の図2、3及び4aは、図1bに示された第1乃至第3の切断線48a乃至48cに沿った切断面の断面図である。
図2は、図1bの切断線48a及びA−Aに沿った縦断面の概略断面図を示す。図2に従った概略断面図に於いては、実質的に、図1に従った複動液圧シリンダ10のエレメント12乃至44が容易に見て取れる。ピストンロッド側圧力室38に液圧液体を充填すると共にピストンロッド側圧力室38から液圧液体を取り除く図1aに示されたコネクタ34は、図2に於いて不可視である。図2に従った複動液圧シリンダ10は、第1のシリンダチューブ14に案内された第1のシリンダチューブ14とピストン26とを含む。第1のシリンダチューブ14は、好ましくは、ピストン26とシリンダ底部12によって閉じられたシリンダチューブ14の第1の端との間の第1のシリンダチューブ14によって形成されたピストン側圧力室36と、ピストン26とロッドスリーブ22によって閉じられたシリンダチューブ14の第2の端との間の第1のシリンダチューブ14によって形成されたピストンロッド側圧力室38と、を含み、第1の端は、ピストンロッド24と反対の端である。ピストンロッド側のピストン側圧力室36と圧力室38は、第2のピストン26によって相互から分離される。ロッドスリーブ22の支援によって閉じられた第1のシリンダチューブ14の第2の端は、ピストンロッド側の端として明示され、シリンダ底部12の支援によって閉じられた第1のシリンダチューブ14の第2の端は、ピストン側端として明示される。
図2が示す様に、第1の封止エレメント18aは、第1のシリンダチューブ14のピストン側端とシリンダ底部12との間に配置される。更に、第2の封止エレメント18bは、第2のシリンダチューブ16のピストン側端とシリンダ底部12との間に配置される。更に、第3の封止エレメント18cは、第2のシリンダチューブ16のピストンロッド側端とロッドスリーブ22との間に配置され提供する事が出来る。第1乃至第3の封止エレメント18a乃至18cは、好ましくは、例えば、Oリング等の静的な封止エレメントを含む。この方法に於いては、特に、第2のシリンダチューブ16は、シリンダ底部12とロッドスリーブ22とに対しピストン側端とピストンロッド側端に於いて確実に封止する事が出来る。
更に、図2は、第1及び第2のねじ接続28a及び28bを含む複動液圧シリンダ10を示す。第1のねじ接続28aは、ピストン26をピストンロッド24に接続する役割を果たし、第2のねじ接続28bは、ピストンロッドスライドユニットをピストンロッド24に接続する役割を果たす。第1及び第2のねじ接続28a及び28bは、好ましくは、ピストンロッド24のピストン側又はピストンロッド側端に配置された螺合部を有する。ピストンスリーブ22は、ピストンロッド24を収容する役割を果たす。更に、ロッドスリーブ22は、ピストンロッド24とピストンロッド24に接続されたピストン26を直線的に案内する役割を果たす。図2が概略的に示す様に、ピストンロッド24とピストン26は、液圧液体をピストン側圧力室36に充填する際にピストン運動の第1の方向P1に直線的に移動される。更に、ピストンロッド24とピストン26は、液圧液体をピストンロッド側圧力室38に充填する際にピストン運動の第2の方向P2に直線的に移動される。ピストン運動の第1及び第2の方向P1及びP2は、好ましくは、複動液圧シリンダ10の縦軸30と実質的に平行である。更に、ピストン運動の第1及び第2の方向P1及びP2は、複動液圧シリンダ10の相反するピストン運動方向である。
図2は、特に、少なくとも1つの部分41に於いて第1のシリンダチューブ14を包囲する第2のシリンダチューブ16を示す。図2に従ったこの部分41は、複動液圧シリンダ10の縦軸30に沿って延在する。第1及び第2のシリンダチューブ14及び16によって形成された中間空間40は、この部分41の内側に実質的に延在する。更に、中間空間40は、シリンダ底部12からロッドスリーブ22に提供された溝42に実質的に延在する。溝42は、特に、中間空間40からピストンロッド側の圧力室38に延在するロッドスリーブ22の凹部に相当する。従って、中間空間40とロッドスリーブ22の凹部42とピストンロッド側圧力室38は、相互に接続される。図2に示された寸法D1は、第2のシリンダチューブ16の外側面44によって与えられる。この寸法D1は、複動液圧シリンダ10のためのビルトイン空間に相当する。
