JP2018193943A - 移動体設置型発電装置 - Google Patents

移動体設置型発電装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2018193943A
JP2018193943A JP2017099378A JP2017099378A JP2018193943A JP 2018193943 A JP2018193943 A JP 2018193943A JP 2017099378 A JP2017099378 A JP 2017099378A JP 2017099378 A JP2017099378 A JP 2017099378A JP 2018193943 A JP2018193943 A JP 2018193943A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fluid
power generation
flat
inflow opening
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017099378A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6213905B1 (ja
Inventor
裕一郎 橋口
Yuichiro Hashiguchi
裕一郎 橋口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kofu Energy Co Ltd
Original Assignee
Kofu Energy Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kofu Energy Co Ltd filed Critical Kofu Energy Co Ltd
Priority to JP2017099378A priority Critical patent/JP6213905B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6213905B1 publication Critical patent/JP6213905B1/ja
Publication of JP2018193943A publication Critical patent/JP2018193943A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/70Wind energy
    • Y02E10/728Onshore wind turbines
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/70Wind energy
    • Y02E10/74Wind turbines with rotation axis perpendicular to the wind direction

Landscapes

  • Wind Motors (AREA)

Abstract

【課題】発電効率を向上させると共に清掃作業を容易とした移動体設置型発電装置を提供する。【解決手段】本発明に係る移動体設置型発電装置1は、流体Wが導入される流入開口部9と流体Wを排出し流入開口部9と連通する排出開口部14と流体Wが移動する流体移動部7とを備えたケーシング2と、流体移動部7に流体Wの進行方向と略直角で略水平方向に回転軸63を有する回転翼61を備えた複数の発電部60を流体Wの進行方向に列設した移動体設置型発電装置1であって、流体移動部7は、前端部8を流入開口部9とし、後端部13を排出開口部14とし、上面16を回転翼61の回転軌跡に略一致する側面断面視半円弧状に形成して回転翼61の上半部を被覆する凹状整流部17とし、下面22を平面状の偏平整流部23とし、発電部60は、回転軸63の両端に発電機64を連結したことを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、自動車や船舶等の移動体に設置して発電を行う移動体設置型発電装置に関する。
近年、化石燃料の消費に伴い大気中に大量に排出される二酸化炭素等の温室効果ガスの影響により地球温暖化現象が加速し、これを改善しようとする動きが世界規模で進められており、旧来から行われている水力発電の見直しや、太陽光発電、風力発電といった自然エネルギーを利用した再生可能エネルギーの活用が急務となっている。
移動体の1つである自動車に関しては、従来の内燃機関であるエンジンを動力発生器とするものからモーターを動力発生器とする電気自動車への転換が急がれ、例えば、エンジンとモーターを共に動力発生器として併用したハイブリッド型や、エンジンを発電装置として電気を蓄電しモーターを動力発生器としたものや、燃料自体に水素を利用して発電しモーターを動力発生器とするもの等、種々の技術開発が活発である。
これらの技術は電気を溜める蓄電池が無ければ成立しないところ、蓄電池の技術開発も急速な進歩を遂げており、化石燃料から電気への動力源の転換は地球温暖化対策の施策の中で大きな期待を担っている。
ここで、電気を動力源とする場合、蓄電池には移動体を動かすだけの電気が充電されていなければならないため、電力消費を可能な限り抑制することも必要不可欠な技術となり、例えば、自動車を減速させる際にジェネレーターによる回生ブレーキを利用することで電気エネルギーを回収し蓄電する技術が知られている。
また、例えば、特許文献1に記載の風力発電ユニットを備えた電気自動車では走行時に受ける風を自動車の上部に設置した風力発電ユニットに入風させ発電した電気を蓄電することで補助電源として補完しようとする技術が開示されている。
具体的には、前後開口の筒状体の内部に入風方向と略同方向に回転軸を向けることができる首振り構造のプロペラ回転体を備えた発電機を内底部で支持するものであり、これを前後・左右方向に複数配設して発電を行うよう構成している。
実用新案登録第3169807号
確かに特許文献1に記載の技術によれば、走行時に自動車が受ける風の抵抗を電気に変えることができるため、エンジンを搭載したハイブリッド型の自動車やエンジンを発電装置として電気を蓄電して走る電気自動車等であれば、エンジンの動力源となるガソリン等を十分に有していても蓄電池に充電された電気量が少なければ、たとえ走行が可能であってもエアコンやオーディオ機器等といった電気機器の使用を控えなければならないところ、これら器機の使用を補完できる点で優れている。
