JP2017026679A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
Description
静電潜像を担持するための回転可能な像担持体と、
前記像担持体の表面を帯電させる帯電器と、
前記静電潜像を現像する現像剤を担持するための現像剤担持体を含む現像装置と、
前記像担持体の回転方向における前記帯電器の下流側、かつ、前記現像剤担持体の上流側に位置し、前記像担持体の表面を露光し該像担持体に静電潜像を形成する露光装置と、
前記帯電器に供給される電力の電圧を制御する昇圧回路と、
前記昇圧回路からの電力を分圧して前記現像装置に供給する分圧回路と、
現像により前記像担持体の表面に形成されたトナー像を被転写媒体に移動させる転写を行う転写部材と、
各部を制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記帯電器及び前記現像装置への電力供給を停止する過程である立下げプロセスにおいて、該帯電器により発生させる帯電電圧を、静電潜像を前記像担持体上に描画する際の帯電電圧である第1の帯電電圧よりも絶対値が小さい第2の帯電電圧とし、前記現像剤担持体に印加される電圧である現像バイアスを、静電潜像を現像する際の現像バイアスである第1の現像バイアスよりも絶対値が小さい第2の現像バイアスとし、
前記露光装置は、前記像担持体の表面のうち第2の帯電電圧が印加された部分が該露光装置の照射位置に差し掛かったら、該像担持体の表面を露光することで該表面の電荷を中和し、
前記表面における電荷が中和された部分が前記現像剤担持体に差し掛かったら、前記帯電器及び前記現像装置への電力供給が停止され、
前記露光装置は、前記像担持体の表面のうち電力供給を停止した際に前記帯電器を通過した帯電停止部分が、該露光装置の照射位置に差し掛かったら露光を停止すること、
を特徴とする。
以下、一実施例である画像形成装置1について、添付図面を参照して説明する。各図においては、同じ部材、部分について共通する符号を付し、重複する説明は省略する。
上述のとおり、感光体ドラム11の周囲には、帯電チャージャ12、現像ローラ16を含む現像装置13などが配置されている。具体的には、図2に示すように、感光体ドラム11の回転軸方向から見たとき、時計回りに回転する感光体ドラム11の周囲に、帯電チャージャ12、レーザー走査光学ユニット14、現像ローラ16、1次転写ローラ22及びイレーサ17がこの順で時計回りに並んでいる。
立下げプロセスは、感光体ドラム11の表面の電荷を中和しつつ、帯電チャージャ12及び現像装置13への電力供給を停止する過程である。以下で、立下げプロセスについてより詳しく説明する。
I7=I4+I5−(I1+I2+I3)
画像形成装置1が動作している最中に、例えばジャム等で、上記の立下げプロセスが適正に行われなかった場合について説明する。
画像形成装置1における画像形成及び立下げプロセスの制御は、図9に示すように、画像形成命令やその終了等を知らせるMFPコントローラ102からの指示に基づき、エンジン制御部104に含まれるエンジン制御CPU106が、レーザー走査光学ユニット14などに命令を出すことにより行われる。なお、MFPコントローラ102及びエンジン制御部104は、制御部4の一部である。以下で、図10及び図11に記載のフローチャートを参照しながら、画像形成から立下げプロセスまでの制御のメインフローを説明する。
エラーにより立下げプロセスが適正に行われなかった場合、画像形成装置1では、該エラーから復帰した際に感光体ドラム11表面の電荷の中和を行う。そのフローについて以下で説明する。
画像形成装置1では、立下げプロセスにおいて、レーザー走査光学ユニット14が感光体ドラム11の表面を露光することで該表面の電荷を中和し、該表面における電荷が中和された部分、つまり、遷移時帯電電圧Vc2が印加された部分N2が現像ローラ16に差し掛かったら、帯電チャージャ12及び現像装置13への電力供給が停止される。これにより、感光体ドラム11表面への現像剤の移動を抑制することが出来る。
変形例である画像形成装置1Aと画像形成装置1との相違点は、画像形成装置1Aでは、帯電チャージャ12に代わり、帯電ブラシ18を備えている点である。
なお、本発明に係る画像形成装置は前記実施例に限定するものではなく、その要旨の範囲内で種々に変更することができる。例えば、本実施例は、いわゆる中間転写ベルト方式であったが、図15に示すような感光体ドラム11上のトナー像を繰り返し用紙に転写する転写ドラム方式であってもよい。また、例えば、分圧回路42の機械的な制約により、該分圧回路42を介して現像装置13に供給される電力の電圧と、昇圧回路40から帯電チャージャ12に電力供給される電力の電圧との電圧差に制限がある場合には、この制限を遷移時帯電電圧Vc2を決定する要素の一つとして考慮してもよい。
N2 遷移時帯電電圧Vc2が印加された部分(第2の帯電電圧が印加された部分)
P 帯電停止部分
R 現像停止部分
Vc 帯電電圧
Vc1 印字帯電電圧(第1の帯電電圧)
Vc2 遷移時帯電電圧(第2の帯電電圧)
Vc3 昇圧時帯電電圧(第3の帯電電圧
Vdc 現像バイアス
Vdc1 印字現像バイアス(第1の現像バイアス)
Vdc2 遷移時現像バイアス(第2の現像バイアス)
Vdc3 昇圧時現像バイアス(第3の現像バイアス)
Vts 停止中かぶりマージン
Vtp 印字中かぶりマージン
1 画像形成装置
4 制御部
11 感光体ドラム(像担持体)
12 帯電チャージャ(帯電器)
13 現像装置
14 レーザー走査光学ユニット(露光装置)
16 現像ローラ(現像担持体)
21 中間転写ベルト(被転写媒体)
22 一次転写ローラ(転写部材)
40 昇圧回路
42 分圧回路
Claims (10)
- 静電潜像を担持するための回転可能な像担持体と、
前記像担持体の表面を帯電させる帯電器と、
前記静電潜像を現像する現像剤を担持するための現像剤担持体を含む現像装置と、
前記像担持体の回転方向における前記帯電器の下流側、かつ、前記現像剤担持体の上流側に位置し、前記像担持体の表面を露光し該像担持体に静電潜像を形成する露光装置と、
前記帯電器に供給される電力の電圧を制御する昇圧回路と、
