JP2018193887A - 車両及び車両の制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】駆動トルクの生成又は伝達に伴う振動又は騒音をより好適に低減可能な車両及びその制御方法を提供する。【解決手段】回転駆動源30の駆動源周波数feの調波の周波数を調波周波数fhとし、トルク伝達回転体40の共振周波数を回転体共振周波数frpとし、無端ベルト74の共振周波数をベルト共振周波数frbとする。車両10の制御装置122は、駆動源周波数fe又は調波周波数fhと、回転体共振周波数frpと、ベルト共振周波数frbとが一致又は近似する三重重合状態を抑制するように駆動源周波数feを制御する。【選択図】図5

Description

本発明は、駆動トルクの生成又は伝達に伴う振動又は騒音の発生を低減可能な車両及びその制御方法に関する。
特許文献1では、部品点数を少なく抑えた簡単な構成及び簡易な制御で、動力伝達部材のドライブプーリへの噛み込み等により生じる騒音・振動をより確実に低減できる無段変速機の制御装置を提供することを目的としている([0012]、要約)。
当該目的を達成するため、特許文献1(要約)では、第1動力伝達部及び第2動力伝達部を設ける。第1動力伝達部は、ドライブプーリと同軸上に配置されてエンジンからドライブプーリへの動力伝達率を変化させる。また、第2動力伝達部は、ドリブンプーリと同軸上に配置されて該ドリブンプーリから駆動輪側への動力伝達率を変化させる。
制御装置は、ドライブプーリとドリブンプーリとの間に巻き掛けられた金属チェーンのプーリへの噛込周波数と、金属チェーンの張り側及び緩み側の弦部の共振周波数と、ドライブプーリ又はドリブンプーリの共振周波数を取得する。また、制御装置は、これら周波数のいずれか2つ又は3つが互いに一致したとき、第1動力伝達部及び第2動力伝達部の少なくともいずれかの動力伝達に僅かな滑りを生じさせる制御を行う。これにより、振動を熱に変換して減衰させる。よって、動力伝達部材のドライブプーリへの噛み込み等により生じる振動・騒音を確実に低減できるとされている([0014])。
特開2014−149064号公報
上記のように、特許文献1では、金属チェーンのプーリへの噛込周波数と、金属チェーンの張り側及び緩み側の弦部の共振周波数と、ドライブプーリ又はドリブンプーリの共振周波数のいずれか2つ又は3つが互いに一致したとき、振動を熱に変換して減衰させる(要約)。これにより、動力伝達部材のドライブプーリへの噛み込み等により生じる振動・騒音を低減させる([0014])。しかしながら、特許文献1は、駆動トルクの生成又は伝達に伴う振動又は騒音の低減に関し、改善の余地がある。
本発明は上記のような課題を考慮してなされたものであり、駆動トルクの生成又は伝達に伴う振動又は騒音をより好適に低減可能な車両及びその制御方法を提供することを目的とする。
本発明に係る車両は、
車両の駆動トルクを生成する回転駆動源と、
前記回転駆動源から車輪までの動力伝達経路に配置され、ドライブプーリ、ドリブンプーリ及び無端ベルトを含む無段変速機と、
前記動力伝達経路において前記駆動トルクを伝達するトルク伝達回転体と、
前記回転駆動源の回転周波数である駆動源周波数を取得する駆動源周波数センサと、
前記車両の車速を取得する車速センサと、
前記駆動源周波数及び前記車速に基づいて前記回転駆動源を制御する制御装置と
を備えるものであって、
前記駆動源周波数の調波の周波数を調波周波数とし、前記トルク伝達回転体の共振周波数を回転体共振周波数とし、前記無端ベルトの共振周波数をベルト共振周波数とするとき、前記制御装置は、前記駆動源周波数又は前記調波周波数と、前記回転体共振周波数と、前記ベルト共振周波数とが一致又は近似する三重重合状態を抑制するように前記駆動源周波数を制御する
ことを特徴とする。
本発明によれば、駆動源周波数又は調波周波数と、回転体共振周波数と、ベルト共振周波数とが一致又は近似する状態(三重重合状態)を抑制するように駆動源周波数を制御する。これにより、三重重合状態による振動又は騒音の発生を抑制することが可能となる。
前記制御装置は、前記駆動源周波数及び前記車速の関係を規定したマップを記憶した記憶部を備えてもよい。また、前記マップでは、前記三重重合状態を抑制するように前記駆動源周波数及び前記車速の関係を規定してもよい。これにより、駆動源周波数又は調波周波数と、回転体共振周波数と、ベルト共振周波数とが一致又は近似する状態(三重重合状態)を避けるようにマップが予め設定される。そのため、車両の走行中は演算負荷を比較的小さくしつつ、三重重合状態を避けることが可能となる。
前記車両は、前記トルク伝達回転体の変動量である回転体変動量を取得する回転体変動量センサを備えてもよい。また、前記記憶部は、前記駆動源周波数及び前記車速の関係を規定した前記マップを前記回転体変動量毎に複数記憶してもよい。前記制御装置は、前記回転体変動量に基づいて前記マップを切り替えてもよい。これにより、トルク伝達回転体の実際の状態に基づいて、三重重合状態を検出又は予測することが可能となる。
前記制御装置は、前記回転体変動量に基づいて前記三重重合状態を検出又は予測してもよい。これにより、トルク伝達回転体の実際の状態に基づいて、三重重合状態を検出又は予測することが可能となる。
前記車両は、例えば、四輪駆動状態と二輪駆動状態を切り替え可能な車両(パートタイム四輪駆動車両)とすることができる。前記回転駆動源は、例えばエンジンとすることができる。前記トルク伝達回転体は、例えばプロペラシャフトとすることができる。前記制御装置は、前記車両が前記二輪駆動状態であることを条件として、前記三重重合状態を抑制するための前記駆動源周波数の制御を実行してもよい。これにより、エンジン周波数又は調波周波数と、プロペラシャフトの共振周波数と、ベルト共振周波数とが一致又は近似する状態(三重重合状態)を抑制するように駆動源周波数を制御する。これにより、三重重合状態による振動又は騒音の発生を抑制することが可能となる。
また、三重重合状態を抑制するための駆動源周波数の制御は、二輪駆動状態のときのみに行い、四輪駆動状態のときには行わない。これにより、プロペラシャフトの振動が二輪駆動状態のときに起こり易い場合、適切な場面で駆動源周波数の制御を行うことが可能となる。
前記車両は、前記車両の走行路の傾斜を判定する傾斜判定部を備えてもよい。また、前記制御装置は、前記駆動源周波数及び前記車速の対応関係を、前記傾斜に応じて切り替えてもよい。これにより、走行路の傾斜に応じて三重重合状態を抑制することが可能となる。
