JP6447154B2 - 車両の駆動装置 - Google Patents

車両の駆動装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6447154B2
JP6447154B2 JP2015005739A JP2015005739A JP6447154B2 JP 6447154 B2 JP6447154 B2 JP 6447154B2 JP 2015005739 A JP2015005739 A JP 2015005739A JP 2015005739 A JP2015005739 A JP 2015005739A JP 6447154 B2 JP6447154 B2 JP 6447154B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
engine
clutch
torque
rotating shaft
motor generator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015005739A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016130118A (ja
Inventor
正幸 馬場
正幸 馬場
貴彦 堤
貴彦 堤
佐藤 俊
俊 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2015005739A priority Critical patent/JP6447154B2/ja
Publication of JP2016130118A publication Critical patent/JP2016130118A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6447154B2 publication Critical patent/JP6447154B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/62Hybrid vehicles
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/7072Electromobility specific charging systems or methods for batteries, ultracapacitors, supercapacitors or double-layer capacitors
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/72Electric energy management in electromobility

Landscapes

  • Hybrid Electric Vehicles (AREA)
  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
  • Control Of Transmission Device (AREA)
  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)

Description

この発明は、車両の駆動装置に関し、特に、エンジンとモータージェネレーターと変速機とを備える車両の駆動装置に関する。
特開2004−150507号公報(特許文献1)には、エンジンとモータージェネレーターと変速機とを備えたハイブリッド自動車が開示されている。このハイブリッド自動車では、駆動輪の空転によるスリップが発生したときには、変速機により回転軸とリングギヤとの接続を解除してモータージェネレーターを駆動輪から切り離す。この結果、スリップに伴ってモータージェネレーターが過大な回転数で運転されるのを防止することができる。また、スリップが収束したときには、変速機を小さい変速比として回転軸とリングギヤ軸とを接続する。この結果、スリップ直後に再スリップしやすい状態のときの再スリップを抑制することができる。
特開2004−150507号公報
上記のようなハイブリッド自動車では、スリップ発生時にモータージェネレーターを駆動輪から切り離すが、その時には、急に駆動力が低下するので、そのまま走行し続けるとドライバーに駆動力の不足を感じさせる恐れがある。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、その目的は、スリップ発生時に駆動力の低下を補いつつ、モータージェネレーターの過回転を防止することができる車両の駆動装置を提供することである。
