JP2018197050A - 車両のシート - Google Patents

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Abstract

【課題】操舵操作に伴う自然な動作や姿勢をとることができると共に、いわゆる乗降性を向上することができる車両のシートを提供する。【解決手段】搭乗者が着座しかつ搭乗者の動作によって所定の回転中心軸線Aを中心として回動可能なシートクッション部5を備えた車両のシート1において、シートクッション部5が回動しないように、シートクッション部5をロックするロック装置21を備え、ロック装置21は、シートクッション部5の両端部18r,18lに連結されかつ所定の固定部24に巻き掛けられた少なくとも1本の線条材22と、線条材22を固定部24を介して巻き取る巻き取り装置23とを有し、巻き取り装置23によって線条材22を巻き取ることにより、線条材22に張力を発生させてシートクッション部5を固定部24に対してロックするように構成されている。【選択図】図4

Description

この発明は、車両におけるシートに関するものである。
この種のシートの一例が特許文献1や特許文献2に記載されている。それらのシートは、車両の前後方向で座部の前方側を回動可能に支持する回動支持部と、座部の後方側を支持するとともに所定の範囲で座部を回動させかつその回動を案内する摺動支持部とを備えている。そして、操舵操作に伴って搭乗者が腰部を捻ると、その腰部の動きによって回動支持部を回動の中心として座部が回動し、これにより、座部の後方側は車両の左右方向に移動する。
特開2015−24680号公報 特許第5655948号公報
特許文献1や特許文献2に記載された構成では、操舵操作に伴う搭乗者の腰部の動きによって座部が回動するため、搭乗者は操舵操作に伴う自然な動作や姿勢をとることができる。しかしながら、座部は、搭乗者の動きによって回動するいわゆるフリーな状態となっている。そのため、例えば、搭乗者が車両に乗り降りする際に、座部に体重を掛けたり、臀部や大腿部の位置を移動したりすると、搭乗者からの荷重を受けて座部が回動してしまい、座部が支えとして機能しない。その結果、乗り降りしにくくなり、いわゆる乗降性が損なわれる可能性がある。
この発明は上記のような技術的課題に着目してなされたものであり、操舵操作に伴う自然な動作や姿勢をとることができると共に、いわゆる乗降性を向上することができる車両のシートを提供することを目的とするものである。
上記の目的を達成するために、この発明は、搭乗者が着座しかつ前記搭乗者の動作によって所定の回転中心軸線を中心として回動可能なシートクッション部を備えた車両のシートにおいて、前記シートクッション部が回動しないように、前記シートクッション部をロックするロック装置を備え、前記ロック装置は、前記シートクッション部の両端部に連結されかつ所定の固定部に巻き掛けられた少なくとも1本の線条材と、前記線条材を前記固定部を介して巻き取る巻き取り装置とを有し、前記巻き取り装置によって前記線条材を巻き取ることにより、前記線条材に張力を発生させて前記シートクッション部を前記固定部に対してロックするように構成されていることを特徴とするものである。
この発明によれば、シートクッション部の両端部に連結されかつ所定の固定部に巻き掛けられた少なくとも1本の線条材を固定部を介して巻き取り装置によって巻き取ると、線条材が引っ張られて張力が発生する。その結果、シートクッション部が固定部に対してロックされる。そのため、搭乗者が車両に乗り降りのために、シートクッション部に体重を掛けた際には、シートクッション部が支えとなり、搭乗者はシートに座りやすくなるとともに、シートから降りやすくなる。また、乗降時にシートクッション部が動くことにより搭乗者が抱く違和感や不安感を解消しあるいは抑制して、いわゆる乗降性を向上することができる。これに対して、上述した張力を発生させない状態では、シートクッション部はいわゆるフリーな状態になる。この状態で例えば、搭乗者の操舵操作に伴って搭乗者の姿勢が変化すると、その姿勢の変化によってシートクッション部が回動する。そのため、搭乗者は操舵操作に伴う自然な動作や姿勢をとることができる。
この発明の実施形態に係る車両のシートを示す斜視図である。 図1に示す車両のシートの側面図である。 摺動支持部の構成の一例を模式的に示す斜視図である。 この発明の実施形態におけるロック装置を模式的に示す図である。 この発明の実施形態におけるロック装置によってシートクッション部がロックされた状態を模式的に示す図である。 この発明の実施形態におけるロック装置によるシートクッション部のロックが解除された状態を模式的に示す図である。 この発明の参考例である他のロック装置を模式的に示す図である。 図7に示す他のロック装置によってシートクッション部がロックされた状態を模式的に示す図である。