前記車両は、ロックアップクラッチを備えてもよい。また、前記制御装置は、前記三重重合状態を検出又は予測すると、前記ロックアップクラッチの締結状態を変化させてもよい。これにより、より確実に三重重合状態を抑制することが可能となる。
本発明に係る車両の制御方法は、
車両の駆動トルクを生成する回転駆動源と、
前記回転駆動源から車輪までの動力伝達経路に配置され、ドライブプーリ、ドリブンプーリ及び無端ベルトを含む無段変速機と、
前記動力伝達経路において前記駆動トルクを伝達するトルク伝達回転体と、
前記回転駆動源の回転周波数である駆動源周波数を取得する駆動源周波数センサと、
前記車両の車速を取得する車速センサと、
前記駆動源周波数及び前記車速に基づいて前記回転駆動源を制御する制御装置と
を備える車両の制御方法であって、
前記駆動源周波数の調波の周波数を調波周波数とし、前記トルク伝達回転体の共振周波数を回転体共振周波数とし、前記無端ベルトの共振周波数をベルト共振周波数とするとき、前記制御装置は、前記駆動源周波数又は前記調波周波数と、前記回転体共振周波数と、前記ベルト共振周波数とが一致又は近似する三重重合状態を抑制するように前記駆動源周波数を制御する
ことを特徴とする。
本発明によれば、駆動トルクの生成又は伝達に伴う振動又は騒音をより好適に低減可能となる。
本発明の第1実施形態に係る車両の概略構成図である。 第1実施形態の無端ベルトの一部を示す斜視図である。 第1実施形態において前記無端ベルトの弦が変位又は振動する様子を示す図である。 第1実施形態において、前記無端ベルトの前記弦を構成するエレメント間に働く押圧力と、ベルト共振周波数の関係を示す図である。 第1実施形態におけるエンジンの制御特性と、三重重合状態との関係を示す図である。 第1実施形態におけるエンジン出力制御のフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る車両の概略構成図である。 第2実施形態におけるエンジン出力制御のフローチャートである。 第2実施形態における振動/騒音抑制制御のフローチャートである。 本発明の第3実施形態に係る車両の概略構成図である。 第3実施形態におけるエンジン出力制御のフローチャートである。
A.第1実施形態
<A−1.第1実施形態の構成>
[A−1−1.概要]
図1は、本発明の第1実施形態に係る車両10の概略構成図である。第1実施形態の車両10は、動力源としてエンジン30を有するエンジン車両である。後述するように、車両10は、エンジン車両以外の種類の車両であってもよい。車両10は、動力系20と、油圧系22と、制御系24とを有する。
[A−1−2.動力系20]
動力系20は、車両10を走行させるための動力(又は駆動トルク)を生成する。動力系20は、エンジン30に加え、トランスミッションユニット32と、フロントシャフト34と、前輪36l、36rと、トランスファギア38と、プロペラシャフト40と、カップリング42と、リアデファレンシャル44と、リアシャフト46と、後輪48l、48rとを有する。
また、トランスミッションユニット32(以下「TMユニット32」ともいう。)は、トルクコンバータ60と、ロックアップクラッチ62と、無段変速機64と、中間ギア66と、ファイナルギア68とを有する。無段変速機64(以下「CVT64」ともいう。)は、ドライブプーリ70と、ドリブンプーリ72と、無端ベルト74とを有する(図3も参照)。
図2は、第1実施形態の無端ベルト74の一部を示す斜視図である。無端ベルト74は、金属製であり、図2に示すように、無端リング76(以下「リング76」ともいう。)と、リング76の周囲に配置された複数のエレメント78とを有する。
図1に示すように、トランスファギア38は、インプットギア80と、ベベルギア82と、アウトプットギア84とを有する。リアデファレンシャル44は、インプットギア90と、アウトプットギア92とを有する。
本実施形態のカップリング42は、電子制御式であり、所定条件の成立時に連結状態となり、それ以外は切断状態となる。ここにいう所定条件は、例えば、アクセルペダルの操作量θap(以下「AP操作量θap」ともいう。)[%]が操作量閾値以上となったことを用いることができる。或いは、図示しない切替スイッチに対するユーザの操作入力に応じて連結状態と切断状態を切り替えてもよい。カップリング42は、電子制御式以外の方式(例えばビスカスカップリング式)としてもよい。
なお、例えば、後述するようなプロペラシャフト40(又はトルク伝達回転体)に起因する振動又は騒音を抑制する観点からすれば、動力系20は、上記構成に限らず、その他の構成を有してもよい。
[A−1−3.油圧系22]
油圧系22は、TMユニット32(特に、トルクコンバータ60、ロックアップクラッチ62、ドライブプーリ70及びドリブンプーリ72)に対する油圧を供給する。油圧系22は、油圧ポンプ110と、油流路112a、112b、112c、112dと、制御弁114a、114b、114c、114dとを有する。油圧ポンプ110は、エンジン30が生成した動力(又は駆動トルク)により作動する。換言すると、エンジン30をメカニカルポンプの一部として利用する。或いは、油圧ポンプ110は、エンジン30と、図示しない電動モータとを組み合わせて構成してもよい。或いは、油圧ポンプ110は、前記電動モータのみにより構成してもよい。
[A−1−4.制御系24]
(A−1−4−1.制御系24の概要)
制御系24は、動力系20及び油圧系22を制御する。制御系24は、センサ群120と、電子制御装置122(以下「ECU122」という。)とを有する。
(A−1−4−2.センサ群120)
センサ群120には、アクセルペダルセンサ130と、車速センサ132と、エンジン周波数センサ134と、第1〜第4油圧センサ136、138、140、142とを有する。
アクセルペダルセンサ130(以下「APセンサ130」ともいう。)は、AP操作量θapを検出する。車速センサ132は、車両10の車速V[km/h]を検出する。エンジン周波数センサ134(駆動源周波数センサ)は、エンジン30の回転周波数fe(以下「エンジン回転周波数fe」又は「エンジン周波数fe」ともいう。)[Hz]を検出する。なお、ここでのエンジン周波数feの単位はヘルツ(Hz)としているが、毎分回転数(rpm)等を用いることも可能である。
