JP2022076201A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】廃トナーの成分に基づいて画像形成装置内の冷却を開始することができ、画像形成動作を効率良く行うことが可能な画像形成装置を提供する。【解決手段】画像形成装置は、画像形成部と、入力部と、機内温度検出部と、制御部と、を備える。画像形成部のクリーニング部は、像担持体の外周面に残留する廃トナーを除去するとともに、廃トナーを収容する廃トナー収容部を有する。入力部は、画像形成部において記録媒体に形成される画像の画像情報が入力される。制御部は、機内温度検出部によって検出された機内温度が基準温度に達した場合に画像形成部の動作を停止させるクーリングモードを実施可能であるとともに、直近の所定期間における画像情報及び画像形成部の動作情報に基づいて廃トナーの外添剤比率を導出し、外添剤比率に基づいて基準温度を変更する。【選択図】図4

Description

本発明は、画像形成装置に関する。
複写機やプリンター等の電子写真方式の画像形成装置では、像担持体である感光体ドラムの表面に形成した静電潜像を現像剤で現像し、後に用紙に転写されるトナー像を形成する装置が広く利用されている。そして、現像剤の性能維持と画像品質の保証とを実現するために、現像剤の溶融や固着を抑制する技術が提案されている。このような従来の画像形成装置一例が、特許文献1に開示されている。
特許文献1で開示された従来の画像形成装置は、画像形成装置本体の機内温度を検出する温度検出手段と、機内温度を低下させる内部冷却手段と、を備える。この画像形成装置は、待機中に、温度検出手段が検出した機内温度が、あらかじめ設定された設定温度以上になった場合、内部冷却手段の動作を開始させる。これにより、待機中の機内温度の上昇を防止し、作像部で扱うトナーの溶融、固着などを防止することが可能である。
特開2006-227557号公報
しかしながら、上記の従来技術では、感光体ドラム(像担持体)の外周面から除去された廃トナーの成分に応じて、廃トナーを収容する廃トナー収容部の温度に差異が生じることに関して考慮されていないことに課題があった。すなわち、廃トナーの成分がどのような状況であっても、一定の条件に達することで画像形成装置内の冷却が開始されるので、画像形成動作を効率良く行うことができないことが懸念された。
本発明は、上記の点に鑑みなされたものであり、廃トナーの成分に基づいて画像形成装置内の冷却を開始することができ、画像形成動作を効率良く行うことが可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明の画像形成装置は、画像形成部と、入力部と、機内温度検出部と、制御部と、を備える。前記画像形成部は、像担持体と、現像部と、クリーニング部と、を少なくとも含み、記録媒体への画像形成を行う。前記像担持体は、外周面に静電潜像が形成される。前記現像部は、前記静電潜像にトナーを付着させてトナー像を形成する。前記クリーニング部は、前記像担持体の前記外周面に残留する廃トナーを除去するとともに、前記廃トナーを収容する廃トナー収容部を有する。前記入力部は、前記画像形成部において前記記録媒体に形成される画像の画像情報が入力される。前記機内温度検出部は、前記画像形成部周辺の機内温度を検出する。前記制御部は、前記画像形成部を制御する。前記制御部は、前記機内温度検出部によって検出された前記機内温度が基準温度に達した場合に前記画像形成部の動作を停止させるクーリングモードを実施可能であるとともに、直近の所定期間における前記画像情報及び前記画像形成部の動作情報に基づいて前記廃トナーの外添剤比率を導出し、前記外添剤比率に基づいて前記基準温度を変更する。
本発明の構成によれば、廃トナーの外添剤比率に基づいて、クーリングモードを実施するタイミングを変更することが可能である。したがって、廃トナーの成分に基づいて画像形成装置内の冷却を開始することができ、画像形成動作を効率良く行うことが可能である。
本発明の実施形態の画像形成装置の構成を示す概略断面図である。 図1の画像形成装置の概略構成を示すブロック図である。 図1の画像形成装置の画像形成部周辺を示す断面図である。 図1の画像形成装置のクーリングモードの処理の例を示すフローチャートである。 印字率毎の廃トナーの外添剤比率を示すグラフである。 印字率毎のガラス転移点を示すグラフである。 本発明の実施例及び比較例の画像形成装置におけるクーリングモードを開始するまでの時間を示すグラフである。