図1は、この発明の実施形態に係る車両のシートを模式的に示す斜視図であり、図1では、矢印Fr方向が図示しない車両の前後方向のうちの前方向を、矢印Rr方向が車両の前後方向のうちの後方向を、矢印Up方向が車両の上下方向のうちの上方向を、矢印D方向が車両の上下方向のうちの下方向を、矢印R方向が車幅方向のうちの右方向を、矢印L方向が車幅方向のうちの左方向をそれぞれ示している。図2は、図1に示す車両のシート1の側面図である。ここに示すシート1は、例えば車両におけるドライバーシートやパッセンジャーシートとして用いることができる一人掛けのシートである。そのシート1は、車両のフロア2に固定される一対のレール3と、そのレール3の上に配置されていて車両の前後方向での位置を調整できるように構成されたシートフレーム4とを備えている。
シートフレーム4は、搭乗者の臀部を載せて体重を支えるシートクッション部5が取り付けられるシートクッションフレーム6と、搭乗者の上半身をもたれ掛けさせて背面から支えるシートバック部7が取り付けられるシートバックフレーム8とによって構成されている。
シートクッションフレーム6は、ここに示す例では、ほぼ矩形状を成しており、車両の前後方向で前方Fr側に配置された前側部材6Aと、車両の前後方向で前側部材6Aの後方Rr側に配置された後側部材6Bと、前側部材6Aの両端部と後側部材6Bの両端部とがそれぞれ接続される一対の側部材6C,6Dとによって構成されている。前側部材6Aの中央部に取付部6Eが取り付けられている。その取付部6Eは車両の前後方向で後方Rrから前方上向きに斜めに延びている。また取付部6Eにシートクッション部5を回動可能に支持する回動支持部9が設けられている。回動支持部9はボールジョイントなどのいわゆる継手であって、第1軸受部9Aと、第1軸受部9Aに回転可能に連結される第1支持軸部9Bとによって構成されている。取付部6Eに第1軸受部9Aが固定され、車両の前後方向でシートクッション部5の前端部5Aの裏面に第1支持軸部9Bにおける第1軸受部9Aとは反対側の端部(以下、固定端と記す。)が固定されている。車両の前後方向でシートクッション部5の後端部5Bの裏面に摺動支持部10を介して後側部材6Bが連結されている。摺動支持部10の構成については後述する。
また、車両の前後方向でシートクッション部5の前端部5Aは、図1および図2に示すように、後端部5Bに比較して車両の上下方向で上方Up側に位置している。また上述した第1支持軸部9Bにおける第1軸受部9A側の端部に比較して前記固定端は車両の上下方向で上方Up側に位置している。したがって、回動支持部9の回転中心軸線(以下、単に軸線と記す。)Aは、図1および図2に示すように、車両の前後方向で前方から後方上向きに斜めに延びている。シートクッション部5は軸線Aを中心として回動し、これによりシートクッション部5の後端部5Bは車両の左右方向に揺動する。なお、軸線Aは、シート1に着座する搭乗者の腰部付近を通るように設定されている。ここで、腰部とは、腰椎、又は腰椎周辺の体幹筋を含む部位を意味し、腰部付近とは、腰部及び腰部周囲の部位を意味する。
上述した各側部材6C,6Dはレール3の上に配置されており、車両の前後方向における各側部材6C,6Dの後端部は、他の部分に比較して車両の上下方向で上方に向けて立ち上がっている。その立ち上がっている部分に、シートバック部7の角度を調整することができる図示しないリクライニング機構を介してシートバックフレーム8が取り付けられている。
シートバックフレーム8に、車両の上下方向におけるシートバック部7の位置を調整することができる摺動機構11が設けられている。その摺動機構11にシートバック部7を回動可能に支持するシートバック部支持機構(以下、単に支持機構と記す。)12が取り付けられている。支持機構12は、第2軸受部12Aと、第2軸受部12Aに対して回転可能に連結される第2支持軸部12Bとによって構成されている。摺動機構11に第2軸受部12Aが固定されており、その第2軸受部12Aに第2支持軸部12Bの一端部が連結されている。第2支持軸部12Bの他端部は、車両の前後方向で前方Fr側に延びており、その他端部がシートバック部7の背面に固定されている。そのため、支持機構12の回転中心軸線(以下、単に軸線と記す。)Bは、図1および図2に示すように、車両の前後方向とほぼ平行になっており、シートバック部7は、軸線Bを中心として回転する。また、シートバックフレーム8における上部に、搭乗者の頭部や頸部を支えるヘッドレスト部13が取り付けられている。
