JP2012008496A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】第1ユニットのクリーナ容器内に累積除去現像剤が増加することで減っていくクリーナ容器の寿命を正確に算出することを目的とする。
【解決手段】ドラムとクリーナ容器とが第1ユニットに備えられ、現像装置が第1ユニットとは別個の第2ユニットに備えられ、第1ユニット及び第2ユニットが装置本体に対して着脱可能な画像形成装置であって、画像形成毎に除去される廃トナー量を算出し、第1ユニットのクリーナ容器に収容されている累積廃トナー量から、第1ユニットのクリーナ容器の寿命を算出する画像形成装置において、第2ユニットに現像ローラ回転数を記憶する第1記憶部を設け、画像形成毎に除去される廃トナー量を算出するパラメータの一つとして、第1記憶部に記憶された現像ローラ回転数が含まれる。
【選択図】図5

Description

本発明は、静電潜像担持体、現像装置及びクリーナ容器といった現像プロセスの要素を有し、これらの要素が複数のユニットにユニット化され画像形成装置本体から着脱可能な画像形成装置に関する。
従来、画像形成装置本体から着脱可能なユニットとしてプロセスカートリッジを用いている。従来のプロセスカートリッジは、感光体(静電潜像担持体)、現像器(現像装置)、帯電器、トナーホッパー、クリーニング部、クリーナ容器等の現像プロセスの各要素を、まとめて一つのカートリッジにユニット化したものであった。ところで、一つのプロセスカートリッジにユニット化された各要素の寿命は、長いものも短いものもある。また、各要素のコストは、高いものも安いものもある。その結果、寿命が最も短い要素にプロセスカートリッジ全体の寿命を合わせてプロセスカートリッジの寿命として設定しなければならなかった。また、高い部品も安い部品も一括して交換しなければならず、ユーザに過度な経済的負担を掛ける結果となっていた。
かかる問題を解決するために、プロセスカートリッジを2つのユニットに分ける構成が提案されている。第1ユニットは、感光体、帯電器、クリーニング部及び廃トナーボックスをユニット化したドラムユニットである。第2ユニットは、現像器及びトナーホッパーをユニット化した現像ユニットである。感光体が寿命となった場合或いはクリーナ容器に廃トナーが充満(以下、満タンという)になった場合に、第1ユニットのみ交換し、トナーホッパー内のトナーが無くなった場合には、第2ユニットのみ交換することができる。これにより、ユーザの経済的負担を軽減できる。このようなことから、第1ユニットの交換のタイミングを判別するため、第1ユニットにおける廃トナー寿命管理が重要となってきた。
また、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、Bk(ブラック)の各色の現像ユニット(第2ユニット)を回転する支持部材に装着し順次切り替え、ドラムユニット(第1ユニット)の感光体に画像形成を行う画像形成装置がある。この画像形成装置は、4サイクル方式カラー画像形成装置と呼ばれる。この構成においても、第2ユニットが何本も交換され使用され続けると、第1ユニットのクリーナ容器に廃トナーが満タンになってしてしまう。よって、クリーナ容器に廃トナーが満タンになる直前のタイミングで第1ユニットを交換するために、第1ユニットにおける廃トナー寿命管理が重要である。
この問題の解決手段として、特許文献1においては、クリーナ容器内の廃トナー収容部位において、光透過式の廃トナー満タン検知センサを設けることで廃トナー寿命管理を行う構成が提案されている。しかしながら、クリーナ容器に光透過のための光学窓を用意し、画像形成装置に光学検知センサを設けることは、コストアップの要因となる。そこで、特許文献2では、廃トナーの蓄積量を、消費トナー量と転写効率から算出することが提案されている。より具体的には、積算トナー消費量及び転写効率をピクセルカウントや印字比率から算出している。これによると、コストアップせずに廃トナーの蓄積量の推移を随時予告することができ、ユーザが廃トナーの蓄積量を逐次正確に把握することができる。
特開平07−084480号公報 特開2003−316224号公報
しかしながら、上記特許文献2の技術を採用しても、第1ユニットにおける感光体を長寿命化させた場合において、廃トナー寿命管理が不正確となり、クリーナ容器内に廃トナーが満タンになる問題が生じた。また、第2ユニットに複数のタイプが存在する場合、より具体的には、複数の公称寿命を有する、つまり、トナー収納量が異なる現像器及びトナーホッパーを装着した場合に、廃トナー寿命管理が不正確となり、クリーナ容器内に廃トナーが充満する問題が生じた。
本発明は、第1ユニットのクリーナ容器内に累積除去現像剤が増加することで減っていくクリーナ容器の寿命を正確に算出することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明に係る画像形成装置は、
静電潜像担持体と、
前記静電潜像担持体に対向配置される現像剤担持体を有し、前記静電潜像担持体に形成された静電潜像を現像剤像へ現像する現像装置と、
現像剤像が転写体へ転写された後の前記静電潜像担持体から除去した除去現像剤を収容するクリーナ容器と、
を備え、
前記静電潜像担持体と前記クリーナ容器とが第1ユニットに備えられ、前記現像装置が前記第1ユニットとは別個の第2ユニットに備えられ、前記第1ユニット及び前記第2ユニットが装置本体に対して着脱可能な画像形成装置であって、
画像形成毎に除去される除去現像剤の量を算出し、前記クリーナ容器に収容されている累積除去現像剤の量から、前記クリーナ容器の寿命を算出する画像形成装置において、
前記第2ユニットに前記現像剤担持体の使用程度を記憶する第1記憶部を設け、
画像形成毎に除去される除去現像剤の量を算出するパラメータの一つとして、前記第1記憶部に記憶された前記現像剤担持体の使用程度が含まれることを特徴とする。
本発明によれば、第1ユニットのクリーナ容器内に累積除去現像剤が増加することで減っていくクリーナ容器の寿命を正確に算出することができる。
本発明の実施例1に係る画像形成装置の概略断面図 実施例1に係るプロセスカートリッジの概略断面図 一次転写効率及び再転写残率と現像ローラ回転数との関係を示す図 実施例1に係る廃トナー寿命算出ルーチン1を示すフローチャート 実施例1に係る一次転写残トナー量算出サブルーチンを示すフローチャート 実施例1に係る再転写トナー量算出サブルーチンを示すフローチャート 実施例2に係る画像形成装置の概略断面図 実施例2に係る2つのタイプのプロセスカートリッジの概略断面図 カブリ量と現像ローラ回転数との関係を示す図 実施例2に係る廃トナー寿命算出ルーチン2を示すフローチャート カブリ量と現像ローラ回転数との関係を示す図 実施例3に係る廃トナー寿命算出ルーチン3を示すフローチャート
以下に図面を参照して、この発明を実施するための形態を、実施例に基づいて例示的に詳しく説明する。ただし、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、そ
の相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
<実施例1>
(画像形成装置)
図1は本発明の実施例1に係る画像形成装置の概略構成の模式図である。この画像形成装置は、パソコン、ファクシミリ等のホスト装置99からコントローラ部(制御手段:CPU)100に入力する電気的画像信号に基づいて記録媒体としてのシート状の記録材Pに画像形成を行う。
この画像形成装置は、表面に静電潜像を担持する静電潜像担持体としての、回転ドラム型の電子写真感光体(感光体ドラム:以下、ドラムという)1を有する。ドラム1はドラム軸線を中心に矢印R1の反時方向に所定の速度で回転駆動される。
帯電手段2はドラム1の表面を一様に帯電する手段であり、本実施例では接触帯電ローラを用いている。露光手段3はドラム1の表面に静電潜像を形成する手段であり、本実施例ではレーザスキャナユニットを用いている。この露光手段3はホスト装置99からコントローラ部100に入力する各色の画像情報に対応して変調したレーザ光を出力して反射ミラー4を介してドラム1の帯電処理面を露光部位Aにおいて走査露光する。これにより、ドラム1の面に静電潜像が形成される。
