JP2018200335A - 画像形成装置 - Google Patents

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嘉章 田村
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Abstract

【課題】画像形成装置において、必要な場合に印刷を素早く行わせることができると共に、主電源をオンする際の無駄な消費電力を十分に抑制する。【解決手段】低電力起動モードである場合(S6:Yes)には、制御部は、まず、モーター、ヒーター以外の全てに電力を供給させる(S7)。その後、制御部は、人感センサを用いて、この画像形成装置の傍らに所定時間の間に継続的に使用者が人感センサの検知範囲にいるか否かを判定する(S8)。使用者がいると認識された場合(S8:Yes)には、その直後にこの画像形成装置が使用される可能性が高いため、モーター、ヒーターへ電力が供給される(S9)。一方、使用者がいないと認識された場合(S8:No)には、モーター、ヒーターへ電力が供給されない状態が維持される。【選択図】図2

Description

本発明は、立ち上げ時における低消費電力化が図られる画像形成装置に関する。
多くの電気機器においては、電源スイッチ(主電源)がオンであるが実際の動作はしていない待機状態において、特に消費電力が小さくなるような動作モード(例えば省電力モード、節電モード、スリープモード等)が設定される。このような省電力モード等においては、使用者からの操作を受け付けるための必要最小限の構成要素にのみ電力が供給され、待機状態においては動作していない構成要素に対しては電力が供給されない。全ての構成要素に電力が供給される印刷モードと、このような省電力モード等とがスイッチ等によって切り替え可能とされる。また、主電源がオンとされた直後には印刷モードとされるが、一定時間の間に動作が行われないと、自動的にこのような省電力モード等とされる場合もある。
例えば、用紙に画像を印刷して出力する画像形成装置においては、実際に用紙にトナーのパターンを転写してこれを定着させる機械的な動作を行うために、モーターを用いた機械的な機構によって用紙が搬送される。また、トナーの定着のために用いられる定着ローラーは高温であることが必要であるために、電気的なヒーターも用いられ、その消費電力は特に大きい。省電力モード等においては、装置全体の制御を行うCPU等に電力を供給するがヒーター等には電力を供給しないことによって、消費電力を大幅に低減することができる。
一方、印刷動作を行わせるためには、ヒーターに電力を供給して定着ローラーの温度を適正範囲に保つことが必要である。このため、画像形成装置が省電力モードとなっている場合において、CPUが印刷動作の指令を受けた場合には、CPUは自動的にヒーターに電力を供給することによって、この印刷動作を行わせることができる。ただし、ヒーターに電力が供給されてから定着ローラーの温度が安定化して印刷動作が可能となるまでには一定の時間を要するため、省電力モードの状態から印刷動作を行わせる場合には、時間を要する。このため、効率的に作業を行う上では印刷モードとすることが好ましいが、画像形成装置を用いる際には、消費電力を低減するため、例えば操作パネルの操作がなされた場合や印刷データが受信された場合に印刷モードに設定し、印刷モードにおいて一定時間の間に操作及び動作がない場合には省電力モードとするように使用される場合が多い。
また、長時間にわたりヒーターに電力が供給されなかったために定着ローラーの温度が室温近くまで低下した後で、ヒーターに電力が供給されてから定着ローラーの温度が高温の所定範囲に維持されるまでの消費電力は大きい。このため、例えば所定の期間に主電源をオフとすれば、この間の消費電力は零となるが、その後の立ち上げ作業における消費電力量は大きくなる。
例えば、夜間にこの画像形成装置の主電源をオフとし、翌朝の始業時刻に主電源をオンとする場合には、夜間における画像形成装置の消費電力量は完全に零となる。しかしながら、この場合に例えば主電源をオンしてヒーターに電力を投入した直後の30sec程度の時間内の消費電力は1500W程度と大きい。その後、定着ローラーの温度が上昇してから、待機状態となって再びヒーターへの電力供給が停止するまでの期間は例えば1minであり、その間の消費電力は60W程度である。この場合、この間の合計の消費電力量は、13.5W・hとなる。