図3は、図1bの切断線48b及びB−Bに沿った概略縦断面を示す。特に、ピストン側圧力室36に充填するための第1のコネクタ32は、図3に於いて明確に見て取れる。図3が概略的に示す様に、第1のコネクタ32は、第1の貫通開口33を含む。この第1の貫通開口33は、好ましくは、シリンダ底部12の横面62からピストン側圧力室36に延在する。例えば、第1の貫通開口33は、シリンダ底部12の横面62と実質的に垂直に延在する。第1のコネクタ32は、第1の接続ライン52を接続する役割を果たす。この第1の接続ライン52は、図3に示されない。
図4aは、図1bの切断線48c及びC−Cに沿った概略縦断面を示す。特に、ピストンロッド側圧力室38に充填するための第2のコネクタ34は、図4aに於いて良く見て取れる。図4aが概略的に示す様に、第2のコネクタ34は、第2の貫通開口35を含む。この第2の貫通開口35は、好ましくは、シリンダ底部12の横面62から第1及び第2のシリンダチューブ14、16によって形成された中間空間40に延在する。例えば、第2の貫通開口35は、中間空間40から斜めに延在する。第2のコネクタ34は、第2の接続ライン54を接続する役割を果たす。この第2の接続ライン54は、図4aに示されない。図1a乃至4aに従った第2のコネクタ34と中間空間40とロッドスリーブ22の凹部42とピストンロッド側の圧力室38は、相互に接続される。
図4bは、図1aに示された複動液圧シリンダ10のピストン側端の概略図を示す。特に、第1及び第2のコネクタ32及び34は、図4bに於いて良く見て取れる。図4bが示す様に、シリンダ底部12を通じ延在する第1のコネクタ32は、例えば、複動液圧シリンダ10の中間領域に配置され、シリンダ底部12を通じ延在する第2のコネクタ34は、例えば、複動液圧シリンダ10の横領域に配置される。図4bに従った第2のコネクタ34に加え第1のコネクタ32は、複動液圧シリンダ10のピストン側端に提供する事も出来る。
図5は、実施の形態の一例に従った複動液圧シリンダ10の基本的な概略図の一例を示す。図5の実施の形態の一例に於いては、複動液圧シリンダ10がシリンダチューブ14を1つだけ含む。特に、図5の実施の形態の一例に従った複動液圧シリンダ10は、図1aの実施の形態の一例に従った複動液圧シリンダ10の第2のシリンダチューブ16を含まない。従って、図5の実施の形態の一例は、本発明の別の態様を表す。図5に示された複動液圧シリンダ10は、シリンダチューブ14に案内され、ピストンロッド側圧力室38からピストン側圧力室36を分離するピストン26を含む。ピストン側圧力室36とピストンロッド側圧力室38は、シリンダチューブ14によって形成される。更に、ピストンロッド24を収容し直線的に案内するピストンロッド側ロッドスリーブ22が提供される。
図5に示された実施の形態の一例に於いては、複動液圧シリンダ10が第1及び第2のコネクタ32及び34を含む。図5に従った第1のコネクタ32は、液圧液体をピストン側圧力室36に充填する役割を果たし、第2のコネクタ34は、液圧液体をピストンロッド側圧力室38に充填する役割を果たす。更に、図5に従った第1のコネクタ32は、第1の貫通開口33を含み、第2のコネクタ34は、第2の貫通開口35を含む。これらの第1及び第2の貫通開口33及び35は、好ましくは、ピストンロッド24を完全に通じ延在する。第1及び第2の貫通開口33及び35は、複動液圧シリンダ10の縦軸30と実質的に平行に延在する。図5に従った、第1の貫通開口33は、ピストン26から見て外方に向くピストンロッド24の端からピストン26と向かい合うピストンロッド24の端にピストンロッド24を通じ延在する。