JP2018516638A - ばね動力/液圧操作式眼内レンズ挿入器具 - Google Patents

ばね動力/液圧操作式眼内レンズ挿入器具 Download PDF

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Abstract

IOLカートリッジに装填された眼内レンズ(IOL)を患者の眼の中に送出するための、白内障手術中の使用のための眼内レンズ挿入器具。挿入器具は、液圧ハウジングを収容する外殻ハウジングを備える。液圧ハウジング内に配置される液圧ピストンは、環状液圧チャンバを画定する。液圧チャンバは、充填ポートを介して流体で充填される。高圧圧縮ばねは、液圧チャンバ内の流体を加圧するようにピストンを前方に常に付勢する。使用時に、押下可能な操作ボタンに作動可能に接続されるバルブ要素は、液圧チャンバからの流体の滲みを制御し、その結果、ピストンの前方先端部は、IOLカートリッジから患者の眼の中に眼内レンズを機械的に送出するように前方に移動される。

Description

関連出願の相互参照
本出願は、2015年9月17日に出願された仮出願第62/219,700号および2015年4月19日に出願された仮出願第62/149,650号の利益を主張するものであり、これらの特許の開示は、参照により本明細書に組み込まれるものとする。
本発明は、眼の角膜小切開を通して嚢切開(嚢切開(capsulorhexis))に、および水晶体嚢内のその最終位置に眼内レンズ(IOL)を挿入するための眼内レンズ挿入器具に関する。
代表的な従来技術のIOL挿入器具には、公開された米国特許出願第2014/0276901号明細書および欧州特許第0 937 443号明細書があり、これらの特許の開示は、参照により本明細書に組み込まれるものとする。
本発明の目的は、IOL挿入器具技術の進歩に対する重要な貢献となる改良を提供することである。
本発明のもう1つの目的は、そうでなければ眼の中にあまりにも不規則に挿入され、またはIOLを眼の中に大きく外すIOLをもたらすこともある不規則な動きを最小限に抑えながら、一定速度で連続的にIOLを患者の眼の中に滑らかに送出するように、指操作される操作バルブによって液圧的に操作される片手のばね動力式IOL挿入器具を提供することである。
本発明のもう1つの目的は、IOL製造業者によって製造される市販のIOL折り畳みおよび送出チャンバを使用するのに適合させ得るIOL挿入器具を提供することである。
本発明のもう1つの目的は、眼粘弾性流体の初期量をIOL折り畳みおよび送出チャンバに分配して、チャンバを濡らし、送出するための適所にIOLを滑らかに折り畳む、ばね動力/液圧操作式IOL挿入器具を提供することである。
本発明のもう1つの目的は、シングルユース(すなわち、使い捨て式の)IOL挿入器具であり得るように製造するのに十分に経済的な生体適合性材料からなるばね動力/液圧操作式IOL挿入器具を提供することである。
上記は、本発明の関連のある目的のいくつかの概略を述べている。これらの目的は、所期の発明のより顕著な特徴および用途のうちのいくつかの単なる例示であると解釈されるべきである。多くの他の有益な結果が、開示された発明を異なる方法で適用するか、または開示の範囲内で本発明を変更することによって達成され得る。したがって、本発明の他の目的およびより完全な理解は、添付の図面と併せて解釈される特許請求の範囲によって規定される本発明の範囲に加えて、本発明の概要および好ましい実施形態の詳細な説明を参照することによって得ることが可能である。
本発明を要約するために、本発明は、拘束された一定のIOL速度と潤滑を共に達成するように眼粘弾性(OVD)流体を押し動かす、ばね負荷ピストンと、約0.5mlのOVDを使用する(業界標準で)単一のOVD充填ポートと、レンズ折り畳みおよび送出チャンバを有する第三者のプリロードされたIOL送出システムとを備える。第1の実施形態においては、レンズ折り畳みおよび送出カートリッジは、AlconのAcryS IQ IOLを挿入するようにAlcon、Inc.製のAcrySert C予装填インジェクタを備える。第2および第3の実施形態においては、レンズ折り畳みおよび送出カートリッジは、AbbottのTecnis 1−Piece Aspheric IOLを挿入するようにAbbott Medical Optics Inc.製のUnfolder Platinumシリーズカートリッジを備える。しかし、他の第三者の送出システム(たとえば、Hoya Surgical Optics社のiSert(登録商標)231/251 Preloaded IOLシステム)が、本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく代替的に使用可能であることを理解されたい。
図1に示されるように、本発明のIOL挿入器具の第1の実施形態は、ばねチャンバを含む全体的に細長い外殻と、OVD充填ポートと、ピストン窓と、操作ボタンと、安全ピンと、2.2mmの切開部に挿入するためのレンズ窓および先端部を有するAcrySert送出システムとを備える。
本発明の第1の実施形態のIOL挿入器具の内部が、図2に示されており、ばね、ピストン、液圧機構ハウジング、操作ボタン、およびAcrySert送出システムを備える。
図3に示されるように、ピストンは、流体漏れを防止するように両端にOリングを含む。本発明の1つの実施形態においては、ばねの特性は、図3に反映されたものを含むことが可能である。
図4に示されるように、液圧機構は、OVDで充填されたシリンジからOVDでOVDチャンバを充填することを可能にする、OVD充填ポートチェックバルブを備え、これは、開口部を通してOVDチャンバからバルブキャビティの中に流れる(セクションAを参照されたい)。
図5に示されるように、シリンジを介してOVDチャンバを充填した後に、OVD流体は、導管を通してAcrySertレンズチャンバに流入して、これを充填する。
インジェクタの動作が、以下の通り要約される。図6に示されるように、ステップ1においては、OVDチャンバは、OVD充填ポートチェックバルブを介してOVDで充填される。このステップ中、安全ピンは、バルブを開いたままにしておき、OVD流体が導管を介してAcrySert送出システムに流入することができるようになっている。OVD流体の供給物を含むシリンジは、OVDチャンバおよびAcrySert送出システムをシステムの先端部の表示された充填ラインまで導管を介して充填するのに十分な流体を送出する。また、安全ピンが、ピストンをロックする。
図7を参照すると、インジェクタの動作のステップ2は、安全ピンを取り外すことを含み、その結果、バルブが、解放され、導管を閉じるようにその閉位置までそのばねによって上方へ移動する。また、安全ピンを取り外すと、ピストンも解放される。
図8に示されるステップ3においては、バルブを部分的に開くように操作ボタンを押し下げることによって、IOLは、ピストンによってこれを折り畳みながらその折り畳んだ位置まで進められる。ボタンはバルブが最後まで下降するのを防止するためのストッパを含むことが留意される。次いで、引き続き操作ボタンを押し下げると、折り畳まれたIOLが眼の中に送出される。
