JP2001287555A - 自動車の動力伝達装置 - Google Patents

自動車の動力伝達装置

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JP2001287555A
JP2001287555A JP2001026684A JP2001026684A JP2001287555A JP 2001287555 A JP2001287555 A JP 2001287555A JP 2001026684 A JP2001026684 A JP 2001026684A JP 2001026684 A JP2001026684 A JP 2001026684A JP 2001287555 A JP2001287555 A JP 2001287555A
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transmission
clutch
output shaft
motor generator
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Hiroshi Sakamoto
博史 坂本
Toshimichi Minowa
利通 箕輪
Mitsuo Kayano
光男 萱野
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Hitachi Ltd
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    • Y02T10/7072Electromobility specific charging systems or methods for batteries, ultracapacitors, supercapacitors or double-layer capacitors

Abstract

(57)【要約】 【課題】エンジンと回転電機を有する自動車において、
変速ショックを低減するために回転電機のような電気駆
動力を用いるのではなく、機械的に変速ショックを低減
する機構を設け、エネルギー消費を抑える。 【解決手段】自動車の動力伝達装置において、エンジン
1と、変速装置と、変速装置を介して動力が伝達される
回転電機11と、前記変速装置の入力軸と出力軸の間に
設けられ、該入力軸と該出力軸の伝達トルクを調節する
クラッチ14と、を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジン、回転電
機(以下、主に駆動用として用いられるものを電動機、
主に発電及びエンジン始動用に用いられるものを発電
機、駆動と発電の使用頻度が同程度のものをモータジェ
ネレータとする)及び変速機構を有するパワートレイン
系の構造に関し、特にパワートレイン系の伝達効率向上
を図る動力伝達装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】地球環境問題の観点から自動車の大幅燃
費低減が期待できるハイブリッド自動車制御システムの
確立が重要となってきている。
【0003】特開平10−217779号公報には、1つの回転
電機、歯車変速機構及びクラッチ機構から成るハイブリ
ッドの一体化動力伝達装置が記載されている。
【0004】この公報に記載の装置は、パワートレイン
系の小型、軽量化が可能となるように、回転電機とクラ
ッチ機構を有する変速機構が動力伝達装置ハウジング内
に一体化されている。
【0005】また、前記変速機構の入力軸と前記回転電
機とを常時連結することにより、エンジンで前記回転電
機のみを駆動し、前記回転電機で発電を行い、その電力
の一部を使用して他の回転電機を駆動して走行する、い
わゆるシリーズハイブリッドと称される駆動形態を採る
ことができる。
【0006】また、運転者が要求する加減速感を満足さ
せ、かつエンジン及び回転電機を高効率域で運転するよ
うに、エンジンおよび回転電機を総合的に制御してい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記特開平10−217779
号公報に記載のシステムは、以下のような問題点があ
る。
【0008】第1に、例えば1速から2速、2速から3
速のような変速比切り替え中のトルクショックを低減す
るためには、変速機構よりも駆動輪側に回転電機を設け
る必要がある。一方、シリーズハイブリッド形態でエン
ジン駆動力により発電を行うためには、変速機構よりも
エンジン側に回転電機を設ける必要がある。従って、変
速ショックを防止し変速性能を向上するためには、少な
くとも2つ以上の回転電機が必要となり、駆動システム
が大型化するという問題がある。
【0009】第2に、エンジン出力軸から回転電機出力
軸へのトルク伝達機構が複雑なため、トルク伝達効率が
低い。
【0010】第3に、エンジンと回転電機が一体となっ
て駆動されるようなシステムであることから、回転電機
回転部のイナーシャトルクがエンジン側に負荷となって
作用する。従って、エンジン駆動走行中において、運転
者の加速指令を忠実に実現しようとする場合、該加速指
令に対応するトルク量に加え、前記イナーシャトルクを
相殺するトルク量をエンジン側で発生する必要がある。
従って、運転性を向上するためには、燃費が悪化すると
いう問題がある。
【0011】上記問題に鑑み本発明は、回転電機とクラ
ッチ機構を有する変速機構からなる動力伝達装置におい
て、伝達効率の向上や、車両の燃費低減、そして駆動シ
ステムの小型化を図ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的は、以下に示す
発明により、変速装置の機構を改善することで達成され
る。上記第1の問題に対しては、変速ショックを低減す
るために回転電機のような電気駆動力を用いるのではな
く、機械的に変速ショックを低減する機構を設けること
が有効である。すなわち本発明は、エンジンと、前記エ
ンジンと車両駆動軸の間に設けられた変速装置と、前記
変速装置を介して前記エンジンの出力軸および前記車両
