JP2018205697A - 画像形成装置及び当該画像形成装置から着脱可能なカートリッジ - Google Patents
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Abstract
Description
図1は、本実施形態による画像形成装置の構成図である。図1において、参照符号の末尾の文字a、b、c及びdは、それぞれ、対応する部材が形成に係るトナーの色が、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックであることを示している。しかしながら、色を区別する必要が無い場合には、末尾の文字を省略した参照符号を使用する。感光体1は、像担持体であり、画像形成時、図中の矢印の方向に回転駆動される。帯電ローラ2は、帯電バイアスを出力して回転駆動される感光体1の表面を一様な電位に帯電させる。露光部11は、帯電された感光体1を光で走査・露光し、感光体1に静電潜像を形成する。現像部8は、トナーを有し、現像バイアスを出力することで感光体1の静電潜像にトナーを付着させて、感光体1にトナー像を形成する。一次転写ローラ81は、一次転写バイアスを出力して感光体1のトナー像を、転写体である中間転写ベルト80に転写する。クリーニング部3は、中間転写ベルト80に転写されず、感光体1に残留したトナーを回収する。感光体1、帯電ローラ2、現像部8及びクリーニング部3は、画像形成装置の本体から着脱可能な一体型のカートリッジ9として構成されている。また、カートリッジ9は、さらに、記憶デバイス6を有する。
続いて、第二実施形態について第一実施形態との相違点を中心に説明する。第一実施形態では、識別情報が0であることは、対応するカートリッジ9の部材の材質が変更されていないこと(初期の材質であること)を示し、識別情報が1であることは、材質が変更されていることを示していた。しかしながら、材質が初期の材質から2回以上変更される場合もあり得る。この場合、識別情報を、"0"又は"1"の2値情報とするのではなく、カートリッジ9の部材の材質のバージョンを示すバージョン情報とすれば良い。つまり、初期の材質を使用しているカートリッジ9を初期バージョン"0"として、材質が変更される度に、識別情報の値を1ずつ増加させることで、識別情報により複数回の材質変更を表現することができる。しかしながら、この場合、識別情報の値の組み合わせ数が多くなり、記憶デバイス6に格納しなければならない補正値の数も多くなる。例えば、識別情報として0、1、2の3つが混在する場合、1つの画像形成条件に対して34−1=80の補正値を設定する必要がある。本実施形態は、2回目以降の材質変更にも対応し、かつ、記憶デバイス6に格納する補正情報のデータ量の増加を抑えるものである。
続いて、第三実施形態について、第一実施形態との相違点を中心に説明する。第一実施形態では、材質が変更されたカートリッジ9の記憶デバイス6には、一律に補正情報を格納していた。例えば、イエローのカートリッジ9aとブラックのカートリッジ9dの材質が変更されると、記憶デバイス6a及び6dには同じ補正情報が格納されていた。本実施形態では、トナー材質の変更に対する二次転写バイアスと定着温度の影響が最も大きいブラックのカートリッジ9dの記憶デバイス6dのみに補正情報を記録することでメモリ容量を節約する。
第一実施形態において、カートリッジ制御部105は、カートリッジの各部材を独立して制御することを想定していた。つまり、例えば、帯電ローラ2a〜2dが出力する帯電バイアスを個別に制御できることを想定していた。この場合、ある帯電ローラ2の材質が変更されても、他の帯電ローラ2の材質が変更されているか否かに関係なく、当該帯電ローラ2に対する画像形成条件を個別に設定できる。しかしながら、例えば、カートリッジ9a〜9cの帯電ローラ2a〜2cに帯電バイアスを供給する電源を共通とする構成も考えられる。以下では、少なくとも2つの異なる色の画像を感光体1に形成する処理及び中間転写ベルト80に転写する処理のなかの1つの画像形成条件を色毎に変化させることができず、共通となる場合であっても適切な画像形成条件を設定するための構成について説明する。
続いて、第五実施形態について、第一乃至第四実施形態との相違点を中心に説明する。第一乃至第四実施形態においては、カートリッジ9a〜9dの複数色を備えるカラー画像形成装置を例に説明してきた。しかし、本発明はその様な構成に限定されない。モノカラーの画像形成装置にも適用することができる。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
Claims (20)
- 画像形成装置であって、
前記画像形成装置から着脱可能であり、それぞれが画像を形成するための部材と記憶手段と、を有する複数のカートリッジを使用して画像を形成する形成手段と、
画像を形成する際の画像形成条件を設定する設定手段と、
を備えており、
前記複数のカートリッジのうちの少なくとも2つのカートリッジの前記記憶手段は、対応するカートリッジのバージョンを示す識別情報を格納し、
前記設定手段は、前記少なくとも2つのカートリッジのバージョンの組み合わせに基づき前記画像形成条件を設定することを特徴とする画像形成装置。 - 前記少なくとも2つのカートリッジのうちの初期バージョンとは異なるバージョンのカートリッジの記憶手段は、前記画像形成条件の補正情報を格納しており、
前記設定手段は、前記少なくとも2つのカートリッジのうちの少なくとも1つのカートリッジのバージョンが前記初期バージョンとは異なると、前記少なくとも2つのカートリッジのうちの前記初期バージョンとは異なるバージョンのカートリッジの記憶手段に格納された前記補正情報に基づき前記画像形成条件を設定することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記補正情報は、前記バージョンの組み合わせと前記画像形成条件の補正値との関係を示す情報を含むことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