この発明は、要約すると、車両の駆動装置であって、エンジンと、モータジェネレータと、第1回転軸および第2回転軸と、第1回転軸と第2回転軸との間に設けられた変速機と、エンジンと第1回転軸との間の動力伝達を遮断可能な第1クラッチと、モータジェネレータと第1回転軸との間の動力伝達を遮断可能な第2クラッチと、第2回転軸に連結された駆動輪と、エンジン、モータジェネレータ、変速機、第1クラッチおよび第2クラッチの制御を行なう制御装置とを備える。制御装置は、第1クラッチおよび第2クラッチをともに係合状態に制御している場合において、駆動輪がスリップしたことに応じて、変速機の変速比を高速側に変化させるとともに、変速比の変化に伴なう第2回転軸におけるトルク不足を補うようにモータジェネレータのトルクを増加する。
この発明によれば、スリップ発生時に、変速機の変速比を高速側に変化させるので、モータジェネレータおよびエンジンにクラッチによって接続された第1回転軸の回転速度が低下する。したがってスリップ発生時にモータジェネレータの過回転を防止することができる。同時にモータジェネレータのトルクをエンジンのトルク不足を補うように増加させるので、その後の走行時にドライバーにトルク不足を感じさせずに済む。
本実施の形態による車両1の駆動装置の全体構成図である。 エンジン回転速度とトルクとの関係を示す図である。 ECU100が実行する制御を説明するためのフローチャートである。 実施の形態2においてECU100が実行するエンジントルク制限について説明するためのフローチャートである。 実施の形態3においてECU100が実行するエンジンの燃料カット制御について説明するためのフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
図1は、本実施の形態による車両1の駆動装置の全体構成図である。車両1の駆動装置は、エンジン10と、モータジェネレータ(以下「MG」ともいう)20と、電力制御回路(以下「PCU(Power Control Unit)」という)21と、高電圧バッテリ22と、自動変速部30と、クラッチK2と、クラッチK0と、油圧回路50と、回転センサ11,36と、電子制御装置(Electronic Control Unit、以下「ECU」という)100とを含む。
車両1は、エンジン10およびMG20の少なくとも一方の動力が自動変速部30を経由して駆動輪に伝達されることによって走行するハイブリッド車両である。エンジン10は、ガソリンエンジンあるいはディーゼルエンジン等の内燃機関である。自動変速部30の入力軸である回転軸31は、クラッチK0を介してエンジン10の出力軸12に連結される。自動変速部30の出力軸である回転軸32は、駆動輪35に連結される。本実施の形態による自動変速部30は、トルクコンバータ33と、自動変速機34とを含む。
自動変速機34のシフトレンジは、ドライバーのシフトレバー104によって設定される。自動変速機34のシフトレンジは、前進走行レンジ(Dレンジ)、後進走行レンジ(Rレンジ)、パーキングレンジ(Pレンジ)、ニュートラルレンジ(Nレンジ)などを含む複数のシフトレンジから選択される。たとえば、図示しないIGスイッチがユーザによってオフされた状態(IGオフ状態)である場合、自動変速機34のシフトレンジは「Pレンジ」に設定される。Pレンジでは、回転軸32が固定(Pロック)されるとともに、自動変速部30の内部において、回転軸32が回転軸31から切離された状態となる。
MG20は、代表的には三相永久磁石型の同期電動機で構成される。すなわち、MG20のロータには、永久磁石が装着される。MG20のステータには、三相コイル(U相コイル,V相コイル,W相コイル)が巻回されており、各相コイルの他端同士は中性点において互いに接続される。
MG20のロータは中空になっており、回転軸31が貫通している。MG20のロータの内側と、回転軸31との間にはクラッチK2が設けられている。MG20のロータは、クラッチK2を介して回転軸31に連結される。
MG20は、高電圧バッテリ22からPCU21を経由して供給される高電圧の電力によって駆動される。また、MG20は、回転軸31から伝達される動力(エンジン10あるいは駆動輪から伝達される動力)によって回転されることによって発電する。高電圧バッテリ22は、高電圧で作動するMG20に供給するための電力を蓄える。
PCU21は、コンバータおよびインバータを含む。コンバータは、高電圧バッテリ22から入力される電圧を昇圧してインバータに出力したり、インバータから入力される電圧を降圧して高電圧バッテリ22に出力したりする。インバータは、コンバータから入力される直流を三相交流に変換してMG20に出力したり、MG20から入力される三相交流を直流に変換してコンバータに出力したりする。
油圧回路50は、図示しない電動オイルポンプまたは機械式オイルポンプから供給される油圧を調圧して自動変速部30、クラッチK2およびクラッチK0に供給する。
本実施の形態によるクラッチK2は、油圧が供給されていない通常状態(ノーマル状態)で係合され、所定の解放油圧以上の油圧が供給されている状態で解放される、いわゆるノーマリクローズ(Normally Close、以下「N/C」ともいう)タイプのクラッチである。同様に、本実施の形態によるクラッチK0は、ノーマル状態で係合され、所定の解放油圧以上の油圧が供給されている状態で解放される、N/Cタイプのクラッチである。
