JP6593014B2 - 画像形成装置、制御方法およびプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、帯電器に印加する帯電電圧と、現像ローラに印加する現像電圧と、現像ローラの感光体に対する周速比とを変更可能な制御部を有する画像形成装置と、前記制御部による制御方法と、前記制御部を動作させるためのプログラムに関する。
従来、感光体と、感光体を帯電させる帯電器と、感光体に現像剤を供給する現像ローラとを備え、帯電電圧と現像電圧との電圧差を制御する画像形成装置が知られている。当該装置の一例として、下記の先行技術文献に記載の画像形成装置は、非画像形成時において、帯電電圧と現像電圧との電圧差が基準値未満となるように現像電圧を制御している。これにより、感光体の非露光部分に現像剤が付着する現象を抑制している。
特開2001−166573号公報
ところで、本願発明者は、感光体に対する現像ローラの周速比や湿度などが、上記の現象の発生に関与することを発見した。しかしながら、上記文献に記載の画像形成装置では、帯電電圧と現像電圧との電圧差を制御する際に、周速比や湿度などの条件がいずれも考慮されていない。そのため、例えば、周速比が変更された場合や、湿度が変化した場合などにおいて、電圧差が好適な値とならず、上記の現象を抑制できないおそれがある。
そこで、本発明は、周速比や湿度の条件が変化した場合であっても、感光体の非露光部分に現像剤が付着する現象を抑制することができる画像形成装置、制御方法およびプログラムを提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明に係る画像形成装置は、回転駆動される感光体と、感光体を帯電する帯電器と、感光体に接触して現像剤を供給する現像ローラと、湿度を検出する湿度センサと、制御部と、を備える。
制御部は、帯電器に帯電電圧を印加し、かつ現像ローラに現像電圧を印加する印加処理を実行し、印加処理において、感光体に対する現像ローラの周速比と、湿度とに基づいて、帯電電圧と現像電圧との電圧差を制御する。
また、本発明に係る制御方法は、感光体を帯電させる帯電器に印加する帯電電圧と、感光体に現像剤を供給する現像ローラに印加する現像電圧とを制御する制御方法であって、感光体に対する現像ローラの周速比と、湿度とに基づいて、帯電電圧と現像電圧との電圧差を制御する。
また、本発明に係るプログラムは、感光体を帯電させる帯電器に印加する帯電電圧と、感光体に現像剤を供給する現像ローラに印加する現像電圧とを制御する制御部を動作させるプログラムであって、制御部を、感光体に対する現像ローラの周速比と、湿度とに基づいて、帯電電圧と現像電圧との電圧差を制御する手段として機能させる。
前述した各構成によれば、周速比や湿度の条件が変化した場合であっても、周速比および湿度の条件に基づいて電圧差が制御されるので、周速比や湿度の変化に関わらず、感光体の非露光部分に現像剤が付着する現象を抑えることができる。なお、この効果は、実験により確認されている。
本発明によれば、周速比や湿度の条件が変化した場合であっても、周速比および湿度の条件に基づいて電圧差が制御されるので、周速比や湿度の変化に関わらず、感光体の非露光部分に現像剤が付着する現象を抑えることができる。
実施形態に係る画像形成装置の概略構成を示す図である。 プロセスカートリッジの後部の構造を拡大して示す拡大断面図である。 制御部と、制御部によって電圧が印加される各部材との関係を示す図である。 プロセスカートリッジの各部材を駆動するためのモータおよび変速機構と制御部との関係を示す図である。 周速比大のときの実験結果を示すグラフ(a)と、周速比小のときの実験結果を示すグラフ(b)である。 周速比大のときの温度、湿度および電圧差の関係を示す表(a)と、周速比小のときの温度、湿度および電圧差の関係を示す表(b)である。 第1帯電用テーブルを示す図(a)と、第2帯電用テーブルを示す図(b)である。 第1現像用テーブルを示す図(a)と、第2現像用テーブルを示す図(b)である。 制御部の動作を示すフローチャートである。 制御部の動作の一例を示すタイムチャートである。 周速比が中程度であるときの実験結果を示すグラフである。
以下、本発明の一実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の説明においては、まず、実施形態に係る画像形成装置の概略構成について説明し、その後、本発明の特徴部分の詳細な構成について説明する。また、以下の説明において、方向は、図1に示す方向で説明する。具体的には、図1の右側を「前」とし、図1の左側を「後」とし、図1の紙面手前側を「左」とし、図1の紙面奥側を「右」とする。また、図1の上下方向を「上下」とする。
図1に示すように、画像形成装置の一例としてのレーザプリンタ1は、本体筐体2と、用紙Sを供給する給紙部3と、給紙された用紙Sに画像を形成する画像形成部Gとを主に備えている。
給紙部3は、本体筐体2内の下部に設けられ、用紙Sを収容する給紙トレイ31と、用紙押圧板32と、給紙機構33と、レジストレーションローラ34とを主に備えている。給紙部3は、給紙トレイ31内の用紙Sを、用紙押圧板32によって上方に寄せ、給紙機構33によって1枚ずつ送り出して画像形成部Gに供給する。
画像形成部Gは、露光装置4と、プロセスカートリッジ5と、定着装置8とを備えている。