しかしながら、本技術における発電機は風力発電ユニットの内底部に支持固定されることから、走行中に該ユニット内部に侵入する虫やホコリ、雨といったものが内部に付着して発電効率が低下した際、清掃を行うために該ユニットを自動車のルーフから取り外した上で分解しなければ清掃作業ができないため作業が煩雑である。
また、プロペラ回転体を首振り構造としているため、複数の発電機を配設すると該ユニット内で風の流れが乱れてしまい複数のプロペラ回転体を効率よく回転させることができず発電効率の低下が生じてしまう。
本発明は、以上のような事情に鑑みてなされたものであり、発電効率を向上させると共に清掃作業を容易とした移動体設置型発電装置を提供することにある。
以上のような目的を達成するために、本発明は以下の技術を提供する。
請求項1に係る発明では、流体が導入される流入開口部と前記流体を排出し前記流入開口部と連通する排出開口部と前記流体が移動する流体移動部とを備えたケーシングと、前記流体移動部に前記流体の進行方向と略直角で略水平方向に回転軸を有する回転翼を備えた複数の発電部を前記流体の進行方向に列設した移動体設置型発電装置であって、前記流体移動部は、前端部を前記流入開口部とし、後端部を前記排出開口部とし、上面を前記回転翼の回転軌跡に略一致する側面断面視半円弧状に形成して前記回転翼の上半部を被覆する凹状整流部とし、下面を平面状の偏平整流部とし、前記発電部は、前記回転軸の両端に発電機を連結し、たことを特徴とする移動体設置型発電装置を提供せんとする。
請求項2に係る発明では、前記流入開口部と前記排出開口部の開口高さを略同高さに形成すると共に、前記ケーシングは、前記流入開口部の前方に拡開する流体導入案内部を有し、前記流体導入案内部は、前記ケーシングの前端下方から前記偏平整流部にかけて上昇する傾斜状に形成し前記偏平整流部と面一で連接する導入下部と、前記ケーシングの前端上方から最前の前記凹状整流部の前端縁と連接する導入上部と、前記ケーシングの前端左右方から前記流入開口部の左右側に各々伸延する導入左部と導入右部と、からなることを特徴とする請求項1に記載の移動体設置型発電装置を提供せんとする。
請求項3に係る発明では、前記偏平整流部は、表面に凹凸を形成して前記流体の流れを整える整流実行部を形成したことを特徴とする請求項1又は2に記載の移動体設置型発電装置を提供せんとする。
請求項4に係る発明では、前記偏平整流部は、着脱自在に構成したことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の移動体設置型発電装置を提供せんとする。
請求項5に係る発明では、前記流入開口部は、前記流入開口部を流体圧により開閉蓋自在とするシャッター部を備えたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の移動体設置型発電装置を提供せんとする。
請求項1記載の発明によれば、流体が導入される流入開口部と流体を排出し流入開口部と連通する排出開口部と流体が移動する流体移動部とを備えたケーシングと、流体移動部に流体の進行方向と略直角で略水平方向に回転軸を有する回転翼を備えた複数の発電部を流体の進行方向に列設した移動体設置型発電装置であって、流体移動部は、前端部を流入開口部とし、後端部を排出開口部とし、上面を回転翼の回転軌跡に略一致する側面断面視半円弧状に形成して回転翼の上半部を被覆する凹状整流部とし、下面を平面状の偏平整流部とし、発電部は、回転軸の両端に発電機を連結したことより、移動体の走行時に流体移動部に侵入する虫やホコリ、雨といったものが付着しやすい偏平整流部に対して、発電機の電源をOFF状態として励磁を解除すれば、流入開口部や排出開口部からスポンジ等の洗浄部材を持った手や先端にスポンジ等の洗浄部材を備えた長尺の洗浄道具等を挿入して偏平整流部を容易に清掃することができる。
また、凹状整流部により流体の乱れを整えることができるので、後続の回転翼への影響を緩和でき、列設した複数の発電機を効率よく稼働させることができる。
更に、1つの回転軸に対して左右両端に発電機を有するため、回転翼の回転時に負荷が一方に偏ることなく均等に分散され、発電効率や耐久性の面で有利である。
請求項2記載の発明によれば、流入開口部と排出開口部の開口高さを略同高さに形成すると共に、ケーシングは、流入開口部の前方に拡開する流体導入案内部を有し、流体導入案内部は、ケーシングの前端下方から偏平整流部にかけて上昇する傾斜状に形成し偏平整流部と面一で連接する導入下部と、ケーシングの前端上方から最前の凹状整流部の前端縁と連接する導入上部と、ケーシングの前端左右方から流入開口部の左右側に各々伸延する導入左部と導入右部と、からなることより、凹状整流部と偏平整流部との鉛直方向の位置関係が流入開口部から排出開口部に至るまで一定に保たれるので、流体移動部を通過する流体の流れが安定し複数の発電機を効率よく稼働させることができる。
また、流体導入案内部により移動体の走行時に流体を効率よく流入開口部に導くことができるので発電機を効率よく稼働させることができる。
請求項3記載の発明によれば、偏平整流部は、表面に凹凸を形成して流体の流れを整える整流実行部を形成したことより、流体移動部を通過する流体の流れが更に安定し複数の発電機を効率よく稼働させることができる。
請求項4記載の発明によれば、偏平整流部は、着脱自在に構成したことより、移動体の走行時に流体移動部に侵入する虫やホコリ、雨といったものが付着しやすい偏平整流部を取り外して容易に清掃することができる。
請求項5記載の発明によれば、流入開口部は、流入開口部を流体圧により開閉蓋自在とするシャッター部を備えたことより、移動体を走行させないときはシャッター部が閉蓋し流体移動部内への異物浸入を防止することができる。
本実施形態に係る発電装置を搭載した自動車の斜視図である。 (a)は本実施形態に係る発電装置の前方斜視図で、(b)は正面図で、(c)は背面図である。 (a)は本実施形態に係る発電装置の側面断面図で、(b)は発電部の斜視図で、(c)は発電部の正面図である。 (a)、(b)は変形例に係る偏平整流部の断面図と平面図である。 (a)は変形例に係る偏平整流部の着脱を示す部分拡大断面図で、(b)は斜視説明図で、(c)は偏平整流部の嵌合状態を示す部分拡大断面図である。 (a)は変形例に係る流入開口部のシャッター部を示す斜視説明図で、(b)はシャッター部を閉じた状態を示す部分拡大断面図で、(c)はシャッター部を開けた状態を示す部分拡大断面図である。 (a)は変形例に係る流入開口部のシャッター部を示す斜視説明図で、(b)はシャッター部を閉じた状態を示す部分拡大断面図で、(c)はシャッター部を開けた状態を示す部分拡大断面図である。 (a)は変形例に係る流体抵抗操作部の斜視説明図で、(b)は流体抵抗操作部の部分拡大断面図である。
