JP2013195580A - 画像形成装置及び画像形成方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】コントローラの起動完了推定時間に応じて各ユニットの起動又は再起動の開始又は中断のタイミングを制御する。
【解決手段】機械的動作を行う1以上の機器を制御するエンジン制御部9と、前記エンジン制御部に接続され、画像形成に関する前記1以上の機器の処理を制御するコントローラ50と、を備え、前記コントローラは、前記コントローラの起動完了推定時間を算出し、前記エンジン制御部は、前記1以上の機器のそれぞれの起動完了推定時間を算出し、前記コントローラの起動完了推定時間と前記1以上の機器のそれぞれの起動完了推定時間とから、前記コントローラの起動完了と前記1以上の機器のそれぞれの起動完了とを一致させる又は近づけるように前記1以上の機器のそれぞれの起動又は再起動を開始又は中断するタイミングを制御することを特徴とする画像形成装置が提供される。
【選択図】図2
【解決手段】機械的動作を行う1以上の機器を制御するエンジン制御部9と、前記エンジン制御部に接続され、画像形成に関する前記1以上の機器の処理を制御するコントローラ50と、を備え、前記コントローラは、前記コントローラの起動完了推定時間を算出し、前記エンジン制御部は、前記1以上の機器のそれぞれの起動完了推定時間を算出し、前記コントローラの起動完了推定時間と前記1以上の機器のそれぞれの起動完了推定時間とから、前記コントローラの起動完了と前記1以上の機器のそれぞれの起動完了とを一致させる又は近づけるように前記1以上の機器のそれぞれの起動又は再起動を開始又は中断するタイミングを制御することを特徴とする画像形成装置が提供される。
【選択図】図2
Description
本発明は、画像形成装置及び画像形成方法に関する。
近年、「極力無駄な電力を使わない」という、消費電力を低減可能な省エネルギー(以下、省エネともいう)を実現する機能が求められている。それと共にユーザビリティとして「直ぐ使える」という起動時間短縮機能も求められている。これらの機能は、商品の価値を高めるため重要である。
画像形成装置には、複写、ファックス、プリント、スキャン等の複数の機能が組み込まれている。画像形成装置は、通常、電源の投入後、使用されずにある一定時間が経過すると、待機モード、予熱モード、低電力モード、スリープモードと順に消費電力の高い状態に移行して待機するような制御が一般的になされている。そして、画像形成装置は、待機状態から省エネ状態に移行した状況にて、システム利用のために操作パネルに備えられる電源ボタンを押下し、ADF(Auto Document Feeder)への原稿セット、圧版動作、又は外部端末からの電子データを受信した場合にシステムの機能が復帰するようになっている。また、画像形成装置は、省電力を考慮し消費電力を抑える反面、ユーザが利用する際に再度起動し直す事が頻繁に発生する。その場合に、定着ユニットの温度制御等により起動に時間が掛かってしまい使用可能になるまでに時間が掛かる。そのために、このようなユーザビリティの面を考慮して短時間で起動させるためにコントローラ(操作部、アプリケーションを含めた制御システム全般)に依存せずに画像形成エンジンが直接起動タイミングを判断することによって、起動までの時間を短縮させる技術が既に知られている。
例えば、特許文献1では、MFP(Multifunction Peripheral)の起動時の消費電力を低減することを目的として、パワー負荷系電源(負荷系装置)の起動開始のための閾値を設けて、ウォームアップ時の定着ユニットの温度と前記閾値とに基づき、定着ユニットの立ち上げ完了と負荷系装置(ポリゴンモータ)の起動完了のタイミングを同期させるための各装置起動開始タイミングを判断する技術が開示されている。
特許文献2では、プリンタ出力時の画像データの処理時間と、定着ユニットの立ち上げ時間とを同期させて、定着ユニットの立ち上げ時間を最適化する技術が開示されている。特許文献3では、電源投入時の異常検出時に、無駄にエンジンを起動させることなく各ユニットを起動させることで消費電力を低減させる技術が開示されている。
しかし、今までの起動制御では、コントローラの起動が遅れてしまったとき等に無駄な電力が消費されてしまう場合がある。たとえば、コントローラの起動が遅れた場合、コントローラの起動準備が完了してコピー出力が可能となる前に定着モジュールの立ち上げが既に完了してしまい、定着モジュールが待機状態になるため、待機中、定着モジュールにおいて無駄な電力が消費されてしまう。
また、従来は、省エネかつ高速起動を目的として、定着ユニット等のエンジン部を少しでも早く起動させることによりエンジン部を早く起動完了状態にする制御が行われていた。しかし、近年の更なる省エネ傾向を受けてコントローラ側も極力不要なデバイスの電力消費をなくすために、所定の場合にASIC(Application Specific Integrated Circuit)やHDD(Hard Disk Drive)の電源をオフにする。このような場合には、必ずしもコントローラの起動完了のタイミングがエンジンの起動完了のタイミングより早くなるとは限らない。その場合、図16に示したとおり、エンジン部のユニットはコントローラの起動完了を待つ間、無駄な電力を消費する結果となるという問題があった。図16では、エンジン部が起動完了(レディ)状態になってから、コントローラが起動完了(レディ)状態になるまでの期間、ユーザも装置を利用できずに無駄に電力を消費してしまっていることが示されている。
例えば、特許文献1では、定着ユニットの起動が最も遅い場合のみ、省エネ効果があり、コントローラ(操作部を含めたアプリケーション)や作像ユニットの起動時間が定着ユニットよりも遅くなった場合には、定着ユニットを無駄に通電させてしまい、無駄な電力を消費することとなってしまう。
