JP2018194241A - 加熱調理器 - Google Patents

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Abstract

【課題】加熱調理器における必要な範囲を撮像しつつ余分な範囲を撮像することを抑制できる技術を提供する。【解決手段】加熱調理器は、天板を備えている本体と、前記本体の手前側において前記天板の上方で火力によって加熱対象物を加熱する第1加熱部と、前記本体の手前側において前記天板の下方に配置されている第1撮像部を備えている。前記天板には、前記本体の手前側において第1透過窓が形成されている。前記第1撮像部が、前記第1加熱部の周囲を撮像範囲内に入れて、前記本体の手前側の前記天板の下方から前記第1透過窓を通じて前記本体の奥側へ向かって前記天板の上方を撮像する。【選択図】図2

Description

本明細書で開示する技術は、加熱調理器に関する。
特許文献1に開示されている加熱調理器は、天板を備えている本体と、天板の上方で火力によって加熱対象物を加熱する加熱部と、天板の上方に配置されている撮像部を備えている。撮像部は、加熱部の周囲を撮像範囲内に入れて、天板の上方から下方へ向かって加熱調理器を撮像する。そして、特定の範囲に人体や着衣が存在する場合に火力を減少させている。
特開2015−230148号公報
特許文献1の技術では、撮像部が天板の上方から下方へ向かって加熱調理器を撮像しているが、このときに撮像部が余分な範囲を撮像してしまうことがある。例えば、加熱調理器よりも手前側にはユーザが立っていることがあるが、その範囲は特に撮像する必要はない。このユーザを撮像してしまうと、意図せず火力が減少してしまうおそれがあるので、加熱に関係する範囲を撮像できれば十分である。また、天板の上方から下方へ向かって撮像すると、撮像対象の高さを把握することができない。そのため、本来であれば人体や着衣に着火するおそれがない高さに人体や着衣が存在する場合であっても火力を減少させてしまう可能性があった。そこで本明細書では、加熱調理器における必要な範囲を撮像しつつ余分な範囲を撮像することを抑制できる技術を提供する。
本明細書が開示する加熱調理器は、天板を備えている本体と、前記天板の上方で火力によって加熱対象物を加熱する第1加熱部と、前記本体の手前側において前記天板の下方に配置されている第1撮像部を備えている。前記天板には、前記本体の手前側において第1透過窓が形成されている。前記第1撮像部が、前記第1加熱部の周囲を撮像範囲内に入れて、前記本体の手前側の前記天板の下方から前記第1透過窓を通じて前記本体の奥側へ向かって前記天板の上方を撮像する。
このような構成によれば、必要な範囲を撮像しつつ余分な範囲を撮像することを抑制できる。例えば、加熱調理器では、第1加熱部が天板の上方で加熱対象物を加熱するのでその範囲を撮像できればよい。加熱調理器よりも手前側にいるユーザを撮像する必要はない。そこで、上記の構成によれば、天板の上方を撮像しつつ、加熱調理器よりも手前側にいるユーザを撮像範囲から除外することができる。
また、例えば、着衣着火のおそれがある範囲を高さ方向にも設定できるため、着衣着火を防止するために火力減少を適切に実行できるようになる。
また、上記の構成によれば、第1撮像部が天板の下方に配置されているので、第1撮像部が汚れることを抑制できる。例えば、加熱対象物が第1加熱部で加熱される際に第1加熱部の周囲に調理油が飛び散ったとしても、飛び散った調理油が天板に付着することによって、天板の下方に配置されている第1撮像部が汚れることが抑制される。
また、上記の加熱調理器は、前記第1加熱部の隣に配置されている第2加熱部と、制御部を更に備えていてもよい。前記第2加熱部は前記天板の上方で火力によって加熱対象物を加熱する。また、前記第1撮像部が、前記第1加熱部と前記第2加熱部の間において前記天板の下方に配置されていてもよい。また、前記制御部が、前記第1撮像部が撮像した画像に基づいて前記天板の上方の所定範囲内に物体が侵入したことを検出した場合は、前記第1加熱部と前記第2加熱部の火力を減少させてもよい。
このような構成によれば、天板の上方の所定範囲内に余分な物体(例えば人体や着衣)が侵入したときに第1加熱部と第2加熱部の火力を減少させることができ、安全管理を行うことができる。また、1つの撮像部(第1撮像部)の撮像に基づいて2つの加熱部(第1加熱部と第2加熱部)の火力を減少させることができる。そのため、効率的に安全管理を行うことができる。
あるいは、上記の加熱調理器は、前記第1加熱部の隣に配置されている第2加熱部と、前記本体の手前側において前記天板の下方に配置されている第2撮像部と、制御部を更に備えていてもよい。前記第2加熱部は前記天板の上方で火力によって加熱対象物を加熱する。前記天板には、前記本体の手前側において第2透過窓が形成されていてもよい。また、前記第2撮像部が、前記第2加熱部の周囲を撮像範囲内に入れて、前記本体の手前側の前記天板の下方から前記第2透過窓を通じて前記本体の奥側へ向かって前記天板の上方を撮像してもよい。また、前記制御部が、前記第1撮像部が撮像した画像に基づいて前記第1加熱部の周囲の所定範囲内に物体が侵入したことを検出した場合は、前記第1加熱部の火力を減少させ、前記第2撮像部が撮像した画像に基づいて前記第2加熱部の周囲の所定範囲内に物体が侵入したことを検出した場合は、前記第2加熱部の火力を減少させてもよい。
このような構成によれば、天板の上方の所定範囲内に余分な物体(人体や着衣)が侵入したときに第1加熱部または第2加熱部の火力を減少させることができ、安全管理を行うことができる。また、第1撮像部の撮像に基づいて第1加熱部の火力を減少させることができ、一方、第2撮像部の撮像に基づいて第2加熱部の火力を減少させることができる。そのため、各撮像部の撮像範囲に応じて確実に安全管理を行うことができる。