露光装置4は、本体筐体2内の上部に配置され、図示しないレーザ発光部や、符号を省略して示すポリゴンミラー、レンズ、反射鏡などを備えている。露光装置4は、レーザ発光部から出射される画像データに基づくレーザ光(鎖線参照)を、感光体ドラム61の表面で高速走査することで、感光体ドラム61の表面を露光する。
プロセスカートリッジ5は、露光装置4の下方に配置され、本体筐体2に設けられたフロントカバー21を開いたときにできる開口から本体筐体2に対して着脱可能に構成されている。プロセスカートリッジ5は、ドラムユニット6と、現像ユニット7とを備えている。ドラムユニット6は、感光体の一例としての感光体ドラム61と、スコロトロン型の帯電器62と、転写ローラ63とを主に有している。現像ユニット7は、現像ローラ71と、供給ローラ72と、層厚規制ブレード73と、現像剤としての正帯電性のトナーを収容する収容部74と、アジテータ75とを主に有している。
プロセスカートリッジ5は、回転駆動される感光体ドラム61の表面を、帯電器62によって一様に帯電し、露光装置4からのレーザ光によって露光することで、感光体ドラム61上に画像データに基づく静電潜像を形成する。アジテータ75は、収容部74の中で回転することで、収容部74内のトナーを攪拌しながら現像ローラ71側に向けて搬送する。供給ローラ72は、現像ローラ71に接触して回転することで、アジテータ75によって収容部74から排出されたトナーを現像ローラ71に供給する。現像ローラ71は、層厚規制ブレード73に接触して回転することで、層厚規制ブレード73との間で一定の厚さに規制されたトナーを表面に担持する。
その後、現像ユニット7は、現像ローラ71上に担持されたトナーを、感光体ドラム61に供給することで静電潜像を可視像化し、感光体ドラム61上にトナー像を形成する。そして、給紙部3から供給された用紙Sを、感光体ドラム61と転写ローラ63との間で搬送することで、感光体ドラム61上のトナー像を用紙Sに転写する。
定着装置8は、プロセスカートリッジ5の後方に配置され、ハロゲンヒータ81A、定着ベルト81B、ニップ板81Cなどを有する加熱ユニット81と、加熱ユニット81のニップ板81Cとの間で定着ベルト81Bを挟持する加圧ローラ82とを主に備えている。定着装置8は、トナー像が転写された用紙Sを、加熱ユニット81と加圧ローラ82との間で搬送することで、用紙Sにトナー像を熱定着する。トナー像が熱定着された用紙Sは、排紙ローラ23によって排紙トレイ22上に排出される。
図2に示すように、プロセスカートリッジ5、詳細には、プロセスカートリッジ5を構成するドラムユニット6は、感光体ドラム61や帯電器62、転写ローラ63などのほか、さらに、クリーニングユニット64と、除電ランプ90と、ドラムフレーム200とを有している。なお、本実施形態に係る帯電器62は、帯電ワイヤ62Aと、帯電ワイヤ62Aと感光体ドラム61との間に配置されるグリッド電極62Bとを備える構成となっている。
感光体ドラム61は、導電性を有する円筒状のドラム本体61Bの外周面に感光層を形成した部材であり、ドラム本体61Bに導通する軸61Aが接地された状態で設けられている。この感光体ドラム61に対し、帯電器62は、感光体ドラム61の上方で感光体ドラム61に対向して配置され、転写ローラ63は、感光体ドラム61の下方で感光体ドラム61に接触して配置されている。また、現像ユニット7の現像ローラ71は、感光体ドラム61の矢印で示す回転方向における、感光体ドラム61と帯電器62とが対向する位置よりも下流側であって、感光体ドラム61と転写ローラ63とが対向する位置よりも上流側で、感光体ドラム61に接触して配置されている。
クリーニングユニット64は、トナー像転写後の感光体ドラム61の外周面に付着したトナーや紙粉などの付着物を回収するためのユニットであり、クリーニングローラ64Aと、回収ローラ64Bと、掻取部材64Cと、クリーニングローラ64Aなどを支持するクリーニングフレーム64Dとを主に有している。クリーニングローラ64Aは、感光体ドラム61の回転方向における、感光体ドラム61と転写ローラ63とが対向する位置よりも下流側であって、感光体ドラム61と帯電器62とが対向する位置よりも上流側で、付着物を回収できる程度に感光体ドラム61に近接して配置されている。
クリーニングユニット64は、感光体ドラム61上の付着物をクリーニングローラ64Aによって回収し、クリーニングローラ64A上に付着した付着物を回収ローラ64Bで回収する。そして、回収ローラ64B上に付着した付着物を掻取部材64Cによって回収ローラ64B上から掻き取り、クリーニングフレーム64Dに形成された貯留部64Eに貯留する。
除電ランプ90は、感光体ドラム61の表面に対向する発光部91を有し、発光部91から感光体ドラム61の表面に光を出射することで、転写後の感光体ドラム61の表面に残留する電荷を減衰させるように構成されている。除電ランプ90の発光部91は、感光体ドラム61の回転方向における、感光体ドラム61と転写ローラ63とが対向する位置よりも下流側であって、感光体ドラム61とクリーニングローラ64Aとが対向する位置よりも上流側で、感光体ドラム61に対向して配置されている。
ドラムフレーム200は、ドラムユニット6のフレームを形成する部材であり、感光体ドラム61や転写ローラ63などを回転可能に支持するとともに、クリーニングユニット64を支持している。また、ドラムフレーム200は、現像ユニット7が着脱自在に装着されるように構成されている。