また、特許文献2では、操作部を含めたアプリケーション側の起動時間が考慮されていないため、システム全体での各装置の最適な起動開始のための制御は行えていない。
更に、特許文献3では、通常の電源投入時の消費電力及び各装置の立ち上げ時間については言及されていない。
上記課題に鑑み、本発明の目的とするところは、コントローラの起動完了推定時間に応じて各ユニットの起動又は再起動の開始又は中断のタイミングを制御することが可能な画像形成装置及び画像形成方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、
機械的動作を行う1以上の機器を制御するエンジン制御部と、
前記エンジン制御部に接続され、画像形成に関する前記1以上の機器の処理を制御するコントローラと、を備え、
前記コントローラは、
前記コントローラの起動完了推定時間を算出し、
前記エンジン制御部は、
前記1以上の機器のそれぞれの起動完了推定時間を算出し、前記コントローラの起動完了推定時間と前記1以上の機器のそれぞれの起動完了推定時間とから、前記コントローラの起動完了と前記1以上の機器のそれぞれの起動完了とを一致させる又は近づけるように前記1以上の機器のそれぞれの起動又は再起動を開始又は中断するタイミングを制御することを特徴とする画像形成装置が提供される。
機械的動作を行う1以上の機器を制御するエンジン制御部と、
前記エンジン制御部に接続され、画像形成に関する前記1以上の機器の処理を制御するコントローラと、を備え、
前記コントローラは、
前記コントローラの起動完了推定時間を算出し、
前記エンジン制御部は、
前記1以上の機器のそれぞれの起動完了推定時間を算出し、前記コントローラの起動完了推定時間と前記1以上の機器のそれぞれの起動完了推定時間とから、前記コントローラの起動完了と前記1以上の機器のそれぞれの起動完了とを一致させる又は近づけるように前記1以上の機器のそれぞれの起動又は再起動を開始又は中断するタイミングを制御することを特徴とする画像形成装置が提供される。
本発明によれば、コントローラの起動完了推定時間に応じて画像形成のための各ユニットの起動又は再起動の開始又は中断のタイミングを制御することにより消費電力を低減することができる。
以下、本発明の好適な実施形態について添付の図面を参照しながら説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複した説明を省く。
以下に説明する本発明の一実施形態に係る画像形成装置では、MFP(Multifunction Peripheral)における起動処理に関して、まず、コントローラが起動完了推定時間をエンジン部に送り、エンジン部がこれを受けて、コントローラの起動完了のタイミングと定着ユニット及び作像ユニットの起動完了のタイミングとを合わせるように、定着ユニット及び作像ユニットの起動開始のタイミングを判断する。これにより、各装置の待機時間を少なくすることにより、待機時間に無駄に消費される電力を極力少なくし、システム全体の消費電力を低減する。以下、本実施形態の上記特徴について図面を用いて詳細に説明する。
[全体構成]
ます、本発明の一実施形態に係る画像形成装置について、図1を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係る画像形成装置の全体構成を示す。画像形成装置(MFP)は、コントローラ50及びエンジン部60を有する。
ます、本発明の一実施形態に係る画像形成装置について、図1を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係る画像形成装置の全体構成を示す。画像形成装置(MFP)は、コントローラ50及びエンジン部60を有する。
コントローラ50は、エンジン部60に接続され、画像形成に関する定着ユニット等の機器の処理を制御する。コントローラ50は、画像形成装置における画像形成処理のメイン制御を行う。コントローラ50は、操作パネル1、I/O(入力/出力)制御部3、システム制御部4、CPU(中央演算処理装置)5、メモリ6、HDD7及びASIC8(Application Specific Integrated Circuit)を有し、各装置はバスラインを介して接続されている。
I/O制御部3は、ネットワーク2を介して送信されるコマンドデータや印刷データ等の印刷ジョブデータを受信したり、ネットワーク2へ各種データを送信したりするための外部インターフェイスとして機能する。I/O制御部3は、後述する操作パネル1からデータを入力したり、コントローラ50から操作パネル1へデータを出力したりするための内部インターフェイスとしても機能する。ネットワーク2や操作パネル1を介して取得されるデータは、I/O制御部3を介してコントローラ50内の各部に入力される。
システム制御部4は、実際に画像形成処理を施すエンジン部60内の定着ユニット等の各装置の動作を制御する機能を有する。また、システム制御部4は、エンジン部60内の各装置から転送されるデータを受信し、データの内容に応じて所定の処理を実行する機能を有する。CPU5は、メモリ6、HDD7等の記憶装置に格納されているプログラムに従って、コントローラ50の制御を行う。メモリ6は、ROM(Read Only Memory)およびRAM(Ramdom Access Memory)から構成される主記憶装置である。ROMは、CPU5が各種演算や制御を行うための各種プログラム、データおよびパラメータなどを格納する。なお、CPU5は、ROMからプログラムやデータ、パラメータなどを読み込むことはできるが、これらを書き換えたり消去したりすることは行わない。RAMは、CPU5にワーキングメモリとして使用される。CPU5は、RAMにプログラムやデータなどを書き込んだり消去したりすることができる。ASIC8は、MFPにおける画像形成処理専用の制御回路が形成された集積回路である。