- 前記バージョンの組み合わせと前記画像形成条件の補正値との関係を示す情報は、前記画像形成条件の補正基準値と、前記バージョンの組み合わせそれぞれについて、前記補正基準値に対する補正値の割合を示す値又は前記補正基準値に対する補正値を示す値と、を含む情報であることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
- 前記設定手段は、前記少なくとも2つのカートリッジに前記初期バージョンとは異なるバージョンのものが複数あると、前記少なくとも2つのカートリッジのうちの最も新しいバージョンのカートリッジの記憶手段に格納されている前記補正情報に基づき前記画像形成条件を設定することを特徴とする請求項2から4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記初期バージョンとは異なるバージョンのカートリッジの記憶手段は、前記バージョンの組み合わせのうち、当該カートリッジのバージョンを含む組み合わせに関する補正情報を格納していることを特徴とする請求項2から5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記少なくとも2つのカートリッジは、初期バージョンとは異なるバージョンのときに記憶手段に補正情報が格納される第1カートリッジと、バージョンに拘らず記憶手段に前記補正情報が格納されない第2カートリッジを含み、
前記設定手段は、前記少なくとも2つのカートリッジのうちの前記第1カートリッジが前記初期バージョンとは異なると、前記第1カートリッジの記憶手段に格納された前記補正情報に基づき前記画像形成条件を設定することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記第1カートリッジは、ブラックの画像を形成するためのカートリッジであることを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
- 前記補正情報は、前記画像形成条件の補正値と、当該補正値を適用する前記バージョンの組み合わせとの関係を示す情報を含むことを特徴とする請求項7又は8に記載の画像形成装置。
- 前記少なくとも2つのカートリッジは、前記複数のカートリッジの総てであり、前記画像形成条件は、シートに画像を転写する際の転写条件、又は、前記シートに転写された画像を前記シートに定着させる際の定着条件を含むことを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記形成手段は、前記複数のカートリッジそれぞれに含まれる感光体に異なる色の画像を形成し、前記複数のカートリッジそれぞれに含まれる感光体に形成された画像を転写体に転写し、前記転写体に転写された画像をシートに転写して定着させることで前記シートに画像を形成し、
前記画像形成条件は、前記少なくとも2つのカートリッジを使用して異なる2つの色の画像を前記感光体に形成する際、或いは、前記少なくとも2つのカートリッジの前記感光体に形成された異なる2つの色の画像を前記転写体に転写する際の条件であることを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記識別情報は、対応するカートリッジに含まれる部材の材質のバージョンを示すことを特徴とする請求項1から11のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記識別情報は、対応するカートリッジに含まれるトナーの材質のバージョンを示すことを特徴とする請求項1から12のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 画像形成装置から着脱可能なカートリッジであって、
前記画像形成装置に装着される少なくとも2つのカートリッジのバージョンの組み合わせに基づき、前記画像形成装置が画像形成条件を設定できるように、前記カートリッジのバージョンを示す識別情報を格納する記憶手段を備えていることを特徴とするカートリッジ。 - 前記記憶手段は、さらに、前記少なくとも2つのカートリッジのバージョンの組み合わせと、前記画像形成条件の補正値との関係を示す補正情報を格納していることを特徴とする請求項14に記載のカートリッジ。
- 前記補正情報は、前記カートリッジのバージョンを含む組み合わせと、前記画像形成条件の補正値との関係を示すことを特徴とする請求項15に記載のカートリッジ。
- 前記バージョンの組み合わせと前記画像形成条件の補正値との関係を示す情報は、前記画像形成条件の補正基準値と、前記バージョンの組み合わせそれぞれについて、前記補正基準値に対する補正値の割合を示す値又は前記補正基準値に対する補正値を示す値と、を含む情報であることを特徴とする請求項15に記載のカートリッジ。
- 前記補正情報は、前記画像形成条件の補正値と、当該補正値を適用する前記少なくとも2つのカートリッジのバージョンの組み合わせとの関係を示す情報であることを特徴とする請求項15に記載のカートリッジ。
- 前記カートリッジは、感光体と、前記感光体を帯電させる帯電手段と、帯電された前記感光体を露光することで前記感光体に形成された静電潜像をトナーで現像して前記感光体にトナー像を形成する現像手段と、を備えていることを特徴とする請求項14から18のいずれか1項に記載のカートリッジ。
- 前記画像形成条件は、帯電条件、露光条件、現像条件、一次転写条件、二次転写条件及び定着条件のいずれかを含むことを特徴とする請求項14から19のいずれか1項に記載のカートリッジ。
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