また、上記の加熱調理器は、前記第1加熱部と前記第2加熱部よりも本体の奥側に配置されている第3加熱部を更に備えていてもよい。前記制御部が、前記第1撮像部が撮像した画像に基づいて前記第1加熱部の周囲の所定範囲内に物体が侵入したことを検出し、それと重複して、前記第2撮像部が撮像した画像に基づいて前記第2加熱部の周囲の所定範囲内に物体が侵入したことを検出した場合は、前記第1加熱部と前記第2加熱部と前記第3加熱部の火力を減少させてもよい。
第1撮像部の撮像に基づく物体の検出と第2撮像部の撮像に基づく物体の検出が重複した場合は、天板の上方の広範囲にわたって余分な物体(人体や着衣)が侵入したとみなすことができる。そこで、この場合は第1加熱部と第2加熱部と第3加熱部の火力を減少させることによって、加熱調理器全体の火力を減少させて安全性を向上させることができる。
また、上記の加熱調理器において、前記制御部が、前記第1撮像部が撮像した画像に基づいて前記天板の上方の所定範囲外において前記第1加熱部以外の物体に火が引火したことを検出した場合は、前記第1加熱部を消火してもよい。
加熱部以外の物体(例えば、加熱対象物である鍋やフライパン内の油や食材)に火が引火した場合は、安全確保のために消火が要求される。そこで、加熱部以外の物体への引火を制御部が検出した場合は、加熱部を消火する。これによって、安全を確保することができる。
また、上記の加熱調理器は、前記天板に形成されている前記第1透過窓の下方に配置されている表示部を更に備えていてもよい。表示部は前記加熱調理器に関する情報を表示する。
表示部が透過窓の下方に配置されていると、ユーザが表示部を見易くするために第1透過窓を掃除して清潔な状態に維持することが予想される。そのため、第1透過窓の透過性が向上し、撮像部が天板の上方を撮像するときに清潔な第1透過窓を通じて撮像することができる。
第1実施例に係る加熱調理器を手前側から奥側に向かって見た斜視図である。 第1実施例に係る加熱調理器の要部を拡大して示す図である。 第1実施例に係る加熱調理器の制御構成を示す図である。 加熱調理器が実行する第1実施例の処理のフローチャートである。 第1実施例に係る基準画像と撮像画像を示す図である(1)。 第1実施例に係る基準画像と撮像画像を示す図である(2)。 第2実施例に係る加熱調理器を手前側から奥側に向かって見た斜視図である。 第2実施例に係る基準画像と撮像画像を示す図である。 第4実施例に係る基準画像と撮像画像を示す図である。
(第1実施例)
(加熱調理器2の構成)
図1、図2を参照して、加熱調理器2について説明する。加熱調理器2は、システムキッチンに組み込んで使用されるガス燃焼式のビルトインコンロである。加熱調理器2は、前面4aがシステムキッチンの手前側に露出する本体4を備えている。本体4の上部には、システムキッチンのカウンタトップに露出する天板6が配置されている。天板6には、加熱対象物である鍋やフライパン等の調理容器を支持する3つの五徳8a、8b、8cと、それぞれの五徳8a、8b、8cに対応して設けられており、それぞれの五徳8a、8b、8cに支持された加熱対象物を加熱する3つのコンロバーナ10a、10b、10cと、それぞれのコンロバーナ10a、10b、10cに対応して設けられているセンサ12a、12b、12cと、が設けられている。
2個のコンロバーナ10a、10bが本体4の手前側に配置されており、1個のコンロバーナ10cが本体4の奥側に配置されている。また、コンロバーナ10aが左側に配置されており、コンロバーナ10bが右側に配置されている。コンロバーナ10cは、左右方向の中央部に配置されている。互いに隣り合って配置されている各コンロバーナ10a、10b、10cには、ガス供給路(図示省略)が接続されている。ガス供給路には、コンロバーナ10a、10b、10cへのガスの供給量を調整するための流量調整弁が設けられている。コンロバーナ10a、10b、10cは、コンロバーナ10a、10b、10cにガスが供給されている状態でイグナイタ(図示省略)を動作させることで、点火する。コンロバーナ10a、10b、10cへのガスの供給量を調整することで、コンロバーナ10a、10b、10cの加熱量を調整することができる。そして、コンロバーナ10a、10b、10cへのガスの供給が停止されることで、コンロバーナ10a、10b、10cは消火される。コンロバーナ10a、10b、10cは、同様の構造を有する。
本体4は、本体4の内部に設けられて食材を収容するグリル庫20と、本体4の前面4aに配置されてグリル庫20を開閉するグリル扉22と、本体4の前面4aにおいてグリル扉22の右側に設けられたコンロ操作部24と、本体4の前面4aにおいてグリル扉22の左側に設けられたグリル操作部26と、を備えている。なお、グリル庫20の内部には、グリル庫20内に収容した食材を加熱するグリルバーナ20a(図示省略)が設けられている。加熱調理器2では、本体4の前面4aと天板6の上面が、ユーザに対して露出する外面を構成する。
加熱調理器2の天板6には、1個の透過窓90が形成されている。透過窓90は、本体4の手前側(ユーザ側)の天板6に形成されている。また、透過窓90は、本体4の左右方向における中央部に形成されている。透過窓90は、左側のコンロバーナ10aと右側のコンロバーナ10bの間に形成されている。透過窓90には、透明なガラスが嵌め込まれている。
図2に示すように、透過窓90の下方には、カメラ80が配置されている。カメラ80は、天板6の下方から透過窓90を通じて天板6の上方を撮像する。カメラ80は、加熱調理器2の上方を撮像することができる。また、カメラ80は、本体4の手前側(ユーザ側)に配置されている。カメラ80は、本体4の手前側から奥側に向かって、天板6の上方を撮像する。また、カメラ80は、コンロバーナ10a、10b、10cの周囲を撮像範囲に入れた状態で、天板6の上方を撮像する。カメラ80は、天板6の上方を継続的に撮像している。
