JP2018514522A - アムホテリシンbの誘導体 - Google Patents

アムホテリシンbの誘導体 Download PDF

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Abstract

AmBよりも改善された治療係数を特徴とするアムホテリシンBの誘導体(AmB)を開示する。かかるAmB誘導体には、式(I)によるC16の尿素、カルバマート、およびアミド;式(II)によるC3’置換されたC16の尿素、カルバマート、およびアミド;式(III)によるC16のアシル;式(IV)によるC2’エピ−C16の尿素、カルバマート、およびアミド、および式(V)によるC16のオキサゾリジノン誘導体が含まれる。また、AmB誘導体を含む医薬組成物、およびかかるAmB誘導体を使用する治療方法も開示する。

Description

関連出願
本出願は、2015年4月15日に出願された米国仮特許出願第62/147,949号の優先権の利益を主張するものである。
アムホテリシンB(AmB)は、半世紀以上にわたって全身性真菌感染症の治療標準として使用されている。AmBは、広域活性スペクトルを有し、殺真菌性であり、他の複数の薬剤に対して耐性である菌株に対しても有効である。驚くべきことに、臨床上有意な微生物耐性は依然として極めてまれであるが、次世代抗真菌薬に対しては、臨床導入からわずか数年の間に耐性が出現している。残念なことに、AmBは毒性も高い。非特許文献1。したがって、AmBを用いた全身性真菌感染症の有効治療はいずれも、有効性の欠如ではなく、用量制限に至る副作用のために除外されることが非常に多い。非特許文献2。リポソームによる送達システムの使用でいくらか進歩しているものの、これらの治療剤は非常に高価な上、依然として有意な毒性が残っている。非特許文献3。このため、有効であって、しかも毒性が少ない形態または誘導体になったAmBが必要とされる。
Deray, G, J Antimicrob Chemother 49 Suppl 1: 37-41 (2002) Mora-Duarte, J et al., N Engl J Med 347: 2020-9 (2002) Wong-Beringer, A et al., Clin Infect Dis 27: 603-18 (1998)
本発明の一態様は、式(I)
Figure 2018514522
[式中、各出現ごとに独立して、
Xは、−N(R)−、−C(R)(R)−、または−O−であり、
は、水素であるか、またはアルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、ヘテロシクリル、(ヘテロシクリル)アルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、アシル、アミノ、アミド、アミノアルキル、およびアルコキシルからなる群から選択される置換基もしくは未置換基であり、
は、水素、ハロゲン、ヒドロキシル、スルフヒドリル、ニトロ、シアノであるか、またはアルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、ヘテロシクリル、(ヘテロシクリル)アルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、カルボキシル、アシル、アシルオキシ、アミノ、アミド、アジド、アミノアルキル、およびアルコキシルからなる群から選択される置換基または未置換基であり、
は、水素、アルキル、およびハロアルキルからなる群から選択され、
Xが−N(R)−の場合、Rは、アルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、ヘテロシクリル、(ヘテロシクリル)アルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、アシル、アミノ、アミド、アミノアルキル、およびアルコキシルからなる群から選択される置換基もしくは未置換基であるか、またはRとRは、それらが結合している窒素と共に互いに結合して置換もしくは未置換の3〜10員の複素環を形成してよく、ここで、前記環は単環式、二環式、三環式、またはスピロ環式であり、
Xが−C(R)(R)−の場合、Rは、水素、ハロゲン、ヒドロキシル、スルフヒドリル、ニトロ、シアノであるか、またはアルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、ヘテロシクリル、(ヘテロシクリル)アルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、カルボキシル、アシル、アシルオキシ、アミノ、アミド、アジド、アミノアルキル、およびアルコキシルからなる群から選択される置換基もしくは未置換基であるか、または2例のRは、それらが結合している炭素と共に互いに結合して置換もしくは未置換の3〜10員の脂環もしくは複素環を形成してよく、ここで、前記環は単環式、二環式、三環式、またはスピロ環式であり、かつ
Xが−O−の場合、Rは、アルキル、アルケニル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、ヘテロシクリル、(ヘテロシクリル)アルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、アシル、アミノ、アミド、およびアミノアルキルからなる群から選択される置換基または未置換基であるが、
が水素の場合、−XRは−N(H)CH、−N(H)(CHNH、−N(H)(CHCOOH、−N(CH、−N(CHCH、−N(CH(CH
Figure 2018514522
ではない。]で表される化合物またはその薬理学的に許容される塩である。
本発明の一態様は、式(II)
Figure 2018514522
[式中、各出現ごとに独立して、
Xは、−N(R)−、−C(R)(R)−、または−O−であり、
は、水素であるか、またはアルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、ヘテロシクリル、(ヘテロシクリル)アルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、アシル、アミノ、アミド、アミノアルキル、およびアルコキシルからなる群から選択される置換基もしくは未置換基であり、
は、水素、ハロゲン、ヒドロキシル、スルフヒドリル、ニトロ、シアノであるか、またはアルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、ヘテロシクリル、(ヘテロシクリル)アルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、カルボキシル、アシル、アシルオキシ、アミノ、アミド、アジド、アミノアルキル、およびアルコキシルからなる群から選択される置換基または未置換基であり、
Xが−N(R)−の場合、Rは、アルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、ヘテロシクリル、(ヘテロシクリル)アルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、アシル、アミノ、アミド、アミノアルキル、およびアルコキシルからなる群から選択される置換基もしくは未置換基であるか、またはRとRは、それらが結合している窒素と共に互いに結合して置換もしくは未置換の3〜10員の複素環を形成してよく、ここで、前記環は単環式、二環式、三環式、またはスピロ環式であり、
Xが−C(R)(R)−の場合、Rは、水素、ハロゲン、ヒドロキシル、スルフヒドリル、ニトロ、シアノであるか、またはアルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、ヘテロシクリル、(ヘテロシクリル)アルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、カルボキシル、アシル、アシルオキシ、アミノ、アミド、アジド、アミノアルキル、およびアルコキシルからなる群から選択される置換基もしくは未置換基であるか、または2例のRは、それらが結合している炭素と共に互いに結合して置換もしくは未置換の3〜10員の脂環もしくは複素環を形成してよく、ここで、前記環は単環式、二環式、三環式、またはスピロ環式であり、
Xが−O−の場合、Rは、アルキル、アルケニル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、ヘテロシクリル、(ヘテロシクリル)アルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、アシル、アミノ、アミド、およびアミノアルキルからなる群から選択される置換基または未置換基であり、
は、第二級アミノ、第三級アミノ、アミド、アジド、イソニトリル、ニトロ、尿素、イソシアナート、カルバマート、またはグアニジニルであり、かつ
は、水素、アルキル、およびハロアルキルからなる群から選択される。]で表される化合物またはその薬理学的に許容される塩である。
本発明の一態様は、式(III)
Figure 2018514522
[式中、各出現ごとに独立して、
は、−N(R)(R)、−OR、または−Rであり、
とRは互いに独立して水素であるか、またはアルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、ヘテロシクリル、(ヘテロシクリル)アルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、アシル、アミノ、アミド、アミノアルキル、およびアルコキシルからなる群から選択される置換基もしくは未置換基であるか、またはRとRは、それらが結合している窒素と共に互いに結合して置換もしくは未置換の3〜10員の複素環を形成してよく、ここで、前記環は単環式、二環式、三環式、またはスピロ環式であり、
は、アルキル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、アルケニル、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、アシル、アミノ、アミド、およびアミノアルキルからなる群から選択される置換基または未置換基であり、
は、水素、ハロゲン、ヒドロキシル、スルフヒドリル、またはアルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、ヘテロシクリル、(ヘテロシクリル)アルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、カルボキシル、アシル、アシルオキシ、アミノ、アミド、アミノアルキル、およびアルコキシルからなる群から選択される置換基または未置換基であり、
は、第二級アミノ、第三級アミノ、アミド、アジド、イソニトリル、ニトロ、尿素、イソシアナート、カルバマート、またはグアニジニルであり、かつ
は、水素、アルキル、およびハロアルキルからなる群から選択される。]で表される化合物またはその薬理学的に許容される塩である。
本発明の一態様は、式(IV)
Figure 2018514522
[式中、各出現ごとに独立して、
Xは、−N(R)−、−C(R)(R)−、または−O−であり、
は、水素であるか、またはアルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、ヘテロシクリル、(ヘテロシクリル)アルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、アシル、アミノ、アミド、アミノアルキル、およびアルコキシルからなる群から選択される置換基もしくは未置換基であり、
は、水素、ハロゲン、ヒドロキシル、スルフヒドリル、ニトロ、シアノであるか、またはアルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、ヘテロシクリル、(ヘテロシクリル)アルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、カルボキシル、アシル、アシルオキシ、アミノ、アミド、アジド、アミノアルキル、およびアルコキシルからなる群から選択される置換基または未置換基であり、
は、水素、アルキル、およびハロアルキルからなる群から選択され、
Xが−N(R)−の場合、Rは、アルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、ヘテロシクリル、(ヘテロシクリル)アルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、アシル、アミノ、アミド、アミノアルキル、およびアルコキシルからなる群から選択される置換基もしくは未置換基であるか、またはRとRは、それらが結合している窒素と共に互いに結合して置換もしくは未置換の3〜10員の複素環を形成してよく、ここで、前記環は単環式、二環式、三環式、またはスピロ環式であり、
Xが−C(R)(R)−の場合、Rは、水素、ハロゲン、ヒドロキシル、スルフヒドリル、ニトロ、シアノであるか、またはアルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、ヘテロシクリル、(ヘテロシクリル)アルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、カルボキシル、アシル、アシルオキシ、アミノ、アミド、アジド、アミノアルキル、およびアルコキシルからなる群から選択される置換基もしくは未置換基であるか、または2例のRは、それらが結合している炭素と共に互いに結合して置換もしくは未置換の3〜10員の脂環もしくは複素環を形成してよく、ここで、前記環は単環式、二環式、三環式、またはスピロ環式であり、かつ
Xが−O−の場合、Rは、アルキル、アルケニル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、ヘテロシクリル、(ヘテロシクリル)アルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、アシル、アミノ、アミド、およびアミノアルキルからなる群から選択される置換基または未置換基である。]で表される化合物またはその薬理学的に許容される塩である。
本発明の一態様は、式(V)
Figure 2018514522
[式中、Rは、水素、アルキル、およびハロアルキルからなる群から選択される。]で表される化合物またはその薬理学的に許容される塩である。
本発明の一態様は、本発明の化合物、またはその薬理学的に許容される塩、および薬理学的に許容される担体を含む医薬組成物である。
本発明の一態様は、真菌感染症を治療する方法であり、それを必要とする対象に治療有効量の本発明の化合物を投与し、それによって真菌感染症を治療することを含む。
アムホテリシンB(AmB)は、マイコサミンが付属するポリエンマクロライドであり、完全化合物は以下の構造を有する。
Figure 2018514522
AmBは一般に、Streptomyces nodosusの菌株から得られる。現在は、進行性の、生命を脅かす可能性のある真菌感染症の治療に対する臨床使用が米国で承認されており、そのような感染症には、特に、全身性または深部組織のカンジダ症、アスペルギルス症、クリプトコッカス症、醸母菌症、コクチジオイデス真菌症、ヒストプラスマ症、およびムコール症が挙げられる。AmBは一般に、静脈注射用に処方される。アムホテリシンBは、例えば、Fungizone(登録商標)(スクイブ社)、Amphocin(登録商標)(ファイザー社)、Abelcet(登録商標)(Enzon社)、およびAmbisome(登録商標)(アステラス社)として市販されている。その望ましくない毒性副作用のため、投与は一般に、ヒトにおいて最高約1.0mg/kg/日かつ総累積投与量が約3g未満に制限される。
AmBは、主に膜透過性を介して酵母およびヒト細胞のいずれも殺滅するということが、何十年もの間広く受け入れられてきた。しかし、AmBが酵母およびヒト細胞に対して毒性を示す機序(複数可)についての理解の欠如のため、これまで、臨床的に有効な誘導体の合理的な開発が妨げられてきた。長年受け入れられてきたAmBの作用機序は、細胞の膜中でイオンチャネルが形成されるため、電気化学的勾配が破壊され、最終的に細胞死をもたらすというものである。このモデルは、毒性の少ない誘導体の開発には、酵母対ヒト細胞の選択的イオンチャネル形成が必要であることを示唆している。
この長年のモデルとは異なり、近年、AmBの主な作用機序はイオンチャネルの形成ではなく、単純なエルゴステロール結合であることが報告された。Gray, KC et al., Proc Natl Acd Sci USA 109: 2234-9 (2012)。酵母およびヒト細胞はそれぞれ、エルゴステロールおよびコレステロールという異なるステロールを有する。最近、ある誘導体が報告されたが、その中で、マイコサミン糖からC2’のヒドロキシル基を除去することにより誘導体が生成され、それをC2’deOAmBとしたというもので、驚くべきことに、この誘導体はエルゴステロール結合能は保持しているが、コレステロールに対する結合を示さない。Wilcock, BC et al., J Am Chem Soc 135: 8488-91 (2013)。選択的にステロールと結合するという仮説と一致して、C2’deOAmBは酵母に対しては毒性を示すがヒト細胞に対しては毒性を示さないことがインビトロでの研究により実証された。参照によりその全体が本明細書に組み込まれるBurkeらの国際公開第2014/165676号を参照のこと。
本発明は、少なくとも部分的に、同じくAmBよりも改善された治療係数を特徴とするAmBのさらなる誘導体の発明者らによる発見に関する。さまざまな誘導体、すなわち本発明の化合物は、半合成または完全に合成された化合物であり得る。
本発明の化合物および本発明の医薬組成物は、真菌の増殖阻害に有用である。一実施形態では、有効量の本発明の化合物を真菌と接触させ、これにより真菌の増殖を阻害する。一実施形態では、本発明の化合物、またはその薬理学的に許容される塩を、組織培養培地に加えるかまたは含ませる。
本発明の化合物および本発明の医薬組成物は、対象の真菌感染症の治療に有用である。一実施形態では、治療有効量の本発明の化合物、またはその薬理学的に許容される塩をそれを必要とする対象に投与し、これにより真菌感染症を治療する。
真菌は、真菌界に分類される真核生物である。真菌類には、酵母、カビ、およびキノコなどのより大きい生物が含まれる。酵母およびカビは、感染因子として臨床的に関連している。
酵母は、真菌界に分類される真核生物である。酵母は、典型的に真菌類の出芽形態として表される。本発明との関連で特に重要なのは、哺乳類の宿主に感染を引き起こすことのできる酵母種である。そのような感染は、感染に対するバリアが低下している宿主(例えば、熱傷被害者)および免疫系不全の宿主(例えば、化学療法または免疫抑制療法を受けている宿主、およびHIVに感染している宿主)など、免疫不全宿主に最も多く発生する。病原性酵母には、限定することなく、さまざまな種のCandida属、およびさまざまな種のCryptococcusが含まれる。
Candida属の病原性酵母の中でも特に注目されるのは、C.albicans、C.tropicalis、C.stellatoidea、C.glabrata、C.krusei、C.parapsilosis、C.guilliermondii、C.viswanathii、およびC.lusitaniaeである。Cryptococcus属には具体的に、Cryptococcusneoformansが含まれる。酵母は、ヒトにおける粘膜の感染、例えば、経口感染、食道感染、および膣感染、ならびに骨、血液、尿生殖路、および中枢神経系の感染を引き起こし得る。この列挙は例示的なものであり、何ら限定するものではない。
多数の真菌類(酵母を除く)は哺乳類宿主に感染を引き起こし得る。そのような感染は、感染に対するバリアが低下している宿主(例えば、熱傷被害者)および免疫系不全の宿主(例えば、化学療法または免疫抑制療法を受けている宿主、およびHIVに感染している宿主)など、免疫不全宿主に最も多く発生する。病原性真菌類(酵母を除く)には、Aspergillus、Rhizopus、Mucor、Histoplasma、Coccidioides、Blastomyces、Trichophyton、Microsporum、およびEpidermophytonの種が含まれるが、これらに限定されない。上述の中でも特に注目されるのは、A.fumigatus、A.flavus、A.niger、H.capsulatum、C.immitis、およびB.dermatitidisである。真菌類は、いくつかの例を挙げると、肺、骨、血液、尿生殖路、および中枢神経系に全身性および深部組織の感染を引き起こし得る。一部の真菌類は皮膚および爪の感染の原因である。
定義
便宜上、明細書、実施例、および添付の請求の範囲で使用される特定の用語をここにまとめる。
冠詞「a」および「an」は、本明細書で使用する場合、その冠詞の文法上の目的語が1つまたは1つ以上(すなわち、少なくとも1つ)であることを意味する。例として、「an element(元素)」は、1つの元素または1つ以上の元素を意味する。
本明細書で使用する用語「アシル」は、−C(=O)Rを指し、ここでRは、本明細書に定義されるように、アルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、またはヘテロアラルキル基を表す。アミド(RC(O)NR)およびエステル(RC(O)OR’)は、アシル化合物のクラスであり、ケトン(RC(O)R)およびアルデヒド(RC(O)H)も同様である。アシル基の非限定的例には、ホルミル、アセチル、プロピオニル、およびベンジルが挙げられる。
「アルケニル」および「アルキニル」という用語は、当該技術分野で認められており、これらは長さが類似し、本明細書に記載するアルキルと置換可能であるが、それぞれ、少なくとも1つの二重結合または三重結合を含有する不飽和脂肪族基を指す。
用語「アルコキシ」とは、本明細書で定義する場合、酸素原子を介して親分子部分に付加されているアルキル基を意味する。アルコキシの代表的な例には、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、2−プロポキシ、ブトキシ、tert−ブトキシ、ペンチルオキシ、およびヘキシルオキシが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
用語「アルコキシカルボニル」とは、本明細書で定義する場合、本明細書で定義するようにC(=O)で表されるカルボニル基を介して親分子部分に付加されているアルコキシ基を意味する。アルコキシカルボニルの代表的な例には、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、およびtert−ブトキシカルボニルが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
用語「アルキル」とは、1〜10個の炭素原子を含有している直鎖または分岐鎖の炭化水素を意味する。アルキルの代表的な例には、メチル、エチル、n−プロピル、iso−プロピル、n−ブチル、sec−ブチル、iso−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、およびn−ヘキシルが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
用語「アルキル」は当該技術分野で認められており、これには、直鎖アルキル基、分岐鎖アルキル基、およびシクロアルキル(脂環式)基などの飽和脂肪族基が含まれる。ある実施形態では、直鎖または分岐鎖のアルキルは、その骨格に約30個以下の炭素原子を有し(例えば、直鎖ではC−C30、分岐鎖ではC−C30)、代替的に約20個以下の炭素原子を有する。ある実施形態では、直鎖または分岐鎖のアルキルは、その骨格に約10個以下の炭素原子を有する。ある実施形態では、直鎖アルキルは、その骨格に1〜6個の炭素原子を有する。ある実施形態では、分岐鎖アルキルはその骨格に3〜8個の炭素原子を有する。直鎖および分岐鎖のアルキル基の代表的例には、メチル、エチル、n−プロピル、iso−プロピル、n−ブチル、sec−ブチル、iso−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、およびn−ヘキシルが挙げられるが、これらに限定されるものではない。シクロアルキルは、その環構造に約3〜約10個の炭素原子を有する。ある実施形態では、シクロアルキルは、その環構造に3個、4個、5個、6個、または7個の炭素を有する。シクロアルキル基の代表的な例には、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、およびシクロヘプチルが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
本明細書で使用する「アルキルカルボニル」という用語は、本明細書に定義されるカルボニル基を介して親分子部分に付加されている、本明細書で定義するアルキル基を意味する。アルキルカルボニルの代表的な例には、アセチル、1−オキソプロピル、2,2−ジメチル−1−オキソプロピル、1−オキソブチル、および1−オキソペンチルが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
本明細書で使用する「アルキルカルボニルオキシ」という用語は、酸素原子を介して親分子部分に付加されている、本明細書で定義するアルキルカルボニル基を意味する。アルキルカルボニルオキシの代表的な例には、アセチルオキシ、エチルカルボニルオキシ、およびtert−ブチルカルボニルオキシが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
本明細書で使用する「アルキルチオ」という用語は、イオウ原子を介して親分子部分に付加されている、本明細書で定義するアルキル基を意味する。アルキルチオの代表的な例には、メチルチオ、エチルチオ、tert−ブチルチオ、およびヘキシルチオが挙げられるが、これらに限定されるものではない。「アリールチオ」、「アルケニルチオ」、および「アリールアルキルチオ」という用語は、例えば、それぞれに対応させて同様に定義される。
本明細書で使用する用語「アミド」は、一般式
Figure 2018514522
(式中、R10およびR11はそれぞれ、互いに独立して、水素、またはアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクリル、アルケニル、シクロアルケニル、アミノアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、およびヘテロアラルキルから選択される置換基もしくは未置換基を表す)で表され得る部分を指す。アミドの非限定的な例には、R10が水素であり、かつR11がメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、プロペニル、シクロヘキシル、ベンジル、
Figure 2018514522
から選択されるものが含まれる。
アミドのさらなる非限定的例には、R10が水素であり、かつR11が、−CHNH、−CHN(CH、および−CH(NH)(CHNHから選択され、ここで、nは1〜6の整数であるものが含まれる。アミドのなおもさらなる非限定的例には、R10が水素であり、かつR11が、
Figure 2018514522
から選択されるものが含まれる。
「アミノ」および「アミン」という用語は、当該技術分野で認められており、未置換アミンおよび置換アミンの両方、例えば、一般式
Figure 2018514522
[式中、R20、R21とR22はそれぞれ、互いに独立して、水素、アルキル、アルケニル、−(CH−R61を表すか、またはR20とR21は、それらが結合しているN原子と互いに結合して、環構造に4〜10個の原子を有する複素環を完成し、ここで、前記環は単環式、二環式、三環式、またはスピロ環式であり、R61は、アリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、複素環または多環式を表し、かつmはゼロまたは1〜8の範囲の整数である。]で表され得る部分を指す。他の実施形態では、R20とR21(および任意選択でR22)はそれぞれ、互いに独立して、水素、アルキル、アルケニル、または−(CH−R61を表す。したがって、用語「アルキルアミン」には、上記で定義されるように、それに結合している置換または未置換のアルキルを有するアミン基が含まれ、すなわち、R20およびR21の少なくとも1つはアルキル基である。アミノ基の非限定的な例には、−NH、−N(H)CH、−N(H)CHCH、−N(H)CHCHCH、−N(H)CHCHCHCH、−N(CH、−N(CH(CH、−N(CH)CHCH、−N(CH)CHCHCH、−N(CH)CHCHCHCH、−N(CHCH、−N(CHCH)CHCHCH、−N(CHCH)CHCHCHCH、−N(CHCHCH、−N(CHCHCH)CHCHCHCH、−N(CHCHCHCH
Figure 2018514522
が挙げられる。
ある実施形態では、アミノは−NHである。ある実施形態では、アミノは−N(H)CHである。
本明細書で使用する「アミノアルキル」という用語は、本明細書に定義されるアルキル基を介して親分子部分に付加されている、本明細書で定義するアミノ基を意味する。
「芳香族」という用語は、4n+2個の電子を含有する、環状に共役している分子部分を特徴とし、ここで、nは整数の絶対値である、単環または多環式の平面構造を指す。その環構造に炭素原子のみを含む芳香族基は、「アリール」基と呼ばれる。その環構造に1つ以上のヘテロ原子を含む芳香族基は、「ヘテロアリール」基または「ヘテロ芳香族」基と呼ばれる。縮合または連結した環を含有する芳香族基も、多環式芳香族基と呼ばれる。例えば、炭化水素環構造にヘテロ原子を含有する二環式芳香族基は、二環式ヘテロアリール基と呼ばれる。
0〜4個のヘテロ原子を含み得る5員、6員、および7員の単環式芳香族基の例には、例えば、ベンゼン、ピロール、フラン、チオフェン、イミダゾール、オキサゾール、チアゾール、トリアゾール、ピラゾール、ピリジン、ピラジン、ピリダジン、ピリミジン等が挙げられる。
多環式の芳香族基およびヘテロ芳香族基の非限定的例には、キノリン、イソキノリン、カルバゾール、ナフタレン、アントラセン、およびピレンが挙げられる。
本発明のアリール基は、任意選択で、互いに独立してアルケニル、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルコキシスルホニル、アルキル、アルキルカルボニル、アルキルカルボニルオキシ、アルキルスルホニル、アルキルチオ、アルキニル、アミド、アミノ、カルボキシ、シアノ、ホルミル、ハロ、ハロアルコキシ、ハロアルキル、ヒドロキシル、ヒドロキシアルキル、メルカプト、ニトロ、ホスフィニル、シリルおよびシリルオキシからなる群から選択される1つ、2つ、3つ、4つまたは5つの置換基で置換され得る。「アリール」という用語には、2つ以上の環を有する多環系も含まれ、ここで、隣接する2つの環(環は、「縮合環」である)に2個以上の炭素が共通しており、その環の少なくとも1つは芳香族であり、例えば、他の環はシクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキニル、アリールおよび/またはヘテロシクリルであり得る。
本明細書で使用する「アリールカルボニルオキシ(arylcarbonyloxy)」という用語は、酸素原子を介して親分子部分に付加されている、本明細書で定義するアリールカルボニル基を意味する。アリールカルボニルオキシ(arylcarbonyloxy)の代表的な例には、フェニルカルボニルオキシが挙げられるが、これに限定されるものではない。
「アリーレン」という用語は当該技術分野で認められており、本明細書で使用する場合、上記で定義されるアリール環から2個の水素原子を除去することにより得られる二座部分に関する。
本明細書で使用する「アリールアルキル」または「アラルキル」という用語は、本明細書に定義されるアルキル基を介して親分子部分に付加されている、本明細書で定義するアリール基を意味する。アリールアルキルの代表的な例には、ベンジル、2−フェニルエチル、3−フェニルプロピル、および2−ナフタ−2−イルエチルが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
本明細書で使用する用語「アジド」は、−Nを指す。
本明細書で使用する用語「カルバマート」は、一般式
Figure 2018514522
(式中、R30とR31はそれぞれ、互いに独立して、水素、またはアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクリル、アルケニル、シクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、およびヘテロアラルキルから選択される置換基もしくは未置換基を表す)で表され得る部分を指す。カルバマートの非限定的な例には、R30が水素であり、かつR31がメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、プロペニル、シクロヘキシル、ベンジル、
Figure 2018514522
から選択されるものが含まれる。
本明細書で使用する「カルボニル」という用語は、C(=O)基を意味する。
本明細書で使用する「カルボキシル」という用語は、COH基を意味する。
本明細書で使用する「シアノ」という用語は、CN基を意味する。
本明細書で使用する「シクロアルキルアルキル」という用語は、本明細書で定義する場合、やはり本明細書に定義されるアルキル基を介して親分子部分に付加されている、シクロアルキル基を指す。
本明細書で使用する用語「グアニジニル」は、一般式
Figure 2018514522
(式中、R40、R41、R42およびR43はそれぞれ、互いに独立して、水素、またはアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクリル、アルケニル、シクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、およびヘテロアラルキルから選択される置換基もしくは未置換基を表す)で表され得る部分を指す。一実施形態では、R40、R41、R42、およびR43はそれぞれ、水素を表す。
用語「ハロ」または「ハロゲン」とは、−F、−Cl、−Br、または−Iを意味する。
用語「ハロアルキル」とは、本明細書で定義する場合、本明細書に定義されるアルキル基を介して親分子部分に付加されている少なくとも1個のハロゲンを意味する。ハロアルキルの代表的な例には、クロロメチル、2−フルオロエチル、トリフルオロメチル、ペンタフルオロエチル、および2−クロロ−3−フルオロペンチルが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
本明細書で使用する「ヘテロアラルキル」という用語は、本明細書で定義する場合、本明細書に定義されるアルキル基を介して親分子部分に付加されているヘテロアリールを意味する。ヘテロアリールアルキルの代表的な例には、ピリジン−3−イルメチルおよび2−(チエン−2−イル)エチルが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
本明細書で使用する「ヘテロアリール」という用語には、単環、二環、および三環を含むが、これらに限定されない芳香環系が含まれ、それらは少なくとも1つのヘテロ原子、例えば窒素、酸素、またはイオウを含む3〜12の原子を有する。以下は、ヘテロアリールの例であるが、これは例示のためであって、本発明の範囲を限定するものと解釈されるべきではない:アザインドリル、ベンゾ(b)チエニル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾチアジアゾリル(benzothiadiazolyl)、ベンゾトリアゾリル、ベンゾオキサジアゾリル、フラニル、イミダゾリル、イミダゾピリジニル(imidazopyridinyl)、インドリル、インドリニル、インダゾリル、イソインドリニル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、イソキノリニル、オキサジアゾリル、オキサゾリル、プリニル、ピラニル、ピラジニル、ピラゾリル、ピリジニル、ピリミジニル、ピロリル、ピロロ[2,3−d]ピリミジニル、ピラゾロ[3,4−d]ピリミジニル、キノリニル、キナゾリニル、トリアゾリル、チアゾリル、チオフェニル、テトラヒドロインドリル(tetrahydroindolyl)、テトラゾリル、チアジアゾリル、チエニル、チオモルホリニル、トリアゾリルまたはトロパニル。ヘテロアリール基は、アルケニル、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルコキシスルホニル、アルキル、アルキルカルボニル、アルキルカルボニルオキシ、アルキルスルホニル、アルキルチオ、アルキニル、アミド、アミノ、カルボキシ、シアノ、ホルミル、ハロ、ハロアルコキシ、ハロアルキル、ヒドロキシル、ヒドロキシアルキル、メルカプト、ニトロ、ホスフィニル、シリルおよびシリルオキシから互いに独立して選択される0、1つ、2つ、3つ、4つまたは5つの置換基で置換されてよい。
「ヘテロ原子」という用語は当該技術分野で認められており、炭素または水素以外の任意の元素の原子を指す。例示的ヘテロ原子には、ホウ素、窒素、酸素、リン、イオウ、およびセレニウムが含まれる。