次に、本発明の特徴部分について詳細に説明する。
図1に示すように、本体筐体2内には、温度センサの一例としての機内温度センサSE1と、湿度センサSE2と、制御部100(図3参照)とが設けられている。
機内温度センサSE1は、例えば、サーミスタであり、本体筐体2内の温度である機内温度を検出するように構成されている。機内温度センサSE1は、前後方向において本体筐体2内の定着装置8とプロセスカートリッジ5との間の位置に配置されている。すなわち、機内温度センサSE1は、本体筐体2内でプロセスカートリッジ5の外に配置されている。
湿度センサSE2は、例えば、相対湿度を検出するセンサであり、本体筐体2に形成された吸気口24の内側に対面して配置されている。この湿度センサSE2は、吸気口24から取り込まれた空気の湿度を検出することで、本体筐体2外の湿度を検出するように構成されている。そして、機内温度センサSE1で検出された温度と、湿度センサSE2で検出された湿度は、図3に示す制御部100に出力される。
制御部100は、CPU、RAM、ROM、入出力回路などを備えており、帯電器62、現像ローラ71、転写ローラ63、供給ローラ72、クリーニングローラ64A、除電ランプ90などに電圧を印加する印加処理を実行する機能を有している。また、図4に示すように、制御部100は、本体筐体2に設けられたモータ210と変速機構220を制御する機能も有している。
モータ210は、感光体ドラム61、現像ローラ71、供給ローラ72、アジテータ75、クリーニングローラ64Aなどに駆動力を供給するための駆動源である。このモータ210は、感光体ドラム61およびクリーニングローラ64Aに対しては、所定数のギヤを介して連結され、現像ローラ71、供給ローラ72およびアジテータ75に対しては、現像ローラ71等の回転速度を変更するための変速機構220を介して連結されている。
変速機構220は、モータ210と現像ローラ71とのギヤ比を切り換える機構である。変速機構220は、現像ローラ71の周速vを、大周速v1と、当該大周速v1よりも小さく、かつ、0よりも大きな小周速v2とに切り替える。この変速機構220により現像ローラ71の周速vを切り替えると、感光体ドラム61に対する現像ローラ71の周速比が切り替わるようになっている。本実施形態においては、現像ローラ71の周速vを小周速v2にした場合に、感光体ドラム61に対する現像ローラ71の周速比が1未満となり、現像ローラ71の周速vを大周速v1にした場合に、感光体ドラム61に対する現像ローラ71の周速比が1以上となっている。なお、以下の説明において、周速比が1未満であるときの状態を、「周速比小」とも称し、周速比が1以上であるときの状態を、「周速比大」とも称する。
具体的に、変速機構220は、現像ローラ71を大周速v1で回転させるための第1ギヤ比で構成される第1伝達機構221と、現像ローラ71を小周速v2で回転させるための第2ギヤ比で構成される第2伝達機構222と、モータ210からの駆動力の伝達経路を第1伝達機構221または第2伝達機構222に切り替えるための電磁クラッチ223とを備えている。この変速機構220では、電磁クラッチ223をOFFにすると、モータ210からの駆動力が第2伝達機構222を介して現像ローラ71に伝達され、電磁クラッチ223をONにすると、モータ210からの駆動力が第1伝達機構221を介して現像ローラ71に伝達されるようになっている。
制御部100は、帯電器62に対して印加処理を実行する場合には、帯電器62の帯電ワイヤ62Aにワイヤ電圧Vwを印加することで、グリッド電極62Bに帯電電圧の一例としての正のグリッド電圧Vgを印加する。また、制御部100は、現像ローラ71に対して電圧を印加する場合には、現像ローラ71にグリッド電圧Vgよりも小さな正の現像電圧Vbを印加する。さらに、制御部100は、印加処理において、感光体ドラム61に対する現像ローラ71の周速比と、湿度と、温度とに基づいて、グリッド電圧Vgと現像電圧Vbとの電圧差を制御するように構成されている。言い換えると、制御部100は、図示せぬ記憶部に記憶されたプログラムに基づいて動作することで、電圧差を制御する手段として機能している。
なお、本実施形態では、グリッド電圧Vgを制御することで感光体ドラム61の表面電位を制御するように構成するが、本発明はこれに限定されず、例えば帯電ワイヤ62Aに印加される電圧を制御してもよい。
制御部100は、図5(a),(b)に示す実験結果に基づいて設定された複数のテーブル(図7および図8参照)を参照することで、様々な温湿度環境下に適したグリッド電圧Vgおよび現像電圧Vbを設定するように構成されている。
ここで、図5(a),(b)に示す各グラフは、電圧差(Vg−Vb)、湿度(H)および温度(T)と、感光体ドラム61の非露光部分にトナーが付着する現象との関係を示す実験結果である。詳しくは、電圧差、湿度および温度を様々な値に設定して、感光体ドラム61および現像ローラ71を所定時間駆動させた後に感光体ドラム61上に付着するトナーの有無を視認する実験の結果である。
各グラフにおいて、第1付着領域は、電圧差が大きな環境下において、帯電量が低くなっているトナーの極性が逆極性、つまり負になることによってトナーの付着が生じたと考えられる領域である。第2付着領域は、電圧差が小さな環境下において、トナーの帯電量の低下とは別の原因でトナーの付着が生じたと考えられる領域である。