カメラ80の隣には、液晶の表示部84が配置されている。表示部84は、カメラ80よりも本体4の奥側に配置されている。表示部84は、天板6に形成されている透過窓90の下方に配置されている。表示部84は、加熱調理器2に関する情報を表示する。例えば、表示部84には、各コンロバーナ10a、10b、10cとグリルバーナ20aの動作状態などが表示される。
図1に示すように、各コンロバーナ10a、10b、10cに対応してセンサ12a、12b、12cが設けられている。センサ12a、12b、12cは、加熱対象物の存在を検出するとともに、加熱対象物の温度を検出する。センサ12a、12b、12cは、コンロバーナ10a、10b、10cの上に加熱対象物(例えば鍋やフライパン)が配置されると、その加熱対象物を検出することができる。コンロバーナ10a、10b、10cの上に加熱対象物(鍋やフライパン)が配置されると、センサ12a、12b、12cが加熱対象物によって押圧される。センサ12a、12b、12cは、加熱対象物によって押圧されると、コンロバーナ10a、10b、10cの上に加熱対象物が配置されたことを検出する。コンロバーナ10a、10b、10cの上に加熱対象物が配置されていない場合は、センサ12a、12b、12cが押圧されない。
コンロ操作部24は、加熱調理器2の電源スイッチ40と、3つの加熱量操作部42a、42b、42cと、パネル操作部44と、を備える。加熱量操作部42a、42b、42cは、それぞれ、コンロバーナ10a、10b、10cに対応する。また、加熱量操作部42a、42b、42cは、それぞれ、青色又は赤色に発光可能なLED発光部43a、43b、43cによって囲まれている。加熱量操作部42aは、コンロバーナ10aの点火及び消火を行うとともに、コンロバーナ10aの加熱量の調整を行うための操作部である。加熱量操作部42aは、オルタネイト型のスイッチである。ユーザによって加熱量操作部42aを消火位置から点火位置に移動させるための操作(以下では、「点火操作」と呼ぶ)が実行されると、コンロバーナ10aが点火され、ユーザによって加熱量操作部42aを点火位置から消火位置に移動させるための操作(以下では、「消火操作」と呼ぶ)が実行されると、コンロバーナ10aが消火される。点火位置とは、加熱量操作部42aの前面が本体4の前面4aよりも前方に突出している位置であり、消火位置とは、加熱量操作部42aが本体4内に収容されている位置である。また、ユーザは、加熱量操作部42aが点火位置に位置している状態において、加熱量操作部42aを時計方向又は反時計方向に操作することで、コンロバーナ10aの加熱量を調整することができる。加熱量操作部42b、42cは、加熱量操作部42aと同じ構造を有する。
パネル操作部44は、表示部46と、加熱温度操作部48a、48bと、自動調理選択操作部50a、50bと、加熱時間操作部52a、52b、52cと、レシピ選択操作部54と、調理状態操作部56と、を備える。表示部46には、各コンロバーナ10a、10b、10cの動作状態などが表示される。加熱温度操作部48aは、コンロバーナ10aによって加熱される加熱対象物の温度(例えば、180℃)を設定するための操作部である。加熱時間操作部52aは、コンロバーナ10aの加熱時間(例えば、5分)を設定するための操作部である。自動調理選択操作部50aは、コンロバーナ10aを利用した自動調理モードによる調理を選択するための操作部である。加熱温度操作部48b、自動調理選択操作部50b、加熱時間操作部52bは、コンロバーナ10bに対応する操作部である点を除いて、それぞれ、加熱温度操作部48a、自動調理選択操作部50a、加熱時間操作部52aと同様の機能を有する。レシピ選択操作部54は、自動調理モードで調理するレシピを選択するための操作部である。調理状態操作部56は、自動調理モードで調理される食材の状態、例えば、焼き加減などを調整するための操作部である。加熱時間操作部52cは、コンロバーナ10cに対応する操作部である点を除いて、加熱時間操作部52aと同様の機能を有する。
グリル操作部26は、加熱量操作部60と、パネル操作部62と、を備える。加熱量操作部60は、青色又は赤色に発光可能なLED発光部61によって囲まれている。ユーザは、加熱量操作部60を操作することによって、グリルバーナ20aの点火及び消火を行うとともに、グリルバーナ20aの加熱量の調整を行うことができる。加熱量操作部60の構造は、コンロ操作部24の加熱量操作部42aと同様である。
パネル操作部62は、表示部64と、自動調理選択操作部66と、レシピ選択操作部68と、調理状態操作部70と、を備える。表示部64には、グリルバーナ20aの動作状態などが表示される。自動調理選択操作部66、レシピ選択操作部68、調理状態操作部70の機能は、グリルバーナ20aに対応する操作部である点を除いて、それぞれ、自動調理選択操作部50a、レシピ選択操作部54、調理状態操作部56と同様の機能を有する。
続いて、図3を参照して、加熱調理器2の制御構成について説明する。なお、図3では、説明を分かり易くするために、コンロバーナ10b、10c、センサ12b、12c、加熱量操作部42b、42c、LED発光部43b、43c、加熱温度操作部48b、自動調理選択操作部50b、及び、加熱時間操作部52b、52cについて図示を省略している。また、以下では、図1で説明した構成については説明を省略する。
加熱調理器2は、制御部110を備えている。制御部110は、加熱調理器2の各構成要素の動作を制御する。制御部110は、加熱制御部112と、指示送信部114と、を備える。加熱制御部112は、各バーナ10a、10b、10c、20aの動作を制御する。指示送信部114は、各操作部がユーザによって操作される場合に、当該操作部への操作に応じた指示を、加熱制御部112に送信する。また、制御部110は、メモリ120を備えている。メモリ120は、揮発性メモリ、不揮発性メモリなどによって構成される。
(加熱調理器2が実行する処理)
