JP2017083612A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】
逆転写による廃トナー量が増加した場合であっても、感光体ドラムの残り寿命や未使用トナーを有効に使用することが可能な画像形成装置を提供する。
【解決手段】
未使用現像剤を収容する第1収容室と、廃現像剤を収容する第2収容室と、第1収容室と第2収容室との間に設けられ第1収容室と第2収容室とに空間的に連続している第3収容室と、第3収容室内を移動可能となるように設けられ第1収容室における未使用現像剤と第2収容室における廃現像剤とを分離する仕切り部材と、未使用現像剤の使用量から第3収容室における廃現像剤収容空間の拡大可能な体積を算出するとともに、当該算出結果、第2収容室の体積、及び第2収容室及び第3収容室に収容される廃棄現像剤量から第2収容室及び第3収容室における廃現像剤収容率を計算する計算部と、廃現像剤収容率が所定の閾値を下回った場合に、未使用現像剤を廃棄する現像剤廃棄手段とを備えた画像形成装置。
【選択図】 図1

Description

本発明は、プリンタ、FAX、又は複写機等の電子写真方式による画像形成装置に関するものである。
従来、廃トナーを収容する廃トナー収容器が満杯になったトナーカートリッジを迅速かつ的確に交換することを目的として、当該トナーカートリッジの廃トナー収容器の交換時期をトナーカートリッジの交換本数により判定することで、交換時期に達した廃トナー収容器を有するトナーカートリッジの新規トナーカートリッジへの交換を使用者に促すことができる画像形成装置があった(例えば、特許文献1参照)。
特開2010−243911号公報
しかしながら、上記トナーカートリッジから供給されるトナーを用いて画像形成を行う画像形成ユニットを複数備えた画像形成装置においては、例えば、画像形成方向上流側に位置する画像形成ユニットで使用されるトナー量が多い場合、画像形成方向下流側に位置する画像形成ユニットにおいて逆転写によって回収される廃トナー量が増加し、廃トナー収容器が満杯となってしまう。その結果、当該画像形成ユニットが備える感光体ドラムの回転数が寿命に達していない場合や未使用トナーが十分に残存している場合であっても、当該画像形成ユニットは寿命に達したと判断される問題があった。
本発明はこのような実状に鑑みてなされたものであり、本発明の課題は、逆転写による廃トナー量が増加した場合であっても、感光体ドラムの残り寿命や未使用トナーを有効に使用することが可能な画像形成装置を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明に係る画像形成装置は、未使用現像剤を収容する第1収容室と、廃現像剤を収容する第2収容室と、前記第1収容室と前記第2収容室との間に設けられ、前記第1収容室と前記第2収容室とに空間的に連続している第3収容室と、前記第3収容室内を移動可能となるように設けられ、前記第1収容室における前記未使用現像剤と前記第2収容室における前記廃現像剤とを分離する仕切り部材と、前記未使用現像剤の使用量から前記第3収容室における廃現像剤収容空間の拡大可能な体積を算出するとともに、当該算出結果、前記第2収容室の体積、及び前記第2収容室及び前記第3収容室に収容される廃棄現像剤量から前記第2収容室及び前記第3収容室における廃現像剤収容率を計算する計算部と、前記廃現像剤収容率が所定の閾値を下回った場合に、前記未使用現像剤を廃棄する現像剤廃棄手段とを備えることを特徴としている。
本発明によれば、逆転写による廃トナー量が増加した場合であっても、感光体ドラムの残り寿命や未使用トナーを有効に使用することが可能な画像形成装置を提供することができる。
本実施形態に係るプリンタ100の構成を説明する概略構成図である。 本実施形態に係る画像形成ユニット10の構成を説明する概略構成図である。 画像形成ユニット10の内部透過斜視図である。 プリンタ100の制御構成を説明するブロック図である。 廃トナー堆積初期の状態を表した図である。 廃トナー堆積中期の状態を説明する図である。 廃トナーにより廃トナー収容空間が満杯になった状態を説明する図である。 廃トナー収容可能体積(W_life)の概念を説明する図である。 縦軸に湿度[%RH]、横軸に温度[℃]を取った環境領域の対照グラフである。 廃トナー空スペースの計算処理を説明するフローチャートである。 本実施形態の評価結果を表すグラフである。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、本発明は以下の記述に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
図1は、本実施形態に係る画像形成装置としてのプリンタ100の構成を説明する概略構成図である。プリンタ100は電子写真方式により記録媒体としてのロール紙P上に現像剤であるトナーを用いて画像を形成することが可能な中間転写式の画像形成装置である。
図1に示すように、プリンタ100は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)、ホワイト(W)の5色のトナーを用いて画像形成を行う画像形成ユニット10Y、10M、10C、10K、10Wを有しており、当該画像形成ユニット10Y、10M、10C、10K、10Wは、プリンタ100から着脱自在となるように構成されている。画像形成ユニット10Y、10M、10C、10K、10Wは、図1中左方の画像形成方向上流側から下流側にかけて順に1列に配列されている。なお、画像形成ユニット10Y、10M、10C、10K、10Wはその中に収容するトナー以外は同一構成であるため、以下の説明では、単に画像形成ユニット10と略記することがある。