駆動軸に接続された回転電機と、前記変速装置の入力軸
と出力軸の間に設けられ、該入力軸と該出力軸の伝達ト
ルクを調節するクラッチと、を有する自動車の動力伝達
装置である。このクラッチにより、変速装置より駆動輪
側に回転電機を付加することなく、変速動作中に発生す
る変速ショックを緩和することができる。
【0013】好ましくは、前記クラッチは、前記変速装
置において最小変速比を有する歯車に設けられた自動車
の動力伝達装置である。最小変速比、すなわちハイ側の
歯車にクラッチを設けることにより、変速前後のどのよ
うな回転数変化にも対応できる。また、さらに好ましく
は、前記クラッチは、前記変速装置において変速比1以
上の歯車に設けられた自動車の動力伝達装置である。変
速比1以上、例えば1速から5速までの変速段を有する
変速装置においては3速の歯車にクラッチを設けること
により、発進用のクラッチが故障した場合に前記クラッ
チによる発進が可能となる。
【0014】また、上記第2の問題に対しては、次のよ
うな技術が考えられる。すなわちハイブリッド車におい
ては、エンジンの燃費を向上するため、車両停止時にエ
ンジンを停止させ、発進時毎にエンジンを始動させるた
めに回転電機を用いる場合がある。その場合、電気的効
率の観点からは、回転電機の回転をそのままエンジン軸
に伝達するのではなく、変速装置によって回転電機を減
速させてエンジン軸に伝達することが有効である。すな
わち本発明は、エンジンと、前記エンジンと車両駆動軸
の間に設けられた変速装置と、前記変速装置を介して前
記エンジンの出力軸および前記車両駆動軸に接続された
回転電機と、を有し、前記回転電機の出力軸の回転は、
減速されて前記変速装置のエンジン側入力軸に伝達され
る自動車の動力伝達装置である。
【0015】また、エンジンの動力で回転電機を駆動し
て発電する場合に、エンジンの動力を回転電機に伝達す
る伝達機構の数、例えば歯車の数を少なく抑えることが
有効である。すなわち本発明は、エンジンと、前記エン
ジンと車両駆動軸の間に設けられた変速装置と、前記変
速装置を介して前記エンジンの出力軸および前記車両駆
動軸に接続された回転電機と、を有し、前記エンジンの
出力軸と前記回転電機の出力軸は別軸になるように設け
られ、前記エンジンの出力軸と前記回転電機の出力軸の
動力を伝達するため該2軸にそれぞれ設けられた歯車が
直接的に噛み合うように構成された自動車の動力伝達装
置である。エンジン出力軸と回転電機の出力軸に設けら
れた歯車を、間に他の歯車を介さず直接的に噛み合わせ
ることにより、動力伝達効率の低下を抑えることができ
る。
【0016】さらに好ましくは、前記回転電機の出力軸
と前記変速装置の回転電機側入力軸とを切り離すクラッ
チをさらに有する自動車の動力伝達装置である。このク
ラッチにより、必要に応じてエンジンと回転電機を切り
離し、回転電機のイナーシャトルクがエンジン側に負荷
として作用することを防止でき、上記第3の問題が解決
される。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づき詳細に説明する。図1は、本発明の第1実施形態に
係る自動車システムの全体構成図である。1はエンジン
である。11はモータジェネレータであり、バッテリ1
3から電気エネルギーを与えることにより運動エネルギ
ーを放出する。また、モータジェネレータ11は運動エ
ネルギーを与えると電気エネルギーに変換してバッテリ
13に貯蔵する。21はタイヤであり、23は車軸であ
る。
【0018】5は高速用ドライブギアと称する噛合い歯
車であり、同じく15は高速用ドリブンギアと称する噛
合い歯車であり、高速用ドライブギア5と噛合してい
る。高速用ドライブギア5は変速機入力軸4に固定され
ている。
【0019】同様に、6は低速用ドライブギアと称する
噛合い歯車であり、同じく16は低速用ドリブンギアと
称する噛合い歯車であり、低速用ドライブギア6と噛合
している。低速用ドライブギア6は変速機入力軸4に固
定されている。
【0020】また、7は中速用ドライブギアと称する噛
合い歯車であり、変速機入力軸4に固定されている。1
8は中速用ドリブンギアと称する噛合い歯車であり、8
はモータジェネレータ用ドリブンギアと称する噛合い歯
車である。中速用ドリブンギア18、モータジェネレー
タ用ドリブンギア8はそれぞれ、中速用ドライブギア7
と噛合している。このとき、上記中速用ドライブギア7
とモータジェネレータ用ドリブンギア8は、モータジェ
ネレータ出力軸10から変速機入力軸4にトルクを減速
して伝達するようなギア比に設定する。
【0021】9はモータジェネレータ用ドッグクラッチ
であり、モータジェネレータ出力軸10をモータジェネ
レータ用ドリブンギア8に締結あるいは解放する機能を
有する。17は変速用ドッグクラッチであり、変速機出
力軸19を低速用ドリブンギア16もしくは中速用ドリ
ブンギア18に締結あるいは解放する機能を有する。
【0022】一般に、これらドッグクラッチは締結時の
滑り損失がなく、伝達効率が高いことで知られている。
また、図の点線部分100は、変速機入力軸4とモータ
出力軸10との間のトルク伝達機構である。
【0023】3は発進クラッチであり、変速機入力軸4
に取り付けられたクラッチディスクをフライホイールと
プレッシャープレートとの間に挟みつけてトルクを伝達
する形式のいわゆる乾式クラッチを用いることができ、
その締結、解放の操作を行う機構は、クラッチペダル
(図示せず)の操作力を油圧アクチュエータなどによっ
て伝達する形式のものを想定している。また、発進クラ
ッチ3には、上記の乾式クラッチ以外にも、湿式多板ク
ラッチ、電磁クラッチなど従来知られているものを任意
に選択できる。
【0024】14は高速用多板クラッチであり、油圧ア
クチュエータ24により高速用ドリブンギア15に締結
あるいは解放する機能を有する。ここで油圧アクチュエ
ータ24により高速用多板クラッチ14を徐々に押し付
けていくと、変速機入力軸4のトルクが変速機出力軸1
9に徐々に伝達されることになる。前記高速用多板クラ
ッチ14は変速機入力軸4と変速機出力軸19との間、
すなわち高速用ドリブンギア15に取付けられ、変速機