続いて、図4を参照して、加熱調理器2の制御部110によって実行される処理について説明する。加熱調理器2では、電源スイッチ40がオンになると図4に示す処理が開始される。図4に示すように、ステップS11では、制御部110が、点火操作信号の受信を監視する。点火操作信号は、加熱量操作部42a、42b、又は、42cから送信される。加熱調理器2のユーザが加熱量操作部42a、42b、又は、42cで点火操作を実行すると、加熱量操作部42a、42b、又は、42cから制御部110へ点火操作信号が送信される。例えば、左側のコンロバーナ10aを点火させるために、コンロバーナ10aに対応する加熱量操作部42aでユーザが点火操作を実行すると、加熱量操作部42aから制御部110へ点火操作信号が送信される。また、左側のコンロバーナ10aが点火する。制御部110が加熱量操作部42a、42b、又は、42cから点火操作信号を受信した場合は、ステップS11で制御部110がYESと判断してステップS12に進む。一方、制御部110が加熱量操作部42a、42b、又は、42cから点火操作信号を受信しない場合は、ステップS11で制御部110がNOと判断して待機する。
続いてステップS12では、制御部110が、基準画像122をメモリ120に記憶する。基準画像122は、ユーザによって点火操作が実行されたときにカメラ80が撮像した画像である。上記の加熱調理器2では、天板6の下方に配置されているカメラ80が、天板6の上方を継続的に撮像している。カメラ80は、コンロバーナ10a、10b、10cの周囲を撮像範囲に入れた状態で、天板6の上方を撮像している。カメラ80が撮像した画像の情報は、カメラ80から制御部110に継続的に送信されている。制御部110は、その画像の情報を継続的に受信する。制御部110は、上記のステップS11で点火操作信号を受信した場合は、そのときにカメラ80が撮像した画像を基準画像122としてメモリ120に記憶する。制御部110は、点火操作が実行されたときの画像を基準画像122として取得して記憶する。基準画像122は静止画である。
続いてステップS13では、制御部110が、カメラ80の撮像画像133と基準画像122を比較する。撮像画像133は、カメラ80が現在撮像している画像である。撮像画像133は、ユーザによって点火操作が実行された後にカメラ80が撮像している画像である。すなわち、撮像画像133は、制御部110が基準画像122を取得した後にカメラ80が撮像している画像である。加熱調理器2では、ユーザによって点火操作が実行された後も、カメラ80が天板6の上方を継続的に撮像している。カメラ80が撮像した画像の情報は、カメラ80から制御部110に継続的に送信されている。制御部110は、その画像の情報を継続的に受信する。制御部110は、ユーザによって点火操作が実行された後にカメラ80が撮像している撮像画像133を、メモリ120に記憶した基準画像122と比較する。撮像画像133は動画あるいは連続する静止画である。
撮像画像133と基準画像122の比較について詳細に説明する。制御部110は、図5(a)に示すように、メモリ120に記憶した基準画像122において所定の検出範囲124を設定する。基準画像122における検出範囲124は、ユーザによって点火操作が実行された加熱量操作部42a、42b、又は、42cに対応するコンロバーナ10a、10b、又は、10cの周囲に相当する画像範囲である。例えば、ユーザによって左側の加熱量操作部42aが操作された場合は、それに対応する左側のコンロバーナ10aの周囲に相当する画像範囲を検出範囲124として設定する。検出範囲124は、例えば、コンロバーナ10aから周囲10cmの範囲に相当する画像範囲である。検出範囲124は、適宜設定変更可能である。
次に制御部110は、図5(b)に示すように、カメラ80が現在撮像している撮像画像133において所定の検出範囲134を設定する。撮像画像133の検出範囲134は、上記で設定された基準画像122の検出範囲124に対応する画像範囲である。すなわち、検出範囲134は、ユーザによって点火操作が実行された加熱量操作部42a、42b、又は、42cに対応するコンロバーナ10a、10b、又は、10cの周囲に相当する画像範囲である。撮像画像133の検出範囲134は、基準画像122の検出範囲124に応じて適宜設定変更可能である。制御部110は、撮像画像133における検出範囲134と基準画像122における検出範囲124と比較する。
加熱調理器2では、点火しているコンロバーナ10a(ユーザによって点火操作が実行された左側の加熱量操作部42aに対応する左側のコンロバーナ10a)の周囲に何らかの物体が侵入することがある。例えば、点火している左側のコンロバーナ10aの上に配置されている鍋やフライパンをユーザが持ち上げるときに、ユーザの手や着衣の袖がそのコンロバーナ10aの周囲に侵入することがある。あるいは、点火している左側のコンロバーナ10aの隣の右側のコンロバーナ10bの上にユーザが鍋やフライパンを配置するときに、ユーザの手や着衣の袖が点火している左側のコンロバーナ10aの周囲に侵入することがある。そうすると、カメラ80が現在撮像している撮像画像133の検出範囲134には、基準画像122の検出範囲124に存在しない物体(人体や着衣)が存在することになる。そのため、撮像画像133の検出範囲134の画像が、基準画像122の検出範囲124の画像と相違することになる。