一方、省電力モードとされた画像形成装置の消費電力は、例えば1W程度とすることができる。この場合、夜間(20:00〜翌朝8:00)に省電力モードとした場合、この間における画像形成装置の消費電力量は12W・hとなる。この場合の翌朝における画像形成装置の状態は、前記のように夜間に主電源をオフとしてから翌朝に主電源をオンし、その後に待機状態となってヒーターへの電力供給が停止した状態と同様である。このため、上記の2つの場合の消費電力量を比較すると、結局、夜間に主電源をオフとした場合よりも、夜間に主電源をオフせず省電力モードとした場合の方が、僅かに消費電力量が小さくなる。すなわち、低消費電力化のためには、夜間に主電源をオフとするよりも、夜間に主電源をオフとせず省電力モードとする方が好ましい。
ただし、この場合には、主電源がオフからオンとされる際のヒーターへの電力供給による消費電力が特に大きいために、上記のような結果となった。また、この際の消費電力は、実際の印刷動作には全く寄与しない無駄な消費電力となる。このため、特許文献1、2に記載の画像形成装置においては、使用者による設定によって、主電源をオフからオンとする場合においてヒーターに電力を供給しないようにすることができる。この設定をするための操作は、主電源をオフからオンとする動作よりも前、あるいは主電源をオフからオンとする動作と同時に行われる。
このような立ち上げ時の動作モードが設けられることによって、立ち上げ時の消費電力を低減することができるため、例えば上記のように夜間に主電源をオフとした場合における合計の消費電力量を低減することができる。これによって、合計の消費電力量を、夜間に省電力モードとした場合よりも小さくすることができ、大幅な低消費電力化が図れる。一方、立ち上げ後にすぐにこの画像形成装置において印刷を行わせる場合においては、このような立ち上げ動作モードを設定せずにヒーターに電力を供給することによって、印刷を素早く行わせることもできる。
特開2013−188971号公報 特開2008−64984号公報
しかしながら、特許文献1、2に記載の画像形成装置においては、上記のような消費電力の小さな立ち上げ時の動作モードの設定は、使用者による事前あるいは主電源のオン時の操作によって行われた。このため、このような動作モードが有効に設定されない場合も多く、無駄な消費電力を発生させる場合が多かった。
このため、画像形成装置において、必要な場合に印刷を素早く行わせることができると共に、主電源をオンする際の無駄な消費電力を十分に抑制することが望まれた。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、上記課題を解決できる技術を提供することを目的とする。
本発明の画像形成装置は、用紙上に画像を形成して出力させるために前記用紙を加熱するヒーターが用いられる印刷実行手段と、主電源がオンとされた場合に構成要素の各々に電力を供給する電力供給手段と、を具備する画像形成装置であって、近傍にいる使用者の有無を認識する使用者認識手段を具備し、前記主電源がオフからオンとされた場合に、前記電力供給手段は、前記使用者認識手段によって前記使用者がいると認識された場合には前記ヒーターに電力を供給し、前記使用者認識手段によって前記使用者がいると認識されなかった場合には前記ヒーターに電力を供給しないことを特徴とする。
本発明の画像形成装置は、前記使用者認識手段において、人体の存在の有無を認識する人感センサが用いられたことを特徴とする。
本発明の画像形成装置において、前記使用者認識手段は、一定時間の間に前記人感センサが人体の存在を継続的に認識した場合に、前記使用者がいると認識することを特徴とする。
本発明の画像形成装置において、前記使用者認識手段は、前記主電源がオフからオンとされてから一定時間の経過後に前記人感センサが人体の存在を認識した場合に、前記使用者がいると認識することを特徴とする。
本発明の画像形成装置は、現在の時刻を認識する時刻認識手段を具備し、前記時刻に応じて、前記電力供給手段は、前記主電源がオフからオンとされた場合に、前記使用者認識手段の認識に関わらず前記ヒーターに電力を供給する動作を行うことを特徴とする。
本発明の画像形成装置は、前記時刻が予め定められた設定時刻以降である場合に、前記電力供給手段は、前記主電源がオフからオンとされた場合に、前記使用者認識手段の認識に関わらず前記ヒーターに電力を供給する動作を行うことを特徴とする。