付着抑制領域は、トナーの付着量が規定値未満となる領域であり、付着抑制領域における電圧差の上限値および下限値は、温度条件に基づいて決定される。つまり、例えば低湿の環境下において、温度を低温から高温に振ったときに、上記付着が抑制される電圧差の取り得る値によって、付着抑制領域における電圧差の上限値と下限値とが定まる。言い換えると、例えば低湿の環境下において、温度がどのような温度であっても上記付着が抑制される電圧差の範囲が、付着抑制領域と第1付着領域との境界と、付着抑制領域と第2付着領域との境界とによって定まる。
この実験結果によれば、周速比大のときの方が、周速比小のときよりも付着抑制領域が大きくなることが確認された。また、周速比大のときと周速比小のときの両方において、付着抑制領域における電圧差の上限値および下限値は、湿度が高くなるほど、徐々に小さくなることが確認された。
図6に示す各表は、図5に示す各実験結果と、画質等を考慮して設定される、温度・湿度に対応した電圧差を示す表である。具体的に、図6(a)に示す周速比大のときの電圧差は、図5(a)に示す大きな付着抑制領域の範囲内であって、かつ、良好な画質の形成に適した値に設定されている。詳しくは、温度が15℃未満の場合には、湿度に関わらず、電圧差を第1電圧差ΔV21とし、温度が15℃以上、かつ、20℃未満の場合には、湿度に関わらず、電圧差を第1電圧差ΔV21よりも大きな第2電圧差ΔV22とし、温度が20℃以上の場合には、湿度に関わらず、電圧差を第2電圧差ΔV22よりも大きな第3電圧差ΔV23としている。
図6(b)に示す周速比小のときの電圧差は、図5(b)に示す小さな付着抑制領域の範囲内であって、かつ、良好な画質の形成に適した値に設定されている。詳しくは、湿度が30%未満である場合には、温度に関わらず、電圧差を第4電圧差ΔV15としている。湿度が30%以上、かつ、50%未満である場合には、温度に関わらず、電圧差を第4電圧差ΔV15よりも小さな第5電圧差ΔV14としている。
湿度が50%以上、かつ、60%未満である場合には、電圧差を、温度が30℃未満のときに第5電圧差ΔV14とし、温度が30℃以上のときに第5電圧差ΔV14よりも小さな第6電圧差ΔV13としている。湿度が60%以上、かつ、70%未満である場合には、電圧差を、温度が20℃未満のときに第5電圧差ΔV14とし、温度が20℃以上、かつ、35℃未満のときに第6電圧差ΔV13とし、温度が35℃以上のときに第6電圧差ΔV13よりも小さな第7電圧差ΔV12としている。
湿度が70%以上、かつ、80%未満である場合には、電圧差を、温度が10℃未満のときに第5電圧差ΔV14とし、温度が10℃以上、かつ、20℃未満のときに第6電圧差ΔV13とし、温度が20℃以上、かつ、30℃未満のときに第7電圧差ΔV12とし、温度が30℃以上のときに第7電圧差ΔV12よりも小さな第8電圧差ΔV11としている。湿度が80%以上である場合には、電圧差を、温度が10℃未満のときに第6電圧差ΔV13とし、温度が10℃以上、かつ、30℃未満のときに第7電圧差ΔV12とし、温度が30℃以上のときに第8電圧差ΔV11としている。
つまり、図6(b)に示す周速比小のときの表は、湿度が高いほど、電圧差が小さくなるように構成されている。詳しくは、所定温度における電圧差は、湿度が高いほど、小さくなっている。ここで、湿度が高いほど電圧差が小さいとは、湿度と電圧差が比例の関係にあることを意味するのではなく、湿度が所定の値から高くなった場合には、電圧差が所定の値に対応した値と同じかそれ以上の値となることを意味している。なお、本明細書において「・・・が高いほど・・・が小さい」とは、特に説明を追記しない限り、上述と同じ意味である。
また、周速比小のときの表は、湿度が、第2湿度の一例としての50%以上である場合には、温度が高いほど、電圧差が小さくなるように構成されている。詳しくは、50%以上の所定湿度における電圧差は、温度が高いほど、小さくなっている。
また、周速比小のときの第4電圧差ΔV15および第5電圧差ΔV14は、周速比大のときの電圧差の上限値、つまり第3電圧差ΔV23よりも大きな値となっている。そのため、湿度が、第1湿度の一例として50%未満である場合には、周速比小のときの電圧差ΔV14,V15が、周速比大のときの電圧差ΔV21〜ΔV23よりも大きくなっている。
また、周速比小のときの電圧差の上限値である第4電圧差ΔV15と下限値である第8電圧差ΔV11との差は、周速比大のときの電圧差の上限値である第3電圧差ΔV23と下限値である第1電圧差ΔV21との差よりも大きくなっている。また、周速比小のときの電圧差の下限値である第8電圧差ΔV11は、周速比大のときの電圧差の下限値である第1電圧差ΔV21よりも小さくなっている。
制御部100は、前述した各表で示したように電圧差が周速比・温度・湿度の環境に応じて変化するように、グリッド電圧Vgおよび現像電圧Vbを制御する。詳しくは、制御部100は、図示せぬ記憶部に記憶された、図7に示す第1帯電用テーブルおよび第2帯電用テーブルと、図8に示す第1現像用テーブルおよび第2現像用テーブルとに基づいて、各電圧Vg,Vbを制御する。ここで、図7に示す第1帯電用テーブルおよび第2帯電用テーブルは、グリッド電圧Vgを周速比等に基づいて設定するためのテーブルであり、図6に示す各表に基づいて作成される。また、図8に示す第1現像用テーブルおよび第2現像用テーブルは、現像電圧Vbを周速比等に基づいて設定するためのテーブルであって、図6に示す各表に基づいて作成される。