車両1には、エンジン10の回転速度(エンジン回転速度Ne)を検出する回転センサ11および車輪速Nwを検出する回転センサ36に加えて、図示しないが、ユーザによるアクセルペダル106の操作量、MG20の回転速度(MG回転速度Nm)、回転軸31の回転速度(入力軸回転速度Nat)など、車両1を制御するために必要な物理量を検出するための複数のセンサが設けられる。これらのセンサは、検出結果をECU100に送信する。
ECU100は、図示しないCPU(Central Processing Unit)および内部メモリを含んで構成される。ECU100は、ユーザが車両1を始動させる操作(図示しないIGスイッチをオフ状態からオン状態に切り替える操作、以下「IGオン操作」ともいう)を行なった場合に起動する。ECU100は、IGオン操作によって起動すると、各センサからの情報およびメモリに記憶された情報に基づいて所定の演算処理を実行し、演算結果に基づいて車両1の各機器を制御する。
ECU100は、モータ走行、ハイブリッド走行、エンジン走行のいずれかによって車両1を走行させる。バッテリのSOCが十分高い場合には、前進時には、低車速(たとえば、30km/h以下)ではモータ走行が行なわれ、高車速(たとえば、30km/h以上)ではハイブリッド走行またはエンジン走行が行なわれる。
モータ走行では、ECU100は、クラッチK2を係合し(MG20を回転軸31に連結し)かつクラッチK0を解放して(エンジン10を回転軸31から切離して)、MG20の動力で回転軸31を回転させる。
ハイブリッド走行では、ECU100は、クラッチK2を係合し(MG20を回転軸31に連結し)かつクラッチK0を係合して(エンジン10を回転軸31に連結して)、エンジン10およびMG20の少なくとも一方の動力で回転軸31を回転させる。
エンジン走行では、ECU100は、クラッチK2を解放し(MG20を回転軸31から切離し)かつクラッチK0を係合して(エンジン10を回転軸31に連結して)、エンジン10の動力で回転軸31を回転する。この状態では、MG20がパワートレーンから切離されるので、エンジンと駆動輪との間に自動変速機を備えた通常のエンジン車両と同様の構成となる。
[車輪スリップ時の制御]
図1のような構成を有するハイブリッド自動車では、エンジン10をMG20でアシストして走行する場合には、クラッチK0およびK2が係合されているので、エンジン10の回転速度とMG20の回転速度とは等しくなる。
しかし、エンジン10の上限回転速度(Nemax)とMG20の上限回転速度(Ngmax)とは等しいとは限らない。むしろ、上限回転速度が等しくなるように設計することは難しく、燃費性能、コスト低減に代表される設計都合や、走行環境によるエンジン、MG20の状態次第で、Nemax>Ngmaxとなる車両が多い。
このような車両では、エンジン10の回転速度が増加する場合においては、エンジンの回転速度が上限回転速度Nemaxに到達する前に、MG20を切り離す必要がある。
しかしながら、車輪のスリップ時など、車輪の回転速度が急激に増加する場合においては、クラッチK2の切り離しよりも、回転軸31の回転速度の上昇の方が早く、結果としてMG20の過回転が発生し、急激な回転速度上昇に伴なう出力パワーの超過が生じる。
モータージェネレータを有さない車両などでは、エンジンの燃料カットをすることにより、加速そのものが抑制され、エンジンの過回転は抑制される。しかし、図1のようなハイブリッド自動車では、クラッチK2が接続された状態では、MG20の過回転をMG20から負トルクを出力させることにより抑制する。しかしながら、高回転領域では、エンジントルクと比較するとモータートルクが小さくなることから、トータルのトルクが減速に働く負トルクにできない場合がある。
そこで、本実施の形態では、低μ路や、悪路などで頻発する駆動輪のスリップ判定時には、変速機を高速側に変速することによって過回転を抑制するとともに、その後の走行においてこれに伴なうトルクの不足分をMG20で補うこととした。以下に、図2においてどのようにトルク配分を変更するかについて説明する。
図2は、エンジン回転速度とトルクとの関係を示す図である。図2において、横軸はエンジン回転速度Ne(回転軸31の回転速度でもある)を示し、縦軸はトルクを示す。
図1、図2を参照して、エンジンの回転速度は、最適燃費線Teoptと、アクセルペダルの操作に基づいて決定される駆動力を表わす等駆動力線P1,P2との交点で決定される。
最適燃費線Teoptは、各エンジン回転速度において、燃費が最高となる等燃費線の部分をつなぎ合わせた線である。アクセルペダル106の操作等に基づいて、等駆動力線P1,P2のいずれを選択するかが決定される。
