JP2018516293A - フルオロエラストマー組成物 - Google Patents
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Abstract
【選択図】なし
Description
本出願は、2015年5月29日出願の欧州特許出願第15169950.1号に対する優先権を主張するものであり、この出願の全内容はあらゆる目的のために参照により本明細書に援用される。
(式中:R1、R2、R3、R4、R5、R6、は、互いに等しいか又は異なり、H又はC1〜C5アルキルであり;Zは、酸素原子を任意選択的に有するC1〜C18若しくは分岐のアルキレン若しくはシクロアルキレン基、又は(パー)フルオロポリオキシアルキレン基である)を有するビスオレフィンであって;ビスオレフィンの量は、ポリマーの合計に対して重量パーセントで表して、0.6パーセント〜1.8パーセントであるビスオレフィン;ポリマーに対して0.2重量パーセント〜1.3重量パーセントの量で加熱することによってラジカルを発生させることができる、過酸化物硬化のための過酸化物を含む、架橋系を対象とする。この文献は、アンモニア発生化合物の使用について教示も示唆もしていない。
(式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6は、互いに等しいか又は異なり、H又はアルキルC1〜C5;Zは、好ましくは少なくとも部分フッ素化された、酸素原子を任意選択的に有する直鎖若しくは分岐のアルキレン若しくはシクロアルキレン基C1〜C18であり、又は(パー)フルオロポリオキシアルキレン基である)
を有するビスオレフィンを含む、ヨウ素を含む過酸化物経路によって硬化可能なヨウ素含有フルオロエラストマーを対象とする。
− 少なくとも1種の(パー)フルオロエラストマー[フルオロエラストマー(A)]であって、前記フルオロエラストマー(A)は、ヨウ素及び/又は臭素原子を含み、且つ:
− テトラフルオロエチレン(TFE)に由来する繰り返し単位;
− 繰り返し単位であって、
− 式CF2=CFORf1(式中、Rf1は、C1〜C6パーフルオロアルキル、例えば、−CF3、−C2F5、−C3F7である)に従うパーフルオロアルキルビニルエーテル(このタイプのモノマーは、以下、PAVEと言われる);
− 式CF2=CFOX0[式中、X0は、(i)1個以上のエーテル基を有するC1〜C12パーフルオロオキシアルキル、例えば、−C2F5−O−CF3;又は(ii)式−CF2ORf2(式中、Rf2は、C1〜C6パーフルオロアルキル、例えば、−CF3、−C2F5、−C3F7である)の基であり得る]に従うパーフルオロ−オキシアルキルビニルエーテル(このタイプのモノマーは、以下、MOVEと言われる)
からなる群から選択される少なくとも1種の過フッ素化モノマーに由来する繰り返し単位;
− 任意選択的に、繰り返し単位の総モルに対して、30モル%以下の量での、フッ化ビニリデン(VDF)に由来する繰り返し単位;及び
− 任意選択的に、5モル%以下の量での、少なくとも1種の過フッ素化C3〜C8アルファ−オレフィンに由来する繰り返し単位;
− 任意選択的に、10モル%以下の量での、少なくとも1種のフッ素不含アルファ−オレフィンに由来する繰り返し単位
を含む骨格を有する、フルオロエラストマー(A);
− 一般式:
[式中、R1、R2、R3、R4、R5及びR6は、互いに等しいか又は異なり、H、ハロゲン、又は1個以上の酸素基を場合により含む、C1〜C5の任意選択的にハロゲン化された基であり;Zは、酸素原子を任意選択的に有する、直鎖若しくは分岐のC1〜C18の任意選択的にハロゲン化されたアルキレン若しくはシクロアルキレン基であるか、又はZは、(パー)フルオロポリオキシアルキレン基である]
を有するビス−オレフィン[ビス−オレフィン(OF)]からなる群から選択される、前記フルオロエラストマー(A)の100重量部当たり、0.5〜5重量部の少なくとも1種の多不飽和化合物;
− 前記フルオロエラストマー(A)の100重量部当たり、0.1〜3重量部の少なくとも1つの有機過酸化物;
− 少なくとも1種の有機化合物[化合物(C)]であって、
(i)式(U):