入力軸4から変速機出力軸19への伝達トルクの調節が
可能な構成となっている。この高速用多板クラッチ14
を押し付ける力を油圧アクチュエータ24で制御するこ
とにより変速機出力軸19の回転数を負荷(道路の状
態、車体重量など)に応じて制御できる。このとき、エ
ンジン1のトルク伝達経路はエンジン出力軸2→発進ク
ラッチ3→変速機入力軸4→高速用ドライブギア5→高
速用ドリブンギア15→高速用多板クラッチ14→変速
機出力軸19となる。
【0025】次に各運転モードでのエンジン1、モータ
ジェネレータ11の制御を行うための基本的な処理方法
について図2を用いて説明する。ここで、変速用ドッグ
クラッチ17が低車速用ドリブンギア16に締結した状
態を1st、中車速用ドリブンギア18に締結した状態
を2ndとし、解放状態の時をN(ニュートラル)とす
る。
【0026】まず、停止モードにおける制御方法につい
て説明する。アイドル発電時(No.1)には発進クラッ
チ3をオンし、高速用多板クラッチ14をオフ、変速用
ドッグクラッチ17をN(ニュートラル)、モータジェ
ネレータ用ドッグクラッチ9をオンにする。これにより
エンジン1からのトルクが中速用ドライブギア7、モー
タジェネレータ用ドリブンギア8を介してモータジェネ
レータ11に伝達され、車両が停止した状態でエンジン
1をアイドリングしながらの発電が可能となる。また、
この状態から滑らかな発進を実現するには、高速用多板
クラッチ14を滑らせながら発進する必要がある。発進
後は速やかに高速用多板クラッチ14を解放して、モー
タジェネレータ11、電子制御スロットル22などを用
いて変速機入力軸4、変速機出力軸19の回転同期を行
いつつ、変速用ドッグクラッチ17を1stに締結す
る。このとき、多板クラッチを配したギア段の変速比が
小さい場合には、発進できずにエンジンがストップして
しまうおそれがある。このような場合には、モータジェ
ネレータ11のトルクを増大させて、発進時のエンジン
ストップを防止する。また、他の発進方法としては、ま
ず発進クラッチ3をオフした後、モータジェネレータ1
1を制御して変速機入力軸4、変速機出力軸19の回転
同期を行いつつ、変速用ドッグクラッチ17を1stに
締結し、従来知られているように発進クラッチ3を滑ら
せながらエンジン1のトルクで発進するか、モータジェ
ネレータ11で発進する方法がある。
【0027】次に、アイドルストップ時(No.2)の制
御方法について説明する。アイドル発電時(No.1)の
状態から発進クラッチをオフにし、エンジン1への燃料
供給をカットすればアイドルストップが可能となる。こ
のとき変速用ドッグクラッチ17はアイドルストップか
らの滑らかな発進を実現するため1stに設定しておく
必要がある。発進時にはモータジェネレータ11のトル
クで発進する方法、さらにモータジェネレータ11のト
ルクで発進し、エンジン1を押しがけスタートする方法
も可能である。エンジン1を押しがけスタートする場合
には、発進クラッチ3を滑らせながらエンジン1の回転
数を始動可能範囲に制御する必要がある。また、このよ
うに押しがけスタートする場合には、電磁駆動方式の吸
排気バルブを用いたエンジンを利用するのがきわめて有
効である。カムシャフトを回転させて吸排気バルブを開
閉する従来方式のエンジンでは、エンジンが停止してい
る際に吸排気バルブが閉じている気筒が存在し、これが
大きな負荷となるので押しがけスタートの際にモータジ
ェネレータ11が大きなトルクを出す必要がある。これ
に対し電磁駆動方式の吸排気バルブを用いたエンジンで
は、エンジンが停止している際に全気筒のバルブを開い
ておくことができ、負荷が軽減されるので上記押しがけ
スタートが容易となり、モータジェネレータ11が大き
なトルクを出す必要がなくなり、モータジェネレータ1
1を小型化できる可能性がある。また、エンジン側の従
来知られているスタータモータ(図1点線部300)に
より、モータジェネレータ11のトルクで発進し、スタ
ータモータによりエンジン1を始動させて発進クラッチ
を徐々に締結させてエンジン1のトルクを追加して走行
させてもよい。
【0028】次に、モータジェネレータ11による走行
について説明する。リバース時(No.3)には発進クラ
ッチ3をオフ、モータジェネレータ用ドッグクラッチ9
をオンにし、低速用ドリブンギア16、中速用ドリブン
ギア18、高速用ドリブンギア15のいずれかのギアを
選択してモータジェネレータ11を負(車両の前進方向
を正、後進方向を負とする)回転させて走行する。一般
にリバース時には大きな駆動トルクが必要となることが
知られており、変速用ドッグクラッチ17を1stに設
定し、高速用多板クラッチ14をオフと想定している。
また、後進時には、リバース用ギア(図示せず)に締結
させ、従来知られているように発進クラッチ3を滑らせ
ながらエンジン1のトルクをタイヤ21に伝達して車両
を後進させてもよい。低車速時(No.4)には発進クラ
ッチ3をオフにし、変速用ドッグクラッチ17を1s
t、モータジェネレータ用ドッグクラッチ9をオン、高
速用多板クラッチ14をオフに設定し、モータジェネレ
ータ11を正回転させて走行する。同様に、中車速時
(No.5)には発進クラッチ3をオフにし、変速用ドッグ
クラッチ17を2nd、モータジェネレータ用ドッグク
ラッチ9をオン、高速用多板クラッチ14をオフに設定
する。また、高車速(No.6)時には発進クラッチ3を
オフにし、変速用ドッグクラッチ17をN(ニュートラ
ル)、モータジェネレータ用ドッグクラッチ9をオン、
高速用多板クラッチ14をオンに設定する。また、上記
No.3〜6の運転モードにおいては、モータジェネレー
タ11が変速機出力軸19に直結されているため、減速
時のエネルギー回生が可能となる。また、上記No.4
〜6の運転モードでは発進クラッチ3を制御してエンジ
ン1を押しがけスタートさせることも可能である。さら
に、前述したように、スタータモータによりエンジン1
を始動させて発進クラッチ3を制御して、エンジン1の
トルクで走行することも可能である。
【0029】次に、低車速時(1速運転状態)のエンジ