本発明の実施形態に係る移動体設置型発電装置の要旨は、流体が導入される流入開口部と流体を排出し流入開口部と連通する排出開口部と流体が移動する流体移動部とを備えたケーシングと、流体移動部に流体の進行方向と略直角で略水平方向に回転軸を有する回転翼を備えた複数の発電部を流体の進行方向に列設した移動体設置型発電装置であって、流体移動部は、前端部を流入開口部とし、後端部を排出開口部とし、上面を回転翼の回転軌跡に略一致する側面断面視半円弧状に形成して回転翼の上半部を被覆する凹状整流部とし、下面を平面状の偏平整流部とし、発電部は、回転軸の両端に発電機を連結したことを特徴とする。すなわち、発電効率を向上させると共に清掃作業を容易とした移動体設置型発電装置の提供を図ろうとするものである。
なお、本発明に係る流体とは、風や液体を示しており、例えば、自動車においては風を意味し、船舶であれば海水や淡水が流体として想定され、本実施形態では移動体を自動車として説明しているため流体として風を用いて説明している。
従って、本移動体設置型発電装置を搭載できる移動体は、自動車(一般的な自動車やトラックやバス等の用途は問わず、ハイブリッド型や電気自動車等の動力機構を問わない)や自転車やオートバイ(用途は問わず、ハイブリッド型や電動オートバイ等の動力機構を問わない)、電車等や船舶等、飛行機等にも搭載できることは言うまでもない。
以下、本発明に係る移動体設置型発電装置の実施形態について図面を参照しながら説明する。また、本説明中において左右とは、移動体に乗った運転者の視点を基準として位置関係を説明しており、例えば、図1において移動体設置型発電装置1の左側とは左部6を示している。
また、左右同一又は左右対称の構造や部品については、原則として同一の符号を付し、左右何れか一方のみを説明して、他方については説明を適宜省略する。
[実施形態]
本発明の実施形態に係る移動体設置型発電装置1は、図1〜図3に示すように、流体W(以下、風とする)が導入される流入開口部9と風Wを排出し流入開口部9と連通する排出開口部14と風Wが移動する流体移動部7とを備えたケーシング2と、流体移動部7に風Wの進行方向と略直角で略水平方向に回転軸63を有する回転翼61を備えた複数の発電部60を風Wの進行方向に列設した移動体設置型発電装置1であって、流体移動部7は、前端部8を流入開口部9とし、後端部13を排出開口部14とし、上面16を回転翼61の回転軌跡に略一致する側面断面視半円弧状に形成して回転翼61の上半部を被覆する凹状整流部17とし、下面22を平面状の偏平整流部23とし、発電部60は、回転軸63の両端に発電機64,64を連結して構成している。
また、流入開口部9と排出開口部14の開口高さTを略同高さに形成すると共に、ケーシング2は、流入開口部9の前方に拡開する流体導入案内部35を有し、流体導入案内部35は、ケーシング2の前端下方から偏平整流部23にかけて上昇する傾斜状に形成し偏平整流部23と面一で連接する導入下部36と、ケーシング2の前端上方から最前の凹状整流部17の前端縁19と連接する導入上部42と、ケーシング2の前端左右方から流入開口部9の左右側に各々伸延する導入左部51と導入右部50と、からなり、移動体A(以下、自動車とする)のルーフ上に流入開口部9を前方に向けて設置される。
具体的には、ケーシング2は、図2(a)〜(c)、図3(a)に示すように、上部3と下部4と左部6と右部5とで外観をなし、前方に流入開口部9と連接した流体導入案内部35を形成すると共に後方に排出開口部14と連接した流体排出案内部53を形成して前後開口の箱状に形成している。
流体導入案内部35は、導入下部36と導入上部42と導入左部51と導入右部50とで構成し、導入下部36はケーシング2の下部4の前方の一部であり、下部4の前端下方から後述する偏平整流部23にかけて外側に湾曲して上昇する傾斜状に形成して偏平整流部23と面一で連接するよう形成している。
導入上部42は、ケーシング2の上部3の前方の一部であり、上部3の前端上方から後述する最前の凹状整流部17の前端縁19にかけて内側に湾曲して下降する傾斜状に形成して凹状整流部17の前端縁19と連接するよう形成している。
導入左部51と導入右部50は、ケーシング2の左右部5,6の前方の一部であり、左右部5,6の前端から流入開口部9の左右側にかけて外側に湾曲しながら各々伸延している。
なお、導入下部36、導入上部42、導入左部51、導入右部50は風Wによる抵抗をできるだけ低減させるために角部等を滑らかな湾曲状に形成することが望ましい。
また、流体排出案内部53は、排出下部54と排出上部55と排出左部56と排出右部57とで構成し、排出下部54はケーシング2の下部4の後方の一部であり、下部4の後端下方から偏平整流部23にかけて外側に湾曲して上昇する傾斜状に形成して偏平整流部23と面一で連接するよう形成している。
排出上部55は、ケーシング2の上部3の後方の一部であり、上部3の後端上方から最後端の凹状整流部17の後端縁20にかけて外側に湾曲して下降する傾斜状に形成して凹状整流部17の後端縁20と連接するよう形成している。
排出左部56と排出右部57は、ケーシング2の左右部5,6の後方の一部であり、左右部5,6の後端から排出開口部14の左右側にかけて外側に湾曲しながら各々伸延している。
すなわち、流体排出案内部53の形状は、排出上部55以外を流体導入案内部35と同様に形成している。なお、排出下部54、排出上部55、排出左部56、排出右部57は風Wによる抵抗をできるだけ低減させるために角部等を滑らかな湾曲状に形成することが望ましい。
流入開口部9から入った風Wは、ケーシング2内に形成した流体移動部7を通過して排出開口部14から排出される。
流体移動部7には後述する複数の発電部60が列設され、流体移動部7を通過する風Wが発電部60の回転翼61を回転させることで連結する発電機64の電磁誘導により発電される。
流体移動部7は、前端部8を流入開口部9とし、後端部13を排出開口部14とし、上面16を回転翼61の回転軌跡に略一致する側面断面視半円弧状に形成して回転翼61の上半部を被覆する凹状整流部17とし、下面22を平面状の偏平整流部23として形成している。
すなわち、上面16は、前方から後方にかけて発電部60の数に応じた内側に凹状の連続した波型に形成されており、下面22は、前方から後方にかけて均一な平面状に形成されている。
このように形成されたケーシング2内の流体移動部7には、風Wの進行方向と略直角で略水平方向に回転軸63を有する回転翼61を備えた複数の発電部60を風Wの進行方向に列設している。