この時、コントローラ部100に入力する各色の画像情報を例えばA4サイズ定型紙における印字比率として算術的に処理する方法や、画像情報に対応して変調したレーザ光の出力時間を算術的に処理する方法は、ピクセルカウントと呼ばれる。本実施例の画像形成装置は、レーザ光の出力時間を算術的に処理する方法でのピクセルカウントを、コントローラ部100で処理している。
図2は現像位置Cに位置した現像器5の拡大模式図である。現像装置としての現像器5は、トナーTを収容させた現像剤収容室としてトナー収容容器21を有する。現像器5は、ドラム1に形成された静電潜像を現像剤像へ現像するためドラム1に対向配置される現像剤担持体としての現像ローラ25を有する。また、現像ローラ25に接触してトナーを供給する現像剤供給部材としての塗布ローラ24を有する。また、現像ローラ25上のトナー層を規制する現像剤層厚規制部材としての規制ブレード27を有する。
本実施例の画像形成装置においては現像器が複数備えられている。本実施例においては、第1〜第4の各現像器5a,5b,5c,5dは、それぞれ、現像剤として負帯電性の非磁性トナーを用いた接触現像型の反転現像器である。第1の現像器5aは、トナー収容容器21にY(イエロー)色のトナーを収容する。第2の現像器5bは、トナー収容容器21にM(マゼンタ)色のトナーを収容する。第3の現像器5cは、トナー収容容器21にC(シアン)色のトナーを収容する。第4の現像器5dは、トナー収容容器21にBk(ブラック)色のトナーを収容する。
これらの現像器を現像器保持体(転換手段)としてのロータリ50に保持する。また、これらの現像器は、それぞれが一つの第2ユニットとしての現像ユニットであり、不図示の取り出し手段により、画像形成装置本体から着脱可能である。
各色の現像ユニットの所定の位置には、第1記憶部として不揮発性のカートリッジメモリ52が備えられ、画像形成装置本体のCPU100によって読み書き可能となっている。このカートリッジメモリ52には、現像ユニットの寿命に関する情報、例えば、現像ローラの回転数、ピクセルカウントの演算結果であるトナー使用量等が書き込まれる。
ロータリ50は駆動手段(不図示のモータ等)により矢印R2の時計方向に90°間隔で割り出し回転される。これにより、第1〜第4の現像器5a,5b,5c,5dが一つずつ順次、ドラム1に所定に対向した現像位置Cに移動して、この位置Cにおいて静電潜像をトナー像として現像する。
前述したピクセルカウントは、レーザ光の出力時間を積算することで、ドラム面上の画像情報部を演算する。つまり、静電潜像をトナー像として現像する際に付与する、現像器5(5a,5b,5c,5d:現像ユニット)のトナー使用量と相関する情報を得ること
ができる。
転写手段6はドラム1の面に形成されたトナー像を記録材Pに転写する手段である。本実施例では中間転写ベルトユニットを用いている。この転写手段6は、一次転写体として、誘電体製で可撓性を有するエンドレスの中間転写ベルト(以下、ベルトという)61を有する。ベルト61には、複数の現像器で現像されたトナー像を重ね合わせるために、ドラム1からトナー像が転写される。1次転写ローラ62はドラム1に対してベルト61を挟んで圧接している。
2次転写ローラ66は、揺動機構(不図示)により、ベルト61を挟んで2次転写対向ローラ64に当接した作用位置と、ベルト61の表面から離間した非作用位置とに位置移動できる。2次転写ローラ66は、通常時は非作用位置に保持され、所定の制御タイミングにて作用位置に移動する。
ベルトクリーニング手段67は、揺動機構(不図示)によりクリーニング部材がベルト61の表面に接触した作用位置と、クリーニング部材がベルト61の表面から離間した非作用位置とに位置移動でき、所定の制御タイミングにて作用位置に移動する。
ドラムクリーニング手段7は、1次転写後(現像剤像が転写された後)のドラム面からの1次転写残トナーを、クリーニングブレードによって掻き取る。加えて、後述する、ベルト61に転写されたトナー像が、再度、ドラム1とベルト61の接触部で形成する1次転写ニップ部Bを通過する際に、ベルト61からドラム1に戻されてしまう再転写トナーを掻き取る。ドラム面から除去された廃トナー(除去現像剤)は、クリーナ容器71に収容される。
本実施例において、感光体ドラム1、帯電手段2、ドラムクリーニング手段7、クリーナ容器71を一体的にユニット化して第1ユニットとしてのドラムユニットを構成しており、画像形成装置本体から着脱可能である。ドラムユニットは、現像ユニットとは別個のユニットである。
ドラムユニットの所定の位置にも、第2記憶部として不揮発性のカートリッジメモリ72が備えられ、画像形成装置本体のCPU100によって読み書き可能となっている。このカートリッジメモリ72には、ドラム1の寿命に関する情報、例えば、ドラム1の回転数、帯電手段2によるバイアス印加時間、それらの演算結果等が書き込まれる。また、クリーナ容器71に収容された廃トナーが増加することで減っていくクリーナ容器71の寿命(以下、廃トナー寿命という)に関する情報が書き込まれる。
次に画像形成プロセスについて説明する。コントローラ部100は、画像形成スタート信号が入力すると、メインモータ(不図示)を駆動させる。これにより、ドラム1が矢印R1の反時計方向に所定の速度で回転駆動される。また、第1の現像器5aが現像位置Cに移動した状態になるようにロータリ50の割り出し回転がなされる。そして、その第1の現像器5aに駆動力が伝達される。また、露光手段3も駆動される。ベルト61は、矢印R3の時計方向(ドラム回転に順方向)にドラム1の速度に対応した速度で回転駆動される。2次転写ローラ66とベルトクリーニング手段67とは、それぞれ、ベルト61から離間した非作用位置に移動されて保持されている。
これにより回転しているドラム1の表面が帯電手段2により均一に約−500Vに帯電される。帯電されたドラム1に対し露光手段3からフルカラー画像のY色成分画像信号に対応して変調されたレーザ光が出力されてドラム面が走査露光される。露光部位は−100Vの表面電位となる。これにより、ドラム面にY色成分画像に対応した静電潜像が形成される。その静電潜像が現像位置Cに位置している第1の現像器5aによりY色トナー像(現像剤像)として現像される。この時現像ローラ25には所定の現像バイアス−300Vが印加されている。
本実施例においては、ドラム1の帯電極性(負極性)と同極性のネガトナーを用いて静電潜像を反転現像している。そのY色トナー像が1次転写ニップ部Bにおいてベルト61の面に1次転写される。1次転写ローラ62には1次転写バイアス+500Vが印加される。1次転写後のドラム面はドラムクリーニング手段7によりクリーニングされ、廃トナ
ーがクリーナ容器71へ除去される。
Y色トナー像のベルト61に対する1次転写が終了すると、ロータリ50が時計方向に90°間欠回転され、第2の現像器5bが現像位置Cに移動してくる。そして、ドラム1に対してフルカラー画像のM色成分画像に対応したM色トナー像を形成する帯電・露光・現像の工程が実行される。そのM色トナー像が1次転写ニップ部Bにおいて、ベルト61上に既に転写されているY色トナー像に位置合わせした状態で重畳されて1次転写される。
さらに、M色トナー像のベルト61に対する1次転写が終了すると、ロータリ50が時計方向に更に90°間欠回転され、今度は第3の現像器5cが現像位置Cに移動してくる。そして、ドラム1に対してフルカラー画像のC色成分画像に対応したC色トナー像を形成する帯電・露光・現像の工程が実行される。そのC色トナー像が1次転写ニップ部Bにおいて、ベルト61上に既に転写されているY色+M色のトナー像に位置合わせした状態で重畳されて1次転写される。
最後に、C色トナー像のベルト61に対する1次転写が終了すると、ロータリ50が時計方向に更に90°回転され、今度は第4の現像器5dが現像位置Cに移動してくる。そして、ドラム1に対してフルカラー画像のBk色成分画像に対応したBk色トナー像を形成する帯電・露光・現像の工程が実行される。そのBk色トナー像が1次転写ニップ部Bにおいて、ベルト61上に既に転写されているY色+M色+C色のトナー像に位置合わせした状態で重畳されて1次転写される。
このようにして、ベルト61上にはY色+M色+C色+Bk色の4色フルカラーの未定着トナー像が重ね合わされて合成形成される。なお、ドラム1に対して順次に形成する各色トナー像の色順は本実施例のようなY色→M色→C色→Bk色の色順に限られるものではなく、適宜の色順で行うことができる。