図9に示される本発明のIOL挿入器具の第2の実施形態は、第1の実施形態と同様の設計を含む。しかしながら、IOL挿入器具の第2の実施形態は、AbbottのTecnis 1−Piece Aspheric IOLを挿入するようにAbbott Medical Optics Inc.製の「Unfolder Platinum Series Cartridge」として知られているIOL折り畳みおよび送出カートリッジと共に使用されるのに適応している。第2の実施形態は、次のようなやり方で動作するように第1の実施形態にさらに改良を加えている。
まず、図9に示されるように、手術助手は、OVD流体で湿らせたIOLカートリッジの中にIOLを装填する。手術助手は、充填ポート(Fill Port)を介してOVD流体で液圧ハウジング(Hydraulic Housing)を充填する。次いで、IOLカートリッジ(IOL Cartrige)が、IOL挿入器具のスライダ(Slider)の近位端に挿入される。図10に示されるように、スライダは、IOL挿入器具の外殻ハウジング(Outer Shell Housing)の近位端に内側に押し込まれ、留め具によって所定の位置に保持される。スライダの内側移動により、操作スイッチ(Operation Switch)が閉じる。
手術助手は、次いで図11に示されるように安全留め金(Safety Clasp)をスナップオフし、これにより、解除ピン(Release Pin)が外殻ハウジングのスロット内を僅かに前方に移動できるようになる。解除ピンは、それに対応してピストンを僅かに前方に移動させるように前方に移動するばね負荷ピストンハウジング(図示せず)に連結される。ピストンのこの僅かな前方移動により、IOLは、患者の眼の中にいつでも挿入できるIOLカートリッジ内の折り畳まれた状態に押し込まれる。
図12に示されるように、手術助手は、次いで解除ピンを側部に退去させるが、これは、ピストンを解放して、ピストンのヘッドに対してピストンハウジング内に取り込まれる高圧ばねの全力を受けるように内部で機能する。IOL挿入器具は、今やそのコックされた位置にある。
外科的処置中に、外科医が指圧を使って操作ボタンを下方に押すと、バルブが開かれて、OVD流体が液圧ハウジングから流れ出ることができるようになり、それによって、ばねの力を受けたピストンが前方へ徐々に移動し、IOLカートリッジからのIOLを患者の眼の中に送出できるようになる(図13を参照されたい)。
第3の実施形態が、図29から図37に示されている。図29から図31に示されるように、第3の実施形態においては、IOL挿入器具は、ルアー適合のOVD充填ポートを含む。ばね負荷充填プランジャが、外殻ハウジングの後部に動作可能に配置される。ピストンの一部を取り囲む液圧チューブ(ハイポチューブ)には、液圧チャンバを画定するOリングが付いている。チャンバは、バルブを含む液圧ハウジングに流体接続される。
図31および図32に示されるように、液圧チャンバは、OVD充填シリンジが充填ポートのルアー継手に取り付けられ、OVDがその中に注入されると、液圧チャンバがOVD流体で充填されるように、充填ポートに流体接続される。また、過剰なOVD流体は、ボタン式ラッチロッドによって開いた状態に保持されているばね負荷操作ボタンのバルブを通して、モールド成型されたOVD導管を通して流れることができる。開いたバルブおよびOVD導管を通して流れるOVD流体は、AMO Tecnis iTecプリロードされた送出およびシステムフォルダならびに送出チャンバなどのIOLカートリッジを充填する。
図33に示されるように、使用時に、ステップ1は、OVDがIOLを濡らすようにIOLの前に現れ得るまで、OVD流体で液圧チャンバを充填することを含む。ステップ1中に、OVDがIOLカートリッジの中に流れて所望のレベルまでこれを充填することが可能なように、バルブは、ボタン式ラッチロッドによって開いた状態に保持される(図33を参照されたい)。
図34に示されるように、ステップ2は、充填プランジャを外殻ハウジングの後部に完全に押し込むと、およびこれを可聴の「クリック」で適切な場所にロックすることを含む。同時に、ボタン式ラッチロッドは、その開位置に保持されることからボタンを解放するように同様に前方に移動する。解放されると、ボタン、したがってバルブは、上方に閉位置まで移動し、それによって液圧バルブシステムを作動させる。充填プランジャが外殻ハウジングの中に完全に押されると、ピストンは、IOLを製造業者推奨の30秒から10分の位置に押し込むようにIOLカートリッジの中に前進される。この位置においては、今や充填ピストンのばねがピストンを常に前方に付勢していることが留意される。しかし、ピストンは、OVDが液圧チャンバ内に捕捉されているために静止したままである。ピストンは、バルブを再び開くように操作ボタンを押し下げることによって、液圧チャンバ内の捕捉されたOVDがそこから逃がされるときだけ、ばねの力によって前方に移動することが可能である。
図35に示されるように、ステップ3は、外科医の指がバルブを再び開くように操作ボタンを押し下げることを含み、その結果、IOLは、IOLカートリッジ内の製造業者推奨の1分の最大レンズ折り畳み位置の方へ前方に移動される。次いで、図36に示されるように、引き続き操作ボタンを押し下げると、IOLが患者の眼の中に展開されるまで、ピストンがさらに前進する。
最後に、図37に示されるように、IOL挿入器具の第3の実施形態は、そのTecnis1−Piece Aspheric IOLのためにAbbottのIOLカートリッジと共に使用されるようにAbbottと共同開発されることを目的としている(図9Aも参照されたい)。しかし、本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく、IOL挿入器具は、他のIOL製造業者の他のIOLカートリッジと共に使用されるように適応可能である。
上述の説明は、以下の本発明の詳細な説明がよりよく理解可能となるように、本発明のより適切かつ重要な特徴をかなり広範に概説しており、したがって、当業界への現在の貢献がより完全に理解され得る。本発明の特許請求の範囲の主題を形成する本発明の追加の特徴が、下に説明される。開示された概念および特定の実施形態は、本発明の同じ目的を実行するために他の構造を変更しまたは設計するための基礎として容易に利用可能であることが当業者により理解されるべきである。また、この種の均等な構成は、添付の特許請求の範囲に記述したような本発明の趣旨および範囲から逸脱しないことも当業者により理解されるべきである。
図面の説明なし。
(第1の実施形態)
図1から図8において上で要約された本発明のIOL挿入器具の第1の実施形態のより詳細な説明が、より具体的には下で説明されるように、挿入器具の後部に配置される安全留め金としての安全ピンの再設計という変更と共に図14から図16の機械製図に反映されている。