更に、図5に従った第2の貫通開口35は、ピストン26から見て外方に向くピストンロッド24の端からピストン26と向かい合うピストンロッド24の端にピストンロッド24を通じ延在する。図5が示す様に、第1の貫通開口33は、更に、ピストン26と向かい合うピストンロッド24の端からピストン26を完全に通じピストン側圧力室36に複動液圧シリンダ10の縦軸30と平行に延在する。更に、図5は、ピストン26と向かい合うピストンロッド24の端からピストンロッド側圧力室38に屈曲する様に部分的にピストン26を通じ更に延在する第2の貫通開口35を示す。従って、図5の実施の形態の一例に従ったピストン側圧力室36とピストンロッド側圧力室38は、ピストンロッド24に提供された第1及び第2のコネクタ32及び34を通じ液圧液体が充填される。
既知の先行技術に対する本発明の幾つかの利点は、以下の図6a、6b、7a及び7bを使用し説明される。
図6aは、実施の形態の一例に従った、第1のコネクタ32と第2のコネクタ34とを有する複動液圧シリンダ10の概略図を示す。図6aが示す様に、第1及び第2のコネクタ32及び34は、複動液圧シリンダ10のシリンダ底部12に配置される。更に、図6aは、液圧ユニット50に接続される第1及び第2のコネクタ32及び34を示す。好ましくは、第1のコネクタ32は、第1の接続ライン52を通じ液圧ユニット50のAコネクタに接続され、第2のコネクタ34は、第2の接続ライン54を通じ液圧ユニット50のBコネクタに接続される。液圧ユニット50のAコネクタは、液圧液体を第1のコネクタ32に供給する役割を果たし、液圧ユニット50のBコネクタは、液圧液体を第2のコネクタ34に供給する役割を果たす。
図6aに示された実施の形態の一例に於いては、複動液圧シリンダ10のピストンロッド側端は、ピストンロッド側のユニット56に接続される。ピストンロッド側ユニット56は、複動液圧シリンダ10の支援によって、ピストン運動の第1及び第2の方向P1及びP2に移動する事が出来る。図6aは、特に、複動液圧シリンダ10のためのビルトイン空間58を示す。ビルトイン空間58は、図6aに於いて点線によって概略的に示される。図6aに示された実施の形態の一例に於いては、ビルトイン空間58は、第2のシリンダチューブ16の外側面44によって実質的に調節される。従って、ビルトイン空間58は、図2に示された寸法D1に実質的に相当する。特に、図6aの実施の形態の一例に従った複動液圧シリンダ10のためのビルトイン空間58は、先行技術と比較し相対的に小さい。
図6bは、液圧シリンダ100のB側のコネクタ114を有する複動液圧シリンダ100の概略図を示す。図6bは、特に、複動液圧シリンダ100のピストンロッド側端に配置されたコネクタ114を示す。複動液圧シリンダ100のピストン側端に配置された他のコネクタ112は、図6bに示されない。これらのコネクタ112及び114は、2つの接続ライン52及び54を通じ液圧ユニット50のAコネクタとBコネクタとに接続される。図6bに従った複動液圧シリンダ100のためのビルトイン空間128は、点線で概略的に示される。特に、ビルトイン空間128は、シリンダチューブ102と露出された袋ねじ122の表面の横延長線によって実質的に調節される。従って、先行技術に従ったビルトイン空間128は、図6aの実施の形態の一例に従ったビルトイン空間58と比較して相対的に大きい。
図7aは、実施の形態の一例に従った複動液圧シリンダ10の概略縦断面を示す。特に、図7aは、ビルトイン空間58を示す。図7aの実施の形態の一例に於いては、第2のコネクタ34は、露出された袋ねじ60を含む。露出された袋ねじ60は、好ましくは、環状アイレット64を通じ第2の貫通開口35まで延在する。図7aが示す様に、露出された袋ねじ60は、シリンダ底部12に配置される。特に、図7aに示された露出された袋ねじ60は、第2の接続ライン54を接続する役割を果たす。