エンジン部60は、画像形成処理を実行することによりイメージ画像を形成する。エンジン部60は、エンジン制御部9、CPU10、制御回路11、定着ユニット12、作像ユニット13及び転写ユニット14を有する。エンジン制御部9は、システム制御部4から転送されるイメージ画像データに基づいて、実際にイメージ画像を形成するエンジン部60の制御を行う。エンジン制御部9は、機械的動作を行う1以上の機器(例えば、定着ユニット12、作像ユニット13、転写ユニット14)を制御する。CPU10および制御回路11は、これらの装置にて処理されたデータに基づいて、エンジン部60の各ユニットの駆動(動作)制御を行う。制御回路11は、定着ユニット12、作像ユニット13、転写ユニット14等のエンジン部60内の各装置を制御する。
定着ユニット12は、ローラ、加熱装置、センサを備えている。ローラは、用紙に圧力と熱を加えるための加圧ローラおよび定着ローラから構成されている。加熱装置は、ローラを加熱するシーズヒータやニクロム線ヒータ等の抵抗発熱体、棒状のハロゲンヒータ、または、電磁波によりローラの表面に渦電流を生じさせて、ローラの加熱を外部から誘導する加熱誘導装置などによって構成されている。また、センサは、ローラの温度を検出する温度センサや湿度センサなどの検出装置によって構成されている。
作像ユニット13は、感光体、帯電チャージャ、LD(Laser Diode)を備えている。まず、帯電チャージャを用いて感光体の表面に電荷を付着させ、この帯電した感光体上にLDによってイメージ画像と同じ形の電荷パターンを形成する。次に、感光体の表面に形成された電荷パターンと逆の電荷を持つトナーを感光体に付着させて(吸い付かせて)トナー像を形成する。そして、転写ユニット14において、静電気を使ってトナー像を紙などの記録媒体に転写する。トナー像が転写された記録媒体は、搬送装置によって定着ユニット12へ搬送される。定着ユニット12において、トナー像が転写された記録媒体の表面に圧力と熱を加えることによってトナー像を記録媒体に定着(固着)する。このようにして記録媒体上に画像が形成される。
周辺機部70は、前処理機及び後処理機の制御および複写機とシリアル通信を行うCPU16と、複写機の排出口から排出された用紙を後処理し、複写機の搬入口から搬入された用紙を制御する周辺機制御部15を有している。
[動作]
次に、本実施形態に係る画像形成装置の動作について、図2を参照しながら説明する。図2は、本実施形態に係るエンジン起動処理を示すフローチャートである。
次に、本実施形態に係る画像形成装置の動作について、図2を参照しながら説明する。図2は、本実施形態に係るエンジン起動処理を示すフローチャートである。
(エンジン起動処理/F11〜F13)
エンジン部の電源がオンされると本処理が開始され、エンジン制御部9は、プログラミングの初期化及び図1のエンジン部60のCPU10、制御回路11のハードウエアを駆動可能な状態にするための初期化処理を実行する(ステップF11)。続いて、エンジン制御部9は、エンジン機器構成情報の設定及びコントローラ50への通知を行う(ステップF12)。このエンジン機器構成情報とは、周辺機の設置情報を考慮したエンジンとしてのマシン構成を指す。エンジン制御部9は、コントローラ50の起動完了推定時間を受信し(ステップF12')、エンジンの起動を開始するか否かを判断する(ステップF13)。
エンジン部の電源がオンされると本処理が開始され、エンジン制御部9は、プログラミングの初期化及び図1のエンジン部60のCPU10、制御回路11のハードウエアを駆動可能な状態にするための初期化処理を実行する(ステップF11)。続いて、エンジン制御部9は、エンジン機器構成情報の設定及びコントローラ50への通知を行う(ステップF12)。このエンジン機器構成情報とは、周辺機の設置情報を考慮したエンジンとしてのマシン構成を指す。エンジン制御部9は、コントローラ50の起動完了推定時間を受信し(ステップF12')、エンジンの起動を開始するか否かを判断する(ステップF13)。
(エンジンの起動開始判断処理/図3)
ステップF13のエンジンの起動を開始するか否かの具体的判断について、図3を参照しながら詳述する。図3は、エンジンの起動開始判断処理を示すフローチャートである。本処理では、まず、エンジン制御部10が、定着ユニット12及び作像ユニット13の起動完了推定時間を算出する(ステップF21)。以下に、定着ユニット12及び作像ユニット13の起動完了推定時間の算出方法の一例を示す。
ステップF13のエンジンの起動を開始するか否かの具体的判断について、図3を参照しながら詳述する。図3は、エンジンの起動開始判断処理を示すフローチャートである。本処理では、まず、エンジン制御部10が、定着ユニット12及び作像ユニット13の起動完了推定時間を算出する(ステップF21)。以下に、定着ユニット12及び作像ユニット13の起動完了推定時間の算出方法の一例を示す。
定着ユニット12は、現在の温度(T0℃)と画像形成可能温度(T1℃)との温度差(ΔT℃)を算出し、各機種の特性に応じた温度上昇係数(α)から、下記式(1)に従い定着ユニット12の起動完了推定時間を算出する。
定着ユニットの起動完了推定時間=(T1−T0)×α・・・(1)