具体的には、発電部60は、図3(b)に示すように、中心から等角度で放射状に伸延する横長の長方形状の3枚のプロペラ62からなる回転翼61と、回転翼61の中心軸から外側に突出した回転軸63と、回転軸63の両端に連結した三相交流型の小型の発電機64,64とで構成している。
なお、発電機64は三相交流型に限定されるものではない。
回転翼61の端縁と偏平整流部23との距離tは図3(c)に示すように可能な限り近接するよう構成しており、また、回転翼61の端縁と凹状整流部17との距離(図示せず)も同様に可能な限り近接するよう構成している。
また、発電部60は、図3(a)に示すように、流体移動部7の前方から後方にかけて5台収容し、発電部60が備える各々の発電機64から発電された電気が電気配線により自動車A内に配置された図示しない蓄電池に蓄電されるが、発電された電気の性質等により電気配線の中途部に直流変換器や整流装置、変圧器等が介在する。
なお、発電部60の個数は本実施形態に限定されるものではないが、発電量を考慮すると3台以上の設置が望ましい。
また、回転翼61の形状等も本実施形態に限定されるものではなく、例えば、プロペラ62の数を4枚にしたり、プロペラ62を湾曲状にしたり、更にはシロッコファンとしたり等、本発明の要旨の範囲内において種々の変形・変更が可能である。
以上、説明したように本実施形態に係る移動体設置型発電装置1は、風Wが導入される流入開口部9と風Wを排出し流入開口部9と連通する排出開口部14と風Wが移動する流体移動部7とを備えたケーシング2と、流体移動部7に風Wの進行方向と略直角で略水平方向に回転軸63を有する回転翼61を備えた複数の発電部60を風Wの進行方向に列設した移動体設置型発電装置1であって、流体移動部7は、前端部8を流入開口部9とし、後端部13を排出開口部14とし、上面16を回転翼61の回転軌跡に略一致する側面断面視半円弧状に形成して回転翼61の上半部を被覆する凹状整流部17とし、下面22を平面状の偏平整流部23とし、発電部60は、回転軸63の両端に発電機64を連結したことより、自動車Aの走行時に流体移動部7に侵入する虫やホコリ、雨といったものが付着しやすい偏平整流部23に対して、発電機64の電源をOFF状態として励磁を解除すれば、流入開口部9や排出開口部14からスポンジ等の洗浄部材を持った手や先端にスポンジ等の洗浄部材を備えた長尺の洗浄道具等を挿入して偏平整流部23を容易に清掃することができる。
また、凹状整流部17により風Wの乱れを整えることができるので、後続の回転翼61への影響を緩和でき、列設した複数の発電機64を効率よく稼働させることができる。
更に、1つの回転軸63に対して左右両端に発電機64,64を有するため、回転翼61の回転時に負荷が一方に偏ることなく均等に分散され、発電効率や耐久性の面で有利である。
また、流入開口部9と排出開口部14の開口高さTを略同高さに形成すると共に、ケーシング2は、流入開口部9の前方に拡開する流体導入案内部35を有し、流体導入案内部35は、ケーシング2の前端下方から偏平整流部23にかけて上昇する傾斜状に形成し偏平整流部23と面一で連接する導入下部36と、ケーシングの前端上方から最前の凹状整流部17の前端縁19と連接する導入上部42と、ケーシング2の前端左右方から流入開口部9の左右側に各々伸延する導入左部51と導入右部50と、からなることより、凹状整流部17と偏平整流部23との鉛直方向の位置関係が流入開口部9から排出開口部14に至るまで一定に保たれるので、流体移動部7を通過する風Wの流れが安定し複数の発電機64を効率よく稼働させることができる。
また、流体導入案内部35により自動車Aの走行時に風Wを効率よく流入開口部9に導くことができるので発電機64を効率よく稼働させることができる。
なお、本実施形態では移動体設置型発電装置1を自動車Aのルーフ上に設置しているが、移動体設置型発電装置1の配設箇所は本実施形態に限定されるものではなく、例えば、座席の下部に配設して自動車Aの前端フロント部から後端リア部にかけて走行時に風Wが通過するよう形成したり、移動体Aが船舶であれば下底面に配設する等、本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
次に、本発明の実施形態に係る移動体設置型発電装置1の第一変形例について図面を用いて説明する。
なお、第一変形例に係る移動体設置型発電装置1は、上述した実施形態に係る移動体設置型発電装置1の構成を基礎とするものであるため、共通する構成については説明を適宜省略する。
[第一変形例]
本発明の第一変形例に係る移動体設置型発電装置1は、図4(a)、(b)に示すように、偏平整流部23の表面に凹凸を形成して風Wの流れを整える整流実行部24を形成したものである。
具体的には、整流実行部24は、図4(a)に示すように、流体移動部7の下面22を形成する平面状の偏平整流部23の表面を前端から後端にかけて連続して切削した整流溝25を複数形成し、流体移動部7を通過する風Wが乱流になり難く整流溝25に倣って進行するよう形成している。
また、整流実行部24は、図4(b)に示すように、偏平整流部23の表面を下方に凹状の半球状に形成したディンプル26を前端から後端にかけて複数形成し、流体移動部7を通過する風Wがディンプル26によって偏平整流部23の表面から剥離し難くなることで流体移動部7を通過する風Wが安定しやすくなるよう形成することもできる。
なお、本第一変形例では整流実行部24について直線的な複数の整流溝25と半球状に形成した複数のディンプル26の2つの形状について説明しているが、流体移動部7を通過する風Wが整流される形状であれば本発明の要旨の範囲内において種々の変形・変更が可能である。
以上、説明したように本第一変形例に係る移動体設置型発電装置1は、偏平整流部23の表面に凹凸を形成して風Wの流れを整える整流実行部24を形成したことより、流体移動部7を通過する風Wの流れが安定し複数の発電機64を効率よく稼働させることができる。
次に、本発明の第二変形例に係る移動体設置型発電装置1について図面を用いて説明する。
なお、第二変形例に係る移動体設置型発電装置1は、上述した実施形態に係る移動体設置型発電装置1の構成を基礎とするものであるため、共通する構成については説明を適宜省略する。
[第二変形例]
本発明の第二変形例に係る移動体設置型発電装置1は、図3(a)、図5(a)〜(c)に示すように、偏平整流部23を着脱自在に構成したものである。