更に、図7aは、寸法D1乃至D4を示す。寸法D1は、第2のシリンダチューブ16の外径に相当し、寸法D2は、第1のシリンダチューブ14の内径に相当し、寸法D3は、第1及び第2のシリンダチューブ14及び16の壁厚に相当し、寸法D4は、第1のシリンダチューブ14の壁厚に相当する。好ましくは、寸法D1は、50mmであり、寸法D2は、35mmであり、寸法D3は、7.5mmであり、寸法D4は、3.5mmである。
図7bは、先行技術に従った複動液圧シリンダ100の概略縦断面図を示す。ビルトイン空間128は、図7bに於いて完全に見て取れる。更に、寸法L1乃至L3は、図7bに示される。寸法L2は、シリンダチューブ102の内径に相当し、寸法L3は、シリンダチューブ102の壁厚に相当する。好ましくは、寸法L1は、20mmであり、寸法L2は、35mmであり、寸法L3は、3.5mmである。
図7aに関し簡略に描写された円筒形状ビルトイン空間は、第2のコネクタ34を巧妙に配置する事によって、ピストン径と本発明に従った35mmの第1のシリンダチューブ14の内径D2とに於いて、70乃至300barの動作圧力に保持する事が出来る。表面領域44の決定された外径D1は、たった50mmである。この外径D1は、ピストン径及び/又は第1のシリンダチューブ14の内径D2よりも最大7.5mm大きい。ピストン径が異なり圧力が類似する場合は、寸法7.5mmは、一定である。
前述したものと対照的に、図7bに示された先行技術に於いては、コネクタ114及び/又は露出された袋ねじ122は、ピストン径及び/又はシリンダチューブ102の内径L2の上方に典型的に23.5mm突出する。典型的に使用される袋ねじM8x1の簡略に描写されたねじ面の高さのために、既知の解決策は、本発明に従った解決策の様に最適化する事が出来ない。
本発明の実施の形態の一例は、構造空間を節約し、複動液圧シリンダ10内に於いてエネルギを確実に供給し、Aコネクタ32とBコネクタ34とがシリンダハウジング12で相互に接近する事をもたらす。
本発明は、特に、以下の利点を有する。ビルトイン空間58は、本発明に従った解決策によって明確に小さい径にする事が出来る。結果的に、構造空間は、特に、節約される。本発明に従った解決策は、特に、複動液圧シリンダに関連する。本発明に従った複動液圧シリンダ10は、特に、手術台に於いて使用する事が出来る。シリンダ10の移動経路が長い場合は、シリンダ10の供給ユニット/制御ユニット50は、好ましくは、シリンダ底部12の運動をもたらし、接続ライン52及び54は、2つのコネクタ32及び34に対し相対運動しない。供給ユニット/制御ユニット50がロッド側ユニット56に配置される場合は、ホースは、シリンダ10の拡張中に大きく長さが変化する。本発明の解決策は、シリンダ底部12にBコネクタ34を配置する事も可能とする。これは、先行技術に於いて不可能である。ここで、コネクタ114は、環状アイレット120を通じロッド側端に不利に配置されなければならない。実施の形態の一例に従って、シリンダチューブ102の表面領域に螺合されたスリーブ120を有する露出された袋ねじ122が排除される。特に、袋ねじ60がビルトイン空間58のシリンダ底部12の外側に本発明に従った解決策によって取り付けられるので、シリンダ10の運動による露出された袋ねじ122への損傷又はボア128に搭載する事を排除する事が出来る。更に、液圧液体をB側に供給する事は、先行技術に従って外側に配置されたラインの代わりに本発明のダブルチューブ解決策を通じ行う事が出来る。また、実施の形態の一例に従った短いフレキシブルラインは、損傷し難い。
図8bに従った、コネクタ212及び214を有する既知の適用と対照的に、実施の形態の一例に従って、袋ねじを与え相当する多くの構造空間を解放する事が出来る。