続いて図4に示すステップS14では、制御部110が、点火しているコンロバーナ10aの周囲に何らかの物体が存在するか否かを判断する。具体的には、制御部110は、撮像画像133の検出範囲134と基準画像122の検出範囲124を比較して、両者の画像に相違が生じた場合は、相違が生じたときから時間の計測を開始する。そして制御部110は、時間を計測した結果、両者の画像が相違している時間が所定の閾値時間(例えば5秒)を超えた場合は、コンロバーナ10aの周囲に何らかの物体(人体や着衣)が侵入していると判断する。制御部110は、基準画像122の検出範囲124に存在しない物体が、所定の閾値時間以上にわたって撮像画像133の検出範囲134に存在していると判断する。この場合は、制御部110がステップS14でYESと判断してステップS15に進む。一方、制御部110は、検出範囲134と検出範囲124の画像が相違している時間が所定の閾値時間を超えない場合は、コンロバーナ10aの周囲に物体が侵入していないと判断する。この場合は、制御部110がステップS14でNOと判断してステップS13に戻る。
続いてステップS15では、制御部110が、ユーザによって点火操作が実行された加熱量操作部42a、42b、又は、42cに対応するコンロバーナ10a、10b、又は、10cの火力を減少させる。例えば、制御部110は、左側の加熱量操作部42aに対応する左側のコンロバーナ10aの火力を減少させる。制御部110は、上記のステップS11における点火操作信号の送信元の加熱量操作部42aに対応するコンロバーナ10aの火力を減少させる。すなわち、制御部110は、点火しているコンロバーナ10aの火力を減少させる。例えば、点火しているコンロバーナ10aの火力を強火から弱火に変更する。また、コンロバーナ10aの火を消火してもよい。以上のようにして、点火しているコンロバーナ10aの周囲に異物が侵入した場合は、制御部110がそのコンロバーナ10aの火力を減少させる。
また、左側のコンロバーナ10aの隣の右側のコンロバーナ10bが点火している場合は、ステップS15で制御部110が、左側のコンロバーナ10aだけでなく、右側のコンロバーナ10bの火力も減少させる。例えば、右側のコンロバーナ10bの火力を強火から弱火に変更する。また、コンロバーナ10bの火を消火してもよい。
続いてステップS16では、制御部110が、カメラ80の撮像画像133と基準画像122を再び比較する。撮像画像133は、カメラ80が現在撮像している画像である。このときの撮像画像133は、ユーザによって点火操作が実行された後、上記のステップS15でコンロバーナ10aの火力を減少させた後に、カメラ80が撮像している画像である。加熱調理器2では、コンロバーナ10aの火力を減少させた後も、カメラ80が天板6の上方を継続的に撮像している。カメラ80が撮像した画像の情報は、カメラ80から制御部110に継続的に送信されている。制御部110は、その画像の情報を継続的に受信する。制御部110は、コンロバーナ10aの火力を減少させた後にカメラ80が撮像している撮像画像133を、メモリ120に記憶した基準画像122と比較する。撮像画像133は動画あるいは連続する静止画である。
ステップS16における撮像画像133と基準画像122の比較は、上記のステップS13における撮像画像133と基準画像122の比較の方法と同様である。よって、ステップS16については詳細な説明を省略する。
続いてステップS17では、制御部110が、点火しているコンロバーナ10aの周囲に何らかの物体が存在するか否かを判断する。上記のステップS15で制御部110がコンロバーナ10aの火力を減少させた段階では、撮像画像133の検出範囲134に物体(人体や着衣)が存在している。そのため、図5に示すように、撮像画像133の検出範囲134の画像が((b)参照)、基準画像122の検出範囲124の画像((a)参照)と相違している。
ステップS17では、制御部110が、火力を減少させた後の撮像画像133の検出範囲134と基準画像122の検出範囲124を比較して、図6に示すように、両者の画像((a)に示す基準画像122と(b)に示す撮像画像133)の相違が無くなった場合は、相違が無くなったときから時間の計測を開始する。そして制御部110は、時間を計測した結果、両者の画像の相違が無くなっている時間が所定の閾値時間を超えた場合は、コンロバーナ10aの周囲に物体(人体や着衣)が存在しないと判断する。この場合は、制御部110がステップS17でNOと判断してステップS18に進む。一方、制御部110は、火力を減少させた後の撮像画像133の検出範囲134と基準画像122の検出範囲124の画像とが相違している場合は、コンロバーナ10aの周囲に物体が依然として存在すると判断する。制御部110は、基準画像122の検出範囲124に存在しない物体が、撮像画像133の検出範囲134に存在していると判断する。この場合は、制御部110がステップS17でYESと判断してステップS16に戻る。
続いてステップS18では、制御部110が、火力を減少させたコンロバーナ10aの火力を増大させる。制御部110は、上記のステップS11における点火操作信号の送信元の左側の加熱量操作部42aに対応するコンロバーナ10aの火力を増大させる。例えば、コンロバーナ10aの火力を減少させる前の火力に戻す。あるいは、コンロバーナ10aの火力を弱火から強火に変更してもよい。また、コンロバーナ10aが消火している場合は、コンロバーナ10aを点火する。以上のようにして、コンロバーナ10aの火力を減少させた後に、そのコンロバーナ10aの周囲から異物が無くなった場合は、制御部110がそのコンロバーナ10aの火力を増大させる。
また、ステップS18では、制御部110は、上記のステップS15で右側のコンロバーナ10bの火力を減少させた場合は、その右側のコンロバーナ10bの火力も増大させる。例えば、右側のコンロバーナ10bの火力を弱火から強火に変更する。右側のコンロバーナ10bの火力を減少させる前の火力に戻してもよい。また、右側のコンロバーナ10bが消火している場合は、そのコンロバーナ10bを点火する。
ステップS18が終了した後、制御部110はステップS13に戻る。また、その後にユーザによって消火操作が実行されると、制御部110が図4に示す処理を終了する。