また、プリンタ100は、さらにロール紙Pを搭載して保持するロール紙フィーダー11と、画像形成後のロール紙Pを巻き取るリワインダー12と、ロール紙Pを切断するカッター13とを有している。ロール紙フィーダー11が図1中矢印(a)方向に回転することにより供給されたロール紙Pは、プリンタ100内部を図1中矢印(b)方向に搬送される。ロール紙Pの搬送路上には、画像形成ユニット10において各トナーにより現像されたトナー画像(現像剤像)を保持し搬送する転写材としての中間転写ベルト14と当接し、該トナー画像をロール紙Pに転写させる2次転写ローラ16と、ロール紙Pに転写されたトナー像を定着させる定着装置17とが設けられている。定着装置17を通過したロール紙Pは、図1中矢印(c)方向に回転するリワインダー12により巻き取られる。なお、本実施形態では、ロール紙Pとして幅が105mmのものを用いるものとする。
中間転写ベルト14は、2次転写バックアップローラ45と図示せぬ張架部材とにより張架された無端のベルト部材であり、画像形成ユニット10において現像されたトナー画像を担持した状態で図1中矢印(d)方向に駆動し、2次転写ローラ16と2次転写バックアップローラ45との間で形成される2次転写点にトナー画像を搬送する。2次転写ローラ16は、搬送されたロール紙Pを中間転写ベルト14上に1次転写されたトナー画像と共に挟持し、後述する転写ローラ用電源35から印加された所定のバイアス電圧に基づき、中間転写ベルト14上のトナー画像をロール紙Pに2次転写させる。
なお、中間転写ベルト14を介し、後述する画像形成ユニット10Y、10M、10C、10K、10Wのそれぞれが備える感光体ドラムと対峙する位置には各画像形成ユニット10Y、10M、10C、10K、10Wで現像されたトナー画像を中間転写ベルト14に1次転写させる1次転写ローラ15(15Y、15M、15C、15K、15W)が設けられている。1次転写ローラ15(15Y、15M、15C、15K、15W)は、金属シャフトがウレタンスポンジ層で被覆された構成を有し、後述する転写ローラ用電源35から印加された所定のバイアス電圧に基づき、感光体ドラム表面上で現像されたトナー画像を中間転写ベルト14に1次転写させる。
定着装置17は、加熱ローラ17aと加圧ローラ17bとを備え、ロール紙Pに転写されたトナー画像を定着させる。加熱ローラ17aは、例えば、アルミニウム等からなる中空円筒状の金属シャフトにシリコーンゴムの耐熱弾性層を被覆し、その上にPFA(テトラフルオロエチレンーパーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)チューブを被覆することによって形成されている。そして、その金属シャフト内には、例えば、図示せぬハロゲンランプ等の加熱ヒータが設けられている。加圧ローラ17bは、例えば、アルミニウム等からなる金属シャフトにシリコーンゴムの耐熱弾性層を被覆し、その上にPFAを被覆した構成であり、加熱ローラ17aとの間に圧接部が形成されるように配設されている。2次転写点においてトナー画像が転写されたロール紙Pは、所定の温度に維持された加熱ローラ17aと加圧ローラ17bとから形成される圧接部を通過する際に熱及び圧力が付与され、トナーが溶融し、該トナー画像は定着される。
また、中間転写ベルト14上には、2次転写ローラ16によるトナー画像転写後に当該中間転写ベルト14上に残存したトナーを掻き落とすベルトクリーニング部材48と、ベルトクリーニング部材48により掻き取られたトナーを収容するベルト廃トナー収容部49とを備える。
次に、画像形成ユニット10Y、10M、10C、10K、10Wについて説明する。なお、前述したように、画像形成ユニット10Y、10M、10C、10K、10Wはその中に収容するトナー以外は同一構成であるため、画像形成ユニット10と略記して説明する。
図2は、画像形成ユニット10の構成を説明する概略構成図である。画像形成ユニット10は、感光体ドラム表面上に形成された静電潜像の現像に寄与し、現像剤廃棄手段を兼ねた現像ユニット10aと未使用のトナーTを収容する未使用トナー収容室等を備えたトナーカートリッジ10bとを有し、当該トナーカートリッジ10bは現像ユニット10aに対して着脱可能となるように構成されている。
現像ユニット10aは、図2中矢印(e)方向に回転可能に支持され、円筒状に形成された静電潜像担持体としての感光体ドラム19と、感光体ドラム19の回転方向上流側において当該感光体ドラム19と圧接するように配設され、図2中矢印(f)方向に回転可能に支持された帯電装置としての帯電ローラ20と、感光体ドラム19に対向して配設され、図2中矢印(g)方向に回転可能に支持された現像剤担持体としての現像ローラ21と、トナーホッパー27内壁に支持され現像ローラ21の所定位置にそのエッジ部分が当接するように配設された現像剤層厚規制部材としての現像ブレード22と、現像ローラ21に対向して配設され、図2中矢印(h)方向に回転可能に支持された現像剤供給部材としての供給ローラ23と、感光体ドラム19表面の所定位置に当接するように配設されたクリーニング部材24と、感光体ドラム19表面に対して非接触に配設された除電装置25と、トナー補給口26を介してトナーカートリッジ10bの未使用トナー収容室47から補給されたトナーTを一次貯蔵するトナーホッパー27とを備える。
感光体ドラム19は導電性支持体と光導電層によって構成され、導電性支持体としてのアルミニウム等の金属シャフトに光導電層としての電荷発生層及び電荷輸送層を順次積層した構成の有機感光体であり、直上に設けられた露光ヘッド28から照射された照射光によって画像データに基づく静電潜像を形成する。感光体ドラム19は、後述する駆動モータ制御部43から得られるモータ駆動力により図2中矢印(e)方向に回転可能となるように駆動用の図示せぬギアが設けられている。