通常の走行時には、等駆動力線P1が選択された場合、最適燃費線Teoptとの交点がエンジンの動作点とされるので、エンジン回転速度Ne2に決定される。そして、エンジントルクはTe2となり、走行に必要な駆動力は基本的にエンジン10によって賄われる。
しかし、悪路などでスリップが検出された場合には、過回転を抑制するために、自動変速機34をアップシフトすることによって、エンジン回転速度をNe2からNe1に下げる。すると、エンジン回転速度Ne1では等駆動力線P1に対して不足が生じるので、MG20にアシストするトルクTg1を出力させる。
これにより、スリップ後の走行時のエンジントルク不足分がモータトルクTg1によって補われるので、悪路等の走行時において、ドライバーがトルク不足を感じることを避けることができる。
図3は、ECU100が実行する制御を説明するためのフローチャートである。図1、図3を参照して、まずステップS1においてECU100は駆動輪35のスリップの発生の有無を判定する。ECU100は、たとえば、駆動輪35に設けられた車輪速センサにしきい値を超える回転速度の増加が発生したときにスリップが発生したと判定する。自動変速機34の回転軸32に回転速度センサを設けておき、出力軸回転数の単位時間あたりの変化量から逆算することにより、車速変化量を算出および判定しても良い。またたとえば、駆動輪と転動輪の回転速度の差が所定値以上であるときにスリップが発生したと判定しても良い。
また、ステップS1において、NOと判定される場合は、悪路等から脱出しスリップしなくなった状態である。具体的には、所定時間以上スリップの発生が見られない場合に、スリップ判定がNOと判定される。
ステップS1において、スリップが発生しないと判定された場合には(S1でNO)ステップS4に処理が進められ、ECU100は、変速機の目標ギヤ段を通常ギヤ段に設定する。通常ギヤ段は、たとえば、車速とアクセル開度とに基づいて変速線図によって決定することができる。そして、ステップS5において、MG20によるアシストトルクの発生を解除(停止)する。
一方、ステップS1において、スリップが発生したと判定された場合(スリップが発生した後に所定時間経過していない場合も含む)には(S1でYES)ステップS2に処理が進められ、ECU100は、変速機の目標ギヤ段を通常ギヤ段よりも高速段(+N段)に設定する。そして、ステップS3において、MG20にエンジントルク不足分のアシストトルクを発生させる。
MG20のトルクTgの決定は、必要とされるトランスミッショントルク(Tin)に対して、最適燃費となるエンジン動作点でのエンジントルク量(Teopt)と、モータ性能および電池の出力から決まる最大モータトルクTgmaxとを用いて、次式で決めることができる。
Tg=MIN(Tin−Teopt,Tgmax)
ステップS3またはS5の処理が終了するとステップS6に処理が進められ、制御はメインルーチンに戻される。以降もこのスリップ判定の処理は繰り返し実行される。
なお、アシストトルクを発生し続けると、バッテリからの電力の放電が継続するので、ステップS1においてスリップが発生しなくなったと判定されると、ステップS5においてMG20によるアシスト処理は解除される。
以上説明したように、本実施の形態では、エンジン動作点とモータトルクTgとをスリップの発生状態に応じて決定する。これにより、スリップが発生しやすい悪路等を走行中は、エンジン回転速度が通常よりも低く設定され、スリップが発生してもMG20が過回転となりにくくなるので、MG20が保護される。また、スリップが発生していない時には、エンジンのトルク不足分がMG20によって補われているので、ユーザがトルク不足を感じにくい。そしてスリップが発生しない状況になると、燃費が良くトルクも不足しないエンジン回転速度でエンジンが運転される。
したがって、燃費および走行性能をなるべく損なわずに、スリップ発生時のMG20の過回転の回避をすることができる。
[実施の形態2]
実施の形態1では、スリップ発生頻度が高い悪路等において、エンジン動作点を低回転側に変更し、エンジントルク低下分をモータアシストトルクで補うように走行する。これにより、スリップが発生して回転速度が上昇しても、過回転となる可能性を低くすることができた。
実施の形態2では、スリップ発生時にMG20で過回転を抑制する負トルクを発生することを前提として、エンジントルクを制限する。これにより、スリップ発生時にMG20が過回転となる前に回転速度を抑制することができる。この制御は、実施の形態1で説明した制御と組み合わせて行なうことができる。
図4は、実施の形態2においてECU100が実行するエンジントルク制限について説明するためのフローチャートである。図1、図4を参照して、まずステップS11においてECU100は駆動輪35のスリップの発生の有無を判定する。スリップ発生の有無の判定については、図3のステップS1において説明しているので、ここでは説明は繰返さない。