以上、第1実施例に係る加熱調理器2について説明した。上記の説明から明らかなように、加熱調理器2は、天板6を備えている本体4と、本体4の手前側において天板6の上方で火力によって加熱対象物(鍋やフライパン)を加熱するコンロバーナ10aと、本体4の手前側において天板6の下方に配置されているカメラ80を備えている。天板6には、本体4の手前側において透過窓90が形成されている。この加熱調理器2では、カメラ80が、コンロバーナ10aの周囲を撮像範囲内に入れて、本体4の手前側の天板6の下方から透過窓90を通じて本体4の奥側へ向かって天板6の上方を撮像する。
加熱調理器2では、天板6の上方で加熱対象物を加熱するので、カメラ80でその範囲を撮像できればよい。加熱調理器2よりも手前側にいるユーザを撮像する必要はない。上記の構成によれば、カメラ80が本体4の手前側の天板6の下方から透過窓90を通じて本体4の奥側へ向かって天板6の上方を撮像するので、天板6の上方を撮像しつつ、加熱調理器2よりも手前側にいるユーザを撮像範囲から除外することができる。そのため、加熱調理器2における必要な範囲を撮像しつつ余分な範囲を撮像することを抑制できる。また、カメラ80が天板6の下方に配置されているので、カメラ80が汚れることを抑制できる。例えば、コンロバーナ10aで加熱対象物を加熱する際にコンロバーナ10aの周囲に調理油等が飛び散ったとしても、飛び散った調理油が天板6に付着する。これによって、天板6の下方に配置されているカメラ80が汚れることが抑制される。また、上記の構成によれば、カメラ80が本体4の手前側の天板6の下方から透過窓90を通じて本体4の奥側へ向かって天板6の上方を撮像するので、高さ方向におけるコンロバーナ10a、10b、10cからの距離を把握しやすくなる。
また、上記の加熱調理器2は、本体4の手前側においてコンロバーナ10aの隣に配置されているコンロバーナ10bを備えている。コンロバーナ10bは天板6の上方で火力によって加熱対象物を加熱する。また、コンロバーナ10aと10bの間において天板6の下方にカメラ80が配置されている。この加熱調理器2では、制御部110が、カメラ80が撮像した画像に基づいて天板6の上方の所定範囲内に物体が侵入したことを検出した場合は、コンロバーナ10aと10bの火力を減少させる。本体4の手前側(ユーザ側)に配置されているコンロバーナ10aと10bの火力を減少させる。
このような構成によれば、天板6の上方の所定範囲内に余分な物体(例えば人体や着衣)が侵入したときにコンロバーナ10aと10bの火力を減少させることができ、安全管理を行うことができる。また、1個のカメラ80の撮像に基づいて2個のコンロバーナ10aと10bの火力を減少させることができる。そのため、効率的に安全管理を行うことができる。
また、上記の加熱調理器2では、天板6に形成されている透過窓90の下方に表示部84が配置されている。表示部84は加熱調理器2に関する情報を表示する。表示部84が透過窓90の下方に配置されていると、ユーザが表示部84を見易くするために透過窓90を清潔な状態に維持することが予想される。そのため、カメラ80が天板の上方を撮像するときに、清潔な透過窓90を通じて撮像することができる。
以上、各実施例について詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
(第2実施例)
上記の第1実施例では、透過窓90が左側のコンロバーナ10aと右側のコンロバーナ10bの間に形成されていたが、この構成に限定されるものではない。第2実施例では、図7に示すように、左側のコンロバーナ10aに対応する位置に左側の透過窓90aが形成されており、右側のコンロバーナ10bに対応する位置に右側の透過窓90bが形成されている。透過窓90a、90bは、本体4の手前側(ユーザ側)の天板6に形成されている。左側の透過窓90aは、左側のコンロバーナ10aよりも手前側に形成されている。右側の透過窓90bは、右側のコンロバーナ10bよりも手前側に形成されている。各透過窓90a、90bには、透明なガラスが嵌め込まれている。
左側の透過窓90aの下方には、左側のカメラ80aが配置されている。左側のカメラ80aは、左側の透過窓90aを通じて天板6の上方を撮像する(図2参照)。左側のカメラ80aは、天板6の下方から加熱調理器2の上方を撮像することができる。また、左側のカメラ80aは、本体4の手前側から奥側に向かって、天板6の上方を撮像する。また、左側のカメラ80aは、左側のコンロバーナ10aの周囲を撮像範囲に入れた状態で、天板6の上方を撮像する。左側のカメラ80aは、天板6の上方を継続的に撮像している。
左側のカメラ80aの隣には、左側の液晶の表示部84aが配置されている。表示部84aは、カメラ80aよりも本体4の奥側に配置されている(図2参照)。表示部84aは、天板6に形成されている左側の透過窓90aの下方に配置されている。表示部84aは、加熱調理器2に関する情報を表示する。例えば、左側の表示部84aには、左側のコンロバーナ10aの動作状態などが表示される。
また、右側の透過窓90bの下方には、右側のカメラ80bと右側の表示部84bが配置されている。右側のカメラ80bと右側の表示部84bについては、左右の相違以外は、左側のカメラ80aと左側の表示部84aと同様の構成であるので詳細な説明を省略する。
続いて、第2実施例に係る加熱調理器2で実行される処理について説明する。第2実施例では、上記の第1実施例で制御部110が実行した処理と同様の処理が実行される。ただし、第2実施例では、左側のカメラ80aが左側のコンロバーナ10aの周囲を撮像範囲に入れた状態で天板6の上方を撮像している。また、右側のカメラ80bが右側のコンロバーナ10bの周囲を撮像範囲に入れた状態で天板6の上方を撮像している。したがって、制御部110が左側のコンロバーナ10aの動作を制御する場合は、左側のカメラ80aが撮像した画像に基づいて制御する。一方、制御部110が右側のコンロバーナ10bの動作を制御する場合は、右側のカメラ80bが撮像した画像に基づいて制御する。