図14から図16を参照すると、本発明のIOL挿入器具10の第1の実施形態は、外殻ハウジング14内に配置され、ねじ15によって固定される液圧ハウジング12を備える。液圧ハウジング12は、安全留め金20を取り外し、操作ボタン22を押し下げると、人の眼の中に送出するためにIOL18が予め装填されたIOLカートリッジ16に動作可能に接続される。
図15A−Aによりよく示されるように、液圧ピストン24は、液圧ハウジング12の長手方向ボア26内に配置される。ピストン24は、長手方向ボア26を通過している小径部28と、外殻ハウジング14に形成される長手方向シリンダ32の中に延在する大径部30とを含む。小径部28は、長手方向ボア26の管腔よりも直径が小さいので、環状液圧チャンバ31を画定する。
ピストン24の遠位端は、長手方向シリンダ32内を摺動するように寸法決めされたピストンヘッド34を含む。高圧圧縮ばね36は、ピストン24を常に前方に付勢するように、ピストンヘッド34と長手方向シリンダ32の後壁38との間に取り込まれる。
安全留め金20は、外殻ハウジング14の後部の周りに着脱自在に把持する弾性アーム40を備える。安全留め金20は、取り外されるまでピストンヘッド34の前方移動を阻止するように、外殻ハウジング14内のピン開口部44を通過している、内側に延在する安全ピン42を含む。
液圧ハウジング12は、液圧チャンバ31と流体連通して接続される充填ポート46を含む。充填ポート46は、シリンジ充填OVD流体の皮下注射針によって貫通され得るエラストマーストッパ48を含む。液圧チャンバ31は、OVD充填シリンジからの注入によってOVD流体で充填可能である。一旦充填され皮下注射針が取り外されると、ストッパ48は、チャンバ31からのいかなるOVD流体の漏れもないように完全に閉じる。
第1のOリング50は、小径部28への移行部に近いピストン24の大径部30の周りに配置される。第1のOリング50は、ピストン24が前方に移動すると長手方向ボア26の管腔に対して密封するように機能し、それによってOVD流体が操作ボタン22を通して液圧チャンバ31内に押し込まれる(後述する)。長手方向ボア26の前端部(近位端)は、ピストン24の小径部28の直径に等しい縮小された直径まで減少することが留意される。第2のOリング52は、ピストン24の小径部28の周囲に密封係合して液圧チャンバ31内のOVD流体がそれを通じて漏れるのを防止するように、段部54に配置される。
図15B−Bおよび図16H−Hに最もよく示されているように、第1のブリードチャネル56は、液圧チャンバ31から垂直に延在するバルブシリンダ58まで延在する。第2のブリードチャネル60は、バルブシリンダ58からIOLカートリッジ16まで延在する。第2のブリードチャネル60は、第1のブリードチャネル56よりも高いレベルにある。
バルブ要素62は、バルブシリンダ58内に配置される。上部および下部Oリング62Uおよび62Lは、バルブ要素60上に配置され、Oリング62がブリードチャネル56および60を跨ぐと流体の流れが液圧チャンバ31とIOLカートリッジ16との間に確立されるように、その長さに沿って間隔を置いて設けられる(図15B−Bを参照されたい)。下部Oリング62Lが第1のブリードチャネル56よりも上になるようにバルブ要素62が配置されると、液圧チャンバ31およびIOLカートリッジ16からの流体の流れが阻止される。
操作ボタン22は、バルブ要素62に接続される。ばね64は、ボタンを常に上向きに付勢するようにボタン22および液圧ハウジング12のノッチ66内側に取り込まれる。しかし、IOLカートリッジ16が液圧ハウジング12に挿入されるが完全には着座されていない間は、ボタン22の位置は、OVD流体が液圧チャンバ31からこれを充填するIOLカートリッジ16に流入可能であるように、留め具によって下方に(すなわち、開いて)保持される。IOLカートリッジ16が液圧ハウジング12内に完全に挿入され着座されると、ボタン22は、解放され、第1のブリードチャネル56から第2のブリードチャネル60への流体の流れを阻止する(すなわち塞ぐ)ように上方に移動することができる。
IOL挿入器具10の人間工学的設計は、外科医による片手操作を可能にする。ばね64の弾性に抗してボタン22に外科医の指を押し下げると、バルブ要素62はOリング62Uおよび62Lが第1のブリードチャネル56を跨ぐ点まで下方に移動する。したがって、OVD流体は、液圧チャンバ31からおよびIOLカートリッジの中に逃がされる。OVD流体がチャンバ31から逃がされると、ばね36の高圧により、ピストン24が滑らかでゆっくりとした速度で前方に押し出される。ピストン24が前方に移動するにつれて、小径部38の先端部68は、IOL18を患者の眼の中に送出するIOLカートリッジ16の中にさらに延在する。ピストン24の前方移動中の任意の時点において、外科医は、ボタン22を解放してよく、その結果、ばね64は、その上方の位置にボタン22を戻し、バルブ要素62は、その閉位置に移動する(図16H−Hを参照されたい)。
(第2の実施形態)
図9から図13において上で要約された本発明のIOL挿入器具12の第2の実施形態のより詳細な説明が、いくつかの変更と共に、図14から図28の機械製図に反映されている。第1の実施形態と共通する構成要素には、100または200で始まる対応する番号によって数値的に標記されていることが留意される。たとえば、第1の実施形態のIOL挿入器具10は、数字「10」によって標記されるが、第2の実施形態のIOL挿入器具は、それに対応して数字「110」によって標記されている。第2の実施形態110の説明は、第1の実施形態10と主として同じであり、したがって、もちろん第2の実施形態110が構造的に異なる場合以外は、反復されることが留意される。
図14から図19を参照すると、本発明のIOL挿入器具110の第1の実施形態は、外殻ハウジング114内に配置され、ねじ115によって固定される液圧ハウジング112を備える。液圧ハウジング112は、安全留め金120を取り外し、操作ボタン122を押し下げると、人の眼の中に送出するためにIOL118が予め装填されたIOLカートリッジ116に動作可能に接続される。
図18A−Aによりよく示されているように、液圧ピストン124は、液圧ハウジング112内の長手方向ボア126内に配置される。ピストン124は、長手方向ボア126を通過している小径部128と、外殻ハウジング114内に配置されるピストンハウジング170に形成される長手方向シリンダ132の中に延在する大径部130とを含む。小径部128は、長手方向ボア126の管腔よりも直径が小さいので、環状液圧チャンバ131を画定する。
ピストン124の遠位端は、長手方向シリンダ132内を摺動するように寸法決めされたピストンヘッド134を含む。高圧圧縮ばね136は、ピストン124を常に前方に付勢するようにピストンヘッド134と長手方向シリンダ132の後壁138との間に取り込まれる。