ここで、摺動支持部10の構成について説明する。図3は、摺動支持部10の構成の一例を模式的に示す斜視図である。摺動支持部10は、シートクッション部5の後端部5Bを回動可能に支持するとともに、その回動を案内するように構成されている。すなわち、摺動支持部10は、シートクッションフレーム6の後側部材6Bに一体に設けられた平板状の後側取付部14と、その後側取付部14に回転可能に取り付けられた一対のローラ15と、ローラ15の上を摺動する円弧状のガイド16とを備えている。ガイド16はシートクッション部5の一部を構成しているサブフレーム17に設けられている。つまり、ローラ15の外周面にガイド16が接触しながら当該ローラ15に対して移動すると、それに伴って、シートクッション部5の後端部5Bが車両の左右方向に移動するように構成されている。上述した各ローラ15は、回動支持部9の軸線Aに対して左右対称に配置されており、また、車両の前後方向で後側部材6Bよりも前方Fr側に位置している。各ローラ15の各回転中心軸線は回動支持部9の軸線Aと平行またはほぼ平行になっている。
サブフレーム17はシートクッション部5の一部を構成していてシートクッション部5の裏面に設けられている。つまり、サブフレーム17は、シートクッションフレーム6の上方に配置されており、シートクッションフレーム6に対して移動可能になっている。サブフレーム17は、ここに示す例では、ほぼ矩形状を成しており、前側部材17Aと、車両の前後方向で前側部材17Aの後方Rr側に配置された後側部材17Bと、前側部材17Aの両端部と後側部材17Bの両端部とがそれぞれ接続される一対の側部材17C,17Dとによって構成されている。車両の上下方向で後側部材17Bの下側に、平板状の連結プレート18が固定されており、その連結プレート18に上述したガイド16が設けられている。
また、連結プレート18には、ガイド16の曲率半径より短い曲率半径の長孔19が、ガイド16と同心円状に形成されている。そのため、長孔19の長さはガイド16の長さよりも短い。また、長孔19に、当該長孔19の幅より外径の小さい棒状のストッパ20が挿入されている。ストッパ20の一端部は上述した後側取付部14に固定されており、ストッパ20の他端部は、図3に示すように、長孔19を貫通している。これらの長孔19とストッパ20とはガイド16が摺動する範囲、すなわち、シートクッション部5の後端部5Bが車両の左右方向に揺動する角度範囲を規制するものであり、その角度範囲は実験などにより予め設定される。例えば、シートクッション部5の幅方向における前端部5Aの中央部と後端部5Bの中央部とを結ぶ直線が、車両の前後方向と平行になっており、車両の左右方向のいずれの方向にもシートクッション部5の後端部5Bが揺動していない状態つまりニュートラルな位置から、車両の左右方向のそれぞれに10°程度ずつ揺動可能に長孔19が形成される。したがって、例えば、車両の左右方向で右側に向けてローラ15の上をガイド16が摺動すると、長孔19内の左側にストッパ20が位置することになる。すなわち、長孔19の長さ方向での両端部を限度としてシートクッション部5が揺動するように構成されている。なお、ストッパ20の軸線は回動支持部9の軸線Aと平行またはほぼ平行になっている。
図4は、この発明の実施形態におけるロック装置を模式的に示す図であり、図4では、矢印Up方向が車両の上下方向のうちの上方向を、矢印L方向が車幅方向のうちの左方向をそれぞれ示している。図4に示すロック装置21は、シートクッション部5をロックし、あるいは、シートクッション部5の回動を抑制するものであり、シートクッション部5に取り付けられた連結プレート18に連結される少なくとも1本の線条材22と、その線条材22を巻き取ったり、巻き取った線条材22を繰り出したりする巻き取り装置23と、連結プレート18の両側の各側部材6C,6Dに設けられており、この発明の実施形態における固定部に相当する一対のテンションローラ24とを主要部として備えている。
線条材22は可撓性や弾性を有する部材であって、例えば、ワイヤやロープなどであってよい。線条材22の一端部は、車両の左右方向で連結プレート18の一方の端部(図4での右側端部)18rに連結され、線条材22の他端部は車両の左右方向で連結プレート18の他方の端部(図4での左側端部)18lに連結されている。線条材22が連結される連結プレート18の両端部18r,18lがこの発明の実施形態におけるシートクッション部の両端部に相当している。上述した線条材22を連結プレート18に連結もしくは固定するための手段は適宜、選択することができ、所定の係止部材によって連結もしくは固定することができる。連結プレート18に対する線条材22の各連結端部を図4に符号25で示してある。