本明細書で使用する用語「ヘテロシクリル」は、単環式、二環式、三環式およびスピロ環式を含むがこれに限定されない非芳香環系を指し、これは、完全に飽和であっても、または1つ以上の単位不飽和(誤解を避けるために言えば、不飽和度により芳香環系がもたらされることはない)を含んでいてもよく、かつ、少なくとも1つのヘテロ原子、例えば窒素、酸素、またはイオウなどの原子を3〜12有する。以下は、複素環の例であるが、これは例示のためであって、本発明の範囲を限定するものと解釈されるべきではない:アゼピン、アゼチジニル、モルホリニル、オキソピペリジニル、オキソピロリジニル、ピペラジニル、ピペリジニル、ピロリジニル、キニクルジニル(quinicludinyl)、チオモルホリニル、テトラヒドロピラニルおよびテトラヒドロフラニル。ヘテロシクリル基は、アルケニル、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルコキシスルホニル、アルキル、アルキルカルボニル、アルキルカルボニルオキシ、アルキルスルホニル、アルキルチオ、アルキニル、アミド、アミノ、カルボキシ、シアノ、ホルミル、ハロ、ハロアルコキシ、ハロアルキル、ヒドロキシル、ヒドロキシアルキル、メルカプト、ニトロ、ホスフィニル、シリルおよびシリルオキシから互いに独立して選択される0、1つ、2つ、3つ、4つまたは5つの置換基で置換されてよい。
本明細書で使用する「ヒドロキシル」という用語は、OH基を意味する。
本明細書で使用する「ヒドロキシアルキル」という用語は、本明細書で定義する場合、本明細書に定義されるアルキル基を介して親分子部分に付加されている、少なくとも1つのヒドロキシ基を意味する。ヒドロキシアルキルの代表的な例には、ヒドロキシメチル、2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプロピル、2,3−ジヒドロキシペンチル、および2−エチル−4−ヒドロキシヘプチルが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
本明細書で使用する「ニトロ」という用語は、−NO基を意味する。
本明細書で使用する「シリル」という用語には、シリル(HSi)基のヒドロカルビル誘導体(すなわち、(ヒドロカルビル)Si−)が含まれ、ここで、ヒドロカルビル基は、炭化水素から水素原子を除去することによって形成される一価基、例えば、エチル、フェニルである。ヒドロカルビル基は、多数のシリル基、例えば、トリメチルシリル(TMS)、tert−ブチルジフェニルシリル(TBDPS)、tert−ブチルジメチルシリル(TBS/TBDMS)、トリイソプロピルシリル(TIPS)、および[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル(SEM)を得るために異なり得る、異なる基の組み合わせであり得る。
本明細書で使用する「シリルオキシ」という用語は、本明細書で定義する場合、酸素原子を介して親分子に付加されているシリル基を意味する。
本明細書で使用する「スルフヒドリル」という用語は、−SH基を意味する。
「スルホニル」という用語は当該技術分野で認められており、SO を指す。
[0108]本明細書で使用する「尿素」という用語は、一般式
Figure 2018514522
[式中、R50、R51、およびR52はそれぞれ、互いに独立して、水素、アルキル、アルケニル、−(CH−R61を表すか、またはR51とR52は、それらが結合しているN原子と互いに結合して、環構造に4〜10個の原子を有する複素環を完成し、ここで、前記環は単環式、二環式、三環式、またはスピロ環式であり、R61は、アリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、複素環または多環式を表し、かつmはゼロまたは1〜8の範囲の整数である。]で表され得る部分を意味する。尿素の非限定的な例には、R50が水素であり、かつR51とR52が本明細書の表1に従って選択されるものが挙げられる。
各表現の定義、例えば、アルキル、m、n等は、任意の構造において1回以上出現する場合、その同じ構造において他の箇所に記載されるその定義とは独立したものであることが意図される。
トリフリル、トシル、メシル、およびノナフリルという用語は、当該技術分野で認められており、それぞれ、トリフルオロメタンスルホニル基、p−トルエンスルホニル基、メタンスルホニル基、およびノナフルオロブタンスルホニル基を指す。トリフラート、トシラート、メシラート、およびノナフラートという用語は、当該技術分野で認められており、それぞれ、トリフルオロメタンスルホン酸エステル、p−トルエンスルホン酸エステル、メタンスルホン酸エステル、およびノナフルオロブタンスルホン酸エステルの各官能基および前記基を含有する分子を指す。
略語Me、Et、Ph、Tf、Nf、Ts、およびMsはそれぞれ、メチル、エチル、フェニル、トリフルオロメタンスルホニル、ノナフルオロブタンスルホニル、p−トルエンスルホニルおよびメタンスルホニルを表す。当業有機化学者が使用する略語の、さらに包括的な一覧は、Journal of Organic Chemistry各巻の初号に記載されており、この一覧は典型的にStandard List of Abbreviationsという題名の表に記載されている。
本発明の組成物に含有される特定の化合物は、特定の幾何異性体型または立体異性体型で存在して良い。さらに、本発明のポリマーは、光学的に活性であってもよい。本発明はそのような化合物すべてを意図し、これにはcis型異性体とtrans型異性体、R−鏡像異性体とS−鏡像異性体、ジアステレオマー、(D)型異性体、(L)型異性体、それらのラセミ混合物、およびそれらの他の混合物が含まれ、本発明の範囲内となる。アルキル基などの置換基にさらなる不斉炭素原子が存在してよい。そのような異性体のすべて、ならびにその混合物は、本発明に含まれることが意図される。
例えば、本発明の化合物の特定の鏡像異性体が所望される場合、それを不斉合成によって調製するか、またはキラル補助剤を用いた誘導によって調整してよく、後者の場合、得られるジアステレオマー混合物を分離し、補助基を切断して純粋な所望鏡像異性体を得る。別法として、分子がアミノ基のような塩基性官能基、またはカルボキシルのような酸性官能基を含有する場合、適切な光学的に活性な酸または塩基を用いてジアステレオマー塩を生成させ、その後、こうして生成されたジアステレオマーを当技術分野において周知の分別結晶またはクロマトグラフィー法で分割し、その後、純粋な鏡像異性体を回収する。
「置換」または「で置換する」には、そのような置換が、置換原子と置換基の許容される価数に従って行われる、かつ置換によって安定な化合物、例えば、転位、環化、脱離、または他の反応などによって自発的変換に進まない化合物が得られるという暗黙の条件が含まれることが理解されるであろう。
「置換される」という用語により、有機化合物の許容される置換基すべてを含むことも意図される。広義の態様では、許容される置換基には、有機化合物の非環式置換基と環式置換基、分岐置換基と非分岐置換基、炭素環式置換基と複素環式置換基、芳香族置換基と非芳香族置換基が含まれる。例示的置換基には、例えば、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリル、(ヘテロシクリル)アルキル、(シクロアルキル)アルキル、アルコキシ、アリールオキシ、アルコキシカルボニル、アルコキシスルホニル、アリールオキシカルボニル、アリールオキシスルホニル(aryloxysulfonyl)、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、アルキルカルボニルオキシ、アリールカルボニルオキシ(arylcarbonyloxy)、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、アルキルスルホニルオキシ(alkylsulfonyloxy)、アリールスルホニルオキシ、アルキルチオ、アリールチオ、アミド、アミノ、カルボキシ、シアノ、ホルミル、ハロ、ハロアルコキシ、ハロアルキル、ヒドロキシル、ヒドロキシアルキル、メルカプト、ニトロ、ホスフィニル、アシル、アシルオキシ、シリルおよびシリルオキシが挙げられる。許容される置換基は、適切な有機化合物について、1つまたは複数であってよく、同一または異なってよい。本発明の目的の場合、窒素などのヘテロ原子は、水素置換基、および/またはヘテロ原子の価数を満たす本明細書に記載する有機化合物の任意の許容される置換基を有してよい。本発明は、有機化合物の許容される置換基によって何ら限定されるものではないことが意図される。
本明細書で使用する語句「保護基」とは、反応性の強い官能基を所望外の化学的変換から保護する一時的な置換基を意味する。そのような保護基の例には、カルボン酸のエステル、アルコールのシリルエーテル、およびアルデヒドとケトンそれぞれのアセタールとケタールが挙げられる。保護基化学分野は、(Greene、T.W.;Wuts、P.G.M. Protective Groups in Organic Synthesis, 2nd ed.; Wiley: New York, 1991)に概説されている。発明化合物の保護形態は、本発明の範囲内に含まれる。
本発明の目的の場合、化学元素は、Handbook of Chemistry and Physics, 67th Ed., 1986-87、表紙裏Periodic Table of the Elements, CAS versionに従って識別される。
本発明の化合物
本発明は、AmBの多数の誘導体を提供し、これには、(i)C16における特定の修飾、(ii)C16における特定の修飾と、C3’における特定のN修飾との組み合わせ、(iii)C16における他の修飾と、C3’における特定のN修飾との組み合わせ、(iv)C16における特定の修飾と、C2’のエピマー化との組み合わせ、および(v)特定のオキサゾリジノン誘導体を特徴とする誘導体が含まれる。
例えば、本発明は、AmBの多数の誘導体を提供し、これには、(i)C16における特定の尿素、アミド、およびカルバマートの修飾、(ii)C16における特定の尿素、アミド、およびカルバマートの修飾と、C3’における特定のN修飾との組み合わせ、(iii)C16における特定のエステル、アミド、アルデヒド、およびケトンの修飾と、C3’における特定のN修飾との組み合わせ、(iv)C16における特定の尿素、アミド、およびカルバマートの修飾と、C2’のエピマー化との組み合わせ、および(v)特定のオキサゾリジノン誘導体を特徴とする誘導体が含まれる。
本発明の一態様は、式(I)
Figure 2018514522
[式中、各出現ごとに独立して、
Xは、−N(R)−、−C(R)(R)−、または−O−であり、
は、水素であるか、またはアルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、ヘテロシクリル、(ヘテロシクリル)アルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、アシル、アミノ、アミド、アミノアルキル、およびアルコキシルからなる群から選択される置換基もしくは未置換基であり、
は、水素、ハロゲン、ヒドロキシル、スルフヒドリル、ニトロ、シアノであるか、またはアルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、ヘテロシクリル、(ヘテロシクリル)アルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、カルボキシル、アシル、アシルオキシ、アミノ、アミド、アジド、アミノアルキル、およびアルコキシルからなる群から選択される置換基または未置換基であり、
は、水素、アルキル、およびハロアルキルからなる群から選択され、
Xが−N(R)−の場合、Rは、アルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、ヘテロシクリル、(ヘテロシクリル)アルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、アシル、アミノ、アミド、アミノアルキル、およびアルコキシルからなる群から選択される置換基もしくは未置換基であるか、またはRとRは、それらが結合している窒素と共に互いに結合して置換もしくは未置換の3〜10員の複素環を形成してよく、ここで、前記環は単環式、二環式、三環式、またはスピロ環式であり、
Xが−C(R)(R)−の場合、Rは、水素、ハロゲン、ヒドロキシル、スルフヒドリル、ニトロ、シアノであるか、またはアルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、ヘテロシクリル、(ヘテロシクリル)アルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、カルボキシル、アシル、アシルオキシ、アミノ、アミド、アジド、アミノアルキル、およびアルコキシルからなる群から選択される置換基もしくは未置換基であるか、または2例のRは、それらが結合している炭素と共に互いに結合して置換もしくは未置換の3〜10員の脂環もしくは複素環を形成してよく、ここで、前記環は単環式、二環式、三環式、またはスピロ環式であり、かつ
Xが−O−の場合、Rは、アルキル、アルケニル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、ヘテロシクリル、(ヘテロシクリル)アルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、アシル、アミノ、アミド、およびアミノアルキルからなる群から選択される置換基または未置換基であり、
が水素の場合、−XRは−N(H)CH、−N(H)(CHNH、−N(H)(CHCOOH、−N(CH、−N(CHCH、−N(CH(CH
Figure 2018514522
ではない。]で表される化合物またはその薬理学的に許容される塩である。
ある実施形態では、Rは水素である。
ある実施形態では、Xは−N(R)−である。
ある実施形態では、Xは−N(R)−であり、ここで、Rは水素である。
ある実施形態では、Xは−C(R)(R)−である。
ある実施形態では、Xは−O−である。
ある実施形態では、−XRは、
Figure 2018514522
[式中、各出現ごとに独立して、
は、水素であるか、またはアルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、ヘテロシクリル、(ヘテロシクリル)アルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、アシル、アミノ、アミド、アミノアルキル、およびアルコキシルからなる群から選択される置換基もしくは未置換基であり、
は、水素、ハロゲン、ヒドロキシル、スルフヒドリル、ニトロ、シアノ、またはアルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、ヘテロシクリル、(ヘテロシクリル)アルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、カルボキシル、アシル、アシルオキシ、アミノ、アミド、アジド、アミノアルキル、およびアルコキシルからなる群から選択される置換基または未置換基であり、
は、水素であるか、またはアルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、ヘテロシクリル、(ヘテロシクリル)アルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、アシル、アミノ、アミド、およびアミノアルキルからなる群から選択される置換基もしくは未置換基であり、かつ
は、水素であるか、またはアルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、ヘテロシクリル、(ヘテロシクリル)アルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、アシル、アミノ、アミド、アミノアルキル、およびアルコキシルからなる群から選択される置換基もしくは未置換基であるか、または−XRが、
Figure 2018514522
の場合、RとRは、それらが結合している窒素と共に互いに結合して置換もしくは未置換の3〜10員の複素環を形成してよく、ここで、前記環は単環式、二環式、三環式、またはスピロ環式である。]からなる群から選択される。
ある実施形態では、−XRは、
Figure 2018514522
からなる群から選択される。
ある実施形態では、−XRは、
Figure 2018514522
からなる群から選択される。
ある実施形態では、−XRは、
Figure 2018514522
からなる群から選択される。
ある実施形態では、−XRは、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、プロペニル、
Figure 2018514522
からなる群から選択される。
ある実施形態では、Xは−O−であり、かつRは、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、プロペニル、
Figure 2018514522
からなる群から選択される。
ある実施形態では、Rは水素である。
ある実施形態では、Rはアルキルである。
ある実施形態では、Rはハロアルキルである。
式(I)の化合物のある実施形態では、−N(H)−C(O)−XR部分を−N(アルキル)−C(O)−XRで置き換える。
本発明の一態様は、式(II)
Figure 2018514522
[式中、各出現ごとに独立して、
Xは、−N(R)−、−C(R)(R)−、または−O−であり、
は、水素であるか、またはアルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、ヘテロシクリル、(ヘテロシクリル)アルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、アシル、アミノ、アミド、アミノアルキル、およびアルコキシルからなる群から選択される置換基もしくは未置換基であり、
は、水素、ハロゲン、ヒドロキシル、スルフヒドリル、ニトロ、シアノであるか、またはアルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、ヘテロシクリル、(ヘテロシクリル)アルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、カルボキシル、アシル、アシルオキシ、アミノ、アミド、アジド、アミノアルキル、およびアルコキシルからなる群から選択される置換基または未置換基であり、
Xが−N(R)−の場合、Rは、アルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、ヘテロシクリル、(ヘテロシクリル)アルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、アシル、アミノ、アミド、アミノアルキル、およびアルコキシルからなる群から選択される置換基もしくは未置換基であるか、またはRとRは、それらが結合している窒素と共に互いに結合して置換もしくは未置換の3〜10員の複素環を形成してよく、ここで、前記環は単環式、二環式、三環式、またはスピロ環式であり、
Xが−C(R)(R)−の場合、Rは、水素、ハロゲン、ヒドロキシル、スルフヒドリル、ニトロ、シアノであるか、またはアルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、ヘテロシクリル、(ヘテロシクリル)アルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、カルボキシル、アシル、アシルオキシ、アミノ、アミド、アジド、アミノアルキル、およびアルコキシルからなる群から選択される置換基もしくは未置換基であるか、または2例のRは、それらが結合している炭素と共に互いに結合して置換もしくは未置換の3〜10員の脂環もしくは複素環を形成してよく、ここで、前記環は単環式、二環式、三環式、またはスピロ環式であり、
Xが−O−の場合、Rは、アルキル、アルケニル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、ヘテロシクリル、(ヘテロシクリル)アルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、アシル、アミノ、アミド、およびアミノアルキルからなる群から選択される置換基または未置換基であり、
は、第二級アミノ、第三級アミノ、アミド、アジド、イソニトリル、ニトロ、尿素、イソシアナート、カルバマート、またはグアニジニルであり、かつ
は、水素、アルキル、およびハロアルキルからなる群から選択される。]で表される化合物またはその薬理学的に許容される塩である。
ある実施形態では、Rは水素である。
ある実施形態では、Xは−N(R)−である。
ある実施形態では、Xは−N(R)−であり、ここで、Rは水素である。
ある実施形態では、Xは−C(R)(R)−である。
ある実施形態では、Xは−O−である。
ある実施形態では、−XRは、−NHCH
Figure 2018514522
[式中、各出現ごとに独立して、
は、水素であるか、またはアルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、ヘテロシクリル、(ヘテロシクリル)アルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、アシル、アミノ、アミド、アミノアルキル、およびアルコキシルからなる群から選択される置換基もしくは未置換基であり、
は、水素、ハロゲン、ヒドロキシル、スルフヒドリル、ニトロ、シアノ、またはアルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、ヘテロシクリル、(ヘテロシクリル)アルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、カルボキシル、アシル、アシルオキシ、アミノ、アミド、アジド、アミノアルキル、およびアルコキシルからなる群から選択される置換基または未置換基であり、
は、水素であるか、またはアルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、ヘテロシクリル、(ヘテロシクリル)アルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、アシル、アミノ、アミド、およびアミノアルキルからなる群から選択される置換基もしくは未置換基であり、かつ
は、水素であるか、またはアルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、ヘテロシクリル、(ヘテロシクリル)アルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、アシル、アミノ、アミド、アミノアルキル、およびアルコキシルからなる群から選択される置換基もしくは未置換基であるか、または−XRが、
Figure 2018514522
の場合、RとRは、それらが結合している窒素と共に互いに結合して置換もしくは未置換の3〜10員の複素環を形成してよく、ここで、前記環は単環式、二環式、三環式、またはスピロ環式である。]からなる群から選択される。
ある実施形態では、−XRは、
Figure 2018514522
からなる群から選択される。
ある実施形態では、−XRは、
Figure 2018514522
からなる群から選択される。
ある実施形態では、−XRは、
Figure 2018514522
からなる群から選択される。
ある実施形態では、−XRは、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、プロペニル、
Figure 2018514522
からなる群から選択される。
ある実施形態では、Xは−O−であり、かつRは、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、プロペニル、
Figure 2018514522
からなる群から選択される。
ある実施形態では、Rは第二級アミノである。
ある実施形態では、Rは第三級アミノである。
ある実施形態では、Rはアミドである。
ある実施形態では、Rはアジドである。
ある実施形態では、Rはイソニトリルである。
ある実施形態では、Rはニトロである。
ある実施形態では、Rは尿素である。
ある実施形態では、Rはイソシアナートである。
ある実施形態では、Rはカルバマートである。
ある実施形態では、Rはグアニジニルである。
ある実施形態では、Rは、
Figure 2018514522
[式中、
は、水素であるか、またはアルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、ヘテロシクリル、(ヘテロシクリル)アルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、アシル、アミノ、アミド、アミノアルキル、およびアルコキシルからなる群から選択される置換基もしくは未置換基である。]からなる群から選択される。
ある実施形態では、Rは水素である。
ある実施形態では、Rはアルキルである。
ある実施形態では、Rはハロアルキルである。
式(II)の化合物のある実施形態では、−N(H)−C(O)−XR部分を−N(アルキル)−C(O)−XRで置き換える。
本発明の一態様は、式(III)
Figure 2018514522
[式中、各出現ごとに独立して、
は、−N(R)(R)、−OR、または−Rであり、
とRは互いに独立して水素であるか、またはアルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、ヘテロシクリル、(ヘテロシクリル)アルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、アシル、アミノ、アミド、アミノアルキル、およびアルコキシルからなる群から選択される置換基もしくは未置換基であるか、またはRとRは、それらが結合している窒素と共に互いに結合して置換もしくは未置換の3〜10員の複素環を形成してよく、ここで、前記環は単環式、二環式、三環式、またはスピロ環式であり、
は、アルキル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、アルケニル、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、アシル、アミノ、アミド、およびアミノアルキルからなる群から選択される置換基または未置換基であり、
は、水素、ハロゲン、ヒドロキシル、スルフヒドリル、またはアルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、ヘテロシクリル、(ヘテロシクリル)アルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、カルボキシル、アシル、アシルオキシ、アミノ、アミド、アミノアルキル、およびアルコキシルからなる群から選択される置換基または未置換基であり、
は、第二級アミノ、第三級アミノ、アミド、アジド、イソニトリル、ニトロ、尿素、イソシアナート、カルバマート、またはグアニジニルであり、かつ
は、水素、アルキル、およびハロアルキルからなる群から選択される。]で表される化合物またはその薬理学的に許容される塩である。
ある実施形態では、Rは第二級アミノである。
ある実施形態では、Rは第三級アミノである。
ある実施形態では、Rはアミドである。
ある実施形態では、Rはアジドである。
ある実施形態では、Rはイソニトリルである。
ある実施形態では、Rはニトロである。
ある実施形態では、Rは尿素である。
ある実施形態では、Rはイソシアナートである。
ある実施形態では、Rはカルバマートである。
ある実施形態では、Rはグアニジニルである。
ある実施形態では、Rは、
Figure 2018514522
[式中、
は、水素であるか、またはアルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、ヘテロシクリル、(ヘテロシクリル)アルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、アシル、アミノ、アミド、アミノアルキル、およびアルコキシルからなる群から選択される置換基もしくは未置換基である。]からなる群から選択される
ある実施形態では、Xは−N(R)(R)であり、かつRは水素である。
ある実施形態では、Xは、−NHCH
Figure 2018514522
[式中、各出現ごとに独立して、
は、水素であるか、またはアルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、ヘテロシクリル、(ヘテロシクリル)アルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、アシル、アミノ、アミド、アミノアルキル、およびアルコキシルからなる群から選択される置換基もしくは未置換基であり、
は、水素、ハロゲン、ヒドロキシル、スルフヒドリル、ニトロ、シアノ、またはアルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、ヘテロシクリル、(ヘテロシクリル)アルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、カルボキシル、アシル、アシルオキシ、アミノ、アミド、アジド、アミノアルキル、およびアルコキシルからなる群から選択される置換基または未置換基であり、
は、水素であるか、またはアルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、ヘテロシクリル、(ヘテロシクリル)アルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、アシル、アミノ、アミド、およびアミノアルキルからなる群から選択される置換基もしくは未置換基であり、かつ
は、水素であるか、またはアルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、ヘテロシクリル、(ヘテロシクリル)アルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、アシル、アミノ、アミド、アミノアルキル、およびアルコキシルからなる群から選択される置換基もしくは未置換基であるか、またはXが、
Figure 2018514522
の場合、RとRは、それらが結合している窒素と共に互いに結合して置換もしくは未置換の3〜10員の複素環を形成してよく、ここで、前記環は単環式、二環式、三環式、またはスピロ環式である。]からなる群から選択される。
ある実施形態では、Xは、
Figure 2018514522
からなる群から選択される。
ある実施形態では、Xは、
Figure 2018514522
からなる群から選択される。
ある実施形態では、Xは、
Figure 2018514522
からなる群から選択される。
ある実施形態では、Xは、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、プロペニル、
Figure 2018514522
からなる群から選択される。
ある実施形態では、Xは−ORであり、かつRは、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、プロペニル、
Figure 2018514522
からなる群から選択される。
ある実施形態では、Rは水素である。
ある実施形態では、Rはアルキルである。
ある実施形態では、Rはハロアルキルである。
本発明の一態様は、式(IV)
Figure 2018514522
[式中、各出現ごとに独立して、
Xは、−N(R)−、−C(R)(R)−、または−O−であり、
は、水素であるか、またはアルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、ヘテロシクリル、(ヘテロシクリル)アルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、アシル、アミノ、アミド、アミノアルキル、およびアルコキシルからなる群から選択される置換基もしくは未置換基であり、
は、水素、ハロゲン、ヒドロキシル、スルフヒドリル、ニトロ、シアノであるか、またはアルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、ヘテロシクリル、(ヘテロシクリル)アルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、カルボキシル、アシル、アシルオキシ、アミノ、アミド、アジド、アミノアルキル、およびアルコキシルからなる群から選択される置換基または未置換基であり、
は、水素、アルキル、およびハロアルキルからなる群から選択され、
Xが−N(R)−の場合、Rは、アルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、ヘテロシクリル、(ヘテロシクリル)アルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、アシル、アミノ、アミド、アミノアルキル、およびアルコキシルからなる群から選択される置換基もしくは未置換基であるか、またはRとRは、それらが結合している窒素と共に互いに結合して置換もしくは未置換の3〜10員の複素環を形成してよく、ここで、前記環は単環式、二環式、三環式、またはスピロ環式であり、
Xが−C(R)(R)−の場合、Rは、水素、ハロゲン、ヒドロキシル、スルフヒドリル、ニトロ、シアノであるか、またはアルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、ヘテロシクリル、(ヘテロシクリル)アルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、カルボキシル、アシル、アシルオキシ、アミノ、アミド、アジド、アミノアルキル、およびアルコキシルからなる群から選択される置換基もしくは未置換基であるか、または2例のRは、それらが結合している炭素と共に互いに結合して置換もしくは未置換の3〜10員の脂環もしくは複素環を形成してよく、ここで、前記環は単環式、二環式、三環式、またはスピロ環式であり、かつ
Xが−O−の場合、Rは、アルキル、アルケニル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、ヘテロシクリル、(ヘテロシクリル)アルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、アシル、アミノ、アミド、およびアミノアルキルからなる群から選択される置換基または未置換基である。]で表される化合物またはその薬理学的に許容される塩である。
ある実施形態では、Rは水素である。
ある実施形態では、Xは−N(R)−である。
ある実施形態では、Xは−N(R)−であり、ここで、Rは水素である。
ある実施形態では、Xは−C(R)(R)−である。
ある実施形態では、Xは−O−である。
ある実施形態では、−XRは、
Figure 2018514522
[式中、各出現ごとに独立して、
は、水素であるか、またはアルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、ヘテロシクリル、(ヘテロシクリル)アルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、アシル、アミノ、アミド、アミノアルキル、およびアルコキシルからなる群から選択される置換基もしくは未置換基であり、
は、水素、ハロゲン、ヒドロキシル、スルフヒドリル、ニトロ、シアノ、またはアルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、ヘテロシクリル、(ヘテロシクリル)アルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、カルボキシル、アシル、アシルオキシ、アミノ、アミド、アジド、アミノアルキル、およびアルコキシルからなる群から選択される置換基または未置換基であり、
は、水素であるか、またはアルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、ヘテロシクリル、(ヘテロシクリル)アルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、アシル、アミノ、アミド、およびアミノアルキルからなる群から選択される置換基もしくは未置換基であり、かつ
は、水素であるか、またはアルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、ヘテロシクリル、(ヘテロシクリル)アルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、アシル、アミノ、アミド、アミノアルキル、およびアルコキシルからなる群から選択される置換基もしくは未置換基であるか、または−XRが、
Figure 2018514522
の場合、RとRは、それらが結合している窒素と共に互いに結合して置換もしくは未置換の3〜10員の複素環を形成してよく、ここで、前記環は単環式、二環式、三環式、またはスピロ環式である。]からなる群から選択される。