ベルト61上に形成された4色フルカラーの未定着トナー像の画像先端部がベルト61の移動により2次転写ローラ66の位置に到達する前に、2次転写ローラ66がベルト61に接触した作用位置に移動する。また、ベルトクリーニング手段67もベルト61に対する作用位置に移動する。
一方、所定の制御タイミングで記録材給送部(不図示)から記録媒体としてのシート状の記録材Pが一枚分離されて給送される。その記録材Pはレジストローラユニット(不図示)によって所定の制御タイミングにて2次転写ローラ66とベルト61との接触部である2次転写ニップ部Dに導入される。2次転写ローラ66には2次転写バイアス+1500Vが印加されている。これにより、記録材Pが2次転写ニップ部Dを挟持搬送されていく過程で、ベルト61上の4色重畳トナー像が記録材Pの面に順次に一括2次転写される。
記録材Pはベルト61の面から分離されて定着ユニット15へ導入され、定着ユニット15の定着ニップ部で加熱・加圧される。これにより、各色トナー像の記録材Pへの定着(溶融混色)がなされる。そして、記録材Pは定着ユニット15を出て、フルカラー画像形成物として排出部(不図示)に排出される。
記録材Pを分離後のベルト61の表面に残留した2次転写残トナーは、ベルトクリーニング手段67によって除去される。
コントローラ部100は1枚或いは連続複数枚の画像形成ジョブが終了したら、画像形成装置を待機状態にして、次の画像形成スタート信号の入力を待つ。即ち、ドラム1、露光手段3、ベルト61等の駆動を停止する。2次転写ローラ66及びベルトクリーニング手段67は、非作用位置に移動させる。
(廃トナー寿命)
本実施例において、クリーナ容器71に除去されて収納される廃トナーには、一次転写残トナー及び再転写トナーの2種類があり、これらのトナー量を見積もることで、廃トナー寿命(クリーナ容器71の寿命)を見積もることができる。
(一次転写残トナー)
一次転写残トナーについて説明する。一次転写残トナーとは、ドラム1からベルト61へトナー像が一次転写される際にベルト61に転写されずにドラム1に残留するトナーである。現像ローラ25の回転駆動に伴い、塗布ローラ24及び規制ブレード27の作用により、トナーTが現像ローラ25上に薄層コートされる。この過程において、トナーTは摺擦され自身の帯電性能が低下していく。これに伴い、薄層コートに含まれる帯電不良トナーは増加する。つまり、現像ローラ25の回転数と、一次転写効率と、には相関がある。具体的には、現像ローラ25の回転数と、一次転写効率と、には、現像ローラ25の回転数が多くなるに従い、一次転写効率が低下する関係がある。ここで、現像ローラ25の回転数とは、本発明の現像剤担持体の使用程度に対応する。また、一次転写効率とは、ベルト61にトナー像を転写する際にドラム1のトナーがベルト61に転移する割合のことをいう。
(再転写トナー)
再転写トナーについて説明する。再転写は、ベルト61に転写されたトナー像のトナーが、再度、ベルト61からドラム1に戻されてしまう現象である。この再転写の現象は、他色画像形成中のドラム1が1次転写ニップ部Bを通過する際、高抵抗の物質同士が高電圧印加状態で接触回転するため、パッシェン則に従う剥離放電が生じて引き起こされる。そして、剥離放電によって、本来負帯電性を有するトナーが正帯電性を帯び、ドラム1に静電転写されてしまう。ここで、現像器5では、現像ローラ25の回転駆動に伴い、塗布ローラ24及び規制ブレード27の作用により、トナーが現像ローラ25上に薄層コートされる。この過程において、トナーは摺擦され自身の帯電性能が低下していく。これに伴い、剥離放電によって、正帯電性を帯びる割合も多くなる。つまり、現像ローラ25の回転数と、再転写残率と、には相関がある。具体的には、現像ローラ25の回転数と、再転写残率と、には、現像ローラ25の回転数が多くなるに従い、再転写残率が低下する関係がある。ここで、現像ローラ25の回転数とは、本発明の現像剤担持体の使用程度に対応する。また、再転写残率とは、ベルト61に転写されたトナー像に他のトナー像が重ねて転写される際にベルト61のトナーがドラム1に転移されずに残る割合のことをいう。
そこで、本実施例においては、廃トナー寿命を、現像ローラ25の回転数に応じて変化する一次転写効率及び再転写残率に基づいて決定する。すなわち、ドラムユニット寿命の一つである廃トナー寿命を、現像ユニットに設けられた第1記憶部であるカートリッジメモリ52に書き込まれた現像ローラ25の回転数に応じて変化する廃トナーの量を加味して、決定する。つまり、現像ローラ25の回転数が、画像形成毎に算出される廃トナー寿命のパラメータの一つとして含まれるようになっている。
図3(a)に、Y色トナー像がベルト61に1次転写される際の、Y色現像ローラ回転数とY色トナー一次転写効率との関係を示す。
図3(b)に、ドラム1に形成したM色トナー像が1次転写ニップ部Bにおいて、ベルト61上に既に転写されているY色トナー像に重畳されて1次転写される際の、Y色現像ローラ回転数とY色トナー再転写残率との関係を示す。
本実施例の現像ローラ25は、A4サイズ記録材1枚あたり10回転する。現像ローラ回転数は、現像ローラ25を駆動するモータの駆動時間を積算することによって計測可能である。また、A4サイズ記録材1枚あたりの現像ローラ回転数が一定であることから、画像形成枚数にも換算可能である。
現像ローラ回転数は、現像ユニットのカートリッジメモリ52に記憶される。カートリッジメモリ52には、現像器5に収容されるトナー色に関する情報も記憶されており、画像形成装置本体はロータリ50に保持された各現像器に収容されたトナー色が認識可能である。
画像形成装置本体には、トナー色毎の、現像ローラ回転数に対する一次転写効率の参照テーブル(第1参照テーブル)を設けている。この参照テーブルには、現像ローラ回転数と、当該現像ローラ回転数に応じて変化する、一次転写効率との関係が予め定まっている
。この他にも、現像ローラ回転数に対する一次転写効率の参照テーブルをただ一つ持ち、トナー色毎の係数から算術処理することで、トナー色毎の一次転写効率を算出することもできる。
また、画像形成装置本体には、トナー色毎の、現像ローラ回転数に対する再転写残率の参照テーブル(第2参照テーブル)を設けている。この参照テーブルには、現像ローラ回転数と、当該現像ローラ回転数に応じて変化する、再転写残率との関係が予め定まっている。この他にも、現像ローラ回転数に対する再転写残率の参照テーブルをただ一つ持ち、トナー色毎の係数から算術処理することで、トナー色毎の再転写残率を算出することもできる。
ここで、画像形成装置本体では、画像形成1枚毎、ピクセルカウントによってレーザ光により露光された印字%が算出される。同時に、A4サイズ記録材1枚あたりの画素数から露光された印字%を引いた値、つまり露光しなかった非印字%が算出される。
(廃トナー寿命の算出方法)
廃トナー寿命の算出方法を説明する。例えば、Y色の印字%をXY%、M色の印字%をXM%、C色の印字%をXC%、Bk色の印字%をXBk%とする。
まず、Y色の現像ローラ回転数がカートリッジメモリ52から読み出される。第1の現像器5aがフルカラー画像のY色成分画像に対応したY色トナー像を現像する。Y色トナー像が1次転写ニップ部Bにおいて、1次転写される。この時の一次転写効率Wが、カートリッジメモリ52から読み出された現像ローラ回転時間に対して、図3(a)に示す画像形成装置本体の参照テーブルから読み出される。そして、Y色印字%に(100−W)Y%を乗算した値、XY%×(100−W)Y%が、一次転写残トナー量として算出される。
次に、第2の現像器5bがフルカラー画像のM色成分画像に対応したM色トナー像を現像する。M色トナー像が1次転写ニップ部Bにおいて、一次転写される。Y色と同様に、XM%×(100−W)M%が、一次転写残トナー量として算出される。
同時にY色の再転写が発生する。Y色を収容する現像器5aの色情報と現像ローラ回転数は、カートリッジメモリ52から読み出される。画像形成装置本体は、図3(b)に示すトナー色に対応する現像ローラ回転数に対する再転写残率Zの参照テーブルから、再転写残率を導き、XY%×WY%×(100−Z)Y%が再転写トナー量として算出される。つまり、Y色のベルト61上のトナー量は、XY%×WY%であるから、これに対して、再転写残率を乗算すれば、この時の再転写トナー量として見積もれる。
さらに、C色トナー像を形成する1次転写においては、同様に、XC%×(100−W)C%が、一次転写残トナー量である。この時、Y色の再転写トナー量は、XY%×WY%×ZY%×(100−Z)Y%、M色の再転写量は、XM%×WM%×(100−Z)M%である。