このように、エンジン制御部10は、定着ユニット12の起動完了時間を現在温度、目標温度(すなわち、画像形成可能温度)、温度上昇係数を用いて、定着ユニット12の起動開始判断時の温度から画像形成可能な温度に到達するまでの時間を算出する。これによれば、起動時間の変動要因である定着温度を考慮した情報で定着ユニット12の起動完了推定時間が算出される。このように定着ユニット12の起動完了推定時間を予め定められた固定値としないため、実際の利用環境下での省電力を考慮した最適なエンジン起動が実現できる。
定着ユニットの起動完了推定時間=(T1−T0)×α・・・(1)
このように、エンジン制御部10は、定着ユニット12の起動完了時間を現在温度、目標温度(すなわち、画像形成可能温度)、温度上昇係数を用いて、定着ユニット12の起動開始判断時の温度から画像形成可能な温度に到達するまでの時間を算出する。これによれば、起動時間の変動要因である定着温度を考慮した情報で定着ユニット12の起動完了推定時間が算出される。このように定着ユニット12の起動完了推定時間を予め定められた固定値としないため、実際の利用環境下での省電力を考慮した最適なエンジン起動が実現できる。
一方、作像ユニット13は、各パーツ(ポリゴンモータ/中転/LD/感光体)を所定のタイミングで起動していく。各パーツの起動が完了するまでの時間をt2とする。また、マシン環境(外気条件やマシンOFF経過時間)によっては画質の劣化が発生するため、それらを補正するために画質調整を実施する時間をt3とする。それらの全ての処理時間を加味して、下記式(2)に従い作像ユニット13の起動完了推定時間を算出する。
作像ユニットの起動完了推定時間=t2+t3・・・(2)
このように、作像ユニット13の起動完了推定時間は、各パーツ(ポリゴンモータ/中転/LD/感光体)の立ち上げ時間と画質調整時間から算出する。本実施形態では、ユニットの立ち上げ動作以外の画質維持を目的とした調整動作にかかる所定の処理時間を加味して作像ユニット13の起動完了推定時間を算出する。このように、起動時間の変動要因である画質調整動作に係る時間を起動完了推定時間に含めることにより、ユーザ利用環境下での省電力を考慮した最適なエンジン起動が実現可能となる。
作像ユニットの起動完了推定時間=t2+t3・・・(2)
このように、作像ユニット13の起動完了推定時間は、各パーツ(ポリゴンモータ/中転/LD/感光体)の立ち上げ時間と画質調整時間から算出する。本実施形態では、ユニットの立ち上げ動作以外の画質維持を目的とした調整動作にかかる所定の処理時間を加味して作像ユニット13の起動完了推定時間を算出する。このように、起動時間の変動要因である画質調整動作に係る時間を起動完了推定時間に含めることにより、ユーザ利用環境下での省電力を考慮した最適なエンジン起動が実現可能となる。
エンジン制御部10は、コントローラ50からコントローラ50の起動完了推定時間を取得し、コントローラ50の起動完了推定時間が各ユニットの起動完了推定時間より短いかどうかを判定する(ステップF22)。コントローラ50の起動完了推定時間が各ユニットの起動完了推定時間より短い場合、即座に各ユニットの起動を開始する(ステップF23)。
但し、定着ユニット12の起動完了推定時間が作像ユニット13の起動完了推定時間よりも短い場合には、定着ユニット12の起動開始時間を遅らせることにより、定着温度低下に伴って定着ユニット12の起動完了推定時間が増えてしまうケースがある。これでは省エネ効果が低くなる。このため、定着ユニット12の時間と温度との相関図である図8に示したように、作像ユニット13の起動完了推定時間が遅くても定着ユニット12に供給される電力を抑えて印刷可能温度(リロード温度)への到達時間を遅らせるために、図8の(A)から(B)へ定着制御の切替を判断する。図8の(A)は、電力消費が通常の場合であり、図8の(B)は、電力消費を低くした場合である。
これにより、無駄な定着ユニット12の電力消費を抑え、且つ作像ユニット13の起動に合わせて最速の時間に起動完了状態とすることが可能となる(図9参照)。定着ユニット12を中断するか、又は定着ユニット12の定着制御を切り替えてリロード到達時間を遅らせるかを判断するためには、定着制御切替閾値を設けて、定着ユニットの起動を遅らせるか、又は、図8の(A)から(B)へ定着制御方法を切り替えるかを判断する(F22)。そうすることにより、定着ユニット12と作像ユニット13の起動完了(レディ)のタイミングを合わせることができ無駄な電力消費を抑えることが可能となる(図10)。
一方、コントローラ50の起動完了推定時間が各ユニットの起動完了推定時間より長ければ、コントローラ50の起動完了時間(これは画像形成装置毎に規定値として扱う)から各ユニットの起動完了推定時間を差し引いた時間から各ユニットの起動を開始するようにタイマーを設定する。
図6及び図7は、実際の各ユニットの起動タイミングの一例を示す。図6はコントローラ50の起動完了推定時間<(定着ユニットの起動完了推定時間+作像ユニット)の起動完了推定時間の関係がある場合の起動タイミングの一例である。定着ユニット12の起動完了推定時間がコントローラ50の起動完了推定時間より長いため、定着ユニット12の起動を直ちに開始する。これにより、定着ユニット12の起動完了後、定着ユニット12に待機時間が生じて無駄な電力を消費することを抑えることができる。
図7はコントローラ50の起動完了推定時間>(定着ユニット+作像ユニット)の起動完了推定時間の関係で、コントローラ50の起動完了推定時間が大きい場合の起動タイミングの一例である。コントローラ50の起動完了推定時間が定着ユニット12の起動完了推定時間及び作像ユニット13の起動完了推定時間より長いため、定着ユニット12及び作像ユニット13の起動を一時中断し、再起動することによりコントローラ50と定着ユニット12と作像ユニット13との起動完了のタイミングを合わせている。以上、図2のステップF13について、図3のフローチャートを用いて説明した。