小さな構造空間を有する適用のために、例えば、オイル供給等の液圧液体の供給は、図5の実施の形態の一例に示された様に、ピストンロッド24を通じ行う事が出来る。このために、例えば、2つのボア33及び35をピストンロッド24に構成する事が出来るか、又は2つの別々のオイル誘導空間を得るために幾つかのチューブを相互に押す事が出来る。Aコネクタ32とBコネクタ35は、ピストンロッド24の外側端に配置される。図5に示された実施の形態の一例は、図1aに示された実施の形態の一例と比較すると、オイルボア33及び35によってピストンロッド24の断面が弱体化されるという欠点を有する。更に、例えば、ピストンロッドの長さと直径の比が30よりも大きい長いピストンロッド24は、弱体化する事によって屈曲に敏感である。更に、ボア33及び35は、図1aに従った構造と比較すると、図5に従った構造によってもたらされた相対的に高い費用を要する。
図1a及び図5を使用し説明された差動シリンダ10の代わりに、複動液圧シリンダを同期シリンダ又はタンデムシリンダとして構成する事も出来る。
10 複動液圧シリンダ
12 シリンダ底部
14及び16 シリンダチューブ
18a乃至18c 封止エレメント
20a及び20b 保持エレメント
22 ピストンロッドのための貫通開口を有するクロージャ
24 ピストンロッド
26 ピストン
28a及び28b ねじ接続
30 縦軸
32及び34 コネクタ
33及び35 貫通開口
36及び38 圧力室
40 中間空間
41 部分
42 溝
44 表面
46a乃至46e ねじ
50 液圧ユニット
52及び54 接続ライン
56 ロッド側ユニット
58 ビルトイン空間
60 袋ねじ
62 表面
100及び200 先行技術に従った複動液圧シリンダ
100乃至128並びに212及び214 既知の複動液圧シリンダの構成部品
P1及びP2 ピストン運動の方向
D1乃至D4及びL1乃至L3 寸法

Claims (14)

  1. 複動液圧シリンダ(10)であって、
    第1のシリンダハウジング(14)と、
    前記第1のシリンダハウジング(14)に案内されたピストン(26)と、
    前記第1のシリンダハウジング(14)に提供され、前記ピストン(26)によって相互から分離された第1の圧力室(36)及び第2の圧力室(38)と、
    少なくとも前記第1の圧力室(36)に液圧液体を供給する第1のコネクタ(32)と、
    少なくとも前記第2の圧力室(38)に液圧液体を供給する第2のコネクタ(34)と、
    少なくとも1つの部分(41)に於いて前記第1のシリンダハウジング(14)を包囲する第2のシリンダハウジング(16)と、
    を有し、
    前記第1のコネクタ(32)と前記第2のコネクタ(34)は、前記第2の圧力室(38)から見て外方に向く前記複動液圧シリンダ(10)の端に配置され、
    前記第2の圧力室(38)は、前記第2のシリンダハウジング(16)が前記第1のシリンダハウジング(14)を包囲する前記部分(41)を通じ前記液圧液体によって充填される
    事を特徴とする複動液圧シリンダ(10)。
  2. 前記第2のシリンダハウジング(16)は、少なくとも前記複動液圧シリンダ(10)の縦軸(30)に沿った部分(41)に於いて前記第1のシリンダハウジング(14)を包囲する
    請求項1に記載の複動液圧シリンダ(10)。
  3. 前記第1の圧力室(36)は、ピストン側圧力室であり、
    前記第2の圧力室(38)は、ピストンロッド側圧力室である
    請求項1又は2に記載の複動液圧シリンダ(10)。
  4. 前記第2の圧力室(38)から見て外方に向く対面する前記複動液圧シリンダ(10)の端は、シリンダ底部(12)を含み、
    前記シリンダ底部(12)は、前記第2の圧力室(38)から見て外方に向く前記第1のシリンダハウジング(14)の端を包囲すると共に、前記第2の圧力室(38)から見て外方に向く前記第2のシリンダハウジング(16)の端を含む
    請求項1乃至3の何れか一項に記載の複動液圧シリンダ(10)。
  5. 第1の封止エレメント(18a)は、前記第1のシリンダハウジング(14)の端と前記第2の圧力室(38)から見て外方に向く前記シリンダ底部(12)との間に配置され、