最後に、Bk色トナー像を形成する帯電・露光・現像の工程が実行される。そのBk色トナー像が1次転写される際に、XBk%×(100−W)Bk%が、一次転写残トナー量である。そして、Y色の再転写トナー量は、XY%×WY%×ZY%×ZY%×(100−Z)Y%、M色の再転写量は、XM%×WM%×ZM%×(100−Z)M%、C色の再転写量は、XC%×WC%×(100−Z)C%となる。
最終画像形成色であるBkは装置構成上、再転写が発生しない。
上記をまとめると、第一画像形成色であるY色は、以下の一次転写残トナー量と再転写トナー量とを足したものが廃トナーとなる。
一次転写残トナー量:XY%×(100−W)Y%
再転写トナー量 :XY%×WY%×(100−Z)Y%+XY%×WY%×ZY%×(100−Z)Y%+XY%×WY%×ZY%×ZY%×(100−Z)Y%
第二画像形成色であるM色は、以下の一次転写残トナー量と再転写トナー量とを足したものが廃トナーとなる。
一次転写残トナー量:XM%×(100−W)M%
再転写トナー量 :XM%×WM%×(100−Z)M%+XM%×WM%×ZM%×(100−Z)M%
第三画像形成色であるC色は、以下の一次転写残トナー量と再転写トナー量とを足したものが廃トナーとなる。
一次転写残トナー量:XC%×(100−W)C%
再転写トナー量 :XC%×WC%×(100−Z)C%
第四画像形成色であるBk色は、以下の一次転写残トナー量のみが廃トナーとなる。
一次転写残トナー量:XBk%×(100−W)Bk%
今回の画像形成動作の際に算出されたY、M、C、Bk色の廃トナー量は、クリーナ容器71に収納できるトナー量(クリーナ容器71の容量)から、前回までの累積廃トナー量(累積除去現像剤の量)と共に減算される。これを減算カウンタとすることもできるし、クリーナ容器71に対する割合で、例えば、廃トナー寿命残量%で示すこともできる。そして、廃トナー寿命に達すれば、ドラムユニットの寿命が尽きたことやドラムユニットの交換を促すことをユーザに報知することができる。また、廃トナー寿命が所定の閾値に達した場合に、例えば、ドラムユニットの残りの寿命を予告としてユーザに報知することもできる。その他、ドラムユニットの寿命要因として、複数の要因に対して夫々の寿命を報知することもできる。
(廃トナー寿命算出ルーチン1)
以上の廃トナー寿命算出方法を実行するための廃トナー寿命算出ルーチン1を、図4にフローチャートとして示す。図4は、本実施例に係る廃トナー寿命算出ルーチン1を示す図である。
図4に示す廃トナー寿命算出ルーチン1が実行されると、まず、S101では、Y色画像形成動作が行われる。
S102では、Y色画像形成動作時における一次転写残トナー量算出サブルーチンを呼び出す。図5は、一次転写残トナー量算出サブルーチンを示す図である。Y色画像形成動作時における一次転写残トナー量算出サブルーチンが実行されると、S201では、ピクセルカウントにより印字部%(XY%)を算出する。S202では、Y色の現像ユニットのカートリッジメモリ52からY色であることの色情報を読み出す。S203では、読み出したY色の色情報から対応するY色の一次転写効率の参照テーブルを選択する。S204では、Y色の現像ユニットのカートリッジメモリ52から現像ローラ回転数を読み出す。S205では、S204で読み出した現像ローラ回転数を、S203で選択した図3(a)に示すような参照テーブルに取り込んで一次転写効率W%を導出する。S206では、印字部%(XY%)に、一次転写効率W%によりドラム1に残留する一次転写残留率(100−W)Y%を乗算して、Y色画像形成動作による一次転写残トナー量XY%×(100−W)Y%を算出する。
S103では、M色画像形成動作が行われる。
S104では、M色画像形成動作時における図5に示す一次転写残トナー量算出サブルーチンを呼び出し、M色画像形成動作時における一次転写残トナー量を算出する。S102と同様な処理が行われ、M色画像形成動作による一次転写残トナー量XM%×(100−W)M%を算出する。
S105では、M色画像形成動作時における再転写トナー量算出サブルーチンを呼び出す。図6は、再転写トナー量算出サブルーチンを示す図である。M色画像形成動作時における再転写トナー量算出サブルーチンが実行されると、S301でピクセルカウントによりY色の印字部%(XY%)を算出する。S302では、Y色の現像ユニットのカートリッジメモリ52からY色であることの色情報を読み出す。S303では、読み出したY色の色情報から対応するY色の再転写残率の参照テーブルを選択する。S304では、Y色の現像ユニットのカートリッジメモリ52から現像ローラ回転数を読み出す。S305で
は、S304で読み出した現像ローラ回転数を、S303で選択した図3(b)に示すような参照テーブルに取り込んで再転写残率Z%を導出する。S306では、印字部%(XY%)に一次転写効率WY%と、再転写残率Z%によりベルト61からドラム1に再転写される実再転写率(100−Z)Y%と、を乗算して、M色画像形成動作による再転写トナー量XY%×WY%×(100−Z)Y%を算出する。
S106では、C色画像形成動作が行われる。
S107では、C色画像形成動作時における図5に示す一次転写残トナー量算出サブルーチンを呼び出し、C色における一次転写残トナー量を算出する。S102と同様な処理が行われ、C色画像形成動作による一次転写残トナー量XC%×(100−W)C%を算出する。
S108では、C色画像形成動作時における図6に示す再転写トナー量算出サブルーチンを呼び出し、C色画像形成動作時におけるY色の再転写トナー量を算出する。S105と同様な処理がY色トナー像について行われる。ベルト61に担持されているY色トナー量がXY%×WY%×ZY%であることから、これに実再転写率(100−Z)Y%を乗算して、C色画像形成動作によるY色の再転写トナー量は、XY%×WY%×ZY%×(100−Z)Y%と算出できる。
S109では、C色画像形成動作時における図6に示す再転写トナー量算出サブルーチンを呼び出し、C色画像形成動作時におけるM色の再転写トナー量を算出する。S105と同様な処理がM色トナー像について行われる。M色の再転写トナー量は、S105でのY色の再転写トナー量と同様に算出できる。
これにより、C色画像形成動作による再転写トナー量XY%×WY%×ZY%×(100−Z)Y%+XM%×WM%×(100−Z)M%を算出する。
S110では、Bk色画像形成動作が行われる。
S111では、Bk色画像形成動作時における図5に示す一次転写残トナー量算出サブルーチンを呼び出し、Bk色における一次転写残トナー量を算出する。S102と同様な処理が行われ、Bk色画像形成動作による一次転写残トナー量XBk%×(100−W)Bk%を算出する。
S112では、Bk色画像形成動作時における図6に示す再転写トナー量算出サブルーチンを呼び出し、Bk色画像形成動作時におけるY色の再転写トナー量を算出する。S105と同様な処理がY色トナー像について行われる。ベルト61に担持されているY色トナー量がXY%×WY%×ZY%×ZY%である。このことから、これに実再転写率(100−Z)Y%を乗算して、Bk色画像形成動作によるY色の再転写トナー量は、XY%×WY%×ZY%×ZY%×(100−Z)Y%と算出できる。
S113では、Bk色画像形成動作時における図6に示す再転写トナー量算出サブルーチンを呼び出し、Bk色画像形成動作時におけるM色の再転写トナー量を算出する。S105と同様な処理がM色トナー像について行われる。ベルト61に担持されているM色トナー量がXM%×WM%×ZM%であることから、これに実再転写率(100−Z)M%を乗算して、Bk色画像形成動作によるM色の再転写トナー量は、XM%×WM%×ZM%×(100−Z)M%と算出できる。
S114では、Bk色画像形成動作時における図6に示す再転写トナー量算出サブルーチンを呼び出し、Bk色画像形成動作時におけるC色の再転写トナー量を算出する。S105と同様な処理がC色トナー像について行われる。C色の再転写トナー量は、S105でのC色の再転写トナー量と同様に算出できる。
これにより、Bk色画像形成動作による再転写トナー量XY%×WY%×ZY%×ZY%×(100−Z)Y%+XM%×WM%×ZM%×(100−Z)M%+XC%×WC%×(100−Z)C%を算出する。