第1油圧センサ136は、トルクコンバータ60に供給される油の圧力Ptc(トルクコンバータ油圧Ptc)[Pa]を検出する。第2油圧センサ138は、ドライブプーリ70に供給される油の圧力Pdr(ドライブプーリ油圧Pdr)[Pa]を検出する。第3油圧センサ140は、ドリブンプーリ72に供給される油の圧力Pdn(ドリブンプーリ油圧Pdn)[Pa]を検出する。第4油圧センサ142は、ロックアップクラッチ62に供給される油の圧力Plc(ロックアップクラッチ油圧Plc)[Pa]を検出する。
(A−1−4−3.ECU122)
図1に示すように、ECU122は、ハードウェアの構成として、入出力部160と、演算部162と、記憶部164とを有する。ECU122は、各センサからの出力値に基づき、動力系20及び油圧系22を制御する。
入出力部160は、ECU122と外部機器(例えば、APセンサ130、車速センサ132)との入出力を行う。
演算部162は、中央演算装置(CPU)を含み、記憶部164に記憶されているプログラム及びデータを用いて動力系20及び油圧系22を制御する。演算部162は、エンジン制御部170と、TMユニット制御部172とを有する。
エンジン制御部170(以下「ENG制御部170」ともいう。)は、センサ群120(例えば、APセンサ130、車速センサ132、エンジン周波数センサ134)からの出力値に基づき、エンジン30の出力を制御するエンジン出力制御を実行する。エンジン出力制御の詳細は、図3〜図6を参照して後述する。
TMユニット制御部172は、センサ群120からの出力値に基づき、TMユニット32を制御する。TMユニット制御部172は、トルクコンバータ制御部180と、無段変速機制御部182と、ロックアップクラッチ制御部184とを有する。
トルクコンバータ制御部180は、第1油圧センサ136等からの出力値に基づき、トルクコンバータ60を制御する。無段変速機制御部182(以下「CVT制御部182」ともいう。)は、第2・第3油圧センサ138、140等からの出力値に基づき、ドライブプーリ70及びドリブンプーリ72を制御することで、CVT64のギア比R(以下「CVTギア比R」ともいう。)を制御する。ロックアップクラッチ制御部184(以下「LC制御部184」ともいう。)は、第4油圧センサ142等からの出力値に基づき、ロックアップクラッチ62を制御する。
記憶部164は、演算部162が用いるプログラム及びデータを記憶するものであり、ランダム・アクセス・メモリ(以下「RAM」という。)を備える。RAMとしては、レジスタ等の揮発性メモリと、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリとを用いることができる。また、記憶部164は、RAMに加え、リード・オンリー・メモリ(以下「ROM」という。)を有してもよい。記憶部164は、後述する車速−目標エンジン周波数マップ330(図5)を記憶する。
<A−2.第1実施形態のエンジン出力制御>
[A−2−1.エンジン出力制御の概要]
上記のように、ECU122(特にエンジン制御部170)は、エンジン出力制御を実行する。第1実施形態のエンジン出力制御は、駆動トルクの伝達に伴う振動又は騒音を抑制するようにエンジン30の出力を制御する。ここにいう「駆動トルクの伝達に伴う振動又は騒音」は、以下で説明する三重重合状態において発生するものである。
[A−2−2.三重重合状態]
三重重合状態は、エンジン30の回転周波数fe又は調波周波数fhと、プロペラシャフト40の共振周波数frpと、無端ベルト74の共振周波数frbとが一致又は近似する状態をいう。調波周波数fhは、エンジン周波数feの調波の周波数である。プロペラシャフト40の共振周波数frpを、「プロペラシャフト共振周波数frp」又は「共振周波数frp」ともいう。無端ベルト74の共振周波数frbを「ベルト共振周波数frb」又は「共振周波数frb」ともいう。
第1実施形態では、エンジン周波数feの2次の調波周波数fhと、プロペラシャフト共振周波数frpと、ベルト共振周波数frbとが一致又は近似する状態を三重重合状態とする。本発明者は、三重重合状態においてプロペラシャフト40とトランスファギア38との間等において生じる歯面分離により振動及び騒音が発生することを発見した。そこで、三重重合状態を抑制するようにエンジン周波数feを制御する。
本発明者が確認したところでは、プロペラシャフト共振周波数frpには3種類の共振周波数が存在する。すなわち、図5を参照して後述するプロペラシャフト共振周波数frp1、frp2、frp3(以下「共振周波数frp1、frp2、frp3」ともいう。)である。このため、それぞれの共振周波数frp1、frp2、frp3において、三重重合状態を抑制するようにエンジン周波数feを制御する。
プロペラシャフト共振周波数frp1、frp2、frp3それぞれに対応する原因は完全には特定されていない。しかしながら、共振周波数frp1、frp2は、プロペラシャフト40の捻り方向の共振周波数であり、共振周波数frp3は、プロペラシャフト40の曲げ方向の共振周波数であると推測される。また、共振周波数frp1は、ロックアップクラッチ62が連結状態にあるときに対応し、共振周波数frp2は、ロックアップクラッチ62が切断状態にあるときに対応する。換言すると、共振周波数frp1、frp2は、プロペラシャフト40に連結される慣性マスの相違によって区別されるものと解される。
なお、三重重合状態は、車両10が二輪駆動状態である場合(換言すると、カップリング42が切断状態にある場合)に発生が確認され、四輪駆動状態である場合(換言すると、カップリング42が連結状態にある場合)には発生が確認されなかった。
図3は、第1実施形態において無端ベルト74の振動又は共振周波数frbを説明するための図であり、第1実施形態において無端ベルト74の弦200が変位又は振動する様子を示している。ここにいう弦200は、リング76(図2)とエレメント78を含む。ある時点t1における弦200の位置が太い二点鎖線で示されており、その後の時点t2における弦200の位置が細い二点鎖線で示されている。第1実施形態のベルト共振周波数frbは、弦200の共振周波数と考えることができる。