ステップS11においてスリップが発生していると判定された場合(S11でYES)にはステップS12に処理が進められる一方、スリップが発生していなければ(S11でNO)、ステップS15に処理が進められ、制御はメインルーチンに戻される。
ステップS12では、エンジン回転速度Neが所定数より大きいか否かが判断される。ここで、所定数は、上限モータ回転速度(Ngmax)に対して、エンジン10の応答性を考慮したマージンを確保した値とする。
ステップS12においてエンジン回転速度Neが所定数より大きいと判定された場合(S12でYES)にはステップS13に処理が進められる。一方、ステップS12において、エンジン回転速度Neが所定数以下であれば(S12でNO)、ステップS15に処理が進められ、制御はメインルーチンに戻される。
ステップS13では、エンジントルクの上限値の制限を行なう。上限値は、モータの最大トルクを下回る値に設定する。結果として、過回転が生じそうになったときにステップS14においてMG20によって過回転防止の負トルクが出力されることにより、車両の加速、スリップを抑制でき、MG20の過回転を抑制することができる。
[実施の形態3]
実施の形態2では、スリップ発生時にMG20で過回転を抑制する負トルクを発生することを前提として、エンジントルクを制限した。実施の形態3では、エンジン10の燃料カットすることによるエンジンのフリクショントルクも利用することによって、過回転を抑制する。これにより、スリップ発生時にMG20が過回転となる前に回転速度を抑制することができる。この制御は、実施の形態1で説明した制御と組み合わせて行なうことができる。
図5は、実施の形態3においてECU100が実行するエンジンの燃料カット制御について説明するためのフローチャートである。図1、図5を参照して、まずステップS21においてECU100は駆動輪35のスリップの発生の有無を判定する。スリップ発生の有無の判定については、図3のステップS1において説明しているので、ここでは説明は繰返さない。
ステップS21においてスリップが発生していると判定された場合(S21でYES)にはステップS22に処理が進められる一方、スリップが発生していなければ(S21でNO)、ステップS25に処理が進められ、制御はメインルーチンに戻される。
ステップS22では、エンジン回転速度Neが所定数より大きいか否かが判断される。ここで、所定数は、上限モータ回転速度(Ngmax)に対して、エンジン10の応答性を考慮したマージンを確保した値とする。
ステップS22においてエンジン回転速度Neが所定数より大きいと判定された場合(S22でYES)にはステップS23に処理が進められる一方、エンジン回転速度Neが所定数以下であれば(S22でNO)、ステップS25に処理が進められ、制御はメインルーチンに戻される。
ステップS23では、エンジン10に対して燃料噴射を中止する燃料カット(フューエルカット:F/C)が実行される。これにより、エンジンは正のトルクを発生する状態からフリクションによる負のトルクを発生する状態となる。さらにステップS24によって、ECU100は、MG20のトルクを低下させて入力軸13の過回転を抑制する。エンジン10のフリクショントルクよりも多くの負トルクが必要であれば、図4のステップS14に示したようにMG20にも負トルクを出力させるように制御しても良い。
実施の形態3では、過回転が生じそうになったときにステップS13においてエンジン10から、過回転防止のためにフリクショントルクが出力されることにより、スリップを抑制でき、MG20の過回転を抑制することができる。
以上の実施の形態について、再び図1を参照して総括する。実施の形態1〜3に係る車両の駆動装置は、エンジン10と、モータジェネレータ20と、回転軸31および回転軸32と、回転軸31と回転軸32との間に設けられた自動変速機34と、エンジン10と回転軸31との間の動力伝達を遮断可能なクラッチK0と、モータジェネレータ20と回転軸31との間の動力伝達を遮断可能なクラッチK2と、回転軸32に連結された駆動輪35と、エンジン10、モータジェネレータ20、自動変速機34、クラッチK0およびクラッチK2の制御を行なうECU100とを備える。ECU100は、クラッチK0およびクラッチK2をともに係合状態に制御している場合において、駆動輪35がスリップしたことに応じて、自動変速機34の変速比を高速側に変化させるとともに、変速比の変化に伴なう回転軸32におけるトルク不足を補うようにモータジェネレータ20のトルクを増加する。
これにより、その後の走行においてトルク不足を感じることなく、MG20の過回転が防止できる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 車両、10 エンジン、11,36 回転センサ、12 出力軸、13 入力軸、20 モータジェネレータ、22 高電圧バッテリ、30 自動変速部、31,32 回転軸、33 トルクコンバータ、34 自動変速機、35 駆動輪、50 油圧回路、104 シフトレバー、106 アクセルペダル、K0,K2 クラッチ。