本発明の画像形成装置は、前記印刷実行手段において、前記用紙を搬送するためのモーターが設けられ、前記主電源がオフからオンとされた場合に、前記電力供給手段は、前記ヒーターへの電力供給と同様に前記モーターへの電力供給を行うことを特徴とする。
本発明の画像形成装置において、使用者による設定に応じて、前記電力供給手段は、前記主電源がオフからオンとされた場合に前記使用者認識手段の認識に関わらず前記ヒーターに電力を供給する動作を行うことを特徴とする。
上記の構成により、画像形成装置において、必要な場合に印刷を素早く行わせることができると共に、主電源をオンする際の無駄な消費電力を十分に抑制することができる。
本発明の実施の形態となる画像形成装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態となる画像形成装置における主電源がオンとされた後の動作を示すフローチャートの一例である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置1の構成を示す図である。この画像形成装置1は、複合機(MFP:Multi Function Printer)であり、ネットワークを介したパーソナルコンピュータ(コンピュータ)から印刷データを受信し、この印刷データに基づいて出力を媒体(用紙)上に形成して出力する印刷機能を有する。また、用紙上に記録された画像を光学的に読み込んで画像データを取得するスキャナ機能も具備する。この画像データに基づいて用紙に印刷を行うコピー機能も具備する。
この画像形成装置1は、印刷機能のために、ネットワークを介して、パーソナルコンピュータ(コンピュータ)からプリスクライブ、ポストスクリプト(共に登録商標)等のページ記述言語で記載された印刷データを入手する印刷データ受信部11を具備する。また、スキャナ機能のために、用紙上に形成された画像を撮像素子によって読み込んだ2次元画像データを取得する原稿読取部(原稿読取手段)12を具備する。
また、上記の印刷データに基づいて用紙(媒体)上に画像を形成、定着させた上で出力するために、印刷機構(印刷実行手段)20が用いられる。印刷機構20は、主に機械的動作を行う構成要素で構成される。こうした構成要素としては、例えば出力される画像に対応したトナーのパターンが表面に形成される感光体ドラム、感光体ドラムとの間に用紙を挟持して搬送することによってこのパターンを用紙に転写する転写ローラー、転写後の用紙を加熱することによってトナーを用紙に定着させる定着ローラー等がある。また、これらのローラー以外にも、単に用紙の搬送のためにも各種のローラーが用いられる。こうした複数のローラーのうちの少なくともいずれかがモーター21で駆動される。モーター21は、電力が供給されることにより動作し、これらのローラーは、印刷が適正に行われ、印刷の際に用紙が弛んだり無理な力が加わらないように、同調して回転する。
また、トナーを用紙に定着させるためには高温を要するため、定着ローラーには、これを高温に維持するためのヒーター22が設けられる。また、モーター21やヒーター22の制御を行うための半導体回路を具備する印刷制御基板23が設けられる。定着ローラーには温度センサが設けられ、印刷制御基板23(半導体回路)は、この温度センサの出力をフィードバックしてヒーター22を制御し、定着ローラーの温度を高温の適正範囲に維持する。モーター21、ヒーター22の動作時における消費電力は大きく、印刷制御基板23の消費電力は、これらよりも小さい。
この画像形成装置1においては、全体の制御を行うCPUである制御部10が設けられる。また、こうした動作を行わせるための指示や各種の設定を行わせるために、使用者によって操作される複数の操作キーを具備する操作パネル(操作受付手段)13が設けられる。この際、この画像形成装置1における各種の設定状況や操作パネル13による操作の内容を表示するディスプレイである表示部(表示手段)14も設けられる。なお、操作パネル13、表示部14が一体化されたタッチパネル等を用いることもできる。また、制御部10が現在の時刻を認識するための時計としての機能をもつ時刻認識部(時刻認識手段)15が設けられる。