具体的には、偏平整流部23は、図5(b)に示すように、板状の長方形状に形成すると共に長辺側の側端面の前端から後端にかけて凹状の溝である嵌合凹部27を形成している。
また、図3(a)、図5(a)に示すように、偏平整流部23を着脱自在とするためにケーシング2の下部4の内側面を偏平整流部23の大きさと厚みに対応させて下方へ凹状に形成して収容部28を設けると共に、収容部28の長手方向の内側面には図5(c)に示すように嵌合凹部27と係合する突出した嵌合凸部29を形成して板状の偏平整流部23をケーシング2の前方から水平方向にスライド自在に構成している。
また、偏平整流部23をケーシング2の前方から収容部28に挿入させるために障害となる流体導入案内部35の導入下部36は、その一部が下降するよう形成している。
具体的には、図5(a)に示すように、収容部28の内側壁の一部をなす前方の短手方向の垂直壁30から導入下部36の中途部までの範囲において左右方向を長手方向とする矩形状の摺動溝31を形成し、摺動溝31には圧縮バネ等の付勢部材32を下方として上方には垂直壁30を含む断面視略三角形状の係止部33を配置することで、係止部33を上方から押圧すれば摺動溝31内に係止部33が下降して偏平整流部23を水平方向にスライド自在とすることができる。
しかも、係止部33は押圧しなければ付勢部材32により上方に復帰するため偏平整流部23を収容部28に収めた際には係止部33の垂直壁30が偏平整流部23の前方への移動を防止する。
なお、偏平整流部23の着脱構造は本変形例に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において種々の変形・変更が可能である。
また、着脱自在の偏平整流部23の表面には、上述した第一変形例に係る整流実行部24を形成してもよい。
以上、説明したように本第二変形例に係る移動体設置型発電装置1は、偏平整流部23を着脱自在に構成したことより、自動車Aの走行時に流体移動部7に侵入する虫やホコリ、雨といったものが付着しやすい偏平整流部23を取り外して容易に清掃することができる。
次に、本発明の第三変形例に係る移動体設置型発電装置1について図面を用いて説明する。
なお、第三変形例に係る移動体設置型発電装置1は、上述した実施形態に係る移動体設置型発電装置1の構成を基礎とするものであるため、共通する構成については説明を適宜省略する。
[第三変形例]
本発明の第三変形例に係る移動体設置型発電装置1は、図6(a)に示すように、流入開口部9には、流入開口部9を風圧(流体圧)により開閉蓋自在とするシャッター部10を備えている。
具体的には、シャッター部10は、図6(a)〜(c)に示すように、左右方向に長方形状の複数の板材11aを上方の板材11aの下端縁がその下方の板材11aの上端縁を被覆するよう所定間隔で鉛直方向に配設してブラインド状に構成し、各々の板材11aの上部側両端をケーシング2に回動自在に枢支連結している。
すなわち、前方から流入開口部9に進行する風Wの風圧により流入開口部9が開蓋するよう風圧式換気扇の如く形成することで、図6(c)に示すように、自動車Aの走行時には風圧により板材11aが略水平方向に回動してシャッター部10が流入開口部9を開蓋し、停止時には図6(b)に示すように、風圧が低下するか停止することで板材11aが自重により略鉛直方向に回動してシャッター部10が流入開口部9を閉蓋するよう構成している。
なお、同様のシャッター部10を排出開口部14にも備えることができる。
また、シャッター部10は、図7(a)に示すように、導入上部42に風Wを流入自在に形成し、導入上部42に風Wが流入することにより流入開口部9を開閉蓋自在に構成することもできる。
具体的には、図7(a)〜(c)に示すように、導入上部42の湾曲面に複数の貫通孔43を形成すると共に、図7(b)に示すように、湾曲面の裏面側には上部を左右方向で枢止連結した板状の目止可動板44を配設している。
目止可動板44は湾曲面と同曲率に形成し、湾曲面の裏面側から貫通孔43を閉塞するよう当接しており、風Wがないか弱い時には流入開口部9に配設された板材11bからなるブラインド状のシャッター部10が流入開口部9を閉蓋している。
また、目止可動板44の下端には連結ステー45の一方の端部46を枢止連結すると共に、他方の端部47は上方に形成された案内溝48の内部に上下摺動自在に収容している。
また、他方の端部47には、板材11bの側端面まで伸延する図示しない板状のラックギアを連結し、板材11bの側端面にはラックギアと歯合する図示しないピニオンギアを連結し、連結ステー45の他方の端部47の上下動に連動したラックギアの上下動によりピニオンギアを介してシャッター部10が流入開口部9を開閉蓋することができる。
本第三変形例ではラックギアの下降によりシャッター部10が流入開口部9を閉蓋し、上昇により開蓋するよう構成している。
図7(c)では、強い風Wが導入上部42の湾曲面に当たった際、貫通孔43から内部へと流入する風Wが目止可動板44を押し上げつつ連結ステー45の他方の端部47が案内溝48の上部へと上昇するためシャッター部10が流入開口部9を開蓋する様子を示している。
なお、排出開口部14にもラックギアとピニオンギアを備えたシャッター部10を形成し、上述した流入開口部9側の連結ステー45の他方の端部47との間で図示しないリンク機構を形成して流入開口部9側のシャッター部10の動作と連動するよう構成することもできる。
このように、シャッター部10について上述した2つの構成について説明したが、構造や開閉蓋機構は本変形例に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において種々の変形・変更が可能である。
以上、説明したように本第三変形例に係る移動体設置型発電装置1は、流入開口部9に流入開口部9を風圧により開閉蓋自在とするシャッター部10を備えたことより、自動車Aを走行させないときはシャッター部10が流入開口部9を閉蓋し流体移動部7内への異物浸入を防止することができる。
次に、本発明の第四変形例に係る移動体設置型発電装置1について図面を用いて説明する。
なお、第四変形例に係る移動体設置型発電装置1は、上述した実施形態に係る移動体設置型発電装置1の構成を基礎とするものであるため、共通する構成については説明を適宜省略する。
[第四変形例]
本発明の第四変形例に係る移動体設置型発電装置1は、図8(a)、(b)に示すように、流体導入案内部35を構成する導入下部36に自動車Aの減速操作と連動して下降する流体抵抗操作片70を有する流体抵抗操作部37を備えることで、通常走行時には導入上部42の前端近傍まで流体抵抗操作片70の端部が上昇し、減速操作を行うことで流体抵抗操作片70が下降して導入下部36と一体となるよう構成している。