ある実施形態では、−XRは、
Figure 2018514522
からなる群から選択される。
ある実施形態では、−XRは、
Figure 2018514522
からなる群から選択される。
ある実施形態では、−XRは、
Figure 2018514522
からなる群から選択される。
ある実施形態では、−XRは、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、プロペニル、
Figure 2018514522
からなる群から選択される。
ある実施形態では、Xは−O−であり、かつRは、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、プロペニル、
Figure 2018514522
からなる群から選択される。
ある実施形態では、Rは水素である。
ある実施形態では、Rはアルキルである。
ある実施形態では、Rはハロアルキルである。
式(IV)の化合物のある実施形態では、−N(H)−C(O)−XR部分を、−N(アルキル)−C(O)−XRで置き換える。
本発明の一態様は、式(V)
Figure 2018514522
[式中、Rは、水素、アルキル、およびハロアルキルからなる群から選択される。]で表される化合物またはその薬理学的に許容される塩である。
ある実施形態では、Rは水素である。
ある実施形態では、Rはアルキルである。
ある実施形態では、Rはハロアルキルである。
医薬組成物
本発明は、医薬組成物およびその製造方法も提供する。
本発明の一態様は、本発明の化合物、またはその薬理学的に許容される塩、および薬理学的に許容される担体を含む医薬組成物である。用語「薬理学的に許容される担体」とは、ヒトまたは他の脊椎動物への投与に好適な、1つ以上の適合性のある固体または液体の賦形剤、希釈剤、または封入物質を意味する。「担体」という用語は、有効成分と組み合わせて用いることで適用を容易にする、有機または無機の天然または合成の成分を意味する。医薬組成物の構成要素もまた、本発明の化合物と混合させ、所望の医薬効力を実質的に低下させるような相互作用を互いに生じさせないようにすることができる。
ある実施形態では、医薬組成物は静脈投与製剤である。
ある実施形態では、医薬組成物は経口製剤である。
ある実施形態では、医薬組成物は、デオキシコール酸を含む化合物の凍結乾燥調製剤である。
ある実施形態では、医薬組成物は、リポソームに挿入されているか、またはリポソームに封入されている活性化合物の凍結乾燥調製剤である。
ある実施形態では、医薬組成物は、化合物の脂質複合体を水溶性懸濁液に溶解させたものである。
ある実施形態では、医薬組成物は、化合物の硫酸コレステリル複合体である。
本発明の医薬組成物の上記実施形態は例示的なものであり、それらに限定するものではない。
また、そのような医薬組成物を製造する方法も提供する。かかる方法は、本発明の化合物、またはその薬理学的に許容される塩を薬理学的に許容される担体に入れることを含む。本発明の方法
本発明の化合物は、真菌類および酵母、特に、病原体として臨床上重要な真菌類および酵母などの増殖阻害に有用である。有利なことに、本発明の化合物はAmBと比較して治療係数が改善されているため、AmBと比較して有効性が改善され、毒性が低い薬剤が提供される。本発明の化合物は、真菌感染および酵母感染、特に、全身性真菌感染および酵母感染などを治療する方法において有用である。本発明の化合物は、真菌感染および酵母感染、特に、全身性真菌感染および酵母感染などを治療するための医薬品の製造においても有用である。本発明はさらに、真菌感染および酵母感染、特に、全身性真菌感染および酵母感染などの治療に本発明の化合物を使用することを提供する。
本発明の一態様は、真菌感染症を治療する方法であり、それを必要とする対象に治療有効量の本発明の化合物を投与し、それによって真菌感染症を治療することを含む。
本発明において、「inhibit(阻害する)」または「inhibiting(阻害する)」は、対照と比較して、客観的に測定可能な量または程度で低減させることを意味する。一実施形態では、inhibit(阻害する)またはinhibiting(阻害する)とは、対照と比較して、少なくとも統計的に有意な量で低減させることを意味する。一実施形態では、inhibit(阻害する)またはinhibiting(阻害する)とは、対照と比較して、少なくとも5パーセント低減させることを意味する。さまざまな個々の実施形態において、inhibit(阻害する)またはinhibiting(阻害する)とは、対照と比較して、少なくとも10パーセント(%)、15パーセント(%)、20パーセント(%)、25パーセント(%)、30パーセント(%)、33パーセント(%)、40パーセント(%)、50パーセント(%)、60パーセント(%)、67パーセント(%)、70パーセント(%)、75パーセント(%)、80パーセント(%)、90パーセント(%)、または95パーセント(%)低減させることを意味する。
本発明において、「treat(治療する)」および「treating(治療する)」という用語は、(a)ある病態もしくは疾患を発症するリスクがあるかまたはそれにかかる素因を有し得るが、その病態もしくは疾患であるという診断はまだされていない対象において、その病態もしくは疾患が発生するのを予防すること、(b)ある病態または疾患を阻害すること、例えば、その発症を減速または停止させること、または(c)ある病態もしくは疾患を軽減または改善させること、例えば、その病態または疾患の退縮を引き起こすことを結果としてもたらす介入を行うことを指す。一実施形態では、「treating(治療する)」および「treat(治療する)」という用語は、(a)ある病態または疾患を阻害すること、例えば、その発症を減速または停止させること、または(b)ある病態もしくは疾患を軽減または改善させること、例えば、その病態または疾患の退縮を引き起こすことを結果としてもたらす介入を行うことを指す。例えば、一実施形態では、「treating(治療する)」および「treat(治療する)」という用語は、(a)真菌感染症を阻害すること、例えば、その発症を減速または停止させること、または(b)真菌感染症を軽減または改善させること、例えば、その真菌感染症の退縮を引き起こすことを結果としてもたらす介入を行うことを指す。
本明細書で使用する「真菌感染症」とは、本明細書に定義する真菌による対象内または対象の感染を指す。一実施形態では、「真菌感染症」という用語には、酵母感染症が含まれる。本明細書で使用する「酵母感染症」とは、本明細書に定義する酵母による対象内または対象の感染を指す。
本発明において、「対象」とは、生きている哺乳類を指す。さまざまな実施形態では、対象はヒト以外の哺乳類であり、これには、マウス、ラット、ハムスター、モルモット、ウサギ、ヒツジ、ヤギ、ネコ、イヌ、ブタ、ウマ、ウシ、またはヒト以外の霊長類が含まれるが、これらに限定されない。一実施形態では、対象はヒトである。
本発明において、「真菌感染症の対象」とは、真菌感染症の客観的症状を少なくとも1つ示す対象を指す。一実施形態では、真菌感染症の対象は、真菌感染症であると診断されており、その治療を必要としている対象である。真菌感染症の診断方法は周知であり、ここでの詳細な説明は必要とされない。
本発明において、「酵母感染症の対象」とは、酵母感染症の客観的症状を少なくとも1つ示す対象を指す。一実施形態では、酵母感染症の対象は、酵母感染症であると診断されており、その治療を必要としている対象である。酵母感染症の診断方法は周知であり、ここでの詳細な説明は必要とされない。
ある実施形態では、化合物を全身投与する。
ある実施形態では、化合物を非経口的に投与する。
ある実施形態では、化合物を静脈内投与する。
ある実施形態では、化合物を腹腔内投与する。
ある実施形態では、化合物を経腸投与する。
ある実施形態では、化合物を経口投与する。
ある実施形態では、化合物を眼内投与する。
ある実施形態では、化合物を局所投与する。
本発明の化合物のさらなる投与経路が本発明により意図され、これには、膀胱内(intravesicularly)(膀胱(urinary bladder))、肺内、および髄腔内が含まれるが、これらに限定されない。
本発明において、語句「有効量」は、所望の生物学的効果を達成するために十分な任意の量を指す。
本発明において、語句「治療的有効量」は、所望の治療効果を達成するため、例えば、真菌感染症または酵母感染症を治療するために十分な量を指す。
本明細書に記載するいかなる化合物についても、一般に、治療的有効量は、インビトロ試験、動物モデル、またはインビトロ試験と動物モデルの双方から最初に決定することができる。インビトロでの方法は周知であり、それらには、最小阻止濃度(MIC)、最小殺真菌濃度(MFC)、増殖が50パーセント阻害される濃度(IC50)、増殖が90パーセント阻害される濃度(IC90)等の決定を挙げることができる。治療的有効量は、ヒトでの試験がすでに行われている本発明の化合物、および同様の薬理学的活性を示すことが公知である化合物、例えば他の関連活性薬剤(例えば、AmB)についてのヒトでのデータから決定することもできる。非経口投与では高用量が必要な場合がある。投与量は、投与化合物の相対的生物学的利用能および効力に基づいて調整可能である。本明細書に記載する方法および当技術分野で周知の他の方法に基づいた、最大効力達成のための用量調節は、十分に当業者の技能の範囲内である。
本明細書に記載するいかなる化合物についても、ヒト対象に使用する治療的有効量は、インビトロ試験、動物モデル、またはインビトロ試験と動物モデルの双方から最初に決定することができる。ヒト対象に使用する治療的有効量は、ヒトでの試験がすでに行われている本発明の化合物、および同様の薬理学的活性を示すことが公知である化合物、例えば他の関連活性薬剤(例えば、AmB)についてのヒトでのデータから決定することもできる。非経口投与では高用量が必要な場合がある。投与量は、投与化合物の相対的生物学的利用能および効力に基づいて調整可能である。上記の方法および当技術分野で周知の他の方法に基づいた、最大効力達成のための用量調節は、十分に当業者の技能の範囲内である。
用量設定および製剤
本発明の化合物は、他の治療剤と組み合わせ可能である。本発明の化合物および他の治療剤を、同時または順次に投与してよい。他の治療剤を同時に投与する場合、それらを同一処方物にして投与しても、または分割処方物で投与してもよいが、実質的には同時に投与する。他の治療剤と本発明の化合物の投与が時間的に離れている場合は、他の治療剤を1剤ずつ順次投与し、続いて本発明の化合物を投与する。これらの化合物の各投与間の時間的間隔は、数分であっても、またはそれより長くてもよい。
他の治療剤の例には、AmBなど他の抗真菌薬、ならびに他の抗生物質、抗ウイルス剤、抗炎症剤、免疫抑制剤、および抗癌剤が挙げられる。
上述のように、「有効量」とは、所望の生物学的効果を達成するために十分な任意の量を指す。本明細書で提供する教示と併せて、さまざまな活性成分の中から選別を行い、効力、相対的生物学的利用能、患者体重、有害副作用の重度および好ましい投与方法といった因子の重み付けを行うことによって、実質的な望ましくない毒性を引き起こさず、なおかつ特定の対象の治療に有効な、予防的または治療的に有効な処置レジメンの計画を立てることができる。任意の特定の適応についての有効量は、治療される疾患もしくは病態、投与される本発明の特定の化合物、対象の大きさ、または疾患もしくは病態の重症度といった因子に応じて異なり得る。当業者は、過度の実験を必要とせずとも、本発明の特定の化合物および/または他の治療剤の有効量を経験的に決定することができる。一般に、使用最大量、すなわち、最高安全用量は、ある程度の医学的判断にしたがうことが好ましい。化合物の適切な全身レベルを達成するために1日あたり複数用量が意図される場合がある。適切な全身レベルは、例えば、その患者の薬物のピークまたは持続血漿濃度の測定により決定することができる。「用量」と「投与量」は、本明細書では同じ意味で使用される。
一般に、活性成分の1日あたりの経口用量は、ヒト対象の場合、1日あたり約0.01ミリグラム/kg〜1日あたり1000ミリグラム/kgとなるであろう。
0.5〜50ミリグラム/kgの範囲の経口用量を1日に単回で、または数回に分けて投与すると、所望の結果が得られるだろうと予想される。投与量は、局所または全身の所望薬物レベルを達成するために投与方法に応じて適切に調整してよい。例えば、静脈内投与は、1日あたりの用量は1桁から数桁低い用量となることが予想される。そのような用量で対象における応答が不十分な場合、患者の忍容性が許す範囲で、さらに高い用量(または別の、さらに局所的な送達経路による、より高い有効用量)を用いてよい。化合物の適切な全身レベルを達成するために1日あたり複数用量が意図される場合がある。
一実施形態では、本発明の化合物の静脈内投与は典型的に、0.1mg/kg/日〜20mg/kg/日であってよい。したがって、静脈内投与の用量は、AmBの最大耐用量と同様であっても、または有利なことに、それを超えてもよい。また、静脈内投与の用量は、AmBの最大1日耐用量と同様であっても、または有利なことに、それを超えてもよい。また、静脈内投与の用量は、AmBの最大累積耐用量と同様であっても、または有利なことに、それを超えてもよい。
また、静脈内投与の用量は、AmBの最大推奨用量と同様であっても、または有利なことに、それを超えてもよい。また、静脈内投与の用量は、AmBの最大推奨1日耐用量と同様であっても、または有利なことに、それを超えてもよい。また、静脈内投与の用量は、AmBの最大推奨累積用量と同様であっても、または有利なことに、それを超えてもよい。
本明細書に記載するいかなる化合物についても、治療的有効量は動物モデルから最初に決定することができる。治療的有効用量は、ヒトでの試験がすでに行われている本発明の化合物、および同様の薬理学的活性を示すことが公知である化合物、例えば他の関連活性薬剤についてのヒトでのデータから決定することもできる。非経口投与では高用量が必要な場合がある。投与量は、投与化合物の相対的生物学的利用能および効力に基づいて調整可能である。上記の方法および当技術分野で周知の他の方法に基づいた、最大効力達成のための用量調節は、十分に当業者の技能の範囲内である。
本発明の処方物は、薬理学的に許容される溶液に溶解させて投与されるが、かかる溶液は、日常的に、薬理学的に許容される濃度の塩、緩衝剤、保存剤、適合性のある担体、アジュバント、および任意選択で他の治療成分を含有し得る。
アムホテリシンBは多数の処方物として市販されており、それにはデオキシコール酸系(デソキシコール酸系と呼ぶこともある)処方物および脂質系(リポソームなど)処方物が含まれる。本発明のアムホテリシンB誘導体化合物も同様に、例えば、限定するものではないが、デオキシコール酸塩系処方物および脂質系(リポソームなど)処方物として処方され得る。
治療で使用する場合、有効量の本発明化合物は、所望される表面まで本発明の化合物を送達する任意の方法によって対象に投与可能である。本発明の医薬組成物の投与は、当業者に公知のいかなる手段によっても達成され得る。投与経路には、経口、静脈内、筋肉内、腹腔内、皮下、直接注射(例えば、腫瘍または膿瘍内)、粘膜、肺内(例えば、吸入)、および局所といった経路が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
静脈内および他の非経口投与経路の場合、本発明の化合物は一般に、AmBと同様に処方してよい。例えば、本発明の化合物は、デオキシコール酸を含む凍結乾燥調製剤として、リポソームに挿入もしくは封入した活性化合物の凍結乾燥調製剤として、水溶性懸濁液に溶解させた脂質複合体として、または硫酸コレステリル複合体として処方可能である。凍結乾燥処方物は一般に、投与直前に好適な水溶液、例えば、滅菌水または生理食塩水に再調整される。
経口投与の場合、化合物(すなわち、本発明の化合物、および他の治療剤)は、活性化合物(複数可)と当技術分野において周知の薬理学的に許容される担体とを合わせて容易に処方可能である。そのような担体により、治療すべき対象が経口摂取する錠剤、丸剤、糖衣錠(dragee)、カプセル、液剤、ゲル、シロップ、スラリー、懸濁液等として本発明の化合物を処方することが可能になる。経口用医薬調製剤は、固形添加剤として得ることができ、得られる混合物を任意選択で粉砕し、かかる顆粒混合物を加工して、必要に応じ好適な助剤を加えた後、錠剤または糖衣錠コア(dragee core)を得ることができる。好適な添加剤は、特に、賦形剤であり、例えば、ラクトース、ショ糖、マンニトール、もしくはソルビトールなどの糖、およびセルロース調製剤、例えば、トウモロコシデンプン、小麦デンプン、コメデンプン、ジャガイモデンプン、ゼラチン、ゴムトラガカント、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシルメチルセルロースナトリウムなど、および/またはポリビニルピロリドン(PVP)である。必要に応じ、崩壊剤、例えば架橋ポリビニルピロリドン、寒天、またはアルギン酸もしくはその塩、例えばアルギン酸ナトリウムを加えてよい。任意選択で、経口処方物は、生理食塩水または緩衝液、例えば、内部の酸性状態を中和するEDTAに処方しても、または担体なしで投与してもよい。
上記の一成分または複数成分の経口剤形もまた具体的に意図される。一成分または複数成分は、誘導体の経口送達が有効であるように化学的に修飾されてよい。一般に、意図される化学修飾は、成分分子自体への少なくとも1つの部分の結合であり、その場合、前記部分により(a)酸の加水分解の阻害、および(b)胃または腸から血流への取り込みが可能になる。また、一成分または複数成分の全体的安定性の向上および体内循環時間の延長も望ましい。そのような部分の例には、ポリエチレングリコール、エチレングリコールとプロピレングリコールの共重合体、カルボキシメチルセルロース、デキストラン、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドンおよびポリプロリンが挙げられる。Abuchowski and Davis, ”Soluble Polymer-Enzyme Adducts”、 In: Enzymes as Drugs, Hocenberg and Roberts, eds., Wiley-Interscience, New York, N.Y., pp. 367-383 (1981);Newmark et al., J Appl Biochem 4: 185-9 (1982)。使用が可能と思われる他のポリマーは、ポリ−1,3−ジオキソランおよびポリ−1,3,6−チオキソカン(tioxocane)である。上記で示したような医薬用に好ましいのは、ポリエチレングリコール部分である。
成分(または誘導体)の放出位置は、胃、小腸(十二指腸、空腸、または回腸)、または大腸であってよい。当業者は、胃では溶解しないが十二指腸または腸の他の箇所で物質を放出するであろう利用可能な処方物を有している。好ましくは、放出物は、本発明の化合物(または誘導体)を保護すること、または腸のような胃環境を越えた場所で生物学的活性物質を放出させることによって、胃環境による悪影響を回避することになる。
胃に対する完全な耐性を保証するため、少なくともpH5.0に対して不透過性のコーティングが不可欠である。腸溶コーティング剤として使用される、より一般的な不活性成分の例は、トリメリト酸酢酸セルロース(cellulose acetate trimellitate)(CAT)、フタル酸ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMCP)、HPMCP50、HPMCP55、ポリビニルアセテートフタレート(PVAP)、ユードラギットL30D、Aquateric、酢酸フタル酸セルロース(CAP)、ユードラギットL、ユードラギットS、およびセラックである。これらのコーティング剤を混合フィルムとして使用してよい。
胃からの保護を意図していないコーティング剤またはコーティング剤混合物を錠剤上に使用することもできる。これには、糖衣コーティング剤、または錠剤が嚥下されやすいようにするコーティング剤が含まれる。カプセルは、乾燥治療剤(例えば、粉末)を送達するための硬殻(ゼラチンなど)で構成されてよく、液体形態用には、軟殻ゼラチンを使用してよい。カシェの殻材料は厚いデンプン紙または他の食用紙が考えられる。丸剤、薬用ドロップ、湿潤錠剤または擦り込み錠剤には、湿塊(moist massing)技術を使用することができる。
治療剤を、粒径約1mmの顆粒またはペレット形態の微細多粒子(fine multi-particulate)として処方物中に含ませることができる。また、カプセル投与用材料の処方は、粉末、低圧縮プラグ(plug)または錠剤でも可能であろう。治療剤は圧縮によって調製され得る。
着色剤および香味剤はあらゆるものが含まれてよい。例えば、本発明の化合物(または誘導体)を処方(例えば、リポソームまたはマイクロスフェアに封入)した後、それをさらに、着色剤および香味剤を含有する冷蔵飲料などの食用製品中に含有させてよい。
治療剤を不活性物質を用いて希釈するかまたは増量させてよい。これらの希釈剤には、炭水化物、特に、マンニトール、α−ラクトース、セルロース、ショ糖、修飾デキストランおよびデンプンが含まれ得るであろう。特定の無機塩もまた、賦形剤として使用してよく、これにはカルシウムトリホスファート(calcium triphosphate)、炭酸マグネシウムおよび塩化ナトリウムが含まれる。市販されている希釈剤をいくつか挙げると、Fast−Flo、Emdex、STA−Rx 1500、EmcompressおよびAvicellがある。
治療剤を固形処方物にする処方に崩壊剤を含めてよい。崩壊剤として使用される材料には、デンプンを用いた市販の崩壊剤のExplotabなどのデンプンが挙げられるが、これに限定されるものではない。デンプングリコール酸ナトリウム、アンバーライト、カルボキシルメチルセルロースナトリウム、ウルトラミロペクチン(ultramylopectin)、アルギン酸ナトリウム、ゼラチン、オレンジピール、酸カルボキシメチルセルロース(acid carboxymethyl cellulose)、天然スポンジおよびベントナイトのいずれを使用してもよい。崩壊剤の別の形態は、不溶性の陽イオン交換樹脂である。粉末ゴムを崩壊剤および結合剤として使用してよく、これらとして、寒天、カラヤまたはトラガカントなどの粉末ゴムを挙げることができる。アルギン酸およびそのナトリウム塩もまた崩壊剤として有用である。
治療剤を1つにまとめ、硬い錠剤を形成するために結合剤を使用してよく、これには、アカシア、トラガカント、デンプンおよびゼラチンなどの天然物由来材料が挙げられる。他には、メチルセルロース(MC)、エチルセルロース(EC)およびカルボキシメチルセルロース(CMC)が挙げられる。ポリビニルピロリドン(PVP)およびヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)のいずれもアルコール溶液に溶解させてに使用し、治療剤を造粒できるであろう。
治療剤の処方に減摩剤を含めて、処方工程中の付着を防いでよい。潤滑剤を治療剤と臼壁の間に層として使用してよく、これらには、そのマグネシウムおよびカルシウムの塩を含むステアリン酸、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、液体パラフィン、植物油およびワックスが挙げられるが、これらに限定されるものではない。可溶性の滑沢剤、例えば、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸マグネシウム、各種分子量のポリエチレングリコール、カーボワックス4000およびカーボワックス6000を使用してもよい。
処方中の薬物の流動性を改善し、圧縮中の再構成を助けると思われる滑剤を加えてよいであろう。滑剤には、デンプン、タルク、焼成シリカおよびケイアルミン酸水和物(hydrated silicoaluminate)が含まれ得る。
水性環境への治療剤の溶解を助けるため、界面活性物質を湿潤剤として加えてよいであろう。界面活性物質には、ラウリル硫酸ナトリウム、ジオクチルスルホコハク酸ナトリウムおよびジオクチルスルホン酸ナトリウム(dioctyl sodium sulfonate)などの陰イオン界面活性剤が含まれ得る。使用可能な陽イオン界面活性剤には、塩化ベンザルコニウムおよび塩化ベンゼトニウムが含まれ得る。処方物中に界面活性物質として含まれ得る非イオン性界面活性剤には、ラウロマクロゴール400、ステアリン酸ポリオキシル40、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油10、50および60、モノステアリン酸グリセロール、ポリソルベート40、60、65および80、スクロース脂肪酸エステル、メチルセルロースおよびカルボキシメチルセルロースが挙げられる。これらの界面活性物質は、本発明の化合物または誘導体の処方物中に単体または異なる比の混合物として存在し得るであろう。
経口用に使用可能な医薬調製剤には、ゼラチン製プッシュフィットカプセル(push-fit capsule)、ならびにゼラチン製密封軟カプセルおよび、グリセリンまたはソルビトールなどの可塑剤が含まれる。プッシュフィットカプセル(push−fit capsule)は、ラクトースのような賦形剤、デンプンのような結合剤、および/またはタルクもしくはステアリン酸マグネシウムといった滑沢剤、および任意選択で安定化剤と混和させた有効成分を含有することができる。軟カプセルでは、好適な液剤、例えば脂肪油、液体パラフィン、または液体ポリエチレングリコール中に活性成分を溶解または懸濁させてよい。さらに、安定化剤を加えてよい。経口投与用に処方されがミクロスフェアを使用してもよい。
そのようなミクロスフェアは当該技術分野で十分に定義されている。経口投与用のいかなる処方物もそのような投与に好適な投与量にしなければいけない。
頬側投与の場合、組成物は、従来方法で処方される錠剤または薬用ドロップの形態を取り得る。
吸入で投与する場合、本発明にしたがって使用するための化合物は、好適な噴射剤、例えば、ジクロロジフルオロメタン、トリクロロフルオロメタン、ジクロロテトラフルオロエタン、ニ酸化炭素または他の好適なガスを使用して、加圧パック(pressurized pack)またはネブライザーからエアロゾルスプレーを提示する形態で好都合に送達されてよい。加圧エアロゾルの場合、投与単位は、定量を送達するためのバルブを提供して決定され得る。吸入器または吸入装置(insufflator)で使用するためのカプセルおよびカートリッジ(例えばゼラチン製)は、化合物の粉末混合物およびラクトースまたはデンプンなどの好適な粉末基剤を含有させて処方してよい。
本発明の化合物(またはその誘導体)の経肺送達もまた本明細書で意図される。本発明の化合物(または誘導体)は吸入の間に哺乳類の肺に送達され、肺上皮被覆を横断して血流へ入り込む。吸入分子に関する他の報告には、Adjei et al., Pharm Res 7:565-569 (1990); Adjei et al., Int J Pharmaceutics 63:135-144 (1990)(リュープロリド酢酸塩);Braquet et al., J Cardiovasc Pharmacol 13(suppl. 5):143-146 (1989)(エンドセリン−1);Hubbard et al., Annal Int Med 3:206-212 (1989)(α1−抗トリプシン);Smith et al., 1989, J Clin Invest 84:1145-1146(a−1−プロテイナーゼ);Oswein et al., 1990, “Aerosolization of Proteins”, Proceedings of Symposium on Respiratory Drug Delivery II, Keystone, Colorado, March、(組換え型ヒト増殖ホルモン);Debs et al., 1988, J Immunol 140:3482-3488(インターフェロン−ガンマおよび腫瘍壊死因子アルファ)およびPlatzら、米国特許第5,284,656号(顆粒球コロニー刺激因子)が挙げられる。全身性作用のための薬物経肺送達用の方法および組成物は、1995年9月19日にWongらに発行された米国特許第5,451,569号に記載されている。
本発明の実施において使用が意図されるのは、治療用製品の経肺送達用に設計された広範にわたる機械装置であり、これには、ネブライザー、定用量吸入器、および粉末吸入器が含まれるが、これらに限定されるものではなく、これらはいずれも当業者に馴染みのあるものである。
本発明を実施するために好適な市販装置の具体例をいくつか挙げると、Mallinckrodt, Inc.(ミズーリ州セントルイス)製Ultraventネブライザー;Marquest Medical Products(コロラド州エングルウッド)製Acorn IIネブライザー;Glaxo Inc.(ノースカロライナ州リサーチ・トライアングル・パーク)製Ventolin 定用量吸入器;およびFisons Corp.(マサチューセッツ州ベッドフォード)製Spinhaler粉末吸入器がある。
かかる装置のいずれも、本発明の化合物(または誘導体)の投薬に好適な処方物の使用を必要とする。典型的に、各処方物は使用する装置の種類に合わせて特定されており、治療に有用な通常の希釈剤、アジュバントおよび/または担体に加え、適切な噴射物質を使用することになる場合がある。また、リポソーム、マイクロカプセルもしくはミクロスフェア、包接複合体、または他の種類の担体の使用も意図される。本発明の化学的に修飾された化合物は、化学修飾の種類または使用装置の種類に応じて異なる処方で調製してよい。
ジェット式または超音波式を問わず、ネブライザーでの使用に好適な処方物は典型的に、本発明の生物学的に活性な化合物を溶液1mLあたり約0.1〜25mgの濃度で水に溶解させた本発明の化合物(または誘導体)を含むことになる。また、処方物は、緩衝液および単糖(例えば、本発明の化合物では、安定化および浸透圧調節用)を含んでもよい。ネブライザー処方物は、エアロゾル形成の際に溶液が噴霧化することによって、本発明の化合物が表面誘発されて凝集するのを低減または防止するため、界面活性物質を含有してもよい。
定用量吸入器装置で使用するための処方物は一般に、界面活性物質を用いて噴射剤に懸濁させた、本発明の化合物(または誘導体)を含有する細粒化粉末を含むことになる。噴射剤は、このような目的のために使用される任意の従来材料であってよく、例えば、クロロフルオロカーボン、ハイドロクロロフルオロカーボン、ハイドロフルオロカーボン、もしくはトリクロロフルオロメタン、ジクロロジフルオロメタン、ジクロロテトラフルオロエタノール(dichlorotetrafluoroethanol)、および1,1,1,2−テトラフルオロエタンなどの炭化水素、またはその組み合わせであってよい。好適な界面活性物質には、トリオレイン酸ソルビタンおよび大豆レシチンが挙げられる。また、オレイン酸も界面活性物質として有用であり得る。
粉末吸入器からの投薬用処方物は、本発明の化合物(または誘導体)を含有する細粒化乾燥粉末を含むことになり、増量剤、例えば、ラクトース、ソルビトール、ショ糖、またはマンニトールを、吸入器から粉末が飛散しやすい量、例えば、処方物の50〜90重量%で含んでもよい。本発明の化合物(または誘導体)は、肺の深いところまで最も効果的に送達されるよう、平均粒径10マイクロメーター(μm)未満、最も好ましくは0.5〜5μmの微粒子形態で有利に調製されなければいけない。
本発明の医薬組成物の鼻送達も意図される。鼻送達により、肺内に製品を沈着させなくても、治療用製品を鼻に投与後、本発明の医薬組成物が直接血流まで通ることが可能になる。鼻送達用の処方物には、デキストランまたはシクロデキストランを用いたものが含まれる。
鼻投与の場合、有用な装置は、定用量噴霧器が取り付けられている小型の硬いボトルである。一実施形態では、定用量は、本発明の医薬組成物溶液を規定容量のチャンバー内に汲み上げることによって送達されるが、そのチャンバーには、チャンバー内の液体が圧縮された時にスプレーが形成されてエアロゾル処方物をエアロゾル化するような大きさの開口がある。チャンバーに加圧して本発明の医薬組成物を投与する。特定の実施形態では、チャンバーにはピストンが配されている。そのような装置は市販されている。
別法として、絞った時にスプレーが形成されてエアロゾル処方物をエアロゾル化するような開口または穴を有するプラスチック製の絞り出しボトルを使用する。穴は通常ボトル頂部に付いており、頂部は一般に、エアロゾル処方物が効率的に投与されるよう先細になり、一部が鼻腔にぴったり合うようになっている。好ましくは、測定用量の薬物の投与では、鼻吸入器によって定量のエアロゾル処方物が提供されることになる。
化合物の全身送達が望ましい場合は、化合物を、注射、例えば、ボーラス注射または持続注入による非経口投与用に処方してよい。注射用処方物は、添加保存剤を含む、単位剤形、例えばアンプルで提示されても、または多回投与容器で提示されてもよい。組成物は、油性もしくは水溶性のビヒクル中で懸濁液、溶液、またはエマルジョンといった形態を取ってよく、また、懸濁化剤、安定化剤および/または分散剤などの処方用(formulatory)薬剤を含有してよい。
非経口投与用の医薬処方物には、水溶性形態の活性成分の水溶液が含まれる。さらに、活性成分の懸濁液を、適切な油性注射懸濁液として調製してよい。好適な親油性溶媒またはビヒクルには、ゴマ油などの脂肪油、またはオレイン酸エチルもしくはトリグリセリドなどの合成脂肪酸エステル、またはリポソームが挙げられる。水性注射懸濁液は、カルボキシルメチルセルロースナトリウム、ソルビトール、またはデキストランなど、懸濁液の粘度を高める物質を含有してよい。任意選択で、懸濁液は、好適な安定化剤または化合物の溶解度を高めて高濃縮溶液の調製を可能にする薬剤も含有してよい。
別法として、活性成分は、好適なビヒクル、例えば、発熱物質不含滅菌水を用いて使用前に構成する粉末形態であってよい。
化合物は、例えば、ココアバターまたは他のグリセリドのような従来の坐剤用基剤を含有している坐剤または停留浣腸のような直腸または膣用組成物に処方してもよい。
上記処方に加え、化合物を、デポー調製剤として処方してもよい。そのような長時間作用型処方物は、好適なポリマー物質もしくは疎水性物質(例えば、許容される油中のエマルジョンとして)またはイオン交換樹脂を用いて処方するか、またはやや不溶性の誘導体として、例えば、やや不溶性の塩として処方してよい。
医薬組成物もまた、好適な固体相もしくはゲル相の担体または添加剤を含んでよい。そのような担体または添加剤の例には、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、各種の糖、デンプン、セルロース誘導体、ゼラチン、およびポリエチレングリコールなどのポリマーが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
医薬調製剤の好適な液体または固体の形態は、例えば、吸入用の水溶液または生理食塩水、マイクロカプセル封入、蝸牛状化(encochleated)、顕微鏡的金 粒子上へのコーティング、リポソーム内含有、噴霧、エアロゾル、皮内移植用ペレット、または皮内に擦過する鋭器上への乾燥といった形態である。医薬組成物には、顆粒、粉末、錠剤、コーティング錠、(マイクロ)カプセル、坐剤、シロップ、エマルジョン、懸濁液、クリーム剤、点滴薬、または活性成分を持続的に放出する調製剤も挙げられ、その調製に際し、上記のように、添加剤と添加物および/または助剤、例えば、崩壊剤、結合剤、コーティング剤、膨潤剤、滑沢剤、香料、甘味料または可溶化剤が慣例的に使用される。医薬組成物は、さまざまな薬物送達システムでの使用に好適である。薬物送達方法の簡単な概説については、参照により本明細書に組み込まれるLanger R, Science 249:1527-33 (1990)を参照のこと。
本発明の化合物および任意選択で他の治療剤を、それ自体で(未希釈で)投与しても、または薬理学的に許容される塩の形態で投与してもよい。医薬品に使用する場合、塩は薬理学的に許容されなければならないが、薬理学的に許容されない塩であっても、その薬理学的に許容される塩を調製するために好都合に使用され得る。そのような塩には、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸、マレイン酸、酢酸、サリチル酸、p−トルエンスルホン酸、酒石酸、クエン酸、メタンスルホン酸、ギ酸、マロン酸、コハク酸、ナフタレン−2−スルホン酸、およびベンゼンスルホン酸から調製されるものが挙げられるが、これらに限定されるものではない。また、そのような塩は、アルカリ金属またはアルカリ土類金属の塩として、例えばカルボン酸基のナトリウム塩、カリウム塩またはカルシウム塩として調製することができる。
好適な緩衝剤には、酢酸および塩(1〜2w/v%)、クエン酸および塩(1〜3w/v%)、ホウ酸および塩(0.5〜2.5w/v%)、ならびにリン酸および塩(0.8〜2w/v%)が挙げられる。好適な保存剤には、塩化ベンザルコニウム(0.003〜0.03w/v%)、クロロブタノール(0.3〜0.9w/v%)、パラベン(0.01〜0.25w/v%)およびチメロサール(0.004〜0.02w/v%)が挙げられる。
本発明の医薬組成物は、有効量の本発明の化合物、および任意選択で薬理学的に許容される担体に含まれる少なくとも1つのさらなる治療剤を含有する。
具体的に本発明の化合物が非限定的に含まれる治療剤(複数可)を粒子で提供してよい。本発明において、粒子とは、本発明の化合物または本明細書に記載の他の治療剤(複数可)の全部または一部を構成できるナノ粒子または微粒子(または、ある場合にはより大きい粒子)を意味する。粒子は、治療剤(複数可)、腸溶コーティングを含むが、これに限定されないコーティングに取り囲まれた核を含有してよい。また、治療剤(複数可)を粒子全体に分散させてよい。また、治療剤(複数可)を粒子に吸着させてよい。