ベルト共振周波数frbは、図3において矢印で示すベルト74の移動方向において弦200に作用する力により変化する。より具体的には、ベルト共振周波数frbは、弦200を構成するリング76に働く張力Ftと、弦200を構成するエレメント78間に働く押圧力Fpにより変化する。なお、図3におけるRdrは、ドライブプーリ70におけるベルト74の半径であり、Rdnは、ドリブンプーリ72におけるベルト74の半径である。
図4は、第1実施形態において、無端ベルト74の弦200を構成するエレメント78間に働く押圧力Fpと、ベルト共振周波数frbの関係を示す図である。図4に示すように、押圧力Fpが増加すると、ベルト共振周波数frbも増加する。図示していないが張力Ftも同様であり、張力Ftの変化に応じてベルト共振周波数frbが変化する。
図5は、第1実施形態におけるエンジン30の制御特性と、三重重合状態との関係を示す図である。図5において、横軸は車速Vであり、縦軸はエンジン回転周波数fe及び目標エンジン回転周波数fetar(以下「目標エンジン周波数fetar」ともいう。)である。また、車速Vとエンジン周波数feに対応する無端ベルト74の周波数fb(以下「ベルト周波数fb」ともいう。)をグレースケールで示している。なお、図5では、その一部にのみ、ベルト周波数fbのグレースケールデータを示しており、それ以外の部分は、省略されている、又は使用上、ベルト周波数fbが取り得えない範囲であることに留意されたい。
図5の線300、302、304、306、308、310、312は、車速Vと目標エンジン周波数fetarとの関係をアクセル操作量θap毎に示す線である。すなわち、線300、302、304、306、308、310、312は、アクセル操作量θap1、θap2、θap3、θap4、θap5、θap6、θap7に対応する。アクセル操作量θap1〜θap7は、θap1<θap2<θap3<θap4<θap5<θap6<θap7を満たす。以下では線300、302、304、306、308、310、312を「特性300、302、304、306、308、310、312」ともいう。
図5の領域320、322、324は、三重重合状態が生じている領域であり、以下では、三重重合領域320、322、324ともいう。上記のように、第1実施形態の三重重合状態は、エンジン周波数feの2次の調波周波数fhと、プロペラシャフト共振周波数frp(frp1、frp2、frp3)と、ベルト共振周波数frbとが一致又は近似する状態である。このため、三重重合状態に属するエンジン周波数feは、三重重合領域320、322、324に属する周波数の1/2の値となることに留意されたい。
第1実施形態では、目標エンジン周波数fetarの2倍の値が領域320、322、324内に入ることを抑制するように目標エンジン周波数fetarを設定する。例えば、特性306は、領域320に含まれる部分について傾きを大きくする。また、特性308は、領域322の手前で傾きを大きくして領域322を避ける。さらに、特性310は、領域322の手前で傾きを小さくして領域324を避ける。これにより、目標エンジン周波数fetarが領域320、322、324に含まれる可能性を低くすることで、三重重合状態を抑制する。
第1実施形態では、特性300、302、304、306、308、310、312に代表される車速Vと目標エンジン周波数fetarの関係を、車速−目標エンジン周波数マップ330(以下「V−fetarマップ330」又は「マップ330」ともいう。)として記憶する。第1実施形態のマップ330では、特性300、302、304、306、308、310、312を介して領域320、322、324の存在が理解可能であるものの、領域320、322、324自体の座標を含まないことに留意されたい。
[A−2−3.エンジン出力制御の具体的内容]
図6は、第1実施形態におけるエンジン出力制御のフローチャートである。ステップS11において、ECU122は、APセンサ130からのAP操作量θapと、車速センサ132からの車速Vと、エンジン周波数センサ134からの回転周波数feを取得する。
ステップS12において、ECU122は、AP操作量θap及び車速Vに基づいて目標エンジン周波数fetarを算出する。上記のように、第1実施形態では、V−fetarマップ330(図5)を用いる。マップ330では、目標エンジン周波数fetarの2倍の値が領域320、322、324内に入ることを抑制するように目標エンジン周波数fetarを設定する。
ステップS13において、ECU122は、目標エンジン周波数fetarとエンジン周波数feの偏差Δfeを算出する(Δfe=fetar−fe)。ステップS14において、ECU122は、目標エンジン周波数fetar及び偏差Δfeに基づいてエンジン30の出力を制御する。目標エンジン周波数fetarは、フィードフォワード制御で用いられ、偏差Δfeは、フィードバック制御で用いられる。
<A−3.第1実施形態の効果>
以上説明したように、第1実施形態によれば、エンジン周波数fe(駆動源周波数)の2次の調波周波数fhと、プロペラシャフト共振周波数frp(回転体共振周波数)と、ベルト共振周波数frbとが一致又は近似する三重重合状態を抑制するようにエンジン周波数fe(駆動源周波数)を制御する(図5及び図6)。これにより、三重重合状態による振動又は騒音の発生を抑制することが可能となる。
第1実施形態において、ECU122(制御装置)は、エンジン周波数fe(駆動源周波数)及び車速Vの関係を規定したマップ330(図5)を記憶した記憶部164を備える(図1)。また、マップ330では、目標エンジン周波数fetarによる領域320、322、324への進入(換言すると、三重重合状態の発生)を抑制するようにエンジン周波数fe及び車速Vの関係を規定する。これにより、調波周波数fhと、プロペラシャフト共振周波数frp(回転体共振周波数)と、ベルト共振周波数frbとが一致又は近似する状態(三重重合状態)を避けるようにマップ330が予め設定される。そのため、車両10の走行中は演算負荷を比較的小さくしつつ、三重重合状態を避けることが可能となる。
B.第2実施形態
<B−1.第2実施形態の構成(第1実施形態との相違)>
図7は、本発明の第2実施形態に係る車両10Aの概略構成図である。第2実施形態の車両10Aは、基本的に、第1実施形態の車両10と同様の構成要素を有する。以下では、同様の構成要素について同一又は同様の参照符号を付して詳細な説明を省略する。