印刷データ受信部11を介して入手した印刷データによって印刷機構20で出力を行う場合には、制御部10が、このように印刷データを入手したと認識した場合に、使用者による操作パネル13の操作がなくとも、印刷動作を行わせることができる。一方、スキャナ機能を実行する場合には、読み取る原稿を原稿読取部12に適正に設置した上で、使用者が操作パネル13を操作することにより、原稿読取部12の動作が行われ、画像データが取得され、この画像データに基づいて印刷機構20で出力が行われることによって、原稿のコピーが行われる。あるいは、印刷出力は行わずに、接続された記憶媒体にこの画像データを記憶させることもできる。どの操作を行うかは、使用者は、操作パネル13を操作することによって設定することができ、その際の状況を表示部14で確認することができる。
また、この画像形成装置1においては、この近傍(例えば操作パネル13の正面)に人体があることを検知する人感センサ16も設けられる。人感センサ16としては、例えば人体の発する熱赤外線を検知することのできる赤外検知素子等を用いたものを用いることができる。ここで検知されるのは、人(使用者)の有無だけであるため、撮像等の複雑な機能は不要である。人感センサ16と制御部10は、この画像形成装置1の近傍に使用者がいるか否かを認識する使用者認識手段として機能する。
上記の構成における各構成要素は電力が供給されて動作し、これらに電力を供給する電源部(電力供給手段)30が設けられる。この画像形成装置1の主電源として用いられるのは商用交流電源(AC100V等)であるのに対して、例えば半導体回路で構成される制御部10や、印刷制御基板23、表示部14等は直流の低電圧で動作する。このため、主電源がオンとされた場合にはこの交流電力は電源部30で整流されてから各部に分配される。また、制御部10等に対して、モーター21やヒーター22は大電流で駆動されるため、その消費電力は特に大きい。特に、定着ローラーの温度が室温に近い状態でヒーター22に電力が投入された直後には大電流が流されるため、その消費電力は大きくなる。その後で定着ローラーの温度が上昇した後では、ヒーター22に流される電流は小さくなるため、消費電力は低下する。
この画像形成装置1において、主電源がオフの場合には図1におけるどの構成要素にも電力は供給されない。画像形成装置1が動作(印刷動作等)を行っている状態、あるいは待機状態において印刷モードである場合には、電源部30からこれ以外の全ての構成要素に電力が供給される。一方、待機状態において省電力モードである場合には、図1において制御部10等には電力が供給されるが、特に消費電力の大きなモーター21、ヒーター22には電力は供給されない。このため、省電力モードにおいては電力消費を抑制することができる。一方、省電力モードの場合に印刷動作を行わせるためには、モーター21、ヒーター22に電力を投入してから定着ローラーの温度が安定化するまでの時間を要する。
この画像形成装置1において、主電源がオフの状態から主電源をオンした場合の立ち上げ動作のモードとして、上記の印刷モードの場合と同様に図1における全ての構成要素に電力を供給する印刷起動モードと、使用者が主電源をオンとした後ですぐに印刷を行う可能性が高いか低いかの判断基準に基づいてヒーター22への電力の供給の有無が自動的に設定される低電力起動モードの2種類が設定される。前記の通り、印刷起動モードとした場合においては、主電源をオンした後の短時間経過後に印刷を行う(印刷機構20を使用する)ことができるものの、立ち上げ時の消費電力が大きくなる。一方、低電力起動モードとした場合においては、主電源をオンとした後ですぐに印刷が行われる可能性が低い場合にはヒーター22には電力が供給されず、この可能性が高い場合にはヒーター22に電力が供給される。後者の場合の立ち上げ動作は、印刷起動モードにおけるものと変わりがない。
このような立ち上げ動作モードの設定は、直前に主電源がオンとされていた状態において操作パネル13によって行われ、制御部10に接続された不揮発性メモリで記憶される。このような立ち上げ動作モードの設定については、特許文献1、2に記載の画像形成装置と類似しているが、特許文献1、2に記載の画像形成装置とは異なり、低電力起動モードにおいては、ヒーター22へ電力の供給を行うか否かが、上記の判断基準で自動的に行われる。主電源がオンされた場合に、電源部30はまず制御部10に電力を供給し、制御部10は、この立ち上げ動作モード設定に応じた電源部30等の制御を開始する。
なお、上記の説明で、各構成要素に「電力が供給される」とは、各構成要素が正常に動作できる程度に十分な電力が供給されることを意味し、「電力が供給されない」とは、少なくとも各構成要素が正常に動作できる程度の電力は供給されていないことを意味する。このため、例えば、主電源がオンとされ、厳密に零となってはいないが正常に動作できる程度の電力と比べて著しく小さな電力が供給されている状態は、供給される電力は零ではないが「電力が供給されない」状態に含まれるものとする。