粒子の放出速度は、ゼロ次放出、1次放出、二次放出、遅延型放出、持続型放出、速放型放出、およびその任意の組み合わせなどであってよい。粒子は、治療剤(複数可)のほかに、薬局および医薬品の技術分野で日常的に使用される任意の材料を含んでよく、これには、生体内分解性、生体内非分解性、生物分解性、または生物非分解性の材料またはその組み合わせが挙げられるが、これらに限定されるものではない。粒子は、本発明の化合物を溶液または半固体の状態で含有するマイクロカプセルであってよい。粒子は、事実上いかなる形状であってもよい。
生物非分解性ポリマー物質および生物分解性ポリマー物質のどちらも、治療剤(複数可)送達用粒子の製造に使用できる。そのようなポリマーは、天然ポリマーでも合成ポリマーでもよい。ポリマーは、放出が所望される期間に基づいて選択される。特に興味深い生体接着性ポリマーには、その教示が本明細書に組み込まれるSawhney H S et al. (1993) Macromolecules 26:581-7に記載の生体内分解性ヒドロゲルが挙げられる。これらには、ポリヒアルロン酸(polyhyaluronic acid)、カゼイン、ゼラチン、グルチン(glutin)、ポリ無水物、ポリアクリル酸、アルギン酸塩、キトサン、ポリ(メタクリル酸メチル)、ポリ(メタクリル酸エチル)、ポリ(メタクリル酸ブチル)、ポリ(メタクリル酸イソブチル)、ポリ(メタクリル酸ヘキシル)、ポリ(メタクリル酸イソデシル)、ポリ(メタクリル酸ラウリル)、ポリ(メタクリル酸フェニル)、ポリ(アクリル酸メチル)、ポリ(アクリル酸イソプロピル)、ポリ(アクリル酸イソブチル)、およびポリ(アクリル酸オクタデシル)が挙げられる。
治療剤(複数可)を放出制御システムに含有させてよい。「薬物放出制御」という用語は、処方物からの薬物放出の様態およびプロファイルが制御される任意の薬物含有処方物を指すものとする。これは、速放性処方物および非速放性処方物を指し、非速放性処方物には、持続放出型および遅延放出型の処方物が含まれるが、これらに限定されない。「持続型放出」(「徐放性」とも言う)という用語は、その従来の意味で使用され、長期間にわたって薬物を徐々に放出させ、また、必ずというわけではないが好ましくは、長期間にわたり薬物の血中濃度が実質的に一定になる製剤を指す。「遅延型放出」という用語は、その従来の意味でに使用され、処方物の投与と処方物からの薬物放出との間に時間遅延がある製剤を指す。「遅延型放出」では、長期間にわたり薬物が徐々に放出されてもされなくてもよいため、「持続型放出」であってもそうでなくてもよい。
長期持続放出型植込錠の使用は、慢性病態の治療に特に好適であり得る。本明細書で使用する「長期」放出とは、植込錠を構築および配置して、治療的レベルの有効成分が少なくとも7日間、好ましくは30〜60日間送達されるようにすることを意味する。長期持続放出型植込錠は当業者に周知であり、上記放出システムの一部が含まれる。
本発明を詳細に記載してきたが、以下の実施例を参照することにより本発明がより明確に理解されるであろう。ただし、実施例はあくまでも例示を目的として本明細書に含まれるものであり、本発明を限定することは意図しない。
実施例1. C15〜C16オキサゾリジノン1
Figure 2018514522
スキーム1:化合物1の調製
Figure 2018514522
1ー1の調製:工程1:2L丸底フラスコにアムホテリシンB(Chem-Impex International)(I)(50g、約54mmol)を投入した。DMF/MeOH(900mL/450mL)の混合物を加え、その後、ピリジン(25mL)およびFMOC−OSu(27.4g、81.3mmol)を加えた。混合物を室温で12時間撹拌した後、エーテル(5L)に注いだ。黄色の沈殿物をフリットガラス漏斗でろ過して採取した。その後、採取物をさらなるエーテル(4L)で洗浄し、高真空下(光への曝露を防ぐためアルミホイルで覆った)一晩乾燥させた。こうして得た黄色固体(64g、収率100%超)は、それ以上精製せずに次工程で使用した。LCMS:実測質量744m/z、[M+H]イオンは観察されなかった。
工程2:2L丸底フラスコにFMOC−保護アムホテリシンB(64g)を投入した。THF/MeOH(700mL/700mL)の混合物を加えた。混合物を氷水浴で冷却し、N下で30分撹拌した。カンファー10−スルホン酸(CSA)(3.8g)を一度に加えた。混合物を0℃で2時間撹拌した。その後、トリエチルアミン(8mL)を加えた。混合物をその本来の容量の約半分まで濃縮し、その後、ヘキサン/エーテル(2L/2L)混合物に注いだ。混合物を室温で15分撹拌し、黄色の沈殿物をフリットガラス漏斗を使用したろ過によって採取した。その固体を、さらなるエーテル(約500mL)で洗浄し、高真空下(光への曝露を防ぐためアルミホイルで覆った)2時間乾燥させた。こうして得た黄色固体(68g、収率100%超)は、それ以上精製せずに次工程で使用した。LCMS、実測質量742.7m/z、[M+H]イオンは観察されなかった。
1ー2の調製:1L丸底フラスコにアムホテリシンB1−1のFMOC−保護ケタール(68g、約55mmol)を投入した。無水THF(500mL)を加え、懸濁液を室温で10分撹拌した。その後、トリエチルアミン(20mL、143.5mmol)を加えた。混合物を室温でさらに15分撹拌した。注射器により、ジフェニルホスホリルアジド(16mL、68.6mmol)を等量で4回に分け、3分間隔で加えた。その後、混合物を50℃まで加熱し、2時間撹拌した。反応物を室温まで冷却し、その後、MTBE(1L)に注いだ。黄色の沈殿物をフリットガラス漏斗を使用したろ過によって採取し、その後、シリカゲル(約100g)と混合し、DCM/MeOH(50mL/5mL)で処理した。スラリーを濃縮した、シリカゲルカラム(10cm×48cm)に担持させ、0〜10%MeOH/DCMの直線勾配を使用して精製し、50mLの画分を集めた。純粋な画分(TLC、10%MeOH/CHClでR=0.5)を合わせ、減圧濃縮して、黄色/橙色固体として1−2を得た(19.5g、16.86mmol、収率30.6%)。
1ー3の調製:化合物1−2(300ミリグラム)をTHFに溶解させ、16%ギ酸含有水で処理した。溶液を50℃で2時間加熱した。溶媒を蒸発させ、逆相HPLCで精製し、1−3(23ミリグラム)を得た(LCMS、1166.1、M+Na)。
1の調製:1−3を、2当量のDMAP含有DMSOを用いて室温で2時間、またはトリメチルアミン含有DMFを用いて室温で12時間処理し、その後、RP−HPLCで精製して凍結乾燥を行い、目標化合物1を得る。
実施例2. C16尿素2
Figure 2018514522
スキーム2:尿素2の調製
ルート1:
Figure 2018514522
化合物2は、スキーム2、ルート2に記載の方法によっても調製することができる。下記のように調製するイソシアナート3−2をアミン(5〜50当量)含有THF(0.1〜0.6M)を用いて23℃〜80℃の温度範囲で処理する。HF/ピリジンでシリル基を除去し、0.3%ギ酸含有DMSOを用いて脱ケタール化/精製を行い、その後、0.3%ギ酸をモディファイヤーとして用いてHO/CHCN混合物中で精製し、目標尿素を得る。
スキーム2:尿素2の調製
ルート2:
Figure 2018514522
特定化合物2
Figure 2018514522
式中、H−NRは表1に定義される。
Figure 2018514522
Figure 2018514522
実施例3. 化合物2−Iの調製
2ー2の調製:1−2(実施例1;350mg、302.4μmol、1.00当量)をTHF(16mL)に溶解させた溶液にピペラジン(93mg、1.08mmol、3.57当量)を15℃で加えた。混合物をAr下、50℃で2時間撹拌した。黄色の沈殿物が形成され、1−2が消費されたことがHPLCにより示された。混合物を、MTBE(350mL)に注ぎ、固体を、ろ過によって採取し、粗2−2−I(450mg)を得た。ろ滓を酢酸エチル/MeOH=1:1(3mL)で洗浄してろ過し、1−2を黄色の固体として得る。
2の調製:2−2−I(450mg)を水性ギ酸(16v/v%、3mL)に溶解させた溶液を45℃で20分撹拌した。HPLCにより、メチルケタールが完全に加水分解したことが示された。トルエン(20mL)を加え、混合物を40℃で減圧濃縮した。残渣をDMSO(5mL)に溶解させ、prep−HPLC(C18,5−μm、250×50mm、80mL/分、3%〜33%MeCN:0.1%FA(水溶液)、20分)で精製して、2−Iを黄色の固体として得た(70.00mg、収率23%)。
1H NMR (400 MHz,メタノール-d4+Pyr-d5): δ 8.70 (s, 1 H) 6.16 - 6.52 (m, 14 H) 5.37-5.55 (m, 2 H) 4.80 (s, 1 H) 4.50 (br. s., 1 H) 4.39 (m, 1 H) 4.25 - 4.37 (m, 4 H) 3.37 - 3.61 (m, 10 H) 3.25-3.37 (m, 1 H) 2.97 (s, 4 H) 2.37-2.42 (m, 3 H) 2.24 (s, 2 H) 1.47-1.87 (m, 14 H) 1.29 (d, J = 6 Hz, 3 H) 1.23 (d, J = 6 Hz, 3 H) 1.12 (d, J = 6 Hz, 3 H) 1.11 (d, J = 6 Hz, 3 H)。
LCMS (ESI): m/z: [M + Na]計算値C51H82N4O16Na: 1029.57;実測値1029.6。
実施例4. 化合物2−BFの調製
工程1:1L丸底フラスコに1−2(実施例1;11.36g、約9.8mmol)を投入した。無水THF(100mL)を加え、懸濁液/溶液を室温で10分撹拌した。その後、メチルアミン(40mL、2MをTHFに溶解、80mmol)を加え、混合物を室温で12時間撹拌した。さらなるメチルアミン(10mL、2MをTHFに溶解、20mmol)を加え、混合物をさらに15時間撹拌し、出発原料の大部分の消費がLCMS分析(方法1)で測定されるまで行った。反応停止時、開始Fmoc−脱保護オキサゾリジノン(RT(保持時間)=4.1分)の少量(1〜2%)が残った。その後、反応物をMTBE(500mL)で希釈し、フリットガラス漏斗を通してろ過した。固体をMTBE(50mL)で洗浄した後、高真空下で1時間乾燥させた。黄色/橙色固体2−2−BF(9.9g、収率100%超)を得た。LCMS、RT=3.78分、966.8m/z[M+H]
工程2:2−2−BFを6mL DMSOに溶解させ、水(1mL)で希釈した。溶液のpHを、20%ギ酸水溶液でpH3に調整した。混合物をHPLCカラムに担持させ、HPLC精製に供した。カラム:Microsorb(孔径100Å、粒径10μm)C−18カラム(50×450mm);流量=100mL/分;移動相A:99.7%水、0.3%HCOOH;移動相B:99.7%ACN、0.3%HCOOH;勾配溶離、B0%からB95%へ、95分送液;383nmで検出。溶離液の総容量は10Lであった。化合物は緩衝液Bの31〜35%で溶離した。所望化合物を含有している50mLずつの8画分を合わせ、減圧下、浴温30〜40°Cにて、初期容量の20%まで蒸発させた。溶液のpHを炭酸水素ナトリウムで7.5に調整した。こうして得た懸濁液(100mL)を4000rpmで遠心分離した。上清を分離し、固体部分を水(100mL)に再懸濁させ、再度遠心分離した。この手順を、ELSDクロマトグラムで塩シグナルが消失するまで3回繰り返した。最終固体を水に再懸濁させて凍結乾燥に供し、標的物質を(2−BF、760mg、38%)黄色の粉末として得た。
実施例5. 化合物2−BCの調製
工程1:20 mLバイアルに、b−アラニンアリル塩酸塩(b-alanine allylester hydrochloride)(1.125g、6.79mmol、39当量)、炭酸ナトリウム(2.19g、20.66mmol、120当量)、およびDMF(8.6mL)を加えた。得られる懸濁液を室温で15分撹拌した。その後、懸濁液をセライトに通してろ過し、次いで、0.2μmシリンジチップフィルターを通してろ過した。その後、得られるb−アラニンアリルエステル(b−alanineallylester)遊離塩基を、1−2(200mg、0.174mmol、1当量)含有20mLバイアルに加えた。反応物を、40℃に予熱した加熱ブロック内に置き、5時間撹拌させた。その後、反応物を直接、prep HPLC(C18、5−mm、30×150mm、25mL/分、95:5〜40:60 0.3%HCOH(水溶液):MeCN、送液10分)で直接精製した。アセトニトリルおよび水性ギ酸溶液を35℃で減圧除去すると、C−13メチルケタールがヘミケタールに変換され、2−BC−アリルエステルが黄色の固体として得られる(59.4mg、収率32.5%)。
工程2:40mLバイアルに、2−BC−アリルエステル(370mg、352.3mmol、1当量)、およびチオサリチル酸(203.4mg、1.76mmol、5当量)を加えた。その後、バイアルをグローブボックス内に運び、Pd(PPhを加えた(205mg、0.18mmol、0.5当量)。バイアルをセプタム付キャップで密封してグローブボックスから取り出し、シリンジでDMFを加えた(17.6mL、0.2M)。その後、反応物を室温で1時間撹拌した。次いで、反応物を、複数の50mL遠沈管に入れたEtO(370mL)に注いだ。その後、得られる懸濁液を3700Gで5分遠心分離した。淡赤色の上清を静かに捨て、得られる黄色/橙色の固体をDMSOに溶解させ、prep HPLC(C18、5−mm、50×250mm、80mL/分、80:20〜40:60 0.3%HCOH(水溶液):MeCN、送液9分)で精製して2−BCを黄色の固体として得た(124.4mg、収率35%)。1H NMR (400 MHz,メタノール-d4+Pyr-d5): δ ppm 6.45 (br. s., 11 H), 5.02 (s, 1 H), 4.42 - 4.84 (m, 5 H), 4.31 (br. s., 1 H), 3.68 - 4.09 (m, 7 H), 3.40 (d, J=9.26 Hz, 1 H), 2.47 - 2.82 (m, 5 H), 2.40 (d, J=14.11 Hz, 2 H), 2.24 (d, J=6.17 Hz, 2 H), 1.60 - 2.16 (m, 11 H), 1.44 - 1.60 (m, 5 H), 1.40 (d, J=6.62 Hz, 3 H), 1.27 (d, J=6.17 Hz, 3 H), 1.21 (d, J=7.06 Hz, 3 H). LCMS (ESI): m/z: [M + Na]計算値C50H79N8O17Na: 1033.5;実測値1033.4。
実施例6. 化合物2−Bの合成
化合物2−Bは、ピペラジンをN,N−ジメチルアミンで置換したことを除き、化合物2−I(実施例3)と同様の方法で合成した。1H NMR (400 MHz,メタノール-d4+Py-d): δ 8.82 (s, 1 H) 6.17 - 6.54 (m, 14 H) 5.52 (d, 1 H) 4.80 (s, 1 H) 4.52 (br. s., 1 H) 4.40 (s, 1 H) 4.30 - 4.38 (m, 2 H) 4.28 - 4.30 (m, 2 H) 3.78 - 3.87 (m, 3 H) 3.78 (t, J = 4.8 Hz, 3 H) 3.40 - 3.42 (m, 1 H) 3.26-3.28 (m, 2 H) 2.80 (s, 6 H) 2.43 - 2.247 (m, 3 H) 2.27-2.23 (m, 2 H) 1.57 - 1.90 (m, 13 H) 1.33 (d, J = 6 Hz, 3 H) 1.25 (d, J = 6 Hz, 3 H) 1.14 (d, J = 6 Hz, 3 H) 1.03 (d, J = 6 Hz, 3 H). LCMS (ESI): m/z: [M + Na] calked for C49H79N3O16Na: 988.55;実測値988.6。
実施例7. 化合物2−Cの合成
化合物2−Cは、ピペラジンをピペリジンで置換したことを除き、化合物2−I(実施例3)と同様の方法で合成した。1H NMR (400 MHz,メタノール-d4+Py-d5): δ 8.67 (s, 1 H) 6.16 - 6.50 (m, 14 H) 5.36-5.40 (m, 2 H) 4.79 (s, 1 H) 4.63 (br. s., 1 H) 4.51 (s, 1 H) 4.27 - 4.37 (m, 4 H) 3.66 - 3.84 (m, 7 H) 3.25 (m, 3 H) 2.23 -2.42 (m, 4 H) 1.53-1.90 (m, 22 H) 1.33 (d, J = 6 Hz, 3 H) 1.23 (d, J = 6 Hz, 3 H) 1.12 (d, J = 6 Hz, 3 H) 1.03 (d, J = 6 Hz, 3 H). LCMS (ESI): m/z: [M + Na] calked for C52H83N3O16Na: 1028.58;実測値1028.6。
実施例8. 化合物2−Jの合成
化合物2−Jは、ピペラジンをN−メチルピペラジンで置換したことを除き、化合物2−I(実施例3)と同様の方法で合成した。1H NMR (400 MHz,メタノール-d4+Py-d5): δ 8.71 (s, 1 H) 6.18 - 6.54 (m, 14 H) 5.42-5.52 (m, 2 H) 4.84 (s, 1 H) 4.66 (br. s., 1 H) 4.41 (s, 1 H) 4.29 - 4.38 (m, 5 H) 3.37 - 3.85 (m, 4 H) 3.26-3.47 (m, 7 H) 2.29 -2.43 (m, 3 H) 2.25-2.26 (m, 6 H) 2.09 (s, 4 H) 1.58-1.60 (m, 15 H) 1.32 (d, J = 6 Hz, 3 H) 1.26 (d, J = 6 Hz, 3 H) 1.24 (d, J = 6 Hz, 3 H) 1.13 (d, J = 6 Hz, 3 H). LCMS (ESI): m/z: [M + Na]計算値C52H84N4O16Na: 1043.59;実測値1043.5。
実施例9. 化合物2−Dの合成
化合物2−Dは、ピペラジンをアゼチジンで置換したことを除き、化合物2−I(実施例3)と同様の方法で合成した。1H NMR (400 MHz,メタノール-d4+Pyr-d5): δ 8.77 (s, 1 H) 6.16 - 6.55 (m, 14 H) 4.84-5.52 (m, 2 H) 4.84 (s, 1 H) 4.66 (br. s., 1 H) 4.53 (t, 1 H) 4.24 - 4.36 (m, 5 H) 3.86 - 3.88 (m, 5 H) 3.70-3.85 (m, 3 H) 3.28 -3.50 (m, 4 H) 2.43-2.45 (m, 3 H) 2.26 (s, 2 H) 1.59-1.92 (m, 14 H) 1.35 (d, J = 6 Hz, 3 H) 1.26 (d, J = 6 Hz, 3 H) 1.15 (d, J = 6 Hz, 3 H) 1.07 (d, J = 6 Hz, 3 H). LCMS (ESI): m/z: [M + Na]計算値C50H79N3O16Na: 1000.55;実測値1000.5。
実施例10. 化合物2−Fの合成
化合物2−Fは、ピペラジンをN’,N’1−ジメチルエタン−1,2−ジアミンで置換したことを除き、化合物2−Iと同様の方法で合成した。
1H NMR (400 MHz,メタノール-d4+Pyr-d5): δ 8.62 (s, 1 H) 6.17 - 6.51 (m, 14 H) 5.34-5.48 (m, 2 H) 4.77 (s, 1 H) 4.48 (br. s., 1 H) 4.36 (m, 1 H) 4.23 - 4.30 (m, 3 H) 4.05 (m, 1 H) 3.42-3.81 (m, 6 H) 3.22 -3.26 (m, 1 H) 2.92 (m, 2 H) 2.620 (s, 6 H) 2.44-2.52 (m, 4 H) 2.20-2.44 (m, 2 H) 1.58-1.86 (m, 6 H) 1.51-1.54 (m, 7 H)1.32 (d, J = 6 Hz, 3 H) 1.23 (d, J = 6 Hz, 3 H) 1.12 (d, J = 6 Hz, 3 H) 1.04 (d, J = 6 Hz, 3 H). LCMS (ESI): m/z: [M + H]計算値C51H84N4O16: 1009.59;実測値1009.6。
実施例11. 化合物2−Tの合成
化合物2−Tは、ピペラジンを2−(ピリジン−2−イル)エタンアミンで置換したことを除き、化合物2−I(実施例3)と同様の方法で合成した。1H NMR (400 MHz,メタノール-d4+Pyr-d5): δ 8.64 (s, 1 H) 8.38 - 8.39 (m, 1 H) 7.53 - 7.57 (m, 1 H) 7.28 - 7.31 (m, 1 H) 7.17 - 7.20 (m, 14 H) 6.16-6.35 (m, 14 H) 5.33-5.50 (m, 3 H) 4.84 (s, 1 H) 4.64 (br. s., 2 H) 4.49 (t, 1 H) 3.71 - 4.44 (m, 3 H) 3.57 - 3.68 (m, 2 H) 3.54-3.55 (m, 3 H) 3.45 -3.54 (m, 2 H) 3.23-3.25 (m, 1 H) 2.96-2.97 (m, 2 H) 1.85-2.23 (m, 4 H) 1.82-1.85 (m, 2 H) 1.50-1.82 (m, 14 H) 1.32 (d, J = 6 Hz, 3 H) 1.23 (d, J = 6 Hz, 3 H) 1.12 (d, J = 6 Hz, 3 H) 1.04 (d, J = 6 Hz, 3 H). LCMS (ESI): m/z: [M + Na]計算値C54H82N4O16Na: 1065.57;実測値1065.4。
実施例12. 化合物2−Uの合成
化合物2−Uは、ピペラジンをピリジン−2−イルメタンアミンで置換したことを除き、化合物2−I(実施例3)と同様の方法で合成した。1H NMR (400 MHz,メタノール-d4+Pyr-d5): δ 8.80 (s, 1 H) 8.42 - 8.43 (m, 1 H) 7.51 - 7.52 (m, 1 H) 7.38 - 7.40 (m, 1 H) 7.02 - 7.03 (m, 1 H) 6.21-6.58 (m, 14 H) 5.56 (s, 1 H) 4.91 (s, 1 H) 4.23 - 4.71 (m, 5 H) 3.77 - 3.89 (m, 4 H) 3.25 - 3.50 (m, 4 H) 2.30 - 3.25 (m, 1 H) 2.28 -2.30 (m, 2 H) 1.92 - 2.28 (m, 2 H) 1.57 - 1.89 (m, 13 H) 1.35 (d, J = 6 Hz, 3 H) 1.26 (d, J = 6 Hz, 3 H) 1.14 (d, J = 6 Hz, 3 H) 1.09 (d, J = 6 Hz, 3 H). LCMS (ESI): m/z: [M + Na]計算値C53H80N4O16Na: 1051.56;実測値1051.4。
実施例13. 化合物2−Yの合成
化合物2−Yは、ピペラジンを(S)−1−アミノプロパン−2−オールで置換したことを除き、化合物2−I(実施例3)と同様の方法で合成した。1H NMR (400 MHz,メタノール-d4+Pyr-d5): δ 8.74 (s, 1 H), 6.15 - 6.51 (m, 14 H), 5.29-5.37 (m, 2 H), 4.85 (s, 1 H), 4.65 (br. s., 1 H), 4.38 (t, 1 H), 4.33 - 4.35 (m, 5 H), 3.85 - 3.87 (m, 2 H), 3.71-3.74 (m, 1 H), 3.66 -3.69 (m, 1 H), 3.23 - 3.49 (m, 2 H), 2.21 - 2.37 (m, 3 H), 1.55-1.87 (m, 11 H), 1.23 - 1.31 (m, 13 H), 1.06 - 1.13 (m, 15 H). LCMS (ESI): m/z: [M + Na]計算値C50H81N3O17Na: 1018.56;実測値1018.5。
実施例14. 化合物2−ABの合成
化合物2−ABは、ピペラジンを1−(ピペラジン−1−イル)エタノンで置換したことを除き、化合物2−I(実施例3)と同様の方法で合成した。1H NMR (400 MHz,メタノール-d4+Pyr-d5): δ 8.68 - 8.71 (s, 2 H) 6.21 - 6.53 (m, 13 H) 5.54 (m, 2 H) 4.69 - 4.84 (m, 5 H) 4.35 - 4.40 (m, 2 H) 3.67 - 3.91 (m, 9 H) 3.38-3.53 (m, 4 H) 1.59 -2.50 (m, 35 H) 1.30 (d, J = 6 Hz, 3 H) 1.26 (d, J = 6 Hz, 3 H) 1.20 (d, J = 6 Hz, 3 H) 1.10 (d, J = 6 Hz, 3 H). LCMS (ESI): m/z: [M + Na]計算値C53H84N4O16Na: 1071.58。
実施例15. 化合物2−AFの合成
化合物2−AFは、ピペラジンを2−モルホリノエタンアミンで置換したことを除き、化合物2−I(実施例3)と同様の方法で合成した。1H NMR (400 MHz,メタノール-d4+Pyr-d5): δ 8.62 (s, 1 H) 6.18 - 6.52 (m, 14 H) 5.39 - 5.51 (m, 2 H) 4.86 (s, 1 H) 4.68 (br. s., 1 H) 4.46 - 4.52 (t, 1 H) 4.35 (m, 2 H) 3.73 - 3.88 (m, 4 H) 3.37 - 3.61 (m, 10 H) 2.26 -2.48 (m, 12 H) 1.34 - 1.88 (m, 12 H) 1.25 (d, J = 6 Hz, 3 H) 1.14 (d, J = 6 Hz, 3 H) 1.07 (d, J = 6 Hz, 3 H) 1.06 (d, J = 6 Hz, 3 H). LCMS (ESI): m/z: [M + H]計算値C53H87N4O17: 1051.60;実測値1051.70。
実施例16. 化合物2−BNの合成
化合物2−BNは、ピペラジンを2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エタンアミンで置換したことを除き、化合物2−I(実施例3)と同様の方法で合成した。1H NMR (400 MHz,メタノール-d4+Pyr-d5): δ ppm 6.03 - 6.60 (m, 14 H) 5.49 (d, J=6.02 Hz, 1 H) 5.35 - 5.43 (m, 1 H) 4.80 (s, 1 H) 4.65 (d, J=6.90 Hz, 1 H) 4.46 - 4.54 (m, 1 H) 4.33 (br. s., 1 H) 4.19 - 4.28 (m, 2 H) 4.01 - 4.12 (m, 2 H) 3.79 - 3.88 (m, 2 H) 3.72 (d, J=11.17 Hz, 1 H) 3.51 - 3.68 (m, 3 H) 3.43 (dd, J=9.03, 6.02 Hz, 2 H) 3.27 (d, J=9.79 Hz, 2 H) 2.32 - 2.59 (m, 13 H) 2.16 - 2.28 (m, 5 H) 1.81 - 2.04 (m, 5 H) 1.36 - 1.80 (m, 11 H) 1.34 (d, J=6.15 Hz, 3 H) 1.25 (d, J=6.40 Hz, 3 H) 1.15 (d, J=6.27 Hz, 3 H) 1.06 (d, J=7.03 Hz, 3 H). LCMS (ESI): m/z: [M + H]計算値C54H90N5O16: 1064.63;実測値1064.6。
実施例17. 化合物2−BOの合成
化合物2−BOは、ピペラジンをシクロプロピルメタンアミンで置換したことを除き、化合物2−I(実施例3)と同様の方法で合成した。1H NMR (400 MHz,メタノール-d4+Pyr-d5): δ 5.86 - 6.26 (m, 13 H), 5.22 (d, J=5.73 Hz, 1 H), 5.08 (br. s., 2 H), 4.33 (br. s., 1 H), 4.21 (br. s., 1 H), 3.92 - 4.11 (m, 2 H), 3.68 - 3.86 (m, 2 H), 3.53 (t, J=9.04 Hz, 1 H), 3.28 - 3.46 (m, 2 H), 3.01 - 3.15 (m, 3 H), 2.93 (d, J=8.82 Hz, 1 H), 2.65 - 2.81 (m, 2 H), 2.25 - 2.50 (m, 2 H), 2.01 - 2.19 (m, 2 H), 1.85 - 1.97 (m, 2 H), 1.03 - 2.00 (m, 14 H), 1.01 (d, J=5.73 Hz, 3 H), 0.92 (d, J=6.17 Hz, 3 H), 0.81 (d, J=6.17 Hz, 3 H), 0.73 (d, J=7.06 Hz, 3 H). LCMS (ESI): m/z: [M + Na]計算値C51H81N3O16Na: 1014.56;実測値1014.6。
実施例18. 化合物2−BPの合成
化合物2−BPは、ピペラジンを(2−クロロフェニル)メタンアミンで置換したことを除き、化合物2−I(実施例3)と同様の方法で合成した。1H NMR (400 MHz,メタノール-d4+Pyr-d5): δ ppm 8.73 - 8.85 (m, 1 H) 7.47 - 7.54 (m, 1 H) 7.21 - 7.25 (m, 1 H) 7.10 - 7.15 (m, 1 H) 7.01 - 7.09 (m, 1 H) 6.10 - 6.58 (m, 12 H) 5.49 - 5.59 (m, 1 H) 5.36 - 5.41 (m, 1 H) 4.81 (s, 1 H) 4.62 - 4.71 (m, 1 H) 4.48 (s, 4 H) 4.31 - 4.41 (m, 2 H) 4.22 - 4.28 (m, 1 H) 4.06 - 4.17 (m, 1 H) 3.80 - 3.91 (m, 1 H) 3.67 - 3.78 (m, 2 H) 3.54 - 3.64 (m, 1 H) 3.37 - 3.48 (m, 1 H) 3.18 - 3.27 (m, 1 H) 2.98 - 3.09 (m, 1 H) 2.16 - 2.64 (m, 5 H) 1.99 - 2.13 (m, 1 H) 1.79 - 1.96 (m, 3 H) 1.40 - 1.78 (m, 7 H) 1.32 (d, J=6.17 Hz, 4 H) 1.24 (d, J=6.17 Hz, 3 H) 1.12 (d, J=6.62 Hz, 3 H) 1.05 (d, J=7.06 Hz, 3 H). LCMS (ESI): m/z: [M +Na]計算値C54H80ClN3O16Na:1084.52;実測値1084.4。
実施例19. 化合物2−BQの合成
化合物2−BQは、ピペラジンを(3−クロロフェニル)メタンアミンで置換したことを除き、化合物2−I(実施例3)と同様の方法で合成した。1H NMR (400 MHz,メタノール-d4+Pyr-d5): δ ppm 8.76 - 8.82 (m, 1 H) 7.33 (s, 2 H), 7.08 - 7.16 (m, 3 H), 6.86 - 6.93 (m, 1 H), 6.07 - 6.63 (m, 12 H), 5.48 - 5.58 (m, 1 H), 5.36 - 5.41 (m, 1 H), 4.81 (s, 1 H), 4.62 - 4.74 (m, 1 H), 4.53 (t, J=10.36 Hz, 1 H), 4.24 - 4.45 (m, 5 H), 4.08 - 4.21 (m, 1 H), 3.85 (t, J=9.70 Hz, 1 H), 3.60 - 3.79 (m, 3 H), 3.32 - 3.46 (m, 2 H), 3.24 (d, J=9.70 Hz, 1 H), 3.15 (d, J=9.70 Hz, 1 H), 2.59 (dd, J=14.55, 4.41 Hz, 1 H), 2.32 - 2.52 (m, 2 H), 2.17 - 2.31 (m, 2 H), 1.98 - 2.15 (m, 1 H), 1.78 - 1.97 (m, 3 H), 1.37 - 1.78 (m, 8 H), 1.33 (d, J=6.17 Hz, 3 H), 1.18 - 1.27 (m, 3 H), 1.12 (d, J=6.17 Hz, 3 H), 1.05 (d, J=7.06 Hz, 3 H). LCMS (ESI): m/z: [M + Na]計算値C54H80ClN3O16Na:1084.52;実測値: 1084.5。
実施例20. 化合物2−BSの合成
化合物2−BSは、ピペラジンを1−メチルアゼチジン−3−アミンで置換したことを除き、化合物2−I(実施例3)と同様の方法で合成した。1H NMR (400 MHz,メタノール-d4+Pyr-d5): δ ppm 6.00 - 6.60 (m, 13 H) 5.51 (d, J=5.29 Hz, 1 H) 5.32 - 5.42 (m, 2 H) 4.82 (s, 1 H) 4.39 - 4.71 (m, 4 H) 4.22 - 4.37 (m, 2 H) 3.78 - 4.19 (m, 5 H) 3.40 - 3.76 (m, 7 H) 3.21 - 3.33 (m, 6 H) 2.53 (s, 3 H) 2.32 - 2.46 (m, 2 H) 2.19 - 2.26 (m, 1 H) 1.35 - 2.16 (m, 13 H) 1.33 (d, J=6.17 Hz, 3 H) 1.23 (d, J=6.62 Hz, 3 H) 1.08 - 1.16 (m, 3 H) 1.04 (d, J=7.06 Hz, 3 H). LCMS (ESI): m/z: [M + H]計算値C51H83N4O16:1007.57;実測値1007.5。
実施例21. 化合物2−Zの合成
化合物2−Zは、ピペラジンを2−(2−メトキシエトキシ)エタンアミンで置換したことを除き、化合物2−I(実施例3)と同様の方法で合成した。1H NMR (400 MHz,メタノール-d4+Pyr-d5): δ ppm 8.75-8.73 (1H, M) 6.54-6.19 (14H, m), 5.49-5.39 (2H, m), 4.80-3.28 (25H, m), 2.23-0.92(30H, m). LCMS (ESI): m/z: [M + Na]計算値C52H85N3O18: 1062.6;実測値1062.6。
実施例22. 化合物2−AEの合成
化合物2−AEは、ピペラジンを(R)−1−(2−アミノエチル)ピロリジン−3−オールで置換したことを除き、化合物2−I(実施例3)と同様の方法で合成した。1H NMR (400 MHz,メタノール-d4+Pyr-d5): δ ppm 6.48-6.15 (14H, m), 5.37-5.32 (2H, m), 4.83-2.86(22H, m), 2.25-0.97(33H, m). LCMS (ESI): m/z: [M + H]計算値C53H87N4O17: 1051.6;実測値1051.6。
実施例23. 化合物2−AHの合成
化合物2−AHは、ピペラジンをフェニルメタンアミンで置換したことを除き、化合物2−I(実施例3)と同様の方法で合成した。1H NMR (400 MHz,メタノール-d4+Pyr-d5): δ ppm 8.73 (1H, m), 7.31-7.12 (5H, m), 6.49-6.16 (14H, m), 5.37-5.27(2H, m), 4.79-3.23 (16H, m) 2.36-1.04 (30H, m). LCMS (ESI): m/z: [M + Na]計算値C54H81N3O16Na: 1050.6;実測値1050.6。
実施例24. 化合物2−Eの合成
化合物2−Eは、ピペラジンをモルホリンで置換したことを除き、化合物2−I(実施例3)と同様の方法で合成した。1H NMR (400 MHz,メタノール-d4+Pyr-d5): δ 6.09 - 6.57 (m, 13 H) 5.51 (d, J=6.17 Hz, 1 H) 4.80 (s, 1 H) 4.64 (br. S., 1 H) 4.52 (br. S., 1 H) 4.31 - 4.45 (m, 2 H) 4.20 - 4.31 (m, 2 H) 3.62 - 3.90 (m, 5 H) 3.52 (d, J=4.41 Hz, 4 H) 3.39 (d, J=4.41 Hz, 5 H) 3.18 - 3.27 (m, 2 H) 2.32 - 2.53 (m, 3 H) 2.17 - 2.31 (m, 2 H) 2.04 (d, J=11.03 Hz, 2 H) 1.87 (d, J=7.94 Hz, 3 H) 1.62 - 1.79 (m, 3 H) 1.27 - 1.62 (m, 10 H) 1.23 (d, J=6.17 Hz, 3 H) 1.12 (d, J=6.17 Hz, 3 H) 1.04 (d, J=7.06 Hz, 3 H). LCMS (ESI): m/z: [M + Na]計算値C51H81N3O17Na: 1030.6;実測値1030.6。