安全留め金120は、外殻ハウジング114の後部の対向する側部に形成される対応する窪み176に着脱自在に把持する弾性アーム140を備える。別個の内側に延在する安全ピン172が、留め金120の中央のピン開口部174を通して、および外殻ハウジング14に形成されるJ字形スロット180を通して延在し、ねじ山178によって恒久的にピストンハウジング170に接続される。留め金120の取り外しの直後にのみ、安全ピン172はJ字形スロット180内で移動することができることが留意される。安全ピン172がピストンハウジング170に恒久的に接続されるので、ピストンハウジング170の移動は、最初に長手方向外側に、次いで回転するように移動するようにJ字形スロット180の構成によって画定される(図11および図12を比較されたい)。
ピストンハウジング170の後端部(遠位端)は、外殻ハウジング114の後部に延在するボス182を備える。圧縮ばね184は、ボス182の上に同心円状に配置される。図18J−Jに示されるように、内側に延在するガイドフィンガー186は、外殻ハウジング114の後部内でボス182とばね184を中心に置く。ばね184は、ピストンハウジング170と外殻ハウジング114の後部との間に取り込まれるので、ピストンハウジング170を常に前方に付勢する。安全留め金120が取り外されると、安全ピン172は、解放され、J字形スロット180内を移動することができる。したがって、ばね184は、ピストンハウジング170をJ字形スロット180の長い脚部の長さに等しい短い距離だけ前方に移動させる。次いで、安全ピン172がJ字形スロット180の短い脚部の中にすっかり回転されると、ピストンハウジング170は、それに対応して同じ回転度合いで同じ方向に回転する。
上述したように、J字形スロット180の長い脚部の長さに沿って移動する間のピストンハウジング170の回転移動はまた、レール190に乗るピストンハウジング170の後部から出る対向する耳部188によって防止される(図18L−Lを参照されたい)。
図20から図22を参照すると、ピストン124のヘッド134は、ヘッド134の対向する側部から長手方向に延在する対向する平行なアーム192を備える。アーム192は、ピストンハウジング170の対向する側部に形成される対応するJ字形スロット194の長い脚部194Lの中に長手方向に摺動するように寸法決めされる。アーム192の長さは、ピストンハウジング170が回転されると、その中に嵌合するようにJ字形スロット194の短い脚部194Sに対して寸法決めされる。図18K−Kに示されるように、アーム192の各々の幅は、これらが外殻ハウジング14の内側から内側に延在する対応するレール196に乗るようにピストンハウジング170の外周よりも先に突出するようにJ字形スロット194の深さよりも大きく、それによって、ピストン24のいかなる回転移動も防止される。
図22に示される休止位置においては、アーム192は、短い脚部194Sの中に係合され、したがって、ピストンハウジング170に対するピストン124の長手方向移動が防止されることが留意される。しかしながら、上述したように、安全ピン172がJ字形スロット180の短い脚部の中に回転されると、ピストンハウジング170は、それに対応して同じ回転度合いだけ同じ方向に回転する。ピストン194自体がレール196によって回転を阻止されるので、安全ピン172がJ字形スロット180の短い脚部の中に回転される際に一旦ピストンハウジング170が回転されれば、アーム192は、J字形スロット190の短い脚部194Sから長い脚部190Lの方へ回転し、それによって、高圧圧縮ばね136がピストン124を強制的に前方に付勢することができるようになる。
J字形スロット180の機能と同様に、ピストン124のヘッド134は、ピストンハウジング170が安全ピン172によって回転されるまでばね136を圧縮しておくための追加支持を提供するように、ピストンハウジング170内のもう1つのJ字形スロット134Jの中に延在する対向する半径方向タブ134Tを含むことも可能である。
液圧ハウジング112は、液圧チャンバ131と流体連通して接続される充填ポート146を含む。充填ポート146は、シリンジ充填OVD流体の皮下注射針によって貫通され得るエラストマーストッパ148を含む。液圧チャンバ131は、OVD充填シリンジからの注入によってOVD流体で充填可能である。一旦充填され、皮下注射針が取り外されれば、ストッパ148は、チャンバ131からのいかなるOVD流体の漏れも防ぐように完全に閉じる。
第1のOリング150は、小径部28への移行部に近いピストン124の大径部130の周りに配置される。第1のOリング150は、ピストン124が前方に移動すると長手方向ボア126の管腔に対して密封するように機能し、それによって、OVD流体を操作ボタン122を通して液圧チャンバ131内に押し込む(後述する)。長手方向ボア126の前端部(近位端)は、ピストン124の小径部128の直径に等しい縮小された直径まで減少することが留意される。第2のOリング152は、ピストン124の小径部128の周囲に密封係合して液圧チャンバ131内のOVD流体がそれを通じて漏れるのを防止するように、段部154に配置される。
図18B−Bおよび19H−Hに最もよく示されるように、第1のブリードチャネル156は、液圧チャンバ131から垂直に延在するバルブシリンダ158まで延在する。第2のブリードチャネル160は、バルブシリンダ158からIOLカートリッジ116まで延在する。第2のブリードチャネル160は、第1のブリードチャネル156よりも高いレベルにある。
バルブ要素162は、バルブシリンダ158内に配置される。上部および下部Oリング162Uおよび162Lは、バルブ要素60上に配置され、Oリング162がブリードチャネル156および160を跨ぐと流体の流れが液圧チャンバ131とIOLカートリッジ116との間に確立されるように、その長さに沿って間隔を置いて設けられる(図18B−Bを参照されたい)。下部Oリング162Lが第1のブリードチャネル156の上方にあるようにバルブ要素162が配置されると、液圧チャンバ131およびIOLカートリッジ116からの流体の流れが阻止される。
図23に最もよく示されるように、操作ボタン122は、バルブ要素162に接続される。ばね164は、ボタン122を常に上向きに付勢するようにボタン122および液圧ハウジング112のノッチ166内側に取り込まれる。
本発明のIOLインジェクタ110の第2の実施形態は、IOLカートリッジ116を挿入器具110と結び付けるスライダ200を含む。図23に示されるように、スライダは、上記で特定されたAbbottのTecnis 1−Piece Aspheric IOLなどの所望のIOLカートリッジ116を受け入れるのに適合している前方レセプタクル202を備える。図9Aは、そのIOLカートリッジに使用するためのアボットの使用説明書を示している。
図18M−Mによりよく示されるように、スライダ200は、外殻ハウジング114の内部側に形成される対応する長手方向スロット208に係合する外側レール206を有する一対の後方に延在する平行アーム204を備える。
図23を参照すると、バルブ要素62の反対の側のアーム204は、OVD流体がIOLカートリッジ16に流入できるようになるその下方の開いた位置(図16H−H)にこれを握る(すなわち保持する)ようにボタン22の脚部212の長手方向スロットに嵌合する中断された内側レール210を備える。