Claims (3)

  1. 車両の駆動装置であって、
    エンジンと、
    モータジェネレータと、
    第1回転軸および第2回転軸と、
    前記第1回転軸と前記第2回転軸との間に設けられた変速機と、
    前記第2回転軸に連結された駆動輪と、
    前記エンジンと前記第1回転軸との間の動力伝達を遮断可能な第1クラッチと、
    前記モータジェネレータと前記第1回転軸との間の動力伝達を遮断可能な第2クラッチと、
    前記エンジン、前記モータジェネレータ、前記変速機、前記第1クラッチおよび前記第2クラッチの制御を行なう制御装置とを備え、
    前記制御装置は、前記第1クラッチおよび前記第2クラッチをともに係合状態に制御している場合において、前記駆動輪がスリップしたことに応じて、前記変速機の変速比を高速側に変化させるとともに、前記変速機の変速比の変化に伴う前記第2回転軸におけるトルク低下分を補うように前記モータジェネレータのトルクを増加する、車両の駆動装置。
  2. 前記制御装置は、前記第1クラッチおよび前記第2クラッチをともに係合状態に制御しており、前記モータジェネレータに負トルクを発生可能で、前記駆動輪にスリップが発生し、かつエンジン回転速度が前記モータジェネレータの上限回転速度に基づいて定められた回転速度よりも大きい場合には、エンジントルクの上限値を前記モータジェネレータの最大トルクを下回る値に制限するとともに、前記モータジェネレータに負トルクを発生させる、請求項1に記載の車両の駆動装置。
  3. 前記制御装置は、前記第1クラッチおよび前記第2クラッチをともに係合状態に制御しており、前記駆動輪にスリップが発生し、かつエンジン回転速度が前記モータジェネレータの上限回転速度に基づいて定められた回転速度よりも大きい場合には、エンジンの燃料をカットする、請求項1に記載の車両の駆動装置。
JP2015005739A 2015-01-15 2015-01-15 車両の駆動装置 Active JP6447154B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015005739A JP6447154B2 (ja) 2015-01-15 2015-01-15 車両の駆動装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015005739A JP6447154B2 (ja) 2015-01-15 2015-01-15 車両の駆動装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016130118A JP2016130118A (ja) 2016-07-21
JP6447154B2 true JP6447154B2 (ja) 2019-01-09