実施例25. 化合物2−AGの合成
化合物2−AGは、ピペラジンをシクロブタンアミンで置換したことを除き、化合物2−I(実施例3)と同様の方法で合成した。1H NMR (400 MHz,メタノール-d4+Pyr-d5): δ 6.05 - 6.63 (m, 13 H) 4.82 (s, 1 H) 4.66 (br. s., 1 H) 4.52 (t, J=10.54 Hz, 1 H) 4.18 - 4.43 (m, 4 H) 4.03 - 4.14 (m, 1 H) 3.85 (br. s., 1 H) 3.64 - 3.78 (m, 2 H) 3.60 (br. s., 1 H) 3.46 (dd, J=8.78, 6.27 Hz, 1 H) 3.27 (d, J=9.54 Hz, 1 H) 1.96 - 2.57 (m, 10 H) 1.62 - 1.96 (m, 9 H) 1.38 - 1.63 (m, 8 H) 1.35 (d, J=6.02 Hz, 4 H) 1.25 (d, J=6.53 Hz, 3 H) 1.15 (d, J=6.53 Hz, 3 H) 1.07 (d, J=7.53 Hz, 3 H). LCMS (ESI): m/z: [M + Na]計算値C51H81N3O16Na: 1014.5;実測値1014.5。
実施例26. 化合物2−AIの合成
化合物2−AIは、ピペラジンをピロリジンで置換したことを除き、化合物2−I(実施例3)と同様の方法で合成した。1H NMR (400 MHz,メタノール-d4+Pyr-d5): δ 6.10 - 6.61 (m, 12 H) 5.53 (d, J=5.52 Hz, 1 H) 4.83 (s, 1 H) 4.68 (br. s., 1 H) 4.51 - 4.61 (m, 1 H) 4.24 - 4.48 (m, 4 H) 3.67 - 3.92 (m, 4 H) 3.19 - 3.31 (m, 5 H) 2.20 - 2.56 (m, 5 H) 2.00 - 2.14 (m, 1 H) 1.84 - 2.00 (m, 3 H) 1.30 - 1.83 (m, 17 H) 1.26 (d, J=6.02 Hz, 3 H) 1.14 (d, J=6.02 Hz, 3 H) 1.07 (d, J=7.53 Hz, 3 H). LCMS (ESI): m/z: [M + Na]計算値C51H81N3O16Na: 1014.5;実測値1014.5。
実施例27. 化合物2−BTの合成
化合物2−BTは、ピペラジンをエタンアミンで置換したことを除き、化合物2−I(実施例3)と同様の方法で合成した。1H NMR (400 MHz,メタノール-d4+Pyr-d5): δ 8.69 (s, 1 H), 6.14 - 6.48 (m, 13 H), 5.36 - 5.49 (m, 3 H), 4.84 (s, 1 H), 4.81 (br. s., 1 H), 4.64 (t, 1 H), 4.48 - 4.53 (m, 1 H), 4.24 - 4.34 (m, 3 H), 4.06 - 4.08 (m, 1 H), 3.74 - 3.84 (m, 1 H), 3.60 - 3.74 (m, 1 H), 3.42 - 3.47 (m, 1 H), 3.23 - 3.26 (m, 2 H), 3.13 - 3.17 (m, 3 H), 2.34 - 2.50 (m, 3 H), 2.20 - 2.24 (m, 2 H), 1.86 (m, 2 H), 1.41 - 1.72 (m, 7 H), 1.31 (d, J = 6 Hz, 3 H), 1.23 (d, J = 6 Hz, 3 H), 1.11 (d, J = 6 Hz, 3 H), 0.98 (d, J = 6 Hz, 3 H). LCMS (ESI): m/z: [M + Na]計算値C49H79N3O16Na: 988.55;実測値988.5。
実施例28. 化合物2−BUの合成
化合物2−BUは、ピペラジンをシクロプロパンアミンで置換したことを除き、化合物2−I(実施例3)と同様の方法で合成した。1H NMR (400 MHz,メタノール-d4+Pyr-d5): δ ppm 7.37 (d, J=8.03 Hz, 2 H) 7.21 (t, J=7.78 Hz, 2 H) 6.97 (t, J=7.28 Hz, 1 H) 6.09 - 6.57 (m, 13 H) 5.50 (br. s., 2 H) 5.36 - 5.45 (m, 2 H) 4.77 (s, 1 H) 4.63 (br. s., 1 H) 4.46 - 4.55 (m, 2 H) 4.27 - 4.39 (m, 3 H) 4.21 (d, J=3.01 Hz, 1 H) 4.04 - 4.15 (m, 2 H) 3.79 - 3.89 (m, 2 H) 3.73 (d, J=11.04 Hz, 2 H) 3.53 - 3.66 (m, 3 H) 3.42 (dd, J=9.03, 6.02 Hz, 1 H) 3.26 (br. s., 1 H) 3.12 (d, J=9.03 Hz, 3 H) 2.50 - 2.59 (m, 2 H) 2.41 - 2.49 (m, 2 H) 2.33 - 2.40 (m, 1 H) 2.19 - 2.29 (m, 3 H) 1.95 - 2.06 (m, 2 H) 1.81 - 1.94 (m, 4 H) 1.37 - 1.79 (m, 12 H) 1.33 (d, J=6.02 Hz, 3 H) 1.25 (d, J=6.53 Hz, 3 H) 1.15 (d, J=6.53 Hz, 3 H) 1.07 (d, J=7.53 Hz, 3 H) 0.60 (d, J=7.03 Hz, 3 H) 0.46 (br. s., 3 H). LCMS (ESI): m/z: [M + Na]計算値C50H79N3O16Na: 1000.55;実測値1000.5。
実施例29. 化合物2−BVの合成
化合物2−BVは、ピペラジンを3,3−ジフルオロシクロブタンアミン(difluorocyclobutanamine)で置換したことを除き、化合物2−I(実施例3)と同様の方法で合成した。
1H NMR (400 MHz,メタノール-d4+Pyr-d5): δ ppm 6.03 - 6.56 (m, 13 H) 5.48 (d, J=6.62 Hz, 1 H) 5.31 - 5.39 (m, 2 H) 4.72 (s, 1 H) 4.60 (br. s., 1 H) 4.48 (t, J=10.14 Hz, 1 H) 4.20 - 4.37 (m, 2 H) 4.10 - 4.19 (m, 2 H) 3.97 - 4.09 (m, 1 H) 3.81 (t, J=9.48 Hz, 1 H) 3.70 (d, J=10.58 Hz, 1 H) 3.44 - 3.63 (m, 2 H) 3.31 - 3.41 (m, 1 H) 3.22 (d, J=9.26 Hz, 1 H) 2.66 - 3.02 (m, 3 H) 2.28 - 2.63 (m, 5 H) 2.13 - 2.26 (m, 2 H) 1.98 (d, J=8.38 Hz, 1 H) 1.59 - 1.91 (m, 5 H) 1.32 - 1.58 (m, 6 H) 1.30 (d, J=6.17 Hz, 3 H) 1.21 (d, J=6.62 Hz, 3 H) 1.10 (d, J=6.62 Hz, 3 H) 1.02 (d, J=7.06 Hz, 3 H). LCMS (ESI): m/z: [M - HO]計算値C51H79F2N3O16: 1027.54;実測値1010.3。
実施例30. 化合物2−BWの合成
化合物2−BWは、ピペラジンを(9H−フルオレン−9−イル)メチル2−(アミノメチル)ピロリジン−1−カルボキシラートで置換したことを除き、化合物2−I(実施例3)と同様の方法で合成した。1H NMR (400 MHz,メタノール-d4+Pyr-d5): δ 8.73 (s, 2 H) 6.46 - 6.49 (m, 2 H) 6.18 - 6.33 (m, 11 H) 5.5 (s, 2 H) 4.75 ( s, 1 H) 4.52 - 4.61 (m, 1 H) 4.44 - 4.52 (m, 2 H) 4.24 - 4.34 (m, 3 H) 4.12 (s, 1 H) 3.72 -3.83 (m, 2 H) 3.57 (t, 1 H) 3.51 (s, 2 H) 3.04 - 3.10 (m, 3 H) 2.19 - 2.42 (m, 3 H) 1.53 - 1.87 (m, 16 H) 1.28 (d, J = 6 Hz, 3 H) 1.23 (d, J = 6 Hz, 3 H) 1.11 (d, J = 6 Hz, 3 H) 1.04 (d, J = 6 Hz, 3 H). LCMS (ESI): m/z: [M + H]計算値C52H84N4O16: 1021.59;実測値1021.5。
実施例31. 化合物2−Gの合成
化合物2−Gは、ピペラジンを(1S,3S)−シクロブタン−1,3−ジアミンで置換したことを除き、化合物2−I(実施例3)と同様の方法で合成した。1H NMR (400 MHz,メタノール-d4+Pyr-d5): δ 8.76 (s, 1 H) 6.16 - 6.56 (m, 13 H) 5.54-5.55 (m, 1 H) 4.86 (s, 1 H) 4.46 - 4.56 (m, 2 H) 4.38 - (m, 2 H) 4.12 - 4.18 (m, 2 H) 3.68 - 3.88 (m, 3 H) 3.38 - 3.49 (m, 2 H) 3.38 - 3.15 (m, 1 H) 3.22 - 3.24 (m, 1 H) 1.38 - 2.74 (m, 22 H) 1.32 (d, J = 6 Hz, 3 H) 1.24 (d, J = 6 Hz, 3 H) 1.11 (d, J = 6 Hz, 3 H) 1.04 (d, J = 6 Hz, 3 H). LCMS (ESI): m/z: [M + H]計算値C51H82N4O16: 1007.57;実測値1007.5。
実施例32. 化合物2−BXの合成
化合物2−BXは、ピペラジンをtrans−シクロブタン−1,3−ジアミンで置換したことを除き、化合物2−I(実施例3)と同様の方法で合成した。1H NMR (400 MHz,メタノール-d4+Pyr-d5): δ ppm 8.67 - 8.75 (m, 1 H) 6.07 - 6.62 (m, 13 H) 5.52 (d, J=6.17 Hz, 1 H) 5.34 - 5.44 (m, 2 H) 4.83 (s, 1 H) 4.23 - 4.73 (m, 5 H) 4.12 (td, J=10.36, 4.85 Hz, 1 H) 3.59 - 3.95 (m, 5 H) 3.32 - 3.51 (m, 3 H) 3.24 (d, J=9.26 Hz, 1 H) 2.18 - 2.63 (m, 8 H) 1.95 - 2.12 (m, 1 H) 1.61 - 1.94 (m, 6 H) 1.33 - 1.61 (m, 6 H) 1.31 (d, J=5.73 Hz, 3 H) 1.23 (d, J=6.17 Hz, 3 H) 1.12 (d, J=6.17 Hz, 3 H) 1.04 (d, J=7.06 Hz, 3 H). LCMS (ESI): m/z: [M + Na]計算値C51H82N4O16Na: 1029.57;実測値1029.5。
実施例33. 化合物2−Lの合成
化合物2−Lは、ピペラジンを2−メチル−2,6−ジアザスピロ[3.3]ヘプタンで置換したことを除き、化合物2−I(実施例3)と同様の方法で合成した。1H NMR (400 MHz,メタノール-d4+Pyr-d5): δ ppm 6.29 (br. s., 13 H), 5.50 (d, J=4.41 Hz, 2 H), 4.83 (s, 1 H), 4.60 - 4.69 (m, 1 H), 4.46 - 4.57 (m, 1 H), 4.34 (d, J=3.09 Hz, 3 H), 4.23 (d, J=3.97 Hz, 2 H), 3.95 - 4.06 (m, 4 H), 3.62 - 3.88 (m, 5 H), 3.39 - 3.57 (m, 4 H), 3.14 (d, J=8.82 Hz, 1 H), 2.91 (d, J=14.55 Hz, 1 H), 2.31 - 2.51 (m, 4 H), 2.14 - 2.30 (m, 5 H), 1.27 - 2.09 (m, 19 H), 1.23 (d, J=6.17 Hz, 3 H), 1.12 (d, J=6.17 Hz, 3 H), 1.00 - 1.09 (m, 4 H). LCMS (ESI): m/z: [M + Na]計算値C53H84NO16Na: 1055.6;実測値1055.6。
実施例34. 化合物2−BYの合成
化合物2−BYは、ピペラジンをN1−メチル−N1−(オキセタン−3−イル)エタン−1,2−ジアミンで置換したことを除き、化合物2−I(実施例3)と同様の方法で合成した。1H NMR (500 MHz,ピリジン-d5 :メタノール-d4 = 1:1): δ 8.76 (d, J = 104.4 Hz, 2H), 7.76 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.32 (t, J = 7.5 Hz, 1H), 6.69 - 5.78 (m, 7H), 5.51 (d, J = 6.5 Hz, 1H), 5.37 (dd, J = 14.7, 10.2 Hz, 1H), 4.79 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 4.64 (s, 1H), 4.58 - 4.44 (m, 4H), 4.39 - 4.30 (m, 1H), 4.25 (d, J = 20.8 Hz, 2H), 4.07 (d, J = 11.9 Hz, 1H), 3.89 - 3.67 (m, 2H), 3.69 - 3.55 (m, 2H), 3.51 - 3.35 (m, 2H), 3.26 (t, J = 7.3 Hz, 3H), 2.79 (t, J = 11.9 Hz, 1H), 2.52 (d, J = 15.8 Hz, 1H), 2.47 - 2.35 (m, 2H), 2.34 (d, J = 4.7 Hz, 1H), 2.28 - 2.16 (m, 4H), 1.99 (s, 2H), 1.85 (q, J = 15.1, 11.1 Hz, 2H), 1.77 - 1.62 (m, 1H), 1.55 (dd, J = 13.2, 8.4 Hz, 2H), 1.47 (s, 1H), 1.42 - 1.37 (m, 1H), 1.33 (d, J = 6.4 Hz, 3H), 1.23 (d, J = 6.3 Hz, 3H), 1.12 (d, J = 6.4 Hz, 3H), 1.05 (d, J = 7.1 Hz, 3H), 0.76 (s, 1H). LCMS (ESI):計算値C53H86N4O17: 1051.28; m/Z: [M+H]実測値1052.40。
実施例35. 化合物2−BZの合成
化合物2−BZは、ピペラジンを(S)−1−メチルピロリジン−3−アミンで置換したことを除き、化合物2−I(実施例3)と同様の方法で合成した。1H NMR (500 MHz,ピリジン-d5 :メタノール-d4 = 1:1): δ 8.77 (s, 1H), 6.55 - 6.34 (m, 2H), 6.34 - 6.26 (m, 9H), 6.19 (ddt, J = 19.9, 14.0, 6.5 Hz, 1H), 5.52 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 5.38 (dd, J = 14.6, 10.2 Hz, 1H), 4.80 (d, J = 16.4 Hz, 1H), 4.65 (s, 1H), 4.52 (t, J = 10.8 Hz, 1H), 4.41 - 4.18 (m, 2H), 4.07 (d, J = 12.0 Hz, 1H), 3.88 - 3.69 (m, 2H), 3.69 - 3.41 (m, 1H), 3.25 (d, J = 9.5 Hz, 1H), 2.72 (d, J = 26.5 Hz, 2H), 2.54 - 2.34 (m, 2H), 2.29 (s, 2H), 2.27 - 2.19 (m, 2H), 1.89 (d, J = 12.6 Hz, 2H), 1.55 (t, J = 12.0 Hz, 2H), 1.33 (dd, J = 9.4, 6.1 Hz, 3H), 1.24 (d, J = 6.3 Hz, 3H), 1.13 (d, J = 6.4 Hz, 3H), 1.05 (d, J = 7.0 Hz, 3H). LCMS (ESI):計算値C52H84N4O16: 1020.59; m/Z: [M+H]実測値1021.35。
実施例36. 化合物2−CAの合成
化合物2−CAは、ピペラジンを(R)−1−メチルピロリジン−3−アミンで置換したことを除き、化合物2−I(実施例3)と同様の方法で合成した。1H NMR (500 MHz,メタノール-d4): δ 8.52 (s, 2H), 6.53 - 6.06 (m, 11H), 5.95 (dd, J = 15.4, 8.8 Hz, 1H), 5.38 (dd, J = 13.7, 9.0 Hz, 2H), 4.58 (s, 1H), 4.45 (d, J = 8.5 Hz, 0H), 4.33 (dd, J = 24.7, 14.1 Hz, 1H), 4.18 (t, J = 9.8 Hz, 1H), 4.11 - 3.87 (m, 1H), 3.86 - 3.64 (m, 2H), 3.65 - 3.40 (m, 1H), 3.42 - 3.31 (m, 2H), 3.26 - 3.06 (m, 2H), 3.07 - 2.96 (m, 1H), 2.95 - 2.72 (m, 1H), 2.67 (d, J = 11.1 Hz, 3H), 2.40 (q, J = 7.5, 6.8 Hz, 2H), 2.29 (dd, J = 17.2, 9.8 Hz, 1H), 2.19 (dd, J = 17.0, 2.6 Hz, 1H), 2.15 - 1.77 (m, 1H), 1.72 (dd, J = 13.6, 8.3 Hz, 3H), 1.59 (d, J = 13.9 Hz, 1H), 1.53 - 1.29 (m, 3H), 1.28 (d, J = 6.1 Hz, 4H), 1.19 (d, J = 6.4 Hz, 3H), 1.11 (d, J = 6.4 Hz, 3H), 1.01 (d, J = 7.2 Hz, 3H). LCMS (ESI):計算値C52H84N4O16: 1020.59; m/Z: [M+H]:実測値1022.35。
実施例37. 化合物2−CBの合成
化合物2−CBは、ピペラジンを2−(2−オキサ−6−アザスピロ[3.3]ヘプタン−6−イル)エタン−1−アミンで置換したことを除き、化合物2−I(実施例3)と同様の方法で合成した。1H NMR (500 MHz,メタノール-d4): δ 8.55 (s, 2H), 6.31 (dddd, J = 62.3, 48.4, 19.6, 8.8 Hz, 10H), 5.94 (dd, J = 15.2, 9.0 Hz, 1H), 5.48 - 5.29 (m, 2H), 4.76 (s, 4H), 4.58 (s, 1H), 4.18 (t, J = 9.8 Hz, 1H), 4.10 - 3.91 (m, 2H), 3.82 (td, J = 10.5, 4.7 Hz, 1H), 3.74 (s, 4H), 3.60 (d, J = 11.0 Hz, 1H), 3.38 (t, J = 9.6 Hz, 1H), 3.29 - 3.08 (m, 2H), 3.10 - 2.97 (m, 1H), 2.75 (d, J = 7.5 Hz, 2H), 2.38 (d, J = 6.8 Hz, 0H), 2.29 (dd, J = 17.2, 9.8 Hz, 1H), 2.25 - 2.13 (m, 2H), 2.13 - 1.94 (m, 1H), 1.86 - 1.66 (m, 4H), 1.59 (d, J = 13.8 Hz, 1H), 1.28 (d, J = 6.3 Hz, 3H), 1.20 (d, J = 6.4 Hz, 3H), 1.12 (d, J = 6.4 Hz, 3H), 1.02 (d, J = 7.2 Hz, 3H). LCMS (ESI):計算値: C54H86N4O17 1062.60; m/Z: [M+H]実測値1063.50。
実施例38. 化合物2−CCの合成
化合物2−CCは、ピペラジンを(R)−1−メチル−2−アミノメチルピロリジンで置換したことを除き、化合物2−I(実施例3)と同様の方法で合成した。1H NMR (500 MHz,メタノール-d4): δ 8.53 (s, 4H), 6.51 - 6.13 (m, 8H), 5.99 (dd, J = 15.3, 9.1 Hz, 1H), 5.42 - 5.33 (m, 2H), 4.55 (s, 1H), 4.45 - 4.32 (m, 2H), 4.25 (s, 1H), 4.18 (s, 2H), 4.03 - 3.94 (m, 1H), 3.91 (d, J = 3.1 Hz, 1H), 3.72 (t, J = 9.2 Hz, 1H), 3.61 (d, J = 10.8 Hz, 1H), 3.52 - 3.44 (m, 2H), 3.36 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 3.23 - 3.15 (m, 2H), 3.09 - 3.00 (m, 2H), 2.84 (d, J = 9.7 Hz, 1H), 2.70 (s, 3H), 2.38 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 2.30 (dd, J = 17.0, 9.8 Hz, 1H), 2.23 - 2.08 (m, 4H), 2.08 - 1.97 (m, 2H), 1.84 - 1.64 (m, 6H), 1.61 (d, J = 14.1 Hz, 1H), 1.53 - 1.29 (m, 5H), 1.28 (d, J = 6.3 Hz, 3H), 1.20 (d, J = 6.3 Hz, 3H), 1.12 (d, J = 6.3 Hz, 3H), 1.02 (d, J = 7.2 Hz, 3H). LC-MS:計算値(C53H86N4O16 + H): 1035.61. 実測値: 1036.45。
実施例39. 化合物2−CDの合成
化合物2−CDは、ピペラジンを(S)−1−メチル−2−アミノメチルピロリジンで置換したことを除き、化合物2−I(実施例3)と同様の方法で合成した。1H NMR (500 MHz,メタノール-d4): δ 8.53 (s, 4H), 6.50 - 6.12 (m, 8H), 5.99 (dd, J = 14.9, 9.1 Hz, 1H), 5.42 - 5.34 (m, 2H), 4.58 (s, 1H), 4.46 - 4.31 (m, 2H), 4.18 (s, 3H), 3.96 (d, J = 16.6 Hz, 2H), 3.76 - 3.67 (m, 1H), 3.60 (d, J = 11.3 Hz, 1H), 3.47 - 3.37 (m, 2H), 3.28 - 3.13 (m, 3H), 3.09 - 3.01 (m, 2H), 2.90 (t, J = 12.5 Hz, 1H), 2.71 (d, J = 8.6 Hz, 3H), 2.38 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 2.29 (dd, J = 17.2, 9.8 Hz, 1H), 2.25 - 2.07 (m, 4H), 2.04 - 1.96 (m, 2H), 1.83 - 1.68 (m, 6H), 1.60 (d, J = 14.0 Hz, 1H), 1.52 - 1.32 (m, 5H), 1.28 (d, J = 6.2 Hz, 3H), 1.20 (d, J = 6.5 Hz, 3H), 1.12 (d, J = 6.4 Hz, 3H), 1.02 (d, J = 7.2 Hz, 3H). LC-MS:計算値(C53H86N4O16 + H): 1035.61. 実測値: 1036.45。
実施例40. 化合物2−CEメチルケタールの合成
化合物2−CEメチルケタールは、ピペラジンをメチルアミンで置換し、精製中、移動相(アセトニトリル/水)にギ酸を使用しなかったことを除き、化合物2−3−Iと同様の方法で合成した。1H NMR (500 MHz,メタノール-d4): δ 6.49 - 6.10 (m, 12H), 5.86 (dd, J = 14.3, 7.1 Hz, 1H), 5.45 (dd, J = 14.0, 9.5 Hz, 1H), 5.30 - 5.18 (m, 1H), 4.61 (t, J = 7.3 Hz, 1H), 4.52 (s, 1H), 4.20 - 4.11 (m, 1H), 3.99 - 3.91 (m, 1H), 3.80 (s, 1H), 3.71 (dd, J = 9.5, 5.0 Hz, 2H), 3.66 (t, J = 9.0 Hz, 1H), 3.51 (d, J = 10.5 Hz, 1H), 3.41 - 3.34 (m, 2H), 3.30 - 3.04 (m, 7H), 2.72 (s, 3H), 2.53 (s, 1H), 2.42 - 2.34 (m, 1H), 2.34 - 2.22 (m, 2H), 2.17 (dd, J = 14.8, 7.3 Hz, 1H), 1.92 - 1.78 (m, 2H), 1.78 - 1.65 (m, 3H), 1.64 - 1.57 (m, 2H), 1.52 (t, J = 12.2 Hz, 1H), 1.44 (tdd, J = 14.0, 12.7, 10.4, 5.8 Hz, 5H), 1.27 (d, J = 5.9 Hz, 3H), 1.20 (d, J = 6.4 Hz, 3H), 1.11 (d, J = 6.5 Hz, 3H), 1.01 (d, J = 7.2 Hz, 3H). LC-MS:計算値(C49H79N3O16 + H)+: 966.55. 実測値: 966.50。
実施例41. 化合物2−CFの合成
化合物2−CFは、ピペラジンを2−メチル−2−モルホリノプロパン−1−アミンで置換したことを除き、化合物2−I(実施例3)と同様の方法で合成した。1H NMR (500 MHz,メタノール-d4): δ 7.84 (d, J = 7.5 Hz, 3H), 7.78 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.73 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.66 (d, J = 7.4 Hz, 3H), 7.42 (t, J = 7.4 Hz, 3H), 7.36 (td, J = 7.4, 1.2 Hz, 4H), 7.33 - 7.28 (m, 1H), 6.55 - 6.13 (m, 15H), 5.93 (dd, J = 15.1, 9.0 Hz, 1H), 5.36 (d, J = 8.5 Hz, 3H), 4.57 (d, J = 10.3 Hz, 3H), 4.45 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 4.34 (t, J = 10.4 Hz, 1H), 4.22 - 4.13 (m, 3H), 4.03 (d, J = 8.9 Hz, 1H), 3.92 (d, J = 3.1 Hz, 1H), 3.84 - 3.75 (m, 1H), 3.75 - 3.53 (m, 16H), 3.44 (d, J = 5.2 Hz, 7H), 3.35 (s, 2H), 3.29 - 3.21 (m, 4H), 3.23 - 3.07 (m, 8H), 3.01 (s, 2H), 2.89 (s, 2H), 2.66 (s, 45H), 2.59 (s, 13H), 2.60 - 2.53 (m, 3H), 2.52 (d, J = 15.4 Hz, 4H), 2.36 (t, J = 4.7 Hz, 7H), 2.24 - 2.14 (m, 2H), 2.03 (s, 4H), 1.83 - 1.72 (m, 2H), 1.72 (s, 2H), 1.59 (d, J = 13.6 Hz, 3H), 1.53 - 1.37 (m, 3H), 1.36 - 1.24 (m, 7H), 1.20 (d, J = 6.4 Hz, 5H), 1.12 (d, J = 7.9 Hz, 8H), 1.07 - 0.97 (m, 31H). LC-MS:計算値(C55H90N4O17 + H)+: 1080.34. 実測値: 1080.40。
実施例42. 化合物2−CGの合成
化合物2−CGは、ピペラジンをスピロ[3.3]ヘプタン−2−アミンで置換したことを除き、化合物2−I(実施例3)と同様の方法で合成した。1H NMR (400 MHz,メタノール-d4+Pyr-d5): δ 8.76 (s, 1 H) 6.04 - 6.62 (m, 13 H) 5.51 (d, J=5.73 Hz, 1 H) 4.80 (s, 1 H) 4.64 (br. s., 1 H) 4.51 (t, J=10.14 Hz, 1 H) 4.20 - 4.38 (m, 3 H) 4.01 - 4.18 (m, 2 H) 3.84 (br. s., 1 H) 3.55 - 3.76 (m, 3 H) 3.39 - 3.50 (m, 1 H) 3.24 (d, J=9.70 Hz, 2 H) 2.28 - 2.58 (m, 4 H) 2.14 - 2.25 (m, 3 H) 1.96 - 2.08 (m, 1 H) 1.37 - 1.93 (m, 23 H) 1.33 (d, J=6.17 Hz, 4 H) 1.23 (d, J=6.17 Hz, 3 H) 1.12 (d, J=6.17 Hz, 3 H) 1.04 (d, J=7.06 Hz, 3 H). LCMS (ESI): m/z: [M + H]計算値C55H87N3O16: 1032.59;実測値1032.6。
実施例43. 化合物2−CHの合成
化合物2−CHは、ピペラジンをアリル(2−アミノプロピル)カルバマート(3)で置換したことを除き、化合物2−I(実施例3)および2−CL(実施例55)と同様の方法で合成した。1H NMR (400 MHz,メタノール-d4+Pyr-d5): δ ppm 6.11 - 6.61 (m, 10 H), 5.55 (d, J=6.02 Hz, 1 H), 4.80 - 4.90 (m, 1 H), 4.60 - 4.75 (m, 1 H), 4.56 (d, J=18.70 Hz, 1 H), 4.45 (br. s., 1 H), 4.24 - 4.41 (m, 2 H), 4.15 (d, J=6.27 Hz, 1 H), 3.58 - 3.90 (m, 4 H), 3.42 - 3.56 (m, 3 H), 3.12 - 3.22 (m, 2 H), 2.98 - 3.08 (m, 1 H), 2.90 (dd, J=14.62, 2.95 Hz, 1 H), 2.71 - 2.83 (m, 1 H), 2.33 - 2.68 (m, 3 H), 2.17 - 2.31 (m, 2 H), 1.31 - 2.09 (m, 20 H), 1.20 - 1.31 (m, 6 H), 1.15 (d, J=6.27 Hz, 3 H), 1.02 - 1.10 (m, 5 H), 0.72 (s, 2 H). LCMS (ESI): m/z: [M + Na]計算値C50H82N4O16Na: 1017.5;実測値1017.5。
アリル(2−アミノプロピル)カルバマート(3)の合成。
Figure 2018514522
工程1:化合物1(800.00mg、4.59mmol、1.00当量)を溶解させたDCM(6.00mL)の溶液に、アリルカルボノクロリダート(allyl carbonochloridate)(1.66g、13.77mmol、1.46mL、3.00当量)を0℃で緩徐に加えた。混合物を25℃で1時間撹拌した。10%クエン酸溶液を加えて混合物の反応を停止させ、DCM(45mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSO上で乾燥させてろ過し、減圧下で濃縮して1.4gの化合物2を得た。1H NMR (400 MHz, CDCl-d): δ ppm 1.07 (d, J=6.62 Hz, 3 H), 1.27 - 1.42 (m, 10 H), 2.94 - 3.28 (m, 3 H), 3.43 (d, J=7.50 Hz, 1 H), 3.70 (br. s., 1 H), 4.39 - 4.63 (m, 2 H), 5.04 - 5.31 (m, 2 H), 5.78 - 5.95 (m, 1 H)。
工程2:化合物2(1.40g、5.42mmol、1.00当量)を溶解させたMeOH(5.00mL)の溶液に、HCl/MeOH(1M、5.42mL、1.00当量)を加えた。混合物を25℃で1時間撹拌し、減圧下で濃縮して1.2gの化合物3得た。残留物をイオン交換樹脂で中和させた。1H NMR (400 MHz,メタノール-d4): δ ppm 1.26 (d, J=6.62 Hz, 4 H), 3.26 - 3.31 (m, 5 H), 4.55 (d, J=4.85 Hz, 2 H), 5.18 (d, J=10.14 Hz, 1 H), 5.30 (d, J=17.20 Hz, 1 H), 5.85 - 6.03 (m, 1 H)。
実施例44. 化合物2−CIの合成
化合物2−CIは、ピペラジンをアリル(1−アミノプロパン−2−イル)カルバマート(3)で置換したことを除き、化合物2−I(実施例3)および2−CL(実施例55)と同様の方法で合成した。1H NMR (400 MHz,メタノール-d4+Py-d5): δ ppm 6.07 - 6.64 (m, 9 H), 5.53 (d, J=6.17 Hz, 1 H), 4.85 (br. s., 1 H), 4.67 (br. s., 1 H), 4.45 - 4.59 (m, 2 H), 4.33 (d, J=7.50 Hz, 2 H), 4.09 - 4.23 (m, 1 H), 3.39 - 4.03 (m, 10 H), 2.67 - 2.93 (m, 1 H), 2.32 - 2.67 (m, 4 H), 1.96 - 2.31 (m, 4 H), 1.40 - 1.95 (m, 12 H), 1.18 - 1.40 (m, 8 H), 1.12 (d, J=6.17 Hz, 3 H), 0.98 - 1.07 (m, 3 H). LCMS (ESI): m/z: [M + Na]計算値C50H82N4O16Na: 1017.6;実測値1017.6。
アリル(1−アミノプロパン−2−イル)カルバマート(3)の合成。
Figure 2018514522
工程1:アリルカルボノクロリダート(allyl carbonochloridate)(1.66g、13.77mmol、1.46mL、3.00当量)を溶解させたDCM(10.00mL)の溶液に、化合物1(800.00mg、4.59mmol、1.00当量)を0℃で緩徐に加えた。混合物を25℃で1時間撹拌した。10%クエン酸溶液を加えて混合物の反応を停止させ、DCM(45mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSO上で乾燥させ、ろ過した。減圧濃縮により1.2gの化合物2が得られた。
工程2:化合物2(500.00mg、1.94mmol、1.00当量)を溶解させたMeOH(2.00mL)の溶液に、HCl/MeOH(1M、1.94mL、1.00当量)を加えた。混合物を25℃で1時間撹拌した。混合物を減圧濃縮し、380mgの化合物3を得た。残留物をイオン交換樹脂でアルカリ化し、それ以上精製せずに次工程へ送った。
実施例45. 化合物2−ADの合成
化合物2−ADは、ピペラジンを4−(アゼチジン−3−イル)モルホリンで置換したことを除き、化合物2−I(実施例3)と同様の方法で合成した。 H NMR (400 MHz,メタノール-d4+Pyr-d5): δ ppm 6.05 - 6.62 (m, 11 H), 4.78 - 4.91 (m, 1 H), 4.47 - 4.72 (m, 1 H), 4.11 - 4.46 (m, 4 H), 3.66 - 4.09 (m, 5 H), 3.55 (br. s., 4 H), 2.78 - 3.01 (m, 1 H), 2.50 (s, 1 H), 1.99 - 2.33 (m, 4 H), 1.89 (br. s., 2 H), 1.65 - 1.83 (m, 1 H), 1.43 - 1.64 (m, 1 H), 1.33 (d, J=5.73 Hz, 3 H), 1.23 (br. s., 2 H), 1.12 (d, J=6.17 Hz, 3 H), 1.01 - 1.07 (m, 1 H). LCMS (ESI): m/z: [M + Na]計算値C54H86N4O17Na: 1085.6;実測値1085.6。
実施例46. 化合物2−CMの合成