以下、本発明の実施形態を図に基づき説明する。なお、本発明は以下の内容に限定されるものではない。
図1は、実施形態の画像形成装置1の構成を示す概略断面図である。図2は、図1の画像形成装置1の概略構成を示すブロック図である。図3は、図1の画像形成装置1の画像形成部20周辺を示す断面図である。本実施形態の画像形成装置1の一例としては、中間転写ベルト31を用いてトナー像を用紙(記録媒体)Sに転写するタンデム方式のカラープリンターである。画像形成装置1は、例えば印刷、スキャン(画像読取)、ファクシミリ送信等の機能を備えたいわゆる複合機であって良い。
画像形成装置1は、図1に示すように、原稿搬送部3と、画像読取部(入力部)4と、を備える。原稿搬送部3は、画像形成装置1の本体2の上面に載置される。画像読取部4は、原稿搬送部3の下方の、本体2の内部に配置される。原稿搬送部3に積載した原稿の画像が、或いは画像読取部4の上面のコンタクトガラス(不図示)上に載置した原稿の画像が、画像読取部4によって読み取られる。すなわち、画像読取部4は、画像形成部20において用紙Sに形成される画像の画像情報が入力される入力部として機能する。
さらに、画像形成装置1は、図1、図2及び図3に示すように、その本体2に設けられた、給紙部5、用紙搬送部6、露光部7、画像形成部20、転写部30、定着部8、用紙排出部9、通信部(入力部)10、及び制御部11を備える。
給紙部5は、複数枚の用紙Sを収容し、印刷時に用紙(記録媒体)Sを1枚ずつ分離して送り出す。用紙搬送部6は、給紙部5から送り出された用紙Sを二次転写部33及び定着部8へと搬送し、さらに定着後の用紙Sを用紙排出口6aから用紙排出部9に排出する。両面印刷が行われる場合、用紙搬送部6は、第一面の定着後の用紙Sを分岐部6bによって反転搬送部6cに振り分け、用紙Sを再度、二次転写部33及び定着部8へと搬送する。露光部7は、画像データに基づき制御されたレーザー光を画像形成部20に向かって照射する。
画像形成部20は、中間転写ベルト31の下方に配置される。画像形成部20は、イエロー用の画像形成部20Y、シアン用の画像形成部20C、マゼンタ用の画像形成部20M及びブラック用の画像形成部20Bを含む。これらの4つの画像形成部20は、基本的な構成が同じである。これにより、以下の説明において、特に限定する必要がある場合を除き、各色を表す「Y」、「C」、「M」、「B」の識別記号は省略することがある。
画像形成部20は、図3に示すように、所定の方向(図3における時計回り)に回転可能に支持された感光体ドラム(像担持体)21を備える。画像形成部20は、さらに感光体ドラム21の周囲に、その回転方向に沿って配置された帯電部22と、現像部23と、ドラムクリーニング部24と、を備える。なお、現像部23とドラムクリーニング部24との間に一次転写部32が配置される。
感光体ドラム21は、外周面に感光層を有する。帯電部22は、感光体ドラム21の外周面を所定電位に帯電させる。露光部7は、帯電部22によって帯電された感光体ドラム21の外周面を露光し、感光体ドラム21の外周面に原稿画像の静電潜像を形成する。現像部23は、この静電潜像にトナーを付着させて現像し、トナー像を形成する。4つの画像形成部20それぞれは、異なる色のトナー像を形成する。ドラムクリーニング部24は、トナー像が中間転写ベルト31の外周面に一次転写後に、感光体ドラム21の外周面に残留する廃トナー等を除去してクリーニングする。このようにして、画像形成部20は、用紙Sへの画像形成を行う。
転写部30は、図1に示すように、中間転写ベルト31、一次転写部32Y、32C、32M、32B、二次転写部33、及びベルトクリーニング部34を備える。中間転写ベルト31は、4つの画像形成部20の上方に配置される。中間転写ベルト31は、所定の方向(図1における反時計回り)に回転可能に支持され、4つの画像形成部20それぞれで形成されたトナー像が順次重ねて一次転写される中間転写体である。4つの画像形成部20は、中間転写ベルト31の回転方向上流側から下流側に向けて一列に並んだいわゆるタンデム方式にして配置される。
一次転写部32Y、32C、32M、32Bは、中間転写ベルト31を挟んで、各色の画像形成部20Y、20C、20M、20Bの上方に配置される。二次転写部33は、用紙搬送部6の、定着部8よりも用紙搬送方向上流側であって、転写部30の、各色の画像形成部20Y、20C、20M、20Bよりも中間転写ベルト31の回転方向下流側に配置される。ベルトクリーニング部34は、各色の画像形成部20Y、20C、20M、20Bよりも中間転写ベルト31の回転方向上流側に配置される。