第2実施形態のセンサ群120には、変動量センサ210が含まれる。変動量センサ210は、プロペラシャフト40の変動量Q(以下「プロペラシャフト変動量Q」ともいう。)を検出する。ここにいう変動量Q(回転体変動量)は、例えば、プロペラシャフト40の周方向におけるプロペラシャフト40の変位速度[rad/sec]である。このため、変動量センサ210は、周方向におけるプロペラシャフト40の位置を検出する位置センサ(例えばホール素子)と、単位時間当たりの位置の変化量を算出する演算装置とを組み合わせたものとして構成することができる。或いは、変動量Qは、例えば、周方向におけるプロペラシャフト40の加速度[rad/sec/sec]とすることができる。その場合、変動量センサ210は、周方向におけるプロペラシャフト40の加速度を検出する加速度センサとして構成することができる。
第2実施形態の電子制御装置122a(以下「ECU122a」という。)のエンジン制御部170は、駆動トルクの伝達に伴う振動又は騒音を抑制するようにエンジン30の出力を制御するエンジン出力制御を実行する。また、LC制御部184は、駆動トルクの伝達に伴う振動又は騒音を抑制する振動/騒音抑制制御を実行する。第2実施形態のエンジン出力制御では、プロペラシャフト40の変動量Qに基づいてV−fetarマップ330(図5)を切り替える。また、第2実施形態の振動/騒音抑制制御では、プロペラシャフト40の変動量Qに基づいて三重重合状態を判定する。
<B−2.第2実施形態のエンジン出力制御>
図8は、第2実施形態におけるエンジン出力制御のフローチャートである。ステップS21において、ECU122aは、APセンサ130からのAP操作量θapと、車速センサ132からの車速Vと、エンジン周波数センサ134からの回転周波数feと、変動量センサ210からのプロペラシャフト40の変動量Qとを取得する。
ステップS22において、ECU122aは、変動量Qに応じてV−fetarマップ330(図5)を切り替える。すなわち、図5に示す各特性は、変動量Qが比較的小さい場合(例えば、変動量Qが第1変動量閾値THq1以下である場合)を想定している。変動量Qが比較的大きい場合(例えば、変動量Qが第1変動量閾値THq1を上回る場合)、図5における各特性300、302、304、306、308、310、312を全体的に小さくした又は大きくしたマップ330に切り替える。これにより、三重重合状態を抜け出し易くなる。切替え可能なマップ330の数は、例えば2〜50である。
ステップS23において、ECU122aは、AP操作量θap及び車速Vに基づいて目標エンジン周波数fetarを算出する。その際、ステップS22で選択したV−fetarマップ330(図5)を用いる。これにより、マップ330では、目標エンジン周波数fetarの2倍の値が領域320、322、324内に入ることをさらに抑制するように目標エンジン周波数fetarを設定する。
ステップS24、S25は、図6のステップS13、S14と同様である。
<B−3.第2実施形態の振動/騒音抑制制御>
上記のように、第2実施形態のLC制御部184は、プロペラシャフト40の変動量Qに基づいて三重重合状態を判定する振動/騒音抑制制御を実行する。また、第2実施形態の振動/騒音抑制制御では、三重重合状態である場合、ロックアップクラッチ62の締結率Rcを切り替える。締結率Rcは、ロックアップクラッチ62の出力側の回転周波数を、入力側の回転周波数で割った商又はその百分率として定義される。
図9は、第2実施形態における振動/騒音抑制制御のフローチャートである。ステップS31において、ECU122aは、車両10Aが二輪駆動状態であるか否か(換言すると、カップリング42が切断状態にあるか否か)を判定する。二輪駆動状態である場合(S31:TRUE)、ステップS32において、ECU122aは、変動量センサ210からの変動量Qを取得する。二輪駆動状態でない場合(S31:FALSE)、カップリング42が連結状態にあり、車両10Aは四輪駆動状態である。その場合、今回の処理を終了し、所定時間経過後にステップS31に戻る。
ステップS33において、ECU122aは、三重重合状態であるか否かを判定する。具体的には、ECU122aは、変動量Qが第2変動量閾値THq2以上であるか否かを判定する。第2変動量閾値THq2は、三重重合状態であるか否かを判定するための閾値であり、予め記憶部164に記憶されている。第2変動量閾値THq2は、シミュレーション値又は実験値を用いることができる。
三重重合状態である場合(S33:TRUE)、ステップS34において、ECU122aは、制御弁114dを介してロックアップクラッチ62の締結率Rcを切り替える。例えば、締結率Rcが100%である場合、ECU122aは、締結率Rcを所定値分減少させる。
また、締結率Rcが100%未満である場合、ECU122aは、締結率Rcの増加又は減少のいずれも行うことができる。但し、締結率Rcを変化させる場合、無端ベルト74を介してのドライブプーリ70からドリブンプーリ72への駆動トルクの伝達が正常に行われることが条件となる。駆動トルクの伝達が正常に行われるか否かは、例えば、ドライブプーリ70の回転周波数とドリブンプーリ72の回転周波数の組合せが、ギア比Rに応じたものとなっているか否かに基づいて判定することができる。
ステップS33に戻り、三重重合状態でない場合(S33:FALSE)、ステップS34を行わずに今回の処理を終了する。その場合、ECU122aは、通常の方法で(車速V、エンジン周波数fe及び目標エンジン周波数fetar等に基づいて)無段変速機64を制御する。
<B−4.第2実施形態の効果>
以上説明したような第2実施形態によれば、第1実施形態の効果に加えて又はこれに代えて、以下の効果を奏することができる。
第2実施形態において、車両10Aは、プロペラシャフト40(トルク伝達回転体)の変動量Qを取得する変動量センサ210(回転体変動量センサ)を備える(図7)。また、記憶部164は、エンジン周波数fe(駆動源周波数)及び車速Vの関係を規定したマップ330を変動量Q毎に複数記憶する。さらに、ECU122a(制御装置)は、変動量Qに基づいてマップ330を切り替える(図8のS22)。これにより、プロペラシャフト40の実際の状態に基づいて、三重重合状態を検出又は予測することが可能となる。
第2実施形態において、車両10Aは、ロックアップクラッチ62を備える(図7)。また、ECU122a(制御装置)は、三重重合状態を検出又は予測すると(図9のS33:TRUE)、ロックアップクラッチ62の締結状態を変化させる(S34)。これにより、より確実に三重重合状態を抑制することが可能となる。