S115では、S102、S104、S107で算出した一次転写残トナー量と、S105、S108、S109、S112、S113、S114で算出した再転写トナー量との和をとり、今回の画像形成動作による廃トナー量を算出する。
S116では、クリーナ容器7の容量から、S115で算出した今回の画像形成動作に
よる廃トナー量と、前回までの累積廃トナー量と、を減算し、廃トナー寿命を算出する。
S117では、各現像ユニットのカートリッジメモリ52の現像ローラ回転数を更新する。
S118では、ドラムユニットのカートリッジメモリの廃トナー寿命をS116で算出した廃トナー寿命に更新する。
S119では、S118で更新した廃トナー寿命が、寿命が尽きる閾値に達したか否かを判別する。S119で肯定判定された場合には、S120へ移行する。S119で否定判定された場合には、本ルーチンを一旦終了する。
S120では、ドラムカートリッジの寿命が尽きたことをユーザへ報知する。
以上説明した本実施例は、第1ユニットであるドラムユニット対して複数の第2ユニットである現像ユニットが作用する構成における、廃トナー寿命の算出方法を説明した。特に本実施例は、第2ユニットのカートリッジメモリ52に記憶された現像ローラ回転数を考慮して第1ユニットの廃トナー寿命を正確に算出することができる。このため、第1ユニットと第2ユニットとが夫々別々に画像形成装置本体から着脱可能であっても、第1ユニットの廃トナー寿命を正確に算出することができる。
<実施例2>
(画像形成装置)
次に、実施例2を説明する。図7は、本実施例に係る画像形成装置の概略構成を示す図である。この画像形成装置200には、一つずつの第1ユニットと第2ユニットとから構成されるプロセスカートリッジが装着される。プロセスカートリッジの第1ユニットは、感光体ドラム205と、帯電ローラ206と、クリーニングブレード207と、クリーナ容器208とをユニット化したドラムユニット209である。プロセスカートリッジの第2ユニットは、感光体ドラム205上の静電潜像を現像する現像装置とトナー収容容器204とをユニット化した現像ユニット210である。感光体ドラム205が、本発明の静電潜像担持体に対応する。
ドラムユニット209と現像ユニット210とは、ドラムユニット209の感光体ドラム205と現像ユニット210の現像装置とが対向して配置する箇所において連結されて一体的にプロセスカートリッジを構成する。このため、ドラムユニット209と現像ユニット210とが一体化されたプロセスカートリッジの形態で、画像形成装置本体から着脱可能である。しかしながら、第1ユニットであるドラムユニット209のみ、又は第2ユニットである現像ユニット210のみの形態でも、夫々が画像形成装置本体から着脱可能である。
現像ユニット210における現像装置は、現像剤担持体としての現像ローラ201、現像剤供給部材としての供給ローラ202、現像剤規制部材としての規制ブレード203を備える。現像ローラ201は、現像剤としての非磁性1成分現像剤であるトナーTを用いて感光体ドラム205に形成された静電潜像をトナー像(現像剤像)に現像する。供給ローラ202は、現像ローラ201に接触して回動し、現像ローラ201にトナーTを供給する。規制ブレード203は、現像ローラ201に当接して現像ローラ201に供給されたトナーTを薄層に規制する。現像ローラ201の回転駆動に伴い、供給ローラ202及び規制ブレード203の作用により、トナーTは帯電しかつ現像ローラ201上に薄層コートされる。
現像ユニット210は、トナーTを収容するトナー収容容器204を備える。本実施例において、トナー収容容器204にはトナー残量を測定するトナー残量検知手段(不図示)が設けられており、トナー収容容器204内のトナー量を検知する。検知方法としては静電容量検知方式或いは光学検知方式等いずれも適用可能であり、所定のトナー残量において、ユーザに対するトナー残量が少ない旨を報告したり、現像ユニット210の交換を促したりする。
後述するが、図8に示す現像ユニット210には、トナー収容容器204の形状及びそ
れに収容されるトナー量が異なる複数のタイプの現像ユニットがある。本実施例においては、標準5%印字率で1000枚画像形成可能なAタイプ(図8(b))と、2000枚画像形成可能なXタイプ(図8(a))の現像ユニットがあり、そのいずれもがドラムユニット209及び画像形成装置本体に着脱可能である。
現像ユニット210の所定の位置には、第1記憶部として不揮発性のカートリッジメモリ211が備えられ、画像形成装置本体のCPUによって読み書き可能となっている。このカートリッジメモリ211には、現像ユニット210の寿命に関する情報、例えば、現像ローラ回転数、ピクセルカウントの演算結果であるトナー使用量、トナー残量検知手段の検知結果等が書き込まれる。ピクセルカウントについては実施例1と同様な形態であるため、説明を省略する。またカートリッジメモリ211には、現像ユニット210のタイプの情報や、タイプに関する情報、例えば、公称寿命、トナー収容量等が書き込まれている。
ドラムユニット209の所定の位置にも、第2記憶部として不揮発性のカートリッジメモリ212が備えられ、画像形成装置本体のCPUによって読み書き可能となっている。このカートリッジメモリ212には、感光体ドラム205の寿命に関する情報、例えば、感光体ドラム回転数、帯電ローラ206によるバイアス印加時間、それらの演算結果等が書き込まれる。また、廃トナー寿命(クリーナ容器208の寿命)に関する情報が書き込まれる。
次に画像形成プロセスについて説明する。感光体ドラム205は、矢印A方向に回転する。まず感光体ドラム205は、帯電手段である帯電ローラ206によって一様に負に帯電される。その後、露光手段であるレーザ光学装置213からのレーザ光により露光され、その表面に静電潜像が形成される。この静電潜像を、現像ユニット210によって現像し、トナー像として可視化する。本実施例では、トナーは感光体ドラム205の露光された部分に付着して反転現像される。可視化された感光体ドラム205上のトナー像は、転写ローラ214によって転写体としての記録材215に転写される。転写されずに感光体ドラム205上に残存した転写残トナーは、クリーニング部材であるクリーニングブレード207により掻き取られ、クリーナ容器208に除去される。クリーニングされた感光体ドラム205は上述作用を繰り返し、画像形成を行う。一方、トナー像を転写された記録材215は、定着装置217によって永久定着された後、機外に排出される。
(廃トナー寿命)
本実施例において、クリーナ容器208に除去・捕集されるトナーには、転写残トナーとカブリトナーとの2種類があり、これらのトナー量を見積もることで、廃トナー寿命を見積もることができる。
(転写残トナー)
転写残トナーについて説明する。転写残トナーは、感光体ドラム205上に形成された静電潜像を可視化したトナー像のトナー量に対し、一定の割合で記録材215に転写されずに感光体ドラム205上に残留するトナーである。本実施例においては、転写残トナー量の割合は、転写トナー量の10%である。
(カブリトナー)
カブリトナーについて説明する。カブリトナーは、感光体ドラム205上の静電潜像とはならない領域に現像ローラ201から付着する帯電不良のトナーである。本実施例においては、カブリトナー量は、現像ローラ回転数に応じて変化するカブリ量の1%あたりが所定量と求められている。現像ローラ201の回転駆動に伴い、供給ローラ202及び規制ブレード203の作用により、トナーTが現像ローラ201上に薄層コートされる。この過程において、トナーTは摺擦され自身の帯電性能が低下していく。これに伴い、薄層コートに含まれる帯電不良トナーは増加する。つまり、現像ローラ201の回転数と、カ
ブリトナー量と、には、相関関係がある。具体的には、現像ローラ201の回転数と、カブリトナー量と、には、現像ローラ201の回転数が多くなるに従い、カブリ量が増加しカブリトナー量が増加する関係がある。ここで、現像ローラ201の回転数とは、本発明の現像剤担持体の使用程度に対応する。
また、トナー収容容器204に収容されるトナー量に応じて、トナーが現像ローラ201付近に移動し、供給ローラ202及び規制ブレード203の作用により摺擦される確率が変化する。つまり、トナー収容容器204の形状及びそれに収容されるトナー量が異なる現像ユニット210のタイプと、カブリトナー量と、には、相関関係がある。具体的には、現像ユニットタイプと、カブリトナー量と、には、容量の大きいXタイプであると、容量の小さいAタイプよりもトナーが摺擦される確率が減って帯電不良トナーが増加し、カブリ量が増加しカブリトナー量が増加する関係がある。