化合物2−CMは、ピペラジンをシクロブチルメタンアミンで置換したことを除き、化合物2−I(実施例3)と同様の方法で合成した。1H NMR (400 MHz,メタノール-d4+Pyr-d5): δ ppm 6.08 - 6.56 (m, 12 H), 5.45 - 5.57 (m, 1 H), 5.34 - 5.42 (m, 1 H), 4.75 - 4.83 (m, 1 H), 4.60 - 4.68 (m, 1 H), 4.45 - 4.55 (m, 1 H), 4.30 - 4.40 (m, 1 H), 4.26 (br. s., 2 H), 4.00 - 4.11 (m, 1 H), 3.84 (br. s., 1 H), 3.73 (d, J=11.03 Hz, 1 H), 3.61 (t, J=9.26 Hz, 2 H), 3.43 (br. s., 1 H), 3.20 - 3.27 (m, 1 H), 3.07 - 3.20 (m, 3 H), 2.29 - 2.58 (m, 4 H), 2.16 - 2.27 (m, 2 H), 1.96 - 2.08 (m, 1 H), 1.77 - 1.94 (m, 6 H), 1.62 - 1.76 (m, 5 H), 1.49 - 1.62 (m, 5 H), 1.44 - 1.49 (m, 1 H), 1.39 - 1.43 (m, 1 H), 1.32 (d, J=5.73 Hz, 4 H), 1.23 (d, J=6.17 Hz, 3 H), 0.93 - 1.16 (m, 6 H). LCMS (ESI): m/z: [M + H]計算値C52H84N3O16: 1006.5;実測値1006.5。
実施例47. 化合物2−CNの合成
化合物2−CNは、ピペラジンをイソプロピルアミンで置換したことを除き、化合物2−I(実施例3)と同様の方法で合成した。1H NMR (400 MHz,メタノール-d4+Pyr-d5): δ ppm 6.05 - 6.57 (m, 14 H), 5.44 - 5.56 (m, 1 H), 5.32 - 5.43 (m, 2 H), 4.76 (s, 1 H), 4.57 - 4.67 (m, 1 H), 4.43 - 4.54 (m, 1 H), 4.27 - 4.38 (m, 1 H), 4.18 (d, J=2.65 Hz, 2 H), 3.96 - 4.08 (m, 1 H), 3.86 (dt, J=13.01, 6.73 Hz, 3 H), 3.67 - 3.75 (m, 1 H), 3.48 - 3.63 (m, 2 H), 3.40 (br. s., 1 H), 3.24 (d, J=9.70 Hz, 1 H), 2.99 - 3.10 (m, 1 H), 2.31 - 2.51 (m, 3 H), 2.17 - 2.26 (m, 2 H), 1.93 - 2.04 (m, 1 H), 1.61 - 1.92 (m, 7 H), 1.54 - 1.59 (m, 1 H), 1.51 - 1.54 (m, 1 H), 1.48 - 1.51 (m, 1 H), 1.43 - 1.48 (m, 1 H), 1.39 - 1.43 (m, 1 H), 1.36 - 1.39 (m, 1 H), 1.33 - 1.36 (m, 1 H), 1.31 (d, J=6.17 Hz, 3 H), 1.23 (d, J=6.17 Hz, 3 H), 1.13 (br. s., 2 H), 1.11 (br. s., 2 H), 1.10 (s, 1 H), 1.08 (s, 2 H), 1.05 (br. s., 2 H), 1.03 (s, 4 H), 1.01 (br. s., 3 H). LCMS (ESI): m/z: [M + Na]計算値C50H81N3O16Na: 1002.5;実測値1002.5。
実施例48. 化合物2−COの合成
化合物2−COは、ピペラジンをイソブチルアミンで置換したことを除き、化合物2−I(実施例3)と同様の方法で合成した。1H NMR (400 MHz,メタノール-d4+Pyr-d5): δ ppm 6.06 - 6.57 (m, 15 H), 5.44 - 5.56 (m, 1 H), 5.33 - 5.42 (m, 2 H), 4.77 (s, 1 H), 4.57 - 4.68 (m, 1 H), 4.44 - 4.54 (m, 1 H), 4.33 (br. s., 1 H), 4.22 (br. s., 2 H), 3.99 - 4.09 (m, 1 H), 3.83 (br. s., 1 H), 3.72 (d, J=11.03 Hz, 1 H), 3.57 (t, J=9.48 Hz, 2 H), 3.36 - 3.46 (m, 1 H), 3.24 (d, J=9.26 Hz, 1 H), 3.09 (d, J=9.26 Hz, 1 H), 2.87 - 3.03 (m, 3 H), 2.34 (d, J=9.70 Hz, 3 H), 2.16 - 2.28 (m, 2 H), 2.01 (br. s., 1 H), 1.77 - 1.92 (m, 3 H), 1.60 - 1.77 (m, 4 H), 1.55 - 1.60 (m, 1 H), 1.52 - 1.55 (m, 2 H), 1.49 - 1.52 (m, 1 H), 1.44 - 1.49 (m, 1 H), 1.39 - 1.43 (m, 1 H), 1.36 - 1.39 (m, 1 H), 1.33 - 1.36 (m, 1 H), 1.31 (d, J=5.73 Hz, 3 H), 1.23 (d, J=6.62 Hz, 3 H), 1.12 (d, J=6.17 Hz, 3 H), 1.04 (d, J=7.06 Hz, 3 H). LCMS (ESI): m/z: [M + Na]計算値C51H83N3O16Na: 1016.5;実測値1016.5。
実施例49. 化合物2−CPの合成
化合物2−CPは、ピペラジンをシクロヘキシルアミンで置換したことを除き、化合物2−I(実施例3)と同様の方法で合成した。1H NMR (400 MHz,メタノール-d4+Py-d5): δ ppm 6.08 - 6.63 (m, 13 H), 5.53 (d, J=5.29 Hz, 2 H), 4.74 (s, 1 H), 4.64 (br. s., 1 H), 4.52 (t, J=9.92 Hz, 1 H), 4.21 - 4.43 (m, 3 H), 4.00 - 4.14 (m, 3 H), 3.84 (t, J=9.26 Hz, 2 H), 3.73 (d, J=11.03 Hz, 1 H), 3.52 - 3.69 (m, 3 H), 3.37 - 3.45 (m, 2 H), 3.23 (d, J=9.70 Hz, 2 H), 2.76 (d, J=7.50 Hz, 1 H), 2.53 - 2.62 (m, 1 H), 2.32 - 2.50 (m, 3 H), 2.16 - 2.29 (m, 2 H), 2.02 (dd, J=16.32, 10.14 Hz, 2 H), 1.83 - 1.96 (m, 4 H), 1.62 - 1.82 (m, 6 H), 1.45 - 1.61 (m, 8 H), 1.28 - 1.44 (m, 7 H), 1.23 (d, J=6.62 Hz, 4 H), 1.07 - 1.19 (m, 7 H), 1.04 (d, J=7.06 Hz, 6 H). LCMS (ESI): m/z: [M + Na]計算値C53H85N3O16Na: 1042.6;実測値1042.6。
実施例50. 化合物2−CQの合成
化合物2−CQは、ピペラジンを2−(4−フェニルピペラジン−1−イル)エタン−1−アミンで置換したことを除き、化合物2−I(実施例3)と同様の方法で合成した。1H NMR (400 MHz,メタノール-d4+Py-d5): δ ppm 6.97 - 7.06 (m, 1 H), 6.87 (d, J=8.38 Hz, 3 H), 6.76 (t, J=7.06 Hz, 1 H), 6.10 - 6.59 (m, 12 H), 5.52 (d, J=5.29 Hz, 1 H), 4.76 (s, 1 H), 4.65 (br. s., 1 H), 4.52 (t, J=10.36 Hz, 1 H), 4.23 - 4.42 (m, 2 H), 4.03 - 4.18 (m, 2 H), 3.77 - 3.91 (m, 1 H), 3.59 - 3.76 (m, 1 H), 3.34 - 3.49 (m, 4 H), 3.18 - 3.26 (m, 1 H), 2.96 - 3.14 (m, 5 H), 2.77 (d, J=7.50 Hz, 1 H), 2.30 - 2.65 (m, 11 H), 2.16 - 2.28 (m, 2 H), 1.96 - 2.10 (m, 1 H), 1.63 - 1.93 (m, 6 H), 1.36 - 1.61 (m, 6 H), 1.34 (br. s., 3 H), 1.23 (d, J=6.17 Hz, 3 H), 1.12 (d, J=6.17 Hz, 7 H). LCMS (ESI): m/z: [M + H]計算値C59H92N5O16: 1126.65;実測値1126.6。
実施例51. 化合物2−CRの合成
化合物2−CRは、ピペラジンをシクロペンチルアミンで置換したことを除き、化合物2−I(実施例3)と同様の方法で合成した。1H NMR (400 MHz,メタノール-d4+Pyr-d5): δ ppm 6.03 - 6.60 (m, 13 H), 5.48 (d, J=5.29 Hz, 2 H), 5.35 (dd, J=14.33, 10.36 Hz, 2 H), 4.68 (s, 1 H), 4.59 (br. s., 1 H), 4.47 (t, J=9.92 Hz, 1 H), 4.29 (t, J=9.48 Hz, 1 H), 4.15 - 4.24 (m, 1 H), 3.91 - 4.09 (m, 3 H), 3.80 (t, J=9.92 Hz, 1 H), 3.69 (d, J=10.58 Hz, 1 H), 3.55 (t, J=9.92 Hz, 1 H), 3.33 - 3.40 (m, 2 H), 3.20 (br. s., 1 H), 2.74 (d, J=8.38 Hz, 1 H), 2.27 - 2.54 (m, 4 H), 2.13 - 2.25 (m, 2 H), 1.60 - 2.04 (m, 10 H), 1.35 - 1.58 (m, 11 H), 1.26 - 1.34 (m, 5 H), 1.21 (d, J=6.62 Hz, 3 H), 1.10 (d, J=6.17 Hz, 3 H), 1.02 (d, J=7.06 Hz, 3 H). LCMS (ESI): m/z: [M + H]計算値C52H83N3O15Na: 1028.6;実測値: 1028.6。
実施例52. 化合物2−CSの合成
化合物2−CSは、ピペラジンを4−テトラゾール−ピペリジンで置換したことを除き、化合物2−I(実施例3)と同様の方法で合成した。1H NMR (400 MHz,メタノール-d4+Pyr-d5): δ ppm 6.06 - 6.64 (m, 14 H), 5.51 (br. s., 1 H), 4.75 (s, 1 H), 4.40 - 4.54 (m, 2 H), 4.28 - 4.39 (m, 3 H), 4.24 (d, J=3.53 Hz, 1 H), 3.96 (d, J=13.23 Hz, 1 H), 3.65 - 3.87 (m, 4 H), 3.38 - 3.56 (m, 2 H), 3.23 (d, J=9.70 Hz, 1 H), 3.14 (br. s., 1 H), 2.84 (t, J=12.13 Hz, 1 H), 2.28 - 2.52 (m, 2 H), 2.16 - 2.27 (m, 2 H), 1.78 - 2.08 (m, 8 H), 1.62 - 1.77 (m, 3 H), 1.29 - 1.61 (m, 6 H), 1.26 (d, J=6.17 Hz, 3 H), 1.22 (d, J=6.17 Hz, 3 H), 1.10 (d, J=6.62 Hz, 3 H), 1.03 (d, J=7.06 Hz, 3 H). LCMS (ESI): m/z: [M +Na]計算値C53H83N7O16Na: 1096.59;実測値1096.6。
4−テトラゾール−ピペリジンの合成。
Figure 2018514522
工程1:NHCl(3.28g、61.41mmol、3.00当量)およびNaN(3.99g、61.41mmol、3.00当量)を、化合物1(5.00g、20.47mmol、1.00当量)を溶解させたDMF(50.00mL)の溶液に加え、得られる混合物を100℃で15時間撹拌した。反応混合物をHO(300mL)に注ぎ、酢酸エチル(200mL*3)で抽出した。合わせた有機相を塩水(100mL*5)で洗浄し、NaSO上で乾燥させてろ過した。減圧濃縮により4.6gの2が薄黄色の油として得られ、それ以上精製せずに次工程へ送った。1H NMR (400 MHz, CDCl): δ ppm 7.34-7.28 (m, 5 H), 5.15 (s, 1 H), 4.25-4.21 (m, 2 H), 3.32-3.30 (m, 1 H), 3.29-3.26 (m, 2 H), 2.13-2.04 (m, 2H), 1.88-1.79 (m, 2H). LCMS (ESI): m/z: [M + Na]計算値C14H17N5O2Na; 310.14;実測値310.0。
工程2:化合物2(2.60g、9.05mmol、1.00当量)とPd/C(600.00mg、50%HO)との混合物を溶解させたEtOH(120.00mL)を20℃H下で24時間撹拌した。得られる混合物をセライトに通してろ過してMeOH:HO(5:1、約200mL)で洗浄し、減圧下で濃縮して1.0gの化合物3を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DO): δ ppm 3.49-3.46 (m, 2 H), 3.29-3.26 (m, 1 H), 3.21-3.15 (m, 2 H), 2.27-2.24 (m, 2 H), 2.05-1.96 (m,2 H). LCMS (ESI): m/z: [M + H]計算値C6H12N5: 153.10;実測値154.1。
実施例53. 化合物2−AWの合成
化合物2−AWは、ピペラジンをN−(3−プロピルアミノ)モルホリンで置換したことを除き、化合物2−I(実施例3)と同様の方法で合成した。1H NMR (400 MHz,メタノール-d4+Pyr-d5): δ ppm 8.67 - 8.85 (m, 1 H), 6.10 - 6.61 (m, 12 H), 5.55 (d, J=6.53 Hz, 1 H), 4.86 (s, 1 H), 4.64 - 4.77 (m, 1 H), 4.55 (t, J=10.29 Hz, 1 H), 4.27 - 4.45 (m, 2 H), 4.08 - 4.22 (m, 1 H), 3.88 (t, J=9.54 Hz, 1 H), 3.64 - 3.80 (m, 2 H), 3.59 (t, J=4.27 Hz, 5 H), 3.43 - 3.52 (m, 1 H), 3.37 (br. s., 1 H), 3.12 - 3.30 (m, 4 H), 2.59 (dd, J=14.31, 4.77 Hz, 1 H), 2.35 - 2.54 (m, 2 H), 2.18 - 2.33 (m, 9 H), 2.00 - 2.14 (m, 1 H), 1.81 - 1.97 (m, 3 H), 1.44 - 1.79 (m, 10 H), 1.30 - 1.41 (m, 4 H), 1.22 - 1.30 (m, 3 H), 1.14 (d, J=6.53 Hz, 3 H), 1.07 (d, J=7.03 Hz, 3 H). LCMS (ESI): m/z: [M + H]計算値C54H89N4O17: 1065.61;実測値1065.7。
実施例54.化合物2−ATの合成
化合物2−ATは、ピペラジンを(1S,4S)−2−オキサ−5−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタンで置換したことを除き、化合物2−I(実施例3)と同様の方法で合成した。1H NMR (400 MHz,メタノール-d4+Pyr-d5): δ ppm 6.14 - 6.63 (m, 12 H), 5.54 (d, J=5.02 Hz, 2 H), 4.76 (s, 1 H), 4.61 - 4.71 (m, 2 H), 4.46 - 4.59 (m, 2 H), 4.31 - 4.45 (m, 2 H), 4.18 - 4.28 (m, 1 H), 4.16 (br. s., 1 H), 3.96 (d, J=7.53 Hz, 1 H), 3.86 (t, J=10.04 Hz, 1 H), 3.70 - 3.82 (m, 2 H), 3.45 - 3.53 (m, 1 H), 3.26 (d, J=10.04 Hz, 1 H), 3.16 (s, 1 H), 2.96 (d, J=8.03 Hz, 1 H), 2.42 - 2.53 (m, 2 H), 2.35 - 2.41 (m, 1 H), 2.21 - 2.31 (m, 2 H), 1.98 - 2.09 (m, 1 H), 1.64 - 1.97 (m, 8 H), 1.42 - 1.63 (m, 5 H), 1.31 - 1.39 (m, 4 H), 1.26 (d, J=6.53 Hz, 3 H), 1.15 (d, J=6.02 Hz, 3 H), 1.07 (d, J=7.53 Hz, 3 H). LCMS (ESI): m/z: [M + Na]計算値C52H81N3O17Na: 1042.56;実測値1042.6。
実施例55. 化合物2−CLの合成
化合物2−CLは、ピペラジンをアリルピペリジン−4−カルボキシラートで置換したことを除き、化合物2−I(実施例3)と同様の方法で合成した。
脱保護工程。DMF(13.00mL)に溶解させた2−CL(500.00mg、458.59umol、1.00当量)のカルボン酸アリルの溶液に、2−スルファニル安息香酸(141.42mg、917.18umol、2.00当量)を加え、N保護下、Pd(PPh(264.96mg、229.29umol、0.50当量)を加えた。混合物を25℃で1時間撹拌し、ろ過した。得られる混合物をprep−HPLC(FA)クロマトグラフィーで精製し、50.00mgの2−CLを薄黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz,メタノール-d4+Pyr-d5): δ ppm 6.03 - 6.56 (m, 13 H), 5.47 (d, J=7.06 Hz, 1 H), 5.35 (dd, J=14.11, 10.58 Hz, 1 H), 4.72 (s, 1 H), 4.39 - 4.57 (m, 1 H), 4.25 - 4.37 (m, 1 H), 4.10 - 4.25 (m, 2 H), 3.75 - 3.89 (m, 1 H), 3.57 - 3.73 (m, 2 H), 3.39 - 3.48 (m, 1 H), 3.32 - 3.38 (m, 1 H), 3.17 - 3.25 (m, 1 H), 2.73 - 2.89 (m, 2 H), 2.29 - 2.49 (m, 3 H), 2.14 - 2.25 (m, 1 H), 1.79 - 1.92 (m, 5 H), 1.59 - 1.76 (m, 6 H), 1.29 - 1.58 (m, 6 H), 1.26 (d, J=5.73 Hz, 3 H), 1.21 (d, J=6.17 Hz, 3 H), 1.10 (d, J=6.62 Hz, 3 H), 1.03 (d, J=7.06 Hz, 3 H). LCMS (ESI): m/z: [M + Na]計算値C53H85N3O18Na: 1072.59;実測値1072.6。
実施例56. 化合物2−CTの合成
化合物2−CTは、ピペラジンをアリル−4−(アミノメチル)安息香酸(allyl-4-(aminomethyl)benzoate)で置換したことを除き、化合物2−I(実施例3)および2−CL(実施例55)と同様の方法で合成した。脱保護基およびprep−HPLC精製時、2つのピークを単離した。ピーク1:1H NMR (400 MHz,メタノール-d4+Pyr-d5): δ ppm 8.03 (d, J=7.50 Hz, 2 H), 7.32 (d, J=7.06 Hz, 2 H), 6.06 - 6.52 (m, 11 H), 4.75 (s, 1 H), 4.60 - 4.72 (m, 1 H), 4.48 (d, J=16.32 Hz, 1 H), 4.26 - 4.41 (m, 2 H), 4.08 - 4.25 (m, 1 H), 3.86 (br. s., 1 H), 3.62 - 3.81 (m, 3 H), 3.47 (br. s., 1 H), 3.16 (br. s., 1 H), 2.33 - 2.52 (m, 3 H), 2.19 - 2.27 (m, 2 H), 2.03 (br. s., 1 H), 1.89 (d, J=14.11 Hz, 2 H), 1.64 - 1.78 (m, 2 H), 1.33 - 1.62 (m, 6 H), 1.30 (d, J=5.73 Hz, 3 H), 1.23 (d, J=6.17 Hz, 3 H), 1.11 (d, J=6.17 Hz, 3 H), 1.04 (d, J=6.62 Hz, 3 H). LCMS (ESI): m/z: [M + H]計算値C55H82N3O18: 1072.55;実測値1072.50.ピーク2:1H NMR (400 MHz,メタノール-d4+Py-d5): δ ppm 8.10 (d, J=6.62 Hz, 3 H), 7.36 (d, J=7.50 Hz, 3 H), 5.82 - 6.78 (m, 9 H), 4.93 (br. s., 1 H), 4.60 - 4.84 (m, 2 H), 4.45 (br. s., 3 H), 4.22 (br. s., 2 H), 3.81 - 4.11 (m, 4 H), 3.70 (br. s., 2 H), 2.42 - 2.60 (m, 3 H), 2.25 (br. s., 1 H), 1.40 - 2.14 (m, 14 H), 1.19 - 1.36 (m, 7 H), 1.10 (br. s., 4 H), 0.92 - 1.06 (m, 3 H). LCMS (ESI): m/z:実測値1054.40。
実施例57. 化合物2−ARの合成
化合物2−ARは、ピペラジンを8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタンで置換したことを除き、化合物2−I(実施例3)と同様の方法で合成した。1H NMR (400 MHz,メタノール-d4+Pyr-d5): δ ppm 6.05 - 6.51 (m, 8 H), 5.47 (br. s., 1 H), 5.34 - 5.43 (m, 3 H), 4.79 (s, 1 H), 4.61 (br. s., 1 H), 4.46 - 4.54 (m, 1 H), 4.36 (d, J=9.26 Hz, 1 H), 4.10 - 4.27 (m, 3 H), 3.76 - 3.87 (m, 1 H), 3.60 - 3.75 (m, 3 H), 3.37 - 3.45 (m, 1 H), 3.33 (d, J=3.97 Hz, 1 H), 3.24 (br. s., 2 H), 2.99 (d, J=12.35 Hz, 2 H), 2.29 - 2.46 (m, 1 H), 2.14 - 2.28 (m, 1 H), 1.79 - 1.96 (m, 2 H), 1.60 - 1.78 (m, 5 H), 1.49 - 1.59 (m, 3 H), 1.37 - 1.49 (m, 2 H), 1.16 - 1.32 (m, 6 H), 1.00 - 1.13 (m, 6 H). LCMS (ESI): m/z: [M + Na]計算値C53H83N3O17Na: 1056.57;実測値1056.6。
実施例58. 化合物2−CUの合成
化合物2−CUは、ピペラジンをメタン−d3−アミンで置換したことを除き、化合物2−I(実施例3)と同様の方法で合成した。1H NMR (400 MHz,メタノール-d4+Pyr-d5): δ ppm 6.20 - 6.70 (m, 13 H), 5.64 (d, J=6.17 Hz, 2 H), 4.95 (s, 1 H), 4.79 (d, J=5.73 Hz, 1 H) 4.64 (t, J=10.36 Hz, 1 H,) 4.34 - 4.55 (m, 3 H), 4.14 - 4.32 (m, 1 H), 3.97 (br. s., 1 H), 3.71 - 3.91 (m, 3 H), 3.58 (dd, J=9.26, 6.17 Hz, 2 H), 3.38 (d, J=9.26 Hz, 1 H), 3.28 (d, J=7.50 Hz, 1 H), 2.92 - 3.08 (m, 1 H), 2.79 (d, J=6.62 Hz, 1 H), 2.45 - 2.69 (m, 3 H), 2.24 - 2.42 (m, 2 H) 2.09 - 2.22 (m, 1 H), 1.90 - 2.06 (m, 3 H), 1.75 - 1.88 (m, 3 H), 1.52 - 1.73 (m, 6 H), 1.42 - 1.51 (m, 4 H), 1.37 (d, J=6.17 Hz, 3 H), 1.25 (d, J=5.73 Hz, 3 H), 1.18 (d, J=7.06 Hz, 3 H). LCMS (ESI): m/z: [M + Na]計算値C48H74D3N3O16Na: 977.55;実測値977.5。
実施例59. 化合物2−CJの合成
化合物2−CJは、ピペラジンをアリル(3−アミノプロピル)カルバマートで置換したことを除き、化合物2−I(実施例3)および2−CL(実施例55)と同様の方法で合成した。LCMS (ESI): m/z: [M + H]実測値995.5。
実施例60. 化合物2−CKの合成
化合物2−CKは、ピペラジンを6−オキサ−2−アザスピロ[3.4]オクタンで置換したことを除き、化合物2−I(実施例3)と同様の方法で合成した。LCMS (ESI): m/z: [M + Na]実測値1056.3。
実施例61. 化合物2−Qの合成
化合物2−Qは、ピペラジンを2−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)エタン−1−アミンで置換したことを除き、化合物2−I(実施例3)と同様の方法で合成した。LC-MS:計算値(C51H80N6O16 + H)+: 1033.56. 実測値: 1033.50。
実施例62. 尿素2の試料特性記述データ
Figure 2018514522
LC分析の条件:条件A:Agilent 1260、6120MS、カラム:Phenomenex Luna5μm C18(2) 100A 50×2.0mm、0.8mL/分、カラム温度:40℃、移動相:A:4L HO(含1.5mL TFA)、B:4Lアセトニトリル(含0.75mL TFA)、勾配(最小、%B):0、10;0.4、10;3.40、100;3.85、100;3.86、10。LC純度は、モニター波長383nMにおけるピーク面積比率から計算。条件B:Agilent LCMS、Zorbax Eclipse C18 1.8μM、2.1×50mm、0.4mL/分、HO 95:5から5:95への直線勾配、アセトニトリル送液8分、各溶離液は0.1%ギ酸を含有。条件C:Shimadzu LC-MS system(Shimadzu Co.、日本)、Phenomenex Onyx Monolithic C18カラム(4.6×50mm)、p/n CHO−7644(Phenomenex Co.);DMSO中に溶解させた試料を、0.1%HCOOH含有100%水(移動相A)から0.1%HCOOHアセトニトリル含有100%アセトニトリル(移動相B)への直線勾配を使用して溶離させた。
実施例63. C16−カルバマート3
Figure 2018514522
スキーム3:3の調製
Figure 2018514522
3ー2の調製:40mLバイアルに、Driver et al., J Chem Soc Perkin Trans 3155-7 (1992)に記載のように調製した3−1(602.6mg、275.3μmol、1当量)およびベンゼン(13.7mL)を加えた。その後、トリエチルアミン(115μL、0.822mmol、3当量)を加え、次いでDPPA(71μL、33.0mmol、1.2当量)を加えた。その後、反応物を80℃に予熱した加熱ブロック内に入れ、3.5時間撹拌させた。その後、反応物を、水(25mL)とジエチルエーテル(50mL)の入った125mL分液漏斗に移した。層を分離し、有機層を塩水(25mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥させてろ過し、減圧濃縮した。その後、得られる赤色/橙色の油をSiOクロマトグラフィー(100:0から0:100のヘキサン:EtO)で精製し、3−2を橙色の固体として得た(168.7mg、0.077mmol、収率28%)。TLC(ヘキサン:EtO 7:3)R=0.64、CAM HRMS(ESI)で確認:計算値C11721018Si(M+Na):2206.3400、実測値:2206.3413。
3−3−Aの調製:1.5mLバイアルに、3−2(原液として(150mgを溶解させた1.5mLベンゼンの100μL)10mg、4.57μmol、1当量)、およびチタンイソプロポキシド(原液として(25μLを溶解させた4.6mLベンゼンの50μL)0.27μL、0.914μmol、0.2当量)およびTHF(80μL)を加えた。その後、反応物を室温で1時間撹拌させた。その後、反応物を水(1.5mL)およびジエチルエーテル(1.5mL)で希釈した。層を分離し、有機層をNaSO上で乾燥させ、ろ過して減圧濃縮した。その後、得られる赤色/橙色の油をSiOクロマトグラフィー(100:0から80:20のヘキサン:EtO)で精製し、3−3−Aを橙色の固体として得た。TLC(ヘキサン:EtO 7:3)、R=0.51、CAMによる染色。LRMS (ESI) 2266.6 (M+Na)。
1H NMR (500 MHz,アセトン-d6): δ 7.88 (d, J = 7.5 Hz, 2H), 7.70 (d, J = 7.5 Hz, 2H), 7.43 (t, J = 7.3 Hz, 2H), 7.36 - 7.32 (m, 2H), 6.59 - 6.08 (m, 12H), 6.03 (dd, J = 15.5, 6.1 Hz, 1H), 5.51 (dd, J = 14.9, 9.5 Hz, 1H), 5.35 (d, J = 9.9 Hz, 1H), 4.87 (p, J = 6.3 Hz, 1H), 4.77 - 4.73 (m, 1H), 4.71 - 4.67 (m, 1H), 4.65 (s, 1H), 4.48 (dd, J = 10.5, 6.5 Hz, 1H), 4.37 (dd, J = 10.4, 6.5 Hz, 1H), 4.25 (app t, J = 6.3 Hz, 2H), 4.18 - 4.09 (m, 1H 4.07 - 3.97 (m, 2H), 3.87 - 3.84 (m, 1H), 3.76 (app dd, J = 11.8, 6.9 Hz, 1H), 3.70 (d, J = 8.9 Hz, 1H), 3.74 - 3.66 (m, 2H), 3.47 - 3.34 (m, 2H), 3.35 - 3.28 (m, 1H), 3.15 (s, 3H), 2.58 (d, J = 6.6 Hz, 1H), 2.47 - 2.40 (m, 2H), 2.26 (app dd, J = 15.6, 7.4 Hz, 2H), 2.20 - 2.15 (m, 1H), 1.94 - 1.85 (m, 4H), 1.84 - 1.80 (d, J = 13.1 Hz, 3H), 1.79 - 1.68 (m, 4H), 1.68 - 1.61 (d, J = 9.3 Hz, 2H), 1.54 - 1.56 (s, 1H), 1.26 (app dd, J = 6.2, 3.2 Hz, 6H), 1.22 (d, J = 6.2 Hz, 3H), 1.18 (d, J = 6.0 Hz, 3H), 1.14 - 0.83 (m, 87H), 0.81 - 0.53 (m, 54H)。
3−Aの調製:HF、ピリジンを用いて3−3−Aを処理し、溶液を蒸発させ、DMFに溶解させたピペリジンを用いて残留物を処理することにより、0.1%〜0.3%ギ酸修飾HO/CHCNを用いたHPLCでの精製後、カルバマート3−Aが得られる。
特定化合物3
Figure 2018514522
式中、HOR’は表3に示すものである。
Figure 2018514522
実施例64. C16アミド4
Figure 2018514522
スキーム4:アミド4の調製:
Figure 2018514522
アミド4を、スキーム4に記載のルートにしたがって調製する。具体的に、例えば、Carlin and Smith, J Am Chem Soc 69: 2007 (1947)またはSzczesniak et al., J Org Chem 79(23): 11700-13 (2014)に記載の方法にしたがって、イソシアナート3−2を有機金属試薬(すなわち、有機亜鉛試薬、有機マグネシウム試薬、有機リチウム試薬)を用いて処理すると、所望のアミド中間体4−1が得られる。アムホテリシン誘導体の脱保護基は一般に、Driver et al.,J Chem Soc Perkin Trans 3155-7 (1992)に記載の方法にしたがって達成され、スキーム4に記載のような所望のアミド4を単離することができる。
特定化合物4
Figure 2018514522
式中、R’および結合性部位は表4に示すものである。
Figure 2018514522
実施例65. C3’アミドおよびカルバマート5
Figure 2018514522
スキーム5:アミドおよびカルバマート5の調製:
Figure 2018514522
化合物5は、Wright et al., J Antibiotics 35: 911-4 (1982)により確立された手順にしたがって、2−BF(実施例4)から到達する。具体的に、5−Cの合成では、D−リシンのbis−Fmoc保護N−ヒドロキシスクシンイミドエステル(3当量、Russ, J Bioorg Chem 33: 139 (2007)に記載のように調製)およびEtN(1当量)を、無水DMFに溶解させた2−BF(1当量)の溶液に加える。反応混合物を、37℃で1時間維持した後、HOを加える。混合物をブタノールで抽出する。有機画分を合わせて濃縮する。ジエチルエーテルを加えると、黄色の沈殿物が得られ、それをろ去し、ジエチルエーテルで洗浄して精製し、5−Cを得る。カップリング反応中にFmoc保護基が基質から切断されない実施例では、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノナ−5−エン(DBN)またはピペリジンを溶解させたDMFを使用してFmoc保護基を効率的に除去することができ、その後、DMF混合物を大量のジエチルエーテルに加えて再沈殿させる。
別法として、化合物5は、以下の手順により調製可能である。
Figure 2018514522
特定化合物5
Figure 2018514522
式中、上記構造により定義されるRは表5に示され、上記構造により定義されるXRは表6に示される。
Figure 2018514522
Figure 2018514522
実施例66. 化合物5−DTの合成
工程.1:化合物(R)−2−((((9H−フルオレン−9−イル)メトキシ)カルボニル)アミノ)−3−(ピリジン−3−イル)プロパン酸(301.00mg、774.94umol、1.65当量)およびHOBt(126.92mg、939.32umol、2.00当量)の混合物を溶解させたDMF(0.6mL)を調製し、0℃まで冷却し、DCC(145.36mg、704.49umol、142.51uL、1.50当量)を加えた。反応混合物を0℃で1時間撹拌してDCUの残留物をろ過し、得られた溶出液を2−AG(実施例25)(466.00mg、469.66umol、1.00当量)を溶解させたDMF(5.00mL)溶液に加え、次いで、反応混合物にDIPEA(242.80mg、1.88mmol、328.11uL、4.00当量)を滴下した。反応物を室温で28時間撹拌した。その後、混合物をMTBE(150mL)に注ぎ、ろ過して426mgの中間体5−1を黄色固体として得、それを次工程で使用した。
工程2:中間体5−1(247.00mg、181.27μmol、1.00当量)の混合物を溶解させたDMSO(3.00mL)をピペリジン(154.35mg、1.81μmol、0.01当量)に室温で加えた。混合物を室温で0.2時間撹拌した。混合物をろ過し、prep−HPLC(FA)で精製して31.40mgの化合物5−DTを黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz,メタノール-d4+Pyr-d5): δ ppm 8.58 - 8.68 (m, 2 H), 8.24 - 8.34 (m, 2 H), 7.67 - 7.72 (m, 1 H), 7.24 - 7.27 (m, 1 H), 6.13 - 6.45 (m, 13 H), 5.09 - 5.24 (m, 2 H), 4.71 (s, 1 H), 4.27 - 4.70 (m, 2 H), 4.00 - 4.27 (m, 3 H), 3.79 - 4.00 (m, 3 H), 3.76 - 3.79 (m, 2 H ), 3.29 - 3.76 (m, 3 H ), 3.19 - 3.29 (m, 5 H ), 2.18 - 2.12 (m, 9 H), 1.81 - 1.83 (m, 5 H), 1.52 - 1.55 (m, 9 H), 1.3 (d, J=8 Hz, 3 H), 1.20 (d, J=8Hz, 3 H), 1.10 (d, J=8 Hz, 3 H), 1.02 (d, J=8 Hz, 3 H). LCMS (ESI): m/z: [M + H]計算値C59H90N5O17: 1140.63;実測値1140.60。