一旦IOL18がIOLカートリッジ116に装填され、カートリッジ116がスライダ200に弾装されれば(図24)、スライダ200は、完全に内側に押し込まれ、外殻ハウジング14の底部に形成される弾性留め具214によって定位置に保持されることが可能となる(図25)。一旦スライダ200が留め具214によって所定の位置に弾装されれば、脚部212は、レール210の中断された部分の上を移動し、脚部212、したがってボタン122およびバルブ要素162は、その閉位置まで上方に移動する。
したがって、IOLカートリッジ116がスライダ200に挿入されるが完全には着座されていない間は、ボタン122の位置は、OVD流体が液圧チャンバ131からこれを充填するIOLカートリッジ116の中に流入可能であるように、下方に(すなわち、開いて)保持される(図24)。IOLカートリッジ16が液圧ハウジング112内に完全に挿入され、着座されると、ボタン122は、第1のブリードチャネル156から第2のブリードチャネル160(図25)への流体の流れを阻止する(すなわち塞ぐ)ように上方に移動することができる。
IOL挿入器具10の人間工学的設計は、外科医による片手操作を可能にする。ばね64の弾性に抗してボタン22に外科医の指を押し下げると、バルブ要素62はOリング62Uおよび62Lが第1のブリードチャネル56を跨ぐ点まで下方に移動する。したがって、OVD流体は、液圧チャンバ31からおよびIOLカートリッジの中に逃がされる。OVD流体がチャンバ31から逃がされると、ばね36の高圧により、ピストン24が滑らかでゆっくりとした速度で前方に押し出される。ピストン24が前方に移動するにつれて、小径部38の先端部68は、IOL18を患者の眼の中に送出するIOLカートリッジ16の中にさらに延在する。ピストン24の前方移動中の任意の時点において、外科医は、ボタン22を解放してよく、その結果、ばね64は、その上方の位置にボタン22を戻し、バルブ要素62は、その閉位置に移動する(図16H−Hを参照されたい)。
図24から図28は、IOL挿入器具110の第2の実施形態の開始から終了までの使用を示す図9から図13に丁寧に対応する。
図24において、OVD湿潤IOL118が装填されたIOLカートリッジ116は、スライダ200のレセプタクル202に弾装されており、スライダ200は、外殻ハウジング114の中に部分的に挿入されている。この位置においては、バルブ要素162は、さえぎられたレール210によって開いた状態に保持される。手術助手は、使用のための製造業者の使用説明書に従ってIOLカートリッジ116に流入する十分な過剰な流体と共に充填ポート146を介してOVDで液圧チャンバ131を充填する。
図25に示されるように、スライダ200は、完全に内側に押し込まれ、弾装され、留め具214によって定位置に保持される。この位置においては、バルブ要素162は、中断されたレール210の中断により閉じる。
図26に示されるように、手術助手が安全留め金具120を取り外すと、安全ピン172(したがってピストンハウジング170およびピストン124)は、ばね184によってJ字形スロット180の長い部分の距離だけ前方に移動する。ピストン124のこの前方移動は、さらにカートリッジ116の送出部分の中にIOL118を進め、したがってこれを折り畳むように、ピストン124の小径部128をさらにIOLカートリッジ116の中に進める。
図27に示されるように、手術助手は、安全ピン172を回転させ、その結果、ピストンハウジング170がまた、ピストン124のアーム192をJ字形スロット194の短い脚部194Sから切り離すように回転する。これにより、ピストン124のヘッド134に対する高圧縮ばね136の全力が解放されるが、ピストン124は、バルブ要素162が閉じられるので前方に移動せず、OVD流体を液圧チャンバ131に閉じ込める。IOL挿入器具110は、今や準備ができており、手術助手は、これを外科医に手渡す。
図28に示されるように、外科医の手においては、操作ボタン122をゆっくりと押し下げると、OVD流体が液圧チャンバ131から制御可能に逃がされ、その結果、ピストン124は、外科医の指の正確な制御によって患者の眼の中に安全かつ慎重にIOL118を送出するように、脈動やオーバーシュートなしで前方に絶え間なく移動する。
(第3の実施形態)
図29から図37において上で要約された本発明のIOL挿入器具312の第3の実施形態のより詳細な説明が、図38から図55の機械製図に反映されている。第1の実施形態と共通する構成要素には、300および400で始まる対応する番号によって数値的に標記されていることが留意される。たとえば、第1の実施形態のIOL挿入器具10は、数字「10」によって標記されるが、第3の実施形態のIOL挿入器具は、それに対応して数字「310」によって標記されている。
図38に示されるように、IOL挿入器具310の第3の実施形態は、その中にIOL318およびOVD流体を視覚化するための透明な窓316Wを有するIOLカートリッジ316が装填される外殻ハウジング314を備える。IOL挿入器具310は、OVD流体で充填するための充填ポート346をさらに含む。
図39によりよく示されるように、充填ポート346は、液圧ピストン324の小径部328が配置される液圧チューブ326に流体接続される。液圧チューブ326の周囲の周りの漏れは、バルブハウジング362H内で密封するチューブ326の最も前端の周りに配置されるOリング352によって阻止されることが留意される。液圧チューブ326の前方端部は、バルブハウジング362Hの中に延在し、第2のOリング352によって密封される。ピストン324の先端部368は、バルブハウジング362H内の液圧チューブ326から延在し、IOLカートリッジ316の中に延在する。もう1つのOリング362Hは、先端部368とハウジング362Hとの間の漏れを防止する。
液圧ピストン324の小径部328の外面と液圧チューブ326の管腔との間の環状空間が、液圧チャンバ331を画定する。図40に示されるように、OVD流体がOVD充填シリンジ422によってIOL挿入器具310に注入されると、OVD流体は、充填ポート346を通して液圧チャンバ331の中に、および次いで、後ほどより詳細に説明されるように、バルブ362を通して、バルブ362を含むバルブハウジング362Hの中に、およびIOLカートリッジ316の中に流入する。バルブ362は、第1および第2の実施形態62および162と同様であり、バルブシリンダ358内に取り付けられる上部および下部O−リング362Uおよび362Lを有するバルブ要素362を備える。
好ましくは、充填ポート346は、ルアー継手を備える。図41によりよく示されるように、充填ポート346は、略円形のボア346Bを備える。液圧チューブ326の後方端部326Rは、346Bにおいてボアの前方部分に密封的に挿入される。第1のOリング350は、ボア346Bの後部とシールを形成するように、ピストン324の小径部328と大径部330との間の接合点に形成されるOリングスロットに配置される。