(式中、Eは、O又はSであり、好ましくはEは、Oであり、Ruのそれぞれは、互いに等しいか又は異なり、水素及びC1〜C6炭化水素基(特にC1〜C6アルキル基)からなる群から独立して選択される)
の(チオ)尿素化合物;
(ii)アンモニア又は第一級アミンとアルデヒドとの環状付加生成物;
(iii)式(C):
(式中、Eは、酸素又は硫黄であり;Rbは、C1〜C36炭化水素基であり、Rcは、H又はC1〜C6アルキル基である)
の(チオ)カルバメート
からなる群から選択される、前記フルオロエラストマー(A)の100重量部当たり、0.1〜10重量部の少なくとも1種の有機化合物[化合物(C)]
を含む、(パー)フルオロエラストマー組成物に関する。
(式中、jは、2〜10、好ましくは4〜8の整数であり、R1、R2、R3、R4は、互いに等しいか若しくは異なり、H、F又はC1〜5アルキル若しくは(パー)フルオロアルキル基である);
[式中、Aのそれぞれは、互いに及び出現するごとに等しいか又は異なり、F、Cl、及びHから独立して選択され;Bのそれぞれは、互いに及び出現するごとに等しいか又は異なり、F、Cl、H及びORB(ここで、RBは、部分的に、実質的に又は完全にフッ化又は塩素化されていることができる分岐又は直鎖アルキル基である)から独立して選択され;Eは、エーテル結合が挿入されていてもよい、任意選択的にフッ素化された、2〜10個の炭素原子を有する二価の基であり;好ましくはEは、−(CF2)m−基(mは、3〜5の整数である)である];(OF−2)タイプの好ましいビス−オレフィンは、F2C=CF−O−(CF2)5−O−CF=CF2である;
(式中、E、A及びBは、上で定義されたのと同じ意味を有し;R5、R6、R7は、互いに等しいか若しくは異なり、H、F又はC1〜5アルキル若しくは(パー)フルオロアルキル基である)
に従うものからなる群から選択される。
− 30〜70モル%の量での、TFEに由来する繰り返し単位;
− 25〜40モル%の量での、上に詳述されたとおりの、PAVE及びMOVEモノマーからなる群から選択される少なくとも1種の過フッ素化モノマーに由来する繰り返し単位;
− 任意選択的に、1〜25モル%の量での、VDFに由来する繰り返し単位;
− 任意選択的に、0〜5モル%の量での、エチレン(E)に由来する繰り返し単位;
− 任意選択的に、0〜5モル%の量での、ヘキサフルオロプロピレン(HFP)に由来する繰り返し単位;
− 任意選択的に、上に詳述されたとおりの、同じ特徴を有する少なくとも1つのビス−オレフィン[ビス−オレフィン(OF)]に由来する繰り返し単位
を含む(好ましくはそれらから本質的になる)骨格を有するものの中から選択される。
(i)テトラフルオロエチレン(TFE)50〜80%、パーフルオロアルキルビニルエーテル(PAVE)20〜50%、ビス−オレフィン(OF)0〜5%;
(ii)テトラフルオロエチレン(TFE)20〜70%、パーフルオロ−オキシアルキルビニルエーテル(MOVE)30〜80%、パーフルオロアルキルビニルエーテル(PAVE)0〜50%、ビス−オレフィン(OF)0〜5%;
(iii)テトラフルオロエチレン(TFE)40〜70%、パーフルオロアルキルビニルエーテル(PAVE)20〜50%、フッ化ビニリデン(VDF):10〜30%;ビス−オレフィン(OF):0〜5%;ヘキサフルオロプロピレン(HFP):0〜5%;
(iv)テトラフルオロエチレン(TFE)40〜69%、パーフルオロアルキルビニルエーテル(PAVE)20〜49%、フッ化ビニリデン(VDF):10〜30%;エチレン(E):1〜5%;ビス−オレフィン(OF)0〜5%;ヘキサフルオロプロピレン(HFP):0〜5%
を有するフルオロエラストマーを挙げることができる。
(式中、AHfのそれぞれは、互いに及び出現するごとに等しいか又は異なり、F、及びClから独立して選択され;BHfは、F、Cl、及びORHf B(ここで、RHf Bは、分岐又は直鎖パーフルオロアルキル基である)のいずれかであり;WHfのそれぞれは、互いに及び出現するごとに等しいか又は異なり、独立して、共有結合又は酸素原子であり;EHfは、2〜10個の炭素原子を有する過フッ素化された二価の基であり;RHfは、分岐又は直鎖の過フッ素化アルキル基であり;XHfは、ヨウ素及び臭素からなる群から選択されるハロゲン原子である)