巻き取り装置23は、フロア2に固定されており、線条材22が巻き付けられるリール部26と、リール部26を回転させて線条材22を巻き取るアクチュエータ27とを備えている。アクチュエータ27は例えばモータであってよい。なお、巻き取り装置23による、連結プレート18の右側端部18rに連結された線条材22の巻き取り長さと、連結プレート18の左側端部18lに連結された線条材22巻き取り長さとが同じになるように、連結プレート18の右側端部18rと巻き取り装置23との間の線条材22の長さと、連結プレート18の左側端部18lと巻き取り装置23との間の線条材22の長さとがそれぞれ調整されている。
また、上述したアクチュエータ27を駆動し、その駆動を停止させる操作スイッチ28が設けられている。その操作スイッチ28は、例えば、搭乗者によってオンとされることによりアクチュエータ27を駆動してリール部26を回転させ、オフとされることによりアクチュエータ27の駆動を停止してリール部26をフリーな状態に設定し、リール部26から線条材22を繰り出すことができるように構成されている。
また、巻き取り装置23は車速が所定の車速以下の場合や図示しないドアが開いている場合などに、アクチュエータ27を駆動してリール部26を回転させて線条材22を巻き取り、車速が所定の車速以上になった場合やドアが閉じている場合などにアクチュエータ27の駆動を停止してリール部26をフリーな状態に設定するように構成されている。すなわち、上述したアクチュエータ27を電気的に制御するコントローラ29が設けられている。そのコントローラ29はマイクロコンピュータを主体として構成され、入力されるデータや予め記憶されているデータなどに基づいて演算を行い、その演算結果を制御指令信号として上述したアクチュエータ27や操作スイッチ28に出力するように構成されている。コントローラ29に入力されるデータは各種のセンサによって得られたデータであって、そのセンサの例を挙げると、ドアの開閉状態を検出するドア開閉スイッチ、車速を検出する車速センサなどがその例である。
上述した操作スイッチ28は搭乗者によって操作されるものであるため、搭乗者によって操作可能な位置に設けられることが好ましい。その搭乗者によって操作可能な位置の例を挙げると、車両の左右方向でのシート1の側面や、ステアリングホイールあるいはセンターコンソール、車両のパワースイッチ(それぞれ図示せず)の近傍などである。なお、リール部26に、該リール部26を回転させるハンドルを取り付け、搭乗者がハンドルを回転させることにより線条材22を巻き取るように構成されていてもよい。
上述した各テンションローラ24は、回動支持部9の軸線Aまわりに設けられている。具体的には、車両の左右方向で、各側部材6C,6Dにおける連結プレート18の両側であって、車両の上下方向で連結プレート18よりも高い位置に設けられている。各テンションローラ24に線条材22が巻き掛かっている。
次に、この発明の実施形態における車両のシート1の作用について説明する。搭乗者によって操作スイッチ28がオンにされ、あるいは、搭乗者が図示しないドアを開けたり、車速が所定車速以下になったりすると、巻き取り装置23のアクチュエータ27が駆動される。アクチュエータ27からトルクを受けてリール部26が回転し、そのリール部26に各テンションローラ24を介して連結プレート18の各端部18r,18lに連結されている線条材22が巻き取られる。その結果、線条材22に張力が発生し、その線条材22が硬く張られた状態となる。これにより、シートクッション部5は各テンションローラ24などの固定部に対してロックされ、あるいは、シートクッション部5は回動しにくくなる。その状態を図5に模式的に示してある。またこの状態では、シートクッション部5は上述したニュートラル位置に配置される。いわゆるセンタリングされる。
これに対して、搭乗者によって操作スイッチ28がオフにされ、あるいは、ドアが閉じられたり、所定の車速以上になったりすると、アクチュエータ27の駆動が停止される。これにより、巻き取り装置23のリール部26はフリーな状態になり、上述したロックが解除される。線条材22に生じる張力は可及的に小さくなるため、操舵操作に伴う搭乗者の腰部の動きによってシートクッション部5は回動可能となる。図6はその状態を示している。