トナー像は、各色の一次転写部32Y、32C、32M、32Bで中間転写ベルト31の外周面に一次転写される。そして、中間転写ベルト31の回転とともに所定のタイミングで4つの画像形成部20のトナー像が連続して重ねて中間転写ベルト31に転写されることにより、中間転写ベルト31の外周面にはイエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの4色のトナー像が重ね合わされたカラートナー像が形成される。
中間転写ベルト31の外周面のカラートナー像は、用紙搬送部6によって同期をとって送られてきた用紙Sに、二次転写部33に形成される二次転写ニップ部で転写される。ベルトクリーニング部34は、二次転写後に中間転写ベルト31の外周面に残留するトナー等を除去してクリーニングする。
定着部8は、二次転写部33の上方に配置される。定着部8は、トナー像が転写された用紙Sを加熱、加圧することで、トナー像を用紙Sに定着させる。
用紙排出部9は、画像読取部4の下方に配置される。トナー像が定着されて印刷が完了した用紙Sは、用紙排出部9に搬送される。用紙排出部9は、正面に開口を有し、正面側から印刷後の用紙(印刷物)が取り出される。
通信部10は、例えば制御部11の近傍等に配置され、通信によって外部機器と情報の授受を行う。通信部10は、例えば画像情報、印刷条件、及び実行指令等を、コンピュータ等の外部機器からネットワーク回線等を介して受け付ける。すなわち、通信部10は、画像形成部20において用紙Sに形成される画像の画像情報が入力される入力部として機能する。さらに、通信部10は、例えば画像形成装置1の状態や注意事項、エラーメッセージなどを送信することによって、それらを外部機器の使用者に対して報知する。
制御部11は、CPU、画像処理部、記憶部、並びにその他の電子回路及び電子部品を含む(いずれも不図示)。CPUは、記憶部に記憶された制御用のプログラムやデータに基づき、画像形成装置1に設けられた各構成要素の動作を制御して画像形成装置1の機能に係る処理を行う。給紙部5、用紙搬送部6、露光部7、画像形成部20、転写部30、及び定着部8のそれぞれは、制御部11から個別に指令を受け、連動して用紙Sへの印刷を行う。記憶部は、例えばプログラムROM(Read Only Memory)、データROMなどといった不揮発性の記憶装置と、RAM(Random Access Memory)のような揮発性の記憶装置との組み合わせで構成される。
続いて、画像形成部20の構成について、図2及び図3を用いて説明する。なお、各色の画像形成部20は基本的な構成が同じであるので、特に限定する必要がある場合を除き、構成要素について各色を表す識別記号の記載と、説明とを省略することがある。
画像形成部20は、感光体ドラム21と、帯電部22と、現像部23と、ドラムクリーニング部24と、を備える。
感光体ドラム21は、中心軸線を水平にして回転可能に支持された円筒形状であり、駆動部(不図示)によって中心軸線回りに一定速度で回転される。感光体ドラム21は、例えばアルミニウム等の金属製のドラム素管の外周面に、アモルファスシリコン等の無機感光体で構成される感光層を有する。感光体ドラム21の外周面には、静電潜像が形成される。
帯電部22は、例えば帯電ローラー221と、帯電クリーニングローラー222と、を有する。
帯電ローラー221は、感光体ドラム21の軸線方向と平行に延び、中心軸線を水平にして回転可能に支持される。帯電ローラー221は、感光体ドラム21の外周面に接触することで、感光体ドラム21の回転に従って回転する。帯電ローラー221は、例えば芯金の外周面に、イオン導電材を配合した架橋ゴム等で構成される導電層を有する。帯電ローラー221に所定の帯電電圧を印加すると、感光体ドラム21の外周面が一様に帯電される。帯電クリーニングローラー222は、帯電ローラー221の外周面に接触し、帯電ローラー221の外周面をクリーニングする。
現像部23は、現像容器231と、第1攪拌搬送部材232と、第2攪拌搬送部材233と、現像ローラー234と、規制部材235と、を有する。
現像容器231は、感光体ドラム21の軸線方向(図2の紙面奥行き方向)に沿って延びる細長い形状であって、その長手方向を水平にして配置される。現像容器231は、現像部23から感光体ドラム21の外周面に供給する現像剤として、例えばトナー及び磁性キャリアを含む二成分現像剤を収容する。なお、現像剤は、一成分現像剤であっても良い。