のヨウ素又は臭素含有モノマーを挙げることができる。
(CSM1−A)式:
(式中、mは、0〜5の整数であり、nは、0〜3の整数であり、ただし、m及びnの少なくとも一方は、0とは異なり、Rfiは、F又はCF3である)
のヨウ素含有パーフルオロビニルエーテル;(特に米国特許第4745165号明細書(AUSIMONT SPA)(1988年5月17日)、米国特許第4564662号明細書(MINNESOTA MINING&MFG[US])(1986年1月14日)及び欧州特許出願公開第199138A号明細書(ダイキン工業株式会社)(1986年10月29日)に記載されたとおりの);及び
(CSM−1B)式:
CF2=CF−(CF2CF2)p−I
(式中、pは、1〜5の整数である)
のヨウ素含有エチレン性不飽和化合物;
(CSM−1C)2〜10個の炭素原子を有するブロモ及び/又はヨードアルファ−オレフィン、例えば、米国特許第4035565号明細書(DU PONT)(1977年7月12日)に記載された、ブロモトリフルオロエチレン若しくはブロモテトラフルオロブテン、又は米国特許第4694045号明細書(DU PONT)(1987年9月15日)に開示された他の化合物ブロモ及び/若しくはヨードアルファ−オレフィンなど
からなる群から選択されるものである。
− ヨウ素化及び/又は臭素化連鎖移動剤;適当な鎖−鎖移動剤は、典型的には式Rf(I)x(Br)y(式中、Rfは、1〜8個の炭素原子を含有する(パー)フルオロアルキル又は(パー)フルオロクロロアルキルであり、一方で、x及びyは、1≦x+y≦2で、0〜2の整数である)のものである(例えば、米国特許第4243770号明細書(ダイキン工業株式会社)(1981年1月6日)及び米国特許第4943622号明細書(日本メクトロン株式会社)(1990年7月24日)の特許を参照されたい);並びに
− アルカリ金属又はアルカリ土類金属ヨウ化物及び/又は臭化物、特に米国特許第5173553号明細書(AUSIMONT SRL)(1992年12月22日)に記載されたとおりのもの
のいずれか1種を、フルオロエラストマー製造中に重合媒体に添加することによって得られる。
(i−A)式(U−2):
(式中、E’は、O又はSである)
の(チオ)尿素からなる群から選択され;
上に詳述されたとおりの、アンモニア又は第一級アミンとアルデヒドとの環状付加生成物は、好ましくは
(ii−A)式(T):
(式中、Raのそれぞれは、互いに等しいか又は異なり、水素及びC1〜C6炭化水素基(特に、C1〜C6アルキル基)からなる群から選択される)
の環状アルデヒド付加物三量体;
(ii−B)式:
のヘキサメチレンテトラミン(これは、ホルムアルデヒドへのアンモニアの付加の結果であることが知られている)
からなる群から選択され;
上で詳述されたとおりの(チオ)カルバメートは、好ましくは式(C−1):
(式中、R’dは、C1〜C36炭化水素基であり、好ましくは任意選択的に置換されたベンジル基である)
のカルバメートからなる群から選択される。
(C−1) 式:
の尿素;
(C−2) 式:
のアセトアルデヒドアンモニア三量体;
(C−3) 式:
のヘキサメチレンテトラミン;
(C−4) 式:
のベンジルカルバメート
である。
(a)(i)二価の金属、例えばMg、Zn、Ca又はPbの酸化物及び水酸化物、(ii)弱酸の塩、例えばステアリン酸、安息香酸、炭酸、シュウ酸又は亜リン酸のBa、Na、K、Pb、Ca塩、並びに(iii)(i)と(ii)との混合物からなる群から典型的には選択される、一般にフルオロエラストマー(A)の100部当たり1〜15重量部、好ましくは2〜10重量部の量での、金属化合物;
(b)一般にフルオロエラストマー(A)100部当たり、5〜150重量部、好ましくは10〜100重量部、より好ましくは20〜60重量部の量での、一般に充填剤(例えばカーボンブラック)、増粘剤、顔料、酸化防止剤、安定剤、加工助剤などからなる群から選択される、慣用の添加剤を追加的に含んでもよい。
フルオロエラストマー:
(PFR95HT)TECNOFLON(登録商標)PFR 95HT、Solvay Specialty Polymers Italy,S.p.A.から市販されている、式CH2=CH−(CF2)6−CH=CH2のビス−オレフィンに由来する繰り返し単位、及びヨウ素末端鎖を含む、TFE/パーフルオロメチルビニルエーテルパーフルオロエラストマー。
以下の有機化合物が、商業的供給源から供給され、受け取ったまま使用した:
(C−1) 式:
の尿素;
(C−2) 式:
のアセトアルデヒドアンモニア三量体三水和物;
(C−3) 式:
のヘキサメチレンテトラミン;
(C−4) 式:
のベンジルカルバメート。
(CB−1):Austin Black、Coal Fillers Incから市販されている;
(CB−2):Carbon Black N990MT、Cancarbから市販されている;
(BO−1)式CH2=CH−(CF2)6−CH=CH2のビスオレフィン、Solvay Specialty Polymers Italy,S.p.Aから市販されている;
(TAIC)トリアリルイソシアヌレート、商品名DRIMIX(登録商標)の下で市販されている。
(P−1)正味2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン(C16H34O4)、ArkemaからLUPEROX(登録商標)101液体として市販されている。
フルオロエラストマーを以下の表に詳述されるとおりに添加剤とBrabenderミキサ中で配合した。O−リング(サイズクラス=214)を前記組成物からプレス型中170℃で10分硬化させ、次いで、空気循環オーブン中200℃で8+16時間、後処理し/後硬化させた。圧縮永久歪み(C−SET)は、300℃で70時間後に、ASTM D 395、方法Bに従って、Oリング、試験片標準AS568A(タイプ214)に対して決定した。プラークは、同じ組成物から170℃で5分間成形し、次いで、空気循環オーブン中200℃で8+16時間、後処理し/後硬化させた。機械的特性は、前記プラークから打ち抜いた試験片に対してASTM D412Cに従って23℃で決定した。以下の特性を決定した:
M50は、50%の伸びにおけるMPa単位での引張り強さであり、
M100は、100%の伸びにおけるMPa単位での引張り強さであり、
T.S.は、MPa単位での引張り強さであり、
E.B.は、%単位での破断点伸びである。結果を以下の表に要約する。
Claims (13)
- (パー)フルオロエラストマー組成物であって、
− 少なくとも1種の(パー)フルオロエラストマー[フルオロエラストマー(A)]であって、前記フルオロエラストマー(A)は、ヨウ素及び/又は臭素原子を含み、且つ、
− テトラフルオロエチレン(TFE)に由来する繰り返し単位;
− 繰り返し単位であって、
− 式CF2=CFORf1(式中、Rf1は、C1〜C6パーフルオロアルキル、例えば、−CF3、−C2F5、−C3F7である)に従うパーフルオロアルキルビニルエーテル(このタイプのモノマーは、以下、PAVEと言われる);
− 式CF2=CFOX0[式中、X0は、(i)1個以上のエーテル基を有するC1〜C12パーフルオロオキシアルキル、例えば、−C2F5−O−CF3;又は(ii)式−CF2ORf2(式中、Rf2は、C1〜C6パーフルオロアルキル、例えば、−CF3、−C2F5、−C3F7である)の基であり得る]に従うパーフルオロ−オキシアルキルビニルエーテル(このタイプのモノマーは、以下、MOVEと言われる)
からなる群から選択される少なくとも1種の過フッ素化モノマーに由来する繰り返し単位;
− 任意選択的に、繰り返し単位の総モルに対して、30モル%以下の量での、フッ化ビニリデン(VDF)に由来する繰り返し単位;
− 任意選択的に、5モル%以下の量での、少なくとも1種の過フッ素化C3〜C8アルファ−オレフィンに由来する繰り返し単位;
− 任意選択的に、10モル%以下の量での、少なくとも1種のフッ素不含アルファ−オレフィンに由来する繰り返し単位
を含む骨格を有する、フルオロエラストマー(A);
− 一般式:
(式中、R1、R2、R3、R4、R5及びR6は、互いに等しいか又は異なり、H、ハロゲン、又は1個以上の酸素基を場合により含む、C1〜C5の任意選択的にハロゲン化された基であり;Zは、酸素原子を任意選択的に有する、直鎖若しくは分岐のC1〜C18の任意選択的にハロゲン化されたアルキレン若しくはシクロアルキレン基であるか、又はZは、(パー)フルオロポリオキシアルキレン基である)