具体的には、流体抵抗操作部37は、導入上部42よりも前方に伸延して形成した導入下部36の上部側に、前端部を図示しないコイルバネと共に左右方向で枢止連結した一部湾曲の板状の流体抵抗操作片70を配設し、流体抵抗操作片70の裏面側には両端部を可動自在とする上下可動用連結ステー38の一方の端部39を枢止連結すると共に、他方の端部40はケーシング2の下部4内に形成された前後方向に空間をなす上下可動用案内溝41の内部に摺動自在に収容している。
なお、コイルバネは流体抵抗操作片70を上方に付勢するものである。
また、他方の端部40は後方に伸延する操作ステー71の前端と連結し、操作ステー71は上下可動用案内溝41の内部で自動車Aの減速操作で可動する部位と機械的に連結した図示しない操作ワイヤーと連結し、減速操作を行うことで他方の端部40が図8(b)において右側に移動して流体抵抗操作片70が下降するよう構成している。
なお、流体抵抗操作部37の構造や上昇・下降機構は本第四変形例に限定されるものではなく、例えば、電気的に作動させる等、本発明の要旨の範囲内において種々の変形・変更が可能である。
以上、説明したように本第四変形例に係る移動体設置型発電装置1は、流体導入案内部35を構成する導入下部36に自動車Aの減速操作と連動して下降する流体抵抗操作片70を有する流体抵抗操作部37を備えることより、自動車Aの通常走行時には流体抵抗操作片70により移動体設置型発電装置1自体や流体導入案内部35による風抵抗を軽減することができると共に、減速操作時には流体導入案内部35に風Wを受けて風抵抗を増加させ減速操作を補完しつつ、流入開口部9から流体移動部7に入った風Wにより回生ブレーキの如く発電を行うことができる。
以上、本発明の好ましい実施形態と変形例について説明したが、本発明は係る特定の実施形態や変形例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
A 移動体
T 開口高さ
W 流体
1 移動体設置型発電装置
2 ケーシング
7 流体移動部
9 流入開口部
10 シャッター部
14 排出開口部
16 上面
17 凹状整流部
19 前端縁
22 下面
23 偏平整流部
24 整流実行部
35 流体導入案内部
36 導入下部
42 導入上部
50 導入右部
51 導入左部
60 発電部
63 回転軸
請求項1に係る発明では、流体が導入される流入開口部と前記流体を排出し前記流入開口部と連通する排出開口部と前記流体が移動する流体移動部とを備えたケーシングと、前記流体移動部に前記流体の進行方向と略直角で略水平方向に回転軸を有する回転翼を備えた複数の発電部を前記流体の進行方向に列設した移動体設置型発電装置であって、前記流入開口部と前記排出開口部の開口高さを略同高さに形成すると共に、前記流体移動部は、前端部を前記流入開口部とし、後端部を前記排出開口部とし、上面を前記回転翼の回転軌跡に略一致する側面断面視半円弧状に形成して前記回転翼の上半部を被覆する凹状整流部とし、下面を前記流入開口部から挿抜できる平面状で板状着脱自在な偏平整流部とし、前記発電部は、前記回転軸の両端に発電機を連結し、たことを特徴とする移動体設置型発電装置を提供せんとする。
請求項に係る発明では、前記偏平整流部は、表面に凹凸を形成して前記流体の流れを整える整流実行部を形成したことを特徴とする請求項1に記載の移動体設置型発電装置を提供せんとする。
請求項に係る発明では、前記流入開口部と前記排出開口部にはシャッター部を備え、前記シャッター部は、左右方向に長方形状の複数の板材を上方の板材の下端縁がその下方の板材の上端縁を被覆するよう所定間隔で鉛直方向に配設してブラインド状に構成し、各々の前記板材の上部側両端を前記ケーシングに回動自在に枢支連結することで、流体圧を受けた前記板材が前記流体圧により略水平方向に回動して前記シャッター部が開蓋し、前記板材が前記流体圧を受けなければ前記板材は自重により略鉛直方向に回動して前記シャッター部が閉蓋するよう構成したことを特徴とする請求項1又は2に記載の移動体設置型発電装置を提供せんとする。
請求項1記載の発明によれば、流体が導入される流入開口部と前記流体を排出し前記流入開口部と連通する排出開口部と前記流体が移動する流体移動部とを備えたケーシングと、前記流体移動部に前記流体の進行方向と略直角で略水平方向に回転軸を有する回転翼を備えた複数の発電部を前記流体の進行方向に列設した移動体設置型発電装置であって、前記流入開口部と前記排出開口部の開口高さを略同高さに形成すると共に、前記流体移動部は、前端部を前記流入開口部とし、後端部を前記排出開口部とし、上面を前記回転翼の回転軌跡に略一致する側面断面視半円弧状に形成して前記回転翼の上半部を被覆する凹状整流部とし、下面を前記流入開口部から挿抜できる平面状で板状着脱自在な偏平整流部とし、前記発電部は、前記回転軸の両端に発電機を連結したことより、移動体の走行時に流体移動部に侵入する虫やホコリ、雨といったものが付着しやすい偏平整流部に対して、発電機の電源をOFF状態として励磁を解除すれば、流入開口部や排出開口部からスポンジ等の洗浄部材を持った手や先端にスポンジ等の洗浄部材を備えた長尺の洗浄道具等を挿入して偏平整流部を容易に清掃することができる。
また、凹状整流部と偏平整流部との鉛直方向の位置関係が流入開口部から排出開口部に至るまで一定に保たれるので、流体移動部を通過する流体の流れが安定し複数の発電機を効率よく稼働させることができる。
また、偏平整流部は、着脱自在に構成したことより、移動体の走行時に流体移動部に侵入する虫やホコリ、雨といったものが付着しやすい偏平整流部を取り外して容易に清掃することができる。
請求項記載の発明によれば、偏平整流部は、表面に凹凸を形成して流体の流れを整える整流実行部を形成したことより、流体移動部を通過する流体の流れが更に安定し複数の発電機を効率よく稼働させることができる。
請求項記載の発明によれば、流入開口部と排出開口部にはシャッター部を備え、シャッター部は、左右方向に長方形状の複数の板材を上方の板材の下端縁がその下方の板材の上端縁を被覆するよう所定間隔で鉛直方向に配設してブラインド状に構成し、各々の板材の上部側両端をケーシングに回動自在に枢支連結することで、流体圧を受けた板材が流体圧により略水平方向に回動してシャッター部が開蓋し、板材が流体圧を受けなければ板材は自重により略鉛直方向に回動してシャッター部が閉蓋するよう構成したことより、移動体を走行させないときはシャッター部が閉蓋し流体移動部内への異物浸入を防止することができる。