具体的に、図7(a)に示す第1帯電用テーブルは、周速比大のときにグリッド電圧Vgを設定するためのテーブルであり、グリッド電圧Vgは、温度および湿度に関わらずに、一定値、詳しくは第3グリッド電圧Vg3に設定されている。図7(b)に示す第2帯電用テーブルは、周速比小のときにグリッド電圧Vgを設定するためのテーブルであり、湿度が50%未満である場合には、温度に関わらず、グリッド電圧Vgが第3グリッド電圧Vg3に設定されている。
湿度が50%以上、かつ、60%未満である場合には、グリッド電圧Vgは、温度が30℃未満のときに第3グリッド電圧Vg3に設定され、温度が30℃以上のときに第3グリッド電圧Vg3よりも小さな第2グリッド電圧Vg2に設定されている。湿度が60%以上、かつ、70%未満である場合には、グリッド電圧Vgは、温度が20℃未満のときに第3グリッド電圧Vg3に設定され、温度が20℃以上のときに第2グリッド電圧Vg2に設定されている。
湿度が70%以上、かつ、80%未満である場合には、グリッド電圧Vgは、温度が10℃未満のときに第3グリッド電圧Vg3に設定され、温度が10℃以上、かつ、30℃未満のときに第2グリッド電圧Vg2に設定され、温度が30℃以上のときに第2グリッド電圧Vg2よりも小さな第1グリッド電圧Vg1に設定されている。湿度が80%以上である場合には、グリッド電圧Vgは、温度が30℃未満のときに第2グリッド電圧Vg2に設定され、温度が30℃以上のときに第1グリッド電圧Vg1に設定されている。
つまり、図7(b)に示す第2帯電用テーブルは、湿度が高いほど、グリッド電圧Vgが小さくなるように構成されている。詳しくは、所定温度におけるグリッド電圧Vgは、湿度が高いほど、小さくなっている。
図8(a)に示す第1現像用テーブルは、周速比大のときに現像電圧Vbを設定するためのテーブルであり、温度が15℃未満である場合には、湿度に関わらず、現像電圧Vbが第6現像電圧Vb6に設定されている。
温度が15℃以上、かつ、20℃未満である場合には、湿度に関わらず、現像電圧Vbは、第6現像電圧Vb6よりも小さな第5現像電圧Vb5に設定されている。温度が20℃以上である場合には、湿度に関わらず、現像電圧Vbは、第5現像電圧Vb5よりも小さな第4現像電圧Vb4に設定されている。
図8(b)に示す第2現像用テーブルは、周速比小のときに現像電圧Vbを設定するためのテーブルであり、湿度が30%未満である場合には、温度に関わらず、現像電圧Vbが、第4現像電圧Vb4よりも小さな第1現像電圧Vb1に設定されている。湿度が30%以上、かつ、60%未満である場合には、温度に関わらず、現像電圧Vbは、第1現像電圧Vb1よりも大きく、かつ、第4現像電圧Vb4よりも小さな第2現像電圧Vb2に設定されている。
湿度が60%以上、かつ、70%未満である場合には、グリッド電圧Vgは、温度が35℃未満のときに第2現像電圧Vb2に設定され、温度が35℃以上のときに第2現像電圧Vb2よりも大きく、かつ、第4現像電圧Vb4よりも小さな第3現像電圧Vb3に設定されている。湿度が70%以上、かつ、80%未満である場合には、現像電圧Vbは、温度が20℃未満のときに第2現像電圧Vb2に設定され、温度が20℃以上のときに第3現像電圧Vb3に設定されている。湿度が80%以上である場合には、現像電圧Vbは、温度が10℃未満のときに第2現像電圧Vd2に設定され、温度が10℃以上のときに第3現像電圧Vb3に設定されている。
つまり、図8(b)に示す第2現像用テーブルは、湿度が高いほど、現像電圧Vbが大きくなるように構成されている。詳しくは、所定温度における現像電圧Vbは、湿度が高いほど、小さくなっている。また、周速比小のときの現像電圧Vbの上限値である第3現像電圧Vb3は、周速比大のときの現像電圧Vbの下限値である第4現像電圧Vb4よりも小さくなっている。これにより、周速比小のときの現像電圧Vb1〜Vb3は、それぞれ、周速比大のときの現像電圧Vb4〜Vb6よりも小さくなっている。
以上のように、制御部100は、周速比、温度および湿度と図7および図8に示す各テーブルとに基づいてグリッド電圧Vgおよび現像電圧Vbの各値を設定するとともに、変速機構220の電磁クラッチ223のON・OFFを切り替えることで周速比を変更する。さらに、制御部100は、周速比を上げる場合には、電磁クラッチ223をOFFからONに切り替えて周速比を小から大に変更した後に、周速比に基づいてグリッド電圧Vgおよび現像電圧Vbを設定し直す。
次に、制御部100によるグリッド電圧Vgおよび現像電圧Vbの設定方法について詳細に説明する。なお、制御部100による各電圧のON・OFFのタイミングや周速比を変更するタイミング等は、公知の方法を採用すればよいため、説明は省略する。
図9に示すように、制御部100は、まず、印刷指令があったか否かを判断する(S1)。ステップS1において印刷指令があったと判断した場合には(Yes)、制御部100は、機内温度センサSE1から温度を取得するとともに、湿度センサSE2から湿度を取得する(S2)。
ステップS2の後、制御部100は、電磁クラッチ223の状態がON状態であるか否かを判断する(S3)。ステップS3において電磁クラッチ223の状態がON状態でないと判断した場合には(No)、制御部100は、周速比小に対応した第2帯電用テーブルおよび第2現像用テーブルと、取得した温度・湿度とに基づいてグリッド電圧Vgおよび現像電圧Vbを設定する(S4)。