ン1による走行について説明する。発進クラッチ3をオ
ンし、高速用多板クラッチ14をオフ、変速用ドッグク
ラッチ17を1stに設定し、モータジェネレータ用ド
ッグクラッチ9をオフにする(No.7)。このときエン
ジン1による低車速での走行が可能となる。また、発進
クラッチ3をオン、高速用多板クラッチ14をオフ、変
速用ドッグクラッチを1stに設定し、モータジェネレ
ータ用ドッグクラッチ9をオンにする(No.8)。このと
き、バッテリ13の残存容量が少なく、エンジン1でモ
ータジェネレータ11を駆動して発電を行う必要が生じ
た場合には、エンジン1による走行とモータジェネレー
タ11による発電を行うことができる。また、バッテリ
13が十分に充電されており残存容量に余裕がある場合
には、モータジェネレータ11によるトルクアシストが
可能となり、エンジン1とモータジェネレータ11によ
る走行が可能となる。また、上記運転モードNo.8にお
いてはモータジェネレータ11が変速機出力軸19に直
結されているため、減速時のエネルギー回生が可能とな
る。
【0030】次に、中車速時(2速運転状態)のエンジ
ン1による走行について説明する。
【0031】発進クラッチ3をオンし、高速用多板クラ
ッチ14をオフ、変速用ドッグクラッチ17を2ndに
設定し、モータジェネレータ用ドッグクラッチ9をオフ
にする (No.9)。このときエンジン1による中車速で
の走行が可能となる。また、発進クラッチ3をオン、高
速用多板クラッチ14をオフ、変速用ドッグクラッチを
2ndに設定し、モータジェネレータ用ドッグクラッチ
9をオンにする(No.10)。低車速時と同様、バッテリ
13の残存容量が少なく、エンジン1でモータジェネレ
ータ11を駆動して発電を行う必要が生じた場合には、
エンジン1による走行とモータジェネレータ11による
発電を行うことができる。また、バッテリ13が十分に
充電されており残存容量に余裕がある場合には、モータ
ジェネレータ11によるトルクアシストが可能となり、
エンジン1とモータジェネレータ11による走行が可能
となる。また、上記運転モードNo.10においてはモー
タジェネレータ11が変速機出力軸19に直結されてい
るため、減速時のエネルギー回生が可能となる。
【0032】次に、高車速時(3速運転状態)のエンジ
ン1による走行について説明する。
【0033】発進クラッチ3をオンし、高速用多板クラ
ッチ14をオン、変速用ドッグクラッチ17をN(ニュ
ートラル)に設定し、モータジェネレータ用ドッグクラ
ッチ9をオフにする(No.11)。このときエンジン1
による高車速での走行が可能となる。また、発進クラッ
チ3をオン、高速用多板クラッチ14をオン、変速用ド
ッグクラッチをN(ニュートラル)に設定し、モータジ
ェネレータ用ドッグクラッチ9をオンにする(No.1
2)。低、中車速時と同様、バッテリ13の残存容量が
少なく、エンジン1でモータジェネレータ11を駆動し
て発電を行う必要が生じた場合には、エンジン1による
走行とモータジェネレータ11による発電を行うことが
できる。また、バッテリ13が十分に充電されており残
存容量に余裕がある場合には、モータジェネレータ11
によるトルクアシストが可能となり、エンジン1とモー
タジェネレータ11による走行が可能となる。また、上
記運転モードNo.10においてはモータジェネレータ1
1が変速機出力軸19に直結されているため、減速時の
エネルギー回生が可能となる。また、発進クラッチ3が
故障し、常時締結状態となってしまった場合には、高速
用多板クラッチ14を用いて発進することが可能であ
る。このとき、高速用多板クラッチ14の設けられてい
る歯車の変速比が最小変速比の場合には、エンジンがス
トップしてしまう可能があるので、高速用多板クラッチ
14は変速比1以上、例えば3速相当の変速比を有する
歯車に設けることが望ましい。
【0034】また、上記エンジン1による走行の際に、
モータジェネレータ11による発電およびトルクアシス
トが必要となった場合には、モータジェネレータ11を
制御してモータジェネレータ出力軸10と変速機入力軸
4の回転同期を行う必要がある。
【0035】さらに、本発明の構成においては走行中の
すべての運転モードで減速時のエネルギー回生が可能で
ある。例えば、上記運転モードNo.7、9、11におい
て、変速機入力軸4とモータジェネレータ出力軸10を
同期させ、減速時にモータジェネレータ用ドッグクラッ
チ9をオンにすれば減速時のエネルギーが回生できる。
【0036】また、モータジェネレータ11はエンジン
1を始動するためのスタータとしても機能するため、中
速用ドライブギア7とモータジェネレータ用ドリブンギ
ア8のギア比は、変速機入力軸4からモータジェネレー
タ11へトルクを増速して伝達するように設計する。こ
れによりエンジン1を始動する際に必要なモータジェネ
レータ11のトルクを小さくすることができると同時
に、モータジェネレータ11のトルクを減速して変速機
入力軸4に伝達するため、モータジェネレータ11で走
行及びトルクアシストする際に必要なモータジェネレー
タ11のトルクも小さくでき、モータジェネレータ11
の小型、軽量化が可能となる。
【0037】さらに、当該公知例の実施例ではエンジン
からモータジェネレータまでの伝達経路において、歯車
列が2対あるが、本発明の実施例では歯車列が1対と少
なくなっているので、エンジン1による発電を行う際の
伝達効率が向上し、さらなる燃費低減が可能である。
【0038】図3はエンジンの駆動力で走行している状
態で車両を加速しようとした場合の説明図であり、図の
点線矢印はトルクの伝達経路を示す。一例として、発進
クラッチ3を締結し、変速用ドッグクラッチ17を低速
用ドリブンギア16と締結させた場合を想定する。この
とき、エンジン1のトルクは低速用ドライブギア6、低
速用ドリブンギア16を介して変速機出力軸19に伝達
される。ここで、車両を加速しようとした場合には、モ
ータジェネレータ用ドッグクラッチ9によりモータジェ
ネレータ11が変速機入力軸4と切り離されており、モ
ータジェネレータ11のイナーシャトルク分が低減でき
るため、エンジン1のトルクを増加する必要がなくなり