を有するビス−オレフィン[ビス−オレフィン(OF)]からなる群から選択される、前記フルオロエラストマー(A)の100重量部当たり、0.5〜5重量部の少なくとも1種の多不飽和化合物;
− 前記フルオロエラストマー(A)の100重量部当たり、0.1〜3重量部の少なくとも1つの有機過酸化物;
− 少なくとも1種の有機化合物[化合物(C)]であって、
(i)式(U):
(式中、Eは、O又はSであり、好ましくはEは、Oであり、Ruのそれぞれは、互いに等しいか又は異なり、水素及びC1〜C6炭化水素基(特にC1〜C6アルキル基)からなる群から独立して選択される)
の(チオ)尿素化合物;
(ii)アンモニア又は第一級アミンとアルデヒトとの環状付加生成物;
(iii)式(C):
(式中、Eは、酸素又は硫黄であり;Rbは、C1〜C36炭化水素基であり、Rcは、H又はC1−C6アルキル基である)
の(チオ)カルバメート
からなる群から選択される、前記フルオロエラストマー(A)の100重量部当たり、0.1〜10重量部の少なくとも1種の有機化合物[化合物(C)]
を含む、(パー)フルオロエラストマー組成物。 - 前記ビス−オレフィン(OF)が、式(OF−1)、式(OF−2)及び式(OF−3):
(式中、jは、2〜10、好ましくは4〜8の整数であり、R1、R2、R3、R4は、互いに等しいか又は異なり、H、F又はC1〜5アルキル若しくは(パー)フルオロアルキル基である);
[式中、Aのそれぞれは、互いに及び出現するごとに等しいか又は異なり、F、Cl、及びHから独立して選択され;Bのそれぞれは、互いに及び出現するごとに等しいか又は異なり、F、Cl、H及びORB(ここで、RBは、部分的に、実質的に又は完全にフッ化又は塩素化されていることができる分岐又は直鎖アルキル基である)から独立して選択され;Eは、エーテル結合が挿入されていてもよい、任意選択的にフッ素化された、2〜10個の炭素原子を有する二価の基であり;好ましくはEは、−(CF2)m−基(mは、3〜5の整数である)である];(OF−2)タイプの好ましいビス−オレフィンは、F2C=CF−O−(CF2)5−O−CF=CF2である;
(式中、E、A及びBは、上で定義されたのと同じ意味を有し;R5、R6、R7は、互いに等しいか又は異なり、H、F又はC1〜5アルキル若しくは(パー)フルオロアルキル基である)
に従うものからなる群から選択される、請求項1に記載の(パー)フルオロエラストマー組成物。 - 前記多官能性化合物が、前記組成物中に、フルオロエラストマー(A)の100重量部当たり少なくとも1重量部、好ましくは少なくとも1.2重量部の量で、及び/又はフルオロエラストマー(A)の100重量部当たり5重量部未満、より好ましくは4重量部未満、さらにより好ましくは3重量部未満の量で存在する、請求項1又は2に記載の(パー)フルオロエラストマー組成物。
- 前記フルオロエラストマー(A)が、
− 30〜70モル%の量での、TFEに由来する繰り返し単位;
− 25〜40モル%の量での、上に詳述されたとおりの、PAVE及びMOVEモノマーからなる群から選択される少なくとも1種の過フッ素化モノマーに由来する繰り返し単位;
− 任意選択的に、1〜25モル%の量での、VDFに由来する繰り返し単位;
− 任意選択的に、0〜5モル%の量での、エチレン(E)に由来する繰り返し単位;
− 任意選択的に、0〜5モル%の量での、ヘキサフルオロプロピレン(HFP)に由来する繰り返し単位;
− 任意選択的に、上に詳述されたとおりの、同じ特徴を有する少なくとも1種のビス−オレフィン[ビス−オレフィン(OF)]に由来する繰り返し単位
含む(好ましくは、それらから本質的になる)骨格を有するものの中から選択される、請求項1〜3のいずれか一項に記載の(パー)フルオロエラストマー組成物。 - フルオロエラストマー(A)が、以下のモノマー組成(モル%単位):
(i)テトラフルオロエチレン(TFE)50〜80%、パーフルオロアルキルビニルエーテル(PAVE)20〜50%、ビス−オレフィン(OF)0〜5%;