ステップS3において電磁クラッチ223の状態がON状態であると判断した場合には(Yes)、制御部100は、画像形成後の所定のタイミングか否か、詳しくは、印刷指令で指示された印刷枚数分の画像形成が終了した後、グリッド電圧Vgを画像形成時の値よりも小さな値に下げるタイミングになったか否かを判断する(S5)。
ここで、グリッド電圧Vgを下げるタイミングは、最後の用紙Sが感光体ドラム61と転写ローラ63との間のニップ部を通り抜けた後であれば、どのようなタイミングに設定してもよい。
ステップS5において所定のタイミングでないと判断した場合には(No)、制御部100は、周速比大に対応した第1帯電用テーブルおよび第1現像用テーブルと、温度・湿度とに基づいてグリッド電圧Vgおよび現像電圧Vbを設定する(S6)。なお、電圧の切り替えは、グリッド電圧Vgの変更により表面電位が変化した感光体ドラム61の表面の一部が現像ローラ71に到達したときに合わせて現像電圧Vbを変更すべく、グリッド電圧Vgを先に変更し、その所定時間後に現像電圧Vbを変更するようになっている。
ステップS5において所定のタイミングであると判断した場合には(Yes)、制御部100は、周速比小に対応した帯電用テーブルと、温度・湿度とに基づいてグリッド電圧Vgのみを設定する(S7)。つまり、ステップS7において、現像電圧Vbは変更されないようになっている。
ステップS4、ステップS6またはステップS7の後、制御部100は、印刷制御が終了したか否かを判断する(S8)。ここで、印刷制御とは、印刷指令を受けてから、印刷指令で指示された印刷枚数分の用紙Sへの画像形成の終了後に行われる公知のクーリング制御が完了するまでの制御をいう。
ステップS8において印刷制御が終了していないと判断した場合には(No)、制御部100は、ステップS3の処理に戻る。ステップS8において印刷制御が終了したと判断した場合や(Yes)、ステップS1において印刷指令がないと判断した場合には(No)、制御部100は、本制御を終了する。
次に、温度が40℃以上で、湿度が80%以上の高温・高湿時における制御部100の動作の一例を図10に示すタイムチャートを参照して説明する。
図10に示すように、制御部100は、印刷指令を受けると(時刻t1)、モータ210に電力を供給してモータ210を駆動させるとともに、ステップS4の処理においてグリッド電圧Vgおよび現像電圧Vbを設定し、グリッド電極62Bへのグリッド電圧Vgの印加を開始する。詳しくは、図7(b)の第2帯電用テーブルによってグリッド電圧Vgを第1グリッド電圧Vg1に設定し、図8(b)の第2現像用テーブルによって現像電圧Vbを第3現像電圧Vb3に設定する。
制御部100は、グリッド電圧Vgの印加開始から所定時間後に、時刻t1において第3現像電圧Vb3に設定された現像電圧Vbを現像ローラ71に印加する(時刻t2)。これにより、このときの電圧差は、図6(b)に示す周速比小のときの表の電圧差の下限値である第8電圧差ΔV11となる。
その後、制御部100は、画像形成を開始するタイミングになると(時刻t3)、電磁クラッチ223をONにするとともに、ステップS6の処理においてグリッド電圧Vgおよび現像電圧Vbを設定する。詳しくは、図7(a)の第1帯電用テーブルによってグリッド電圧Vgを第1グリッド電圧Vg1よりも大きな第3グリッド電圧Vg3に設定し、図8(a)の第1現像用テーブルによって現像電圧Vbを第3現像電圧Vb3よりも大きな第4現像電圧Vb4に設定する。そして、電圧の切り替えは、グリッド電圧Vgを先に変更し、その所定時間後に現像電圧Vbを変更する。これにより、電磁クラッチ223のONとともにグリッド電圧Vgが第1グリッド電圧Vg1から第3グリッド電圧Vg3に上昇し(時刻t3)、その所定時間後に現像電圧Vbが第3現像電圧Vb3から第4現像電圧Vb4に上昇する(時刻t4)。
そのため、このときの電圧差は、図6(a)に示す周速比大のときの表の電圧差の上限値である第3電圧差ΔV23となる。これにより、周速比大のときの電圧差(ΔV23)が、周速比小のときの電圧差(ΔV11)よりも大きくなっている。
画像形成の終了後所定のタイミングになると(時刻t5)、制御部100は、ステップS7の処理においてグリッド電圧Vgのみを設定する。詳しくは、図7(b)の第2帯電用テーブルによってグリッド電圧Vgを第1グリッド電圧Vg1に設定する。これにより、時刻t5において、グリッド電圧Vgが、第3グリッド電圧Vg3から第1グリッド電圧Vg1に下がる。
その後、電磁クラッチ223がOFFされると(時刻t6)、制御部100は、ステップS4の処理においてグリッド電圧Vgおよび現像電圧Vbを設定する。詳しくは、グリッド電圧Vgは時刻t5において既に設定された値と同じ値に設定され、現像電圧Vbは、図8(b)の第2現像用テーブルによって第3現像電圧Vb3に設定される。これにより、時刻t6において、現像電圧Vbが、第4現像電圧Vb4から第3現像電圧Vb3に下がる。
その後、制御部100は、クーリング制御が完了すると(時刻t7)、モータ210への電力供給を停止するとともに、グリッド電極62Bおよび現像ローラ71への各電圧の印加を停止する。
以上によれば、本実施形態において以下のような効果を得ることができる。