第2実施形態において、車両10Aは、四輪駆動状態と二輪駆動状態を切り替え可能である(図7のカップリング42参照)。また、ECU122a(制御装置)は、車両10Aが二輪駆動状態であること(図9のS31:TRUE)を条件として、三重重合状態を抑制するためのロックアップクラッチ62の締結状態の切替えを実行する(S34)。これにより、三重重合状態を抑制するための締結状態の切替えは、二輪駆動状態のときのみに行い、四輪駆動状態のときには行わない。これにより、プロペラシャフト40の振動が二輪駆動状態のときに起こり易い場合、適切な場面で締結状態の切替えを行うことが可能となる。
C.第3実施形態
<C−1.第3実施形態の構成(第1実施形態との相違)>
図10は、本発明の第3実施形態に係る車両10Bの概略構成図である。第3実施形態の車両10Bは、基本的に、第1実施形態の車両10と同様の構成要素を有する。以下では、同様の構成要素について同一又は同様の参照符号を付して詳細な説明を省略する。
第3実施形態のセンサ群120には、傾斜センサ250が含まれる。傾斜センサ250は、車両10Bの前後方向の傾斜角度A[deg]を検出する。
第3実施形態の電子制御装置122b(以下「ECU122b」という。)のエンジン制御部170は、駆動トルクの伝達に伴う振動又は騒音を抑制するようにエンジン30の出力を制御するエンジン出力制御を実行する。第3実施形態のエンジン出力制御では、車両10Bの傾斜角度Aに基づいてV−fetarマップ330(図5)を切り替える。
<C−2.第3実施形態のエンジン出力制御>
上記のように、第3実施形態のエンジン出力制御では、車両10Bの傾斜角度Aに基づいてマップ330を切り替える。すなわち、図5に示す各特性は、車両10Bが平坦路を走行している場合を想定している。例えば、車両10Bが上り坂を走行中である場合、目標エンジン周波数fetarを実現するためのエンジントルク(又はアクセル操作量θap)は、より大きな値が必要となる。このため、目標エンジン周波数fetarと目標エンジントルクが1対1で関連付けられている場合、図5における各特性300、302、304、306、308、310、312は、上り坂において全体的に傾きが小さくなると言える。
同様に、車両10Bが下り坂を走行中である場合、目標エンジン周波数fetarを実現するためのエンジントルク(又はアクセル操作量θap)は、より小さな値で実現できる。このため、目標エンジン周波数fetarと目標エンジントルクが1対1で関連付けられている場合、図5における各特性300、302、304、306、308、310、312は、下り坂において全体的に傾きが大きくなると言える。
そこで、第3実施形態では、傾斜角度A毎に複数のマップ330を記憶部164に記憶しておき、傾斜センサ250が検出した傾斜角度Aに応じてマップ330を切り替える。
図11は、第3実施形態におけるエンジン出力制御のフローチャートである。ステップS51において、ECU122bは、APセンサ130からのAP操作量θapと、車速センサ132からの車速Vと、エンジン周波数センサ134からの周波数feと、傾斜センサ250からの傾斜角度Aとを取得する。
ステップS52において、ECU122bは、傾斜角度Aに応じてV−fetarマップ330を切り替える。上記のように、車両10Bが上り坂を走行中であることを傾斜角度Aが示す場合に選択するマップ330は、三重重合領域320、322、324の位置をそのままとして、図5における各特性300、302、304、306、308、310、312の傾きが全体的に小さくなるような特性とする。或いは、三重重合領域320、322、324を上方に移動させてもよい。
また、車両10Bが下り坂を走行中であることを傾斜角度Aが示す場合のマップ330は、三重重合領域320、322、324の位置をそのままとして、図5における各特性300、302、304、306、308、310、312の傾きが全体的に大きくなるような特性とする。或いは、三重重合領域320、322、324を下方に移動させてもよい。
ステップS53、S54、S55は、図6のS12、13、S14と同様である。
<C−3.第3実施形態の効果>
以上説明したような第3実施形態によれば、第1・第2実施形態の効果に加えて又はこれに代えて、以下の効果を奏することができる。
第3実施形態によれば、車両10Bは、車両10Bの走行路の傾斜角度Aを判定する傾斜センサ250(傾斜判定部)を備える(図10)。また、記憶部164は、エンジン周波数fe(駆動源周波数)及び車速Vの関係を規定したマップ330を傾斜角度A毎に複数記憶する。さらに、ECU122b(制御装置)は、傾斜角度Aに応じてマップ330を切り替える(図11のS52)。これにより、走行路の傾斜に応じて三重重合状態を抑制することが可能となる。
D.変形例
なお、本発明は、上記各実施形態に限らず、本明細書の記載内容に基づき、種々の構成を採り得ることはもちろんである。例えば、以下の構成を採用することができる。
<D−1.適用対象>
第1実施形態の車両10はエンジン車両であった(図1)。しかしながら、例えば、エンジン周波数fe又は調波周波数fhと、プロペラシャフト共振周波数frpと、ベルト共振周波数frbとが一致又は近似する三重重合状態を抑制するようにエンジン周波数feを制御する観点からすれば、これに限らない。
例えば、車両10は、エンジン30に加え、走行モータ(図示せず)を駆動源として含むハイブリッド車両であってもよい。或いは、車両10は、エンジン30を用いず、走行モータのみにより走行動力(又は駆動トルク)を生成する電動車両とすることもできる。そのような電動車両には、走行モータに対する電力を供給する電力源として二次電池(バッテリ等)のみを有する狭義の電気自動車と、前記電力源として二次電池及び燃料電池を有する燃料電池車両とが含まれる。第2・第3実施形態も同様である。
<D−2.エンジン30(回転駆動源)>
第1実施形態ではエンジン30が車両10の前側に配置されていた(図1)。しかしながら、例えば、三重重合状態を抑制するようにエンジン周波数feを制御する観点からすれば、これに限らない。例えば、エンジン30を車両10の後ろ側又は中央に配置することも可能である。第2・第3実施形態も同様である。
<D−3.ロックアップクラッチ62>