Claims (5)

  1. 流体が導入される流入開口部と前記流体を排出し前記流入開口部と連通する排出開口部と前記流体が移動する流体移動部とを備えたケーシングと、前記流体移動部に前記流体の進行方向と略直角で略水平方向に回転軸を有する回転翼を備えた複数の発電部を前記流体の進行方向に列設した移動体設置型発電装置であって、
    前記流体移動部は、前端部を前記流入開口部とし、後端部を前記排出開口部とし、上面を前記回転翼の回転軌跡に略一致する側面断面視半円弧状に形成して前記回転翼の上半部を被覆する凹状整流部とし、下面を平面状の偏平整流部とし、
    前記発電部は、前記回転軸の両端に発電機を連結し、
    たことを特徴とする移動体設置型発電装置。
  2. 前記流入開口部と前記排出開口部の開口高さを略同高さに形成すると共に、
    前記ケーシングは、前記流入開口部の前方に拡開する流体導入案内部を有し、
    前記流体導入案内部は、前記ケーシングの前端下方から前記偏平整流部にかけて上昇する傾斜状に形成し前記偏平整流部と面一で連接する導入下部と、前記ケーシングの前端上方から最前の前記凹状整流部の前端縁と連接する導入上部と、前記ケーシングの前端左右方から前記流入開口部の左右側に各々伸延する導入左部と導入右部と、からなることを特徴とする請求項1に記載の移動体設置型発電装置。
  3. 前記偏平整流部は、表面に凹凸を形成して前記流体の流れを整える整流実行部を形成したことを特徴とする請求項1又は2に記載の移動体設置型発電装置。
  4. 前記偏平整流部は、着脱自在に構成したことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の移動体設置型発電装置。
  5. 前記流入開口部は、前記流入開口部を流体圧により開閉蓋自在とするシャッター部を備えたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の移動体設置型発電装置。
JP2017099378A 2017-05-18 2017-05-18 移動体設置型発電装置 Active JP6213905B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017099378A JP6213905B1 (ja) 2017-05-18 2017-05-18 移動体設置型発電装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017099378A JP6213905B1 (ja) 2017-05-18 2017-05-18 移動体設置型発電装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6213905B1 JP6213905B1 (ja) 2017-10-18
JP2018193943A true JP2018193943A (ja) 2018-12-06