このように、上述した構成では、乗車したり降車したりする場合には、シートクッション部5はニュートラル位置に配置され、かつロックされる。そのため、例えばシート1から降りる際に、シートクッション部5に手をついて体重を掛けた場合には、シートクッション部5が支えとなり、シート1から降りやすくなる。これと同様に、シート1に着座しやすくなる。それらの結果、乗降時にシートクッション部5が動くことによって搭乗者が抱く違和感や不安感を解消しあるいは抑制して、いわゆる乗降性を向上することができる。そして、走行中には、シートクッション部5のロックが解除されるから、操舵操作に伴って搭乗者が腰部を捻った場合には、その腰部の動きによってシートクッション部5が軸線Aを揺動の中心として回動する。その結果、搭乗者は操舵操作に応じた自然な動作や姿勢をとることができる。
(参考例)
図7は、この発明の参考例である他のロック装置を模式的に示す図であり、図7では、矢印Up方向が車両の上下方向のうちの上方向を、矢印L方向が車幅方向のうちの左方向をそれぞれ示している。ここに示す他のロック装置30は、車両の左右方向での両側からシートクッション部5を挟み付けることによってシートクッション部5をロックするように構成されている。すなわち、車両の左右方向でシートクッション部5の両側を挟み付けるクランプ部31と、クランプ部31をシートクッション部5に接触させまた離隔させる作動装置32とを備えている。クランプ部31にゴムやスポンジなどの弾性を有する緩衝部材33が設けられており、シートクッション部5の両端部にクランプ部31を接触させた際における圧縮荷重によるシートクッション部5の変形を抑制するようになっている。
作動装置32は、各側部材6C,6Dにおけるシートクッション部5側に取り付けられており、その作動装置32は、例えば、エアシリンダや油圧シリンダ、あるいはモータによる回転運動を直線運動に変換する送りねじ機構など、従来知られたものであってよい。要はシートクッション部5にクランプ部31を接触させまた離隔させるように構成されていればよい。また、搭乗者の操作や上述したドアの開閉あるいは車速に応じて作動装置32を駆動しまた駆動を停止させる操作スイッチ28が設けられている。他の構成は図4ないし図6に示す構成と同様であるため、その説明を省略する。
上述した構成のシート1の作用について説明する。搭乗者によって操作スイッチ28がオンにされ、あるいは、ドアが開けられたり、車速が所定の車速以下になったりすると、作動装置32が作動してシートクッション部5にクランプ部31が接触する。その結果、クランプ部31によってシートクッション部5が挟み付けられてロックされ、シートクッション部5の回動が防止もしくは抑制される。その状態を図8に模式的に示してある。また、搭乗者によって操作スイッチ28がオフにされ、あるいは、ドアが閉じられたり、車速が所定の車速以上になったりすると、作動装置32によってシートクッション部5からクランプ部31が離隔させられる。その結果、上述したロックが解除され、シートクッション部5は回動可能となる。
したがって、このような構成であっても、搭乗者が乗車したり降車したりする場合には、シートクッション部5がロックされるため、シート1に着座しやすくなり、また、シート1から降りやすくなる。その結果、乗降時にシートクッション部5が動くことによって搭乗者が抱く違和感や不安感を解消しあるいは抑制していわゆる乗降性を向上することができる。さらに、走行中には、シートクッション部5のロックが解除されるから、操舵操作に伴って搭乗者が腰部を捻った場合には、その腰部の動きによってシートクッション部5が軸線Aを中心として回動する。その結果、搭乗者は操舵操作に応じた自然な動作や姿勢をとることができる。したがって、参考例として示す構成であっても、この発明の実施形態と同様の作用・効果を得ることができる。
なお、この発明は上記の実施形態に限定されないのであって、特許請求の範囲に記載されている構成の範囲で適宜に変更して実施することができる。
1…シート、 5…シートクッション部、 18r,18l…両端部、 21…ロック装置、 22…線条材、 23…巻き取り装置、 24…テンションローラ(固定部)、 A…回動支持部の回転中心軸線。

Claims (1)

  1. 搭乗者が着座しかつ前記搭乗者の動作によって所定の回転中心軸線を中心として回動可能なシートクッション部を備えた車両のシートにおいて、
    前記シートクッション部が回動しないように、前記シートクッション部をロックするロック装置を備え、
    前記ロック装置は、前記シートクッション部の両端部に連結されかつ所定の固定部に巻き掛けられた少なくとも1本の線条材と、前記線条材を前記固定部を介して巻き取る巻き取り装置とを有し、
    前記巻き取り装置によって前記線条材を巻き取ることにより、前記線条材に張力を発生させて前記シートクッション部を前記固定部に対してロックするように構成されている
    ことを特徴とする車両のシート。
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