加速時の燃費低減が図れる。
【0039】図4及び図5は、図3の1速運転状態より
2速運転状態に変速する場合の説明図である。車速が変
速状態になると図4に示すように変速用ドッグクラッチ
17を解放状態にし低速用ドリブンギアと変速機出力軸
19の連結を開放する。それと同時に油圧アクチュエー
タ24を制御して、高速用多板クラッチ14を押し付け
ることにより、エンジン1のトルクが高速用ドリブンギ
ア15を介して変速機出力軸19に伝達される。この高
速用多板クラッチ14の押し付け力によりエンジン1の
トルクは車軸23に伝達され車両の駆動トルクとなると
共にエンジン1の回転数は、高速用ドリブンギアが使用
されているため変速比が小さくなっており、このためエ
ンジン1の負荷が大きくなって低下し、変速機出力軸1
9と変速機入力軸4の変速比が1速の変速比より2速の
変速比(小さくなる方向)に近づいてくる。このとき、
エンジン1のトルクの伝達経路はエンジン出力軸2→発
進クラッチ3→変速機入力軸4→高速用ドライブギア5
→高速用多板クラッチ14→高速用ドリブンギア15→
変速機出力軸19となる。ここで変速機入力軸4と変速
機出力軸19の変速比が2速の変速比になると図5に示
すように変速用ドッグクラッチ17を中速用ドリブンギ
ア18に締結させ、中速用ドリブンギア18と変速機出
力軸19を連結する。連結が完了すると油圧アクチュエ
ータ24を制御して高速用多板クラッチ14の押し付け
力を開放し、1速から2速への変速が完了する。このと
き、エンジン1のトルクの伝達経路はエンジン出力軸2
→発進クラッチ3→変速機入力軸4→中速用ドライブギ
ア6→中速用ドリブンギア16→変速機出力軸19とな
る。
【0040】以上のように変速時1速を解放してニュー
トラル状態となるが、このとき高速用多板クラッチ14
と高速用ドライブギア5、高速用ドリブンギア15によ
りエンジン1のトルクが車軸23に伝達されるため、運
転者はアクセルペダルを戻す必要(エンジン1のトル
ク、回転数の調整)がない。このようにすることにより
車両を加速しながら歯車変速機の変速が可能となる。一
方、運転中に運転者がアクセルペダルを戻したり、電子
制御スロットル22を制御してスロットルを絞った場合
には、高速用多板クラッチ14による変速機入力軸4と
変速機出力軸19の回転同期が早くなり(エンジン1の
回転数が早く低下するため)、変速時間を短縮できる。
【0041】3速に変速する場合は、油圧アクチュエー
タ24を制御して高速用多板クラッチ14の押し付け力
を最大値にし、変速用ドッグクラッチ17を解放状態
(ニュートラル)にすることにより達成できる。なお、
変速比を大きくする場合(シフトダウン)は図4の状態
で目的とする変速比となるように油圧アクチュエータ2
4を制御して高速用多板クラッチ14の押し付け力を調
整すればよい。また、上記変速中の制御方法は実施例に
示したようなエンジン1による走行モードのときだけで
なく、モータジェネレータ11による走行モード、エン
ジン1による走行とモータジェネレータ11による発電
を行うモード、エンジン1とモータジェネレータ11に
よる走行モードにおいても実現可能である。
【0042】図6は、本発明の第2実施形態を示す自動
車システムの全体構成図である。このシステムは、図1
に示す構成のうち、モータジェネレータ用ドッグクラッ
チ9bを変速機入力軸4側に配置し、それに伴って中速
用ドライブギア7bを変速機入力軸4に対し回転自在に
配置したものである。また、モータジェネレータ用ドリ
ブンギア8bはモータジェネレータ出力軸10に固定さ
れている。他の構成は、図1に示す構成と同様であり、
図6に図1と同一の符号を付してその説明を省略する。
また、この構成を用いた時は、図2に示す運転モードN
o.9のエンジン1による走行の際に、モータジェネレ
ータ11が連れ回ってしまうという不便さがあるが、他
の運転モードのエンジン1による走行の際には、モータ
ジェネレータ11を切り離すことができ、車両を加速し
ようとした場合には、モータジェネレータ11のイナー
シャトルク分が低減できるため、エンジン1のトルクを
増加する必要がなくなり加速時の燃費低減が図れる。
【0043】図7は、本発明の第3実施形態を示す自動
車システムの全体構成図である。このシステムは、図1
に示す構成のうち、変速用ドッグクラッチ17の代わり
に低速用多板クラッチ27、中速用多板クラッチ17c
をそれぞれ低速用ドリブンギア16、中速用ドリブンギ
ア18に対して配置し、モータジェネレータ用ドッグク
ラッチ9の代わりにモータジェネレータ用多板クラッチ
9cを配置したものである。この構成においても、図1
に示す変速用ドッグクラッチ17及びモータジェネレー
タ用ドッグクラッチ9の締結、解放と同じ効果が実現で
きる。例えば、低速用油圧アクチュエータ25を制御し
て、低速用多板クラッチ27の押し付け力を最大にすれ
ば低速用ドリブンギア16と変速機出力軸19が連結さ
れ、図1において変速用ドッグクラッチ17を1stに
設定した状態と同じになる。同様に、中速用油圧アクチ
ュエータ26を制御して、中速用多板クラッチ17cの
押し付け力を最大にすれば中速用ドリブンギア17と変
速機出力軸19が連結され、図1において変速用ドッグ
クラッチ17を2ndに設定した状態と同じになる。
【0044】また、低速用油圧アクチュエータ25と中
速用油圧アクチュエータ26を制御して、低速用多板ク
ラッチ27と中速用多板クラッチ17cの押し付け力を
開放すれば、図1において変速用ドッグクラッチ17を
N(ニュートラル)に設定した状態と同じになる。同様
に、モータジェネレータ用油圧アクチュエータ28を制
御して、モータジェネレータ用多板クラッチ9cの押し
付け力を調整すれば、図1のモータジェネレータ用ドッ
グクラッチ9をオン、オフした状態が実現できる。他の
構成は図1に示す構成と同様であり、図7に図1と同一
の符号を付してその説明を省略する。
【0045】図8は、本発明を適用したFF車(フロン
トエンジン・フロントドライブ車)用のトランスアクス
ルを概略的に示しており、ハウジング850の内部に変
速機入力軸804と変速機出力軸819が互いに平行に