図2は、この場合に主電源がオンとされてからの制御部10の動作を示すフローチャートの一例である。ここで、まず、電源スイッチがオンとされて主電源がオンとされる(S1)と、電源部30、時刻認識部15に電力が供給される(S2)。その後、制御部10は、時刻認識部15によって、現在の時刻を認識する(S3)。
ここで、例えば、この画像形成装置1が用いられている職場の就業時間が平日の9:00(始業時刻)からである場合に、制御部10は、現在の時刻がこの始業時刻前であるか否かを判定する(S4)。現在の時刻が始業時刻以降である場合(S4:No)には、この画像形成装置1が直後に使用される可能性が高いため、素早く印刷を行うことができる状態とすることが好ましい。このため、制御部10は、図1において既に電力が供給されている制御部10自身、時刻認識部15以外の全ての構成要素にも、電源部30から電力を供給させる(S5)。これによって、印刷機構20におけるヒーター22にも電力が供給され、定着ヒーターの温度が高温となり安定化してから、印刷機構20を動作させることができる。
現在の時刻が始業時刻前である場合(S4:Yes)においては、前記のような起動時の動作モードに応じた制御(S6)が行われる。この動作モードが低電力起動モードでない(印刷起動モードである)場合(S6:No)には、現在の時刻が始業時刻以降である場合(S4:No)と同様に、全ての構成要素に電力が供給される(S5)。すなわち、この場合の動作は、現在の時刻が始業時刻以降である場合(S4:No)と同様であり、この際には、一定時間の経過後に印刷機構20を正常に動作させることができる。
このように全ての構成要素に電力が供給された(S5)後には、一定時間の経過後において、印刷機構20を正常に動作させることができる。すなわち、この画像形成装置1を正常に使用することができる。この際、前記の通り、その後に印刷を素早く行うことが可能となる一方で、特にヒーター22における消費電力は大きくなる。ここで、この一定時間の経過後において暫くの間に印刷機構20が使用されなければ、ヒーター22への電力の供給は再びオフとなる。この場合には、立ち上げ時(S5)におけるヒーター22への電力供給は無駄に行われたことになる。低電力起動モードである場合(S6:Yes)には、このような無駄な消費電力が抑制されるような制御が行われる。
例えば、始業時刻後に使用するために始業時刻前(S4:Yes)に予め主電源をオンとする(S1)場合がある。この場合には、使用者は、主電源をオンする操作(S1)をした後で、この画像形成装置1から離れる場合が多い。こうした場合には、主電源がオンとされた直後にこの画像形成装置1が使用される可能性は特に低い。一方、主電源をオンとした(S1)後も使用者がこの画像形成装置1の傍らにいる場合には、主電源がオンとされた直後に使用者がこの画像形成装置1を使用する可能性が高い。このため、低電力起動モードの場合には、制御部10は、使用者が画像形成装置1の近傍にいる場合には、状況に応じて、消費電力が小さくなるように立ち上げ作業を行わせる。
このため、低電力起動モードである場合(S6:Yes)には、制御部10は、まず、図1において、既に電力が供給されている制御部10自身、時刻認識部15以外の構成要素のうち、モーター21、ヒーター22以外の全て(人感センサ16、印刷制御基板23等)に電力を供給させる(S7)。この場合における消費電力は、立ち上げ時の消費電力が最も大きなヒーター22が除外されているため、高くはない。
その後、制御部10は、人感センサ16を用いて、この画像形成装置1の傍らに所定時間(例えば3sec)の間に継続的に使用者が人感センサ16の検知範囲にいるか否かを判定する(S8)。使用者がいると認識された場合(S8:Yes)には、その直後にこの画像形成装置1が使用される可能性が高いため、モーター21、ヒーター22へ電力が供給される(S9)。これによって、前記の場合(S5)と同様に図1における全ての構成要素に電力が供給された状態となり、一定時間の経過後に、印刷機構20を正常に動作させることができ、印刷を素早く行わせることができる。
一方、使用者がいないと認識された場合(S8:No)には、電力の供給については、この状態が維持される。すなわち、モーター21、ヒーター22へ電力が供給されない状態が維持される。このため、無駄な電力消費が抑制される。