なお、露光ヘッド28は、例えば、LED(Light Emitting Diode)素子から構成されるLEDヘッドとレンズアレイとを有し、ヘッド発光命令データに基づきLED素子から照射される照射光が感光体ドラム19の表面に結像する位置となるように配設されている。
帯電ローラ20は、例えば、ステンレス等の金属シャフトの外周に半導電性エピクロロヒドリンゴムが被覆されて構成されている。帯電ローラ20は、感光体ドラム19に対して圧接するように配設されており、後述する帯電ローラ用電源36から印加された所定のバイアス電圧により感光体ドラム19表面を一様均一に帯電させる。帯電ローラ20には、感光体ドラム19の回転に伴って図2中矢印(f)方向に回転可能となるように駆動用の図示せぬギアが設けられている。なお、帯電ローラ20には帯電クリーニングローラ29が圧接した状態で設けられている。帯電クリーニングローラ29は、帯電ローラ20の回転に伴って従動回転又は周速差をつけて回転し、帯電ローラ20に付着するトナーT及びトナーTの外添剤を掻き取る。
現像ローラ21は、例えば、ステンレス等の金属シャフトの外周にカーボンブラックを分散させたウレタンゴムが被覆され、その表面はイソシアネート処理が施されている。現像ローラ21は、感光体ドラム19の表面に圧接するように配設されており、後述する現像ローラ用電源37から印加された所定のバイアス電圧により感光体ドラム19表面に形成された静電潜像にトナーTを付着させることでトナー画像を現像する。現像ローラ21には、図2中矢印(g)方向に回転可能となるように駆動用の図示せぬギアが設けられている。
現像ブレード22は、現像ローラ21表面の所定位置において、カウンタ方向に圧接するように配設された、例えば、板厚が0.08mm程度のステンレス製の現像剤層厚規制部材である。現像ブレード22は、現像ローラ21表面に対する押圧力によりトナーTの層厚を規制し、現像ローラ21表面上にトナー薄層を形成させる。なお、現像ブレード22には、後述する供給ローラ用電源38から所定のバイアス電圧が印加されている。
供給ローラ23は、例えば、ステンレス等の金属シャフトの外周に半導電性発泡シリコーンスポンジ層が被覆されて構成されている。供給ローラ23は、現像ローラ21に対して圧接するように配設されており、後述する供給ローラ用電源38から印加された所定のバイアス電圧によりトナーホッパー27に一次貯蔵されたトナーTを現像ローラ21に供給する。供給ローラ23には、図2中矢印(h)方向に回転可能となるように駆動用の図示せぬギアが設けられている。
クリーニング部材24は、例えば、ウレタンゴムから構成され、その一端は感光体ドラム19表面の所定位置に当接するように配設されている。クリーニング部材24は感光体ドラム19表面に残留するトナーTを掻き取ることで感光体ドラム19表面をクリーニングする。クリーニング部材24部材の直下には、第1廃トナー搬送部材50が設けられている。第1廃トナー搬送部材50は、クリーニング部材24により感光体ドラム19表面から除去されたトナーTを廃トナーT'として後述するトナーカートリッジ10bの廃トナー収容室54に向けて搬送する。
除電装置25は、感光体ドラム19表面に対して非接触に配設されており、感光体ドラム19表面の残電荷を除去する。除電装置25は、例えば、LED等の発光素子により構成することができる。
トナーカートリッジ10bは、未使用のトナーTを収容する第1収容室としての未使用トナー収容室47と、クリーニング部材24により感光体ドラム19表面から除去された廃トナーT'を収容する第2収容室としての廃トナー室54と、仕切り部材52が変形し移動可能となるように構成された第3収容室としての移動隔壁室55とを備える。
仕切り部材52は、厚さ0.1mm〜0.4mmのLDPE(Low Density Polyethylene)フィルムで構成されており、移動隔壁室55内で変形可能である。仕切り部材52は未使用トナー収容室47と廃トナー室54との間に設置されており、未使用のトナーTと廃トナーT'とが混じらないように仕切り部材52の端部はトナーカートリッジ10b筐体に固定されている。そして、図2に示すように、画像形成ユニット10が未使用状態では、仕切り部材52は廃トナー室54側の側壁に沿って設けられており、未使用のトナーTは未使用トナー室47と移動隔壁室55とに収容されている。
なお、本実施形態に係るトナーTは、結着樹脂と内部添加剤としての帯電制御剤、離型剤、着色剤、又は外添剤とによって構成されている。これらの結着樹脂と内部添加剤とを、例えば、ヘンシェルミキサーを用いて混錬した後、ニ軸押出機により溶融混練し、冷却後、カッターミルで粗粉砕した後、衝突版式粉砕機を用いて粉砕し、更に、風力分級機を用いて分級を行うことでトナー母粒子を得ることができる。このトナー母粒子に対し、外添剤として、例えば、疎水性シリカ等の無機微粉体を加え、所定時間攪拌することで目的のブラック、マゼンタ、シアン、イエロー、又はホワイトのトナーTを得ることができる。
第2廃トナー搬送部材51は、クリーニング部材24により感光体ドラム19表面から除去され第1廃トナー搬送部材50により搬送された廃トナーT'を廃トナー室54内に搬送する。
図3は、画像形成ユニット10の内部透過斜視図である。前述したように、クリーニング部材24の直下に設けられた第1廃トナー搬送部材50は、図示せぬ駆動手段から得られた駆動力によって所定の回転方向に一定の周速度で回転するコイルスパイラルである。廃トナーT'は、第1廃トナー搬送部材50の回転に伴い図3中矢印(i)方向に搬送される。同様に、廃トナー室54内に設けられた第2廃トナー搬送部材51は、図示せぬ駆動手段から得られた駆動力によって所定の回転方向に一定の周速度で回転するコイルスパイラルである。廃トナーT'は、第2廃トナー搬送部材51の回転に伴い図3中矢印(j)方向に搬送される。第1廃トナー搬送部材50の端部50aと第2廃トナー搬送部材51の端部51aとは側面プレート53内部に設置された廃トナー搬送路部材56によって接続されている。