第1攪拌搬送部材232及び第2攪拌搬送部材233は、感光体ドラム21と平行に延びる軸線回りに回転可能にして現像容器231に支持される。第1攪拌搬送部材232及び第2攪拌搬送部材233は、それらの軸線回りに回転することで、当該回転の軸線方向に沿って互いに反対方向に現像剤を攪拌しながら搬送する。
現像ローラー234は、感光体ドラム21の軸線と平行に延びる軸線回りに回転可能にして現像容器231に支持される。現像ローラー234は、その外周面の一部が現像容器231から露出し、感光体ドラム21と対向し、近接する。現像ローラー234は、感光体ドラム21との対向領域において感光体ドラム21の外周面に供給するトナーを、その外周面に担持する。現像ローラー234は、現像容器231内のトナーを感光体ドラム21の外周面の静電潜像に付着させ、トナー像を形成する。
規制部材235は、現像ローラー234と感光体ドラム21との対向領域の、現像ローラー234の回転方向上流側に配置される。規制部材235は、現像ローラー234に近接して対向し、その先端と現像ローラー234の外周面との間に所定の間隔を設けて配置される。規制部材235は、現像ローラー234の軸線方向(図3の紙面奥行き方向)の全域にわたって延びる。
現像容器231内のトナーは、第1攪拌搬送部材232及び第2攪拌搬送部材233によって攪拌、循環されて帯電され、現像ローラー234の外周面に担持される。現像ローラー234の外周面に担持された現像剤(トナー)は、規制部材235によって層厚が規制される。現像ローラー234に所定の現像電圧が印加されると、感光体ドラム21の外周面の電位との間の電位差により、現像ローラー234の外周面に担持されたトナーが現像空間において感光体ドラム21の外周面に飛翔し、感光体ドラム21の外周面の静電潜像が現像される。
ドラムクリーニング部24は、回収容器241と、クリーニングローラー242と、クリーニングブレード243と、回収スパイラル244と、を有する。
回収容器241は、感光体ドラム21の軸線方向(図3の紙面奥行き方向)に沿って延びる細長い形状であって、その長手方向を水平にして配置される。回収容器241は、クリーニングローラー242及びクリーニングブレード243によって感光体ドラム21の外周面から除去された廃トナー等の残留物を収容する廃トナー収容部241aを有する。廃トナー収容部241aは、例えば回収容器241の下部に設けられる。
クリーニングローラー242は、感光体ドラム21の軸線と平行に延びる軸線回りに回転可能にして回収容器241に支持される。クリーニングローラー242は、その外周面の一部が回収容器241から露出して感光体ドラム21と対向し、感光体ドラム21の外周面に所定の圧力で接触する。クリーニングローラー242は、感光体ドラム21の外周面に接触しながら、駆動部(不図示)によって感光体ドラム21との接触領域が感光体ドラム21と同方向に移動する向きに回転する。クリーニングローラー242の回転速度は、感光体ドラム21の回転速度に対して差を設けても良い。クリーニングローラー242は、感光体ドラム21の外周面をクリーニングする。
なお、現像部23から感光体ドラム21の外周面に供給されるトナーには外添剤(研磨剤)が含まれる。外添剤は、例えばチタン、銅、亜鉛、アルミニウム等の材料で構成される。トナーは、感光体ドラム21の外周面の静電潜像に付着してトナー像を形成するだけでなく、一次転写時に中間転写ベルト31に転写されなかった残留トナー(廃トナー)を利用して感光体ドラム21の外周面を研磨するためにも用いられる。
クリーニングブレード243は、クリーニングローラー242の、ドラム回転方向の下流側に配置される。クリーニングブレード243は、感光体ドラム21の軸線方向に沿って延びる板形状である。クリーニングブレード243は、感光体ドラム21の外周面に所定の圧力で接触する。クリーニングブレード243は、一次転写後に感光体ドラム21の外周面に残留する廃トナー等の残留物を除去する。
回収スパイラル244は、クリーニングローラー242の下方であって、クリーニングブレード243を隔てて感光体ドラム21から離れた領域に配置される。回収スパイラル244は、例えば廃トナー収容部241a内に配置される。回収スパイラル244は、感光体ドラム21の軸線と平行に延びる軸線回りに回転可能にして回収容器241に支持される。回収スパイラル244は、感光体ドラム21の外周面から除去された廃トナー等の残留物を、ドラムクリーニング部24の外部に設けられた回収物廃棄容器(不図示)へ搬送する。