かつ回転自在に配置されている。このハウジング850
は、ほぼ円筒状の本体部862と、クラッチハウジング
851およびデフハウジング854を一体化し、かつ本
体部862の先端側に取り付けられたフロント部863
と、本体部862の後端側に取り付けられたエクステン
ション部864とから構成されている。その本体部86
2の後端側には内周面から中心側に伸びた支持部865
が形成され、またフロント部863には隔壁部853が
形成されており、前記変速機入力軸804は、その隔壁
部853を貫通するとともにその一端部がエクステンシ
ョン部864の後端側に取り付けられた軸受852まで
延び、これら隔壁部853および軸受852を介して回
転自在に支持されている。変速機入力軸804のクラッ
チハウジング851内に突出した端部には発進クラッチ
803が取り付けられ、この発進クラッチ803を介し
てエンジン出力軸802に連結されている。一方、変速
機出力軸819は前記隔壁部853と支持部865との
それぞれに取り付けられた軸受852に回転自在に支持
されている。また、前記変速機出力軸819と同一軸線
上にモータジェネレータ出力軸810が配置されてい
る。このモータジェネレータ軸810は、前記支持部8
65と前記エクステンション部864の内面とのそれぞ
れに配置した軸受852によって回転自在に保持されて
いる。そしてエクステンション部864の内部にはモー
タジェネレータ811が内臓されており、そのロータ8
60にモータジェネレータ出力軸810が一体化されて
いる。
【0046】また、モータジェネレータ出力軸810に
は、モータジェネレータ用ドリブンギア808が一体的
に取り付けられており、このモータジェネレータ用ドリ
ブンギア808に常時噛合しているモータジェネレータ
用ドライブギア861が前記変速機入力軸804と同一
軸線上に回転自在に配置されている。809はモータジ
ェネレータ用ドッグクラッチであり、モータジェネレー
タ用ドライブギア861を変速機入力軸804に締結あ
るいは解放する機能を有する。デフハウジング854
は、前述したクラッチハウジング851の半径方向での
外側に形成されており、その内部には、ピニオン857
を保持したデフキャリア858と、そのピニオン857
に噛合する左右一対のサイドギア866を有し、デフキ
ャリア858にはリングギア856が一体的に取り付け
られている。そしてこのリングギア856に噛合するド
ライブギア855が変速機出力軸819に一体的に取り
付けられており、これらピニオン857、デフキャリア
858、サイドギア866、リングギア856、ドライ
ブギア855を点線で囲んだ部分820を総称して、フ
ァイナルギアと呼ぶことにする。なお、823は前輪駆
動軸を示し、これらは前記サイドギア866に連結され
ている。
【0047】図9は図8と同様、本発明を適用したFF
車(フロントエンジン・フロントドライブ車)用のトラ
ンスアクスルの概略を示したものであり、モータジェネ
レータおよび高速用多板クラッチの配置方法を変えた図
面である。図9では、変速機出力軸919がエクステン
ション部964の後端側まで延び、本体部962と前記
エクステンション部964の内面にそれぞれ配置された
軸受952によって回転自在に支持されている。また、
モータジェネレータ911のロータ960がモータジェ
ネレータの出力軸となり、このロータ960はモータジ
ェネレータ用ドリブンギア908と一体化されている。
一体化された前記モータジェネレータ用ドリブンギア9
08とロータ960は、前記変速機入力軸904と同一
軸線上に回転自在に配置され、モータジェネレータ用ド
ッグクラッチ909をモータジェネレータ用ドリブンギ
ア908に締結させることにより、変速機入力軸904
にモータジェネレータ911が直結する構造となってい
る。また、高速用多板クラッチ914を押し付けること
により、高速用ドリブンギア905と変速機出力軸91
9が接続される。このとき、変速機入力軸904からの
トルク伝達経路は、変速機入力軸904→高速用ドライ
ブギア915→高速用ドリブンギア905→高速用多板
クラッチ914→変速機出力軸919となる。その他の
構成は図8と同様であるので、その説明を省略する。
【0048】図10は、図8で示したトランスアクスル
を用いたハイブリッド自動車の制御装置を概略的に示し
たものである。図の2000はドライバ意図検出手段で
あり、通常アクセルペダルやブレーキペダル、シフトレ
バーである。1001はエンジンであり、このエンジン
1001では、吸気管(図示せず)に設けられた電子制
御スロットル1022により吸入空気量が制御され、前
記空気量に見合う燃料量が燃料噴射装置(図示せず)か
ら噴射される。また前記空気量および燃料量から決定さ
れる空燃比、エンジン回転数などの信号から点火時期が
決定される。2002はエンジン御装置であり、前記電
子制御スロットル1022によりエンジンを制御するた
めの装置であり、例えばマイコンや電気回路、モータな
どで構成される。図のパワートレイン制御装置2001
にはアクセルペダル開度、ブレーキ踏力、シフトレバー
位置、バッテリ残存容量、車速、エンジン回転数、モー
タ回転数が入力される。そして、前記パワートレイン制
御装置2001では前記エンジン1001のトルクを演
算し、このエンジントルクを達成するスロットルバルブ
開度が演算され、通信手段により前記エンジン制御装置
2002に送信され、前記電子制御スロットル1022
が望みのスロットルバルブ開度を達成するように制御す
る。
【0049】また、前記パワートレイン制御装置200
1では、モータジェネレータ1011のトルクが演算さ
れ、それぞれ通信手段によりモータ制御装置2005に
送信され各アクチュエータが制御される。前記モータ制
御装置2005は、バッテリ容量により、エンジン10
01によって発電された電力および車両減速時に得られ
る回生電力をバッテリに充電したり、前記モータジェネ
レータ1011を駆動するためバッテリから電力を供給
したりする。また、図の1003は発進クラッチ、10
14は高速用多板クラッチ、1017は変速用ドッグク