そこで、本実施例においては、廃トナー寿命を、現像ローラ回転数及び現像ユニットタイプに応じて変化するカブリ量に基づいて、決定する。すなわち、ドラムユニット寿命の一つである廃トナー寿命を決定するにあたり、現像ユニット210に設けられたカートリッジメモリ211に書き込まれた現像ローラ201の回転数及び現像ユニットタイプの情報をパラメータの一つとして含む。これにより、廃トナー寿命を、現像ローラ201の回転数及び現像ユニットタイプの情報で変化するカブリ量に応じたカブリトナー量を加えて、決定する。
図9に、標準5%印字率原稿で1000枚画像形成可能なAタイプと、2000枚画像形成可能なXタイプの現像ユニット210の現像ローラ回転数に対するカブリ量の推移を示す。本実施例の現像ローラ201は、A4サイズ記録材1枚あたり10回転する。現像ローラ回転数は、現像ローラ201を駆動するモータの駆動時間を積算することによって計測可能である。また、A4サイズ記録材1枚あたりの現像ローラ回転数が一定であることから、画像形成枚数にも換算可能である。
現像ローラ回転数は、現像ユニット210のカートリッジメモリ211に記憶される。カートリッジメモリ211には、現像ユニット210のタイプも記憶されている。なお、カートリッジメモリ211に公称寿命に関する情報を記憶させておき、画像形成装置本体は現像ユニット210のタイプを公称寿命の情報から区別するようにしてもよい。
画像形成装置本体には、タイプに合わせてタイプ毎の、現像ローラ回転数に対するカブリ量の参照テーブル(第3参照テーブル)を複数設けている。この参照テーブルには、現像ローラ回転数と、当該現像ローラ回転数に応じて変化する、カブリ量との関係が予め定まっている。この他にも、現像ローラ回転数に対するカブリ量の参照テーブルをただ一つ持ち、現像ユニットタイプを係数として算術処理することで、現像ユニット210のタイプ毎のカブリ量を算出することもできる。
ここで、画像形成装置本体では、画像形成1枚毎、ピクセルカウントによってレーザ光により露光された印字部%が算出される。同時に、A4サイズ記録材1枚あたりの画素数から露光された印字部%を引いた値、つまり露光しなかった非印字部%が算出される。
(廃トナー寿命の算出方法)
廃トナー寿命の算出方法を説明する。本実施例において、クリーナ容器208に収容できるトナー量(クリーナ容器208の容量)は、20gである。また、現像ユニット210は、標準5%印字率原稿の画像形成で、20mgのトナーを消費する。つまり画像形成1%あたり4mgのトナーを消費する。
露光された印字部%が算出されれば、この露光部に対して現像ユニット210はトナーを消費することから、転写残トナー量としては、印字部%に対するトナー消費量に、10%を乗算した値で算出できる。例えば、5%印字においては、20mgのトナーが消費され、その10%である2mgが転写残トナー量としてクリーナ容器208に収容される。カブリトナーは、トナー像が形成されていない領域に付着するトナーである。まず、非印字部%が算出され、この時の現像ローラ回転数と現像ユニットタイプが、現像ユニット210のカートリッジメモリ211から読み出される。現像ユニットタイプを認識して現像
ローラ回転数に対するカブリトナー量の適正な参照テーブルを選択し、この参照テーブルから、カブリ量を導く。例えば、1000枚のAタイプカートリッジの現像ローラ回転数が20000回転のとき、カブリ量は2%である。ここで、カブリ量1%あたりのカブリトナー量は0.4mgである。5%印字率原稿の画像形成をした場合、非印字部%は95%である。つまり、カブリトナー量としては、0.95と2と0.4とを乗算した値が算出される。結局、0.76mgがカブリトナー量としてクリーナ容器208に収容される。
よって、廃トナー量は、転写残トナー量とカブリトナー量を加算して算出される。廃トナー寿命は、クリーナ容器208に収容できるトナー量(クリーナ容器208の容量)から、転写残トナー量とカブリトナー量を加算した値と前回までの累積廃トナー量(累積除去現像剤の量)とを減算することで算出される。前述の例では、2.76mgの廃トナーが今回クリーナ容器208に収容されたとして、クリーナ容器208の容量である20gから、累積廃トナー量と共に減算される。これをクリーナ容器208に対する割合で、例えば、残量%で示すことも可能である。
(廃トナー寿命算出ルーチン2)
以上の廃トナー寿命算出方法を実行するための廃トナー寿命算出ルーチン2を、図10にフローチャートとして示す。図10は、本実施例に係る廃トナー寿命算出ルーチン2を示す図である。
図10に示す廃トナー寿命算出ルーチン2が実行されると、まず、S401では、画像形成動作が行われる。
S402〜S403では、転写残トナー量の算出を行う。S402では、ピクセルカウントにより印字部%を算出する。S403では、印字部%に所定の係数(例えば10%)を乗算して転写残トナー量を算出する。
S404〜S409では、カブリトナー量の算出を行う。S404では、ピクセルカウントにより非印字部%を算出する。S405では、現像ユニット210のカートリッジメモリ211から現像ユニットタイプの情報を読み出す。S406では、読み出した現像ユニットタイプの情報から対応するカブリ量の参照テーブルを選択する。S407では、現像ユニット210のカートリッジメモリ211から現像ローラ回転数を読み出す。S408では、S407で読み出した現像ローラ回転数を、S406で選択した図9に示すような参照テーブルに取り込んでカブリ量を導出する。S409では、非印字部%に、カブリ量及び1%カブリ量あたりのカブリトナー量を乗算して、画像形成動作によるカブリトナー量を算出する。
S410では、S403で算出した転写残トナー量と、S409で算出したカブリトナー量との和をとり、今回の画像形成動作による廃トナー量を算出する。
S411では、クリーナ容器208の容量から、S410で算出した今回の画像形成動作による廃トナー量と、前回までの累積廃トナー量と、を減算し、廃トナー寿命を算出する。
S412では、現像ユニット210のカートリッジメモリ211の現像ローラ回転数を更新する。
S413では、ドラムユニット209のカートリッジメモリ212の廃トナー寿命をS411で算出した廃トナー寿命に更新する。
以上説明した本実施例は、第1ユニットであるドラムユニット209対して一つの第2ユニットである現像ユニット210が作用する構成における、廃トナー寿命の算出方法を説明した。特に本実施例は、異なるタイプの第2ユニットが装着可能であるため、第2ユニットのカートリッジメモリ211に記憶されたタイプ及び現像ローラ回転数に基づいて第1ユニットの廃トナー寿命を正確に算出することができる。このため、第1ユニットと第2ユニットとが夫々別々に画像形成装置本体から着脱可能であっても、第1ユニットの廃トナー寿命を正確に算出することができる。
<実施例3>
(画像形成装置)
次に、実施例3を説明する。本実施例は、実施例2で説明した画像形成装置において、感光体ドラム205の感光層削れについてさらに適応したものである。なお、本実施例では、実施例2と重複する説明は省略する。
本実施例においては、帯電ローラ206に−1000Vの直流電圧を印加し、感光体ドラム205表面を約−500Vに帯電させる。この電位を暗部電位Vdと呼ぶ。感光体ドラム205の暗部電位Vdが安定するのを待って、感光体ドラム205は、露光手段であるレーザ光学装置213からのレーザ光により露光され、その表面に静電潜像が形成される。露光した部位の表面電位は約−100Vとなる。この電位を明部電位Vlと呼ぶ。現像ローラ201に、−300Vの直流電圧を印加し、薄層コートされたトナーを、前述したように、明部電位Vlに対して静電的に付着させることで、静電潜像をトナー像として現像可視化する。可視化されたトナー像は、転写ローラ214に+1500Vの直流電圧を印加することで、記録材215に静電的に転写される。
(感光体ドラムの薄層化)
いわゆる現像ローラ201上に薄層コートされたトナーの帯電不良が故に、本来付着すべき明部電位Vlに対してではなく、暗部電位Vdに対してトナーが付着する現象をカブリと呼び、このトナーがカブリトナーと呼ばれる。また、前述したように、可視化されたトナー像から記録材215にうまく転写されずに、感光体ドラム205に残存するトナーを転写残トナーと呼ぶ。