前記昇圧回路からの電力を分圧して前記現像装置に供給する分圧回路と、
現像により前記像担持体の表面に形成されたトナー像を被転写媒体に移動させる転写を行う転写部材と、
各部を制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記帯電器及び前記現像装置への電力供給を停止する過程である立下げプロセスにおいて、該帯電器により発生させる帯電電圧を、静電潜像を前記像担持体上に描画する際の帯電電圧である第1の帯電電圧よりも絶対値が小さい第2の帯電電圧とし、前記現像剤担持体に印加される電圧である現像バイアスを、静電潜像を現像する際の現像バイアスである第1の現像バイアスよりも絶対値が小さい第2の現像バイアスとし、
前記露光装置は、前記像担持体の表面のうち第2の帯電電圧が印加された部分が該露光装置の照射位置に差し掛かったら、該像担持体の表面を露光することで該表面の電荷を中和し、
前記表面における電荷が中和された部分が前記現像剤担持体に差し掛かったら、前記帯電器及び前記現像装置への電力供給が停止され、
前記露光装置は、前記像担持体の表面のうち電力供給を停止した際に前記帯電器を通過した帯電停止部分が、該露光装置の照射位置に差し掛かったら露光を停止すること、
を特徴とする画像形成装置。 - 前記第2の現像バイアスは、前記第1の現像のバイアスから所定の電圧を引いた値であり、
前記所定の電圧は、静電潜像を描画していない時に必要な現像バイアスと前記像担持体表面の電位差である停止中かぶりマージン、及び静電潜像を描画する際に必要な現像バイアスと該像担持体表面の電位差である印字中かぶりマージンの差であること、
を特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記第2の帯電電圧は、前記第2の現像バイアスよりも絶対値が大きく、かつ、前記帯電器が前記像担持体の表面を帯電させることができる最低電圧である帯電開始電圧を考慮した値であること、
を特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。 - 前記第2の帯電電圧は、前記第2の現像バイアスよりも絶対値が大きく、かつ、前記像担持体の消耗状態を考慮した値であること、
を特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。 - 前記第2の帯電電圧は、前記第2の現像バイアスよりも絶対値が大きく、かつ、前記現像装置に蓄えられた現像剤の消耗状態を考慮した値であること、
を特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。 - 前記第2の帯電電圧は、前記第2の現像バイアスよりも絶対値が大きく、かつ、前記像担持体周辺雰囲気の環境状態を考慮した値であること、
を特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。 - 前記第2の帯電電圧は、前記分圧回路によって作り出すことのできる前記昇圧回路の出力電圧との電位差を考慮した値であること、
を特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。 - 前記転写は、前記転写部材が帯電し、かつ、前記被転写媒体を前記像担持体に圧接させることにより行われ、
前記立下げプロセスにおいて、圧接時に前記被転写媒体と該像担持体とが接触する転写位置を該非転写媒体に転写された画像の後端が離れたら前記転写部材の帯電を停止し、
前記画像の印刷媒体への転写が完了したら前記転写部材は該像担持体からの離間を開始し、
前記露光装置は、前記像担持体の表面において最後に現像が行われた現像停止部分が、圧接時に前記被転写媒体と該像担持体とが接触する転写位置に到達した際には、該転写部材は該像担持体から離れていること、
を特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の画像形成装置。 - 前記帯電器及び前記現像装置への電力供給が開始される立上げプロセスにおいて、
前記制御部は、前記帯電電圧を第1の帯電電圧よりも絶対値が小さい第3の帯電電圧とし、前記現像剤担持体に印加される電圧である現像バイアスを、静電潜像を現像する際の現像バイアスである第1の現像バイアスよりも絶対値が小さい第3の現像バイアスとし、
前記露光装置は、前記現像バイアスが第3の現像バイアスで安定したら、前記像担持体の表面を露光することで該表面の電荷を中和し、
前記制御部は、前記表面における第3の帯電電圧が印加された部分が前記現像剤担持体に差し掛かったら、前記帯電電圧を第1の帯電電圧とするとともに、前記現像バイアスを第1の現像バイアスとし、
前記露光装置は、前記表面における第1の帯電電圧が印加された部分が前記照射位置に差し掛かったら、露光を停止すること、
を特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の画像形成装置。 - 動作中のトラブルにより前記立下げプロセスが適正に行われなかった場合、該トラブルから復帰後の、前記帯電器及び前記現像装置への電力供給が開始される立上げプロセスにおいて、
前記制御部は、前記帯電電圧を第1の帯電電圧よりも絶対値が小さい第3の帯電電圧とし、前記現像剤担持体に印加される電圧である現像バイアスを、静電潜像を現像する際の現像バイアスである第1の現像バイアスよりも絶対値が小さい第3の現像バイアスとし、
前記露光装置は、前記現像バイアスが第3の現像バイアスで安定したら、前記像担持体の表面を露光することで該表面の電荷を中和し、
前記制御部は、前記表面における第3の帯電電圧が印加された部分が前記現像剤担持体に差し掛かったら、前記帯電電圧を第1の帯電電圧とし、前記現像バイアスを第1の現像バイアスとし、
前記露光装置は、前記表面における第1の帯電電圧が印加された部分が前記照射位置に差し掛かったら、露光を停止すること、
を特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の画像形成装置。
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