すなわち、上記の制御においては、主電源がオンされた(S1)直後に使用される可能性が高い場合にはモーター21、ヒーター22へ電力が供給され(S9)、この可能性が低い場合にはモーター21、ヒーター22へ電力が供給されない。このため、前者の場合には使用者が印刷を素早く行わせることができ、後者の場合には無駄な電力消費が抑制される。この状態は、前記の待機時における省電力モードと同様である。後者の場合において印刷動作を行なわせるためには、その前にモーター21、ヒーター22への電力の供給を開始する必要があり、これは、制御部10が印刷の要求があることを印刷データ受信部11や操作パネル13によって認識した際に行うことができる。あるいは、この場合において、その後に時刻が始業時刻となった場合に自動的にモーター21、ヒーター22への電力の供給を開始する設定とすることもできる。
ただし、このように主電源がオンとされた(S1)直後に使用される可能性が低い場合に主電源のオン(S1)後にモーター21、ヒーター22に電力が供給されない制御は、現在の時刻が始業時間前(S4:Yes)であり、かつ低電力起動モードが設定された場合(S6:Yes)においてのみ行われる。すなわち、現在の時刻が始業時間以降(S4:No)、又は印刷起動モードが設定された場合(S6:No)には、使用者の状況に関わらず、主電源のオン(S1)後にモーター21、ヒーター22に電力が供給される(S5)。
なお、上記の例では、使用者が画像形成装置1の傍らにいるか否かの判定(S8)の基準は、所定時間の間に継続的に使用者が人感センサ16の検知範囲にいるか否かとされた。実際には、制御部10に電力が供給されて(S2)から、正常に操作してこの判定(S8)を行うことができるまでには、制御部10等の立ち上げ動作のために一定の時間(例えば30sec程度)を要する。更に、主電源がオンとされた時点では使用者が画像形成装置1の傍らにいることは明らかであるため、人感センサ16による判定(S8)をした瞬間において使用者が検知されていた場合には、主電源がオン(S1)とされてからこの瞬間まで使用者がこの画像形成装置1の傍らにいたと推定することができる。このため、電源がオンとされて(S1)からの一定時間の経過後のある瞬間で人感センサ16で使用者が検知されたか否かを、使用者が画像形成装置1の傍らにいるか否かの判定(S8)の基準としてもよい。
また、モーター21の起動時における消費電力はヒーター22と比べると低く、モーター21への電力供給をヒーター22への電力供給と同様に制御する必要はない。しかしながら、印刷機構20を正常に駆動させるためには、定着ローラーの温度(ヒーター22)とモーター21が共に適正な状態となっていることが必要であるため、定着ローラーの温度が適正でない状態でモーター21を駆動しても意味はない。このため、上記の例では、モーター21への電力の供給のオン・オフのタイミングは、ヒーター22への電力の供給のオン・オフと同時に設定された。これによって、モーター21における無駄な電力消費も抑制することができる。
一方、印刷機構20中で、印刷制御基板23の消費電力はモーター21、ヒーター22と比べて小さい。また、印刷制御基板23は、モーター21、ヒーター22の立ち上げ時には正常に動作していることが必要であるため、印刷機構20の立ち上げ時間を短くするためには、少なくともモーター21、ヒーター22への電力の供給(S9)前に、印刷制御基板23に電力が供給されていることが好ましい。このため、上記の例では、印刷制御基板23への電力供給は人感センサ16による使用者の検知(S8)前に行われた(S7)が、印刷制御基板23への電力供給を制御部10等と同時(S2)としてもよい。
同様に、他の構成要素においても、消費電力が小さい、あるいは消費電力に関わらずこの画像形成装置1の動作のためには早めに電力を供給することが好ましいもの(例えば印刷データ受信部11、操作パネル13等)については、制御部10等と同時(S2)、あるいは人感センサ16等と同時(S7)に電力を供給することが好ましい。一方、消費電力が大きく、かつ実際に機能している間以外では電力を供給しなくともよいものについては、ヒーター22等と同時(S9)に電力を供給することが好ましい。低電力起動モードにおいて、このような制御部10、ヒーター22以外の構成要素に対する電力供給のタイミングを上記のどちらとするかは、各構成要素の消費電力、機能、立ち上げ時間等に応じて設定することができる。画像形成装置の低消費電力化のためには、ヒーター22等と同時(S9)に電力を供給する構成要素を多くすることが好ましく、画像形成装置による作業の効率化のためには、制御部10等と同時(S2)、人感センサ16等と同時(S7)に電力を供給する構成要素を多くすることが好ましい。