また、画像形成装置1は、冷却ファン12と、機内温度検出部13と、を備える。
冷却ファン12は、例えば画像形成部20周辺に配置される。冷却ファン12は、画像形成装置1内の空気を外部に排出する。これにより、冷却ファン12は、画像形成装置1内を冷却することができる。詳細に言えば、冷却ファン12は、例えば現像部23及びドラムクリーニング部24を冷却することができる。冷却ファン12は、制御部11によって制御される。
機内温度検出部13は、例えば回収容器241の外壁部に取り付けられる。機内温度検出部13は、例えばサーミスタ等で構成され、画像形成装置1の画像形成部20周辺の機内温度を検出する。詳細に言えば、機内温度検出部13は、ドラムクリーニング部24の、最も高温になり易い廃トナー収容部241aの温度を検出する。機内温度検出部13の検出信号は、制御部11に送信される。
そして、制御部11は、機内温度検出部13によって検出された機内温度が所定の基準温度に達した場合に、画像形成装置1内を冷却するクーリングモードを実施可能である。制御部11は、クーリングモードにおいて、画像形成部20の動作を停止させることで、画像形成装置1内を冷却する。さらに、クーリングモードでは、冷却ファン12を作動させても良い。
図4は、図1の画像形成装置1のクーリングモードの処理の例を示すフローチャートである。
画像形成装置1において印刷ジョブが開始されると(図4のスタート)、制御部11は、廃トナー収容部241a内の廃トナーの外添剤比率に基づき、クーリングモードの実施の基準温度を変更する(ステップ#101)。ここで参照する廃トナーの外添剤比率は、前回の印刷ジョブにおいて導出された外添剤比率であって、その詳細は後述する。
なお、廃トナーの外添剤比率と、クーリングモードの実施の基準温度との対応関係に係る情報は、例えば記憶部等に予め記憶される。また、廃トナーの外添剤比率に係る情報は、例えば印刷が実行されるたびに逐次更新され、記憶部等に記憶される。
次に、制御部11は、機内温度検出部13によって検出された機内温度が、クーリングモードの実施の基準温度より低いか否かを判定する(ステップ#102)。制御部11は、機内温度検出部13から受信したサーミスタ等の検出信号に基づき、画像形成部20周辺の機内温度を認識し、当該機内温度が基準温度より低いか否かを判定する。
画像形成部20周辺の機内温度が、クーリングモードの実施の基準温度より低い場合(ステップ#102のYes)、制御部11は、印刷を実行する(ステップ#103)。
一方、機内温度検出部13によって検出された画像形成部20周辺の機内温度が、クーリングモードの実施の基準温度に達した場合(ステップ#102のNo)、制御部11は、クーリングモードを実施する。この場合、制御部11は、画像形成部20の動作を停止させることで(ステップ#104)、画像形成装置1内の冷却を開始する。そして、制御部11は、冷却ファン12をONにし(ステップ#105)、画像形成装置1内の冷却を促進する。
続いて、制御部11は、機内温度検出部13によって検出された機内温度が、クーリングモードの実施の基準温度より2℃低い温度未満に達したか否かを判定する(ステップ#106)。制御部11は、機内温度検出部13から受信したサーミスタ等の検出信号に基づき、画像形成部20周辺の機内温度を認識し、当該機内温度が基準温度より2℃低い温度未満であるか否かを判定する。機内温度が基準温度より2℃低い温度に達していない場合(ステップ#106のNo)、機内温度検出部13によって検出される機内温度の監視が継続される。
画像形成部20周辺の機内温度が、クーリングモードの実施の基準温度より2℃低い温度に達した場合(ステップ#106のYes)、制御部11は、冷却ファン12をOFFにし(ステップ#107)、画像形成装置1内の冷却を終了する。そして、制御部11は、印刷を実行する(ステップ#103)。
印刷が終了すると、制御部11は、廃トナーの外添剤比率を導出する(ステップ#108)。廃トナーの外添剤比率とは、ドラムクリーニング部24の廃トナー収容部241aに収容された廃トナーに含まれる外添剤の比率であって、現像部23に補給されたばかりのトナー(以下、補給トナーと称す)の外添剤比率を1として導出される。さらに詳細に言えば、制御部11は、直近の所定期間における用紙Sに形成される画像の画像情報及び画像形成部20の動作情報に基づいて廃トナーの外添剤比率を導出する。直近の所定期間は、例えば直近の1000~2000枚の画像形成を実行する期間である。