図4は、本実施形態に係るプリンタ100の制御構成を説明するブロック図である。プリンタ100は、印刷動作全体を統括的に制御する印刷制御部30と、例えば、PC(Personal Computer)等の外部装置から画像データを受信し、露光ヘッド28に対するヘッド発光命令データを生成する画像データ変換部31と、感光体ドラム19の回転数を計測するドラム回転数計側部32と、露光ヘッド28での画像データに対応する発光素子の発光数を計測するヘッド発光数計側部33と、印刷データにおけるページ変わり目を監視する印刷データ監視部34と、1次転写ローラ15及び2次転写ローラ16に所定のバイアス電圧を印加する転写ローラ用電源35と、帯電ローラ20に所定のバイアス電圧を印加する帯電ローラ用電源36と、現像ローラ21に所定のバイアス電圧を印加する現像ローラ用電源37と、供給ローラ23及び現像ブレード22に所定のバイアス電圧を印加する供給ローラ用電源38と、露光ヘッド28の発光を制御するヘッド駆動制御部39と、除電装置25が備える発光素子を発光させるために所定の電圧を印加する除電光用電源40と、加熱ローラ17a及び加圧ローラ17bを有する定着装置17を制御する定着制御部41と、ロール紙フィーダー11の動作を制御する搬送モータ制御部42と、中間転写ベルト14、2次転写ローラ16、及び感光体ドラム19の回転動作を制御する駆動モータ制御部43と、カッター13の動作を制御するカッター動作制御部44と、各種計算を行う計算部45と、ユーザに対して画像形成ユニット10の廃トナー収容空間の残量及び寿命を通知する寿命表示部46とを備える。
次に、本実施形態に係るプリンタ100の印刷動作について説明する。まず、プリンタ100の印刷制御部30は、PC等の外部装置から画像データ変換部31を介して画像データを受け付けると印刷動作を開始する。
印刷制御部30は、駆動モータ制御部43を介し感光体ドラム19を駆動させ、当該感光体ドラム19を図2中矢印(e)方向に一定の周速度で回転させる。感光体ドラム19の回転による駆動力は図示せぬ駆動ギアによって伝達され、現像ローラ21、供給ローラ23は、図2中矢印(g)方向、矢印(h)方向にそれぞれ回転する。このとき、第1廃トナー搬送部材50及び第2廃トナー搬送部材51も回転し、後述の過程により発生する廃トナーT'を図3中矢印(i)方向、矢印(j)方向のそれぞれの方向に搬送する。
ところで、帯電ローラ20はこれらの駆動ギアとは連結されておらず、感光体ドラム19とつれ回りで図2中矢印(f)方向に回転する。このとき、感光体ドラム19表面に接触若しくは圧接して設けられた帯電ローラ20に対し、帯電ローラ用電源36から所定のバイアス電圧が印加されることにより、感光体ドラム19表面は一様均一に帯電される。本実施形態においては、感光体ドラム19の導電性支持体たるアルミ素管は接地されており、帯電ローラ20に−1000Vの電圧が印加されることで、感光体ドラム19表面は−500V程度に帯電される。
次に、露光プロセスとして、帯電した感光体ドラム19表面に対し、露光ヘッド28は、ヘッド発光命令データに対応する光を照射し、感光体ドラム19表面に静電潜像を形成させる。本実施形態においては、露光された感光体ドラム19表面の電位は−50V程度となる。
さらに、後述する現像ユニット10aの動作により、感光体ドラム19表面上の静電潜像がトナーTにより現像され、当該感光体ドラム19上面上にトナー画像が形成される。本実施形態においては、現像ローラ21には、現像ローラ用電源37により−200Vのバイアス電圧が印加され、現像ブレード22により薄層化されたトナー層の電位は−50V程度となる。トナー薄層の電位と現像ローラ21に印加される電圧との合計が、感光体ドラム19表面の露光部分の電位を超えるため、感光体ドラム19表面上の露光部分はトナーTで現像される。なお、トナー薄層の電位と現像ローラ21に印加される電圧との合計は感光体ドラム19表面の未露光部分の電位を超えないため、感光体ドラム19表面上の未露光部分はトナーTで現像されない。
そして、印刷制御部30は駆動モータ制御部43に中間転写ベルト14を駆動させるよう指示を与える。指示を受けた駆動モータ制御部43は中間転写ベル路14を図1中矢印(d)方向に駆動させる。これに合わせて印刷制御部30は、転写ローラ用電源35を制御し、感光体ドラム19に対向して設けられた1次転写ローラ15に2000Vのバイアス電圧を印加させる。1次転写ローラ15と感光体ドラム19のアルミ素管との間に生じる電界により、感光体ドラム19表面上に形成されたトナー画像は、中間転写ベルト14上に1次転写される。中間転写ベルト14の駆動により、ホワイトの画像形成ユニット10Wを通過した後の中間転写ベルト14上には、最大でイエロー、マゼンタ、シアン、ブラック、ホワイトの5色のトナー画像が順次重ね合わされることになる。
一方、印刷制御部30は搬送モータ制御部42を介してロール紙フィーダー11を駆動させることにより、ロール紙Pを2次転写点に搬送させる。なお、2次転写ローラ16は中間転写ベルト14と接触しており、バックアップローラ45は接地されている。2次転写ローラ16には、転写ローラ用電源35により2000Vのバイアス電圧が印加されており、当該2次転写ローラ16とバックアップローラ45との間に生じる電界により、中間転写ベルト14上に1次転写されたトナー画像は、ロール紙Pに転写される。
トナー画像が転写されたロール紙Pは、定着装置17を通過することにより熱及び圧力が付与され、トナー画像は定着される。そして、リワインダー12は図1中矢印(c)方向に回転しながらトナー画像が定着されたロール紙Pを巻き取る。