周速比、温度または湿度の条件が変化した場合であっても、周速比等の条件に基づいてグリッド電圧Vgおよび現像電圧Vbを設定することで電圧差を適切な値にすることができるので、周速比等の変化に関わらず、感光体ドラム61の非露光部分にトナーが付着する現象を抑えることができる。
周速比小の場合には、湿度が高いほど電圧差を小さくするように構成したので、感光体ドラム61の非露光部分へのトナーの付着を良好に抑えることができる。ここで、湿度が高いほど、トナーが帯電されにくくなる傾向があり、トナーの帯電量が低くなった状態において周速比を小さくした場合には、感光体ドラム61の非露光部分にトナーが付着する現象(以下、「第1現象」ともいう。)が発生するおそれがある。第1現象は、電圧差が大きな環境下において高湿により帯電量が低くなっているトナーの極性が逆極性になることによって起こると考えられている。前記した構成では、周速比小の場合において湿度が高いほど電圧差を小さくするので、第1現象を良好に抑制することができる。
周速比小の場合における電圧差の上限値と下限値との差(ΔV15−ΔV11)が、周速比大の場合における電圧差の上限値と下限値との差(ΔV23−ΔV21)よりも大きいので、周速比小の場合における電圧差を環境に適した様々な値に設定することができ、第1現象を良好に抑制することができる。ここで、周速比小の場合には、湿度の変化によるトナーの帯電量の変化の影響を大きく受ける。そのため、周速比小の場合に、周速比大の場合よりも大きな範囲(上限値から下限値までの範囲)において電圧差を決めることで、トナーの帯電量の大きな変化に応じて電圧差を決めることができ、良好に第1現象を抑制することができる。
周速比小の場合には、湿度が高いほどグリッド電圧Vgを小さくするように制御部100が構成されているので、例えばグリッド電圧を小さくしないで電圧差を小さくする場合に比べ、帯電器62から感光体ドラム61への放電を抑えることができる。
湿度が50%未満である場合には、周速比小であるときの電圧差を、周速比大であるときの電圧差よりも大きくしたので、感光体ドラム61の非露光部分へのトナーの付着を良好に抑えることができる。ここで、高湿ではない環境下において周速比小で、かつ、電圧差が小さい場合には、トナーの帯電量の低下とは別の原因で、感光体ドラム61の非露光部分へトナーが付着する現象(以下、「第2現象」ともいう。)が発生しやすい傾向にある。第2現象は、周速比が小さい場合に感光体ドラム61と現像ローラ71との間のトナーに加わる摩擦が大きくなることで、感光体ドラム61から電荷を奪ったトナーの帯電量が高くなる一方、電荷が奪われた感光体ドラム61の表面電位が下がり、小さな電圧差がさらに小さくなって発生すると考えられている。前記した構成では、高湿ではない環境下において周速比小である場合に、周速比大であるときよりも電圧差を大きくするので、第2現象を良好に抑制することができる。
周速比小の場合における現像電圧Vbを、周速比大の場合における現像電圧Vbよりも小さくしたので、例えば現像電圧を小さくしないで電圧差を大きくする場合に比べ、グリッド電圧Vgを増加させる必要がないので、帯電器62から感光体ドラム61への放電を抑制することができる。
周速比を小さな値から大きな値に変更した後に、電圧差を変更するので、第1現象および第2現象を良好に抑えることができる。ここで、周速比小の場合には、周速比大の場合に比べ、第1現象または第2現象が発生しやすい傾向にある(図5参照)。なお、第1現象は、第1付着領域で発生する現象であり、第2現象は、第2付着領域で発生する現象である。そのため、例えば周速比を小さい値から大きな値に変更する前に電圧差を先に変更してしまうと、電圧差が第1付着領域または第2付着領域に入ってしまい、第1現象または第2現象が発生するおそれがある。これに対し、周速比を小から大に変更した後に電圧差を変更することで、付着抑制領域が広がった後に電圧差が変更されるので、第1現象または第2現象を良好に抑制することができる。
周速比小で、かつ、湿度が50%以上である場合には、温度が高いほど電圧差を小さくするので、第1現象を良好に抑えることができる。ここで、湿度がある程度高い状況においては温度が高いほど、トナーが帯電されにくくなる傾向があり、このようにトナーの帯電量が低くなった状態において、仮に周速比を小さくし、電圧差を大きくした場合には、第1現象が発生するおそれがある。前記した構成では、周速比小で、かつ、湿度が50%以上である場合において、温度が高いほど電圧差を小さくするので、第1現象を良好に抑制することができる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されることなく、以下に例示するように様々な形態で利用できる。
前記実施形態では、周速比を2段階で切り替える構成に本発明を適用したが、本発明はこれに限定されず、例えば周速比を3段階以上で切り替える構成に本発明を適用してもよい。例えば、図11に示すように、前記実施形態における周速比小のときの周速比よりも大きく、かつ、周速比大のときの周速比よりも小さな周速比(以下、中程度の周速比ともいう。)にも切り替えることができる構成に本発明を適用してもよい。ここで、本願発明者は、図5および図11に示すように、周速比が大きくなるほど付着抑制領域が広がっていくことを発見した。そのため、周速比が中程度である場合の付着抑制領域の範囲に入るように、グリッド電圧および現像電圧を設定することで、中程度の周速比においても感光体ドラム61の非露光部分へのトナーの付着を抑えることができる。