制御部11は、直近の所定期間における用紙Sの画像情報及び画像形成部20の動作情報に基づいて廃トナーの外添剤比率を導出し、当該外添剤比率に基づいてクーリングモードの実施の基準温度を変更する(ステップ#101参照)。この構成によれば、廃トナーの外添剤比率に基づいて、クーリングモードを実施するタイミングを変更することが可能である。したがって、廃トナーの成分に基づいて画像形成装置1内の冷却を開始することができ、画像形成動作を効率良く行うことが可能である。
制御部11は、入力部である画像読取部4及び通信部10から用紙Sに形成される画像の画像情報を取得する。用紙Sに形成される画像の画像情報は、用紙Sに対する印字率と、印字率毎の画像形成枚数と、である。制御部11は、用紙Sに対する印字率と、印字率毎の画像形成枚数と、に基づいて算出される印字率毎のトナー消費量に基づいて廃トナーの外添剤比率を導出する。
図5は、印字率毎の廃トナーの外添剤比率を示すグラフである。前述のように補給トナーの外添剤比率を1として、印字率1%、5%、20%の場合について、印字率毎の外添剤比率を図5に示した。
図5の外添剤比率は、蛍光X線装置による定量分析をチタン元素に対して行った結果に基づいて算出している。この結果は、他の金属材料(例えば銅、亜鉛、アルミニウム等)で構成される外添剤においても同様に適用することが可能である。ここで、外添剤は、トナーと概ね逆極性で帯電しており、トナーが飛翔する電界に対して逆電界で移動する。これにより、外添剤は、用紙Sの背景部(白地部)に多く付着する。したがって、用紙Sに対する印字率が低いほど、背景部が多くなり、外添剤比率は高くなる。すなわち、図5の外添剤比率は、印字率1%において最も高い。
上記の構成によれば、直近の所定期間における用紙Sの画像情報に基づき、廃トナーの外添剤比率を導出することが可能である。したがって、直近の所定期間における印刷物の状況に応じて、好適なタイミングでクーリングモードを実施することができる。
図6は、印字率毎のガラス転移点を示すグラフである。図6によれば、先の図5における外添剤比率が高い印字率ほど、ガラス転移点が高くなることが分かる。ガラス転移点が高いということは、トナーの溶融及び固着が発生し難く、クーリングモードが開始されるまでの時間が長くなる。
したがって、制御部11は、廃トナーの外添剤比率が高いほど、クーリングモードの実施の基準温度を高くする。この構成によれば、廃トナーの外添剤比率に基づいて、クーリングモードを実施するタイミングを変更することが可能である。
画像形成部20の動作情報は、用紙Sに対する非画像形成時に、トナー像として使用されることなく現像部23から感光体ドラム21を介して廃トナー収容部241aに送られるトナーの消費量である画像形成外トナー消費量を含む。なお、画像形成部20では、非画像形成時に、感光体ドラム21等の構成要素の保守のために所定のタイミングで自動的に、トナーをトナー像として使用することなく現像部23から感光体ドラム21を介して廃トナー収容部241aに送って消費することがある。
非画像形成時に消費されるトナーは、画像形成が実行されることなく現像部23から廃トナー収容部241aに送られるため、補給トナーと同等の外添剤比率を有すると定義される。制御部11は、印字率毎のトナー消費量と、画像形成外トナー消費量と、に基づいて廃トナーの外添剤比率を導出する。
上記の構成によれば、直近の所定期間における画像形成部20の動作情報に基づき、廃トナーの外添剤比率を導出することが可能である。したがって、直近の所定期間における画像形成部20の動作状況に応じて、好適なタイミングでクーリングモードを実施することができる。
図7は、本発明の実施例及び比較例の画像形成装置におけるクーリングモードを開始するまでの時間を示すグラフである。
図7に関して、廃トナーの外添剤比率に基づいてクーリングモードの実施の基準温度を変更した実施例の画像形成装置1と、クーリングモードの実施の基準温度を一定の温度とした比較例の画像形成装置と、においてクーリングモードを開始するまでの時間(図7の縦軸)を計測した。比較例のクーリングモードの実施の基準温度は、印字率20%におけるガラス転移点を参考に定めた温度である。また、実施例及び比較例のクーリングモードを開始するまでの時間は、常温常湿環境と、高温高湿環境と、において計測した。