ラッチ、1009はモータジェネレータ用ドッグクラッ
チである。前記パワートレイン制御装置2001では、
目標となる発進クラッチ位置を演算し、発進クラッチ制
御装置2003に通信手段により送信され、発進クラッ
チ1003が制御される。同様にして、高速用多板クラ
ッチ1014は多板クラッチ制御装置2005によって
制御され、変速用ドッグクラッチ1017とモータジェ
ネレータ用ドッグクラッチ1009はドッグクラッチ制
御装置2006によって制御される。
【0050】図11は、図8で示したトランスアクスル
を前輪側に設けたハイブリッド自動車の概念図である。
図11に示すように、駆動輪側(例えば後輪側)にモー
タジェネレータを付加することなく、自動車にトランス
アクスルを搭載することができる。
【0051】図12は図1で示したトランスアクスルの
エンジン1と発進クラッチ3の間に、モータ300を追
加し、高速用多板クラッチを変速機入力軸側に配置した
システム(本発明の第4実施形態)の構成図である。モ
ータ300はエンジン1の始動に用いたり、エンジン1
によって駆動され、発電を行うことができる。また、減
速時には発進クラッチ3をオンし、回生が可能である。
さらに、バッテリの残存容量が充分な場合には、トルク
アシストに使用し、大きな駆動力を得ることができる。
また、高速用多板クラッチ14を押し付けることによ
り、高速用ドライブギア5と変速機入力軸4が接続され
る。このとき、変速機入力軸4からのトルク伝達経路
は、変速機入力軸4→高速用多板クラッチ14→高速用
ドライブギア5→高速用ドリブンギア15→変速機出力
軸19となる。その他の構成は図1に示す構成と同様で
あり、図12に図1と同一の符号を付してその説明を省
略する。図13は本発明の他の実施形態に係る自動車シ
ステムの構成図である。1はエンジンであり、22は電
子制御スロットル、300はエンジンを始動するための
スタータモータである。また、1301は第1のクラッ
チであり、エンジン出力軸2から変速機入力軸4に伝達
するトルクを調節する機能を有する。11はモータジェ
ネレータであり、バッテリ13から電気エネルギーを与
えることにより運動エネルギーを放出する。また、モー
タジェネレータ11は運動エネルギーを与えると電気エ
ネルギーに変換してバッテリ13に貯蔵する。21はタ
イヤであり、23は車軸である。1300は変速装置で
あり、エンジン1やモータジェネレータ11から伝達さ
れたトルクを変速機出力軸19に増速および減速して伝
達する機構となっている。1302は第2のクラッチで
あり、モータジェネレータ出力軸10から変速装置13
00を介して変速機出力軸19に伝達するトルクを調節
する機能を有する。また、1303は第3のクラッチで
あり、変速機出力軸19から車軸23に伝達するトルク
を調節する機能を有する。図14は本発明の他の実施形
態に係る各運転モードの説明図である。まず、停止モー
ドの制御について説明する。アイドル発電時(No.1)
には第1のクラッチ1301をオンし、第2のクラッチ
1302をオン、第3のクラッチ1303をオフにす
る。これによりエンジン1からのトルクがモータジェネ
レータ11に伝達され、車両が停止した状態でエンジン
1をアイドリングしながらの発電が可能となる。次に、
アイドルストップ時(No.2)の制御方法について説明
する。アイドル発電時(No.1)の状態から第1のクラ
ッチ1301をオフにし、エンジン1への燃料供給をカ
ットすればアイドルストップが可能となる。このとき、
モータジェネレータ11によりアイドルストップからの
滑らかな発進を実現するため、第3のクラッチ1303
はオンに設定しておく必要がある。次に、モータジェネ
レータ11による走行について説明する。後進時(No.
3)には第1のクラッチ1301をオフ、第2のクラッ
チ1302をオン、第3のクラッチ1303をオンに
し、モータジェネレータ11を負(車両の前進方向を
正、後進方向を負とする)回転させて走行する。一般に
リバース時には大きな駆動トルクが必要となることが知
られており、変速装置1300の変速比を高い状態に設
定することが望ましい。また、後進時には、変速装置1
300に設けられたリバース用ギア(図示せず)に締結
させ、従来知られているように第1のクラッチ1301
を滑らせながらエンジン1のトルクをタイヤ21に伝達
して車両を後進させてもよい。前進時(No.4)には
前記後進時(No.3)と同様のクラッチ制御を行い、モ
ータジェネレータ11を正回転させて走行する。また、
上記No.4,5の運転モードにおいては、モータジェネ
レータ11が変速機出力軸19に直結されているため、
減速時のエネルギー回生が可能となる。次に、エンジン
1による走行について説明する。エンジン1のみで走行
する場合(No.6)には、第1のクラッチ1301を
オン、第2のクラッチ1302をオフ、第3のクラッチ
1303をオンすることにより、エンジン1のトルクが
変速装置1300を介して車軸23に伝達される。この
とき、モータの連れ回り損失が低減されるのでエンジン
単独走行時の燃費低減が可能となる。また、この状態か
ら第2のクラッチ1302をオンすることにより、エン
ジン1のトルクに加えてモータジェネレータ11のトル
クが変速装置1300を介して車軸23に伝達され、モ
ータアシスト走行が可能となり(No.7)運転性能の
向上が図れる。さらに、モータジェネレータ11が変速
機出力軸19に直結されているため、減速時のエネルギ
ー回生が可能となる。上記No.1〜7の運転モードを
実現することにより1つのモータにより運転性能を向上
し、かつ燃費を低減することが可能となる。
【0052】なお、本発明は、上述した各実施形態のシ
ステム構成に限定されるものではなく、例えばエンジン
はガソリンエンジンあるいはディーゼルエンジンのいず
れであってもよい。また、上述した変速機入力軸と回転
電気との間のトルクを伝達する機構は歯車列以外にCV
T、チェーン、ベルトなどのトルクを伝達できる機構で
あればよく、上記変速機入力軸と回転電機との締結、解
放を実行するクラッチ機構は、トルクの伝達と遮断を選
択的に行うことのできる装置、例えば湿式多板クラッ