カブリトナーは、暗部電位Vdと、現像ローラ201に印加される直流電圧との電位差によって、その付着量が変化する傾向があり、本実施例の画像形成装置においては電位差が大きくなる方向において、カブリ量も増加する傾向を持つ。
本実施例において、クリーナ容器208に除去・捕集されるトナーには、転写残トナーとカブリトナーとの2種類があり、これらのトナー量を見積もることで、廃トナー寿命を見積もることができる。
本実施例における感光体ドラム205は、使用開始時にアルミシリンダ上に層厚30μmの感光層を有する。この感光層は、帯電ローラ206及びクリーニングブレード207の作用により画像形成を繰り返すこととで削られ、薄層化していく。薄層化の程度は画像形成回数である記録材の通紙枚数に関係し、−2μm/1000枚で薄層化していく。感光体ドラム205は、感光層が10μmとなるまで画像形成可能であり、これ以下に薄層化されると暗部電位Vdが安定せず所望の静電潜像が形成できない。よって、感光体ドラム205は、10000枚の画像形成を行ったところで寿命となる。
感光層の薄層化に従い、感光体ドラム205表面電位である暗部電位Vdは10V/μmで負の方向に大きくなる。例えば、20μmの感光層に至った時点で、感光体ドラム205表面は約−600Vに帯電される。感光体ドラム205の使用初期において、暗部電位Vdと現像ローラ201に印加される直流電圧との電位差が200Vだったのに対し、20μmの感光層に至った時点では、電位差が300Vとなる。よって、感光層の薄層化に従い、電位差が大きくなることによりトナーが感光体ドラム205に引き付けられ易くなり、カブリトナー量は増加する傾向を有する。
一方、転写残トナーは、可視化されたトナー像から記録材215に作用することから、本実施例の構成では明部電位Vlに作用することになる。よって、感光体ドラム205の感光層が薄層化されても明部電位Vlが変化しない場合は、転写残トナーは増加傾向を示さない。
(カブリトナー)
カブリトナーについて説明する。現像ローラ201の回転駆動に伴い、供給ローラ20
2及び規制ブレード203の作用により、トナーTが現像ローラ201上に薄層コートされる。この過程において、トナーTは摺擦され自身の帯電性能が低下していく。これに伴い、薄層コートに含まれる帯電不良トナーは増加する。つまり、現像ローラ201の回転数と、カブリトナー量と、には、相関関係がある。具体的には、現像ローラ201の回転数と、カブリトナー量と、には、現像ローラ201の回転数が多くなるに従い、カブリ量が増加しカブリトナー量が増加する関係がある。ここで、現像ローラ201の回転数とは、本発明の現像剤担持体の使用程度に対応する。
また、トナー収容容器204に収容されるトナー量に対して、トナーが現像ローラ201付近に移動し、供給ローラ202及び規制ブレード203の作用により摺擦される確率が変化する。つまり、トナー収容容器204の形状及びそれに収容されるトナー量が異なる現像ユニットタイプと、カブリトナー量と、には、相関関係がある。具体的には、現像ユニットタイプと、カブリトナー量と、には、容量の大きいXタイプであると、容量の小さいAタイプよりもトナーが摺擦される確率が減って帯電不良トナーが増加し、カブリ量が増加しカブリトナー量が増加する関係がある。
また、上記のように感光体ドラム205の薄層化と、カブリトナー量と、には、相関関係がある。具体的には、感光体ドラム205の薄層化と、カブリトナー量と、には、感光体ドラムが薄層化するに従い、カブリトナー量が増加する関係がある。ここで、薄層化する感光体ドラムの感光層の層厚が、本発明の静電潜像担持体の使用程度に対応する。
そこで、本実施例においては、廃トナー寿命を、現像ローラ回転数と、現像ユニットタイプと、ドラムユニット209の感光体ドラム感光層の層厚と、に基づいて、決定する。すなわち、ドラムユニット寿命の一つである廃トナー寿命を、現像ローラ201の回転数及び現像ユニットタイプの情報で変化するカブリ量を求め、このカブリ量を感光体ドラムの感光層の層厚の情報に応じて補正して求めたカブリトナー量を加えて、決定する。ここで、現像ローラ201の回転数及び現像ユニットタイプの情報は、現像ユニット210に設けられたカートリッジメモリ211に書き込まれている。また、感光体ドラムの感光層の層厚の情報は、ドラムユニット209に設けられたカートリッジメモリ212に書き込まれている。
図11に、感光体ドラム205の使用初期である感光層が層厚30μmの場合における、標準5%印字率原稿で1000枚画像形成可能なAタイプと、2000枚画像形成可能なXタイプの現像ユニット210の現像ローラ回転数に対するカブリ量の推移を示す。本実施例の現像ローラ201は、A4サイズ記録材1枚あたり10回転する。現像ローラ回転数は、現像ローラ201を駆動するモータの駆動時間を積算することによって計測可能である。また、A4サイズ記録材1枚あたりの現像ローラ回転数が一定であることから、画像形成枚数にも換算可能である。さらに、図11には、感光体ドラム205の感光層が20μmの至った時点での現像ユニット210の現像ローラ回転数に対するカブリ量の推移も示されている。感光体ドラム使用初期において、暗部電位Vdと現像ローラ201に印加される直流電圧との電位差が200Vだったのに対し、感光層が20μmの層厚に至った時点では、電位差が300Vとなり、感光層が減少した分その割合でカブリトナー量も増加する。
現像ローラ回転数は、現像ユニット210のカートリッジメモリ211に記憶される。カートリッジメモリ211には、現像ユニットタイプも記憶されている。
画像形成装置本体には、タイプ毎の、現像ローラ回転数に対するカブリ量の参照テーブル(第3参照テーブル)を複数設けている。この参照テーブルには、現像ローラ回転数と、当該現像ローラ回転数に応じて変化する、カブリ量との関係が予め定まっている。この他にも、現像ローラ回転数に対するカブリ量の参照テーブルをただ一つ持ち、現像ユニットタイプを係数として算術処理することで、現像ユニット210のタイプ毎のカブリ量を算出することもできる。
感光体ドラム205の感光層の層厚は、画像形成回数である記録材の通紙枚数と相関がある。通紙枚数は画像形成装置本体で計測可能である。通紙枚数に対して、所定の係数をもって感光体ドラム感光層の層厚に換算することができる。また、感光体ドラム感光層の
層厚に対する割合で算出することもできる。本実施例では、換算後の感光体ドラム感光層の層厚の情報が、ドラムユニット209に設けた第2記憶部のカートリッジメモリ212に記憶される。また、カートリッジメモリ212に記憶される情報としては、感光体ドラム感光層の層厚に換算される前の通紙枚数を記憶するものでもよい。そして、読み出し時に通紙枚数から感光体ドラム感光層の層厚に換算されるものでもよい。
ここで、画像形成装置本体では、画像形成1枚毎、ピクセルカウントによってレーザ光により露光された印字部%が算出される。同時に、A4サイズ記録材1枚あたりの画素数から露光された印字部%を引いた値、つまり露光しなかった非印字部%が算出される。
(廃トナー寿命の算出方法)
廃トナー寿命の算出方法を説明する。本実施例において、クリーナ容器208に収容できるトナー量(クリーナ容器208の容量)は、20gである。また、現像ユニット210は、標準5%印字率原稿の画像形成で、20mgのトナーを消費する。つまり画像形成1%あたり、4mgのトナーを消費する。
露光された印字部%が算出されれば、この露光部に対して現像ユニット210はトナーを消費することから、転写残トナー量としては、印字部%に対するトナー消費量に、10%を乗算した値で算出できる。例えば、5%印字においては、20mgのトナーが消費され、その10%である2mgが転写残トナー量としてクリーナ容器208に収容される。
カブリトナーは、トナー像が形成されていない露光しなかった領域に付着するトナーである。まず、非印字部%が算出され、この時の現像ローラ回転数と現像ユニットタイプが、現像ユニット210のカートリッジメモリ211から読み出される。現像ユニットタイプを認識して現像ローラ回転数に対するカブリトナー量の適正な参照テーブルを選択し、この参照テーブルから、カブリ量を導く。例えば、1000枚のAタイプカートリッジの現像ローラ回転数が20000回転のとき、カブリ量は2%である。さらに、感光体ドラム感光層の層厚が、ドラムユニット209のカートリッジメモリ212から読み出される。例えば、感光層の層厚20μmの場合、暗部電位Vdと現像ローラ印加バイアスとの電位差が300Vである。参照テーブルのカブリ量は、電位差が200Vの時の値であるから、所定の係数、本実施例については1.5倍乗算する値に算出される。よって、2%に1.5を乗算した値となる。ここで、カブリ量1%あたりのカブリトナー量は0.4mgである。5%印字原稿の画像形成をした場合、非印字部%は95%である。つまり、カブリトナー量としては、0.95と2と1.5と0.4とを乗算した値が算出される。結局、1.14mgがカブリトナー量としてクリーナ容器208に収容される。