ところで、印刷データ監視部34は、画像データ変換部31にて生成したヘッド発光命令データに基づく露光ヘッド28の発光が終了したことを検知することにより、印刷データにおけるページ変わり目を認識する。印刷データ監視部34がページ変わり目を認識すると、印刷制御部30は、カッター動制御部44を介してカッター13を作動させることにより、ロール紙Pの印刷終了箇所より所定の余白分後ろの箇所でロール紙Pを裁断させる。
1次転写後の感光体ドラム19表面上には、若干量のトナーTが残留する場合があるが、この残留トナーT(=転写残トナーT)は、クリーニング部材24によって除去される。なお、転写残トナーTや外添剤の一部がクリーニング部材24をすり抜けてしまい帯電ローラ20に巻き付いてしまう場合がある。これらは、帯電クリーニングローラ29により除去される。
そして、除電装置25が感光体ドラム19表面に除電光を照射することにより、感光体ドラム19表面上の未露光電荷を除去する。未露光電荷が除去された感光体ドラム19は、再び帯電ローラ20により帯電されることにより、繰り返し利用される。
また、2次転写後の中間転写ベルト14上には、若干量のトナーTが残留する場合があるが、この残留トナーTは、ベルトクリーニング部材48により除去される。ベルトクリーニング部材43により除去された残留トナーTは、例えば、スパイラルやパドル等の図示せぬ廃トナー搬送部材により搬送され、廃トナー収容部49に回収される。このようにして、中間転写ベルト14は繰り返し利用される。
ところで、画像形成最上流位置に位置する画像形成ユニット10Y以外の画像形成ユニットにおいて、自己の画像形成ユニットよりも上流側に位置する画像形成ユニットで1次転写されたトナー画像が、その画像形成ユニットの感光体ドラム19を通過する際、中間転写ベルト14から当該感光体ドラム19表面上へトナー画像の一部が転写される、所謂、逆転写という現象が発生する場合がある。例えば、画像形成ユニット10Cの場合、上流側に位置する画像形成ユニット10Yで現像されたイエローのトナー画像と、画像形成ユニット10Mで現像されたマゼンタのトナー画像とが、画像形成ユニット10Cの感光体ドラム19を通過する際、トナー画像の一部が逆転写され、当該感光体ドラム19表面に移ることがある。このようにして、逆転写されたトナーTは、転写残トナーTと同様に感光体ドラム19の回転によりクリーニング部材24により廃トナーT'として除去される。
ここで、現像ユニット10aにおける印刷動作について説明する。現像ローラ21及び供給ローラ23は、前述したように、感光体ドラム19の回転駆動力を得て図2中矢印(g)方向、矢印(h)方向にそれぞれ回転している。
トナーホッパー27に貯蔵されているトナーTは、供給ローラ23の回転によって、現像ローラ21に搬送される。現像ローラ21と供給ローラ23とは接触部において逆向きに回転しているため、摩擦によりトナーTは負に帯電する。そして、現像ローラ21に搬送されたトナーTは、現像ローラ21上の現像ブレード22との接触部を通過する際、現像ローラ21と現像ブレード22とにより摩擦帯電されながら薄層化される。本実施形態においては、供給ローラ用電源38により、供給ローラ23及び現像ブレード22には、−300Vのバイアス電圧が印加されている。このようにして薄層化されたトナーTは、感光体ドラム19表面上に形成された静電潜像に付着することにより、トナー画像を現像する。
次に、トナーカートリッジ10bにおける廃トナーT'の堆積状態の推移について説明する。
図5は、廃トナー堆積初期の状態を表した図である。図5に示すように、第2廃トナー搬送部材51によって搬送された廃トナーT'は廃トナー室54にまず堆積されていく。
図6は、廃トナー堆積中期の状態を説明する図である。図6に示すように、未使用トナー収容室47内の未使用のトナーTが使用され、仕切り部材52が廃トナーT'により押されることにより図6中矢印方向に変形し、移動隔壁室55内における廃トナー収容空間が拡大している。
図7は、廃トナーT'により廃トナー収容空間が満杯になった状態を説明する図である。図7に示すように、仕切り部材52は移動隔壁室55内の変形限界まで変形することにより、廃トナー収容空間を拡張している。
ところで、本実施形態に係る廃トナー収容率は以下の式1で求めるものとする。
廃トナー収容率[%]=廃トナーT'の占める体積(W)/廃トナー収容可能体積(W_life)×100 (式1)
ここで、廃トナー収容可能体積(W_life)について説明する。図8は、本実施形態における廃トナー収容可能体積(W_life)の概念を説明する図である。なお、図8(a)は、図2で示した画像形成ユニット10におけるトナー状態を、図8(b)は、図6で示した画像形成ユニット10におけるトナー状態を、図8(c)は、図7で示した画像形成ユニット10におけるトナー状態をそれぞれ簡略化して図示したものである。
本実施形態に係る廃トナー収容可能体積(W_life)とは、廃トナーT'が占めることができる空間の体積を表しており、図8(a)、図8(b)、図8(c)のそれぞれの場合において、廃トナー収容可能体積(W_life)がどのように計算されるかを説明する。
以下の説明においては、廃トナー室54の体積をWa、移動隔壁室55の体積をWb_max、移動隔壁室55内で廃トナーT'が占めることができるようになる空間の体積をWbとして説明する。さらに、計算にマージンを持たせるため、Wa、Wb_maxは、実空間体積の80%の値に設定してから以下の計算に用いる。なお、Wa、Wb_maxは固定値、Wbは可変値であり、Wbは最小値0から最大値Wb_maxまでの間の値を取る。