Family

ID=60107382

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017099378A Active JP6213905B1 (ja) 2017-05-18 2017-05-18 移動体設置型発電装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6213905B1 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102335959B1 (ko) * 2020-12-23 2021-12-03 김태환 오토바이 풍력발전장치
KR20220036015A (ko) * 2020-09-15 2022-03-22 롯데에너지 주식회사 운송수단용 신재생 에너지 발전장치
KR102413968B1 (ko) * 2022-02-28 2022-06-29 구본일 주행풍 활용 다중 풍력발전장치

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7170653B2 (ja) 2017-10-16 2022-11-14 大塚製薬株式会社 反応方法
CN113027672A (zh) * 2021-05-13 2021-06-25 帅优 卧式共轴风力发电机

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002359903A (ja) * 2001-05-31 2002-12-13 Nobuyuki Fujiyoshi 車両搭載バッテリー充電用発電装置
JP2011058429A (ja) * 2009-09-10 2011-03-24 Yasuhiro Fujita 三角錐形状太陽光発電装置と開放集風ダクトの風力発電、風力助力装置。
US9446670B1 (en) * 2015-02-05 2016-09-20 Jeffrey McCorkindale Energy generating system
WO2017002757A1 (ja) * 2015-07-01 2017-01-05 株式会社チャレナジー マグナス式推力発生装置
KR20170019390A (ko) * 2017-02-01 2017-02-21 김용록 풍력발전 전기 자동차 또는 하이브리드 자동차
JP6120193B1 (ja) * 2016-08-05 2017-04-26 彦七 高橋 風力発電装置付き車両

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002359903A (ja) * 2001-05-31 2002-12-13 Nobuyuki Fujiyoshi 車両搭載バッテリー充電用発電装置
JP2011058429A (ja) * 2009-09-10 2011-03-24 Yasuhiro Fujita 三角錐形状太陽光発電装置と開放集風ダクトの風力発電、風力助力装置。
US9446670B1 (en) * 2015-02-05 2016-09-20 Jeffrey McCorkindale Energy generating system
WO2017002757A1 (ja) * 2015-07-01 2017-01-05 株式会社チャレナジー マグナス式推力発生装置
JP6120193B1 (ja) * 2016-08-05 2017-04-26 彦七 高橋 風力発電装置付き車両
KR20170019390A (ko) * 2017-02-01 2017-02-21 김용록 풍력발전 전기 자동차 또는 하이브리드 자동차

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20220036015A (ko) * 2020-09-15 2022-03-22 롯데에너지 주식회사 운송수단용 신재생 에너지 발전장치
KR102462727B1 (ko) * 2020-09-15 2022-11-03 롯데에너지 주식회사 운송수단용 신재생 에너지 발전장치
KR102335959B1 (ko) * 2020-12-23 2021-12-03 김태환 오토바이 풍력발전장치
KR102413968B1 (ko) * 2022-02-28 2022-06-29 구본일 주행풍 활용 다중 풍력발전장치

Also Published As

Publication number Publication date
JP6213905B1 (ja) 2017-10-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6213905B1 (ja) 移動体設置型発電装置
US7211905B1 (en) Vehicle-mounted generator
US7808121B1 (en) Vehicle with electricity generating, braking wind turbine
JP5676540B2 (ja) 車載型風力発電装置
US9446670B1 (en) Energy generating system
JP2015503062A (ja) 環境に優しい風力発電電気自動車
JP2009154826A (ja) バッテリ収納部の換気構造
GB2453357A (en) Vehicle mounted wind turbine
US20210122249A1 (en) Wind Based Electrical Generation System for Vehicles.
US20220082088A1 (en) Translationally movable wind power plant
JP2010209786A (ja) 車載用風力発電装置
KR102172398B1 (ko) 자동차 장착용 풍력발전기
JP5176244B2 (ja) 車上風力発電装置
CN205112999U (zh) 汽车用风力发电系统及电动汽车
JP6571154B2 (ja) 停止時風力発電充電式電気自動車
JPWO2009101680A1 (ja) バッテリー駆動式電力自動車
WO2017200018A1 (ja) 発電充電式電気自動車
JP6458224B2 (ja) 風力発電装置
CN203770028U (zh) 一种安装在汽车上的双向整流风力发电装置
JP3162839U (ja) 自動車に応用される風力発電装置
KR101471348B1 (ko) 슬림형 풍력발전장치
JP6120193B1 (ja) 風力発電装置付き車両
CN201031770Y (zh) 高效风能发电机
JP5292418B2 (ja) 移動体に搭載される風力発電装置
CN213442107U (zh) 一种风阻转换自馈电动汽车

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170815

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170829

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170910

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6213905

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250