(エンジン起動処理/F14、F15)
続いて、図2のステップF14の処理ではエンジンの起動を中断するか否かを判断する。主電源をオンした時、エンジン制御部9がコントローラ50との通信確立前に独自に起動を開始したような場合には、前述の図7の例のように定着ユニット12及び作像ユニット13(以下、エンジンとも呼ぶ。)の起動開始が早すぎることが遅れて判明する場合がある。この場合、エンジン制御部9は、エンジンの起動を中断すると判断し(ステップF14)、エンジン中断処理を実行する(ステップF15)。これによれば、いったんエンジンの起動を中断させることにより、定着ユニット12等が電力消費した状態でコントローラ50を待つことを回避することができる。なお、ステップF14にてエンジンの起動を中断しないと判定された場合、そのままエンジンの起動処理は継続される(ステップF18)。
続いて、図2のステップF14の処理ではエンジンの起動を中断するか否かを判断する。主電源をオンした時、エンジン制御部9がコントローラ50との通信確立前に独自に起動を開始したような場合には、前述の図7の例のように定着ユニット12及び作像ユニット13(以下、エンジンとも呼ぶ。)の起動開始が早すぎることが遅れて判明する場合がある。この場合、エンジン制御部9は、エンジンの起動を中断すると判断し(ステップF14)、エンジン中断処理を実行する(ステップF15)。これによれば、いったんエンジンの起動を中断させることにより、定着ユニット12等が電力消費した状態でコントローラ50を待つことを回避することができる。なお、ステップF14にてエンジンの起動を中断しないと判定された場合、そのままエンジンの起動処理は継続される(ステップF18)。
(エンジン起動中断判断処理/図4)
ステップF14のエンジンの起動を中断するか否かの具体的判断について、図4を参照しながら詳述する。図4は、エンジンの起動中断判断処理を示すフローチャートである。本処理が開始されると、エンジン制御部9は、定着ユニット12及び作像ユニット13の起動状態を判断する(ステップF31)。定着ユニット12及び作像ユニット13が起動中又は起動完了していた場合、定着ユニット12及び作像ユニット13の起動完了推定時間を再度算出し(ステップF32)、それ以外の場合にはエンジンの動作を継続する(ステップF35、図2のステップF18)。なお、それ以外の場合とは異常停止状態の場合をいう。異常停止状態の場合には、異常解除まではその状態を維持し続ける必要があるため、ステップF35にて「エンジン動作継続」とし、その間に異常解除のための検出/リカバリ動作を行う。
ステップF14のエンジンの起動を中断するか否かの具体的判断について、図4を参照しながら詳述する。図4は、エンジンの起動中断判断処理を示すフローチャートである。本処理が開始されると、エンジン制御部9は、定着ユニット12及び作像ユニット13の起動状態を判断する(ステップF31)。定着ユニット12及び作像ユニット13が起動中又は起動完了していた場合、定着ユニット12及び作像ユニット13の起動完了推定時間を再度算出し(ステップF32)、それ以外の場合にはエンジンの動作を継続する(ステップF35、図2のステップF18)。なお、それ以外の場合とは異常停止状態の場合をいう。異常停止状態の場合には、異常解除まではその状態を維持し続ける必要があるため、ステップF35にて「エンジン動作継続」とし、その間に異常解除のための検出/リカバリ動作を行う。
ステップF32の処理後、エンジン制御部9は、コントローラ50の起動完了推定時間と再度算出された定着ユニット12及び作像ユニット13の起動完了推定時間とを比較する(ステップF33)。エンジンにてコントローラ起動待ちが発生すると判断された場合、つまり、コントローラ50の起動完了推定時間が定着ユニット12及び作像ユニット13の起動完了推定時間より長い場合には、エンジン制御部9は、ステップF34に進んで、定着ユニット12の切替制御(図8参照)が必要かを判定する。切替が必要と判断した場合、エンジン制御部9は、定着ユニット12の制御を切り替え、その動作を継続する(ステップF36)。一方、切替が不要と判断した場合、エンジン制御部9は、一旦エンジンの起動を中断させる。(ステップF37、図2のステップF15)。なお、ステップF33にてコントローラ50の起動完了推定時間が定着ユニット12及び作像ユニット13の起動完了推定時間より短い場合には、エンジンの動作を継続する(ステップF35)。以上、図2のステップF14、ステップF15について、図4のフローチャートを用いて説明した。
(エンジン起動処理/F16)
続いて、図2のステップF16の処理では、エンジン制御部9は、エンジンの起動を再開するかを判定する。ステップF16での起動再開判断では、エンジン制御部9は、ステップF15で起動を中断してから、予め定められた起動開始待ち時間を経過していたら再度エンジンを起動開始させる(ステップF17)。ここで、コントローラ50の起動完了推定時間がエンジンの起動完了推定時間より長い場合であっても、前述の定着制御切替判断処理(ステップF34)は同様に実施する。ここでも、定着制御切替のための閾値を設けて、この閾値とコントローラ50の起動がエンジンの起動より遅れる時間とを比較して定着ユニット12の起動を中断させるか定着制御を切り替えるかを判断する(ステップF34)。
続いて、図2のステップF16の処理では、エンジン制御部9は、エンジンの起動を再開するかを判定する。ステップF16での起動再開判断では、エンジン制御部9は、ステップF15で起動を中断してから、予め定められた起動開始待ち時間を経過していたら再度エンジンを起動開始させる(ステップF17)。ここで、コントローラ50の起動完了推定時間がエンジンの起動完了推定時間より長い場合であっても、前述の定着制御切替判断処理(ステップF34)は同様に実施する。ここでも、定着制御切替のための閾値を設けて、この閾値とコントローラ50の起動がエンジンの起動より遅れる時間とを比較して定着ユニット12の起動を中断させるか定着制御を切り替えるかを判断する(ステップF34)。