まず、図8(a)で示す状態では、未使用のトナーTが未使用トナー室47と移動隔壁室55とで満杯に詰まった状態であり、廃トナーT'は廃トナー室54以外の空間を占めることができない。したがって、このときのW_lifeは以下の式2で求めることができる。
W_life=Wa (式2)
次に、図8(b)で示す状態では、トナーTが使用されているため、移動隔壁室55の仕切り部材52が図8(b)中矢印の向きへ変形することができるようになっている。このときのW_lifeは以下の式3で求めることができる。
W_life=Wa+Wb (式3)
上記式3において、WbはトナーTの使用量に等しい。このWbの求め方は後述する。
最後の、図8(c)で示す状態では、トナーTが十分使用され、移動隔壁室55内の仕切り部材52が限界まで変形している。このときのW_lifeは以下の式4で求めることができる。
W_life=Wa+Wb_max (式4)
ここで、トナーTの使用量であるWbの求め方について説明する。Wbは、露光ヘッド28のドット発光に伴う現像により消費される量とドラムカブリとして消費される量との和で表され、以下の式5で求めることができる。
Wb=(ドット発光に伴う現像による消費量+ドラムカブリによる消費量)×体積基準カウント(Vcnt) (式5)
こおで、体積基準カウント(Vcnt)とは、1ドットカウントあたりのトナー体積の値である本実施形態においては、0.6である。
そして、A6用紙(105mm×148mm)1枚、ドットの点灯率(=印字率)5%の場合のドット発光数を198×8192ドットと定める。このとき、ドット発光数を8192で除した198の部分を発光ドットカウントと称する。式5におけるドット発光に伴う現像による消費量を、ドットカウント単位で表現すると、以下の式6となる。
ドット発光に伴う現像による消費量=(198/5)×平均印字率[%]×印刷距離をA6用紙枚数に換算したもの (式6)
ところで、ドラムカブリとは、正常に負帯電したトナーTに比べて低い帯電量のトナーTや、逆極性に帯電したトナーTが感光体ドラム19の未露光部分に付着したものを指す。このドラムカブリは、温湿度環境や色の違いによってその付着量が異なるが、これらの条件が決定されれば、ドラムカブリによるトナー消費量は感光体ドラム19の回転数に比例した値であるドラムカウントに比例することになる。そして、式5におけるドラムカブリによるトナー消費量を、ドットカウント単位で表現すると、以下の式7となる。
ドラムカブリによる消費量=カブリ補正係数D(温湿度環境や色の違いに依存)×ドラムカウント (式7)
ここで、1ドラムカウントとは、印刷距離として444mm進んだときに感光体ドラム19が回転する距離を単位にしたもので、A6用紙3枚分に相当する。
図9は、縦軸に湿度[%RH]、横軸に温度[℃]を取った環境領域の対照グラフであり、表1は、各環境領域に対するカブリ補正係数Dをトナー色毎にテーブルにしたものである。
表1の領域1においてトナー色毎のカブリ補正係数Dの値が大きいのは、高温多湿環境であるほどドラムカブリの発生が多いからである。
式7のカブリ補正係数Dに代入する値は、画像形成ユニット10が置かれている温湿度環境から、図9を用いて環境領域として領域1、領域2、又は領域3の何れかの環境領域が該当するのかを求め、環境領域と色との情報を表1のテーブルを参照して決定する。
そして、式1における廃トナーT'の占める体積(W)は以下の式8から計算することができる。
廃トナー体積(W)=転写残トナー体積(Wtr)+カブリの転写残トナー体積(Wk)+逆転写トナー体積(Wr) (式8)
さらに、式8における、転写残トナー体積(Wtr)は以下の式9から計算することができる。
転写残トナー体積(Wtr)=転写残効率(J)×発光ドットカウント×体積基準カウント(Vcnt) (式9)
なお、式9における転写残効率(J)は、本実施形態においては3%である。また、前述したように、体積基準カウント(Vcnt)とは、ドットカウントあたりトナー体積であり、本実施形態においては、0.6である。
ところで、式8における、カブリの転写残トナー体積(Wk)は、転写残トナー体積(Wtr)を求めるときと同様の効率の考え方を適用することができ、以下の式10から計算することができる。
カブリの転写残トナー体積(Wk)=カブリの転写残効率(Q)×ドラムカウント×体積基準カウント(Vcnt) (式10)
なお、式10におけるカブリの転写残効率(Q)は、本実施形態においては3%である。
さらに、式8における逆転写トナー体積(Wr)は以下の式11により計算することができる。
逆転写トナー体積(Wr)=Σ(逆転写効率(R)×未使用トナー消費量(Wb)×体積基準カウント(Vcnt))
ここで、シグマ和は、対象の画像形成ユニットを除く画像形成方向上流側に位置する画像形成ユニットすべてを考慮する。 (式11)
表2は、各環境領域に対する逆転写効率(R)をトナー色毎にテーブルにしたものである。
ここで、画像形成ユニット10の寿命は、感光体ドラム19の回転量、未使用のトナーT量、廃トナー空スペースの3つによって管理され、この3つの内1つでも設定された閾値を超えるとその画像形成ユニット10は寿命に達したと判断され、交換となる。このとき、例えば、画像形成方向上流側に位置する画像形成ユニット10において使用されるトナー量が多い場合、画像形成方向下流側に位置する画像形成ユニット10では逆転写によって回収される廃トナー量が増加し、感光体ドラムの回転数が寿命に達していない場合や未使用のトナーTが十分に残存している場合であっても、当該画像形成ユニットは寿命に達したと判断されてしまう問題があった。
上記問題を解決するための廃トナー空スペースの計算処理を図10のフローチャートを用いて説明する。
まず、ステップS101において、廃トナー収容率の計算処理が開始されると、印刷制御部30は、ドラム回転数計側部32に対して感光体ドラム19の回転数を計測するよう指示を与える。指示を受けたドラム回転数計側部32は、感光体ドラム19の回転数を計測する(ステップS102)。