制御部110が左側のコンロバーナ10aの火力を変える場合は、図8(a)に示すように、左側のカメラ80aが撮像した左側のコンロバーナ10aに関する画像を基準画像122とする。制御部110は、左側のカメラ80aが撮像した基準画像122において所定の検出範囲124を設定する。また、制御部110は、図8(b)に示すように、左側のカメラ80aが現在撮像している左側のコンロバーナ10aに関する撮像画像133において所定の検出範囲134を設定する。制御部110は、左側のカメラ80aが撮像した撮像画像133と基準画像122を比較する(図4のステップS13参照)。そして、制御部110は、左側のコンロバーナ10aの周囲に何らかの物体が存在する場合は、そのコンロバーナ10aの火力を減少させる(図4のステップS14、S15参照)。
また、制御部110が右側のコンロバーナ10bの火力を変える場合は、右側のカメラ80bが撮像した右側のコンロバーナ10bに関する画像に基づいて、上記の左側と同様の処理を実行する。
以上、第2実施例に係る加熱調理器2について説明した。上記の説明から明らかなように、第2実施例に係る加熱調理器2は、本体4の手前側において天板6の下方に配置されている左側のカメラ80aと右側のカメラ80bを備えている。左側のカメラ80aが、左側のコンロバーナ10aの周囲を撮像範囲内に入れて、本体4の手前側の天板6の下方から左側の透過窓90aを通じて本体4の奥側へ向かって天板6の上方を撮像する。一方、右側のカメラ80bが、右側のコンロバーナ10bの周囲を撮像範囲内に入れて、本体4の手前側の天板6の下方から右側の透過窓90bを通じて本体4の奥側へ向かって天板6の上方を撮像する。また、制御部110が、左側のカメラ80aが撮像した画像に基づいて左側のコンロバーナ10aの周囲の所定範囲内に物体が侵入したことを検出した場合は、左側のコンロバーナ10aの火力を減少させる。一方、制御部110が、右側のカメラ80bが撮像した画像に基づいて右側のコンロバーナ10bの周囲の所定範囲内に物体が侵入したことを検出した場合は、右側のコンロバーナ10bの火力を減少させる。
上記の構成によれば、左側のカメラ80aの撮像に基づいて左側のコンロバーナ10aの火力を減少させることができ、右側のカメラ80bの撮像に基づいて右側のコンロバーナ10bの火力を減少させることができる。そのため、左右の各カメラ80a、カメラ80bの撮像範囲に応じて安全管理を行うことができる。左右のコンロバーナ10a、10bについて個別に安全管理を行うことができる。
なお、上記の実施例では、天板6に2個の透過窓90(左側の透過窓90aと右側の透過窓90b)が形成されていた。また、左側のカメラ80aが左側の透過窓90aを通じて天板6の上方を撮像し、右側のカメラ80bが右側の透過窓90bを通じて天板6の上方を撮像していた。しかしながら、この構成に限定されるものではない。他の実施例では、天板6に1個の透過窓90が形成されており、左側のカメラ80aと右側のカメラ80bが1個の透過窓90を通じて天板6の上方を撮像してもよい。1個の透過窓90は、天板6の左右方向に延びている。1個の透過窓90は、左側のコンロバーナ10aの手前側の位置から右側のコンロバーナ10bの手前側の位置まで延びている。また、上記の実施例では、2個の表示部84(左側の表示部84aと右側の表示部84b)が配置されていたが、この構成に限定されるものではなく、左右方向の中央部に1個の表示部84のみが配置されている構成であってもよい。
(第3実施例)
上記の第2実施例では、本体4の手前側のコンロバーナ10aと10bの火力を減少させていたが、この構成に限定されるものではない。第3実施例では、本体4の奥側のコンロバーナ10cの火力を減少させてもよい。より詳細には、本体4の手前側の左右両側のコンロバーナ10a、10bの周囲の所定範囲内に同じタイミングで物体が侵入した場合は、制御部110が、手前側のコンロバーナ10a、10bの火力だけでなく、奥側のコンロバーナ10cの火力も減少させる。
第3実施例では、制御部110が、左側のカメラ80aが撮像した撮像画像133と基準画像122を比較して、左側のコンロバーナ10aの周囲に物体が存在するか否かを判断する(図4のステップS13、S14参照)。左側のコンロバーナ10aの周囲の所定範囲内に物体が侵入すると、制御部110が、左側のカメラ80aが撮像した画像に基づいて物体が侵入したことを検出する。また、制御部110が、右側のカメラ80bが撮像した撮像画像133と基準画像122を比較して、右側のコンロバーナ10bの周囲に物体が存在するか否かを判断する(図4のステップS13、S14参照)。右側のコンロバーナ10bの周囲の所定範囲内に物体が侵入すると、制御部110が、右側のカメラ80bが撮像した画像に基づいて物体が侵入したことを検出する。
制御部110は、左側のカメラ80aが撮像した画像に基づいて物体の侵入を検出し、それと重複して、右側のカメラ80bが撮像した画像に基づいて物体の侵入を検出した場合は、全コンロバーナ10a、10b、10cの火力を減少させる。左側のコンロバーナ10aに対する物体の侵入と、右側のコンロバーナ10bに対する物体の侵入が同じタイミングで生じた場合は、本体4の手前側のコンロバーナ10a、10bと、奥側のコンロバーナ10cの火力を減少させる。
左側のカメラ80aが撮像した画像に基づく物体の検出と右側のカメラ80bが撮像した画像に基づく物体の検出が重なった場合は、広範囲にわたって余分な物体(人体や着衣)が侵入したとみなすことができる。そこで、この場合は本体4の手前側のコンロバーナ10a、10bの火力だけでなく、奥側のコンロバーナ10cの火力も減少させることによって、安全性を向上させることができる。
(第4実施例)