(コントローラの起動完了推定時間の算出例/図5)
エンジン制御部9は、コントローラ50が制御するHDD7やASIC8などの起動時間だけからコントローラ50の起動完了推定時間を算出するのではなく、搭載アプリケーションの起動処理、及びエンジン利用可能状態である操作部(操作パネル)の表示までの時間を含んだコントローラ50の起動完了推定時間を算出する。この算出方法について、図5の一実施形態に係るコントローラの起動完了推定時間の算出例を示すフローチャートを参照しながら説明する。
エンジン制御部9は、コントローラ50が制御するHDD7やASIC8などの起動時間だけからコントローラ50の起動完了推定時間を算出するのではなく、搭載アプリケーションの起動処理、及びエンジン利用可能状態である操作部(操作パネル)の表示までの時間を含んだコントローラ50の起動完了推定時間を算出する。この算出方法について、図5の一実施形態に係るコントローラの起動完了推定時間の算出例を示すフローチャートを参照しながら説明する。
まず、コントローラ50は、主電源オン、データ受信、操作部の変化が生じたら、コントローラ50の各デバイス(メモリ6、HDD7、ASIC8)の起動時間を算出する(ステップF41)。その時の条件によって、各デバイスはオフになっているためである。そして、次にどのように画像形成装置を起動するか判断する(ステップF42)。ここで、主電源がオンでなければ、コントローラ50は起動済みでエンジンのみがオフ状態、つまり省エネ状態におけるプリンタ受信などのケースに該当し、その場合には既にコントローラ50はエンジン機器構成情報を保持しているため、ステップF42からステップF43に進んで、エンジン部60からエンジン機器構成情報を受信することなく、コントローラ50の起動完了推定時間を確定し(ステップF43)、エンジン部60にコントローラ50の起動完了推定時間を通知する(ステップF46)。
一方、操作部の変化による起動であれば、画像形成装置のシステム設定に応じて利用アプリケーション(スキャナやコピーなど)に応じて操作部の生成が必要となる。その場合には、コントローラ50の記憶媒体装置(メモリ6、HDD7)がオフであった場合には、エンジン部60からエンジン機器構成情報を受信しなければ操作部を生成できないため、エンジン部60からエンジン機器構成情報の通知を待つ必要がある(ステップF44)。
一方、主電源オン時は、コントローラ50も電源オフ状態のためエンジン機器構成情報は保持できていない。また、仮に不揮発領域に機器情報を保持していたとしても電源オフ状態中に機器情報が変更される(設置周辺機を変えた場合など)ことが想定される。よって、この場合には、ステップF45にてエンジン部60からのエンジン機器構成情報を受信した上で、生成すべき操作部毎に割り当てた生成時間(固定値)を判断してコントローラ50の起動完了推定時間を算出する(ステップF45)。
コントローラ50は、自身の記憶媒体(HDD7やメモリ6)起動状況とエンジン機器構成情報を元にした周辺機などの設置状況を加味した操作部生成時間を考慮してコントローラ50の起動完了推定時間を算出する。周辺機などを含めた画像形成装置の機器構成情報に応じて起動完了時間を算出する。コントローラ50が起動済みであれば既に機器構成情報は不揮発領域に保持されているのでその情報を利用する。一方、コントローラ50も起動する必要がある場合にはエンジン部60からの機器構成情報の通知を受けてその情報から起動完了推定時間を算出する。
これによれば、ユーザ利用機器構成、及びコントローラ50を含めた画像形成装置のシステム状態に応じた立ち上げ時間(起動完了までの時間)を算出することにより、ユーザ利用環境下での省電力を考慮した最適なエンジン起動を実現することができる。また、起動完了推定時間に固定値を使わず、コントローラ50の操作部の生成時間に影響する機器構成を考慮して起動完了推定時間を算出することにより、ユーザ利用環境下での省電力を考慮した最適なエンジン起動を実現することができる。
ここで、「操作部の生成時間」とは、エンジンの機器構成情報に応じた操作部の描画時間をいう。例えば、ステープル機能を有した周辺機が接続されている場合には、ステープル機能を表す「ステープル」を他の表示に加えて操作部に表示する。また、フルカラー機能を有した周辺機が接続されている場合には、フルカラー機能を表す「カラー」の表示を「自動」及び「モノクロ」の表示に隣接して、他の表示に加えて操作部に表示する。このように機器構成情報に応じて操作部の生成時間は異なることが想定される。
また、コントローラ50は、画像形成が可能な状態となるまでのコントローラ50の立ち上げ時間の推定値に、エンジン制御部9により制御される機器の機器構成情報の取得時間を含むことができる。
(電力消費の相関図/図5)
最後に、図6、図7、図9及び図10のそれぞれに該当する電力消費の相関図を図11、図12、図13及び図14に示す。
最後に、図6、図7、図9及び図10のそれぞれに該当する電力消費の相関図を図11、図12、図13及び図14に示す。
図11は、コントローラ50、定着ユニット12、作像ユニット13に本実施形態にかかる起動完了時を併せる制御を施すことなく通常の通り起動させた場合の、一般的な電力状態を示す。定着ユニット12の起動時には短時間での立ち上げを目的として、定着ユニット12が電力を最大限使ってヒータ点灯する。その後、定着ユニット12がある程度の定着温度に到達すると共に作像ユニット13の立ち上げを行い、レディ(起動完了)状態まで一定電力を保ちながら制御する。