次に、印刷制御部30は、ヘッド発光数計側部33に対して露光ヘッド28での画像データに対応する発光素子の発光数を計測するよう指示を与える。指示を受けたヘッド発光数計側部33は、露光ヘッド28での画像データに対応する発光素子の発光数を計測する。
ステップS104において、印刷制御部30は、式5、式6、式7を用いてトナーTの使用量を計算するよう計算部45に指示を与える。指示を受けた計算部45は、ドラムカウントと発光ドットカウントとからトナーTの使用量(Wb)を計算する。
次に、印刷制御部30は、式3を用いて廃トナー収容可能体積(W_life)である廃トナー収容可能量Aを計算するよう計算部45に指示を与える。指示を受けた計算部45は、トナーTの使用量から、廃トナー収容可能量Aを計算する(ステップS105)。
続いて、印刷制御部30は、式8、式9、式10、式11を用いて転写残トナー、カブリトナー、逆転写トナーの合計として廃トナー体積(W)である廃トナー量Bを計算するよう計算部45に指示を与える。指示を受けた計算部45は、ドラムカウントと発光ドットカウントとから廃トナー量Bを計算する(ステップS106)。
ステップS107において、印刷制御部30は、式1を用いて廃トナー収容率を計算するよう計算部45に指示を与える。指示を受けた計算部45は、算出した廃トナー収容可能量A、廃トナー量Bを用いて廃トナー収容率Cを計算する。
次に、印刷制御部30は、以下の式12を用いて廃トナー空スペースDを計算するよう計算部45に指示を与える。指示を受けた計算部45は、算出した廃トナー収容率Cを用いて廃トナー空スペースDを計算する(ステップS108)。
廃トナー空スペースD[%]=100−廃トナー収容率C[%] (式12)
そして、廃トナー空スペースDが20%以下であった場合(ステップS109 Y)、処理はステップS110に移行する。一方、廃トナー空スペースDが20%よりも大きい場合(ステップS109 N)、印刷制御部30は一連の処理を終了する(ステップS116)。
次に、印刷制御部30は、Wb_max−Wb=0であるか否かを確認する。ここで、Wb_max−Wb=0である場合(ステップS110 Y)、印刷制御部30は、廃トナー空スペースDが0であるか否かを確認する。ここで、廃トナー空スペースDが0である場合(ステップS111 Y)、印刷制御部30は廃トナー空スペースが0であることから、廃トナーフル(満杯)による画像形成ユニット10の寿命であると判断し、画像形成ユニット10の交換を促す表示を行うよう寿命表示部46に指示を与えるとともに(ステップS115)、プリンタ100の動作を停止させ、一連の処理を終了する(ステップS116)。
ところで、Wb_max−Wb=0でない場合(ステップS110 N)、印刷制御部30は、Wb_max−Wb≧Z(任意のトナー廃棄量)であるか否かを確認する。ここで、Wb_max−Wb≧Zである場合(ステップS112 Y)、印刷制御部30はZ分の未使用のトナーTを廃棄させ(ステップS113)、一連の処理を終了する(ステップS116)。一方、Wb_max−Wb≧Zでない場合(ステップS112 N)、印刷制御部30は(Wb_max−Wb)分の未使用のトナーTを廃棄させ(ステップS114)、一連の処理を終了する(ステップS116)。ステップS113、ステップS114のように、Wb_max>Wbである場合、未使用トナーを消費(廃棄)させることで、廃トナー収容可能体積(W_life)を増加させ画像形成ユニット10の寿命を延ばすことができる。
なお、図10のフローチャートで示す計算処理は、A6用紙5枚相当(=740mm)が印刷されるたびに実行される。
次に、本実施形態におけるトナーTの廃棄動作について説明する。
トナー廃棄動作実行時は、1次転写ローラ15、帯電ローラ20、現像ローラ21、現像ブレード22、供給ローラ23に印加されるバイアス電圧は、印刷動作時と同じ大きさのバイアス電圧である。なお、除電装置25による除電光は全面露光とする。駆動モータ制御部43は、中間転写ベルト14と感光体ドラム19とを駆動させるが、2次転写ローラ16はこの場合中間転写ベルト14から離間させているため、駆動させない。さらに、通紙動作は行われないために、定着制御部41による加熱ローラ17a、加圧ローラ17bの動作制御や、カッター動作制御部44によるカッター13の動作も行われない。
上記動作条件を前提として、トナーTの廃棄動作について具体的に説明する。まず、露光ヘッド28を発光させることにより、感光体ドラム19表面に静電潜像を形成させ、廃棄量に相当するトナーを感光体ドラム19に付着させて現像を行う。
感光体ドラム19表面上の廃棄トナーは、中間転写ベルト14上に1次転写される。このとき、2次転写ローラ16は中間転写ベルト14から離間しているため、中間転写ベルト14上の廃棄トナーは、ベルトクリーニング部材48により除去され廃トナー収容部49に回収される。
このように、トナーTの廃棄動作を行うことで、廃トナーT'の堆積に起因するトナーカートリッジ10b自体が使用不能になったり、トナーカートリッジ10bが破損、パンクすることを未然に防ぐこともできる。
次に、本実施形態の効果を確認するため以下に説明する評価を行った。
温度27℃、湿度80%RHの環境下(図9に示す領域1に該当)、廃トナー室54の体積W
a=238386mm、移動隔壁室55の体積Wb_max=130563mmの条件下において、ホワイトのトナー色での平均印字率を2%、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナー色での平均印字率を60%とした場合で、連続印刷を行いながら画像形成方向最下流位置に位置するホワイトの画像形成ユニット10Wの廃トナー空スペースが0%になるまで、すなわち、当該画像形成ユニット10Wが寿命となるまで印刷できる印刷枚数を調査した。