実施例67. 化合物5−DRの合成
化合物5−DRは、2−AG(実施例25)を2−BGで置換したことを除き、化合物5−DT(実施例66)と同様の方法で合成した。1H NMR (400 MHz,メタノール-d4+Pyr-d5): δ ppm 8.53 (s, 1 H), 8.34 (d, J=3.53 Hz, 1 H), 7.76 (d, J=7.50 Hz, 1 H), 7.16 - 7.19 (m, 1 H), 6.04 - 6.58 (m, 13 H), 5.30 - 5.54 (m, 3 H), 4.79 (s, 1 H), 4.46 - 4.67 (m, 1 H), 4.24 - 4.39 (m, 2 H), 4.04 - 4.22 (m, 3 H), 3.41 - 3.87 (m, 6 H), 3.06 - 3.28 (m, 5 H), 2.55 (d, J=11.03 Hz, 1 H), 2.30 - 2.50 (m, 2 H), 2.15 - 2.29 (m, 2 H), 1.36 - 2.11 (m, 11 H), 1.33 (d, J=6.17 Hz, 3 H), 1.23 (d, J=6.17 Hz, 3 H), 1.12 (d, J=6.62 Hz, 3 H), 1.04 (d, J=7.50 Hz, 3 H). LCMS (ESI): m/z: [M + H]計算値C57H89N6O17: 1129.62;実測値: 1129.60。
実施例68. 化合物5−DSの合成
化合物5−DSは、2−AG(実施例25)を2−AF(実施例15)で置換したことを除き、化合物5−DT(実施例66)と同様の方法で合成した。1H NMR (400 MHz,メタノール-d4 + Py-d5): δ ppm 8.34 (d, J=4.85 Hz, 1 H), 7.74 (s, 4 H), 7.72 (s, 4 H), 7.69 (br. s., 1 H), 7.46 (s, 1 H), 7.20 - 7.23 (m, 2 H), 6.37 - 6.55 (m, 2 H), 6.24 - 6.37 (m, 7 H), 6.01 - 6.24 (m, 4 H), 5.48 (d, J=6.17 Hz, 1 H), 5.35 (dd, J=14.33, 9.92 Hz, 1 H), 4.75 (s, 1 H), 4.61 (br. s., 1 H), 4.48 (t, J=9.92 Hz, 1 H), 4.14 - 4.35 (m, 1 H), 3.97 - 4.10 (m, 2 H), 3.92 (s, 4 H), 3.74 - 3.88 (m, 1 H), 3.48 - 3.72 (m, 8 H), 3.32 - 3.47 (m, 2 H), 3.05 - 3.27 (m, 4 H), 2.80 - 3.00 (m, 1 H), 2.37 - 2.47 (m, 31 H), 2.13 - 2.26 (m, 2 H), 1.84 (d, J=4.85 Hz, 2 H), 1.65 - 1.80 (m, 2 H), 1.54 - 1.65 (m, 4 H), 1.46 - 1.53 (m, 17 H), 1.29 - 1.38 (m, 12 H), 1.21 (d, J=6.17 Hz, 3 H), 1.07 - 1.12 (m, 4 H), 1.02 (d, J=7.06 Hz, 3 H). LCMS (ESI): m/z: [M + H]計算値C61H95N6O18: 1200.66;実測値: 1200.60。
実施例69. 化合物5−QAの合成
化合物5−QAは、2−AG(実施例25)を2−BF(実施例4)で置換し、(R)−2−((((9H−フルオレン−9−イル)メトキシ)カルボニル)アミノ)−3−(ピリジン−3−イル)プロパン酸をNN−ジメチルグリシンで置換したことを除き、化合物5−DT(実施例66)と同様の方法で合成した。1H NMR (400 MHz,メタノール-d4+Pyr-d5): δ ppm 6.21 - 6.79 (m, 13 H), 5.73 (d, J=5.73 Hz, 1 H), 5.03 (s, 1 H), 4.86 (br. s., 1 H), 4.73 (t, J=10.14 Hz, 1 H), 4.48 - 4.62 (m, 2 H), 4.24 - 4.43 (m, 3 H), 4.04 (t, J=9.70 Hz, 1 H,) 3.82 - 3.99 (m, 3 H), 3.69 (dd, J=8.82, 6.17 Hz, 1 H), 3.53 (d, J=10.14 Hz, 1 H), 3.44 - 3.49 (m, 4 H) 3.41 (d, J=9.26 Hz, 1 H), 2.98 - 3.15 (m, 2 H), 2.76 - 2.97 (m, 4 H), 2.50 - 2.70 (m, 2 H), 2.36 - 2.48 (m, 2 H), 2.24 (s, 7 H), 2.02 - 2.15 (m, 2 H), 1.82 - 2.00 (m, 4 H), 1.63 - 1.80 (m, 5 H) 1.44 - 1.62 (m, 5 H), 1.41 (d, J=6.62 Hz, 3 H), 1.28 (d, J=6.62 Hz, 3 H), 1.22 (d, J=7.06 Hz, 3 H). LCMS (ESI): m/z: [M+Na]計算値C52H84N4O17Na: 1059.58;実測値1059.5。
実施例70. 化合物5−QBの合成
化合物5−QBは、2−AG(実施例25)を2−BF(実施例4)で置換し、(R)−2−((((9H−フルオレン−9−イル)メトキシ)カルボニル)アミノ)−3−(ピリジン−3−イル)プロパン酸をfmoc−グリシンで置換したことを除き、化合物5−DT(実施例66)と同様の方法で合成した。1H NMR (400 MHz,メタノール-d4+Pyr-d5): δ ppm 6.19 - 6.78 (m, 13 H), 5.72 (d, J=5.73 Hz, 1 H), 5.01 (s, 1 H), 4.83 (br. s., 1 H), 4.71 (t, J=9.92 Hz, 1 H), 4.47 - 4.62 (m, 2 H), 4.24 - 4.44 (m, 3 H), 4.03 (t, J=9.48 Hz, 1 H), 3.81 - 3.97 (m, 3 H), 3.75 (s, 1 H), 3.68 (dd, J=8.60, 6.39 Hz, 1 H), 3.53 (br. s., 1 H), 3.40 (d, J=9.26 Hz, 1 H), 2.76 - 3.02 (m, 4 H), 2.50 - 2.69 (m, 2 H), 2.33 - 2.47 (m, 2 H), 2.25 (d, J=10.58 Hz, 1 H), 2.05 (d, J=6.62 Hz, 2 H), 1.80 - 1.99 (m, 4 H), 1.62 - 1.79 (m, 5 H), 1.51 (d, J=5.73 Hz, 5 H), 1.40 (d, J=6.17 Hz, 3 H), 1.28 (d, J=6.17 Hz, 3 H), 1.21 (d, J=7.06 Hz, 3 H). LCMS (ESI): m/z: [M+Na]計算値C50H80N4O17Na: 1031.55;実測値1031.6。
実施例71. 化合物5−QCの合成
化合物5−QCは、2−AG(実施例25)を2−BF(実施例4)で置換し、(R)−2−((((9H−フルオレン−9−イル)メトキシ)カルボニル)アミノ)−3−(ピリジン−3−イル)プロパン酸を(R)−2、5−ビス((((9H−フルオレン−9−イル)メトキシ)カルボニル)アミノ)ペンタン酸で置換したことを除き、化合物5−DT(実施例66)と同様の方法で合成した。1H NMR (400 MHz,メタノール-d4+Pyr-d5): δ ppm 6.12 - 6.69 (m, 13 H), 5.61 (br. s., 1 H), 5.44 - 5.52 (m, 2 H), 4.87 (s, 1 H), 4.71 (br. s., 1 H), 4.60 (t, J=10.36 Hz, 1 H), 4.30 - 4.48 (m, 2 H), 4.09 - 4.25 (m, 2 H), 3.93 (t, J=9.48 Hz, 1 H), 3.64 - 3.85 (m, 3 H), 3.50 - 3.61 (m, 1 H), 3.46 (br. s., 1 H), 3.31 - 3.37 (m, 1 H), 3.13 (br. s., 2 H), 2.84 (s, 3 H), 2.42 - 2.68 (m, 2 H), 2.26 - 2.38 (m, 2 H), 1.72 - 2.15 (m, 10 H), 1.50 - 1.70 (m, 5 H), 1.44 (d, J=5.73 Hz, 4 H), 1.34 (d, J=6.17 Hz, 3 H), 1.23 (d, J=6.17 Hz, 3 H), 1.15 (d, J=7.06 Hz, 3 H). LCMS (ESI): m/z: [M + H]計算値C53H88N5O17: 1066.61;実測値1066.6。
実施例72. 化合物5−QDの合成
化合物5−QDは、2−AG(実施例25)を2−BF(実施例4)で置換したことを除き、化合物5−DT(実施例66)と同様の方法で合成した。1H NMR (400 MHz,メタノール-d4+Py-d5): δ ppm 8.63 - 8.65 (m, 1 H), 8.43 - 8.53 (m, 1 H), 7.80 (d, J=7.94 Hz, 1 H), 7.21 - 7.28 (m, 1 H), 6.21 - 6.73 (m, 13 H), 5.69 (d, J=5.29 Hz, 1 H), 4.96 (s, 1 H), 4.80 (br. s., 1 H), 4.68 (t, J=10.36 Hz, 1 H), 4.39 - 4.57 (m, 2 H), 4.19 - 4.36 (m, 3 H), 3.95 - 4.07 (m, 2 H), 3.86 - 3.92 (m, 2 H), 3.75 - 3.85 (m, 1 H), 3.64 (dd, J=8.82, 6.17 Hz, 1 H), 3.50 (br. s., 1 H), 3.38 (d, J=9.70 Hz, 1 H), 3.30 (dd, J=14.11, 4.85 Hz, 1 H), 3.06 (dd, J=13.67, 7.50 Hz, 1 H), 2.91 (s, 3 H), 2.81 (d, J=11.47 Hz, 1 H), 2.47 - 2.67 (m, 2 H), 2.33 - 2.45 (m, 2 H), 2.14 - 2.28 (m, 1 H), 1.98 - 2.11 (m, 2 H), 1.78 - 1.97 (m, 3 H), 1.59 - 1.77 (m, 5 H), 1.43 - 1.58 (m, 5 H), 1.38 (d, J=6.17 Hz, 3 H), 1.26 (d, J=6.62 Hz, 3 H), 1.19 (d, J=7.06 Hz, 3 H). LCMS (ESI): m/z: [M + Na]計算値C56H85N5O17Na: 1122.59;実測値1122.5。
実施例73. 化合物5−UAの合成
化合物5−UAは、2−AG(実施例25)を2−J(実施例8)で置換し、(R)−2−((((9H−フルオレン−9−イル)メトキシ)カルボニル)アミノ)−3−(ピリジン−3−イル)プロパン酸をNN−ジメチルグリシンで置換したことを除き、化合物5−DT(実施例66)と同様の方法で合成した。1H NMR (400 MHz,メタノール-d4+Py-d5): δ ppm 6.28 - 6.62 (m, 14 H), 5.47 - 5.45 (m, 1 H), 5.36 - 5.41 (m, 1 H), 4.87 (s, 1 H), 4.70 - 4.75 (m, 1 H), 4.58-4.64 (t, 1 H), 4..41-4.50 (m, 2 H), 4.25-4.35 (m, 1 H), 4.20-4.25 (m, 1 H), 4.14 (d, J=2.8 Hz, 1 H), 3.80-3.95 (m, 3 H), 3.66 - 3.86 (m, 4 H), 3.30-3.46 (m, 1 H), 3.36-3.41 (m, 1 H), 3.20 (s, 2 H), 2.36-2.64 (m, 17 H), 1.52-2.12 (m, 13 H), 1.33-1.35 (m, 4 H), 1.34 (d, J=6.4 Hz, 3 H), 1.23 (d, J=6.4 Hz, 3 H), 1.25 (d, 3 H) 1.15 (d, 3 H). LCMS (ESI): m/z: [M + Na]計算値C56H91N5O17Na: 1128.6;実測値1128.5。
実施例74. 化合物5−UBの合成
化合物5−UBは、2−AG(実施例25)を2−J(実施例8)で置換し、(R)−2−((((9H−フルオレン−9−イル)メトキシ)カルボニル)アミノ)−3−(ピリジン−3−イル)プロパン酸をfmoc−グリシンで置換したことを除き、化合物5−DT(実施例66)と同様の方法で合成した。1H NMR (400 MHz,メタノール-d4+Py-d5): δ 6.26 - 6.59 (m, 14 H), 5.36 - 5.44 (m, 2 H), 4.85 (s, 1 H), 4.68 - 4.72 (m, 1 H), 4.55-4.63 (t, 1 H), 4..38-4.43 (m, 2 H), 4.20-4.30 (m, 2 H), 4.13-4.15 (m, 1 H), 3.80-3.93 (m, 4 H), 3.52 - 3.68 (m, 4 H), 3.36-3.46 (m, 4 H), 2.45-2.49 (m, 5 H), 2.27-2.34 (m, 6 H), 1.52-2.12 (m, 13 H), 1.42-1.45 (m, 4 H), 1.33 (d, J=6.0 Hz, 3 H), 1.22 (d, J=6.0 Hz, 3 H), 1.42 (d, J=7.2 Hz, 3 H). LCMS (ESI): m/z: [M + Na]計算値C54H87N5O17Na: 1100.61;実測値1100.5。
実施例75. C3’誘導体6
Figure 2018514522
スキーム6:C3’誘導体6の調製
Figure 2018514522
C3’アルキル誘導体6を、Paquet et al., Chem Eur J 14: 2465-81 (2008)により定義されている手順にしたがって調製する。具体的に、1H−ピラゾール−1−カルボアミジン塩酸塩(carboxamidine monohydrochloride)(1当量)およびジイソプロピルエチルアミン(3当量)を溶解させたDMFを用いて2−BF(実施例4)を室温で処理することにより、グアニジン化合物6−Eを得る。N−(9−フルオレニルメトキシカルボニル)−3−アミノプロパナール(4当量)とNaBHCN(4当量)とを溶解させたDMFを触媒のHClと共に用いて2−BFを処理することにより、類似体6−Bを合成する。ろ過し、ジエチルエーテルに加えて沈殿させると、黄色の沈殿物が得られ、それを通常のクロマトグラフィーまたは逆相クロマトグラフィーで精製することができる。この中間体をDMFに溶解させ、ピペリジン(8当量)を用いて室温で処理し、その後、ジエチルエーテルを加えて沈殿させると6−Bが得られる。
特定化合物6
Figure 2018514522
上記構造により定義される、上式の部分構造は、表7および表8に示される。
Figure 2018514522
Figure 2018514522
実施例76. 化合物6−QBの合成
工程1:(9H−フルオレン−9−イル)メチル(3−オキソプロピル)カルバマート(775.45mg、2.63mmol、5.00当量)と2−BF(実施例4)(500.00mg、525.14umol、1.00当量)とを溶解させたDMF(15.00mL)溶液に、NaBH(OAc)(1.11g、5.25mmol、10.00当量)を室温で1.5時間加えた。混合物をMTBE(200mL)に注いでろ過し、3gの粗(Fmoc)−6−QBの溶液を得、それを直接、次工程に使用した。
工程2:DMSO(約20mL)に溶解させた化合物(Fmoc)−6−QB(3g、1.99mmol、1.00当量)の溶液をEtN(2.01g、19.90mmol、10.00当量)に加え、室温で14時間撹拌した。反応物を、MTBE(200mL)に注ぎ、沈殿物をろ過して黄色固体を得、それをprep−HPLC(FA)クロマトグラフィーで精製し、24.0mgの6−QBを黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz,メタノール-d4+Pyr-d5): δ ppm 6.03 - 6.57 (m, 12 H), 4.68 (s, 1 H), 4.59 (br. s., 1 H), 4.49 (t, J=9.70 Hz, 1 H), 4.22 - 4.39 (m, 3 H), 4.12 (d, J=9.70 Hz, 1 H), 3.78 - 3.93 (m, 2 H), 3.71 (d, J=10.58 Hz, 1 H), 3.52 (t, J=6.39 Hz, 2 H), 3.03 - 3.19 (m, 6 H), 2.88 - 3.00 (m, 2 H), 2.83 (d, J=11.47 Hz, 2 H), 2.68 (s, 3 H), 2.29 - 2.54 (m, 4 H), 2.21 (d, J=16.32 Hz, 2 H), 2.02 (d, J=5.73 Hz, 1 H), 1.61 - 1.95 (m, 10 H), 1.38 - 1.62 (m, 7 H), 1.32 (d, J=5.73 Hz, 4 H), 1.22 (d, J=6.17 Hz, 3 H), 1.10 (d, J=6.17 Hz, 3 H), 1.03 (d, J=7.06 Hz, 3 H). LCMS (ESI): m/z: [M + H]計算値C55H92N5O16: 1066.5;実測値1066.5。
実施例77. 化合物6−TBの合成
化合物6−TBは、2−BF(実施例4)を2−AG(実施例25)で置換したことを除き、化合物6−QB(実施例76)と同様の方法で合成した。1H NMR (400 MHz,メタノール-d4+Py-d5): δ ppm 6.09 - 6.57 (m, 13 H), 5.52 (d, J=5.29 Hz, 1 H), 4.45 - 4.74 (m, 4 H), 4.20 - 4.42 (m, 4 H), 4.13 (d, J=3.53 Hz, 2 H), 3.79 - 3.96 (m, 3 H), 3.74 (d, J=10.58 Hz, 1 H), 3.56 (br. s., 1 H), 3.39 (dd, J=8.38, 6.17 Hz, 1 H), 3.24 (d, J=9.26 Hz, 2 H), 3.03 - 3.20 (m, 6 H), 2.90 - 3.02 (m, 2 H), 2.86 (d, J=8.82 Hz, 1 H), 2.28 - 2.54 (m, 4 H), 1.62 - 2.28 (m, 20 H), 1.26 - 1.62 (m, 14 H), 1.23 (d, J=6.17 Hz, 3 H), 1.12 (d, J=6.62 Hz, 3 H), 1.04 (d, J=7.06 Hz, 3 H). LCMS (ESI): m/z: [M + H]計算値C57H96 N5O16: 1106.3;実測値1106.7。
実施例78. 化合物6−UBの合成
化合物6−UBは、2−BF(実施例4)を2−CR(実施例51)で置換したことを除き、化合物6−QB(実施例76)と同様の方法で合成した。1H NMR (400 MHz,メタノール-d4+Pyr-d5): δ ppm 6.08 - 6.58 (m, 14 H), 5.52 (d, J=5.27 Hz, 1 H), 4.72 (s, 1 H), 4.63 (br. s., 1 H), 4.52 (t, J=10.48 Hz, 1 H), 4.24 - 4.43 (m, 4 H), 4.01 - 4.16 (m, 3 H), 3.80 - 3.97 (m, 3 H), 3.75 (d, J=10.54 Hz, 1 H), 3.38 - 3.47 (m, 2 H), 3.27 (d, J=8.16 Hz, 1 H), 3.08 - 3.21 (m, 5 H), 2.99 (dd, J=13.18, 6.27 Hz, 3 H), 2.87 (d, J=10.79 Hz, 1 H), 2.34 - 2.52 (m, 4 H), 2.20 - 2.29 (m, 2 H), 1.29 - 2.10 (m, 35 H), 1.25 (d, J=6.40 Hz, 3 H), 1.14 (d, J=6.27 Hz, 3 H), 1.07 (d, J=7.15 Hz, 3 H). LCMS (ESI),: m/z: [M + H]計算値C58H98 N5O16: 1020.4;実測値1020.7。
実施例79. 化合物6−SBの合成
化合物6−SBは、2−BF(実施例4)を2−AF(実施例15)で置換したことを除き、化合物6−QB(実施例76)と同様の方法で合成した。1H NMR (400 MHz,メタノール-d4+Py-d5): δ ppm 8.69 (s, 2 H), 6.01 - 6.61 (m, 10 H), 5.44 - 5.57 (m, 1 H), 5.39 (br. s., 3 H), 4.71 (s, 1 H), 4.51 (br. s., 2 H), 4.18 - 4.41 (m, 3 H), 3.84 (dd, J=14.77, 9.48 Hz, 3 H), 3.58 (br. s., 5 H), 3.35 (dd, J=14.77, 7.72 Hz, 3 H), 3.24 (d, J=9.26 Hz, 2 H), 3.06 - 3.20 (m, 5 H), 2.82 - 3.03 (m, 3 H), 2.28 - 2.52 (m, 10 H), 1.80 - 2.07 (m, 8 H), 1.39 - 1.76 (m, 9 H), 1.33 (d, J=6.17 Hz, 3 H), 1.22 (d, J=6.17 Hz, 3 H), 1.11 (d, J=6.17 Hz, 3 H), 1.04 (d, J=7.06 Hz, 3 H). LCMS (ESI): m/z: [M + H]計算値C59H101N6O16: 1165.71;実測値1165.70。
実施例80. 化合物6−QEの合成
Figure 2018514522
化合物2−BF(実施例4)(380.00mg、399.11umol、1.00当量)を溶解させたDMF(4.00mL)溶液に、1H−ピラゾール−1−カルボキシイミドアミド(109.87mg、997.78umol、2.50当量)を加え、次いで、DIPEA(412.65mg、3.19mmol、8.00当量)を加えた。得られる混合物を室温で40時間撹拌し、ろ過してろ液を得、それをprep−HPLC(FA)クロマトグラフィーで精製して36.00mgのAmBMU−A3を黄色固体として得た。1H NMR (400 MHz,メタノール-d4+Py-d5): δ ppm 9.06 (s, 1 H), 6.20 - 6.69 (m, 12 H), 5.66 (d, J=5.73 Hz, 1 H), 4.93 (s, 1 H), 4.78 (br. s., 1 H), 4.67 (t, J=9.92 Hz, 1 H), 4.42 - 4.55 (m, 2 H), 4.22 - 4.37 (m, 2 H), 3.93 - 4.05 (m, 2 H), 3.89 (d, J=11.03 Hz, 1 H), 3.71 - 3.82 (m, 1 H), 3.54 - 3.65 (m, 1 H), 3.49 (br. s., 1 H), 3.36 - 3.42 (m, 1 H), 3.16 (s, 1 H), 2.76 - 2.90 (m, 3 H), 2.47 - 2.69 (m, 3 H), 2.33 - 2.44 (m, 2 H), 2.14 - 2.23 (m, 1 H), 1.97 - 2.12 (m, 2 H), 1.81 - 1.93 (m, 2 H), 1.48 - 1.77 (m, 6 H), 1.45 (d, J=5.73 Hz, 3 H), 1.38 (d, J=6.62 Hz, 3 H), 1.26 (d, J=6.17 Hz, 3 H), 1.19 (d, J=7.06 Hz, 3 H). LCMS (ESI): m/z: [M + H]計算値C49H79N5O16: 994.15;実測値994.5。
実施例81. C3’−アジド7
Figure 2018514522
スキーム7:7の合成
Figure 2018514522
中間体3−2から出発して化合物7を調製する。この物質を室温でジメチルアミン含有THF(5当量)を用いて処理すると、イソシアナートにアミンが付加され、C16に尿素が生成されると同時にFmoc保護基が除去され、中間体7−1(R=R=CH)が得られる。この物質を、メタノールに溶解させた炭酸カリウムおよび硫酸銅の存在下、イミダゾール−1−スルホニルアジドで処理すると、対応する3’−アジドが生成される。この物質をHF/ピリジンで脱シリル化し、その後、酸性水性条件下でHPLCにより精製すると、所望の化合物7が得られる。
特定化合物7
Figure 2018514522
別法として、化合物7は、以下の方法で調製することができる。
実施例82. 化合物7−Qの合成
Figure 2018514522
丸底フラスコに2−BF(実施例4)(500mg、525.14mmol)を投入し、THF(3mL)およびMeOH(3mL)に20℃で溶解させた。その後、KCO(290.32mg、2.10mmol、4当量)、CuSO4.5HO(5.24mg、21.01umol、0.04当量)および1H−イミダゾール−1−スルホニルアジド(264.18mg、1.26mmol、2.4当量、HCl)を加え、反応物を撹室温で2時間拌した。反応混合物を2−メトキシ−2−メチルプロパン(200mL)に注いだ。得られる混合物をろ過し、ろ液を減圧下で濃縮した。prep−HPLC(FA)クロマトグラフィーで精製し、14mgの7−Qを黄色の固体として得た。1H NMR (400 MHz,メタノール-d4+Py-d5): δ ppm 6.09 - 6.57 (m, 14 H), 5.49 (d, J=6.62 Hz, 2 H), 4.71 (s, 1 H), 4.44 - 4.64 (m, 3 H), 4.22 - 4.39 (m, 2 H), 4.01 - 4.18 (m, 3 H), 3.51 - 3.91 (m, 6 H), 3.34 - 3.45 (m, 3 H), 2.67 (s, 3 H), 2.30 - 2.58 (m, 4 H), 2.14 - 2.28 (m, 2 H), 1.94 - 2.09 (m, 2 H), 1.25 - 1.93 (m, 18 H), 1.21 (d, J=6.17 Hz, 3 H), 1.10 (d, J=6.17 Hz, 4 H), 0.99 - 1.05 (m, 3 H). LCMS (ESI): m/z: [M + Na]計算値C48H75N5O16Na: 1000.5;実測値1000.5。
実施例83. 化合物7−Sの合成
化合物7−Sは、2−BF(実施例4)を2−AF(実施例15)で置換したことを除き、化合物7−Q(実施例82)と同様の方法で合成した。1H NMR (400 MHz,メタノール-d4+Py-d5): δ ppm 6.37 - 6.54 (m, 4 H), 6.24 - 6.37 (m, 5 H), 6.10 - 6.24 (m, 4 H), 5.49 (s, 1 H), 5.31 - 5.40 (m, 2 H), 4.71 (s, 1 H), 4.60 (m, 1 H), 4.50 (m, 2 H), 4.20 - 4.35 (m, 3 H) 4.13 (d, J=3.09 Hz, 2 H), 4.04 (m, 2 H), 3.77 - 3.85 (m, 2 H), 3.70 (d, J=11.03 Hz, 1 H), 3.55 (m, 5 H), 3.41 (m, 3 H), 3.22 (m, 1 H), 2.51 (m, 1 H), 2.32 (m, 3 H), 1.98 (s, 1 H), 1.62 - 1.88 (m, 7 H), 1.54 (m, 4 H), 1.42 (m, 3 H), 1.32 (d, J=6.17 Hz, 3 H), 1.21 (d, J=6.17 Hz, 3 H), 1.10 (d, J=6.62 Hz, 3 H), 1.02 (d, J=7.06 Hz, 3 H). LCMS (ESI): m/z: [M + H]計算値C53H84N6O17: 1077.59;実測値1077.6。
実施例84. 化合物7−Tの合成
化合物7−Tは、2−BF(実施例4)を2−AG(実施例25)で置換したことを除き、化合物7−Q(実施例82)と同様の方法で合成した。1H NMR (400 MHz,メタノール-d4+Pyr-d5): δ ppm 6.16 - 6.49 (m, 13 H), 5.53 (s, 1 H), 4.74 (s., 1 H), 4.26-4.60 (m., 5 H), 4.17 (s., 1 H), 3.87 - 3.90 (m, 4 H), 3.21-3.44 (m, 6 H), 2.20-2.33 (m, 9 H), 1.32-1.86 (m, 15 H), 1.33 (d, J=8 Hz, 3 H), 1.22 (d, J=8 Hz, 3 H), 1.10 (d, J=8 Hz, 3 H), 1.30 (d, J=8 Hz, 3 H). LCMS (ESI): m/z: [M + Na]計算値C51H79N5O16Na: 1040.19;実測値1040.4。
実施例85. C2’−エピ−尿素8
Figure 2018514522
8の合成:
Figure 2018514522
8−1の合成:
Figure 2018514522
23℃、300mL丸底フラスコに入った、DMF:MeOH(75mL:75mL)に溶解させたAmB(4.0g、4.3mmol、1.0当量)の撹拌懸濁液に、ピリジン(5.0mL、50.0mmol、11.5当量)およびalloc−サクシニミド(2.4g、12.05mmol、2.8当量)を加えた。23℃で16時間攪拌した後、濃橙色の均質な溶液を急速攪拌EtO(3.5L)に緩徐に注いだ。黄色懸濁液をWhatman42ろ紙(直径110mm)でろ過してEtO(3x100mL)で洗浄した後、ろ滓を完全に乾燥させた。完全に乾燥したalloc−AmB黄色粉末(4.3mmol、定量的)を、それ以上精製せずにその後の反応用にとった。
23℃、300mL丸底フラスコに入った、DMF:MeOH(10:1)に溶解させたalloc−AmB(4.0g、4.3mmol、1.0当量)の撹拌懸濁液に、Hunig塩基(3.75mL、21.5mmol、5.0当量)および臭化アリル(11.2mL、129.0mmol、30当量)を順次加えた。23℃で8時間攪拌した後、濃橙色の均質な溶液を急速攪拌EtO:Hex(1:1、3.5L)に緩徐に注いだ。その後の黄色懸濁液をWhatman42ろ紙(直径110mm)でろ過してEtO(3x100mL)で洗浄した後、ろ滓を完全に乾燥させた。完全に乾燥したalloc−アリルエステル−AmB(4.3mmol、定量的)を黄色の粉末として、それ以上精製せずにその後の反応用にとった。
23℃、300mL丸底フラスコに入った、MeOH(35mL、0.1M)に溶解させたalloc−アリルエステル−AmB(4.3mmol、1.0当量)の撹拌懸濁液に、アニスアルデヒドジメチルアセタール(4.0mL、23.5mmol、5.5当量)を加え、非常に微細な均一懸濁液が形成されるまで10分撹拌した。その後、白色結晶固体としてのCSA(250mg、1.08mmol、0.25当量)を一度に加えた。23℃で30分攪拌した後、EtN(約160μL)を加え、次いで、THFを加えた(81mLで0.03Mまで希釈)。反応物を急速攪拌中ヘキサン(3.5L)に緩徐に注いだ。その後の黄色懸濁液をWhatman42ろ紙(直径110mm)でろ過してEtO(3x100mL)で洗浄した後、ろ滓を完全に乾燥させた。生成物をフラッシュクロマトグラフィー(SiO、50:49:1のEtOAc:Hex:MeOHから75:24:1のEtOAc:Hex:MeOHへの勾配溶離)で精製し、8−1を橙色の固体として得た(1.56g、1.204mmol、28%)。Rf=0.21(50:49:1)EtOAc:Hex:MeOH)計算値C7195NO21(M+Na)+:1320.6294、実測値:1320.6285。
8−2の合成:
Figure 2018514522
中間体8−1(4.06g、3.127mmol、1.0当量)を、ベンゼン(3x10mL)を用いて共沸で乾燥させ、500mL丸底フラスコに入れて高真空に一晩置いた。中間体8−1にTHF(105mL)を加え、続いてDIPEA(0.87mL、5.0mmol、1.6当量)を加えた。複数口の200mL丸底フラスコに順次、THF(64mL)、DMAP(611.2mg、5.0mmol、1.6当量)、および滴下p−tertブチル安息香酸クロリド(855μL、4.38mmol、1.4当量)を加え、微細白色懸濁液を生成させた。この懸濁液の大部分を、THF、DIPEAおよび8−1溶液に、カニューレによって約50分かけて緩徐に滴下し、大部分の出発原料の変換がTLCで判定されるまで行った。反応物をEtOAcで希釈し、飽和水性炭酸水素ナトリウムの入った分液漏斗に移し、EtOAcで抽出した。合わせた有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過して減圧濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(SiO、勾配溶離液65:33:2 EtOAc:Hex:MeOHのアイソクラティック組成)で精製し、所望のアシル化中間体を橙色の固体として得た(2.28g、1.56mmol、収率50%)。Rf=0.24(65:33:2 EtOAc:Hex:MeOH、HRMS(ESI)計算値C82107NO22(M+Na)+:1480.7182、実測値:1480.7172。このアシル化中間体(4.15g、2.846mmol、1.0当量)をベンゼン(3×10mL)を用いて共沸で乾燥させ、300mL丸底フラスコに入れて高真空に一晩置いた。DCM(48mL)およびヘキサン(48mL)を加えた後、新たに蒸留された2,6−ルチジン(2.98mL、25.58mmol、9.1当量)を加え、0℃まで冷却した。トリフル酸ジエチルイソプロピルシリル(DEIPSOTf;3.39mL、17.05mmol、6.0当量)を10分かけて滴下し、さらに1時間0℃で撹拌した。反応物をEtO(200mL)で希釈して、EtOおよび飽和水性重炭酸塩の入った分液漏斗に移し、EtOで抽出した。合わせた有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥させてろ過し、減圧濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(SiO、勾配溶離液1:9 EtOAc:Hexから1:4 EtOAx:Hex)で精製し、8−2を橙色の固体として得た(4.46g、2.28mmol、収率80%)。Rf=0.21(1:4 EtOAc:Hex)HRMS(ESI)計算値C110171NO22(M+Na)+:1993.1268、実測値:1993.1189。
8−3の合成:
Figure 2018514522
中間体8−2(6.39g、3.24mmol、1.0当量)をベンゼン(3×10mL)を用いて共沸で乾燥させ、300mL丸底フラスコに入れて高真空に一晩置いた。中間体8−2をTHF(71mL)およびMeOH(140mL)の混合物に加えた。KCN(314.8mg、4.83mmol、1.5当量)を加え、物質をAr下に置き、密封して40℃まで温め、防爆シールド内で48時間撹拌した。反応物を、EtOおよび飽和水性重炭酸塩が入った分液漏斗に移した。有機相を水で洗浄し,次いで塩水で洗浄した。合わせた水相をEt2Oで抽出した。合わせた有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過して減圧濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(SiO、勾配溶離液1:9 EtOAc:Hexから1:4 EtOAx:Hexへ)で精製し、脱保護アルコールを橙色の固体として得た(2.93g、1.62mmol、収率50%)。Rf=0.22(3:7 EtOAc:Hex)。HRMS(ESI)計算値C99159NO21(M+Na)+:1833.0379、実測値:1833.0355。脱保護アルコール(2.93g、1.62mmol、1.0当量)をベンゼン(3x10mL)を用いて共沸で乾燥させ、250mL丸底フラスコに入れて高真空に一晩置いた。p−ニトロ安息香酸(1.62g、9.7mmol、6.0当量)、PPh(2.54mg、9.7mmol、6.0当量)およびベンゼン(54mL)を加えた。溶液を0℃まで冷却し、DIAD(1.91mL、9.7mmol、6.0当量)を滴下し、反応物を0℃で1時間撹拌した。その後、反応物を23℃で3時間撹拌した。反応物を、EtOおよび飽和水性炭酸水素ナトリウムが入った分液漏斗に移した。有機相を水で洗浄し,次いで塩水で洗浄した。合わせた水相をEt2Oで抽出した。合わせた有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過して減圧濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(SiO、勾配溶離液1:9 EtOAc:Hexから1:4 EtOAx:Hexへ)で精製し、C2’エピニトロ安息香酸塩を橙色の固体として得た(2.66g、1.36mmol、収率84%)。Rf=0.2(1:4 EtOAc:Hex)HRMS(ESI)計算値C10616224Si(M+Na)+:1982.0492、実測値:1982.0464。