上記の実施例では、所定範囲内に物体が侵入した場合に火力を減少させる構成であったが、この構成に限定されるものではない。第4実施例では、コンロバーナ10a、10b、10c以外の何らかの物体(例えば鍋やフライパン等の加熱対象物内の油や食材)に火が引火した場合に全てのコンロバーナ10a、10b、10cを消火する構成であってもよい。
加熱調理器2の天板6の上方で何らかの物体(鍋やフライパン等の加熱対象物内の油や食材)に火が引火した状況を想定する。例えば、図9に示すように、調理中に何らかの原因で鍋の中の油に火が引火したとする。
第4実施例では、制御部110が、カメラ80が撮像した画像に基づいて何らかの物体(鍋やフライパン等の加熱対象物内の油や食材)に火が引火したことを検出する。制御部110は、コンロバーナ10a、10b、10c以外の物体に火が引火したことを検出する。例えば、制御部110は、引火後にカメラ80が撮像した撮像画像133(図9(b))の輝度が引火前の基準画像122(図9(a))の輝度と比較して著しく高い場合は、何らかの物体に火が引火したと判断する。また、他の例では、カメラ80が赤外線を検出する機能を備えており、カメラ80が撮像した画像に基づいて制御部110が撮像範囲の温度を検出する。そして、制御部110は、検出した温度が著しく高い場合は、何らかの物体に火が引火したと判断する。加熱調理器2が左側のカメラ80aと右側のカメラ80bを備えている場合は、制御部110は、左側のカメラ80aの撮像または右側のカメラ80bの撮像に基づいて引火を検出する。制御部110は、カメラ80が撮像した画像に基づいて天板6の上方の所定範囲外においてコンロバーナ10a、10b、10c以外の物体に火が引火したことを検出する。
制御部110は、何らかの物体に火が引火したことを検出した場合は、全てのコンロバーナ10a、10b、10cを消火する。例えば、制御部110は、全てのコンロバーナ10a、10b、10cに対するガス供給を遮断する。
何らかの物体に火が引火した場合は、安全確保のために火を消すことが要求される。そこで、制御部110が引火を検出した場合は、全てのコンロバーナ10a、10b、10cを消火することによって、安全を確保することができる。
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
2 :加熱調理器
4 :本体
6 :天板
10a :コンロバーナ
10b :コンロバーナ
10c :コンロバーナ
12a :センサ
12b :センサ
12c :センサ
20 :グリル庫
22 :グリル扉
24 :コンロ操作部
26 :グリル操作部
40 :電源スイッチ
42a :加熱量操作部
42b :加熱量操作部
42c :加熱量操作部
44 :パネル操作部
46 :表示部
80 :カメラ
84 :表示部
90 :透過窓
110 :制御部
112 :加熱制御部
114 :指示送信部
120 :メモリ

Claims (6)

  1. 加熱調理器であって、
    天板を備えている本体と、
    前記天板の上方で火力によって加熱対象物を加熱する第1加熱部と、
    前記本体の手前側において前記天板の下方に配置されている第1撮像部を備えており、
    前記天板には、前記本体の手前側において第1透過窓が形成されており、
    前記第1撮像部が、前記第1加熱部の周囲を撮像範囲内に入れて、前記本体の手前側の前記天板の下方から前記第1透過窓を通じて前記本体の奥側へ向かって前記天板の上方を撮像する、加熱調理器。
  2. 前記第1加熱部の隣に配置されており、前記天板の上方で火力によって加熱対象物を加熱する第2加熱部と、
    制御部を更に備えており、
    前記第1撮像部が、前記第1加熱部と前記第2加熱部の間において前記天板の下方に配置されており、
    前記制御部が、前記第1撮像部が撮像した画像に基づいて前記天板の上方の所定範囲内に物体が侵入したことを検出した場合は、前記第1加熱部と前記第2加熱部の火力を減少させる、請求項1に記載の加熱調理器。
  3. 前記第1加熱部の隣に配置されており、前記天板の上方で火力によって加熱対象物を加熱する第2加熱部と、
    前記本体の手前側において前記天板の下方に配置されている第2撮像部と、
    制御部を更に備えており、
    前記天板には、前記本体の手前側において第2透過窓が更に形成されており、
    前記第2撮像部が、前記第2加熱部の周囲を撮像範囲内に入れて、前記本体の手前側の前記天板の下方から前記第2透過窓を通じて前記本体の奥側へ向かって前記天板の上方を撮像し、
    前記制御部が、前記第1撮像部が撮像した画像に基づいて前記第1加熱部の周囲の所定範囲内に物体が侵入したことを検出した場合は、前記第1加熱部の火力を減少させ、前記第2撮像部が撮像した画像に基づいて前記第2加熱部の周囲の所定範囲内に物体が侵入したことを検出した場合は、前記第2加熱部の火力を減少させる、請求項1に記載の加熱調理器。
  4. 前記第1加熱部と前記第2加熱部よりも本体の奥側に配置されている第3加熱部を更に備えており、
    前記制御部が、前記第1撮像部が撮像した画像に基づいて前記第1加熱部の周囲の所定範囲内に物体が侵入したことを検出し、それと重複して、前記第2撮像部が撮像した画像に基づいて前記第2加熱部の周囲の所定範囲内に物体が侵入したことを検出した場合は、前記第1加熱部と前記第2加熱部と前記第3加熱部の火力を減少させる、請求項3に記載の加熱調理器。
  5. 制御部を更に備えており、
    前記制御部が、前記第1撮像部が撮像した画像に基づいて前記天板の上方の所定範囲外において前記第1加熱部以外の物体に火が引火したことを検出した場合は、前記第1加熱部を消火する、請求項1に記載の加熱調理器。
  6. 前記天板に形成されている前記第1透過窓の下方に配置されており、前記加熱調理器に関する情報を表示する表示部を更に備えている、請求項1から5のいずれか一項に記載の加熱調理器。
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