(ii)テトラフルオロエチレン(TFE)20〜70%、パーフルオロ−オキシアルキルビニルエーテル(MOVE)30〜80%、パーフルオロアルキルビニルエーテル(PAVE)0〜50%、ビス−オレフィン(OF)0〜5%;
(iii)テトラフルオロエチレン(TFE)40〜70%、パーフルオロアルキルビニルエーテル(PAVE)20〜50%、フッ化ビニリデン(VDF):10〜30%;ビス−オレフィン(OF):0〜5%:;ヘキサフルオロプロピレン(HFP):0〜5%;
(iv)テトラフルオロエチレン(TFE)40〜69%、パーフルオロアルキルビニルエーテル(PAVE)20〜49%、フッ化ビニリデン(VDF):10〜30%;エチレン(E):1〜5%;ビス−オレフィン(OF)0〜5%;ヘキサフルオロプロピレン(HFP):0〜5%
のいずれかを有するフルオロエラストマーからなる群から選択される、請求項4に記載の(パー)フルオロエラストマー組成物。 - 前記有機過酸化物が、ジアルキルパーオキシド、例えば、ジ−tert−ブチルパーオキシド;2,5−ジメチル−2,5−ビス(tert−ブチルパーオキシ)ヘキサン、ビス(1,1−ジエチルプロピル)パーオキシド、ビス(1−エチル−1−メチルプロピル)パーオキシド、1,1−ジエチルプロピル−1−エチル−1−メチルプロピル−パーオキシド、2,5−ジメチル−2,5−ビス(tert−アミルパーオキシ)ヘキサン;ジクミルパーオキシド;ジベンゾイルパーオキシド;ジ−tert−ブチルパーベンゾエート;ビス[1,3−ジメチル−3−(tert−ブチルパーオキシ)ブチル]カーボネートからなる群から選択される、請求項1〜5のいずれか一項に記載の(パー)フルオロエラストマー組成物。
- 前記有機過酸化物の量が、フルオロエラストマー(A)の100重量部あたり少なくとも0.5重量部、好ましくは少なくとも0.8重量部の量であり、及び/又はフルオロエラストマー(A)の100重量部あたり3重量部未満、より好ましくは2.5重量部未満、さらにより好ましくは2重量部未満の量である、請求項1〜6のいずれか一項に記載の(パー)フルオロエラストマー組成物。
- 前記(チオ)尿素化合物が、
(i−A) 式(U−2):
(式中、E’は、OまたはSである)
の(チオ)尿素からなる群から選択され;及び/又は
アンモニア若しくは第一級アミンとアルデヒトとの前記環状付加生成物が、
(ii−A) 式(T):
(式中、Raのそれぞれは、互いに等しいか又は異なり、水素及びC1〜C6炭化水素基(特にC1〜C6アルキル基)からなる群から選択される)
の環状アルデヒド付加物三量体;
(ii−B) 式:
のヘキサメチレンテトラミン
(これは、ホルムアルデヒドへのアンモニアの付加の結果であることが知られている)
からなる群から選択され;及び/又は
前記(チオ)カルバメートが、式(C−1):
(式中、R’dは、C1〜C36炭化水素基、好ましくは任意選択的に置換されたベンジル基である)
のカルバメートからなる群から選択される、請求項1〜7のいずれか一項に記載の(パー)フルオロエラストマー組成物。 - 前記有機化合物(C)が、
(C−1) 式:
の尿素;
(C−2) 式:
のアセトアルデヒドアンモニア三量体;
(C−3) 式:
のヘキサメチレンテトラミン;
(C−4) 式:
のベンジルカルバメート
からなる群から選択される、請求項1〜8のいずれか一項に記載の(パー)フルオロエラストマー組成物。 - 前記有機化合物(C)の量が、フルオロエラストマー(A)の100重量部当たり少なくとも0.2重量部、好ましくは少なくとも0.5重量部の量であり、及び/又はフルオロエラストマー(A)の100重量部当たり3重量部未満、より好ましくは2.5重量部未満、さらにより好ましくは2重量部未満である、請求項1〜9のいずれか一項に記載の(パー)フルオロエラストマー組成物。
- 造形品を製造するための、請求項1〜10のいずれか一項に記載のフルオロエラストマー組成物を使用する方法。
- 前記フルオロエラストマー組成物が所望の前記造形品へ製造され、前記造形品がそれ自体の加工中に及び/又はその後の工程で加硫を受ける、請求項11に記載の方法。
- 請求項1〜10のいずれか一項に記載のフルオロエラストマー組成物から得られる硬化品。
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