OVD充填シリンジが図41に示されるように充填ポート346に接続されると、流体は、ポート346の上部分を通して、これを充填するように液圧チャンバ331の中に、および次いでバルブハウジング362Hを通してIOLカートリッジ316を充填するように流れる。シリンジを取り外し、IOL挿入器具310の充填の後に(下に説明される)、ピストン324は前方に移動し、その結果、Oリング350が液圧チューブ326の後方端部に移動し、それによって、それと共にシールが形成される。
図39に戻ると、操作ボタン322は、脚部312に動作可能に接続され、ばね364によって上方にばね負荷される。操作ボタン322、したがってバルブ362は、ボタン322の脚部312の側部スロット412Sに嵌合する係止/係止解除機構410によって、それらの「下方の」または「開いた」位置に保持される。第2の実施形態の中断されたレール210と同様に機能するので、係止解除機構410の端部は、機構410がスロット412Sと一直線になって切開部428と共に前方に摺動されるとバルブ362がバルブハウジング362Hのバルブシリンダ358内で上方に移動できるようになる切開部428を含む。
所期の使用のステップ1を示す図40から図46に示されるように、バルブ要素362が機構410によって開いて係止されている限り、その下部Oリング362Lは、下部Oリング362Lがもはや円筒状バルブシリンダ358の内部に密封されないブリードチャネル430の円錐台状部分430FCに配置され、それによって、OVD流体はOリング362Lの周りに、およびチャネル430の下部円筒状部分430CCの中に流れ出ることができるようになる。チャネル430は、水平チャネル432に流体接続される。チャネル432の最も前端は、IOLカートリッジ316に形成される対応するポートと密封的に嵌合するニップル434を備える。
図45は、液圧チューブ326の端部をバルブシリンダ358に流体接続するバルブハウジング362Hの内側の第1のブリードチャネル356を示している。
図46は、IOLカートリッジ316、ならびに、所望の製造業者の推奨レベルの、IOL318とカートリッジ316を充填するOVD流体の視覚化を可能にするその視覚化窓316Wとをよりよく示している。ステップ2は、IOL挿入器具310を充填することを含む。
ステップ1(図40から図46)においてOVD流体で充填した後、ステップ2(図47から図49)は、充填表示ライン442によって示される深さまで矢印440(図47)によって示される外殻ハウジング314の後部に強制的に押し込まれる充填プランジャ420によって挿入器具310を充填することを含む。図39を図48と比較すると、充填プランジャ420は、嵌合する左部分および右部分420Lおよび420Rを備え、各々は、外殻ハウジング314の左側および右側に形成される溝446内で往復運動する前方に延在する平坦な薄い脚部444を有することが分かる。脚部444の外面は、外殻ハウジング314の内壁に形成される対応する突出部450の上方に弾装する留め具448を含む。留め具/突出部448/450により、脚部444を図39に示される位置に弾装することができるようになり、前方移動が可能になるが、いかなる後方への後向きの移動も阻止される。
高圧噴霧器336が、ピストン324のヘッド334から後方に延在するボス382の端部の上方に配置される。図39に示されるこの位置においては、一対の内側に延在する爪452が、ばね336を充填プランジャ420内で圧縮した状態に保つように、ピストン324のヘッド334の内側に係合する。しかしながら、一旦充填プランジャ420が挿入器具310の後部(図48)に強制的に完全に押し込まれると(図47を参照されたい)、爪452は、外殻ハウジング314から内側に延在するタブ454によって開離される。充填プランジャ452が内側に押し込まれると、爪452は図48に示されるように係合し、爪452を外側に開離し、それによってピストン324のヘッド334が解放される。爪452は、脚部444と外殻ハウジング314の内側管腔との間の空間のおかげで、タブ454によって外側に広がることができることが留意される。また、追加の突出部456は、留め具448が上方に弾装し保持され、それによって、充填プランジャ420を図48に示されるその充填位置にしっかりと保持することができるように、充填プランジャ420の完全に内側の位置と一直線になっていることが留意される。また、充填プランジャ420がその完全に内側の位置にある場合は、インジケータライン442は、ハウジング314の後部の内側に移動されるのでもはや目に見えず、それによって、プランジャ420がハウジング314の後部の方へ所望の距離だけ押し込まれていることを視覚的に表示することが留意される。
プランジャ420をハウジング314の後部に強制的に押し込むと同時に、脚部444のうちの1つは、切開部428をボタン320の脚部412のスロット412Sと一直線になって移動させる係止解除機構410に係合し、これを前方に摺動させ、それによって、ボタン320がその閉位置に持ち上がることができるようになる。閉位置においては、下部Oリング362Lは、円錐台状部分430FCからそれと共に密封するように円筒状バルブシリンダ358の方に上方に移動しており、その結果、それを通していかなるOVD流体の流れも阻止されることが留意される。
また、プランジャ420をハウジング314の後部に押し込むと同時に、ピストン324が、同様に前方に押し出される。ピストン324が前方移動すると、第1のOリング350は、充填ポート346を通るいかなる逆の漏れも防止すると同時に、液圧チューブ326の中へ移動してその中にOVD流体を閉じ込める内部管腔とシールを形成する。
図50から図52に示されるように、ステップ3は、患者の眼の中にIOL318を展開することを含む。展開は、バルブ362(図43を参照されたい)を開くようにボタン322の上を押し下げることによって生じて、OVD流体は、液圧チューブ326内の液圧チャンバ331から第1のブリードチャネル356を通ってバルブハウジング362Hの中に、バルブシリンダ358の中に、バルブ要素362および下部O−リング362Lおよびバルブシリンダ358の周囲の周りに、次いで下部Oリング362Lの表面の上に、およびチャネル432の中に流れることができるようになる。円錐台状部分430FCのせいで、ボタン322をさらに押し下げると、下部Oリング362Lが円錐台状部分430FCの長さに沿って下方に移動する際にOVD流体の流量が増加し、それによって、外科医は患者の眼の中へのIOL318の送出速度を正確に制御することができるようになることが留意される。
ボタン322を押し下げることによってOVD流体が液圧チャンバ331から逃がされると、ピストン324は、ばね336からの圧力によって前方に移動することができる。このようなピストン324の前方移動により、ピストンの先端部368は患者の眼の中にIOL318を完全に送出することになる。液圧チャンバ331から逃がされているOVD流体は、IOLカートリッジ316に流入することが留意される。