C2’エピニトロ安息香酸塩(2.46g、1.25mmol、1.0当量)をベンゼン(3×10mL)を用いて共沸で乾燥させ、250mL iChemに入れて高真空に一晩置いた。フラスコにTHF(27.3mL)およびMeOH(54.6mL)を加え、続いてKCN(121.8mg、1.87μmol、1.5当量)を加えた。反応物をAr下に置き、密封して40℃まで温め、防爆シールド内で48時間撹拌した。反応物を、EtOおよび飽和水性重炭酸塩が入った分液漏斗に移した。有機相を水で洗浄し,次いで塩水で洗浄した。合わせた水相をEt2Oで抽出した。合わせた有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過して減圧濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(SiO、勾配溶離液1:9 EtOAc:Hexから1:4 EtOAx:Hexへ)で精製し、8−3を橙色の固体として得た(1.72g、0.948mmol、収率76%)。Rf=0.2(3:7 EtOAc:Hex. HRMS(ESI):計算値C99159NO21Si(M+Na)+:1833.0379、実測値:1833.03。
8の合成:
中間体8−3を、スキーム8に記載の標準修飾を使用して所望の目標物8に変換させる。具体的に、パラジウム触媒およびチオサリチル酸を使用すると、アリルエステルとalloc基の同時切断が速やかに進行する。マイコサミンの窒素を再び保護し、カルボン酸基を尿素に変換させることにより、中間体8−5が得られ、それを標準条件を用いて脱シリル化およびケタール化すると8が得られる。
実施例86. インビトロでの生物学的活性評価
薬物が良好な安全性プロファイルを有するためには、治療係数が高いことが好ましい。古典的に、承認薬の臨床的適応が確立されている場合は、治療係数は、目標とする適応に適合しない発生率/重症度を引き起こす薬物用量(例えば、対象の50%で毒性のある用量、TD50)を、所望の薬理学的効果をもたらす用量(例えば、対象の50%で有効な量、ED50)で割った比率を指す。薬物開発の場における治療係数は、より一般的に、有効性(薬理学)と安全性(毒性学)との定量的関係である。
本明細書に記載する各誘導体を、酵母およびヒト細胞に対する両方の生物学的活性についてインビトロで試験を行い、その治療係数を決定する。液体培地微量希釈実験でS.cerevisiaeおよび臨床関連C.albicansに対する各誘導体のMIC(最小阻止濃度)を決定し、それにより新規誘導体それぞれの抗真菌活性を確立する。ヒト細胞に対する毒性を試験するため、赤血球に対する溶血アッセイで各化合物を試験し、それにより、ヒト赤血球の90%溶解を引き起こす(EH90)のに必要な化合物濃度を決定する。さらに、各化合物を、ヒト初代尿細管細胞に曝露し、腎臓細胞に対する各化合物の毒性を決定する。これらのアッセイは、同じ細胞に対するAmBの既知値または測定値と比較すると、各化合物の治療係数がAmBより改善されていることを実証している。
実施例87. インビボでの生物学的活性評価
播種性カンジダ症マウスモデルにおいて化合物の抗真菌有効性をインビボで試験する。この実験では、好中球減少症マウスを尾静脈を介してC.albicansに感染させ、次いで、感染から2時間後、AmBまたは被験薬剤を単回腹腔内注射してマウスを処置する。その後、感染から2時間後、6時間後、12時間後、および24時間後、マウスを屠殺し、腎臓内に存在する真菌量を定量する。参照による組み込み
上記で引用されているすべての特許および公開済み特許出願は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれるものとする。
同等物
ここまで、より明確に理解するための例示および実施例によって本発明を十分に詳述したが、当業者には明らかとなるであろう、同記載内容は、条件、処方および他のパラメータの広範かつ同等な範囲内で本発明の範囲または本発明の任意の具体的実施形態に影響を与えることなく、本発明を修正または変更することにより実施可能であり、そのような修正または変更は添付の請求の範囲内に包含されることが意図される。

Claims (83)

  1. 式(I)
    Figure 2018514522
    [式中、各出現ごとに独立して、
    Xは、−N(R)−、−C(R)(R)−、または−O−であり、
    は、水素であるか、またはアルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、ヘテロシクリル、(ヘテロシクリル)アルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、アシル、アミノ、アミド、アミノアルキル、およびアルコキシルからなる群から選択される置換基もしくは未置換基であり、
    は、水素、ハロゲン、ヒドロキシル、スルフヒドリル、ニトロ、シアノであるか、またはアルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、ヘテロシクリル、(ヘテロシクリル)アルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、カルボキシル、アシル、アシルオキシ、アミノ、アミド、アジド、アミノアルキル、およびアルコキシルからなる群から選択される置換基または未置換基であり、
    は、水素、アルキル、およびハロアルキルからなる群から選択され、
    Xが−N(R)−の場合、Rは、アルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、ヘテロシクリル、(ヘテロシクリル)アルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、アシル、アミノ、アミド、アミノアルキル、およびアルコキシルからなる群から選択される置換基もしくは未置換基であるか、またはRとRは、それらが結合している窒素と共に互いに結合して置換もしくは未置換の3〜10員の複素環を形成してよく、ここで、前記環は単環式、二環式、三環式、またはスピロ環式であり、
    Xが−C(R)(R)−の場合、Rは、水素、ハロゲン、ヒドロキシル、スルフヒドリル、ニトロ、シアノであるか、またはアルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、ヘテロシクリル、(ヘテロシクリル)アルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、カルボキシル、アシル、アシルオキシ、アミノ、アミド、アジド、アミノアルキル、およびアルコキシルからなる群から選択される置換基もしくは未置換基であるか、または2例のRは、それらが結合している炭素と共に互いに結合して置換もしくは未置換の3〜10員の脂環もしくは複素環を形成してよく、ここで、前記環は単環式、二環式、三環式、またはスピロ環式であり、かつ
    Xが−O−の場合、Rは、アルキル、アルケニル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、ヘテロシクリル、(ヘテロシクリル)アルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、アシル、アミノ、アミド、およびアミノアルキルからなる群から選択される置換基または未置換基であり、
    が水素の場合、−XRは−N(H)CH、−N(H)(CHNH、−N(H)(CHCOOH、−N(CH、−N(CHCH、−N(CH(CH
    Figure 2018514522
    ではない。]
    で表される化合物またはその薬理学的に許容される塩。
  2. 前記Xは−N(R)−である、請求項1に記載の化合物。
  3. 前記Xは−C(R)(R)−である、請求項1に記載の化合物。
  4. 前記Xは−O−である、請求項1に記載の化合物。
  5. 前記−XRは、
    Figure 2018514522
    [式中、各出現ごとに独立して、
    は、水素であるか、またはアルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、ヘテロシクリル、(ヘテロシクリル)アルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、アシル、アミノ、アミド、アミノアルキル、およびアルコキシルからなる群から選択される置換基もしくは未置換基であり、
    は、水素、ハロゲン、ヒドロキシル、スルフヒドリル、ニトロ、シアノ、またはアルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、ヘテロシクリル、(ヘテロシクリル)アルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、カルボキシル、アシル、アシルオキシ、アミノ、アミド、アジド、アミノアルキル、およびアルコキシルからなる群から選択される置換基または未置換基であり、
    は、水素であるか、またはアルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、ヘテロシクリル、(ヘテロシクリル)アルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、アシル、アミノ、アミド、およびアミノアルキルからなる群から選択される置換基もしくは未置換基であり、かつ
    は、水素であるか、またはアルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、ヘテロシクリル、(ヘテロシクリル)アルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、アシル、アミノ、アミド、アミノアルキル、およびアルコキシルからなる群から選択される置換基もしくは未置換基であるか、または−XRが、
    Figure 2018514522
    の場合、RとRは、それらが結合している窒素と共に互いに結合して置換もしくは未置換の3〜10員の複素環を形成してよく、ここで、前記環は単環式、二環式、三環式、またはスピロ環式である。]
    からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
  6. 前記−XRは、
    Figure 2018514522
    からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
  7. 前記−XRは、
    Figure 2018514522
    からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
  8. 前記−XRは、
    Figure 2018514522
    からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
  9. 前記−XRは、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、プロペニル、
    Figure 2018514522
    からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
  10. 前記Xは−O−であり、かつRは、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、プロペニル、
    Figure 2018514522
    からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
  11. 前記Rは水素である、請求項1〜10のいずれか一項に記載の化合物。
  12. 前記Rはアルキルである、請求項1〜10のいずれか一項に記載の化合物。
  13. 前記Rはハロアルキルである、請求項1〜10のいずれか一項に記載の化合物。
  14. 式(II)
    Figure 2018514522
    [式中、各出現ごとに独立して、
    Xは、−N(R)−、−C(R)(R)−、または−O−であり、
    は、水素であるか、またはアルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、ヘテロシクリル、(ヘテロシクリル)アルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、アシル、アミノ、アミド、アミノアルキル、およびアルコキシルからなる群から選択される置換基もしくは未置換基であり、
    は、水素、ハロゲン、ヒドロキシル、スルフヒドリル、ニトロ、シアノであるか、またはアルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、ヘテロシクリル、(ヘテロシクリル)アルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、カルボキシル、アシル、アシルオキシ、アミノ、アミド、アジド、アミノアルキル、およびアルコキシルからなる群から選択される置換基または未置換基であり、
    Xが−N(R)−の場合、Rは、アルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、ヘテロシクリル、(ヘテロシクリル)アルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、アシル、アミノ、アミド、アミノアルキル、およびアルコキシルからなる群から選択される置換基もしくは未置換基であるか、またはRとRは、それらが結合している窒素と共に互いに結合して置換もしくは未置換の3〜10員の複素環を形成してよく、ここで、前記環は単環式、二環式、三環式、またはスピロ環式であり、
    Xが−C(R)(R)−の場合、Rは、水素、ハロゲン、ヒドロキシル、スルフヒドリル、ニトロ、シアノであるか、またはアルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、ヘテロシクリル、(ヘテロシクリル)アルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、カルボキシル、アシル、アシルオキシ、アミノ、アミド、アジド、アミノアルキル、およびアルコキシルからなる群から選択される置換基または未置換基であるか、または2例のRは、それらが結合している炭素と共に互いに結合して置換もしくは未置換の3〜10員の脂環もしくは複素環を形成してよく、ここで、前記環は単環式、二環式、三環式、またはスピロ環式であり、
    Xが−O−の場合、Rは、アルキル、アルケニル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、ヘテロシクリル、(ヘテロシクリル)アルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、アシル、アミノ、アミド、およびアミノアルキルからなる群から選択される置換基または未置換基であり、
    は、第二級アミノ、第三級アミノ、アミド、アジド、イソニトリル、ニトロ、尿素、イソシアナート、カルバマート、またはグアニジニルであり、かつ
    は、水素、アルキル、およびハロアルキルからなる群から選択される。]
    で表される化合物またはその薬理学的に許容される塩。
  15. 前記Xは−N(R)−である、請求項14に記載の化合物。
  16. 前記Xは−C(R)(R)−である、請求項14に記載の化合物。
  17. 前記Xは−O−である、請求項14に記載の化合物。
  18. 前記−XRは、−NHCH
    Figure 2018514522
    [式中、各出現ごとに独立して、
    は、水素であるか、またはアルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、ヘテロシクリル、(ヘテロシクリル)アルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、アシル、アミノ、アミド、アミノアルキル、およびアルコキシルからなる群から選択される置換基もしくは未置換基であり、
    は、水素、ハロゲン、ヒドロキシル、スルフヒドリル、ニトロ、シアノ、またはアルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、ヘテロシクリル、(ヘテロシクリル)アルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、カルボキシル、アシル、アシルオキシ、アミノ、アミド、アジド、アミノアルキル、およびアルコキシルからなる群から選択される置換基または未置換基であり、
    は、水素であるか、またはアルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、ヘテロシクリル、(ヘテロシクリル)アルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、アシル、アミノ、アミド、およびアミノアルキルからなる群から選択される置換基もしくは未置換基であり、かつ
    は、水素であるか、またはアルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、ヘテロシクリル、(ヘテロシクリル)アルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、アシル、アミノ、アミド、アミノアルキル、およびアルコキシルからなる群から選択される置換基もしくは未置換基であるか、または−XRが、
    Figure 2018514522
    の場合、RとRは、それらが結合している窒素と共に互いに結合して置換もしくは未置換の3〜10員の複素環を形成してよく、ここで、前記環は単環式、二環式、三環式、またはスピロ環式である。]
    からなる群から選択される、請求項14に記載の化合物。
  19. 前記−XRは、
    Figure 2018514522
    からなる群から選択される、請求項14に記載の化合物。
  20. 前記−XRは、
    Figure 2018514522
    からなる群から選択される、請求項14に記載の化合物。
  21. 前記−XRは、
    Figure 2018514522
    からなる群から選択される、請求項14に記載の化合物。
  22. 前記−XRは、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、プロペニル、
    Figure 2018514522
    からなる群から選択される、請求項14に記載の化合物。
  23. 前記Xは−O−であり、かつRは、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、プロペニル、
    Figure 2018514522
    からなる群から選択される、請求項14に記載の化合物。
  24. 前記Rは第二級アミノである、請求項14〜23のいずれか一項に記載の化合物。
  25. 前記Rは第三級アミノである、請求項14〜23のいずれか一項に記載の化合物。
  26. 前記Rはアミドである、請求項14〜23のいずれか一項に記載の化合物。
  27. 前記Rはアジドである、請求項14〜23のいずれか一項に記載の化合物。
  28. 前記Rはイソニトリルである、請求項14〜23のいずれか一項に記載の化合物。
  29. 前記Rはニトロである、請求項14〜23のいずれか一項に記載の化合物。
  30. 前記Rは尿素である、請求項14〜23のいずれか一項に記載の化合物。
  31. 前記Rはイソシアナートである、請求項14〜23のいずれか一項に記載の化合物。
  32. 前記Rはカルバマートである、請求項14〜23のいずれか一項に記載の化合物。
  33. 前記Rはグアニジニルである、請求項14〜23のいずれか一項に記載の化合物。
  34. 前記Rは、
    Figure 2018514522
    [式中、
    は、水素であるか、またはアルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、ヘテロシクリル、(ヘテロシクリル)アルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、アシル、アミノ、アミド、アミノアルキル、およびアルコキシルからなる群から選択される置換基もしくは未置換基である。]
    からなる群から選択される、請求項14〜23のいずれか一項に記載の化合物。
  35. 前記Rは水素である、請求項14〜34のいずれか一項に記載の化合物。
  36. 前記Rはアルキルである、請求項14〜34のいずれか一項に記載の化合物。
  37. 前記Rはハロアルキルである、請求項14〜34のいずれか一項に記載の化合物。
  38. 式(III)
    Figure 2018514522
    [式中、各出現ごとに独立して、
    は、−N(R)(R)、−OR、または−Rであり、
    とRは互いに独立して水素であるか、またはアルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、ヘテロシクリル、(ヘテロシクリル)アルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、アシル、アミノ、アミド、アミノアルキル、およびアルコキシルからなる群から選択される置換基もしくは未置換基であるか、またはRとRは、それらが結合している窒素と共に互いに結合して置換もしくは未置換の3〜10員の複素環を形成してよく、ここで、前記環は単環式、二環式、三環式、またはスピロ環式であり、
    は、アルキル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、アルケニル、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、アシル、アミノ、アミド、およびアミノアルキルからなる群から選択される置換基または未置換基であり、
    は、水素、ハロゲン、ヒドロキシル、スルフヒドリル、またはアルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、ヘテロシクリル、(ヘテロシクリル)アルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、カルボキシル、アシル、アシルオキシ、アミノ、アミド、アミノアルキル、およびアルコキシルからなる群から選択される置換基または未置換基であり、かつ
    は、第二級アミノ、第三級アミノ、アミド、アジド、イソニトリル、ニトロ、尿素、イソシアナート、カルバマート、またはグアニジニルであり、かつ
    は、水素、アルキル、およびハロアルキルからなる群から選択される。]
    で表される化合物またはその薬理学的に許容される塩。
  39. 前記Rは第二級アミノである、請求項38に記載の化合物。
  40. 前記Rは第三級アミノである、請求項38に記載の化合物。
  41. 前記Rはアミドである、請求項38に記載の化合物。
  42. 前記Rはアジドである、請求項38に記載の化合物。
  43. 前記Rはイソニトリルである、請求項38に記載の化合物。
  44. 前記Rはニトロである、請求項38に記載の化合物。
  45. 前記Rは尿素である、請求項38に記載の化合物。
  46. 前記Rはイソシアナートである、請求項38に記載の化合物。
  47. 前記Rはカルバマートである、請求項38に記載の化合物。
  48. 前記Rはグアニジニルである、請求項38に記載の化合物。
  49. 前記Rは、
    Figure 2018514522
    [式中、
    は、水素であるか、またはアルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、ヘテロシクリル、(ヘテロシクリル)アルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、アシル、アミノ、アミド、アミノアルキル、およびアルコキシルからなる群から選択される置換基もしくは未置換基である。]
    からなる群から選択される、請求項38に記載の化合物。
  50. 前記Xは−N(R)(R)であり、かつRは水素である、請求項38〜49のいずれか一項に記載の化合物。
  51. 前記Xは、−NHCH
    Figure 2018514522
    [式中、各出現ごとに独立して、
    は、水素であるか、またはアルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、ヘテロシクリル、(ヘテロシクリル)アルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、アシル、アミノ、アミド、アミノアルキル、およびアルコキシルからなる群から選択される置換基もしくは未置換基であり、
    は、水素、ハロゲン、ヒドロキシル、スルフヒドリル、ニトロ、シアノ、またはアルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、ヘテロシクリル、(ヘテロシクリル)アルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、カルボキシル、アシル、アシルオキシ、アミノ、アミド、アジド、アミノアルキル、およびアルコキシルからなる群から選択される置換基または未置換基であり、
    は、水素であるか、またはアルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、ヘテロシクリル、(ヘテロシクリル)アルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、アシル、アミノ、アミド、およびアミノアルキルからなる群から選択される置換基もしくは未置換基であり、かつ
    は、水素であるか、またはアルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、ヘテロシクリル、(ヘテロシクリル)アルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、アシル、アミノ、アミド、アミノアルキル、およびアルコキシルからなる群から選択される置換基もしくは未置換基であるか、またはXが、
    Figure 2018514522
    の場合、RとRは、それらが結合している窒素と共に互いに結合して置換もしくは未置換の3〜10員の複素環を形成してよく、ここで、前記環は単環式、二環式、三環式、またはスピロ環式である。]
    からなる群から選択される、請求項38〜49のいずれか一項に記載の化合物。
  52. 前記Xは、
    Figure 2018514522
    からなる群から選択される、請求項38〜49のいずれか一項に記載の化合物。
  53. 前記Xは、
    Figure 2018514522
    からなる群から選択される、請求項38〜49のいずれか一項に記載の化合物。
  54. 前記Xは、
    Figure 2018514522
    からなる群から選択される、請求項38〜49のいずれか一項に記載の化合物。
  55. 前記Xは、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、プロペニル、
    Figure 2018514522
    からなる群から選択される、請求項38〜49のいずれか一項に記載の化合物。
  56. 前記Xは−ORであり、かつRは、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、プロペニル、
    Figure 2018514522
    からなる群から選択される、請求項38〜49のいずれか一項に記載の化合物。
  57. 式(IV)
    Figure 2018514522
    [式中、各出現ごとに独立して、
    Xは、−N(R)−、−C(R)(R)−、または−O−であり、
    は、水素であるか、またはアルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、ヘテロシクリル、(ヘテロシクリル)アルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、アシル、アミノ、アミド、アミノアルキル、およびアルコキシルからなる群から選択される置換基もしくは未置換基であり、
    は、水素、ハロゲン、ヒドロキシル、スルフヒドリル、ニトロ、シアノであるか、またはアルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、ヘテロシクリル、(ヘテロシクリル)アルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、カルボキシル、アシル、アシルオキシ、アミノ、アミド、アジド、アミノアルキル、およびアルコキシルからなる群から選択される置換基または未置換基であり、
    は、水素、アルキル、およびハロアルキルからなる群から選択され、
    Xが−N(R)−の場合、Rは、アルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、ヘテロシクリル、(ヘテロシクリル)アルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、アシル、アミノ、アミド、アミノアルキル、およびアルコキシルからなる群から選択される置換基もしくは未置換基であるか、またはRとRは、それらが結合している窒素と共に互いに結合して置換もしくは未置換の3〜10員の複素環を形成してよく、ここで、前記環は単環式、二環式、三環式、またはスピロ環式であり、
    Xが−C(R)(R)−の場合、Rは、水素、ハロゲン、ヒドロキシル、スルフヒドリル、ニトロ、シアノであるか、またはアルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、ヘテロシクリル、(ヘテロシクリル)アルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、カルボキシル、アシル、アシルオキシ、アミノ、アミド、アジド、アミノアルキル、およびアルコキシルからなる群から選択される置換基もしくは未置換基であるか、または2例のRは、それらが結合している炭素と共に互いに結合して置換もしくは未置換の3〜10員の脂環もしくは複素環を形成してよく、ここで、前記環は単環式、二環式、三環式、またはスピロ環式であり、かつ
    Xが−O−の場合、Rは、アルキル、アルケニル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、ヘテロシクリル、(ヘテロシクリル)アルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、アシル、アミノ、アミド、およびアミノアルキルからなる群から選択される置換基または未置換基である。]
    で表される化合物またはその薬理学的に許容される塩。
  58. 前記Xは−N(R)−である、請求項57に記載の化合物。
  59. 前記Xは−C(R)(R)−である、請求項57に記載の化合物。
  60. 前記Xは−O−である、請求項57に記載の化合物。
  61. 前記−XRは、
    Figure 2018514522
    [式中、各出現ごとに独立して、
    は、水素であるか、またはアルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、ヘテロシクリル、(ヘテロシクリル)アルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、アシル、アミノ、アミド、アミノアルキル、およびアルコキシルからなる群から選択される置換基もしくは未置換基であり、
    は、水素、ハロゲン、ヒドロキシル、スルフヒドリル、ニトロ、シアノ、またはアルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、ヘテロシクリル、(ヘテロシクリル)アルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、カルボキシル、アシル、アシルオキシ、アミノ、アミド、アジド、アミノアルキル、およびアルコキシルからなる群から選択される置換基または未置換基であり、
    は、水素であるか、またはアルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、ヘテロシクリル、(ヘテロシクリル)アルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、アシル、アミノ、アミド、およびアミノアルキルからなる群から選択される置換基もしくは未置換基であり、かつ
    は、水素であるか、またはアルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、ヘテロシクリル、(ヘテロシクリル)アルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、アシル、アミノ、アミド、アミノアルキル、およびアルコキシルからなる群から選択される置換基もしくは未置換基であるか、または−XRが、
    Figure 2018514522
    の場合、RとRは、それらが結合している窒素と共に互いに結合して置換もしくは未置換の3〜10員の複素環を形成してよく、ここで、前記環は単環式、二環式、三環式、またはスピロ環式である。]
    からなる群から選択される、請求項57に記載の化合物。
  62. 前記−XRは、
    Figure 2018514522
    からなる群から選択される、請求項57に記載の化合物。
  63. 前記−XRは、
    Figure 2018514522
    からなる群から選択される、請求項57に記載の化合物。
  64. 前記−XRは、
    Figure 2018514522
    からなる群から選択される、請求項57に記載の化合物。
  65. 前記−XRは、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、プロペニル、
    Figure 2018514522
    からなる群から選択される、請求項57に記載の化合物。
  66. 前記Xは−O−であり、かつRは、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、プロペニル、
    Figure 2018514522
    からなる群から選択される、請求項57に記載の化合物。
  67. 前記Rは水素である、請求項57〜66のいずれか一項に記載の化合物。
  68. 前記Rはアルキルである、請求項57〜66のいずれか一項に記載の化合物。
  69. 前記Rはハロアルキルである、請求項57〜66のいずれか一項に記載の化合物。
  70. 前記Rは水素である、請求項1、2、14、15、57、または58に記載の化合物。
  71. 式(V)
    Figure 2018514522
    [式中、Rは、水素、アルキル、およびハロアルキルからなる群から選択される。]
    で表される化合物またはその薬理学的に許容される塩。
  72. 前記Rは水素である、請求項71に記載の化合物。
  73. 前記Rはアルキルである、請求項71に記載の化合物。
  74. 前記Rはハロアルキルである、請求項71に記載の化合物。
  75. 前記Rは水素である、請求項38〜56のいずれか一項に記載の化合物。
  76. 前記Rはアルキルである、請求項38〜56のいずれか一項に記載の化合物。
  77. 前記Rはハロアルキルである、請求項38〜56のいずれか一項に記載の化合物。
  78. 請求項1〜77のいずれか一項に記載の化合物、および薬理学的に許容される担体を含む、医薬組成物。
  79. 前記医薬組成物は静脈投与製剤である、請求項78に記載の医薬組成物。
  80. 前記医薬組成物は経口製剤である、請求項78に記載の医薬組成物。
  81. 請求項1〜77のいずれか一項に記載の化合物の治療有効量を、それを必要とする対象に投与することによって真菌感染症を治療することを含む、真菌感染症の治療方法。
  82. 前記化合物を静脈内投与する、請求項81に記載の方法。
  83. 前記化合物を経口投与する、請求項81に記載の方法。
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