前記実施形態では、感光体として感光体ドラム61を例示したが、本発明はこれに限定されず、例えばベルト状の感光体であってもよい。
前記実施形態では、帯電器としてスコロトロン型の帯電器62を例示したが、本発明はこれに限定されず、帯電器は、例えばコロトロン型の帯電器であってもよいし、感光体に接触する帯電ローラであってもよい。
前記実施形態では、レーザプリンタ1に本発明を適用したが、本発明はこれに限定されず、その他の画像形成装置、例えば複写機や複合機などに本発明を適用してもよい。
前記実施形態では、現像剤として正帯電性のトナーを例示したが、本発明はこれに限定されず、負帯電性のトナーであってもよい。なお、この場合には、グリッド電圧や現像電圧等は、極性のみを、負のトナーに合わせて負に変更すればよく、その大きさ(絶対値)は前記実施形態と同様の関係にすればよい。
1 レーザプリンタ
61 感光体ドラム
62 帯電器
71 現像ローラ
100 制御部
SE2 湿度センサ

Claims (12)

  1. 回転駆動される感光体と、
    前記感光体を帯電する帯電器と、
    前記感光体に接触して回転し、前記感光体に現像剤を供給する現像ローラと、
    湿度を検出する湿度センサと、
    制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記帯電器に帯電電圧を印加し、かつ前記現像ローラに現像電圧を印加する印加処理を実行し、
    前記印加処理において、
    画像形成を開始する前には、前記感光体に対する前記現像ローラの周速比を1未満に設定して、湿度が高いほど、前記帯電電圧と前記現像電圧との電圧差を小さくし、
    画像形成を開始するときに、前記周速比を1未満の値から1以上の値に変更し、前記電圧差を変更することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記周速比が1未満の場合における前記電圧差の上限値と下限値との差は、前記周速比が1以上の場合における前記電圧差の上限値と下限値との差よりも大きいことを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  3. 前記周速比が1未満の場合における前記電圧差の下限値は、前記周速比が1以上の場合における前記電圧差の下限値よりも小さいことを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御部は、前記周速比が1未満の場合には、湿度が高いほど、前記帯電電圧を小さくすることを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御部は、前記周速比が1以上の場合には、湿度に関わらず、前記帯電電圧を一定値とすることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記制御部は、湿度が第1湿度未満である場合には、前記周速比が1未満であるときの前記電圧差を、前記周速比が1以上であるときの前記電圧差よりも大きくすることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記周速比が1未満の場合における現像電圧は、前記周速比が1以上の場合における現像電圧よりも小さいことを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 温度を検出する温度センサを備え、
    前記制御部は、前記周速比と前記湿度と前記温度とに基づいて、前記帯電電圧と前記現像電圧との電圧差を制御することを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  9. 前記制御部は、前記周速比が1未満で、かつ、湿度が第2湿度以上である場合には、温度が高いほど、前記電圧差を小さくすることを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  10. 前記制御部は、前記周速比が1以上の場合には、湿度に関わらず、温度が高いほど、前記電圧差を大きくすることを特徴とする請求項8または請求項9に記載の画像形成装置。
  11. 感光体を帯電させる帯電器に印加する帯電電圧と、前記感光体に接触して回転し、前記感光体に現像剤を供給する現像ローラに印加する現像電圧とを制御する制御方法であって、
    画像形成を開始する前には、前記感光体に対する前記現像ローラの周速比を1未満に設定して、湿度が高いほど、前記帯電電圧と前記現像電圧との電圧差を小さくし、
    画像形成を開始するときに、前記周速比を1未満の値から1以上の値に変更し、前記電圧差を変更することを特徴とする制御方法。
  12. 感光体を帯電させる帯電器に印加する帯電電圧と、前記感光体に接触して回転し、前記感光体に現像剤を供給する現像ローラに印加する現像電圧とを制御する制御部を動作させるプログラムであって、
    前記制御部を、
    画像形成を開始する前には、前記感光体に対する前記現像ローラの周速比を1未満に設定して、湿度が高いほど、前記帯電電圧と前記現像電圧との電圧差を小さくし、画像形成を開始するときに、前記周速比を1未満の値から1以上の値に変更し、前記電圧差を変更する手段として機能させることを特徴とするプログラム。
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