    第2の封止エレメント(18b)は、前記第2のシリンダハウジング(16)の端と前記第2の圧力室(38)から見て外方に向く前記シリンダ底部(12)との間に配置される
    請求項4に記載の複動液圧シリンダ(10)。
  6. 前記第1のコネクタ(32)と前記第2のコネクタ(34)は、前記シリンダ底部(12)に配置される
    請求項4又は5に記載の複動液圧シリンダ(10)。
  7. 前記第1のコネクタ(32)は、第1の貫通開口(33)を含み、
    前記第1の貫通開口(33)は、前記シリンダ底部(12)の横面(62)から前記第1の圧力室(36)に延在する
    請求項6に記載の複動液圧シリンダ(10)。
  8. 前記第2のコネクタ(34)は、第2の貫通開口(35)を含み、
    前記第2の貫通開口(35)は、前記シリンダ底部(12)の横面(62)から前記第2のシリンダハウジング(16)が前記第1のシリンダハウジング(14)を包囲する前記部分(41)に延在する
    請求項5乃至7の何れか一項に記載の複動液圧シリンダ(10)。
  9. 前記第1のシリンダハウジング(14)と前記第2のシリンダハウジング(16)は、前記第1のシリンダハウジング(14)と前記第2のシリンダハウジング(16)との間に中間空間(40)が形成される様に配置され、
    前記中間空間(40)は、前記第2の圧力室(38)から見て外方に向く前記複動液圧シリンダ(10)の端から前記第1の圧力室(36)から見て外方に向く前記複動液圧シリンダ(10)の端に延在する
    請求項1乃至8の何れか一項に記載の複動液圧シリンダ(10)。
  10. 前記複動液圧シリンダ(10)は、ロッドスリーブ(22)を含み、
    前記ロッドスリーブ(22)は、前記第1の圧力室(36)から見て外方に向く前記複動液圧シリンダ(10)の端に配置され、
    前記ロッドスリーブ(22)は、前記ピストン(26)に接続されたピストンロッド(24)が前記液圧液体を前記第1の圧力室(36)に充填する際にピストン運動の第1の方向(P1)に移動されると共に前記液圧液体を前記第2の圧力室(38)に充填する際に前記ピストン運動の第1の方向(P1)と反対のピストン運動の第2の方向(P2)に移動される様に構成される
    請求項1乃至9の何れか一項に記載の複動液圧シリンダ(10)。
  11. 前記ロッドスリーブ(22)は、溝(42)を有し、
    前記第2の圧力室(38)は、前記第2のシリンダハウジング(16)が前記第1のシリンダハウジング(14)を包囲する前記部分(41)と前記ロッドスリーブ(22)の前記溝(42)とを通じ前記液圧液体によって充填される
    請求項10に記載の複動液圧シリンダ(10)。
  12. 前記第1のシリンダハウジング(14)は、第1のシリンダチューブを含み、
    前記第2のシリンダハウジング(16)は、第2のシリンダチューブを含む
    請求項1乃至11の何れか一項に記載の複動液圧シリンダ(10)。
  13. 前記複動液圧シリンダ(10)は、前記第2のシリンダハウジング(16)を保持する少なくとも1つの第1の保持エレメント(20a)を含み、
    前記少なくとも1つの保持エレメント(20a)は、少なくとも前記第2のシリンダハウジング(16)の外側面(44)の前記第2のシリンダハウジング(16)の周囲に配置される
    請求項12に記載の複動液圧シリンダ(10)。
  14. 前記第1のコネクタ(32)は、少なくとも前記液圧液体を供給する第1の接続ライン(52)に接続する事が出来る様に構成され、
    前記第2のコネクタ(34)は、少なくとも前記液圧液体を供給する第2の接続ライン(54)に接続する事が出来る様に構成される
    請求項1乃至13の何れか一項に記載の複動液圧シリンダ(10)。
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