Family

ID=56415226

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015005739A Active JP6447154B2 (ja) 2015-01-15 2015-01-15 車両の駆動装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6447154B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7279595B2 (ja) * 2019-09-20 2023-05-23 トヨタ自動車株式会社 ハイブリッド車両の制御装置
JP7196805B2 (ja) * 2019-09-20 2022-12-27 トヨタ自動車株式会社 ハイブリッド車両の制御装置
CN112549991B (zh) * 2020-12-17 2022-08-19 广州橙行智动汽车科技有限公司 扭矩控制方法、装置、车辆以及存储介质

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001287555A (ja) * 2000-02-04 2001-10-16 Hitachi Ltd 自動車の動力伝達装置
JP4367443B2 (ja) * 2006-06-26 2009-11-18 トヨタ自動車株式会社 車両の回生制動制御装置
JP4820243B2 (ja) * 2006-08-31 2011-11-24 日立オートモティブシステムズ株式会社 自動車の制御装置
JP4915233B2 (ja) * 2006-12-20 2012-04-11 日産自動車株式会社 ハイブリッド車両の制御装置
JP2010221725A (ja) * 2009-03-19 2010-10-07 Nissan Motor Co Ltd ハイブリッド車両の変速制御装置
DE102010061823B4 (de) * 2010-11-24 2020-02-13 Zf Friedrichshafen Ag Verfahren zum Betreiben eines Antriebsstrangs
JP2012126327A (ja) * 2010-12-17 2012-07-05 Daimler Ag ハイブリッド電気自動車の走行制御装置
JP2012228923A (ja) * 2011-04-25 2012-11-22 Toyota Motor Corp モータアシスト制御装置および方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016130118A (ja) 2016-07-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6304173B2 (ja) 車両
JP5371200B2 (ja) ハイブリッド車両のエンジン始動制御装置及びハイブリッド車両のエンジン始動制御方法。
JP2007237775A (ja) ハイブリッド電気自動車の制御装置
JP4637770B2 (ja) ハイブリッド電気自動車の制御装置
JP2013071551A (ja) ハイブリッド車両の制御装置
JP6156403B2 (ja) 車両の駆動装置
JP5706274B2 (ja) ハイブリッド車両の制御装置
JP6015773B2 (ja) ハイブリッド車両の制御装置
JP6447154B2 (ja) 車両の駆動装置
JP2010202124A (ja) 電動車両の制御装置
JP5716841B2 (ja) 車両の制御装置
JP2007261415A (ja) ハイブリッド自動車の制御装置
JP2016179780A (ja) ハイブリッド車両の駆動装置
JP2008068704A (ja) 車両の駆動源制御装置
JP2007230383A (ja) ハイブリッド電気自動車の制御装置
JP2010190266A (ja) 車両の変速制御装置および変速制御方法
JP6269589B2 (ja) 電動車両
JP2013180696A (ja) ハイブリッド電気自動車の制御装置
JP3807369B2 (ja) ハイブリッド車両
US10005444B2 (en) Vehicle
JP5842661B2 (ja) 車両用動力伝達装置
WO2020022224A1 (ja) 制御装置
JP5696502B2 (ja) ハイブリッド車両の制御装置
JP2010179845A (ja) ハイブリッド車両の駆動制御装置及び駆動制御方法
JP2016107704A (ja) 車両の駆動装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170215

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20171013

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171121

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180116

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180703

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180829

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181106

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181119

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6447154

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151