上で述べられ図53および図54に示されるように、本発明のIOL挿入器具310は、さまざまなIOLカートリッジ316(AMOは単なる例示である)と共に使用されるように適応可能である。この点に関して、製造業者のIOLカートリッジ316は、位置決めおよび保持機構(すなわちノッチ)を含むなどの、外殻ハウジング314の前方端部に嵌合するように適応しなければならないであろう。さらに、ピストン324の先端部368は、IOLカートリッジ316におけるIOL318の適切な折り畳みおよび患者の眼の中への送出ができるように、その製造業者のIOL318に適切に係合するように該製造業者の仕様書に従って最適に設計されることになる。
本開示は、添付の特許請求の範囲に含まれるもの、ならびに前述の説明のものを含む。本発明は、ある程度の特殊性を持つその好ましい形態で説明されているが、好ましい形態の本開示は例示としてのみ行われており、本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく、構造の詳細ならびに部品の組み合わせおよび配置の非常に多くの変更に頼ることができることが理解される。
以上、本発明が説明された。

Claims (47)

  1. IOLカートリッジに装填された眼内レンズを送出するための眼内レンズ挿入器具であって、
    長手方向シリンダを有する外殻ハウジングと、
    長手方向ボアを有する液圧ハウジングであって、外殻ハウジング内に配置される、液圧ハウジングと、
    液圧ピストンであって、長手方向ボアを通過している小径部、および長手方向シリンダ内に延在する大径部を含み、小径部の直径が、環状液圧チャンバを画定するように長手方向ボアの管腔よりも直径が小さく、ある端部において長手方向のシリンダ内を摺動するように寸法決めされたピストンヘッド、および別の端部において眼内レンズを機械的に送出するように先端部をさらに含む、液圧ピストンと、
    ピストンを前方に常に付勢するようにピストンヘッドに係合する、高圧圧縮ばねと、
    ピストンを前方に付勢することからのばねに液圧的に抵抗するように液圧チャンバを流体で充填するために液圧チャンバと流体連通して接続される充填ポートを含む、液圧ハウジングと、
    液圧チャンバからバルブシリンダに延在する、第1のブリードチャネルと、
    バルブシリンダからIOLカートリッジに延在する第2のブリードチャネルと、
    流体を液圧チャンバからIOLカートリッジの中に逃がし、それによって、眼内レンズを機械的に送出するように先端部から先端部への前方移動を液圧的に制御するようにバルブシリンダ内に配置される、バルブ要素と、
    液圧チャンバからの流体のこの種の滲みを許容するバルブ要素を開口するためにバルブ要素に接続される、操作ボタンと
    を組み合わせて備える、眼内レンズ挿入器具。
  2. バルブシリンダが垂直に延在し、第2のブリードチャネルが、第1のブリードチャネルよりも高いレベルにある、請求項1に記載の眼内レンズ挿入器具。
  3. バルブ要素に配置される上部および下部Oリングであって、Oリングがブリードチャネルを跨ぐ場合に、流体の流れが液圧チャンバとIOLカートリッジとの間に確立されるように、および、下部Oリングが第1のブリードチャネルの上方にあるようにバルブ要素が配置される場合に、液圧チャンバおよびIOLカートリッジからの流体の流れが遮断されるように、その長さに沿って間隔を置いて設けられる、上部および下部Oリングをさらに含む、請求項2に記載の眼内レンズ挿入器具。
  4. ボタンを上方に付勢するようにボタンの下に取り込まれるばねと液圧ハウジング内のノッチとをさらに含む、請求項3に記載の眼内レンズ挿入器具。
  5. 液圧チャンバからIOLカートリッジ内への流体の流れがそれを充填できるようになっている開位置にボタンを下方に保持するための留め具をさらに含む、請求項4に記載の眼内レンズ挿入器具。
  6. IOLカートリッジが完全に挿入され、液圧ハウジングに着座されると留め具が解放され、その結果、ばねが、ボタンを上方に移動するように付勢して、第1のブリードチャネルから第2のブリードチャネルへの流体の流れを塞ぐ、請求項5に記載の眼内レンズ挿入器具。
  7. 流体が注入されて液圧チャンバを充填することが可能であるように、流体で充填されるシリンジの皮下注射針によって貫通され得るエラストマーストッパを含む充填ポートをさらに含む、請求項1に記載の眼内レンズ挿入器具。
  8. ピストンが前方に移動すると長手方向ボアの管腔に対して密封するように小径部への移行部に近いピストンの大径部の周りに配置される第1のOリングをさらに含み、それによって、ボタンを介して液圧チャンバ内に流体を押し込む、請求項1に記載の眼内レンズ挿入器具。
  9. 長手方向ボアの前端部が、ピストンの小径部の直径に等しい縮小された直径まで減少し、第2のOリングが、液圧チャンバ内の流体がそれを通して漏れることを防ぐように、ピストン24の小径部の周りに密封係合するように段差部に配置される、請求項8に記載の眼内レンズ挿入器具。
  10. ばねの弾性に抗してボタンを押し下げると、Oリングが液圧チャンバからIOLカートリッジの中に流体を逃がすように第1のブリードチャネルを跨ぐ点までバルブ要素が下方に移動し、その場合、小径部の先端部が、IOLを送出するIOLカートリッジの中にさらに延在する、請求項6に記載の眼内レンズ挿入器具。
  11. 外殻ハウジングの後部の周りに着脱自在に把持する弾性アームを備える安全留め金をさらに含み、安全留め金は、安全留め金が除去されるまでピストンヘッドの前方移動を阻止するように外殻ハウジングのピン開口部を通過している内側に延在する安全ピンを含む、請求項1に記載の眼内レンズ挿入器具。
  12. 留め具が、バルブ要素を開いて保持するように中断レールを含む、請求項5に記載の眼内レンズ挿入器具。
  13. 中断されたレールは、バルブ要素がその閉位置に移動することができるようにIOLカートリッジが完全に取り付けられると、バルブ要素を解放する、請求項12に記載の眼内レンズ挿入器具。
  14. 留め金を取り外すと安全ピンがJ字形スロット内で移動することができるように、留め金のピン開口部を通して、および外殻ハウジングに形成されるJ字形スロットを通して、内側に延在する安全ピンをさらに含む、請求項11に記載の眼内レンズ挿入器具。
  15. ピストンハウジングの移動が最初に長手方向外側に、次いで回転して移動するようにJ字形スロットによって画定されるように、安全ピンが、ピストンハウジングに恒久的に接続される、請求項14に記載の眼内レンズ挿入器具。
  16. 外殻ハウジングの後部に延在するピストンハウジングの後方端部に接続されるボスをさらに含み、ボスの上に配置される圧縮ばねをさらに含む、請求項15に記載の眼内レンズ挿入器具。
  17. ボスおよびばねを外殻ハウジングの後部内で心出しするように内側に延在するガイドフィンガーをさらに含む、請求項16に記載の眼内レンズ挿入器具。