これに対して、定着ユニット12及び作像ユニット13ともに、あるいは作像ユニット13のみを一旦起動停止したケースを図12、13に示す。更には、コントローラ50の起動完了に合わせて定着ユニット12の制御を切り替えたケースを図14に示す。この場合には、電力を抑えてレディ(起動完了)までの時間を長くさせるため、レディ(起動完了)までの時間が長ければ長いほど電力低減に寄与する。
また、電力の分散を考慮したケースを図15に示す。図7で示したようにコントローラ50の起動完了推定時間がエンジンの起動完了推定時間よりも長い場合には、定着ユニット12及び作像ユニット13の起動を中断させる。ここで、定着ユニット12及び作像ユニット13を同時に起動した場合に消耗する電力量は互いの和となるが、電力能力には上限がある。そのため、起動完了時間だけでなく、電力分散を考慮して、定着ユニット12がオフされている期間に作像ユニット13の起動を完了させてしまい、定着ユニット12と作像ユニット13とを同時に起動させない。このように定着ユニット12と作像ユニット13とでそれぞれ電力を占有させることで電力最大値を低減させることも起動開始タイミングの判断条件の1つとする。
なお、上記実施形態では、コントローラ50と定着ユニット12と作像ユニット13との起動完了のタイミングを合わせるように制御した。しかし、これに限らず、コントローラ50と各ユニット12,13との起動完了のタイミングが合わなくても、近づけるように制御してもよい。
[効果]
以上、本実施形態に係る画像形成装置によれば、コントローラ50の起動完了推定時間がエンジンの起動完了推定時間より長い場合、エンジンの起動を停止するか、又はコントローラ50とエンジンとの起動完了時間を合わせる或いは近づける。これにより、コントローラ50の起動待ちによる無駄な電力消費を抑えることができる。
以上、本実施形態に係る画像形成装置によれば、コントローラ50の起動完了推定時間がエンジンの起動完了推定時間より長い場合、エンジンの起動を停止するか、又はコントローラ50とエンジンとの起動完了時間を合わせる或いは近づける。これにより、コントローラ50の起動待ちによる無駄な電力消費を抑えることができる。
また、本実施形態に係る画像形成装置によれば、コントローラ50は自身の記憶媒体(HDD7やメモリ6)及び起動状況とエンジン機器構成情報を元にした周辺機などの設置状況を加味した操作部の生成時間を考慮してコントローラ50の起動完了推定時間を算出する。これによれば、ユーザ利用機器構成、及びコントローラ50を含めた画像形成装置のシステム状態に応じた立ち上げ時間を算出することによりユーザ利用環境下での省電力を考慮した最適なエンジン起動が実現できる。
また、本実施形態に係る画像形成装置によれば、コントローラ50、定着ユニット12及び作像ユニット13の起動完了推定時間をそれぞれ算出し、これらの起動完了推定時間を固定値に設定しない。これにより、ユーザ利用環境下での省電力を考慮した最適なエンジン起動を実現することができる。
また、本実施形態に係る画像形成装置によれば、無駄な待機時間が発生しないように定着ユニット12、作像ユニット13の起動完了が一致するようにそれぞれの起動開始時期を判断する。これにより、定着ユニット12と作像ユニット13の起動完了までの時間に対して、処理時間のスピードが変わっても常に省エネと最速プリントの両方を考慮した最適なエンジン起動を実現することができる。
また、本実施形態に係る画像形成装置によれば、定着ユニット12の起動完了推定時間が作像ユニット13の起動完了推定時間よりも短い場合、定着ユニット12の無駄な待機時間が発生しないように点灯電力を抑えた制御に切り替えて起動完了のタイミングを一致させる。これによれば、定着ユニット12が起動完了(レディ)温度付近から起動したような場合にも作像ユニット13に起動完了(レディ)時刻を合わせることにより、省エネ効果が得られることを考慮した最適なエンジン起動を実現することができる。
<おわりに>
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明の技術的範囲はかかる例に限定されない。本発明の技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属する。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明の技術的範囲はかかる例に限定されない。本発明の技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属する。
例えば、上記実施形態では、定着ユニット及び作像ユニットの起動完了推定時間を算出し、コントローラの起動完了推定時間と比較した。しかし、定着ユニット、作像ユニットに限らず、転写ユニットやエンジン部を構成するその他の機器の起動完了推定時間を算出し、コントローラの起動完了推定時間と比較して各ユニットの起動開始のタイミングを判断してもよい。
なお、本発明に係る画像形成装置の各CPUにより実行される各機能を実現するためのプログラムは、はじめから図示しないコンピュータに備えられた図示しないROMあるいはHDD等の記憶手段に格納されてもよいし、記録媒体であるCD−ROMあるいはフレキシブルディスク,SRAM,EEPROM,メモリカード等の不揮発性記録媒体(メモリ)に記録され、メモリに記録されたプログラムをコンピュータにインストールしてCPUに実行させるか、又はCPUにそのメモリからこのプログラムを読み出して実行させてもよい。さらに、ネットワークに接続され、プログラムを記録した記録媒体を備える外部機器あるいはプログラムを記憶手段に記憶した外部機器からダウンロードすることもできる。