チ、電磁クラッチなどでもよい。そしてこの発明におけ
る歯車変速機構は前進4段以上の変速段を設定できるよ
うに構成されていてもよく、さらに後進段を設定する歯
車変速機構を設けてもよい。
【0053】
【発明の効果】変速装置の入力軸と出力軸の伝達トルク
を調節するクラッチを設けることにより、変速装置より
駆動輪側に回転電機を付加することなく、変速動作中に
発生する変速ショックを緩和することができる。
【0054】また、回転電機の出力軸の回転が減速され
てエンジン側入力軸に減速伝達されるように構成するこ
とにより、エンジン再始動時の電気的効率が向上する。
【0055】また、エンジン出力軸と回転電機の出力軸
に設けられた歯車を、間に他の歯車を介さず直接的に噛
み合わせることにより、エンジン発電時の効率低下を抑
えることができる。
【0056】また、回転電機の出力軸と変速装置の回転
電機側入力軸とを切り離すクラッチをさらに有すること
により、必要に応じてエンジンと回転電機を切り離し、
回転電機のイナーシャトルクがエンジン側に負荷として
作用することを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る自動車システムの
構成図である。
【図2】各運転モードの説明図である。
【図3】エンジン駆動力で走行した場合のトルクの伝達
経路図である。
【図4】変速中のトルクの伝達経路図である。
【図5】変速終了後のトルクの伝達経路図である。
【図6】本発明の第2実施形態に係る自動車システムの
構成図である。
【図7】本発明の第3実施形態に係る自動車システムの
構成図である。
【図8】本発明を適用したFF車(フロントエンジン・
フロントドライブ車)用のトランスアクスルの概略図で
ある。
【図9】本発明を適用したFF車(フロントエンジン・
フロントドライブ車)用のトランスアクスルの概略図で
ある。
【図10】本発明を適用したハイブリッド自動車の制御
装置を示す概略図である。
【図11】本発明を適用したトランスアクスルを前輪側
に設けたハイブリッド自動車の概念図である。
【図12】本発明の第4実施形態に係る自動車システム
の構成図である。
【図13】本発明の他の実施形態に係る自動車システム
の構成図である。
【図14】本発明の他の実施形態に係る各運転モードの
説明図である。
【符号の説明】
1…エンジン、2…エンジン出力軸、4…変速機入力
軸、5…高速用ドライブギア、7…中速用ドライブギ
ア、8…モータジェネレータ用ドリブンギア、9…モー
タジェネレータ用ドッグクラッチ、10…モータジェネ
レータ出力軸、11…モータジェネレータ、13…バッ
テリ、14…高速用多板クラッチ、15…高速用ドリブ
ンギア、19…変速機出力軸、24…油圧アクチュエー
タ。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンと、 前記エンジンと車両駆動軸の間に設けられた変速装置
    と、 前記変速装置を介して前記エンジンの出力軸および前記
    車両駆動軸に接続された回転電機と、 前記変速装置の入力軸と出力軸の間に設けられ、該入力
    軸と該出力軸の伝達トルクを調節するクラッチと、を有
    する自動車の動力伝達装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の自動車の動力伝達装置にお
    いて、 前記クラッチは、前記変速装置において最小変速比を有
    する歯車に設けられた自動車の動力伝達装置。
  3. 【請求項3】エンジンと、 前記エンジンと車両駆動軸の間に設けられた変速装置
    と、 前記変速装置を介して前記エンジンの出力軸および前記
    車両駆動軸に接続された回転電機と、を有し、 前記回転電機の出力軸の回転は、減速されて前記変速装
    置のエンジン側入力軸に伝達される自動車の動力伝達装
    置。
  4. 【請求項4】エンジンと、 前記エンジンと車両駆動軸の間に設けられた変速装置
    と、 前記変速装置を介して前記エンジンの出力軸および前記
    車両駆動軸に接続された回転電機と、を有し、 前記エンジンの出力軸と前記回転電機の出力軸は別の軸
    となるように設けられ、 前記エンジンの出力軸と前記回転電機の出力軸の動力を
    伝達するため該2軸にそれぞれ設けられた歯車が直接的
    に噛み合うように構成された自動車の動力伝達装置。
  5. 【請求項5】請求項1ないし請求項4のいずれかの記載
    において、 前記回転電機の出力軸と前記変速装置の回転電機側入力
    軸とを切り離すクラッチをさらに有する自動車の動力伝
    達装置。
  6. 【請求項6】エンジンと、 前記エンジンと車両駆動軸の間に設けられた変速装置
    と、 前記変速装置を介して前記エンジンの出力軸および前記
    車両駆動軸に接続された回転電機と、 前記エンジンの出力軸に設けられた第1のクラッチと、 前記回転電機の出力軸に設けられた第2のクラッチと、 前記車両駆動軸に設けられた第3のクラッチと、を有す
    る自動車の動力伝達装置。
  7. 【請求項7】エンジンと、 前記エンジンと車両駆動軸の間に設けられた変速装置
    と、 前記変速装置を介して前記エンジンの出力軸および前記
    車両駆動軸に接続された回転電機と、 前記エンジンの出力軸に設けられた第1のクラッチと、 前記回転電機の出力軸に設けられた第2のクラッチと、
    を有し、 前記変速装置の入力軸と出力軸の間に設けられ、該入力
    軸と該出力軸の伝達トルクを調節する第3のクラッチを
    さらに有する自動車の動力伝達装置。
  8. 【請求項8】請求項1記載の自動車の動力伝達装置にお
    いて、 前記クラッチは、前記変速装置において変速比1以上の
    歯車に設けられた自動車の動力伝達装置。
  9. 【請求項9】請求項1記載の自動車の動力伝達装置にお
    いて、 前記変速装置の3速の歯車に前記クラッチを設けたこと
    を特徴とする自動車の動力伝達装置。
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