図7によれば、実施例の画像形成装置1の場合、常温常湿環境及び高温高湿環境のいずれにおいても、先の図5における外添剤比率が高い印字率ほど、クーリングモードを開始するまでの時間が長くなることが分かる。すなわち、実施例の画像形成装置1では、廃トナーの成分に基づく好適なタイミングで画像形成装置1内の冷却が開始され、画像形成動作を効率良く行うことが可能である。
上記構成に鑑み、画像形成装置1で使用されるトナーは、廃トナーとして廃トナー収容部241aに収容されたときの外添剤比率が、現像部23に補給される新しいトナーの外添剤比率を1とした場合に、いずれの画像形成条件においても1以上4以下である(図5参照)。この構成によれば、廃トナーの外添剤比率に基づいて、クーリングモードを実施するタイミングを好適に変更することが可能である。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
例えば、上記実施形態では、画像形成装置1は、複数色の画像を順次重ねて形成するいわゆるタンデム型のカラー印刷用の画像形成装置であることとしたが、このような機種に限定されるわけではない。画像形成装置は、タンデム型ではないカラー印刷用の画像形成装置やモノクロ印刷用の画像形成装置であって良い。
本発明は、画像形成装置において利用可能である。
1 画像形成装置
2 本体
3 原稿搬送部
4 画像読取部(入力部)
10 通信部(入力部)
11 制御部
12 冷却ファン
13 機内温度検出部
20 画像形成部
21 感光体ドラム(像担持体)
22 帯電部
23 現像部
24 ドラムクリーニング部
241 回収容器
241a 廃トナー収容部
242 クリーニングローラー
243 クリーニングブレード
244 回収スパイラル
S 用紙(記録媒体)

Claims (5)

  1. 外周面に静電潜像が形成される像担持体と、前記静電潜像にトナーを付着させてトナー像を形成する現像部と、前記像担持体の前記外周面に残留する廃トナーを除去するとともに、前記廃トナーを収容する廃トナー収容部を有するクリーニング部と、を少なくとも含み、記録媒体への画像形成を行う画像形成部と、
    前記画像形成部において前記記録媒体に形成される画像の画像情報が入力される入力部と、
    前記画像形成部周辺の機内温度を検出する機内温度検出部と、
    前記画像形成部を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記機内温度検出部によって検出された前記機内温度が基準温度に達した場合に前記画像形成部の動作を停止させるクーリングモードを実施可能であるとともに、直近の所定期間における前記画像情報及び前記画像形成部の動作情報に基づいて前記廃トナーの外添剤比率を導出し、前記外添剤比率に基づいて前記基準温度を変更することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御部は、前記外添剤比率が高いほど、前記基準温度を高くすることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記画像情報は、前記記録媒体に対する印字率と、前記印字率毎の画像形成枚数と、であり、
    前記制御部は、前記印字率と、前記画像形成枚数とに基づいて算出される前記印字率毎のトナー消費量に基づいて前記外添剤比率を導出することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記動作情報は、前記記録媒体に対する非画像形成時に、前記トナー像として使用されることなく前記現像部から前記像担持体を介して前記廃トナー収容部に送られるトナーの消費量である画像形成外トナー消費量を含み、
    前記制御部は、前記印字率毎のトナー消費量と、前記画像形成外トナー消費量とに基づいて前記外添剤比率を導出することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記トナーは、前記廃トナーとして前記廃トナー収容部に収容されたときの前記外添剤比率が、前記現像部に補給される新しい前記トナーの前記外添剤比率を1とした場合に、いずれの画像形成条件においても1以上4以下であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の画像形成装置。
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