よって、廃トナー量は、転写残トナー量とカブリトナー量を加算して算出される。廃トナー寿命は、クリーナ容器208に収容できるトナー量(クリーナ容器208の容量)から、転写残トナー量とカブリトナー量を加算した値と前回までの累積廃トナー量(累積除去現像剤の量)とを減算することで算出される。前述の例では、3.14mgの廃トナーが今回クリーナ容器208に収容されたとして、クリーナ容器208の容量である20gから、累積廃トナー量と共に減算される。これをクリーナ容器208に対する割合で、例えば、残量%で示すことも可能である。
(廃トナー寿命算出ルーチン3)
以上の廃トナー寿命算出方法を実行するための廃トナー寿命算出ルーチン3を、図12にフローチャートとして示す。図12は、本実施例に係る廃トナー寿命算出ルーチン3を示す図である。なお、実施例2の図10に示す廃トナー寿命算出ルーチン2と同様な処理については説明を省略する。
図12に示す廃トナー寿命算出ルーチン3が実行されると、S401〜S407までは実施例2の図10に示す廃トナー寿命算出ルーチン2と同様である。
S501では、S407で読み出した現像ローラ回転数を、S406で選択した図11に示すような参照テーブルに取り込んで感光体ドラム205が新品当初の基準のカブリ量を導出する。S502では、ドラムユニット209のカートリッジメモリ212から感光
体ドラム感光層の層厚の情報を読み出す。S503では、S501で導出した基準のカブリ量に対して、S502で読み出した感光体ドラム感光層の層厚に応じた所定の係数を乗算して、補正したカブリ量を算出する。S504では、非印字部%に、補正したカブリ量及び1%カブリ量あたりのカブリトナー量を乗算して、画像形成動作によるカブリトナー量を算出する。
S505では、S403で算出した転写残トナー量と、S504で算出したカブリトナー量との和をとり、今回の画像形成動作による廃トナー量を算出する。
S506では、クリーナ容器208の容量から、S505で算出した今回の画像形成動作による廃トナー量と、前回までの累積廃トナー量と、を減算し、廃トナー寿命を算出する。
S507では、現像ユニット210のカートリッジメモリ211の現像ローラ回転数を更新する。
S508では、ドラムユニット209のカートリッジメモリ212の感光体ドラム感光層の層厚を更新する。
S509では、ドラムユニット209のカートリッジメモリ212の廃トナー寿命をS506で算出した廃トナー寿命に更新する。
以上説明した本実施例は、第1ユニットであるドラムユニット209対して一つの第2ユニットである現像ユニット210が作用する構成における、廃トナー寿命の算出方法を説明した。特に本実施例は、異なるタイプの第2ユニットが装着可能であるため、第2ユニットのカートリッジメモリ211に記憶されたタイプ及び現像ローラ回転数に基づいて第1ユニットの廃トナー寿命を正確に算出することができる。さらには、感光体ドラム感光層の層厚の薄層化でカブリトナー量が増加することも考慮し、第1ユニットのカートリッジメモリ212に記憶された感光体ドラム感光層層厚に基づいてカブリ量を補正し廃トナー寿命を正確に算出することができる。このため、第1ユニットと第2ユニットとが夫々別々に画像形成装置本体から着脱可能であっても、第1ユニットの廃トナー寿命を正確に算出することができる。
なお、上記実施例では、画像形成毎に除去される廃トナー量を算出するパラメータの一つである現像剤担持体の使用程度として現像ローラ回転数を採用していた。しかし、トナー収容容器内のトナーの劣化をみるために、現像ローラ回転数の他にも現像剤担持体の使用程度として現像ローラ回転時間をパラメータとしてもよい。また、現像剤担持体の使用程度として現像ローラ回転数と現像ローラ回転時間とを組み合わせてもよい。
1:感光体ドラム、5:現像器、25:現像ローラ、52:カートリッジメモリ、61:ベルト、71:クリーナ容器、201:現像ローラ、205:感光体ドラム、208:クリーナ容器、209:ドラムユニット、210:現像ユニット、211:カートリッジメモリ

Claims (5)

  1. 静電潜像担持体と、
    前記静電潜像担持体に対向配置される現像剤担持体を有し、前記静電潜像担持体に形成された静電潜像を現像剤像へ現像する現像装置と、
    現像剤像が転写体へ転写された後の前記静電潜像担持体から除去した除去現像剤を収容するクリーナ容器と、
    を備え、
    前記静電潜像担持体と前記クリーナ容器とが第1ユニットに備えられ、前記現像装置が前記第1ユニットとは別個の第2ユニットに備えられ、前記第1ユニット及び前記第2ユニットが装置本体に対して着脱可能な画像形成装置であって、
    画像形成毎に除去される除去現像剤の量を算出し、前記クリーナ容器に収容されている累積除去現像剤の量から、前記クリーナ容器の寿命を算出する画像形成装置において、
    前記第2ユニットに前記現像剤担持体の使用程度を記憶する第1記憶部を設け、
    画像形成毎に除去される除去現像剤の量を算出するパラメータの一つとして、前記第1記憶部に記憶された前記現像剤担持体の使用程度が含まれることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記現像装置は複数備えられており、
    複数の前記現像装置で現像された現像剤像を重ね合わせるために、前記静電潜像担持体から現像剤像が転写される一次転写体と、
    前記現像剤担持体の使用程度と、当該使用程度に応じて変化する、前記一次転写体に現像剤像を転写する際に前記静電潜像担持体の現像剤が前記一次転写体に転移する割合である一次転写効率との関係を予め定めた第1参照テーブルと、
    前記現像剤担持体の使用程度と、当該使用程度に応じて変化する、前記一次転写体に転写された現像剤像に他の現像剤像が重ねて転写される際に前記一次転写体の現像剤が前記静電潜像担持体に転移されずに残る割合である再転写残率との関係を予め定めた第2参照テーブルと、
    を更に備え、
    前記第1記憶部に記憶された前記現像剤担持体の使用程度を前記第1参照テーブル及び前記第2参照テーブルに取り込んで導出される一次転写効率及び再転写残率に基づいて、画像形成毎に除去される除去現像剤の量を算出することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記現像剤担持体の使用程度と、当該使用程度に応じて変化する、前記現像装置で現像した際に前記静電潜像担持体の静電潜像とはならない領域に付着する現像剤のカブリ量との関係を予め定めた第3参照テーブルを更に備え、
    前記第1記憶部に記憶された前記現像剤担持体の使用程度を前記第3参照テーブルに取り込んで導出されるカブリ量に基づいて、画像形成毎に除去される除去現像剤の量を算出することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記第3参照テーブルは、現像剤を収容する量が異なる前記第2ユニットの複数のタイプに合わせて複数設けられており、
    前記第2ユニットのタイプから前記第3参照テーブルを選択し、前記第1記憶部に記憶された前記現像剤担持体の使用程度を、前記選択した前記第3参照テーブルに取り込んで導出されるカブリ量に基づいて、画像形成毎に除去される除去現像剤の量を算出することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記第1ユニットに前記静電潜像担持体の使用程度を記憶する第2記憶部を設け、
    前記第3参照テーブルから導出されたカブリ量を前記第2記憶部に記憶された前記静電
    潜像担持体の使用程度によって補正したカブリ量に基づいて、画像形成毎に除去される除去現像剤の量を算出することを特徴とする請求項3又は4に記載の画像形成装置。
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