  18. ピストンハウジングと外殻ハウジングの後部との間に取り込まれる、ばねは、安全留め金が取り外されると安全ピンが解放され、J字形スロットの長い脚部に等しい距離だけJ字形スロット内で前方に移動することができるように、ピストンハウジングを常に前方に付勢する、請求項17に記載の眼内レンズ挿入器具。
  19. 安全ピンがJ字形スロットの短い脚部内にすっかり回転されると、ピストンハウジングが、それに対応して同じ回転度合いで同じ方向に回転する、請求項18に記載の眼内レンズ挿入器具。
  20. ピストンハウジングが、J字形スロットの長い脚部に沿って移動しながらピストンハウジングの回転移動を阻止するようにレールに乗る一対の耳部をさらに含む、請求項19に記載の眼内レンズ挿入器具。
  21. ピストンが、ピストンハウジングの対向する側面に形成される対応する第1のJ字形スロットのそれぞれの長い脚部の中に長手方向に摺動する、ピストンヘッドの対向する側面から長手方向に延在する、対向する平行アームを備える、請求項20に記載の眼内レンズ挿入器具。
  22. アームの長さは、ピストンハウジングが回転されるとその中に嵌合するように、第1のJ字形スロットの短い脚部に対して寸法決めされる、請求項21に記載の眼内レンズ挿入器具。
  23. アームの各々の幅は、アームが外殻ハウジングの内部から内側に延在する対応するレールに乗るようにピストンハウジングの外周よりも先に突出するように第1のJ字形スロットの深さよりも大きく、それによってピストンのいかなる回転移動も防止される、請求項22に記載の眼内レンズ挿入器具。
  24. アームが、ピストンハウジングに対するピストンの長手方向移動を防止するように、第1のJ字形スロットの短い脚部に係合される、請求項23に記載の眼内レンズ挿入器具。
  25. 安全ピンがJ字形スロットの短い脚部の中に回転される際にピストンハウジングが回転されると、アームは、圧縮ばねがピストンを前方に強制的に付勢することができるように、第1のJ字形スロットの短い脚部から長い脚部の方へ回転する、請求項24に記載の眼内レンズ挿入器具。
  26. ピストンヘッドは、ピストンハウジングが安全ピンによって回転されるまでばねを圧縮しておくように、ピストンハウジングの第2のJ字形スロットの中に延在する対向する半径方向タブを含む、請求項25に記載の眼内レンズ挿入器具。
  27. IOLカートリッジを挿入器具と結び付けるスライダをさらに含む、請求項1に記載の眼内レンズ挿入器具。
  28. スライダが、IOLカートリッジを受け入れるのに適応している前部レセプタクルを備え、スライダが、外殻ハウジングの内部側に形成される対応する長手方向スロットに係合する外側レールを有する一対の後方に延在する平行アームを備える、請求項27に記載の眼内レンズ挿入器具。
  29. スライダは、スライダが留め具によって所定の位置に弾装されるとバルブ要素がその閉位置まで上方に移動するように、記外殻ハウジングの底部に形成される弾性留め具によって完全に内側の位置に保持され、それによって、IOLカートリッジがスライダに挿入されるが完全には着座されていない場合は、バルブ要素は、流体が液圧チャンバからIOLカートリッジの中に流れることが可能であるように下方に保持され、また、IOLカートリッジ16が液圧ハウジングに完全に挿入され着座されると、バルブ要素が、第1のブリードチャネルから第2のブリードチャネルへの流体の流れを阻止するように上方に移動する、請求項28に記載の眼内レンズ挿入器具。
  30. 挿入器具が、片手操作を可能にする人間工学的設計を含む、請求項1に記載の眼内レンズ挿入器具。
  31. 使用時に、ばねの弾性に抗してボタンを押し下げると、Oリングが第1のブリードチャネルを跨ぐまでバルブ要素が下方に移動して、IOLを送出するIOLカートリッジの中にさらに延在する小径部の先端部を移動させるようにピストンを前方に滑らかでゆっくりとした速度で押し付けるばねの力によって流体が液圧チャンバからおよびIOLカートリッジの中に流れ出ることができるようになる、請求項7に記載の眼内レンズ挿入器具。
  32. 使用時に、ボタンを解放すると、ばねが、バルブ要素をその閉位置に戻す、請求項32に記載の眼内レンズ挿入器具。
  33. 長手方向ボアは、液圧ピストンの小径部が配置される液圧チューブを備える、請求項1に記載の眼内レンズ挿入器具。
  34. 液圧チューブの周囲の周りの漏れが、液圧チューブの前方端部の周りに配置される第1のOリング、および液圧チューブの後方端部の周りに配置される第2のOリングによって阻止される、請求項33に記載の眼内レンズ挿入器具。チューブ。
  35. 先端部の周りに配置されるOリングをさらに含む、請求項33に記載の眼内レンズ挿入器具。
  36. 充填ポートが、ルアー継手を備える、請求項1に記載の眼内レンズ挿入器具。
  37. 充填ポートが、液圧チューブの後方端部が密封的に挿入される前方部分を有する略円形のボアを備える、請求項33に記載の眼内レンズ挿入器具。
  38. ばねが、外殻ハウジングの後部に押し込まれるとばねを圧縮する充填プランジャのピストンヘッドと後壁との間に取り込まれる、請求項1に記載の眼内レンズ挿入器具。
  39. 充填プランジャが、嵌合する左および右部分を備え、各々が、外殻ハウジングの左および右側に形成される溝内で往復運動する前方に延在する平坦な薄い脚部を有する、請求項38に記載の眼内レンズ挿入器具。
  40. 脚部の外面が、充填時に前方移動を可能にするがいかなる後方移動も阻止するように外殻ハウジングの内壁に形成される対応する突出部を覆って弾装する留め具を含む、請求項39に記載の眼内レンズ挿入器具。
  41. ピストンヘッドが、その上にばねが配置されるボスを備え、充填プランジャが、ばねを充填プランジャ内に取り込むようにピストンヘッドの下に係合する一対の内側に延在する爪を備える、請求項40に記載の眼内レンズ挿入器具。
  42. 充填プランジャが、外殻ハウジング内に押し込まれると爪を別々に広げように外殻ハウジングから内側に延在するタブをさらに含み、それによってピストンヘッドが解放される、請求項41に記載の眼内レンズ挿入器具。
  43. 充填プランジャが、充填プランジャをその充填位置に保持するように突出部の上方に弾装し、突出部によって保持されるように留め具をさらに含む、請求項42に記載の眼内レンズ挿入器具。
  44. 充填プランジャが外殻ハウジングの後部に押し込まれることによって充填されているかどうかを視覚的に示すためのインジケータラインをさらに含む、請求項41に記載の眼内レンズ挿入器具。
  45. 充填プランジャが外殻ハウジングの後部に押し込まれると、バルブ要素がその閉位置に移動できるようになるラッチ解除機構をさらに含む、請求項39に記載の眼内レンズ挿入器具。
  46. バルブシリンダが、円筒状部分および円錐台状部分を備える、請求項3に記載の眼内レンズ挿入器具。
  47. 下部Oリングがバルブシリンダの円筒状部分の内側から円錐台状部分に移動すると、流体が、下部Oリング第2のブリードチャネルの周りに流れ出る、請求項46に記載の眼内レンズ挿入器具。
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