第1実施形態では、ロックアップクラッチ62を設けた(図1)。しかしながら、例えば、三重重合状態を抑制するようにエンジン周波数feを制御する観点からすれば、これに限らない。例えば、ロックアップクラッチ62を省略することも可能である。第2・第3実施形態も同様である。
<D−4.プロペラシャフト40(トルク伝達回転体)>
第1実施形態では、三重重合状態を生じさせるトルク伝達回転体として、プロペラシャフト40を挙げた(図1等)。しかしながら、例えば、三重重合状態を抑制するようにエンジン周波数feを制御する観点からすれば、これに限らない。例えば、フロントシャフト34又はリアシャフト46をトルク伝達回転体としてもよい。第2・第3実施形態も同様である。
<D−5.ECU122>
第1実施形態では、ECU122を車両10に搭載することを念頭に説明した(図1)。しかしながら、例えば、ECU122の一部を携帯端末に設け、当該携帯端末を車両10のネットワークに接続することでECU122を構成してもよい。第2・第3実施形態も同様である。
第1実施形態では、1つのECU122が、動力系20及び油圧系22の両方を制御した(図1)。しかしながら、動力系20及び油圧系22に分けて別々のECU122を設けることも可能である。さらには、動力系20のうちエンジン30、トルクコンバータ60及びCVT64に分けて別々のECU122を設けることも可能である。第2・第3実施形態も同様である。
<D−6.エンジン出力制御>
第1実施形態では、特性306、308、310の一部の傾きを別々の方法で変化させることで、三重重合状態の発生を抑制した。しかしながら、例えば、三重重合状態を抑制するようにエンジン周波数feを制御する観点からすれば、これに限らない。例えば、傾きを変化させる方法は統一してもよい。
第2実施形態では、マップ330の切替え(図8のS22)により三重重合状態の発生を抑制した。しかしながら、例えば、三重重合状態を抑制するようにエンジン周波数feを制御する観点からすれば、これに限らない。例えば、三重重合状態が検出又は予測された場合、目標エンジン周波数fetarを所定値分増加又は減少させてもよい。その場合、所定値分増加又は減少に対応させてCVT64のギア比Rを減少又は増加させてもよい。
第3実施形態では、走行路の傾斜角度Aに基づいてマップ330を切り替えた(図11のS52)。しかしながら、例えば、車両10B自体又は周辺環境の変化に応じてマップ330を切り替える観点からすれば、これに限らない。
例えば、車両10Bの駆動状態(二輪駆動/四輪駆動)に応じてマップ330を切り替えてもよい。その場合、ECU122a(制御装置)は、車両10Bが二輪駆動状態であることを条件として、三重重合状態を抑制するためのエンジン周波数feの制御を実行する。これにより、三重重合状態を抑制するためのエンジン周波数feの切替えは、二輪駆動状態のときのみに行い、四輪駆動状態のときには行わない。これにより、プロペラシャフト40の振動が二輪駆動状態のときに起こり易い場合、適切な場面でエンジン周波数feの切替えを行うことが可能となる。
或いは、ロックアップクラッチ62の状態(連結状態/切断状態)に応じてマップ330を切り替えることもできる。上記のように、プロペラシャフト共振周波数frp1、frp2は、ロックアップクラッチ62の状態(連結状態/切断状態)に応じる。そのため、ロックアップクラッチ62が連結状態である場合、共振周波数frp1に対応する特性とし、共振周波数frp2を反映しないことができる。同様に、ロックアップクラッチ62が切断状態である場合、共振周波数frp2に対応する特性とし、共振周波数frp1を反映しないことができる。或いは、プロペラシャフト40の変動量Qに基づいてマップ330を切り替えることも可能である。
第3実施形態では、走行路の傾斜角度A[deg]に基づいてマップ330を切り替えた(図11のS52)。しかしながら、例えば、走行路の傾斜に応じてマップ330を切り替える観点からすれば、これに限らない。例えば、図示しないナビゲーション装置の地図データベースが、道路の傾斜情報(平坦路、上り坂、下り坂等)を有する場合、当該傾斜情報を用いて走行路の傾斜を判定することも可能である。
<D−7.振動/騒音抑制制御>
第2実施形態では、車両10Aの駆動状態(二輪駆動状態/四輪駆動状態)を判定した(図9のS31)。しかしながら、例えば、ロックアップクラッチ62の締結状態を切り替えることで三重重合状態を抑制する点に着目すれば、ステップS31を省略することも可能である。
第2実施形態では、三重重合状態が発生した場合(図9のS33:TRUE)、ロックアップクラッチ62の締結率Rcの切替え(S34)を行った。しかしながら、例えば、ロックアップクラッチ62の締結状態を切り替えることで三重重合状態を抑制する観点からすれば、締結率Rc以外の指標でロックアップクラッチ62の締結状態を切り替えることも可能である。例えば、三重重合状態が検出又は予測された際にロックアップクラッチ62が締結状態にある場合、開放状態(締結率Rc=0)に切り替えてもよい。反対に、三重重合状態が検出又は予測された際にロックアップクラッチ62が開放状態にある場合、締結状態(締結率Rc=0以外の所定値)に切り替えてもよい。
第2実施形態では、エンジン出力制御と振動/騒音抑制制御の両方を行った(図8及び図9)。しかしながら、例えば、ロックアップクラッチ62の締結状態を切り替えることで三重重合状態を抑制する観点からすれば、これに限らず、振動/騒音抑制制御のみを行うことも可能である。反対に、第2実施形態のエンジン出力制御のみを行い、振動/騒音抑制制御を行わないことも可能である。
第2実施形態では、三重重合状態であるか否かの判定(図9のS33)を、プロペラシャフト40の変動量Qに基づいて行った。しかしながら、三重重合状態を判定する観点からすれば、これに限らない。例えば、マップ330において、三重重合領域320、322、324を実際に設定しておき、車速V及びエンジン周波数feの組合せが領域320、322、324のいずれか内にあるか否かにより、三重重合状態を判定してもよい。
第2実施形態では、三重重合状態であるか否かの判定(図9のS33)を行った。換言すると、三重重合状態が実際に検出されたか否かを判定した。しかしながら、三重重合状態における振動又は騒音を抑制する観点からすれば、これに限らない。例えば、三重重合状態の発生が予測されるか否かを判定することも可能である。当該予測は、例えば、エンジン周波数センサ134が検出したエンジン周波数fe(検出値)の代わりに、AP操作量θap及び車速Vに基づく目標エンジン周波数fetarを用いることで行うことができる。或いは、図5の三重重合領域320、322、324を若干広げることにより行ってもよい。第2・第3実施形態も同様である。