また、上記の例では、始業時刻(9:00)を基準としてその前後における電源オン時の動作が説明された。ここで、この基準となる時刻(設定時刻)は、始業時刻に限らず、画像形成装置の使用の態様に応じて適宜設定することができる。また、上記の場合には始業時刻(設定時刻)よりも前に電源がオンとされる際の動作として印刷起動モードと低電力起動モードが設定されたが、逆に、画像形成装置の使用の態様に応じ、この設定時刻よりも後で電源がオンとされた場合にこのような動作モードによる動作が行われるように設定することもできる。すなわち、こうした動作の切り替えを設定時刻に応じて適宜行わせることができる。
1 画像形成装置
10 制御部(使用者認識手段)
11 印刷データ受信部
12 原稿読取部(原稿読取手段)
13 操作パネル(操作受付手段)
14 表示部(表示手段)
15 時刻認識部(時刻認識手段)
16 人感センサ(使用者認識手段)
20 印刷機構(印刷実行手段)
21 モーター
22 ヒーター
23 印刷制御基板
30 電源部(電力供給手段)

Claims (8)

  1. 用紙上に画像を形成して出力させるために前記用紙を加熱するヒーターが用いられる印刷実行手段と、主電源がオンとされた場合に構成要素の各々に電力を供給する電力供給手段と、を具備する画像形成装置であって、
    近傍にいる使用者の有無を認識する使用者認識手段を具備し、
    前記主電源がオフからオンとされた場合に、前記電力供給手段は、
    前記使用者認識手段によって前記使用者がいると認識された場合には前記ヒーターに電力を供給し、
    前記使用者認識手段によって前記使用者がいると認識されなかった場合には前記ヒーターに電力を供給しないことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記使用者認識手段において、人体の存在の有無を認識する人感センサが用いられたことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記使用者認識手段は、一定時間の間に前記人感センサが人体の存在を継続的に認識した場合に、前記使用者がいると認識することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記使用者認識手段は、前記主電源がオフからオンとされてから一定時間の経過後に前記人感センサが人体の存在を認識した場合に、前記使用者がいると認識することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  5. 現在の時刻を認識する時刻認識手段を具備し、
    前記時刻に応じて、前記電力供給手段は、前記主電源がオフからオンとされた場合に、前記使用者認識手段の認識に関わらず前記ヒーターに電力を供給する動作を行うことを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記時刻が予め定められた設定時刻以降である場合に、前記電力供給手段は、前記主電源がオフからオンとされた場合に、前記使用者認識手段の認識に関わらず前記ヒーターに電力を供給する動作を行うことを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記印刷実行手段において、前記用紙を搬送するためのモーターが設けられ、
    前記主電源がオフからオンとされた場合に、前記電力供給手段は、前記ヒーターへの電力供給と同様に前記モーターへの電力供給を行うことを特徴とする請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 使用者による設定に応じて、前記電力供給手段は、前記主電源がオフからオンとされた場合に前記使用者認識手段の認識に関わらず前記ヒーターに電力を供給する動作を行うことを特徴とする請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載の画像形成装置。
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