図11に評価結果を示す。図11のグラフ内において(a)で示す実線は、本実施形態に係る印刷枚数の推移を表している。なお、ホワイトの画像形成ユニット10Wの廃トナー空スペースが20%となった場合に実施するトナー廃棄でのトナー量Zは、30000mmとしている。(b)で示す点線は、比較例として、ホワイトの画像形成ユニット10Wの廃トナー空スペースが20%となった場合においてもトナー廃棄を実施しない場合の印刷枚数の推移を表している。図11に示されるように、トナー廃棄を実施する本実施形態の方が、トナー廃棄を実施しない場合に比べて約1,200枚多く印刷することができることが確認された。
以上のように、本実施形態によれば、逆転写による廃トナー量が増加した場合であっても、感光体ドラムの残り寿命や未使用トナーを有効に使用することが可能な画像形成装置を提供することができる。
本発明の説明においては、ロール紙に印刷を行う中間転写方式のプリンタについて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、カット紙に印刷を行う、直接転写方式のプリンタ、ファクシミリ、MFP等の画像形成装置にも適用可能である。
10,10Y,10M,10C,10K,10W 画像形成ユニット
10a 現像ユニット
10b トナーカートリッジ
11 ロール紙フィーダー
12 リワインダー
13 カッター
14 中間転写ベルト
15Y,15M,15C,15K,15W 1次転写ローラ
16 2次転写ローラ
17 定着装置
17a 加熱ローラ
17b 加圧ローラ
19 感光体ドラム
20 帯電ローラ
21 現像ローラ
22 現像ブレード
23 供給ローラ
24 クリーニング部材
25 除電装置
26 トナー補給口
27 トナーホッパー
28 露光ヘッド
29 帯電クリーニングローラ
30 印刷制御部
31 画像データ変換部
32 ドラム回転数計側部
33 ヘッド発光数計側部
34 印刷データ監視部
35 転写ローラ用電源
36 帯電ローラ用電源
37 現像ローラ用電源
38 供給ローラ用電源
39 ヘッド駆動制御部
40 除電光用電源
41 定着制御部
42 搬送モータ制御部
43 駆動モータ制御部
44 カッター制御部
45 計算部
46 寿命表示部
47 未使用トナー収容室
48 ベルトクリーニング部材
49 廃トナー収容室
50 第1廃トナー搬送部材
51 第2廃トナー搬送部材
52 仕切り部材
53 側面プレート
54 廃トナー室
55 移動隔壁室
56 廃トナー搬送路部材

Claims (7)

  1. 未使用現像剤を収容する第1収容室と、
    廃現像剤を収容する第2収容室と、
    前記第1収容室と前記第2収容室との間に設けられ、前記第1収容室と前記第2収容室とに空間的に連続している第3収容室と、
    前記第3収容室内を移動可能となるように設けられ、前記第1収容室における前記未使用現像剤と前記第2収容室における前記廃現像剤とを分離する仕切り部材と、
    前記未使用現像剤の使用量から前記第3収容室における廃現像剤収容空間の拡大可能な体積を算出するとともに、当該算出結果、前記第2収容室の体積、及び前記第2収容室及び前記第3収容室に収容される廃棄現像剤量から前記第2収容室及び前記第3収容室における廃現像剤収容率を計算する計算部と、
    前記廃現像剤収容率が所定の閾値を下回った場合に、前記未使用現像剤を廃棄する現像剤廃棄手段とを備えること
    を特徴とする画像形成装置。
  2. 前記仕切り部材は、前記第2収容室及び前記第3収容室に収容された前記廃棄現像剤の量に基づいて前記廃棄現像剤の収容体積を拡大するように動作すること
    を特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 回転可能に支持された潜像担持体と、
    発光することにより前記潜像担持体に潜像を形成させる露光部材とを備え、
    前記計算部は、前記潜像担持体の回転数と前記露光部材の発光数とから前記未使用現像剤の使用量を算出すること
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記第3収容室における前記廃現像剤収容空間の拡大可能な体積は、前記未使用現像剤の使用量を体積換算したものに等しいこと
    を特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記第2収容室及び前記第3収容室に収容される前記廃棄現像剤量は、転写残、カブリ現像剤の転写残、逆転写の各々の量の和であること
    を特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記第3収容室の収容可能体積容量から前記第3収容室における前記廃現像剤収容空間の拡大可能な体積容量を減じた差分体積容量が所定の体積容量以上ある場合、前記現像剤廃棄手段は、前記所定の体積容量の前記未使用現像剤を廃棄すること
    を特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記第3収容室の収容可能体積容量から前記第3収容室における前記廃現像剤収容空間の拡大可能な体積容量を減じた差分体積容量が所定の体積容量未満ある場合、前記現像剤廃棄手段は、前記差分体積容量の前記未使用現像剤を廃棄すること
    を特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の画像形成装置。
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