1 操作パネル
2 ネットワーク
3 I/O制御部
4 システム制御部
5 CPU
6 メモリ
7 HDD
8 ASIC
9 エンジン制御部
10 CPU
11 制御回路
12 定着ユニット
13 作像ユニット
14 転写ユニット
15 周辺機器制御部
16 CPU
50 コントローラ
60 エンジン部
70 周辺機部
2 ネットワーク
3 I/O制御部
4 システム制御部
5 CPU
6 メモリ
7 HDD
8 ASIC
9 エンジン制御部
10 CPU
11 制御回路
12 定着ユニット
13 作像ユニット
14 転写ユニット
15 周辺機器制御部
16 CPU
50 コントローラ
60 エンジン部
70 周辺機部
Claims (10)
- 機械的動作を行う1以上の機器を制御するエンジン制御部と、
前記エンジン制御部に接続され、画像形成に関する前記1以上の機器の処理を制御するコントローラと、を備え、
前記コントローラは、
前記コントローラの起動完了推定時間を算出し、
前記エンジン制御部は、
前記1以上の機器のそれぞれの起動完了推定時間を算出し、前記コントローラの起動完了推定時間と前記1以上の機器のそれぞれの起動完了推定時間とから、前記コントローラの起動完了と前記1以上の機器のそれぞれの起動完了とを一致させる又は近づけるように前記1以上の機器のそれぞれの起動又は再起動を開始又は中断するタイミングを制御することを特徴とする画像形成装置。 - 前記エンジン制御部は、
前記コントローラの起動完了推定時間が前記1以上の機器の起動完了推定時間より遅れると推定される場合、前記起動又は再起動を開始した機器の起動を一時中断することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記エンジン制御部は、
前記コントローラの起動完了推定時間に応じて前記中断した機器の再起動を開始するタイミングを制御することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。 - 前記コントローラは、
前記画像形成装置を構成する機器構成情報に基づき、前記画像形成装置を構成する機器に応じた前記コントローラの起動完了推定時間を算出することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の画像形成装置。 - 前記コントローラは、
前記コントローラの起動完了推定時間に前記機器構成情報の取得時間を含むことを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。 - 前記1以上の機器は、画像形成のための定着ユニットと作像ユニットとを含み、
前記エンジン制御部は、
前記定着ユニット及び作像ユニットの起動完了推定時間を算出し、前記コントローラの起動完了推定時間と前記定着ユニット及び作像ユニットの起動完了推定時間とから、前記コントローラの起動完了と前記定着ユニットの起動完了と前記作像ユニットの起動完了とを一致させる又は近づけるように前記定着ユニット及び前記作像ユニットの起動又は再起動を開始するタイミングをそれぞれ制御することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の画像形成装置。 - 前記エンジン制御部は、
前記定着ユニットへの供給電力値を変更して、前記定着ユニットの起動完了推定時間を変更することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の画像形成装置。 - 前記エンジン制御部は、
前記定着ユニットの起動開始時の温度から起動完了時の画像形成可能な温度に到達するまでの時間を算出し、算出した時間を前記定着ユニットの起動完了推定時間の算出に用いることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の画像形成装置。 - 前記エンジン制御部は、
前記作像ユニットの起動完了推定時間に画像データの画質を維持するための調整時間を含むことを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の画像形成装置。 - エンジン制御部により機械的動作を行う1以上の機器を制御する第1のステップと、
前記エンジン制御部に接続されるコントローラにより画像形成に関する前記1以上の機器の処理を制御する第2のステップと、を含み、
前記第2のステップは、
前記コントローラの起動完了推定時間を算出するステップを含み、
前記第1のステップは、
前記1以上の機器のそれぞれの起動完了推定時間を算出し、前記コントローラの起動完了推定時間と前記1以上の機器のそれぞれの起動完了推定時間とから、前記コントローラの起動完了と前記1以上の機器のそれぞれの起動完了とを一致させる又は近づけるように前記1以上の機器のそれぞれの起動又は再起動を開始又は中断するタイミングを制御するステップを含む、
ことを特徴とする画像形成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2012061199A JP2013195580A (ja) | 2012-03-16 | 2012-03-16 | 画像形成装置及び画像形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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- 2012-03-16 JP JP2012061199A patent/JP2013195580A/ja active Pending
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