<D−8.その他>
第2実施形態では、図8に示すフローでエンジン出力制御を行った。しかしながら、例えば、本発明の効果を得られる場合、フローの内容(各ステップの順番)は、これに限らない。例えば、ステップS22の後に車速V及びエンジン周波数feを取得することが可能である。第1・第3実施形態も同様である。また、エンジン出力制御以外の制御(振動/騒音抑制制御等)についても同様である。
上記各実施形態では、数値の比較において等号を含む場合と含まない場合とが存在した(図9のS33等)。しかしながら、例えば、等号を含む又は等号を外す特別な意味がなければ(換言すると、本発明の効果を得られる場合)、数値の比較において等号を含ませるか或いは含ませないかは任意に設定可能である。
その意味において、例えば、図9のステップS33における変動量Qが第2変動量閾値THq2以上であるか否かの判定(Q≧THq2)を、変動量Qが第2変動量閾値THq2を上回るか否かの判定(Q>THq2)に置き換えることができる。
10、10A、10B…車両 30…エンジン(回転駆動源)
36l、36r…前輪(車輪)
40…プロペラシャフト(トルク伝達回転体)
48l、48r…後輪(車輪) 62…ロックアップクラッチ
64…無段変速機 70…ドライブプーリ
72…ドリブンプーリ 74…無端ベルト
122、122a、122b…ECU(制御装置)
132…車速センサ
134…エンジン周波数センサ(駆動源周波数センサ)
164…記憶部
210…変動量センサ(回転体変動量センサ)
250…傾斜センサ(傾斜判定部) 330…マップ
A…走行路の傾斜角度(傾斜)
fe…エンジン回転周波数(駆動源周波数)
fh…調波周波数 frb…ベルト共振周波数
frp…プロペラシャフト共振周波数(回転体共振周波数)
Q…変動量(回転体変動量) V…車速

Claims (8)

  1. 車両の駆動トルクを生成する回転駆動源と、
    前記回転駆動源から車輪までの動力伝達経路に配置され、ドライブプーリ、ドリブンプーリ及び無端ベルトを含む無段変速機と、
    前記動力伝達経路において前記駆動トルクを伝達するトルク伝達回転体と、
    前記回転駆動源の回転周波数である駆動源周波数を取得する駆動源周波数センサと、
    前記車両の車速を取得する車速センサと、
    前記駆動源周波数及び前記車速に基づいて前記回転駆動源を制御する制御装置と
    を備える車両であって、
    前記駆動源周波数の調波の周波数を調波周波数とし、前記トルク伝達回転体の共振周波数を回転体共振周波数とし、前記無端ベルトの共振周波数をベルト共振周波数とするとき、前記制御装置は、前記駆動源周波数又は前記調波周波数と、前記回転体共振周波数と、前記ベルト共振周波数とが一致又は近似する三重重合状態を抑制するように前記駆動源周波数を制御する
    ことを特徴とする車両。
  2. 請求項1に記載の車両において、
    前記制御装置は、前記駆動源周波数及び前記車速の関係を規定したマップを記憶した記憶部を備え、
    前記マップでは、前記三重重合状態を抑制するように前記駆動源周波数及び前記車速の関係を規定する
    ことを特徴とする車両。
  3. 請求項2に記載の車両において、
    前記車両は、前記トルク伝達回転体の変動量である回転体変動量を取得する回転体変動量センサを備え、
    前記記憶部は、前記駆動源周波数及び前記車速の関係を規定した前記マップを前記回転体変動量毎に複数記憶し、
    前記制御装置は、前記回転体変動量に基づいて前記マップを切り替える
    ことを特徴とする車両。
  4. 請求項1又は2に記載の車両において、
    前記車両は、前記トルク伝達回転体の変動量である回転体変動量を取得する回転体変動量センサを備え、
    前記制御装置は、前記回転体変動量に基づいて前記三重重合状態を検出又は予測する
    ことを特徴とする車両。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両において、
    前記車両は、四輪駆動状態と二輪駆動状態を切り替え可能であり、
    前記回転駆動源は、エンジンであり、
    前記トルク伝達回転体は、プロペラシャフトである
    ことを特徴とする車両。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の車両において、
    前記車両は、前記車両の走行路の傾斜を判定する傾斜判定部を備え、
    前記制御装置は、前記駆動源周波数及び前記車速の対応関係を、前記傾斜に応じて切り替える
    ことを特徴とする車両。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の車両において、
    前記車両は、ロックアップクラッチを備え、
    前記制御装置は、前記三重重合状態を検出又は予測すると、前記ロックアップクラッチの締結状態を変化させる
    ことを特徴とする車両。
  8. 車両の駆動トルクを生成する回転駆動源と、
    前記回転駆動源から車輪までの動力伝達経路に配置され、ドライブプーリ、ドリブンプーリ及び無端ベルトを含む無段変速機と、
    前記動力伝達経路において前記駆動トルクを伝達するトルク伝達回転体と、
    前記回転駆動源の回転周波数である駆動源周波数を取得する駆動源周波数センサと、
    前記車両の車速を取得する車速センサと、
    前記駆動源周波数及び前記車速に基づいて前記回転駆動源を制御する制御装置と
    を備える車両の制御方法であって、
    前記駆動源周波数の調波の周波数を調波周波数とし、前記トルク伝達回転体の共振周波数を回転体共振周波数とし、前記無端ベルトの共振周波数をベルト共振周波数とするとき、前記制御装置は、前記駆動源周波数又は前記調波周波数と、前記回転体共振周波数と、前記ベルト共振周波数とが一致又は近似する三重重合状態を抑制するように前記駆動源周波数を制御する
    ことを特徴とする車両の制御方法。
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